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番外編のような、いつもと違う回でしたね。でもフィンの掘り下げかと思っていたら、意外にもマンチを偲ぶエピソードでした。謎なのが、放送されたのがリチャード・ベルザーが亡くなる直前で、たまたま偶然だったということなのかな。いずれにせよ、印象に残る回でした。フィンが今年のハーレム・ハート賞を受賞して祝いのパーティがあった。酔ったためオリビアに自宅まで送ってもらうが、部屋に入ったフィンは侵入者の男に銃を向けられる。思いつめた様子の男は23年前に未成年でフィンに逮捕され、その後ひどい目にあったと訴える。フィンはすぐには思い出せなかったが、麻薬課にいたとき、17歳のアイバン・”ダッチ”・ヘルナンデスという男を合成麻薬の販売目的所持で逮捕した。その際、フィンと相棒が暴力的な逮捕の仕方をした。ダッチは肩を脱臼して体を自由に動かせなかった。謝罪するフィンに、ダッチはフィンがSVUにいることを知り、ここに来たという。興奮するダッチをなだめながら、何があったのか話してほしいというと、ダッチは拘置所で独房に入れられ、そこでいきなり入ってきた「クリームチーズ」のような男にレイプされたという。犯人は焼いたペーパークリップでダッチの胸に「H」の文字を焼き付けた。どうやら看守は犯人とグルだったようだ。フィンを偽善者呼ばわりするダッチだったが、銃に弾はこめられておらず、フィンは何を求めるのかと問う。ダッチは胸のマークのせいで、刑務所で集団レイプの被害者となったという。ある時は貸し借りの対象となり、売られ交換された。フィンは同僚のブルーノを呼び、捜査を始めると告げる。まずは23年前にダッチが逮捕されたときの看守の写真を見せ、犯人に便宜をはかった者を特定するよう求める。ダッチが指摘したのは、現在看守長になっているピート・ライアンだった。フィンとブルーノは深夜にライアンの家を訪問し、1999年当時の看守を特定したといって上がり込む。ダッチの名前を挙げてレイプ事件について質問するが、ライアンはダッチのことは覚えていないという。クリームチーズに独房のカギを渡したこともなければ、レイプ事件も無関係だ。その会話を妻のパティが聞いて、フィンらに帰ってくれと声を荒げる。フィンとブルーノはダッチと共に、その後ライアン家を監視し、パティが一人で深夜に出かけて行くのを追跡する。パティが向かったのは依存症患者のリハビリ施設で、フィンはここでオリビアに報告し協力を求める。深夜にも関わらずオリビアが到着し、フィンと2人でリハビリ施設で聞き込みを始める。ライアンの妻は施設の住人の男に面会にしていた。その男はオリビアたちが聞き込みを始めたころに、施設から脱出しブルーノが追いかけるが逃げられてしまう。ダッチは取り逃がしたブルーノを批判し、パニック発作のような状態となる。フィンは興奮して自暴自棄になるダッチに、君には生きる目的があるはずだという。ダッチには娘がいたが、自分を恥じて面会を許さなかった。逃亡した男はバージル・ハットンとわかる。しかし、ダッチはハットンの顔写真をみて、犯人であるとは特定できなかった。当時の記憶があいまいなところがあり、100パーセント確かさがなければハットンに対して逮捕状を請求できない。フィンはブルーノにかつてのパートナー、マンチとの共通点を見る。カリシを呼び、ライアンにレイプの手助けをしたかどうか追及を始め、ライアンとハットンが幼馴染で同じ高校に通っていた事実を突きつける。ライアンは刑務所内を仕切るのに体の大きい強面のハットンを頼ったと認める。ハットンは刑務所内で「ハングマン」と呼ばれており、ダッチの胸の「H」のマークの意味が判明した。ライアンはハットンとは連絡が取れないと言い、行きつけのバーに隠れているかもしれないと明かす。ダッチがハットンを特定できれば令状を取ることができるが、オリビアは暗闇で逃げるハットンを目撃したダッチがパニックになったのは、トラウマは頭より体が覚えているせいだと主張する。それでもカリシは逮捕する正当な理由が欲しいというため、バーに隠れているハットンを消防がガス漏れの疑いで外に追い出し、それをダッチに確認させることにする。なかなか思い出せないダッチのためにブルーノがハットンに接触して、ライターの火を借りることで顔を認識させた。ダッチはバンの中から出て、ハットンに食らいつく。フィンはダッチが口にした「ダッチ・ティアーズ」というガラス細工の話をして、ダッチを落ち着かせる。ハットンは第一級レイプ罪に問われることになる。ダッチは銃の不法所持で保護観察処分になるだろう。オリビアは一晩で事件を片付けたフィンの手柄をたたえる。フィンはダッチの娘を呼び親子を再会させる。このエピソードが放送されたのが2023年の2月16日、リチャード・ベルザ-の死去が報じられたのが2月19日なので、マンチの追悼エピソードではないのですが、それでも冒頭のパーティではみんな黒っぽい服装であれ?と思いました。それならロリンズもフィービーもいてほしいですが。フィンの過去を振り返るときにマンチの名が出るのは当然で、6歳の時に母親が殺されるのを目撃しただとか、そんな話があったかなという掘り下げでした。オリビアがフィンに感謝して、過去に何があっても未来に向かって善いことをし続ける姿勢を評価している点、こればかりは最も長く共演している同僚としての本音、最大の賛辞なのだろうなと思いました。ダッチからも良い父親なんだろうと指摘がありましたが、これもフィンを語る上ではケンとの関係は欠かせない。それにしても、先週のヴェラスコの話題はどうなったんだろうと気になります。もう、ブルーノが後釜に座るのが決まっているのかなあ。確かにブルーノも被害者の気持ちに寄り添うことができる奴ですけどね。でもマンチに似ているというタイプを後釜に据えてしまうのは、あまり工夫がないかな。犬の名前みたいというのは面白い。このエピソードはフィンのキャラクターを味わうだけでなく、ゲストのダッチ役の俳優さんの切羽詰ったリアリティある演技が見ものでした。自分が犯罪を犯したのがきっかけではあるが、その後の過酷な人生を生き延びてきたこと、今も過去の出来事に捕らわれていることなど、SVUでいつも描かれていることですね。一晩で犯人を捕らえたというのがすごいですが、ダッチと娘の再会も仲立ちするなど、最後までフィンが大活躍でした。普段からそれくらい働けよ、と言いたくなりますけど。(笑)タイトルのダッチ・ティアーズは初めて聞きましたが、強さと脆さを併せ持つ被害者の状況を表現していましたね。
August 14, 2023
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『バタフライ効果』いつものように楽しみましたが、最後にあれれ?という感じでしたね。後半の大きなストーリーの伏線かな。メインの事件は「ブラックリスト」を思い浮かべましたね。結局バタフライ効果は何だったのか。ショッピングモールの新兵募集センターから緊急通報があったものの、すぐに途切れてしまい、地元警官が訪れると、人が倒れているという。しかしその警官も中に入ったきり出てこない。何かの毒が巻かれたと判断した警察は客を避難させて封鎖すると応援を待った。NCISはバイオテロの可能性もあると考え、防護服を着て中に入る。ボグス大佐とシーアン兵曹が倒れていたが、脈はあった。ナイトが地下駐車場に降りていくと、さらに7人が倒れており、ここが汚染源と見られる。バンの近くに空のボンベがあり、ガスが巻かれたようだ。もう一人女性が倒れていたが、息を吹き返す。結局発見された被害者は全員意識を取り戻し、病院で手当を受けるが、今のところ症状がなく、何の化学物質が巻かれたのかわからないという。未知の物質によるテロ攻撃のテストとも考えられ、関連機関は懸念を示しておりヴァンスは捜査を急ぐよう命じる。しかし、ケイシーは巻かれたガスは牛に使われる鎮静剤で、本来は液体を注射するが、エアロゾル化するのが難しいという。地下駐車場にカメラがなかったため、NCISが被害者たちから話を聞く。ほとんどが急に意識を失ったため、何も見ていないというが、最後に発見されたドロシー・クィンランは男が2人、白いバンに乗って走り去ったと証言する。また建設業者のジョージ・バーローは腰に着けていた鍵と携帯がなくなっているという。ジョージはDCの豪邸に水槽や噴水などを設置する仕事をしており、顧客は有力者や裕福な家庭など、狙われやすい人々がいることがわかる。NCISはすぐに関係者に警戒するよう連絡するが、もし彼らがターゲットなら絞り込む方法がわからない。ナイトの父親が自転車事故で骨折したという連絡が入る。NCISの極東支局にいる父親は腕を複雑骨折し手術を受けたが、様子がわからず心配だ。妹のロビンはこれから東京に向かうという。ヴァンスは特別に連絡できるようにするというが、ナイトは断る。ケイシーがジョージの車を調べ、犯人がこの車を狙ったのが確かだという。ボンベに繋いだホースが外れて、ガスが駐車場に流れ出してしまったことが真相のようだ。