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showさんに先を越されてしまいましたが、今日は4000円以下の酒からこちらです。【くどき上手 純米大吟醸 生 出羽燦々33】こちらのお酒は山形が県として推奨している出羽燦々という酒米を使ったお酒なのですが、普段から私達をびっくりさせてくれる亀の井酒造さんがやってくれたんですよ。それは、出羽燦々にちなんで精米歩合33%で3月3日に特約店の中でも更に限定の33店舗のみ3333円で出そうというもの。なんとも粋な計らいですね。注目すべきは精米歩合。33%といったら大変な数字ですよ。なにせ出品酒でさえ35%なのですから。実際の見た目はゴマ粒です。これで3333円だというのだから四合瓶が妥当、というかどう考えても四合瓶価格だったはずなのですが、なんと一升瓶価格。繰り返します。一升で3333円なんです!純米大吟醸33%精米で3333円。いくら語呂が良いからって信じられない価格設定。明らかに蔵元は赤字でしょう。これで赤字じゃなければ他のお酒は大もうけです。(違うかもちろん味にも定評のあるくどき上手。私も去年飲みましたがとても美味しいですよ。高すぎない穏やかでフレッシュな吟醸香。高精米ですので味わいもきれいな甘さを主体としたしっかりした酒質。くどき上手らしい優しいながらもしっかりと飲ませてくれるお酒です。自分で書いててすごく飲みたくなっちゃいました。来月3日に酒屋さんに走ろうと思います。と、思ってたんですが昨日鈴傳行ったらもう置いてました。一合750円。や、安すぎる。当然飲みましたけど、やっぱり美味しかったなぁ。今年は去年よりも密度が濃い印象でした。十四代本丸と飲み比べたら本丸が薄く感じたくらい。鈴傳はいつかお勧めの居酒屋で紹介したいと思います。ちなみに昨日はふたりでビールから始まりくどき上手、本丸、土佐しらぎく特別純米、開運無濾過生原酒を飲み、つまみも食べまくって7500円。鈴傳にしては高い方でしたが、やっぱり良い店だなぁ。にーちゃんが殺気立ってましたがそういう日もあるんでしょうってことで。
2006年02月28日
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金メダル、すごかったですねー。感動しましたねー。日本は今大会メダルはこのひとつだけでしたが、値千金のメダルでしたよね。しみじみ思うのはやっぱりオリンピックは世界選手権などとは全く別次元の大会なんだなぁということです。やっぱり4年に一度、国が威信をかけて行う大会というのは思い入れも規模も全く違うのですね。そんな中で特に心に残ったのは日本の体たらくぶりです。事前情報では日本のマスコミはトリノでもメダルラッシュみたいな報道をしてました。特にがっくりきたのがスノーボード。終わってみればアメリカの圧勝。選手が悪い訳じゃないんですよ。情報収集能力の低さを露呈しただけ。全くふがいない。原田選手の失格もしかり。おいおい、そんな基本的なことで失格なんて、世界に恥を晒さないでくださいよ。これも原田選手が悪い訳じゃなく、選手に体調管理を任せっきりにした日本の体制が悪い。とにかく感じたのは夏のオリンピックとのあまりの格差です。夏は選手もバックアップする連盟もオリンピックに照準を合わせ、取るべくして取った感がありましたが、冬はどうにも不甲斐ない。今回金メダルを取った荒川選手もオリンピック用にアレンジした技や滑りの構成はほとんど自分の発案とのこと。それも資金的にはかなり選手に負担がかかる状況下でのいわば「賭け」みたいなものだったとNスペでやってましたよ。歴史は浅くともオリンピックという舞台で国同士が威信をかけて競うことには変わりはありません。日本式の個人に任せた「根性精神論」で勝てる時代はとっくのとうに終わってるんです。国として組織として全体でメダルを見据え、選手の後方支援だけでなく新たな道を切り開く体制造りをする、しなくてはならない。それが今回のオリンピックで得られた唯一の功績ではないでしょうか。さて。今日は3000円以下の酒からこちらです。【佐久の花 純米吟醸無濾過生原酒】長野の小さい蔵元さんが県外ブランドとして立ち上げたのがこちらの銘柄。アルプス酵母を使用したお酒が多く、全般的に香り高い酒が多いブランドです。その中でもお気に入りなのがこの純米吟醸無濾過生原酒です。そもそも私の中では1900円の風の森と3300円の村祐雅亀口がそれぞれの価格帯で確固たる地位を築いているため、2000円台のお酒の位置づけは「香りと味わいが両立したバランス酒」となっています。言葉で書くと簡単ですが探してみるとこれが難しく、なかなか納得のいくお酒が見つかりません。そんな中でも「これは美味しい」と思ったのがこのお酒でした。基本的に香り高いお酒はあまり好みじゃないのですが、佐久の花ブランドは香りが嫌味でなく、味わいもしっかりとしているためとても好印象ですね。鳳凰美田は同じ薫酒でも好みじゃなかったのですが、こちらは好みです。また、価格がとても良心的なのもいいですね。純米吟醸無濾過生原酒で2500円前後(手取直詰などで多少の価格差あり)というのは破格でしょう。純米吟醸クラスでは最低価格帯かもしれません。値頃感たっぷりでありながら旨味も香りもたっぷりの【佐久の花 純米吟醸無濾過生原酒】。お勧めです。
2006年02月26日
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2000円以下で美味しいお酒シリーズ第三回目は楯の川酒造から【楯野川 清流 吟醸仕込み】特別本醸造酒です。「十四代本丸を意識し、対抗した」という蔵元自らの弁は、この酒を知るプロローグとしては少なからず衝撃的でした。十四代も楯野川も同じ山形県。酵母も十四代で多く使われている「山形酵母」。本丸と同じく生詰で加水。スペックからして確かに意識し、対抗しているのでしょう。そんなわけでざりがにも「本丸を意識して」飲ませてもらいました。飲んだ印象を一言で表せば文字通り「清らかな流れ」ですね。あえて本丸と比較して書かせてもらえば、本丸のような香り高いお酒では決してありませんが、清冽な吟醸香があります。味わいもまさに清流そのもので、綺麗な甘さが澄み渡るように広がり、雑味なぞこれっぽっちもありません。特別本醸造ということでざりがに最大の関心事、アル添感が問題となるわけですが、これまたほとんど感じませんね。素晴らしい造りです。よーく味わうと多少感じる気もしますが、ほとんど気にならない程度です。アル添を感じず、綺麗な甘さが主体という部分では確かに本丸と共通ですが、飲んだ印象は全く違います。女性に例えるなら【着飾った第一印象から美しい】本丸に対して【内面勝負のじっくりつきあって良さがわかる】清流、といった感じでしょうか。含んだ瞬間香りと甘味が明確に膨らむ本丸と、きれいな酒質の中にじんわり味わいが広がる清流。これが楯野川流の対抗ということなのでしょう。特筆すべきは清流もまた楯野川シリーズで一番下のグレードだということです。価格不相応の吟醸造りと手間のかかる瓶火入れ、急速冷却による香りと味わいの保存。採算性よりも酒質を重視し、一番下のグレードにも大吟醸と変わらぬ魂を込めて醸す蔵元には敬服するばかりです。余談ですが、清流には中取りバージョンもあるそうですね。と、いうことはレギュラー清流はあらばしりと責めってこと?そんな印象は全くなかったですね。酒質の精度はさすがの一言。【楯野川 清流 吟醸仕込み】。作り手の真摯な酒造りが垣間見えるこのお酒、皆様も機会があればぜひ一度ご賞味下さい。
2006年02月23日
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3000円以下の酒第二回目。やっぱりこの銘柄ははずせないでしょう、ということでこちら。【飛露喜 特別純米無濾過生原酒】(プレミア価格の価値はありません)ざりがにも毎年楽しみにしている銘柄なのですが、なんか今年、味変わってません?具体的には去年よりも純米っぽくなったというか、香りが少なくなったというか。確かに去年同様の力強い、しかし濃厚過ぎず奥行きのある甘味主体の五味っていう酒質は変わってないのですが、香りが控えめなせいか、全体のバランスが悪い気がしました。聞けば今年から酒米を変えたとのこと。それが影響してるのかどうかは私にはわかりませんが、とにかく結果として今年は二本目を買うことはなさそうです。かすみざけが圧倒的に美味しかっただけにちょっと残念。今年はホント、かすみざけが素晴らしかったんですよね。同じ特別純米規格のお酒ですが、数日寝かせたあとの酒質は抜群に良かった。あまりに美味しかったのですぐに追加で購入し、今未開封で熟成させています。先日我慢できずにうち一本を開けて味見しちゃったのですが、抜群でしたね。フレッシュな香りそのままにキレのある濃厚な甘味を主体とした旨味が押し寄せる感じ。それでいて味のブレは全くなく、後味も良好。いやー、素晴らしい。年に一度の出荷が惜しい逸品です。酒質の変化が影響してるのか、蔵元さんが設備投資を行い増産した影響なのかわかりませんが、なんか今年は妙に飛露喜、店頭に並んでますねぇ。ヤフオクでも過剰な人気にはなっていないし、飛露喜人気は落ち着いたのかな?個人的には飛露喜はかすみざけや純米吟醸酒質の傾向で力を発揮して欲しいと思ってます。と、いうのも先日、廣木さんの非売品のお酒を飲ませて頂く貴重な機会がありました。そのお酒は廣木専務が「俺が本当に造りたい酒はこれなんだ」というふれこみのお酒。ノースペックノーラベルだったので情報は一切ないです。酒質はとても滑らかで香りも穏やかなのですが、高精米由来の透明感のある甘味がスーッと広がり、後味は全く残らない。究極の食中酒のようなお酒でした。これがとても美味しく印象的だったんです。こう書くと飛露喜の純米吟醸クラスと同じような感想ですけど、商品化されてる純米吟醸よりもきっと高精米だったのだと思います。はせがわ酒店限定の飛露喜並かそれ以上の高精米な雰囲気でした。(語彙が少なくてすいません)もしかしたら今年や近い将来、飛露喜の純米大吟醸が出ることがあるとすれば、きっと透明感のある落ち着いた純米大吟醸酒なんだろうと勝手に想像しております。そしてまた世間をあっと言わせる酒質になるんだろうな。今年の特別純米無濾過生原酒は中途半端な部分がありましたが、今後とも注目していきたいと思います。
