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ジョナサン・ストラウドの『バーティミアス-サマルカンドの秘宝』です。バーティミアシリーズの第一作目にあたるのがこの作品です。ナサニエル少年は魔術師の卵。5歳のとき、実の両親によって政府に売り飛ばされ、ある師匠の下に弟子入りさせられた。有力な魔術師たちがイギリスとその領土を支配し、ナサニエルは、彼自身が、ある「崇高なる運命」のための「最高のいけにえ」なのだ、と教えられている。両親と別れ、過去の暮らしを捨てるのはまだ我慢できるとしても、国家保安省の役人でもある師匠アーサー・アンダーウッドは、非情で残忍で恩着せがましい中流の魔術師だ。ナサニエルの唯一の救いは、師匠の夫人マーサ・アンダーウッド。夫人はナサニエルに心からの愛情を示し、彼もひたむきな献身でそれに報いている。何年ものあいだ、アンダーウッド家でどうにかうまくやってきたナサニエルだが、12歳を目前にした夏、すべてが一変する。冷酷な魔術師サイモン・ラヴレースに人前で恥をかかされ、おまけに師匠にも裏切られてしまう――臆病者のアンダーウッドは自分の弟子をかばおうともしないのだ。 復讐を誓うナサニエル。全知全能を望んで悪魔に魂を売り渡したファウストを思わせる熱意で、魔術の教本をむさぼり読みひたすら腕を磨きながら、一方では努めて従順な弟子を装う。強力なサマルカンドのお守り(アミュレット)をラヴレースから盗んで恨みを晴らそうと、力を振り絞って、よわい5000歳の妖霊バーティミアスを呼び出すとき、少年魔術師ナサニエルは、自らの想像を絶するほど危険きわまりない状況に身を投じてしまう・・・。 プラハの時代は去り、いまや魔術の中心はロンドン。魔術師たちは、政府の重要なポストを占め、帝国を牛耳っている。魔術師は貧しい家の子どもを弟子にして、悪魔を思いのままにあやつる技を、歳月をかけて叩きこむ。弟子は、親も生まれたときの名も捨て、帝国に貢献する日のために、ひたすら修行にはげむのだった。いま、ひとりの少年が師匠にかくれて寝室の床に五線星を描き、バーティミアスという悪魔を召喚した。彼は御年5010歳。まあ最高ランクではないが、由緒正しいベテランの妖霊である。妖霊界からロンドンの街へバーティミアスを召し出したむこうみずな少年の名はナサニエル。自分をはずかしめたエリート魔術師に復讐を誓っている。なにもかもが新鮮!文句なしにハマる物語が600ページにギッシリ。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.30
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40040,000アクセス~っ☆(^▽^)/40,000番目は、*.ocn.ne.jpさん 様でした。どうもありがとうございます☆ミ(^^♪皆様のまたのお越しをお待ちしておりますぅ☆
2007.09.29
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プラトの『弾いて歌えるDSギター"M-06"』です。以前から、欲しいと思っていた『弾いて歌えるDSギター"M-06"』ですが、ついにゲットいたしました。このソフトを最初にFMラジオの番組で知ったのですが、そのときの音色を聴いて、本物のアコースティック・ギターの音色と遜色ないように感じました。よく安物おもちゃ楽器にありがちな、プリセットされている音源とその他の音源でちょっと遊べるくらいなのであろうと思っていたところ、実際に手に取ると・・・『かなり使えます。』You Tubeでも実際にこれで演奏している風景映像があったりで、これはもうある程度本格的な音楽ツールです。コード譜とコードの知識がある方ならば、そこそこ楽器として使える代物ですよ。自分もいろいろな曲のコードを新たにメモリーし、弾いて遊んでいます。昨日はこのソフトにはまりにはまり、スピーカーとアンプにつないで生演奏のように遊んでいたところ・・・気がついたら4時間ほど経っていました・・・(^^ゞ昨今、大人が楽しめるソフトが多々ある中、音楽が好きな方にはお奨めのソフトですよ。DSギターM-06は、歌うためのツールです。アコースティックギターの弾き語りの楽しさを誰にでも感じてもらえるソフトです。ギターを弾いたことがない人でも、操作は簡単。十字ボタンでコードを選んで、タッチペンで画面を上下にこすります。コード付きの譜面があれば、どんな曲も弾けます。歌いたい曲、なつかしい名曲、知らなかった名曲を発見!今までにない「歌う感覚」をお楽しみください。買ってすぐに弾けるように、きっかけとしての曲の譜面も同梱。(ソフト内蔵20曲、紙面のみ18曲)DSギターM-06は、120種類のギターコードを奏でることができます。それぞれのコードに3種類のピッキング(弾き方)の生アコースティックギター音をサンプリングしています。慣れてくると、弾き方でいろいろなニュアンスを表現することができます。スピーカーやヘッドホンで聴くとさらによい音色で弾いて歌えます。<メーカー商品紹介より>
2007.09.28
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岡田斗司夫の『いつまでもデブだと思うなよ』です。この本はまだ買っていないのですが、これから買おうと思っている本です。ひょんなきっかけで、通称“オタキング”と言われていた岡田斗司夫を久々に見て・・・えぇぇぇぇぇぇぇっ・・・???誰??という具合にびっくりいたしました。もしや癌にでも・・・???と思っていたところ、どうやら“メモ・ダイエット”なる謎なダイエット法で一年間で何と50kgの減量したということを知りました。世間ではビリーズ・ブートキャンプに入隊する人々が増加していく一方でこんなダイエット法で脅威の50kgの減を果たした人がいるなんて・・・しかもその人がオタキングと言われた岡田斗司夫であったなんて・・・これはもう世間にダイエットへの意欲と勇気を掻き立てる主役になることは間違いなしであると思います。実際、自分もこの本を書物として読んでみたいのと同時に実践してみたいという気持ちに立たされております。一年間で五〇キロの減量に成功した著者が到達した結論。それは、ダイエットは楽しく知的な行為であり、ロー・リスク、ハイ・リターンの最高の投資であるということだった。必要なのはメモ帳一冊。それだけで運動不要、持続可能なダイエットは始められる。そして重力から解放された後は経済的、社会的成功が待っているのだ。過去のすべてのダイエット本を無力化する、究極の技術と思想が詰まった驚異の一冊。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.27
