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お金はないけど時間はあった学生時代、お茶の水、新宿、吉祥寺の楽器店をウロウロしていました。いつものように出掛けて開店直後の吉祥寺の店に行くと、レス・ポール・タイプの箱が店の外に山積みになっています。聞けばトーカイの工場ではねられたB級ボディ(ネック付き)を山ほど仕入れたとのこと。チャンスとばかりに10本くらいあったボディ全部を見せてもらい、一番木目のいい物を選びました。買ったの物はヘッド裏に「100」と書かれたシールが貼ってあったので、LS100という機種(定価10万円)のボディで、ほとんど組み上がっていたのにピックガードを取り付けるところでネジが折れてしまったためNGとなったもの。その後半年くらいかけてじっくりパーツを選んで付けていき、結構いいレス・ポール・タイプが完成しました。20年以上たった今でもベストコンディションです。それ以後もB級ボディを探して楽器店を見て回る癖がつきました。B.C.RICH IRONBIRD-340 MB ボディ、ネックのみB.C.RICH WARLOCK-340JE BK ボディ、ネックのみB.C.RICH MOCKINGBIRD-350JE MB ボディ、ネックのみB.C.RICH MOCKINGBIRD BASS-360JE MB ボディ、ネックのみB.C.RICH MOCKINGBIRD-350JE MR ボディ、ネックのみB.C.RICH BEAST-750JE BK ボディのみB.C.RICH MOCKINGBIRD-700JE BK ボディのみネットに出た!B級ボディ
2007.08.31
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子供や絵心のない大人に「花の絵を描きなさい」と言うと、上にギザギザを描いてU字でつないだチューリップを描くか、真ん中に丸を描いてその周りを花びらで埋めたヒナギクを描くのが普通でしょう。自分の娘が描いたデイジー(ヒナギクの英名)をモチーフに、子供用ギターと衣装のブランド「デイジーロック」を展開しているのはティッシュ・シラボロという女性。パートナーは高級コンポーネント・ギターのシェクターの社長マイケル・シラボロ。デイジーロック エレキギター デイジー・ショートスケール店頭で見た時面白いとは思いましたが、所詮オモチャだろうと試奏はしませんでした。しかしそれは間違いらしいです。実際に弾かれたYori Halfordさんのレポートでも「弾きやすい」と書かれております。またSheeenaさんは国内発売が始まる前から注目されていて、個人輸入して使ってらっしゃいます。シェクターの社長のアドバイスがあることからも、楽器としての完成度は保たれていると考えられます。男の子はスペック大好きですから、○○産のマホガニーかどうの、ピックアップがどうのばっかりに目が行きますが、デザインだけで選ぶと弾きやすさがついてくるデイジーロック、あなどれない。まあ正直腰が引けてしまうデザインもありますが、それはフェンダーにもギブソンにもありますし。
2007.08.31
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一条ゆかりさんが「りぼん」で有閑倶楽部を始められたとき、現役の読者でした。その後りぼんより「花とゆめ」「LaLa」に行ってしまったので、有閑倶楽部がどうなったのか知りませんでしたが、長寿シリーズになっていたのですね。超金持ちの子弟が高校を好きに動かす、という少女漫画の定番設定ですが、その中で剣菱 悠理(けんびし ゆうり)が生徒会室(だったと思うけど)にアンプとベースを持ち込んで弾いているシーンが印象的。123記憶が確かなら、剣菱 悠理の弾いていたベースはギブソンのRDベースGibson RD ARTIST BASSKAT-TUNの赤西仁さんが松竹梅 魅録(しょうちくばい みろく)を演じるというニュースを見て思い出しました。
2007.08.30
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朝、得意ですか?目覚まし時計を複数個セットしても起きられない人ですか。アラームを止めて二度寝で失敗するタイプですか。なかなかアラームが止められない構造になっていたら、止めるのに一生懸命になって目が覚めるはず。目覚まし時計が逃げ回るってのは?走り回って逃げるアラームクロックロボット ナンダクロッキー唯一の欠点は、充分広い部屋で使わないとすぐ捕まえられるので二度寝しちゃうこと。
2007.08.29
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白い車ばかりを買う知人がいます。これ自体は何の不思議もない個人の好みであろうと思いますが、ある日その人は車に「流星号」と名前をつけているらしい、と聞かされてからはその人の事を温かい目で見るようになりました(笑)。知恵と力と勇気の子、スーパージェッターの愛車の名前ですね。(リンク先音が出ます。教室や勤務先では要注意)人間に限らずペットには名前をつけるのが普通でしょうが、持ち物に名前を付ける習慣、ありますか?船には~丸とかの名前がつきますが、自動車には機種名はあっても個体名がついている例はあまりないと思うのです。コンピュータに名前をつける人は結構聞きますね。ネットワーク上で重複しない名前をつける必要があるケース以外にも「○○ちゃん」と呼んでいる人を知っています。BBキングは自分のギターにルシールと名前をつけています。Epiphone by Gibson B.B. King LucilleまたZZトップのビル・ギボンズのレス・ポールはパーリーゲーツという名前です。パーリーゲーツのためにセイモアダンカンが作った「パーリーゲーツ」ピックアップ愛が足りないのか私はギターに名前をつけておらず、機種名と製造年を組み合わせて呼んでいますが、名前をつけているという方、どんな名前ですか?