2006年02月22日
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個人的に実家が埼玉ということもあり、埼玉の酒には特に注目しているざりがにですが、今回、埼玉の蔵元全36蔵が一堂に会する試飲会を聞きつけ、これはいかねばなるまいと意気揚々と参加してきました。埼玉が意外と知られてないのはほとんどの蔵が県内消費を重視しているからですね。県外ブランドを明確に立ち上げているのは神亀と琵琶のさざ波くらいじゃないでしょうか。個人的に注目している蔵は麻原酒造と釜屋です。麻原酒造は琵琶のさざ波で有名ですよね。釜屋は県内じゃかなり知られた蔵元で、こちらの冬季限定【釜屋純米吟醸雫滴限定品】は一升2500円ではかなり美味しいお酒だと思います。辛口なのですがフレッシュな吟醸香と飲み応えのある味わいでありながら新酒の荒さはなく、楽しめる逸品です。埼玉ではかなりの酒屋で扱っており、2月限定醸造ですが夏くらいまで残ってる場合もあります(汗)。琵琶のさざ波は近いうちにご紹介しようと思ってたお酒のひとつでして、風の森と同じく全量無濾過生にこだわっており、酒質も安定したとても素晴らしいお酒です。もちろんこのほか、本当に地元でしか消費されていないお酒もたくさんあるはずですし、普段飲めない金賞受賞のお酒もあることでしょう。楽しみですねー。(埼玉は全国でも金賞受賞蔵数は上位なんですよ)で、会場。あまり広くない試飲会場は日本酒好きで埋め尽くされておりました。ざりがには試飲の際はひとつの指標を持っております。それは時期に合わせたお酒を頂くこと。この時期でしたら新酒ですよね。もちろん熟成酒や火入れ酒も飲みますが蔵を比べる指標として時期のお酒を頂いております。一応全蔵試したのですが、先に苦情を言わせてください。なんで唾棄する場所が少ないのでしょうか。多くの試飲をすれば最初と最後では酔いによって味覚が変化してしまうもの。これを少しでも防ぐために水と唾棄は必須だと思うのですが、今回の試飲会ではこれが非常に少ない。アンケートにもしっかり書いたので次回はぜひ考慮して欲しいと思います。で、肝心の内容です。抜群の酒から紹介しますと、今回ダントツだったのがやはり麻原酒造から【ささなみ】。抜群!新しい自分好みの酒に出会えたときと言うのは無性の喜びなのですが、まさにこの酒がそれでした。まだ全国的に見てもほとんど紹介されてないんじゃないかな?もしかしてこのブログが初めてだったりして。【ささなみ】は今年からの新ブランドで、清酒を盛り上げていこうという趣旨から価格を抑えつつ酒質を伸ばした意欲作とのこと。価格は純米無濾過生で一升1900円。スペックはレギュラーの純米無濾過生と同じでしたが、味わいは抜群。発泡感のあるあらばしりのような酒質ですが新酒らしい荒さや酸味の強さは全くなく、さざ波らしい辛口の中に生特有の甘さが見え隠れします。ちょうど16BYの風の森を最初に飲んだインパクトに似ていますね。うわ、これ美味しい!って感じ。間違いなく2000円以下の酒では上位です。正式発売になれば間違いなく日本酒通の間で話題になるであろう【ささなみ】。今から要チェックですよ。ちなみに既に一部店舗では取り扱いが始まっているとのこと。都内でも一店舗だけ入荷しているみたいなので近日中に購入してレポートしたいと思います。なお、楽しみにしていた【大香の蔵】は残念ながらありませんでした。釜屋も良かったです。右が滴限定品、左が吟醸無濾過生原酒。どちらもかなりの出来雫滴限定品も相変わらずの飲み応えでしたし、吟醸生原酒も2200円ではかなり飲み得感ある仕上がりでした。都内でも扱ってくれれば買うんだけどなー。他の蔵元さんでもとても美味しいお酒がたくさんあったので、近いうちにまとめて書こうと思います。今日の印象としては、朴訥として美味しいお酒を造る蔵元さんが多いなぁと思いました。地元を愛し、昔と手法を変えずに訥々と酒を造ることも大変素晴らしいことですが、神亀やさざ波のように県外を意識して酒造りをしている蔵元さんは蔵としての個性が酒質に反映しており、ブランドとして完成度が違うなぁと思っちゃいました。いいか悪いかは別にしてこれは明確でしたね。いえね、他の蔵元さんも金賞受賞酒とかは素晴らしいんですよ。ところがレギュラー純米酒になるととたんに普通の活性炭濾過二度火入れ加水のお酒になっちゃう。手を抜いてるわけじゃないと思いますけどそれで一升2400円取るなら半額で清龍の純米原酒買いますよ。埼玉の酒を愛する私としても、ぜひ埼玉の蔵元の皆様には頑張って欲しいと思いました。そうそう、清龍の純米酒の日本酒度が選べる件。聞きました。なんともろみの状態管理によって日本酒度を調整してそれぞれ仕込んでるとのこと。-5を飲んだのですが甘いながらこれが一升1250円ならいいんじゃね?と思いました。
2006年02月21日
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飛露喜のはせがわ酒店限定酒、飲みました。四合3000円といえばそれなりのお値段。飛露喜ブランドでは最も高額な気がします。シャンパンボトルを開栓すると、心地よい吟醸香が広がります。特別純米とはやはり違いますね。(当たり前か)含むと、高精米ならではの酵母がんばりました的吟醸香と共にフレッシュな香りがふわーっと広がります。この香りの感じは恐らく無濾過生原酒でしょう。味わいもやはり滑らかできれいな甘味がじんわり強すぎず広がります。味わいのブレも一切ありません。この印象は純米大吟醸でしょうね。うーん、50%精米くらいでしょうか。酒米まではわかりません。とてもよくできた純米大吟醸の味わいと余韻ですね。さすが飛露喜、といいたいところですが、悪く言えばブラインドでは判断がつかない味わいとも言えるかもしれません。贅沢を言えばここから飛露喜らしさを感じたかったです。比較のため磯自慢愛山大吟醸も開けました。【磯自慢大吟醸愛山50】プレミアついてるので買わないでくださいね。立ち香は火入れのためか、上品に香る程度ですね。含むとフレッシュさと熟成感のちょうど折半する香りを感じます。ふわっと香るのではなく、じわーっと香る感じですね。レセプション酒でも感じましたが、この絶妙な出荷タイミングはさすが磯自慢、といったところでしょう。味わいも一度火入れらしい、落ち着いた上品な甘さがじんわり広がります。この甘さはカラメルの密度を薄くした、少し、ほんの少し熟成感を伴う甘さですね。味わいもまた熟成による味の乗りを引き出しつつも熟成感は出さないという絶妙なタイミング。素晴らしい。贅沢を言うともうちょっと味わいが膨らんで欲しかったかも。非常によくできたお酒ではありますが、個人的には一度飲めば十分。価格を考えるとそれほど好みと合っていなかったため二度は買わないかな、という印象でした。どちらにしろどちらも私にとっては結構お高い価格なので熟成させながらちびちび味わいの変化を楽しんでいこうと思います。酒質の変化といえば、保存温度。先日こんなことがありました。私は日本酒保存質の温度設定を「ソフト冷凍」にしており、冷蔵庫の説明書には-8℃と表記されているのですが、ホントかどうか一度実際の温度を測りたいと思っておりましたところ、機会あって「赤外線放射温度測定器」なる温度測定機器を借りることができ、測定してみました。すると。一部で-12℃という表示が。最近よく冷えるなーと思ってたら-12℃だったんですか。道理で瓶がものすごい冷たいわけですね。ていうかシャープさん、説明書に嘘書かないでください。中のお酒をよーく確認すると、【東一 大吟醸】にうっすら氷の破片が浮いてるじゃないですか。飲んでみると、以前より明らかに「苦味」が。慌てて設定を「チルド」(説明書上0℃)に変更し、しばらくたって飲んでみると、以前の味わいに戻っておりほっと一安心。なるほど、温度帯が低すぎるとお酒は苦くなるのですね。身をもって良い経験をしました。教訓。いくら氷温管理がいいといっても-10℃以下はやりすぎです。ちなみに、そんな中でも三重錦おりがらみ生原酒と飛露喜かすみざけは平然とおりを絡ませておりました。アルコール度数が高いってすごいね。