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榊暎一の『魔数字 ロス市警ホミサイド課』です。サイコスリラーというくらい、なかなかすごい小説です・・・連続ドラマにすると面白いのではないかと思う展開です。まず・・・LAのヒスパニック系協会で、イエス・キリスト像の頭部とすげ替えられた生首が発見されます。パラフィンで覆われた切断面、十字に切り裂かれた眼球、そして口の中から見つかった小さな紙片には508-22・02という謎の数字が書かれています・・・それはロスの街を血に染める恐怖の連続猟奇殺人のほんの幕開けに過ぎません。マッド・ドラゴンの異名を持つロス市警の大倉竜也警部補が執拗な捜査で犯人を追いつめていくのでずが、そこに待ち受けていたのはおぞましい展開でした・・・早朝ミサの準備に、祈りを捧げようとした神父の目に、おぞましい光景が焼き付いた。極彩色のステンドグラスに照らされた祭壇のイエス・キリスト像の首が外され、代わりに生首が載っていた。ロス市警から目と鼻の先のヒスパニック系教会で起こった事件だ。現場に駆けつけたのは、ロス市警で狂竜“マッド・ドラゴン”の異名を持つ大倉竜也警部補と相棒の初級刑事クリス・ゴードン。現場検証をする二人が生首を見ると、首の切断面はパラフィンで覆われ、血液は一滴も垂れていない。「食いつきゃしねえよ」竜也が口をむりやりこじ開けると、中から小さく折り曲げられた紙が覗いた。開いてみると、508‐22・07という数字が―。L.A.を舞台に日本人警部補が事件を追う超弩級の国際アクション誕生。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.26
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雫井脩介の『クローズド・ノート』です。この作品は、『火の粉』『犯人に告ぐ』の雫井脩介が贈る、新しい形の恋愛小説です。バイトにサークルに、それなりに満足のいく生活を送っている大学生・香恵の何か物足りない毎日。そんな彼女が自室クローゼットからある日みつけた一冊のノート。その時から彼女の生活が一変していきます・・・。沢尻エリカ主演で映画化もされ、9月29日(土)より公開されます。この作品の中でひとつ印象に残るのは、『万年筆』。いつからでしょうか・・・この『万年筆』という言葉を使わなくなったのは・・・この『万年筆』という響きとそれを数十年ぶりに思い出しました・・・。今ではすっかり使わなくなって久しい代物です。最後に使った記憶があるのは高校に入学したばかりのあたり。インクの補充など面倒に思い、ボールペンやサインペンで何かと代用するようになり、次第に使わなくなってしまっていました。この『万年筆』という言葉のおかげで、高校生当時のいろいろな事柄が作品と重なり、脳裏に甦ります。私の部屋に置き忘れられた一冊のノート。はじめは手に取るつもりもなかったのに。そのノートを開きはじめたとき、私の平凡な日常は大きく変わりはじめる―。『火の粉』『犯人に告ぐ』の俊英が贈る、2006年最初にして最高の物語。携帯サイトでの連載時から感動の声が続々。100万アクセスを突破した、切なく暖かい恋愛小説。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.25
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赤城毅の『虎落笛鳴りやまず』です。帝都探偵物語もついに第一作目から数え、10年目に入りました。木暮十三郎は相も変わらず、能天気でいながら冴える探偵ぶりで楽しませてくれます。田中芳樹の薬師寺涼子シリーズ同様にいつも異形のものなどが出てきて、その怪奇ぶりでも読者を楽しませてくれます。今回は、虎ですねぇ。このシリーズは、怪奇的な事件を解決しつつ、どこかほろっとくる悲しさがあり、これがどうやら魅力のひとつと言えるようです。(こういう部分が赤城毅節なのかもしれません・・・)昭和二年秋、帝都・東京―。シベリア出兵で殲滅された部隊から、命からがらただ一人生還した陸軍少尉・天城誠。だが、「生きていた英霊」を待っていたのは、陸軍からの酷い仕打ちだった。天城が危機をくぐり抜けていくのと時を同じくして、シベリア出兵に携わった幹部将校が相次いで殺害される。現場の状況から、彼らは「虎」に襲われたものと推測されるのだが…?私立探偵・木暮十三郎が、人外の「虎」の凶行に肉薄する。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.24
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山口譲司の『螺天 birth』です。前作『BIRTH』の続編で、2006年4月からwebコミックGENZOにて連載中です。前作『BIRTH』は全9巻で謎を残したまま完結。この『BIRTH』の時は当初、ソニー・マガジンズの方から刊行されていたのですが、第6巻まで刊行されたあとは幻冬社から再刊行。そして7~9刊まで刊行され、一応完結。出版の関係上、ちょっと慌しい展開が続き、無理矢理完結させた感が残っておりました。前々から『BIRTH』の続編を必ず描くということを山口氏ご自身がブログで言ってたのですが、すっかりチェック漏れで・・・あるブログでこの『螺天birth』が既に刊行されていることを知り、あわてて買いに行きました。永遠の命の鍵を握る“千獣観音の触手(うで)”をめぐる生死を賭した戦いの連鎖―――巨弾・山口譲司が贈る現代の黙示録!!<内容紹介より>第一巻読後の感想として、ん?・・・『魔王ダンテ』?・・・『魔獣戦線』?と言葉が出るような永井豪チック、石川賢チックな画が登場いたします。なんとなく世界観が似ているような・・・このあと、どう山口風になっていくのかが楽しみです。comics♪リンク
2007.09.23
