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今日米国1/29(水)は『EE380』という講義に出た。この講義は IT分野の著名な企業人や大学教授を招いて90分間強、興味深い実践的な話を聞けるので、聞きたいプレゼンタを選んでは 時々出席している。。。その際、私はメモ用に必ずノートPCを持ち込むのだが、その際の周囲の反応が面白い。今日も御多分にもれず、そうした事態が起こった。。。(^-^;)ここシリコンバレー・スタンフォードエリアは、親日家が多く、日本語や日本文化の研究も盛んなところで、日本語会話の練習とばかり、知らない外国人が突然、日本語で「ちょっと いいですか?」なんて話しかけて来ることも そう珍しくない。。。ところが、大学院の講義となるとちょっと事情が違う。私はコンピュータサイエンス・デパートメントに属するVisitingScholar(企業派遣研究者)なので、そのコースの大学院の講義を聴くことができるが、周囲の学生は 必ずしも日本語に馴染みがあるわけでも何でもない。すると、先の講義などで私がノートPCをひろげて、沢山 漢字が並んだメールやファイルを見たり打ったりしていると、彼らには それはとても興味深い作業に映るらしい。私はローマ字入力派なので、彼らからすると、おそらく英文と同じようにタイプしたものが 次々とスクリーン上で漢字やひらがなに化け(?)、ときに英文そのままで表示されるのが、非常に面白いようなのである。。。ときに両隣りの2人が、全く不自然なまでに体をそらして、横目で私のタイプの様子をじっとうかがっているのが分かる。。。「こらこら、ちゃんと講義を聴きなさい。。(^-^;)」等と思いながらも、当の私は彼らの熱い視線(??)の中で 頻繁に現れる複雑な英単語のスペルミスに気を遣ってストレスを感じる、という変な空間がそこには存在するのである。。。(^-^;)笑ってしまうのは、無線LAN経由で メールや新聞サイトなどを開いた際に漢字の含有率(??)が多いと、明らかに彼らはピクッと反応する(のけぞる)のである。。。きっと『な、なんて複雑な文字が多いんだ。。。こんなの読むのか?』と言いたげな反応である。。。(へん、どんなもんだい!と心の中で毒づいたりして。。。)更に笑えてしまうのは、ブラインドタッチで 自分でもかなり高速に日本語入力しているとき。。。スクリーン上を、非常に高速に漢字が躍動するだけで、十分彼らは、私のタイピングの虜(??)になっているのだが、(^-^;)同音異義語があるような場合、スクリーン上に小窓が現れて選択候補がざっと表示され、その中から これまた高速に候補を選択する作業など、彼らにとっては もはやアンビリーバブルな世界である。。。もはや、ひいている。。。(^-^;)一方、私は テキストのみの文章でも、視認性を上げる工夫として、"■"や"―――"といった記号的なキャラクタを多様するのため、これらを辞書登録してある。それが、彼らからすると瞬時にスクリーン上に発生(!!)するのだから、たまったものではない!それは、まさに It’s a miracle! なのである。。。かなり ピクッピクッときている。。。(^-^;)(^-^;)(^-^;)今日も、沢山 ピクッピクッ とさせてやったぜぃ! m(__)m
2003/01/29
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この1週間ほどで ここシリコンバレー スタンフォード・エリアは すっかり春(??)めいて来た。。。(^-^;)勿論、日本のような四季はないのだから、春という表現は本当は変なのだが、山桜のような桜や山吹のような花があちこちで咲き始め、キャンパス裏手のFoot Hill等のHillサイドは驚くようなスピードで緑に覆われ始め、思わず春という言葉を使いたくなってしまう。。。(^-^)キャンパス内の芝も急速に緑と艶を濃くし始め、カリフォルニア特有の晴天が戻りつつある。そして、日によっては日中 日本人の感覚でも(←これがとても大事!!)半袖で過ごせそうな日が増えてきた。渡米前には、シリコンバレーの雨季は 11月下旬から2月いっぱいまでと聞いていた。しかし、今年は誰に聞いても雨季の開始が遅く、暖かく、明けるのも早そうだという。もっとも、11月の初旬と12月の初旬には停電を伴う驚くべきサンダー・ストームがあったのだが。。。それでも、日本の異常なまでに寒い今シーズンの冬とは正反対だろう。。。さて、これで大きな天候悪化もなく、そのまま雨季が明けて またあの抜けるような快晴が続く季節になるのだろうか?渡米 最初の年なので、なんとも何が普通で何が異常なのかが判断つかない。ただ、こうして米国を取り巻く環境が混沌とした時だけに、せめても天気だけは晴れ渡ってほしいなぁ、と思う次第。。。
2003/01/28
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昨日のNFLスパーボールも何処吹く風という感じで、今日 米国1/27(月)の朝は全ての報道局が、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)のイラク査察報告の模様をブロードキャストしていた。米国では、このNFLのみならず、昨年のハロウィン、クリスマス、年末年始商戦、と、いずれも一般消費が萎縮気味なのだそうだ。。。日本に比べてはるかに個人投資熱が高いことから、こうした政情不安による株価暴落に対する懸案から個人のさいふの紐がかたいというのは十分理解できる気がする。。。■ 査察レポートに対する反応。。。―――――――――――――――――ところで、日本のニュース・サイトのヘッドライン等では、「査察への協力が不十分で、大量破壊兵器を廃棄したとは言えない」旨が随分強調されているように見えるが、私のつたない英語力で その会見を聞いていたところ、「開発に関しては疑いが残るものの、明確な証拠は見つかっていない」旨も述べられていたように思う。米英の圧力を気にしながらも、検証事実だけを述べることで、何とか国連の中立性を示そうとした玉虫色の内容と苦渋が見てとれた。。。この会見の後、イラク側からは すぐに「国連には十分な協力をしている」旨を主張する談話が発表され、一方の米国からは査察会見を受け、ネガティブな報告内容に一層のバイアスをかけて "それ見たことか!"とばかりに、「国連査察への非協力姿勢と大量破壊兵器破棄レポートの不透明性を重大な違反」として米英の攻撃可能性を一層明らかにした。ここでいう大量破壊兵器(殺戮兵器)とは、炭疽菌やVXガスなど生物、化学兵器などを指し、更には移動式の研究設備や長距離ミサイルの開発、核弾頭などにも疑惑が広がっている。先日 目にした記事によると、米国が生物兵器を恐れる理由として、湾岸戦争時に多く犠牲となった地上前線部隊に対する生物兵器の使用疑惑が挙げられていた。生還したものの、今でもその後遺症になやむ兵士がいるらしく、今回の衝突では やはりトルコ等に駐屯する米国軍を対象に、生物兵器によるテロの悪夢が懸念されているという。