2006年02月20日
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無添くら寿司行ってきました。無添加が売りの回転寿司です。くら寿司は一皿なんでも105円ですが、土曜日まで10周年記念で88円なんですよ。せっかくだからってことで閉店間際、滑り込みで食べてきました。妻とふたりで20皿食べたのですが、個人的には88円でも行かないかなーと思っちゃいました。別に取り立てて他の回転寿司より劣る部分はないのですけど、店の雰囲気、味、品ぞろえ、価格からなんとなくそう思いましたね。帰りにその話を妻としていたのですが、妻から爆弾発言が。「無添加だからじゃないの?」・・・・・。おあとがよろしいようで。さて。今日は3000円以下で美味しいお酒を紹介します。私が思うに、日本酒には規格でだいたいの相場があります。本醸造は2000円~2200円、純米酒は2200円~2500円、特別純米酒は2500円前後、吟醸酒は2400~3000円、純米吟醸酒は2800円~というように。つまり3000円以下と一言で言っても高めの本醸造から安めの純米吟醸まで入る、超激戦価格帯なわけです。この中には香り重視の酒から味わい重視の酒までそれこそ千差万別ですが、ざりがにはその中でも香りと味わいのバランスが取れたお酒が好きですので、うちのブログではそういったお酒が中心になると思います。トップバッターは三和酒造からこちらです。【臥龍梅 純米吟醸 袋吊り雫酒 無濾過生原酒】【臥龍梅 特別本醸造 無濾過生原酒】臥龍梅ブランドは全体的に香りがあるタイプが多いのですが、味わいもしっかり残しており、どれを飲んでも失敗がないとても完成度の高いブランドです。その上価格がとても良心的で、大吟醸以外のすべてのアイテムが3000円以下に収まります。その中でも特にコストパフォーマンスがいいのが先に紹介した2銘柄ですね。どちらも共通してるのはフレッシュな香りときれいな甘味が主体ということですが、本醸造は香り対味わいが4対6くらいのバランスで純吟は6対4くらいですね。ちょうど対照的な関係です。特に純吟は五百万石55%精米袋吊滴酒でこの価格。スペックも気にしちゃう私にとってはびっくり価格です。当然造りは酒質に反映され、無濾過生原酒らしいフレッシュさを感じつつもあくまで上品な酒質になってます。半面本醸造はフレッシュで飲み応え感がたまらない逸品。価格を考えると実はこっちのが好きかも。ブラインドで飲めば間違いなく吟醸クラスの含み香は強すぎず弱すぎない絶妙なバランス。また、限定で特別本醸造の生熟成酒もあるのですが、これがまた美味しいんですよ。生のフレッシュさをそのままに味が乗りまくっており、含んだ瞬間頬が緩むこと間違いなし。先日他の酒もある席で三人で飲んだのですが、純吟を差し置き小一時間でなくなりました。酒質がしっかりしているから食中にも合わせやすいんでしょうね。今回は二銘柄の紹介でしたが、一度火入れの純米1900円や純吟2200円など他の蔵元では考えられない価格設定で、かつ酒質も一流だというのが臥龍梅の魅力。お勧めです。
2006年02月19日
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本来は4000円以下のカテゴリで書くべき酒なのですが、あっという間に売り切れそうなので先行して書こうと思います。今日紹介したいのは新潟県村祐酒造のこちら。【村祐(純米大吟醸)亀口取り】(今年は商標の関係で雅が抜けてます)最近あちらこちらで村祐が話題になってますが、何を今更、と声を大にして言いたい。確かに村祐は小さい蔵だし商売気のない販売網だから目に付きにくいきらいはありますが、これだけネットが発達した現代においてそんなこと大した問題ではないはず。率直に言って村祐は日本酒が好きな人なら一度は体験すべき酒だし、十四代全盛の今、人気が出ないわけがない酒質を誇る酒です。村祐には全アイテム共通した味わいがあります。それは強烈なインパクトを持つ【甘味】です。含んだ瞬間から飲み切るまで常に【甘味】を感じる酒なんですが、素晴らしいのはその【甘味】が香りと共に変化することなんです。含んだ瞬間は【果実様な甘味】が口いっぱいに広がり、フルーツをほおばっているのかと錯覚します。じっくり味わうと今度は【和三盆様の甘味】に変化し、口中を席巻します。後半は舌が甘味に慣れ【きれいな甘味】になり、喉を滑り落ちていきます。村祐が素晴らしいのはこれだけ甘いのにダレたくどい甘味は一切感じないし、後味ほとんど残らないことです。特徴あるお酒は全国に数あれど、ここまで蔵の方針が酒質に完徹され、これほど完成度の高い酒質の酒はそうはないと思いますね。そんな村祐シリーズの中でも群を抜いて素晴らしいのがこの【村祐 純米大吟醸 亀口取り】です。このお酒は文字の通り亀口(槽口のこと)から垂れた酒をそのまま瓶詰めしたしぼりたてでして、微弱な発泡感をそのまま感じることが出来ます。このお酒が他の村祐シリーズと比較しても抜群な理由は、しぼりたてならではのフレッシュ感が前面に押し出され、加水調整を一切しないことで味わいの密度が変わり、【和三盆的甘さ】が全て【果実的甘さ】に置き換えられていることです。冗談抜きでシャンパングラスに入れて出せば誰もこのお酒が日本酒だとは思わないでしょう。きっと上等なシャンパンだと思うはずです。(シャンパンに近いことが本質ではありません。あくまで例えです。)香りも味わいも、僕らが「美味しそう」と連想するもの、例えば南国果実、そのものです。とても甘くて美味しい果物があるとします。それを口いっぱいほおばったときの衝撃と感動。甘い!美味しい!もっと食べたい!あの衝撃と感動ががこのお酒にいっぱい詰まってます。そして値段。なんとこれだけの酒質でありながら一升3300円なんですよ!通年アイテムの村祐純米大吟醸無濾過生原酒と比較しても300円しか変わりません。村祐は全銘柄共通してスペックを一切公表してません。法律の関係でアルコール度数と純米であることはかろうじてわかりますが、精米歩合、規格、酵母、全てが非公開です。「山田錦がうまいのか?削ればうまいのか?高い酒がうまいのか?酒をスペックで判断するな。飲んで、自分の舌と感覚で判断しろ。」私には【消費者主義の銘柄・村祐】を立ち上げた村上専務のこうした思いが感じられてなりません。そしてその自信は確実に、間違いなく、酒質に反映していると確信します。まぁそうはいっても気になるのが人情というモノで、私が全力で調べたところ、この純米大吟醸亀口取りは精米歩合45%らしいことがわかりました。精米歩合45%の純米大吟醸無濾過生原酒しぼりたてというだけでも一升3500円という価格設定は目を疑いますよね。でも大丈夫。飲んだら舌を疑いますから。大げさな話ではなく、酒質、価格、全ての要素を考慮してこの【村祐 純米大吟醸 亀口取り】は日本酒が到達し得るひとつの頂に達していると思いますね。具体的にどういうカテゴリの頂点かは私がまだ未熟でよくわかりませんが、とにかくその辺のお酒とは全く違う後光のようなものすら感じます。生産量の関係と年一度だけの販売、更には強烈な【甘味】が主体であることから居酒屋に並ぶことはほとんどないでしょう。酒屋でも同様に入手は難しいかもしれません。でも私はそれでいいと思います。本当に村祐亀口が好きな人は距離や時期に関係なく必ず足を運ぶでしょうし、現在村祐を扱っている酒屋さんは私の知る限り、そういう客を大事にしてくれる店ばかりです。村祐未体験の人、また、冴などの通常品を飲んで甘すぎると感じた人、十四代が最高の酒だと思ってる人、ぜひ【村祐純米大吟醸亀口取り】を試して欲しいと思います。このお酒は十四代と並び称されていい美味しさを秘めた酒ですし、日本酒の可能性に限界はないと感じることが出来ます。ぜひ一度ご賞味あれ。
2006年02月18日
