2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全33件 (33件中 1-33件目)
1

菊地秀行の『トレジャー・ハンター八頭大(ファイル2)』です。この作品は、ソノラマ文庫より刊行されていた『エイリアン魔獣境』1,2巻を改定合本し、ボーナス短編を追加したものです。『トレジャー・ハンターシリーズ』、または『エイリアンシリーズ』と呼ばれるこのシリーズは、『吸血鬼ハンターDシリーズ』と並ぶ人気作品です。不世出のピアニスト、クリストファー・サイラスから《盗まれた手首を奪い返してほしい》という奇怪な依頼がきた。若い頃サイラスは、奇跡を起こす手首をアマゾンの秘境に存在する幻の王国から盗み出し、名声をほしいままにしたのだ。《報酬は幻の王国への地図》というサイラスの提案におれはのった。トレジャー・ハンターの血をこれほど掻きたてるものが他にあるだろうか。<エイリアン魔獣境 1 文庫カバーより>サイラスの手首を盗み出した三人のインディオを追って、おれたちは大アマゾンの河口、べレン港に来た。米軍機密部隊のベロニカやブラジル陸軍のシュミット、それにサイラスの秘書・名雲までまじえて、騙し騙されつ、敵味方入り乱れて奥地への進軍を続けた後、ついにおれとゆきは幻の王国に入った。だが、なんとそこは、中世代の恐竜がのし歩く、“ロスト・ワールド”だったのだ。<エイリアン魔獣境 2 文庫カバーより> 無敵の宝探し人、八頭大。秘宝を我が物にするためなら何でもしかねない妖しい女子高生、太宰ゆき。大はゆきをいやいや引き連れて、今度は南米アマゾンの大密林へ。行く手を遮るのは、人、魔物、いやそれを超えた何ものか…混戦、乱戦、また混戦。好評文庫版『エイリアン魔獣境』1、2巻を改訂合本。さらに、書き下ろし短篇「エイリアン旋風譚第2話」を収録。 <新書カバーより>今後、このシリーズはソノラマノベルスで文庫2巻ずつを合本して再編集し、全9巻で隔月で発売される予定です。Novels♪リンク
2007.03.31
コメント(2)

TOTOの『TURN BACK』です。この作品は、1981年発表のTOTOのサード・アルバムです。ファースト・セカンドとプログレッシブ・ロックの要素が強く、スタジオ・ミュージシャンである彼らの技量を全面的に出したサウンドであったのに対し、このアルバムはレコーディングを楽しみながら、ロックしていると言った内容です。ほとんどスタジオ・ライブ的にレコーディングされており、音質も他の作品と比べ、チープな感じがするのですが、その分、ロックスピリット健在という感じの力強い作品に仕上がっています。昨日、久々に聴いてみると、これがまたとても良い感じです。TOTOのメンバーの連帯感もとても伝わってくる感じです。ボビー・キンボールのヴォーカルも澄んでいます。この頃のTOTOは勢いはあるのですが、セールス的にはまだ今いちの状態であり、次のアルバム『TOTO4』でやっと成功をおさめます。TURN BACK / TOTO1. Gift With a Golden Gun 2. English Eyes 3. Live for Today 4. Million Miles Away 5. Goodbye Elenore 6. I Think I Could Stand You Forever 7. Turn Back 8. If It's the Last Night music♪♪リンク
2007.03.30
コメント(8)

EARTH WIND & FIREの『EARTH WIND & FIRE GREATEST HITS』です。iPod熱もまだ続き、毎日音楽を聴く日々が続いております。本当に便利な時代です。周りに迷惑をかけることなく、良い音で音楽を聴くことが出来ますし、管理もとても容易です。それに聴く場所を選ばないのも魅力のひとつです。アース・ウィンド・アンド・ファイアー (Earth Wind & Fire) はアメリカの伝説的なファンクミュージック・バンドです。1969年にシカゴにて、モーリス・ホワイトを中心に結成された。当時は『ソルティ・ペパーズ』の名で活動しており、これがアース・ウィンド・アンド・ファイアーの前身となります。キャピトルからシングルを残し、70年にはグループ名をアース・ウィンド・アンド・ファイアーと変えてワーナーと契約いたしました。名前の由来は、占星術によるとモーリスは土、風、火の要素があるからと言う事からと、宇宙論を結びつけ、Earth Wind & Fire(土と風と火)と名づけました。1973年に『Head To The Sky』をコロムビアからリリースし、ゴールド・ディスクを獲得します。1970年代後期にはエモーションズのプロデュース、バックトラックに全面参加をしております。EARTH WIND & FIREのサウンドはモーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーのツインヴォーカル、重厚なホーン・セクションが特徴です。1980年代半ばには、その大きな売りであったホーン・セクションを捨て、打ち込みによる電子音中心のバンド形式を取ったため一時期迷走状態となりましたが、再び初期のサウンドに原点回帰しております。現在は、パーキンソン病にかかってしまったモーリスに変わって、フィリップが中心メンバーとして活動しています。70年代ファンクの代表アース・ウィンド&ファイア。彼らのヒット曲を1枚にまとめたベストの決定盤『Greatest Hits』が、リマスターによりさらに輝きを増したサウンドで登場。ノリノリの「Shining Star」からシンコペーション連発の「September」「Boogie Wonderland」、珠玉のスローバラード「After the Love Is Gone」まで、彼らの偉大さがよくわかる1枚。<内容紹介より> EARTH WIND & FIRE GREATEST HITS / EARTH WIND & FIRE1. Shining Star 2. That's The Way Of The World 3. September 4. Can't Hide Love 5. Got To Get You Into My Life 6. Sing A Song 7. Gratitude 8. Serpentine Fire 9. Fantasy 10. Kalimba Story 11. Mighty Mighty 12. Reasons 13. Saturday Nite 14. Let's Groove 15. Boogie Wonderland - (with The Emotions) 16. After The Love Is Gone 17. Getaway music♪♪リンク
2007.03.29
コメント(2)

CKICの『BELIEVER』です。CHICは70~80年代に活躍したディスコ ファンク・グループです。中心人物は、ナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズの二人で後にプロデューサーとして有名になります。CHICのビートには、強烈な“習慣性”があります。バーナード・エドワーズのベース・ライン、ナイル・ロジャースのギター・ワーク、トニー・トンプソンのドラミング。彼らが叩き出すグルーヴはとても魅力があります。マジックのようなシック・ビートを確立いたしました。シングル・カットされた "Le Freak" が1位を獲得いたしました。 ディスコ・ブームの歴史に残る名曲ですが、革新的なサウンドは今でも新鮮です。そして、心浮き立たせるシックの魔力を新しい側面で打ち出したのが、この『BELEVER』です。 この作品は1983年に発表されているのですが、この頃よりエレクトロニクスを多様するようになり、サウンド面でとても変化しております。面白いのは、このアルバム発表後にナイル・ロジャースはマドンナの『LIKE A VIRGIN』をプロデュースするのですが、この『BELIEVER』のヴォーカルを抜き取ると、ほとんどマドンナのアルバムと言っても過言ではないくらい、よく似ています。同じような現象はジェリー・ビーンのアルバムで「マドンナのファーストアルバムによく似たサウンドである」というのがありました。ただ、ナイル・ロジャースのエッジを刻むようなカッティングは最高にクールな感じでマドンナのサウンドに似ていようが似てまいが、当時はとてもかっこいいと思いました。BELIEVER / CHIC1 Believer 2 You Are Beautiful 3 Party Everybody 4 Give Me The Lovin' 5 In Love With Music 6 You Got Some Love For Me 7 Take A Closer Look 8 Show Me Your Light music♪♪リンク
2007.03.28
コメント(2)

クレイジーキャッツの『クレージー作戦 くたばれ無責任』です。我が心の師である植木等師匠が今日の午前10時41分、東京都内の病院で呼吸不全のため亡くなりました。80歳でした。とてもショックでした・・・(ーー;)映画「ニッポン無責任時代」や「スーダラ節」の歌などで、日本中に笑いを振りまいたクレージーキャッツの元メンバーで、その後、俳優活動に勤しんでおられました。ハナ肇とクレージーキャッツ(ハナはじめとクレージーキャッツ)は、日本のジャズ・バンドです。元々は、「キューバンキャッツ」の名で、進駐軍相手に演奏していたが、アドリブが面白く"You are crazy."と言われたことから「クレージーキャッツ」に改名したということです。バラエティ番組に出演し、コントを演じるようになってからコントグループと見られるようになってしまいました。略称は「クレージー」です。数多くのヒット曲を出しており、萩原哲晶の独特のアレンジと共に『クレイジー・サウンド』を世に送り出しました。当時としては、非常に珍しく、楽器を効果音のように用いるため、サウンドを聴くと映像が浮かんでまいります。楽曲と同様に数多くの映画作品も世に輩出しております。基本的なパターンとしては、冴えないサラリーマン、またはくせのあるサラリーマン、いい加減なサラリーマンを植木等が演じ、何らかの成功を収めてしまうサクセス・ストーリーが多い感じです。一昨年、スカパーで丸ごとクレイジー特集というのをやっていて、全作品を録画いたしました。これは宝物です。クレイジーの映画を観ると、いやなことなど全て吹っ飛んでしまいます。何度となく、これらの映画作品に助けられたことか。今でもたまにこれらの映画を観て元気の活力にしています。東宝のドル箱路線に成長した“クレージーキャッツ=無責任”シリーズだったが、アンチ無責任を打ち出し、いきなり方向転換!前作「クレージー作戦 先手必勝」でメンバー全員が一丸となって活躍するという話がウケたため、本作よりクレージー映画は“作戦”シリーズを展開することに。クレージーキャッツの植木等主演による“無責任”シリーズ第3弾。無気力社員・田中太郎は鶴亀製菓が開発したハッスルコーラを試飲した途端、モーレツ社員に大変身。子会社に出向させられた7人のグータラ社員と共に猛烈なコーラ販売作戦を開始する。<内容紹介より>movie♪♪リンク
2007.03.27
コメント(4)