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雫井脩介の『火の粉』です。この作品は、検事の勲が最後の仕事として、死刑求刑を受けていた武内に無罪の判決を下すところから始まります。そうして検事としての最後の仕事を勤め上げた自負心と、一人の無実の男を救ったという自己満足とを抱え、勲は退官いたします。そして大学教授として、次の人生を歩む勲であったのですが・・・“偶然”武内が勲の隣家に引越ししてきます・・・そして・・・これは非常に怖い作品です。日常でこのようなことが普通に起きている現代。自分の身に降りかかった火の粉は消すことが出来ないのでしょうか・・・運に天命をかけるしかなないのでしょうかねぇ・・・元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。手に汗握る犯罪小説の最高傑作。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.22
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安東能明の『鬼子母神』です。この作品は、第一回ホラーサスペンス大賞 特別賞を受賞いたしました。「内なる暴力の、現実の悲しみ。この筆力あってこその、この恐怖」・・・と宮部みゆき氏も絶賛しております。ミステリーとしては普通な感じですが、ホラーとして読めば、かなりの緊迫感があります。ミステリーとしての出来が悪い分、ホラーとして面白い、という言い方ができるかもしれません。 ホラーとしてどう怖いかというと、読んでいる方は、すぐに真犯人に気付きます。ところが、主人公はまるでそのことに気付いていません。なんの不安も抱かずに、無自覚に我が子を真犯人と接触させています。このままいくと、この子はどうなるか分からないし・・・殺されてしまうかもしれない・・・と、読者はやきもきします。その状況下でも、主人公はいたって鈍感で、いつまで経っても自分がいかに危険なことをしているか、気付かないでいます・・・そうして、無力な子どもは、どんどん危険な淵に追い込まれていきます。 工藤公恵は都内の保健センターに勤める三十四歳の保健婦。ある日、公恵の勤務先に渡井敦子という若い母親から異常な電話がかかってきた。ただならぬ様子を察し、同僚とともに駆けつけた公恵が目にしたものは、敦子の三歳になる長女・弥音が血まみれとなった姿だった。幼児虐待―そう直観した公恵は渡井親子を注意深く見守り続けるが、しだいに想像を遙かに超えた虐待の真相が明らかになっていった…。急速に壊れゆく母子の絆。なぜ母は我が子を虐げてしまうのか…?平凡な家庭に潜む地獄図を描いた問題作!第1回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.21
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田島昭宇・大塚英志の『多重人格探偵サイコ』です。この作品は、殺人犯に恋人を惨殺され、そのショックから元の人格を失くし多重人格者となった元刑事が次々と起こる猟奇殺人事件の謎を追うサスペンス漫画です。第1話では主人公の恋人である千鶴子が、両手・両足を切断された状態で生かされ、主人公のもとに宅配便で箱詰めして届けられるという描写があります。これを知った角川書店の役員が印刷機を止め、当初1997年1月号から連載が始まる予定が2月号からになるという事故で始まりました。この作品はグロい描写が作品内に入っているため、苦手な方には全くお勧めできません・・・連載開始は『月刊少年エース』(角川書店)1997年2月号であるが、長期の中断を経て2007年8月より同社の青年漫画誌『コミックチャージ』に移籍して連載されています。ハリウッドで映画化される予定もあります。現在、コミックスは11巻まで刊行されております。 comics♪リンク
2007.09.20
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桐野夏生の『メタボラ』です。破壊されつくした僕たちは、〈自分殺し〉の旅に出る。なぜ〈僕〉の記憶は失われたのか?世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション!日本の社会に未来はあるのか? ニート、請負労働者、ホスト、バックパッカー……。〈自分探し〉の果て、下流社会を漂流し続ける若者たち。記憶を失くした青年は、ゼロからの〈自分探し〉=新しい〈自己創造〉の旅に出る。桐野夏生が新境地に挑んだ最新長編小説。メタボラ……「メタボリズム(METABOLISM)」からの造語。そもそもは生物学用語で「新陳代謝」の意味だが、都市を生物体としてとらえようとする建築家たちの運動でもある。他人の夢の中で、ニート、下流社会、ピサラ、ホスト、記憶喪失、ドメスティック・バイオレンス、剥がれ落ちる僕の細胞、請負労働、やんばる元年、安楽ハウス、集団自殺、ワーキング・プア、見届け屋、ヨルサクハナ、行徳、バックパッカー、沖縄知事選挙、ガーブ川、パラダイス・マニア、安里、ばびろん、スイートホームミヤコ、独立塾、イズム、宮古島、デストロイ、ボラバイト、柏崎、ヤンキー、イエローランプ、フリーター、慈叡句、オトーリ、ズミズミ、上等<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.19
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平山夢明の『独白するユニバーサル横メルカトル』です。昨年度日本推理作家協会賞受賞作凝視せよ。ここにあるのは宝石だ。実話怪談のスーパースター・平山夢明の恐るべき結実。圧巻の第一短編集。綾辻行人、京極夏彦、柳下毅一郎の三氏が熱烈推薦!メルカトル図法によって書かれた地図による独り語りという奇抜な手法を用い、幻想ホラー小説として高い完成度を誇る表題作をはじめ、生理的嫌悪感を感じさせたら随一の著者が、奇想を駆使して読者に襲いかかる。収録作「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」は、まったく救いのない拷問シーンが続くが、推薦文を寄せてくれる綾辻行人氏が「ラストまで読んで、ふいに涙がこぼれ、とまらなくなった」と語った、異色作。書かれているのは、まぎれもなく異形の世界。しかし、計算され尽くした緻密な構成と端正な筆致が、ある種の荘厳さを醸し出す。ホラー、鬼畜系と総称されてきたジャンルにとどめをさし、さらに先へと読者をいざなう、感動的作品集。C10H14N2(ニコチン)と少年―乞食と老婆/Ωの聖餐/無垢の祈り/オペラントの肖像/卵男/すまじき熱帯/独白するユニバーサル横メルカトル/怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.18