■ 学内の反戦パフォーマンス――――――――――――――こうした中、今日1/27(月)、大学のキャンパスで妙な出来事があった。。。スタンフォードのTressiderという食堂の屋外で、N澤さんと食事をしていたところ、そばのテーブルの脇にうずくまる奇妙な人を見つけた。その人は、犬が前足を舐めるポーズや顔をこする表情をおどおどと繰り返していた。「スタンフォードでも こういう かなり やばい奴がいるんだなぁ。。。」等と気味悪がっていたところ、ちょっと先の植え込みの脇で、スーツ姿の男性が 顔に何やら不気味な白黒の顔写真のお面を着けて、突然「ほら、犬を見つけたぞ、こっちへ来い!」みたいなことを大きな声で口走った。。。すると、どこからか今度は、カラーのこれまた色合いとコントラストが異様な顔写真のお面をつけた人間が1人合流して、変なパフォーマンスが始まった。。。犬役の人の前後には『UN(国連)』と書かれたプレートが付けられ、白黒顔写真の人が投げるフリスビーを咥えてきたり、その人にすり寄ったりしている。果たして その白黒写真は米国大統領ブッシュの顔だった。。。ブッシュは『UN』と書かれた犬に対して、ときに厳しく当たるものだから、たまらず犬はどぎついカラーの顔写真の人物に擦り寄る。。。カラー氏は、白黒氏ほど犬につらく当たることはないのだが、さりとて構ってあげるでもなく、白黒氏のすぐ傍らに立っていた。少し遠くではっきりはしなかったが、カラー氏はどうも英国首相のブレアである。個人的には、こういうパフォーマンスは皮肉るだけで解を生まないので好きではないが、周囲も冷ややかで冷笑が少し沸き起こったにすぎなかった。。。おそらく、このパフォーマー達も、今日の査察レポート中継を見て決起(??)判断したのだろう。。。今のような米英の「何か少しでも(証拠が)上がったら、すぐにでもぶっつぶすぞ!」的強硬論を目前にして、イラクが素直に武装解除などするのだろうか?考え方も歴史も全く違う国が、自分達とは全く違う価値観の軍事圧力を前にして武装解除するのは、無条件降伏を強要されるようなものだろう。。。果たして それが可能か?と言えばおそらく無理だろう。ならば、軍事力による強制排除とばかり、攻撃開始となるのだろうが、やはり何か違うのではないだろうか?よく言われるように、暴力の連鎖は止まらないだろう。。。■ やはり石油利権が本音?―――――――――――――最近、イラクへの米国強行路線原因は 「石油資源確保のためでは?」という質問がよくなされている。これに対して、米国は「自国でも石油産出はあるし、第一輸入の殆どは南米産の石油でまかなえている。」と、もっともらしい主張をしている。しかし、先日フランスのシラク大統領が激怒したという、米国政府高官による「このままフランスがイラク攻撃に反対したら、戦後の利権配分をなくすぞ。」のコメントにあるように、やはり本音は米国およびその同盟国による中東石油の利権掌握ではないか?という気がする。米国は、アジア通貨危機を起こしたヘッジ・ファンドを始め、確かに証券や銀行システムによるマネーゲームには長けている。国際機軸通過も米国ドルだ。ところが、労せずしてカネになる石油利権を掌握するOPECやアラブ諸国による世界経済への影響力は米国にとって面白いはずがないだろう。石油産油量を微調整するだけで、日本を始めとするアジアの自由主義諸国は簡単に翻弄される。これは日本ほどの依存体質ではないものの、米国にも影響を与える。そして何より、米国のコントロール下にない要因で世界経済が混乱するのを米国は嫌う。浅はかな考え方だとは思うが、多かれ少なかれ、問題はやはりここではないのか?そうこうしているうちに、今度はイラクが 「米国による攻撃があるなら、クウェート侵攻の可能性がある」旨を表明した。強行論だけでは一筋縄に解決しないことが五萬とある。。。
2003/01/27
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年末年始は 過去のダイアリにあるように非常にばたばたしていたが、ここに来てしばし気持ちが落ち着くと、ロスアルトスやロスガトス、クパチーノといったシリコンバレーHillサイドの豊かな街に対する憧れがまたも日増しに募り、ついに衝動を抑えきれなくなり、以前から狙っていた地元ワイナリに出かけてきてしまった。。。(^-^;) ここのワイナリは 我家のあるMountainView市(パロアルトのすぐ隣の市)から車でわずか30分程度のクパチーノのHillサイドにある。渡米後、ちょっと落ち着いた頃から『クパチーノ周辺には小さなワイナリが幾つかある!』という噂は聞いていたものの、Webを調べたきり実際には行かずじまいだった。それが、最近の暖かさと米国での残り生活の消化具合に焦りを覚えつつ、「行っておかねば!」の心意気で出かけたのである。。。実はこの前の週にマウンテンバイクで片道1時間半ほどかけて、このワイナリの少し下にあるリザーバー(貯水池)まで来たのだが、まさか例のワイナリがこの少し上にあるとは知らず、そのまま下ってしまったので、そのリベンジの意味もあった!――――――――――――――――――――――――――――【上段右】当ワイナリの入り口からの様子です。素朴でしょ?【上段中・右】これが、テイスティングや買い物や食事スペースとなるホール。【中段左】ワイナリ裏手に広がる丘陵地に点在する豪邸の数々。【中段中】購入したメルロー。この野外のテーブルで、これからお昼となりました!【中段右】ワイナリ裏手のトレッキング・コースの風景。急に緑が色濃くなり、周囲の風景に色が付き始めました。。。【下段左】これが当ワイナリのトレードマークの孔雀君!【下段中】ホールの中はこんな感じ。。。【下段右】トレッキング・コースでは、こんな優雅なおじさんと会うことができます。―――――――――――――――――――――――――――― いざ 出かけてみると、何とも小さく可愛らしいワイナリだった。小さな牧場のような敷地の奥にレンガ造りの納屋のような建物があり、その中でテイスティングやワイン関連の買い物、簡単な食事ができるようになっている。天井にはなぜか写真のように電飾がクリスマスと見紛うばかり点いている。 テイスティングは、わずか大人$5でOK。。。ナパバレーの『OpusOne』の$25とはえらい違いだ!と思いつつ、この手軽さが嬉しい。。。テイスティングのラインナップは、白はシャルドネ種を中心にして、スパークリングもあったし、フローラル・フレーバーを使った妙に香りのよいものもあった。また、所謂アイスワインそっくりのデザートワインがあるのには驚いた。ただし、こちらは本場カナダのアイスワイン(霜降る時期に摘む超遅摘みの濃厚な甘みをもつデザートワイン)の甘さとは違って、人工的に砂糖を加えたもので、とろみと濃厚な あま~い味自体はそっくりなものの値段が全然違う! でも、これは使えるぞ。 一方、赤はメルローとカベルネ・ソーベニヨンが多かった。いずれも旨し!空っ腹に7~8種の試飲をしたので、さすがにまわってきてしまった。。。