2007.08.29
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海洋堂の作る驚異的に精巧なフィギュアが卵型チョコレートの中に封入されていることでブレイクしたフルタのチョコエッグですが、現在は別の会社の制作したフィギュアが入っています。海洋堂の食玩戦車と言えばワールド・タンク・ミュージアムですが、チョコエッグからも戦闘車両が出ることになりました。お手並み拝見といったところでしょうが、問題点がひとつ。シリーズで縮尺が統一されていないのです。たまたま店頭で手に取って買う人には何も問題ない縮尺ですが、全てを揃えたい人やフィギュアを使ったディオラマを作りたい人にとっては、飾る時の統一感が出ないんですよね。マニアだけに向けて商品を作っているんじゃないから全然気にしないでください(笑)。チョコエッグ 戦闘車両
2007.08.28
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もう何年前だか思い出せない中学の卒業式で、生徒から怖がられていた3年の担任のネクタイに目が釘付けになりました。ネクタイは当時大ヒットしていたスピルバーグの映画「ジョーズ」の柄だったのです。おそらくクラスの女生徒からのプレゼントで卒業式に着けてくるよう言われたと思うのですが、強面の教師の胸にあったのが良かったですね。こういうインパクト勝負のファッションは周りに気付いてもらうまで黙っていられるかどうかがポイントで、自分から「見てみて」とか振っては駄目ですし、解説まで始めちゃったら迷惑なうんちく親父になってしまいます。ところが特撮ファンって結構語る人が多いんですよね。難しい製品です。コイン怪獣カネゴン・ペンダント宇宙怪獣エレキングペンダント宇宙忍者 バルタン星人ペンダント帰ってきたウルトラマンペンダント流星バッチペンダント快獣ブースカペンダントウルトラマンペンダントウルトラセブンペンダントゼットンペンダントゾフィーペンダント(なんとマニアックな)/クラウドナイン×円谷プロダクションコラボシルバーアクセサリーなんだからアクリル絵の具で塗ろうとか考えないように。
2007.08.27
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しつけの問題などではなくそのように生まれついているので無理矢理矯正すると不具合が生じることは常識だと思っていた「左利き」ですが、まだまだ誤解や偏見が残っているようです(1、2)。野球等のスポーツでは少数が故の有利さや1塁までの距離のような絶対的アドヴァンテージも知られていますが、楽器に関してはどうなのでしょう?ご存知の通り左利き用のピアノはありません。その他の楽器も例外的に左利き用があるだけで、原則右利き用がほとんどです。そういう意味では、買いにくいとはいえギターの左利き用の充実ぶりにはちょっと驚きます。Gibson CUSTOM SHOP Historic Collection 1957LP-Jr Left Hand ”VOS”/TV Yellowレフトハンド・ギター左利きの人がギターを始めようと考えたとき、自分の利き手をどれくらい意識するもんなんでしょうか。初めて持つギターには左右どちらもおっかなびっくりで、どちらでピックを持とうが弦を押さえようが同じくらい自由にならないと思うんですよね。左利き用を弾こうと決めると、少なくて割高なギターを購入しなければなりませんし、教本のコードフォームの絵も左右逆ですから読み換える努力が必要でしょう。それでもポール・マッカートニーが1本のマイクを挟んでジョージ(またはジョン)とコーラスする姿はポールの左利き用ベースなしでは成立しません。左利きの人は世間の不便を克服するために両手を使えるよう努力している方も多いので、どちらでも弾けるという人もおられるようですね。自分の利き手で楽器が弾けるのは嬉しいことです。いいプレーヤーであれば右だろうが左だろうが関係ありませんもんね。不便でもがんばってください(月並みな応援でごめんなさい)。
2007.08.26
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フェンダーの最初のギターはシングルカッタウェイのブロードキャスター/エスクアイアーでした。ギブソンのエレクトリック・ギターのかなりのモデルはシングルカッタウェイで、ソリッドボディのギターもレス・ポールのようにシングルカッタウェイです。フェンダーのストラトキャスターとギブソンのレス・ポール双方のいいところを採用したようなギターでトップブランドとなったポール・リード・スミス(PRS)も最初はダブルカッタウェイのギターを生産していましたが、シングルカット・シリーズを発売してレス・ポール寄りのデザインに接近しています。P.R.S. SE Single Cut/BlackPRS Singlecut Trem Modern Eagle McCarty Amber驚異的な軽さと強度を持ったニューエイジ・デザインが印象的なパーカーからもついにシングルカッタウェイのモデルが出ていますね。ダブルカッタウェイの方が進んでいるように感じますが、なんでシングルカッタウェイのギターを出したがるんでしょうね。まさかレス・ポールのようなヒットを狙っている?
