ヒッチコック自身が言うように、私はこの作品のできが良いとは思わないし、どのような経緯で撮ることになったか『映画術』でも語られていない。たしかに私がみるところヒッチコックの気質・・・この映画作家の全作品をとおしてみてとれるヒッチコック自身の「心理的な創作動機」には合わないと思う。スラプスティック (ドタバタ喜劇) 的な創り方も見受ける。それがイギリス的なユーモアかどうかは私には判断がつかない。 YouTube にアップロードされているので、あとでそのURLを掲載するが、映画がはじまるとその冒頭に断り書きが出る。「British Board of Film Cencors: This is to Certify that "Waltzes from Vienna" has been Passed for Universal Exhibition (英国映画検閲局:これは ”ウィーンからのワルツ” が一般公開に合格したことを証明するものである)」