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イルカさんより三重錦の話題がありましたので、蔵元訪問回想記第二弾として三重県の中井酒造場について書こうと思います。中井酒造場といえば三重錦。パンチの効いた力強い酒質を誇る、近年関東圏でも話題の蔵元です。ちなみにこちらの若大将は現役ボクサー。道理でパンチが効いているわけです。最近私の回りで話題沸騰のこちらの蔵元、聞けば三重県じゃないですか。へー、うちの妻の出身地と同じかー、と、ラベルを手に取り住所を確認するとどこかで見たことのある地名が並んでます。・・・・あ。ここ、妻の実家の近所だ。(笑)早速実家に聞いてみると、なんと義理の弟が若大将と懇意にしてるらしい。弟よ、そういう大事なことは早く言うんだよ。そんなわけで早速年末に帰省した際、弟君に連れられて蔵元訪問!ちなみにこちらも蔵元で直販を行っております。押しかけても迷惑にはなってないはず・・・・。弟君「こんばんはー。若大将いてます?」女将さん「今、蔵に行きましたよ。」弟君「ほないってみます。」ええええ!!??いきなり蔵に入っちゃうんですか!!??(嬉々)で、道路の反対側の醸造場に入っちゃいました。中はまるで研究室の様相。フラスコやビーカー、それに化学器具のようなものもあります。やはり今酒造りは伝統と最新技術の融合なんだなぁと痛感しました。弟君「若大将いてはります?」・・・・。返事がありません。しかし奥で声は聞こえます。ここでなんと弟君、いや弟様は更に奥の秘密っぽい戸まで開けちゃう模様!!なんて大胆なんだ!若いって素晴らしい!!弟様「(ガラッ)こんばんはー」いたっ!!ボクサーらしい編み帽子を被ったとても蔵人とは思えない若大将登場!!若大将「ああ、こんばんは。ちょっと話し込んでて聞こえんかったわ。すぐ行くから向こうで待っててくれます?」その後、お店の方でしぼりたてを試飲しつつ長々とお話をさせて頂きました。印象深いお話としては「濾過と澱絡み」について話していた時。若大将「濾過?いやぁ、あれ面倒だからうちは澱絡みが多いんですわ」・・・・え?今なんと?濾過が面倒!?いやはや、なんとも豪快な発言ですよね。多くの蔵では残った雑味などを除去するために濾過を行うのが普通。むしろ、濾過技術の進歩は安定した酒質実現の救世主だったわけです。それを一刀に切り伏せる若大将。うちの酒に濾過は必要ないという自信。かっこよすぎです。それにしても弟様は本当に親しいようで、しぼりたてのお酒や試作のお酒も頂戴して飲んでるらしい。な、なんて羨ましい。そんなわけでおりがらみ純米大吟醸720ml2500円と純米酒900ml1200円を購入してきました。(どちらも地元用のサイズと値段です)左が純米大吟醸斗瓶取り、右が純米生原酒(写真はうすにごりです)肝心の酒質ですが、まず純米から。純米らしく、香り控えめの味わい強め。酸味を伴って力強い米の味わいが広がります。さすがいいパンチしてます。ただ、開けたては酸味が強すぎ、まとまりがない印象でした。一週間経過して化けます。強すぎた酸味はキレに代わり、荒々しいアルコール感も減って飲みやすいがコクがあるという素晴らしい酒質になりました。個人的見解ですが、吟醸仕込みではない、純米酒として造られた酒はもろみ発酵日数が吟醸造りに比べ短く、短期間で発酵するため酸が強くなりやすい気がします。こうしたお酒は開栓時はアルコール感が強いとか酸味が強すぎるなどとても荒々しいのですが、寝かせることで酒質が落ち着き、化ける傾向があります。三重錦純米もこうした化けるお酒のひとつだと思いました。少し酸味が強いですが酒質の完成度としては相当レベルが高いのではないでしょうか。次は気になる純米大吟醸。こちらは開栓時から素晴らしいですね。適切な言い方かはわかりませんが、純米酒とは造りが違うのがはっきりわかります。まず、立ち香が違う。もうこの酒は絶対うまい!間違いない!って確信できるフルーティな香りです。含むと果実感たっぷりの芳醇な吟醸香が広がり、味の主体は透き通った甘味。少しの雑味もありません。ほどほど濃厚な、食前はもちろん食中でも十分楽しめる力強い味わいですが、中盤からは三重錦らしい酸が味を締め、全くダレません。素晴らしい。価格に十分見合った、いやそれ以上の味わいでしょう。オリを絡ませるとピリッと辛みが増し、いくらでも飲めちゃいそうな予感。純米大吟醸でありながら旨味をたっぷり残し、飲み応えと香りを楽しめる、とても私好みのお酒でした。言い方は悪いですが、小さな蔵元でこの酒質を醸している蔵元は全国でも少ないはず。確かな技術がある何よりの証拠でしょう。聞けばほぼ地元用とのこと。もっと出荷すればいいのに、と思う反面、本当に美味しい酒は地元にきちんと卸している中井さんの男気に心底感服しました。余談ですが、中井酒造場がある伊賀上野市(現在は伊賀市に変名)は忍者の里、松尾芭蕉生誕の地、藤堂高虎ゆかりの上野城があるだけでなく、秋には鬼行列とだんじりで有名な上野天神秋祭が行われる、とても情緒ある素晴らしい街です。しかもこの天神祭では三重錦のお酒が振る舞われているらしいです。中井さんが「この純米大吟醸は秋祭で残ったのを詰めたんですよ」と言ってたから間違いないはず。三重錦純米大吟醸まで飲める祭じゃ行かないと嘘ですね。いや、行ったら飲まないと嘘ですね。こんな素晴らしい伊賀市、ぜひ来てください。おらが街自慢終わり。そんな訳で2本買った純米大吟醸のうち1本は持ち帰り自家熟成中。開栓の時を待っております。おりがらみなのでそろそろ開けてみようかなぁ、でも開けた酒たくさんあるしなぁ、と、7Lにも及ぶ日本酒在庫に頬が緩みっぱなしのざりがにでした。
2006年02月15日
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美味しい生酒を飲んでいると気づくことがあります。それは、開栓した瞬間が最も美味しいお酒と、開栓して数日置いて酒質が劇的に美味しく変化するお酒があることです。17BYで特にそれを感じたのが【風の森】でした。前の記事でも書きましたが、去年は開栓した瞬間から最高に美味しかった酒質が、今年は開栓時は予想外に堅く、酸が立ちすぎていたんです。おいおい、一年でこんなに変わっていいのかよ、とも思いましたが、一週間くらい置いたところ劇的に変化しました。酸味は丸くなり、以前は酸に隠れていた甘味が明確に立ち、昨年同様素晴らしい酒質に変化したのです。同様のことは【飛露喜かすみざけ】でもありましたし【三重錦】でもありました。やはり新酒しぼりたてというのは飲み手もある程度は構えて飲む必要があるんだなぁと痛切に感じましたし、だからこそ多くの蔵ではすぐに出荷せず酒質が安定するまで熟成させているんですよね。熟成。これって日本酒にとって、いえ、アルコール全てに係るとても重要な要素ですよね。どんな酒でも出来たてはやはり初々しいもの。それが年を経ることで丸みを帯び、円熟した味わいへと変化します。たっぷり味の乗った熟成酒なんか思い浮かべるだけで垂涎モノですよ。日本酒の場合、よく火入れが熟成に向いているといいますが、これは間違い半分。火入れはフレッシュさがなくなっているから熟成するしかないだけで、生だって熟成すれば驚くほど美味しくなるんです。むしろ、生は活性の度合いが激しいだけに失敗のリスクも大きい分、成功した時の奥行きのある重厚な味の開き具合は言葉を失う程の美味しさです。ただ、失敗のリスクが大きい=商売として成立しにくいということであり、蔵元も販売店も積極的に生熟成をしてないため、僕らにはあまり飲む機会がないのが現実でしょう。誰もやらないなら自分でやればいい。とても簡単なことです。私が氷温管理が出来る冷蔵庫を買ったのもそうした経緯が背景にあるんですよね。氷温貯蔵冷蔵庫を数ヶ月使った感じだと、やっぱり-8℃管理はいいですね。生詰酒は酒質の劣化がほとんどなくなり、生酒は非常にゆったりと酒質が開いていきます。当たり前といえば当たり前なんですが、蔵元が稀に発売し大好評で完売する生熟成酒と自家熟成酒の違いは温度管理の徹底具合だったわけですね。つまり自家熟成でも温度管理が徹底できればプロ並に素晴らしい生熟成酒が出来る・・・・・かも!!薫酒や発泡酒を熟成するようなマクガイバーなことをしなければかなり楽しめる趣向だと思います。自家氷温貯蔵は設備投資が多少かかりますが、冷蔵庫の買い換えに合わせれば家族の同意も得られやすいためざりがに超お勧めです!みんなで切替室付冷蔵庫を買おう!!【参考】我が家の冷蔵庫です
2006年02月14日
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十四代。日本酒好きであれば誰もが耳にしたことのある、現代の芳醇旨口を代表するお酒。このお酒で日本酒を好きになった人は数知れません。それまでの新潟酒に代表された【淡麗辛口こそ日本酒王道】という既成概念を打ち破り、香り高くそれでいて味わい豊かな酒で勝負し、見事勝利したお酒です。私自身も非常に好きな銘柄のひとつで、居酒屋では必ず十四代を飲んでます、というか家で飲めないので居酒屋でしか飲んでませんね(泣十四代といえばやはり本丸。今の十四代ブームも本丸が火付け役ですし、日本中で最も飲まれている十四代であることは疑う余地がありません。一升2000円の酒質を遙かに超越しています。小川酵母による高すぎないフレッシュな香り。濾過して火入れしてあるのにこれだけフレッシュな香りが残っているというのは信じられません。更に本醸造規格でありながら微塵のアル添も感じず、透き通った、強すぎず弱すぎない絶妙な甘味が広がります。一説には大吟醸や純米吟醸の責めをブレンドしているとかいう話も聞きますが、責めやブレンドは別に反則でも何でもなく多くの蔵元でやっていること。やはりよくわからない「秘伝玉返し」が美味しさの秘訣なのでしょうか(笑余談ですが、正直ちょっと前までの十四代の純吟以上は一部を除いて、正価なら美味しいけどあれほどのプレミア価値がある酒とは思えませんでした。本丸が十四代をプレミア酒として確立させ、その勢いで他のグレードも価格がつり上がっていった感じがするのは私だけでしょうか。