東方見雲録

東方見雲録

2026.01.14
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カテゴリ: 土木


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「緊迫したレアアースの国際情勢の中で、非常に大きな成果をあげることになるんじゃないかと。“希望の光”だと我々は言っています」

実験が成功すれば、産業開発を目指して2027年から大規模な採鉱を始めるといいます。

重要鉱物レアアースを日本独自で獲得し、中国への依存度を下げられるのか。探査船「ちきゅう」は1週間程度で南鳥島近海に到達し、実証実験を始める予定です。
引用サイト:​ こちら

関連サイト:【2026】日本レアアース採掘いつ?場所や参加企業・採算性を徹底検証 こちら
発見から10年以上の時を経て、ようやく商業化の可能性を問う段階にまで到達しました。この実験が成功すれば、日本は世界で唯一、環境負荷の低いクリーンなレアアース供給源を持つことになります。


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中国などで採掘される陸上のレアアース鉱山とは異なり、南鳥島のレアアース泥には大きな特徴があります。それは、精錬の過程で深刻な環境汚染を引き起こす「放射性元素(トリウムなど)」がほぼ含まれていないという点です。

これは、レアアースを商業利用する上での致命的なコスト増と環境負荷を回避できることを意味します。陸上の鉱山では、レアアースを抽出する際に大量の有害廃棄物が発生し、その処理に莫大な費用がかかるのが一般的です。

これまで世界が中国産のレアアースに依存してきた背景には、こうした環境コストを肩代わりさせていた側面がありました。

しかし、日本の海底資源はもともと有害物質が少ないため、精錬プロセスを大幅に簡略化できる可能性があります。環境負荷の低さは、現代の「グリーントランスフォーメーション(GX)」の流れにも完全に合致しています
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今回のプロジェクトにおける最大の技術的障壁は、6,000メートルという気の遠くなるような深さです。

この深度は、エベレストの高さに匹敵する垂直距離を、管(パイプ)でつないで泥を運ぶことを意味します。この圧力に耐えうる素材の開発と、効率的に泥を吸い上げるポンプ技術が、成功の鍵を握っています。

日本の技術チームは、空気の浮力や水圧の差を利用した独自の「エアリフト方式」などを研究してきました。これは、パイプ内に空気を送り込み、その上昇気流によって泥を一緒に吸い上げるという画期的な手法です。

機械的な可動部を減らすことで、深海での故障リスクを最小限に抑えることが可能になります。

また、海底でレアアース濃度の高い層だけを正確に狙う、水中ドローン(ROV)の技術も飛躍的に進化しています。


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東京大学の中村教授の推計によると、日本の年間需要を満たすには、年間で数100万トンの泥を採取する必要があります。

日本の年間需要は約1万8,000トンですが、泥に含まれるレアアースの濃度を考慮すると、膨大な量を扱うことになります。これだけの規模を安定して稼働させるための運用コストは、依然として大きな課題です。

最大の懸念は、中国が戦略的にレアアースの価格を下げ、日本のプロジェクトの採算を悪化させる「価格攻勢」です。過去にも中国は、競合国の開発を阻むために市場価格を操作した前例があります。

これに対し、日本がいかにして価格競争力を持たせるか、あるいは「安全保障コスト」として国がどう支援するかが問われています。しかし、国産レアアースには「放射性廃棄物がほぼ出ない」という強みがあります。



参考資料 こちら

関連日記:2025.11.08の日記  日本・南鳥島周辺   こちら





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Last updated  2026.01.14 08:00:05
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