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佐渡の編(501年)
★
神が丘
から産出された金、銅は、当初、小物の装身具に加工されて
大陸、朝鮮半島に送られた。日本列島の豪族達の権威が高まるに
つれて、大物の馬具類、武器飾りに利用されるようになり、水銀による
鍍金技術により家具、調度品にまで行き渡ると、国内向けの運搬ルートが
開発された。三国港、琵琶湖、淀川を経て難波に運び、そこから西へは
瀬戸内海航路、東には中山道を荷駄で運ぶのである。物部氏が難波で
通行料を徴収していたので、三尾氏は料金、居住費用などで次第に
財政的な不便を感じるようになった。男大迹王は自前の積出港を秦氏(*注)の
眷属・茨田氏と組んで枚方に小さな新湊を築いた。
///
物部氏は大和盆地の水流が河内平野に流れ込むのを、掘り割りの
開削で大阪湾に直接流す大規模工事を実施し、巨万の富を得たのに対して、
茨田氏は淀川南岸の氾濫を堤、池の築造で収めたと言われる。
物部氏は「力」で、茨田氏は「智慧」で治水した
と言われる所以である。
1.古代の淀川 (以下の資料は大阪府)
2.江戸時代の淀川
3.明治時代の淀川
4.現代の淀川
★
枚方の新湊では、物部の妨害に備えて水陸に軍備を備えている。
三国船の一番船は、男大迹王が伽那にいたころの幼なじみの龍次が
舵取りしていた。
龍次の三国船の来航の目的は、朝鮮半島では木材原木が枯渇化し、
埋葬用の巨木を日本列島で得るためであった。日本では、多湿な気候から
樹木の再生産は時間を要せば比較的容易であるが、朝鮮半島では
一旦伐採すると禿山になりがちであるのだ。鉄の生産に、炭の原料として
原木を利用することが続くと、すぐに原木が枯渇化し始めた。
★
龍次から朝鮮半島の重要な秘密が伝えられた。
百済の名君の東城王が突然精神異常をきたしたので、高句麗が
好機到来と見て南下の準備を始めたため、重臣が東城王を密殺し、
嫡男・武寧王が継承した。高句麗が南下したのを百済は何とか押し返し、
高句麗が南下で東部が手薄になったため新羅が北上を企てるなど不安定さが
朝鮮半島を覆っているという。
★
物部から、三国船の枚方入港に対し、通行料の徴収を言い渡された。
男大迹王は、多くの軍船を引き連れた物部と争うよりも
年賦を支払うことで交渉を纏めた。
★
翌年4月、男大迹王は真手王に誘われ目子媛、二人の子息のいる
尾張に向かった。目的は、息長一族が草香王との領地線引きで
自国に貰った地域から良質の鉄鉱石が採れることが判明したためで、
共同発掘(資金は息長、人夫などは尾張)が成約した。
★
その年の8月、三国の龍次から、火急の知らせが入った。得体の知れぬ
北方種族が佐渡に侵入して、住民を襲う事件が頻発し、三国は討伐隊として、
水軍長を龍次、総帥を男大迹王として編成し、急遽派遣したいと。
尾張の騎兵を50騎預かり三国の水軍が佐渡に渡った。
かろうじて、賊を殲滅でき、三国衆の戦いは「佐渡の奇跡」として
北国中に伝わった。
賊の持っていた鉄剣は鋭く甲冑をも突き通す力があり、
蹈鞴で得た鉄を鍛える方法
が改めて検討されることとなった。
・低シャフト炉(人力による冷風送風)+人力ハンマーによる鍛造・
・・・・・
・・・
・
注:呆けの記録:秦氏について
秦氏は秦の始皇帝の命で東方を調査に出た徐福に関連している。
徐福は、2千2百年前に不老不死の薬を求め、稲などの五穀の種子と
金銀・農耕機具・技術、男女3,000人もの若者、技術集団を乗せた
「五穀百工」の船団
を率い、東方に向かい、「平原広沢」の地を見つけて
その地の王となったとされる。少なくても、その中から古代の技術職の
繊維事業などを担う部族、秦氏が生まれており、古代の技術の発展に
多大な寄与をしたことが判る。
小生が感じたことを言うと、この若者や技術集団の船出は
モーゼの方舟の話と類似点を持っている。さらに不思議なことには、
小生の会社に計数に長けた 「秦姓」の先輩
がいたが、その人は
白人のような顔をしており、背が高く、顎髭を生やして、まるで
モ-ゼそっくりな様相
をしていたのを思い出す。もしかしたら、
モーゼの末裔が中国を経由して、日本の三神山に住む仙人を探すと言って、
秦の始皇帝に旅立ちのための船団を用意させたのではあるまいか。
知っている秦さんご自身も、意識して自分の立場を律しているように感じた。
中国には、今でも徐福の子孫が住んでおり、先祖は日本に渡り
秦氏と称していることが記録に残っているという。
小生には、「三神山」が「三輪山」ならもっと判りやすいが・・・・
もしかして、世界に知られる富士山かも?
/////
呆けついでに言うと、秦の始皇帝はもしかしたら、モーゼのような
白人を祖先に持っていた。太陽を崇拝するエジプトを大洪水を避ける
ために脱出したが、 同じ太陽を崇拝する国の日本に求める
自らの優秀な子孫達を同族の徐福に託したのかも しれないと。
自分の不老長寿の薬という馬鹿げたものを求めてはおらず、大洪水で
エジプトに置いてこなければならなかった大切な何物かを求めていた。
何物かとは、太陽神を崇拝し、民を治める上で必要不可欠なものなのだろう。
また、日本にはモーゼの血が伝わっているのかも知れない。DNAの
何百分の一~何兆分の一かもしれないが・・・
また、脱線したようだ。
★★★★★
「 日本書紀と日本語のユダヤ起源 」
ヨセフ・アイデルバーグ著は、言語学の視点から、
シルクロードを経由してヘブライ語が日本語に融け込んでいる
ことを興味深く説明しているので、ご覧下さい。
★
いくら国境を敷こうとも、人類は古代エジプトなどから
大陸を越えて分散拡大したようだ。
多くの宗教が他の宗教を抹殺してきているが、
歴史とは勝利者が自分たちの都合の良いように記載しているに過ぎない かも。
そもそも歴史認識を最優先に言うのは、勝利者の一方的な声明に過ぎないことを
小生もメキシコのアステカ文明と、それを埋設したキリスト教文明などを見ても
明らかである。
勝利者の歴史認識ではなくて、人類愛から将来を見据える努力が
大切である。 今時、歴史認識を主張するものは、この類である。
カトリック教会が中世の残虐行為を忘れて、慰安婦問題を捉えるのは
なぜか寂しい世の中であり、南米での騒動も人類愛から離れた宗教界への
反動のように呆け頭には映る次第・・・
★ ★★★★
(呆けの写経は続く)
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