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今日の午前中、県内某所にて、市民講座の講演をしてまいりました。 朝起きたら、結構強い雨が降っていて、ありゃりゃ、これはひょっとして台風のために講演もキャンセルか?と思ったのですが、その後少し小やみになり、結局予定通り、市内のやや高齢の善男善女の皆さんにアメリカ文学の何たるかをご進講。 講演後、何人かの聴衆の皆さんから、「今日は何だか心が豊かになりました~」なんて言っていただいたので、まあ、そこそこ上出来だったのかな? で、その仕事はお昼前には終わったのですが、なんとこの市民講座を主催している市の市役所には、私の大昔の教え子が勤めておりまして。もうだいぶ出世して課長さんになられているんですけど、そのYさんも聞きに来てくれていたので、講演後、久しぶりに一緒にお昼を食べることにしました。 彼女が学生だった頃、私もまだ20代でしたから、教官と教え子というよりは、ほとんど遊び仲間みたいなもんで、よくみんなでわいわい遊んだものでした。そんなYさんも、もう大学生の息子さんがいるというのだから、ビックリしてしまいますわ。 でも、今日は懐かしい「同窓生」のYさんと久々に飯を食いながら話ができて良かった。 そして帰宅後、家内と家内の愛車をどれにしようかという話をしていて、色々なクルマに試乗したけれども、結局、アレがいいということになり、とりあえずディーラーの方に「決めたよ」という電話を入れようということになりまして。 で、電話したら、担当してくれた方から、「だったら、是非、今日、契約しませんか?」と言われ。 で、さすがに講演後で疲れてはいたのだけれども、この際・・・と思って、そこからディーラーに赴き、ハンコを押してきました。 さあ、一体、私は何を買ったのでしょう? 比較検討したのは、マツダCX-3、シトロエンC3、スズキスイフト、フィアット500の4車種。 なんと、自分でも意外だったんだけど、スイフトにしました。試乗した中で、一番ピンと来たのが、今回はこのクルマだったのよ。次点はシトロエンC3で、両者の差は僅差だったし、デザイン的にはC3の方が好きでしたが、値段が倍違う。だったら、セカンドカーとしてはスイフトがお得かなと。それに、何より家内がこのクルマが気に入っていたようなので、家内のクルマなんだし、ならスイフトがいいじゃんと。 実車が我が家にやってくるのはまだちょっと先ですが、今から楽しみ。 ということで、今日は講演をしたり、昔の教え子に会ったり、クルマを買ったり、忙しくも楽しい一日となったのでした。今日も、いい日だ。
August 31, 2024
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「書店員が選ぶノンフィクション大賞2024」というのがあるのですが、拙著がこのノミネート作品の中に選ばれました~! やった~!!これこれ! ↓書店員が選ぶノンフィクション大賞2024 まあ、名誉なことでございます。 私は、もはや書評家とか、批評家とか、そういう連中にはすっかり失望しておりまして、そんな連中よりも、ただ本を読むのが好きで本を読んでいる市井の人々の方が、よほど本の良しあしが分かっていると、つくづく思っております。 だから、この賞にノミネートされたのは、実に嬉しい! 分かっている人は、分かっているもんだねえ。 ちなみに、この賞にノミネートされると、全国の紀伊国屋や丸善やジュンク堂などでフェアが開催されるとのこと。これでもってまた多くの読者を獲得できると嬉しいなあ。 ただ、ノミネート作品を一瞥すると、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』とか、『あらゆることは今起こる』とか、『自分とか、ないから』など、今話題の本の書名も挙がっている。これらに伍して大賞を獲るのは難しいかな・・・。 いや、自己啓発思想からすると、難しいと思ったら、その状況を引き寄せてしまいますから、そうは思わないようにしましょう。ノミネートされた以上、私の拙著が大賞を獲るのは必然だ! っつーことで、もし読者の皆様も、紀伊国屋、丸善、ジュンク堂などにいらっしゃることがありましたら、フェアの展示をご覧になってくださいね!アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ]
August 30, 2024
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幸いなことに、と言うべきか、ワタクシが住む名古屋の某地域では、台風の影響がほんっとに何にもないのよね。風も大して吹かないし、雨もそぼ降るくらい。被害の大きかった地域のことを考えると、なんか逆に申し訳ないわ。 でも、この分なら、土曜日の市民講座も予定通りにできそうですな。まあ、それはそれでいいけど。 さて、今日は木曜日で、道場の日。 今、うちの道場では温故知新がテーマでありまして。 つまり、初代宗家が作った技の体系に戻ろうという運気があるんですわ。 まあ、どこの武道もそうだろうけれども、時代が経つと、段々技の体系が変わって行ったりするんですな。だから、この辺で、一旦、オリジナルの技がどうだったか、原点に戻ってみようというわけ。 すると、結構新しい発見がありまして。 たとえば、「木葉返」という技があるのですが、今までは短刀で刺して来る相手の手を一旦はらってから、その刃物を持った手に技をかける、という感じで技を習ってきたんですな。 でもね、初代宗家が書いた教伝書をあらためて繙いてみると、そうではないのね。 そうではなくて、相手は胸倉を掴んでくる想定なのよ。で、相手が胸倉を掴んできたら、逆側の手をこちらから取りに行って、それで技をかけると。 ね。ぜーんぜん想定が違う。でも、確かに胸倉を掴んでくる相手の、逆側の手に技をかけると、面白いように技が掛かるのよね。なにせ相手は、胸倉を掴んでいる手の方に意識が集中しているから、逆側の手を取られると、意表を突かれてしまうわけ。 なるほど! これがオリジナルの技だったのか! うちの道場で温故知新が進んでいるというのは、こういうこと。 なんでもそうだけど、一度、原点に返って見るというのは、いいことなのかもしれませんな。
August 29, 2024