ほかのグレードまでけん引する魅力を持つ本醸造。十四代最低グレードにしてコストパフォーマンスは最高といえるでしょう。風の森や香華もそうですが、下のグレードで手を抜かない、むしろ手をかけている銘柄というのは本当に好感が持てますよね。もし本丸の香りと味わいのバランスを数値化するとすれば、香り6の味わい6くらい。間違いなく合計が10を上回ります。つまりオーバースペック。それくらいの酒質です。この、香りと味わいの高次元での調和こそが十四代の美味しさの秘訣だと思います。もう一歩踏み込みましょう。ざりがには盛んに【無濾過生原酒】を勧めているように見えますが、保存性と味わいの安定性を考えると【無濾過生詰原酒】がベストだと思ってます。やはり本生だと全ての菌が生きていますからどんなに丁重に保存しても味の変質は避けられません。しかし、一度火を入れれば火落ち菌を含め良い意味でも悪い意味でも菌類のこれ以上の活性化はなくなります。問題は火を入れることで香りと味わい自体が変質してしまうこと。香りと味わいを安定させるために火を入れるのに、火入れによって味が変わってしまっては本末転倒。それならば無濾過生原酒だろう、と、まぁそういう経緯なわけです。そこで十四代ですよ。十四代が何より素晴らしいと思うのは「基本的に一度火入れ」であることです。火入れであるにもかかわらず本丸を筆頭にこれだけ香りも味わいも残している。【裏・雅山流 香華 無濾過生詰】でも書きましたが、この【火入れをしても香りと味わいを残す技術】こそ、日本酒にとって一番重要な技術だと思いますし、多くの人に理解して欲しい最も重要な要素なんです。もちろんこれほど重要なことに酒造りのプロが気づかないわけがなく、各地の蔵元でこの技術が導入されています。ただ、この技術、お金も手間も膨大にかかるらしいんですよ。高額機器を揃え、細心の注意を払い、膨大な手間をかけて火入れを行う工程管理は並大抵の志ではできないことでしょう。本当に頭の下がる思いです。そうした蔵の真摯な酒造りに対する姿勢は確実に酒質に反映されており、十四代しかり、香華しかり、多くの消費者が支持し、惜しみない賛辞を贈っています。私も一消費者として、こうした素晴らしい日本酒を愛飲することこそが作り手への最大の返礼だ、という大義名分で毎日飲んだくれております。(笑ざりがにが描く理想のこれから日本酒が進むべき道は、十四代や飛露喜のような香りと味わいが両立している酒が広く認知され、日本酒自体のイメージを塗り替えること。そしてそうした日本酒は現在の清酒と別名称にする。「本格地酒」なんか聞き覚えがいいですよね。これはやさしいことではないですが、不可能なことでもありません。現実に焼酎業界が実践し、「本格焼酎」として成功しています。別にパック酒を造る大手が悪いわけじゃないんですよ。パック酒と本格地酒が混同されている現状が悪いんです。焼酎の甲乙のように日本酒も区別すれば、過当競争が避けられるだけでなく、用途に応じた棲み分けができ、焼酎のように共存共栄につながるはずです。まぁ一介の酒飲みが考えてることをプロである日本酒業界の方達が考えていないわけがなく、きっとこれには日本酒業界ならではの日本海溝よりも深い問題があるからこそ未だにこうした制度が整ってないのでしょうから世迷い言なのかもしれません。でも、心から日本酒を愛する愛飲家としては自分の好きな酒が広く世間に認知されることを願ってやまないわけでして、まぁ今度機会があれば業界の人に聞いてみようかなとか思っております。
2006年02月13日
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週末は飲み会と自分主催の小さな利き酒会をやっておりました。ざりがには居酒屋にもこだわりがあります。最も大きいのが酒の回転が良いこと。これ、非常に重要なんです。回転がいいということは季節の良い酒をおいていて価格が手ごろだと言うこと。なんといっても客は正直ですからね。割高な酒はそうそう出ません。回転がよければ開栓してからの劣化も少なくなり、また店側の保存リスクも低減されるので客にも、店にもとても重要です。加えて重要なのが「十四代を扱っていること」です。やはり普段うちでは飲めない酒を扱っているのはとても大きな店選びの条件ですね。そんなわけで今回のお店は新橋のいきつけの店です。飲んだ中で印象深かったのは【磯自慢本醸造しぼりたて】【豊盃純米しぼりたて】【十四代本丸】【田酒山廃純米】【楯野川激流】です。飲んで食べて4000円。良い店でした。さて。2000円以下で美味しいお酒第二回目。今日はいそのさわの【駿 純米しぼりたて】と【当歳 本醸造しぼりたて】。どちらも【本生酒】です。こちらの二本は冬季限定のお酒でして、通年商品になると【火入れ】となります。商品名に【しぼりたて】とあり、お、無濾過生原酒かな、と思ったらしっかり加水しており濾過もしてるかもしれません。どちらも税別1900円であり、特に駿は純米としては風の森に匹敵する安さ。安ければいいってわけじゃありませんが、安いに超したことはありません(笑限定品ということもあり、飲み比べてみました。まず【駿 純米】から。含み香はフレッシュですが、香り高いというほどじゃありません。かといって味わいも純米から連想する膨らみはなく、綺麗な酒質ですね。端麗っていうのかな。ただ、中盤から純米生酒にありがちな雑味が感じられました。力強さがないことで本来なら目立たないはずの雑味が目立ってしまった感じですね。これはもったいない。純米でこれじゃ本醸造は・・・と一抹の不安を持ちつつ当歳開栓。含み香はこちらもフレッシュで、アル添のためか当歳の方が香り高いですね。嫌みじゃない香りで、ざりがにの好きなタイプの吟醸香です。そして味わい。なんと本醸造である当歳の方が味わいが膨らむじゃないですか!綺麗な酒質は変わりませんが雑味もほとんどなく、透き通った甘さが染み渡ります。さあ、問題のアル添。ざりがにはこれがダメでほとんどのアル添酒が飲めないのですが、当歳に限っては素晴らしいですね。ほとんどアル添を感じません。他の本醸造もこのくらいであればざりがにも気軽に本醸造に手を出せるのですけどねぇ。愚痴っぽくなりましたが、そんなわけで当歳の方が美味しいということになりました。タイプとしてはどちらも【綺麗な酒質でしっとりした甘味が主体の酒】ですね。(長贅沢を言うようですが、これでもう一段味わいが膨らめばリピート確実の酒でした。しかし、食中酒としては抜群の力を発揮するでしょうし、端麗旨口が好みでしたら【間違いない】お酒です。冬季限定なので通年飲むのは厳しいですが、一升1900円を考慮すれば非常にコストパフォーマンスが高いお酒と言えるでしょう。当歳の無濾過生原酒が出たら真っ先に買うんだけど・・・・発売しないかなぁ・・・・。
2006年02月12日
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そんなわけで長谷川酒店表参道ヒルズ店行ってきました。それにしても、はせがわさんも麻布に続いて表参道ヒルズとは、素晴らしい経営方針ですね。私は根っからの田舎者で、今までの人生のうち4年ほど恵比寿に住んでいたときもガーデンプレイスはおろか徒歩圏内の代官山も一度くらい、しかも冷やかしでしか行ったことがないほどです。ちなみに不動前には数え切れないくらい行きました。そんな私が原宿に降り立ちました。いやー、これが原宿ですか。これが竹下通りですか。なんというか、酒飲みの聖地新橋とはかけ離れた場所ですね。(新橋と比べるな普通の経営方針ならこんな場所に日本酒は・・・と思うところですが、そこは長谷川酒店。あえてこうした若者の街に日本酒をひっさげて乗り込み、一旗揚げようという志はまさに至高の極み。大したものです。で、着きました。プレオープンということでしたが中は活気に満ちあふれてました。主に業界人っぽい人が多かったですね。ざりがには浮きまくりだったことでしょう。はせがわ酒店は超お洒落なお店ばかりが並ぶ表参道ヒルズの中で、飲食店街っぽい佇まいの3階の一番奥にあります。外観はこんな感じ。お洒落なお店に見事に解け込んでます。お店自体は狭く、壁に四号瓶がディスプレイで販売され、カウンターでバー形式により日本酒が頂ける仕組み。気軽に楽しみ、気に入ったら買ってもらおうという趣向なのでしょう。今日は正面カウンターに十四代と銘打った樽、そしてカウンターの奥には飛露喜の樽酒がありました。これらはカウンターで頂くことができ、それぞれ90ml(升お持ち帰り)で1000円と600円です。メニューも載せておきますね。今日はは樽酒の十四代純米吟醸出羽燦々生生、飛露喜純米吟醸生生、磯自慢レセプション用、十四代純米大吟醸生生を頂きました。感想ですが、まずは十四代から。升酒が出羽燦々純吟ですが、升酒といっても中は保冷用ステンレスで樽の風味は残念ながら全くありません。ほぼ常温になっており、立ち香はそれほどないですね。含むと生生らしいフレッシュな香りがありますが、十四代らしい吟醸香は弱いです。味わいはとてもきれいな甘さが広がり、濃すぎず薄すぎない絶妙な味わいでした。