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あらすじを書くのが嫌になるくらいのコテコテの復讐劇でオペラみたい、もう「Law & Order」は影も形もないなあと思いながら見ていました。BGMも聞いたことがないくらい、ベタな盛り上げ方。タイトルはもちろんシェークスピアの「オセロ」(オペラだと「オテッロ」)、誰がオセロで誰がイアーゴかというのは明白です。しかしデズデモーナ役はすんなりとは当てはまりませんね。ステイプラーの眼の前でマクレーンとウィートリーを取り逃がし、組織犯罪班はその行方を探る。取り逃がす直前に辺り一帯に停電があり、一瞬の無線の不通があった。マクレーンが逃げ込んだ建設現場からは、世界金融の心臓部と呼ばれる最先端のデータセンターがある。証券取引所も利用しており、侵入、ハッキングは不可能だという。しかしジェットは停電による侵入検知システムの再起動には僅かだが隙間があり、マクレーンなら侵入することは可能だという。彼らはデータセンターをハッキングして市場の金をだまし取ることができる。データセンターの応対は何かを隠しているように見える。ベルとステイプラーは合同捜査本部でマクレーン逃亡の報告をするが、ウィートリーとマクレーンを見たのはステイプラーだけ、ベルは目撃していない。ステイプラーはウィートリーがすべての黒幕でマクレーンを誘拐し、データセンターに侵入したと私見を述べるが、各メンバーの反応はよろしくない。ベルはマクレーンの捜索として、アンジェラの部屋の上にチョウとマルドナドを潜入させ、階下を監視することにする。ウィートリーは機嫌よく元妻を訪れ、プレゼントを渡す。アンジェラは教師に戻りたい、元サヤには戻りたくないという。ウィートリーは誰か男がいるのかと急に嫉妬深くなり、ナイフを突きつける。翌朝、市場は31%の暴落でパニックになっていた。マクレーンはミリセコンドのスピードで株の売買をできるようプログラムを書き、すでに1社の株を1万倍の値に釣り上げたという。ウィートリーは失った金を取り戻すというが、マクレーンは金には目もくれず、友達のつもりないという。ステイプラーはマルドナドにアンジェラの下着を盗むように頼む。ベルが妻との記念日ランチに出かけると、なぜか知事とキルブライド、そしてその側近になったノヴァがいた。知事はウィートリーからステイプラーが妻を殺された恨みでウィートリーに執着していることを聞かされ、ベルにステイプラーを捜査から外し心理評価を受けるようにいう。ノヴァはキルブライドにどんどん巻き込まれるようになり、ベルは潜入がバレたのではないかと問う。ノヴァはステイプラーの潜入捜査を間近に見ており、気をつけるべきだという。株式市場は混乱状態で、組織犯罪対策班としてはウィートリーの関与を明らかにしたい。ハッキングの証拠を突き止めるため、ミントクはレインポウテーブルが必要だという。証券取引所のサーバーに仕込んだマルウェアを見つけて、コードを破るキーを探し出すため、ウィートリーの個人的な情報を集める。ステイプラーはアンジェラ宛に自分の裸の写真を付けたメールを送り、留守宅に上がり込んだウィートリーに発見させる。ウィートリーは嫉妬心に燃え上がり、アンジェラを付け回す。ステイプラーはアンジェラを呼びだし、これ見よがせに親密な姿をウィートリーに見せつける。お互い、相手を信じていないことはわかっている。ただアンジェラもステイプラーの仕掛けるゲームに乗っているように振る舞う。ウィートリーは翌日のアンジェラの面接に乗り込み、騒ぎを起こす。乱暴にアンジェラをアジトに連れ戻ると、マクレーンの眼の前で「ステイプラーと寝ているのか」と怒鳴る。マクレーンはアンジェラが危険だと感じて割り込もうとするが、ウィートリーも妻を傷つけはしないと態度を変え、マクレーンはここから自分を出さないのなら殺せと居直る。アンジェラは元夫を懐柔してマクレーンを逃がす。バーナデットの自宅の近所に、同世代のマイルズという男性が引っ越してきて、毎日バーナデットに花を一輪届けにくるようになった。すっかりバーナデットを親しくなるが、それもウィートリーの差金だった。ジェットはウィートリーのコードがキャシー・ステイプラーの殺された日だと気づく。それを知ったステイブラーはウィートリーの後を付け、エレベーターの中で襲いかかる。ステイプラーはアンジェラと寝たと言い、証拠に彼女の下着を見せる。2人は激しい殴り合いとなるが、ベルが連絡しウィートリーから離れるよう命令する。令状を出すため住所が知りたいというと、ウィートリーは「俺はお前の頭の中に住んでいる」と答える。ベルはついにステイプラーを外すという。ブルースターからもそうしろと迫られている。何とか時間を稼いでくれというステイプラーだったが、そこにマクレーン本人からステイプラーに連絡があった。マクレーンはウィートリーに加担して手に入れた現金をホームレスや眼の前の人に配りながら、ウィートリーを逮捕するのに必要な証拠を提出するという。株式売買の取引にデジタルダストの痕跡を残しており、それをウィートリーに結び付けられるのだという。出頭するかどうかは明言しない。ステイプラーは心理評価を受け、自分の執着について雄弁に語る。自分は正義の守護者だ。我々の信仰が真剣に受け止められた時、我々には求められるものがある。招集されるのだ、我々が選ぶのではない、選ばれるのだ。この犯罪者を追うのをやめれば、株式市場の混乱や世界の金融システムがダウンするだろう。それでも自分は妄想的で取り憑かれているというのか。そうではないことをあと2日で証明する。ステイプラーはもし間違ってるのなら、自らバッジと銃を返すという。圧巻はおじさん同士のエレベーター内でのどつきあいでしたね。あのおパンティの効果は笑ってしまいますが、別居している元妻の下着を何で知っているのかがツッコミどころ。「オセロ」では夫が妻に送ったハンカチでしたが、マルドナドは絶妙のチョイスをしたわけだ。「オセロ」ネタでいうと、精神科医の先生がムスリムだというのは違うかなあ。アンジェラは夫に殺されない自信があるのか、ウィートリーを手球に取って、よくやりますよね。殺されそうになって、抗うことを辞めたと言っていたのに。そういう意味で純粋でナイーブなのはマクレーンですね。悲劇の元妻アンジェラに同情して、ウィートリーに立ち向かい、決定的証拠を提出するという。彼こそ、無欲で選ばれし人だったのかも知れません。ステイプラーはもう、やりたい放題でスキンヘッドがジェイソン・ステイサムみたい。ママのボーイフレンド役がなんと、ジェイムス・クロムウェルという豪華配役で、これはただでは済まないでしょう。頼りない知事にウィートリーだけでなく、キルブライド議員が絡んでくるなど、ますますキルブライドの守備範囲が広いなという感じです。ベルのことなら任しておいてくれ、という感じですね。でもベルにもステイプラーは止められませんね。(笑)
May 26, 2023
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うーん、これもクロスオーバーが前提となっていたんですね。一応あれから6週間経ち、ロリンズはクロスオーバーで負傷したということのようです。チームに新たな動きを感じるシーズンになりそうですね。ニューヨーク市を家族旅行で訪れている一家が地下鉄の中でギャング4人組に襲われ、14才の娘が公然とレイプされた上、父親はナタで大怪我を負った。犯人はマスクをしており、犯行後マンハッタン側で地下鉄を降りた。オリビアたちより先にギャング特捜班のトゥアルテ警部らが現場に到着して捜査を始め、刑事局長のマクグラスは彼らと上手くやってくれという。ドゥアルテらはギャングをBX9のトレモント派閥と特定しており、SVUのオフィスに乗り込まれオリビアは不満をあらわにする。ドゥアルテには良からぬ評判があるというが、マクグラスによると成果を上げた優秀な警官であり、人手不足のSVUにとっては助けになるだろうという。オハイオから長女の大学見学に訪れたウィットマン一家は、父親が重傷で手術中で、犯人については同年代の若い男性でナタを持っていた男は「スリープ」と呼ばれていたという。BX9のメンバーの写真を見せると、レイプ犯はリッキー、「スリープ」はシーザーと特定し、その他検出された指紋から残りの犯人はサボ、マヌエル(マティス)とわかる。いずれも組織の下っ端で、ドゥアルテによるとギャングの「駆逐艦ハウス」に溜まっているという。重傷だった父親は死亡し、オリビアはドゥアルテの目的がBX9のトップ「オスカー・パパ」を捕まえることだとしても、SVUはレイプ犯を逮捕する事が最優先だと釘を刺す。最年少のサボは自宅にいた。リッキーの命令でレイプしたと認めるが、未成年であっても重罪となる。サボの情報でリッキーを逮捕するが、こちらは取り調べにきちんと答えない。それでも目撃証言やDNAなどの証拠から2人の起訴は可能だ。残りの2人は隠れ家に潜んでいると見られ、ドゥアルテはマティスの恋人から情報を引き出すのにヴェラスコを使う。ヴェラスコはかつてギャング対策班で潜入捜査をしており、ドゥアルテはヴェラスコに元のチームに戻らないかと誘う。マティスらの居場所を掴んだドゥアルテはオリビアの到着を待たずに突入を敢行する。抵抗しようとしたマティスを撃ったドゥアルテは、屋上に逃げたスリープ追いつめる。オリビアとフィンが到着したとき、スリープが目の前に落下し死亡した。フィンは麻薬課でドゥアルテの噂を聞き込み、BX9に個人的な恨みが恨みがあるらしいという。マティスは死亡し、スリープの死についても疑問が残る。強引な捜査方法に立腹するオリビアに、ドゥアルテは開き直りステイプラーの名前を出してオリビアを批判する。オリビアはドゥアルテの部下マンシー刑事に声をかけ、ドゥアルテの人となりを尋ねる。マンシーは上司としてドゥアルテを疑っていない。サボとリッキーの弁護士は取引を拒否し、裁判を望む。BX9のやり方で、家族に危害を加えると脅されており、組織に入ってまだ間がなかった。スリープは事故死と結論づけられ、オリビアはドゥアルテにサボとリッキーはレイプで起訴すると告げる。ドゥアルテはヴェラスコを引き抜く話をしたと返す。ロリンズは復帰してから辛そうな表情を見せている。前にも撃たれたことはあったが、少女の命を守ろうとして撃たれた時に、自分の娘やカリシのことが頭に浮かび、失うものがあることに怯えたと涙を流す。レイプ事件の面通しでノラはサボとリッキーを特定した。恐怖が蘇り動揺するノラを落ち着かせようとするマンシーを見て、オリビアはあることを考える。マクグラスは一連の捜査が終了したことをメディアに発表するが、ドゥアルテは不満で、リッキーを使ってオスカー・パパを探らせるつもりだったという。マクグラスはそれを受け入れ、取引をして2人を放免しろと指示する。カリシとオリビアは検事局のマクスウェル課長に直訴し、何としても裁判に持ち込んでほしいと頼む。マッコイ検事はレイプ罪での公判維持を認め、容疑者は罪を認めて裁判はなくなった。オリビアはマンシーの能力を評価しSVUで働かないかと勧める。ヴェラスコも考えた末、SVUに残るという。なるほどね。マンシーの加入は恐らくロリンズ絡みのことと思われ、これまでに見たことのないロリンズの弱りきった表情を見て自分なりに納得しました。ドゥアルテは今回初めての登場ですが、オリビアとは因縁の敵になりそうです。SVUはカリシ~マクスウェルのパイプがあるから良いですね。「マティーニで」とか、こういうところは政治なのかな、とも思います。他の課は検事局とどういう関係を築いているのでしょうね。ドゥラルテとしては嫌味をいうしかないのでしょうが、ステイプラーのことを持ち出されるのは、NYPD内でも有名なのかな。それにしても、ニューヨークの地下鉄では、日中人の目の前でレイプしてナタで人を殺すなど、ホントですか、という感じです。それくらい凶暴だからこそ、ギャング対策班も強引に出るのでしょうが、何となく「組織犯罪特捜班」がLaw & Orderシリーズに荒っぽい影響を与えているような気がします。(笑)ヴェラスコに「どうしてSVUに来たのですか?」と問われたフィンが、よりチャレンジングで自分を磨くことができるて、あなたが言いますか、という感じで突っ込みました。元々マクグラスが推薦したヴェラスコですが、同じくマクグラス推しのドゥアルテに比べると、随分SVUに馴染んだなあと思いました。マンシーの「白人女性刑事がギャング課だといろいろと…」というのは、気になりました。現実はそういうことか。
May 21, 2023
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始まって1分でマイケル・トゥルッコが出てきたので、そこで再生を止めて、コンビニにスイーツを買いにいきました。今回のストーリーはほぼ想像がでてきて、オチもわかりますし、後はゆったり楽しむのみです。これでまたMTのコレクションが増える。(笑)政治記者のアディ・リカルドが自宅近くで銃で脅され誘拐された。目撃者によると、犯人は180センチくらいで覆面をしアディを青いセダンのトランクに押し込んだ。現場には携帯とバッグが残されており、アディは直前まで姉と電話で話していた。仕事柄批判や脅しはあるが、特に問題があるようには見えなかったという。アディには私生活では恋人がいるらしいが、あまり話したがらなかった。そういえば、2日前に車の中から自宅を伺う男がいたという。今のところ姉のところにも職場にも身代金の要求はなく、FBIは仕事面と私生活面からの捜査を始める。2日前に自宅を伺っていた男は車のナンバーから、元警官のダニエル・ラバレスとわかる。自宅に踏み込むとOAにスタンガンで応戦するなど抵抗するが、現在は私立探偵をしており、アディのゴシップネタを探るように依頼されたと答える。アディが政治家と寝ているという噂があり、昨夜はその証拠を撮影したというので提供させると、アディと一緒に写っていたのは何と、カスティーヨの恋人で同居するイーサン・ショーだった。イーサンはホフマン上院議員の首席補佐官を努めており、アディと路上で口論していたらしい。ジュバルはカスティーヨの立場を考慮し、聞き取りは自分ひとりで行うというが、カスティーヨは構わないと同席する。アディとの関係を尋ねられたイーサンは、個人的なことは話せないと言葉を濁す。カスティーヨに詰め寄られた結果、やっと議員とアディが恋愛関係だと認めるが、誘拐の件は知らないという。昨夜は2人の関係をどうやって公表するか、という点でアディとは意見の不一致があり、短時間だったが話し合った末、アディはイーサンの考えに従うと言ったという。その後アディは議員と会うためにホテルに向かった。裏を取るため、マギーとOAが議員の自宅を訪れ話を聞く。議員はアディとは真剣な交際であることを認め、昨夜はホテルで誕生日を祝い10時に別れたという。議員のプレゼントのスマートウォッチが追跡可能なことから、現在位置を捜索すると、ホームレスが集まる場所にいることがわかった。左利きの怪しい動きをする男をみかけたティファニーとスコラが男を確保し、身につけているスマートウォッチを見つけた場所に案内させる。廃倉庫のある建物の中に入ると、血溜まりがあり結束バンドが落ちていた。血はまだ固まっておらず、つい先程までそこに人質がいたと思われる。逮捕した男は青いシボレーが停まっていたのを見つけ、マスクをした男が女性を担いで出てくるのを目撃した。男は女性を車のトランクに入れると走り去った。何かあるのかと中に入ると、スマートウォッチが落ちていたという。鑑識が現場を捜索する中、ティファニーはキャンディの包み紙に指紋がついているのを見つける。そこからロシア移民でビザが切れているヴィクター・ブラニスラフの名前が挙がる。ヴィクターは不動産業に関わっており、身元保証人はアメリカで長く不動産業を営むセルゲイ・イヴァノビッチだった。青いシボレーは2日前に盗まれたもので、ヴィクターらしい男が映っていた。血痕はアディと一致し、発見された倉庫はセルゲイの所有とわかる。しかし未だにアディとの接点が見当たらない。セルゲイが国土安全保障省(DHS)の監視対象であることがわかり、カスティーヨは責任者のベルモントから話を聞く。DHSはモスクワの犯罪シンジケートと繋がっているセルゲイを監視しており、セルゲイは汚れたかねを不動産につぎ込むことで浄化しているという。その時、セルゲイの店につい2時間前にホフマン上院議員が訪れたことがわかった。時系列ではマギーたちが上院議員に会った後で、アディが移動したことからホフマン議員がセルゲイに情報を流した疑いが出てきた。カスティーヨは自らイーサンに相談し議員と話すという。ジュバルは複雑な立場のカスティーヨに、捜査から外れてもらうと告げる。しかし、イーサンはあれから議員が弁護士に連絡して、FBIには何も話すなと言われているという。イーサンの立場としては、慎重に対処したいという議員の意向に沿うしかなく、アディの誘拐については何も知らないという。カスティーヨはイーサンを裏切られた気持ちで、イーサンの弁明にも耳を貸さない。FBIに協力しない議員は事件への関与を認めたことになり、イーサンも捜査対象となった。ヴィクターとの接触はセルゲイの携帯で確認できると考え、ティファニーは変装してセルゲイに接触して携帯データを盗む作戦を実行する。ジュバルはついにカスティーヨを捜査から外すと告げる。ティファニーの活躍でセルゲイの通話相手などが判明する。イーサンの携帯からも、マギーが議員を訪ねた直後に、セルゲイへ電話をかけた事が確認できた。イーサンは捜査妨害や連邦捜査官への偽証などの疑いで身柄を拘束される。ジュバルの取り調べでは、ひたすら何も知らないというイーサンに、カスティーヨはこのままでは起訴されてしまうと言い、ついにイーサンは犯人から議員に身代金の要求があったことを明かす。ただセルゲイとの関係については本当に知らないと言い、通話も議員に携帯を貸しただけだという。カスティーヨは議員を裏切ることになるが、マイクを付けて事実を聞き出すように促す。引き受けたイーサンは、FBIでしつこく聞かれたと言って、議員にセルゲイとの関係を問う。議員は再開発事案で補助金が出るとセルゲイに教え、セルゲイが土地を買収して利益の1割をキックバックすると約束したが、結局その地域には補助金が出なかった。セルゲイはすでに払った金を返さなければアディを殺すと脅してきた。議員は70万ドルを用意してセルゲイに渡すという。FBIは身代金の引き渡し場所でセルゲイとヴィクターが現れるのを監視し、逮捕の瞬間を待つ。ヴィクターが銃を所持しているのが確認され、声をかけたスコラが撃たれるが防弾ベストのお陰で命拾いする。ヴィクターはOAが射殺し、セルゲイも議員も逮捕された。アディは青いシボレーのトランクから救出された。ジュバルはイーサンが最初にカスティーヨに嘘を付いたのは、自分の仕事を守るためでその後は彼女のために行動したと慰める。しかしカスティーヨはイーサンの期待を裏切ったという罪悪感が拭えず、帰宅して話し合うことにする。イーサンは一人になりたいと、カスティーヨの前から去っていく。今シーズンは順番にレギュラーの私生活を取り上げる方針なのでしょうね。カスティーヨほどのクラスの女性には誰が見ても納得する相手として、マイケル・トゥルッコがキャスティングされたのが大納得。(何というか、トロフィー・ハズバンドというイメージ)そして、MTが悪役のはずがないので、立場上カスティーヨに疑われてもやっぱり善い人で、最後は去っていくのも想定通り。もっとも、MTもたまに悪人を演じることはありますけどね。先日の「グッド・ドクター」のショーンの父親役とか、ああいうのは辞めてほしい。(笑)でも、最後は「当然でしょう、お気の毒さま」という気分で明るく見守りました。本編では、政治記者が既婚者で妻とは別居中の上院議員とまじで恋愛中、というのは嘘っぽいなと思いました。もし、アディが議員とセルゲイの癒着を知ったら、関係は終わりだったかも知れませんけど、結果的に議員は彼女のために全てのキャリアを投げ捨てたわけですね。逮捕された議員をアディは愛し続けるのでしょうか、そちらの方が気になります。イーサンは政治家の側近としてFBIに親分を売ってしまったので、まあ、もうその世界では生きていけないかな。彼のような善い人には政治の世界は向かないかも知れません。次の仕事も、付き合う相手もよく考えてください。今回もティファニーが大活躍でしたが、NYPDの制服警官に変装するのは、OKなのかな。貸衣装ですか。前の籍が残っていればそれもありかもしれなけれど、普通はだめなんじゃないの?以下雑談。私はMTが「ペンサコーラ黄金の翼」という海軍のドラマに出ていたのは知らなかったので、いつか再放送されないかなと思っているのですが、「バトルスター・ギャラクティカ」でブレイクした後、サラ・シャヒと共演した「フェアリー・リーガル」で検事補だったかな、を演じて依頼、MTはスーツを着る役が多くなったような気がします。DBと一緒、何を着ても年令を重ねても、相変わらず良い男です~
May 21, 2023
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『森の魔物』今回も平和というか脱力エピというか、まあ人情ドラマのようでしたね。昔の時代劇でいうと「一心太助」くらいの温度感です。もっとも、誰が一心太助かと言われると困りますが、ヴァンスとパーカーは長屋のご隠居の雰囲気でした。テーマはナイトとパーマーくんの交際でしたが、他にもっと話題はないのかなあと思います。国立公園キャンプ場のトイレで、三等兵曹が刺殺されているのが見つかる。始めはクマに襲われたかと見られたが、傷は3箇所の血管を刺しており、パーマーは12時間前に失血死したという。防御創がないことから、顔見知りの犯行か不意打ちだったか、と見られる。パーマーはナイトとの関係を前に進めようと、週末の旅を提案する。考えてみるというナイトだったが、犯人が逃走したルートを追っていたナイト、トーレス、マクギーは池で水浴びをしている男性を見つけて驚く。男はナイトの元彼で、国立公園局のISB捜査官、ゲイジ・ウィンチェスターだった。ウィンチェスターは殺人事件の捜査のためにわざわざやってきたと言い、他の国立公園でも殺人事件が起こっているという。ナイトとは訓練時代に知り合い交際を始めたが、ナイトがNCISに入ったことで関係は消滅した。そこにパーマーが現れ、ウィンチェスターを紹介される。パーマーは元彼と聞いても、動揺する様子はない。被害者はアウトドア好きでソロキャンプをしていたと見られ、機密を知る立場ではなかった。国立公園局長からヴァンスに電話があり、ウィンチェスターと合同で捜査するよう指示があった。パーカーは自身がかつて国立公園局とモメたことがあり、反発する。ヴァンスはそもそもナイトとウィンチェスターが関係があったことを心配する。パーカーが直接パーマーに大丈夫かと尋ねるが、パーマーは「あなただって元妻と組んだでしょ」と答える。至ってプロに徹するパーマーは、ナイトもウィンチェスターもプロとして職務を全うするはずだ動じない。被害者は刺されて数分で失血死しており、手口から殺しのプロによるものだという。さらに、パーマーは他の国立公園で殺された被害者にも同様の刺し傷があるのが見逃されていると指摘する。犯人は刺した傷跡を隠すために、焼死や転落死に見せかけたのではないか。ケイシーは傷口の位置などから、犯人は180センチ台と想定する。犯人の逃走ルートを辿るナイトとウィンチェスターは、焚き火を発見し、犯人が何かの資料を処分しようとしていたのを見つける。焼け残ったのは何とウィンチェスターに関するファイルや公園内の地図で、NCISはウィンチェスターが次のターゲットではないかと考え、現場の捜査から外す。焚き火の現場から採取された部分的指紋をケイシーが合成し、連続殺人犯のプロファイリングから容疑者を割り出す。元外科医のグレッグ・ウォルシュは、国境なき医師団として中央アメリカの難民に関わっていた。しかし薬物影響下で手術をして人を殺す医療ミスで懲役刑を受けた。1年前に仮出所して狩りを始めたようだ。空港近くのモーテルにチェックインしたことがわかる。パーマーはウィンチェスターの登場で悩ましい心境をダッキーに相談する。ウィンチェスターがナイトを「トリプシー」と呼ぶのも気になる。ダッキーはすでに関係を築きつつある2人に「肩書」は必要ないのではないかという。そこに、いきなりNCISが追っているウォルシュが現れ、自分をNCISに連行してくれと要求した。パーマーはすぐさまパーカーらを呼んで身柄を確保するが、ウォルシュは弁護士が来るまでは話さないという。ところが走ってきた車から2発の銃弾がウォルシュに撃ち込まれ、死亡してしまう。犯人は2人組でプロの手口だった。パーカーはウィンチェスターの安全を優先する。ウィンチェスターはパーマーの様子を心配するナイトを見て、2人の関係を察する。ウィンチェスターは直接パーマーに、今もナイトに気持ちを持っていることを告げ戦う姿勢を見せる。殺されたウォルシュの指先に紫色の樹脂のようなものが付いていて、ケイシーが分析する。ケイシーはさらに現場で回収した薬莢に、軽飛行機用の潤滑油が付着していたことから、犯人は航空機の関係者ではないかという。その時、本部にウィンチェスターの姿が見えないことに気づく。ウィンチェスターは紫色の樹脂に心当たりがあり、国立公園に戻っていたがクマに追いかけられていた。幸いパークレンジャーに助けられたが、クマはハイになっていたのか、麻酔銃を3発打たれてやっと倒れた。クマからはコカインが検出され、パーカーは80年代にあった、コカインの密輸事件を思い出す。航空機からコカインを投げ落とし、受け取り側がそれを回収するのだが、クマが食べてしまった。ウォルシュはその受取人として紫色のアスターの花が咲く場所を探していたのだが、殺された三等兵曹が目撃したため口封じをしたのだろう。コカインはまだ現地に残っていると見られ、ウィンチェスターがクマに遭遇した場所とアスターが群生している場所などから、密輸グループは4輪バギーを使ったと考える。キャンプ場に駐車しているキャンピングカーでバギーを所有している持ち主を探し、2人組の男を逮捕する。2人はグアテマラの元特殊部隊隊員で、ウォルシュは彼らと知り合うことでコカインに関わっていったのだろう。この件はDEAに引き継ぐことになり、パーカーはウィンチェスターの活躍を上司に申し送ることにする。トーレスはパーマーの娘のヴィクトリアのために、自分とのランチ券をオークションに出し、マックス・ロートナーという人物に落札された。男性だと思っていたが、魅力的なシングルマザーだと知りトーレスは喜んでランチに出かける。ナイトはパーマーにウィンチェスターからのメッセージを渡す。トリプシーの由来については、ボードゲームのスクラブルから来たもので、2人は弁当を食べながら週末のスパ旅行について話す。パーマーは自分たちの関係に肩書を求めたことを謝り、そんなものは必要ないと2人はキスをする。せっかく顔を出してすぐ殺されたウォルシュがなぜウィンチェスターのファイルを持っていたのかが疑問です。NCISが捜査していることを知り、出頭しようとしてパーマーを探し出したのはまあ説明がつきますが。全体的にどーでもいいや、と思いながら見ていて「おっとダッキーが出ている!」と、そこは引き締まりました。(笑)どうやらダッキーには心臓に心配があるようですね。ご無事で何より、そもそも殺し屋の腕がすごく上手くて幸いでした。(笑)なかなか前に進まないジェスとジミーを後押しするようにいきなり現れた元彼、ウィンチェスターがマッチョ、ワイルド、濃いという、ジミーの正反対のタイプで笑ってしまいました。しかも、いきなりのヌードシーンから。本来ならセクシー担当はトーレスの役割なのでしょうけど、まー、さすがにあれはレギュラーにさせられないわね。NCISとしても珍しい。でも、ジミーは鍛えた腹筋をちらっと披露して、これって元々の脚本にあったのかどうか。国立公園局とは趣味の野鳥撮影で違反をして、ブラックリストに載っているというパーカーだとか、くすくす笑うネタは多かったですね。今日本でもクマによる被害は現実のもので、笑いのネタにはできませんけど、「クマゴロー」は良かったな。「コカインベア」という映画は本当にあるようで、レイ・リオッタの遺作となっているらしいです。国立公園の犯罪捜査官とはちょっとびっくりしました。まさか新たなスピンオフではないでしょうが、政府の管轄にはいろいろあるものですね。
May 19, 2023
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いろいろどうしてだろうと、思うこともありますが、話はどんどん進んでいくので黙って見ています。(笑)タイトルは次の数話にわたって同じような形なので、表面的にも古典を引用したような気取った雰囲気を出して行きたいのでしょう。悪人の中にも善人がいるとか、絶対悪のウィートリーを際立たせたいのかな。マクレーンの脱獄に関して、ガルシア知事は全力をあげて逮捕すると会見で述べる。マクレーンを匿うウィートリーは、彼を新たなビジネスのパートナーに引きいるつもり。細々と世話を焼くアンジェラについては、再婚したいという。しかしマクレーンは金には興味はないと言い、全てを失ったというウィートリーの復讐には関わりたくないとはっきりと断る。別に脱獄したいと頼んだわけではないし、自分としては死なせた清掃員の妻に罪滅ぼしをしたい。ウィートリーはマクレーンを手放す。ステイプラーとベルは、マクレーンの元カノを訪れ行き先を探る。元カノには子供がいるが、マクレーンはそのことを知らないようで、刑務所に面会に行っても会えなかった、これからもここに戻ることはないだろう。一緒に居たときもマクレーンはロビン・フッド気取りで大企業や銀行の犠牲になった人々を助けようとしていたという。「他所の子供のために世界を安全な場所にしてほしい」という言葉を聞いて、ステイプラーは先日ウィートリーがポッドキャストで喋っていた言葉と同じだと気づく。やはり2人には繋がりがあるのではないか。ただ2人には悪と善の違いがあり、そこにつけ込む余地がある。ミントクはマクレーンの信奉者たちが当局への抵抗を呼びかけており、まもなく多方面でサイバーアタックが始まると予告する。その通り、銀行やセキュリティの会社などのサーバーが攻撃され、ランサムウェアを仕込まれた。社会が混乱する中、ウィートリーは知事を訪れアドバイザーとして加わることになった。組織犯罪特捜班ではジェットがファイヤーウォールを作り知事のオフィスと繋ぐと、そこにはウィートリーがいて、ステイプラーは嫌味を言う。ステイプラーはウィートリーを尾行する。マクレーンはある場所に埋めた現金を掘り出し、銀行に向かう。20万ドルをケシャ・ジョーンズ名義の口座を作り、金を預けたいというと、窓口の女性は通報しマクレーンは姿を消す。聞き込みをしたステイプラーは、マクレーンが誤って殺した掃除人の家族に金を渡したいと考えていると察し、ジェットとミントクにマクレーンに連絡を取るようにいう。ステイプラーはマクレーンにケシャに金を渡そうとしているのなら、助けるつもりがあるとメッセージを送る。マクレーンは動物園に来るよう指示し、ジェットにコンタクトしてケシャに20万ドルを渡すのと同時にその母親シェリーに直接会いたいという。この取引が上手く行けばマクレーンはケシャの家を出たところで自ら投降するという。現金20万ドルはマクレーンの信奉者がミントクに手渡した。ウィートリーを監視中のステイプラーに、母親のバーナデットから庭で誰かが口笛を吹いたと連絡があった。ステイプラーはウィートリーの嫌がらせと取り、ウィートリーの前に駆けつけ銃を突きつけ、家族に近づくならお前を殺すと脅す。バーナデットはウィートリーに魂を乗っ取られているような息子を心配する。ステイプラーの行動のせいかどうか、知事はこの件から組織犯罪特捜班は手を引きFBIに引き継ぐよう伝えた。ベルはケシャにマクレーンの金が渡るかどうかも含め、FBIに任せるという。FBIが警戒するケシャの家の前にマクレーンが姿を見せ、予定通りケシャの母親に会う。謝罪の言葉と償いの金を申し出るが、被害者側の受け止めは厳しい。思いを達したマクレーンは逮捕されるが、迎えに現れた護送車は偽物だった。マクレーンは途中で麻酔を打たれてアンジェラの家の前に放置される。ウィートリーは知事を訪れ、ステイプラーが妻を殺された恨みに駆られて自分に執着し、問題がある警官だと告げる。アンジェラはマクレーンの手当をすると、これまで元夫に抗おうとして命を失う危機に瀕したことを明かし、逆らうことを辞め同調することにしたという。そうなれば全力で守ってくれる。もちろん闇の中心にいるウィートリーを信じろとマクレーンにいう自分も納得はしていない。マクレーンはウィートリーとは違う、彼がケシャにした事はすばらしい。でもそれを他の貧しい、権利を奪われ、抑圧されている人々のために戦えるのではないか。手伝ってくれるのかと問われて、アンジェラはマクレーンを手伝うと答える。アンジェラは久しぶりに希望がある、無力ではないと感じることができたという。アンジェラはマクレーンに感謝し、元夫が待つ場所へとマクレーンを送り出す。ジェットらは偽の護送車を追跡し、マクレーンが放置されたのを掴みステイプラーとベルが現場に向かう。アンジェラが現れ、マクレーンが助けを求めに来て関わりたくないので追い返したと話す。ステイブラーは杖をついていないアンジェラに、足が悪いふりを続けろと言い捨てる。マクレーンが奪ったというアンジェラの車が工業団地に乗り捨てられているのが見つかり、後を追う。待ち受けるウィートリーはステイプラーを煽る電話をかけてくると、マクレーンと共にヘリコプターで去っていく。マクレーンは犯罪者だが、自分なりの正義感があってウィートリーの懐に入るつもりはなかった。しかし、ウィートリーはあらゆる方法で自分の思いを遂げ、彼の手から逃れることは不可能のようだ。アンジェラは元夫と戦うことを諦めた。でもマクレーンを見ていると、ウィートリーのそばにいながらも良いことができる、まだ希望があると気づいたという。それって、ウィートリーには降参したと思わせておいて、後で一杯食わせるという意味なのか。ステイプラーたちはアンジェラとウィートリーが共犯関係になると見ているのでしょうね。前回は最初からアンジェラがステイプラーを騙すために接近したのかと思いましたが、やはり自然な成り行きだった、アンジェラ=悲劇の母親、という風に見たほうが自然かな。殺されそうになって、元夫の恐ろしさを再認識して生き残る道に適応した。アンジェラが歩み寄ってきて、惚れ直したのか、ステイプラーから奪い返して気味が良いのか、再婚したいというけれど、ウィートリーは今の奥さんとは結婚しているんじゃないの?あの人は同居しているだけなのか、まあどうでも良いですが。マクレーンは被害者の妻に一応謝罪の言葉を述べて、満足はしたでしょう。自ら刑務所に戻ることを決めたのに、やはりウィートリーのパートナーになる方を選んだのは、自分が望む世界を実現するための手段だと見なしたからか。子供たちのために世界を安全な場所にするとか、なんとか、そういういった響きの良い言葉に引き寄せられてしまったのか。でもそれは、ダークサイドに堕ちる典型的なパターンのような気がします。マクレーンにも無数の信奉者がいて、行動を起こそうと思ったら何でもできそうなのに。ステイプラーもまた闇に落ちるのではないかと、バーナデットが指摘しているのが興味深いですね。それにしても、殺人罪で起訴されたり、連邦法違反の疑いもあるのに、堂々と知事のアドバイザーに居座ったり、知事を操ろうとしたり、ウィートリーはものすごい強敵に祭り上げられたものですね。分身の術を使っているんじゃないかと思うような、神出鬼没ぶりでますます神がかっています。
May 19, 2023
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新シーズンプレミア、なのにいきなりクロスオーバーか!ちなみに、「組織犯罪対策班」→「SVU」→「本家」というクロスオーバーだそうで、それぞれがパート1,2,3となります。なので、パート1は来年にはスパドラさんで見られるでしょうね。パート3については、シーズン3の放送を待つことになるので、来年中には無理かなあ。ということで、前の話がよくわからないので適当にメモする程度にしておきます。ちなみに、もともとは「本家」、「SVU」、「クリミナル・インテント」でクロスオーバーするストーリーだったけれども、あの同時多発テロが起こってボツになったのを今回、3つのショーで実行したのだそうです。ところで、FOXチャンネルのSVUのページを見て、ネタバレを知ってしまい、しまったと思いました。ネタバレ嫌いな方、ご注意ください。パート1の続き。SVUは保護されたニコールに、友人のエヴァについて質問する。豪華ヨットで行われていた少女売春については、逮捕されたサム・エリスことをかばい、自分たちがかってにやったことという。14才のニコールは里子になった先で虐待され、家出した後、サムとシレンコに関わった。サムとはしばらく同居していて、自分のことを愛していると思っている。サムは取り調べでニコールのことなど知らないとしらを切る。エヴァはシレンコの友人の年寄りとヨットで会った。男は60代でロシアなまりがあり、エヴァは男とのセックスを携帯で撮影しており、気づいた男がシレンコにエヴァを追わせた。シレンコはエヴァを殺したという。ニコールはロシア関係者の写真の中からシレンコを特定する。シレンコの豪邸に突入すると、家はは無人で、地下室に爆弾を作っていた痕跡があった。しかも、相当な爆発力を持つ大型の爆弾を作っていたと見られ、すでに持ち出されていた。シレンコは一体何を狙おうとしているのか。オリビア、ステイプラー、コスグローブらは合同テロ対策チームに事態の急を告げ、大規模施設の封鎖など、危険に備えるよう訴える。ステイプラーは情報提供者のヴィンスにシレンコに接触し、テロの対象を聞き出すよう動く。ステイプラー、オリビアらが監視する中、黒いワゴン車に乗ったシレンコが現れ、ヴィンスを建物の中に連れていく。「踏み込みすぎるな」というステイプラーの心配を他所に、ヴィンスは警察に捕まってあれこれ聞かれたなどと話し出す。建物の地下に移動したヴィンスからの信号は途絶え途絶えになり、映像だけになった。そこに工事現場のコンクリートミキサーのようなものが映っていることを知ったステイプラーは、突入を叫ぶ。ヴィンスも危険を察して逃げ出すが、シレンコに追いつかれエレベーターの中に閉じ込められる。ステイプラーらが建物の中に突入したときには、すでにヴィンスは撃たれており、シレンコは屋上から隣のビルに逃亡していた。まだ若いヴィンスの死にステイプラーはショックを受け、副市長も作戦の失敗叱責する。ヒートアップしたステイプラーをオリビアが制し、引き続き捜査を任せてほしいと訴える。ジェットはシレンコの乗った車のGPSの履歴から、クィーンズの家にしばしば立ち寄っているという。オリビアたちが突入すると、ジョン・ケントという男が逃げ出そうとしていた。ケントはネットで知り合った女の子が最初は18才と言っていたのに、後からシレンコが現れ彼女は15才だから、秘密を守る代わりに職場の情報をよこせと脅したという。ケントの職場はホテルで、現在そのホテルではNATOの大臣を集めたイベントが行われていた。すぐに警戒態勢が取られ、建物内の避難誘導が取られる。混乱の中、コスグローブはシレンコを目撃して後を追う。地下駐車場に向かったショーは不審な車を発見、車内には大量の爆弾がありタイマーは残り3分37秒だった。ディクソン警部補はショーにすぐに避難するように命じ、間一髪でコスグローブとショーは脱出したが、爆発は止められなかった。引き続き現場から逃げる人々でごった返す中、ロリンズはシレンコを発見しオリビアは付近の封鎖を命じる。追い詰められたシレンコは人質を取って店舗に逃げ込み、オリビアはシレンコとの交渉役を担う。ステイプラーは店の奥に引き下がるシレンコを目視し、裏口でコスグローブとショーが待ち構える。人質と出てきたシレンコをステイプラーが倒す。ヴィンスを殺され怒りに燃えるステイプラーをコスグローブが止め、逮捕する。まあ、このクロスオーバー3話はストーリーがつながっていて、出演するキャストも、まんべんなく顔をだすようですね。でも、一応現場ではオリビアが仕切っていました。何せ警部だし、一番のベテランですから。(笑)本家よりも話数が多いですしね。ただ、気がついたのが本家の刑事が代わっていた。新しいショー刑事は「スーパーガール」のジミー・オルセンじゃないか。確かに、本家も若いキビキビしたキャストも必要でしょう、これで見る楽しみができたというところです。組織犯罪対策班の方は、またまたベルの髪型が変わり、ジェットが普通にきれいに(元々美しいですが、モデル風に)なっていた。まあ、その程度ですかね。ステイプラーが熱くなり、タフガイ風なのは変わりませんが、パート1ではどうだったんだろう。というわけで、前と後のエピソードを見て付け足すことがあれば、書きたいと思います。
May 14, 2023