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上橋菜穂子の『獣の奏者(そうじゃ)』です。この作品は、獣ノ医術師である母が無実の罪で処刑され、孤児となってしまった少女・エリンが主人公です。獣を操る技を身につけたエリンは、次第に王国の陰謀に巻き込まれていってしまいます……。文化人類学の研究者であり、ファンタジー作家でもある著者の待望の長編ファンタジーです。獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに…。傷ついた王獣の子、リランを救いたい一心で、王獣を操る術を見つけてしまったエリンに、学舎の人々は驚愕する。しかし、王獣は「けっして馴らしてはいけない獣」であった。その理由を、エリンはやがて、身をもって知ることになる…。王国の命運をかけた争いに巻きこまれていくエリン。―人と獣との間にかけられた橋が導く、絶望と希望とは?著者渾身の長編ファンタジー。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.17
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マイケル・クライトンの『タイムライン』です。フランスにある14世紀の遺跡で大学の歴史調査チームが発掘したのは、なんと現代製の眼鏡のレンズと助けを求めるメモだった。その直後、調査チームはスポンサーでもある巨大ハイテク企業ITCによって緊急に呼び出された。遺跡発掘の責任者であるジョンストン教授の救出に協力してほしいというのだ。リーダーのマレクをはじめ、チームのメンバーたちは耳を疑った。その行き先というのが、14世紀のフランスだったからだ。<内容紹介より>ITCはタイムマシンともいうべき装置を開発していた。それを使えば14世紀のフランスとの往き来が可能だという。教授救出のために14世紀に転送されたマレクたちは、騎士たちに襲撃され死者を出すなど思わぬ事態に見舞われた。またその影響でITCのタイムマシンに深刻な損傷が―猶予時間は37時間。一行は教授を救出し、無事帰還できるのか?…最先端の量子力学理論をもとに描く、驚異のタイムトラベル歴史冒険小説。<内容紹介より>『タイムライン』(Timeline)は、マイケル・クライトンにより1999年11月に発表されたSF小説です。この小説では、歴史的な観光名所の価値を高めるためにタイムトラベル技術の応用を試みた企業家の要請で、中世への時間旅行を行う考古学者たちの物語が描かれています。本書は、クライトンの技術考証とアクションを組み合わせた一連の作品の一冊を成しており、量子力学とタイムトラベルについて言及されています。この小説は、2000年にエイドス・インターアクティブによってPCゲーム化された。2003年には、リチャード・ドナー監督で映画化されました。 Novels♪リンク
2007.09.16
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小野不由美の『屍鬼』です。人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。「尋常でない何かが起こっている」。死者の数は留まるところを知らず、村は恐怖の連鎖に陥っていた。山々に響き渡る読経、毎日のように墓場に消えていく真白き棺。さらにそのざわめきの陰で、忽然と姿を消している村人たちがいた―。廃墟と化した聖堂に現れる謎の少女。深夜、目撃されるトラックの残響。そして闇の中から射る、青白い視線…。逃げ場のない恐怖の底に堕ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。窓の外に佇む凍えた気配、往来の途絶えた村道で新たに営業し始めた葬儀社、そして、人気のない廃屋から漏れる仄暗い灯…。その謎に気付いた者たちの背後に伸びる白い手。明らかになる「屍鬼」の正体。樅の木に囲まれた墓場で月光が照らし出した、顔を背けんばかりの新事実とは―。前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。ゆっくり振り翳された杭…。はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。しかし、その時、村人の絆が崩れ始める。生き残った者たちが選んだ策は―。 村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。鬼どもを追い立てる男たちの殺意が、村を覆っていく―。白々と明けた暁に切って落とされた「屍鬼狩り」は、焔に彩られていつ果てるともなく続いていった。高鳴る祭囃子の中、神社に積み上げられる累々たる屍。その前でどよめく群れは、果たして鬼か人間か…。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.15
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平井和正の『月光魔術團』(第一期)です。平井和正の代表作であるウルフガイ・シリーズについては、ブログ内で何度か文字では紹介いたしました。この『月光魔術團』シリーズはニュー・ウルフガイ・シリーズといわれるシリーズでウルフガイ・シリーズと話がつながっております。第一期~第三期で全37巻という大作です。“あたしに付きまとって、不幸になるのがそんなにお望みなら、しょうがないね”ライオンヘアの美少女・犬神メイが転入してきて以来、人美の学園生活は一変した。いまどき生徒会長に自分から立候補するような生まれながらのボランティア、天下無敵のお節介焼きの人美は、不慣れなメイを放っておけるわけもなく、メイの引き起こすトラブルに次々と巻き込まれていく。“きさまはわれわれ神話人種と見せ掛けだけは似ているが、中身はまったく違う!きさまは悪魔の申し子だよ!”バイオテクノロジーによって産み落とされた“神話人種”のフェイク―それが犬神メイの正体だ。