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昨日は、アフガニスタンの米軍撤退までを書いたが、
2014年末に米軍隊が撤退した後はどうなるのであろうか。
アーノルド・シュワルツェネッガーが プレデター という未知の生物 と
戦うSF映画があるが、 米軍は 類似の無人攻撃機
戦術を構築している。
米軍無人攻撃機 プレデター
無人の偵察機は容易に推察できるが、無人攻撃機は「偵察しながら、
目的のものを探して、照準を定めてロケット弾を発射して
仕留めて基地まで帰還する動作」を遠隔操作で行うものである。
地球裏側の司令基地から指令電波を発して、
軍事無人攻撃機がしかるべき臨時基地から飛び立つ。
司令基地は攻撃を受けない安全なところにある。
司令基地は、GPSにより地球の裏側からでも無人機を
操作でき、無人機搭載の目から予めインプットされた
情報と、現実の差分で目的を追跡していく。
ミサイルが無人機から発射されて、テロリスト達の運転する
自動車を瞬時に木っ端微塵に破壊する仕組みである。
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無人機は「ドローン」、「リーパー」等と呼ばれ、テロ対策として
米国CIAが同時多発テロ以降に開発したものである。
無人機攻撃は、行き詰まっていたCIA軍事部門の息を吹き返させ、
「民間人の犠牲者や、米国側の戦死者を出さない、
安価に攻撃可能な 最新鋭武器」として多用されている。
まるで映画の プレデター のような未知の生命体である。
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しかし、無人機多用には、「誤爆」、「巻き添え被害」などが
次々と報告されている。
米シンク・タンクの報告では、無人機攻撃死者数は、
イエメン、パキスタンのみで2,900~4,500人、
うち民間人は330人~400人という。
国連や人権団体からの求めがあるが、米政府はこの作戦の
中身について ほとんど公開しない。
CIAは軍事部門を有しても軍隊ではなく、CIAによる無人機攻撃が、
市民を戦闘対象から除外することを定めたジュネーブ条約の違反
かどうか、 グレーゾーン
パキスタンでは、パキスタン・タリバン運動幹部が、部族間紛争の
仲裁に貢献した謝礼に受け取った「電子コーラン」に無人機の
ミサイル誘導装置 が密かに組み込まれたため、
無人機から正確に攻撃され、車中または家屋内で 死亡した。
2004年以降に320回以上の無人機攻撃が行われ、
2008年以降武装勢力2千人以上が殺害され、
民間人巻き添えは67人(数百人との見方も)という。
無人機攻撃は、ピンポイントの正確さが必要であり、
内通者を要する関係から、 仲間割れする部族、肉親が続出し、
疑心暗鬼となり内部抗争が続いている。
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日本政府も、北朝鮮の核実験、中国の尖閣諸島周辺への 無人機偵察
などから、 今後5年間で無人偵察機3機を配備する予定である。
日本は無人機攻撃には、出遅れているが、
むしろ、中国がチベットなどでテロ対策を
口実に無人機攻撃に出るかも知れない。
航空自衛隊撮影の中国無人機
公開:中国軍事ステルス戦闘機
米国は文句を言えないかも知れない。
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難しい判断が迫られる場面が容赦なく押し寄せている。
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