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今日も朝から原稿書き。 今書いているのは、年度内に新書で出す『論文執筆マニュアル』なんだけど、元本をブラッシュアップして新版にして出す計画なので、作業的にはリライトなのね。 だけど、これがね、大変なのよ。もう、かれこれ10回くらいリライトしているんだけど、まだ終わらないという。これで良し、と思ってもう一度読み直すと、やっぱりまた直したい箇所が出て来る。そんなのを10回も繰り返していると、いささか嫌になってくるのだけど、その一方で完璧を目指したいところもあって、結局また一からリライト作業を始めてしまうという。 ほんと、世のアメリカ文学者の中で、私ほど原稿を書き直す人はいないと思うな。文字の段階で10回以上書き直した挙句、今度はそれを音読して、さらに5回、6回、7回、8回・・・と際限なく直すのだから。 とにかく、今日も朝からやってヘトヘトよ。 でも、それだけ書き直すのだから、きっといいものができるはず。その希望の一点に向かって、やっぱりまた書き直すのだろうね。それが私の書くものの唯一の取柄なんだから、頑張らざるを得ない。 さあ、これから晩飯を食って、そのあとさらにリライトしますか・・・。
August 28, 2024
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台風10号、不穏な動きをしております。 ちょっと前までは、明日(火曜日)あたりに名古屋に上陸か?!と思っていましたが、その後10号はスピードをぐっと落とし、さらに西寄りにカーブを描くコースに変えたため、現時点では名古屋付近を通過するのが31日の予想となっております。 なぬ! 31日?! それは困る。(31日じゃなくても困るけど) 実はその日、県内某市において、私は市民講座を担当することになっているのよ。 その市民講座では、私は自己啓発本のことではなく、正調・アメリカ文学の話をすることになっておりまして。いや、今、私の話を聞くというのなら、自己啓発本の話なんじゃないの? と思ったのですが、市の担当者に確認すると、あくまでアメリカ文学の話をしてくれと。 で、後で聞いたんだけど、その市民講座に申し込んだ市民の大半が、60代から80代の善良なる高齢者なんですって。 なるほど、その年齢なら、もはや自己啓発本なんて関係ないのかもね(本当は関係大ありなんだけど)。 ま、とにかく、そういう勉強熱心な人生の先輩方を前にアメリカ文学の話ができると、こちらも楽しみにしていたんだけど、当日、台風10号が通過するとなると、これはちょっと大変。80代のおじいちゃん、おばあちゃんたちが風と雨に煽られて転んで怪我でもしたら大ごとだ。 っていうか、高齢者の仲間入りをしつつあるワタクシだって、危なっかしいもんです。 さてさて、気まぐれな台風10号はこの先、どういう動きをするのか。できれば名古屋のみならず、日本のすべての町に被害をもたらすことなく、大人しく遠くへ去ってもらいたいものでございます。
August 27, 2024
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家内の次の愛車を探す旅が、混迷の度を深め、いまや迷路状態になっております。 いや、実は、先日、スイフトに試乗したことで、7割くらいスイフトに決めてしまおうかなと思っていたんですわ。なにしろスイフトは値段的に非常に財布に優しい。それでいて、クルマに求められる現代的な装備が全部揃っているのよ。 たとえばACC、すなわち前車追従型のクルーズコントロールがついているし、ドライブレコーダーもついていて、ナビもついている。そしてシートヒーターもついていて、CDプレーヤーがついていて、ヘッドライト(LED)も基本、ハイビームにしておいて、対向車が来ると自動で下向きに代わる賢さ。外寸は4メートルを切るコンパクトな車体でありながら、後部座席もしっかり人を乗せられる。もう、クルマといったら、これで十分じゃん、という感じ。 しかし・・・。 スズキのディーラーに行った帰り道、もう一度確認のために、外車の中古車を大々的に扱っているオート・プラネットというところに寄ったのよ。どちらかというと、スイフト以外の選択肢を断念するために。 ところが、やはり外車の実車を見ちゃうと・・・。ダメなんだ、これが。 だって、やっぱり外車には日本車にないデザイン的な華があるんだもーん! そこで見たシトロエンC3のステキなこと! それから、フィアット500の可愛らしい姿。 日本車は、タダのクルマだけど、外車って、クルマ以上の何か、なんだよな~。 日本車は、単なる移動手段だけど、外車は、自分の気分を上げてくれるもの。自分のクルマが止めてある駐車場に近づいて、そのクルマが目に入った途端、「ただいま!」って言いたくなる何かがある。 移動手段を買いますか? それとも心の友となるペットを飼いますか? というような違いなんだよね・・・。 さあ、どうする? スイフトでいいのか? それともシトロエン? はたまたチンクエチェント?? 家内殿、決めるのは貴女だ! (とはいえ、私も乗せてね~!)
August 26, 2024
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昨年の10月23日に、ワタクシ、「怒らずの誓い」というのを立てまして、これから死ぬまで、もう一切怒らないと決めました。その誓いの通り、今日まで一度も怒りを発したことはありません。 なんだかんだ1年近く「怒らない」ことを続けていると、「怒る」という行為が、決して不可避な行為ではないということがよく分かります。結局、人間というのは、自分の都合のいいように「怒る」という行為を時に応じて選択しているんですな。 で、選択的な行為だから、選択しないということも当然できるわけで、ワタクシはもう「怒る」という選択は放棄すると決めたのだから、おそらくこのまま一生怒らないでしょう。 だけど、それは未来に関しての話。ワタクシは、未来に関してはすべての人をあらかじめ許すつもりだけど、過去に私を本気で怒らせた人のことは許していなかったの。 でも、それも昨日までの話。今日、ワタクシは過去の怒りも全部手放すことにしました。だから、過去に私を怒らせた人たちを、全員、許します。 これで、過去も未来も、ワタクシは「怒る」ということから完全に手を切ったわけだ。 なんで許すことにしたかというと、自分が許されるため。 自分が怒りを外に向けて、つまり世界に向けて発すれば、それは必ず反射して自分に返ってくる。