2007.08.25
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アンプなしではペランペランな音しか出ないEギターですが、多くの場合ギターはギターだけ、アンプはアンプだけで売られております。「ギター入門セット」なんてのを買えば、ギター本体からピック、ケーブル、チューナー、アンプまで一度に揃って、到着次第練習にだけ没頭できますが、さすがに初心者向け廉価モデルがセットされていて大人の購買意欲を刺激するものではないのかも。これでどうじゃ、って言う事(笑)?大人のための「再」入門セット
2007.08.24
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ロサンゼルス・タイムズのサイトにギブソンのヴィンテージ・レス・ポール・スタンダードについての記事がありました。1、2、3すごい内容なので拾い読みしてみると、 元は280ドルのギター 現在美品なら500,000ドル ピックアップ・セレクターのリングが現在1,200ドル ジョージ・グルーンは1960年代にギター売買を始めた頃、100ドルで買って250ドルで売れたが、不人気機種だった。 1980年代後半に10,000ドルに達した ここ数年の価格上昇が狂気の沙汰ですね。ベビー・ブーマーの成功者が買い集めているようです。もちろん投資家も。やれやれ。
2007.08.23
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ビル・ローレンスのピックアップのことを書いているうちに、ギターの組み立てが好きだった事を思い出しました。約20年前には普通に楽器店にネックやボディが沢山売られており、それらを組み合わせて自分で組み上げるだけでギターが完成する環境がありました。メーカー検品で不合格になった物が安く出た時を狙って集めていくうちに、全パーツを同一ブランドで揃える事ができたりしました。格安でギターが完成できたかというと、実はそんなに安上がりでもなく、せいぜい新品の半額程度で揃ったかなといったところで、中古品と大差ない金額がかかりました。むしろそれを組み上げる過程に楽しみを見出せるかどうかが勝負(笑)で、時間をかけられない人や手間がもったいない人には分かってもらえない趣味です。最近は廉価モデルが海外生産になってしまって、ネックもボディも高級品しか出回らなくなってしまいましたが、組み上げる楽しみを得られる製品として「組み立てキット」が出ています。仕上げに凝ったりパーツをグレードアップしたりして自分だけの1本を作る近道かも。トラベルギター 結構惹かれるなぁ。トラスロッドは?TLタイプSTタイプLPタイプマンドリンバンジョークラシックギターフォークギター(ドレッドノート)バイオリン
2007.08.23
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初めて買ったEギターはもちろん弾くためにも活躍しましたが、様々な実験の対象になってくれました。レス・ポール・タイプだったのでハムバッキング・ピックアップがついていたのですが、これをシングルコイル・ピックアップとして取り出したり、逆相でつないでカリカリの音を出そうとしました。想像より細い線に苦戦し、結果切ってしまったようで音が出なくなりました(泣)。しかし2個のコイルのうちの1個が生きていたので、シングルコイルとして生かすことに。しばらくそうやって使っていましたがちゃんとしたピックアップが欲しくなってマルイ吉祥寺店(当時楽器コーナーがあった!)で買いました。選んだのはディマジオでなくビル・ローレンス。L-500ですが今と違い四角いボディにブレードだけが2枚見える状態でした。コイルタップはできませんが、逆相にできるよう芯が出ており、センターポジションで2個のピックアップ間でのフェイズアウトができました。その後も色変更だのトレモロ・アーム加工だのさんざん実験台になってくれたギターでしたが、うちに置いておくとどんどん不幸になるので、知人にあげてしまいました。それからはあまりギター改造とかしてないので、役に立ったとは言いがたいです。ビルローレンス L-500P.S.今日テレビでCDTVを見たんですが、今年の映像なのにTOKIOの長瀬さんがビル・ローレンスの森高千里モデルを使っていました。10年以上前の製品ですが、私物ですかね?