VAN HALENの『1984』です。83年リリースの6枚目のアルバム、この『1984』からは、全米チャートのトップ10入りシングルを3タイトルも出しています。なかでもシンセのイントロが耳に残る『ジャンプ』は、5週にわたって第1位を記録し、そのビデオクリップは第1回ビデオミュージックアワーズの最優秀パフォーマンスビデオ賞を受賞するというおまけもつきました。 メンバーにしてみれば、制作過程において既に手ごたえがあったと語っているだけに、それほど驚く結果ではなかったようです。昨日のiPod nano熱の影響で、『1984』を久しぶりに聴いてみました。熱いっ!!24年前に作られたこのアルバムはこんなに熱いアルバムだったのですねぇ。エディのライトハンド奏法がノリに乗っている感じです。“HOT FOR TEACHER”では、ビデオ・クリップのデイビッド・リー・ロスの姿が頭に浮かんできました。このアルバムのあと、デイビッド・リー・ロスはグループより脱退。ソロとして活動することになります。そして、サミー・ヘイガーが新ヴォーカリストとして加入し、ますますパワーアップしていきます。このあたりのエピソードで面白かったのは、デイビッド・リー・ロスがソロ第二作目として、“Eat'em And Smile”というタイトルのアルバムを発表いたします。“Eat'em And Smile”を訳してみると、“かれらを食べて、微笑みなさい。”恐らく“奴らを食って笑え!!”という感じの意味かと思います。この直後にVAN HALENは“OU812”という不可思議なタイトルのアルバムを発表いたします。“OU812”は“Oh,you ate one,too”と読めます。これを訳してみると、“おお、あなたもそれを食べた。”意訳すると、“お~、お前も食ったのか”とこんな具合の訳になります。なんとも意味深なタイトルですね。VAN HALENから、デイビッドに送る激励とも威嚇ともとれるこのタイトル。恐らく激励だとは思うのですが、こういう部分のアメリカ人の感覚って面白いですよね。1984 / VAN HALEN1. 1984 2. Jump 3. Panama 4. Top Jimmy 5. Drop Dead Legs 6. Hot For Teacher 7. I'll Wait 8. Girl Gone Bad 9. House ※ここで試聴できますmusic♪♪リンク
2007.03.26
コメント(11)

半計画的、半衝動的にiPod nanoを買ってしまいました。 せっかく買うのなら・・・とAPPLE STOREでなければ買えない、しかもS.E(Special Edition)の8GBのREDを買いました。REDは、恐らく電器店の店頭には置いていないはずです。しかも4GBではなく、8GBの方です。どうやら、アップルはiPod nano (PRODUCT) REDの売上金の中から1台当り10ドルを世界基金に寄付し、アフリカにおけるHIV/エイズ対策に役立ててもらうとのことです。これなら、人の役にも立つし・・・ということで買いました。向かって左が今まで使っていたiPod miniの2nd generation BLUEです。これは、一昨年の6月に購入したもので、今までお気に入りでどこか行くときには必ずのように持ち歩いて、使っていたものです。そして、右が今回買ったnano 2nd generation REDです。miniはHDD方式で4GB。nanoはフラッシュメモリー方式で8GB。小さいnanoの方がminiの2倍の曲が入ります。倒してみて撮ったのが、この画像です。この厚さの違い・・・すごいですよね(^。^;;よく色々なところでnanoのレビューを見ていたのですが、実際にminiと並べて見ると予想以上にnanoが薄い感じです。nanoはぱっと見ると、高級チョコレートが綺麗な包装されているみたいに見えます。 なんだか二つを並べて見ると、色のせいもあるかもしれませんが・・・兄と妹のように見えてしまいます(笑)今miniを手に持つと、妙に厚く、ごつく感じてしまうようになりました・・・(ーー;)ずっと小さいと思っていたのですが・・・(・・*)ゞ今まで定番で使用していた組み合わせです。僕はiPodの付属のイヤホンの音はどうしても好きになれず、あのこもった音から脱却すべく、いろいろ思案や得た情報や実際の体験から選んだスパイラルタイプのSONY MDR-G73を使用していました。この相性がなかなか良く、よく人からいい音しているね、と言っていただきました。意匠的にも好みな感じです。ただし、容量的にはそろそろ限界が来ていた感じです。miniの方は4GBですので、最高で1000曲入れられますが、実際は920曲程度入れておりました。容量の問題なのですが、使っている内に洋楽がほとんど入れられなくなってしまい、JPOP中心になってしまっておりました・・・さて、nanoの方の組み合わせはこれで行こうと思います。相変わらず、nanoも高音域の音は乏しく、こもりがちな音です。今までのスパイラルタイプのヘッドフォンももちろん使えるのですが、音漏れが激しく、そろそろインナータイプのイヤホンに切り替えようと思い、思い切って買い替えたのが、SONY MDR-EX90SL(NUDE EX MONOTOR)です。本当はシュアーのE4Cあたりにしたかったのですが・・・ちょっと予算がなくて手が出せませんでした。ただ、予想以上に面白い音が出るようになったので満足です。低域がタイトで強く弾む音が出るようになりました。高音域はグライコを使わないと厳しいですが、高域・低域が意外といい具合にとけあって、ロック系にマッチする好みな音質になりました。音漏れもほとんど無いですね。これからはこの二つを使い分けていこうと思います。
2007.03.25
コメント(6)

竹宮惠子の『地球へ・・・』です。昨日は久々にメンテナンス攻撃に遭ってしまいました・・・ブログの編集が終わって、さて、アップロードと実行したら・・・メンテナンス画面・・・すべて消えてしまいました。(ーー;)しばらくやる気が起きず、この時間になってしまった・・・(ーー;)さて、気を取り直して・・・竹宮惠子は「月刊マンガ少年」(朝日ソノラマ)に1977年1月号から1980年5月号にかけてこの作品を連載いたしました。内容はSF漫画作品。全4部構成になっております。当時は、スターウォーズが映画で大成功を収めている背景もあり、映画・小説・漫画においてSFブームが訪れており、SF作品が世に多く輩出されておりました。この作品もその中のひとつです。当初は3回で終了する予定でスタートしたが、とうてい3話で終了するような展開ではなく、第4話で一旦、第一部が完結いたします。その後、断続的に第4部まで3年半にわたり連載が続きました。現代から遠く離れた未来―S.D.(Superior Dominance―特殊統治体制、西暦3千数百年)の時代。環境破壊により生命滅亡の淵にある地球を救い再生するため、全ての人間が植民惑星へ退去。人類は出生から成長、独り立ち(「目覚めの日」と呼ばれる満14歳の朝)までがコンピュータによって完全に管理され、“普通の”人間と、超能力保持者“ミュウ”に二分されていた。ほとんどのミュウは発現する前に情緒不安定などの前兆が表われ、選別・教化または処分されるが、管理体制の実態を見抜き脱出に成功したミュウ達は集団を作って人類と対立していた。地球から遠く離れた植民惑星アタラクシアで育ち、“目覚めの日”を迎えたジョミー・マーキス・シンもミュウだったが、障害の補完として超能力を持った他のミュウと違い、数百年ぶりに現われた健常者であった事から、ソルジャー(ミュウの長)・“ブルー”から新しいソルジャーとなるよう請われて本人亡き後その任に就く。一方、統治者候補である“無垢な者”としての養育を受け、執行機関「メンバーズ・エリート」の一員となったキース・アニアン。この二人が接触した事によって、地球の新時代の幕開けに繋がる様々な事件が起きる。竹宮惠子先生ご本人が言われておりましたが、登場人物の中のミュウの長ソルジャー・ブルーはサイボーグ009の島村ジョーの容姿から影響されております。今回、『地球へ・・・』はスクウェア・エニックスより新装版として全三巻で復刊されることとなりました。毎日放送では4月6日よりアニメ化された『地球へ・・・』が放映される予定です。スクウェア・エニックスの月刊Gファンタジーでは6月号より『地球へ…~青き光芒のキース(仮)~』という外伝的ストーリー漫画の連載も決定されております。comics♪リンク
2007.03.25
コメント(4)