次に純大吟。こちらも生生であり、受けた印象はほとんど同じです。純大吟だけあってより洗練されてはいますが味わいがきれいに膨らむところはさすが十四代。バランスは完璧ですね。どちらも非常に高レベルなお酒で雑味や嫌味な部分は言うまでもなくないのですが、個人的には期待ほどではない印象でしたね。香りが控えめだったからでしょうか。次に飛露喜。ラベルは特別純米無濾過生原酒でおなじみのラベルですが、中身は純米吟醸生生とのこと。度数、酒米、精米歩合は秘密でした。立ち香はこれも常温で樽においてあるためか控えめ。しかし含み香は素晴らしいですね。フレッシュで少しの嫌味もない吟醸香がふわーっと広がります。味わいは市販の純吟のように綺麗すぎず、かといって特別純米ほど濃すぎない絶妙のバランス。レベルの高いお酒は独特の癖の全くない甘さを感じる気がするのですが、これも同様の綺麗な甘さを感じますね。先に飲んだ十四代と共通の、いやそれ以上の洗練された甘さです。これは素晴らしく美味しい。市販されたら絶対買いますね。と、ここまで飛露喜大絶賛のざりがにですが、レセプション用の磯自慢には参りました。こちらも飛露喜同様スペックは全くの非公開なのですが、本当に素晴らしいんですよ。恐らく山田錦35%精米の低温貯蔵生原酒だと思うのですが、フレッシュな香りと熟成感のある香りが折半する、まさに最高のポイントを出荷したお酒だと思いました。味わいもこれまた高次元のお酒らしい綺麗なのにしっかりした甘さが広がります。今日飲んだお酒はどれも高レベルのお酒なので共通する部分はあるのですが、その中でも香りが絶妙だった磯自慢、もう一段奥行きのある味わいを醸した飛露喜がよかったですね。もちろん十四代も含めて、さすがはせがわ酒店だなぁというラインナップでした。さて、本業の酒販です。多くの蔵が長谷川酒店のためにPBを出しておりましたが、その中でもバーカウンターでノックダウンさせられた飛露喜と磯自慢の限定酒を購入してきました。飛露喜はこれまた完全非公開のお酒で飲んでのお楽しみらしいです。磯自慢は愛山50%の大吟醸半年熟成とのこと。どちらも瓶が特徴的で、瓶コレクターにはたまらない逸品ですね。持ち帰り用の升。また後日レビューしたいと思います。焼酎ブームの中、敢えて日本酒を全面に押し出して麻布だけでなく表参道にまで進出し、日本酒の良さを広めていこうという開拓者精神いっぱいのはせがわ酒店。私も及ばずながら心より応援しております!
2006年02月09日
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ひょんなことであさって9日に開催される「はせがわ酒店」の表参道プレオープンイベントに参加できることになりました。招待状には「本状にてご同伴者様一名に限り入場頂けます」とあるのでもうひとりいけます!こんなチャンスは滅多にないこと。ざりがにが独り占めするには惜しいので、先着書き込み一名様、同伴で一緒に参加しませんか?また、ここを見てきてーとかご要望があれば可能な限り報告したいと思います。なお、9日は販売はなく、蔵元様や業販店様中心のお披露目会となっているそうです。
2006年02月07日
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ざりがには日本酒を価格でカテゴリ化しています。美味しいまずいは価格あってのもの。価格ある限りコストパフォーマンスは切っても切れない関係です。ざりがには2000円以下、3000円以下、4000円以下、それ以上でカテゴリ化してます。高ければ美味しくて当たり前。どこまで安くて酒質を保てるか。実に興味深いテーマです。そんなわけでまずは2000円以下から紹介していこうと思います。第一回目は新藤酒造からこちらです。【裏・雅山流 香華 無濾過生詰】最初に一言言っておくと、このお酒、普通酒ではあるものの2000円以下では【風の森】か【香華】かというくらいざりがにの評価は高いです。このお酒は安くて美味しい酒として密かに有名であり、特に一昨年くらいからネットを通じて売れ行きが伸びているそうです。実際、都内で香華の扱っている酒屋さんを数店舗回りましたが同様の感想を述べておりました。このお酒はよく普通酒なのに美味しいなどと言われますが、一升2000円近くしているんですから普通酒だから、なんてカテゴリ化はおかしい。2000円前後のお酒としては、と評価すべきです。で、ざりがに的評価ですが、実はこのお酒はざりがにがリピートした数少ないお酒のひとつです。(ざりがには少しでも多くのお酒を飲むためにほとんどリピートしません。)広がる吟醸香はよくできた吟醸、いや大吟醸クラスといっても差し支えないでしょう。味わいも水のように滑らかでキレも素晴らしいです。また、通年商品というのもポイント高いです。特に晩酌酒として飲むとなれば安定して通年手に入ることが非常に重要になるからです。このお酒は【香り高く、飲みやすい】お酒としてはおそらく2000円以下では屈指のお酒でしょう。と、いうのも、【飲みやすい】お酒はアル添なり濾過なりで可能ですが、【香り高い】お酒は手間暇かけて低温管理しないと出来ません。無濾過で出している点、また一度火入れにもかかわらずここまで香りを残している点からみても、造り、火入れ共に並々ならぬ手間をかけているのでしょう。一度火入れでここまで香りを残す技術は十四代にも引けを取らない、非常に技術力のある数少ない蔵元だと思います。ここでただひとつ残念なことは、ざりがにがあまり薫酒を好まないことなんですよ。ざりがにが評価をする上でどうしても自分の好みが入ってしまうのはしょうがないことじゃないですか。ちょっと酒のバランスについて説明しますと、よほどの酒じゃない限り、香りと味わいのバランスは10になると思うんです。つまり、香りを重視すれば味わいが薄くなり、味わいを強調すれば香りが控えめになるといった具合です。このバランスが崩れ、香りがあるのに味わいもしっかりしているような酒が出来るとそれがプレミア酒となるわけですね。香華はこのバランスが香り8の味わい2くらいに感じます。強い吟醸香を感じるのですが、味わいが残念ながら膨らまない。もしこの造りでこの香りで味わいがしっかりしたお酒が出れば、間違いなく風の森を越えてざりがにベストフェイバリットとなるでしょう。それくらい造りが素晴らしいのですから私が最も嫌うアル添感は当然のようにほとんどなく、コストパフォーマンスは非常に高いです。香りの香華・味わいの風の森、といったところでしょうか。ちなみに、リピートしたというのは一度私主催のきき酒の席に持っていったことがあるからなんです。私主催ということもあってほとんど無濾過生原酒の中、このお酒は非常に高評価でして、ほとんどの人が「よくできた吟醸酒」と評してました。後に価格を公表したらほぼ全員が価格以上の価値があると絶賛しておりました。ちなみにその時風の森よりも高評価だったのは内緒です(汗いや、いいんですよ!例え風の森の評価が低くても!その席でも言ったのですが、他の人がどうあれ、自分の好きな酒を突き詰めていくことも重要なんです!!ま、まあ余談はいいとして、(世間一般では風の森よりも評価の高い)2000円以下のお酒のひとつをご紹介しました。香華は一度火入れですが、新酒の季節の今だけは本生で出ているみたいですので、近々買って飲んでみようと思ってます。皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。
2006年02月06日
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【飛露喜】。【十四代】ほどではないにしろ入手困難な銘柄のひとつであり、ざりがにの愛する酒のひとつです。ざりがにが日本酒に目覚めたきっかけは【十四代大吟醸】でしたが、ここまで無濾過生原酒にこだわる契機になったのは【飛露喜特別純米無濾過生原酒】でした。それまで私の認識では「酒は食事やつまみの邪魔をせず、酔えればいい」と思ってました。言い換えれば淡麗で辛口であることが酒の条件だったわけです。例えばビールとか甲種焼酎とか。特に日本酒に至っては流通している酒のほとんどが糖類や酸味料など添加物を添加しまくってるパック酒がほとんどで、地酒を飲もうとなっても【久保田】や【八海山】がせいぜい。正直いって「これならビールや焼酎でいいや」などと思ってたわけです。まぁ安居酒屋ばかり行っていたせいもあるんですけど。しかぁし。それは大きな間違いなんですよね。大きな契機となったのはたまたま近所の酒屋「いさごや」で売っていた「タンク売り」の日本酒でした。「今まで蔵元でしか飲めなかった本物の日本酒を自宅で。」なんとも心惹かれる謳い文句じゃないですか。スペックとしては信州銘醸の【吟醸無濾過生原酒亀の尾】一升2700円だったのですが、これがうまかったんですよ。なんというか、今まで飲んでいた日本酒とは全く別物、というか今まで飲んだことのない全く違う種類のとても美味しい酒という印象でした。もしかして、ざりがにのこれまでの認識は間違っていた!?