2007.08.22
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ピーター・フランプトンの「カムズ・アライヴ」が売れた理由は、曲や演奏がいいからなのはもちろんですが、売値が安かったというのもあるようです。当時人気があったキッスの新譜「Rock N Roll Over」1枚と同じ価格で2枚組のカムズ・アライヴが売られていたそうです。3ピックアップのレス・ポール・カスタム使用という点で、キッスのエース・フレーリーとピーター・フランプトンは共通していますね。エースの場合、ヴィンテージは使用しておらず改造して3ピックアップにしている物が多いようです。またスタンダードにも同様の改造が見られます。エースが好んで使用したピックアップはディマジオ。フロントにはPAF、リアにはスーパー・ディストーションという具合に使い分けていたようです。当時ピックアップだけのメーカーの知名度は皆無に近く、エースによってディマジオの名前は大いに広がったとラリー・ディマジオも語っています。どのギターに取り付けてもとは言いませんが、スーパー・ディストーションをつけたギターを弾くと、1970年代のロックな音が出ます。スーパー・ディストーション フェンダー系ピッチスーパー・ディストーション ギブソン系ピッチPAF フェンダー系ピッチ仕様PAF ギブソン系ピッチギブソンが開発したハムバッキング・ピックアップで特許出願中(Patent Applied For)のシールが貼ってあった時期のモデルに敬意を込められたモデル
2007.08.21
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1976年発売の「カムズ・アライブ」が2枚組にも関わらず1千万セット売れたということで大評判だったピーター・フランプトン。ピーター・フランプトン/フランプトン・カムズ・アライヴ+4そのLPジャケットに写っていたのは3ピックアップのレス・ポール・カスタム。ピックアップをマウントしているエスカッションが白いため気付きにくいですが、ヴィンテージのカスタムです。(最近のお姿はこちら)カスタムは3つのピックアップをピックアップ・セレクターでどう切り分けているのかというと、RHYTHM フロント・ピックアップ単独CENTER センター+リア 逆相(カリカリの音)TREBLE リア・ピックアップ単独というのがオリジナルですが、センター・ポジションの音を使いたくないプレーヤーは配線を変更しているようです。量産メーカーで最初に3ピックアップを搭載したのはギブソンのES-5で1949年の事です。この時は全ピックアップにボリュームがついていて、それぞれを切り替えるという発想はなかったのですが、1955年に別々(と全部)に切り替えられるスイッチを採用し名前もES-5スイッチマスターと変更されます。現在一番メジャーな3ピックアップ・ギターといえば間違いなくフェンダーのストラトキャスターですが、これは元々3ピックアップを単独で切り替える3ポジション・スイッチがついていました。ところがそれぞれのポジションの中間で器用に止めると両方のミックス音が出る事がプレーヤーの間で知られるようになり、しかもそれがいい音だったりしたもんで、フェンダーも中間で止まる5ポジション・スイッチに変更します。ピックアップの位相を逆にしたり、フロントとリアをミックスしたりはできないのですが、改造好きなギタリストは色々やっていますから、好きなギタリストの音を調べてみると面白いでしょう。1970年代にスイッチだらけのギターが流行りましたが、ライブでは複雑な操作が少ない方がいいと思いますけどね。Gibson Custom Shop Peter Frampton LP-Special Single Cut Pilot Runヒストリック・コレクションのレス・ポール・スペシャルをベースに作られたピーター・フランプトン・モデル ヴィンテージのカスタムもマホガニー・ボディなので、似たようなトーンが得られそう。配線は独自仕様。
2007.08.20
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1952年に初めてソリッドボディ・ギターに進出した老舗ギブソンですが、徐々にジュニア、スペシャル、スタンダード、カスタムというグレード分けをする事で顧客を広げる手法を採りました。さらに若年層への浸透を狙ってか、1959年にメロディーメーカーという廉価モデルを出します。レス・ポールのようなシングルカッタウェイですがボディの厚みが半分くらいのマホガニー単板で軽量。この時期スタンダードは伝説のサンバースト、カスタムはハムバッカー3発ですが、ジュニア、スペシャルは徐々にダブルカッタウェイに変更されている頃で、低価格帯のシングルカッタウェイはメロディーメーカーだけになります。メロディーメーカー、シングルカッタウェイの復刻版ハムバッカーに交換したショップ・オリジナルの実用機スタンダード、カスタムともシングルカッタウェイを止めて後にSGと改称されるダブルカッタウェイとなった1961年、メロディーメーカーもダブルカッタウェイ化されます。わざわざSGとは別にデザインされ、シングルカッタウェイ・モデルのカッタウェイ側を左右に開いたようなシェイプです。1965年にカッタウェイの部分を広げる変更をしたのも束の間(この時期のモデルはジョーン・ジェットが改造して使っている事で有名)、翌1966年SGと同じシェイプを採用します(じゃあSGジュニアの存在意義は?)。1971年に製造中止となり、以降は復刻という形で様々な時期の仕様が再現されます。一言でメロディーメーカーと言っても人によってイメージする形が違ってしまうわけですね。SGシェイプでペルハム・ブルー、ちょっと惹かれます。