京極夏彦の『巷説百物語』です。泉鏡花賞受賞作『嗤う伊右衛門』にも登場する小股潜りの又市が、江戸の世を舞台に悪党を退治する時代小説の第1弾です。デビュー作『姑獲鳥の夏』に始まる「憑き物落とし」中禅寺秋彦が活躍する作品群とは、また味わいの異なる妖怪シリーズです。 寺への帰路で豪雨に見まわれ、やむなく途中のあばら屋に逃げ込んだ1人の僧。小屋には白装束の御行、人形遣いの女、そして初老の商人と若い男が居合せていた。雨宿りの余興に始まる「百物語」。一見無関係な怪談話は、意外な符号を伴って僧の心の内で形を成す。小屋の外では「しょり、しょり」と何者かが小豆を磨く音が。やがて僧は、恐るべき怪異と出会う…。 立ち現れるのは、江戸時代の絵師竹原春泉の『絵本百物語』に描かれる小豆洗い、白蔵主(はくぞうす)、舞首、芝右衛門狸、塩の長司、柳女、帷子辻(かたびらがつじ)の7妖怪。又市をはじめとする小悪党一味、山猫廻しのおぎん、事触れの治平らは巧妙な罠を十重二重(とえはたえ)に張り巡らせ、どうにも立ちゆかない事態を「妖怪」のしわざとして収める。著者自身の言葉を借りれば、本作は、難事件を「妖怪」と名づけて払い落とす中禅寺のシリーズの「裏返し」なのだそうだ。 又市は「悪党だから死んでもいいなンていううざってェ小理屈も俺達にゃァ関係ねェ」とうそぶく。そして「悲しいねぇ」と言葉を継ぐ。登場する妖怪たちは、人間の心の闇や業(ごう)が形を成した末の「悲しい姿」だ。そもそも春泉の『絵本百物語』は人間の醜い心を風刺したものでもある。その業を見据える又市の姿が、たんなる勧善懲悪の時代劇ではない深みを物語に与えています。<商品説明より> 『巷説百物語』の続編が『続巷説百物語』です。巧緻に練りあげられた仕掛けやからくりを駆使し、江戸の世にはびこる悪人たちを始末する札撒き御行(おんぎょう)の又市らの活躍を描いた『巷説百物語』の第2弾です。 今回登場するのは「野鉄砲」、「狐者異(こわい)」、「飛縁魔(ひのえんま)」、「船幽霊」、「死神」、「老人火」の6つの妖怪だ。額に石つぶてをめり込ませた奇妙な死体。何度処刑されてもよみがえる極悪人。そして一国を揺るがす連続殺人事件。妖怪変化のしわざとしか思えない奇怪な事件の影に、又市たちが再び暗躍する。 しかし本書は、前回の単なる焼き直しではない。時系列でまとめると、前作の7つのストーリーの間に今回の各話がそれぞれ差し挟まれるという凝ったつくりとなっている。また「野鉄砲」では事触れの治平、「狐者異」では山猫廻しのおぎんの過去がそれぞれ明らかになる。今回は主要人物たちの内面が、本作の狂言廻しといえる戯作者山岡百介の視点から描きだされ、怪事件そのものに焦点が当てられていた前作に比べ、物語としての奥行きも増している。 さらに後半の「飛縁魔」「船幽霊」「死神」の各話は、それぞれが短編として独立していながらも、土佐の祟り神「七人みさき」をキーワードに複雑に絡みあう仕掛けだ。前作で名前のみの登場だったおぎんの育ての親・御燈(みあかし)の小右衛門がキーマンとしていよいよ登場し、大名家をも巻き込む驚天動地の大仕掛けは一気にクライマックスへとなだれこむ。書き下ろしの最終話「老人火」に待ち構える結末には誰もが驚くことだろう。<商品説明より> 『巷説百物語』の第三弾が『後巷説百物語』です。御行の又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平ら小悪党たちの暗躍を描いた人気シリーズの第3弾です。幕末を舞台とした先の2作とは異なり、時代は明治へと移り変わっている。年老いた主人公、山岡百介が、数十年前に又市らによって仕組まれた事件を振り返るという趣向だ。奇怪なしきたりに縛られた孤島、死人が放つ怪火、不死の蛇、人へと変化する青鷺など、著者が得意とする妖怪を題材にした6編が収録されている。第130回直木賞受賞作。 本シリーズの大きな魅力は、どうにも立ち行かない事態を、妖怪の仕業として収めてしまう又市らの大仕掛けにある。その鮮やかな手口は本書でも健在であるが、特徴的なのは、又市らの胸をすく活劇を、過去のものと位置づけている点だ。老いた百介の背後に浮かぶのは、近代へと移行する世の中にあって、失い、忘れ去られていったものたちの姿である。全編を貫くのは、妖怪が無用の長物と化した「無粋な時代」に対する寂莫たる思いだ。それだけに、最終話「風の神」で、最後の仕掛けを施す百介の姿が胸に迫る。 また、『陰摩羅鬼の瑕』など、憑物落としの中禅寺秋彦が活躍する「京極堂シリーズ」と共通する人物が登場する点も興味深い。これにより、又市らが登場する『嗤う伊右衛門』なども含め、その作品世界が、1枚の絵の中に収まることが明らかとなった。そこには、妖怪という視点から、我が国の成り立ちとその行く末を見定めようとする著者の遠大な試みが見え隠れしている。本書は、その重要な接点ともなっているのである。<商品説明より>Novels♪リンク
2007.03.24
コメント(2)

井上雅彦監修の『異形コレクション綺賓館1 10月のカーニヴァル』です。第1章――観覧車の影 「かくれんぼ」 都筑道夫 「オクトーバーソング」 山田正紀 「黒いオルフェ」 笠井潔 「虚空より」 篠田真由美 「移動遊園地」 私市保彦 「ボクの死んだ宇宙」 竹本健治 「笑う道化師」 山田風太郎 第2章――宵闇囃子 「祭にはつきものの…」 菊地秀行 「蜥蜴」 内田百間 「十一月一日」 早見裕司 「祭の晩」 宮沢賢治 第3章――魔の夜会 「集会」 萩尾望都,レイ・ブラッドベリ 「ロッキーを越えて」 奥田哲也 「かごめ魍魎」 秋里光彦 「死女の月」 田中文雄 「廃屋を訪ねて」 中井英夫 「蜘蛛男爵の舞踏会」 竹河聖 「血の季節―「第一部続き」より」 小泉喜美子 「夜会も終わりに」 井上雅彦 同一テーマのもと、かつて、発表された銘作、長い年月を生き抜いた傑作、時の流れに埋もれても尚、眩い妖光を放つ物語と、「異形コレクション」ならではの―熱い血潮の迸るような―新鮮な、書き下ろし作品とが、世にも絢なる火花を散らして競い合うのです。その舞台こそが、「綺賓館」なのです。だからこそ…。記念すべき第一回のテーマは「カーニヴァル」。<新書カバーより>雪女のキスと同様に、新旧の作家たちが魅せてくれるいろいろなカーニヴァルが書かれています。作家陣を見ると伝奇・ホラーもので有名な作家たちです。一編一編が短く、読みやすく楽しめる作品です。Novels♪リンク
2007.03.23
コメント(2)