犯人は始めからジョージの持つ鍵と携帯を狙っていたのだろう。ガスの制御装置に毛包が見つかり、DNAを検索すると、フィリップ・ルグランという窃盗犯のものとわかる。FBIが指名手配しており、各地で豪邸を狙い説得を繰り返していた。マクギーはジョージの顧客に警告を続けることにする。その中にはコンスタンス・ミラー上院議員がいて、議員は現在海外訪問から帰還中だが、自宅のメイドと連絡が付かないことがわかる。NCISがミラー議員の自宅に突入すると、ガスが使われてメイドが倒れており、書斎の金庫の前で開けようとしている人物がいた。今朝の被害者ドロシーで、彼女がガスを使ってジョージの鍵と携帯を盗み議員の自宅に不法侵入していた。共犯者はルグランかというと、ドロシーは父だという。その父が誘拐され、ミラー議員の金庫からハードディスクを盗まなければ殺されるというので、NCISはドロシーの言葉を慎重に判断する。ルグランは化学の教師だったがいつの間にか泥棒になり、キャンピングカーで生活するようになった。ドロシーは奨学金を返すため、父に協力することになったが、同じ泥棒でも金持ちから必要最低限しか盗まない、人を傷つけないというルールがあるという。しかし、そのためにガスを使って人を眠らせるのは矛盾している。先週親子を雇いたいという人物からメールがあり、一旦は断ったものの、ルグランが行方不明になり、ミラー議員のハードディスクを盗まなければ殺すと脅された。その連絡は今朝倒れた時に持っていた携帯が壊れてしまったので、今はどうなっているのかわからない。マクギーが携帯を補修すると、確かに犯人からの脅しのメールがあった。使い捨て携帯なので相手の情報がない。ルグランのキャンピングカーには争った後があり、ドロシーの供述は正しいことがわかる。NCISは犯人との取引に応じるため、ミラー議員に直接ハードディスクを提供してもらうよう頼む。しかしハードディスクの中身はごく普通の日常的な写真ばかりで、旅行や休暇の思い出など犯人が欲しがる理由がわからない。手術が成功したはずのナイトの父親が合併症を起こして意識不明となったという連絡が入る。緊急手術が行われナイトは東京に行くという。犯人からの最後のメールで時間切れを思わせる状況となり、NCISはドロシーを信じてハードディスクをドロシーに託すことにする。犯人から取引場所の指示があり、ルグラン親子が盗んだものを保管している建物に向かう。ナイトは東京には行かず、任務をやり通すという。父ならそうするはずだ。ドロシーが親子の作業部屋に入ると、メモがありNCISに「すぐにここに来て!」と叫ぶ。マクギーらが到着するとドロシーの姿はなく、メモには「NCISを消せ」と書かれてあった。現場にはカメラが仕掛けられ、犯人はこちらの動きを見ていたようだ。その時ボンベからガスが出ているのに気づくが、ナイトたちは倒れてしまう。ドロシーに犯人から連絡があり、ロッククリーク公園のハイキングコースに向かう。ルグランは怪我をしており、姿を見せたのは今朝地下駐車場に倒れていたビリングスだった。ハードディスクを渡したドロシーに、ビリングスは用済みだと銃を向けるが、ドロシーも監視されているのを知って鎮静剤ではなく、単なる圧縮空気を使ってNCISが倒れるのを偽装していた。背後から現れたNCISにビリングスが逮捕されるが、身分が特定できず、ロシアのスパイの可能性があった。ロシア大使館から身柄を引き渡す要請があり事情がわからないが、ケイシーはミラー議員の写真の中に知った顔がるという。ロシアからみのスパイでデライラの助手だったエヴリン・ショー、パーカーの元カノの息子が交際していた少尉の両親、レネーとジョン・ワッツ。彼らはミラー議員の選挙活動でボランティアをしていたという。短期間で4名のロシアのスパイとなると、慎重に調べなくてはならない。ドロシーは父と共に刑務所に行くことになったが、ナイトに礼を言う。父親の命を救うことができるのなら刑務所も厭わない。ジミーが東京の病院に連絡をして、ナイトの父親の病状について確かめた。創傷ボツリヌス症で、転んだ時の傷から胞子が入ったという。峠を超えて父親本人からナイトに電話があり、胸をなでおろす。パーカーの影響を受けた部下たちが、ハクトウワシの巣を観察している。トーレスなどは精神衛生に良いかもしれませんが、バタフライ効果との繋がりがわからん。お悔やみのビリー・マックさんはクルーなのかな、この緑色のコスチュームは聖パトリックスデーの出で立ちでしょうか、アイルランド系の方なのかも。ナイトの父親もNCISの捜査官というのは初出でしょうか。現役なら年齢的にはかなり年がいっていると思われ、いずれ出てきてくれるのかな。本当に東京ロケをやって欲しいです。ちなみに、自転車で竹林に突っ込むて、どういうイメージ?東京でそんな場所があるのでしょうか、非常に珍しいボツリヌス症にかかるとか、どういう日本のイメージを持たれているのやら。気絶させるガスを使うのはかなり悪質な犯行ですね。まあ、泥棒そのものが悪質ですが、お金持ちから盗むのを許されるというのは、言い訳でしかない。父もドロシーもFBIの指名手配犯ということなら、刑期は相当長くなるのじゃないでしょうか。その特技を活かして協力者になるとか、それこそスパイになるとか、これからの人生を考えてほしいですね。ミラー議員はパーカーに興味があるのか、電話が番号まで渡していましたが、これはロシア疑惑とは関係ないですよね。パーカーのモテ伝説がこれから始まるということか。キラーアイテムのペイストリーで「ヴァレーキニ」というのは、ウクライナのダンプリングの種類のようですね。これもロシア疑惑と繋がると考えるのは穿ち過ぎか。
August 11, 2023
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タイトルを見て気が付きました。次が記念すべき200話か。だからか、以前の顔ぶれが続々と出てくるのかなと思いました。パナベイカーが再選ための演説集会を野外で行っている時、何者かに発砲され、護衛のアイヴスが撃たれた。セキュリティをくぐり抜けてどうやって犯行に及んだのか疑問だが、襲撃の直前に2人の護衛アイヴスとウィルの銃と無線機がなくなっていた。レッドは聴衆に紛れ込んだスリの集団「フォー・ガンズ」が盗んで、それを真犯人に渡したという。まずはスリ集団を追えというので、クーパーが捜査を始める。クーパーは「友人」であるパナベイカーのために、自分が護衛につくと申し出る。昨年殺人容疑などでやばかった時にパナベイカーに助けられた借りを返すつもりだという。パナベイカーはそれはレッドが脅したからだと答える。レッドは古書屋で貴重な本と交換で、ヴィクトリア朝時代に装丁された本を求める。装飾をヒ素で装丁されており、カバーを外すと人体に害が及ぶ本だ。レッドはカバーを外したその本を刑務所のロバート・ヴェスコに送る。演説会場の周辺を捜索した結果、ゴミ箱から盗まれた護衛から盗まれた銃と無線機が見つかった。「フォー・ガンズ」は慎重に指紋などの証拠を拭き取っており、辛うじて親指の半分だけを検出できた。しかしそれでは容疑者を絞ることはできない。レッドは以前リズに埋め込まれた発信機を分析させたハービーを呼び、指紋からDNAを検出させる。指紋の主は犯罪者クェンティン・ドッドのものとわかる。居場所はわからないが、ドッドは高級腕時計に目がなくDCで一仕事を終えた後、高級腕時計のオークション会場などに出没する可能性がある。レスラーが偽の時計を身につけ張っていると、まんまとドッドが現れ腕時計を盗もうとしたため逮捕する。しかし、ドッドは法律などに詳しく、パナベイカー襲撃のためにスリ集団を雇った人物の名前を吐かない。やむなくレッドに任せ、ブリムリーに商売道具の腕を切り落とさせると言って脅す。ドッドはスリの仕事をしている時に、その様子を撮影していた男に脅されて彼のイカれた計画に協力させられることになったという。男のオフィスに踏み込むと、国旗が逆さまに飾られており、壁には前大統領との写真などが飾られていた。どうやら変装の達人らしく、その写真を集めて本来の顔を特定することにする。男は元シークレットサービスで23年勤め上げたルーカス・ロスで、定年を1年残して辞めていた。シーヤはロスが書いた文章を見てシリアルキラーの字に見えるという。レッドはフォー・ガンズのメンバーを集め、仕事を依頼する。パナベイカーは対立候補と討論会に出席すると譲らないので、レスラーが同行することになった。その会場にロスが変装して侵入し、非常ベルを鳴らした。パナベイカーは護衛のウィルと共に脱出口へ向かうというが、レスラーは同行を断られる。会場は古い劇場でロックダウンとなり、レスラーはロスが元シークレットサービスであることから、脱出の手順を知っていると気づく。FBIが会場を捜索するが、その間にパナベイカーとウィルがロスに捕らえられた。ロスは3Dプリンターで作った銃を持ち込んでおり、パナベイカーとウィルを小部屋に閉じ込める。シーヤはロスの文章の中に、パナベイカーの名前は出てこない代わりに、ウィル・ストリックランドの名前が何度も出てくると報告する。