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先週のティファニーに続いてOAも、マイノリティグループに対する不当な捜査、先入観について葛藤することに。人の良い優しいOAだけに、FBIと政府の姿勢に素直に疑問を感じて、微妙な立場の情報提供者を守ろうとする。涙目のOAに対して、何だか、FBIの女性捜査官たちが意地悪に見えて仕方なかった。街中に停められた車が大音量で政治的、反資本主義的なメッセージを流していたため、通報があり爆弾処理班が対応する。特に危険なものはなかったと思われた瞬間、近くに停車していた別の車が爆発し、近くにいた3人が死亡する。被害者3人の人種はバラバラで、職業も年齢も異なり無差別殺人だったのかどうかわからない。周辺の防犯カメラをチェックすると、怪しい動きをする人物が映っていた。爆発した時間の直前に携帯をいじって、その場を立ち去っていた。顔認証で大学の政治学教授と特定されるが、爆破事件とは無関係とわかる。その男は爆発の直前に走り去った中東系の男を目撃したというので、捜査を進める。ジュバルの元同僚、リナ・トレンホルム捜査官がテロ対策班に戻り、今回の爆破事件で合同捜査を行うことになった。中東系の男が降りた黒のクライスラーはクィーンズで盗まれたことがわかっており、その時の映像を突き止めた。エリースが男の身元を突き止めたため、身柄を確保する。ロブ・サレムは見知らぬ男に車を盗んだら現金を1000ドルやると言われて引き受けたが、爆発事件のことは知らないという。今のところテロ組織とは関係はないと見られるが、サレムが食事をしたシリア料理レストランのオーナー、ハッサン・アリはテロ対策班が数年前監視しているという。サレムに盗みを依頼した人物は中東系かどうかはわからないが、アクセントは普通だった。リナは自分が抱えている情報提供者を使い、潜入捜査をさせるという。ヴェガ・アサドはハッサンを探る任務を拒否し、弁護士に任せるという。なんと、ヴェガの弁護士はOAの恋人モナ・ナザリだった。ヴェガは2年前に武器強盗で逮捕されており、故郷に強制送還されようとしていた。非正規滞在の状態であるヴェガをリナは潜入捜査によって、アメリカに留まれるというわけで、モナは永住権を与えるのでなければ、協力しないと主張しOAにNOを突きつける。ヴェガの要求を飲む形で、カメラをつけたヴェガがハッサンの店を訪れることになった。しかし、今のところハッサンとテロリストとの関係ははっきりしておらず、ウェイターのジョセフとは知り合いだがテロリストではないという。FBI側は情報を得るために、爆弾事件の話をして店の奥に入り書類や証拠となるものを撮影しろと指示するが、ヴェガはただイスラム教徒だということで仲間をスパイさせるのかと、OAを批判する。強い言葉で批判されたOAはショックをうける。マギーはOAを気遣う。ヴェガは店に入り、ジョセフやハッサンと親しく話をして、ハッサンが当局から監視されていることを知り、怖くなって高度な防犯システムを導入したという情報を引き出す。しかし、共に知り合いや親戚関係があるコミュニティの一員だという話題に、ヴェガはそれ以上の潜入は辞め、FBIの憶測で善良な市民を探ることはできないと捜査を中止してしまう。OAは同胞を裏切り魂を売ったのかとまで言われて、それでもOAはヴェガを理解し、カスティーヨにはかばって正しく報告しない。マギーは自分が主導になれば、OAの受ける圧力は軽くなるのではないかというが、OAは大丈夫だと譲らない。しかし、モナはヴェガはもう永住権を諦めて法廷での決着を求めると言い、FBIの姿勢と依頼人を守るモナの立場にOAは板挟みになってしまう。しかし、再び爆破事件が起こり2人が負傷した。今回は銀行に置かれたパイプ爆弾だったが、前回の爆弾よりは原始的に見える。銀行の監視カメラではフード姿の人物の顔がわからず、その時間帯にハッサンが外出していることから、結び付けられないジュバルは焦る。OAはついにヴェガがもう使えないことを報告し、ハッサンの店にある防犯システムならサレムに車を盗ませた人物が映っているかもしれないという。しかし令状を取って提出させることもできず、FBIは映像を盗むことを決断する。マギーはOAが公私混同していると激しく追及する。FBIチームが閉店後のハッサンの店に侵入し、データを盗み出すと、白人の男が映っていた。フィリップ・スタフォードは3週間前に破産して、その債権者が最初の爆発で死亡した一人だった。2回めの爆発が起こったのは債権者の銀行ということで、犯行の目的が明らかになってきた。スタフォードの自宅に突入すると、妻とはすでに別居していて、精神状態はかなり不安定で憎しみにとらわれていることがわかる。妻には金が欲しいと要請があったため、FBIは金を取りに来るよう妻に連絡させる。しかし、現れたのは別人で、FBIの計画には気づいていたようだ。別人が持ってきた妻への手紙には、商売を広げるようにアドバイスした義姉の事が書かれてあり、次のターゲットはアシュリー・ドーシーだとわかる。スタフォードのメトロカードの使用で、居場所を掴んだFBIが現地に向かうと、銃を所持したスタフォードがいた。自分の身の不幸を呪うスラフォードが銃を向けようとしたため、OAが射殺する。ティファニーは公私をわけて仕事をするのは難しいとOAに話す。自分を裏切ることはできない、白人の不満などクソ喰らえだと理解を示す。カスティーヨは今回のOAの判断について、ヴェガを守ろうとしたことを質す。OAは特定の宗教や人種によって監視を強要するのは間違いだと見解を話す。リナはテロリストが閉じた共同体に紛れ、仲間に守られていることから、同じ情報提供者を使うのだと捜査の正当性を主張し、カスティーヨはやるべきことをしろと指示する。OAとマギーはヴェガを逮捕し、モナは依頼人のために戦うとOAに背を向ける。今回も、ヴェガに痛いところを突かれて「僕もそう思う」という気持ちから弱みを見せたため、OAは連邦捜査官として未熟と判断されてしまいますね。正しい捜査官であれば、自分がどう思っていても、仕事として忠実に任務を遂行することになるのですが、その捜査方法が正しかったのかどうかですよね。最初からハッサンに店の防犯カメラの提供を求めたらだめだったのか、あるいはテロ対策班が監視しているのだから、周辺の動きも記録しているのじゃないのかとか、疑問に思います。使われた爆薬などから地道に犯人を追い詰めていくプロの捜査官がいても良いのに。大体、弱みがある素人に私立探偵か潜入捜査官のようなことをさせるのも違法じゃないか。逮捕されたヴェガが裁判でそれを主張すれば、FBIもややこしいことになるのではないか、などと納得できないことが多いですね。モナの反発は当然でしょう、弁護士ですから依頼人の利益のためにはどんなことだってする。ちなみに、検察局を辞めて今は相談所を開いているということは、彼女なりの正義があるということなのでしょう。ではOAの正義はどこに?そこでティファニーが「あなたの気持ちわかるわよ」などと言ったら、悪魔の囁きになるかも知れません。ハッサンを足止めするために、黒人差別を持ち出すなんてあざといわ。そこまでは心配しなくて良いでしょうが、気になるのはジュバルの元カノ、リナの偉そうな物言い。一人の人生を自分の思うままにコントロールできるわよ、という態度が嫌ですわ。わざとそう見せているのかな、ジュバルともニヤニヤ見つめ合ったりして、この先何か「穴」があるのかな?という予想します。
May 14, 2023
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『呪いの財宝』邦題はハロウィンか?と思いましたが、今回もどちらかというと地味で、しんみりした和み系のエピソードでした。というか、長く引っ張ってきた話を一つ一つ拾って片付けて行っているような感じですね。耳目を集める新企画などなくても、視聴者は着いてくるという自信があるのかな。クワンティコ国立墓地に死体があるというタレコミがあり、マスコミが集まっている。NCISが出動し被害者を動かそうとすると、被害者の背中側から石が出てきた。内蔵を石と置き換えたように見える。被害者は「ドーザー」こと、エリック・ニルソンで海軍の下請け企業ヴォナー社に勤務しており、死体の状況は何かのメッセージなのか。グレイス先生のもとでセラピーを続けるトーレスは、チームに頼るべきだとアドバイスされる。トーレスはグレイスが1枚の写真に特別な感情を持っていることに気づく。ドーザーの最後の通話相手がグレイスだったことがわかり、トーレスは再びグレイスのオフィスを訪ねる。ドーザーの体から出てきた石の中に、古代のシンボルを刻んだものがあり、それを見たダッキーはスミソニアン博物館の友人に相談してみるという。ケイシーはダッキーの誕生日のサプライズパーティの企画で、パーカーの自宅を会場として借りることにする。ダッキーの友人の博士によると、頭が鷲で体が人間のシンボルは、古代バクトリア王国の紋章で、この石は少量の金製品と共にアフガニスタンで発見されたが、王様の財宝そのものはまだ回収されていないという。実はこの財宝には「触れた者は内蔵から石になる」という呪いがかけられていると言い、ドーザーの状況から犯人は呪いのことを知っているようだ。18ヶ月前、アフガニスタンで墓地が荒らされ金製品が盗掘されたという。ドーザーもその時にアフガニスタンにいたことがわかっている。トーレスがグレイス先生のオフィスを訪ねるとグレイスは倒れており、侵入していた覆面の男に襲われてしまう。2人が気づくと、動物園の飼育室のようなところで囚われていた。覆面の2人の男は素顔のままでグレイスにエリック・ニルソンから電話があったのかと問う。トーレスと連絡が取れないことからチームがグレイスのオフィスに行き、事態を知る。オフィスに現れた助手のニコールによると、エリック・ニルソンという患者はおらず、防犯カメラには覆面をした男が押し入った様子が映っていた。男の腕には石に刻まれたのと同じ図柄のタトゥをしており、現場で採取されたDNAからE.モレッティとN.ホルトの名前が挙がる。2人とも陸軍を除隊後、ドーザーと同じヴォナー社でセキュリティとして働いており、帰国後は詐欺罪で捕まっている。2人は1週間前に釈放され、アフタにスタンの財宝をドーザーが独り占めにしたと考え脅したのだろう。一方、モレッティはグレイスに、患者だったダニエル・ヴェガの居場所を教えろと迫る。患者の事は話さないというグレイスに、モレッティはトーレスを撃って怪我をさせ脅す。グレイスはしかたなくヴェガがトラスク医療センターに入院していることを明かす。パーカーらは、ドーザーらがヴォナー社の運輸部門のヴェガに頼んでアメリカに持ち込んだらしいことをつかむ。しかし、ドーザーとヴェガはモレッティとホルトを裏切り、2人は逮捕されてしまった。モレッティらは釈放後ドーザーに宝の在処を喋らせることができず、ヴェガを探し出すようにメッセージを送ったのだろう。そのヴェガの担当精神科医がグレイスだったことから、チームはトーレスの命が危ないと察する。モレッティは精神科病棟に入院しているヴェガに面会するのは家族だけと知り、グレイスに病院に付きそうよう迫る。怪我をしたトーレスは見張り役のホルトに協力するよう説得を続ける。ケイシーはグレイスのオフィスとヴェガの自宅から藁の破片を検出する。動物、ライオンのフケも付いていたことから、トーレスらが閉園した動物園に監禁されていると考える。グレイスはヴェガが戦争の辛い経験で精神を病み、もはやかつての彼ではないとモレッティに話すが通じない。ヴェガは財宝の呪いを恐れており、モレッティとの会話も通じない。グレイスは密かに奪った抑制剤をヴェガに注射して非常ベルに手を伸ばす。パーカーらはトーレスを発見し、グレイスを追って病院に向かう。モレッティはヴェガを眠ったまま連れ出そうとする。NCISが病院に到着するとモレッティはグレイスに銃を突きつけて対抗しようとするが、グレイスが反撃してパーカーに制圧された。グレイスは目覚めたヴェガに財宝をアフガニスタンに返すべきだと説得した。問題を抱えていたヴェガはそれを財宝の呪いのせいだと考え、財宝を埋めていたのだった。結果、財宝はアフガニスタンに戻り、人々のために役立てられることになった。ダッキーのサプライズ誕生日パーティが開かれるが、ダッキーは最初からお見通しだった。トーレスはパーティには行かず、グレイスのオフィスを訪ねる。グレイスが大切にしている写真を撮影したのは湾岸戦争時代のグレイスの患者で、戦争によって明るい人柄が別人になっていったという。グレイスは彼の苦しみに気づかなかったことを悔い、その写真を見ては戒めにしている。患者のことを優先するあまりグレイスは夫を遠ざけてしまったという。トーレスは自分と同じような一匹狼のグレイスこそ自分を救うべきだと、誰かに話すことを勧める。父親とビショップとギブスとを失い、自暴自棄になっていたトーレスがグレイス先生のセラピーを受け始めたのが先シーズン「Last Dance」で、そのアンサーエピソードだったということでしょうか。個性的なグレイス・コンファロン先生はギブスが引退するきっかけとなった犬事件のときにも出てきましたし、結構チームに深く関わっていますね。その先生自身も助けが必要だったという、キャラクターを深めるエピソードになりました。精神科医も人間ですから、助けを必要とすることもあるでしょう。ただまあ、レギュラーではないのに結構踏み込んだなという印象です。退役軍人が戦争によってPTSDや立ち直れない心の闇を抱えるということに触れたのは良かったのではないかな。本来は貴重な出演回のダッキーを見て、お元気で何よりと思うエピソードですよね。ケイシーが毎年企画するということは、今年も開催されることくらい、ダッキーでなくてもわかりそう。ただ、コロナなどでしばらくは開かれなかったのかも知れません。短い出番でしたが、それでも決めセリフ「a blessing and a curse」と言って、今回のテーマに引っ掛けて、最後は仲間の健康を祝って乾杯というこの上ないダッキーでした。ほんと、この幸せが続きますように。中東から軍人が遺物を密かに持ち帰って、仲間割れするというのは「アート・オブ・モア」という海外ドラマでも見かけました。あれはそういった事件が結構あったということだったのかな、興味深いドラマでした。今週のダジャレシリーズは「stone」を使ったパーカーの3連発、意味は違っても「石」なら日本語でも慣用句があるので、これは翻訳した人もやりやすかったかも。「一石二鳥」は共通。ダッキー相手にパーカーはボケたつもりはないのでしょうね、「アリエル」はパーカーの天然な面を示していたと思います。
May 12, 2023
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徹底的に警察が馬鹿にされていて、悪人天国みたいになっていますね。その分、正義の味方のステイプラーが取り戻してくれるのだろうか。レムンセン刑務所がハッカー攻撃を受け、房の扉の鍵が開いて受刑者たちが脱走した。大半は身柄を確保されたが、5名は未だ行方がわかっていない。逃亡した受刑者の中でセバスチャン・マクレーンの名前を聞いてジェットが反応する。マクレーンはハッカー集団チェルノボグの創設者で、ハッカーとしては「コンスタンティン」と呼ばれる大物だった。ハッキングにマクレーンが関わっている可能性も否定できず、組織犯罪対策班が捜査をすることになった。ハッキングに至ったのは、職員が不正なリンクをクリックしてスクリプトを埋め込まれてしまったことで、そのスクリプトをジェットが調べる。マクレーンは幼いころからコンピュータの天才で軍を名誉除隊した後、CIAのシステムアナリストをしていた。しかし妹の学生ローンが間違った処理を受け、すでに支払ったローンがなかったものとされてしまった。それを苦にして妹は自殺し、ローンはそのまま両親が払うことになった。マクレーンは銀行をハッキングして妹のローンを消しただけでなく、数十人分の学生ローンも消してしまい、ハッカー界でのヒーローとなった。マクレーンはその後CIAを辞めてロージン・ムーンとハクティビスト組織「チェルノボグ」を立ち上げ、連邦準備銀行をハッキングした時にうっかり掃除人を金庫に閉じ込めてしまって、死亡させた。マクレーンとムーンは逮捕され、ムーンは取引に応じたが、マクレーンは30年の刑となり刑務所に入っていた。マクレーンの房を調べたところ、カップ麺の蓋の裏にいくつもの時刻が書き込まれていた。これはメッセージなのか、マクレーンは唯一女性看守のゴンザレスと親しかったようで、ゴンザレスはすっかりマクレーンを信じて携帯を貸したことがあると認める。ステイプラーらがムーンの自宅を訪れ、マクレーンとの接触について尋ねる。ムーンは自由の身となり、今は保険会社のシステムアナリストとなっており、マクレーンとはr年間連絡を取っていないという。しかし不自然な様子を察したステイプラーらが監視していると、ムーンが高級車に乗って家を出た。尾行すると、ムーンは車を停めて姿を見せたマクレーンに車を引き渡した。マクレーンは顔に傷を負っており、顔認証システムでは認識できない。自ら傷つけて検出されないようにしたのか。マクレーンが車を急発進させたので追い詰めるが、車は無人で遠隔操作されていたことがわかる。ムーンは昨夜マクレーンから電話があり、車と金を要求されたと認める。断れば「コンスタンティン」の信奉者に全てを奪われてしまう。マクレーンは死なせてしまった掃除人に罪悪感を持っており、妻に償いたいと言っていたという。ベルは一人でスクリプトを分析するジェットに、自宅軟禁中のミントクを手伝わせるように命じる。ミントクはコンスタンティンの名を聞いて関心を示す。FBIから「専門家」を使えと言われたベルとステイプラーは、ウィートリーの顔をみて反発する。取引をしてRICO法の容疑を取り下げさせたウィートリーは、すでに何件も捜査機関に協力している。ウィートリーは全く悪びれることなく、大義のためと高い報酬のためだと言い、恨みはないという。ステイプラーも捜査のためと割り切りウィートリーをジェットとミントクに合流させる。ジェットとミントクはスクリプトの出どころをロシアと突き止めていたが、ウィートリーは信じない。ステイプラーはアンジェラに会う。元夫のウィートリーが自由の身になった以上、アンジェラに対する保護措置は認められない。アンジェラは後遺症と戦う姿をステイプラーに見せ、ステイプラーはウィートリーに気をつけるようにいう。ベルの地元でキルブライド議員がコミュニティ図書館を建設すると、アナウンスする。ベルと妻も起工式に参加してキルブライド寄りの態度を見せる。ノヴァは今や議員の側近になっている。その夜、キルブライドは工事を請け負うウェブの部下にわざと作業を遅らせ、コスト増になるようにしろと命じる。それによって、ウェブは更に金を要求する理由を得るのだ。ウィートリーがスクリプトを仕込んだ人物をあぶりだす方法をジェットとミントクにアドバイスすると、PCがハッカーに乗っ取られ、50万ドルを要求される。相手はチェルノボグで、ウィートリーは自分の暗号通貨を使って支払うという。ウィートリーの暗号通貨ならば位置を追跡できるというので、仕方なく携帯を渡すと、支払った金を今下ろした奴がいるという。すぐに現地に向かうと、カルロス・マルティネスという歯科医院の会計をしている男を逮捕した。カルロスは誰だかわからない人物に刑務所をハッキングしろと命じられ、手法なども指示に従っただけだという。黒幕はマクレーンではないと思われる。結局はウィートリーが脱獄実行犯を逮捕したことになったが、ステイプラーは全てはウィートリーが仕組んだという。マクレーンは刑務所の護送車の中でウィートリーに会っていた。その時にウィートリーはマクレーンを脱獄させると約束し、それを実現したのだった。ウィートリーとアンジェラはマクレーンをもてなし、マクレーンは匿われながら次の指示を待つ。マクレーン役の人は見覚えがあるなと思ったら、そうそう「ゴッサム」のペンギンじゃないですか。刑務所でボコられる演技も堂に入ったものでした。ということは、単なる犯罪者に留まらず、キャラクターの抱える悲しみや怒りみたいなものもにじみ出てくるはずで、こちらはちょっと期待。ウィートリーは情報提供の代わりに自由の身を手に入れ、今ではFBIに雇われるなど、やりたい放題。結局、ウィートリーと元妻アンジェラはなんだかんだ言って、極悪の似た者同士ということかな。アンジェラが罪を犯したとしたら、どの部分かはよくわかりませんが、ステイプラーを最初から騙すつもりだったのは確かですね。後遺症が残ったように演じる演じるのもさすが。ところでAXNで一挙放送された「Party of Five」を全話見たのですが、タマラ・テーラーはここでの演技を認められて、数話のゲスト出演がシーズンレギュラーになったらしく、実際知性と強い意志を持つ女性を演じてとても印象的でした。個人的には、この役柄はBONESのDR.サローヤンやこちらのアンジェラと重なって、やはりこの人はすごいと思いました。ちなみに「Party of Five」を見た本来の理由は若き日のベン・ブロウダーを見たかったから。彼もこのシリーズで見出されてそれが「ファースケープ」につながるわけですが、「あの人がここに!」という楽しみの多いシリーズでした。脱線しましたが、キャシー殺害の真犯人はまだ裁きを受けておらず、ステイプラーがどう決着をつけるのかを見せてほしいですね。もう、落ち着きは取り戻しているようですし。ジェットを前にして、ベルとステイプラーが親みたいな物言いをしているのが面白かった。ミントクとの絡みももっと見せてほしいです。キルブライドの裏の顔も露骨でした。ベルは真相を暴くのでしょうか。
May 11, 2023
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ティファニーの視点から、ヘイトクライムの根深い問題が描かれたと思いました。IMDbのユーザーコメントを見ていると、全く否定的な評価がされているのが興味深いです。他国から他人事として見ているのと、現実との違いということでしょうか。個人的にはわかりやすいエピソードだったと思います。人種間の平等と警察改革を主張するローガン・リード下院議員が自宅の玄関先で射殺された。何者かが窓からレンガを投げ入れ、ドアを開けたリード議員の額を撃ち抜いた。リード議員は民主党の期待の星であり、昨年の人種問題の深刻化とともに注目された人でもあったため、政治問題化する前に早急に解決するとカスティーヨは檄を飛ばす。立場上脅迫を受けることは多かったというが、まずは危険人物を洗い出すことにする。近隣の家の防犯カメラには黒いパーカー姿の男が裏庭から逃げていくのが映っており、リード議員の妻は先週自宅の前でマイノリティの抗議活動があり、レンガが投げつけられ玄関のカメラが壊されたという。マイノリティの抗議団体の主催者、ダミアン・トーマスはリード議員の選挙区民でもあるが、議員のことを「ひどい差別主義者」で人権活動を利用する偽善者だと批判していた。議員は元検察官で、その時は犯罪に厳しく、若い黒人を多く刑務所に送った。一方で郊外の立派な邸宅に住みながら、社会主義を説くなど違和感がある。ダミアンが凶器の38口径を所持しているのがSNSの写真に映っており、今日は集会があるらしい。その時国土安全保障省(DHS)出身のアナリストから、ダミアンについて、監視リストに載っているのでメールや通話履歴などのデータを渡すことができるという。昨年の警察改革のデモで、3度逮捕されていることから、リストに載ったが、ステファニーは夜間の外出禁止に違反したから危険人物として監視対象になるのか、と気色ばむ。スコラが入手法に問題があるデータは使えないと断るが、ステファニーは政府が黒人の抗議団体を脅威とするのなら、その側にいる自分も偽善者のような気持ちになるという。ダミアンは娘のライラと公園で黒人への不当な逮捕などの抗議活動を行っていた。スコラとティファニーがリード議員殺害容疑でダミアンを連行すると、ライラは抗議の声を上げる。取り調べでは、ダミアンはリード議員の家の前で叫んだことは認めたが暴力は否定、持っていた銃も興奮した男から取り上げただけだという。レンガを家にめがけて投げたのはこの男で、昨夜7時にはアリバイがあるという。それよりも、リードと同じように家にレンガが投げ込まれ、外に出たとたん撃たれた黒人青年がいると明かす。マーカス・アーヴィンは昨夜10時に殺されており、手口は同じようだが、2件の銃殺事件に共通点が見出しにくい。マーカスは母親と同居する、夜学に通う真面目な青年で、母親は地元の警察に殺されたと主張する。息子は地元住民に対する警官の態度に腹を立て、抗議活動をしていたため警官から目をつけられていたという。先日も非番の警官から暴力を受けた、FBIのことも信用できないというと、ティファニーは心からの言葉で母親を信頼させる。監視カメラによる暴行の場面が記録されており、犯人の車からコディ・マッコーワンの名前が挙がる。コディは警官ではなく、暴行での前歴や憎悪犯罪の常習犯で逮捕状が出ていた。地元ではBKBというグループを結成し、暴力を用いて白人の街を取り戻そうとしているという。コディもリードのことを憎んでおり、何度も脅す投稿をSNSに送っている他、凶器と同じ38口径の銃も所持していた。ティファニーはDHSのアナリストにコディのような白人は監視されないのかと喧嘩を売り、険悪な雰囲気となる。さすがにジュバルはこのような態度は本部では許されず、考え方の違いはあっても協力しなければ結果は出ないと注意する。コディの母親はブルックリンでバーを経営しており、マギーとOAが店に行くと客にかばわれてコディは逃走してしまう。コディのSNSには昨年の夏のデモで、マーカスをバットで殴るコディの弟ジャックの写真があった。リードはこの写真を使って人種差別や暴力根絶の訴えに利用しており、マーカスの証言でジャックは逮捕され刑務所に入った。このあたりでコディにも動機がありそうだ。ところが、ライカーズ刑務所に行くと、ジャックは黒人のギャングに袋叩きにされて今は意識もない状態とわかる。コディは弟が襲われたことを知り、その6時間後にマーカスに暴行を加えた。FBIは携帯の情報からコディを追跡しついに逮捕する。コディはマーカスを暴行したのは昨年夏の暴動の復讐だという。マーカスは暴動の際、母親のバーにレンガを投げ入れ略奪したと主張、警察は暴徒の行動を止めず、コディは正当防衛としてBKBを結成したと主張する。しかし、結局弟が捕まりしかも植物状態となった。それでマーカスを殺したのかと追及すると、コディは否定する。その時30分前にダミアンが同じ手口で殺害されたことがわかる。ライラは特に殺害をほのめかすものはなかったと言い、非条理な死を嘆く。ジャックがマーカスを殴ったことで、ダミアン父娘はジャックが裁かれるようにキャンペーンしていたのは事実で、復讐の対象としてライラの身も危険となる。ティファニーは目立たないように自重してほしいというと、ライラはティファニーを裏切り者と批判する。それは言いすぎだと間に入ったスコラに対して、ティファニーは気持ちはわかるが、自分の代弁をするのは辞めてほしいという。コディの車が目撃されており、使われた銃が自宅からなくなっていた。FBIは母親のジャニーンを重要参考人として連行することにするが、30分前に店から姿を消したことがわかる。そこには遺書ともいうべき息子に宛てた手紙があり、家族を破壊した偽善者に復讐を続けると書かれてあった。PCの履歴で、今夜行われるダミアンの追悼集会のページを閲覧していたことがわかったため、FBIはジャニーンが集会で大勢を殺すとみて捜査官を配置する。ティファニーはFBIのベストとジャンパーを脱ぐことを提案し、ライブカメラの映像と目視でジャニーンを探す。後20分で集会が始まるが、ジャニーンを追い詰められない。DHSの方から上空からの監視画面を提供すると言われ、ティファニーは不本意ながらも現場にいるDHSの職員に映像を本部に送って欲しいと頼む。ジャニーンの姿を捕らえたと思ったマギーだったが、10秒の遅延で取り逃がし、目視で確認したスコラがジャニーンを追う。ライラが人々の前でスピーチをしているところでジャニーンが銃を出し、ティファニーが飛びかかってジャニーンを抑える。ライラはティファニーに感謝する。ティファニーはスコラにDHSの情報を利用したことに複雑な思いを明かし、スコラは勝利には変わりないと慰める。様々な思いと社会事情が絡み合って、誰かが何かしたくらいでは問題は解決しないのはわかっていますが、その中で自分はどういう志で生きて行くのか、というのを持たなければならないなと思いました。ティファニーの言動はFBI特別捜査官として未熟なものなのでしょうね。気持ちはわかりますが、身内に噛みついても社会は変わらない。結局、批判した監視映像の力を借りることになって、まあ、そこはスコラが先輩として上手く接していましたね。私の気持ちをあなたが代弁しないで、というのもスコラだから一歩下がって対応してくれたのでしょう。リード議員が自分の選挙や評価のために抗議活動を利用したところとの差を考えなくてはいけないのかな。そういうティファニーの成長を見守るエピソードだったのでしょうが、結局は息子に不幸な事が起こり恨みを晴らす執念に集約され、捜査の段階ではそんな個人的な状況は何ら思いが至らず(記録上は母親は良き市民ということになっている)、視点を変えていかなければならないと思いました。暴力によるヘイトクライムも根絶しなければならないが、暴動が起こって治安が保たれない現実にどう向き合っていくかも重大なことじゃないでしょうか。法執行機関の問題でもあり、政府の仕事なのでしょう。考えさせられますね。ちなみに、クリステンを降板させてティファニーに替えたのはこういうエピソードを作りたかったからかなと思いました。良い子キャラはエピソードを書きにくいらしいですし。
May 7, 2023
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『パパ友』先週が「家族の事情」で今週が「父親問題」、何だか内向きな印象がしますが、その間に「NCISハワイ」とのクロスオーバーで盛り上がったのなら、こういう展開になるのかな。それにしても、子供をきっかけに父親同士仲良くなりましょうというのは、少し古いような気がしました。家族の形はいろいろなので、一くくりに「親(おや)友」で良いような気もしますが。政府の厳重に管理されている貯蔵庫で、男が死んでおり、たまたま議員の秘書による視察のため中に入った下士官が確認しようとすると、隠れていた覆面の男に殴られ逃げられてしまう。現場で検視を行ったパーマーは、死後36時間以上経っているという。死んだ男と逃げた男は何らかの理由で貯蔵庫に入ったまま閉じ込められ、ドアが開くのを待っていたとみられる。秘書は逃げた男は白人で足を引きずっていたと証言する。セキュリティ万全の貯蔵庫に不法侵入の痕跡はなく、正式に入ったとしてもその記録がなかった。倉庫の中には国家の安全にかかわるものがあるので、入ってはならないという秘書を押し切って、金庫を開けると、何とそこには大量のチーズが保管されていた。ヴァンスには議員から見たことを口外してはならないと念を押される。しかし侵入した2人はチーズを盗もうとしたのではなく、別の倉庫に保管されている武器を盗もうとしたのではないか。死亡した男は窃盗などの罪で前科があるタイソン・パーキンスとわかる。タイソンに乳製品に対する特殊なアレルギーがあったのが死因と考えられる。ケイシーは施設のセキュリティシステムのコードを調べ、入口の扉を記録を残さずに開けるには、プログラムを開発した者が持っている暗号キーがなければ無理だという。しかも、このシステムは非常に高度で洗練されており優秀だ。セキュリティ会社の情報によると、主任開発者はカーター・ランデグリフとわかる。マクギーはカーターは自分の子供たちが通う学校でボランティアとして、駐車場の世話をしているおしゃべりで、マクギーの仕事に興味がある男だと気づく。マクギーがカーターに声をかけ、NCISに同行を求めると、目の前でカーターの車が爆発炎上してしてしまう。それでもカーターは屈託なく、NCISの取り調べに応じ、貯蔵庫のセキュリティアルゴリズムを見て自分のものだと認める。泥棒に暗号キーを渡すはずがないというカーターは、友達にPCを貸したと明かす。実は最近暗号通貨で大金を盗まれ、友人がそれを取り戻してくれるといった。友人とはキングストン・ラインハートというギャングで、ラインハートが自分を裏切るはずがないという。カーターの車にも爆弾がしかけられ、プロの仕業とみられる。ラインハートは武器の窃盗や密売、使用などの前歴があり、今回の泥棒として疑わしい。マクギーはカーターの命が狙われたと見て、犯人逮捕まで身柄を保護することにする。しかし、そのラインハートが心臓発作で死んだという。葬儀直前の遺体をパーマーが調べると、タトゥに紛れるように注射した痕があった。そこに、ラインハートの親族のジュリアンが姿を見せ、身体の特徴から貯蔵庫から逃亡した男ではないかと詰め寄った。ジュリアンは伯父の友人カーターのために、貯蔵庫に武器を盗みに入って間違い、閉じ込められてしまったと認める。ラインハートとカーターは親しく、自分にとってラインハートは父親同様だった。伯父はカーターが盗まれたと主張する金を取り戻すつもりだったというが、カーターこそ学校の金を盗んだのだという。マクギーはカーターが嘘をついたと知り、厳しく取り調べることにする。カーターはボランティアでマクギーの子供も通う学校のラボ設立のための寄付を募っており、50万ドルを目指していた。しかし、資金はなかなか集まらず半分の25万ドル集まったところで、さらに集めるためその金を暗号通貨に移したのだが、盗まれてしまった。カーターの車を狙ったのはジュリアンではないと信じたマクギーは、カーターのPCがあれば暗号通貨の口座を調べられるという。ただ、PCは見つかっていない。カーターは同じ保護者の一人で、爆破事件の日近くで見かけたオーウェン・ベルフォードに投資の相談をしたことを思い出す。オーウェンには不動産投資で約30万ドルの損失があった。パーカーは証拠を揃えてからオーウェンに立ち向かうべきと言い、姿勢が良いことから、姿勢の崩れを検知して知らせるデバイスのことを思いつく。このデバイスは、コードにセキュリティホールがあることをマクギーが調べていて、近くにいれば姿勢のデータを携帯に知らせるときにデータを盗むことができそうだ。事件当時のオーウェンの位置がわかるという。オーウェンのSNSには今夜自宅で父親保護者の集まりがあることがわかり、マクギーが参加することになった。他の保護者との付き合い方に悩むマクギーに、ヴァンスは交流を深めてこいと送り出す。「ファンタジーボール」について語り合うイベントと思いきや、オーウェンは理想の父親像について語り合おうという。マクギーは素直に話すことができずデバイスの電波を切る。意外にもオーウェンは良識のある社会人だとわかり、マクギーは他の父親からはお高くとまっているという評価を受けた。オーウェンの携帯情報から、カーターの殺害未遂容疑はなくなった。カーターの暗号通貨口座の取引から盗んだ犯人を絞り出すには、やはりカーターのPCが必要だ。結局、カーターはクセがあるが善良な人間で、気さくに腹を割って話すことが情報を聞き出すきっかけになると考え、マクギーは世間話を始める。他の父親たちの話をしている間に、カーターはPCを操作するのはジュースバーの周囲に誰も客がいないときだとわかる。マクギーは客ではなく、オーナーのサムが怪しいと見て、カーターが雑談で捜査情報を漏らす。慌てたサムが逃亡しようとしたところで、NCISが逮捕する。サムことハンス・ビジュル・ストロムはストックホルムで巡査をしている時、2名を殺してアメリカに逃げてきた。店のインターネット回線で客のPCの情報を盗み見ているうちに、25万ドルの暗号通貨のことを知り盗んだが、カーターがギャングの友人に相談したことから怖くなり、車に爆弾を仕掛けてラインハートに罪を着せようとした。事件は解決したが盗まれた金は戻らない。マクギーはカーターにハンスが盗んだ金を自分の口座に移した先を見つけ、52万700ドルだったという。いろいろ裏で手を回して、寄付金の目標を達成することができそうだ。マクギーは次回はカーターと共同で委員長になるという。ダ・ヴィンチというほどのセキュリティのプロの脇の甘さが、全体の緩さに通じていると感じます。善い人だというのと、仕事の質は関係ないのかもしれませんが、ありえないよな、と思います。暗号キーを盗んだ男も相当なプログラミングの技術があるのでしょう。そういうモヤモヤしたのをなごませるためにか、同世代のパパたちとあまり上手く交流できないマクギーがちょっとした話(small talk)を試みるというのを絡ませていた。聡明なマクギーには苦もない事のように思いますが、今回はいろいろと感じるところがあったようです。まあ、子供の成長と共に親も成長しますので、これまでとは違うマクギーの姿を見ることができるのでしょうね。アメリカではPTA活動も本格的でしょうし。というか、ボランティア精神に基づくPTOという組織のほうが主流なんですね。マクギーの学校もそっちかな。冒頭の政府が密かに余剰チーズを貯蔵していることに驚きを感じたり、税金を使って!と不満に感じたり、そういうところはリアルな感じで興味深かったです。ナイトのチーズのギャグ「no gouda」はよくわかりませんでした。ゲイリー・コールの「The West Wing」ネタとか、モンティ・パイソンのスペインの異端審問とか、すっと笑えるのがアメリカ人なのでしょうね。
May 6, 2023
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先週までの潜入捜査が終わり、切り替えのためのクリスマスエピソードかと思ったら、どこがクリスマスか、という印象です。一気にシーズン1に戻った内容で、それはそれで「いよいよか!」と思います。SVUとのクロスオーバー「People vs. Richard Wheatley」の続きと考えて良いですね。イーライが祖母の薬を持って出ていき行方がわからず、一家は電話をかけ続ける。その頃、イーライは一人遊歩道で他人のクリスマスパーティを眺めていた。そのイーライに声をかけたのがミアという女性で、何を悩んでいるのかと話を聞く。意気投合した2人はミアの部屋に行き、酒を飲む。イーライは持っていた薬をミアに渡して、やがて酔いつぶれた。明け方目覚めたイーライは、ミアがベッドで死んでいるのを見つけパニックになる。とにかくその場を離れようとして、廊下で住人に姿を見られてしまう。怯えたイーライは公衆電話でステイプラーに連絡し、ステイプラーは迎えに行くのでその場にいるようにいう。ステイプラーはオリビアを伴い、ニュージャージーのフォートリーに向かうが、イーライの姿はなかった。イーライはジョージ・ワシントン橋のたもとで柵を乗り越え、今にも飛び降りようとしていた。それに対応したニュージャージー警察のブオノ巡査が説得し、イーライは無事保護された。連絡を受け、ステイプラーとオリビアがNJPDを訪れ、イーライから話を聞く。一緒にいた女性が死亡したと聞いて、オリビアは情報収集にあたる。しかし管轄が違うため、直接オリビアとステイプラーが捜査にかかわることはできない。現場を訪れたオリビアは、被害者が窒息死でイーライに殺人の容疑がかかるというのを小耳に挟む。面通しが行われ、イーライを目撃したスオフォードが本人だと特定した。すでに事態はステイプラーらの手が届かないところできており、NJPDのラミレス刑事はイーライを逮捕して送検するという。ステイプラーは息子を拘置所には入れたくないが、イーライが自殺をしようとしていたと判断され、精神科鑑定を受けることになるという。ステイプラーは特捜班に戻りジェットにミアについて調べろという。ベルは管轄外であり、ステイプラーを止めようとするが、結局押し切られる。ジェットによると、ミアは短大生で、風俗関係の仕事もしていた。彼女の部屋かと思った場所はレンタルルームで、レビューにはオーナーへの不信感が綴られていた。どうやら部屋にカメラが仕込んであるという。ジェットは上手くそのオーナーの撮影した動画を手に入れ、イーライがミアを見つける前後の隠し・カメラの映像をチェックした。そこには、ベッドに倒れているミアを枕で窒息死させるスオフォードの姿が映っていた。ベルはすぐにラミレス刑事に映像を送り、イーライへの容疑を取り下げさせる。病院にいるイーライを迎えに行ったステイプラーは、担当医師からイーライが不安を抱えていると告げられる。ミアを死に至らしめたのではないかと責任を感じる一方、そのことが妻を失い苦しむ父親を更に苦しめるのではないかと思っていた。ステイプラーはイーライと帰宅する。スオフォードはあっさりと、自分が雇われてミアを殺したことを認める。ミアを殺してイーライに容疑がかかるように画策したが、ライカーズでスオフォードの名前を聞いたという人物からメールで依頼を受け支払いは暗号通貨だったという。ステイプラーはそれを聞いてウィートリーの仕業だと考える。しかしウィートリーは面会に現れたステイプラーの質問をはぐらかすと、自分の暗号通貨を動かせるのは娘のデイナしかいないと答える。ベルとステイプラーがアンジェラの家を訪れ、デイナの所在を尋ねる。アンジェラは夫に薬をもられた後遺症で、認知機能も運動機能も悪化している。特に手がかりもなく帰るステイプラーに、アンジェラはまた来てくれる?とすがった。しかし、アンジェラは体が不自由なのも認知機能が落ちてきているのも、ステイプラーの前で演じていたのだった。アンジェラは姿を隠していたデイナに、しばらくは身を隠したほうがよいという。家に戻ったイーライは、父のことを思いやりながら、裁判に買っても母親が戻ってくるわけでもなく、今の状態が続くのが不満のようだ。検察側はウィートリーの起訴を諦め、ウィートリーは晴れて自由の身となった。クリスマスでステイプラーの家族が集っていた家に、ベルが訪れ、事実を告げる。イーライが姿を消すのは偶然で、彼に殺人容疑を着せるのは逐一監視していないとできないですね。しかも、手配するスピードが早すぎる。このエピソードにはいろいろミスリードする要素があるような気がしますが、まあウィートリーが何かしら関わっているのは間違いないでしょう。衝撃はアンジェラがすでに心身ともに回復しているところ。裁判中はあえて不調であるふりをして、夫に不利な証言をしないようにしていた。夫を守るためなのか、自分の身を守るためなのか、振り返って本気でキャシーを殺せと指示したのはアンジェラだったのか、ステイプラーの関心を引いたのも計算ずくだったのか。デイナはアンジェラの実の娘なので、疑いをかけられたら守らなければというのは母親の本能で、ウィートリーに長男を殺されたというのは、今も恨んでいるのだろうとは思いますが。とにかく、他所の管轄であろうと息子のためにガンガン突っ走るステイプラーがいかにも、ですね。ジェットに令状なしに情報を取らせたとして、それを根拠にイーライを釈放させるのはニュージャージー警察の面目丸つぶれですね。同じ警官のよしみで聞いてくれたけれど、一般人じゃそうはいかないでしょう。ブオノ巡査は決して新人じゃなくて、見事にイーライを引き止めてくれて(このシーンの撮影はどうやったのか)、ステイプラーはもっと感謝しないとだめでしょう。最初はこの巡査がクリスマスの奇跡なのかと思いましたが。さて、先週まで熟女と濃厚なシーンを見せていたのが、急にオリビアとの関係を追及?という雰囲気になるのは、SVUの「あれから何があったのかも聞きもしない」を受けているのでしょうね。タッカーの名前を出すのは賢い、彼は死んでしまったのでそれ以上突っ込めない。この関係を友情と呼ぶのであればそれもよし、とにかく必要とする時にオリビアがそこにいてくれてありがとう、ステイプラーはバランスを取りたい。ということで、多少の匂わせはありましたが、再会からの揺れは一応収まって、家族ぐるみのお付き合いに落ち着きそうですね。オリビアの側はどうなのかわかりませんけど。
May 3, 2023