(^-^;)そこで メルローを1本買ってグラスを借りて(同じようなこと考える人がいるんですね。)ホールの外に出た。。。デイパックに忍ばせてきたパン4種とクリームチーズと買ったばかりのワインでランチを気取るためである。。。このお気軽スタイルは、以前’99にナパのワイナリ『V.Sattui』を訪れた際に染み付いた(?)素晴らしき健康この上ないレジャーである! 本当は、テリーヌかパテがあると更にいいけどね!シリコンバレー周辺は、ここ1週間くらいのうちに 急に緑が濃くなり始め、暖かい日が多くなってきた。ここも例外ではなく 野外の緑が濃くなっていて、すぐ脇を流れるクリークのせせらぎの音が心地よく すっかりハイジの世界である。。。(^-^) 差し詰め、僕はペーターってとこである。。。食事をしていると、周囲には写真に写っている孔雀が寄ってくるのだが、首から胴にかかる青が 目が覚めるように美しい。気持ちが洗われるとはこういうことなのかな。。。 食後には ワイナリの敷地裏手にあるトレッキング・コースをしばし歩いてみた。。。写真にあるように、更に上の山手にはまるで、スコットランドかどこかの丘陵地にあるお城のような大邸宅があったりして驚かされるが、あとは自然たっぷりの平和なエリアである。地面には鹿や小動物の足跡が深く刻まれていて、ときどき写真のような乗馬を楽しむ人に会うこともある。。。今度は日曜日の定期コンサートの日に来てみようと思う。。。近くにこんな楽しいところを見つけてしまって、今、僕の頭の中には 脳内物質ドーパミンが滝のように、ざーっざーっと音を立てて流れている。。。(はい、また調子に乗りすぎました。。。m(__)m )
2003/01/25
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1週間のうち木曜日は、もともと私にとっての英会話強化日である。。。以前に何回か書いたように、朝10:30から広範な知識と国際感覚をもつTerryさんというナイス・ジェントルなおじさんと、「English in Action」という2時間に及ぶman-to-manの英会話をこなす。会話のネタとしては、経済ネタか国際ネタが多い。楽しいのであっという間に終わる。 一方、午後は自分の予定にあわせて、日本人VisitingScholar有志による、英語プレゼンの練習会か、研究室有志のReadingグループ(輪講ですね)に出る(ことがある。。。(^-^;)) これも楽しいのだが、何かと予定が合わず出席率は高くない。 そして、夜19時から21時までは、有志の「Japanse-English交換サークル」に出かけている。これは非常に楽しい。シリコンバレーで働く幅広い分野の皆さんが集まって、思い思いに日本語と英語の会話時間を楽しんでいる。会話力をつけるのもそうだが、他の職業の皆さんの実情を知るには大変良い機会だ。■『English in Action』にて。。。――――――――――――――――― そんな中、今日1/23(木)のTerryさんとの「English in Action」の内容は、『日本車メーカの米国戦略とトレンド』そして『イラク攻撃に対する米国のスタンス』の話だった。前者は、元来 私が車をとても好きなだけに非常に楽に話が進んだ。日本車メーカが、それぞれ本来の販売チャネルの他にアッパー・ブランドをもつ理由(例えば TOYOTAが『Lexus』(http://www.lexus.com/ )をもち、HONDAが『Acura』(http://acura.com/ )をもち、Nissanが『Infiniti』(http://www.infiniti.com/ )をもつように。)や、Nissanの最近の復活劇とスポーツtasteへの傾倒、日本車の外見の没個性が最近解消されてきている話、ガソリンと電気を動力とするハイブリッド・カーの今後 等に話が及んだ。。。一方、後者はいつものネタで、今日は僕の「何故、欧州諸国の明確な反対スタンスを前にしても、米国は頑ななまでに、イラク攻撃を主張し、それを急ぐのか?」という質問から始まった。詳細は、別のダイアリに譲るが、Terryさんが最近 特に主張する「断固とした積極スタンス(戦争推進という単純な図式ではなく、相手の作為的な交渉や取引に応じずに徹底的に相手国にディレクトし、間違いと思う点を指摘し続けるスタンス)」と、「自由主義経済による対象国内部からのゆさぶり」等についてディスカッションした。前者に関しては、当然 多種多様な価値観があるので、米国の主義だけが通るものでないのは明らかだし、容易に相互理解に至るものではない。一方、後者は 良い悪いは別として、最近、自由主義経済がもたらす甘美な便利さや快楽が、頑なな国のスタンスまで急激なスピードで変えようとしていること、またそのドライブ・フォースは便利さを求める民衆の気持ちから発生して容易には止められないこと、更にはそうした甘美な生活がInternetというこれまでにない高速かつブロードキャスト可能な伝達手段で、あっという間に中東諸国や共産圏にも広がっていること等を実感させられる。アルカイーダが崩壊した後、アフガンに米国のポップ文化が あっというまに広がり、北朝鮮で地下市場や自由取引の萌芽が見え始めているのもそうした傾向の一部だ。■『Japanese-English交換サークル』にて。。。―――――――――――――――――――――――さて、さて。。。夜は「Japanse-English交換サークル」だったが、今日は本当に元気な人達と出会うことができた。ネイティブに何ら遜色のない会話力の女性や、日本の津軽弁まで覚え始めているITプロのネイティブ男性、そして「私は自分を日本人だと思っているんです。」と言ってはばからない日系3世の このサークルの幹事Joyさん他。そして、今日初めてお会いした小児科医であり 現在はスタンフォードのVisitingScholarであるM淵さん等々。。。本当に私にとっては楽しく有意義な時間だ。今日は、久々にY下さん夫妻にもお目にかかった。最後に、新しく知り合いになった先のM淵さんとY下さんで楽しく談笑をした。どうもY下さんによると、先週サンマテオであったシリコンバレー日本人会の新年会で、SF滞在時に よく遊んだOZKさんがわざわざLAから車で6時間もかけて参加されていたという。。。残念だなぁ。。。是非、久々に会いたかったなぁ。。。彼は、豊富な社会経験の後、UCアーバインでMBA取得に頑張っている。■ 某所にて。。。――――――――――さて、これで終わるかと思いきや、帰宅後、23時すぎになってから某所のクラブに出かけた。。。(クラブで大音量を聞くのは夏の終わり以来かな。。。?)こんな時刻からでも動こうとするのは、日本から1週間こちらに来られている某国営企業のVisitingScholarであるM本さん(現在はワインの輸入業者さんと化しています!(^-^;))の帰国前最後の夜だからだ。。。出かけると、D家さん、K村さん、I藤さんの顔が見える。ここでは、フィリピンの話などが出たなぁ。。。なんせ、あちこちの国に話題が飛んだ忙しくも充実した楽しい木曜日でした!