ロスの標的はウィルだったのか。すきを見てパナベイカーが隠し持った銃をロスに向けると、ロスはこれを聞いてほしいと携帯を出す。それは対立候補が収賄容疑で令状が出るという話題をパナベイカーがウィルにしたもので、ウィルが密かに録音していた。ロスは上司であるパナベイカーを裏切り、この情報を流すことで対立候補が証拠隠滅などの時間を稼ぐ事を目論んだわけだった。ロスは銃をウィルに向けたままで、パナベイカーはロスを撃つ。FBIが踏み込むと、パナベイカーはロスとウィルを逮捕するようにいう。ヴェスコはレッドの本で体調を崩し、病棟房にいた。そこにフォー・ガンズの面々が侵入し、ヴェスコを脱獄させる。ロスはシークレットサービスの心得として、何があっても警備対象を守らなければならないという。感情は切り離して、身を挺して対象を守る。ウィルはそういう意味でこの仕事を汚した。しかし、パナベイカーは議員として不適格だ。ロスはウィルのことで上司にも報告しようとしたが、もみ消され自分は闇に葬られたという。スキャンダルや秘密の漏洩は国家を危険にさらすから葬られるのだ。だから公然とパナベイカーの護衛を撃ち、真実が明らかになるように仕組んだ。それしかシークレットサービスの信念を取り戻す方法はない。パナベイカーは窮地に陥ったと思われたが、護衛が逮捕され対立候補も事件に関わったとして情報が暴露されることになる。ついでに暗殺未遂までとなると、相手はこれで終わりだ。巷ではパナベイカーが「拳銃シンシア」として話題になっている。これで再選も間違いない。ヴェスコはレッドに自分は客なのか、囚人なのかという。もちろん客だというレッドはヴェスコに「宝島」の本をプレゼントする。フォー・ガンズは次に仕事を頼む時のために、追跡装置入の腕時計をドッドに盗ませてある。レッドがNYを拠点にするのは、そもそも撮影をNYでしているから経費削減のためかなと思ったりしますが、レッドのうんちくを披露するネタが増えるという風にも見えますね。今回のニューヨーク市公衆浴場の話もほー!というトリビアでした。こんな記事もありました。とりあえず、レッドの住処はそこらしい。クーパーのチームはDCにいて、自分たちでどうにもならない捜査は簡単にレッドに回す。存在していないチームなので捜査も何をしても良いというわけです。とはいえ、距離は飛行機で1時間半くらいですから、クーパーが気安く呼び出すなというのもわかります。ブリムリーとかハービーとか、あれはレッドがDCに出張してきているのでしょうか。イケメンのドッドは「スニーキー・ピート」のジュリアの旦那ですね。チーム「ガンズ(イェディッシュ語で泥棒)」の仕事ぶりは漫画チックでいかにもレッドの雰囲気に合いそうです。ヴェスコを脱獄させたのは、ウージンと戦うためというよりは、一人の道行が寂しいからという感じかな。この人と組むと楽しい事が多いですから、期待ですね。それでもいくら一人とはいえ、プライベートジェットを利用するのに馴染みのスタッフがいるでしょうけどね。脱獄させるのにわざわざ「オリバー・ツイスト」を持ち出して、あれは少年にスリを教え込む話じゃないか、などとニヤリとさせますね。ちなみに、本とヒ素というと「薔薇の名前」を思い出します。パナベイカーの選挙でポロッと喋った事が相手側にプラスになるかと思いきや、妙に志の高い元シークレットサービスの男に救われた。悪運が強い女ですが、自ら銃で決着を着けたところなど、さすがレッドとやりあっているだけのことはあります。ただし、彼女は議員にふさわしくないとはどの観点からなのでしょうね。具体的に語ってほしかったです。
August 10, 2023
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LAシリーズらしくない、サイエンスの話題で戸惑いましたが、最後はいつものパターンで楽しませてくれたかな。最終シーズンですが、いろいろなテーマがありますね。ディークスが出てきたらケンジーがお休みというのが気に入りませんが、まあ良いか。海兵のエディ・ハンソンがパジルスティック訓練の途中に倒れ、重度の発作を起こした。病院に運ばれたが昏睡状態で臓器不全を引き起こしている。何かの強い免疫反応と見られたが、アデノウィルスが検出され、風邪の症状がない上にウィルスにゲノム編集酵素CRISPR-Cas9を運んでいることがわかった。つまり、何者かがウィルスを細工してCRISPRを運ばせようとしている恐れがある。海兵からそれが見つかったことで、国防長官や統合参謀本部がどういう経緯で事態が生じたのか懸念を持ったため、NCISが捜査することになった。ディークスはローザが風邪を引き、ケンジーが研修で不在のため、近所に住むロベルタに看病を頼む。キルブライドは事情を知らないで、ディークスが遅刻を繰り返す事を叱責する。ハンソンの体には注射痕があり、遺伝子治療のために無害なウィルスを注射したと見られる。しかし何を治療しようとしたのか。遺伝子編集そのものはオンラインでも注文できる技術だが、それなりに知識が必要だ。ハンソンの上官によると、ハンソンは肉体的に強くなく苦労していたという。ハンソンは同室のジェームズ・ウィリアムズと仲がよく、2人で良く車で出かけていた。倒れる前夜も外出したというので、ウィリアムズに話を聞くことにする。ハンソンは重体で、母親が見舞いに来た。ディークスとラウンドトゥリーがハンソンの行動や人となりを聞く。ハンソンは毎週土曜日に必ず母親に電話をしてきて、良く話をしているという。夫も海兵で戦死しており、たまたま始めた暗号通貨で儲けたことでハマってしまった。ハンソン本人は暗号通貨に手を出していないが、数週間前に口座開設を手伝ってほしいと言われた。ルームメイトと何かを考えているようだったという。そのウィリアムズが行方不明になっていることがわかった。ウィリアムズは1時間ほど前に車で出かけた事がわかり、2人は最近暗号通貨の口座を作っていた。ウィリアムズとCRISPRの関係が疑われるが、更に標的を攻撃するかもしれない。キルブライドは危機感を煽る。しかし、ウィリアムズの暗号通貨の口座から出金があり、米ドルに換金してザンダー・ヨストという人物に送金していることがわかる。ザンダーはアナハイム在住でウィリアムズもアナハイムの出口で目撃されたため、ディークスとラウンドトゥリーが向かう。2人がザンダーの家に到着すると、ドアノブに血がついており、中からウィリアムズが飛び出してきた。すぐさま身柄を拘束するが、家の中の冷凍庫の中には血を流したザンダーの遺体があった。ウィリアムズは殺していないと主張する。ザンダーは医学部を中退した後、闇サイトで「XY薬局」というサイトを作って遺伝子治療を提供していた。ハンソンとウィリアムズは立派な肉体を手に入れるため、筋細胞を成長させる治療を受けていた。ウィリアムズによると、2人は何度かザンダーの家で注射を受けたという。順調に治療が進んでいたと思われたのに、ハンソンが倒れ、今朝は基地で血液検査が行われたことに焦ったウィリアムズがザンダーを訪ねた。注射が悪かったのなら解毒薬のようなものがあるかと考えたが、ザンダーは死んでいた。犯人の手がかりについて、ウィリアムズはザンダーに助手がいたという。遺伝子治療に関する資料がないことから、その助手が持ち去った可能性がある。また、助手から2人に腕時計型の心拍モニターを渡されていたと言い、共有ラボの「オープンソース・バイオ」社が心拍モニターを購入していることがわかる。この集団は化学生物学の強力ツールを操るアマチュアの集まりで、彼らは「科学の民主化」を目指しているという。ザンダーの助手の情報を求め、ファティマが「オープンソース・バイオ」のオフィスを訪ねると、起業を相談したい人物と間違われ、中に入る。この集団では、それぞれが興味のあることを研究しており、リサという女性は自分自身が糖尿病であることから、安いインシュリンを開発して患者に届けているという。同じラボのハーマンという男は頭にアンテナを埋め込んでおり、電磁波などの発生を検知できるといい、イヤピースを着けているファティマに「お前は捜査官ではないか」という。監視中のラウンドトゥリーを慌てさせるが、ファティマは聴覚過敏なので雑音を軽減するデバイスを身に着けていると説明してその場を乗り切る。ウィリアムズにハーマンの写真を確認させるが、彼はザンダーの助手ではないという。ただ、助手が「カッパーヘッド」というバイクに乗っていたことを思い出し、交通カメラに写ったバイクのナンバープレートから、ニコラス・エンブリーという人物が登録していたことがわかる。エンブリーはバイク以外にもバンを所有していて、今朝そのバンが交通切符を切られている。ファティマは「オープンソース・バイオ」でエンブリーに関する聞き込みを行い、ハーマンが件の心拍計を身に着けているのに気づく。エンブリーは「オープンソース・バイオ」がCRISPRを禁止するという理由で揉めて、ここを辞めたという。ハーマンは再度ファティマが捜査官ではないかという。