赤城毅の『紳士遊戯』です。コン・ゲーム小説とは『詐欺や騙し合いをテーマにした痛快な犯罪サスペンス』を背景に書いている小説のことを言います。(コンピューター・ゲーム小説の略称ではない。)かの有名な『スティング』という映画がありますが、この映画がそのジャンルに入るそうです。小説では、ジェフリー・アーチャーの『百万ドルを取り返せ!』がその代表格と言われております。このように詐欺や騙し合いでストーリーが展開されたエンターテイメント作品がコン・ゲーム作品ということになります。この『紳士遊戯』はまさにコン・ゲーム作品なのです。昭和六年、駆け出しの詐欺師・立見広介は、日本一の伝説の詐欺師に弟子入りするため、上海から東京へ舞い戻る。まんまと高級ホテルを騙して泊まり込んだ広介だが、そこで老人と孫娘の二人組のペテンに、見事引っかかってしまう。その二人こそ広介が探し求めていた、伝説の詐欺師・四条君隆とその孫娘・るぅであった。見習いとして弟子入りを許された広介は、ある成金から大金をせしめる初仕事で大役を任され…。その渦中で広介は、上海での“怨敵”と遭遇してしまう!読者の五感を直撃する知恵のテクニック!新鋭の放つ書下ろしコン・ゲーム小説、カッパ・ノベルス初登場。<新書カバーより> 『贋作遊戯』は『紳士遊戯』の続編にあたります。なんだか不思議な感じではあるのですが、詐欺師と大正時代というのは、どういうわけかマッチいたします。詐欺は犯罪ですから、当然良いわけはないのですが、悪玉を詐欺にかけることをエンターテイメントとして捉えた場合、大正時代を背景にすると、なぜかお洒落な感じすらしてしまいます。飽くまでも小説の中での出来事だから成り立つことではあるんですけどね。赤城毅という作家は大正時代を背景にお洒落に書くことを得意としているようで、読んでいる方はすっかり大正時代にトリップしてしまいます。立見広介は、伝説の詐欺師・四条君隆とその孫娘・るぅの下で現在、詐欺師稼業修行中の身。昭和七年春、まんまとインチキ宗教家から大金をせしめた広介だが、その直後、突然現れた男たちにある館に拉致されてしまう!その館の女主人こそ、同業の世界で名を馳せた「絹夫人」その人であった。マダムは広介に、彼女の一番弟子とのぺてん勝負の遊戯を提案する。勝負の内容は三人の金満家が持つそれぞれの美術品を奪うこと。その場に立ち会った四条は、なぜか広介に参加を勧める。仕方なく遊戯に挑むことになった広介だが、三つの美術品には秘められた謎が…。二転三転する勝負の行方は、はたして!?絶賛『紳士遊戯』に続く、書下ろしコン・ゲーム小説シリーズ第二弾!作者が縦横無尽に仕掛けた“罠”を、貴方は見破れるか。<新書カバーより>Novels♪リンク
2007.03.22
コメント(2)

光瀬龍原作・萩尾望都画の『百億の昼と千億の夜』です。破滅の兆しはすでに現れていた--アトランティス崩壊を目撃したプラトン、最後の審判の日を予見したキリスト、天界の絶対者に接して破局の近いことを知った釈迦、だがこれら賢聖達ですら宇宙を覆って迫る運命の全貌は知る由もなかった! 壮大に劇的に語られる宇宙黙示録にして、日本SFの金字塔。(早川書房目録より) この光瀬龍の同名SF小説が萩尾望都によって、週刊少年チャンピオンの1977年34号から1978年2号まで漫画版として連載されました。漫画版においては設定が多少異なっており、イスカリオテのユダは原作では天文学者という設定になっていますが、漫画版ではイエスの弟子で、イエスの恐ろしさゆえにイエスを告発します。そして、記憶を失い、ゼン・ゼンシティの首相として市の住人を機械化(暗号化)し、管理しているという役割をしています。そうしているところをシッタータらに助けられ、惑星開発委員会の最終目的地入り口を示すアスタータ50への案内人の役割を果たします。このように多少設定が異なっています。阿修羅王の造形も、少年のような、凛とした中性的美少女として描かれています。時間軸は宇宙の誕生から破滅までとなっておりますので、世界一スケールの大きいSFと言えます。宗教的哲学的な内容になっており、登場人物は神話宗教の人物が中心となっています。乱暴な分け方になってしまいますが、キリスト教側は敵、仏教側が主人公となっております。comics♪リンク
2007.03.21
コメント(1)

永井豪とダイナミックプロの『鬼公子炎魔』です。永井豪が、かの名作『デビルマン』の連載を終えかけていた頃、『ドロロンえん魔くん』という妖怪漫画(右下段参照)が『週刊少年サンデー』にて、1973年9月30日号より1974年3月31日号まで連載されました。この漫画は、アニメ化もされ、1973年(昭和48年)10月4日から1974年(昭和49年)3月28日までフジテレビ系列で毎週木曜日19:00~19:30に全25話が放送されました。そして、1978年には、「マンガ少年」9月号に『炎魔地獄』と題した、主人公らが大人になったという設定の読み切りが掲載されました。(メディア・ファクトリー永井豪華版 ドロロンえん魔くん2巻等に収録)また、2000年には『どろろん艶靡ちゃん』という、『どろろんえん魔くん』を永井豪自らがパロディ化した作品がヤング系コミック雑誌『月刊ヤングマン』に連載されました。そして・・・2006年夏にこの作品『鬼公子炎魔』を刊行いたしました。こちらも“主人公達が大人になったら?”という設定ですが、先の「閻魔地獄」との関連は特にありません。このように『どろろんえん魔くん』ワールドは3つ(炎魔地獄を入れると4つ)の作品に枝分かれし、現在に至っています。「えん魔」から「炎魔」へ!永井豪のあの名作キャラが成長して帰ってきた!再び人間界へ派遣された炎魔の使命とは!?表題作のほか、「サタンクロース」「ホラー宅配便」の珠玉のホラー短編2作を収録! <コミックス帯より>マンガにアニメに大活躍した、地獄の大王の甥っ子えん魔。32年の時が流れ、イケメン青年に成長した炎魔がこの度人間界にカムバック!ナイスバディーの雪鬼姫と再びタッグを組み、現世の妖怪退治のゴングが鳴るぜ~っ!!<コミックスカバーより>comics♪リンク
2007.03.20
コメント(6)

赤城毅の『帝都探偵物語 青鱗館の恐怖』です。『帝都探偵物語』シリーズは『魔大陸の鷹』シリーズと並ぶ赤城毅の代表作で、大正時代~昭和初期時代の伝奇探偵小説です。その世界観にとても魅力を感じてしまいました。現在刊行されているのは外伝を含み、以下の11作品です。『帝都探偵物語1 人造人間の秘密』 『帝都探偵物語2 闇を呼ぶ人狼』 『帝都探偵物語3 真紅の挑戦』 『帝都探偵物語4 さらば美しき魔女』 『帝都探偵物語5 霧笛に哭くロロ』『帝都探偵物語6 夏薔薇が静かに散るとき』『帝都探偵物語外伝 帝都少年探偵団』『帝都探偵物語7 水妖の青き唄を聴け』『帝都探偵物語8 パノラマ座の惨劇』 『帝都探偵物語 私が愛した木乃伊』『帝都探偵物語 青鱗館の恐怖』 1~8まではC-NOVELSを経て、光文社文庫で刊行されました。『私が愛した木乃伊』からは、KAPPA NOVELSに登場し、連番がつかない書き下ろし物になりました。昭和二年・軽井沢―深い霧の立ちこめる山中、道に迷った十三郎たちは医学者・八槇慶四郎博士の屋敷・青鱗館にたどり着いた。ほっとしたのもつかの間、むりやり出席させられた博士の娘・真綾の結婚式は、黒衣の花嫁、黒覆面をした花婿を祝福する、異様きわまりないものだった。その夜、十三郎たちは天井裏を這い回る正体不明の生き物に遭遇!不可解な言動を繰り返す博士とその親族たちを訝しんでいるうちに、最初の犠牲者が…。妖しげな館の中で、いったい何が起こっているのか!?哀切な結末が胸を打つ、「帝都探偵物語」シリーズ書下ろし最新作、カッパ・ノベルス版第二弾。 <新書カバーより>このシリーズにはまってしまうきっかけを作ったのが、この第一作目の『帝都探偵物語1 人造人間の秘密』です。タイトルの中の“人造人間”という言葉を見た時に某レプリカントが出てくる映画を思い出し、興味を持ちました。この作品は無条件に面白いと思います。古き良き大正ロマンの香りを漂わすゴシック・ロマン的な味わいがあります。時は大正十四年、帝都東京に突如、不死身の怪人が現れます。一台のトラックから振り落とされた石膏(せっこう)像の中から血が流れ、そこからおぞましい肉体を持った怪人が立ち上がったのです。警備の警察官は、威嚇のために空に銃を撃ちますが、怪人の歩みは止まりません。仕方なく、拳銃で怪人を撃つのですが、怪人の動きは止まりません。その正体は、狂気の元軍医が生み出した人造生命だったのです・・・父を思う娘の依頼を受け、心優しい青年探偵・木暮十三郎(こぐれじゅうざぶろう)がその謎を解くために立ち上がります。しかし、憲兵大尉の横光が木暮の前に立ちはだかります。横光は、怪人の不死身な体を手に入れて死なない軍隊を作り、世界征服の夢を企むのです・・・時は大正十四年、帝都東京に突如不死身の怪人が現れた。その正体は、狂気の元軍医が生み出した人造生命だった!父を想う可憐な少女の依頼を受け、心優しい青年探偵・木暮十三郎が立ち上がる。行く手に立ちはだかる憲兵大尉・横光の邪悪な陰謀。危機に次ぐ危機―そして涙を抑えきれない結末まで、一気に読ませる大活劇。<文庫カバーより> Novels♪リンク
2007.03.19
コメント(0)

