草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2015年04月16日
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            「北風岬(きたかぜみさき)」





哭いているのは このわたし  霧が千切れる 北風岬


          薄情男の 思い出なんか


 とうの昔に 振捨てて来た  女の海は しけ模様  ぴぃーひゅーひー





 吠えているのは 浪ばかり  砂が舞い飛ぶ 北風嵐


           弱虫女の 夢追い癖は


  何処に行っても 忘れられない  女心は 時化るだけ  きぃーきゅーきー





優しい言葉 もうわたし  聞きたくはない 海鳴りがいい





 女が誓う 北風岬  海は時化です 日暮れです  ぴぃーきゅーひー





 リュウト君には、まだまだ早すぎる話題ばかりになってしまい、御免なさいね。でも、人生を生きて行くということ

はごく普通の人間にとって、とても大変なことなのですよ。えっ、何故そうなっているのか。そうね、色々な理由があ

って簡単には答えられない、難しい質問ですが、カッちゃんの虎の威を借りて、思い切って言い切ってしまえば、私た

ちの生命力が全体に衰えて、衰弱してしまったから。そう、取り敢えずは答えておきましょうかしら。野生の動物達に

とっては、生きるとは、時々刻々と迫る命の危険との闘いなのですね。生きるとは、常に死と隣り合わせにいることを

意味します。一寸油断すれば、それはそのままで自分の死を意味します。生きることは何よりも闘争することを指して

いるから。人間・人類の場合にも、基本の構造自体には変りはないのですが、私たちには社会というセイフティーネッ

トが設けられていて、個々人が直接危険な「野生」と触れるリスクを免れている。しかし、人間も本来は自然の一部で

あり、野生の性質を多分に蔵しているわけですから、人間社会の中で凶暴化した「野生」が密かに牙を剥くというよう

な事態が、まま発生する。たとえば、今話題になっている「いじめ」ですね。「虐め」は何も、子供の社会だけに存在



る、人間特有の「悪癖」のような厄介な性質なのですよ。子供の社会のいじめと違って、とても巧妙で、陰湿、しかも

執拗この上ない本当に性質(たち)の悪いそれですから、その被害者は大部分が泣き寝入り。もしくは、被害を受けっ

ぱなし。しかも加害者にも、被害者にも殆どが当事者意識は無い。だから、今流行の「自己責任」で行くしか手が無い

訳です。そういうわけで、この虐めの被害者は、人間社会の構成員全員が可能性として該当する。事実、毎日のように

大勢が複数の被害を蒙っている可能性が大。これは本質的な社会悪なのですが、それこそ法律も無ければ、社会問題と



だと、弱い被害者は観念するより手が無い。そこに登場するのが弱者のヒーロー・演歌なのであります、はい。実際

に、現状がその様になっていると断言するのではありません。演歌の効用を最大限に発揮する時に、そのような社会的

な役割が立派に果たせる資格を、その発生当時から備えていたのが演歌なのだと、エッちゃんは夫のカッちゃんの助け

を借りて、ここで声を大にして主張したいのです。手軽に、簡便に心の底に溜まった滓のような不要物を、つまり心の

憂さを払い捨ててくれるのに役立つから。ドラマの主人公になったつもりで、悲しさや辛さの真っ只中にいる悲劇のヒ

ロインやヒーローになった気になり、精一杯自分の感情に浸りきる。そして悲しみや寂しさや、苦しみの極限にまでい

ってみる。つまり、現実世界では決して許されることの無い行為・行動を、嫌になるまで腹いっぱいやり遂げてみる。

浸りたいだけ、浸りきってみる。陶酔の極致を堪能する。しかし、誰からも文句は金輪際出ないのですよ。こんな素晴

らしい体験は滅多にお目にかかれないこと。フィクションや仮想現実だからこそ許される自由であり、愉快さなのです

からね。


 代表例として挙げた「虐め・苛め」による被害だけではありませんね。最初に述べたように、日常茶飯事に吐息や溜

息のように湧いてくる様々な、心の中の不純物を祓い清めるのに最適な役割を果たしてくれるのは、演歌に勝るものは

恐らくないのではありますまいか。










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最終更新日  2015年04月16日 21時42分38秒 コメントを書く


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