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Apr 28, 2026
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1967年に製作されたフランスのドキュメンタリー映画に「ベトナムから遠く離れて(Loin du Vietnam)」と云う作品があります。



作品は1965年に開始されたアメリカによる北ベトナムへの空爆(北爆)と、それに対する同年のアリス・ハーズ、ノーマン・モリソンらによるアメリカ国内での抗議の焼身自殺や、湧き上がる反戦運動を描いたものです。
既存のニュースフィルムを除いて、ベトナム以外の各地で撮影された本作は1967年に完成して、世界中で多大な反響を得ました。


その「ベトナムから遠く離れて」に参加した、たったひとりのアメリカ人監督がいます。
その監督の名前は"ウィリアム・クライン"。
クラインは数々のドキュメンタリー映画を製作してますが、むしろフォトグラファーとしての顔の方が有名です。
最初は画家として作品展で早くから成功を収めたのですが、まもなく写真へと足場を移し、ヴォーグ誌のファッション写真家として世界的に評価されるようになりました。
35mm フィルムカメラで当初の標準レンズは35mm レンズでした。

ライカなんかで永らく使われたレンズです。

それがほどなく50mm レンズにとって代わられました。
50mm レンズは人間の視野に最も近く、自然な遠近感で撮影でき被写体を明るく鮮明に描写できるので、ポートレートやスナップなど初心者におすすめのレンズとして君臨したのですね。
ところがクラインが1954年に発表した写真集「ニューヨーク」では28mm レンズによる撮影をしてるのですね。
28mm レンズは広角レンズの代表24mm レンズと準広角とも云える35mm レンズとの中間のレンズで、広範囲を撮影しつつ歪みが少なく、自然な奥行き感や臨場感を表現できるレンズなんです。
広い視点で空間を切り取れるため、風景からスナップ、ストリート写真などに最適なレンズなんですね。
しかしクラインが狙ったのは焦点距離の問題ではなく、どれくらい近づくか、どれくらい踏み込むか、引いたときは客観的でありながら、被写体に近づくと主観的な写真になることに着目しての選択だったのです。
この作品でクラインはフランスで出版された写真集の中でいちばん優れたものに送られるナダール賞を受賞しました。
クラインの作品は「当時はびこっていた写真の決まり事を一切の妥協なく拒絶したこと」そして「広角レンズ、自然光、モーションブラーの多岐にわたる使用により革命的」とみなされました。
ニューヨーク・タイムズ紙のキャサリン・ノアは「クラインはストリート・フォトグラフィーの父の一人」とみなされると述べてます。






普通にファッションフォトグラファーかと思ったら、ストリート写真ではものすごく踏み込んだ映像を残してますね。

彼のスタイルは今なお多くの写真家に影響を与え続けてます。
クラインは都市4部作として1964年(昭和39年)に「TOKYO 東京」と云う作品も残してます。
高度経済成長に差し掛かり、東京オリンピックを3年後に控えた喧噪に沸く都市 東京の姿を鷲掴みにするカメラワーク作品です。
クラインは2022年、パリで死去しました。
享年96歳。













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Last updated  Apr 28, 2026 05:19:19 AM
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