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2006.04.06

さっきテレビのニュースを見ていたら、台湾の台聯とう政党に属しているある立法委員の「ベトナムからの嫁はいい赤ちゃんができるもんか。体の中に毒が残っていたんもん。」という信じられない発言を聞いた。外籍新娘たちばかりでなく、多くの台湾人も（東南アジアからの嫁たちが「外籍新娘」と呼ばれる）彼の不当な言葉に抗議するために、デモを行った。そのニュースとともに、フランスに広がっている暴動という報道も次に聞いた。その二つの事件が本質に同じそうだとみえる。

移民社会のフランスにあっての深刻な階級対立のような問題は今にも閉鎖社会の台湾に突き付けられそうになっているようだ。そういう問題の火に油を注いていくのは、実際に政治家の発言なのだろうか。「餘毒論」、「社会のくず」、「～禍」などの言葉さえを聞くと、わたしだけでなく、きっと誰だってむかつくだろう。

フランスは「人種のるつぼ」のような国といっても、外国からの移民をよそ者とみて、なかなか自分たちの社会に受け入れようとしないということだ。人種の差別にしたら、台湾はフランスほど激しくないけど、その問題でも無視しなくてはいけない。
出生率や結婚率が低下し続けるに伴って、台湾社会では安値な労働力が必要だったので、発展途上国(東南アジア)から大量の外国労働者が台湾に集まってくる。男性たちは工事現場や道路建築の労働者として働いているけれども、女性たちは障害者や高齢者の家庭看護婦としてしている。外籍新娘が増えているのは当たり前だ。彼らは台湾の経済成長の上で、大事な役割をやっていると思う。外国労働者や移民たちが経済のために国を離れて異境の地で一生懸命に生活しようとしている人たちなんだ。

しかし、残念なことに、多くの台湾人(わたしはそんな台湾人が大嫌いだ)が最もを不気味に思ったのは、「お金あっての結婚」という風習だそうだ。要は誰でもいいから結婚して台湾に行きたいということで、とにかくお金だけで結婚を決めると思っている台湾人もいる。それで、多くの台湾人は外籍新娘のいるの家庭を見掛けると、きっとお金あって結婚に違いないという印象がありがちだ。ニュースに出ていたある外籍新娘が「外籍新娘だって尊厳があるよ。台湾人の主婦に「お金のために台湾人の旦那を誤魔化して、結婚してしまったのだろうかという声をかけられた経験がある。私はベトナム出身だけど、馬鹿にしなさんなよ」って泣きそうな顔をして言った。そういう言葉を聞くと、外籍新娘が気味悪がるのも当然なものだ。

もし彼らの二、三世となったら、子供たちが親の母国にも台湾にも受け入れいれず「異質」とみなされるとかわいそうじゃないか。そんなに人格攻撃の言葉を口にするなんて、政治家は勿論、誰でも許さない行為だと思う。今、フランスにしても、台湾にしても、人人平等という法律が制定されたと言うものの、人と人の間にまったく差別がない理想的な社会とはまだ遠いかしら。地球はとても美しくて小さな青い球だ。地球の上で争い、差別しているなんか、本当にばかばかしい。国や民族が違っても、みんなヒトという同じ一つの種なんだから。いかにもお互いに異なっていても、どちらが大事な役割や責任感を負うのだろうか。

この間、わたしが異文化の体験について「台湾に住んでいてから、何か忘れられない触れ合いがありますかと日本人の家庭教師に聞いた。先生が「台湾社会には人種に深刻な差別があることに気がついた」という話してくれた。台湾人はどの国からの人たちにも親切で付き合いやすい人だとばかりおもっていたわたしは、先生の話しや外籍新娘の話を考えてみたら、台湾人に自信を無くしてしまうようになるんだけど。

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