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芥川賞受賞作。少年から見た庶民の風俗や友情が丁寧に描かれていて、さらに川で蛍が大量発生することが自然に潜む禍禍しさをかもし出す。描写のテンポがよく、関西弁も違和感がなく読める。しかし少年の目から見た出来事だけに友情や恋愛感情が浅いものでしかなく、幻想的なラストシーンも唐突すぎて物語の展開から浮いているように思えた。★★★☆☆
2007.07.27
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表題の短編は『彗星の住人』に出てくるアンジュの原案かもしれないと思って読んでみた。セックスをテーマにした短編が多いが、奇抜というほどでもなく、その上リアリティもなく、他の作品に比べて面白みに欠ける。★★★☆☆
2007.07.27
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岡山を舞台にしたホラー小説。方言やナメラスジなどの民俗学的な内容は面白いものの、誰かに話して聞かせるという口伝の体裁をとっているからこそ中途半端なレトリックが鼻について興ざめする。★★★☆☆
2007.07.27
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生死不明の父を探す女性の物語、と思いきや、養子だった父カヲルの生い立ち、恋愛、さらに祖先の蝶々婦人の話にまでどんどんさかのぼって恋物語が展開していく。そのいずれのエピソードも波乱万丈で面白く、また音楽の描写の仕方がうまい。無限カノン三部作『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』のうちの第一部。残りを読むのも楽しみだ。★★★★☆
2007.07.14
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野球をテーマにした短編小説集で、野球を通じた喜怒哀楽が描かれる。しかし中にはストーリーと野球が特に関係がないものもあり、別に無理やり野球を持ち出さなくてもよかったのではないかと思う。がっしりしたスポーツマンでかつては野球部のエースだった、などというステレオタイプな登場人物ばかり出てくるのも飽きてくる。技術的な面では、入れ子構造のように時間がどんどん飛んでいき、物語の因果関係がわかりにくい。読者をひきつけるどころか読みにくくなっているので、あえて入れ子構造にする必要はないだろう。★★★☆☆
2007.07.14
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宇宙を作れるかというテーマで大学のゼミをすることになった男子学生と飛び級で大学にきた天才女子学生の物語。アホ学生の日記として一人称で物語が展開するけれど、べつに日記形式にする必要はない。SF的というよりは、現代の科学を舞台にしただけのオーソドックスな人間関係の物語になっているのでSF好きの人にとっては物足りない。ちなみに第3回小松左京賞受賞作。★★★☆☆
2007.07.14
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高校生のセックスを主題にした短編集。どの短編も不幸っぽい家庭環境にいてあほっぽい思考をする女性が主人公で、一人称で物語が展開するだけに表現が軽く薄い。高校生のスケッチとしても、セックスの考察としても不十分で、文飾にも楽しみどころが少ない。★★★☆☆
2007.07.14
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