旧弊を打破し、爽やかな新風を巻き起こす可憐な反逆者・犬神メイの存在は、太古より連綿と受け継がれてきた不死の血脈“神話人種”の存亡さえ左右しかねないほどの脅威を孕んでいた。“アンタを乗っ取っちゃうのよ。つまり、アンタはワタシに心と体を乗っ取られて、別人になっちゃうんだ”犬神メイは、凶悪な不良少女・蜷川玲を拉致し、全身を嘗めまわして“魔法”をかける。真黒に射たれた銃創はまたたく間に回復するが、それよりも大きな変化は、蜷川の“心”に現れるのだった。<内容紹介より>“人美クン、キミにとって犬神メイはお伽話のヒーローなんだ。ピーターパンのようなものだな。犬神メイは、キミにとり何一つ建設的なものは残さない”犬神メイに近寄るなと警告を受ける人美だが、惹きよせられる心は止まらない。だが、メイを探して蜷川の根城のファミレスを訪れた人美は、不意の襲撃を受けて絶体絶命の危地に陥ってしまう!メイがもたらすものは災厄だけなのか?「メイって、もしかして狼人間を伝染するウィルス兵器そのもので、メイと接触した人間はみんな狼人間になってしまって、更にキャリアーとして他の人間にも狼人間ウィルスを伝染させる。そんな秘密があったりしない?」メイの部屋を訪ねた人美を迎えたのは、暗闇に潜む“神話人種”だった。「甘ったれるんじゃねー!帝国ホテルに逃げ込むからな。そこで時間を稼ぐ。安全だとわかるまでは、動けない。いいか、人美、これはオメーのためなんだ!」顔に似合わず薔薇展なんぞに誘ってきたクロとのデートを楽しんだ人美だったが、ヒットマンに狙われる羽目に!クロに言われるまま帝国ホテルに逃げ込むが、これってもしかして、もっと危険なのでは?人美、危機一髪。 「メイと逢ってからワタシ沢山変わっちゃった。面皰、吹き出物、いっさい出なくなったし。引っかき傷や切り傷、次の日にはもう治ってる」メイの不死身ウィルスの効果が現れ始め、人美の体質は変わりつつあった。だが、不死身ウィルスには、強力な副作用があるのだ!その不気味な予兆は、学校長秘書の秋菜から始まった…。「それって、ワタシじゃないよ、にーな。ワタシ、昨日も一昨日も、メイの家なんか行かなかったもん」フェイクが現れたのは城門だけではなかった!人美、にーな、リーミン、るみな…どいつもこいつも偽物が登場し、本人の身に覚えのないところで策動していたのだ。フェイクの目的はいったい何か?その正体は…「この女、さっきの“上海”で、弾を食らったらしい。腹をまともに射たれてやがる」神話人種のヒットマンに襲われた人美とにーなは、謎の金髪美女のレスキューで、チカクの豪邸に逃げ込む。るみなの安否を案じる人美たち一行は、再び夜の街に出て探索を続けるが、今度は銃弾を浴びる羽目に。次々に襲いかかる危機に、ついに最初の犠牲者が現れた…。「メイはオマエが造り上げたのだ。オマエが愛らしくて素敵なメイを造った。オマエに逢うまでのメイは、オマエの知っている好ましいメイではなかった」“超夢”の中で、人美は意外な真実を知らされる。動転する人美に追い打ちをかけるように、不死身ウイルスの副作用が人美を襲う。人美、オマエはいったい何者なんだ!「人美クンの体が放つ匂いは、どうやら女性に対して強い薬物として作用するようだ。ワタシですら、この通り、自己抑制を保つのに努力が必要な状態だからな…」不死身ウィルスの副作用(?)で男に変身した人美は、強力なジゴロフェロモンで、寺嶋女史やリーミン、にーならを次々にコマしていく!?そんな脳天気な人美たちに、“大崩落”の恐怖が襲う。「メイに暴走が生じれば、メイからゲノムを与えられたオマエたちにも影響は及ぶんだ。無事に済まないかもしれないぞ、人美」神話人種のフェイク、犬神メイから与えられた不死身のDNAには、バグがあった!?もしそれが暴走し、“大崩落”が起きれば、地球全体が危機に陥るという。メイの遺伝子に隠された秘密とは?<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.14
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夢野久作の『夢野久作ドグラマグラ幻戯 伝奇ノ匣5』です。収録されている作品は、『ドグラ・マグラ』伝奇十景/『ドグラ・マグラ』草稿/柱時計/傀儡師・抄/侏儒/病院―「怪夢」より/瓶詰地獄/狂人は笑う/キチガイ地獄/一足お先に/猟奇歌・抄/松本俊夫・大和屋竺 映画『ドグラ・マグラ』脚本/狩々博士『ドグラ・マグラの夢』より/呉秀三『磯辺偶渉』より です。ドグラ・マグラを読んでからこれを読むと楽しめると思います。 探偵文壇の鬼才・夢野久作が、生涯を賭けて書きあげた大作『ドグラ・マグラ』―作者みずから「幻魔怪奇探偵小説」の名を冠した同書は、伝奇・ホラー・ミステリーといったジャンルの枠を超え、世代を超えて読み継がれてきた不朽の名作である。本書は、その謎めいた作品宇宙探求に必携のガイドブック。文庫初収録の「ドグラ・マグラ草稿」ほかの関連作品集成に加えて、同書解読に欠かせない諸家の作品、関連資料の数々を収載した。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.13
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芥川龍之介の『芥川龍之介妖怪文学館』です。芥川龍之介作品にも伝奇小説と言える作品が数々あります。例えば、この芥川龍之介妖怪文学館にも収録されている『邪宗門』です。この作品は、平安朝の貴族の親子の葛藤と、景教(ネストリウス派のキリスト教)の宣教師の京都進攻をうまく絡ませて描いています。芥川の精緻で高雅な文体でこれを描いているので、現代の伝奇小説など及びもしない感じです。この作品名が世にあまり出てこない理由は、未完で終わってしまったからかもしれません。 最後の方で景教徒の摩利信乃法師と王都の仏教僧侶たちの魔法合戦が途中で尻切れトンボになってしまったのは非常に残念です。是非、この続きが読みたいものです・・・と言っても誰かが続きを書くしか方法はありませんが・・・ 大川の畔に河童を想い、銀座の雑踏に妖精を幻視し、ビアスやブラックウッド、M・R・ジェイムズを愛読した怪奇の文豪・芥川龍之介。東西の幻術僧が激突する王朝伝奇ロマンの知られざる逸品「邪宗門」、オカルト・ホラーの先駆として映画化もされた「妖婆」をはじめとする伝奇と怪異の名品多数のほか、若き日の怪談蒐集ノート「椒図志異」や、大正の文芸百物語ともいうべき「怪談会」など、初復刻、初文庫化の貴重な資料を満載。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.12