つまり自分が他人に対して怒ることは、他人から怒られるのと同じなのね。自分が世界に向けて怒った顔をすれば、世界もまた怒った顔を私に向ける。これは地獄の連鎖です。 だから私はこの連鎖を断ち切ることにしました。もう、私の過去の敵を全員許す。それによってその全員から私は許される。 ゆえに、他人を許すという行為は、自分が許されることを意味するのであって、きわめて利己的な行為なのよ。これが自己啓発思想でいう「自分本位」ということ。そして自分本位の世界こそが、愛の奇跡と呼ばれる世界なのね。 もうね、私はイエスが「何度人を許せばいいですか」と問われて、「7の70倍、許せ」と答えた意味を完全に理解しました。っていうか、もう、ほとんど私自身がイエスになったと言ってもいいくらい。 自己啓発思想を研究しなかったら、このレベルには到達できなかったわ~。 ということで、私は今日から過去・未来を問わずすべての怒りを手放し、すべての人を許し、すべての人から許され、微笑みの人と化したのでございます。今日も、いい日だねえ・・・。
August 25, 2024
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夜、何となくテレビをザッピングしていたら、NHKの教育テレビで『理想的本箱』というのをやっていまして。 あー、これこれ。一体どんな番組か、一度、見たいと前から思っていたヤツだ~。 これ、ブックディレクターの幅允孝さんが「○○の時に読む本」というテーマで、関連本を紹介していく番組(らしい)。 ふーん。そうなんだ。 じゃあ、ワシの本も紹介してほしい。ワシの本、新聞や雑誌、ラジオやYouTube で紹介されたことはあるけど、テレビはまだないねん。テレビで紹介されると、どれほど売り上げにつながるのか、知りたい。 面識も何もないけど、幅さん、よろしくお願いしまーす。「自己啓発したいときに読む本」ってことで。 さて、今日も今日とて、新書になる本のリライト作業。だけど、新たに原稿を書くのと違って、元々ある原稿を修正するのは楽。まだリライトを始めてから3日くらいしか経ってないけど、もう、ほぼ作業が終了しちゃった。出版社には9月末までには何とか、と答えておいたけど、この調子では8月末で終わっちまうよ。 ま、早く終われば終わったで、次の本の校正作業がもうじき始まるから、いいんだけどね。 しかし、これだけ毎日仕事しているんだから、9月に入ったら少し休みたい。どっか、旅行でも行きたいな。 ま、そんな旅行のことを考えながら、明日もまた原稿書こう。
August 24, 2024
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家内の愛車、フォルクスワーゲン・ポロの買い替えを考えておりまして、今日は家内共々、候補車種の試乗に行ってきました。 まず乗ったのは、シトロエンC3。モデル末期ではありますが、実際、乗ってみるとなかなかよろしい。サイズはコンパクトなBセグですが、どっしりと安定していて、乗り心地抜群。ブレーキが効きすぎて、カックン・ブレーキになりがちなのは、フランス車の常として、なかなかお洒落なクルマでした。 まあ、私はプジョー、シトロエン、ルノーを乗り継いだフランス車乗りですから、フランス車の良さは十分承知していますので、C3の完成度を見ても、「だよね」って感じです。 で、次に乗ったのは、スズキのスイフト。実は、これがちょっと驚きだったんです。 1.2リッター、3気筒のCVT車でしたが、エンジンの力感も結構ある。そして車重は軽いはずなのに、乗り味は実に重厚。ハンドリングもよく、自在に運転できそう。変なクセは少しもない。 うーん、スズキのクルマには初めて乗りましたが、スイフトがここまでいいとは・・・。想像のはるか上を行ってました。 しかも、値段が安いんだよな~。シトロエンC3と比べると、半額近い感じ。 実は、少し前に、やはりマツダCX-3に試乗したのですが、正直、スイフトの方がCX-3より乗り味は上でした。私はマツダのデザインが好きで、日本車であればマツダに乗りたいと常々思っているのですけど、実際に走らせてみると、案外、ピンとこないところがある。いつもそう。そこで二の足を踏んでしまうんですよね・・・。 ということで、シトロエンC3も良かったけど、スイフトも良かった。お洒落度から言えば、C3はスイフトの二倍くらいお洒落だけど、その分、値段も倍。ファーストカーとして買うならC3のお洒落度を買いますが、セカンドカーとなると、スイフトの安さと乗り味の良さも捨てがたい・・・。 うーん、どうすればいいの~! ま、こういう具合に物欲にまみれてのたうつことこそ、クルマ好きにとっては至福の時間なんですけどね!
August 23, 2024
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残暑というにはあまりに本格的な暑さ。熊谷とか浜松とか美濃のように40度越えをするほどではないにしても、コンスタントに36度、37度くらいには到達する名古屋というところに住んでいる身としては、これはさすがに辛い・・・。 っつーことで! ワタクシ、買ってしまいました。日傘を。 そう、ついに「日傘男子」デビューでございます! いや、日傘があるのとないので、暑さのしのぎ易さが格段に違うというのは、しばらく前から気が付いてはいたのよ。だけど、なんとなく、大の男が(こういう言い方が昭和の男っぽいけど)雨も降ってないのに傘なんかさせるかいっ、っていうところがあったのよ。 だけど、もう、そんなこと言ってられないところまで来たという感じがしたもので。ついに、禁断の日傘男子への道へ、足を踏み入れてしまった次第。 でも、買うとなったら、やっぱり少しは洒落乙なのにしたいじゃん? 真っ黒な傘では、まるで雨用の傘を日傘に転用しているみたいに見えちゃうし。 そこで、表側は明るい色の傘にして、内側は黒いのにしました。これこれ! ↓konciwa 日傘 ワンタッチ自動開閉 紳士折りたたみ傘 UVカット 超軽量 179g-189g 遮光 遮熱 折りたたみ傘 コンパクト 折り畳み日傘 紫外線遮断 耐風撥水 晴雨兼用 携帯便利 メンズ レディース 母の日 父の日 ちなみに、私が買ったのは、「つゆくさ色」というヤツ。薄い青みたいな感じ。「つゆくさ色」という和名っぽいところに惹かれてしまった。 ということで、これで私も立派な日傘男子。時代の先端を行こうではないですか!
