山田維史の遊卵画廊

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Dec 26, 2008
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 英詩における押韻については、自分の勉強のためにこのブログに何度か断片的に書いてきた。しかし古典英詩の規則については、あまりにも複雑で、いきおい解説も専門的にならざるをえないので、書かずにきた。
 ところがとても興味深い詩をみつけた。わずか10行の詩なので日本語に翻訳してお目にかけることは容易だが、その詩の意味するところを知るには、やはり古典的英詩のリズム(韻律)について予備知識が必要である。
 みつけた詩は、18世紀から19世紀半ばにかけてのイギリスで、当代きっての思想家にして詩人サミュエル・テイラー・コウルリジ(Samuel Taylor Coleridge; 1772-1834)が書いたもの。英詩におけるリズム型そのものを説明しているのだが、つまり、「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」などと記憶するあのようなものだ。とはいえ私がひどく面白がり舌を巻くのは、それが単なる説明ではなく、一行一行の詩が、説明しているリズム型になっているばかりか、全部で10行のその詩そのものもまた見事な押韻詩になっているのである。
 私は、様式がさらなる様式のなかに入れ子のように組み込まれていたり、一つの隠喩がさらなる事態の隠喩となって空間拡張してゆくような、いわば知的なゲーム性をそなえた事が大好きだ。そんなわけで、このコウルリジの詩にいたく感心してしまった。

 それでは、そのコウルリジの原詩をお見せし、その後に日本語に翻訳し、さらにその後に英詩におけるリズム型について述べることにしよう。

 by Coleridge

Trochee trips from long to short;
From long to long in solemn sort
Slow Spondee stalks; strong foot! yet ill able

Iambics march from short to long ---
With a leap and a bound the swift Anapests throng;
One syllable long, with one short at each side,
Amphibrachys hastes with a stately atride; ---
First and last being long, middle short, Amphimacer
Strikes his thundering hoofs like a proud high-bred racer.

トロキーは旅する長から短へ。
荘重な性格なので長から長へ
ゆっくりゆっくりスポンディーは堂々と歩む; 強い脚! 病気でもやれる。
いつか三音節ダクタルを創り出す
イアンビクスは行進する短から長へ---。

一つの音節は長く、その両側にはひとつづつ短く。
アムフィブラチスは急ぐ堂々と大胆に---
最初と最後は長く、真中は短く。アムフィメイサーは
その雷鳴とどろく蹄を打鳴らす、誇り高い純潔種の競争馬のように。

 日本人のわれわれには、単語本来のアクセントの強弱とその組み合わせによって、句としてどのような性格をもつようになるかは、なかなか理解しがたいものである。コウルリジのこの詩は、英詩における歩格の意味をおしえているわけだ。



 【Meter】
 メターについては以前このブログの2006年6月4日の日記で説明したことがある。詩のメター(韻律、歩格)は、詩脚(foot)のもつリズムと詩脚の数によって決定される。そしてリズムは音の強弱に基づく。ただし古典においては音の長短に基づいている。
 歩格については先のブログを参照していただくとして、ここではリズムの型とそのリズムが単位となる詩行(verse)について述べる。コウルリジの詩のなかにその名称が出て来ているので、その順番に列記してみよう。

 リズムの型 
 ---trochaic (強弱格、 古典;長短格)
 ---spondee (強強格、 古典;長長格)
 ---dactylic (強弱弱格、 古典;長短短格)
 ---iambic (弱強格、 古典;短長格)
 ---anapestic (弱弱強格、 古典;短短長格)
 ---amphibrachys (弱強弱格、 古典;短長短格)
 ---amphimacer (強弱強格、 古典;長短長格)

 以上のリズム単位が詩行(verse)に幾つあるかによって、次のような名称が与えられている。

 詩行 
 ---monometer (1歩格)
 ---dimeter (2歩格)
 ---trimeter (3歩格)
 ---tetrameter (4歩格)
 ---pentameter (5歩格)
 ---hexameter (6歩格)
 ---heptameter (7歩格)
 ---octameter (8歩格)
 ---nonometer (9歩格)