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芥川龍之介の『羅生門・河童』です。この短編集では「羅生門」「鼻」「地獄変」「舞踏会」「藪の中」「将軍」「トロッコ」「河童」という代表作8編を収載し、それを理解するためのヒント、背景などを最新の研究レベルを踏まえて解説もしています。 特に晩年期(と言っても、服毒自殺をはかってしまったため、35歳という若さですが・・・)の作品『河童』は、見方を変えると伝奇小説と言っても良いような内容かもしれません。ただし、この作品が書かれた背景を鑑みると、人間社会の多くの問題点を取り上げて批判を試みた小説と言えるでしょう。一人の人間がある日、河童を見つけて、捕らえようと追いかけ、気がついたら河童の世界に紛れ込んだところから話は始まります。河童の世界で暮らすことになった男は、この世界が人間世界と似ているものの、いくつかは逆であったり、独特であったりすることを感じ取ります。芥川龍之介は、人間世界の問題点を暴き出そうとする箇所を逆に書いているのかもしれません。たとえば、出産制度、家族制度、検閲制度、資本家、ジャーナリズム、戦争、宗教などの問題点です。劇中にラップという河童の学生が、雌の河童に追いかけられ抱き付かれ接吻されたせいで嘴が腐ってしまう場面があります。これも人間世界のある風刺なのかもしれません。35年間という短い生涯ではあったが、芥川龍之介が日本近代文学史にのこした業績はかぎりなく大きい。大正時代を代表する芥川の文学は、成熟と破綻のあいだで苦悩した時代の象徴であり、芥川の自死とともに昭和という激動の時代がはじまった。各時期を代表する8編の作品をとりあげ、作品の書かれた背景、作品を読むヒント、コラム、エピソードを豊富に織り込んで読解の助けとした。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.11
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石川賢の『真説・魔獣戦線』です。この作品は、双葉社『少年アクション』1975.9.8創刊号~1976.9.20休刊号まで連載された『魔獣戦線』の続編です。こちらは『ヤングチャンピオンRED』で2002年から2004年まで連載されました。コミックスは全4巻で刊行。約30年近く経ってから、描かれた作品すので、絵柄がかなり変わってしまっていますね・・・どちらかというと、昔の永井豪チックな絵柄よりは最近の絵柄のほうが好みではありますが。永井豪のいろいろな作品が何かとデビルマンのハルマゲドンの渦中に入ってしまうことがありましたが・・・こちらは『虚無戦記』ワールドへの突入といった感じです。『虚無戦記』は石川賢版『クトゥルー神話』というか、自分の作品である『5千光年の虎』を始め、『虚無戦士MIROKU』や『爆裂王』やら、『新・羅生門』やなんかの短編も巻き込んで、結局未完で終わってしまった神話体系ものです。残酷なる神に魔獣が立ち向かう!! 神の力を得た父・源三に戦いを挑む慎一。その前に現れたのは、死んだはずの母だった!! 呪われた親子の戦いが始まる!! 第3巻以降はますますその世界観が拡大され、さらに年月も2029年まで飛びます(笑)もしかして、前述の『虚無戦記』に最終的に組み込みつもりてあったのか・・・またはゲッターシリーズとどこかで合流するのか、あわよくばゲッターシリーズも『虚無戦記』に組み込んでしまうのか・・・石川賢先生が他界してしまった今、すべての謎が永遠に封印されてしまいました・・・ comics♪リンク
2007.09.10
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(株)スパイクのNintendo DS『一度は読んでおきたい日本文学100選』です。文学作品はいつか一通り読んでみたいと思っており、ちょうどいい機会だったので、DSのソフトでこういうものが出ていましたので、買ってみました。使ってみると非常に楽しめます。「日本文学100選」には、芥川龍之介や夏目漱石など、日本の歴史にその名を残す文豪25人の作品のうち、短編50作と長編50作の合計100作品が収録されている。単純に価格を作品数で割ると、1作品あたりの単価は38円となる(3,990円は税込価格)。単行本などをめくるのと同じ感覚で、DS本体を縦にして作品を読む。「しおり機能」によりいつでもデータをセーブすることができるため、通勤、通学時の電車の中でも気軽に読み進められる。また、壁紙セレクトや文字の拡大、BGMの設定などで、作品を読む環境を細かく変えられます。なお、それぞれの作品には、「導入あらすじ」と「完全版あらすじ」の2種類のあらすじも用意されており、作品の読み始める前に、簡潔な内容だけを把握しておきたい場合に便利な機能となっています。<内容紹介より>Novels♪リンク
2007.09.09
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新堂冬樹の『無間地獄』です。『えぐい』という言葉が似合うものが多い新堂冬樹の作品のひとつです。圧倒的な描写力、プロットの展開力で一気に読めてしまう作品です。カリスマと同じように劇画チックな人物設定なのですが、読者を飽きさせないのは、やはり筆者が自分の目で見た物を書き込んだからかもしれません。劇画チックなブラックユーモアや台詞もこの業界ではありそうな気持ちにさせられます。 この作品では、闇金融の世界を描ききっています。10日で3割、数日で9割などとんでもない利子でお金を貸し付ける人々。その考えられない高金利でも、そこに群がらざるを得ない多重債務者の人々。そして彼らに巻き込まれる市井の人々。まさしく『無間地獄』が広がっています。サラ金、街金はまだ甘い。最底辺の闇金は生け贄の全てを奪う。財産、職場、家庭、人権。女は肉体、男は臓器。金のためなら命も狙う。人はどこまで堕ちるのか。神への謀反か、悪魔への追従か。逃げるろくでなし、追う人でなし。騙し、騙され、裏切り、嵌める。獰猛な獣たちが咆哮する殺戮と禁断のエクスタシー。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.08