2003/01/24
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米国の今日1/22(水)、国連安保理のメンバーであるフランスとドイツが両国の共同声明の中で、米国のイラク攻撃反対の姿勢を明確化した。Asahi.comの記事によれば、ドイツのシュレーダー首相は「ドイツが友好国(米国のこと)に誤った道を歩んでいることを忠告する権利がある。」 とコメントしたとのこと。フランスにしても、国連安保理メンバによるイラク攻撃否認は、国連機能の最終手段と位置づけて、米国に対して慎重な対応を進言する態度は当初から際立っていた。米国との同調路線を明確化しているイギリスでも、国民の80%がイラク攻撃に反対しているという調査結果をメディアが発表した。にも、かかわらずブレア首相はこれを強行するという。また、米国では先日の1/20(月)はキング牧師の誕生にちなんだ祝日だったが、この3連休の初日1/18(土)には、米国ワシントンDCで60万人、サンフランシスコで20万人のイラク攻撃反対集会が大々的に行われた。その一方で、米国の主たるニュース・チャンネルのCNNやNBCなどは、どう見ても戦争推進派に見えてしまう。CNNは 年末前から『イラク Showdown(土壇場)』と称して、連日連夜その成り行きを報じているが、端から見ると『Showdown』ではなく、まさに悲惨なShowのカウントダウンを行っているようで、とても嫌な気分になる。NBCの場合はこうだ。。。昨日1/21の朝、フランスの老いた知識人(おそらく大学教授)を相手に、キャスタが フランスの米国路線への協力の無さと その対応の甘さを さんざん責め立てていた。そして日本は、というと、とっくの昔に(昨年中に) イージス艦の中東派遣を宣言している。そして、米国時間の今日1/22(水) 横須賀から米国の空母『キティホーク』が中東に向けて出港していき、間もなく中東には 米国軍だけで12万5000人が集結する。このように、米国の過熱ぶりとフランス/ドイツの反戦スタンスを見ると、日本のイージス艦派遣決定は、あまりに思慮がないように見える。建前と本音が違うのは明らかだ。最新鋭のレーダーと、瞬時にそのデータを画像処理する高速コンピュータを搭載して、後方支援のはずがなかろう。。。そうした優れた"視覚"をもった艦のデータは、米国のイラク攻撃の際の"目"そのものだからだ。湾岸戦争の際の「日本は 金は払ったが、血を流さず、体を動かさず。」という国際的な非難の再来に臆したのか、それとも朝鮮半島の有事を心配しての米国への義理立てか。真剣に考えれば、日本には日本なりの行動の選択肢があるだろうに。。。今、私は大いに当惑している。これを書いている今も全く考えがまとまらない。。。全く考えないより まし という程度である。勿論、戦争はほぼ絶対的な悪だと思う。ただ、その一方で 反戦パレード等には一抹の戸惑いを感じている。そういう人々の意見が絶対的に必要なのは事実だし、一国の外交を動かす可能性も十分にあるのは分かっている。しかし、反戦の意思だけで、中東やアラブ諸国の千年以上にも渡る難しい人種や宗教の問題、はたまた資本主義社会と意を別にする国々との問題が簡単に解決するはずはないと思っている。戦争は回避できても、延々と横たわる本来の問題そのものは 滅多なことでは解決しないだろう。「話し合いをもとう」と、国際社会が呼びかけて 互いの譲歩に基づく平和的解決をしようとしても、話し合いの席に着こうとすらしない国があるのも事実だ。国連の決議に基づく条約の裏で 脈々と裏切り行為が行われていた例もあるようだ。自国の困難を自国で解決せず、国際社会への外交カードに使うケースも見受ける。こうした どうしようもない手詰まりの悪政下で、貧困にあえぐ民衆が自国の圧政に耐えきれず、さりとて自分達の力で現状を変えられないとしたら、悪政の最後の解決手段として国連総意に基づく軍事行動の発動をやむなく甘受することもあるかもしれない。。。(勿論、現状の米国路線は その国連総意すら とりつけていないのだから危険極まりないが。。。)だからといって、私は決して戦争推進派ではない。むしろ、やはり強い反対派だ。ただ、そこで自分が何をすべきかを判断できていない。やはり何もしないよりは、行動すべくは反戦パレードなのか?そうした反戦スタンスは、例えば日本が北朝鮮の脅威を目前にしても同様に起こせるのか? 近くだからこそ、身近だからこそ、戦争は嫌だとして平和解決なのだろうし、近くだからこそ現実的な自衛の手段も必要となるだろう。有事を想定しない平和主義は、今の混迷した現実問題を考えると単なる理想・夢想に過ぎないからだ。いや、そうは言いつつ、日本はどこかで米国の庇護をあてにしてはいないか?イラク攻撃に賛同しなければ、朝鮮半島有事の際に守ってもらえない、と どこかで思っているだろう。そうした様々な矛盾する思いが幾つも自分の中で交錯している。。。そんな中、米国でも北朝鮮の問題は イラク問題にも匹敵するかのように 日増しに大きな問題としてクローズアップされてきている。最近、『タイム』『ニューズウィーク』『エコノミスト』3誌 全ての表紙に金正日が載ったという。。。そして、まだ、まだ、混迷と模索は続いている。。。
2003/01/22
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1/13(月)~1/15(水)のカンファレンスを挟んで、日本から出張に来られている人や友人との会食が続いている。。。こうした皆さんは、渡米する前に一言 『飯でも食いに行こうよ。』とか『どこか、旨い店あるだろう?連れてってよ!』と声をかけてくれる。。。こちらに住んでいると、こちらの生活を見せてほしいというリクエスト等も多く、概して日頃公私に渡ってお客さんが多い。だが、それにも増して、ここしばらくの会食ブームはすごいものがある。。(^-^;)会食に出かけると毎回楽しく、日本の職場の情報や地元ネタを聞いたりすることができる。一方、こちらからもシリコンバレー発の情報やワーキングスタイル、環境の違い、日本の企業に何が足りていないか?等を議論させてもらうこともある。。。 そこで、今日はここしばらくの会食の結果をダイジェストでお知らせということにしましょう。。。(^-^;)(^-^;)(^-^;)▼1/12(日) @『ZIBIBBO』with ASKさん/I村君/I川君 『ZIBIBBO』ってこんなところ! 仕事で来られているASKさん、I村君に、UCBのVisitingScholarのI川君を加えて、皆さんをExhibitionキッチンと洒落た雰囲気で好きな『ZIBIBBO』にご案内した。オイスターをダースで頼み、主にイタリア料理を沢山食べた。ワインはカベルネ・ソーベニヨンのちょっとだけ古いのを1本空けた。ASKさんもI村君も、そして我々も翌日から仕事が本番となるので、概して控えめな行儀のよい食事会だった。まあ、もっともこのレストラン&Barの雰囲気がそうですからね。。。ASKさんからとても美味しいふりかけのお土産と、I村君からは純米吟醸酒『出羽桜』を頂いた。ありがとうございました。m(__)m 僕からはI村君に新しい特許に関するサインをプレゼント(??)しました。。。(^-^;)▼1/16(木) @『SUNDANCE』with ASKさん/YGMさん 『SUNDANCE』ってこんなところ! かねてより、皆さんからアメリカに行ったら是非この人とは会っておけ!