2007.08.19
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私が20代でかすみを食べて生きていた頃(いまより20kgも軽かった)、呼吸をするのに音楽の助けが必要でした。その音楽も熱が一切含まれていないドゥルッティ・コラムのギター音じゃないと苦しかったです。(YouTube映像はこちら)カリカリに乾いたギター音ですからてっきりフェンダーのストラトキャスターあたりだろうと思っていたらびっくり、レス・ポールを使っているじゃありませんか(ストラトでコピーしてたのに)。カリカリの正体はメイプル・ネックにありました。1975年頃からギブソンはマホガニー製ネックをすべてメイプルに置き換えます。メイプルは強度が高いし、ギブソンの高級機種に使われている木材ですから、よかれと思って断行した変更なのですが、この時期のギターはプレーヤー、コレクターともに人気がありません。しかしこのギターの音がなかったら今頃このブログを書く事なく人生を終えていたかもしれないと思うと、自分に必要な物は他人の評価とは無関係に存在することが分かります。(思わせぶりに書いていますが、その頃鬱症で食欲が皆無だったってことです。)GIBSON 1975 Les Paul Custom SBGibson 1980年製 Les Paul Custom / Blackドゥルッティ・コラム最近はストラトキャスターも使ってるみたいね。
2007.08.17
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ギブソンのファイアーバードと言えばセットで出てくるのがジョニー・ウィンターですが、写真を見る事はあっても音は聴いたことがないという人、多いんじゃないでしょうか。今は簡単にYouTubeで動画を見れますので、Johnny Winter で検索してみてください。高域に癖のあるシャープな音に貢献しているのはミニ・ハムバッカーでしょう。上手く使えると格好いいでしょうね。しかし他のギブソンギターに多く搭載されているフルサイズ・ハムバッカーと同じセッティングというわけにはいかず、ギターを頻繁に持ち替えるギタリストには扱いにくい面も。ボディを削ってフルサイズ・ハムバッカーに換装するプレーヤーも少なくないです。ファイアーバードは途中でボディの左右をひっくり返すという前代未聞のモデルチェンジがあり、後期はフェンダーのストラトキャスターのようにピックアップ穴がピックガードに隠されます。上位機種であるファイアーバードVIIは3ピックアップ搭載ですが、下位機種であるI、V(いずれも2ピックアップ)のボディにも3個分の穴が空いていて、ピックガードが隠してくれるんですね。だから気軽に穴を広げてフルサイズ・ハムバッカーを搭載しやすく、ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラは3個取り付けています。(前期型も使用していますがこちらはミニ・ハムバッカーのままです。)上手いんだか下手なんだか分からないフィル・マンザネラですが、ヨーロッパでは人気あるらしいですね。私は好きです。Gibson Firebird-V Classic White前期型(リバース・ボディ)GIBSON C/S Non Reverse Firebird WH/Rフィル・マンザネラと同様にミニ・ハムバッカーをフルサイズのものに交換している状態を最初から実現している後期型(ノンリバース)Gibson 1966年製 Firebird Non Reverse Head後期型ファイアーバードIはP-90シングルコイル・ピックアップ2個搭載
2007.08.16
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多くの機種を発表してはいても、フェンダーの代表的モデルはテレキャスターとストラトキャスターです。それぞれが違っているから別々の機種であるわけですが、「お互いのいいところを持ち寄っていいものを作ろう」という発想は自然に出てくるものなんでしょうか。1973年に発売されたテレキャスター・デラックスはテレキャスターのボディにストラトキャスターのネックがついたモデルです。ボディ裏はストラトキャスターと同じように腹が当たる部分を削り落としたコンター加工が施されており、ストラトっぽい操作性が追求されています。ピックアップはフェンダーとしては珍しいハムバッカーを2個搭載。このハムバッカーはギブソンのパテントが切れたことで全社が利用できるようになった構造ですが、ギブソンでの開発担当者セス・ラバーを招いて作らせたもので、テレキャスター・シンライン後期型、テレキャスター・カスタムにも採用されています。ということで、このテレキャスター・デラックスという機種はテレキャスター、ストラトキャスターのみならずライバル社のギブソン、レス・ポールのいいところを取り入れようとした貪欲なモデルなのであります。キャラクターがはっきりしないせいか特に愛用例もなく1981年で製造が終わってしまいました。フェンダーはフェンダーらしいから売れるということですかね。現在は復刻版が入手可能です。Fender MEX '72 Telecaster DeluxeFender Japan TD75 WNTFender USA FSR '72 Telecaster Deluxe Naturalそうそう、同じフェンダーであってもテレキャスターに無改造でストラトキャスターのネックはつきません。ネックの端の形が違うので、ネックかボディを削らないと入りません。