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これ、タイトルはダブルミーニングかな。マギーは純粋で真面目な人なんだなあというエピソードでした。相変わらずsharp shooterぶりはすごいですけど。税関の倉庫に侵入者があり、職員2人が射殺され、1人が頭部を負傷した。犯人は2人組で白人、職員に銃を突きつけた男は金の時計をしていたという。盗まれたのは無水アンモニアのタンクで、その用途は覚醒剤の製造や爆薬の材料にもなる。現場に被害者ではない血痕があり、怪我をしていると見て、近辺の病院などの聞き込みをする。凶器はギャング殺害事件の凶器と一致し、クィーンズの覚醒剤ギャング・ナイツが絡んでいるようだとわかる。最近ではアンモニアの盗難も多く、カスティーヨはギャング対策班のネスター・ヴェルティズを呼ぶようにいう。ナイツというギャングは、刑務所内で結成されており、出所後に覚醒剤の製造と販売で力を広げている。しかし最近では材料不足となっており、ボスは1ヶ月前に殺されていた。監視カメラに映っていた犯人のピックアップトラックがロングアイランドで発見される。車内には血痕があり、車から点々と血痕が続いていた。近くに動物病院があることから、スコラが話を聞こうとすると職員の様子がおかしい。負傷者を治療した跡があり、問い詰めると、いとこのデイモンから怪我をしたので手当してほしいと頼まれ、治療をして駅まで送っていったという。連れはなく一人だった。デイモン・マーシャルはナイツの下っ端で、以前は通関業者の運転手をしており、事件があった保税倉庫には10回以上来たことがあったため、アンモニアの存在も知っていたと思われる。ピックアップトラックが牽引したタンクは今のところ行方不明で、犯人のもう一人についても何もわかっていない。デイモンの携帯を追跡し近くに叔母の家があることがわかった。マギー、OA、ネスターが家を尋ねると、ドアの隙間から男の動きが見えた。デイモンは窓から逃亡し、ネスター、マギーが後を追う。中庭に降りたネスターを屋上からデイモンが銃撃する。OAは外から援護に入り屋上に向かって反撃するが、屋上に上がったマギーが後ろから撃ってデイモンは落下し死亡する。デイモンの手には「5568」という数字が書き込まれていた。マギーは単独でデイモンを追ったネスターに、無謀だったと意見する。デイモンの携帯からは何も情報は得られなかった。ネスターはナイツの末端の売人に会い、商売をもちかけて上層部につなげることを提案する。事件の事を聞き出せるかもしれない。ネスターとOAはブツがほしいとライルに接触する。金を見せてくれというライルが現金を奪おうとしたので逮捕する。ライルは保税倉庫での殺人事件については何も知らないが、今のナイツについては、覚醒剤の製造担当だったクリント・ヘルムスが組織をまとめているという。ネスターはライルを上手く扱い、クリントの行きつけのクラブの名前を聞き出す。さらに、ライルにクラブでクリントに会わせるよう、おとり捜査をさせる。クリントは覚醒剤の買い手を装うネスターとOAに、最近は材料不足でブツはないと断る。クリントは金の腕時計をしており、別の男に会うと言って席を立とうとしたため、ネスターは酒をこぼしてクリントの携帯を持ち去ると、マギーにSIMカードの番号を盗み見ろと指示する。マギーは令状なしに勝手な行動をするネスターを批判する。ネスターは自分の手柄を自慢し悪びれることはない。今のところ、クリントが2人目の犯人だという確証はなく、携帯の位置情報から事件発生時に保税倉庫から1.5キロの範囲にいたことしかわからない。ただ、スタテン島東部の基地局に接続していたことがわかり、この3日間もその付近にいることがわかった。カスティーヨはスタテン島東部にクリントの覚醒剤ラボがあると想定し、付近の大掛かりな捜査を命じる。地上を捜索していたスコラとティファニーは「5568」と書かれた倉庫を見つけ、盗まれたタンクを発見する。建物の中はラボで、薬物を精製する男がいたため逮捕する。男は名乗らないが、2人目の犯人とは外見が違う。アンモニアのタンクからクリントの指紋が検出されたため、再びクラブへ行きクリントを逮捕する。その際、ナイフを取り出したクリントにネスターが飛びかかった。クリントの銃は保税倉庫の職員を死傷させた凶器と一致した。後は自白に持ち込むのみだが、スコラは覚醒剤ラボで検出された物質が爆薬を作るものだと断定する。クリントは爆弾について、何も語ろうとしない。FBIに協力するくらいなら、死刑もいとわないという。クリントの部屋から10万ドルの現金が見つかり、盗まれたアンモニアの量から作ることができる爆弾は1360キロと推定された。オクラホマシティ爆弾事件並の国内テロが起きる恐れがある。クリントはグリーンビル刑務所で受刑者と「反乱軍」という組織を作っていた。仲間の写真を見ていたスコラは、先日のクラブでこの男を見たという。ロジャー・ウィルカーソンの指紋がクリントの現金から検出され、FBIはウィルカーソンを追う。ウィルカーソンはネットに反政府的な投稿を繰り返しており、ティモシー・マクベイに心酔していた。クリントの行きつけのクラブの外を映すカメラには、クリントとウィルカーソンがバンに乗り込むところが映っており、その車を追跡すると、現在ワース通りで信号が途絶えた。付近には連邦ビルがあり、バンが地下駐車場に入ったことがわかる。FBIが現場に急行するが、爆弾処理班の到着はまだだ。ビルの中の人員に避難を呼びかけるとともに、マギーたちはウィルカーソンと爆弾を探す。OAは地下駐車場で手配中の車を発見する。中にはアンホ爆弾の樽が7つあり、タイマーが仕掛けられていた。爆弾処理班の到着が間に合わないことから、OAはマギーとカーラの手伝いを得て、爆弾の解除を試みる。タイマーボックスを開けると、残り時間は2分40秒だった。残り時間が刻々と少なくなる中、ベルも地下駐車場にやってくる。その様子を無線で聞いていたネスターは、ウィルカーソンを連れて建設現場に向かう。タイマーを止めるスイッチがあるはずだが、必死にさがすも見つからず、ネスターはウィルカーソンにスイッチの場所を教えるように詰め寄る。もう現場を脱出する時間もなくなり、ウィルカーソンはスイッチの場所を吐く。OAは残り3秒で危機を救うことができた。ネスターはウィルカーソンが死を恐れていた事を感じたという。マギーと交際を続けるネスターは、2人で一緒に住もうと言い出す。考えさせてほしいというマギーに、ネスターはどんどん話を進め、マギーはその強引を受け入れられず関係を終える。マギーは仕事のできる男に惹かれたのでしょうか。あなたは無謀よ、強引過ぎると言っても、俺は優秀なんだとか、君がいるからついているんだとか言われて、簡単にうるうるしちゃうマギーて、マインドコントロールされているんじゃないかというほど甘いです。でも、連邦職員の給料には不釣り合いな豪華なアパートで一緒に暮らそうと言われるとさすがに現実的になって、ちょっと待って、という。付き合って6ヶ月になるが、もう十分だというネスターとまだ早いというマギーを比べると、やはりマギーには今ひとつネスターには踏み込めない部分があったのでしょうね。ネスターに急かされなければ、このままズルズルと行きそうな感じでした。想定通りの別れで、視聴者はやれやれと胸をなでおろす。後は、今週も容疑者を殺害してしまうマギーのお咎めはないのでしょうか。重要参考人なのに。銃の腕前はすごいけれど、後先を考えない行動を続けるのは捜査官としてどうなのと言われかねない。いつもはバックアップなしに飛び込んでいくのはマギーだったかも。そういう意味では、今週もスコラの現場での判断や言動はしっかりとチームを引き締めていて、好感度が上がっています。BONESでの下積みも無駄じゃなかったですね。(笑)爆弾が仕掛けられたとわかった時のFBIの対応やマギーたちざくっとした展開を見ていると、今回のメインはマギーとネスターの恋愛関係だったんじゃないか、と思いますね。思想的に偏ったギャングが政府転覆を狙うというのは、かなり無理やりだなと思いました。残り時間が3分を切ったのなら、逃げ遅れた人がいないかを確かめて仮に爆発したとしても、人命が守られたらよくやった、という評価だったでしょうに。OAもがんばりますね。下手をすると、優秀な捜査官3人を失うところでした。
April 30, 2023
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『大鴉』新シーズンプレミア。本国でもまだ放送中なので、確かに最速ですが、個人的にはそんなに急いでもらわなくても、という思いです。来月からはSVUも始まるし…さて「グッドファイト」を見てからこちらを見ると、何となくゲイリー・コールがパーカー役になったのがわかるような気がします。それと、まさか第1話からクロスオーバーだったとは。LAとはクロスオーバーすると言っていましたけど、ハワイもですか。ギブスがいなくなり、フランチャイズ全体で盛り上げます、という印象ですね。「家族」とはよく言ったものです。前話の続き。マクギー、トーレス、ナイトはパーカーが紐付けられた海外の口座の名義を調べる時間を稼ぐため、嘘の通報を行う。スウィーニーがすぐに食いつき、茶番と知って苛立ちを募らせる。ヴァンスもこういうことはやめろとマクギーらに警告し、3人はレイブンがパーカーを狙う理由を探る。パーカーの元妻ヴィヴィアンが会計事務所の資料を絞り込んでいるが、パーカーはヴィヴィアンに怪しい動きがあるのに気づく。パーカーはジミーとケイシーにだけ、ヴィヴィアンの名は出さず、彼女が連絡を取った相手を調べてほしいと頼む。ヴィヴィアンが連絡を取っていたのはスウィーニーだった。元妻が自分をFBIに売ったと考えたパーカーだったが、ヴィヴィアンは否定し、意外な助っ人が現れた。ヴィヴィアンはスウィーニーに従ったふりをして、フォーネルを呼んだのだった。フォーネルは海外口座について、知り合いのサミーに調べてもらおうという。パーカーがFBI時代に逮捕した犯罪者の中で、パーカーが逃亡犯になったことで、再審を要求したり上訴する受刑者が何人か出てきた。NCISのハワイ支局から、テナントとアーニーがRIMPAC(環太平洋合同演習)の準備のためにヴァンスの元を訪ねてきた。すでにパーカーが窮地にいることは2人は知っており、ハワイに戻るまでにできることを協力するという。サミーが探ったところ、パーカーをはめるための口座はモスクワで作られたことがわかった。レイブンが使った毒薬の入れ物にはロシア語が書かれており、関連がありそうだ。マクギーらは上訴した受刑者に聞き込みを行い、緊急釈放を申請したハーマン・マクスウェルというハッカーに注目する。マクスウェルは「レイブン」との関わりはないというが、2013年にロシアのギャング「ヴォロン」に雇われたことがあると明かす。ヴォロンとはロシア語でカラスを意味し、その時は生物学の研究室をハッキングしたという。ヴォロンの本名は知らないが、奴は神経ガスに夢中で世の中に混乱をもたらすことを求めていた。もし、ヴォロンがパーカーをはめたのなら、目的は自分だと怯える。アーニーはマクスウェルのことを知っているという。さらに、「ヴォロン」というのは1人ではないというので、アーニーも絞り込みを手伝うことになった。パーカーは心理学者を装ってマクギーとマクスウェルと面会する。ヴォロンが自分をまた働かせるのが怖いと怯えるマクスウェルを、あえて上訴が認められたとして釈放の手続きを進める。マクスウェルはレイブンをおびき出す囮となる。アーニーも加わり7人いたヴォロンを絞り込んだところ、ディミトリ・ロプーチンという男が浮かび上がる。アーニーはNSAの友人に問い合わせてみるという。DCでの仕事を終えたテナントとフォーネルも、翌朝のマクスウェルの釈放と保護に加わることになった。しかし、ロプーチンの情報で2012年に死亡していることがわかる。マクスウェルは嘘を言ったのか?釈放されたマクスウェルを乗せた車列が動き出すと、妨害電波があり本部と相互の連絡ができなくなった。車列の前にスウィーニーの車が現れ、パーカーの逮捕を要求する。NCISが車を降り向き合ったところに、別の銃撃隊が現れ激しい撃ち合いになった。ヴィヴィアンが撃たれ、マクスウェルは銃撃隊に誘拐されてしまう。しかし、銃撃を仕掛けてきたのはレイブンの支持者「無慈悲」という組織の構成員とわかり、パーカーは最後に見たマクスウェルが浮かべた不敵な笑いを目撃し、マクスウェルこそレイブンだと確信する。今日の事件でFBIはパーカーに対する容疑を保留することになった。マクスウェルは近くの飛行場からプライベートジェットでハワイに向かったことがわかる。潜伏するためというよりも、新たなターゲットであるRIMPACの行われるハワイへ向かったのではないか。ハワイに戻るテナントとアーニーにトーレスとナイトが同行しており、パーカーはマクスウェルを捕えろと命じる。で、続きは「NCISハワイ」でどうぞ、というわけですね。スパドラさんもそう間をおかずに放送してくれるでしょうね。ハワイ組がDCに来ただけでなく、フォーネルまで引っ張り出して「オールスターチームだね」「オールドタイマーズデイと言わないでくれてありがとう」と、自虐的で笑いました。オールドタイマーズデイは、メジャーリーグのOB戦なのだそうで、ベテランが多いNCISのほのぼのとした雰囲気がよく出ていました。マクスウェルは最初から怪しいというか、またこの人ですかという印象です。ハワイの優秀なチームがきっとマクスウェルを捕まえてくれると思いますが、リムパックに参加する錚々たる各国の艦船が見ることができるかなとちょっと期待しています。ちなみにハワイと本家だと、テナントとトーレスの微妙な関係とジェシカ・ナイトに恋するアーニーが描かれるのでしょうね。テナントはDCに転勤した大佐と良い仲だったんじゃないかと思います。そちらには挨拶しないのかしら。ジェシカはジミーとオフィシャルになるかどうかの段階で、ジミーはアーニーに取られまいとやきもきしているのが微笑ましい。今シーズン、2人はついにカップルとなるのでしょうか。パーカーの元妻はスウィーニーに元夫を売る悪いやつかと思いましたが、どうやら今も元夫のことを大切に思っているようですね。逆にパーカーに問題があったような感じで、いずれ元サヤに戻ることもあるかも。フォーネルが元気そうで何よりでしたが、本当にもうそろそろ穏やかな人生をと思って止みません。
April 28, 2023
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ついに、ステイプラー潜入捜査編の大詰め、ゲストの皆さんの熱演で映画並の迫力あるエピソードになったと思います。まあ、ちょっと説明が足りないところがあるようにも思いますけど、良いか。コスタのボクシングジムが大爆発し、ステイプラーとベルはダメージを受けるも何とか無事だったが、ルイスは死亡した。ジムに近づく警察に、屋上から銃撃があり警官が撃たれた。ステイプラーらも撃ち返してコスタの手下を制圧する。今のところ、1時間前にジムに入ったコスタとアルビは外に出た様子はない。ベルとステイプラーは二手に分かれてジムに入り、隠れている部下たちを倒していく。事務所に入ると若い女性が背中を撃たれて倒れており、顔認証で大陪審の速記者とわかる。レジーの母親アグネスの証言録取の時にその場にいたことから、情報が漏れた可能性がある。コスタ、アルビの姿が見当たらず、ステイプラーは地下に通じるトンネルを見つけて後を追う。一方、コスタとアルビは金を持ってトンネルを抜け逃亡しようとしていた。アルビは追跡してきたステイプラーに気づき、コスタを先に行かせる。コスタは待っていた救急車に乗って港から船で逃げる予定だ。アルビは逃げ遅れ、徒歩で姿を消す。空からの映像でジェットが救急車を捕らえ、警察は逃亡するコスタを港で追い詰め逮捕する。アルビは民家に押し入り、そこからフルートラに連絡を入れる。すでにコスタの逮捕とアルビの指名手配がテレビで流れており、アルビは必要なものを手に入れフルートラと逃げるつもりだという。アルビはアルバニア系の若者の車を奪う。しかし、フルートラの元にはベルとステイプラーが到着していた。フルートラを監視してアルビが来るのを待ち構えていたが、目を話したすきにベランダにいたフルートラが姿を見せたアルビに合図を送った。アルビはその場を離れ、途中で愛人を乗せると車を走らせる。フルートラはステイプラーに騙され傷ついたという。その時、アルビが押し入った家の若者から通報があり、奪った車が特定された。アルビも30分前にモーテルの外で変装したアルビがいたことがわかり、特捜班はフルートラを公務執行妨害で逮捕する。アルビの愛人はフルートラも一緒に逃亡すると知って、自分は2番手かと愚痴を言う。アルビはマリーナに向かうと、パーティをしているクルーザーに乗り込む。船長を脅し、船を出せと迫るが船長は取り合わない。何とか船を動かそうとするアルビだったが、警察が追いつく。操舵室に乗り込んだステイプラーを見て、アルビは驚く。アルビは愛人の男に銃を突きつけ、ステイプラーに脱出用のヘリとフルートラを連れてくるように要求する。妻に自分の秘密を話したのかというアルビに、ステイプラーはベルらを下がらせ、約束は守り誰にもアルビの秘密を漏らしていないという。ステイプラーがフルートラを連れてくると、フルートラは何も知らないまま人質になっている若い男を開放するように伝え、自分と身柄を引き換えだという。妻を捨てていけないというアルビに、フルートラはかつて命を助けてくれた夫を今度は自分が助けるというと、アルビは銃を下ろし妻を抱きしめる。夫婦とも逮捕され、ステイプラーは潜入捜査を終える。新しい身分を得て、証人保護プログラムに入るレジーと母親のアグネスが出発する直前に、アグネスは司法妨害で逮捕される。コスタ一族の罪状認否が行われ、車いすで入ってきたアグネスが隠し持った銃を出して法廷内に緊張が走る。アグネスは取り押さえられるが「ベサは永遠」と唸る。ノヴァはマーシーコーポレーションの幹部になったとベルに告げる。最年少での昇進で、ベルはその達成感を本来の目的と切り離せるかと問う。ノヴァは組織の下部構成員からミスター・テイラーとも呼ばれるキルブライドが、ベルと関係を築いているので、何でも聞いてくれるはずだと言っていたと言い返す。レジーは寒い場所で母のいない第2の人生を歩むことになった。ステイプラーはひげを剃り落とす。なぜルイスが戻ったのかとか、なぜジムが爆発したのかとか、なぜフルートラの居場所を突き止められたのかとか、なぜアグネスの車いすの銃が見逃されたのかとか、いろいろわからないことがあります。それを置いておいて、見どころとしてはステイプラーとフルートラとの「あれも仕事だったというのでしょ」のシーンですね。フルートラはエディを本気で求め(愛しているとはいわないけれど)、彼女の壮絶な人生を知っているだけにステイプラーも罪悪感もあるし、多少なりとも彼女とは通じるところがあったのでしょう。そして、フルートラは夫とはプラトニックな愛を貫き最後は一つの夫婦の愛の形を見せた。なかなかの存在感でした。いきなり出てきたアルビの愛人も「俺は2番手なんだな」というくらいなのだから、しかも逃避行に連れていくくらい相当な深い仲のはずですが、さすがにアルビもフルートラを選んだ。とても良いと思います。コスタの関係者が一網打尽に逮捕され、アルビが持っていたフラッシュメモリーには有罪にできる相当な証拠が入っていると思われ、一件落着ですね。全体的に映画のような演出で、ひげを剃り落とす間に徐々にエディ・ワグナーからエリオット・ステイプラーに戻るところも良かったと思います。タイトルはまあよくある塵は塵に、灰は灰にですから、エディというキャラクターの弔いと考えたら良いのかな。一方、やはりキルブライドはベルに恩を売ったと考えていて、将来有望なベルを使って今後何かをしようと企んでいる疑いが出てきた。こちらは継続するストーリーなのでしょう。そしてこの後のSUVでイーライがいなくなった、ということになるのですね。
April 26, 2023
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今週は普通の誘拐事件でしたね。展開が読めてしまって、やっぱりそうですか、というエピソードでした。キャンプ場でハリス夫妻の5歳の娘グレイスがコテージから誘拐された。夫妻は30分ごとに娘の様子をチェックしていたというが、一緒にいた叔父夫婦ともに、異変を感じなかったという。行き当たりの犯行なのか、あるいは夫妻に恨みを持つものの犯行なのか。夫のベンは弁護士、妻のロンダは投資銀行に勤めていて、今のところ身代金の要求はない。キャンプ場に到着した時、男を目撃したというので周辺を捜索すると、つい先程まで誰かが滞在していた痕跡があった。ドローンによる捜索で、暴行などの犯罪歴があるドン・カークパトリックを逮捕する。児童に対する虐待の前歴もあることからマギーとOAが厳しく取り調べるが、自分は女の子を誘拐していないという。カークパトリックはグレイスを連れた犯人を池の近くで目撃しており、グレイスは嫌がっていたという。翌日池の周辺を捜索すると、大人の足跡と石についた血痕を発見する。さらに、池の中に人形が落ちているのが見つかったため、潜水班を手配して水中を探る。カークパトリックは容疑者から外れ、血痕はグレイスのものと一致、人形からはグレイスとベンの指紋が検出された。実はベンには13年前名前を変え、未成年の時に殺人の有罪判決を受けていることがわかる。12才のベンが10才の女の子を同じキャンプ場の中で殺しているという。本名はコービン・ハワードで、6年間少年院に入り出所後名前を変えた。娘の失踪と似た状況で、ジュバルは過去を洗い直すようにいう。被害者のルーシー・パーキンとベンは同じサマーキャンプに参加し、ベンは崖からルーシーを突き落とし死なせた。グレイスを失踪前に最後に本人を見たのはベンで、少年院では精神科に通っており、今回同じ環境に身をおいて、過去のトラウマが蘇ったのではないか。マギーとOAがハリス夫妻の自宅を訪れると、ベンは先程車で出ていったという。妻の連絡を取ってもらうが留守電になっていた。OAはベンの靴のサイズが池の畔で見つかった足跡と同じなことをチェックする。FBIはさらにベンについて捜査を広げていき、マギーはロンダにベンについてあれこれ質問する。弁護士なので人から恨まれることもあるかもしれないと、などと誘い水をするが、どうやらロンダは夫の秘密を知らないようだ。マギーはOAにロンダはベンの過去を知るべきだという。ベンの金回りを監視していたところ14万ドルをキャンプ場近くで下ろしたことがわかった。戻ってきたベンに接触しようとすると、逃亡しようとしたので身柄を確保する。ベンは警察に知らせると娘が殺されると言い、日没までに20万ドルの身代金を要求されたと明かす。犯人は公園で使い捨て携帯を拾うように指示し、娘の写真を送ってきた。今のところ無事で、足の小さな怪我から出血したのが確認できた。マギーとOAはベンから過去の事件について聞き出す。ベンはルーシーの死は事故だったと主張する。奨学金を得て行ったキャンプ場であれこれからかわれ、つきまとわれて強く押したところ、ルーシーは崖から転落してしまった。殺す気はなかったという。自分は少年院に入り、その後反省して猛勉強し、大学に入って弁護士にまでなった。妻には言わないでくれというベンに、マギーは身代金の件はロンダに話すという。その後身代金引き渡しなどの現場は専門のFBIにまかせてほしいというと、夫妻は自分たちだけでやり通すと主張する。FBIは令状を取って夫妻を監視し、犯人が渡した携帯の出どころを当たる。暗号を使っている特殊なもので、扱う店も限られている。店主は顧客の情報は渡せないと抵抗するが、スコラは店の前に防犯カメラがあるのを見つける。店の前とハリス夫妻の自宅前、ベンの職場前のカメラに同じバンが駐車していることがわかり、運転手を絞り込んでいくと、修理工のレイ・パーキンという人物が浮かび上がった。レイはあのルーシーの兄で、妹の死後家族にも次々と不幸が重なり、自らも犯罪や暴力沙汰に手を染めており、カッとなりやすい性格だという。住所にある部屋を捜索すると、同居人の男しかいなかったが、レイのカメラがあり、ベンを監視していたことがわかった。もともとレイはコービン・ハワードに執着しており、2,3週間前に裁判所で偶然ベンを見かけたレイは、名前を変えて弁護士になって裕福になっていることから、娘を誘拐する計画を立てた。実は金が目的ではなく、ベンを殺し復讐をするつもりだとわかったため、マギーはベンに危険を伝える。ベンは20年経ってどうやって自分のことがわかったのだろうというも、金は自分が直接渡してレイに謝罪するという。マギーはそういうことをすれば、娘共々レイに殺されると説得し、ロンダにも正直に話すべきだという。ついにベンは妻に過去について話すが、ロンダは興奮し、過去と処理することではない、娘を救うために自分が行くといい、金と連絡用の携帯を持って出ていってしまった。FBIが妻の車に発振器を付けていたため、すぐに追跡する。車を降りたロンダがレイと向き合っているのをマギーが見つけ、ロンダに銃を向けるレイを射殺する。ロンダは娘の居所を聞き出せなくなったという。レイは118番というモーテルのルームキーのようなものを持っており、携帯の中の写真でグレイスがいるホテルが特定できるという。マギーらがその部屋に突入するも、部屋は空だった。しかし、レイが乗っていったという日本車が駐車場にあり、そのトランクから無事グレイスを救出する。マギーは交際中のネスターが、子供がいることを黙っていたため、距離を置く。一応、ベンの過去をなかったものにはできないということと、マギーがネスターの結婚していない過去を黙っていたことがパラレルになっているのかな。それにしても、何で言ってくれなかったの?と急に手のひらを返したようにツンツンするマギーもどうかな、と思いますが。大人の交際を楽しんでいたのなら、そこまで怒らなくても良いのにと思いますが、マギーはそうじゃなかったのですね。ま、どうでも良いですが、想定通りにレイを射殺して、元はと言えばルーシーの死から始まったパーキン家は気の毒だなあと思います。日本なら、ハリス夫妻は一家の菩提を弔うくらいの気持ちがあるだろうなと思います。その上での過去との決別ですよね。事故だったとはいえ、ベンは刑務所で罪を償い、新たな人生を手に入れて成功したので過去を元に、彼を批判することはできないのかも知れません。でも今回のことは弁護士としても学びの経験にして欲しいと思います。そもそも弁護士なら、自分の過去をFBIが掘り返すことは想像できたはずでしょう。児童に対する犯罪防止でホテル内の写真のデータベースがあるのは知りませんでした。後は、新人らしい存在感を示していたティファニーと、バックを締めていたスコラが印象に残ったかな。スコラは容疑者との向き合い方も聞き込みの時もいい味を出していたと思いました。
April 22, 2023
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良い良い!いよいよ、山場を迎えて、本シリーズは見たいものを見せてくれていると思います。お遊びのタイトルもまたイーストウッドですね。「荒野のストレンジャー」の原題が「High Plains Drifter」なので。ガルシアの妻殺害の容疑で逮捕されたレジーを、組織の長ジョン・コスタを起訴するために、ベルとブルースターが揺さぶる。あの手この手でコスタの犯罪の証拠を見せてもレジーの組織に対する忠誠心は強い。特捜班は捜査の邪魔となるにルイスの身柄も拘束する。ついにステイプラーがレジーの前に姿を見せて、レジーは捨て駒で暗殺ミッションが成功しても、殺されるはずだったと話す。ステイプラーに裏切られた怒りを爆発させるレジーだったが、父親を殺し母親の頭を撃ったのは誰だ、お前を助けられるのは俺だけだとステイプラーが迫る。まもなくコスタ一族の起訴に向けて大陪審が開かれることになっており、ベルはレジーの母親を利用することにする。今のところレジー逮捕の事実はアルビやコスタには知られていないようだ。しかしコスタ側もレジーが暗殺をミスして姿を消していることから、行方を追っていた。アルビはステイプラーに顔を出すよう命じる。大陪審が始まりステイプラーが捜査について証言する。レジーは母親のアグネスを連れてこられ、心が動き始める。スタイブラーはアルビの呼びだしに応じ、アルビとコスタはステイプラーの言動を疑いながらも、レジーがヘマをして行方がわからないので見つけろと告げる。見つけたら殺せ、死体の始末は任せるという言葉をステイプラーは録音してレジーに聞かせる。アグネスはステイプラーの本性を知って驚く。レジーは大陪審での証言を受け入れ、アグネスも非公開で証言することになった。2人は証人保護プログラムに入ることになる。しかし、レジーの証言だけではコスタの関与に合理的疑いを持ち込まれる恐れがある。特捜班は先に勾留されているエドムンド・ロスに証言させることにする。アグネスの証言録取に立ち会っていた速記者がコーヒーを飲んでいたため、アグネスはこっそり彼女のコーヒー占いをする。アグネスは5万ドルと引き換えに仕事を頼むという。ボクシングジムを訪ねた女性はアグネスからの伝言を伝える。アルビとコスタはレジーが警察に捕まり、大陪審で証言をするという情報を得て、対応を急ぐ。女性はその場で殺される。ベルは上司のメニグから、組織犯罪課に戻すと告げられる。チョウとマルドナドもチームに残るが、ブルースターは警部補に昇進して情報部を離れるメニグの後任となるという。ベルはノヴァを呼びだし、先日キルブライドのオフィスで何をしていたのか問う。ノヴァはマーシー・キラーズの幹部として、何かとキルブライドのためにブツを用立てしていたという。キルブライドに警官の身分であることはバレていないようだが、本当のところキルブライドを信じて良いのかどうかはわからない。ベルはノヴァにキルブライドの正体を探るようにいう。ロスからコスタが人身売買などの犯罪に関わっているという証言を得て、ベルらは大陪審での証言を期待したが、ロスは自分の房で首をつって死んでいるのが見つかった。仕方なく証拠を提出した上で、大陪審はコスタとアルビらを起訴するのが相当であると決定した。ルイスはフロリダ行きの航空券と1万ドルの現金を受取り、NYから姿を消すことになった。ベルとステイプラーは令状を得てコスタの関係者を次々と逮捕していく。しかしアルビの自宅はもぬけの殻で、フルートラの姿もない。ボクシングジムにコスタとアルビがいるとの情報でベルとステイプラーがジムに向かうと、そこからフロリダに行ったはずのルイスが出てきた。その瞬間、ジムで大爆発が起きる。ルイスをコスタ側が呼び戻して、ステイプラーをおびき出すために利用したのかな。ということはステイプラーが刑事だということはバレている?彼(ルイス)はきちんと意味ある仕事をしましたね。(キャラクターとして役割を果たしたという意味)警官だと知った上でステイプラーには好意をもっている。「親父」と言われれば、ステイプラーもイーライと重ね合わせ、息子をなんとかしなければと思うでしょう。とにかく、令状まで取り付けたのですから、後はステイプラーとコスタの一騎打ちということかな。相変わらずレジーの母の占いはものすごく当たるというのがファンタジーですが、演じる女優さんはほとんどしゃべらない演技ですごいなと思いました。コーヒーの残り滓があんな状態だと、一体どういうコーヒーなのかは気になります。ザラザラドロドロなんじゃないの?大陪審が開かれる場所は特捜班が入っている建物ということかな?Law & Orderシリーズとしては珍しいと思いました。普通裁判所ですよね。エドムンド・ロスは多分エプスタインのイメージなのかもしれませんが、死んだのはコスタの手によるものなのかは気になります。だとすると、レジーの命も危ないですね。母はしっかりと組織に義理を立てたのだから、母親は息子を切り捨てるかも知れませんね。後はやはりキルブライドの本性が暴かれることになりそうですね。
April 19, 2023
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なんだかなー、なんなんだよー、いーかげんにしろー、と思いながら見ていました。(失礼しました)まあたくさんエピソードがあれば内容が薄いものもあるでしょうけど。役者さんも気の毒かなと…ヒスパニック系の家族が娘の成人を祝うパーティを開いていたところ、覆面をした男が突入し、銃を乱射した。父親が勇敢にも犯人と争うが、妻と娘が射殺され、犯人は逃走してしまう。父親は犯人が白人で差別的な言葉を口にしていたことから、憎悪犯罪だと主張する。さらに、犯人の腕に特徴的な傷跡があり、関連を調べることにする。店のウェイター、ガブリエルは犯行の一部を目撃しており、グレーのダッジで逃走したという。周辺のカメラから逃走車の情報が得られ、腕の傷跡がボストンのネオナチグループのシンボルとわかる。すぐに、過重暴行で服役歴があるパトリック・ライアンの名前が上がり、SWATが自宅に突入する。ライアンはクローゼットに隠れて発砲してきたため、銃撃戦となり射殺された。家宅捜索したところ、事件が起きたメキシコ料理店のアドレスとガブリエル・オチョアの顔写真が見つかる。つまりライアンはガブリエルを狙っていたのか。ガブリエルに暗殺されるような事案は見当たらず、本人が姿を消したためスコラとティファニーがガブリエルの叔母の家を訪ねる。様子がおかしいので中に入ると、銃を構えて怯えるガブリエルがいた。ガブリエルはスコラたちをホセの送り込んだ殺し屋だと思ったようだ。ガブリエルによると、数ヶ月前に再会し付き合い始めたた元カノのヴァレンティナがホセの彼女で、ホセ・マルティネスは大物ドラッグディーラーだという。ガブリエルはヴァレンティナと将来はフロリダに行って店を持とうと約束していたが、ヴァレンティナはホセから別れろと言われたといい、怖がっていたという。スコラは殺し屋が死亡したことを伝え、しばらく叔母の家にいるように勧める。マルティネスはラテンプレーヤーズというギャングの中堅幹部で、ライアンとは刑務所で接点があった。しかし殺しの依頼を証明するものがなく、大量のメールも使い捨て携帯からのものだった。カスティーヨはマギーとOAに、ギャング課のネスター・ヴェルティスに話を聞くようにいう。ヴェルティスはビジネスマンのマルティネスが、メキシコ系の母娘の殺しに関連しているとは思いにくいという。実はヴェルティスはRICO法の捜査で半年前からマルティネスの電話を盗・聴しているが、今回の殺しの話題は出ていないという。しかしヴェルティスはマギーのために、マルティネスの側近のカルロスを紹介するという。カルロスはガブリエルの名は知らないが、ヴァレンティナに近づくと殺されると証言する。OAは勢い余ってヴァレンティナについて探ってほしいとカルロスに迫るが、俺の情報提供者を殺す気かとヴェルティスが怒り出した。OAは謝罪した上で、無関係の女性が殺された事でカルロスに頼みたいと再度訴えると、ヴェルティスとOAの間に険悪な雰囲気が漂った。マギーが間に割って入りとりなし、今夜マルティネスがレストランで食事をするという情報は手に入れることができた。スコラとティファニーが監視していると、ヴァレンティナとマルティネスの関係は問題がなさそうに見える。さらに、防犯カメラの映像の中にヴァレンティナがライアンと話をしているのが見つかった。ガブリエルの話は本当だったのか。スコラとティファニーが叔母の家を出たガブリエルを追跡し、ヴァレンティナに会うため車で待機しているガブリエルの身柄を確保した。ヴァレンティナはガブリエルを殺そうとしていると話すもガブリエルは信じない。その時、ガブリエルは何者かに銃撃され命を落とす。ティファニーは犯人の凶器を目撃していた。スコラはヴァレンティナに直接話を聞く。ライアンにはマルティネスと会うことになっているので伝言を伝えただけで、母娘が殺された事件には無関係だと答える。しかしガブリエルが死んだことを伝えると様子が変わり、ガブリエルにはメールを送ったが、ホセはガブリエルのことを知ってキレて、別れろと迫ったという。脅すだけだと聞いていたが、まさか殺すとは思わなかった。スコラはFBIに協力しなければ、ヴァレンティナもガブリエル殺害の罪に問われると迫り、ヴァレンティナにカメラとマイクを付けて証拠を探らせることにする。ところが、ヴェルティスがマルティネスの逮捕をするなと横槍を入れてきた。マルティネスは5日後に東海岸の大物を集めるミーティングを開くことになっており、それまでは殺人罪でマルティネスを逮捕することは許さないという。5日待てば30人は逮捕できるというヴェルティスに、OAは感情的になり昇進したいのかと批判する。ヴェルティスは支局長がRICO法での逮捕を重視していることから、邪魔をすればOAのキャリアも終わるだろうという。そこまで言われて怒り心頭のOAは、マギーが個人的な感情で判断を曇らせているというが、マギーもまた同じことを言うつもりだったと答える。納得できないOAがカスティーヨに掛け合うというと、すでにマギーもカスティーヨと話し、やはりRICO法捜査が優先だと言われたという。2人は5日後の逮捕までに、ヴァレンティナの潜入捜査を続けることにする。ヴァレンティナはマルティネスにガブリエルが死んだことを質問するが、マルティネスは相手にせず、逆にまたその質問をすればお前を殺すと脅す。ヴァレンティナはFBIに、捜査の続行はもう無理だと告げる。しかしOAはヴァレンティナに厳しく、マルティネスが地下室に保管している銃を探すように指示する。今夜はマルティネスの仲間が自宅でサッカーの試合を見るという情報から、スコラは一計を案じる。スコラがケーブルガイを装い、マルティネスのテレビの受信設備の修理のために訪れる。地下室の配電盤で一旦電源を落としてほしいと言われたヴァレンティナは地下に向かう。手間取るヴァレンティナをサポートし、何とかFBIはガブリエル殺害の凶器を手に入れた。鑑識は凶器と断定し、これで後は待つばかりだが、ヴァレンティナから命の危険を感じるという連絡があった。マルティネスがドラッグでハイになり、地下室に銃を取りに行ったという。マギーはすぐに家を出るように告げ、マルティネスの逮捕を猶予できないというと、ヴェルティスも逮捕を認め支局長には自分が話すという。マギー、OAはマルティネスの家に突入し3人殺害でマルティネスを逮捕する。ヴァレンティナはマルティネスがを映画スターのようだと思い、優しくて何でも買ってくれることで満足していた。しかしガブリエルの言葉に耳を貸すべきで、マイアミに一緒に行くべきだったという。OAはマギーに、ヴェルティスはいざとなれば頼れる奴だったと認める。しかし、パートナーとしてエジプト人として、マギーの交際相手に関してはつい過保護になってしまうのだという。最初の殺人事件で犯人を逮捕したいというOAの気持ちはわかりますが、そもそも最初の事件の捜査権はNYPDにあるはずですよね。それでマルティネスの名前が上がったところで、連邦検事局かどこかから待ったがかかるというのが通常だと思うのですが、マギーの彼氏とOAの対立を作りたかったから、こういう事件の流れにしたのでしょうね。憎悪犯罪かと思わせて、でも殺人事件よりも組織犯罪で大きな手柄をあげたがるFBIのトップの非情なところを協調したように見えますね。でもそこまで頑張ってマルティネスを逮捕したのに、OAが妻と娘を奪われた父親のところに報告に行かないのはどうなのよ、と思いました。ギャングを巡ってのスコラとティファニーの会話から、住んでいる場所の違いで女性がギャングに憧れてしまうという話題になって、それが最後のヴァレンティナの反省につながるのですが、OAはヴァレンティナにギャングに惚れた君が悪いという口ぶりで、マギーの交際相手についても暗に批判するわけですね。まあ視聴者からしても、マギーはなんでこんな嫌な奴と付き合っているのとしか思いませんが、いや本当は良いやつなのに、OAがヤキモチ妬いているだけだ、偏狭な男だというのはつまらないです。やっぱりネスターには裏がある嫌な奴だと暴いてほしいです。(笑)ガブリエルは死ななくて良かったのに、殺し屋が死んだからとりあえず危険は去ったという判断はどうなんだろう。マルティネスを逮捕しても、5日後のミーティングは何とか開催させて、そちらも一網打尽という事はできたかも知れませんね。
April 15, 2023
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今週は「許されざる者」か、と思いましたが、あちらは「Unforgiven」なのですね。「まだ許されていない」という意味になりますが、こちらは「許すことができない」「許しがたい」という感じになるので、何か違うのかなと思ったり、別に深い意味はないのかと思ったり。それとは関係なく、サクサクと話が進んで面白い。ステイプラーがフルートラと一緒にいる時に、何もかが覗き見していた。身柄を取り押さえると若い男性で、エディの息子だという。ステイプラーは男を追い払う。知事選の候補者テディ・ガルシアがテレビの会見で、コスタの人身売買について警察が発表してない事実をしゃべった。ガルシアの周辺に警察の情報を流すスパイがいるのか。ステイプラーはエディの息子と名乗るルイス・チナスキーについて特捜班に報告する。ジェットの調査でも漏れていたらしく、6才で里子に出されたルイスは母親がエディ・ワーグナーと交際していたようだった。特捜班はジョン・コスタの起訴にむけて、エドムンド・ロスの取り調べを続ける。しかしコスタの報復を恐れて口を閉ざす。アルビのボクシングジムに追い払ったはずのルイスが現れ、名乗った上で仕事がほしいという。アルビの手前、ステイプラーは仕方なくルイスの前でクズな父親を演じることにする。ベルは捜査の妨害となるようなガルシアに言動を注意し、コスタの名を出したことは身の危険があると忠告する。一方、コスタはフルートラが言い出した身内のスパイについて、見せしめにするため部下の舌を切り取って、組織の引き締めをはかる。さらに、テレビで自分の名前をさらしたガルシアについて、血の報復を行うと言い、ステイプラーには警察に密告しているスパイを探し出して、自分の身の潔白を示せという。フルートラは占いをするレジーの母親にステイプラーについて質問する。警察に密告したのは女性たちかも知れない。レジーの母親は手入れのあったパーティで、ステイプラーがフルートラ以外に女性を逃したという。ガルシアに暗殺指令が出たことを知り、ベルはガルシアに警備をつけると告げるが、ガルシアは選挙に影響すると言って断る。暗殺の命令はレジーに下った。ステイプラーは一人前に見られたいと焦るレジーに取り入り、手伝ってやると申し出る。レジーのことは組織として使い捨てと考えているのだろう。特捜班はすぐにガルシアの身柄を確保し、家族の安全を確認するよう動くが、ガルシアの妻と連絡がすぐに取れなかった。レジーはステイプラーの合図を待って宅配業者を装い自宅付近を周回していたが、薬でハイになっており、ステイプラーの呼びかけにも自制できなくなっていた。特捜班もステイプラーもガルシアの自宅に向かうが、運悪くガルシアの妻が宅配業者が来たと思いドアを開けてしまう。レジーは出会い頭に妻を撃ち、呆然としながら身を隠す。ガルシアは妻を殺された悲劇の夫をマスコミに見せる。コスタは今度こそガルシアを仕留めると言い、アルビがその役を申し出る。コスタはアルビに刑務所にいるエドムンド・ロスの口をふさげと命じる。バーで酒をあおるレジーは特捜班に逮捕される。ルイスはステイプラーにつきまとうが、実の父親ではないと見抜いていた。ルイスは「あんたのような男になりたい」という。ガルシアの眼の前でステイプラーがウロウロしたら、それこそスパイだとばれてしまうし、今回は警察車両を運転して目撃者がいる現場に姿を見せたらやばいでしょう。誰かスマホで撮影してなかったのか。また、フルートラが信じるのは仕方ないとして、レジーの母親の占いってどれだけ信頼されているの、などなど、いろいろツッコミどころはありますが、でも楽しいです。ただ、フルートラが語った悲惨な過去について、実は彼女も犯罪組織の被害者だったとか、娼婦じゃないという言葉が印象に残りました。アルバニア出身の人が聞いたらどう思うかわかりませんが、貧しいがゆえに親が娘を売って犯罪を家業とする、これもまたアメリカ社会の一面なのでしょうね。アルビがたまたま女に手を出さなかったということで、この夫婦の絆が強いというのも皮肉でもあり、真実でもあり。ところで突然現れたエディの息子、どこでどうやって情報を得たのかわかりませんが、ステイプラーにとっては獅子身中の虫となりかねず、不安材料です。彼がコスタやアルビに「あいつはエディじゃない」といつ言うのか、ヒヤヒヤします。ところでルイス役の人はヴァル・キルマーの実の息子のようですね。表情一つがとても印象に残り、難しい役柄にふさわしい人だと思いました。ベルと妻が甥っ子の件でNYPDと高額の和解金を手にしたことで、この問題は終わりなのでしょうか。キルブライドには頭が上がらない状況、という感じでもなさそうですが。