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桐野夏生の『残虐記』です。桐野夏生は実際に起こった事件に着眼し大作『OUT』を完成させました。本作も、2000年に発覚した新潟での少女監禁事件をベースにし、他人の自分勝手な思惑によって、突然、人生を中断された少女の心の傷を描き、その後の人生に与えた影響を力強く描いています。監禁から解放され、晴れて元の生活へ戻った主人公の少女が久し振りの生活や両親に覚える違和感や人々の同情や好奇心。こういうものがどれだけ重圧となっていくか・・・監禁の被害者である主人公だけでなく、加害者のケンジも又、ヤタベという男によって残酷に虐げられた被害者であることが徐々に明らかになるにつれ、罪を犯す者の心の闇も桐野夏生は描きます。ただ、タイトル『残虐記』というほど、残虐シーンなどがあるわけではありません。むしろ内面的な気持ち悪さのようなものを描いている感じです。桐野夏生作品にはよくある良い意味での『あと味の悪さ』でしょうか(笑)失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誘拐犯と被害者だけが知る「真実」とは…。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.07
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石川賢の『魔獣戦線』です。この作品は、双葉社『少年アクション』1975.9.8創刊号~1976.9.20休刊号まで連載されました。当時、『少年アクション』は隔週刊であったため、休刊までは全28回の連載でした。1975年当時、『デビルマン』の影響にありながら、ダイナミックプロの石川賢がその個性を最大に発揮した作品が、この『魔獣戦線』です。ストーリーを簡単にご紹介いたしますと・・・実の父親と12人の科学者により、母親を殺され、自らも生体実験の犠牲となった来留間慎一。恐るべき実験のため、野獣と合体し、魔獣として蘇った慎一は彼らに復讐を誓い、闘いを挑みます。だが・・・科学者たちの背後には旧人類一掃を謀る「神」が存在し・・・というところから始まります。前述のような時期に書かれていることもあり、この作品は『デビルマン』をかなり意識して描かれております。神vs悪魔という構図を基にした壮大な設定の作品です。『デビルマン』は、そのハードな展開の終焉として、静寂に満ちた哀しいまでの美しいラストシーンを持ってきたのに対し、こちらはかなりショッキングなエンディングとなっております。(デビルマンの終焉もショッキングと言えば、ショッキングですが・・・)当時、少年アクションの最終回を読んだとき、まだ子供であったのですが、なんとも後味の悪いような・・・トラウマになりそうなほどインパクトを与えられました。『神よ・・・きさまがマリアの体と血が欲しければとりにこい』という慎一の最後のセリフを読んだときには、『神』というものは一体どういうものなのか、人類にとって敵の存在なのかということも子供心に考えさせられました。当時、ラストシーンはあらゆる意味で壮大に感じさせられました。来留間博士以下13人の科学者たちは、現代のイエスの使徒であり、来るべき神の時代に備えて人類進化の任務を負っていた。預言者・天外の村は、イエスが没した地であり、そこへ来た使徒のため村は一変、慎一は真理阿と富三郎とともに脱出します。その経緯とともに語られる黙示録の時代。神の恐怖の力の前に一人立ち向かう「獣」の姿。が、その最中、天外は村の追手に殺されてしまいます。同じ復讐の相手のために、慎一は真理阿・富三郎とともに戦いに出ます。襲い来る魔獣たちとの戦いの中、猿を自在に操る魔獣の前に危機に陥った慎一。だが、真理阿が「奇蹟」を起こし、助け出します。更に進む一行は謎の「箱船」を製造中だった使徒の一人・バルビア博士と遭遇。慎一は彼の命を奪って、最初の復讐を遂げます・・・ <内容紹介より> comics♪リンク
2007.09.06
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夢野久作の『ドグラ・マグラ』です。さあ、ご一緒に愉しい狂気の国へ参りましょう。・・・・・・・・・ブウウ―――――ンンン―――――ンンンン・・・・・・・・・。私がウスウスと眼を覚ましたとき、こうした蜜蜂の唸るような音は、まだ、その弾力の深い余韻を、私の耳の穴にハッキリと引き残していた―――――。この作品は、昭和10年1月に松柏館書店から夢野久作によって自費出版されました。常人離れしたあまりに奇抜な内容のため、『読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書』と言われております。 夢野久作は、『これを書くために生きてきた』と自ら語り、十余年の歳月をかけてこの作品を完成させました。『狂人の書いた推理小説』とも言われ、異常な設定の中に、著者の思想、知識を集大成しております。表紙絵がまた奇妙で奇抜な感じですが、これは俳優であり、演出家、絵師としても有名な米倉斉加年によって描かれております。『ドグラ・マグラ』の基本的なストーリーは、大正15年頃、九州帝国大学医学部精神病科の独房に閉じ込められた、記憶喪失中の若き精神病患者の物語です。彼は過去に発生した複数の猟奇的事件と何らかの関わりを有しており、物語が進むにつれて、謎に包まれた一連の事件の真犯人・動機・犯行手口等が次第次第に明かされていきます。前述の点では、既存の探偵小説・推理小説の定石に沿っているのですが、筋立てが非常に突飛です。胎内で胎児が育つ十ヶ月のうちに閲する数十億年の万有進化の大悪夢の内にあるという壮大な論文「胎児の夢」(エルンスト・ヘッケルの反復説を下敷きにしている)や、「脳髄は物を考える処に非ず」と主張する「脳髄論」、入れられたら死ぬまで出られない精神病院の恐ろしさを歌った「キチガイ地獄外道祭文」などが物語中に挿入されており、すべてが渾然一体となって読者の常識を転倒させる破天荒な展開となっており、こういった点で一大奇書と言われます。 Novels♪リンク
2007.09.05