2007.08.15
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曲作りやセンスは天才なのに驚異的にギターが下手だと思われるT.Rexのマーク・ボランは色々なギターを持った映像が残されていますが、一番メジャーなのはやはりギブソンのレス・ポール。ライブ映像にあるレス・ポールは不思議なルックスをしています。ボディがムラのある茶系統のニス仕上げのように見えるスタンダードのものなのに、ネックはヘッド部にスプリット・ダイアモンド・インレイのあるカスタムのものが接合されています。(例)ボディの仕上げは1970年代初頭のイギリスで流行っていたバイオリン仕上げらしいです。そのフィニッシュが施されたレス・ポールにまだスタンダードのネックがついたものをマークが持っている写真、ありました。ティラノザウルス・レックスと名乗っていた頃か改名直後ではないかと思います。元々はアコースティック・グループでした。しかしギターをレス・ポールに持ち替え、バンド名をT.Rexと改名し、シンプルなブギー・ロックに変身してから大ブレイクします。さて、問題のレス・ポールですが、ステージで投げてネックを折っちゃったそうです(投げるなよ)。で、修理に出したんですが、工房にちょうどあったレス・ポール・カスタムのネックを取り付けちゃったという何ともおおらかなエピソードが残っております。もともとアコースティック・ギター(エピフォンなど愛用)のプレーヤーなんでエレクトリックに変えてもロー・コード中心のバッキングで、ギターソロはなんとも不思議なフレーズが出てくるのですが、マーク本人の言うところによるとエリック・クラプトンに教わったんだそうです(うっそー)。Born to Boogie 監督はリンゴ・スターMARC 本人MCのTV番組
2007.08.14
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レス・ポールが一番似合うギタリストは?と言われておそらくトップにあげられるのがレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジだと思われます。ライブで見られたレス・ポールは主に4本。 最初のレス・ポールはカスタムのブラックビューティー。早々に盗まれてほとんど写真がありません。 No.1 メイプル・トップのトラ目が左右とも左上がりなのが特徴で、シリアルナンバーが消えているため厳密には確定できないけれど1958年製と言われています。 No.2 メイプル・トップのトラ目が端に向かって下がった「『へ』の字」なのが特徴。1959年製。 スパークルレッド オリジナルには存在しないフルサイズ・ハムバッカーの乗った赤いメタリック塗装のレス・ポール。おそらく1973年製のスタンダードのピックアップをハムバッカーに交換し、ゴールド・トップの上からクリアレッドをスプレーしたもの。 そのうちの1本はジョー・ウォルシュ(ジェイムズギャング、イーグルス)から買ったそうですが、それってどのレス・ポールなんでしょう。ブラックビューティー、スパークルレッドは明らかに違うので、No.1と2のどちらかになるのですが、書籍によって書いてある方が違うのです。THE GIBSON LES PAUL BOOK(TONY BACON & PAUL DAY,1993,BALAFON)にはNO.2だと書かれていますが、逆に書いてある本も多数ありますよね。ジミーの証言がインタビューによって変わっているので信用できないというのが最大のネック。
2007.08.13
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フェンダーやギブソンは既に有名になっているから、売れるモデルだけを作っていれば商売は左うちわ、といきそうなもんですが、成功にこそ衰退の原因が潜んでいる事は歴史が証明していますから、次のヒット作を狙って色々なモデルが投入され続けています。製造打ち切りになったモデルも多数存在しますが、これが打ち捨てられたままかというとそんな事ばかりでもありません。1960年を最後に作られなくなったギブソンのレス・ポールは市場の変化により有効性が確認され、1968年に復活します。このように製造中止になったモデルにもいつ脚光が当たるか分かりません。現在製造中止になったモデルを懐かしみつつ、ひょっとして再ブレイクするかもという期待も込めて振り返ります。2006年で終わったのがチェット・アトキンスSST、同CE/CECです。ソリッドギターでアコースティックの音を出すこのシリーズは新しいギブソンの顔としてずっと続くと思っていましたが、売れ行きは不振だったんですかね?かく言う私も持っていませんから、アコースティックの音は別のギターで出す方が一般的なのでしょうか。後を引き継いだと思われるパイオニア。短命の予感(?)1999年で終わったナイトホークは1993年の登場ですから7年で消えたモデルです。カスタム、スタンダード、スペシャルが用意されたこのモデルはシングルカッタウェイのソリッドボディからレス・ポールとの類似性を指摘されるもので、軽量化とロング・スケールの採用によるフェンダーっぽい操作性を狙ったものと思われます。…欲しいですか?(笑) 現在の目で見ると格好悪い気がしますが、好きなアーティストのメインギターになったら見え方が変わってくるものなのかもしれません。こういう消えてしまったモデルのデザイナーってどういう処遇をされるんでしょうね。他人事ながら気になります。 他のモデルはそのうち。