井上雅彦監修の『異形コレクション綺賓館2 雪女のキス』です。この作品は、古典から最先鋭まであらゆる角度で書かれた『雪女』小説が集っています。第1章 雪色の怪談 「雪おんな」小泉八雲 「空知川の雪おんな」坪谷京子 「妖婆」岡本綺堂 第2章 幻に吹雪く 「雪女」山田風太郎 「雪女郎」皆川博子 「雪女臈」竹田真砂子 「雪おんな」高木彬光 第3章 街を凍らせる 「バスタブの湯」中井紀夫 「コールドルーム」森真沙子 「戻って来る女」新津きよみ 「都会の雪女」吉行淳之介 「涼しいのがお好き?」久美沙織 「冷蔵庫の中で」矢崎存美 第4章 紅い雪・蒼い雪 「雪女」赤川次郎 「深い窓」安土萌 「雪うぶめ」阿刀田高 「白雪姫」井上雅彦 「ゆきおんな」藤川桂介 「雪女のできるまで」菊地秀行 第5章 雪色の物語 「雪音」菅浩江 「雪ン子」宮部みゆき 「雪」加門七海 冬は、怪談の季節です。英国では、クリスマスに多く怪談が読まれるといいます。背筋を震わせながら、幽霊との出会いに胸をときめかせる読者が数多くいるのでしょう。そして、日本でも…。怪奇と幻想と人外の美を求めて、夜を明かすには相応しい季節です。時には頁をめくる指をとめて、耳を澄ませてみて下さい。世紀を超える冬、雪の音が聞こえるかもしれません。白い季節。白い闇。彼女たちは、もう近くまで来ていることでしょう。吹雪とともに、凄艶な美しさで佇む彼女たち…。―ゆきおんな…。その名を呼ぶ声まで、凍りつきそうです。冬の“綺賓館”に相応しい、美しき来賓。そう。今宵のテーマは、白銀の姉妹たちなのです。 <新書カバーより>新旧の作家たちが魅せてくれるいろいろな雪女が書かれています。作家陣を見ると伝奇・ホラーもので有名な作家たちです。一編一編が短く、読みやすく楽しめる作品です。Novels♪リンク
2007.03.18
コメント(0)

京極夏彦の『ルー=ガルー』です。妖怪をモチーフにしたシリーズで、独自の小説世界を築いている京極夏彦が、近未来を舞台にした本作品で、新しい試みに挑戦しました。それは、執筆にあたり、近未来社会の設定を読者から公募することによって、幅広いアイデアを物語に盛り込もうという試みです。従来、小説は、作者から読者に一方的に物語を提供する片方向のものでしたが、本作品は双方向の試みを取り入れて誕生したのです。そのためのプロジェクト「F.F.N」(フューチャー・フロム・ナウ)は98年にスタートしました。インターネットや、月刊「アニメージュ」などで、募集した様々なアイデアが京極氏の物語をどのように輝かせるのいか。99年、応募の締め切り以来、刊行までの3年間でさまざまな変化が現実にはおこりました。読者が考えたアイデアが、どのように、作家の想像力を刺激したのでしょうか?ルー=ガルーとは、中世ヨーロッパにおける狼憑きという意もあります。この物語の主人公は、14歳の少女たちです。21世紀半ばの都市。清潔で無機的な均一化した社会。現実感は希薄で、モニタの中だけで世界を認識していた少女たちは端末につながれていました。ところが連続殺人事件を発端に、少女たちが、仮想の世界から飛び出します。そして少女たちは闘います。・・・その闘いの果てに見出したのは?!まったく新しい京極ワールドです。<出版社・著者からの内容紹介より>Novels♪リンク
2007.03.17
コメント(6)

谷崎潤一郎の『細雪』です。たまにはこういった正統派の作品も読んでみたいと思い、最近読み始めました。『細雪 全』とある通り、3巻分を合本しているため、936ページというなかなかの厚さです。まだ最初の方しか読んではいないのですが、感じることは文章の美しさと日本語の美しさです。これぞ『小説』という感じです。また背景が昭和10年代であり、その当時の日本の風潮、古風な家にありがちな家の『制度』がよく描かれています。特に話の中心は恋愛・結婚観についてなのですが、古い家の『制度』により、恋愛相手がいる末妹の妙子はすぐ上の姉・雪子の相手が決まらないうちは結婚させてもらえないのです。雪子は幾度も見合いを繰り返すのですが、なかなか話がまとまりません。彼女は結婚に対してどういう考えを持っているのか明確に語ることもなく、姉・幸子をやきもきさせます。 現代ではあり得ない背景が、読んでいるととても面白く感じます。また、当時の女性の感覚もとても面白く感じます。戦争をはさんで戦前・戦後での日本のいろいろな面での転換期の中で、女性も考えが変わり始めている部分が描かれております。現代人が読むと、とても新鮮に感じるかもしれません。当時はこういう作品が『小説』と言われていたのでしょうね。たまにはこういう作品に触れるのも良いですね。大阪船場に古いのれんを誇る蒔岡家の四人姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子が織りなす人間模様のなかに、昭和十年代の関西の上流社会の生活のありさまを四季折々に描き込んだ絢爛たる小説絵巻。三女の雪子は、姉妹のうちで一番の美人なのだが、縁談がまとまらず、三十をすぎていまだに独身でいる。幸子夫婦は心配して奔走するが、無口な雪子はどの男にも賛成せず、月日がたってゆく。<文庫カバーより>Novels♪リンク
2007.03.16
コメント(4)

EXILEの『EXILE EVOLUTION』です。EXILE第2章 初となる待望のオリジナルアルバム、いよいよリリース!!新パフォーマーAKIRA、新ヴォーカルTAKAHIROが加入し7人となって始動したEXILE。「進化」という意味のタイトルが示す通り、今作は彼らが第2章開幕以降、確実に進化してきた事を証明する、圧倒的なクオリティを誇る1枚。『Everything』『Lovers Again』『道』の3枚のシングルの他、NEVER LANDをフィーチャ-した『WON’T BE LONG』など、ボーナストラックを含む全16曲を収録。本作は、ビデオ・クリップ4曲を収録したDVD、そして日本武道館で行われたオーディション最終決戦ライヴとドキュメントムービーを完全収録したDVDをセットにした3枚組完全限定生産盤。<メーカー/レーベルより>アーティストとして、着実にレベルアップしている感じがいたします。今回のアルバムではより質感が高まり、アルバム全体に気が宿っている気すらいたします。新メンバーTAKAHIROのヴォーカルも違和感なくEXILEに溶け込み、より美しい楽曲を奏でます。上記の3枚のシングルの中でも『道』は絶品のバラードです。この曲の歌詞を、卒業式など控えている方が聴くと、ほろりとくるでしょう。心に響くとても良い曲です。EXILE EVOLUTION / EXILE 1. ~PHASE~ 2. EVOLUTION 3. Everything 4. Yell 5. Lovers Again 6. HOLY NIGHT 7. WON'T BE LONG feat. NEVER LAND 8. DANCER'S ANTHEM 9. No Other Man feat. NaNa 10. 彼方から此処へ 11. Change My Mind 12. Giver 13. Dream Catcher 14. 道 15. One love 16. 運命のヒト -Orchestra Version- (Bonus Track)music♪♪リンク
2007.03.15
コメント(1)

貴志祐介の『天使の囀り』です。この作品は貴志祐介の第三作目の作品で1998年に6月に刊行されました。貴志祐介は以下の作品が刊行されています。『十三番目の人格 -ISOLA-』1996年 『黒い家』1997年 『天使の囀り』1998年 『クリムゾンの迷宮』1999年 『青の炎』1999年 『硝子のハンマー』2004年 『黒い家』もモダンホラー作品としてなかなか怖い作品(映画化もされましたが、そちらはあまり怖くない)でしたが、『天使の囀り』もなかなか怖い作品です。こちらはバイオホラーといった感じです。ある自己啓発セミナー団体の儀式で、某猿の肉が出され、その肉を食べると「天使の囀り」が頭の中に聞こえ、何事にも前向きに元気に頑張れるようになります。ストーリーは、その自己啓発セミナーに参加するオタッキーな青年です。美少女ゲームの登場人物に恋するような引きこもり青年なのですが、インターネットを利用中にたまたまセミナーのサイトを発見し、オフ会のノリでそのセミナーに参加します。セミナーには、先端恐怖症、潔癖症、醜顔コンプレックスなどのトラウマを持つ連中が続々登場するのですが、彼らは連続して謎の死を迎えます。セミナーに参加した青年は、幸運にも「天使の囀り」を聴かずに済みます。そして、セミナー仲間(好きだった女の子などを含む)の奇妙な自殺に疑問を持ちます。青年は事件の真相を探る中で、自立した男に成長していきます。そして事件は広がり、日本中で自殺が多発し、当局も動き出しますが、厚生省官僚の事件隠しによって闇に葬られそうになります。しかしながら、新進気鋭の女性調査官が独自に調査を開始いたします。すると・・・北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。<文庫カバーより>Novels♪リンク
2007.03.14
コメント(0)