エンブリーのバンが見つかり、捜索したところ、エンブリーが遺伝子劣勢を排除するという、優生学に関心を持っていることがわかる。エンブリーは「オープンソール・バイオ」を見切り、ザンダーと組んだのだろう。ザンダーの治療を受けていたハンソンにエンブリーの薬で異変を生じた。ザンダーはそこのことに気づくが、エンブリーに殺されてしまった。ファティマはハーマンに捜査官であることを告げ、エンブリーの研究を見直してもらう。遺伝子に欠陥があると判断した者を排除するという思想のもとに、エンブリーはCRISPRの扱いにくさを知っており、遺伝子導入ベクターであるアデノウィルスが危険な免疫反応をもたらす武器だと気がついた。エンブリーは1型糖尿病で、インスリンの値上がりが深刻な影響を与えた。エンブリーは自殺を図るなど、追い詰められており、患者とこの病気を欠陥と見なしているのこか。次のターゲットはリサがインスリンを配達している患者と考え、オープンソース・バイオのバンの行方を負うと、そこにエンブリーのバイクもあった。エンブリーはNCISの姿を見るとリサを人質にとり、自分には生きる価値はないとナイフを当てた。サムが発砲してエンブリーを制圧する。キルブライドはディークスが遅刻した理由を知っても、今朝の発言を撤回するつもりはないという。この支局を最高水準に保つというポリシーは不変だ。しかし、子育てと仕事を両立させようとするディークスの姿には、簡単ではないが君ならできるだろうという。自身は仕事を優先したあまり、後悔が残っているのだという。ハンソンの容態が安定した。カレンが甥っ子から預かった蛇が逃げ出してしまった。ローザは熱が下がり峠を越した。ディークスは付き添ってくれたロベルタに感謝する。ディークス自身も風邪がうつったのか、熱があるようだ。子供の頃のように、ロベルタが看病するという。遺伝子治療のことについて、よくわからないままで飛ばしました。でも、アメリカにはおそらく糖尿病の人がたくさんいて、インスリンの値上がりで困窮している人も多いのでしょう。また、それだからこそ、優生理論の恐ろしさも実感できるでしょうね。遺伝子治療も難病の治療では、一筋の光明を得ている人もいるでしょうし、何でも悪というわけではないですね。考えさせられるテーマでした。リサ役の女優さん、アジア系なのかな、とても魅力的な俳優さんでした。共有ラボはアメリカならではでしょうね。そこで画期的な研究が行われているのが興味深いです。後はやはりディークスと母親との愛情物語かな。歩いて84秒だから、スープが冷めるどころか揚げたての天麩羅がアツアツのままの距離。(他に良い例えがなかった)ご近所に住むのはケンジーとしては鬱陶しいかもしれませんが、まあ頼りになることもあるでしょう。もっとも、小さい子の場合の方が頼ることが多いでしょうが。母親にとって息子はいつまでたっても「子供」ですからね、最後の2人のやり取りは見ていてもほっこりするものでした。ここにケンジーがいないのが変だというのもありましたが、でもケンジーがいたら最後のこの親子のシーンはなかったでしょう。バランスとしては良かったなと思います。最後の蛇が逃げたのはとても迷惑な話で、笑い事じゃありません。あとはヘティの捜索がいよいよ、本格化するのかなと思いました。それが済まないと、結婚式はないですからね。
August 10, 2023
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シーズン半ばにして、これまでにない方向に展開していきますね。ふーん、なるほど。新人が入ってオリビアが貫禄十分に見えるのも、これまでにない雰囲気の一助になっているように思います。ブルックリン橋の近くでプロポーズをしたエマとジョシュのカップルの車が交差点に入った時、横から突っ込んできた車と事故を起こし、そこに呼びもしない救急車が現れた。救急隊員は慣れた手付きでシートベルトを切ってエマを助け出すと、強引に救急車に連れて行くが、自力で脱出したジョシュが見たものは救急隊員にレイプされるエマだった。オリビアはフィンの勧めでブロンクスSVUのブルーノを一時的に働かせることにする。ロリンズの席は空いたままで、ここに座りたければ実力で勝ち取るしかない。早速オリビアはブルーノを連れて、病院でエマとジョシュの聞き込みを行う。エマは車に衝突されて記憶が曖昧で、レイプされたこと事態曖昧のようだ。結局、パトロールの警官に病院に搬送されたという。ただ、ジョシュにもらった婚約指輪がなくなっているという。ジョシュによると、救急隊員は1人だけで、自分も怪我をして動けず、エマを守れなかったことで激しく自分を責めていた。犯人は振り返ってジョシュの顔をあざ笑うように見たという。現在、救急隊員の手がかりはなく、交通カメラに事故の相手のナンバーが写っていたため、運転をしていたロブから話を聞く。ロブの父親は弁護士で赤信号でロブが突っ込んだことや、飲酒をしていたことなどに反論する。信号は青だったという。ロブが救急車の写真を撮影していたことがわかり、特定を急ぐ。しかし、ナンバーは盗まれたもので届けを出した人は無関係だった。ブルーノはその写真に救急車の車両番号のステッカーを剥がした痕があると指摘し、オークションで購入された車ではないかという。救急車は中古車ディーラーのジョージ・カラザキスという人物が購入していた。エマにカラザキスの写真を見せるが、はっきりとは覚えていないという。あれからジョシュが電話に出てくれない、もしかして婚約を破棄するつもりなのだろうか。オリビアはその時は、ベストのパートナーではなかったということだと慰める。ジョシュは落ち込みが激しく、ブルーノが自分の経験を語って何とか写真を見せる。ジョシュはカラザキスを特定する。マンシーは犯人の動機がわからないという。ひたすら事故が起きるのを待って被害者をレイプするのか。ヴェラスコはドゥアルテの死後、感情を見せないマンシーを気遣い、ドゥアルテの死は運命だったのかというマンシーに、彼が数々の選択をした結果があの死に至ったのだという。カラザキスはレイプ事件については否定し、1年前に販売免許を盗まれ、救急車を購入したこともないし、救急隊員に知り合いはいないという。ただアリバイについては言えないという。カラザキスの妻は、夫が浮気をしているかどうか弟に調べさせており、その証拠の写真もあるという。カラザキスがアリバイを言えないのはそのせいか。DMA検査の結果、カラザキスは無関係とわかり、ジョシュの証言もこちらの勇み足だったのかという。カリシはカラザキスを釈放する。2件目のレイプ事件が発生し、交差点で信号が突然青に変わったので侵入したら、自転車をはねてしまったという。被害者は車の運転手で、救急隊員が近づいてきてレイプされたと訴える。被害者とエマとは外見が似ていて、犯人は好みの女性を狙って信号を故障させたのか。オリビアはチャーリッシュ刑事からヴェラスコがヘクターに語ったという音声をマンシーに聞いてほしいという。ドゥアルテに関することのようだ。ブルーノは信号が両方とも青というのは、「インフラパス」という緊急時に信号を青に変える装置に手を加えた可能性があるという。ブルーノの元妻が消防士で、知識があるものなら遠隔操作で信号を違法に操作する装置を作ることは可能だという。また交通事故からみのレイプ事件が起きたが、今度は被害者がスタンガンで反撃したため未遂に終わった。ただし、交通事故で2名が死亡し、殺人事件となった。カップルの夫が叫び声を聞いて、妻を運んだ救急隊員を追い、その男は現在人質を取っていることがわかる。オリビアはたまたま犬の散歩で通りかかった女性を人質に取った男に、刃物を置くように説得を試みる。妻との関係に問題があるようで、愛しているのに自分をゴミのように扱うと男は訴える。要求は眼の前で妻が謝罪することで、マンシーたちが妻を探す。犯人は度量衡局の職員クラーク・ヤングで、これまで前歴はなかった。妻のシェリは、昇格したからと夫から指輪をもらったというが、それはエマの婚約指輪だった。なぜこういうことが起きたのかについては、自分が不倫したからではないかという。とにかく、クラークが求めるように謝罪し、嘘でも良いので「愛している」と言ってほしい。シェリが不倫した理由など説明し、一緒に家に帰ろうと呼びかけるとクラークは人質を放す。シェリの不倫相手とはカラザキスだった。DNAも一致し、盗んだ中古車販売免許も押収したことから、クラークをレイプと殺人の罪に問える。指輪が戻り、エマとジョシュはこれからお互いを支え合っていくという。犯人の動機については、自暴自棄になった男が他の男に無力感を与えたかったのだろう。オリビアはブルーノが元妻とよりを戻したがっていることに注目する。その前に、ロリンズのデスクを得る気があるかどうか考えてほしいという。マンシーが聞いた音声には、スペイン語でヴェラスコが自分もギャングのいる環境で育ち、人が殺されるのを見てきた、そして怯えた時にボスは俺に銃を渡してあいつを撃てと命じた、と語っていた。マンシーはヘクターを自供させるためにヴェラスコが方便で嘘をついたと判断する。