2007.08.12
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自動車のような結構大きな額の買い物でも、季節によって売れる色があるそうですね。白は夏に売れる、とか。でも買った車は秋も冬も春も乗るんですよね。季節ごとに買い替えたりしないですよね?有名楽器店チェーンの店員さんで結構知られている方がいらっしゃいますが、その人が言うにはギターの色にも季節との相関関係が見られるそうです。やはり涼しげな色の方がよく出るんですかね。フェンダーと言えば西海岸。夏はからっとさわやかで、サーフィンに絶好の波が来るんでしょうか。そういうボディカラーが多いですね。アメリカの夏、フェンダーの夏。Jaguar SFGJazzmasterStratocaster Daphne Blue・Olympic White・Sonic Blue・Lake Placid Blue・IBM/アイスブルーメタリック・OTM/オーシャンターコイズ・メタリック・BLK/ブラック・Black・Surf Green
2007.08.06
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パンクは黒の革ジャンと破れたTシャツ、安全ピンだった。革ジャンは少々お値段がはりましたが、他は手作りでなんとかしました。使い込んだ感じが出るまでどんなに暑くても革ジャンを着続けました。こういう友人がいた学生時代でしたが、彼らも当然就職してスーツ着たりしてるわけですよ。別に「いちご白書をもういちど」みたいな切なさを感じてどうのこうの、という文を書くつもりはございません。気付いたら使い込んだ風合いを最初から持った革ジャンが売られていました。ジーンズにいたっては常識のようですね。ロンドン・パンクを代表するバンドの一つ、ザ・クラッシュのジョー・ストラマーのトレードマークと言えばボロボロに色が剥げた黒のテレキャスター。ボロボロの剥げ部分に赤や黄色が見えたような気がするんですが、流血跡だと推測しておりました。しかしよく考えるとスパゲッティ・ロゴ時代のテレキャスターに黒は超レア・カラー。ジョーのテレキャスターはサンバーストの上から黒を自分で塗ったそうです。それがだんだんと剥がれていき、黒の下から赤が、さらに黄色が顔を出したというわけですね。ジーンズや革ジャンのように最初から使い込まれているテレキャスター。しかもジョーが持っていたやつを復元したもの。スーツ着たまま買いに行ったら、ジョーは許してくれるかな。
2007.08.05
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地球の危機を宇宙人が助けてくれる、というコンセプトそのものが神話的な「ウルトラマン」ですが、展開されるストーリーにも中々無茶なものがあります。バルタン星人が登場する「侵略者を撃て」でも侵略の意思があるバルタン星人と交渉するのは地球人代表でもなんでもないM78星雲人(ウルトラマン)で、しかも人数を聞く前には移住承諾を勝手にしております。交渉決裂後戦闘状態になりますが、億単位のバルタン星人が乗った宇宙船をウルトラマンは破壊しました(それとなくにおわせているだけですが)。しかし、そういうストーリーが分かる年齢になると見なくなるのが子供番組で、見ている子(私もその一人)にとっては怪獣の姿、夜のシーンの鮮やかさ、壊れるビル、倒れる怪獣がすべて。添え物のストーリー(笑)より見事な造形を楽しみましょう。大怪獣シリーズ 宇宙忍者 バルタン星人 エクスプラスこんなすごいものを出されると…
2007.08.05
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夏休みの自由研究、どうにかなりませんかね。自由ったって、提出しない自由はないんですよね。テーマを考えて8月が終わりに近づくことも多かった苦い夏の記憶。でも好きな事以外はしたくないし。模型作りが好きでしたが、完成させても怪獣を提出って訳にもいかなそう。親や教師が気に入るもので、オモチャ屋さんで買ってもらえる教材っぽいものなら、と昆虫プラモデルを買ってもらった事がありました。組み立てながら体の構造が分かるとか言って親を説得したんです。7月にそれを作ってしまったのですが、プラモデルを1ヶ月間触らずに保管するなんてことが小学生にできるはずもなく、2学期が始まるまでにはボロボロに壊れていました。大きな問題は素材にあったと思うんですよ。プラスチックって折れますよね、細かいパーツなんか。金属ならどうだっただろう、と過ぎし日を振り返る元小学生でした。アゲハチョウクマゼミキリギリストンボティラノサウルストリケラトプスブロントサウルスステゴザウルスT型フォードメルセデスベンツSSKLナッチェズ 1869カティサークババリアン・ステートS3/6 1912メイソン ナンバー1号 1868