と推薦されていたYMGさんを交えて食事会をすることとなった。一方、カンファレンスが終了した私同様、先のASKさんもこちらの仕事が終了して、『仕事も終わったし、旨いステーキ食わせてよ。』の分かりやすいメッセージで、このお店に来ることとなった。Stanfordのすぐそばにあるお店で、PaloAlto周辺では知らない人はいないほどの、Prime Libの名店である。19:15に予約を入れておき、皆で集合した後、スモークド・サーモンのアペタイザや、12オンス(約350g)のPrime Libを食べた。ここでは、’98のBeringerのカルベネ・ソーベニヨン(赤ワイン)を1本空けた。。。(また飲んでいる。。。)職場の皆さんの仕事の状況や米国でのYMGさん/私の生活面の話を中心に、大変楽しい食事会だった。。。▼1/17(金) @『湖南叉一村』with T本さん/Kさん/I村君 他 今度はUCBのVisitingScholarのI川君の上司にあたるT本さんらと食事会。T本さんは、私の職場の上司の方ではないものの、事業所の横断的なプロジェクトで何度もご一緒させて頂いた方で、何かと声をかけてくださる方である。この日は、先の1/12のI村君や米国に駐在されているKさん、UCBのI川君などが皆合流して、6名の大きな所帯で食事会となった。折りしも、僕とI川君はTahoeのカンファレンスで重いアメリカン・スタイルの食事が続いていたため、PaloAlto周辺の洋食に少々辟易していたところ、Kさんが『湖南叉一村』という外見と名称はなんとも奇妙な中華レストランを予約してくれていた。。。確かに外見はよくないものの、ホットサワースープや海老のスチーム、蟹の唐揚げ、炒飯や青菜のソティーなどはいずれも絶品で、そのリーズナブルな値段と共に、すっかりお気に入りとなってしまった。。。ここでは、主に事業所の昔話や、直近の開発の苦労話、普段なかなか知ることのできない職場の皆さんの素顔などについて話が盛り上がった。T本さんの終始皆をひきつける話っぷりが雰囲気を盛り上げていたと思う。。。T本さん本当にご馳走さまでした!そして、実はこの日、予定がバッティングしていた次の集まりへと合流するのであった。。。▼1/17(金) @『TMPP』with M本さん+いつものメンバ さてさて、この日 夏に帰国した某企業のかつてのVisitingScholar M本さんがStanfordを訪れるとあって、飲み会が急遽セッティングされた。。。しかし、僕は上の食事会と予定がバッティングしており、22時も回った頃から2次会(?)に参加することとなった。。。行ってみると、おお!ここは日本か!某サイトで有名な(?)このお店。。。中に入ると、いきなりKARAOKEとお姉さん達が目に入る。。。日本の悪しき(??)下品な(??)文化が炸裂している。。。いったいこうした容姿を見たのは何ヶ月ぶりなんだろう。。。ゲイシャ、フジヤマ、ハラキリ、サムライ、That’s Japanse文化か?!この会に集まった皆さんは、いずれも僕の年齢±2歳に収まっており非常に似た世代である。。。M本さんが夏に帰国してからの話しや、何故かラマーズ法の付き添い時の男性の耐久度や、生まれたばかりの子供の扱いに関する神経の遣いようなど、思いもよらないことに次々と話が飛んだ。。。全くとりとめのない時間をすごしたが、たまのガス抜きとしてはよかったのではないかと思う。。。(^-^;)(^-^;)(^-^;)さて、今日のダイアリは それこそとりとめがありませんが、とりあえずここで報告をおしまいとしましょう。。。
2003/01/18
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1/13(月)~1/15(水)に渡ったLake Tahoe(タホ湖)でのカンファレンスが終了した。2泊3日に及ぶ今回のスケジュールで最も印象深かったのは、やはり2日目の1/14(火)だろう。そこで、この2日目について書こうと思う。。。▼2日目 午前中~昼 プレゼンタイム―――――――――――――――――― 2日目は、なんせスケジュールが朝からとてもタイトだった。。。(^-^;) 朝8:30から各研究に関するプレゼンが6つあったが、そのうち2つは大変実用的なもの、残りは幾分抽象度が高い内容で、こういう際に英語を母国語としない我々は少々つらい。。。カンファレンス準備の疲れも出てきているし、朝のまだ始動しきらない時間帯だけに、聞きなれない内容を抽象論で聞いて咀嚼するのに時間がかかるのだ。。。そのうちの1つは、従来のコンピュータシステムの常識からすると、かなり逆説的なアプローチをとっていたため、会場ではちょっとしたディスカッションが巻き起こった。 午前中のプレゼンが終了すると、スケジュールにはあったものの、本当に行くことになるか半信半疑だったSKIタイム決行ということになった。こういうときにアメリカ人の切換えの早さと潔さに感心してしまう。日本で ともするとありがちな従事時間が長ければやった気になるといったWetな悪癖はなく、「仕事するときは仕事する!(集中して仕事をした後は)思い切り遊ぶ!」という姿勢が強烈なまでに、はっきりとしている。今回のカンファレンスには、その輝かしい業績で コンピュータ業界で名を知らない人はいないという大教授(それでいて全く飾らない自然体な姿勢は魅力だ。。。)がホストとなっているが、彼とて例外ではなく、むしろその先頭に立ってアグレッシブさを発揮し、一陣のSKIを促している。 【上段左】 UCB(UCバークレイ)所有のバス『Golden Bear』号です。【上段中】 ゲレンデ『Alpine Maedows』から見たLake Tahoe(タホ湖)です。【上段右】 私、ポスタセッションはこんな感じでやっていました。【中段左】 宿泊していた『Granlibakken』の早朝の様子です。【中段中】 同じく、朝日いっぱいの『Granlibakken』!【中段右】 こちらは私の泊まっていた棟です。【下段左】 初日のポスタセッション会場の脇で、組まれたピアノ+バイオリン+オーボエのトリオ!ピアノは我々の教授、バイオリンはUCBのドクタ某氏。彼はカメラも趣味とする多趣味人間!【下段中】 『Granlibakken』のダイニングスペースの暖炉です。【下段右】 こちらは2日目の素晴らしいピアノ+Singerのコンビです。右手に見えるは世界的超有名教授。でも、でも本当に優しくて懐の大きさを感じる人です。。。(^-^)(^-^)(^-^)――――――――――――――――――――――――――――▼2日目 昼~夕方 SKIタイム―――――――――――――― そんなこんなで、つい先ほどまで次世代のコンピュータ・システムを熱く論じていた学生やエンジニア達は、大急ぎの着替えの後、カンファレンスセンタが用意してくれた旨いチキンチーズ・サンドと果物の可愛らしいランチセットをもって送迎バスに乗り込んだ。。。ゲレンデは、カンファレンスセンターから車で20分程度南下した『Alpine Maedows(アルパイン・メドウズ)』という針葉樹が大変美しいゲレンデ。。。(『Alpine Maedows(アルパイン・メドウズ)』ってこんなところ! )SKI場に着くと、ポスト・ドクタも企業人もマスタの学生(修士学生)も一緒になって、この上ない雪質のSKIを楽しんだ。。。もともと、気温が低く西海岸特有の低い湿度によって、雪質はまさにパウダーそのもので、山の頂上からの急斜面の滑降も苦にならない。