August 22, 2024
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今日は松岡正剛さんとか、石川好さんの訃報が新聞に載っていて、ちょっとビックリ。 松岡正剛さんというと、いわゆる「編集工学」という言葉の発明者で、書評集『千夜千冊』でも有名。『千夜千冊』は要するに書評集だし、「編集工学」とは要するに一体何?となると、私にはさっぱり。そういう意味では、私は松岡正剛という人の良き理解者ではないのですけれども、学者ではない、作家でもない、哲学者でもない人が、なんとなくざっくり文筆家として存在できるという状況はとてもいい時代だったのではないかなと。 それから石川好さん。日本人移民としての経験を『ストロベリー・ロード』という作品に書き残したことが、とにかく石川さんの業績でしょう。 石川好さんは、一度、ご本人をお見かけしたことがあります。アメリカ文学会の全国大会で石川さんを特別講演に呼んだんですな。もう今から20年くらい前のことですが。 その講演を私もちらっと聞きにいったのですが、その時彼は、アメリカのことではなくて、主に隣国のことを話しておられた。 その時の石川さんのお話によると、隣国の辺境地には「農民」と呼ばれる人たちが三千万人とか四千万人の規模でいると。 で、この「農民」というのは農業従事者の意味ではなく、文明とは遠く離れて暮らしている諸民族を指す言葉で、こういう人たちは現代文明を一切享受していない。テレビとかラジオもないし、新聞もない。だから、第1次世界大戦とか第2次世界大戦があったということとかもまるで知らない。文明とも世界史とも縁がなく、人間の原初の形で存在している。 で、こういう人たちをも含めて統治しなければならないので、彼の国では民主主義などというものは無理。有無を言わせず上から支配するしかない。彼の国というのは、そういう事情を抱えた国なのだと。 まあ、その時石川さんは、そんなことをお話になっておられました。私なんぞは知らないことばかりで、「ふーん」ってなもんでしたけどね。 今日、石川さんの訃報を見て、そんなことを思い出した次第。 石川さんは享年77、松岡正剛さんは享年80ですか。私だってあと二十年もしないうちに、彼らと同じ年齢になる。そう考えると、うかうかしていられません。とにかくやるべき仕事をして、人生を楽しまないとね。
August 21, 2024
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今日は年度内に出版する予定の新書のことで、某出版社の方と名古屋駅某所にて打ち合わせをしてきました。 元原稿のリライトの話が中心だったのですが、思っていたほど大がかりなリライト要請はなかったので、まあ、ノンビリやっても9月中に終わるかなと。だとすると、そこから版組を開始したとして、当初の計画通り、来年2月か3月での出版も可能に。ちなみに、その新書は今年創刊60周年だそうで、たまたまですが、私の本も60周年フェアの中に入れてもらえることになりそう。ラッキーでした。 で、仕事の話が片付いた後、その編集者の方と色々お話をしていたのですが、その方はまだ若い方で、34歳とか。大学卒業後、フリーの編集者をやっていて、5、6年前に今の会社に入ったのだそうで。 やっぱり、そういう経歴だけに、自分の編集の腕というか、手腕には自信があるようで、実際、この若さにして、既に新書のメガヒットをいくつも手掛けているとのこと。ここにそのタイトルを出せば、「ああ~、今売れてるアレね」と思うような本も、その人がゼロから立てた企画だったと言いますから、大したもの。才能あるね~。 っつーことで、私もその人を見込んで、今回の新書のみならず、さらにその次の企画についても熱弁をふるっておきました。まあ、モノになるかどうかは別ですが、若手腕利き編集者の目から見て、その企画がどの程度のものか、ちょっと考えてもらえれば、こちらとしては御の字ですからね。 とまあ、そんなことも含め、なかなか面白い打ち合わせになったのでした。 で、帰りには名古屋高島屋の一角で売っていた八天堂のクリームパンを買って、今日のおやつにすることに。 さてさて、クリームパンを食べたら、早速、リライトに取り組むことにしましょうかね。仕事、仕事。
August 20, 2024
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バリューブックスが運営している YouTube 動画「積読チャンネル」さんが、拙著を取り上げてくれました~!これこれ! ↓積読チャンネル ありがたいのう。宣伝になるもんね。 ところが、これだけではなかったのよ。鳥取大学医学部の先生も、やはりYouTube の番組「カニジルラジオ」の冒頭で、拙著についてトークしてくれております。これこれ! ↓カニジルラジオ なぜに鳥取大学医学部の先生が私の本を?と思いますが、とにかく、ありがたい! というわけで、なぜか急に YouTube の方で拙著が注目されるという妙な現象が起こっております。 この調子で、まだまだ拙著の勢いが続くといいな! 頑張れ! 私の本!アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ]
August 19, 2024
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いや~、ついにフランスの恋人、アラン・ドロンが亡くなりましたか・・・。享年88。私の父と同じだ。 その昔、まだ洋画が華やかだった頃、フランス映画と言えばこの人でしたねえ。あと、ジャン・ポール・ベルモントか。正統派二枚目がドロンで、個性派がベルモントという感じでした。 『太陽がいっぱい』も印象的だったし、チャールズ・ブロンソンと共演した『さらば友よ』も良かった。ちなみに、子供の頃の私は、「表面張力」という現象を『さらば友よ』という映画で知ったのでした。 子供の頃の私、と言えば、私はアラン・ドロンというのは、おフランスのお上品な、上流階級の人の魅力なのだろうと勝手に思っていたのですが、後でよく考えてみると、そうじゃないね。むしろ、チンピラ的な、下層階級の不良的な顔立ちなんだよね。『太陽がいっぱい』からして、下層階級のチンピラが上流階級のボンボンの財産を乗っ取るっていう話だしね。 でもそういう、ちょっと不良っぽい、ちょっと悲し気な、人生の最初に不幸なスタートを切った若者特有の魅力というか、アラン・ドロンの魅力ってのは、そういうところにあるような気がしますね。 ところで、私が名古屋の方にある大学に赴任した後、アラン・ドロンが日本にやってきたことがありまして。 それも我が家からほど近い、紳士服の量販店に来たのよ。コナカだったかな。当時、ドロンも結構いい歳になっていて、あまり映画にも出ないようになっていたので、日本企業の招きで手っ取り早く小遣い稼ぎでもしようと思ったのでしょうか。 だから、その気になりさえすれば、ドロンを間近で見るチャンスはあったのね。 だけど、その気にならなかったんだなあ。その時は。それに、ドロンを見に紳士服のコナカに行くなんて、あまりにもミーハー過ぎて、ワタクシのキャラではないと思ったもので。 でも、今から考えれば、行っておけば良かったかも! フランスの世紀の二枚目を直に見られるチャンスなんて、そうそうないのに! バカだねえ、自分。 っつーことで、同じ空気を吸うチャンスを逃したまま、今日、この日を迎えてしまった次第。 それはともかく、フランス映画を代表する二枚目俳優のご冥福をお祈りいたします。合掌。この際、『さらば友よ』でも見直そうかな・・・。 これこれ! ↓【バーゲンセール】【中古】DVD▼さらば友よ 字幕のみ レンタル落ち ケース無
August 18, 2024