田中芳樹/原作 垣野内成美/漫画 の漫画版『薬師寺涼子の怪奇事件簿』です。2月に第7巻“クレオパトラの葬送 後編”が刊行されました。薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズは小説版もあり、昨年11月に“小説版シリーズの謎”と“外伝”してブログに書いてありますので、どうぞご参考に。女王サマにタイタニック級の兇事(マガゴト)が発生ッ!!香港に向かう豪華客船(クレオパトラ8世号)上でのショーの最中、奇術師がバラバラになって空中から落下。さらに船室では3人の暴力団員の体が引き千切られた。いわくつきの要人警護のため、この巨船に乗り合わせたのは圧倒的な美貌と無謀を誇る警察官僚・薬師寺涼子警視。特別待遇を堪能しつつ、孤絶した現場でますます本領を発揮!? <小説版 新書カバーより>垣野内成美が描く薬師寺涼子たち登場人物は、小説からそのまま出てきたような感じで、どちらがオリジナルなのかわからなくなるくらいによく描けています。田中芳樹の原作の良さももちろんあるのですが、垣野内成美の画もとても素晴らしいです。最近、小説版がちょっとパワーダウンしている印象を受けます。その分、漫画版でパワーアップして欲しいですね。 comics♪リンク
2007.03.13
コメント(2)

ジョージ・ロイ・ヒル監督の『ガープの世界』です。第二次世界大戦中、男に支配されることを嫌う看護婦のジェニーは、名も知れぬ瀕死の兵士の腰にまたがって、私生児ガープを生みます。やがて時が経ち、ジェニーの父と母の反対を押し切り、ジェニーと息子はニューヨークへ出て親子二人での生活を始めます。母子家庭の子供としてガープは紆余曲折がありながらもしっかりと成長し、小説家として活躍いたします。そして、ジェニーはウーマンリブ運動の指導者にまつりあげられていきます。そうしてガープは結婚し、家庭を持つことになるのですが・・・ この『ガープの世界』はジョン・アーヴィング原作の自伝的小説です。これを名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が巧みに映画化したヒューマンドラマです。戦後を生き抜く母と子の姿を通して、皮肉をちりばめながら、さまざまな社会的世相を描いていきます。シニカルな内容の連続ながら、あくまでさわやかな描写に徹しきることで、人間賛歌を醸しだしています。母役のグレン・クローズ、そしてガープ役のロビン・ウィリアムスの出世作ともなった秀作です。生まれ落ちたその場所が、不思議なこの世の始まり。ガープの世界は、あなたの世界。子供は欲しい、でも結婚はしたくない。そう考えた看護婦が第二次大戦中、病院での瀕死の軍曹から"一方的に"精液をもらい受ける。こうして生を受けたのが、ガープ。レスリングに夢中になり、恋に悩み、そして小説を書く。悲劇と喜劇がかわるがわるやってきて、ちょっと変わった人たちに囲まれた彼の数奇な運命の物語。原作はジョン・アービングの半自伝的ベストセラー小説。映画化は不可能と言われていた傑作を、「明日に向かって撃て!」の名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が見事に描き上げた。<メーカー/レーベルより>Movie♪リンク
2007.03.12
コメント(2)

高橋留美子の『1ポンドの福音 第4巻』です。今日、ゲットいたしました。この作品は1987年から約20年にわたってヤングサンデーに不定期連載されました。一時期は未完のままで終わるかと思われておりましたが無事完結し、ついに最終巻である第4巻が刊行されました。内容はラブコメディーともスポ根ものとも取れるのですが、恐らくはラブコメディー?でしょうか。主人公は、向田ボクシングジムのホープで意志の弱い“畑中耕作”と聖マリア幼稚園のシスターである“シスター・アンジェラ”です。天性の素質と妙なツキを持つ若きボクサーの“畑中耕作”は、試合前になっても食べることを我慢できず、ジムの会長には迷惑をかけっぱなしの状況である。そんな耕作は“シスターアンジェラ”のもとへ、毎度毎度懺悔をしに行きます。シスター・アンジェラはそんな耕作を心から応援します。ある日、耕作は試合中にリングで吐いてしまい、『ボクシング界のつら汚し』とレッテルを貼られ、以後試合ができない状態となってしまいます。そんな中、耕作は、ロードワークで誤って殴ってしまったプロボクサーから、恨みを果たすために試合を申し込まれます。そんな経緯も知らず、耕作は再びリングへあがります。天性の素質と妙なツキは通用するのか・・・第3巻が刊行されたのが1996年ですので、11年かかって第4巻が刊行されました。背表紙は白を基調にしているのですが、11年の歳月もあり、書棚に並べてみると第1~3巻の白がくすんでおり、第4巻の白がとてもキレイに見えます。第4巻を読むとこの11年間の年月の重みもあって、とても面白く読むことが出来ました。畑中耕作とシスター・アンジェラの関係も今回の第4巻ではっきりといたしました。ほろりと涙が出てしまいました。何はともあれ、きちんとした形で物語を終わらせてくれた高橋留美子先生に感謝です。そしてお疲れ様でした。comics♪リンク
2007.03.11
コメント(8)

赤城毅の『猫子爵冒険譚 血文字GJ』です。『魔大陸の鷹』シリーズの著者赤城毅の伝奇小説『猫子爵冒険譚』シリーズです。ワイマール共和国(正式にはドイツ共和国)時代を背景にしております。鷹宮洋一郎とウルリーケのコンビがブラックジャックとピノコのように良いコンビネーションになっております。ワタクシ、ノン・ノベル初登場というのに、いかなる悪魔のハカライか、戦間期、1920年代のベルリンという、日本では、あまりなじみのない世界の物語を考えついてしまったアホな小説家、赤城毅(あかぎつよし)と申します。ただ、すばらしい舞台だと思うのですよ。「黄金の20年代」と呼ばれるぐらい芸術や文化が栄える一方で、政治のほうでは、のちのナチス政権につながる動きが出てくる。何が起きても不思議ではない雰囲気です。行きかうひとびとも面白い。ディートリヒ、グレタ・ガルボ、フロイトにアインシュタイン、ヒトラーとゲッベルス……。こんな世界で、日独混血の子爵と可憐な女伯爵が活躍します。だまされたと思って、ご一読いただければ幸い。<新書カバー 著者のことばより>猟奇殺人の現場に遺された“悪魔の紋章”の意味は?闇の貴公子 ベルリンの恐怖に挑む!まったく新しいダーク・サイド・ヒーロー誕生夜と霧、そして……断末魔(だんまつま)黄金の1920年代退廃の大都ベルリンに惨殺された娼婦ひとり遺体の傍らに残されたのは鮮血でしるされたGJの文字!旧友を殺され憤怒(ふんぬ)に燃える若き女伯爵ウルリーケを襲う奇怪な事件の連続闇にうごめく殺人鬼陰謀をたくらむ暗黒の騎士団窮地におちいった彼女を救うべく乗りだしたのは幼なじみ「猫子爵」こと鷹宮洋一郎(たかみやよういちろう)!超絶の青年魔術師があばいた戦慄の真相とは!?<血文字GJ 新書カバーより>そして、『猫子爵冒険譚 血文字GJ』の続編にあたるのが、『猫子爵冒険譚 復讐する化石』です。魔術師の帝王VS不死の破壊獣。ドイツ帝国最後の希望は呪われた脅威と化した。魔術を駆使した死闘の結果、明らかにされる悪魔の計画。「猫子爵冒険譚」シリーズ、迫力の第2弾。<復讐する化石 新書カバーより>Novels♪リンク
2007.03.10
コメント(4)

BOZ SCAGGSの『MIDDLE MAN』です。1980年に発表されたこのアルバムはTOTOのメンバーやレイ・パーカーJr.、デヴィッド・フォスターらの強力なバック・アップにより完成されました。 ロック色の強い内容となっていますが、AORの極意ともいうべきサウンドがどの楽曲にも根づいています。アルバムの完成度は非常に高く、名曲ぞろいのアルバムです。このアルバムがリリースされたあと、BOZは活動休止を宣言し、レストラン経営などの実業家に専念いたしました。しかし、1988年には再びアーティストとして復帰いたします。80年代以降、“おしゃれな音楽”という言葉はBOZ SCAGGSの作品をきっかけに使われるようになった言葉の一つです。かっこいいリズムとポップで美しいメロディー・ライン。そして洗練されているサウンド。そんな要素がそろっていると“おしゃれな音楽”と言われるようになりました。特に1曲目の“JOJO”はBOZ SCAGGSらしいAORのお手本とも言うべき作品です。アレンジのかっこ良さももちろんのことですが、BOZの大人のヴォーカルがこの楽曲を引き立てています。MIDDLE MAN / BOZ SCAGGS 1. Jojo 2. Breakdown Dead Ahead 3. Simone 4. You Can Have Me Anytime 5. Middle Man 6. Do Like You Do in New York 7. Angel You 8. Isn't It Time 9. You Got Some Imagination ※ここで試聴できますmusic♪♪リンク
2007.03.09
コメント(6)
30020,000アクセス~っ☆(^▽^)/訪問して頂きました皆様どうもありがとうございます☆ミ(^^♪皆様のまたのお越しをお待ちしておりますぅ☆
2007.03.08
コメント(6)