April 12, 2023
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いろいろツッコミどころがありますが、緊迫感を持って最後まで見せたエピソード、ということにしておきます。今シーズンまだ出番が少なかったカスティーヨとスコラが頑張った、ということですね。交通違反の疑いで警官が止めた車が、世界的麻薬カルテルのリーダーを乗せており、中を見た警官は運転手に射殺された。アントニオ・ヴァルガスは7年前にFBI捜査官カイル・ミラーを殺害しており、爆弾を多用し拷問してから殺すなど、冷酷残忍な犯罪者だった。目撃者の情報などからヴァルガスを乗せた車を追跡したところ、倉庫街に向かったことがわかり、マギーらがSWATと共に突入する。すぐに運転手とヴァルガスを見つけヴァルガスの身柄を確保し、運転手はFBIに銃を向けたため射殺された。さらに倉庫を捜索すると、大量のコカインが見つかり、C4爆弾によるトラップが仕掛けられていた。ジュバルは撤退して爆弾処理班の到着を待つようにいるが、通信ミスでSWATが中に入ろうとして爆発を引き起こす。カスティーヨはヴァルガスをNY支局で取り調べを行うよう命じる。NY支局長のレイノルズとカスティーヨがヴァルガスの取り調べを始めるが、ヴァルガスは権限のあるものを出せと相手にしない。ところがFBI支局の職員のエリースが首輪爆弾を付けられてロビーに現れた。エリースは誰かがFBIビルに出入りすれば爆発すると脅されており、スコラが駆けつけ落ち着かせたながら、爆弾物専門家に解除を依頼する。エリースは駅の階段で何者かに銃付きつけられ、黒いSUVに連れ込まれて爆弾を付けられた。犯人の顔は見なかったが、FBIビルに入りヴァルガスを釈放しなければ30分以内に爆発すると脅されたという。調べたところ起爆スイッチは携帯電話の可能性があり、最悪の事態に備えてカスティーヨは関係者にロビーから避難するように言う。さらに、ロビーの上が特捜班のフロアなので、自ら志願する最低限の人数を残し職員を避難させる。やがて時限装置の付いた爆弾は解除コードを入力しなければ解除できないことがわかり、半径400メートル圏内に犯人がいると判断し、マギーたちに歩いて周辺を捜索し起爆スイッチを持ったヴァルガスの部下を確保するよう命じる。スコラはたった一人で極限状態のエリースに寄り添う。レイノルズはヴァルガスに解除コードを教えるよう迫るが、ヴァルガスは取り合わない。エリースの隣に座らせると言っても、ヴァルガスは「お前にはそんな度胸はない」と動じない。レイノルズは直接拘置所に送ればよかったと、カスティーヨの判断を批判する。カスティーヨは必ずエリースを助けると約束したと訴え、責任を負うという。スコラはエリースから犯人に関する情報を聞き出す努力を続け、2人組だとわかる。タイマーの残り時間がわずかとなり、再度カスティーヨはヴァルガスに協力を求める。しかしヴァルガスは釈放すれば必ず解除コードを教える、自分は約束を守るという。SWATにも倉庫にはトラップが仕掛けてあると伝えたはずだ。ミラー捜査官については、彼は汚職捜査官で、ヴァルガスに雇われ情報を流していたという。しかし手を切ると言い出し、断ったヴァスガスを殺そうとしたので殺した。ヴァルガスはその時の傷だと、カスティーヨに手のひらを見せた。時限爆弾の残り時間は17分となった。ティファニーが近くの駐車場で該当する車を見つけるが、無人だった。カスティーヨはジュバルに、ヴァルガスの言葉を信じ釈放すると言い出す。それがエリースを救う最終的な手段で、ミラーの件とSWAT隊員への警告の裏付けもできた。しかしレイノルズはヴァルガスを釈放すれば、また多くの被害者が出るが、それに比べればエリースの命は一つだと拒む。爆発時の衝撃を考えカスティーヨはスコラに、エリースを建物の窓側に近い方に移動させるよう指示する。ビル周辺の捜索で支局の様子を監視していると見られる男が浮かぶ。ティファニーがその男を確保するが、起爆装置はなく、携帯電話でもう一人と通話したようだった。マギーらはその携帯に電話をかけ、起爆装置を持った女を見つけ確保する。しかし、起爆装置はただのスイッチで時限爆弾を止める機能はなさそうだった。逮捕した人物はいずれもカルテルに家族を人質に取られて恐れているのか、何も言わない。カスティーヨはついにヴァルガスを釈放するのと引き換えに、爆弾の解除キーを手に入れる決断をする。部下を全て遠ざけ、カスティーヨはエリースに寄り添いヴァルガスからの連絡を待つ。まもなくヴァルガスから連絡が入るが、解除キーを入れてもすぐにはタイマーは止まらなかった。あと6秒というところでタイマーが止まり、エリースの命は助かったが、ヴァルガスを逃がすという大きな代償を払うことになった。カスティーヨは全て自分の責任だと認め、レイノルズは記者会見をカスティーヨに任せる。首輪爆弾のタイマーが「24」みたいに、リアルタイムで刻々と進んだかどうかは測っていませんが、30分の間に様々判断と決断が求められ、下されるというエピソードでしたね。私だったらこうするだろうと視聴者に思わせる場面も、あったでしょう。テロリストには屈しないと日頃言っているのに、身内が人質なら取引するのかとか。まず大物犯罪者を捕らえて浮足立ち、そいつが身内を過去に殺しているから、ぜひ締め上げて手柄を立てようと意気込んだカスティーヨと、偉そうにいうけれど何も責任を取らず部下の命を差し出そうとするレイノルズは、最初からヴァルガスと立ち向かう器じゃなかったということですね。カルテルなどの組織犯罪専門の部署もいたでしょうし、最初から上の立場の人間を連れてくれば話は違ったかも。NY支局が警官と過去のFBI捜査官殺害だけで追及するには準備が足らなかった。そこに、敵はすかさずFBIの部下に首輪爆弾を付けさせて、ヴァルガスの釈放を要求してきた。組織がしっかりしているというのか、動きが早い。しかも爆弾処理班が何もできないほどのやっかいな爆弾で、ひたすらヴァルガスに協力を求めるのみ。減刑を条件にするくらいでは、ヴァルガスも応じないですよね。釈放されたら、本当に解除コードをいうかどうかもなんの保証もない。でも、カスティーヨはヴァルガスを信じて賭けに出たわけですね。ハズレだったら、自分もエリースと運命を共にす覚悟で。結局ヴァルガスの仁義に助けられた形で非常に具合が悪い。でもカスティーヨも記者会見では爆弾騒ぎがあったことには触れずに、証拠不十分で釈放しましたと発表するんだから、カスティーヨもなかなかの玉だ。執念のカスティーヨは次は必ずヴァルガスを捕まえると誓い、今シーズンの大きなストーリーになるのでしょうね。ところで気になったのは携帯電話で起爆するかもしれないというのに、そのそばで携帯をかけまくっているところ。そもそも、爆弾をしかけた犯人はエリースに30分以内にヴァルガス釈放されたら、どうやって爆弾を解除するのか言わなかったのかな。言っておいた方が交渉が早かったように思います。またやFBI支局のビルなんだから、周辺から電波を遮断するファラデーケージみたいな装備や部屋があっても良さそうなのにと思いました。などなど、いろいろ気になりましたが、スコラがここぞとばかり存在感を見せたのが良かったです。
April 8, 2023
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今週もタイトルはクリント・イーストウッドの映画から。で、ちょっと気がついたのですが、今シーズンの第1話「The Man with No Identity」というのが、もしかして「ドル箱三部作」の中でイーストウッドが演じた「名無しの男」つまり、「Man with No Name」を思い起こさせて、それで後からじゃあ、エピソードのタイトルもそれにちなんだ映画のタイトルにしようか、とWriters' Roomでなったんじゃないかなあと、想像ですよ。まあ、とにかく映画並の娯楽に徹した内容で、笑ってしまうほど楽しめました。コスタが人身売買をしている疑いがあると踏んだ特捜班は、SVUとの合同捜査に進む。パーティが開かれ、若い女性たちがホステス役をしているが、それはフルートラが合法ビジネスとして派遣している。ステイプラーもまた証拠を掴んでいないが、オリビアはフルートラは裏稼業をしているのではないかという。ステイプラー家では、母親のバーナデットが飲み薬がなくなったと騒ぎ、それが孫のイーライが盗んだせいだと主張してステイプラーを困らせる。アルバニアの少女たちは合法的に入国し、親にはモデルにしてやると言っていた。彼女たちは最初からコスタの風俗店では働いていないようだ。ステイプラーはコスタのレストランで働くアメリアが昨夜のパーティに参加したあと、顔にあざを作っているのを見て、事情を聞く。愛想よくしなかったからというアメリアを帰らせると、ベルが声をかけ助けるので協力してほしいと頼む。しかし報復に怯えるアメリアはベルを振り切り、迎えに来た車に乗り込む。ベルとステイプラーは少女たちを乗せた車を追跡する。昨夜のパーティに来ていた客の一人にヘッジファンドの成功者で女性の支援団体などに寄付を行っているエドムンド・ロスがいた。ロスの家では明日チャリティオークションが開かれ、曰くのある客が集まるようだ。アメリアを乗せた車はフルートラの別宅へと向かった。ステイプラーがフルートラに会いたくて後をつけてきたと言って、家の中に入り込む。ステイプラーはカネがないので明日の夜のパーティの警備役をさせてくれ、とねじ込みすきを見て家の中を捜索する。少女たちはここでフルートラに作法を仕込まれ、仕事を世話されるという。ステイプラーはリタに与えたモンテ・クリスト伯の本を見つける。パーティの招待客の中にはキルブライド議員の名前があり、ベルは同伴者としてパーティ会場に潜入したいと頼む。ロスのパーティ参加者は黒い手帳に名前が乗るそうだ。レジーは勝手にパーティの仕事を手にしたステイプラーに、顔を潰されたと機嫌が悪い。パーティが始まり、特捜班とSVUが監視する中、ベルがキルブライドと潜入する。客はタブレットを渡され、アート作品のオークションに入札する仕組みだが、ベルは女性と男性ではオークションの品物が違うことに気づく。ステイプラーはフルートラが接待役のライザを連れ出したのを追う。ベルは出品されているジュエリーを身に着けている女性を入札するのだと気づき、ステイプラーはライザが入札されたと判断する。オリビアは人身売買の容疑で突入するので、ステイプラーに逃げるように告げる。しかし、ステイプラーは着飾ったリタを見つけ、助け出そうとする。リタは事情がわからず怯えてしまい、男に連れ去られ、逆にステイプラーがロスの部下に捕まってしまう。お前は何者だと銃を向けられるステイプラーだったが、ベルが突入してステイプラーを逃がす。ステイプラーはレジーを捕まえないでほしいと頼む。さらにステイプラーはフルートラを外に逃がして、リタを乗せた車をバイクで追う。ステイプラーは先回りして無人のバイクで車を追突させ、リタを救い出す。警察官であることを明かしてもリタは信じなかったが、モンテ・クリスト伯の本の間に挟んであった写真から、息子がいることを掴み、インターポールを通じてロンドンで身柄を確保したことを告げる。リタにもイギリスのパスポートが渡され、リタはステイプラーに感謝する。ベルとオリビアはロスを捉え、人身売買の顧客のリストを手に入れる。コスタ一味は「商品」の女性たちをすべて警察に保護されてしまい、一体何があったのかと憤る。そこに戻ってきたフルートラが、組織にスパイがいると告げる。自宅に戻ったステイプラーはオリビアから、イーライがバーナデットの薬を持ち出しているらしいと聞く。オリビアはバーナデットがいうとおり潜入捜査を終えて自宅に戻った方が良いという。バーナデットはイーライのことも、よくあることだとステイプラーを慰める。本来SVUで扱う案件でしたが、SVU側での言及はなかったですね。リタの救出にはベルというか、写真からジェットが子供を割り出すなど、相当の応援があったのでしょう。「君はもう安全だ。」「モンテ・クリストおまわりさん」なんて、シュワルツネッガーの映画にありそう。バイクをワイルドに乗りこなすステイプラーもそうですが、フルートラを背負って2階から逃げるステイプラーにはさすがに笑ってしまいました。あのバイク誰が弁償するんだろう。でも、本当に映画みたいだなと思ったのは、やはりバーナデット役のエレン・バースティンの横顔を見た時ですね。画になります。いい感じに雑草が生えた裏庭のベンチに腰掛けた母の顔のシワまでが、もう完璧に一人のキャラクターの人生を物語っているような、月並みな言い方ですが、圧倒的な存在感を感じました。イーライは問題を抱えているのかも知れませんが、まだまだ引き返すことができるでしょう。オリビアが「エディに取って代わられてしまう前に」というように、そろそろ張り切りすぎたステイプラーもシリーズが別物にならないようにしないとね。フルートラはステイプラーのことをスパイだと見抜いているのか、もしそうならステイプラーの命は風前の灯です。コスタの誰もが疑わないのはリアリティがなさすぎでしょう。でもステイプラーはアルビの秘密も抑えているし、フルートラもステイプラーに利用されたとなると、詰め腹を切らされるかも。キルブライドを堂々と利用したベルには驚きました。ドレスが素敵でしたね。
April 4, 2023
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うん、今回は良かったですね。やはりジュバルメインだと見ごたえのあるストーリーになるようです。事件は「CSI」的で、最後「そっちかい!」と思いました。(笑)立入禁止地区の森の池の中から次々と女性の絞殺遺体が上がる。被害者は年齢がほぼ同じくらいで同じ地域に住む既婚者。最初に発見されたベアトリスは8日前に失踪届が出ていた。水没しているので性的な暴行を受けているかどうかははっきりしないが、その可能性は否定できない。2人目のモナは5週間前に失踪しており、3人目のディアンは11週間前の失踪、同一犯人による連続殺人事件だと推定すると、犯行の間隔が短くなっている。犯人は被害者の結婚指輪を奪ったようだ。被害者の家族などに聞き込みを指示する一方、ジュバルは14ゲージの電線を使う点で、かつて担当したコリー・マクメイの犯行と手口が似ていることに注目する。マクメイは当時ジュバルとコンビを組んでいたリナ・トレンホルムが有罪に持ち込み、マクメイは8年間刑務所に入っている。ジュバルは密かにリナを呼び、あれは冤罪だったかもしれないと告げる。事件当時のジュバルは酒浸りでリナとは不倫をしており、どん底だった。身内によるアリバイ証言はあったが、被害者からはマクメイのDNAが検出されており、リナは間違いはないという。さらに、リナはテロ対策班の責任者になる瀬戸際にいて、昔の話を蒸し返してほしくないという。マギーとOAはベアトリスの夫から話を聞く。仕事がバーテンダーだったということで、客からしつこく迫られる可能性もあったためバーの従業員テイトにも話を聞く。しかし話に嘘があり、テイトが店から逃亡したため、自宅で逮捕する。テイトは女性へのサイバーストーカーの前歴があった。ベアトリスがテイトを相手にしなかったことに腹を立て、彼女を貶める画像を作ってインセルのサイトにアップしていた。そのサイトでは被害を受けた女性たちの個人情報がさらされており、会員なら誰でも見ることができる。カスティーヨはSNSに会員の実名を提出するよう求める。ジュバルはマギーとOAにマクメイの件を調べてほしいという。当時アリバイを証言したのは姉で、偽証を頼まれたことを認めるが、マクメイはドラッグ依存でひどい状態ではあったが人を殺すようなことはないという。カスティーヨはジュバルにマクメイの事件を蒸し返すことを辞めるようにいう。4人目の被害者が発見される。今回は湖に遺体を捨てることができなかったのか、クリークに遺体を捨てていた。シートのようなものにくるんで現場まで引きずってきたと見られ、遺留品を探す。現場周辺の交通カメラを調べたところ、ベアトリスの時と昨夜で同じ車が走り回っていることがわかる。ナンバープレートは泥でわざと隠しており、盗難車とわかる。所有者のピーター・デレオンは数ヶ月前に盗まれたという。デレオンは小児科病棟のボランティアをしており、かつてそこで白血病で入院していた。リナはマクメイの事件を調べるジュバルに、仕事を失うことになると文句を言う。それでもジュバルは勘を根拠に、マクメイに面会する。間違いがあったかも知れないというジュバルが真実を話してほしいと求めても、マクメイは自分ははめられた、真実を話しているのに疑うのかと態度を硬化する。インセルのサイトから被害者のネタ画像を閲覧した人物の情報がもたらされた。カフェを経営するケネス・ヒグビーで、14ゲージの電線を購入していた。しかしヒグビーは犯人像とは合わず、店のIPアドレスから名前が特定されたことがわかる。4人目の現場から遺体を包んだとみられるビニール片が見つかり、犯人のDNAが検出された。何と、刑務所に入っているマクメイのものと判明した。一方、ヒグビーのカフェの客がサイトにアクセスしたと見られ、出入りする客の画像にはデレオンの姿があった。デレオンは白血病の治療でマクメイから骨髄移植を受けていたのだった。デレオンの自宅からは被害者の結婚指輪が見つかり、キメラ現象によってマクメイのDNAで間違った犯人を有罪にしてしていたのだった。ジュバルはマクメイに謝罪し、釈放の手続きが取られることになった。リナはキメラ現象なら、捜査のミスということにはならないと喜ぶ。ジュバルはリナと最後に会った夜から連絡を取っていなかった。その時は泥酔し最悪の状態で、帰宅すると何かを轢いたようだ。その日から依存症の会に通うようになり離婚した妻や子どもたちとも今は良好な関係だ。しかし、あの時に轢き殺したかも知れない動物の事は忘れないという。今までベル、ジダンと表記していましたが、面倒なのでファーストネームで呼びます。カスティーヨはまあ、そのままかな。ティファニーはファーストネームですが、スコラはそのままです。スチュアートなんて、呼べません。(笑)さて、マギーはネスターとの関係をOAには明かしましたが、リナは彼の上司になるのじゃないか?だとすると、元不倫関係のジュバルとリナ、ネスターとマギーが秘密の交際関係という布陣で、何か起こりそうな予感。OAがネスターのことを好きじゃないというのが、マギーとのパートナー関係に影響するとか?ネスターが打算的な一方、冤罪よりも自分のキャリアを心配するリナもどうなのか。ジュバルは自分の依存症のことと結びつけていますから、忘れることも割り切ることもできない。ずっと抱えて生きていくことになるのでしょう。マクメイにしてみたら、間違いでした、ではすみませんよね。結局ジュバルが勘を信じて動いたわけですが、当時のジュバルの勘が鈍っていたというよりも、やはりコピーキャットか?という事件が起こったから、真犯人に結びついたのでしょうね。DNAによる犯人特定ができないでのはCSI的には、一卵性双生児の場合がまず浮かびますが、たしかにキメラ現象ってCSIのエピソードでありましたね。あれはものすごくレアなケースですが、骨髄移植となるとちまたには多くのレシピエントがいるので、可能性としては多くなるでしょうね。
March 31, 2023
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もう、タフガイ・ステイプラーがアクションヒーローみたいで、ノリノリで笑っちゃう。見ていて、気楽だわ~ステイプラーはアルバニア人の若いウェイトレス、リタを気にかけている。リタが店を休んでいることをきっかけに、幹部のルカから言いがかりを付けられ「お前なんか信じられない」と言われたステイプラーはルカを殴りつけてしまう。ルカはジョン・コスタの娘と婚約しており、レジーはルカに暴力を振るえばコスタから恐ろしい制裁を受けると怯える。特捜班では、ハッカーのマラカイにギャングが使う携帯の情報を筒抜けにするシステムを作らせ、その携帯を新たにギャングに売り込むことにした。携帯を流通させているのはマルクという男で、マルクを逮捕してマラカイが新たな携帯を売り込む。予想通りコスタがステイプラーを呼び出し、レジーは今すぐ逃げろという。ステイプラーは大丈夫だと押し切り、殺されるかもしれないという特捜班にもコスタに近づくチャンスだと、捜査続行の意思を貫く。ベルとブルースターが監視する中、ステイプラーがボクシングジムの事務所に入っていくと、アルビの口添えで命拾いをしたことがわかる。コスタはルカに代わって、ステイプラーに強盗の仕事を命じる。アルバニア出身のボクサーが明日の試合で有力視されているにも関わらず、セルビア人のノミ屋から負けるよう八百長を持ちかけられたという。コスタは負けるように命じ、となると、ノミ屋の経営するスポーツバーの金庫には大金があるだろう。ステイプラーは強盗も実行するとベルらに告げる。アルビの妻フルートラから夫の留守中に自宅に来るよう、誘いがあった。ステイプラーは話を合わせている間に飲み物に薬を入れて、フルートラを眠らせる。そのスキにアルビの家を漁り、未成年の女性らのパスポートを見つける。最近姿を見せないリタのパスポートもそこにあった。アルビと入れ違いで家を出たステイプラーは、レジーらとスポーツバーに押し込む。しかし、その姿を通行人に見られてしまい通報される。監視していたベルは、現場に現れたパトカーを阻止するため、車をぶつけて時間を稼ぐ。金を奪ったものの、客の一人が銃を向けたためステイプラーが銃を撃ってしまう。店内には特捜班のマルドナド刑事が潜入していて、その様子を録画していたため、最悪のケースは避けられそうだが、厄介なことになった。ステイプラーがアルビの家で見つけた書類は、人身売買の証拠になりそうだ。ベルはSVUに知らせるべきかという。ステイプラーのトレーラーハウスにフルートラがやってくる。薬を盛られたことは気がついていないようで、ステイプラーはトレーラーハウスにフルートラを引き入れる。時に007のようなスマートなスパイ活動をし、時に絵に書いたようなワイルドなステイプラー、やりたい放題だわ。ポーカーも本当に勝ったのか、イカサマをしていません?それができるのもジェームズ・ボンド並ということになりますが。フルートラもすっかりステイプラーの虜のようです。昨夜は紳士で、今日はワイルドできっと熟女を満足させるのだろうなあ、すごいぜ、ステイプラー。とはいえ、殺されるかもしれないと覚悟して自宅に戻るとイーライを抱き寄せ、念のためにオリビアにもメッセージを残す。「君を愛していると言ったとき」というのは、先シーズンでしたっけ?とにかく、「あれは本気じゃなかった」のか「本気だった」のか、そこで邪魔が入るのもお決まりですね。コスタは娘に甘くて、好きではない男をしかたなく婿に迎えるというセリフも「ゴッドファーザー」みたいで良かった。しかし、捜査のためにはなんだってやるぜと強気だったステイプラーも、発砲してしまい、ショックを受けている様子。ベルもブルースターもこのままステイプラーに引きずられていてはいけません。意外と面白かったのがジェットとマラカイのやり取りですね。ドSなジェット、女王様のようなジェットに「惚れてまうやろ」とマラカイに言わせるなど、これはもっとやらせてほしい。これまでにないキャラ、ジェットは良いですね。キャラが立っているといえば、マンチを思い出しますが、そういえばリチャード・ベルザーは今年亡くなったのですね。SVUのエピソードでも何らかの言及があるでしょうか。
March 28, 2023
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新シーズンプレミア。といっても、本国から2年遅れの視聴なので、さすがに「そこでマスクする?」という気持ちになってしまいました。そういう面では現実をドラマに取り入れることは必ずしもプラスになるとは限らないですね。でも「ニューアムステルダム」の場合は医療ドラマなので、当時の医療関係者がどれほど大変で献身的に事態に向き合ったのかということが伝わってくるので、時期がずれても感情移入できるのですけどね。現金なものですね。産休明け、否、潜入捜査からマギーが戻り、新人が加わって体制を整えての新シーズンとなりました。極端にリベラルな評論や思想を発信する、エクトメディア社の社屋の前で、覆面をした2人組による銃乱射があり、記者4人が射殺される。この会社では日常的に脅しを受けているという。クリステンの後任として、ティファニー・ウォラス特別捜査官が赴任し、スコラの相棒となった。ベルは潜入捜査で16人を逮捕する成果を上げ、職場に戻ってくる。事件の目撃者を探している中、現場近くにいた黒人にウォラスが食い込み、青いセダンに乗っていたという情報をつかむ。ジダンに情報提供者のゼインから連絡があり、乱射事件の犯人を乗せた運転手の情報があるという。「ビッグ・マイク」という運転手は盗難車の運転手を引き受けたが、まさか乱射事件に加担するとは思わなかった。犯人の名前がタイラーとエディということまではわかっており、ジダンはゼインにDCでの仕事を紹介するつもりだ話す。しかし現場近くで目撃された青い盗難車の映像を探すと、何と運転手はゼイン本人だったことがわかる。ジダンはゼインが乱射に関わったとは信じられないが、FBIはゼインの身柄を確保するよう命じる。ベルとジダンがゼインの自宅を訪れると、ゼインは今回の事件の現場や犯人らしい人物などの写真を集めており、監視していたように見られる。あるいはゼインが事件に直接関わったという疑いも否定できない。ゼインのもたらした情報と写真から、実行犯はタイラー・ハドックとエディ・ホワイトと判明し、いずれも白人至上主義者の団体「自由の闘士」のメンバーとわかる。FBIは団体の本拠地をガザ入れし、逃亡しようとした男を逮捕する。男はコナー・ラングといい、組織のメンバーだったが、乱射事件とは無関係だという。ラングはゼインについて、有色人種などへのヘイト発言をしていたと証言する。ジダンは信頼していたゼインの行動だとは信じられないが、ベルは監視するつもりで接した組織の思想にゼインが染まっていったのではないかという。それでもゼインを信じるというジダンに、ベルは捜査から外れるべきと言う。コナーによると、組織は次の行動を起こす計画があり、FBIはゼインの身柄確保に急ぐ。ジダンはゼインの父親と接触し、行方がわからなくなっているゼインと連絡を取る。ゼインは犯人に近づくために、自ら運転手役を買って出たが、まさか乱射事件を引き起こすとはおもわなかったと弁明する。ジダンの説得でゼインと会う約束をするが、ゼインはFBIの姿を見て逃げ出し、追い詰められ人質を取って立てこもってしまう。交渉人は潜入捜査でベルと一緒だったネスター・ヴェリッツで、ネスターは人質救出のために強硬手段を取ることをいとわない。ジダンは次のテロの情報を得るためだと、ゼインを殺さないよう訴え、直接話をする機会を得る。ウィリアムという男が関わっているということがわかったため、自宅の家宅捜索を行うと、自家製のパイプ爆弾が見つかった。ウィリアム・エリスという男の行方を追う一方、ジダンはゼインに人質の開放を呼びかけ続ける。エリスの狙いがわからないが、FBIはエリスの自宅を捜索し、パイプ爆弾を作っていた証拠を得る。エリスはすでに爆弾を持って出かけたと見られ、車の行き先からワシントンハイツ近くで行方を探す。スコラとウォラスが駐車中のエリスの車を見つけ、付近を捜索すると歩いているエリスを発見する。ウォラスが止まれという命令するも無視して建物に入ろうとしたため発砲し制圧する。エリスは手製の爆弾を所持しており、新たな犯行は阻止された。ゼインの立てこもり現場では、もはやゼインを生かしておく理由もなくなったとして、ヴェリッツは人質救出を優先して狙撃の命令を下そうとしていた。ジダンはヴェリッツに自分が直接ゼインと話をして投降させると訴え、たてこもっている店に入る。ゼインは興奮しており、国外に逃亡させろなど要求していたが、ジダンが本当にDCで仕事を紹介しようとしていた事を理解し、銃を下ろす。危険を顧みないジダンの働きで人質は無事開放され、事件は解決した。ジダンはヴェリッツに口添えしてくれたベルに礼を言う。ベルはこれから勲章を授与される式典に出席するところだが、浮かない顔をしている。潜入捜査中に親しくなったターゲットの妻を捜査官を守るために射殺したのだった。クリステンは本人の希望でダラスに転属したようですが、中の人の意向とは違うでしょうね。新たなスコラのパートナーは至って元気で、クリステンとは対称的なタイプですね。NYPDではセクハラをしてきた上司を殴って辞職してきた。スコラの上から目線に対して、ステファニーはわが道を行く姿勢を見せ、なかなか良いと思いました。ホワイトカラー課から異動してきたのですね。スコラが年寄りみたいな嫌なタイプの捜査官役を引き受けることになり、ますます売りというか、魅力がないキャラになるような気がします。(笑)これは想像ですが、復帰したとはいえミッシー・ペリグリムはまだ子育てへの配慮が必要で、出番を減らしているのではないか。そのためにも、足で稼ぐ仕事は当分はステファニーにお任せということなのかのも知れませんね。今からもう、ステファニー推しになりそう。さて、復帰したベルとネスター・ヴェリッツとは、潜入捜査中に何かがあったような雰囲気ですね。となると、そのストーリーも展開するのかな。今回事件は目新しい事がなくてOAがいいヤツなのばかりが残りました。ゼインも白人至上主義者を逮捕するために協力しているのに、無謀な人質事件を引き起こしてしまい、唐突な印象です。相棒だからマギーがOAを信じて肩を持つのは当然で、ネスターのことでOAとのパートナーシップに多少動きがあるかも知れないですが、やはり一本筋が通ったOAが主役だなと思ってしまう。新シーズンが始まったばかりですが、今のところ個人的にはこのシリーズには興味を失いつつあるところで、そうならないためにもぜひ盛り上げてもらいたいなと思います。
March 25, 2023
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タフガイ、イケイケ・ステイプラーが実に楽しい!潜入捜査のハラハラも、このシリーズの売りなのでしょう。それでも気楽に見られるのが良いですね。ドラッグを盛られて、オリビアの自宅を訪ねたステイプラーはかなり混乱した状態で、オリビアは潜入捜査官のプロトコルに従わなければならないと言い聞かせる。しかしステイプラーは「あの手紙は俺が書いたのではない」と言い出す。ローマから戻ったステイプラーがオリビアに渡した手紙は、長い間オリビアと話すことができなかったステイプラーのために、妻のキャシーが文面を考えたものだった。2人の関係は本物ではなかった…お互いの存在が、それぞれが必要とされる人物になるのを邪魔をした…オリビアにふさわしい男性がいるとしたら、優しく裏切ることのない、尽くしてくれる男だ…ステイプラーは、最後の「パラレル世界では常に君と俺がいるだろう」というのを自分で書き足した、と明かす。オリビアは通報せずに、ステイプラーの身柄をベルの自宅に送る。ドラッグを盛られた事を通報すると、ステイプラーは潜入捜査から外されることになるからだ。ステイプラーはアルビから連絡を受け、死体の処理を頼まれる。アルビは若い男を殺したが、組織に知られたくないらしく、スレイブラーは秘密を守ると約束する。しかしステイプラーは組織犯罪班に知らせ、埋めた男を掘り出して身柄を特定するように依頼する。コスタから支給された携帯をはなぜか通話できないため、ジェットに調べてもらう。それによると、暗号化されたメールがあり、アプリを書いたのはマラカイと呼ばれるハッカーだという。ジェットは週末に開かれるハッカーの大会でマラカイに接触することにする。ベルとデニースはキルブライド議員に面会し、甥っ子の裁判に肩入れする狙いを尋ねる。ステイプラーはアルビの妻フルートラに目をつけられる。アルビが殺した男の身元がわかり、ステイプラーが自宅を調べようとすると、その部屋はフルートラの名義の部屋だという。アルビはフルートラにちょっかいを出す者は容赦しない。妻の浮気を知ったアルビが間男を殺したのか。ブルースターの部下ノバが、殺されたペンダの葬式のために休みを取りたいと言いに来る。しかしノバのボスでマーシーの幹部ヒューゴが出所することから、ブルースターは持ち場にもどれという。反発するノバに、ベルは自分も部下を殺されたと語りかける。ベルは単独でキルブライドに面会し、裁判を手助けする裏に何があるのか問う。キルブライドもかつて警察官で、ベルと同じように警察組織を変えようとした。ベルもいずれ壁にぶち当たるだろう。キルブライドは真の権力は法を作るところにあるという。ステイプラーはフルートラに接触し、殺された男の名前を出すが、フルートラは知らないと答える。アルビとは冷え切った関係というので、アルビを監視すると、アルビはゲイが集まるクラブに入っていった。驚いたステイプラーはアルビに見つかり、銃を突きつけられる。ステイプラーは巧みにアルビを懐柔し、秘密を守ると言って切り抜ける。ベルはノバに潜入捜査に戻るよう説得する。ジェットはマラカイを炙り出し逮捕し、アルバニア・ギャングが使う携帯のアプリの暗号解読キーを渡す代わりに、マラカイの犯した罪を司法取引することに成功する。ヒューゴが出所し、ノバは恋人の敵を取るという。ステイプラーが出したナヴァロの名前は、SVUのシーズン23の3話のことですね。手紙の件が思わせぶりですが、キャシーがわざわざこの世ではステイプラーとオリビアは結ばれないと、書かせたのは、夫の気持ちを代弁したということか?あるいは妻の立場でそうであってほしいと望んだということか?でも、最後に付け加えたのは俺だ、というところは、そこに真実があるということか?オリビアもそのことについて、話をしようとステイプラーを訪ねたのでしたね。でも、ステイプラーはそれを断った。ま、それもタフガイのロマンの部分と理解しましょう。熟女から熱視線を送られるのも、ムキムキの体で穴を掘るのも、アルビに気に入られるのも主人公だからですよ。キルブライドとベルの会話からすると、金や自分の名誉のために甥っ子の裁判を利用するわけではなさそう。彼が関心があるのはベルなのですね。警察組織の改革がベルに委ねられるなら、今後の組織犯罪班の捜査にも影響があるかも知れませんね。キルブライド役のRonさん、「This is Us」でのランダルの実の父親役とのギャップがすごくあって、さすが俳優さんという感じです。
March 23, 2023
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ギャングストーリーに関してはますます、クリストファー・メローニ・ショウになってきて、あまりの派手さにクスッと笑ってしまうところもあり。だんだんブルース・ウィリスに見えてくる。(笑)しかし「ステイプラー家」のストーリーについては、SVU時代から引き継いだ大河ドラマ級の濃さがあり、唸らされます。ステイプラーはレジーの叔父アルビからコスタへの忠誠を試されることになった。コスタとマーシーはイタリア系ギャングのフルガッティの倉庫を襲い、組員を殺した上ステイプラーに倉庫をまるごと燃やすように命じる。ステイプラーは切断された組員の指を持ち帰る。ベルはコスタと同盟を組んだマーシーの動きを探るため、組員の「ノバ」を組織犯罪班のスパイに仕立てようと考える。しかし、ノバは共同捜査のブリュースターが送り込んだライリー刑事で、その事をベルは知らされていない。ステイプラーはさらに、イタリア系ギャングがみかじめ料を集めていたベーグル店が火事になったのを検証するように命じられる。アルバニア系が強引にイタリア系から奪った店で、アルビは放火の疑いがあるという。ステイプラーが判断を決めかねていると、アルビは放火だと決めつけ店主を撃ち殺す。さすがに責任を感じたステイプラーはベルに、遺族のために放火ではないと処理してほしいと頼む。ステイプラーが提出した指先から、殺された男たちの身元がわかり、コスタとマーシーがイタリア系ギャングの縄張りを奪おうとしていることがわかった。これからコスタは殺人を続けるのだろう。ステイプラーの母親バーナデッドが少年への暴行で逮捕される。バーナデッドは精神の病気の症状があり、記憶も混乱していた。イーライやキャスリーンと一緒にバーナデッドの自宅を訪れると、薬や生活を自分で管理できない状態だった。施設には行きたくないというバーナデッドをとりあえず、ステイプラー家で預かることになった。ベルの妻デニースの甥っ子が警察官から暴行を受けた件で、警察側から15万ドルの和解金の提示があった。甥っ子が求めるのは警察の謝罪と当事者の解雇だが、それはなく、裁判となると厄介なことになる。ベルは中立の立場だが、デニースは納得できない。コスタの息がかかった店に銃弾が撃ち込まれ、店でレジーと会うため近くに来たノバが巻き込まれる。ノバは恋人のペンダと一緒で、ペンダは殺されてしまう。フルガッティの仕返しと見られ、ベルはノバを取り込むチャンスと考える。しかしノバは組織犯罪班のオフィスに現れ、ブリュースターの部下だと明かす。ベルは情報を共有しなかったブリュースターを批判する。コスタにフルガッティから話し合いの要望がもたらされる。イタリア系の地元に向かったコスタ一行だが、フルガッティは素直に縄張りを引き渡すつもりはない。お互いが武器を向けあった時、遅れてステイプラーが現れRPGを向けた。ステイプラーの機転で、コスタはステイプラーを仲間として受けいることになった。しかし、祝宴の席でステイプラーは薬物を盛られたのか、意識がもうろうとして、店を出て必死でオリビアのアパートに向かう…本当にバーナデッド・ステイプラーはお久しぶり!でした。SVUのシーズン10以来でしたね。同じ役を演じるエレンさんは、相変わらずすごい存在感、演技でした。キャスリーン役のアリソン・サイコもその時からのお付き合いですから感慨深いですよね。潜入捜査をしながら老親の介護なんてできるのかなあと思いつつ、身近な話題ですね。アメリカではどういう風に対応していくのか、興味深く見守りたいと思います。レジーのいかれ具合はかなりで、暴力の描写はTVで大丈夫かと思うくらい。まあ、それだからステイプラーがつけ込むスキがあるわけですが、組織の重鎮アルビは凶暴な上に用心深い。同族による組織運営なのでステイプラーを疑って当然で、まだまだ安心はできないな。女性を使って薬物を盛ったのはもてなしだったのかも知れませんが、ステイプラーには禁忌だったのでしょう。必死で耐えながらたどり着いたのがオリビアの部屋、となると、話が複雑になるかなあ。あるいは、それも幻覚だったのか。ママがキャシーとオリビアを混同しているこというのも伏線か。人不足の組織犯罪班に刑事が2人加わりましたね。アジア系とラテン系で多様性には配慮している感じがしました。
March 15, 2023
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新シーズンプレミア。Law & Orderシリーズの1話完結とは違うタイプの本作なので、おさらいのため前話をチェックしました。なるほど、継続するウィートリーのストーリーで出た名前がこう繋がるのね。一方、製作の方向が変わり、SVUでお目見えした強面のステイプラーの理由も納得です。制作側が「ゴッドファーザー」というのも、そのまま言及するくらい、ベタでしたね。ちなみに、その後「アメリカン・ギャングスター」や「スカーフェイス」と展開するらしい。気楽に見ることにします。アルバニア系のギャング「コスタ」にエディ・ワグナーとして潜入中のステイプラーは、コカインの密輸の場で、「コスタ」のレジーが手懐けているはずの港湾警察が現れ、どさくさにまぎれてバイカーにブツを奪われてしまう。港湾警察との間で暴力沙汰となり、ステイプラーも含め逮捕されるが、麻薬課も同じ出どころを捜査中だったことから、ベル巡査部長が責められる。麻薬課のブリュースター巡査部長はベルのかつての上司だった。捜査は続行となり、ステイプラーらは釈放となった。ステイプラーは港湾警察の悪徳警官の背後に誰かがいるのではないかという。レジーは叔父のアルビに不始末の申開きをするのにステイプラーを伴う。ステイプラーはすっかりレジーに信用されており、アルビに奪われたブツを取り戻す約束をする。ステイプラーの情報で、特捜班は港湾警察を退職したボー・キャンベルを特定し、ステイプラーはレジーにその情報を掴ませる。レジーに襲われたキャンベルは「レッドブル」という人物に雇われて物を奪ったと明かす。レッドブルとは、マーシー・キラーズのメンバー、ランス・フラワーズのことで、マーシーは国際的な犯罪組織にのし上がり、麻薬課がライリー刑事に潜入捜査をさせているところだった。レジーとステイプラーは強引にコカインを買うと、それが奪われたブツだとアルビに報告する。ライリーはコスタのブツを奪ったことを刑務所にいるヒューゴに報告し、ヒューゴはウェッブに対処を頼む。アルビはマーシーへ大掛かりな報復の襲撃を計画し、市民への影響を心配するメニグ警部はベルとブリュースターに共同で指揮を取るよう命じる。しかし、襲撃に向かうアルビに中止するよう命令が下った。ステイプラーはレジーに連れられ、コスタ一族の家族のパーティに参加する。そこにマーシー・キラーズの面々が現れ、奪ったブツを返すと共に、ビジネスの面で手を取り合うことをオファーする。コスタのボス、ジョン・コスタはオファーを受け入れ、ステイプラーの存在に注目する。起訴から3ヶ月たち、ウィートリーの裁判の判決が言い渡される。数々のリコ法違反の容疑については、連邦機関への情報提供によりウィートリーは無罪となった。しかし、ステイプラーの妻殺害の裁判があるため、引き続き勾留される。ウィートリーの元妻アンジェラは毒をもられてから意識を取り戻すが、裁判の証人となるにはまだ回復していない。マーシー・キラーズがキルブライド下院議員と接点を持っているというのは、前話のでウィートリーの息子が指摘していて、それが回り回ってただいま潜入中のステイプラーの関係先と繋がるのだから、これは何か起こりそうですね。キルブライド議員は「This is Us」のおじいちゃんだった。こちらも、地域の黒人のために長年活動している政治家ではあるが、ベルの妻の甥が警官に暴行を受けた件で関心を示しているし、ベルにも影響を与えそう。妻を殺され荒ぶっていたステイプラーは潜入捜査することで、精神的にはおちついた様子です。しかし潜入がバレることがないのか、ハラハラしますね。だって、コスタがマーシー・キラーズと繋がるということは、ウィートリーにも繋がることになるわけですからね。レジーの母親のコーヒー占いで「愛する人に想いを伝えなさい」と言われて、どっち?と思いました。アンジェラの状態は相当悪いようですが、回復するのでしょうか。今のところ特捜班はジェットしかいないのか、人材不足のようですね。