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先日来読んでいたジョン・マルコフの『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』という本を読み終わりましたので、心覚えをつけておきましょう。 この本を書くにあたって、マルコフはブランドがスタンフォード大学に寄贈した日記やら様々な記録、それから76回(各回3時間以上)に亘ってマルコフがブランドにインタビューしたものを元に、スチュアート・ブランドの生い立ちやラ来し方を綴ったもので、要するにブランドの伝記なんですな。だから、ブランドの業績について学術的に評価するとか、そういう意図で書かれたものではないし、何かを論じるといった体のものではない。ただ、純粋に、ブランドの伝記です。ブランドはまだ生きていますけどね。 そういう意味で、ブランドの業績を論じる際のサポートというか、傍証にはなるけれども、それ以上のものにはなりそうもないな。 例えば、この本を読むと、スチュアート・ブランドというのは、割と女癖が悪いんだ、とか、そういうことは分かるわけですよ。あと、やたらに鬱になる人なんだ、とか。でも、女癖が悪いとか、すぐ鬱になるとか、そんなことを知ったところで、ブランドの業績を論じる際には役に立たないでしょ? そういうことよ。 だから、この本を読んだおかげで、私のブランド観が変わったとか、そういうことはないのだけれども、傍証としては面白い事実がいくつかありました。 例えば、前にも言いましたが、ブランドのエクセター(予備校)時代、ジョン・スタインベック(というか、海洋生物学者のエド・リケッツ)に影響を受けたというのは、結構、大きい。要するにブランドの世界観の背景に、生物学があるってことですな。 後、この人は、スタンフォード時代、東洋宗教学のフレデリック・スピ―ゲルバーグの影響を受けているんだけど、これはエサレン研究所のマイケル・マーフィーと同じ。実際、ブランドはマーフィーと仲が良かったんですな。大体エサレンで開催された第1回目のセミナー(1962年9月)に参加しているし。 あと、この人はポール・エーリックの影響も受けているのだけど、そのことは特にエーリックの「共進化」という概念に顕著。ブランドは「co-evolution」というタイトルの雑誌も作っているしね。 その他、気になった事実を幾つか挙げると、ブランドが最初にLSD実験に参加したのは1962年12月10日。ブランドはラム・ダスの『Be Here Now』の編集を手伝っている。 ブランドは一時、アイン・ランドノリバタリアニズムに関心を抱いていたが、すぐにバックミンスター・フラー的なテクノロジー主義やマーシャル・マクルーハンの方に関心が移った。 地球の宇宙写真をNASAに要求する運動については159頁。 ブランドは「学習」こそが、個人と組織を共鳴させるものであると考え、その学習を促進させるツールこそが重要であるという考えを抱いた、という話は、163頁。このツールという発想が、『ホールアース・カタログ』につながると。 『ホールアース・カタログ』の「今や我々は神のようになったのだから・・・」という冒頭の一節は、エドモンド・リーチからの引用(197頁)。 カタログの初版は1000部(203頁)。初期反応については205頁。 『ラスト・ホールアース・カタログ』の全米図書賞受賞については、238頁。当初、下馬評にもあがっていなかったが、「1971年に出た本の中で、後々まで記憶される唯一の本」という評で覆った。 『エピローグ』出版の経緯については259頁及び264頁。エピローグには、ベイトソンの影響がみられる。つまり、フラーやウィーナーの影響を受けたカタログから、ベイトソン的なエピローグへの思想的発展があった。 勝ち負けを競わない「ニューゲーム」については、262頁。 カウンター・カルチャーからニューエイジへの移行については、267頁。「60年代にベイエリアのカウンターカルチャーの創造を促した潮流は、70年代にも深く浸透し続けていた。政治の世界では新左翼が分断化していき、ジョージ・マクガバンの理想主義的な反戦運動はリチャード・ニクソンによって潰され、ニューエイジと個人の成長運動が盛り上がっていた。「ホールアース・カタログ」が仕掛けた田舎へ帰ろう運動は衰退し、その場所にはもっと個人的な救済や啓もうを仕掛けるESTから禅までが入り込んでいた」。 ブランドの「自給自足」の理想は、「クオータリー」の頃には修正されていた。(275頁) 70年代のアメリカでは「自助」という概念が流行していたが、ブランドはこれに反対し、「他人を助ける」ことを重視した。(295頁) 「パーソナル・コンピュータ」という用語を案出したのはブランド。(306頁) 「情報はフリーになりたがっている」というブランドの言葉には前段があったが、この部分だけが引用されて広まってしまった。(320頁) ブランドは、『インナーゲーム』のティモシー・ガルウェイとも知り合いであった。(329頁) ブランドは仕事で日本を訪問したことがあり、日本の文化に魅了されていた。(345頁) とまあ、私にとって必要な情報はこんなところかな? そのほか、ブランドが『地球の論点』を出した時、環境保護推進派から裏切者的な扱いを受けたことなど、印象的な記述も多々あり。 それにしても全体を通じて思うことは、スチュアート・ブランドという人が、決して天才ではなく、思想家でも哲学者でもないのだけれども、この時代のここぞという要のところにいて、情報の発信者として多大な影響力を持った、というところが面白いなと。かといって、彼はジャーナリストではないし。なんとも不思議な業績だよね! ま、そんな感じでしたかね。ブランドに興味がない人にとってはさほど面白くない本だし、興味がある人にとっても、巻置く能わざる、というほど面白くはない本だけど、読んで後悔するという本でもなかったかな。まあ、私には中途半端に面白い本でした。これこれ! ↓ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生 [ ジョン・マルコフ ] さて、1週間ほどに亘った実家での夏休みも今日で終了です。今日はこれから晩御飯をご馳走になって、名古屋に戻ろうかと。 ということで、明日からはまた名古屋からのお気楽日記、どうぞお楽しみに!
August 17, 2024
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強い勢力の台風7号が関東地方に接近中という触れ込みでしたが、全然雨も風も強くないので、今日はお昼から町田市国際版画美術館に行ってきました。 昨日までの猛暑はどこへやら、気温は28度くらいだし、適度に風も吹いているし、散歩するにはいいなあなどと思いながら、やけに空いた電車に乗って町田駅へ。そして15分くらい歩いて美術館に到着。 今、この美術館で開催中なのは、「幻想のフラヌール 版画家たちの夢・現・幻」という展覧会。これこれ! ↓幻想のフラヌール展 でね、これがまた結構、いい展覧会だったのよ。誰でもその名を知っているわけではないけれども、知る人ぞ知る版画家たちの、技術の粋を尽くした、あるいは幻想的な、様々な画風の版画が並んでおりまして、見応え十分。いい展覧会でした。 で、すっかり満足したワタクシですが、せっかくここまで来たのだからと、帰りにディスク・ユニオンに寄り、中古CDを物色することに。ビリー・ジョエル2枚、プリンス2枚、ジョニ・ミッチェルの『シャドウズ&ライト』、それにJ・D・サウザーを1枚という具合。それぞれ、280円とか380円とか、そういう感じの値段ですから、懐にも優しいというね。特に、プリンスの『マルティカズ・キッチン』というCDは、結構レアものなのではないかと。私もタイトルは知っていたけど、実物を手にしたのは初めて。 で、さらに姉と姪へのお土産として、シナボンを買って帰路についた次第。 とまあ、美術展といい、CDといい、シナボンといい、嵐の日の過ごし方としては最高の出来だったのではないかと。世間の人が家に閉じこもっているこういう時こそ、不要不急の行動を楽しまないとね!