 そして、英詩は通常、上のリズム型と詩行との分類を組み合わせて成り立っていて、iambic pentameter (弱強(ないし短長)5歩格)とか、dactylic hexameter (強弱弱(長短短)6歩格)のように言う。

 コウルリジの詩の言葉の強弱を見てみよう。便宜上【強】[弱]で記述する。申すまでもないが、強弱とは単語のなかの母音のアクセントである。【強】の部分を強く発音し、[弱]の部分は弱く発音する。それによって読みにリズムが出て来る。

T【ro】[chee] t【ri】ps f[ro]m 【lo】ng [to]【sho】rt
F[ro]m 【lo】ng [to]【lo】ng [i]n 【so】[le]mn 【so】rt
S【lo】[w] S【po】n[dee] s【ta】lks; St【ro】ng 【foo】t!  【ye】t 【i】ll 【a】[b]le
(4行目以下、略)

【Pattern】
 次にもう一つの要素、Pattern(詩型)について述べる。詩型とは押韻のパターンと上述した歩格のパターンの組み合わせである。音楽の作曲基本法に、たとえばaa'bb'のようなパターンがあるけれど、それに似たような押韻のパターンと考えればよい。それによって詩型に名称があたえられている。

 ◆Couplet; カプレット(二行連句)---押韻;aa
 ◆Quatrain; クァトレイン(四行連詩)---押韻;abab
 ◆Heroic couplet; ヒロイック・カプレット(英雄詩体二行連句)---押韻;aa、bb、cc---(連続する二行ずつが押韻する5歩格の対句詩型)
 ◆Rhyme royal; リム・ローヤル(帝王韻詩)---押韻;ababbcc(この順に押韻する弱強5歩格の7行詩)
 ◆Sonnet; ソネット---14行(13行の場合もある)弱強5歩格であるが、特に最初の8行をoctave(オクティヴ)、最後の6行をsestet(セステト)といい、この形式が厳密に保持されなければならない。ソネットはさらに押韻形式によって、◆Petrarchan sonnet; ペトラルカン・ソネット(あるいはイタリアン・ソネット---押韻;abbaabba cdecde. と、◆Shakespearean sonnet; シェイクスピアリアン・ソネット---押韻;abab cdcd efef gg. とがある。ソネットが英詩において最も魅力的といわれるのは、この厳密な形式の美しさによる。

 このほかに、英詩にはフランス詩を源とする、やはり厳密な次の詩型がある。

 ◆Ballade; バラード---8行句3節と4行のenvoyと呼ばれる連から成り、各節とenvoyはみな同一リフレイン(繰り返し文句)で終わる。
 ◆Villanelle; ヴィラネル(田園詩)---19行2韻体。
 ◆Rondeau; ロンドー---2韻10行あるいは13行から成り、詩の最初の語が2度リフレインする。

 現在、日本のポピュラーソングのなかでバラードという言葉はしばしば使われる。あるいは、「バラードが好きだ」とか「バラードを歌う」などと言う。この「バラード」が、元はといえば上述のようにきわめて厳密な詩型なのである。

 ところで英詩の韻には男性韻とよばれるもの、女性韻とよばれるものがあるので、ついでに述べておく。

 男性韻(Masculine rhyme)というのは、詩の行末の単語の最終音節にアクセントがあることをいう。そのような韻をふむ単語の例をあげれば、
 complain---comp【la】in、 dislain---dis【la】in

 女性韻(Feminine rhyme)というのは、アクセントのない音節で終わる二重韻。もしくは三重韻。
 notion---【no】tion、 motion---【mo】tion
 fortunate---【fo】rtu-nate、 importunate---im【po】rtu-nate

 以上、古典的英詩の理解のための私の覚書である。






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Last updated  Dec 29, 2008 09:30:27 AM
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AZURE702 @ Re[1]:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) shiwashiwa1978さんへ  拙作をご覧くださ…
shiwashiwa1978@ Re:山田維史の「蝶」が出てくる作品(07/03) 素敵です。 作品集は無いのでしょうか。
AZURE702 @ Re:「比叡おろし」(汚れちっまた悲しみに)(08/21) 三角野郎(絵本「マンマルさん」)さんへ …
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