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偶然に見つけたのだが、30年前の1986年にポーランドのワルシャワで発行されたらしい『 Miesiecznik Fantastyka ( 月刊ファンタジー)』という雑誌に私の1983年の作品『卵採り人』が無断掲載されていた。
いくら作者名を記載しようとも商業出版物への無断掲載はまったく困りものだが、広い世界だ、監視が行き届きはしない。甘んじて黙認している場合もあるが、最も不快なのは色彩再現の精度が低いことだ。作者がどれほど色彩に心血を注いでいるか考えてくれよと言いたくなる。
私は、イラストレーターとして受注した作品は、オフセット刷版に乗り易く、且つ印刷インクを調合しやすいように原画の彩色を心がけている。一方、オリジナル油彩画の絵描きとしては、写真フィルムやデジタル写真、およびコンピューター・スキャニングが不可能なような、すなわち原画を肉眼で見ることによってしか捉えられないような彩色やマチエール(画肌)をつくっている。私の油彩画の組成構造が複雑だと言うのは、表面しか捉えることができない電子機器に暗黙の挑戦状をつきつけているからで、いかなる作者の油彩画であろうとコンピューター・グラフィック(CG)とは根本的にことなる「触覚」が視覚とともに存在しているのである。
そんなわけだから、たまたま見つけた無断掲載された作品の印刷の色調に呆然、購読者に対してはまことに忸怩たる思いがしたのだ。
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