March 8, 2023
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シーズンフィナーレ。だんだん、クリミナル・マインド風に終わるようになってきましたね。チームも大変なシーズンだったけれど、撮影も大変だったのでしょう。無事に終わることができ、感謝しようじゃないか、と言っているように感じました。カジノの現金輸送車が機銃を搭載した無人車に攻撃され、金を奪われた。現場には7.62NATO弾の薬莢が落ちており、カジノにいたベトナム帰還兵はマシンガンの音を聞いたと証言する。さらに、手榴弾が使われ近くの乗用車は爆破された。あまりの爆発力にガードマンは負傷して意識がない。無人車は防犯カメラを狙って破壊しており、唯一従業員の女性が現場を目撃していた。キルブライドは民間人には手に入りにくい武器が使われたとして、武器商人でかつて軍需品の盗難で潜入捜査させたニーナ・バーンズとコンタクトを取るように命じる。カジノの従業員アマンダの証言で、無人車は金を強奪した後、南の方向に向かったことがわかる。しかし、交通カメラなどで姿を捉えることができない。ファティマらは、大型トラックの荷台に収容されて移動したのではないかと考える。となると、通常の業者ではなく、犯罪絡みの業者が必要となる。サムは、スイッチとして潜入していたコリアンギャングのサンに連絡を取り、そのようなプロをどうやって雇うのか聞き出す。ニーナ・バーンズは今はLAでケーキのクッキング教室を開いており、キルブライドからの依頼と聞いて、協力することにする。ニーナの幅広い情報網から、ミルコウY2グレネードランチャーをドイツ人が持ち込み、非武装の無人車と交換したことがわかった、無人車は技術者のジェイコブ・グリフィスとゴードン・カセッラが制作したもので、2人の接点はわかっていない。ただ、同じ倉庫を借りていることがわかり、ケンジーとディークスが突入する。そこで、ジェイコブが殺されているのが見つかる。サムはサンから、輸送トラックを借りたルー・ファリアの名前を聞き出す。さらに、トランスポンダーで追跡すると、トラックはダウンタウンへ向かったことがわかる。サムとカレンがトラックを追い詰め、運転していたファリアを仕留める。荷台には重機関銃を備え付けた無人車と、拘束されたゴードンがいた。ジェイコブとゴードンは2台の無人車を製作したが、ファリアがそれを犯罪に使おうと2人を脅し、1台を武器と交換し、もう一台を武装させ遠隔操作で強盗させた。行方の分からないもう一台は継続してニーナが探すという。ケンジーとディークスに、民生委員のキングから連絡があり、ローザが養子になることが正式に決まったという。今夜からと言われて動揺する2人だったが、覚悟を固める。キルブライドは家族になったばかりのディークスらをビーチに呼び出す。サムは父親との生活で、サポートしてくれる人に父親を会わせるという。カレンはまだペンブロックの行方がわからないことが気になるが、サムはそのことは放っておき、アナを大切にしろとアドバイスする。ビーチではローザのウェルカムパーティが準備され、チーム全員とサムの父、アルカディも参加し、親睦を深める。カレンはついにアナにプロポーズする。ボートハウスに飾られていたのは「ドリアン・ドク・パスコビッチ」ファミリーの写真と言っていましたが、サーファーで医師だったそう。このシリーズならではの話題ですね。見始めた「ザ・ルーキー」にラウンドトゥリーがちらっと出ていましたね。そこから大人気シリーズのレギュラーを勝ち取ったのだから、大したものです。今回はファティマが「ナイトライダー」のことを知らないという、どういう設定なのだかわかりませんが、妹に付き合ってディズニーのアニメに詳しいラウンドトゥリーがキルブライドとディズリー作品で通じ合うという、珍しい展開でした。LAが大嫌いでディークスと反りが合わないキルブライドに、おじいさんの連れができて、サムの父、アルカディと3人でブツブツ言っているのは非常に面白かった。案外今後は、おじいさんトリオで笑いを取れるかもしれませんね。若いファティマとラウンドトゥリーのじゃれ合いは兄妹みたいで、だんだんシリーズになじんできたように思います。そして何事も真面目すぎるサムに対して、カレンは子供の頃から冷めて、壊れているから、次から次へと執着して身の回りの人を遠ざけてしまう。でも、やっとアナと向き合うことができるようになった。アナも「私達の普通は他の人には理解できない」とプロポーズを受け入れ、めでたしめでたし。ヘティに聞きたいことはまだ残っているようですが、とりあえずこれで一段落しましたね。ケンジーとディークスは念願かなって、親となる。これ以上の幸せがあるでしょうか。全て丸く収まってまるで最終回みたいな雰囲気もありますが、来シーズンはあるようなのでヘティのその後もわかるのでしょうね。これでしばらく更新するものがないのかと思ったら、来週からは「Seal team」のシーズン4なのでそちらに対応します。なるべく年中コンスタントに放送があると良いのですが、年明けから春夏に扱うドラマの新シーズンが放送されるので、困ったなと思うこともあります。
November 30, 2022
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これまでしつこく話を繋いできたカティアのストーリーがついに終結?個人的にはあまりしっくりこないエピソードだったなあ。カレンに、サムとファティマのディープフェイクが捜査中の武器取引について、時期が早まったと伝えた。合言葉の有無でカレンはそれがディープフェイクだと気づき、カティアがカレンを罠にかけようと動き出した事を察した。カティアは取引場所となるオフィスを監視しているのを知っているのか、カレンはあえてカティアの誘いに乗ることを選び、サムと待ち合わせの場所に向かう。しかし、カレンはその場所に付く前に消防車数台に囲まれ、降りてきた偽物の消防士に拉致されてしまう。サムは待ち合わせ場所にカレンが現れないどころか、カレンとの通信が取れなくなっていることで、異変を知り、ファティマに情報を求める。ファティマはカレンが離れた場所で車を降り、張り込み場所に向かって歩いている映像を見つけたという。カレンはコンテナの中で縛られ、モニター越しでカティアと向き合っていた。デイヴィス保安官の武器取引については、カティアが闇サイトに情報を流して、基地から盗まれたものと見せかけ、NCISに捜査をさせるよう仕向けた。そして張り込みをしている車に発信機を着けて捜査を撮影するだけでなく、会話も録音するなど、カレンの一挙手一投足を監視していたのだという。カレンがジョエルと会っていたのも知っている。カティアはアナに執着し、最愛の人をカレンが奪ったという。カレンは2人にとって共通の人物、ペンブロックの死を望んでいるはずだと話しかける。カティアはペンブロックが生きていることを知らず、カレンにいうことを信じないと答える。カレンはカティアも同じペンプロックの訓練を受け、カティアのことが理解できるのは自分しかいないとカティアの心に訴えかける。憎しみ、怒りを持つのもわかる、感情が痛みをもたらすのだ。カレンの話を聞いたカティアはカレンを兄のようだという。サムらは張り込みをしていた部屋に突入する。しかし、そこから監視していたデイヴィスのオフィスは空っぽで、カメラやPCの電源は切られていた。電源を入れ、カメラの記録を調べると、8時41分にカレンが部屋に入ってきて、後から入ってきた覆面の女性たちがカレンを襲い暴力を振るったことがわかる。カメラに向かってマスクを取った女性は、カティアだった。カレンはカティがが整形手術をしたという情報をジョエルから得ていたという。ジョエルをボートハウスに呼び事情を聞くことにする。ジョエルは長年カティアの情報を流してきたことを認めるが、そのせいで心を病み今はセラピーを受けて忘れようとしていると答える。キルブライドはジョエルの言葉を信じられないため、泳がせて監視するよう命じる。今のところアナもアルカディも連絡がつかない状態だ。ファティマが張り込み現場から走り去った怪しいバンを特定し、サムらが捜索しようとドアを開けると、中にモニターがあり、そこにはディープフェイクのカレンとサムが語りかける。その映像の出どころを探ろうとするが追跡できず、ディープフェイクのせいで何も信用できなくなってしまった。カレンの説得は功を奏することはなく、カティアはカレンと手を組むことはないという。カティアはカレンをいためつけようと、アナを捕らえ暴力を振るうところを見せる。カレンとの関係を先に進めようとしないのは、アナがカティアも愛しているからだと認めさせる。ジョエルの車に追跡装置を着け、移動した先にサムたちが侵入する。ジョエルはこの部屋で2ヶ月前からカレンと、カティアだけでなくペンブロックも追っていたという。カティアはコンテナのレンタル会社に接触していたようだ。カレンを監禁するなら広大なコンテナヤードがある。ただ、カティアがディープフェイクを使ってNCISを操ってきたことを考えると、過去に戻って手がかりを探すべきだ。ファティマがついに、カレンが姿を消した場所に消防車が集まっていたことをつかむ。カティアは自分を選べばカレンを解放するとアナに迫る。苦し紛れにカティアを愛しているというアナに、カティアはカレンを愛しているからだろうと嫉妬に燃え、アナを撃ち殺す。一方、アナからファティマに連絡があり、携帯がつながらない場所にいたという。カレンは誘拐された後何度も車を乗り換えていたことがわかり、車はロングビーチ港の入り口で停まっていた、カティアがレンタルしたコンテナの場所が判明し、アナも合流しNCISがREACTチームと現場に向かう。発見したコンテナを開けるとモニターがあり、カティアとカレンが映っている。カティアはアナの眼の前でカレンを殺すと言って、シアン化水素ガスを発生させる。カレンは息絶えてしまう。サムはこれもディープフェイクの映像で、カティアはアナを手に入れるまでカレンを殺すはずはないという。カレンはなぜさっさと自分を殺さないのかとカティアに問う。カティアはカレンに愛する家族が死ぬところを見せたいと言って、カレンのコンテナのドアに爆弾をしかけ、外の様子をカレンに見えるようにする。ファティマは再度カレンを監禁していると思われるコンテナを絞り込む。現場に向かったアナがついにコンテナを見つけるが、カレンはドアを開けるなと叫ぶ。カレンがいると焦ったアナが解錠しようとしたとき、サムが爆弾が仕掛けられているかもしれないと止める。サムが起爆装置を解除し、カレンはアナと再会する。その頃、コンテナの爆発音を聞くために待っていたカティアをジョエルが撃ち殺していた。カレンは犯人の心当たりはないと地元警察に話す。カティア役の女優さんが代わったので整形手術をした、ということになったのでしょうね。しっかりと演技されていましたけど、あの感じのキャラだったら、それこそイライザ・ドゥシュクがカティア役をすればよかったのに。オーラといい、壊れ方などがハマり役だと思いますけどね。まあ、CBSには当分出られないのかもしれませんけど。結局、カティアはアナに執着している割にはカレンを救おうとして、アナが死んでも構わなかったということ?取り戻さなくて良かったのかな。そして同じ穴のムジナだったカレンには、家族のような仲間がいることにジェラシーを感じたのか。復讐の対象がカレンなら、ちゃんとその結末を見届けないと。散々監視してきたし、ハッキングも天才的なのだから、安全な場所で見届けることもできたはす。ディープフェイクで何でも表現できるということでしたが、「どうせこれもフェイクでしょ?」と思ってしまうので、効果はないなと感じました。一体カティアて何だったのだろうと思いつつ、ジョエルだけはブレることなく復讐をしていところがすごかったです。カティアから「ジョエルと浮気していた」と言われるのも美味しいし。ペンブロックはまだ生きていて、ヘティの過去を握る人物なので、これで全部終わったとは思いません。いずれまた取り上げてもらいたいです。監督はケスラー役の人ですね。こちらも、いつ登場するのやら。ディークスは養子縁組のためにグアテマラまで行っているのでお休みでした。さあ、シーズンフィナーレだ。
November 23, 2022
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記念すべき300話、のはずが、いつも通りのエピソードでしたね。肩肘張らずに、いつもの日々、これがこのシリーズの本質なのかも知れません。海軍基地のフェンスを破った侵入者2名が、警備に発見され銃撃戦となった。侵入者は爆発物を起爆させたが、自らが爆発に巻き込まれて1名死亡、もう一名は大やけどで瀕死の状態だという。しかし2人とも身元がわからず、現場への経路などもわかっていない。チームそれぞれが個人的な事情で出勤していないため、キルブライドはシャイラ・ダー捜査官に全員を呼び出せと命じる。カレンはアナにプロポーズするため、アルカディの許可を求める。しかしアルカディは結婚は破滅するとして、認めないという。サムは家を手に入れ、父親のライアンと同居を始めることになった。ラウンドトゥリーは妹と警官に不当な扱いを受けたことで証言録取へ。ケンジーとディークスは亡命を申請しているローザの件で難民再定住局から緊急の呼び出しで、ローザの亡命が却下される可能性が出てきたと知り、対応に苦慮する。母国に戻れば生命の危険があるという証拠を集めなければ、強制送還となってしまう。2人はローザを養子にする事を考える。身元不明の男が入院している病院に向かったサムとカレンは、男に弁護士が付き、面会拒否状態だと知り驚く。男は一体どうやって弁護士を呼んだのか。ジェレミー・チェンバースという弁護士は市民権の問題が専門で、特に全米ライフル協会が出資している案件だという。チェンバースに直接面会するものの、チェンバースは依頼人の名前は明かすことはできず、匿名の代理人から依頼されたとのみ答える。死亡した侵入者の遺族が身元を確認したという報告が入り、ケンジーとディークスがラルフ・ラングストンの自宅を訪れる。しかし、父親は何も語ろうとしない。ラングストンは建設現場などの仕事を転々とし、過去には薬物事件を起こして州兵を不名誉除隊している。今回の海軍基地の近くのオートキャンプ場でキャンプングカーを所有していることから、ファティマとラウンドトゥリーが捜索に向かう。しかし、キャンピングカーには爆弾が仕掛けられており、ラウンドトゥリーがドアに手をかけた瞬間に爆発する。直前にサムから警告を受けたファティマのおかげで何とか命をとりとめたが、使われた爆発物は海軍基地でラングストンが死亡したのと同じものだという。キャンピングカーの中は何も残っておらず、証拠隠滅をはかったようだ。ただ、ラングストンの通話記録やメール、ネットの記録が残っており、銃の収集家で陰謀論好きの人物であることがわかる。最後に連絡を取ったのはジェームズ・ミラーとウィリアム・ベイカーの2人。ベイカーは火傷をした友人のために基金を募っており、おそらく病院にいるのがミラーなのだろう。ベイカーは両親から牧場を受継いでおり、現在は反乱兵のための訓練場のようになっている。さっそく令状を取り、NCISチームが牧場に向かう。自分も現場に行くというシャイラに刺激されて、キルブライドもヘリで応援に向かうという。待機していたケンジーとディークスは叫び声を上げて出てきた女性を追い、厩舎に入る。しかしそれは罠で、ベイカーとその仲間がケンジーとディークスに銃を向け、2人を捉えた。後から到着したサムとカレンが突入すると、攻撃を受け銃撃戦となる。さらにラウンドトゥリーとヘリに乗ったキルブライドが到着すると、形成が逆転して反政府グループは制圧された。ケンジーはローザだけでなく、ピラールも一緒に養子にすることを決断する。2人はローザに養子として迎えたいと告げる。カレンはアルカディに連絡がつかなくなった。サムは父親ライアンとの共同生活を始める。キルブライドが「瞑想」のために聞いていたのはトニー・ベネットの「Just One of Those Things」で、歌詞を見る限り男女の刹那的な情事で、すてきな事だったけどよくあることだ、また会えると良いね、みたいなそういう内容なのですが、例えば認知症のサムの父親のことだとか、亡命を望む少女たちのことだとか、シリアスな問題を「よくあること」になぞらえているのかな、と複雑な感覚になりました。ブラックジョークというのか、すごく皮肉ですよね。それが300話なのですから、おめでとう、よくがんばった、これからもよろしくという雰囲気が全くないところに、逆に潔さみたいなものを感じました。ファティマはますます耳年増みたいな感じで、タランティーノみたいに映画を全く見ていないラウンドトゥリーに侍映画のうんちく語るようになった。若山富三郎の「子連れ狼」は見たことがないので、ちょっと興味があります。サムの父親は認知症のことは置いておいても、厳格な海軍一家のイメージではないですね。本家マクギーやニューオーリンズでカーターが偉大な親との関係を悩んでいたのとは違う印象です。そもそもサム自身がテレビのない生活で、家具さえ排除したミニマリストというのかな、同居するお父さんの方が大変かもという感じがしました。父親役の俳優さん、良い感じです。で、カレンですが、アルカディがアナとの結婚に反対するには何か理由があるのかしら。事実婚で子供をもけるのもだめ?この例外は気になります。まずはアナの気持ちが大切だと思いますが。それにしても、300話だからかネイトの名前も出てくるのに、ヘティについては一言もなしなのもどうなのかなあ。今シーズン中にアフガニスタンの片がつくのかしら。事件ですが、基地に侵入した彼ら、軍に対してテロをしかけようとしたのでしょうか。今回の事件で終わり?それとも尾を引く?ロケットランチャーまで持っていて、アンダーグラウンドでは何でもありなのですね。キルブライドの乗ったヘリが到着した時、私も「騎兵隊の到着だ」と思いました。さすがに機銃掃射はなかったですね。
November 17, 2022
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NCIS本家とのクロスオーバー後半。トーレスをメインに据えているのでクロスオーバーですが、まあ、無理にやらなくても良かったかなという印象です。ただ、比較的シリアスな雰囲気がただようハワイシリーズに、ちょっと違うニュアンスが加わったかも知れません。ところで、先日「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」を見ていたら、カイ役のアレックス・タラントが出ているじゃないですか。彼はニュージーランド出身で、「力の指輪」はニュージーランドでロケをしているのでなるほどという感じ。それとは別に、ハワイシリーズにゲストとして「Hawaii Five-O」のジュニアが出ていましたが、彼もまたニュージランド出身なのですね。ニュージーランド訛りのセリフだと、全く別人みたいに聞こえるのが新鮮でした。いろいろ発見の多いシリーズですね。何者かに攻撃されたテナントとトーレスは、反撃に出る。敵を撃退したかに見えたが、2人が車から離れている間に、カイル・ジェニングスの遺体がなくなっていた。目撃者カイルは民間軍事会社フォートレスの元社員で、攻撃の狙いはジェニングスだったのか。トーレスはパールハーバー支局の捜査に参加する。5年前アフガニスタン基地の弾薬庫で爆発が起き、海兵隊のメンロー伍長が巻き添えで死亡した。当時は事故として処理され、手榴弾の不適切な保管により爆発に及んだと結論付けられた。弾薬を管理していたのはフォートレス社のグレッグ・ウィンズローで、フォートレス社は彼のミスとし罰金を支払った。トーレスは捜査のためアフガンに向かったが、ウィンズローはすでに帰国しており、その1週間後にウィンズローは自動車の単独事故で死亡した。倉庫の爆発現場には生存者いて、それがカイル・ジェニングスだったが、ジェニングスは姿を消し5年間消息がわからなくなっている。しかし、トーレスの元には匿名の情報提供者から度々、ジェニングスの情報が届いていたという。身柄確保に行っても一足遅れでできなかったが、2日前にハワイにジェニングスが現れたという情報が入り、身柄を確保することができた。情報提供者はトーレスを呼び寄せ、ジェニングスを奪うのを目的にしたのだろうか。敵の手がかりで唯一現場に残っていたタイヤ痕から、マリクが車両を特定する。トーレスとテナントはずっと尾行されていたようだ。タイヤ痕から特定の花の花粉が検出され、それが島内のキャンプ場に存在することがわかる。トーレスとテナントはキャンプ場で該当車両を発見し、そこで死んだはずのウィンズローに遭遇する。ウィンズローは自らの死を偽装しており、アフガンでの爆発事件は計画的で、ジェニングスは口封じのため殺されたという。犯人はフォートレス社で、ジェニングスは爆発時に倉庫にいた。ウィンズローは倉庫の管理人をしていたが、爆発事件の責任を負わされ、命を狙われるため死を偽装して、トーレスにはジェニングスの情報を送り続けた。ジェニングスは他のフォートレス工作員と共に海兵隊の掃討作戦に参加し、中央高地の村の安全確保に従事していたという。ジェニングスの殺害だけでなく遺体が奪われていることから、ただの口封じによる殺しではなさそうだ。遺体を焼いて証拠隠滅を図ることも考え、テナントは焼却場を探るよう命じる。DCから資料と共にジェシカ・ナイト捜査官が支局にやってくる。マリクは爆発の瞬間をシミュレーションして手がかりを得ることにする。ウィンズローはSNSでジェニングスの母親から息子の情報を得ていたという。廃棄物処理場を巡っていたカイとジェシーが、焼却中のジェニングスの遺体を発見する。一部の骨は手に入らなかったが、回収した骨からジェニングス本人と特定された。さらに、骨からは多量のアルミニウム粉成分が検出され、医療記録などからジェニングスが爆発時に背中に破片を受けたことがわかった。ジェニングスはその破片を取り出す手術をするはずだったが、手術の前に姿を消している。マリクのシミュレーションで、小型武器の弾薬ばかり保管されている倉庫の爆発と、実際の爆発の映像は異なることがわかった。何らかの起爆装置により、高性能爆弾を使って爆破したことが考えられる。ということは、現場にいた伍長とジェイングスを狙って爆破したのか、あるいは彼らが爆弾を持ち込み爆破した犯人なのか。フォートレス社は5年間で一気に成長し、今では政府案件を複数受注するなど際立つ活動をしている。ハワイには訓練施設があり、現在のCEOは現場の工作員から上り詰めたブレント・スプーナーという男が率いている。スプーナーは5年前のアフガンでチームを率いて地域の治安維持活動に関わっていた。テナントとカイが訓練施設に向かい、海外の極秘任務に優秀な人材がほしいと申し出る。今日はフォートレス社は株式公開を発表する日で、スプーナーはヴァージニアにいるらしい。NCISは5年前にアフガンの任務に関わった人材のファイルを手に入れ、ウィンズローに見せて、弾薬庫で見かけたかどうか確認させる。記憶に自信がないというウィンズローをトーレスが励ます。爆破事件で使われた起爆装置について、本部のケイシーに情報を求めると、光学式の起爆装置だという。フォートレス社で作っている可能性もあり、弾薬の専門家であるウィンズローに確認しようとすると、ウィンズローは支局から姿を消していた。残っていたケイタリングの包み紙には、妹の住所と「今すぐそこを出ろ」というメモがあった。ウィンズローは妹に電話をした後、支局を後にしていた。フォートレス社はウィンズローの妹を人質に取り、ウィンズローの身柄を奪うつもりなのだろう。しかし、ウィンズローはフォートレス社のファイルの中から3人について、知っているという印を着けていた。当時、メンロー伍長は隊を率いてアフガンで民兵の掃討作戦を実施し、村々の安全確保の任務にあたっていた。ある村で民兵組織の拠点で7500万ドルに及ぶ現金が見つかり、それをフォートレスの隊員が基地に運ぶことになったが、3000万ドルしか届かなかったという。伍長はその事を上部に報告しようとしていたが、爆発事件で死亡した。伍長らが現金と共に映っている写真には、ウィンズローが指摘した3人の他に、スプーナーの姿もある。彼が基地に現金を運ぶ責任者だったのだ。ジェニングスは爆破事件の証拠を体内に残していたから殺され、焼かれた。ウィンズローはNCISに何を喋ったのか、フォートレス社に尋問されているだろう。ウィンズローが訓練施設にいると見たNCISはトーレスを加え、施設に突入する。警戒していた工作員らの攻撃を受けつつ、トーレスらが拷問を受けているウィンズローを救い出す。ウィンズローを守っていた男はトーレスとテナントに説得され、証言することになった。一方、フォートレス社の株式公開を発表したばかりのスプーナーは運転手を装ったパーカーに身柄を拘束される。ウィンズローの妹はアルバカーキーの地元警察によって救い出され、ウィンズロー本人も釈放される。トーレスとテナントは未解決の事件に光をあててくれたウィンズローに感謝する。オーランドでトーレスとテナントの間に何かあったという噂について、トーレスは単なる会議だった、何もなかったと説明して逆に部下たちの好奇心を誘う。トーレスのタフガイぶりが強調されるというよりも、戦闘のプロ集団のところに突入するとか、セキュリテイのプロがやすやすとNCISの侵入を許すところが雑な印象でした。また、意外と崖が好きなこのシリーズ(どこかの2時間ドラマか)で、キュートなトーレスとテナントのT'N'Tコンビが屈強な男を脅す、というのも物足りなさを感じました。テナントの部下たちは彼女をボスとして信頼し尊敬しているので、そのボスと何かあったかも?というのは、ちょっとした話題づくりだったかも知れませんね。テナントの雰囲気からは「何か」はあったような印象を受けましたけど、完全にスルーして良さそう。付け加えみたいに来たナイトは、本家に敬意を評してというか、マリクに持ち上げてもらうくらいしか話題は作れなかったですね。むしろ、ミニツアーでハワイチームと本家チームが和気あいあいとしている方をやってくれたら良かったのに。ハワイは詳しいはずのナイトのインナージョークとかファンサービスができそう。ケイシーの顔出しもまあ要らなかったかな。でも、パーカーの出番は思わずニヤリ、という感じで、一番受けました。さすがベテランだけのことはありましたね。
November 15, 2022
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シーズンフィナーレ。はぁーそう来たか、という気持ちですが、まあ満足ですね。いろいろあった今シーズンですから、こういう収め方もありかと。オリビアはセラピーで、リンドストロームにこの一年すっきりしないことがあると話す。仕事面でもノアとの生活でも順調とはいえ、不安と憂鬱な気持ちを感じている。リンドストロームは新しい恋愛関係に進むには、ステイプラーとの関係を掘り下げるべきではないかという。長年の理想的な同僚という認識が、彼だけでなく、他の人とも親密になるのを妨げている。オリビアに幸せはふさわしいという視点が必要なのではないか。女性がパトカーにバットで殴りかかっているのに遭遇したロリンズは、制服警官に銃を下げさせSVUで対応することにする。デリア・ハックマンはDV被害者として10年間の記録があり、2回の離婚後3番めの夫からの保護命令を受けており、その夫がらレイプされて自暴自棄になっていたという。夫のタイ・ハックマンの身柄を確保し話を聞くが、命令を違反したことは認めるものの、デリアから呼び出されたという。デリアは精神的に不安定で、これまでもDVの訴えをしているが、裁判所の求めに応じなかったり彼女の側の問題で、不起訴になっている。カリシは慎重に、判事との調整を求めたが、デリアからロリンズに直接連絡があり、保護命令を緩めてほしいという。その場にタイがいると思われ、すぐに地元警官を派遣するが、タイはやはりデリアから呼ばれたと言い、デリアも夫をかばう言葉を繰り返す。命令違反でタイを逮捕するが、自分がいなければデリアはダメになるなどと離れる気はなく、レイプについても彼女が望んだと言い逃れする。オリビアたちはデリアに、タイからの暴力に怯える生活から離れるべきだと説得を続ける。カリシは起訴に関してはやはり慎重な姿勢で、それをバーバから学んだというと、オリビアはその名前は聞きたくないと返す。結局第一級レイプ罪などで起訴するが、タイは保釈される。しかし、再びロリンズにデリアから連絡があり、SVUがタイの自宅に駆けつけると、デリアはタイを刺殺したという。デリアはタイが携帯の充電器を持ち帰ったために取り返しにやってきたが、すんなりとは充電器を渡さず、髪の毛をつかんで引き寄せた後、飲み物を作るといって背を向けた。デリアはその場から逃げたくなり、ナイフを手に取ったがよく覚えていない。しかし、通報まで30分は時間がかかっている。充電してからロリンズに電話をしたのだという。検察はデリアが過去に酔って暴れるなど精神的に不安定で、逮捕歴などもあることを重視し、自分から夫のもとに行って刺していることも自衛的な行動とは見ていない。マクスウェル課長は被虐待女性症候群を訴えるオリビアに対して、第2級謀殺になるという。しかも、裁判になるとデリアのようなDV被害者の弁護を引き受ける弁護士も少ない。時間の猶予を得ても、オリビアはデリアの弁護士を見つけることができなかった。ところがバーバはロリンズから頼まれてデリアの弁護を引き受ける。オリビアはバーバがウィートリーの弁護を引き受けたことを裏切りと捉え、今も彼を許していない。法廷ではデリアが無抵抗のタイを背後から刺し、通報まで30分もかかって失血死させたことが論点となった。オリビアは検察側の証人として出廷する。カリシはデリアがなぜすきを見て逃げなかったのか、現場でオリビアたちに「解放されたかった」と言ったのかと追及する。感情的になりながらデリアは夫が死んでハッピーだったといい、ひどい頭痛を訴える。デリアの不調が激しいため入院後裁判が再開されるが、バーバは証人としてデリアの脳をMRI検査した医師を証人に呼ぶ。医師は、デリアが以前から慢性の外傷性脳症を患っていた可能性を指摘する。これは繰り返し頭に衝撃を受けていた事を示しており、不安定なデリアの言動の原因とも考えられる。バーバはマクスウェルに取引を申し出て、暴行罪でデリアの刑期と罰金を免除するよう求める。取引が成立しオリビアはバーバに礼をいう。デリアには今後治療を受ける道が開けた。しかし、オリビアとバーバの関係は変わらない。バーバはウィートリーの弁護について「君を守るためだった」とし、「なぜ君はステイプラーには甘く、私には厳しいのか」と問う。ステイプラーは同僚としていつも背後を守ってくれたというオリビアに、バーバは守ってくれる父親なしに育ったオリビアと、自分が育った環境は異なり、家庭で、近隣でいじめられて育った。当然、ステイプラーの見方も異なる。個人的な気持ちに踏み込まれてオリビアは防御的になるが、バーバはオリビアはいつもステイプラーをかばうという。オリビアが誰かを愛するときは無条件だというのがわかる。なぜなら、バーバは誰かを無条件で愛することの意味を知っているからだ。バーバはオリビアが裏切られたという気持ちにケリを付ける気になったら、そこにいるだろうと言って去っていく。オリビアは「私も寂しかった」という。やっぱりね、バーバ loves オリビア。前シーズンからやたらステイプラーとの関係をあてこする会話が多かったですが、そこに持ってきたかったのね。「組織犯罪特捜班」のネタバレがあって、それは忘れることにしますが、バーバがオリビアをどう守ったのかは楽しみに待ちたいと思います。それにしてもまあ、シッパーには餌をまきすぎて、お腹いっぱいの展開です。ファンフィクションの世界でいうと、オリビア/エリオットというのは王道でしょうが、私は個人的にはバーバのような片思い的な組み合わせが好きで、バーバ視点のフィンクションがあったら読んでみたい。(かな?)推しはキャシディでしたが、おそらくもう出てこないでしょうね。ということで、いつかシリーズが終わる時にオリビアが幸せいっぱいになるカードとして、バーバを置いておきましょう。カリシとバーバの師弟対決も今回はカリシが憎まれ役で、マクスウェル課長の方針のもとに辛い立場。アマンダがバーバを依頼したというところで、ちょっと不穏な雰囲気が漂いましたが、このカップルは大丈夫でしょう。先シーズンはキスでしたが、今度はお互い「愛している」と言いましたので後は楽しみを待つだけです。カリシはヴェラスコにのろけ話まで聞かせているし。フィンのプライベートは順調のようで、フィービーもちらっと言及されてよかった。DV被害者として混乱する女性を演じた女優さん、「ブラインド・スポット」でウェラーの奥さん役を演じた人だったですね。熱演だったと思いました。DV被害者の弁護をしたがらないというのは酷いですね。不安定な発言やDV被害者に特徴的な言動が裁判では不利に取られるのでしょうが、だからこそ犯人が逮捕されずにさらに被害者が出ることを重く受け止めなければならないと思いました。
November 13, 2022
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いつもと違うテンションを感じ、熱いなと思ったら、そうか、エリック・クリスチャン・オルセン脚本、ダニエラ・ルアの監督だったのですね。銃の問題が国内だけでなく、隣のメキシコのカルテルに流れて悲惨な事態を引き起こしていると訴える、硬派のエピソードでした。海軍では武器の技術者で、退役後民間の銃メーカーに勤務しているマーティン・ヘンダーソンが内部告発を行い、DEAの捜査官が護衛をしている中、行方不明になった。捜査官は首を落とされて死亡しているのが見つかっている。この件で、DEAのタリア・デル・カンポ捜査官が協力を求めてくる。マーティンはプルークス社の南西部の流通販売担当だが、「アメリカ国内の代理購入者がメキシコのカルテルに銃を流している」と告発した。年間25万丁の銃がメキシコに流れていることは捜査機関の知るところだが、メキシコ政府はカルテルに銃を販売したとして、銃器メーカーを訴えており、マーティンはメキシコで証言する予定だった。マーティンの命が危険だ。まずは、手がかりとなる2箇所をタリアとラウンドトゥリー、ケンジーとディークスで捜索することになった。マーティンの上司で経営者のカーライル・ハンティントンはレストランで食事中、サムらが近寄ると用心棒たちが立ちはだかった。カーライルは男たちのことを知らないという。ボートハウスでマーティンの失踪について尋ねると、内部告発のことを曖昧に答えマーティンの安否を心配しているという。カルテルとの関係については、合法的に銃を販売しているだけで、メキシコの客がどんな手段を使ってでも入手して密輸していると無責任な発言を繰り返す。現在ATFがオフィスを捜索しているが、書類を調べてもマーティンの居場所はわからないだろう。ファティマは売上報告書の中で、100丁以上の銃の取引を行っている住所があるのを見つけ、タリアとラウンドトゥリーが向かう。そこは老人ホームだった。ケンジーらはランカスターの改修中の家を訪ねる。無人だったが、その直後に2人の姿を映した防犯カメラの映像が届いた。つまり、お前たちを見ているぞという警告だったのか。キルブライドは強引にカーライルから関係者の名前を聞き出す。ミゲル・フローレスはレイノサ生まれで、アメリカで10年海軍に所属し、市民権を得た。その後、ほぼ毎日手描きのタイルを国境を超えて輸入している。住所はないが、サムが所有するボートの近くに自分のボートを係留し、その他ピックアップトラックやバイクなどを所有しているという。ケンジーとディークスがガレージを調べると、それらの車が見つかり、トラックの荷台には手描きのタイルがあった。しかし、タイルの輸入でそんな高額な車を持てるとは思えない。ディークスが屋根裏を調べると、シートに包まれた死体が見つかる。サムとファティマはマリーナでフローレスの身柄を確保する。フローレスはタイルを運ぶだけで、あの家に入ることはないと頑なな態度をとる。マーティンの行き先を聞き出そうとするサムに、フローレスは警察と話していることが組織に知られれば、故郷にいる家族の命はないという。タリアとラウンドトゥリーは、老人ホーム入居者でブッシュマスターという軍用の銃を購入したテルマという女性から話を聞く。テルマは夫の形見という銃を見せると、ブッシュマスターのことは知らないという。ナパの住所を示すIDはフロントに預けてあると言い、他の入居者もIDをロレッタに預けているらしい。タリアらがフロントに向かうと、ロレッタは首を刺されて死んでいた。ロレッタは入居者のIDを使って銃を代理購入し、カルテルの密輸業者に渡していたと見られる。ディークスがランカスターの家の壁を破ると、大量の銃が見つかった。リフォームを装って、この家に銃を隠していたようだ。しかし、依然としてマーティンの行き先の手がかりが得られない。カーライルの弁護士クルーズが到着し、カーライルの解放を求める。キルブライドはカーライルを揺さぶりにかかり、それに反応したカーライルがキルブライドを軍の偽善で、アメリカの正義を振りかざして何千の無辜の人を殺していると言い返す。正しい戦争などなく、アメリカの理想も意味はない。ただ、我々が戦いを望むから軍隊が戦っている。軍が戦うと我々が儲かるので、戦ってほしいのだ。キルブライドがカーライルの母親のことを持ち出すと、カーライルは逆上し、自分のことは棚に上げて、腐敗した政治家やロビイスト、判事らを排除しろという。事はキルブライドの理解を超えている、弁護士もカルテルが己の組織を守るために送り込んだものだ。その時、クルーズがカーライルの首にペンを突き刺した。ペンには毒が塗ってあったようだ。サムはフローレスからマーティンの情報を聞き出すべく、必死で説得を続ける。話せば故郷の家族も保護して亡命させると言っても、フローレスは拒む。フローレスの人生はカルテル抜きでは成り立たないものだったはずだ。だが、フローレスには罪のない男の命を救う力がある。そして、メキシコに流れる銃を止め、モンスターの手に渡らせない力があるのだ。サムの言葉にフローレスはマーティンの居場所を確認し、カルテルがマーティンを見つけカルヴァーの倉庫に捉えられていると証言した。サムらが倉庫に急行すると、火事が発生していてカルテルの男たちと撃ち合いになる。そこでマーティンを見つけるが、腹を撃たれて厳しい状態だった。タリアは女の殺し屋と一騎打ちし、撃ち殺す。マーティンは携帯に告発内容を録画していた。しかし、マーティンは救急車の中で息絶えてしまった。キルブライドが必死に委員会の前に録画を使うべきだと上層部に訴えるも、封印されることになった。その時、チームの携帯にマーティンが最後に遺した告白が共有された。メキシコ政府の言う通り、いくつかの銃器メーカーはカルテル向けの銃を作っており、その銃身にメキシコの英雄の言葉を彫っている。代理購入者のネットワークがカルテルに銃を密輸する。マーティンはメキシコで繰り返される殺戮やカルテルに虐殺された学生たちのバスの映像を見て、それに一役買っていたことを認識した。20年海軍に仕え国のために戦ったが、その後会社の非道な行いに沈黙したことは間違いだった。罪悪感は魂を蝕み、金はそれから自分を解き放つことはない。ただ真実を語ることが夜明けをもたらす。マーティンは娘たちの名を呼んで、殺し屋に撃たれた。次が300話ですから、その前にエリックの力作が形となったわけですね。いつもにもまして、映画ネタやらポップカルチャーネタが多かったし、タリアにはラウンドトゥリーをいじらせ、キルブライドには容疑者を尋問させ、サムには熱のこもった説得させと盛りだくさんでした。カレンがいなくても、なーんにも問題なし。言及もなし。最後に動画を送ったのはキルブライド本人ですかね。LAのことを散々馬鹿にして、いつも部下に文句を言っているキルブライドですが、マーティンの証言を国内の委員会で使いたいという意思は、共和党支持のキルブライドの良心だったのだろうと思いました。でも、法的な根拠がないとか、政治的な理由で多分海軍長官(ma'amと言っていたので)に封印しろと言われてしまった。銃製造メーカーのことを暴くと、いろいろ都合の悪いことがあるのでしょう。金儲けのためには何だってする、隣の国のカルテルが欲しがるのなら法の抜け穴を使ってどんどん売る。それに抗おうとしても、システムが腐敗しているので正しようがない。カルテルは隅々まで目を光らせ、裏切らないよう人質を取っている。アメリカ政府だって銃器を使って虐殺しているじゃないか。「ブラックリスト」の世界ではカーライルみたいなのが正論でしょうね。フローレスの家族が無事だと良いけれど。マーティンもカーライルも殺され、裁判がどうなるのかわかりませんが、このシリーズにしては骨太なエピソードだったと思いました。久しぶりにエリック(ビール)の名前が出て、本家のギブスを意識してか、チームメンバーに1万ドルの小切手を送ってくるというのも、にくい演出でした。ところでダニエラが監督している様子の写真を見ていると、しっかりマスクをしていますね。演技以外はスタッフもキャストもマスクをしているのが意外でした。現場はルールで決まっているのでしょうね。
November 9, 2022