August 16, 2024
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今日は父の墓参りに行ってきました。お盆だしね。本当は13日に迎えに行って、15日に送るのがいいのだろうけれども、生者の生活は忙しくて、なかなかそう上手い事は行かず。申し訳ない。 でも、とにかく、お墓の敷地に生えた雑草を抜き、生い茂った木の枝を刈り、墓を洗い、お花を手向け、線香を添えたら、やっぱりいい気分。最後の入院中、よくのどの渇きを訴えた父のために、何度も何度も墓に水をかけてきました。そして、我が家の健康と繁栄を応援してくれるよう、頼んできました。 暑い最中に上に書いたようなことをやってきたので、もう、全身ぐっしょり汗まみれ。なんですが、ちっとものどが渇いたという気はしない。 で、これだけ汗をかいて、のどが乾かないというのは、やっぱりアレですかねえ、老化? じいさんは、こうやって気づかないうちに脱水して死ぬのかもね。 ということで、これは危ないと、帰り道、コンビニによってスポーツドリンクを買い、500ミリ一気飲み。それだけ飲めたということは、やっぱり、身体は水を欲していたのでありましょう。ひょっとして、熱中症すぐ手前だったのかも。 ま、とにかく、無事に墓参りが出来てよかった、よかった。 さて、明日は台風が関東地方に最接近するようですが、どうなるのか。もともとは明日、名古屋に戻ろうと思っていたのですが、また東名が封鎖されたりするとえらいことなので、帰る日を一日先に延ばして、様子を見ることにします。
August 15, 2024
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今日は、NK新聞から取材を受けてきました~。まあ、今回の帰省中、最大のイベントがこれだったんだけどね。 今回の取材は、拙著に関するものではなくて、日本の自己啓発本ブームについて、研究者としてコメントする、という方向性の取材だったんですね。だから、日本の自己啓発本の特殊性とか、現在の自己啓発本界のトレンドとか、そういうものについて解説をしたり、自説を述べたりというような感じ。 ちなみに、今日、わざわざ私の自宅近くの新百合ヶ丘まで取材しに来てくれたのは、NK新聞の記者さん二人だったのですが、お二人とも女性でした。まあ、お二人とも有能で素敵な方々で。 それにしても、私が現在お世話になっているあちこちの出版社の担当者の方とか、最近、取材しに来てくださった雑誌社・新聞社の記者の方とか、そのほとんどが女性です。しかもその全員が文句なしに知的で有能。その意味で、ジャーナリズムのこの世界って、女性が輝ける分野なんだなということが分かります。そしてそういう女性たちに支えられているのが、この世界・この分野なんだなと。 今日、取材に来てくれたお一人は、2000年生まれと言ってましたから、私のゼミ生たちとさほど年齢も変わらない。ゼミ生たちも、地方の市役所を目指すのもいいけど、出版社とか新聞社・雑誌社に行くという選択肢を考えたらいいのに。 というわけで、今日はこの素敵な記者の方たちと、あれこれ話をして、楽しいひと時を過ごすことができたのでした。今日も、いい日だ!
August 14, 2024
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今、『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』(草思社)という本を読み始めたところでね。 この本の主題となっているスチュアート・ブランドは、『ホールアース・カタログ』という定期刊行物を1968年に発刊し、これがヒッピー・ムーヴメントの後を受けたニューエイジ世代のバイブルと呼ばれるようになるんですけど、この辺りのことについてはワタクシも何年か前に論文を書いたことがありまして。 で、その後、この『ホールアースの革命家』が出たので、自分の書いた論文に穴がないかどうか、この本を読んで確認しようというわけ。 ところで、この本の最初の方に、学生時代のスチュアート・ブランドが、アメリカ作家ジョン・スタインベックの本に随分感化された、という話が出てくる。特に『缶詰横丁』や『コルテスの海』などのスタインベック作品に登場するエド・リケッツという生物学者/哲学者の言動に大きな影響を受けたと。 で、私はうーん、とうなるわけ。 というのは、『ホールアース・カタログ』のスチュアート・ブランドだけでなく、同じくニューエイジ・ムーブメントを盛り上げたカリフォルニアのエサレン研究所の設立者、マイケル・マーフィーもまた、ジョン・スタインベックと関わり合いがあったから。 つまり、1960年代末から1970年代にかけてのニューエイジ・ムーブメントの背後に、ジョン・スタインベックが居たと。 スタインベックというと、アメリカ文学的には、1930年代の不況時代を描く『怒りの葡萄』を代表作とする「貧しい民衆の怒りと強さを描く作家」というスタンプが押されていて、もうそれで満足しちゃって、もう今では誰も研究なんかしない元ノーベル賞作家、という感じなのよ。 だけど、私のように、自己啓発思想との絡みでアメリカ文学を考えている人間からすると、スタインベックというのは、実はそれよりもっと近い時代にまで影響力のある作家だったんじゃないか、という気がしてくる。 そんな観点でスタインベックを考えている人なんか、いないからね。 とまあ、そんな感じで、自己啓発思想史におけるスタインベック、という視点を、なんとなくつかんだような気になっている今日のワタクシなのであります。
August 12, 2024
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私が小・中学校を卒業した玉川学園の同窓会報が届きまして。今号には「卒業生の本」と題したコーナーで拙著が紹介されていたりして、ムフムフとページを繰っていたのですけど、今号の訃報欄に小学校時代の恩師3人が亡くなられたということが載っているのを見付けてしまいました。 亡くなられた3人の先生は、臼井和夫先生、藤村雄一先生、佐々木譲先生。 臼井先生は体育の先生で、ちょっと寺田農似のカッコいい先生でね。私は体育が不得意科目でしたから、臼井先生に褒められたということはないのですけれども、先生には一つだけ思い出がある。 小学校1年生の時、私をいじめに来た伝説のワル・菊池和彦君に超腹を立てたワタクシが憤然と彼に殴りかかり、体力で負けても気力・気迫で互角に渡り合って猛然と取っ組み合いをしたことがあって、その時、駆け付けて二人を引き離してくれたのが臼井先生でした。小学生高学年の時には女子高生の彼女(複数)を連れまわし、中高の不良程度ならまとめて粉砕していた華々しい菊池君の喧嘩歴で、おそらく、引き分けまでもっていったのはワタクシだけでありましょう。その時、菊池君と殴り合いをしていたのが華奢なワタクシだったことに驚いた臼井先生が、「え?」というような顔をしていたのを、今も懐かしく思い出します。 藤村先生は国語の先生で、私にはずいぶんよくしてくれました。ただ藤村先生が私に勧めて下さる本、たとえば『ドリトル先生』とか『ツバメ号とアマゾン号』などが、私にはどうもピンとこず、その辺の趣味の合わなさが申し訳なかった。 佐々木譲先生とはほとんど接点がなく、担任をもってもらったこともないし、教科をおしえていただいたこともないのですけど、姉がたしか佐々木譲先生のクラスだったと思います。見た目ちょっと怖そうな先生でしたけど、姉によれば、よく丘めぐりなどに連れて行ってくださる、玉川らしい先生だったとのこと。 私が小学生の頃、30代くらいだった先生方は、今はもう80代。これから訃報を耳にすることもますます増えるのでしょう。 子供の頃、お世話になった懐かしい三人の先生方のご冥福をお祈りいたします。合掌。
