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★
表面的には
西洋文明に対する
イスラム文明の対立の様相や、
残酷な処刑方法などが
採り上げられているが、
[シリアのアサド政権を支えるイラン、ロシア]、
[イスラエルを支える米欧]、
[反アサド政権支持の米]など
極めて複雑な中東情勢が
イスラーム国の発展の牽引力となっていた。
★
小生のブログ
2014.9.15,2014.1.26(シリア問題)、
2013.8.1(中東問題) なども参考にご覧下さい。
★
米国は反アサド政権側であり、
イスラーム国と戦う戦略としては、
アサド政権を利しない形でしかないから、
周辺のトルコ、GCC諸国などを巻き込むこと、
イラン制裁、ロシア制裁でアサド支援側を
締め付けることで米欧に協調させること、
外人戦闘員・資金流入の断絶などで
世界的にイスラーム国の包囲網
を構築する必要がある、
と見ているようだ。
//
単なる通常空爆のみでは
イスラーム国を弱体化出来ないことは
米国は百も承知である。
★
とてもこの呆け頭には分かりにくいので
それなりの纏めを行ってみた次第である。
ピントが合っていないかも知れないが・・
あくまでリハビリなので
お許し下さい。
★
年月 |
略史 |
---|---|
2000年頃 |
タウヒードとジハード集団を前身とする。アフガン戦争後イラクに接近、2003年イラク戦争後は同国で各種のテロを行った。 |
2004年 |
アル=カーイダと合流「イラクの聖戦アル=カーイダ組織」と改称。外国人義勇兵中心でイラク民兵と衝突を繰り返す。 |
2006年 |
イラク民兵主流派と対立を契機に「ムジャーヒディーン諮問評議会」と改称、他のスンニ派武装組織と合流、2006年10月には解散、他の組織と統合し「イラク・イスラーム国」と改称。2009年に2度の自爆テロを行った。2012年3月にも数十の都市で連続爆弾テロを実行。 |
2013年4月 |
アル=ヌスラ戦線と合併、「イラクとシャームのイスラーム国=ISIS」に改称し、シリアへの関与を明確に表明し自由シリア軍の司令官を殺害。その7月、刑務所を襲撃し幹部、戦闘員などを脱獄させた。8月にはアレッポ近郊のシリア空軍基地を制圧、9月には自由シリア軍が支配するアッザースを制圧。ISISがアル=カーイダやヌスラ戦線と約束した「シリアでの活動をしないこと」を破っていること、残虐行為を行うなどで、不和が表面化し、2014年2月アル=カーイダ側から絶縁されている。このようにシリアの反政府派と対立し、支配地域のキリスト教徒に課税、屋外宗教活動禁止を強いている。2014年以降はシリアの反政府組織から武器、戦闘員を受け入れたため急速に軍事能力は高まり、イラクに侵攻して支配地域を拡大し、油田地帯の一部を制圧、軍備面だけでなく資金面でもかなり潤っていると見られている。 |
2014年6月 |
イスラーム国の樹立と、アブー・バクル・アル=バグダーディーをイスラム教との指導者・カリフと宣言。メディアを利用した人質殺害の広報などに批判が高まっている。 米国のイスラーム国への空爆も、シリア反政府運動に肩入れする米国の姿勢を反映して、イラク止まりであることもイスラーム国拡大を助けていたことになり、複雑な様相を見せている。 ここにきてイランと米国がイスラーム国を共通の敵と認識、西洋諸国も対抗勢力のクルド人勢力に武器を供与する体勢に変わってきている。 |
国名 |
イスラーム国 武力によるイスラーム世界の統一を目指す。「イラクとシャームのイスラム国=ISIS」からの改称。 国際的に認知されていないので「イスラム教スンニ派の過激派・イスラム国」 などと呼ばれる。 同国が自らを動画などで呼ぶときはダウラ(国家の意)と言う。 |
面積:平方キロ |
イギリスとほぼ同じ面積までの軍事制圧地域をもつ。 |
国の位置 <イラク、シリア> |
|
独立宣言 |
2014.1.3 |
カリフ宣言 |
2014.6.29 |
首都 |
ラッカ(シリアの北部都市。アレッポの160km東、ユーフラテス川中流北岸に位置。) |
民族 |
スンニ派アラブ人 |
言語 |
アラビア語 |
宗教 |
イスラム教スンニ派。ただし、おなじスンニ派のエジプトやサウジアラビアの宗教指導者は「過激思想はイスラーム教とは認められない」と敵視する。 |
政体 |
カリフ制イスラーム国家樹立。 |
手段と根拠 |
武力によるイスラーム世界統一。西欧キリスト教文明中心の世界秩序への挑戦として社会に不満を持つ若者達をインターネットの駆使により聖戦へ駆り立てる方法を採用(NHK NEWS WEBの解説)。 イラク、シリアなどの国境をヨーロッパによる中東諸国線引きと断定し、これを否定する。 |
政権・カリフ |
アブー・バクル・アル=バクダーディ |
主要産業 |
原油販売、住民略奪、課税、密輸などで1日当たり200万ドルの資金調達力がある。当事者は否定するが、宗派間の対立、シリアのアサド政権に反撥するGCC諸国の富豪達から多額の寄付を受けている噂もある。 原油産出は1日当たり3万バレルという。 |
経済概況 |
略奪だけでなく銀行、発電所、礼拝所、パン屋にいたるまで運営。貧困層、母子家庭なども支援しているという。 |
関連勢力 2006.10現在 |
アンサール・アル・スンナ軍、アル=ヌスラ戦線 (その後、アル=カーイダやアル=ヌスラ戦線などとは不和が表面化、前者は無関係の表明) |
敵対勢力 2006.10現在 |
イラク駐留軍、イラク治安部隊、覚醒評議会、イスラム革命防衛隊、ヒズボラ、シリア軍、インドネシア国軍、自由シリア軍、トルコ軍 |
兵力 |
2万人~3万1500人(建国後に6300人殖えたと言われる。うち2000人ほどの欧州出身者がいるとされる。) テロリストのもつ武器だけでなく、イラク軍から獲た米軍装備品を多数有しているので戦力は侮れず、戦闘経験も高まっている。 |
<随時補足>
追加:米軍および有志連合のシリア空爆地域(Wall Street Journalより)
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