その後、吟醸酒の会でいろんな蔵の素晴らしい酒を飲み確信と変わり、新宿の吉本や鈴傳で十四代や飛露喜などの素晴らしい日本酒を飲み完全に虜になったってわけです。それからはとにかくいろんな酒を飲みまくりました。普通酒から純米大吟醸まで、火入れから生、無濾過、原酒、熟成古酒。そうした中でざりがにの日本酒に対するこだわりが確立していきました。日本酒は、香りと味わい。活性炭濾過をすれば雑味が除けますが、同時に香りや旨味成分も除かれます。また、単純な二度火入れを行えば香りと旨味の大半が飛んでしまいます。新酒のフレッシュな香りやフルーティな味わい。または熟成酒の深い香りや奥行きのある味わい。「これはうまい!!」と思った酒はどれも【無濾過】で【生】がキーワードでした。言い換えれば「手を加えないそのままの状態」に近い方が美味しいのです。この選択には深い意味があります。まず、蒸留酒は蒸留する過程で必然的に火を入れます。もちろん香りや味わいは残りますが損なわれる部分があることは否めません。蒸留酒のほとんどが樽や壺など貯蔵方法による香り付けをしていることからも明白でしょう。醸造酒は無濾過生が有り得ますが、ワインは輸送の関係で火入れがほとんど。日本産ワインの一部で生ワインが出荷されてますが、ごく一部です。ビールは生ですが活性炭濾過をしています。つまり、今私達が飲めるアルコールで「出来たての状態」で市販されているアルコールは日本酒くらいしかないのです。全ての飲食物の原点である「何も手を加えていない出来たて」の状態。ここを掘り下げていくことはとても興味深いと思いませんか?そうした視点での酒選びの中で飛露喜特別純米無濾過生原酒が大きな指標だったわけです。たぶん去年は夏過ぎまで飲んでたんじゃないかな。で、本題の「今年のテーマ」。今年は【コストパフォーマンス】を重視して酒選びをしていきたいと思います。去年までは多少の価格差よりも【自分好みの酒質の探求】がメインテーマでした。でも、ある程度自分の中での方向性が確立してきたので、次は「どれだけ安く求める酒質が手に入るか」を探求していきたいと思います。とはいっても2000円以下で【風の森】を越える酒はなさそうなので、2000円以下部門は確定っぽいですが。
2006年02月05日
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まずはこれを。こちらとこちら。ええ話や!おっちゃんな、この世知辛い世の中だからこそ人情の暖かみが必要やと思うとるんや。まあ関西弁はおいといて。実にいい話なわけですよ。穿った見方では「特定の個人だけの温情は公平性を欠く!」だのなんだのという批判もあるかもしれない。もっと言っちゃえば同様のケースでも頭の固いヤツが「残念だったね」で終わらせていた場合もたくさんあったはず。でも、今回の車掌といい、警察署の課長といい、なんとも話の分かる人じゃないですか!私が常々思ってるのは、公務員を含め、公共機関に勤める人は「法令遵守」と「特例措置」を常に意識しないといけないんです。法令遵守は当たり前。しかしそればっかりに縛られると特例措置で救える人を見捨ててしまう。かといって特例措置を当たり前とすれば法令そのものの有効性が失われてしまう。ちょっと難しい話ですが、この二律背反を常に意識し、公権を行使するのが公共機関に携わる者の勤めなんです!閑話休題。風の森ですが、昨日は一番重要なことを強調し忘れました。【風の森純米アキツホしぼり華】は精米歩合65%の純米大吟醸です!!以上!!・・・・さて。今年の風の森はやっぱり去年と造りが違いますね。去年は開栓時がピークでそれからは緩やかに下降していたのですが、今年は三重錦や飛露喜かすみざけのように開栓して数日後に化けます。正直開栓時は戸惑っていたんですよ。あれ?ちょっと違う?って。数日経った今は口に含むとみずみずしい、新鮮で果実感たっぷりの甘い香りと味わいが口いっぱいにふわ~っと広がり、いくら味わっても雑味なんてこれっぽっちもなく、強めの酸がキレイに後味を切ります。また、飲みきるまで味がぶれないのも本当にすごい。特に低精白の純米酒だと飲み口はよくても中盤~後半は味がぶれる酒が多いのに。よーく味わうと、発泡感がない風の森は今年の【飛露喜特別純米生生】に似た酒質ですね。飛露喜よりも酸味が少々強いですが、しっかりした米の味わいの中で甘味を主体としてる酒質なんかが特に似てます。個人的には今年の飛露喜は味わいは満点なんだけど香りが少ないなーと思ってますが、香りの点でも風の森は満点です。7号酵母ってこともあり香り立つ吟醸香ではなくフレッシュな香りというのがとてもいいですね。そんな何日も待てない!って人はやっぱり振ってください。ざりがにが何度も実証実験して確かめましたが確かに振ると荒さがなくなり数日寝かせた状態に近くなりますよ。こういう年々進化する蔵元さんを見てるとこっちまで嬉しくなりますねー。もうね、燗上がりするのがとにかく嬉しい。やっぱりこの季節、燗をキュッっと一本やってから飲みたいですものね。ほっくり優しい甘さを楽しみながら冷えた体を温めつつ燗で一杯。無濾過生原酒らしい力強い味わいを楽しみながら軽いつまみで冷やを一杯。食後にくつろぎながら常温で膨らむ米の味わいを楽しみつつ一日の締めに一杯。どれもがざりがにの中では及第点以上のポテンシャルです。一升1900円のたった一銘柄の酒がこれら全てをこなせるなんて、どれだけ万能な酒なんだろう!!これからも日々変化する風の森を楽しみながら実況していきます。
2006年02月03日
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遂に!待望の【風の森】新酒です!!ざりがにはうまい酒をなんとなく飲むのではなく、自分好みの酒をとことんまで追求するタイプの人間なのですがこの【風の森 純米アキツホしぼり華 無濾過生原酒】はざりがにが惚れ込み、毎年楽しみにしている数少ないお酒なんです!どのくらい楽しみかというと、入荷しそうな月になるとそわそわし始め、酒屋さんに問い合わせ、まだ未定だってのに予約するくらいです。で、飲みました。美味しいお酒って開栓時、ほわ~って美味しそうな果実香がするじゃないですか。風の森はその果実香がハンパじゃないんですよ。シュワシュワとした発泡感と共に溢れ出るみずみずしい果実香は、嗅いでいるだけで幸せになっちゃいます。どれどれ、今年の風の森はどうかな、と一口。う、うまい!去年の風の森の酒質は「すっごい濃厚なのに綺麗な甘味が広がる酒」でした。今年の風の森はそうした路線を基調としながらも「味が多い」ですね。もろみ期間を去年の41日から30日に大幅変更したせいかもしれませんが、苦味、渋味、酸味、甘味が混在してます。蔵元の思惑なのでしょう。風の森は新酒であっても開栓時から飲み頃だったのですが、今年はちょっと寝かせて荒さを取った方がより美味しいかも知れません。で、ぬる燗にしてみました。そしたら!これがうまいのなんの!荒さが見事に取れ、むせかえるアルコール感なぞ微塵もなく、ただただ甘味を主体とした旨味が広がる!!こ、これはうまい!!正直、燗でここまでうまいと思ったのは初めてかも知れません。これが本当の燗上がりなんですね。はっ!そうか。わかりましたよ。今年の風の森は今流行になりつつある「燗」を酒質に先取りしたんですね。さすが風の森。凡人の予想を遙かに超える酒造りです。(深読み杉)ともあれ、これだけの酒が一升1900円っていうんだからびっくりです。今回紹介したお酒は風の森の一番下のランクのお酒です。使用米は地元の食米であるアキツホ。私が風の森を敬愛する理由のひとつとしてこの、全ての規格で造りを変えず、また「地元」と「自然」にこだわっていることがあります。地元の水を使い、地元の米を使う。その中で手間暇かけてこれだけの美味しい酒を醸すというのは並大抵のことじゃないでしょう。更に風の森は全アイテム「無濾過生原酒」の「吟醸造り」。それも加水調整もせずいわゆる「あらばしり」や「袋吊り雫取り」のみ。下のランクから純米大吟醸まで造りに徹底的にこだわった上で日本酒本来の自然な味わいを楽しんで欲しいという蔵元の意向なんです。美味しい酒が一番。でも、その上一本筋の通ったこだわりがあれば最高じゃないですか。そうそう、風の森の評価でよく耳にするのが濃厚すぎる、新酒なのに熟成香があるということですが、これは自家加水することで一変しますよ。原酒の度数は17度なのですが、15度くらいになると途端に飲みやすくなります。また、発泡感が苦味を助長していますので、飲む分だけを小瓶に移し、振ってから飲むと味わいが丸くなります。手を加えるのが嫌、でも美味しく飲みたいって人はアキツホの純米大吟醸がお勧めです。純米大吟醸で一升2700円という割安な価格設定でありながらこれまたとてもフレッシュ&フルーティで素晴らしい酒質です。結果として流行の「綺麗な甘さ」を主体とした酒質ながら、その本質はどこまでも一本気で真摯な酒造り。全てに妥協しなかった結果、取扱店は全国数十の特約店のみですが、ぜひ一度飲んで欲しいお酒です。これが風の森最低ランクにして飲み得感最高の逸品万人がうまいと唸る最高傑作!ざりがには風の森を全力で応援しています!