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先週に続いて宗教が絡む事件でしたが、リアリティはあまり感じられず、全体が教会の説教みたいだなと思いました。シーズンも後1話残すのみですし、穏やかに収めていくのも良いかもしれません。カリシの友人の妹オードリーが教会のダフィ神父に告解をしたと知り、気になったカリシは直接オードリーから話を聞くことにする。オードリーの夫はライカーズの警備員をしており、妻にはかなり強引で夜勤もあることなどから、オードリーは同じアパートのビンスと浮気をしていた。その事を教会で告解し、今夜もまたドアの鍵を開けて男を待っていると言ったが、待っているとビンスの直前にマスクをした男にレイプされたという。ただビンスとは違うことは感じていて、後から現れたビンスに通報するよう勧められた。しかし、夫に打ち明けるのは怖くてできない。部屋の鍵が開いていることを知っているのはビンスだけなので、ビンスが他の人物に言ったのか、あるいは妻の浮気を知った夫が元受刑者などを使って襲わせたのか。ビンスは妻と離婚訴訟中で夫にはバレていないという。オリビアの前にバートン・ローが現れ、断酒会に通いながら償いのステップを重ねており、オリビアにも謝罪したいという。あれからセラピーを受け、今の会に入って酒を断っているというバートンの努力は認めるものの、オリビアは何の罪を犯したのか、きちんと理解したのなら話を聞くと答える。改めてSVUに姿を見せたバートンは明日断酒会でスピーチをするので、オリビアにも来てほしいと頼む。オードリーの自宅を捜索し、犯人の手がかりを探す中夫が帰宅して何事かと逆上する。鍵を開けておくことをオードリーが告解で神父に話したことを知ったカリシは、ダフィ神父ともう一人リジス神父が誰かに話したのかも知れないという考えに動揺する。神父が告解で知り得たことを他人に話すことは神との誓いを破ることになり、絶対にあり得ない。ダフィもリジスもその夜は自室で一人だったと答えるのみだった。彼らから自供を引き出すのは不可能なので、SVUはルス刑事に潜入捜査を依頼し、2人の神父に同じ内容の告解をさせる。ドアの暗証番号を教え、夜に画廊で浮気相手を待っていると告げると、果たしてその夜フードをかぶった男が現れた。不法侵入で捕らえると何とダフィ神父で、これは誤解だという。オリビアはバートンのスピーチを聞きに行く。酒のために家族や友人を多く傷つけたというバートンは、若かったオリビアとの別れに触れる。オリビアはその後自分も当時はバートンのことを愛していたという。でもそれは正しくなかった。ダフィ神父は女性を襲うために画廊に行ったのではないと弁明し、告解者の身が心配だったという理由だが、なぜその事実を知ったかについては教会法により明らかにすることはできない、そのために刑務所に入ることも厭わないという。カリシはダフィ神父が告解によって、真犯人を知っているのではないかと考える。リジス神父が疑わしいが、今までこの教区ではレイプ被害は起きていない。リジスの以前の教区で同様の被害があったか調べると、3年前に夫の留守中にレイプされたという女性がいた。その捜査中浮気をしていることがバレて、夫とは離婚したが、浮気のことを告解したのはリジス神父だったという。リジス神父は白いユリの花をくれた。それはオードリーの部屋に贈られたものと同じだった。リジス神父はカトリックの既婚女性信者をターゲットにしているらしく、問題が起きると教区を異動していた。しかし、今のところレイプを裏付ける直接的な証拠もなく、神父らの証言も得られない。カリシは幼なじみ、一個人としてダフィ神父に助けを求める。神との誓いを貫くあまりにダフィ神父がレジスを許しても、これからも被害者が生まれることを心配し、このままでは自分の信仰心を失いかねない。必死の訴えに、ダフィ神父は彼が告解していないことなら言えるという。SVUにベバリー・モリソンという女性が現れ、半年前にバートンにレイプされたと訴える。そしてバートンは昨夜そのことを謝りたいと言いに来た、しかもその様子を録音していたらしい。オリビアはバートンに、ベバリーが法廷の場で決着を望んていると話すが、当時のことは泥酔していてはっきり覚えていないと答える。あの夜、オリビアが部屋を出ていった後、バートンはベバリーを呼び2人で酒を飲んだが同意があったかどうかも定かではなく、どう償えば良いのかもわからない。それでもバートンが真剣に捉えていることはわかった。裁判は望まず、罪を認めるつもりだ。リジスが週に2回母親の墓参りをすることが、ダフィ神父の情報でわかりSVUは墓にマイクを仕掛ける。リジスの母親は浮気を夫に知られ、幼いリジスの眼の前で夫に絞め殺された。リジスは父親のように浮気をした女性たちを罰しているつもりなのか、反省の言葉は何もなく、ダフィが代わりに罰せられることも神のご意思だと語った。フィンとヴェラスコが「告白」を手がかりにリジスを逮捕すると、この10年で7件のレイプ事件を起こしていることがわかり、教会から追放されることになった。それでもオードリーは信仰心を保ち続けているという。バートンは検察と取引し、性的不品行を認めて6件の保護観察と性犯罪者登録を受け入れた。オリビアはバートンを許し、バートンが歩む償いの道はこれから長いと言葉を贈る。神父による犯罪はこのシリーズでも何回もあったと思います。どちらかというとマスコミ対策だとか、教会内での不祥事という視点が多かったかな。SNSの時代に今回はよくバレなかったと思いますが、鍵の件は誰にも言っていない、でも告解で、と言った瞬間に犯人は確定したようなものでした。そこで、幼なじみのカリシとダフィ神父がお互いの信じるもののためにぶつかるところが見ものだったのですね。それでも、神父相手のおとり捜査はないなあと思いました。もっと上の方の人が出てきて文句を言いそうですね。状況証拠のみでのレイプ捜査で、墓の前の「自供」が有罪の決め手になるかどうかも疑問ですが、まあ、そこはカリシとダフィの友情の前に良かったことにしましょう。ちなみに、カリシの交際については神父も知っているし、そろそろ結婚?などと言われるのだから、プロポーズもいずれあるのかな。どこで、どういうシチュエーションで、と今から楽しみです。バートンはオリビアに責められたのが相当堪えたのか、とりあえず酒を辞めて自分が何をしたのか向き合う事を始めた。それはそれでとても辛く苦労の多いことでしょうね。すでに名を成した人生ですし、ベバリーに償うために性犯罪者登録に同意するというのは相当なダメージでしょう。ただ、半年前の夜に自分も意識がはっきりしないのにレイプで訴えられるのはさすがに、裁判で戦うべきではないかなという気がしました。それがバートン流の償いだとするなら、彼の覚悟は本物なのかも知れません。でも、オリビアとの愛はもう二度とないですよね。オードリーは何とか夫と別れられたら良いですけど、自分が不倫をしているのじゃ難しいのかな。そこをダフィ神父が知恵を出してもらいたいものです。さて、いよいよ次週でフィナーレだ。
November 6, 2022
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今週もいろいろ内容がもりだくさんで、いよいよ300話に向かって盛り上げようという意気込みを感じました。期待も高まりますが、まあ複数のストーリーが並行して進むのは、最近ではごった煮みたいだなと思っています。シール・ビーチ海軍基地の三等兵曹ニッキ・リーが、ロング・ビーチ・ピアの下で死んでいるのが見つかった。死因は首を絞められたこと、死亡推定時刻は昨日深夜で、海に捨てられ打ち上げられたようだ。リー兵曹は情報部員だったが、次世代ミサイル防御システムの開発に関わっており、セキュリティの侵害が懸念される。また、娘の親権を父親と争っていることから、2つの角度から捜査が始まる。キルブライドは現場に出られないカレンに休暇を与え、代わりに特別連邦保安官補になったサバティーノとサムを組ませるという。サバティーノはアメリカ海軍の技術を狙うリビア人を追っており、リビアが水兵を利用して技術を盗もうとしているという情報から、リー殺害に関心を持ったようだ。リーの娘の父親マーティン・トーマスはDVを含む逮捕歴があり、リーの死体発見場所に近いところに住んでいる。NCISの聴取にトーマスはDVで逮捕されたのは誤解で、昨夜のアリバイはあるという。リーの上官ハドソン少佐をボートハウスに呼び、リーの仕事などについて聞く。世界最高の性能をもつミサイル防衛システムは来週からテストに入るということで、関係者は興奮している。もちろん技術を盗まれる脅威は常に感じているが、セキュリティは万全だという。リー兵曹の勤務記録では殺害された日、6時に一旦退勤し再び8時半に職場に戻っていた。リーは日頃残業していたようで、子供を預ける関係で早退することもあったという。ハドソン少佐はその問題が解決しないのなら転属を言い渡していたが、リーは数日前に解決したと言っていたという。子供のこととなると何かと金がかかるので、別の収入があったのか。サイバー作戦支部の分析で、職場のリーの端末からミサイル技術がダウンロードされていることがわかり、技術が外部に持ち出され売り出される可能性が出てきた。リーの車が死体発見現場から27キロ離れた海岸の駐車場で見つかった。ファティマとラウンドトゥリーが昨夜の目撃者を探すと、自称インフルエンサーのロージーが24時間ストリーミングで駐車場付近の映像を流していることがわかる。さらに、リーはビーチ近くにあるスカイウェストビーチクラブでカードを使っていた。これは会員制クラブで、オーナーは詐欺師として知られるビッグ・ウェスこと、ウェスリー・ロバーツだ。ビッグ・ウェスは昨夜リー兵曹が来たかどうか聞かれ、見ていないと答える。店内は客が多く、NCISの求めで監視カメラの映像を提出するのは拒否する。一方、ロージーのカメラにはクラブの前でカウボーイハットを被った男とリーが揉めている様子が映っていた。そしてリーは別の男に捕らえられ車に乗せられ、どこかに消えた。クラブ内の監視カメラの令状が出ないため、当日行われていた酒造会社のイベントの画像を手に入れる。すると、カウボーイハットを被ったハドソン少佐の姿があった。その場にリー兵曹もいたはずで、サムとサバティーノはハドソンの身柄を確保し尋問する。ハドソンはただ酒を飲んでいただけだというが、ビッグ・ウェスのクラブに相当入り浸っていることがわかった。酒、クスリ、女に金を注ぎ込み、そのせいで借金があり、たまたま口にしたミサイル技術の話にビッグ・ウェスが関心を示し、ダウンロードして渡したことを認める。リー兵曹はそのことに気づき、ハドソンを尾行して真実を問い詰め、去ろうとするのをハドソンが引き止めているときにビッグ・ウェスらがリーを連れ去り殺したという。ファティマとラウンドトゥリーはリーを誘拐したバンを見つけるが、内部には何も残っていない。車の走行データも多方面を移動しているだけで絞り込めない。ビッグ・ウェスがミサイル技術を売る相手については、ハドソンは知らないという。ビッグ・ウェスは20分前に携帯の電源を切っている。彼の弁護士の一人が関係する会社が不動産を所有しており、携帯の電源を切った場所付近に倉庫があることがわかった。バンの走行データで、その場所に何度も行っていることから、そこがミサイル技術の取引をする場所と考え、NCISが現地に急行する。ディークスは司令役としてチームに指示を与え、倉庫に突入したサム、サバティーノ、ファティマ、ラウンドトゥリーは激しい銃撃戦の末、ビッグ・ウェスとその取引相手を逮捕した。買い手は運送会社を持つハッサン・バラカットで、リビア政府から受注しているようだ。サバティーノは船を売ろうとしているサムに、売るべきではないと言い帰っていく。ケンジーは養子縁組のために証言録取に向かい、ディークスは自宅の改装に余念がない。今日も民生委員のキングさんが自宅の状態をチエックしにきて、裏庭の階段を取り替えなければならないと指摘した。そのことで手一杯なディークスに対して、キルブライドは自分と息子の関係に触れ、海軍に捧げた人生の代償として息子とは10年も口を聞いていないと打ち明ける。ディークスは母親を守ろうとして父親を撃ったことを話し、キルブライドの息子はそこまで父親を憎んでいないのではないかという。親子関係を修復するために、息子に電話をかけてみたらどうか。休みを取って山に行ったとサムに嘘をついて、カレンは安宿を取った。カティアは整形手術を受け、別の顔になったことをカレンは突き止めていた。多分今回の話題はハドソン少佐を演じた役者さんが、向こうの視聴者にとってはおなじみの顔で、ギャップのある設定がきっと受けたのだろうなと思います。後、イケメンなビッグ・ウェスも。ケンジーが抜けた分は、ついに表舞台の人となったサバティーノが埋めるとは。これまで登場回数も多いですし、サム、カレンとの絡みは絶妙ですね。サムの亡き妻ミシェルのことは、さすがにファティマやラウンドトゥリーでは触れられないが、サバティーノならあり。しかも、2人は親しい友人だったということで、踏み込んで言えますね。今後も賑やかしに出演してもらいたいと思います。一方、カレンは先週から失った記憶を呼び戻したのかどうかわかりませんが、カティアの方はどういう進展があったのやら。顔が変わったカティアがあの部屋の近くにいるのでしょうか。あのホテルの部屋はカレンの秘密基地になるのかな、アナと暮らす新居にも居つかないであそこにこもっているという事?何が始まるのでしょうか。キルブライドとディークスの会話は重みがありましたね。軍と国に人生を捧げてきた代わりに、息子を追い込み疎遠になってしまったキルブライド少将。父親を名乗る資格はないと、日々反省している。かたや、夫婦の幸せを追求し、仕事よりも個人の生活に重きを置くディークス(そのように見えます)、それが許される職場というのもヘティの遺産なのでしょうね。ケンジーとディークスならどんな困難も2人で乗り切って行けるでしょうし、少将がこの歳になって息子に歩み寄って行くきっかけがディークスであれば、それは素晴らしいことだと思います。犯人は話にならないほどおそまつで、幼い娘をから母親を奪ったことはサムでなくても許せません。最高機密を盗んでいますし、これはもう軍法裁判ですね。
November 1, 2022
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事件の深刻さに対して、家族の受け止めが楽観的すぎてイライラしました。制作側の狙った通りなのでしょう。でもやはり、宗教が関わると話がややこしいなあと思いました。14歳の姉ベスがルークという男性とどこかに行ってしまったというイライジャ・リーの言葉で、学校からSVUに通報があった。ベスの両親は風邪で1週間休んでいるだけで、ルークというのは想像上の友達のことだと主張しているという。SVUがベスの父ポールと母クレアに説明を求めると、ルークは家族ぐるみの友人で娘を連れて伝道活動に行ったという。彼らは難民のために家を建てる奉仕活動を行っており、学校から教会の活動について批判されたくないという理由で嘘を告げた。しかし、娘の行き先についてはブルーミングバールの現場というだけで、直接連絡が取れないなど不審な点がある。両親は母の日には戻ってくるからとあまり心配している様子はない。ルークの携帯は使い捨てで、つながらず、オリビアは州警察にベスの無事を確認するよう依頼する。ツーエコーズ教会の奉仕活動現場では、伝道団の代表が現場を仕切っており、ルークとベスについては先週来る予定だったが姿を見せていないという。その事実を両親に伝えるが、まだ危機感を感じていないようだ。ルークとは聖書の勉強会で出会い、ベスはルークからギターを習っていた。ポールは仕事が忙しくて娘にかまってやれず、娘の希望に妻が許したという。ルークの住所も分からない中、クレアはルークは信心深く私達家族を愛しているとすっかり信頼している。唯一、ベスとルークが映っている動画があり、それを手がかりにツーエコーズ教会のアダムス牧師夫妻に人物の確認を求める。ルークは3年ほど前から教会に現れ、子どもたちにギターを教えるようになった。牧師は身元は確認したというものの、妻のモリーはルークは偽名で、本名はニック・ピアースだと明かす。ロングアイランドの資産家の息子で家族もニックの行方を知らないという。SVUはルークことニックがベスを誘拐したとの判断を両親に伝える。ポールは事態を受け入れようとしているが、クレアはルークに騙されていたことを受け入れられない。ニックは教会に現れた時から、子どもたちが信仰心を持っていることに感心していたというが、最初からベスに近づくのが目的ではなかったのか。するとクレアは自分がニックの狙いだったと言い出す。実はニックとは不倫をしていて、愛し合っているという。オリビアは子供を誘拐するために、まず母親に近づいたと説明し、1週間前にレンタカーでベスを迎えに来たニックの行き先を追う。今のところカードの使用はないが、クレアはニックから送金アプリを使って金を受け取っていたことがわかる。ニックの古い業務用の口座からで、他にも送金しているかも知れない。調べたところ、ニックから500ドル送金されていたナディーンという女性がいた。ニックと交際しているときに、車を買えと援助してくれたというが、ベスの誘拐事件を聞いて、自分の娘も狙われていたのではないかという。12歳のエヴァと3人で山小屋に行こうと誘われた時、たまたま元夫が娘と夏休みを過ごしたいということになり、ニックは自分を振った。狙いはエヴァだったと知ったが、娘はニックに洗脳されたようだったという。ニックがエヴァと一緒に行こうとした山小屋の場所を確認し、オリビアはベスの両親にこれから捜索に向かうと告げる。NYPDがピアース家の山小屋を捜索すると、ニックもベスもその場にいたが、ベスはマインドコントロールされているのか、ニックから離れようとしない。ニックは自分たちは試されており、これは神のご意思だという。納得しないベスの身柄を保護し、病院で健康面をチェックするが、ベスはレイプ検査と妊娠検査を拒否した。14歳となると、本人の意思が尊重され、両親でも強制できない。この場に及んでもクレアはニックは娘にハグをするだけだとかばい、「神のご意思を知ることはできない」という。逮捕されたニックは、両親の許可の元にベスを連れ出したので誘拐ではないと主張し、奉仕活動の現場ではなく山小屋だったことも、魂の旅だと独自の言い訳をする。そこでニックはヴィジョンを見て、森の中でベスと教会を作るという使命を得たらしい。ベスは意外にも実家に戻り弟に会いたいというが、オリビアとロリンズの質問には自分を子ども扱いするな、神を信じないのかという。オリビアはベスはもう大人だとわかっているとして、2人だけで話をする。重要なのはルーク(ニック)との関係が性的なものかどうかだが、慎重に言い分を聞いていると、ベスはルークをキリストの再臨と捕らえていることがわかる。それほどニックを信奉しており、山小屋の捜索では2人の関係を証明するような痕跡はなかった。しかし、仮にDNAが見つかってもレイプの証拠とはならないだろう。カリシはポールはまだまともだが、クレアはニックを愛しているため、かばっているのが裁判では問題になるという。第2級誘拐罪で起訴され、罪状認否で無罪を主張するが、弁護士は依頼人は被害者であり、リー家がニックの信仰心に付け込んで、性的逸脱行動をそそのかしたと言い出す。なんと、ポールがニックに性・行為を強要し脅すつもりだというので、カリシは夫妻を分けて話を聞くことにする。クレアはイライジャが生まれてから夫との関係が変わったというが、セックスレスになったのかと聞かれ、夫はゲイではないと腹を立てる。ポールはSVUに実はニックと性的関係を持ったということを告白する。酒を飲んで話し込み、彼の方から誘ってきたというが、それ一度ではなかったという。裁判になれば、その事を弁護側は暴露するだろう。ニックはベスを手に入れるために、両親とも関係を持って、弱みを握ったということか。またベスは裁判で証言しないと予想されるので、オリビアはエヴァの件を利用できないかと考える。しかし父親が捜査を拒んでおり、ナディーンは夫から養育費が途絶えるのを恐れるだろう。それを見越してか、弁護士が起訴を取り下げるようカリシに申し入れる。リー家の内情を裁判で晒すのを恐れるのなら、軽罪で手を打とうというということだが、カリシは拒否。ニックはベスとの結婚を望んでいるという。両親が認めるのなら、裁判で闘う必要はない。ニックの宗教的な信念や両親の問題は陪審には良く映らないだろう。ベスも証言しないとなるとSVUの証言しかない。ベスが両親と共に教会のグループと食事をしていたが、その場からベスが姿を消した。ベスはトイレで着替えると、誰かに会いに行くと楽しそうに出ていったという。アダムス牧師の妻モリーは、ベスのメッセージをニックに伝えたことを明かす。聖書のコリント人への手紙の中から「すでに据えられている土台以外に他のものを据えることはできない」という内容だったという。それはアダムス牧師の「明日に架ける橋」説教からの引用だということで、SVUはベスがニックと結婚する気だと考える。その場所はベスの待受画面にあったブルックリン橋だと推察し、現地に向かう。ベスとニックは結婚の誓いをかわそうとしていたが、SVUに身柄を確保される。その時ベスはルークの子を宿していると叫ぶ。それが本当なのかどうかは分からないが、ベスの方からニックに連絡しており、2人がいたのは公共の場所なのでニックに再度の誘拐罪は適用できない。オリビアは来月15歳になるベスにアイディアがあるという。クレアはベスに15歳になれば、妊娠していて親の同意があればメリーランド州で結婚することができると告げる。両親は娘の幸せを望んでおり、父親がルークという証明が必要なので検査をしなければならないが、検察に誰も証言しないと言えば起訴は却下される。ベスは了承し、検査の結果父親はルーク(ニック)と判明した。それは第2級レイプ罪が成立することを意味する。両親はこれからベスに説明することになるが、生まれてきた子供は自分たちの子供として育てると言い、夫婦関係の修復にも務めるという。後はベスが両親を許すかどうかだ。オリビアはノアがタブレットに見せたくないものがあるというのを聞いて心配になる。母の日のサプライズプレゼントだというノアは、本当に母の日に親子のコラージュ写真を作ってプレゼントした。オリビアはノアを抱きしめる。最近のオリビアの狡猾さが光りますね。14歳は子供じゃありません、と言いながら、法の抜け穴をきっちり利用する。まあ、それが大人の世界ということなのでしょう。信仰心の篤い一家が、信仰心が篤いように見える(実際そうだったのかも知れないが)男に手玉に取られた事件で、子供が巻き込まれているのにその事に疑問を持たない両親に唖然としました。いくら弱みを握られているといっても、娘の命と引き換えですよ、宗教心が強いくせに煩悩が多すぎる。何でも神様で片付けてしまっては、批判できないし、洗脳やマインドコントロールされればそこから解放するのは難しい。純粋な子供だからこそ、狙ったのだとすると、本当に悪質です。牧師の妻もやけにかばっていましたけど、彼女ももしかして手懐けられていたのでしょうかお。ベスを演じた女優さん若いのに、なかなかの演技だったと思います。ショービスでのキャリアもかなりあるのですね。そして、男性ゲストも個人的におなじみの方々。ニック役は「アンダー・ザ・ドーム」のジュニアだし、ポール役は「グリム」のウーだし、弁護士役は「ダークエンジェル」のノーマルだし、SFファンタジー系で揃ったなという感じ。ちなみに、このエピソードと「組織犯罪対策班」とクロスオーバーしていたのですね。本国で放送されたバージョンでは、ラストシーンでステイプラーが駆け込んでくるらしいです。それにしても、息子とレストランで朝食?をとっているのはさすがニューヨーカーだなと思いました。物価が高いのに、オリビアはお金をもっているのですね。ノアが秘密を持っているのかと心配になりましたが、何事もなくて良かった。カルドゥンにカリシとの仲を勘付かれたアマンダ、マーフィー警部と彼は仲いいの?なんて、バレバレだったのですね。
October 31, 2022
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シーズンフィナーレ。何だかなー、何も浮かんでこないなあ。FBIは逃走したマーヴィンの行き先を突き止め、飛び立とうとしている小型飛行機の中で逮捕する。レッドはマーヴィンを奪われたとクーパーに抗議するが、レッドがマーヴィンを殺せばクーパーが刑務所に入ることになるので、譲れない。レッドはそもそもクーパーが罪を重ねて、リズから託されたアグネスを守れなくなっていると指摘する。とにかく、マーヴィンはレッドの弁護士をしていただけに、とてつもなく頭が良い。実際、マーヴィンはクーパーを下っ端と見て、聴取には応じない。FBIが見ているのはレッドの組織の1%しかない。残りをレッドと共に築いてきたという自負がある、パナベイカーと話をさせろという。マーヴィンの望みはレッドを倒すことではなく、レッドに取って代わることだった。政府はレッドとの契約でコントロールしていると思っているようだが、レッドは免責の陰で犯罪を続け、クーパーののチームも暴走し、クーパー本人は罪を重ねた。クーパーには他にも選択肢があったはずだ。結局、レッドと長く付き合う間に感化されていった。マーヴィンはレッドの組織を運営してきた実績から、同じ情報網にアクセスでき、ブラックリストも提供できる。自分こそ、司法省が信頼できるパートナーになることができる。レッドを逮捕しろ、クーパーのチームは解散、新たにジェラード特捜班を立ち上げるのだ。司法長官の返事待ちで、マーヴィンは「クーラー」ことカルヴィンクーリッジ刑務所に収容された。そこには図書室があり、マーヴィンは自己弁護するつもりなのだろう。クーパーの将来は不明だ。レッドが重警備の刑務所に殺し屋を送りこみマーヴィンを殺せば、クーパーは刑務所に入ることになる。チームはレッドの動きに目を光らせることにする。レッドは倉庫を出て、見知らぬ男と金の受け渡しをしていた。何かを依頼したと見られる。男は「クーラー」の副看守長セオドアで、マーヴィン殺害を依頼したのか。マーヴィンは図書室でかつてブラックリスト者で今は服役しているウージンと出会う。終身刑のウージンは故郷に帰るため脱獄を計画しており、裁判所に行くときに実行しようと計画しているという。しかし、歴代の弁護士が理由を見つけて裁判所に向かう要望を出したが、全て断られたという。マーヴィンは弁護士の無能を訴えろとアドバイスする。司法長官はマーヴィンのオファーを受け入れるという。パナベイカーはクーパーにレッドを逮捕するよう命じる。チームも解散となり新たなチームが立ち上がるが、その代わりクーパーが犯した罪は全て起訴されない。副看守長のセオドアを拘束し尋問すると、レッドがマーヴィンに会わせろと要求したと認める。カルテルのメンバーが従兄弟だという囚人が、外部とブツを運び入れるための通路を作っており、そこに置かれたものをセオドアが取りに行く役目をしている。レッドはその事を知っており、レッドを刑務所内に入れる約束だという。FBIはマーヴィンが殺されると警戒し、別の場所に移動させることにする。しかしマーヴィンはレスラーにFBIに自分は守れないという。レッドは今日実行できなくても次の機会を狙うだろう。マーヴィンが刑事免責を求めグランワルド判事に面会を求めると、その直前に主席判事のマルケスがグランワルド判事を呼び出した。判事を待っているマーヴィンの前にレッドが現れる。マルケス判事はかつてレッドの組織から金を盗んだ男の娘で、レッドは男を殺さずに代わりに娘の学費を払ってやった。その返済の時だったのだ。レッドはマーヴィンとの友情がこうして終わることを悲しいことだと言い、リズが組織を率いることができないと考えたマーヴィンは間違いだという。何事も決めるのはレッドで、マーヴィンはそれに従う義務がある。マーヴィンは使用人ではない、帝国を共に築いたパートナーだと反論するが、レッドは一切認めない。レッドのために働かせたが、その価値を認めてのことで、それがリズの命を奪うことになるとは予想だにしなかった。レッドはマーヴィンの言葉、過去の行動をことごとく否定する。マーヴィンはレッドから逃げ隠れできず、レッドの代わりになることもできない。この裁判所でもレッドはマーヴィンを倒す力をもっており、レッドから守るような取引などありえない。マーヴィンは、それならばやれと言う。もう十分だ、自分でもレッドを倒せるとは思っていない。マーヴィンの免責の取引が行われ、クーパーも罪を問われることがなくなり、シャーリーンと喜び合う。刑務所を出ていくマーフィンはウージンに、レッドは君の友達ではないと告げる。レッドはウージンをFBIに売った、彼は犯罪者の情報をFBIに提供するのと引き換えに自由を手に入れている。それで捕まったのは世界中にたくさんいる。マーヴィンはウージンにリストを渡す。レッドはクーパーの家を訪ね、マーヴィンに免責が認められても彼が政府に協力することはないという。今日レッドはマーヴィンに会い、その事を確認した。彼に自ら命を絶つよう命じたという。マーヴィンはレッドのヴィジョンに人生を捧げた。共通の目的を持つ犯罪の人生、世界を人間が成しうる悪の手から救うというヴィジョン。それを共にレッドと築いてきたと思っていたが、自分の人生ではなかったということが今わかったのだ。マーヴィンは車の中で引き金を引く。マーヴィンが命を断ったことを知らせにパナベイカーがクーパーの家にやってくる。ブラックリストの必要性から、司法長官はレッドの逮捕状を却下し、クーパーの無罪を認めるという。レッドはウィーチャたちを故郷に送り、しばらく休むという。リズの記念日にFBIチームが墓の前に集まる。アラムもまた休みをとるという。パクも頭痛などで診察を受けた結果、妊娠したことがわかったという。パクもしばらく休みむことになる。お互いリズの思い出を語り合い、別れを言い合う。ウージンは脱獄に成功したが、故郷には戻らずやることがあるという。マーヴィンはレッドに取って代わりたかっただけだった、と言ってもリズを殺させ、クーパーをはめるなど、実質レッドに喧嘩をふっかけた。レッドを怒らせどこにも逃げられないと知った時、マーヴィンは死を求めた。そこが引っかかります。食うか食われるかの世界なのに、なぜ抗わない?なぜ逃げない?ここまできて唯一無二のレッドを前に絶望ということか。だから「一人で悩みを抱えないで…」というメッセージが出るわけ?あるいは向こうのTVドラマはこういう演出の場合、このメッセージを出さなければならないと決まっているのかも知れませんけど、マーヴィンも誰かに相談した方が良かったということになり、とても違和感がありました。でも、マーヴィンは刺し違える覚悟だったわけですね。シーズン1のゲストだったウージン!彼も含め、ブラックリスターたちがレッドに復習を果たすため、シーズン10で毎週出てくることになるのでしょうか。あるいはリーグを作って総力戦で来るかもしれない。それをレッドとクーパーのチームが阻止するわけか。「Conclusion」の連続になるのかな。確かにエピソード数は稼げそうですが、ますますネタ切れな感じがしますね。ブラックリストを欲しがる司法省のいい加減な姿勢もどうかなと思いますが、レッドに感化されて犯罪を犯すことに平気になるとか、善悪の境目はなくなって、常に悪が勝つというのは個人的には落ち着きません。レッドは独裁政権のリーダーみたいだし、これで良いのか。ラストシーンのリズ3年目の記念日はキャストにとってもお別れ会となったようですね。アラム役のアミール・アリソンとパク役のローラ・ソーンはこれで降板し、アラムについてはゲスト出演もあるらしい。そう思うといつもとは違うデンベが今まで一番饒舌で、印象に残りました。後はどうシリーズの終わりに向かうかでしょうね。
October 29, 2022
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わからなくなってきたなー。面白くなったとも言えますが、予測できない展開についていくのが精一杯。このシリーズはこんなドラマでしたっけ?どう納めるつもりかな。カレンは取り憑かれたように、カティアのフィルムを見続けている。殴られる少女たちに「最後までやれ」と命令する男の声を聞いていて、カレンはそこに「17番」の少年の姿を重ね合わせる。引っ越し作業中のアナは、男の声について、聞き覚えはなくロシア人ではないという。殴られているのはカティアのようだが、アナが高貴な乙女の女学院に来た頃にはこのようなセッションはしていなかったという。「ペンブローク」というタイトルにも心当たりはない。アナはあまりにカティアに執着するカレンに、引越し後はアルカディの家に泊まると切り出す。カレンのことを愛しているものの、カティアに振り回されることは望まない、しばらく距離を起きたいという。キルブライドはカレンに、ディープフェイク・カレンが不適切な電話をかけてきて、さらにヴァンス局長も被害にあっていると告げる。この24時間に同様の動画やメッセージを連邦職員のSNSやメールに送りつけるなど、カティアがフィルムを盗んだカレンに復讐を仕掛けていると思われる。問題はそれらがNCISのメンバーであるカレンの法的資格を脅かすようになったことで、ヴァンス局長は今後カティアが及ぼす害を考え、ディープフェイク問題が片付くまではカレンを現場に出すなと言ってきた。海軍情報局のアキル・アリが局員の1人が行方不明になったので、NCISのシステムを使って探したいと要望してきた。局員マリア・ヴァルサは、情報源となるような外国人をスカウトする仕事をしていた。特に最近は、イラン人の客員教授ロクサナ・ジャラヒにアプローチしていたという。ジャラヒは遺伝学の専門だが、CRISPR研究の先駆者でもあり、この分野での貢献が顕著だ。そしてイラン軍がジャラヒに出資したらしい。特定の遺伝子を持つ対象を選んで攻撃する、遺伝子兵器が開発されることが懸念される。ヴァルサは昨夜関係構築のため、ジャラヒとレストランで食事をした後、消息を絶った。アメリカ以外の国がジャラヒを情報源にした可能性もある。ヴァルサの自宅は、玄関が開いたままでPCも携帯も残されていない。防犯カメラにはレストランを車で出て25分後に自宅ガレージに入ったところが映っていて、車はガレージに残ったままだ。NCISはヴァルサが国を裏切る動機があるかどうかも調べる。現場を外されたカレンにネイトが力になりたいと声をかける。プロファイルすると、カティアは執着心が強く、その対象をアナからカレンと次々と変えていく。カレンはネイトに例のフィルムを見せることにする。カティアたちに命令していた男の声をカレンは聞き覚えがあるという。ということは、この男はKGBの高貴な乙女プログラムにも、CIAのドローナ計画にも関わっていたということか。カティアは、この男を追っていたのかも知れない。ネイトはカレンがこじつけているのではないかというが、ドローナ計画はそもそもソ連の計画を元にしていると言って、カレンを驚かせる。この情報をキルブライドはカレンには伝えていなかった。2人はキルブライドにドローナ計画の事実について問い詰める。カティアはLAで、ドローナ計画に関わる人物を探していたのではないかという疑念をぶつけると、キルブライドはやっと高貴な乙女学院とドローナ計画の関係を認める。ペンブロークという名前には心当たりはないが、それがヘティから聞いた全てだ。キルブライドはネイトがカレンを出口のないトンネルに追い込んでると批判するが、ネイトは自分のほうがカレンを長く知っている、彼は一人でもやり遂げると反論する。ファティマは学生を装ってジャラヒに接触することになった。ヴァルサの車のデータから、ヴァルサとジャラヒが食事中にトランクがレストランの外で開閉し、帰宅後に再び開閉していることがわかる。ヴァルサはトランクに侵入した人物に誘拐されたのか。レストランの外のカメラにはヴァルサとジャラヒの後をつける不審な男2人が映っていた。身元はわからない。カレンは独自で調べたドローナ計画の被験者の中で、唯一連絡がついたリア・ノヴァクにネイトを伴い会いに行く。カレンは国土安全保障省に務めていたリアに正体を隠して2,3度食事をした。ドローナ計画の男の声をリアに聞かせてみるが、よくわからないという。リアは注意欠陥障害で特別教育を受けたことは覚えていた。カレンに嘘をつかれていたことを知り、リアは2人に引き取るようにいう。話を合わせてジャラヒの関心を引いていたファティマはヴァルサについて、さらに深く聞き出そうとする。その時、ヴァルサを誘拐したと思われる男が2人、接近してきた。監視していたサムとアリが対応し2人を逮捕する。2人はイランの諜報員と見られ、、何も語らない。ジャラヒの身柄を保護してヴァルサについて話を聞くが、ジャラヒはそのパワーを知っているからこそ、遺伝子武器を狙うどの国の軍とは仕事をしないと断言する。ヴァルサの居場所についてはわからない。ジャラヒに出資したのは、イラン系アメリカ人のビジネスマン、レザ・シャヒーンとわかる。身柄を確保している男たちはシャヒーンと携帯で連絡を取っており、シャヒーンは今アブダビにいる。LAにシャヒーンの所有する倉庫があることがわかり、ケンジーらが向かう。リアからカレンに連絡があり、以前里親のところに残されていた特別教育の申込書を思い出したという。そこに書かれていた住所に向かうと、植木や植物を栽培し売る人物の家だった。カレンは盆栽の世話をしている男の声を聞いて凍りつく。アーノルド・ベインズという男はあのフィルムで命令していた男の声と同じだ。カレンがロシア語で話しかけるとベインズは言葉はわからないという。シャヒーンの倉庫には何も手がかりがなかった。しかしヴァルサが錯乱状態で見つかり、キルブライドは国務省から拘束している2人のスパイを開放し、シャヒーンから手を引くように言われたという。イランとの核交渉が重大な局面を迎えたという背景があり、この件はもう捜査終了となる。ヴァルサには自白剤が使われたようで、この24時間の記憶を失っていた。亡命を希望するローザの仲間ピラーのために、ケンジーとディークスは力を尽くしていた。故郷で両親を殺されるなど、過酷な体験をしたピラーは亡命できる可能性があり、相談相手が必要だということで、ネイトに頼む事を考える。ケンジーは親戚に引き取られたローザと久しぶりに電話で話す。アーノルド・ベインズの家の前の持ち主は行動精神科医ハワード・ペンブルックだった。つまり「ペンブローク」のことか。ペンブルックは死んだことになっており、今はアーノルド・ベインズを名乗っているようだ。ネイトはカレンが暴走しそうになるのを落ち着かせようとするが、カレンは一人ベインズの庭にいた。植木鉢などはすでになくなっており、そこにアナから考え直した結果、一緒に新居に住みたいと電話がかかってきた。カレンは取り憑かれていたことを認め、それももう終わりだと答える。カレンを見つめる防犯カメラのむこうに、男が「17番」とつぶやく。「ウォーカー」のラストも同じでしたね。(笑)孤児院の子どもたちに目的のわからない実験をして、被験者だった女性が失われた記憶を次第にとりもどしていく「アブセンシア」を思い出しました。そして怪しさ満載のベインズを演じるのは「バーン・ノーティス」でアンソン役の人だった。この人物、スパイ養成の世界では有名でソ連とアメリカ両国で子どもたちに訓練をしたということか。なぜそんなことが可能だったのか。でも考えてみると、カティアとカレンの年齢からカレンの方が先か同時期だったようにも思います。となると、ペンブルックがソ連を抜けてアメリカにやってきた、という説明が成り立つのかなとも思いますね。今は身元を隠して生きているペンブルックですが、今回カレンの存在を知って、さらに地下に潜った。盆栽というのは日本趣味で、ヘティと共通するなと思いましたが、ヘティはこの男に訓練を任せたということか。どういう経緯で?謎が謎を呼ぶ展開。カティアはこの男にきっと恨みをもっているんだろうなあ。となると、アナじゃないけれど、カティアも被害者という感じに見えてきます。アナがカレンに愛想を尽かして出ていくのは良いことだと思いました。(笑)ケンジーとディークスがいろいろあった中で、ついに家族を手に入れるのかという印象をもちました。ピラーを養子に迎えるかどうかはわかりませんが、この活動の延長線にきっと答えがあるのでしょう。メインの捜査の方は後でまた出てくるのかどうか不明ですが、少なくともアキル・アリとファティマが仲良くなりそうで良かったです。前回アリが出てきたエピソードでもキルブライドはダークでし、アリは善意の監察官でしたね。
October 26, 2022
