PR
Calendar
Keyword Search
Comments
Freepage List
Category
★
アラビアのロレンス とは、
本名=Thomas Edward Lawrence
(1888.8.16-1935.5.19)で、
英軍人 (陸・空軍歴は1914-1918,1923-35)、
考古学者(十字軍遺跡調査、カルケミシュの古代オリエント遺跡調査)、
でもあり、オスマン帝国に対抗する「アラブ反乱」の支援者で ある 。
★
アラブのハーシム家(元・ヒジャース王国支配、現・ヨルダン王国に縮小)と共闘し、
紅海沿岸のヒジャース鉄道破壊のゲリラ戦(代表的にはアカバ奇襲・陥落) 、
ダマスカス占領に重要な役割を果たす。
<結果的に、 英国軍 はスエズ運河防衛、パレスチナ進軍を支援した。>
★
第一次世界大戦
(1914.7.28-1918.11.11)・・・アラブに視点を置く
項目 |
三国同盟 |
三国協商 |
---|---|---|
敵対国<*> |
ドイツ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国、 オスマン帝国 |
フランス共和国 、 イギリス帝国 、 露ロシア帝国 |
英・戦略1 |
大部族・ハシム家のオスマン帝国内の 反乱 支援 (=アラブ王国として独立の約束・・・→王国再興ならず) |
|
英・戦略2 |
ユダヤ富豪から戦費調達(=イスラエル建国の約束) |
|
英・戦略3 |
戦後、戦勝3国でオスマン帝国領を分割の密約< サイクス ・ ピコ 協定 > |
|
結果:英 |
委任統治: スエズ運河、ペルシャ湾、 イラク北部、 パレスチナは レバノンより南(ヨルダン川流域) |
|
結果:仏 |
委任統治: パレスチナは レバノンより北、シリアも支配下 |
|
<*> その他の国 |
ブルガリア王国 |
イタリア王国、アメリカ合衆国、大日本帝国、セルビア、中華民国、他多数 |
革命など |
・トルコでは革命で帝国崩壊 ・オーストリアでは革命で帝国崩壊 ・ドイツでは革命で皇帝ヴィルヘルム2世退位 |
・ロシアではボリシェビキが ロシア革命(1917.3)を起こす契機 |
戦死・行方不明者 (戦傷者) |
802万人 (839万人) |
965万人 (1,283万人) |
戦後の思潮 |
・ドイツのナチズム台頭 |
・ロシアの共産主義拡大 ・イタリアのファシズム台頭 |
<資料出所:WIKIPEDIAなどのWeb記事>
★
アラビアのロレンス の活躍にも拘わらず、
ハーシム家の全アラブ王国建設の夢は、
半島の中央に勢力を拡大したアラブの他の王家・アサド王家との
戦いに敗れて消え去り、(その後、第三次中東戦争でイスラエルにも敗れて)
ハーシム家は現在のヨルダンの地域に押さえ込まれた。
★
第一次世界大戦のアラブに関する成果は、
英国の「戦略1」 については(全)アラブ王国建設は
サウジアラビア王国、アラブ諸王国分立などで頓挫し、
「戦略2」 については戦費見返りの成果でイスラエル国家建設が
その後進められ アラブ諸国との中東摩擦が増幅している。
「戦略3」 の サイクス(英側代表) ・ ピコ(仏側代表) 協定が
成立し、委託統治の形で「 英 ・ 仏 の中東分割 」が実行された。
この3つの戦略が互いに矛盾する部分を抱えていることから
「 英国の三枚舌 」のように言われるが、
戦争という「あらゆる戦略を駆使する争い」の中では
それが戦争というものである以外の何物でもなかろうと
呆け頭は理解する。
★
かなり次元が異なるが、ラグビーの激戦の終わった後は
試合の戦略・経過・結果より、その後の「清々しさに惹かれる」。
/// /// ///
小生は、試合中のファールギリギリの敢闘精神
「 フェアー・プレーの精神 」よりも、
試合後の、戦闘を超越した「 ノーサイドの精神 」に
惹かれるのである。
★
・
★
ラグビーなどのスポーツとは違い、
ありとあらゆる戦略の下で、殺戮、蹂躙などを伴う戦争は
互いに遺恨を残す。
例えば、アレキサンダー大王東進、
フン族・ゲルマン民族西進、
バイキングの南進、
モンゴル帝国西進、
などなどに 戦略の道義 はあっただろうか。
それらの争いの中から、「 統一 」という作業を通して
「 平和という正義 」が生まれたように呆けは感じる。
★
平和な統一がなった各地域、国家が、
さらなる拡大を目指しており、
過去の戦争戦略責任について取り沙汰 するのは
「 平和の希求を離れようとする仕草 」の一つに思える。
<特定の国を言っているのではありません。>
★
呆けの小生は、ともかくは、 アラビアのロレンス は
アラブ王国の実現に向けて、助力・支援の努力をしたものの、
アラブ内部の争いや、母国・英国の命令でその実現の道は
断ち切られた、と空想する。
<映画・本は面白いが・・・現実は悲しい。
アメリカ西部劇のジョン・ウエインは大ファンだが
アパッチ西部劇には悲しい事実が潜んでいる。>
★
現代において、「 サイクス ・ ピコ 協定」を特に問題視する
イスラム国であるが、再び、アンリ・ピレンヌが著述した
「 マホメッド&シャルルマーニュ 」の世界より前の
混沌とした地中海世界 に逆戻りする考えには
オール世界は同意できないと思われる。
★
なぜなら、宇宙を超高速で航続する地球の人類は、
「 統一 」という長い歴史課程を経て、
「平和」、「 世界平和 」の感触を、
すでに味わっているので、
逆戻りは不可能であろう。
・・・
呆けの独り言であり、論旨が「統一されない」ことを
お詫びする。
★
最後に、イスラム国に拉致・人質となっている
後藤健二・民間報道員 の無事釈放、
ヨルダン・パイロット捕虜の解放を祈る。
イスラム国が「統率力」を維持し、
人質交換が速やかに行われることを
人道的・人類的見地から希望する。
★
ガザ地区とイスラエル人~中東:米国~讀… May 7, 2024
中東イスラエルの危機~基本事情+最近のイ… Oct 17, 2023
トルコの基本事情更新と2023Julyの国際収… Sep 13, 2023