2015年10月09日
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カテゴリ: 音楽 [洋楽]
Gingko biloba JPG1d


洋楽特集 第34回
落葉の季節です。
秋らしい音楽 をどうぞ・・・



10月に入り 肌寒くなって来ましたが
冷たいアイスとビールは 年がら年中喰って飲んでいるのは変わらない
・・・ 今日この頃をいかがお過ごしでしょうか

さて

70年~90年代を中心に、子供の頃若かりし頃耳にして来た音楽をご紹介する
洋楽特集 『~どうぞ』 シリーズ  今回は第34回


今回は 秋も深まる季節に相応しい
落葉を感じる音楽をお送りします

秋の代名詞の「落ち葉」ですが
古くから音楽にも使われてきた 季語でもあります
演奏に雰囲気を感じるものから歌詞に落ち葉と入ったものまで
様々ですが

どれも 四季を人生に例えた造りになっているのは
今も昔も変わらない様です

それではスタート!



△▼ △▼ △▼
Paul McCartney - My Love (1972)
ポール・マッカトニー - マイ・ラブ

収録アルバム『レッド・ローズ・スピードウェイ』

Paul McCartney with Linda McCartney - Wings - 1976
Paul McCartney
(画像引用:Wikimedia)


実に壮大なマッタリ感・・・


ポップス界のレジェンド ポール・マッカトニーの
代表曲的バラードソングです

■■

黄昏時の輝く夕日が見えてくる様な 緩やかな演奏をバックに
特徴的なの温かみのあるボーカルが 語りかける様に唄い上げて

オーケストラと共に壮大な拡がりを持って締めくくる
歴史的名曲に相応しいナンバーに仕上がっています


「マイ・ウェイ」の様な クライマックスに向けて
巨大なカタルシスを感じる過剰な程のドラマティックな演出はありませんが

深く心に染みるような印象が残るのも

決して特別な事を唄っているのでは無く
常に等身大の 1人の人としての立場で捉え

誰もが理解出来て 誰もが体験する事を曲にして
それが人にとって何よりも特別な事であるという

ポールの温かみのある人柄が見えて来る様な
そんなメッセージを感じる楽曲だからなのだと思います


△▼ △▼ △▼
Paul Simon - Something So Right (1973)
ポール・サイモン - 何かがうまく

収録アルバム『ひとりごと』

Paul Simon in 1982
Paul Simon
(画像引用:Wikimedia)

 昔は
「サウンド・オブ・サイレンス」の
 イントロを弾こうと ギターを始めて
「ボクサー」の
 イントロが弾けずに ギターを辞める
 のが 定番 でした



世界的デュオ 「サイモン & ガーファンクル」の活動を経て
ソロ活動後はラテン、レゲエ、アフリカ系ミュージックを導入した
幅広い音楽活動を行い
「ワールドミュージック」という言葉を世に広めた先駆者的な存在でもあり

グラミ賞では史上最多の13回受賞を成し遂げ
2001年にはロックの殿堂入りを果たした 世界的シンガー・ソングライターです

■■


曲作りの特徴は 美しく繊細なメロディーにあり
本曲も印象的で心に残る様なメロディーで作られていますが

その歌詞も特筆すべきものがあり、詩人としての評価の高い
アーティストでもあります

タイトルの「Something So Right (何かがうまく)」は
歌詞の中に何度も出てくるのですが

愛する人との心温まる出来事を語る冒頭とは裏腹な

「うまく行かない」事を当たり前と感じながら心に壁を作り生きて来て
「うまく」いく事に当惑する 複雑な心境を唄った独白的な内容の歌であり

2つの異なった意味に聴き取れる「何かがうまく」という言葉が
人の心の奥底を深く物語った、非常に優れた楽曲だと思います


△▼ △▼ △▼
King Crimson - The Night Watch (1973)
キング・クリムゾン - 夜を支配する人

収録アルバム『暗黒の世界』

John Wetton playing bass live
John Wetton
(画像引用:Wikimedia)