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多彩な登場人物もそうですが、いろいろな内容が含まれていて、面白かった。このシーズン(2021~2022)は911の同時多発テロから20年でもあるので、それを取り上げたかったという事もあったでしょうね。久しぶりにオリビアが熱くなるのも見どころでした。セントラルパークの池からバッグに入った古い人骨が見つかる。そのニュースを見ていたガーランドは、かつて制服の警官だったときに行方不明になった少女の捜索に加わったことを思い出す。しかし、その日911の同時多発テロが起こり、捜索を打ち切って警官たちは貿易センタービルへと向かったのだった。ガーランドは久しぶりにオリビアを訪ね、見つかったのはアレサ・グリーンではないかという。若い女性と交際しているマズダーニという男から、交際相手から高額な腕時計を奪われたという通報が入り、重罪犯罪対策班のデボザボ刑事が対応する。ケンダルという大学生とパパ活サイトで出会い交際していることを認めるマズダーニは、ケンダルが1年前に性被害に遭い自分が支えていたという。しかし、ニューヨーク大学にケンダルという学生はおらず、デボザボは身元確認のためハブラシからDNAを採取する。程なくケンダルは逮捕されたが、ケンダルは偽名でマズダーニが本人を確認し、デボは自白すれば実刑は免れるかもという。弁護士は偽名で暮らしている本人がどうやって見つかったのか、理由を知りたがる。20年前の捜査責任者マノックスは引退して、高齢者居住地区に済んでいる。ロリンズとヴェラスコが話を聞くが、当時を思い出し、捜査を後回しにしたというよりも、忘れ去られたという。アレサの母親コーラは看護師で、毎日マノックスに電話をかけてきたが、911の後遺症で肺がんを患ったマノックスは、もうニュースを見ることもない。母親に悔みを伝えてくれ。カリシにケンダルこと、リビー・ブランドンの弁護士ミグラニがリビー逮捕について意見を求めてくる。リビーは昨年逮捕された性犯罪犯のヘンリー・メスナーにレイプされ、残忍な仕打ちを受けた。リビーの母親がヘンリーの精神科医で、リビーは事件後大学を辞めパパ活をしていて、今回重窃盗罪で逮捕された。ポイントは重大犯罪班がなぜ短時間でリビーを容疑者として特定することができたのかで、彼らはそれを明らかにしない。彼らはリビーの母親に連絡を取り、リビーを呼び出させ逮捕した。それもNYではなく、ミグラニが刑事たちの話を耳にしたことによると、彼らはリビーのDNAを得る必要もなかったという。リビーはすでに自己誓約による保釈を受けていた。監察医務局では、アレサの検視を行い、頭蓋骨の骨折などから殺人の可能性が高いという。今回はバッグの中に遺留品が多かったことから、身元の特定につながるかもしれない。しかし驚いたことに、アレサが妊娠5ヶ月ほどだったということがわかる。ロリンズとガーランドがアレサの母コーラと、祖父コールマンに事件について報告に行く。本人のDNAの提供を求めるが、コーラは遺留品の腕時計を見てアレサのものだと言う。リビーは事件後、母親とは疎遠になっているという。偽名を使って活動してきて、自分の素性をする人はおらず、DNAのサンプルを提出したのはレイプ検査の時だけだ。オリビアは重罪犯罪班に出向き、デボザボ刑事にどうやってリビーを特定したのか、レイプ被害者だったことを知っていたのかと問うが、デボザボはそれには答えずに被害者が彼女だと認めたとだけ答える。互いの縄張りを荒らすなというような態度で、オリビアは監察医務局を訪ねることにする。一方、アレサのDNAが池の遺体と一致し、胎児は男子で父親はアフリカ系アメリカ人だが、アレサとの血縁関係はないことがわかった。ロリンズがその件をコーラに伝えると、妊娠していたことに動揺し、そんなことは受け入れられないという。NYC監察医務局の法律顧問は被害者のDNAはどのデータベースにもアップロードすることはないと断言する。しかし、法医学生物学者のハリー・ケントはリビーのDNAプロファイルを重大犯罪班の依頼でアップロードしたと認める。重大犯罪班は重窃盗罪の容疑者のDNAを持っており、一般のデータベースには一致するものがなかったが、彼女がレイプ事件の被害者だということで調べたという。ハリーはリビーの事件は裁判が保留中になっているのを見つけたというが、上司のチェックはなく、違法でもないという。オリビアはそれは道義に反し、監察医務局のプロトコルにも反していると憤る。コーラをSVUに呼びアレサにボーイフレンドはいなかったのかと聞く。コーラは娘の交友関係を厳しく監視し、自分が夜勤の時はコールマンに預けていたという。コールマンは基本的には男の子の出入りに厳しく目を光らせていたというが、レッドという男性が面倒を見る時があったという。レッドは既婚者でコーラの同僚であり、交際相手だった。監察医務局で調べたところ、過去2年で6件のレイプ被害者の情報が重大犯罪班の依頼でアクセスされ、そのうちの2件が有罪になったことがわかった。いずれもデボザボ刑事の依頼でハリー・ケントが担当している。オリビアはレイプ被害者のDNAデータを悪用することを悪しき前例にすべきでないと主張する。全ての事件を破棄するべきだ。検察局のマクスウェル課長はクーンズの検事局に連絡を取るという。コーラと交際していたレッド・ワシントンはコーラとの交際を認め、アレサの失踪、同時多発テロなどがあり引っ越したという。アレサは勉強好きで医者になりたがっていた。レッドはDNAの提供に応じ、アレサにはニーナという妹がいたと明かす。SVUにザボが乗り込んできて、検事局や監察医務局から嫌がらせを受けるようになったとオリビアに噛みつく。オリビアがザボの行動を道義にもとり、NYPDの規定違反だと一蹴すると、ザボは事件を解決して何が悪いと開き直る。レイプ被害者のDNAを他の犯罪捜査に利用するば、被害者がDNAを提供することに萎縮しためらうようになる。せめて召喚状を請求すべきというオリビアは、ザボがハリーと性的な関係になってDNAデータを手に入れていると非難すると、デボはあなたは元相棒や内部監査部に便宜をはかったことはないのかと言いかえす。ニーナについてコーラは、姉の失踪で動揺しその後はドラッグに溺れてストリートで生活するようになったという。最後にあったのは5年前で、親としてすっかり見放した様子で、ニーナ本人も売春や薬物所持などで多数の逮捕歴があった。最近も逮捕され、更生施設にいるというニーナに会いに行くが、世話役は今日コールマンが来て、ニーナは動揺した様子で出ていったという。クィーンズの大陪審がリビーの起訴を決め罪状隠秘となるが、ミグラニは無罪を主張し、その場に傍聴にいたマクスウェルはコーエン判事にドレイコス検事に連絡を着けてほしいと頼む。マクスウェルとオリビアはドレイコス検事に、リビーを特定するのにDNAを使ったことを違法だと主張し、起訴の取り下げを訴える。ドレイコスは手順に問題があるなら、法廷で訴えれば良いというが、オリビアらもそもそも使ってはならないという。ドレイコスもリビーは罪を犯したのだから裁かれなければならず、レイプ被害者だからといって例外にはできないと譲らない。ドレイコスは起訴を取り下げないと繰り返し、マクスウェルらが政治的な圧力をかけてきたと認識しているようだ。ロリンズとヴェラスコは路上に戻ったニーナを見つけ、アレサのことについて質問する。ニーナは姉が妊娠していることをコールマンが母親言わないよう、口止めしたという。胎児のDNAがコールマンが父親と示しており、コールマンはコーラの実の父親でないことが判明した。カリシとガーランドはコールマンに真相を聞き出す。コールマンは50年前にガールフレンドが妊娠したと告げられたが、心当たりはなかった。それでも責任を取って結婚しコーラを実の娘として育てた。しかしアレサは実の孫ではなく、アレサは妊娠したことを母親に告げようとしていたので子供は産んではならないと言い聞かせようとして強く揺さぶった。アレサは倒れてバスタブで倒れて頭を打った。アレサを愛しており、殺すつもりはなかったという。コールマンは罪を認めて死ぬまで刑務所に入ることになるだろう。マクスウェルはレイプ被害者のDNAについては、クイーンズと妥協点が見つかったという。コーエン判事はリビーの重窃盗事件を非陪審審理にしたと言い、無罪になることをほのめかす。ドレイコスは自分の夫の浮気を調べるために、コーエン判事の署名を切り貼りして令状を出したといういわくがあるようで、そこに「政治力」が働いたという。ドレイコス検事はザボ刑事と記者会見を開き、監察医務局のデータベースに欠陥が見つかったと発表する。修正第4条から被告人への起訴を全て取り下げ、被害者のDNAを根拠にした有罪判決を破棄するという。他の地区の検事局にも、被害者のDNAを利用することを違法とする法制化を求めるよう働きかけていくとまで付け加えた。オリビアは呆れるが、マクスウェルは手柄を譲ることが問題を解決する方法だという。コーラはニーナを受け入れ、「父」の存在を消し去るつもりだ。静かにアレサを葬ってやりたい。これから副市長になる予定のガーランドは結果に満足してロリンズとカリシを後にする。丁寧に書いたらめちゃくちゃ長くなってしまいました。すみません。名優ロン・カナダさんなので、最後は違うのかなと思っていたので残念ではありましたが、20年前なら50歳前後で13歳の子供を相手に、と思うとおそましい。真実を知っていたニーナが反発するのも当然でしょう。母親は何ら落ち度がないのに、運命に翻弄されたようで気の毒でした。今後はしっかり自分の人生を取り戻してほしい。リビーは先シーズンのエピソードからの再登場で、サイコパスのヘンリーはいつかまたオリビアたちの前に現れるかもしれないと、いう風に感じました。被害者のDNAを犯罪捜査に利用する可能性については、日本でマイナンバーカードの普及が広がらないのと比べるのは不適切かも知れませんが、こうして裁判手続に重きを置く国であることを再認識しました。デボザボ刑事は勢いが良かったので、新たなスピンオフかと思いました。増加する犯罪を手早く解決するには、少々のルール無視は必要だ!とか、そういう感じの。オリビアも聖女ではなく、たまにこういうビッチに噛みつかれても良いですよね。「あなただって人のこと言えないでしょう」とか、もっと言ってください。(笑)久しぶりのガーランドは市の体制が変わって副市長になるということで、また違う立場でSVUに登場するのでしょう。外から組織を変えるということに期待をしたいと思います。カリシが今夜は「ファラフェル」を作ると言っていましたが(もちろんアマンダに)、中東風コロッケだって。さすが人種の坩堝NYの人ですね。ガーランドを見送るカリシとロリンズが腰に手を回していて、何だかガーランドの祝福を受けたみたいなのが良かったです。「Godspeed」だから、ガーランドも2人の関係を知っていたのかな。ところで、今週は諸般の事情から更新が遅れる可能性があります。あしからずご了承下さい。
October 24, 2022
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このタイトルがネタバレだったわけですね。ちなみに、conclusionになっているのは、シーズン3の初出の時にリスト者になっているからで、レッドとは長い付き合いで肝胆相照らす間柄だったと思いますが、こうなると情けないものです。ちなみに、それだったらリスト番号ももっと若い方が良かったかも。ウィーチャの容態が重篤で、悪くなったのはミアースの命が狙われたストレスも影響しているようだ。ミアースはなぜウィーチャを同行させたのかとレッドを責め、妹と故郷に戻るという。ここは安全ではない。クーパーはマーヴィン・ジェラードを正式に連邦保安局が追跡することになったとレッドに告げるが、レッドはマーヴィンを逮捕し裁判にかけることは考えていない。マーヴィンはレッドの犯罪の帝国を知り尽くしており、拘束されれば司法省と取引して知っていることを全て話すだろう。そぷなるとレッドの組織もブラックリストもクーパーのチームも終わりだ。レッドは一生逃げ回ることになる。クーパーは自分にかけられている容疑を晴らさなければならず、アグネスが再び親を失くすことを心配しているが、その思いはレッドも同じだ。レッドはもうクーパーと話すことはないという。マーヴィンはレッドを殺すためフィスカーという男と契約を結ぶ。3年前、レッドがリズに帝国を相続させる事を知ったマーヴィンは昔なじみの弁護士ラクロイに、レッドに全身全霊を捧げてきたのに裏切られたと恨みつらみを話す。マーヴィンはリズを殺す事を画策する…デンベはレッドの命が危険となり彼を守るためにそばにいたいと、クーパーに申し出る。FBI捜査官としてマーヴィンを殺す手助けをするつもりはないが、レッドと彼の組織を守ることはできる、彼の働きはこのチームの生命線でもある。デンベは久しぶりに友人としてレッドと組む。レッドは組織の要人を集めてマーヴィンと対抗するため会合を持つことになったが、マーヴィンは隠れ家など全てを知っている。会場はマーヴィンの誕生日のサプライズプレゼントとして用意していた狩猟ロッジにしたという。その間マーヴィンは着々とレッドの帝国の物流拠点を押さえていた。ロッジに集まったメンバーはレッドにとって信頼できるメンバーだ。レッドは会合に遅れてきたマクドゥーガルをマーヴィンに寝返ったとして、メンバーの眼の前で射殺する。マーヴィンはタウンゼントが死んだ後にヴァンダイクに接触した。タウンゼントとヴァンダイクの関係を自分とレッドの関係になぞらえ、ボスの敵を討つにはレッドの眼の前でリズを殺すことが最も残酷な復讐だと、仕事をオファーした。フィスカーの傭兵軍団がロッジに迫っていた。彼らは妨害電波で携帯を封じ込め、ロッジに一斉攻撃をしかける。デンベはレッドの命を救うが、敵はアソルトライフルで撃ち込んでくるので身動きが取れない。レッドはCB無線機が使えることに気づき、FBIに救助を求めるメッセージをトラック運転手に託す。FBIは送られてきた位置情報にSWATの派遣を要請し、レスラーが現地に向かう。1年前死んだと思われていたレッドが復帰するというニュースが裏の社会に駆け巡った。しかしマーヴィンは友人であるレッドを殺すことはできないという。銃撃を受け負傷したレッドとデンベはパントリーに逃げ込んだ。敵は多勢に無勢で優秀そうだ、覚悟を決めた2人だったが、FBIが到着してレッドとデンベを救い出す。レスラーは隠れていた傭兵を逮捕する。レッドは秘密のはずのロッジがマーヴィンに知られたことで、車の中に盗・聴器が仕掛けられているのを見つける。このような装置はあらゆる場所に仕掛けられているのだろう。捕らえられた傭兵は何も語らないが、レッドはクーパーに傭兵の雇い主がわかるかもしれないという。男の身体特徴を聞いたレッドは、雇い主はノルウェーの特殊部隊に所属していたヘンリク・フィスカーと断定する。レッドはFBIよりも先にフィスカーを捕らえるつもりだ。もちろん、クーパーもレッドよりも先に逮捕するという。レッドはフィスカーのヘリのパイロットから情報を得て、フィスカーを捕らえる。フィスカーはこれからマーヴィンと会う予定だが、顧客との忠誠を守り詳細は明かせないという。レッドはフィスカーを水攻めにする。デンベはFBIに連絡を入れ、これからレッドがマーヴィンと会う場所は言えないが、フィスカーが口を割った様子が「見えるかも」しれないと言い、フィスカーの居場所だけを伝える。その後レッドは車中のデンベに電話をかけ、これからマンハッタンのフリオのペントハウスで組織を立て直すと伝える。その会話を盗・聴していたマーヴィンはレッドが利用するNY郊外の飛行場に降り立つと考え、暗殺の手筈を整える。FBIはフィスカーが無傷なのを不審に思うが、レスラーは屋上に監視カメラが何台か設置されているのに気づく。フィスカーの音声も記録されているかもしれない。レッドの行き先がカルペパー空港とわかるが、DCからは110キロ、レスラーがヘリで向かい、デンベも車を飛ばすが、待ち合わせ時間に間に合うのかどうかわからない。レッドは空港でマーヴィンを待ち構えていた。マーヴィンは全てはレッドのためにやった、共に築いた組織をリズには渡せなかったと主張する。レッドとマーヴィンの会合に間に合わないとみたクーパーは空港に警告をし、利用者を空港から避難させるよう伝える。レッドは30年前、マーヴィンを雇おうとした時に、彼の瞳の奥に空洞を見たという。その空洞をレッドの権力が埋めることになるのがわかった。マーヴィンにとってレッドは兄であり、先生であり、最愛の存在となるだろう。レッドはマーヴィンはリーダーになる器ではなく、人に仕える運命だという。その時、空港内に警報が響き渡り、マーヴィンはレッドを突き飛ばして逃走する。レッドはクーパーに「君は私という最も大切な存在を失う」という。そして、チームはレッドなしには機能しなくなるだろう。クーパーを刑務所に入れさせないために、チームが頑張っているところが個人的すぎて微笑ましいと思いました。デンベはここで元サヤに戻るわけですね。FBI捜査官として道を踏み外すな、とクーパーは心配するわけですが、そこはデンベもスマートにこなしますね。その結果責任はアラムが取らされるのでしょうが。しかし、マーヴィンが自供したらクーパーは本当に無罪放免なのかな。最終話へ続くため、ここは一旦マーヴィンは逃げる。むしろFBIに保護してもらうほうが身が安全でしょう。マーヴィンが奥の手として何を隠しているのか、レッドはそれにどう対処するのかは、お楽しみです。本物の特殊部隊のようなチームを手配できるフィスカーが、自分の警護にはあまり気を使っていない感じが嘘っぽかった。レッドの手下のほうが有能ですね。この間の銀行員も顧客の信頼のためにレッドに締め上げられて、パターン化しているようです。内勤になってかえって有能に見えるパクですが、頭痛と吐き気というところで、もしかして妊娠?などと思ってしまいました。それなら来シーズン降板の理由になるかもしれないとか。さて。
October 20, 2022
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このシリーズはいつからcontinuityを重視するようになったのかなあ。ケンジーとディークスみたいに一貫してrelationshipを追及するのは仕方ないのですけど、キャラクター面でそれぞれ前の話を引っ張って、本件とは直接関係の会話が多くなった印象があります。それにしても、「ヘイズ」特務曹長て、最後までニヤニヤしてしまいました。サムは年老いた父親を心配し、同居するためにボートを売って家を買おうかと考えている。カレンが情報公開法によりある件を開示請求をしていたが、却下されたという知らせがキルブライドの元に届く。これは国防上の機密に当たるということで、キルブライドも手を出せない。ヘティが関わったと思われるドローナ計画についてはキルブライドもよく知らないという。一方、カティアが仕掛けてきたディープフェイクのカレンを、NCIS本部のMTACとサイバー部門が追っていて、対策している。キルブライドはカレンに心理学者のネイトのカウンセリングを受けるよう勧める。ネイトはシリアでヘティと会っており、何か情報が得られるかもしれない。カウンセリングはチームのパフォーマンスを上げるためでもある。元一等軍曹のメアリー・スミスから通報があり、同居している元軍用犬のブーマー・ヘイズ特務曹長が誘拐されたという。スミスはブーマーのハンドラーとして、海兵隊を退役後は共に保安官事務所で働いている。ブーマーは今も現役で法執行機関に協力し、心当たりとしては、別れたボーイフレンドのデニスが疑わしい。デニスとは悪い別れ方をしており、連絡がつかない。ファティマとラウンドトゥリーがスミスの自宅を捜索し、餌などに薬を忍ばせて投げ込み、ブーマーを眠らせて運び出したと考える。屋外のカメラに犯人が映っているか、確認する必要がある。ボートハウスにデニスの身柄を確保して聴取するが、ふざけた発言で埒が明かない。むしろ、これまで数々の違法薬物などの犯罪捜査で功績のあるブーマーなので、恨みをもった犯罪者の犯行なのかもしれない。しかも単に殺すのではなく、誘拐するということは身代金目的なのか。サムに父親から連絡が入り、出かけたところ自分がどこにいるかわからないという。サムは捜査から外れ、父親を探しに行く。カレンはネイトのオフィスでヘティについて尋ねる。ネイトはシリアでアルカイダのテロリストのプロファイリングを行っていたが、数週間前にヘティから「獲物が現れた」と連絡を受けそれきりだという。カレンはヘティを見つけるためにスパイを送り込んでいると明かす。ドローナ計画についてはネイトも詳しくは語ろうとしない。カレンは子供の頃スパイ養成の訓練を受けたことを断片的に思い出すが、果たしてそれが現実だったのかわからないという。ネイトは記憶を呼び起こす方法はあるというが、思い出すべきではない記憶もあるのでよく考えるべきだという。ファティマの応援で司令室を任されたシャイラ・ダーがダークウェブでブーマーに懸賞金がかけられているのを見つける。生死に関わらず、大金がかけられおり、キルブライドは情報を深掘りさせる。住宅街の監視カメラにはスミスの家の前の近くでカートを押す男の姿があった。現場で聞き込みを続けると、隣人のカメラにブーマーが入っているらしい寝袋を車に運び込む映像があった。ナンバーは一部しか判明しないが、シャイラは自動車修理工場のジョセフ・ジョーンズではないかと絞り込む。ケンジー、ファティマ、ラウンドトゥリーが工場に突入すると、ジョーンズが襲ってきたので反撃して逮捕する。しかしブーマーの姿は工場にはなかった。ケンジーはブーマーを運び込んだSUVのGPSのデータを調べさせる。ラウンドトゥリーはジョーンズの自宅から武器やドラッグ、現金などを押収し、札束からブライアン・ミラーという男の指紋を採取する。ミラーは闘犬に関わっており、動物虐待で2回起訴されているという。さらにミラーはギャングで麻薬で稼いでおり、過去にブーマーが麻薬を摘発するのに関わっていたことで、ミラーがジョーンズにブーマーを誘拐させたと考えられる。ミラーの自宅にケンジーらが突入し、合成麻薬を作ってた男など4人を逮捕する。闘犬用の多数の犬がいたが、その中にブーマーがいた。ブーマーは無事スミスの元に戻る。妹と一緒に警察官から不当な扱いを受けたラウンドトゥリーは、共にカウンセリングを行っておらずネイトに話すべきかと考える。サムは認知症の症状がある父親の身柄を確保する。ディークスはお休みでしたが、映画の話題と「雑種みたいな夫」で、存在感をアピール。サムがファミリーマターで留守、カレンもカウンセリング中なので、ケンジーが指揮を取っていたのが印象的でした。ただの犬じゃない、軍のランクがあるMWD(Military Working Dog)です、というのはディークスなら相当いじったんじゃないかと思いました。最近多い、キルブライドを意識したファティマとラウンドトゥリーの会話はちょっと鬱陶しく感じました。特にファティマは世話焼きおばさんみたいになっていて、キャラが変わってきた感じ。ラウンドトゥリーは常識的、標準的、個性がないことが個性みたいな風に見えました。アクションは良かったけど。今シーズン登場のネイトとチームの関わりは深くなりそうですね。カレンもネイトなら、素直に話をするのかなあ。こちらも「ブラックリスト」ばりに、話を引っ張りますね。ブーマーくん、ハンドラーとの再会があまり嬉しそうに見えなかったのが、ちょっと残念でした。(笑)NCIS本家共々、犬大好きなアメリカなので、今回は階級のある軍用犬に闘犬の非道さを付け加えて、らしさをアピールしていました。それとは別に、カレンのストーリーなどはまだまだですね。サムの父親のストーリーは本格的に始まりそうです。
October 19, 2022
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先週大活躍のヴェラスコがお休みで、休暇中だったロリンズが戻ってきた。これではいつまでたっても人手不足は解消しませんね。このエピソードはタイトルにヒントがあったのですね。SVUにしては、なかなかひねっていました。セントラルパークで意識不明のレイプ被害者が発見される。後ろから殴られて植え込みに引きずり込まれ、その夜に降った大雨に濡れ低体温状態だった。バッグや携帯は残されており、脱がされたジーンズがそばにきちんとたたまれて置かれていた。意識を取り戻した女性はケイラ・スチュワート、昨夜はボーイフレンドに振られた腹いせに「エンバーゴ」というバーに飲みに行った。テキーラを何杯か飲んだが、バーテンダーにおごられ、その後迫られたのを思い出す。財布がなくなっているという。バーテンダーのダスティン・ディンズレイは妹のデミーとバーで働いており、ロリンズらの聴取でドラッグが見つかったため身柄を拘束される。ダスティンには過去にDVで訴えられた経歴があり、ケイラを送っていくと店の外で声をかけたと認める。ただ、ケイラはダスティンを断り歩いて帰ったので、自宅に戻ったという。ダスティンはデミーと同居しており、デミーに昨夜のダスティンのアリバイを確認すると、ダスティンは午前1時半ころ店を出て、自分は後片付けをして帰ったが、ダスティンは3時ころに雨に濡れて戻ってきたという。ダスティンとケイラはふざけあっているように見え、キスをしようとしていたという。デミーは兄から他の男との接触は厳しく咎められ怖れているように見える。SVUは兄妹の自宅を家宅捜索し、ダスティンのベッドの下からケイラの財布を見つける。更に、レイプ検査でケイラの口の中からダスティンのDNAが検出されたため、容疑は固まったかに見えた。しかし、マクグラスとオリビア宛に匿名の電話がかかり、誤認逮捕だと告げる。電話の主は公表していない畳んだジーンズの事を知っており、今眼の前に次の被害者がいて、その女性の携帯からかけているという。コビーキャットなのか、ダスティンが仲間に知らせて代わりに犯罪を起こしたのか。確かに、ケイラのDNAはダスティンの衣服からは検出されておらず、証拠はケイラの財布と、キスをしたときに移ったと思われるDNAのみだ。謎の犯人が電話をかけてきたのが、ケンタッキー州のベアクリークの近くだとわかる。地元警察の所長に確認すると、レイプ被害がありNYでの事件と状況はよく似ている。オリビアはアマンダとフィンをケンタッキーに送り込むことにする。地元で被害者のシェイから話を聞きく。SVUは再度デミーを呼び、ダスティンの帰宅時間について確認する。しかし、自宅にケイラの財布があった理由は説明がつかない。DNA検査の結果、シェイから検出されたDNAが複数の州で採取された15件の検体と一致することがわかった。一番最初のものは2001年から始まっており、ダスティンではなく、野放しにされた犯人が今も犯行を続けていることを意味した。マクグラスとオリビアは関連する地域のSVUと地元警察を集め、大規模な捜査を開始する。これまでは小さな町で不規則な間隔で犯行が繰り返されたため、注目されなかったようだ。記録の不備などもあったが、いずれも手口はシェイの場合と一致していた。犯行場所は州をまたぐ高速道路の街で行われており、犯人はトラックのドライバーか営業職かと思われた。被害者はいずれも犯人の顔を見ていないが、採取されたDNAの特徴から北欧系の白人だという。また、SVUにかけてきた電話のアクセントは中部のなまりがあった。ケイラに声を聞いてもらうと、バーに入った時、ジュークボックスでカントリー曲をかけて、他の客と言い合いになった男がいたという。デミーも覚えており、店内のカメラには「ウォーカートラック運送」というキャップを被る男の姿が映っていた。店外のカメラでは、帰宅しようとするケイラに言い寄るダスティンから離れて、物陰にその男の姿があった。ただ、該当する運転手は絞り込めず、オリビアは事情聴取の対象を間違えていたと考える。被害を受けた女性ではなく、被害を逃れた女性に手がかりを求めることにする。この20年間でレイプ未遂の届けがあったケースの中から、ペンシルバニア州の女性が6年前に通報していることがわかった。警察は取り合ってくれなかったと言い、未遂なのでレイプ検査もしていない。この女性の場合も、同じ手口で駐車場で後ろから頭を殴られ、気がつくとゴミ捨て場でレイプされそうになっていたという。必死で抵抗していると男に電話がかかってきて、応答しているすきに逃げることができた。男の顔もしっかり覚えており、NYの容疑者の写真を見てこの男だと特定する。電話は男の妻からだったようで、電話越しに男のことを「ウェス」と呼んでいるのが聞こえたという。容疑者はアーロン・ウェスリー・パーカーで、2001年からドライバーとして勤務の状況が犯行日などと一致した。今はペンシルバニア州の自宅にいることがわかったため、オリビアとフィンが自宅に向かう。妻は何のことか理解できず、夫は夕食後にゲームセンターでスロットマシーンをするのが習慣だと答える。地元警察に現場を監視させた上、オリビアは自ら男の座っている隣の席に座り、ケイラの事件の夜にウェスリーがNYにいたという自白を取り付ける。オリビアはウェスリーを26件のレイプ罪などで逮捕し、マクグラスはNYPDの手柄だと大喜びするが、カリシはまだダスティンの部屋からケイラの財布が見つかった事実が問題だという。また、ケイラの口からダスティンのDNAが検出されていることもひっかかる。デミーの言動に疑いが出始めた時、隣人から言い合いをしているという通報があり、デミーが自宅シャワールームで頭を殴られ倒れていた。SVUが駆けつけると、後ろから殴られレイプされたという。SVUに促され、デミーはダスティンにレイプされたことを認め、ダスティンはデミーがケイラの財布をベッドに仕込んだと疑った。このままではダスティンは刑務所に入らないと説明すると、デミーは12歳のころからダスティンにレイプされており、ケイラと兄との間に嫌な予感があり、店を閉めた後、公園内を探したという。しかし、ダスティンは見つからず倒れているケイラのそばに落ちていた財布を拾い、兄が犯人だと思ってベッドに仕込んだ。ダスティンから長年酷い虐待を受けてきたデミーは、何とか兄から逃れたいと思ったという。カリシはデミーを起訴せず、ドラッグ取引で逮捕したダスティンをレイプ容疑で起訴するつもりだ。。ウェスリーは数々の証拠があるにも関わらず弁護士もつけずに、自らを歴史に残る連続レイプ犯と思っているようだ。マクグラスは希望通り記者会見で連続レイプ事件のNYPDの手柄を発表するが、オリビアは州を越えた警察などの協力とフィンとロリンズの働きがあったと付け加える。オリビアが完全にマクグラスを圧倒して、適当にあしらっている印象。朝5時に起きて働いているけど、政治はもうたくさん、私はあなたの腰巾着ではありません、みたいな感じですね。スロットマシーンの場面では自ら犯人逮捕に直接つながる自供を引き出し、もう「オリビア御大」と言って良いのでは?貫禄もあるし怖いものなしだわ。それだけの証拠があるにも関わらず、20年間も捕まらなかったのはシステムに不備があったのでしょう。決定的な証言をしたリアリンは偉かった、これが無ければ逮捕は難しかったかも。もちろん、ケイラも。ちなみに、こういう案件はFBIが担当しますよね。デミー役の女優さんは何かを隠しているような感情の起伏が見て取れる熱演だったと思います。ダスティン自身、妹への言動や警察へも言い逃れしている様子で怪しさ満載でした。ケイラはタクシーを呼ばず、なぜセントラルパークを深夜に歩いて帰ったのだろうとハラハラしました。そこがNYPDのイタイところなんだろうなあ。そこで事件が起きると警察が責められ、マスコミからも本部長、市長からも槍玉に挙げられる。それはあなたの仕事でしょう、ということころですが、オリビアはきちんと現場の力で解決しましたとつけくわえた。被害者はこれからも辛い道が残っていますが、SVUとしては頑張った回でした。「ブルーブラッド」とコラボしたらどうんるんだろうとか、妄想してしまいますけど。犯人が開き直っているところなど、テッド・バンディなどの犯罪者を意識しているのかなあなどと思いましたが、やっぱりこの曲がネタかな?・Music "Eighteen Wheels and a Dozen Roses"
October 17, 2022
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ついに黒幕の名が!ということになっていますが、随分引っ張りましたね。あれこれ手の込んだお膳立てをして、結局、今シーズンはリズを殺した黒幕を探るシーズンだったわけだ。ラクロイとコールを殺したメシックに支払われた金は、ケーラム銀行の口座から支払われており、レッドは自分の口座もあることからマーヴィンに調べさせる。この銀行は飛行機の中に存在し、常に移動しているので当局に調べられることもない。マーヴィンによると、レッドの口座に何者かがアクセスしてメシックに金を払ったようだが、共有口座なのでアクセスできる者が大勢いるという。レッドはケーラム銀行の頭取グラマシーに面会し、口座にアクセスした顧客の名前を聞き出すため、FBIと作戦を練る。グラマシーは信用第一で顧客情報を明かすことはなく、たとえレッド本人名義の口座へのアクセスであってもだ言わないという。そこで、アラムは空港の管制塔にテロのおそれがある航空機を着陸させろと要請する。断れば空軍が出動することになる。しかたなくグラマシーが着陸を許可すると、レスラーらが乗り込み、その場にいたレッドを見て全員を逮捕する。クーパーは移送されるメシックに、雇い主の名前を言えば証人保護プログラムに入れると迫る。脅されたメシックは名前はわからないが、ラクロイの妻を殺した後、夫の家のデスク周りを燃やせと指示を受けていたという。留置所に入れられたレッドはグラマシーに、口座にアクセスした名前を明かせばすぐに開放されると迫る。それでもグラマシーはこの逮捕は芝居だろうと見抜き、銃を見せても従わない。レッドがグラマシーを撃ち、やっとグラマシーは仲間に送金記録を問い合わせる。顧客番号からその人物はヘドウィグ・ホーキンズ、ヘディだったことがわかる。銃声を聞いてレスラーらが駆けつけるが、手当の甲斐なくグラマシーは死亡する。FBIはレッドがヘディを殺すと考え、マイアミにいるヘディの身柄を確保に向かう。レッドは一足遅れで、デンベに探りを入れてくる。FBIはヘディが殺された場合、クーパーをはめた犯人がわからなくなるのでヘディをレッドには渡さないつもりだが、レッドはウィーチャの運転する車をぶつけて、ヘディを奪ってしまう。グラマシーの死亡でマーヴィンには問い合わせが集中しているという。レッドはヘディにリズ殺害の罪を償わせるつもりだといい、マーヴィンは自分もゲストを連れて行くという。パクは内勤となり、現場に行けないことでストレスを感じる。しかしアラムの言葉でラクロイの証拠品の捜索に精を出し、ラクロイの秘密の支払い記録を見つける。そこに同じ事務所の弁護士仲間、ローレス・ネルとアンジェラ・シャーウッドの名前を見つける。ネルとシャーウッドは、免責を条件にあっさりとラクロイの闇ビジネスについて認める。代理人を騙り、和解金を巻き上げるシステムを作り上げたのは「クローディアス」という黒幕だというが、名前はわからないという。部下たちが危険な目にあうだけでなく、レッドにヘディを奪われ、クーパーは彼女を殺すなとレッドに言う。レッドの元に仕事を抜けてきたパクが現れ、FBIには居場所がないと訴える。レッドを手伝いたいというパクだったが、激しい頭痛に襲われレッドはパクに職場に戻るよう促す。クーパーは戻ったパクに君の居場所はここだという。ヘディはリズを殺す理由はないと弁明を続けるが、そこにマーヴィンがミッキーという男を連れて現れる。3年前にヘディがレッドとの仕事が嫌になって、ミッキーに新しい仕事を探していると言ったという。それも本当だが、ヘディは転職したかっただけで私は殺されるのか、と開き直る。ヘディを連れてウィーチャが下がると、レッドはマーヴィンを連れてこれからラトビアに飛ぶという。その時裏で銃声が響いた。パクはラクロイ夫妻の結婚式のDVDを見ていて、そこに挨拶をしているマーヴィンの姿を見つける。クーパーはすぐさまレッドに連絡を入れるが、レッドもマーヴィンを飛行機に乗せるため、一芝居うっていた。ヘディは殺されておらず、マーヴィンはリズを殺させたことを認める。レッドに忠誠を誓ったマーヴィンは、自分ではなくリズが後継者になることを許さなかったのだった。全てはレッドの帝国を守るためで、リズの死後レッドが不在だった時も帝国をレッドに代わって守り続けた。しかし、レッドが復帰してから、レッドはリズの死の真相究明に囚われ続け、マーヴィンはレッドを止めようとして、レッドの金を盗んだり、友人を殺したり、クーパーをはめたりした。それでもレッドは諦めることはなく、ヘディが最後の手段となった。レッドは今日、パクが激しい頭痛にグラスを落としたことで、リズが最後の日にマーヴィンのオフィスでひどい頭痛を訴えたのを思い出したという。あの時、マーヴィンはリズにアスピリンを渡したが、それがリズの体内にGPSトラッカーが仕込まれた方法だと気づいたという。マーヴィンはこういうこともあろうかと保険をかけてきたという。今スナイパーがトレーラーハウスにいるミアースに照準を合わせている。今から2分以内にマーヴィンの声が聞こえなくなれば、ミアースは撃たれる。マーヴィンはこれを望んだわけではないというが、レッドがリズに遺したDVDを見ながら、帝国の治め方を学びそのようにやってきたという。急にウィーチャが倒れ、マーヴィンは去る。まあ、リズを殺す動機があるのはマーヴィンしかいないし、シーズンが始まって盛んにレッドの尻を叩いていたし、当然という結果でしたね。レッドに忠誠を誓い、彼が全てという人生のマーヴィンがリズを殺そうとしたのは、帝国を守るため、昔からあるお家騒動みたいなものでした。それでもレッドがリズを後継者に指名しなかったら、リズは死ぬこともなかったのだし、やはりレッドは先を見通せなかった。今回キャプランの名前まで出して、リズを殺す理由を探していましたが、キャプランこそレッドがリズにとって危険だと警告して、命をかけてリズを守ろうとしたのに、結局わかっていないのはレッド本人なんですよね。レッドがリズを愛しているならなおさら、手放すべきでした。時間を巻き戻せるならトムとアグネスと親子3人で身を隠していた時に戻してあげたいです。パクの内勤騒動が意外な形で回収されましたね。あれだけのために「私の居場所がない!」とプンプンしていたのが、あっさりとお利口になってツッコミどころでした。とはいえ、レッドの手の内を知り尽くしたマーヴィンとの戦いは厳しいものとなると予想。2話も続けて描かれるということで、楽しみにしています。クーパーの無実も証明してもらわなければなりません。ウィーチャも捨て身でレッドのために働いていたので、ダメージが大きいのでしょうね。心配だ。
October 12, 2022
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出番が少なかったラウンドトゥリーが活躍する回でしたね。最近、幅広く社会問題も取り上げようという風になったのかなという印象ですが、若くて影のないラウンドトゥリーだからこそ、訴えたいことも明確になったのかなと思いました。海軍の報道担当カメラマン、アンドレア・ビショップ二等兵曹が自宅で殺害された。ビショップは海軍武器補給所で建設中の大規模揚陸施設などの写真を撮影しており、優秀な写真家だった。ケンジーとディークスが自宅の捜索を行うが、パソコンやカメラ、撮影機器などがなくなっており、データを盗みに入った犯人がビショップと鉢合わせして殺したのかと考える。グエンという人物から、仲直りを求める花かごが届けられていた。ビショップの上司ノースカット中佐とウォルシュ大尉は、ビショップに関して仕事上のトラブルなどはなかったという。ビショップは一人で取材から撮影までこなし、建設工事を自由に撮影する許可を得ていた。撮影された対象は機密情報を含み、公開することはできない。もし、建設中の揚陸施設などの情報が中国などに漏れ出ると問題となる。今のところ、ビショップのSNSなどで不審な人物は浮かんでいないが、ケンジーらはグエンという女性から話を聞く。妹を大学に送っていく途中のラウンドトゥリーの車がパトカーに呼び止められ、警官はラウンドトゥリーに銃を向けた。近くで強盗事件があり、容疑者と特徴が一致するというが、ラウンドトゥリーはバッジを所持しておらず、持っていた免許証も潜入用の偽名のものだったため、状況は悪くなる。妹のジョーディンが抗議の声を上げると手錠をかけられてしまい、それを止めようとしたラウンドトゥリーの顔に警官はペッパースプレイをかける。ジョーディンはがんばって大学に入ろうとする人生の計画が台無しになったと憂う。身元の確認が済んで、2人は何事もなかったかのように釈放されるが、逮捕される時に目撃者が動画を撮影しネットに上げ、騒ぎになる。グエンはビショップとは意見の不一致があったという。ビショップには天性の才能があり、アートに集中してほしかったが、生活のために海軍の仕事をしていた。海軍の仕事は展示することができず、グエンの画廊で初の個展を開くところだったので対立したという。殺害時刻の直前にグエンに送られてきた写真があり、被写体の少女たちに何か目撃していないかどうか話を聞くことにする。ビショップのデータはクラウドに上げているものも消去されており、犯人は徹底してデータをないものにしたかったようだ。ビショップが撮影したローラースケートでダンスをしている少女たちを特定して話を聞くと、ビショップが落としたUSBメモリーを拾っていた。遅れて出勤したラウンドトゥリーだったが、サムらの心配をよそに、自分で対応するという。サムは繰り返される差別に怒りをサンドバッグにぶつける。ファティマがUSBの中身を確認したところ、「ノースカット」というファイル名のものがあり、建設現場をタイムラプスで撮影していた。月に一度、監視カメラの定期点検の日に合わせて深夜撮影されており、建設現場というよりも、物資の盗難を監視していたように見える。武器補給所で先週、装備や機器などが紛失していることが確認され、NCIS駐在捜査官が捜査を始めたことがわかった。カメラの点検日など知っている内部の者の犯行と見られる。しかし、ノースカット中佐はNCISにはその話をしておらず、何か隠していたのか。タイムラプス映像に写っていた車のナンバーから、ジェイク・ハンソンという男の名が上がる。ラウンドトゥリーの件でLAPDのホワイティング刑事がやってくる。ラウンドトゥリーが受けた暴行について謝罪はあったものの、身内をかばう言動やネットで拡散している動画へどう対応するかなどの思惑が見られたため、ラウンドトゥリーは当該警官との話し合いなどは無益だという。デモ行進も動画もハッシュタグもいらない、必要なのは変革で、脅威とみなされることなく、自分の車で妹を大学に送り届けたいのだ。ノースカットは、物資の盗難事件の捜査については認めるが、ビショップからその件で報告はなかったと答える。チームはその発言の裏に何か隠されていると考える。ケンジーとディークスがハンソンを逮捕して取り調べると、マスクを被った男から物資の運搬の仕事を請け負ったという。ハンソンは盗品をインディオの倉庫に運んだが、雇い主と同じチョアチャートというプラットフォームを使っており、ファティマは相手のIPアドレスが特定できるという。サムとカレンがインディオの倉庫を捜索すると、補給所から盗まれた品々が見つかった。さらに、ゴースト・ドッグといわれる4足歩行のロボットも盗まれていたことがわかる。これが敵の手に渡れば市民にとって脅威となり、ノースカットも公言できなかったのだろう。さらに、もう一台のゴースト・ドッグがあったはずで、もう売れてしまったのか。ファティマはハンソンを雇ったのがウォルシュ大尉だと突き止めた。ウォルシュは盗みの証拠をビショップに握られ、それを奪って口封じに殺したのか。ウォルシュの居場所を探したところ、ハリウッドの酒屋で何度もカードを使っていることがわかり、その近くに国際運送会社があるという。そこに一番近くにいるのはラウンドトゥリーで、自分が行くと飛び出していく。ラウンドトゥリーは駐車場でウォルシュを発見、ウォルシュは逃亡して近くにいた女性を人質に取った。ケンジーとディークスも現場に向かうが、ラウンドトゥリーはウォルシュに銃を置くよう説得を続ける。NCISに追い詰められたウォルシュは逮捕され、罪を認める。サムはラウンドトゥリーの車が止められた段階で、LAPDは強盗犯の外見を特定していなかったという事実をラウンドトゥリーに伝える。ラウンドトゥリーは妹をこの憎しみや争いの世界から守ろうとしてきたという。自分はいつも物事をまとめ解決する立場だった。サムはみんなで一緒に問題に立ち向かう、まずは内部捜査から始めようというと、ラウンドトゥリーは警官たちがバイアス研修を受けたり、一定期間デスクワークすることではだめだという。連邦捜査官であるラウンドトゥリーでさえ黒人であるということで、あのような扱いを受けた。外見が犯人と似ている一般的な男だったらどうなったか。不平等は正されなくてはならない、体制を変えなければならない、それを始めるのは現場ではなく、トップからだ。ルールを書き換え、語り口を変える。変化を待つのではなく、変化を起こすのだ。繰り返される警官によるアフリカ系市民に対する偏見、差別、暴力など、象徴的な場面なのですが、頻繁にいろんなドラマで見かけるので、それが日常茶飯事なのかなと思ってしまいます。心ある理想的な警官は存在しないのか、そんな気持ちになりますね。ともあれ、ラウンドトゥリーの身に悲劇がふりかかり、最愛の妹を巻き込むことになってしまった。これはもう黙ってはいられない。ただ、そこからは既存の抗議運動ではだめだ、警察がやっているなんとか研修で人は変わらない、指揮台から変えるのだといっても、どういう手段を取るのでしょう。政治家にでもなるのかな。気になったのはラウンドトゥリーは偽名のIDを持ち歩いていることで、潜入捜査官だからだとしても、本名で生活することはないのかなあ。日常生活で本人確認が必要な場面はたくさんあると思いますが、どうやっているのだろう。また、サムでも警官に止められることは多々あると思いますが、その場合もIDをチェックされるでしょうね。SEALsだと言えば見逃されても、潜入中なら嘘を通すしかない。逮捕されたら、記録が残ってしまいますね。サムは今あるルールの中で、問題を起こした警官を再教育させようという。その辺りに世代間ギャップを感じました。感情的になるサムとは別に、最後まで落ち着いてウォルシュに接するラウンドトゥリーが印象的でした。後は、気持ちの悪い動き方をするゴースト・ドッグかな。それが盗まれても犯人がわからないというのは、さすがにだめだろう。ウォルシュは軍法会議になるのかも知れませんが、相当重い罪になりでそうですね。被害者は有能だったかもしれませんが、撮らないでと言っている人を勝手に撮るのは今の時代だめじゃないのかな。戦争の記録でもないし。