オリビアは報告を受け、事の真相を明らかにするため、このことを誰にも言わず、マンシーには数日休んでほしいという。ヴェラスコの音声については、想像していたのとは違いました。ヘンリーに違法にドラッグを与えて手懐けていたのかと思いましたが、チャーリッシュが問題視したのは、ドゥアルテとの関係だったのですね。ヴェラスコがドゥアルテに命令されて誰かを撃ち殺した、となると、ヴェラスコの今後が心配になるわけですが、もう後任にブルーノがいます、となるとこれは出来すぎな気がする。ブルーノは有能で良いやつですが、あくまでロリンズの後任として入るべきで、ヴェラスコの穴埋めで入ってはだめだ、と思います。特にマンシーが入って、急にヴェラスコの存在感が出てきたのでここでドロップアウトはもったいないです。マンシーはあれこれ世話を焼きたがるヴェラスコに、私が泣いたら抱けるでしょ、とロリンズを彷彿とさせるような事をいい、キャラとしては実に魅力的。ただ彼女なりにドゥアルテへの思慕があるし、今更元上司の汚点を探す必要もないでしょう。また、ヴェラスコに対して特別な感情がなさそうな状況で、彼に不利な証言もしないと思います。「Yes, ma'am」は同じチームの口から、珍しい言葉だなと思いました。オリビアの権威を示しているのでしょうか。オリビアとしても、ヴェラスコに「やったのか?」に対して、「あれはヘクターの心を掴むための嘘ですよ」と言われても確かめようがないですよね。オスカー・パパがその決定的な証拠を握っているとなると、話の流れが変わりますが。今回の犯人の動機は理解できないなあ。そもそも妻に愛想を尽かされるような人だったから、不倫されたんじゃないでしょうか。交渉の場では本音よりも嘘を言ったほうが良い、など露骨なノウハウがあるようです。その嘘で人質を解放してしまった犯人は、刑務所では無関係の人に八つ当たりするのでしょうね。
August 7, 2023
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『マッチング』記念すべき450話にして、またまたパーカーのエピ。そう言えば、初出でパーカー・パパは老人ホームにお住まいでしたね。タイトルはディノッゾが口にしそうなあの映画のもじりでしょうか。さて、カイザー・ソゼは誰?一等兵曹のサム・ヴェガが交通事故を起こし、木にぶつかって死亡した。工作隊として先週モロッコから人道支援活動を終えて帰国したばかりだが、副業として配車アプリのドライバーをしていた。死亡したのは深夜午前1時というが、ジミーは死因が絞殺であり、鎮静剤を注射され抵抗できずに死亡したという。それなのに交通事故を起こしたのは、アクセルのところにブロックを置いていたためで、事故を偽装したと見られる。車内から鎮静剤容器が見つかり、入手経路を洗う。パーカーは父親のローマンが老人ホームを追い出され、次のホームが見つかるまで自宅で同居することになり、対応に追われる。ヴェガの自宅を調べると、酷く荒らされ、壁には血で書いた「嘘つき」という言葉があった。ただし、この血液はヴェガのものではないという。携帯に残るメールからヴェガと交際しているエリサ・スヴェンソンが昨夜、ヴェガを非難しなじる内容を送り付けていることがわかる。鎮静剤はプロポフォールで、病院などでしか入手できないという。ケイシーはヴェガの手から、クルミ油とフッ化カルシウムを検出する。エリサはヴェガの自宅を荒らした理由について、ヴェガのPCを覗いた時にマリリンという女性と親しい関係であることがわかり、ヴェガに思い知らせるために血文字を書いたと答える。ヴェガが殺された事をきいたエリサは、自分に嫉妬するマリリンが殺したという。「大事な話がある」という、マリリンからのメールは「サンシャイン・パインズ」という老人ホームから送られていた。その老人ホームは以前、パーカー親子が見学にいったことがあり、ボロいので入居をやめたという経緯があった。マリリンは85歳の入居者で、夫を5年前に亡くしていた。2人が恋愛関係にあったのかどうか不明だが、この数ヶ月ヴェガは頻繁にマリリンに会いに行っていたことがわかる。パーカーは自宅にいる父親から緊急事態を告げるメールが来たが、問い合わせに返信がなく自宅に戻る。親子は些細なことで言い争う。「サンシャイン・パインズ」は予想と違い、立派な新しい施設だった。改装したらしいが、若者がたくさん面会に来ている。トーレスとナイトは責任者のナイジェルに案内をしてもらい、マリリンに面会する。マリリンは「グランド・バビー」というアプリでサム・ヴェガと知り合ったという。このアプリは高齢者の求める話し相手や雑用を頼める若者をマッチングアプリで見つけるというもので、ロビーにいた先程の若者たちもそのアプリでここに来ているらしい。ボランティアではなく、1時間20ドルの報酬を得ているが、サムは金目当てではなく、心底親切で情熱をもった優しい若者だったという。マリリンには息子が2人いるが、頻繁に面会に来てくれない。他の入居者との関係はあまりよくないが、それはサムのような素晴らしい話し相手がいることにヤキモチを妬かれているためではないか。ただ、マリリンはヴェガがオンラインゲームにはまり、大金を注ぎ込んでいたことを心配していた。1日に数時間もゲームをして、5万ドルもつぎ込んだため金に困っていたらしい。実はヴェガはマリリン以外にも、裕福で指揮が近い6名ともマッチングしており、死んだ入居者から遺産をもらったりしていた。ヴェガの狙いは入居者の金だったのか。もしそうだとすると、遺族は不満に思うだろう。それにしても、任務をこなしながら1日4時間のゲームをして、副業もして、さらに「サンシャイン・パインズ」で入居者と過ごすには時間が足りないはずだ。ホーム内部に協力者がいるのではないかと考え、入居者から話を聞き出すため、パーカーの父親ローマンがマクギーと「親子」として、潜入捜査することになった。パーカーらが監視する中、ローマンはあれこれと息子への不満を口にする。入居者がポーカーをしているところに入り込んだローマンは、施設がリニューアルしたのは「グレイストーン氏」という正体不明の金持ちからの寄付があったからだ、という話を聞き出す。ローマンはつい本音で息子との一時的同居に文句を言うと、入居者はここでは「交流」が盛んだという。ローマンは女性たちの心を早くも捕らえる。ケイシーが分析したヴェガの手についていた繊維は400年前の麻であることがわかった。また、プロポフォールの出処がこの施設の医療室だと判明し、アクセスできたのがナイジェルだと絞り込めた。ナイジェルに医薬品の盗みについて問いただすも、自分は無実だという。NCISとしては、入居者の情報を知り得てヴェガがターゲットを絞るのには、最適な立場だ。しかし、ナイジェルはヴェガは金を盗むどころか、ここで得た収入を施設に寄付していたと明かす。大規模な改修ができたのもそのせいだ。「グランド・バビー」のアプリを使ってここに来ている若者は、皆アリバイがある。トーレスがマリリンにすっかり気に入られたことから、さらに協力をもとめようと訪れるが、マリリンは外出をしていた。さらに、息子がいるという話は嘘だったことがわかった。ナイトがマリリンの手帳を見て、今日の行き先を突き止め、外出先を訪れる。秘密クラブのようなその場所では、マリリンは別人のいでたちで、部屋にあった絵を売ろうとしていた。マリリンには同世代のボーイフレンドがいて、NCISが名乗ると男は絵を持って逃げた。ナイトが男を捕らえ、マリリンも逮捕される。男はマリリンに脅され、ヴェガを殺したことを認める。マリリンが売ろうとしていた絵は、表の絵の下に貴重なルネサンスの絵が隠れており、2007年にプラド美術館で盗まれたものだった。マリリンの死に別れた夫は美術品専門の泥棒で、夫妻はヨーロッパを転々としてほとぼりが覚めるのを待ち、海外に派遣される若い軍人に頼んでアメリカ国内に持ち込まさせていた。ヴェガもその役目を与えられたが、美術史に詳しいヴェガが件の絵の価値に気づき鑑定を勧めたのだった。マリリンは現在の愛人でパートナーの男に命じてヴェガを殺させた。一連の捜査が終了するまでは、グランド・バビーのサイトは停止となるため、NCISはボランティアで入居者と交流する。パーカーはローマンをこの施設に入居させることにした。ローマンは謝罪して息子を受け入れ、良い警官であるという。気になるのは後に残され、ひとり暮らしとなるパーカーのことくらいだ。パーカーはローマンの念願のケーブルTVで2人揃って映画を見る。偶然とはいえ、LAもこちらも高齢の父親の問題で子供世代が翻弄されますね。期せずして、こちらのパパもレディの心を奪うようで、前の老人ホームでは女性たちがローマンを奪い合ったというトラブルで、追い出された。あの髪の毛は父譲りで、こちらも海軍出身だが息子は軍隊には入らなかったというところが違います。パーカーの自宅にはケーブルテレビが入っていない、というのは確かに辛いですね。アメリカではケーブルテレビに入らないと、私達が知っているような人気のドラマは見られず、PBS(公共放送)だと教養番組くらいしか見られないですから。でも、ローマンは素直に息子のしてくれる事を評価して、褒めて謝罪する。そこはサムの父親と少し違うところです。この手の老人ホームの話題になると、アメリカの老人ホームて優雅で贅沢だなあと思います。一人暮らしであの広さ、しかも家具調度品も置かれて当に悠々自適でうらやましいです。お金があればこそなのでしょうけど。あの若者世代とのマッチングも、空き時間を有意義に儲けるというところに通じて、新しいビジネスの姿なのでしょう。ちょっと町の電気屋さんを思い出しますけど。(笑)トーレスはこういうところで点を稼ぎますね。