2007.08.04
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いただいたコメント「フライングVが似合うギタリストは、ギターに選ばれた人だと思います。」があまりにツボを突いたので、じゃ一体誰が選ばれし民なのか検証したくなっちゃいました。オリジナルの1958年製を弾くのはアルバート・キングとリック・ニールセンくらいか。推測ですが、アルバートは左利きですからほぼ左右対象デザインのVが扱いやすかったんでしょうね。ちなみに彼はノーマル・ギターの弦のまま左で弾くので、太い弦が下、細い弦が上になります。巨漢でスーツとVが似合うのは珍しい。Very Best左利きでVと言うとジミ・ヘンドリックスもそうですね。まージミと言えば圧倒的にストラトキャスターが思い浮かぶんですが、レス・ポール・カスタムとかギブソンのギターも弾いているんです。私が「こんな形のギターもあるんだ」と初めてVを認識したのはキッスのポール・スタンレー。現実離れした衣装とベストマッチか。ミラーのピックガードは現在のニューセンチュリーの先駆けですね。New Century一部で「神」と呼ばれるマイケル・シェンカーのVを外す訳にはいかないでしょうけど、あの白黒ペイントはすでにギターではなくマイケルの体の一部と言ってもいいほどピッタリしています。DVD live in TokyoなんとDEANアナログ・テイストをロックに取り戻そうとしたレニー・クラヴィッツもVの愛用者。彼も色々使うからVの代表かと言われると困るかも。バプティズムなんか日本人から遠ければ遠いほど似合ってないかい?ギブソン以外はそのうち。
2007.08.03
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ウッドストック、サンタナつながりでポール・リード・スミスですわ。まだ工房だった頃のポール・リード・スミスにサンタナがギターをオーダーしたところからの付き合いという事で、PRSにとっても特別な顧客です。レギュラー・モデルとは別にハイエンドに職人の好きなように材を使用するプライベート・ストックとか作っていますが、入門者のためのギターがないことを気にしたサンタナは、社に廉価版を作るよう持ちかけたとのこと。そこから始まったSANTANA SEは現在SEシリーズの一つとなっています。高級ブランドがスーパーマーケットまで始めたようなもんですか?サンタナはん、ええお人や。 Rock Inn Shinjuku 10th Anniversary Custom OrderPRS PRIVATE STOCKCUSTOM 22 - ARTIST 2/FADED AQUAMARINEPRS(お値段高い順)SEシリーズ(お値段安い順)
2007.08.02
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サンタナの日記書くためにウッドストックのDVD見直してしまったので、書きたい事がまだまだ増えてしまうじゃないか(笑)アルヴィン・リー率いるテン・イアーズ・アフターはブルース・ロックに入るバンド。当時一番指が速く動くと言われ、独自の改造が施されたギブソンのES-335がトレードマーク。今見るとそんなに速くないじゃんという見方より、ピッキングの強弱がストレートに出るセッティングでのメリハリの効いたプレイとか、今で言うスウィープ・ピッキングを当時から使用していたんだなぁ、とか見所は結構あります(弦3本をなでるだけだけどね)。アルビン・リーのギターを再現したモデルステッカーなしバージョンウッドストック
2007.08.01
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「フライングVにトラ目は必要か」と問われたならば「あってもいいんじゃない?なくてもいいけど」とお答えしよう(笑)。デビューは1958年。コリーナという黄色い木で作られた「V」の形をしたギターは10年以上経ってスタンダードな形へと昇格します。デザインが充分先鋭的なため、木目で唸らせる必要がなかったのか、その後のモデルは地味な木目のマホガニーで作られることが多いのですが、1980年代に出たThe V(ザ・ヴイ)はボディ、ネック共メイプルで、ボディ・トップにはフレイム・メイプルが貼ってあるゴージャス仕様でした。一時期所有しておりました。扱えなくて手放しましたが。とにかく重かった。そして音が伸びる。伸び過ぎて扱いにくかったですね。レス・ポールがメイプルとマホガニーの積層ボディにした理由が分かったように思いましたよ。また乗っていたピックアップがダーティー・フィンガーズというギブソンでも特に良く歪むものだったので、使用できるジャンルが狭かったのも困りました。マホガニー・バックにメイプルを貼ったトラ目のフライングV、ヘイマーあたりをイメージしてしまいそうですが、ギブソンからも時々出ているようです。これなら扱いやすそう。買うかどうかは別ですけど。Gibson CUSTOM SHOP Limited Flying V Standard/Washed Cherry
2007.08.01
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