October 12, 2022
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好きなだけ休みを取って良いと言われたロリンズと、彼女の手伝いに行ったカリシは子供を連れてオーランドに行った、ということだから、テーマパークで楽しんでいるわけですね。もうすっかり家族じゃないですか。なので、今週は新入りヴェラスコの活躍する回になりました。ヴェラスコの出身地フアレスのダニエル神父から、3人の少女がNYに密入国し連絡がつかなくなっていたところ、心配な音声が届いたという。そのうちの一人、マリベルの名前を叫んで、恐ろしいことが起きているような様子だった。ヴァレリア、マリベル、ソフィアは両親を殺され、ヴェラスコと同じく、神父の元で育てられていた。助けを求められたヴェラスコにオリビアは捜査を認め、怪我をした女性や身元不明の遺体などが見つかっていないか問い合わせる。メールはイーストハーレムから発信されていたが、29分署から連絡があり、無惨な焼死体となった女性が見つかったという。十字架のペンダントを身につけているのを見て、ヴェラスコはマリベルと断定する。ヴェラスコは神父にギャングから守られ、アメリカ行きにも援助してもらったことなどから、捜査に強い関心と意欲を見せる。オリビアは勝手な行動をするなと戒めるが、ヴェラスコは29分署の管轄で聞き込みを始めてしまう。その中でメキシコから来た少女の話をしようと声をかけた娼婦が、潜入捜査中のチャベス刑事だった。ヴェラスコは事情を説明するも、上司のクビアック警部に逮捕されてしまう。翌日、オリビアとフィンが29分署に出向きヴェラスコを引き取る。チャベス刑事は、ヴァレリアのように若く経験のない女性が入国してすぐに路上に立つことはないという。メキシコからきたばかりの少女の捜索は難しく、チャベスは地元で情報に詳しくコネのあるセニューラの店を紹介する。セニューラことフアナはチャベスへの信頼が厚く、同郷の娘たちを救いたいというヴェラスコの言葉を信じる。メキシコから人身売買などで入国してくる若い女性は、モーテルの制服姿のことが多く、彼女たちの仕事は掃除だけではないという。セニョーラの店に来る時も、スキンヘッドの強面の男が付き添っており、娘たちは怯えていた。ただ、フアレスから来た3人の女性については見たことはないという。SVUはチャベスの協力のもと、近辺のモーテルで聞き込みを行う。とあるモーテルでメイドのルシアは、3人の写真を見て反応した。警察にしゃべることを極度に恐れており、ヴェラスコはチャベスに聞き込みを任せることにする。フィンは、SVUの捜査情報が関係者に漏れているようだという。チャベスはルシアを説得し、セニョーラの店に連れてくることになった。オリビアらが待機していると、チャベスとルシアが通りを渡ろうとして何者かに車でひき逃げされてしまう。チャベスは大怪我を負い、ルシアはその場から姿を消しモーテルからもいなくなった。警官仲間の祈りも虚しく、チャベスは亡くなり、オリビアはバプティスト検事補と共にクビアックを見舞う。ルシアだけではなく、モーテルにいた女性たちも姿が見えなくなっており、ヴェラスコはセニューラに情報を求める。セニューラは、地元警察には言っていないことがあるという。ルシアが怪我をしているとしたら、一般の医療が受けられない人たちの行く闇のクリニックに行くかもしれない。ヴェラスコは怪我人を装ってクリニックに潜入し、ルシアを発見する。ルシアは警察に捕まることを極度に恐れ、本国に送り返されれば借金をした相手に殺されると怯える。ヴェラスコはなんとかルシアを連れ出し、安全な場所で保護するというオリビアに、ルシアは人身売買はルーデスとホルヘという姉弟によって行われていると明かす。他の少女たちも救い出したいと問うと、すでに他の組織に売られたかもしれないという。そして、何とホルヘの命令でクビアックと寝ろと言われたことを供述する。オリビアはクビアックとホルヘとの関係に注目する。SVUに呼び出されたクビアックはルシアの行き先を気にしており、オリビアはフアレスのモデル事務所を隠れ蓑にして人身売買をしていたルーデスの逮捕を伝える。ヴェラスコはホルヘの携帯から頻繁にクビアックに通話があったことを突きつけた。クビアックは弁護士を要求する。クビアックには昔から良くない噂があり、今回は賄賂より少女が目当てだったのだろう。SVUはルシアにクビアックを面通しさせ、本人と確定する。クビアックはルシアはガールフレンドで合意の上のセックスだったと言い出す。オリビアは他の少女たちの居場所を吐くように迫り、言い逃れようとするクビアックにルシアが15歳だった証拠を突きつける。チャベス殺害の容疑に未成年へのレイプ容疑も加わり、これでクビアックの罪はさらに重くなった。しかし、バプティストは取引をもちかけ、少女たちの居場所を聞き出すという。SVUはクビアックにホルヘの運転手オシエルに連絡を取らせ、ルシアを見つけたので引き渡すと告げる。その代わり、クビアックは他の少女に会わせろと要求する。オシエルは少女たちはバッファローに連れていくと言い、クビアックと落ち合う場所を指定する。クビアックは「同業者」としてヴェラスコを同行し、ルシア役の女性刑事と共に、モーテルに向かう。ホルヘはヴェラスコを信じ、ヴァレリアを1万ドルで売り渡すという。ヴェラスコは他の女性たちも含めて4万ドルを提示し、ホルヘは取引を受け入れたかに見えたが、ヴェラスコとホルヘに銃を向けた。その時、監視していたNYPDが駆けつけホルヘらを逮捕する。オリビアは厳しい任務をやり遂げたヴェラスコを労う。勧善懲悪という回でしたね。クビアックに迫るオリビアの意地悪そうな顔は、最近スパドラさんでちらちら見るシーズン5ころの若さあふれるオリビアとは随分違います。(笑)少女たちがアメリカに憧れて密入国に走るのは止められないけれど、さすが今の時代スマホを上手く使いますね。チャベス刑事が殺された時はヴェラスコと良い感じだったので、「そこで殺す?」と思ってしまいました。もちろん地域に溶け込んで貴重な人材だったのに、無念すぎます。フィンが情報が漏れているようだと言った段階で、クビアックは疑わしかったですね。自分の管轄でギャングに目溢しする分、女性たちを食い物にするという、同じ警官として最悪な男でしたが、潜入捜査に協力することで、減刑されるのかなあ。退職金や年金なども支払われるとしたら、許せない気持ちです。ヴェラスコは「だめだ」と言われながら、やっぱり独断で行動するなど、予想通りに行動し、その後はギャングとの修羅場もくぐっているとして、オリビアの信頼に答えました。人手不足で臨時に加わったかもしれませんが、SVUで実力を示し来シーズンの契約を勝ち取った感じですね。クビアックとの取引は刑事局長にも筋を通さなければならないと思うのですが、その辺は時間的に省略したのでしょうね。冒頭にステイプラーの話題がありましたが、組織犯罪対策班で新たな潜入捜査に入ったのかな。オリビアだけは事情を知っているように思いました。この時点ではウィートリーの事件も片付いているのでしょう、スパドラさんにシーズン2の放送を期待します。
October 9, 2022
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リストナンバーがついていないので、恒例のキャラクターエピソードですね。まあ、評価が分かれるのかも知れませんが、私はこのタイプのエピソード好きです。おなじみのパターンといえばそうですが、味付けの仕方で面白くなるんですよね。アラムは慣れないリーダーとしての役割で精神的に追い込まれ、レッドが勧めるセラピストのセラピーを受けることになった。幻覚剤を使う革命的な治療法で夢を見ることになる。「郵便局」に戻ったアラムはパクとデンベと話すと、オフィスに入った。そこに誰から届いたのかわからない大きな箱があり中に沢山の紙飛行機が入っていた。やがて、警報が鳴り何者かが郵便局に侵入、攻撃する。アラムは署内の映像を確認しつつ、チームに指示を与える。携帯が使えないので、有線の電話が使える場所まで移動するが、電話に出たレッドは「みんなを外に避難させろ」という。敵はどんどん近づいて攻撃を続け、パクが撃たれてしまう。その時、アラムは先程のエレベーターを降りた場面に戻っていた。これはデジャブかと、セラピストに連絡を取ろうとするが、届いていた箱の中には大量のアボガドがあり、指輪があった。レスラーが先程と同じことを言うので、アラムはこれから攻撃があると言って、チームを急き立てる。署内のカメラ映像にはなぜかニックとグレイロックの話をしているシーンがあり、攻撃隊の先頭にはクマの仮面を被った男がいる。アラムはやっと、まだセラピーの途中で夢の中にいることに気づく。迷わず、すぐに非常口から外に出ることにするが、自分がプログラムしたはずの鍵が開かない。先を読んでパクを守ったはずだったが、クマの仮面の男がパクを撃ち殺し、激しい銃撃戦の後チームは全滅する。クマの仮面の男を追ったアラムだったが、いくら撃っても男は死なず、エレベーターのボタンを押すと、また振り出しに戻ってしまう。キャプランかと思われる人物の呼び出しで、現場に向かったウィーチャやレッドの部下たちが爆発に巻き込まれた。ウィーチャは大怪我を負い、モーガンは助からなかった。現場で採取されたDNAはキャプランのものと一部一致したというが、クーパーは納得できない。レッドは独自のルートで再鑑定を依頼することにする。レスラーはラクロイの周辺を調べた結果、妻の供述と合わないところが見つかったという。改めて妻から話を聞くため、勤め先に向かうが、妻は車の中で殺されていた。クーパーは現場に犯人がまだいることに気づき、逮捕する。3度目のループにいるアラムはチームの誰も死なせないとして、侵入者が壁を壊して入ってきた場所から逃げることにする。チームを逃した後クマの仮面の男と向き合うが、「俺が死んだらどうなるのか」という問いに答えない。アラムが壁の穴を抜けると、また振り出しに戻る。やがて、過去の様々な映像やセラピーを受ける自分の映像が浮かび、アラムはこれは現実ではないと気づく。目を開けると、そこは暗い誰もいない郵便局だった。明かりがついた部屋に入ると、クマの仮面の男が立っており、男が仮面を取るとアラム自身だった。ラクロイの妻を殺した犯人の携帯に、報酬の前金と見られる金がレバノンの銀行から支払われていた記録があった。しかし、その銀行は3年前に閉鎖されており、送金されたのは爆発が起こる前だった。クーパーは口座の名義人を特定するようにいう。ウィーチャの看病のために、ミアースが戻ってきた。ミアースはレッドが復讐に囚われれば、近しい人も蝕まれると警告していたが、そのとおりとなってしまった。レッドがまだ囚われたままだったら、もう話すことはないとミアースは言う。アラムは自分との対話が続く。なぜ賢いはずの自分が肝心な時に間に合わないのか。リズの死、サマルとの別れ。グレイロックも自ら壊してしまった。ずっと罪悪感を持ちづつけてきたアラムに、「アラム」はどこに行っても俺が待っているという。その時、「アラム」を後ろから撃ったのはサマルだった。これは幻覚だと認めるサマルは、なぜ自分を悪者にしたのかと問う。起こったこと全部は自分のせいだというアラムに、アラムのせいではなく、アラムには十分な力があることを認めろという。その時、アラムは目覚めた。レッドは住まいにしているトレーラーハウスから離れることにした。再鑑定を依頼したツヴェトコは、サンプルはケイトと50%の一致だったという。つまりモーリーンだったのだろう。クーパーに報告し、ラクロイの妻を殺した男がレバノンの銀行から送金されていたことを聞いたレッドは、その口座は自分のものだという。敵は思ったよりも近くにいるわけだ。今度こそ本当に職場に戻ったアラムは、クーパーにセラピーを受けたことを話す。これまでクーパーのような頼れる人がいて、決断をするのも失敗を責められるのもその人に頼れた。自分はまだ準備ができていないとわかっていたが、上手くやれると望んでいた。しかしずっと不安で落ち込んだのでセラピーを受けた。クーパーは助けを求めたアラムを誇りに思うと言い、厳しい仕事の中でベストの選択をしたら、自分を許し前に進めと言葉を贈る。難しいことに思えるだろうが、君は学んでいくだろう。クーパーも仲間もアラムを支えるという。ナヴァービの再登場は、ずっと考えられていたのでしょうが、現実の姿としてよりもアラムの記憶の中の彼女で正解だと思います。多分今はアラムのことを忘れているだろうし。そして、そのタイミングがどん底まで落ち込んだ時ということで今回になった。最愛の人だからこそ、励ましの言葉も素直に受け入れられますよね。「エンジェル」の100話記念エピソードでコーディリアがカムバックしたのと同じパターン。一番会いたい人から聞きたい言葉を聞く、ずっと待っていたからこそ盛り上がるんですよね。後は「自分」であって別人のアラムの演じ分けがお楽しみなんですが、そこはいまいちだったかな。クマのマスクの理由もわからなかった。レッドはナヴァービの居場所を知っているはずで、どうなったのかちょっと気になります。ケイトではなくモーリーンがあの場所にいたとしても、黒幕は別ですよね。どういう理由でケイトの真似をすることを引き受けたのか、レッドに復讐したいとは思わないかと誘われたのでしょうか。それならば気の毒ですよね。ミアースが戻ってきて、曇っていたレッドの目もやっと晴れたかな。最初からわかりきった展開でしたが、死ななくて良い人が多く死んでしまいましたね。今回のために、幻覚剤を使った治療の話題があったのですね。アラムがサマルに会いたくて常用しないと良いですが、最後のシーンはちょっと怖かった。いるはずのない人が自分の部屋にいたら、別のドラマになってしまいます。
October 5, 2022
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サムはお休み、新顔登場、ケンジー役ダニエラの監督という変則的な回で、それでも伏線を回収する動きが見られました。それにしても、いろいろな話題が含まれていましたよね。カティアが何かを保管していると見られる、美術保管会社クルーシェルに強盗が入り、保管箱5つが盗まれた。配送業者を装って侵入し、記録係が席を外している間に盗んだようだ。逃走する時に貨物主任が撃たれたが、命は助かった。今のところ誰が預けたものが盗まれたのかわからないが、NCISはすでに捜索令状を請求しており、令状が出るのが遅れている状態だった。LAPDから連絡を受け、カレンとファティマが捜査に向かう。配送業者はパサデナの顧客の美術品を運ぶ名目だったが、盗まれた箱の中にはカティアのものと見られる箱も含まれていたことがわかる。DCから、キルブライド大将の秘書として、予備捜査官のシャイラ・ダーが派遣された。ラウンドトゥリーとダーが令状の発行が遅れた理由を調べるが、カティアがディープフェイクを使って遅らせたことも考えられる。倉庫の記録係エレーナによると、配送業者が到着したときに、水漏れで配管工事の業者が到着したため席を外したことを認める。配管工事の会社は実在しているが、パサデナの顧客と配送業者の会社は実在していなかった。キルブライドは、美術品の強盗ということで、過去に関係者として潜入したケンジーに情報を求める。ケンジーは当時関わったキムに連絡を取る。ダーによると、令状を扱ったクレイン判事は請求したカレン本人から差し止めを依頼されたという。カティががディープフェイクを使ってカレンになりきり、差し止めを依頼し、時間稼ぎを目論んだのか。配管工事業者は、エレーナから時間の指定を受けたという。そのためエレーナは業者に2倍の金を払っており、カレンはカティアに雇われたのかと追及する。エレーナは、フランス人のグレイヘアの男性から15,000ドルを示され引き受けたが、名前はわからないという。その男性の容貌を聞いて、キムは伝説の大泥棒ジェラール・デュポンではないかという。デュポンはベルギーで捕まり5年の刑期で刑務所に入っていたが、短縮されLAにやってきた。こちらに娘夫婦が住んでいて、出産したばかりだという。強盗犯の乗ったバンはエリックのカレイドスコープ2.0の追跡で、SUVに乗り換えられ、とある店の前に停車していることがわかった。カレンとファティマが店内に入ると、デュポンがいて今朝着ていたのと同じ作業服も見つかった。デュポンは朝から店の再開のためここにいるというが、盗みには銃を使わないというデュポンとしては荒っぽい仕業だった。デュポンは口をつぐむ。ケンジーとディークスはデュポンの自宅を捜索し、ベルギーで盗んだとされるマーキュリーの彫像を見つける。ケンジーはこれが使えると考え、デュポンに強制送還にならないように口添えすると迫る。デュポンは、面識のない「イリーナ・フェドロヴ」ナという女から仕事を受けたと認める。それはカティアの偽名の一つで、盗むものを指定されたが1つの小さい金庫の内容で、欲を出したデュポンはその他にも盗んでしまった。デュポンはヒエロニムズというバイヤーに連絡を取っているため、カレンが客を装ってデュポンに同行することにする。LAの裏社会の顔役が顧客としてヒエロニムズの内覧会に集まった。そこにはカティアの品物が見当たらず、ヒエロニムズは突然、品物の中に偽物が見つかったと言ってカレンたちを足止めする。銃を向けられ、応援部隊の到着まで待てないためラウンドトゥリーとファティマが救出に向かう。銃撃戦が始まるが、何とか制圧しその場にいた全員を逮捕した。しかし、デュポンは姿を消す。カティアの品物は別の場所にあり、「ペンブローク」と書かれた8ミリフィルムだった。ケンジーとディークスは以前保護したローザと面会するため、難民再定住局に向かう。しかし、昨夜遠い親戚がローザを連れて退所したという。ローザの身を案ずるケンジーだったが、担当官から呼び出され、ローザが同郷の友達に預けていたものがあるという。ピラーという少女は、グアテマラのお守りを預かっており、ケンジーはピラーと親しく話すことにする。デュポンの自宅は今後も監視を続ける。ダーはもうそろそろキルブライドがLAを嫌っていないことを認めてはどうかと言い、DCに戻っていった。カレンはカティアのフィルムをチェックする。そこには、「高貴な乙女」の少女たちが一人の少女を殴り続ける様子が写っていた。観察者は何度も続けるように言う。「痛みは心の持ちようだ」という言葉に、カレンは自分も同じように何度も何度もブロックの組み立てをさせられたことを思い出す。キムという個性的なキャラが出てきたのは、キャサリンの初登場の回でしたね。だったらキャサリンに出てきてもらっても良かったけれども、サムがお休みじゃしかたない。そういえば、この2人はまだ交際しているのかな。サムの父親が言及されるのは2回めですね。いよいよ気になります。キルブライドが孤立感を強めているのか、意のままに動く人材が必要と考えたのか、局長がダーを送り込んだ。DCなんて、いつ裏切られるか心配しながら過ごしているのに、何でLAを嫌うんだろう。ラウンドトゥリーが気を使って、距離を縮めようと彼なりに親しみを示しているのに、キルブライドはお高く止まって、歯牙にもかけない。馬鹿にしているのか、差別しているのかとも感じられて不愉快な態度ですね。まあ、がんこな年寄だから仕方ないということなのかも知れませんが、無理をして居続ける必要を感じません。個性豊かなメンバーだからヘティでないとまとめられないのなら、もう誰が来ても難しいでしょうね。ちなみに、グルテンフリーの日本のフライドチキン「ピクニコ」というのは一体何?架空の店名かもしれませんが、衣に小麦粉が使われていないということかな。Church's Texas Chickenというのはあるようです。ケンジーとディークスは亡命を望んでいたローザのことを気にかけていたのですね。とりあえず引き取る親戚がいたということで、彼女の亡命は認められるかもしれない。ただ、犯罪者のデュポンが入国できるのに、なぜローザが施設に足止めされるのだろうか。これはもしかすると、ダニエラが訴えたいことだったのかも知れませんね。養子を迎えるというストーリーの背景に、守るべき立場の子どもたちが苦しめられているということを描いていくように思いました。さてさて、カティアの過去がカレンの過去を明らかにする。あの訓練はアナも受けたのかしら。あるいは殴る方だったりして。パンドラの箱が開けられた、ということで、さらなる混乱がもたらされそうです。
October 4, 2022
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今週も腹立たしい事件でしたが、途中で方向が変わってしまい、オチは予想できました。検察のカリシは安定していますね、堂々たる追及ぶり。マッチングアプリを使って、リサと出会ったヴェラスコは、リサが大酒を飲んで足元が危ないので自宅まで送っていった。リサは鍵を開けようとして、手伝おうとしたヴェラスコに「触らないで!」と反応し、姿勢を崩して階段から落ちてしまう。すぐに通報し、一晩病院で付き合ったヴェラスコはリサがPTSDだと判断した。オリビアはリサに話を聞くと水を向けると、会社のボス、ジャクソン・ライトとマッチングアプリでデートし、レイプされたという。ジャクソンは「ミスター・ライト」というマッチングアプリの会社を経営しており、自分も含め社員も登録して、リサとマッチしたのでデートした。社員もアプリを信じるべきというのがモットーで、リサはジャクソンの自宅に行き、強引に迫られたので逃げようとしたが、ジャクソンの方は面白がるかのように、押し倒してレイプされたという。もう二度とデートはしないとメールしたものの、ジャクソンには伝わっておらず「変な感じだったらごめん」という返事が戻ってきた。ジャクソンの今はなき妻と同級生だったクレスが会社のCFOで、リサに取っては後見人で話そうとしたが話せなかったという。オリビアは会社を訪ね、クレスに話を聞く。ジャクソンは交際関係が派手で、「独身のモテ男」戦略は会社のマーケティングの戦略にもなっているが、乱暴はしないという。そもそも、女性を危険から守るアプリで、会社は新たな出発をしたところだ。ジャクソンに話を聞くが、リサに関して真剣な受け止めはなかった。その時、クレスが記者会見を行い、ジャクソンのレイプ疑惑を非難し、CFOを辞任すると宣言した。そのせいで会社の株は大暴落してしまうが、カリシはクレスの辞任はタイミングをみて、女性2人がジャクソンを偽のレイプではめたのではないかと疑う。一方、ジャクソンもSNSのライブですぐさま反論し、事実無根だとクレスを非難する。クレスはSVUに、ジャクソンが女性に対してレイプをはたらいた証拠があるという。リサ以外にもアプリでジャクソンがマッチした女性が4人いて、実際にジャクソンとデートした後、すぐに退会していることを確かめた。カリシはクレスに協力を求める。4人の元会員のうち、2人についてはジャクソンを非難するメールを送り、リサと同じ返答を受け取っていた。もう一人はハワイへ旅行をプレゼントされており、口封じをされたと考えられる。いずれにせよ、3人はジャクソンを告訴するつもりはないという。それでも検察は起訴の意思を固める。ジャクソンもすかさず反論を行い、クレスがリサと組んで、会社からユーザー名簿やアルゴリズムなどを盗んだと非難する。実際、クレスは即時に新たなアプリの会社を立ち上げていた。カリシは検察側が及び腰になっていると懸念を示す。クレスには企業スパイの疑いが持たれるが、クレスはリサの立場を悪くしてしまったが長年築いてきたビジネスをジャクソンに食い物にされたと主張する。リサはレイプの訴えはクレスの辞任とは無関係と主張、クレスの辞任で金目当で訴えたと疑われたことを、クレスを非難する。クレスのオフィスにFBIの捜索が入ったことは、さらにジャクソンに攻撃する理由を与えた。しかしオリビアはリサは真実を話した、と信じる。成り行きに検察は罪状を軽くして起訴することも望んでいるという。さらにクレスが自殺未遂を起こしてオリビアらが対応して事なきを得るが、カリシは初めてSVUの刑事として証言するヴェラスコも心配だという。案の定、被告側弁護士はヴェラスコのSVUでの経験の浅さを突いてくる。リサに対してもジャクソンに襲われた時にも相当酒を飲んでいたなどと、ヴェラスコとのデートを重ね合わせてあいまいさを指摘する。クレスは証言できるまでに回復し、ジャクソンと会社を立ち上げたときのことを証言する。リサの被害を知った時、ジャクソンに確認せず一方的な主張を発表して辞任したことについては、クレスは彼の考えは分かっている、なぜなら自分もジャクソンにレイプされたと証言して、法定内はざわつく。カリシも知らなかったとして、休廷して事情を聞くと、最初は2人で亡き妻サラの悲しみを共有していたがジャクソンにレイプされ、その後会社には君が必要だと謝罪されたという。その時はジャクソンを信じたというが、さらにまだ言っていないことがあると、こっそりオリビアに打ち明ける。先程の発言は忘れるようにとの命令で、弁護側の審理無効は取り下げられ、裁判が再開される。カリシは証言席のジャクソンに女性への独自の考え方について追及する。アプリのデザイナーとして、キンキーなセックスなど、女性の望みは全て理解していると豪語するジャクソンに、亡くなった妻が離婚を望んでいたことについては知っていたのかと問う。ジャクソンは反応し、クレスもリサも嘘つきだと興奮し始める。女性はみな嘘つき、セックスで望むものと違えばレイプされたと泣く。そして妻に入れ知恵して会社を壊すなどとクレスを非難し、判事の静止を振り切り、言いたい邦題のジャクソンに法定内は騒然となる。カリシの策略にまんまとはまり、ジャクソンは第1級レイプ罪で有罪となった。クレスは娘同然のリサを巻き込むつもりはなかったという。イケメン刑事ヴェラスコがアプリを使ってデートする、ということで彼のストーリーかなと思いましたが、そこまででもなかった。リサの方はやや、ヴェラスコに惚れたかも知れませんね。しかし、SVUの刑事と被害者という関係で付き合うのは良くないでしょう、今はやめておくというのが正しい選択と思います。マッチングアプリでパートナーを選ぶことがどうこうというよりも、被告が女性に対して支配的で偏った考えである、しかも金があるので女性からも選ばれてしまう、ということが問題だったですね。全く共感性がないんだな。アプリでマッチしたんだから何しても良い、デートは地雷原、無茶苦茶です。でも、亡くなったサラについては、彼なりに愛していたのでしょう。その妻の友人だったクレスとは複雑な感情があったのかもしれませんが、とにかくそんな人間がCEOで居続けるのは危険ですね。クレスがリサのゴッドマザーだった意味がよくわかりませんが、それならなおさらリサの気持ちを汲んで慎重に対応すべきだったと思います。まあ、そこに自身も被害者だったという事情が影響したのでしょう、オリビアもピンと来るべきだったかも。アマンダは自分のママが2週間以上はギプスをしなければならず、お手伝いに行って大変だ。その話はカリシのママから聞いたということなので、お付き合いはうまく行っている感じですね。オリビアの世話をする人が最初に倒れるなど、とても身近な発言があって、みんな身にしみて日頃からそういう話をしているのでしょう。カリシはさっそくアマンダの応援に行くという。「It really does take a village」て、良い言葉ですね。アフリカのことわざらしいですが、子供を育てるにはコミュニティ全体が関わっていくべきだという、昔の日本もそういうところがあったでしょうね。
October 3, 2022
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今シーズンはレッドの夢オチだったというはないでしょうね。(笑)レッド、何でわからないのかー!と、視聴者をやきもきさせるのが手かな。レッドは金庫を注文したのがキャプラン(ケイト)だと聞き、信じられないとマーヴィンに話す。仮に生きていたとしても、愛していたリズを殺すためにヴァンダイクを送り込むなんてありえない。あるいはレッドを殺すのが目的だったのか。とにかく、まずはケイトの妹に会って話を聞くことにする。モーリーン・ローワンは証人保護プログラムで、別人として身を潜めていた。レッドはケイトがポトマック川に身を投げた時、詳しいことは言わずにモーリーンに死を告げた。実は生きているかもしれないというと、困惑し、困っていても自分に連絡はないだろうという。ただ、もう一人ケイトのために訪ねてきた人がいた。それはケイトの恋人クララ・ムーアで、ケイトを師だと言っていたが、2人が愛し合っていたのは確かだという。レッドは新たなリスト者として、ラズロ・ヤンコビッチの名をクーパーに告げる。ラズロの父親マルコは世界でも有数のLSDのディーラーで、かつてブラックリストに載っており、レスラーが殺した。ラズロは父の仕事を受け継ぎ、合成ドラッグを開発研究していウォレス・エイヴリーのラボを襲い、9人を撃ち殺した。自分の商売の邪魔になると考えたからで、ラズロ自身も液体LSDに溺れ、脳にダメージを受けライオンの幻影が見えているという。詳しい理由は説明されず、アラムはエイヴリーのラボを捜索することをチームに命じる。レスラーはタイソン・ラクロイの自宅の捜索令状を入手し、クーパーと向かう。アラムは上司となり、人事評価に追われることになった。エイヴリーは自らを医療の未来予測者だと表し、幻覚剤を治療に使う事を研究し、販売も考えていた。今朝は新しく作ったラボの初日で、ミーティングが行われていたが、襲撃され従業員を殺された。自分は身を隠したため、犯人の顔を見ていないという。鑑識は研究室の分厚いアクリルガラスにめり込んだ銃弾を回収する。銃弾から、仮釈放中のセバスチャン・グラハムの指紋が採取され、身柄を拘束する。パクは自分に関する評価で、体調面の問題については大丈夫だと書いてほしいとアラムに頼む。激しい頭痛はなくなってきており、もし不安面が指摘されると現場に出られなくなる可能性がある。アラムは考えてみると答える。ラクロイの自宅からは、レジナルド・コールとの関わりを示す証拠が見つかる。ラクロイとコールはIT長者のスタンフォード・マーチを監視していたようだ。彼もクーパーと同じく、コールに脅されていたのか。グラハムを捕らえ、エイヴリーの部下を殺した容疑で尋問する。ラズロの組織「オロスラン」は、マルコが仕入れた原料で麻薬を作っていた。その中心人物がエイヴリーで、エイヴリーはオロスランを去り、表社会で麻薬を製造して売り捌くことを狙った。倒すのなら、ラズロではなくエイヴリーだ。デンベは捜査情報をレッドに流し、姿を消したエイヴリーを情報屋のロヘリオに探してほしいという。クーパーとレスラーはマーチに面会し、コールから脅されていた事実をつかむ。マーチは息子の子守だった女性から、性的暴行で告訴されたが、内容がデタラメで地元警察も告訴状を受理しなかった。すると、ラクロイが女性の弁護士だと名乗って現れ、守秘義務を条件に150万ドルを支払えと要求してきたという。マーチはしかたなく支払ったが、金の流れを追ってくれという。ロヘリオからエイヴリーの居場所を聞き出し、レッドはFBIに知らせずに直接エイヴリーに会う。レッドの目的はクララ・ムーアと連絡を取ることだが、クララはラズロの専属「掃除人」で、連絡はラズロ本人しかできないという。レッドはラズロを呼び出し、エイヴリーを引き渡すように見せて一芝居打つ。ラズロはエイヴリーがいなくても、海外からブツを輸入することができる。レッドは港のセキュリティは自分の子分が押さえているので、今後の安全な輸送を保証しようと持ちかける。そこでエイヴリーが騒ぎ出したのでレッドはエイヴリーを撃ち殺す。ラズロは憤慨しながら、後始末を自分の掃除人に任せると言って去ってしまう。レッドはエイヴリーに死んだふりをさせており、海外に逃がす約束をし、デンベにはラズロが港で物を受け取るので監視しろと報告する。アラムは考えた末、自身の健康についてはパク本人が書くように告げる。レスラーはマーチの被害を訴えた女性と話し、ラクロイとコールの存在は知らなかったという事実をつかむ。どうやらコールが被害を訴えるも立件できなかった事件を探し出し、ラクロイが勝手に弁護士を名乗って金を脅し取るという詐欺を行っていたようだ。その話を聞いていたクーパーは、それではリズを殺し自分をはめようとした黒幕に至らないと、いらだちを見せる。ラズロの命令で部屋にクララが現れ、レッドにあなたがケイトを殺したという。レッドは誤解を解こうとし、ケイトが生きている可能性があるというと、クララは驚く。その反応の真相を暴くため、レッドはブリムリーを呼んでクララに吐かせようとする。港で荷物を受け取りに来たラズロをデンベ、パクらが待ち構える。取引が行われため、SWATが突入するがラズロが逃亡してパクがコンテナの中に追い詰める。その際、もみ合って暴発した銃の音と目に入った日光でパクはパニック発作を起こし、ラズロを取り逃がしてしまう。パクは正直に健康面の懸念事項を記し、アラムに現場を離れることもしかたないと告げる。レッドはラズロがレッドに頼るため、マーヴィンに連絡したと、クーパーに報告する。クーパーはケイトが生きているかも知れないと聞いて驚くが、ブリムリーはクララは本当にケイトが死んだと思っていたという。ただ、2日前ケイトが書いたメモが部屋にあり、説明したいことがたくさんあると、呼び出されたという。レッドとクーパーは今すぐにその場に向かうことにする。待ち合わせの建物の窓際に、ケイトによく似た女性の姿があった。ウィーチャは部下を連れて建物に突入するが、待ち伏せされ「罠だ」という言葉を残し、建物が爆破される。predictableな展開だ。ウィーチャがクーパーとレッドを車の中に残して、突入するのが何だか変だと思ったら。今シーズン、ブリムリーが大活躍ですが、レッドは自分の洞察力や勘が信じられないのかなあ。いちいち他人の意見を聞かないと決断できないのでしょうか。まあ、デンベがそばにいないので支えがクーパーになってしまっている。同病相憐れむですね。マーヴィンもクーパーも、キャプランが生きていたとしたら、なぜ今姿を表すのかという。仮に、仮に生きていたら、リズが死んだ直後に姿を見せないとおかしいでしょう。レッドはキャプランとはhistoryがあり、結果的に死なせた事を悔やんでいるということで、物事が見えなくなっているのでしょうか。ロヘリオにレッドが市民権のテスト対策をしているシーンはいつもながらのレッドでしたね。20年間かけて、やっとチャンスが訪れた、ということはなかなか難しそうですね。テストで落ちたら、次にチャンスが巡ってくるのかしら。12/20問なら、楽勝そうですけど。一方、パクの後遺症問題は今後の展開に影響を与えますね。現場に出られなかったらチームにいる意味がないならば、辞めるしかないでしょう。あるいはこのチームにいることが大切だという気持ちになるということかな。それにしても、先シーズンまではデンベとパクが隣り合って座るシーンなど、考えられませんでしたね。レスラーは珍しく荒ぶるクーパーに「ハロルド」と呼びかけ、「僕たち全員必死なんです!」という。若手がしっかり育ってきているなあと感慨深いです。次週は大騒ぎになりそうな予感です。
September 28, 2022
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メインがサムの潜入捜査でしたが、並行してチームが別の捜査を遂行し、内容盛りだくさんでした。単独行動のカレンは相変わらずですね。ゲストでサムのシールズ時代の友人は、リアルの元SEALのメンバーだそうで、リスペクトを感じましたね。かねてからNCISと合同捜査を行っているハミルトン捜査官が、ATFの汚職捜査官の捜査中、相棒のリード捜査官を殺され、サムを頼ってきた。リード捜査官は、情報提供者との取引後殺され、駆けつけたハミルトンに「ヴァンダー」という名前を言い残した。パーシー・ヴァンダーとはサムが「スイッチ」という偽名で潜入捜査をしていた時に、すっかり気に入られ、師と呼べる存在となっていた。今も身元はバレていないと思われるが、サムにとって思い入れのある相手だった。リードは汚職捜査官の名前が書かれたノートを、マフィアの農園主の息子ルークから買い取った。ルークは取引成立後、すぐに立ち去ったことがわかっている。サムはヴァンダーに会うために、最近縄張りを荒らしている韓国系の暴走族からブツを略奪することにする。「スイッチ」として、ギャングの前に姿を見せたサムはハミルトンの助けを借りて、鮮やかに彼らからブツを奪い取る。ハミルトンはサムに、相棒を殺されたのだから、ヴァンダーには容赦はしないと念を押す。海軍特殊コマンドと関係のある、民間の航空宇宙技術者が機密扱いの設計図をダウンロードして姿を消した。ライアン・ローグは武器商人のアマンタスと通信を繰り返していたことから、NCISに協力が求められた。アマンタスは多国籍犯罪組織「オムニ」の幹部ヘンリク・ヴクサンと連絡を取り続けており、ヘンリクはケンジーとディークスが逮捕し、現在LAで保護観察中だという。さっそく、今は不動産業を営むヘンリクに会いに行く。まっとうな仕事をしているというヘンリクだが、オムニから顧客の情報を得ていることは追及されたくない。ヘンリクは家を探しているというアマンタスをケンジーらに紹介する。ローグが市内でATMで金を下ろしたことがわかり、さっそく身柄を確保する。しらを切るローグに、キルブライドはラウンドトゥリーの前で、尋問の極意を披露する。経験豊富なキルブライドの作戦で、アマンタスの名を出すと、ローグは設計図をダウンロードしたことは認めるが、家族を脅されしかたなかったという。たった一人の身内で父親はミネソタの介護施設にいると言ったので、キルブライドは嘘を暴く質問を投げかける。アマンタスはローグを脅したことななく、逆にローグが金欲しさに設計図を売ると持ちかけてきたという。しかしプロは知らない人間とは取引しない。闇サイトでローグが設計図の買い手を探しているので、確認するようにいう。マリーナのクルーズ船で、ヴァンダーはメキシコで新しいビジネスを立ち上げていたというサムを歓待する。適当に話を合わせていたサムが、リードが手に入れようとしたノートのことを口にすると、ヴァンダーは「お前も警官か」と身構えた。ヴァンダーはスイッチに裏切られたと銃を向けるが、サムはまだ選択肢はあると言ってヴァンダーに銃を手放すように命じる。外部からはハミルトンがヴァンダーを狙撃しようと狙っており、サムはヴァンダーにキャビンの外に出ないように叫ぶ。しかしヴァンダーはサムの静止を振り切り外に出ていく。ヴァンダーはハミルトンに狙撃され死亡した。船内捜索したところ、リードが手に入れたノートがヴァンダーの寝床から見つかる。事件は片付いたが、サムはヴァンダーの存在が単なる潜入捜査での「師」以上だったという。カレンは休みを取り、ある女性を監視していた。その女性はカレンがかつて里子として世話になった人で、とても良い関係だった。しかし、この家でカレンは新たな道に送り出されたのだった。迎えに来た車の中にはヘンリエッタがいた。カレンはヘティに記憶を消されたのでしょうか。催眠術かなにかと使って、あるいは「ブラックリスト」のリズみたいに。ウィルソン夫人はとてもカレンを愛していて、穏やかなな親子関係を築こうとしていたのに、泣く泣くカレンを手放したのですね。それがまたカレンにとって、ヘティ憎しの炎に油を注ぐことになるわけだ。今回はサムとハミルトンという、暑苦しいオヤジのコンビが復活し別のドラマになっていました。アクションと仁義を意識しているのか、スローモーションを使って、裏切られたヴァンダーもサムを息子のように思っていたという、エモーショナルな展開。キルブライドがサムに「スイッチ」の業績を評価した上で、捜査対象への思い入れを懸念した。キルブライドはラウンドトゥリーにも、得意げに尋問方法を伝授し、こちらも何だか親子関係みたいにみえて、キルブライドの株が上がったように見えました。原題は「善意」や「誠意」と訳すようですけど、相手が喜ぶことをして信じてもらうというようなニュアンスがあるみたい。だから、仕事の一つとはいえ、その仕事を成功させた礎を作ってくれたヴァンダーを死なせることは、さすがにサムには堪える。さあ、この経験がサムの今後に影響するのかどうか。「スイッチ」のキャラももう使えないでしょうね。しかし相変わらずファティマが司令塔として、人一倍働いている印象で、ケンジーとディークスは2つの現場をいつもの笑いで埋めている印象です。金曜日の冷えたビール、という歌だけであれだけ盛り上がるのはこの2人ならではですが、今回はその上を行く、おしゃべりなヘンリクのシーンがありました。ヘンリクて、ずいぶん前の登場で当時の印象はすっかり忘れましたが、ケンジーとディークスは少し楽をしたのでは?もしかすると、今後キルキンみたいな情報提供者になるのかしら。
September 28, 2022
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