August 6, 2023
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シーズンフィナーレ。始まりが何だったかすっかり忘れてしまうほど、盛りだくさんのシーズンでしたが、最後で上手くまとめてくれました。非常に見応えのある最終話でした。ステイブラーは父と相棒のハンソンが丸腰の少年を撃った事を正当防衛にすり替えた、動かぬ証拠をハンソンに突きつける。ハンソンは父の足を撃ち、父はそれで武闘十字勲章を受けた。ハンソンは「お前は何かの任務を帯びているのか?」と言い、ステイブラーは「ただ仕事をしているだけだ」と答える。ハンソンはドネリーにステイブラーが潜入捜査官だと告げ、ドネリーは組合メンバーを招集する。ネズミを退治するしかない。翌日ステイブラーが分署に出勤すると署員の様子が変わり、ドネリーが話があるという。姿を消したウェッブの情報があり、まもなく捕らえることができるだろう。そして、この分署で組合での経験はどう感じたと尋ねる。ステイブラーが様子をうかがいながら答えると、ドネリーはお前のことが恋しく思うだろうと言い終わりが迫っているという。その言葉が気になるとベルに報告すると、ベルはこれからキルブライドを逮捕に向かうという。カサンドラはウェッブから連絡がないため、ノヴァにもし連絡があれば「コワナス運河で待て」と伝言してほしいという。ベルがキルブライドの事務所に踏み込むと、妻のデニースがいた。収賄、資金洗浄、恐喝などの容疑で令状が執行され、ベルはデニースに仕事をしているだけという。ドネリーからの情報でステイブラーが指定された場所に向かう。応援が到着するまでは中に入るなというベルの命令だったが、ドネリーに促されてステイブラーが隠れ家の中に入ると、組合のパーネルとボルトンが待ち構えていた。銃撃を受けたステイブラーは反撃しながら、窓から街路に飛び出す。倒れたステイブラーにパーネルが3発撃ち込んで、遅れて到着したベルに助け起こされる。ドネリーたちはステイブラーが死んだと判断したようだ。防弾ベストを着ていたため命拾いをしたが、ステイブラーは病院に行かずにこのまま死んだと無線で情報を流してくれという。ステイブラーはステイブラーを仕留めたと油断しているパーネルとボルトンを狙い逮捕する。ベルは組合の逮捕に踏み切るが、ドネリーは姿を見せない。逮捕された組合メンバーもドネリーを守っているのか口を割らない。ジェットがウェッブの姿を防犯カメラのネットワークで見つけるが、ゴワナス運河で黒人男性の遺体が発見されたという情報も上がる。ウェッブなのか?ステイブラーはドネリーの自宅に向かい、妻のブリジットから夫を見つけてほしいと懇願される。一家はベリーズに行く予定で、昨夜電話がかかってきて出ていったきりだという。ウェッブの金の流れを追っていたジェットは、国外の口座へと送金が行われているという。ただ、ステイブラーの暗殺指令を出したのはウェッブではないという。カサンドラがモルグに現れ、遺体が夫であることを確認する。ベルは夫の殺害と、ベラドンナを雇ってステイブラーを暗殺しようとした容疑でカサンドラを逮捕する。ブリジットを尾行していたステイブラーは病院でドネリーのシボレー・シェヴェルを見つけ追跡する。2台は激しいカーチェイスを繰り広げ、貨物列車の引き込み線へと向かう。車を降りたドネリーに自分に連行させろというステイブラーだったが、ドネリーはなぜこんなことをすると問う。ステイブラーは警官として誓いを立てたからだと答える。ドネリーも同じだというが、ステイブラーは警官であることをやめて別のものに誓ったと指摘する。ドネリーはステイブラーに目をかけ、家族の一員として迎え入れた、子供の名前も付けた、全てを与えてやったのにステイブラーはそれを全て投げ出したという。あんたは良い警官だったのに道を誤った、だから捕まえて刑務所にいれるのかというドネリーは、そんな事は耐えられないと言い、向かってくる列車の前に立った。ステイブラーの潜入捜査が終わり、ベルはステイブラーに武闘十字勲章が送られるという。ドネリーが死に、受け取ることはできないというステイブラーだったが、ベルに促され授賞式に参加することになった。マーシー・キラーズと警察内ギャングの組合の犯罪を解決し、ステイブラーに父と同じ勲章が授けられた。ステイブラーは丸腰でハンソンに撃ち殺された少年の父親を訪ね、自分はその時の警官の息子だと話す。ベルが帰宅するとデニースは息子を連れて家を出ていた。考える時間がほしいという。ノヴァは兄と共にシカゴへ向かう。バッジは返し、仕事は終わったという。カサンドラのウェッブ殺害の容疑が取り下げられた。ステイブラーの母親が自宅に戻り、ステイブラーは妻と赤ん坊を遺したドネリーの死に責任を感じているという。それによって手にした勲章だ。父が受けた勲章とほとんど変わらない。バーナデットはこれで代償が分かったわね、という。ドネリーが最後までステイブラーを疑っていなかったことや、ステイブラーもドネリーの罠に気が付かなかったことなど、まあツッコミどころはありますが、明るいNYの空の下、派手なカーチェイスをやって、ラスボス対決、そして貨物列車のシーンと2時間ドラマみたいな既視感でどっぷりハードボイルドのシーズンフィナーレを楽しむことができました。まあドネリーの死に方を良しとはしませんが、ステイブラーが最後まで「善い警官」であることを貫いたことが良かった。ドネリーも良い警官だったが、警官を守るのは警官だという信念のもと、古い体質の独自の価値観で生きてきた。人間としての情は分かりあえても、向かう方向は違う。驚いたことに、兄に代わってノヴァがウェッブを殺したということのようですね。ここは「法と秩序」ではなくて、目には目をの世界でした。ウェッブ殺害の捜査はどうなるのかわかりませんが、キルブライドも逮捕されてこれで一段落。ベルは妻と別れることになるのかどうか、次シーズンに向けてダークな雰囲気が残りました。明るい話題として勲章をもらうことになってもステイブラーは辛い。授賞式でクレイゲンが出てきたことに、うるっと来ました。ここはオリビアは出なくて良かったですね。家族と特捜班チームが見守り、マラカイとジェットがそっと手を握るなど、ベタな演出も楽しい。もちろん、最後はママの言葉が重いですよね。正しいことを貫いた結果として父と同じものを手にしたステイブラー、でも仲間を守れなかった。余韻のある終わり方だったなあ。このシリーズに関しては次のシーズンも楽しみです。
August 4, 2023
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直訳すれば確かに捕鯨士かもしれませんが、カジノ関係で「クジラ」と言ったら、大金をかける大得意の客のことなので、まあイメージ的には「クジラ使い」という感じかなあ。それにしても、ブラックリスターもエピソードもこぢんまりとした印象です。晴れてシーヤ・マリクはクーパーのタスクフォースの一員となった。レッドはウージンの動きを探り、各国のカジノで強引な手で大口の客にゲームをさせる「クジラ」の使い手、アニカ・デ・ビアーと一緒だったことがわかったという。ウージンの目的は大金を手に入れることなのか、あるいは客が狙いなのか。シドニーのカジノで2日後に、デ・ビアーが大口顧客を集めてテキサス・ホールデムの大会を開くという。まだ参加枠があるので、レッドの知り合いの音楽プロモーターで富豪のスペンサー・ウォーターズの開く非公式のポーカー大会に参加し、そこでデ・ビアーの目を引くような結果を残す。シーヤとレスラーが参加することになるが、プレーヤーとなるのはシーヤの方で、レスラーはまだ入ったばかりのシーヤにはそんな危険な任務は早すぎるという。レッドはシーヤの能力を見込んで、ポーカーの特訓を授けることにする。レッドはクーパーからアグネスがサッカーチームで上級生からいじめられていると聞いて、心配でならない。エミリアという名前で初のポーカーゲームに参加したシーヤは、相手の表情を読んで最後に大勝した。その様子をどこからか監視していたデ・ビアーはシーヤのプレイを評価し、シドニーに来るようにいう。相変わらず保護的になるレスラーだったが、シーヤの母親ミーラ、エリザベスなど、この仕事をしてきた同僚が死亡し危険な任務であることから、シーヤのことを心配しているという。シーヤは自分のことは自分でできると自信を見せる。