August 11, 2024
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はーい、お盆休みで実家に戻ってきました~。 それはいいんだけど、昨日はひと騒動よ。 3時頃名古屋を出て新東名で東京を目指していたんだけど、例によって秦野中井~町田間で大渋滞。とはいえ、掲示を見ていると、段々、渋滞時間が減っていっているようだったので、ならば沼津SAあたりで夕食をのんびり食べていれば、渋滞が解消するかなと。 で、沼津SAでノンビリ夕食を食べ、さあ、お会計をするかというところで、店中のお客さんのスマホがけたたましく鳴り響き、その直後、ぐらっと地震が! 何しろ東南海トラフがどうのこうのという話をしている直後のことだけに、結構、ビビりました。 でも、沼津の辺りではさほどでもなく、とりあえず家路を急ごうとクルマを発車! そしたら、さっきの地震で東名が通行止め! あら~!! ここで思い出すのはちょうど一年前のこと。その時は東京から名古屋に戻る途中だったけど、大雨で東名・新東名が通行止めになり、一般道も大渋滞、家に帰りついたのが夜中の2時っていうね。 っつーことで、また今日も実家に着くのは夜中か~、と。 そう思ったらウンザリしてきて、もうこの辺に泊まっちゃおうと。 で、インターを降りながら近場のビジネスホテルを探し、そこに泊まることに。 というわけで、期せずして実家に帰る前にホテル暮らしをすることとなったわけ。もちろん、素泊まりでね。 そして、今日、復旧した東名を使ってお昼前には実家に到着。まあ、昨日から考えれば21時間くらいかかっているけどね。 まあ、地震のおかげで、こんなことになったわけよ。人迷惑だねえ・・・。
August 10, 2024
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仲の悪い人たちって、本当に仲が悪いんだね・・・。 私の知人のAさんとBさんはとっても仲が悪い。だから、何かというとこの二人はもめる。 Bさんが何か提案するとAさんが反対する。もうお決まりのパターンなんだよね。 で、困ったことに、私自身はAさんともBさんとも仲がいいの。だから、私は二人の間に挟まれてとても困った状況になる。どちらの肩を持つわけにもいかないから、とっても面倒なのよ~。 今日も、これから道場に向かうっていう時に二人のトラブルに巻き込まれて往生しちゃった。 アルフレッド・アドラーは、「人間の悩みは、すべて人間関係の悩みだ」と喝破したけど、アドラーは正しい。人は人が許せないんだねえ。 ワタクシが習っている八光流のモットーは、「挑まず、逆らわず、傷つけず」なんだけど、二人にも八光流を習わせたいわ~。
August 8, 2024
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大学で教養英語的な授業も担当したりなんかしていると、英語の入試問題の作成なんかにも多少は関わらないといけない羽目に陥る時もあるんだけれども、最近の「受験英語」ってどうなっているんですかね? 私なんかが受験生だった頃は、確固とした「受験英語」というものがあって、英語の出題には一定の型というか、しきたりがあったのよね。だから、受験生は、そのしきたりを沢山学んだ奴が勝ちになるのであって、敵がどう攻めてこようと、その攻め手に応じた受けを全部知っていれば、全問正解することができた。 だから、学校の先生にせよ、予備校の先生にせよ、英語の先生ってのは、「こういうのが出るよ」というのを受験生に教えれば良かったのよ。 あれはいい時代だったねえ。 ところが今は、そういう出題の型みたいなものがないから、勉強するったって、茫漠としたつかみどころのないものを勉強しなければならない。っていうか、何を勉強すればいいのかすら分からないんだろうね。 で、結果として、何も分からないんだ、受験生は。 だから、私なんかが自分の受験生時代を思い出して、「これ、一番よく出るヤツ。受験生なら誰でも知っているヤツ」と思って出題しても、誰も解けないという・・・。もう、何が簡単で、何がひねった出題なのか、誰も分からないんだな。 これが、受験英語なんて役に立たない、リアルな日常の英語を学ばせるんだ、などと文科省が意気込んだおかげで生じた、英語力だだ下がりの状況なんだろうね。 だから、英語の問題作る方も大変よ。何を出したって、誰も何も分からないんだから。 「クジラが魚じゃないのは、馬が魚じゃないのと同じ」みたいな、クジラ構文があった頃が懐かしいね。
August 7, 2024
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先日、同僚7人と学期終わりの打ち上げをやってきたのですが、その時、ファスト・フードの話題が出まして。 で、平均年齢高めのうちの科では、「ファミチキは油っぽ過ぎる」とか「もうケンタのチキンは一度に一つしか食べられない」とか、情ない話で盛り上がったのですが、そんな中、私が「ファスト・フードで一番好きなのは、やっぱりサブウェイだな」と発言したわけ。 すると、ドイツ人の同僚曰く、「いや、あれは不味い」と。 ええーーーー! ウソだろ。サブウェイを不味いというヤツがいるとは。しかも、こんな身近に。 で、「サブウェイの何がいかんの?」と問うと、「具とパンの量的バランスが悪い」と。要するにパンのパートが多すぎ、パンばかりをもぐもぐ食わされている気がするというのですな。かつ、パンそのものも不味いと。 うっそーん。バランス、ばっちりだと思っていたのに・・・。それに、ワタクシはパンだって美味しいと思っているのに。 それで思い出したのですけど、ドイツ人って、パンへのこだわりが強いね! その同僚曰く、日本人は、パンといえばフランスだと思っているようだが、フランスのパンなんて、バゲットとクロワッサンくらいしかない。それにひきかえ、パン王国のドイツでは、パンの種類だけで何十種類もあるのだと。 そうなのか。確かに、ドイツパンを売る専門店は日本各所にあるけど、なんとなくプレッツェルみたいな固いパンのイメージがあって、あまり心惹かれなかったのよね。でも、同僚がそれほどいうのなら、今度、気持ちを新たにドイツパンを賞味してみようかしら。
August 6, 2024