ジョン・ウェットンが居た頃の エイジア は
コーラかハンバーガー 」だと
絶対売れるモノの一つ として称されました



ギタリストでリーダーのロバート・フィリップ率いるキング・クリムゾンの
エイジアのジョン・ウェットンが在籍していた時期の代表曲的ナンバーです

■■

プログレッシブ・ロック・バンドとして括られ
後期のノイジーなインタープレイ的スタイルが評価されたバンドですが

「風に語りて」「土曜日の本」「放浪者」など
繊細で非常に美しいメロディーの楽曲を作る事でも知られており

その対極に当たるノイズ・サウンドを含めた
特異な作風を持ったバンドでもありました


本曲はオランダの画家で
光と影の魔術師の異名を持つ レンブラントの「 夜警 」から触発された楽曲で

散文に近い構成の歌詞は一般的に難解と言われておりますが

誇りを持って自分の街は自分で守る17世紀の欧州の自警の歴史になぞられた
混沌とした世界で安全が脅かされながら生きる現代人へ向けての
問いかけとも言える内容に取れます


本曲はイントロがオランダ・アムステルダム公演のライヴ演奏で
後半がスタジオ録音という変わった構成ですが

演奏中に当時のサンプリング系キーボード「メロトロン」が故障し
当初の目的の演奏が果たせなかった為の差し替え処置かと思われます


△▼ △▼ △▼
Neil Young - Harvest Moon (1992)
ニール・ヤング - ハーヴェスト・ムーン

収録アルバム『ハーヴェスト・ムーン』

Neil-Young 2006
Neil Young
(画像引用:Wikimedia)


このヒトのノイジー・ミュージックは
事情 を知らないと 中二病 の様に見えるので
初心者は注意が必要 です



カナダの世界的シンガー・ソングライター ニール・ヤングの
ノイジーなロックに傾倒していた時期を経て
原点回帰となった傑作アルバムからの 代表曲的ナンバーです

■■

先程のポール・サイモン同様に
繊細なメロディーと 深い内容の歌詞に定評のあるフォーク・シンガーですが

ノイジーなロックに傾倒した作品も数多く発表しており
その両極端な音楽性を通して

複雑な現代社会を鋭く切った 非常に社会性の高い作品を発表する
社会的にも影響力の高い稀有なアーティストでもあります


本曲はタイトル通り 中秋の名月 をモチーフにしたシンプルな曲で

都会の騒乱を離れた静かな場所で 愛する人と一時の時間を過ごす
小さな幸せを唄った 非常に心に染みる様な名曲です


△▼ △▼ △▼
Boz Scaggs - Harbor Lights (1976)
ボズ・スキャッグス - ハーバー・ライト

収録アルバム『シルク・ディグリーズ』

BozSkaggs0449
Boz Skaggs
(画像引用:Wikimedia)


ユーミンと並ぶ
中央高速を走りたくなる




80年代に流行したAORを代表するシンガー・ソングライター
ボズ・スキャッグスの グラミー賞を受賞した大ヒットアルバムからの

代表曲的ナンバーです

■■


元々はスティーヴ・ミラー・バンドでデビューを果たし
ソロとしてはR&Bサウンドのアルバムをリリースしていた
ブルース寄りなアーティストでしたが

後にTOTOのメンバーとなる
Keybord - デヴィッド・ペイチ
Bass - デヴィッド・ハンゲイト
Drum - ジェフ・ポーカロ
など Jazz フュージョン系ミュージシャンが参加した本アルバムで
ソウル・ベースなコンテンポラリー・スタイルへと大胆な変身を遂げ

以降、ソウルフルなAORアーティストとして活躍して行きます


煌めく星と港の灯りが入り混じり 夜の帳が降りて来る様子が見えて来る様な
揺蕩う様にゆったりとした演奏が

さすらう男の心情とロマンをしっとりと歌い上げ

車で夜のハイウェイを飛ばす
アップテンポとなるラストまで一気に聴かせる

非常にエモーショナルなスロー・バラードです


△▼ △▼ △


という所で今回は終了です
それでは本日も 素敵な一日をお過ごし下さい。






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最終更新日  2018年11月22日 02時23分03秒
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