シドニーのカジノには、各界の実力者、権力者、富豪が参加していた。特に中国の富豪が客として参加しており、レスラーは怪しい東洋人に気づく。元中国の特殊部隊の傭兵で、国際的に指名手配もされている。クーパーは危険だと判断して、レスラーとシーヤに撤退を命じる。しかし、周囲の様子を伺っていたレスラーのことをデ・ビアーが疑い身柄を拘束してしまう。何者かと問われ、FBIだと答えても、カジノの警備担当は信じない。シーヤもオフィスに来いと言われ、席を立ちすれ違いざまにウージンを見たシーヤはウージンが偽名で中国の富豪のテーブルに着いたことを確認する。彼らは中国のマフィアとも関係があるという。レスラーは両腕を抑えられたまま、警備の尋問担当に殴られ、シーヤはすきをみて手錠を外してレスラーを助ける。オフィスは会場のテーブルをモニターしており、ウージンは同じテーブルの中国人客の助けを借りて、勝負に勝っていることがわかる。ウージンは資産を預けている銀行から金を下ろすことができず、デ・ビアーに手数料を払って荒稼ぎさせてもらっているようだ。そのことをレッドに連絡すると、レッドもまた同じ会場に到着しており、デ・ビアーにウージンの手数料よりも高額の手数料を払うと交渉し、ダイヤなどを渡す。レッドは中に通され、ウージンと同じテーブルに着く。驚くウージンに、レッドは勝負を挑み、私が何者か君は知る由もないという。デンベが地元警察にカジノに逃亡犯がいると連絡し、封鎖を求める。しかしその前にレッドを逃さなければならない。ウージンは今のレッドには自分を脅すほどの戦力はないというが、レッドも負けん気を見せ勝負に勝つ。館内に退避の案内が流れ、ウージンは姿を消す。カジノのオフィスには大量のハードディスクがあり、デ・ビアーの悪事を証明することはできそうだ。レスラーはシーヤに助けられその実力を認めるが、それでもまだ心配だという。ウージンはまさかレッドが姿を見せるとは思わなかったと、デ・ビアーを脅す。ウージンとレッドが交戦中とは思わなかったというデ・ビアーだったが、ウージンはデ・ビアーを殺して持ち金を奪う。レッドはアグネスに意地悪する女子の両親を調べ、その上司にギャンブルの借金を肩代わりしてやるともちかけ、フロリダ州に家族ぐるみで引っ越しさせる。クーパーはアグネス本人に事態の解決を期待していたのに、レッドが陰で手を回したと指摘する。あの子を守りたいというレッドに、クーパーは子育ての経験から、子供たちはなるべく姿になっていくのだという。「なんでいつも私は悪者なんだ」というレッドが秀逸。アグネスに過保護になるレッドと、シーヤを心配するレスラーがダブっていたかな。シーヤは何歳かわかりませんが、MI6のエージェントになるにはそれなりに訓練も受けていると思われ、即戦力にはなるのでしょう。もちろん、経験が物をいうこともあって、そこはおとーさん役レスラーが導いていけばよろしい。アグネスはこれまで生きるか死ぬかの稀な人生を過ごしてきましたから、クーパーやレッドの保護が必要だったかもしれませんが、これから自分の力で生きていくことも大切だ。そこがまあ、レッドの立場とクーパーの立場の違いなのでしょうね。ウージンとレッドが直接顔を合わせることになっても、丸腰だから争わない。世間にレッドの本性を知らしめてやる、というのが目的なのですね。軍資金がなくてもそれはできそうですが、とりあえず彼なりの計画があるのでしょう。シーヤはいきなりスポットライトが当たりましたが、この感じだと彼女の活躍を楽しむシーズンなのかなと思いました。何となくおじさん目線を感じます。ヒューイ・ルイスが、という話はグレンの追悼のエピソードにありましたね。最終シーズンなので、ちらっとそのことを思い出せてよかったです。
August 4, 2023
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海軍少将にしては、随分軽い感じだなと思ったら、「となりのサインフェルド」の人なので、知っている人はニヤニヤするというところなのでしょう。宝探しはドラマには定番のエピソードで、お遊びみたいな感じでしたが、でもまあ、気楽なこのシリーズのムードには合っていましたね。除隊前に休暇中だったテッド・ゴードン少将が、自宅から何者かに誘拐された。隣人が覆面の2人組に捕らえられ、白いバンに乗せられた少将の姿を見ていた。少将はパサディナの海洋技術開発の民間会社と仕事をしており、水中ロボットの開発で現在、水中グライダー艦隊を編成しているという。すでに実戦で活躍していることから、中国やロシアなどからはスパイ船として捕らえており、今度は技術者を捕らえて開発させるつもりか。ロボット開発の担当者ジェシー・フィオーレを呼び話を聞く。少将が誘拐されたと聞いて驚くが、先日行われたマーカス・ムーアのインタビューではチームの事に触れてくれなかったと不満をいう。マーカスはIT系のインフルエンサーで、少将は水中グライダーのことをかなり詳しく話していた。しかしそれは軍から承認を得ていたはずだ。マーカスはこのインタビューの翌日中国に行き、ビジネスの話をしたようだが、中国が支援するハッカー集団と会ったかもしれない。マーカスをボートハウスに呼び中国での行動について聞くが、特に問題になることはなく、インタビューの途中、少将が何度も電話をしていたと明かす。誰かに怒って怒鳴りつけていたという。サムとカレンが少将の自宅を捜索すると、海に関する多くのアンティークなどがあり、引き出しなどが荒らされていた。犯人は何かを盗もうとして、少将本人を誘拐したのか。カレンは飾ってあった帆船の模型に「SOS」と書かれているのを見つける。帆にはモールス信号で「INSIDE」と記されていた。模型を壊して中を探すと、少将の手帳が入っていた。手帳の中身は「埋められた財宝」に関する研究メモで、1602年に難破したガレオン船の生存者が南カリフォルニアに財宝を埋めたという話に由来する。カレンは少将が描いた海のスケッチの一部が切り取られているの見つける。少将がインタビュー中に電話をかけていたのは、公立図書館の地図部門の司書メレディスだった。メレディスは少将が預けた古地図を鑑定し、返すのが遅くなったので少将が盗むつもりかと激しく追及したという。地図は本物で、すでに少将に返却したが、急いでいたのか忘れていったメモ類があるという。一方、カレンたちは少将の手帳に地図に関する謎解きのような言葉を見つける。孤高の水兵、平行の鳩、地図。ロングビーチにある水兵の銅像のある場所はパロマ(スペイン語で鳩)通りで、緯度33.76度であることから、パロマ通り3376番を探すと海の古書店があった。閉店時間の店に侵入者があり、何かを漁っていた。一人捕らえるとジェシーで、バンに乗って逃げたもう一人の男は少将と一緒だという。彼らはチャンネル諸島の5つの島のどこかに行き、埋められた財宝を手に入れるつもりだ。ジェシーによると、少将の地図はジム・ボーンズという男が持っている。少将とジェシーは水中グライダーを使って沈没船を発見したが、少将は地図を見せずに、後で分け前を渡すと言った。パートナーなのに締め出された気持ちで、ジェシーは宝探しの掲示板でジムとロングという人物と出会い、沈没船と地図の話をした。財宝の話を聞いた2人は少将の家から地図を奪うつもりだったが、見つからず少将を拉致した。少将は殴られても地図の在り処を吐かなかったが、犯人がジェシーに銃を突きつけるとこの本屋のことを喋ったという。少将は店の引き出しの鍵を持っており、そこに地図が隠されていたが、サムは引き出しの裏に封筒が貼り付けてあるのを見つける。中には暗号めいた文書と暗号円盤が入っていた。ケンジーとラウンドトゥリーは、少将の忘れ物のカバンに何かが隠されているのに気づく。底の部分には小さな鍵付きの物入れがあり、1602という番号で開けることができた。中にはあの海のスケッチの一部を切り取った紙片が入っていた。これと、カレンたちが見つけた切れ端をつなぎ合わせると、一枚の絵が完成した。よく見ると、小さなアルファベットが書かれており、並べ替えると「TUQAN」となった。これはチャンネル諸島のサンミゲル島の別名のことで、そこに財宝が埋められているということになる。NCISはヘリで現場に向かうことにするが、サンミゲル島はかつて海軍がミサイルの実験場にしており、不発弾が数多く残されている。サムとカレンが島に降り立つと、海岸で2人組に銃で脅された少将がスコップをもって立っていた。NCISの出現にジムは逃げ出し、ロングは少将のスコップで倒された。ジムは不発弾を踏んで吹き飛ばされる。少将は謎を解いて助けに現れたNCISを褒め、財宝探しが他のものを巻き込み危険に晒したことを反省する。ただ、NCISと一緒に戻ることは断り、残って一人で宝を探し続けるという。少将はカレンらに金貨と宝石をプレゼントする。カレンが帆船模型を壊すのを見て、「ギャラクティカ」でアダマ艦長役のエドワード・ジェームス・オルモスが熱の入った演技で飾ってあった帆船模型を壊したのを思い出しました。それは有名な模型作家の作品で高価なものだったそうです。今回のはそれほどでもなかったのかな。宝探しは個人の趣味で、たまたま仕事が水中グライダーということで、それを利用して沈没船を見つけたとなると、それから先の事はアウトではないか。誘拐されたのも自業自得かと思います。ちなみに、自分のボートで戻るのでヘリは結構と言っていましたけど、ゴムボート程度じゃないのかな。結構波が高かったのに戻れたのでしょうか。戻れなければ、また救出にいかなければならなくなりますが、結局財宝に取り憑かれた人という感じですね。冒頭少将が口にしていたのは「酔いどれ水夫の歌」だそうで、朝からスムージーにお酒を入れていましたね。手帳に残された手がかりを読み解くのは面白かったけれど、その程度ならすぐに見破られそうです。今どき別の隠し場所、方法がありそうですけど、これもロマンでしょうか。ケンジーはローザとどう向き合うかで、教育的母親であろうとする。お楽しみ担当はディークスの役割と思い込んでいるところなど、ケンジーらしいなと思いました。ローザが幼児だったら、そんなに考える必要もなかったでしょうね。サムのパパ問題は火事を引き起こす手前まで、かなり危険な状況になってきました。そんな中で、カレンの結婚式の世話やら、バチェラパーティの企画やら考えるのは気分転換になるかもしれません。そちらの方もたっぷり見せてくれるのでしょうね。