スピードを殺すことなく、SKIのエッジが上手く効き、きれいなフォームを作る練習には最高のコンディションだった。 今回は荷物の都合上、SKIセットはレンタルだったが、最初からスピードを出して飛ばすのは分かっていたため少し性能指向のセットを借りた。その結果、板は『K2』(160cmのカーヴィング)でブーツは『HEAD』のフロントバックル。最近のカーヴィングSKIとブーツの設計はやはりいいなと思った。今回の最高の雪質とあいまって、文句無くSKIを楽しむことができた。 『Alpine Maedows』のゲレンデは、木々が美しく林間コースの多い、変化に富んだゲレンデだった。おそらく中級者レベルに重点を置いたコース構成と思われる。ゲレンデには、一部『Lake View』や『Mountain View』といったコースがあり、周囲の広大な自然を満喫することができる。そうしたコースを自分のレベルにあわせて組み合わせることで、各レベル毎のツアーリングSKIを楽しむことができる。結局SKIは 正味13時頃から16時までの短時間に集中して楽しんだことになる。。。ふ~っ充実!充実!▼ 2日目 夕方~夜 プレゼン&ポスタセッション タイム――――――――――――――――――――――――――― SKIから帰ってくると、例の著名な教授が 「あと2分で夕方のプレゼンが始まるから皆早くね!」と発破をかけていた。。。(^-^;) まさに、この辺の切換えがすごい!皆も皆で、その急な切換えにちゃんとリズムをあわせて、すっと会場に集まってプレゼンが再開された。。。ここまでくると気持ちのいいものである。夕食前に、3つほどプレゼンがあった。いずれも近い将来のコンピュータ・システムを相手とした内容で、コストやシステムの複雑性を少々度外視した感はあったが興味深かった。夕食後は、今回のカンファレンスでも最高に面白かったショート・ショートのプレゼンテーション。。。1人わずか5分の持ち時間で、各企業の人達が問題提起したいこと、コンピュータ・システムの悩みどころ、今後のコンピュータ・システム・トレンド等を やんや、やんやの大騒ぎの中、プレゼンするのである!ここでは なぜかアルコールもサーブされていたため、皆 羽目を外して、それでいて本音をがんがんディスカッションしていた。。。最高だった!現在のシステムへの皮肉や揶揄が、ジョークたっぷりに、それでいて包み隠さず本質をついて議論された。まさに、こうした小さなカンファレンスの醍醐味だろう。。。プレゼンが終了すると、もう22時頃だったが、興奮冷めやらぬまま、更に別室に移って ポスターセッションが開始された。(^-^;)昨夜に引き続き我々の出番である。正直、SKIとこの熱いディスカッションで へろへろだったが、暖炉に赤々と火が燃える中、少々朦朧としながら とにかく始めることにした。。。(^-^;)(^-^;)(^-^;)我々のポスターに興味をもってくれた人達は、昨夜までは主にこの分野の関係企業の人達だったのに対し、この日はUCB(UCバークレイ)やスタンフォードのポスト・ドクタやドクタ/マスタ学生、先生が多く、ざっくばらんに有意義なディスカッションをすることができた。ここでは意義深いビジネスカードの交換も多く、今回の集まりの後にプレゼン資料の交換や相手先への訪問等の約束を入れることができた。 一方、ポスタの開始と共に、我々の教授のJazzピアノと某社の女性研究者の唄によるセッションが始まった。彼女は我々のポスタに興味をもってコンタクトしてくれた人であり、今回のカンファレンスでその容姿と共に切れ味のするどい論旨で目立っていた人である。このセッションは本当に素晴らしく、これに気をよくした某有名教授もピアノの脇に居座ってしまうほどだった。(^-^)(^-^)(^-^)こうした濃密な時間を経て、カンファレンス(リトリート)2日目が終わっていった。。。渡米後5ヶ月、スタンフォードに来てから4ヶ月の時点で、こうした形で一応のアウトプットを出したことは、自分にとって大きな収穫だったと思う。例の大教授の言葉にあった通り、『さあ、次はどうする?』について、しばし また具体的な方向性を模索してみようと思う。
2003/01/15
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カリフォルニア州とネバダ州のほぼ州境にあるLake Tahoe(タホ湖)のカンファレンスセンター『Granlibakken』(http://www.granlibakken.com/ )で、UCB(UCバークレイ)とスタンフォード大学がホストとなり、企業の人達を招来したカンファレンスの初日が今日、無事終了した! 私はこのカンファレンスには、スタンフォード側のVisitingScholar(企業からの派遣研究者)の立場でポスターセッションに参加していた。。。今回の集まりは、国際カンファレンス等から連想する数1000人規模のそれとは違い、厳密にはリトリートと呼ばれる類いの研究発表会に近い。それでも、昼の開始時点で50名程度、夜の部となるとざっと100名以上は参加していたため、大学が私的に招く会議としては決して小さくはないと思った。。。やはり、企画側の教授陣が超著名人というのが集客効果になっているのだろう。。。招来した企業は、いずれもコンピュータ関連のサーバベンダ、ストレージベンダ、ネットワーク機器ベンダ、Internetサービスベンダ、システム構築ベンダ、大手ITユーザ企業等、そうそうたる顔ぶれだった。。。 そんな今日1/13を振り返ると、朝8時前にUCBの前を2台の大型バスで出発した。2泊3日の荷物にポスターセッション用の大きなパネル・ボードなどを持ち込んで乗り込んだ。かれこれ4時間弱で、冬のSKIリゾートとして名高いLake Tahoeのカンファレンス設備をもつ大型ロッジ『Granlibakken』(http://www.granlibakken.com/ )に到着した。大きなホール型のダイニングで簡単なBuffet形式の昼食を参加者全員で摂った。席につくなり、すぐに企業の人達(私も本当は企業人だが。。。(^-^;))との簡単な挨拶代わりの会話が始まった。。。 昼食後、ホスト側の3教授が連続して研究の現状を披露すべくプレゼンを実施した。やはり、彼らは話すことに非常に慣れていて、プレゼン開始後すぐにペースをぐんぐん上げて周囲の関心を集めていく。そして、ばっとプレゼンを終了して引き上げていく様(さま)は見事である。。。 続けてドクタ学生などを中心に、夕食を挟んで計7本のプレゼンが続いた。いずれも、企業の発表等と異なり、抽象度が高いので理解するのは容易ではないし、プレゼンによっては『そこからが問題なんじゃない!どこが落とし所なのよ?』と言いたくなるものもあったが、我々が今後の技術の方向性を見極めていく意味ではまあ有意義な内容だったと言える。そして、いよいよ21時になると、ポスターセッションの時間となった。。。12月になる前からいろいろと資料作りをしてきたが、その内容を披露する機会である。ただ、少し気が楽だったのは、夕食で各テーブルにワインがサーブされていたため、皆少しアルコールが入っていたこと。また、1日の終わりが見えてきていて、皆気持ちが和らいでいたこと。。。結局、ポスターセッションは、予定を大幅に超えて2時間程度続いたが、その間中、会場には和気藹々とした雰囲気が流れ、それでいてところどころで熱っぽい議論が展開されていた。