朝松健の『真田三妖伝』です。朝松健が講談のヒーロー真田十勇士に挑んだ時代伝奇小説です。真田十勇士とは、武将真田幸村に仕えた10人の勇士のことです。猿飛佐助(さるとび さすけ) 霧隠才蔵(きりがくれ さいぞう) 三好清海入道(みよし せいかい にゅうどう)(三好政康がモデル) 三好伊三入道(みよし いさ にゅうどう)(三好政勝がモデル) 穴山小介(あなやま こすけ) 由利鎌之助(ゆり かまのすけ) 筧十蔵(かけい じゅうぞう) 海野六郎(うんの ろくろう) 根津甚八(ねづ じんぱち) 望月六郎(もちづき ろくろう) の10人です。三つの燦星が地上で出会う時、この世が混沌と化す―慶長一八年(一六一三)春、猿飛佐助は、徳川・豊臣両家の命運を決する秘密を記した「燦星秘伝」受け取りのため、幕府金蔵番大久保長安館を訪れた。だが、佐助と同じ星を持つ柳生佐久夜姫によって、その在り処を秘す茶入の片方を奪取された…。ここに、家康謀臣本多正純と林羅山一派を加えた三つ巴の争奪戦が始まった。柳生に捕われた長安の真の意図とは?「燦星秘伝」の内容とは?また佐助の反撃は?立川流密教、妖術、必殺剣、忍法入り乱れる痛快無比の娯楽傑作誕生。<真田三妖伝 新書カバーより>『真田三妖伝』の続編として、書かれたのがこの『忍・真田幻妖伝』です。朝松健が、読者にブリキの刀を振り回し、雑誌の付録の手裏剣を投げる少年にもどって楽しんでもらえるように書いた作品です。人生教訓も文学性も眼中にない、いっときの娯楽のための作品、あるいは夏の夕べの、良く冷えた一杯のビールのような作品。それがこの作品です。真田幸村の密命を受けた猿飛佐助は、徳川の動きを掴もうと潜入した先で妖教立川流性具「反り聖天」を手に入れる。そこに記された暗号を解き立川流の秘法を手に入れるのは…。佐助と柳生佐久夜姫との死闘中に現れた怪人とは?<忍・真田幻妖伝 新書カバーより>そして「真田三部作」の完結編が、この『闘・真田神妖伝』です。この一大伝奇の締めくくりに用意された究極兵器・治天砲が、おそらくいまだかつて時代伝奇小説において一度も使われたことのない驚くべき、しかし作者自身の言葉を借りるなら「歴史上実在する、そしてこの時代に存在しても全くおかしくない、きわめて現実的な武器」であることにも、そして秀頼が徳川に対し、ついにそれを自ら放つことなく歴史の表舞台から消えていく決着の付け方にも、切実な意味が見出せはしないか。(解説より抜粋)正・反・合の三つの星が出会う時、この世は地獄と化す立川流秘儀の成就を図る大久保長安(ながやす)の野望は、実現に向かっていた。一方、秀頼は家康も恐れる秘密兵器“治天砲”を有し、和平を望んでいた。だが、妖魔と化した長安は家康を操り、遂に決戦の火蓋が切られた。真田丸を拠点に忍法を駆使して闘う十勇士と知将・幸村。刻一刻と最後の時が迫る大阪城で奮闘する猿飛佐助の運命と、柳生佐久夜(やぎゅうさくや)との恋の行方は? そして最終兵器“治天砲”の正体とは? 時代伝奇の系譜に燦然(さんぜん)と輝く巨編完結!<闘・真田神妖伝 新書カバーより>Novels♪リンク
2007.03.08
コメント(0)

鳴海丈の『乱華八犬伝』です。江戸時代の化政文化で文学の代表作と言えば、上田秋成の「雨月物語」や十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」などが挙げられます。この作品は「南総里見八犬伝」をベースにし、江戸初期を舞台にした「八犬伝」二次作品のひとつです。「南総里見八犬伝」は室町時代を背景に南総里見家の興亡を描き、伏姫が生んだ八犬士(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を持つ)が離散集合を繰り返しながら、妖怪や悪人と戦い、勝利の凱歌を上げる時代伝奇小説です。「乱華八犬伝」は江戸初期を背景に、八犬士の代わりに八犬女が登場する時代伝奇小説です。表紙を見ると何となく予想出来ますが、過剰気味の官能表現が随所に散りばめられています。(^^ゞただし、それ以外はいたって王道的な伝奇小説といえます。百二十年前、不当に改易された安房里見家重臣の末裔・出雲京四郎は、御家再興の悲願を背負い、今も房総半島のどこかに眠っている三百万両を探す旅に出た。犬に関わりをもち、秘部に黒子のある生娘八人が破華の儀式を終えた時、初めて子袋の外に転がり出るという、亡き伏姫の数珠からなる八つの宝珠「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」すべてが揃ったとき、その埋蔵金の在処が明らかにされるらしい―。が、京四郎の行く手には。<天の巻 カバーより>御家再興の鍵を握る八つの宝珠を探す旅に出た安房里見家重臣の末裔・出雲京四郎は、眼前に立ちはだかる真桑利大記や奉魔衆を倒しつつ、着実に宝珠を手中に収めていくが、さらなる敵―神速の剣を遣う尾張柳生総帥・柳生六郎兵衛が現われ、瀕死の怪我を負ってしまう。八犬女必死の介抱により一命を取り留め、苦難の末、埋蔵金の在処に辿り着いた京四郎…。しかし、そこに待っていたのは!?『乱華八犬伝』、堂々完結。 <地の巻 カバーより>Novels♪リンク
2007.03.07
コメント(0)

TOTOの『TOTO4』です。この作品は1982年に発表された第一期TOTOのフォース・アルバムです。1982年度グラミー賞で7部門受賞という快挙を成し遂げたTOTOの大ヒット作となりました。アメリカ国内でのセールスでは、セカンド・アルバム『HYDRA』とサード・アルバム『TURN BACK』の売れ行きは芳しくなかったのですが、この『TOTO4』で商業的にも大成功を収めることになります。日本国内ではファースト・アルバムから好調の売れ行きを示しており、TOTOが日本をとても好意的に思っているのはこの辺が理由です。このアルバムの成功のあと、TOTOは再び苦難の道を歩まざるを得なくなります。TOTO結成時からメイン・ヴォーカルを担当していたBOBBY KIMBALLが脱退いたします。いろいろな説がありますが、脱退の理由の多くは語っておりません。BOBBY KIMBALLの脱退後にTOTOは新しいヴォーカリストFERGIE FREDERIKSENをフロントマンにし、第二期TOTOとして活動をしていきます。初期のTOTOのオリジナル・アルバムではやはりこのアルバムの完成度が一番高いように思います。25年経った今再びこのアルバムを聴いてみると、その完成度の高さを改めて実感いたします。TOTO ORIGINAL MEMBERDAVID PAICH / Keybords, vocalsSTEVE PORCARO / Keybords & ELECTRONICSBOBBY KIMBALL / VocalsSTEVE LUKATHER / Guitars, vocalsJEFFREY PORCARO / Drums, PercussionsDAVID HUNGATE / Bass, GuitarTOTO4 / TOTO 1. ROSANNA 2. MAKE BELIEVE 3. I WON'T HOLD YOU BACK 4. GOOD FOR YOU 5. IT'S A FEELING 6. AFRAID OF LOVE 7. LOVERS IN THE NIGHT 8. WE MADE IT 9. WAITING FOR YOUR LOVE 10. AFRICA music♪♪リンク
2007.03.06
コメント(8)

