東方見雲録

東方見雲録

2024.10.26
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カテゴリ: 科学



IL-6はサイトカインと呼ばれる物質の一種です
IL-6(インターロイキン-6)は多彩な生理作用を有するサイトカインと呼ばれる物質の一種で、免疫応答や炎症反応の調節において重要な役割を果たしています。サイトカインとは、さまざまな刺激によって免疫細胞などから産生されるたんぱく質で、主に身体に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除するための役割を担っています。サイトカインには大きく分けてインターロイキン(IL)、インターフェロン(IFN),腫瘍壊死因子(TNF)などがありますが、IL-6のようにさらに細かく分類すると種類は数百にのぼり、その作用も多岐にわたります。


IL-6も免疫応答や炎症反応の調節において重要な役割を果たすサイトカインです。その役割は生体の恒常性(安定した状態)の維持にとても重要ですが、長期にわたって過剰に産生し続けると、さまざまな病態を引き起こすことが知られています。

引用サイト: こちら

関連サイト:「人を遺すは上,仕事を遺すは中,財を遺すは下」の教え  岸本忠三   こちら

関連サイト:インターロイキン6(IL-6)発見物語  平野俊夫   こちら

岸本忠三先生夫妻(右側2人)、高津聖志先生夫妻(左端、左から三人目)、とともに(左から二人めが本人)。アメリカ ボルチモア、1974年


山村門下生と人脈


第3内科の免疫学を確立したのは、昭和37〜55年に教授を務めた山村雄一・元総長だ。 山村氏は阪大医学部生の時に谷口腆二教授の免疫学の講義を受け、心を奪われたという。著書「免疫学に恋して」で「体が震えるくらい興奮した」「古めかしい過去の業績の繰り返しにすぎない他の講義に比べ、実に清新で魅力的」と述べている。

山村氏は戦後、国立診療所刀根山病院に勤務し、結核の研究で有名になった。阪大教授に就任すると、数々の成果を収め、がんの免疫療法にも力を入れた。日本免疫学会の創始者でもある。

山村氏の4代後に当たる呼吸器・免疫アレルギー内科学教室(旧第3内科)の熊ノ郷淳教授は「山村氏の魅力に引かれ、岸本元総長ら、そうそうたる医学部生が山村研究室の門をたたいた。第3内科の他にも、学外から本庶佑氏や谷口維紹氏ら優秀な研究者を阪大に集めた」と話す。山村氏も著書で「とりわけ印象深いのは(岸本、小川真紀雄、浜岡利之の3氏ら1期生の)昭和39年卒業組である」と触れた。いずれも山村氏の講義を聴いて第3内科を選んだという。平野総長も山村氏に憧れ第3内科の門を1972年に叩いた。平野氏がのちに大阪府立羽曳野病院(現在の大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター)勤務中の1978年に結核性胸膜炎患者の胸水リンパ球からインターロイキン6の精製を開始したことも第3内科の伝統の為せる業であろう。亡くなる2カ月前に平野総長のためにめた山村氏直筆の色紙「樹はいくら伸びても天までとどかない それでも伸びよ天を目ざして」が総長室に飾られている。
引用サイト:大阪大学   こちら

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Last updated  2024.10.26 10:51:02
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