私も、トータルで6、7名程度の識者に自分のポスターの内容を説明した。『まさに、その通りだ。』と、同意してくれる人が多い中で、ポスターの1ステップ1ステップを咀嚼しながら、『本当にこういう流れになっていくの?』という慎重かつ厳密な検証をしてくれたありがたい意見もあったりした。中には、研究所に案内してくれることを約束してくれた企業もある。。。(^-^)そうした際のビジネス・カードの交換は、シンパシに基づいて小さな契約が成立したようで爽快である。こうした場でのちょっとした醍醐味だと思う。終盤に、よい意味での『That’s America!』的なことが起こった。。。UCBのあるドクタの学生がバイオリンを、そして私の教授がピアノを弾き始めたのである。途中、企業からの参加者の方(?)がオーボエで加勢したため、ちょっとした変形トリオとなった。。。東海岸はNY出身で、日頃マシンガンのように喋りまくる教授が、カンファレンスの取り仕切りだけでなく、サービス精神いっぱいに、ピアノまで弾いて会場を盛り上げてくれることに本当に敬服してしまった。。。今回のような規模の小さな集まりだからできることかもしれないが、それでも日本の同様の集まりで、このような気の利いた手作りのもてなしは見たことがない。。。本当によい意味での『That’s America!』である。。。さて、今日はここしばらくの資料準備がたたって本当に寝不足である。。。月明かりとそれを反射する雪明りで うっすら明るい外の通路を渡って、張り詰めた冷たい空気の中、会議棟から自分の部屋に帰ってきた。。。よし、今日は眠るとするか。。。 おやすみなさい。。。
2003/01/13
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1/13(月)~1/15(水)に、カリフォルニア州とネバダ州の州境に位置するLake Tahoe(タホ湖)で開催されるジョイント・ミーティングのためのプレゼン準備にやっとメドがついた。。。プレゼンとは言っても、今回はポスタ・セッションでの参加となるため、人前でスピーチをするプレゼンとは少し勝手が異なる。ご存知のない方のために簡単な解説をすると、ポスタ・セッションとは、大判のパネル(1枚あたり1.5m×1mくらい、希望により複数使用可)に自分のプレゼン内容を貼り付け、そのポスタをカンファレンス会場にセッティングする。プレゼンタは、その内容に興味をもって集まってきてくれた人達に対して、詳細な説明を繰り返し実施するというタイプのプレゼンである。 今回のカンファレンスは、繰り返し書いているようにUCB(UCバークレイ)とスタンフォード大学がホストとなり、関係企業の皆さんを招来する。企業からのVisitingScholarとして、スタンフォードに来てから早くも4ヶ月強が経過するが、『何をどのようなスタンスで研究・検討し、どういう形でアウトプットしていくか?』また、『そうしたアウトプットを確保・管理するために どのようにマイル・ストーンを置いていくか?』『まだ世の中に発表していない内容を、競合他社や特許の出願状況を意識して どのレベルまでアナウンスしてよいか?』『自分達の所属する研究プロジェクトにおいて、我々のスタンス・方向性は合致しているか?』といった自問自答は、自分のいくつかの側面を鍛えるのには良かったが、楽なプロセスではなかった。とにかく なんとか形にして、教授からのストーリーチェックや観点に関するチェックも無事通過した。後は、日本のバック・オフィスにアナウンスの可否を確認したら本番に臨むことになる。カンファレンスだから、自分達の発表以外に、同じような分野に関係する大学や企業の研究状況をウォッチすることも1つの大きな目的である。英語のプレゼンによる程よい緊張感を感じながらも、楽しんで頑張ってこようと思う。 ところで、このカンファレンスの前後に食事会が集中している。いずれも、日本のオフィスから来る同年代の仲間や、上司の方々とのものが多い。最近、こうして渡米の際に声をかけて下さる皆さんが益々多く、嬉しい限りである。(今度は親しい人を家にご招待できるようにしようかな。。。)特に、こうしたまとまった仕事が終わった後は、気持ちよく談笑できるに違いない。。。有意義な時間になるといいな。ここシリコンバレー スタンフォード周辺は、年始から暖かい日が続き、日中 半袖でも大丈夫なほどの気候だった。。。しかし、ここ数日は適度な雨が 適度な湿気をもたらしてくれている。。。プレゼン準備がほぼ片付いた昨夜、大学のビルディングを出ると、夜の透明な空気に おそらくオークのものと思われる木の香が存分にわきあがっていて大変気持ち良かった。。。こう思えたのは、気持ちが少しほぐれたからかな。。。?(^-^;)
2003/01/12
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や、やはり遅れた!! あまりのお約束ぶりと、そのあまりのアバウトさにしばし呆然としてしまったが、やはりカルトレインは遅れたのである。。。(^-^;) ここに書かないわけにはいかないだろう、ということで、これ、昨日1/8(水)USのダイアリの後日談ということになります。よろしければ昨日のダイアリ(http://plaza.rakuten.co.jp/southernbeach/diaryold/20030108/ )を読んでからお読み下さい。。。(^-^;)昨日1/8は昼過ぎに、初めてカルトレインにバイク(自転車)を載せて、南サンフランシスコにある私達の会社のオフィスに向かった。オフィスは南サンフランシスコの3Com(スリー・コム)スタジオの入り江を挟んで対面に位置している。私の家の最寄り駅『サンアントニオ』から目的地の『南サンフランシスコ』までは、ざっと17駅。。。予定では約50分の乗車である。バイクを載せるとあって、比較的最近入手した新車のマウンテン・バイクの雄姿をホームで写真に撮ったりしながら列車を待った。。。※ 今回は特に圧縮で画質劣化が激しく残念です。。。(T_T)【上段左】カルトレインの雄姿(?)です。【上段中】カルトレインはこのようにジュラルミンのハイデッキ(2階建て)です。【上段右】最寄りの『サンアントニオ(SanAntonio)』の駅。日本やヨーロッパの駅と違い、カルトレインの駅はどこもこうした簡略なものが多いのです。。。まるで、ポスト・オフィスみたいでしょ?駅員は普通いないため、チケットは自販機で自分で買いますし、駅のホームにも道路から簡単に入ることができてしまいます。。。【中段左】『SanAntonio』駅の目前のタウンハウス街。それでも、BMWやメルセデス、Audiの生息率が異常に高し!やはり、この辺は豊かです。。。【中段中】同上。住宅街の午後の木漏れ日を撮ってみました。【中段右】マウンテン・バイクをホームにて撮影。ダブル・スプリングの本格派の新車をMovingSaleでGetしました!【下段左】カルトレインのバイク運搬車両の内部です。左手奥にバイク置場があり、手前は申し訳程度の座席。そして2階デッキの座席は、全て1人掛けの座席です。【下段中】3Comスタジアムそばの会社のオフィスビルです。きれいで大きいので、この辺のランドマークになっています。【下段右】オフィスから、サンフランシスコ湾のハーバーを望んだところです。――――――――――――――――――――――――――――やがて、やってきた列車にバイクを連れて乗り込むと、ここ最近のプレゼン準備で睡眠不足が続いているためか、昼の暖かい車内ですっかり眠り込んでしまった。