TOTOの『HYDRA』です。この作品は1979年に発表された第一期TOTOのセカンド・アルバムです。ファースト・アルバム『TOTO』がヒットし、この『HYDRA』でステップアップという予定であったが、アメリカでのセールスは芳しくなく、むしろ日本でヒットいたしました。『TOTO』という文字を見ると、日本のトイレタリー製品メーカーである東陶機器株式会社(TOTO)と同じスペリングであったことも功を成したのか、日本では一躍有名になりました。(当時、東陶機器株式会社(TOTO)は『とうとう』と読むはずが、『とと』と読まれたりしていました。)アルバムタイトルの『HYDRA』は“ハイドラ”と発音するのですが、“ヒドラ”とも読めます。“ヒドラ”と言うとRPGをやる方であれば、ピンとくるでしょう。日本のやまたのおろちのような、ギリシャ神話に出てくる『たくさんの首を持つ竜』のことです。このタイトルから想像できるように、スリリングな名曲が多く、アルバム全体を通して非常に一体感のある作品です。 TOTOは選りすぐりのプロのスタジオ・ミュージシャンである5人がBOZ SCAGGSのセッションを経て、ユニットを組み、ヴォーカリストにBOBBY KIMBALLを招いて結成されたバンドです。ファースト・アルバムで伝説的に言われていたのは、TOTOのレコーディングは“一発録り”であるということです。キャリアも含めて、腕には相当自信のあるミュージシャンの集合体です。TOTO ORIGINAL MEMBERDAVID PAICH / Keybords, vocalsSTEVE PORCARO / Keybords & ELECTRONICSBOBBY KIMBALL / VocalsSTEVE LUKATHER / Guitars, vocalsJEFFREY PORCARO / Drums, PercussionsDAVID HUNGATE / Bass, GuitarHYDRA / TOTO 1. HYDRA 2. ST.GEORGE AND THE DRAGON 3. 99 4. LORRAINE 5. ALL US BOYS 6. MAMA 7. WHITE SISTER 8. A SECRET LOVE music♪♪リンク
2007.03.05
コメント(6)

JANIS JOPLINの『PEARL』です。Janis Joplin(1943年1月19日~1970年10月4日)は、アメリカの女性ロックシンガーです。ブルースの影響を強く受けた圧倒的な歌唱力と特徴のあるしゃがれた歌声により、1960年代のロックシーンを代表する歌手として人気を博しました。真実かどうかは定かではありませんが・・・声域は9オクターブあったと言われています。『PEARL』は、彼女の死後の1971年に発表されたアルバムです。そして、皮肉なことに、このアルバムは彼女の短いキャリアにおける最高の売り上げを記録しました。このアルバムからはクリス・クリストファーソンのカバー曲“Me and Bobby McGee”とビートニク詩人マイケル・マクルーアとジョプリンにより作曲された“Mercedes-Benz”がヒットを記録しています。1970年10月4日、アルバム『PEARL』の録音のため滞在していたロサンゼルスのホテルで彼女が死亡されているのが発見されました。享年27歳です。使用したヘロインが通常のものより高純度であったため、致死量を越えたことが原因であるとされています。録音中だったアルバムの収録曲のうち、上記に書いた“Mercedes-Benz”はアカペラの仮録音、そして“Buried Alive in Blues”は本人の歌が録音できないまま演奏だけが収録されています。この曲は5曲目に収録されているのですが、1曲目から通して聴いて5曲目にたどり着くと、ヴォーカルがなく、非常に忍びない気持ちになります。全体を通して、このアルバムは音楽の質も非常に良く、1969年に結成された新しいバック・バンドであるフル・ティルト・ブーギー・バンドが演奏しており、従来のアルバムと若干サウンドが違います。今聴いても全曲通して聴けるアルバムです。PEARL / JANIS JOPLIN 1. Move Over 2. Cry Baby 3. Woman Left Lonely 4. Half Moon 5. Buried Alive in the Blues 6. My Baby 7. Me and Bobby McGee 8. Mercedes Benz 9. Trust Me 10. Get It While You Can 11. Tell Mama [Live] 12. Little Girl Blue [Live] 13. Try (Just a Little Bit Harder) [Live] 14. Cry Baby [Live] ※ここで試聴できますmusic♪♪リンク
2007.03.04
コメント(2)

新堂冬樹の『毒蟲vs.溝鼠』です。表紙だけを見ると、エイリアンVSプレデターのような雰囲気を持っていますが、この作品は昨日ブログに書いた『溝鼠』の続編にあたる作品です。まだ購入していないので、これから購入して読んでみようと思います。データベースでは、『ここまで凄まじいバトルが描かれた小説がいままであっただろうか?あらゆる嫌がらせからブラックな脅しまで、人気シリーズならではの仕掛けが満載の痛快クライムノベル。』とあるように前作を凌ぐ勢いで“凄まじい”内容のようですね。鷹場は大黒と因縁があった。大黒の彼女・志保と大黒の仲を裂くように依頼された鷹場は見事、志保を罠に落としたばかりでなく、大黒を完膚なきまでに叩きのめしたのだった。大黒はそれがトラウマとなっており、鷹場への復讐のために生きてきた。そもそもは大黒がIT企業の社長・豊島昭博に頼まれ、ペットショップのオーナーの佐伯と寝取られた妻・直美とを別れさせる仕事がきっかけだった。佐伯の店を襲った大黒は店のペットにボストンバッグに仕込んだ巨大なタランチュラをしかけ、猛毒のサソリを解き放った。大黒が毒蟲と呼ばれるのは、サソリやタランチュラ、ムカデなど毒虫たちを自在に操ることによるのだ。佐伯を脅し、散々に痛めつけた大黒。だが、佐伯は黙っていなかった。駆け込んだのが復讐代行屋で「青い鳥企画」を経営する鷹場の下だった。彼の依頼は「豊島昭博という男をさぁ、地獄に叩き落してくれないかなぁ」というものだった。鷹場は豊島を襲い、車椅子で動けない豊島をさらに痛めつけ、歯を砕き、両腕を壊すまでにいたぶる。その知らせを受けた大黒は直美と佐伯に壮絶な仕返しを企む。単なる女たらしの佐伯には不可能な豊島を半殺しの目に合わせるぐらいの暴力。バックに不穏な影を嗅ぎ取っていた。この業界で依頼人への報復は最大のタブーだ。豊島が半殺しの目にあったということは、大黒が踏みにじられたも同じ。因縁の対決が迫る!そして共にイカレタ相棒を巻き込んだ毒蟲と溝鼠との壮絶なる戦いが始まったのだった…。<著者からの紹介より>Novels♪リンク
2007.03.03
コメント(2)

新堂冬樹の『溝鼠』です。この作品は、エロ・グロ・キモの三拍子がそろっています。「幸福企画」という名の復讐代行屋が出て来ます。その「幸福企画」の社長である鷹場英一はある日、暴力団から金を騙し取り逃げていた父親・源治に会います。そして、その暴力団に連れ去られ娼婦となっていた姉・澪とともにある計画を持ちかけられます。三人の親子は互いに激しく憎しみ合っているのですが、英一は姉の澪に異常な感情を抱いています。源治の持ちかけた計画とは大学病院の次期教授候補の坂峰を嵌めて2億の金を騙し取ろうという計画です。しかしその前に立ちはだかる暴力団組長・宝田。繰り返される騙し合い。果たして英一は金と澪を手に入れることが出来るのか・・・新堂冬樹の他の作品「ろくでなし」をはるかに超えている内容です。過激な内容ではありますが、とても面白い作品です。ドブネズミ。卑しく、小狡く、みすぼらしい嫌われもの。が、鷹場は知っている。人間様が滅びても生き延びると言われる、ドブネズミの逞しい生命力を。他人から、認められたいとは思わない。ましてや、尊敬されたいなどとは思わない。自分の望み―誰よりも金を持ち、誰よりも生き延びること。そう。餌を手に入れるためなら、軽蔑されることなど屁でもない。たとえその餌が他人のものであろうと、腐っていようと構わない。<新書カバーより> Novels♪リンク
2007.03.02
コメント(6)

夢枕獏の『荒野に獣慟哭す』です。この作品は、実業之日本社より1990年~2000年までに刊行された『荒野に獣慟哭す』全5巻を合本し、「完全版」として一冊にまとめたものです。ジャングルの奥地、食人習慣のある少数民族の脳から見つかったウィルスである独覚ウィルスには、宿主の能力を飛躍的に上昇させる力があることが発見されます。このウイルスの効果を利用する組織は、最強のバイオ兵士、独覚兵を産み出します。しかし、ウイルスを植えつけられた彼らは獣の能力、体力とともに外見も獣に変化し、性格も残忍で殺人嗜好を持つ物になってしまいます。そんな中で産み出されたニュータイプの独覚兵である御門周平は唯一人間の外見を保ったままで常人を遙かに超える能力を手に入れます。しかし、その手術で以前の記憶を失ってしまい、様々な勢力の思惑で、獣化兵を巡る事件に巻き込まれていくことになります。2004年より伊藤 勢 画で漫画化もされており、マガジンZKCで現在5巻まで刊行中です。御門周平は大脳病理学研究所所長の川畑総一郎の助手だったが、自ら志願してニューギニアの奇病ウィルス独覚菌を、脳に植えつけられた。ために超人的な肉体と格闘能力の保持者となる。その代わり記憶を失い、何者かに襲われる。川畑と手を組んだ土方重工業は、兵器産業にも手を染め、戸籍上死んでいる自衛隊の幽霊部隊ゾンビストを組織し、彼らに独覚菌を接種して獣化兵と呼ばれる獣人たちを造りだした。獣化兵は牛、虎、鳥などの姿を体現している。御門を襲ったのは、彼らだったのだ…。<新書カバーより> Novels♪リンク
2007.03.01
コメント(0)
全33件 (33件中 1-33件目)
1