2006年02月02日
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正月休みを利用して蔵元訪問してきました。まずは埼玉県は蓮田の清龍酒造。ホームページはこちら 。清龍酒造?どこ?という人が多いと思います。と、いうのも、こちらの蔵元は一般の酒屋にはほとんど卸さずに蔵元直営販売と直営の居酒屋消費が主なんですね。清龍酒造はとにかく安いのが特徴です。なんと一升670円から!!びっくり!!直営居酒屋でも日本酒は一合140円です。きょうび立ち飲みでもそんな価格設定の店はありません。しかし、悲しいことに、僕らは安い安いといわれると「安いだけならパック酒でもいいじゃん。」と思ってしまいますよね。三増酒に代表されるように、日本酒は質を落とせばいくらでも落として廉価販売が可能なのが原因。国酒ともいうべき日本酒にとってこの制度はホント悲しむべきことだと思います。そんなわけで夏頃私が初めて蔵元訪問した時も、最初っから「まぁ料理酒になればいいか」くらいの気持ちで行きました。しかぁし。試飲してみてびっくり。とてもしっかりした造りじゃないですか。試飲したのは純米原酒。香りはほとんどありませんが、純米酒らしい厚みのある味わいが存分に楽しめます。これは間違いなく燗上がりする酒質ですね。しっかり濾過して二度火入れしているため私の好みとははずれますが、一升1250円の純米原酒って前代未聞です。どういう製法かわかりませんが、添加物なしで日本酒度を選択できるってのも謎でいいです。そんなわけで前回は失礼にも本懐を果たして一升710円の綾瀬鶴を購入して高級料理酒としています。これも飲んでみたのですが、糖類添加ではありますが味は十分楽しめますね。度数も15度~16度と高く、はっきりいって下手な本醸造クラスとは遜色ない出来です。正直世の中のパック酒に甘んじているお父さんはこれを飲んだらいいのになぁと心底思いましたよ。それ以来、私は既存概念では推し量れず価格破壊とも思えるコストパフォーマンスを「清龍感覚」と言ってます。(笑前回残念だったのは生のお酒がなかったこと。まぁ夏に行ってるんだからしょうがないんですけどね。聞けば冬季限定で生原酒が出るとのこと。しかも40%精米の大吟醸でなんと四合瓶1100円!!そんなわけで今回、期待いっぱいで再訪問しました。こちらの楽しみはもうひとつありまして、蔵元併設の料理処「清水亭」です。蔵のひとつを改造して食事処にしているため雰囲気抜群。値段も清龍感覚抜群で、600円で懐石弁当に抹茶(今の時期は甘酒)が付きます。食事は季節の物なのでこの時期は控えめですが、清龍感覚を存分に感じることが出来ます。 で、大吟醸。買ってきましたよ。出来れば一升で欲しかったのですが、四合瓶しか見かけなかったので四合瓶で購入。早速飲んでみました。吟醸とありますが、大吟醸規格です立ち香は強くはないですが、美味しそうな吟醸香です。含むと精米歩合相応の吟醸香が感じられ、味わいも精米歩合相応に綺麗に膨らみます。吟醸香はフルーティというよりは「酵母、がんばりました!」的な吟醸香。相当痛めつけられたんだろうなぁと哀愁を誘います。(笑味わいは高精米らしく雑味が全くない綺麗な甘味が主体。じわじわと旨味が膨らみ、スーッと消えていきます。ただ、中盤から後半にかけて、ほんのちょっと酒質のブレを感じました。綺麗に膨らみつつあった透き通った甘味が一瞬砂糖的甘味に変化した、と言ったら感覚が伝わるでしょうか。それを含め、ちょっと濾過が強いかな、という気もしますが、生原酒度数17.5度を全く感じさせない滑らかな造りはとても好印象でした。大吟醸としては可もなく不可もないといった感じですが、逆に飲みやすさを追求し、評価されている大吟醸も数多くあることを考慮すると十分満足できる酒でしょう。何より清龍感覚抜群の1100円という価格設定が素晴らしいですね。このお酒が1100円で飲めるとなれば、自然と顔もほころぶというものです。ちなみに、ざりがには今まで飲んだ酒を以下の項目で10点満点評価をしています。(10点以上は特に優れた場合)清龍大吟醸は香り(冷)9香り(温)9味(冷)7味(温)7濾過3キレ9経変8C/P11∴79点!気を許すとあっという間に飲んでしまうのでちびちび飲んでます。ああ、蓮田がもっと近ければなぁ。
2006年02月01日
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こんにちは。ざりがにです。今日は生酒の保存方法についてちょこっと書こうと思います。保存方法って、生酒にとって最も注意を払わなければいけないことですよね。例外はあるとしても、生酒は常温で放置すればあっという間に変質してしまいます。開栓したらなるべく早く飲む。これが原則です。とは言っても四合瓶ならともかく、一升なんかは一日や二日で飲むのは大変だしそんな飲んだら体にも財布にも悪いですよね。ざりがにの場合、割安な一升で購入し、四合瓶に詰め替えて保存しております。問題はこの保存方法。ざりがにもこれまで、どういう保存方法がベストなのか機会がある度酒屋さんや蔵元さんに聞いておりました。その結果をここに発表します。まず第一に保存温度。生酒は0度~-5度がベストで、この温度だとほとんど変質しないらしいです。逆に0度からは1度毎に変質速度が増していくとのこと。普通の冷蔵庫は5度前後、野菜室は5~10度です。しかも開閉して温度が一定でないとすれば保存温度としては適切ではないですね。次に保存方法。ポイントは「空気」です。酒は空気に触れている面積が多いほど、酸化していきます。ただ、これは悪いことだけではなく、ワインのデキャンタのように空気に触れることで角が取れることもよくあります。しかし、それはすぐ飲む場合であってある程度の期間保存するのであればやはり空気は大敵。また、一升瓶は国内の冷蔵庫ほぼ全てが想定外のサイズで、こいつを立てて保存できる家庭用冷蔵庫はまずないでしょう。そうなると保存しやすい四合瓶に、可能な限り空気に触れないように静かに移し替えてやるしかないわけです。この際、すり切りまで入れることで縦でも横でも空気が入らず保存がより容易になります。つまり簡単に言えば「一升買ってきたら静かに四合瓶2本にすり切りまで入れ替え、0度以下で保存しろ」ってことですね。言うは易く行うは難しとはまさにこのことで、これを家庭で実践するのはかなり難しいです。前半はいいですね。これは四合瓶を用意するだけ。問題は後半の温度。そもそも一般冷蔵室の温度自体が0度でない上に開閉が頻繁なため一定温度保存なぞ絶望的。かといって専用冷蔵庫を置くなんて妻の反対必至。ざりがにも長い間この命題に苦しみました。そこで考えました。キーワードは「切替室」と「大型冷蔵庫」です。今の冷蔵庫は温度を選択できる「切替室」なるものがあるんですね。料理のあら熱取りから冷凍庫まで自由に温度が設定可能。これだ!!通常、気を遣ってる人はチルド室を利用してると思うのですが、ここは狭い上に入れたい食品も多く、競争が激しい場所。しかし、最初から切替室を「酒専用氷温庫」にすれば後から入れようという話もない!更なるポイントは「大型」です。我が家はDINKSにも関わらず500L級を買いました。DINKSの場合買いだめするから冷凍庫が大きい方がいいというのもありますし経済的ということもあります。なにより容量が大きければパワーがあるため温度を一定に保ちやすいんです。また、例えば複数買い込んだ一升瓶は使ってない冷蔵庫の棚の奥に横にしてしまっておくことも可能です。そんなわけでざりがにのすみかでは切替室の四合瓶7本はほとんど開閉せずに氷温長期貯蔵。それ以外の場所に普段飲む酒を入れて日々楽しんでおります。
2006年02月01日
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はじめまして。ざりがにです。アメブロから移ってきました。なお、以前の日記とか面白話はこちらです。このブログでは十四代や越乃寒梅といった有名銘柄から、小さな蔵の名も知られていない、しかし美味しい銘柄まで、ざりがに感覚でばっさばっさ切り伏せていくブログです。訪れてくれた全ての人が楽しく日本酒を知って貰えれば嬉しいなぁと思います。それじゃ、始まり始まり~。
2006年02月01日
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