ところが、ふと気付くと、6駅目の『レッドウッドCity』駅で列車が止まっている。。。だが、待てど暮らせど動かない。。。あれ?? なんで? 何もアナウンスないよ。。。もう30分近く止まっているのに。。。これじゃあ、UCBのI川君との待ち合わせに遅れちゃうのは確実。。。列車なら時間が正確だと思ったのに。。。ただ、不思議なのはどの乗客も特に不安がっていないこと。。しばらくして、向こうから こういうときに、やおら元気の出る街のヒーロー的おじさんが、車掌の代わりに順々に今の状況を他の乗客に説明しながら歩いて来てくれている。 まるで、英雄のように得意満面の顔をしている。。。(^-^;)わざわざ聞きに行かなくても、そのおじさんに声をかければ、きっと満面の笑顔で今の状況を教えてくれるに違いない! らくちん!(^-^;)それによれば、『遅延の原因は関係者から告げられていないものの、後続の列車にも遅延が伝播してしまうので、これからミルブラエの駅まで、8駅全てをかっとばしていく!』という割りきりまくった判断であった。。。(^-^;)(^-^;)(^-^;)ミルブラエ駅は、SFO(サンフランシスコ国際空港)の最寄駅であるため、ここで停まるのは最低限必要なのだろう。。。。で、そこからは全駅SFまで停車するということで、やっとカルトレインは動き出した。。。動き出すと、やはり結構早い。 なんだ、ちゃんとやればできるじゃない!的感想をもちながら、ミルブラエから2つ目の駅で降りた。結局、I川君との元々の待ち合わせには30分弱遅れたが、車内から携帯で連絡済みであったためか、彼は快く駅で待っていてくれ、呑気に(?)私の乗ってきた列車の写真を撮っていた。。まるで古い映画の1シーンのように、申し訳程度のコンクリートを地べたに敷いただけのホームに降り立つと、I川君が半分苦笑しながらこちらに歩いてきた。。。そのとき、2人の口をついて出たフレーズが、『That’s America!』ヤボになるので詳しくは説明しないが、日本人がこういうフレーズを口にするとき、往々にしてアメリカのシステムを揶揄していることが少なくない。。。今回の場合は、まさにこれだ。。。アメリカ人の、20~30分という時間遅延を大して気にしない時間スケールと、列車は遅れるものというある種寛大な(?or鈍感な?)感覚に驚く。。。特に個人的に不思議に思うのは、ここシリコンバレーは、世界のハイテクComputer企業の粋を集めた場所であり それらの技術には申し分ない一方、社会インフラ・システムが妙に脆弱だということである。。。スタンフォードのあるパロアルト周辺は、全米でも屈指の高級住宅街ながら、このように列車のシステムは貧弱だし、雨季の嵐などには結構簡単に電気が瞬停したり停電したりする。また、道路は簡単に冠水するし、強風で街路樹が簡単に倒れて幹線道路やFreewayの1車線をふさぐといった弱さもある。。。この極端なまでのギャップが日本と大きく違うところ。。。
2003/01/09
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本当に久々の更新となってしまいました。皆さんお久しぶりです! 何せ、1/2~1/5のLake Tahoe(タホ湖)でのスキーバケーションは非常に充実していて楽しかったのですが、その行き帰りの車の状態が大変だったこと、そしてスキーバケーションから帰ってきて、今度は『年末再調整』(うっ!思いっきり日本文化だ!)や『1月中旬のLake Tahoeでのカンファレンス準備』などで、すっかり忙殺されていました。。。本当に、いつまでたっても貧乏性ですね。。。(^-^;)ところで、今日1/8(水)は(1/6(月)以来ずっとなのですが。。。)すっかり春のような暖かい晴天です。陽がさしている場所などは、気温が高く、ともすると半袖でも過ごせるような気温で運動をすると暑さを感じるほどで、特に寒い今年の日本とは大違いと思われます。そんな中、今日は例の1月中旬のLake Tahoeでのカンファレンス準備のため、サンフランシスコそばの我々の会社の米国Officeビルに出かけてきます。ここはすぐそばに『サンフランシスコ・ジャイアンツ』の3Com(スリー・コム)スタジアムがあるところで、この一帯ではひときわ目立つ巨大なオフィス・ビルディングです。Lake Tahoeでのカンファレンスは、以前にも書いたように、UCB(UCバークレイ)とStanfordとインダストリアル(業界の民間企業)のジョイント・ミーティングなのですが、そこで我々はポスターセッションを実施する予定です。これに、UCBへVisitingScholarで来ているI川君とStanfordのVisitingSchoalarである私の2人の共同で取り掛かるのですが、SFの対岸にあるBekeleyとシリコンバレーエリアのStanfordでは行き来が大変なので、以前より米国オフィスの一室をお借りしようとお願いしていたのでした。。。関係の方々の協力で、使用を快諾して頂き、これから出かける次第です。。。m(__)m車をエンジン不良の修理(後日、詳細記述予定)見積りに出しているため、今日はなんとカルトレイン(http://www.caltrain.com/ )にバイク(自転車)を載せて、オフィスに向かう予定です。車で120 km/h程度で走れば、40分程度で着く場所ですが、カルトレインだと少々ゆっくりで多数の駅に停まるため、50分強かかりそうです。。。ですが、どうせやるなら楽しんでしまえ!が私の信条ですから、ここは大陸横断でも夢見ながらカルトレインでの移動を楽しみたいと思います。ちなみに、カルトレインは皆さんのイメージにある(であろう)とおり、米国にありがちなジュラルミンの2階デッキの大型列車で、先頭車両はバイク(自転車)専用デッキとなっています。客室車両は清潔な総2階デッキ構成です。私の家から最寄りの『San Antonio駅』から『South SanFrancisco駅』までは17駅ほど。。。カルトレインの公式サイトはこちら!オフィスに着いたら、I川君とストーリーのPolish Upに集中する予定です。まだ、Polish Upレベルまで到達しないかな。。。?(^-^;)どちらかと言うと、最後のストーリーFixレベルですね。。。(^-^;)それでは、また!
2003/01/08
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あけましておめでとうございます。昨年は、ここ米国Stanford大学への社費留学をはじめ、本当に表現しきれないほど多くのことがありましたが、本当に皆さんのお世話になりました。どうか、今年もよろしくお願いいたします。さて、これから(つまり1/1の晩に)出発して、1/2(木)~1/5(日)までカリフォルニア州とネバダ州の境にあるLake Tahoe(タホ湖)にSKIバケーションに出かけてきます。さんざん整備したのですが、車がどうも高速域でブローしかかっているのが大変気になりますが、なんとか出かけてきます。無理は禁物ですので、ゆるり、ゆるりと車をいたわりながら行ってきます。日本そして米国の知り合いの皆さん、どうかよいお正月をお過ごし下さい。また、重ねて、今年もよろしくお願いいたします!
2003/01/01
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