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今年度中に出る2冊分の原稿については、基本的には既に脱稿しているので、あとは微修正をしていけばいいと。 で、これらに続いて来年度も研究書と新書を出す予定なのですが、その内の新書の方については、まだ影も形もない。何を書くかすら決まってない。いや、自己啓発本についての本になることは決まっているのだけど、その内容はまだ検討してないの。 で、今日の今日まで、前期期末試験の採点に追われていたのだけど、それがようやく終わったので、そろそろ新書に何を書くかの検討をし始めようかなと。 あのね、本を書くに当たって、この企画の段階ってのは、とても楽しい時間です。だって、ありとあらゆる可能性があるわけだし、「今度こそ売れる本を!」という意気込みがあるからね。 で、もう既に自己啓発本の何たるかについては色々な形で書いてきたので、次の新書は、自己啓発本のアンチに対して、その魅力を訴えるようなものにしたいなと。 その方法として、対話篇はどうかなと。 自己啓発本の研究者と、アンチ自己啓発本の人との対話篇にすれば、アンチの気持ちも代弁できるし、それをも説得するような説明もできる。前にトークショーでご一緒した水野敬也さんや古賀史健さんから受けた感化もあるしね。 というわけで、今日からしばらく、企画を立てる楽しみを味わおうと思っているワタクシなのであります。
August 5, 2024
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随分前に買って積読になっていた黒沢哲哉さんの『ぼくらの60~70年代』という本をチラ読みしたらとても面白くて、サクッと読んでしまいましたので、心覚えをつけておきましょう。これこれ! ↓ぼくらの60~70年代熱中記 [ 黒沢哲哉 ] 著者の黒沢さんは1957年生まれですから、私より6歳ほど年長ですが、まあ、実質同世代と言ってもいいかなと。だから黒沢さんが若かりし頃に夢中になった事々というのは、私もすべてはっきりとした記憶があるし、同じように懐かしいものばかり。同年代のおっさんが「昔こういうのあったよね~!」という話題で盛り上がる的な感じで一気に読んじゃったというね。 たとえば黒沢さんが小さかった時、写真に写る時は常に「シェ―!」のポーズをとっていたそうですが、私もまったく同じ。同世代あるあるですわ。あと、子供の頃よく見た『チャコちゃん、ケンちゃん』の話題とかね。チャコちゃんを演じた四方晴美さんなんて、私の姉の同級生だったしね。 あと、日曜の夜は『日曜洋画劇場』を淀川長治さんの解説で楽しんだとか、「帰って来たヨッパライ」を最初に聴いた時は驚いたとか、土曜の夜は『キイハンター』を見て大人びたとか、『小さな恋のメロディ』が上映された時は胸キュンしたとか、NHKの若者向けドラマ『タイム・トラベラー』は超面白かったとか、ポール・モーリアの「エーゲ海の真珠」に痺れたとか、『飛び出せ! 青春』にグッと来たとか、ノストラダムスの大予言に震え上がったとか、ブルース・リーに驚愕したとか、篠山紀信の激写に理性を失ったとか、谷村新司の「天才・秀才・ばか」に笑い転げたとか、『ぴあ』と『シティロード』だったら『シティロード』派だったとか、薬師丸ひろ子が出てきた時は萌えたとか、まあ、そういう話が畳み掛けられるのですが、読んでいると、自分自身のその時代の頃のことが鮮やかに蘇ってきて、楽しい、楽しい。 もう還暦過ぎると、未来の話より過去の話が楽しいね! まさか自分がそうなるとは思わなかったけど、実際その年齢になるとそうなるね。 ということで、若い人が読んでも何のことやら、だろうけれども、還暦以上の人が読んだら感涙もののこの本、初老の人向けに熱烈おすすめ!です。ぼくらの60~70年代熱中記[本/雑誌] (単行本・ムック) / 黒沢哲哉/著
August 4, 2024
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今日は地元でお祭りがあり、今年度、自治会の役員に当たっている私も、仕事を割り当てられていて、今日は夕方から夜10時まで、バッチリ拘束されておりました。 前半・後半に分かれていて、前半はアイスクリームの販売、そして後半はゴミ捨て場の管理。特にゴミの方は、ペットボトルの捨て方で、キャップはこっち、はがしたラベルはこっち、ペットボトル本体はこっち、みたいな感じでいちいち指導しなければならないので、もう大変よ。2時間やって、疲労困憊しました。 それでも感心したのは、小さい子から中学生くらいまで、最近の子供たちのゴミへの意識の高さ。みんな、イイ子ばかりで、礼儀正しい子ばっかりでしたよ。こんなに言うこと聞いてくれるんだ、というのがむしろ驚きというか。 まあ、しかし、こういうのは、書斎派の私に適した仕事ではないわなあ。その適さない仕事をしたおかげで、疲れた疲れた。 それでも、途中、家内が手伝いに来てくれたので、ほんと助かった。家内はむしろこういうのは得意なのでね。もう、家内さまさまです。 っつーことで、心身ともに疲れ切ってしまったワタクシ。明日は寝坊だ~!
August 3, 2024
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拙著に関して、こんな面白サイトを見つけました。これこれ! ↓シショコさんの推し! 山梨県北杜市の市立図書館の司書の方が独自に作っているもののようですが、実に面白い具合に拙著を紹介して下さっている。いやあ、こういうのは嬉しいですなあ! 聞くところによると、YouTube上の読書系サイト「積読チャンネル」も、8月半ばに拙著を取り上げて紹介してくれるという噂。人文系の研究者はちっとも取り上げてくれないけれど、シショコさんにしろ積読さんにしろ、本当の意味での本好き・読書好きの人たちが拙著を支持してくれるのは本当に嬉しい。ありがとうございます。感謝、感謝です。 こういうサポートがあると、ますますやる気が出ますね。よーし、夏休みもガンガン、原稿書くぞ~!
August 2, 2024
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自宅近くにある白山神社、ご利益がすごくてですね、お参りする度に何かが起こるのですが、実は昨日も大学への出勤前にチラッと寄って、お願いごとをしてきたわけ。すると・・・ 打診していた出版企画が通った~! まあ、通ったというか、一部修正要請込みで前向きに検討するというお返事が来たんですけれども、まあ、そんなの、いくらでも修正しちゃうし、通ったと考えていいでしょう。 ちなみに大手というのは、最大手という意味でありまして、日本で一番規模のデカい出版社ね。 これで私は、日本の大手出版社の第1位、第2位、第3位から続けざまに本を出すことになる。わははは。ライターとして、無敵の称号を手に入れたと言っても過言ではなかろう。さすがにここまで来れば、出版企画をどの出版社に持ち込んだとしても、けんもほろろに門前払いを食らう、ということはなくなるでしょうな。 ここまでくるのに、苦節30年掛かったけどね。長い道のりであったのう。 しかも、それだけではなかったのよ~。 なんと、またまた大手新聞社からインタビューの申し込みあり。これは、その新聞社が企画している特集記事について、私がコメントを出すという趣向なんですけどね。もちろん、引き受けました。 もうさ、白山神社、凄すぎない? お願いすれば、なんでも叶うじゃん! ということで、夏休みに入ってご機嫌ちゃんよ。今日は、気分がいいから、ちょっと外へ出て、サブウェイのサンドイッチでも食べに行こうかな!
August 1, 2024
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