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永井豪の『ダンテ神曲』です。『神曲』(しんきょく)La Divina Commedia は、13~14世紀イタリアの詩人・政治家であるダンテ・アリギエーリの代表作です。地獄篇・煉獄篇・天国篇の三部から成り立つ長編叙事詩であり、聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成から、しばしばゴシック様式の大聖堂にたとえられます。イタリア文学最大の古典とされ、世界文学史にも重きをなしている作品です。その『神曲』を永井豪風にアレンジし、漫画化したものが永井豪版『ダンテ神曲』です。有名ですが、『魔王ダンテ』、『デビルマン』のルーツは全てここにあります。永井豪が長きに渡って、この作品をいつか書かねばならないと思った点はここにあります。西暦1300年の聖金曜日(復活祭前の金曜日)、暗い森の中に迷い込んだダンテは、そこで出会った古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれ、地獄・煉獄・天国と彼岸の国を遍歴して回ります。ウェルギリウスは地獄の九圏を通ってダンテを案内し、地球の中心部、魔王ルチフェロ(サタン)の幽閉されている領域まで至ります。そこから、地球の対蹠点に抜けて煉獄山にたどりつきます。(当時では、地獄は聖地エルサレムの真下に存在すると信じられていたようです。ちなみにエルサレムより西へ90度にジブラルタル、中間にイタリア、東へ90度にインド・ガンジス川があるという世界観です。)煉獄山では登るにしたがって罪を清められていき、煉獄の山頂でダンテはウェルギリウスと別れることになります。そしてダンテはそこで再会した永遠の淑女ベアトリーチェの導きで天界へと昇天し、各遊星の天を巡って至高天(エンピレオ)へと昇りつめ、見神の域に達します。<内容紹介より>comics♪リンク
2007.09.04
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松本大洋の『ピンポン』です。何か熱いものを欲するとき、この漫画を再読します。『ピンポン』は週刊ビッグコミックスピリッツに1996年から1997年まで連載された松本大洋の作品です。全55話です。主人公片瀬高校の卓球部に所属する幼馴染の二人、ペコとスマイルです。ペコが「ペコ」と呼ばれるのは、不二家のペコちゃんに似ているからではないかと推測されます。作中では「ポコ」とも呼ばれるシーンもあります。(ポコちゃんは不二家のペコちゃんのボーイフレンドで、ペコちゃんと容姿が非常に似ている)卓球は本当に強いが、自分の才能に自惚れている処があり、先輩に対しても挑発的なキャラです。スマイルは、決して笑わないからペコがあえて「スマイル」と命名しています。内気で無口だが、やはり卓球はとても強い。二人は噂の中国人留学生を迎えた辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナこと孔文革と対面する。チャイナと卓球をしたペコは、一点も獲れずに敗北します・・・漫画の連載終了から4年以上が経過した2002年初頭、映画の公開が発表されました。特異なキャラクターが登場する漫画だけあり、映画化の際には、果たして忠実に映像化できるのかという不安も囁かれていましたが、出演者たちの熱演はそれを覆しました。ただ、映画という決められた時間内では全てを表現するのは難しいため、原作ほどキャラクターの細部まで描き切れていないという批判も漫画ファンの中に存在しました。しかしながら、一本の映画とい点、あるいは漫画の映画化という点ではとても完成度が高い映画だと思います。読み終えた時になぜか不思議な清涼感があり、冒頭のように、何か熱いものが欲しいと思ったときは、この漫画を読みます。comics♪リンク
2007.09.03
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赤城毅の『有翼騎士団(完全版)』です。カイザーの都ベルリンを駆け抜ける若きサムライ印南光太郎江戸っ子気質の無鉄砲義を見てせざるは勇なきなりと酔漢から助けだした美少年は奇怪な刺客―死人組の標的だった!急転直下大冒険の扉が開く。赤毛の少年が握る欧州動乱の鍵とは?おのれの信ずるものを護るため刃持て戦え光太郎、力のかぎり。 世界を揺るがす鍵を握る亡国の王女、逃れたパリでの安らぎも束の間、ロシア秘密警察の執拗な追撃が迫る。安息の地を求め極東に旅立つ船上にも氷の侯爵は恐るべき罠を仕掛けた。策謀を秘めた仮装舞踏会の幕が開き、仮面の刺客「道化師」が闇に忍び寄る。海をも燃やす紅蓮の焔に照らされて、有翼騎士光太郎の剣が暴き出す隠された道化師の哀しき素顔とは。姫を助けたくば我が城塞へ来たれ。略奪されたエウフェミアを救出せんと深手を押して光太郎は北へ走る。目指すはロシア秘密警察の本拠地。行く手を阻む鉄壁の要塞立ち塞がる敵、氷心侯の嘲笑響きわたる中、最後の決戦の幕は開く。勇者の遺志を抱き光太郎は独り立つ。光の騎士は絶望の闇をうち破り再びその腕に愛しき姫を抱けるのか。<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.02
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菊地秀行の『ラビリンス・ドール』です。今回の作品は、『魔界都市新宿』を舞台に、密室殺人など犯罪の謎解きをメインにした連作です。探偵役は、高田馬場魔法街に住む、金髪碧眼の美少女「人形娘」。主人でワトソン役の、強欲なチェコ第二の魔道士トンブ・ヌーレンブルクをはじめ、魔界医師メフィストや「凍らせ屋」(スパイン・チラー)こと屍刑四郎刑事、そして秋せつらたちが、脇をかためます。 「ジョニーの密室」「霊の降る夜」「夜を招くもの」「華人幻想」の4章より構成の連作集です。<新宿二丁目>の病院で貿易商が射殺された。容疑者は、密室状況の病室から出てくるところを目撃された同業者の未亡人。彼女には奔放淫乱な言動で、<新宿署>を手玉に取る二重存在がいた。さらに、捜査の切り札である人形娘の眼前には、”ガス人間”など、事件を迷宮入りにしかねない容疑者が続き・・・。<魔界都市>ならではの、論理を超えた難事件に<高田馬場”魔法街”>の愛くるしい美少女”人形娘”が挑戦。おなじみ<新宿>一の人捜し屋秋せつらを超える名探偵が、ここに誕生!<内容紹介より> Novels♪リンク
2007.09.01
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