東方見雲録

東方見雲録

2026.02.03
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カテゴリ: ものづくり



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関連日記:2025.11.08の日記 戦略資源の争奪戦 日本・南鳥島周辺にも存在か   こちら
関連日記:2026.01.14の日記 「日本近海で採掘」が難しい事情   こちら

環境影響最小化技術と持続可能性評価
レアアース採掘においては環境保護への配慮が徹底されています。主な対策は以下の通りです。

堆積物拡散の最小化:泥吸引時に拡散防止カバーを装着し、周辺生態系への影響を抑制。
生物多様性調査の実施:採掘前後で海洋生物の分布や個体数をモニタリングし、科学的に影響を評価。
排水・排泥管理:採掘時の排出物を規制値内にコントロールし、周辺水質を保持。
これらの施策により、国際的な持続可能性基準に適合する採掘が進行しています。また、第三者機関による環境影響の定期的なレビューも行われており、持続的な開発の信頼性が高められています。


実証試験では、回収効率や品質の定量的データが蓄積されています。

回収効率:1日あたり最大350トンのレアアース泥を安定的に揚泥。
品質評価:平均1000ppm以上の高濃度レアアース含有が確認されており、実用化に十分な品質。
システム稼働率:24時間体制で95%以上の稼働を維持。
今後の課題としては、さらなるコスト削減や揚泥システムの耐用年数向上、環境データの長期蓄積が挙げられます。継続的な技術改良とデータ分析により、商業化に向けた信頼性の強化が進められています。加えて、採掘現場で得られる知見や新たな技術開発によって、今後の深海鉱物資源開発全体への波及効果も期待されています。

南鳥島レアアース実用化ロードマップ:採掘開始時期とスケジュール
2026年帰港後から2027年本格試験までのステップ
南鳥島沖のレアアース泥採掘計画は、2026年に試験採掘が完了し、帰港後から2027年にかけて本格的な実証試験フェーズへと移行します。採掘プロジェクトは段階的に進められ、以下のスケジュールが想定されています。

2026年:連続揚泥技術による試験的な採掘とサンプル回収
2027年:採掘量の拡大と精錬プロセスの最適化、商業生産体制の検証
2030年以降:本格的な量産化と国内産業向けの安定供給体制構築
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「ちきゅう」は12日に静岡市の清水港を出港し、17日に南鳥島周辺の試験掘削予定海域に到着した。その後、パイプを海底まで降ろし、無人潜水機を使って水流を制御しながら、船上から注入した海水の圧力で海底の泥を押し上げる方式で試掘を行った。読売新聞はこの手法について、海底油田や天然ガス田の掘削技術を基に独自の改良を加えた世界初の試みだとしている。

特に、水深6,000m近い環境で連続的に堆積物を採取する試みは前例がなく「極めて難易度が高い作業」と評価されている。海洋石油の掘削でも、水深が深い場合はおおむね3,000m程度にとどまるという。

SIPでは約400億円を投じて泥を粉砕する採掘装置や回収用の特殊パイプなどの開発を進めてきた。2022年には、茨城県沖の水深約2,400mの海域で泥の吸引に成功している。読売新聞は「今回はその2倍を超える水深だったが、極めて高い水圧下でも装置が正常に作動することを確認した」と伝えた。
引用サイト: こちら

0214





引用サイト:産経新聞   こちら

追記 0224
関連サイト:「選挙対策では」熱狂の南鳥島レアアース掘削、誇張いさめる声も こちら




0226
関連サイト:日本の深海レアアース採掘は「金を海に捨てる行為」なのか―香港メディア こちら
日本が先日、南鳥島沖の水深約6000メートルの海底からレアアースを含む泥の試掘に成功したことを挙げ、「これは日本が海底のレアアースによって巻き返すということを意味するわけではく、一種の工学的実証に近い。理論上、日本にはこのような極限の深度から物を引き揚げる能力があるということを証明しただけだ」と論じた。

その上で、SNS上では、第2次世界大戦末期、石油の供給が途絶えて追い詰められた日本が松の根から油(松根油)を搾って航空機や車両の燃料に使ったというエピソードになぞらえる声もあると紹介し、「これは、明らかに採算が合わないと分かっていながら『国にとって必要』という言葉で包まれたプロジェクトをまたやろうとしているのではないかという問い掛けである」とした。
・・・・
「一般の納税者の立場に立てばこのような疑問は自然なものだ。レアアースは日本固有のものではない。オーストラリアには陸上鉱山があり、米国やベトナムにも存在する。中国は日本への供給を完全に停止しているわけではなく、(輸出管理対象外の)日本企業もレアアースを購入できる。それなのになぜ、これほどの巨費を投じて深海6000メートルまで手を伸ばす必要があるのか。しかも、環境面や技術面でのリスクを負う必要があり、採算が合うかという観点から見れば、どう考えても割の良い商売ではない」
・・・・
「日本がこの計画を推進する理由は、割の良い商売かどうかというだけではない」とし、「まず日本政府はこのプロジェクトの位置付けを終始抑制的に発信している。『既存の供給源の代替』といった表現はほぼ見られず、『技術的な実行可能性の検証』と慎重な姿勢を強調している。現段階の重点は、いかにして深海から長期的かつ安定的、安全に回収・処理・輸送ができるかということを確認することにある。これは工学的な検証であり、生産量を競うものではない」と論じた。

記事は、日本における深海レアアースの位置付けは「万が一何かが起きた場合にまだ退路(打つ手)があるのか」というものに近いと言及。「これは中心的な計画でも、今すぐに使うというものでもなく、極端な状況下で日本が技術的に完全に手詰まりにならないことを確認するためのものだ」と指摘し、「その答えが『完全に不可能』ではない限り、この取り組みは一定の意味を持ち、日本にとっては一種の安心感につながるのである」と論じた。(翻訳・編集/北田)

関連日記:2025.05.01の日記 松根油   こちら





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Last updated  2026.02.26 08:55:49
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