August 3, 2023
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ブロンクスSVUとの合同捜査の詰めのエピソードかなと思っていたら、あらーそういうことだったのか。いろいろ、移ろうわけですね。時間の経過を示すように、オリビアの顔から少しずつアザが消えていくのがさすがに上手い。強面のオリビアがいつものオリビアに戻っていく演出だったのかもしれません。2つ前のエピソードのタイトルに「In」、前のエピソードタイトルに「Up」、そしてこの回に「Out」と何か揃えているのでしょうか。オスカー・パパの運転手ベニーが録音した会話には、レイプ容疑で刑務所に入ったサボとリッキーが別のギャングが入っている区画に入れられたために殺され、それに復讐するためオスカー・パパが新入りメンバーにオリビアの息子を殺させろ、という内容が入っていた。これで自供に追い込めるかと思われたが、オスカー・パパはのらりくらりと追及をそらし、ベニーの言うことは信じられないという。ノアのことに言及され、オリビアは次に息子の事を口にしたらあなたは終わりよと脅す。カリシは第1級レイプ罪と警官とその息子の殺人未遂で起訴するつもりだが、オリビアが脅したのは不味かったという。ブロンクスSVUから司法省が引き下がり、フィンはブルーノ刑事が残るものと思っていたが、ブルーノはこれで引退するという。しかし、バーからの帰り道フィンとブルーノはゴミ収集車の中で女性が倒れているのを発見、朦朧としながら「レイプされた」と訴えたので、捜査を始める。足に吹き矢のようなものが刺さっており、強力な薬物を打たれたようだ。被害者は売春婦で、白いタイル張りの部屋で白人男性にレイプされ、気がついたらゴミ箱の中だったという。オスカー・パパの裁判を前に、オリビアが証言の練習を始めるが、カリシは証人としてベニーに信頼を置くことができず、マリアに証言させたいという。今のところマリアは証言せず、サクリレジことヘクターは口を割らないまま。唯一生き延びたヘクターは今ドラッグの離脱症状の状況にあるので、ドゥアルテの脅しの手法を使えないのか。ドゥアルテはリッキーたちの口を割らせるために、19番街のギャングが入っている区画にリッキーとサボを入れた。ヴェラスコはやってみるといい、チャーリッシュと面会に向かう。ヴェラスコはヘクターにドラッグの袋を見せ、協力すれば渡すというアピールをする。チャーリッシュは止めるが、ヴェラスコはチャーリッシュが席を立った時に、ほんの少しクスリを渡す。オスカー・パパの裁判が始まり、マリアが証言することになったが、BX-9の組織的なレイプ罪について、オスカー・パパが命じたかどうかの証拠がなく、マリアの不安定な態度も指摘されてしまう。ドゥアルテも証言するが、オスカー・パパの弁護士にBX-9に個人的な恨みがあったのではと追及される。ドゥアルテは挑発に乗ってしまい、感情的になる。ブルーノとフィンは殺人課で、数年間で身元不明の女性が2人死亡しているという情報を得る。麻薬の過剰摂取ということで処理され、レイプ検査もされていなかった。ブロンクスのSVUが本来の仕事をしていなかったせいだ。被害者に使われた鎮静剤吹き矢を使っていることから、獣医師と関係しているのではないかという。老人ホームの女性が2年前にティム・バーチ獣医師に苦情を訴えていることがわかる。ベニーは母親が差し入れた食べ物を食べて病院に搬送された。殺鼠剤が入っていたらしく、オスカー・パパが母親や配達をした子供を脅してベニーのクチを封じたことが考えられる。このままだとオスカー・パパは無罪放免となるだろう。ベニーの録音データは証拠能力なし、と断定された。カリシは残っているBX-9関係者の中から何とか証言を得たい、そのためには汚い手も使うという。ヴェラスコはヘクターを手懐けたと言って、チャーリッシュから疑われる。オリビアは保護観察中のアルベルト(フガシ)親子を見舞う。アルベルトは体調を崩しており、場合により病院に入院させなければならない。アルベルトの母親はベニーが殺されたと知り、息子には証言させないという。オリビアとカリシは有力な証人が得られず、オスカー・パパとの取引を選ぶ。すくなくとも19件のレイプ犯罪と2件の殺人未遂容疑で、あくまでも「血には血」のルールを適用するという。しかしアルベルトの体調が悪化し、撃たれた足を失うかもしれないという。少なくとも何ヶ月も立ち上がることはできなさそうだ。明日の証言で誰かを証言させなければオスカー・パパは自由の身となる。ヴェラスコの行動に疑いを持ったチャーリッシュは、ヘクターとの面会で携帯で隠し録音を行う。オリビアはオスカー・パパの逮捕よりも、レイプ容疑を優先させたことを反省し、やっとドゥアルテのやり方を理解できたという。カリシはアルベルトを召喚するつもりだ。ノアを預けたマッキャン家から、楽しそうなノアの様子が届いた。オリビアは残念ながら、ドゥアルテが正しかったと認めるしかない、地下鉄事件の時にオスカー・パパを追うべきだったという。オリビアと飲んだ後ドゥアルテは、地元のコンビニでナタを持ったフード姿の若者に襲われ、命を落とす。ブロンクスSVUのブルーノは連続レイプ犯をDNAから特定し、フィンはブルーノの能力をオリビアに報告する。ゴミ収集車の被害者が獣医ティムが特定し、やっと一段落終える。防犯カメラなどからドゥアルテを襲った若者3名の身元が判明した。オスカー・パパが刑務所からドゥアルテの暗殺指令を出していたことは録音が残っており、オスカー・パパもその事を知っていたはずだ。ドゥアルテはオスカー・パパが築き上げたものを全て奪おうとしたので殺したという。それでもなぜ不利なことをするのかと問われ、オリビアに関心があったと答える。息子を持つ母親の中でもオリビアは違う。オリビアはノアの実の安全を保証しろと求めて言質を取り、オスカー・パパはレイプ以外のオリビアとノアの殺人未遂とドゥアルテ殺害容疑で長期の刑となった。トゥアルテ暗殺に関わった5人の新人が追及され、オリビアは預けていたノアをステイブラーに迎えに行ってもらう。今は信頼できるのは彼だけだ。チャーリッシュがヴェラスコとヘクターのやり取りを録音したものをオリビアに提出する。まずは聞いてほしいという。自宅に戻ったオリビアに、ステイブラーは一連の事件をなぜ黙っていたのかと問う。言えばステイブラーはオリビアを守ろうとするだろう、しかしそれはいけないことなのか。君が大切なんだというステイブラーに、オリビアは私もそうしたいけど今はまだ心の準備ができていない、付き合っても上手く行かないと拒絶する。シーズン3の「組織犯罪特捜班」がどういう状況になっているのか気になりますが、心してシーズン3を待つことにしましょう。でも、この流れでオリビアがステイブラーの胸に飛び込んだら、まあシリーズは終わりかな。ロリンズがカリシとの幸せな結婚を選んだように。ところで、ドゥアルテは残念でした。アウトロー的な面と人情に篤いところがあって、結構良い感じだと思っていたのに。もうスピンオフは無理ですね。有能なブルーノがちょっと金を持っているため、被害者に「これで今夜の稼ぎになるだろう」と渡したり、面白いキャラクターになりそうですが、同じSVUでスピンオフもないでしょう。冒頭、アマンダの席に座ったオリビアがフィンに「私を一人にしないで、あなたをアマンダと呼ばせて」というやり取りがおもしろかった。フィンも「カリシに帰りが遅くなると言っておいて」とか、案外この2人の夫婦漫才が良い味を出してきたような気がします。オスカー・パパは最後までよくわからないキャラクターで、殺しは認めるがレイプは認めないとか、オリビアに関心があるとか(来た~と思いましたけど)、刑務所の中からこれからも悪事を指示するのでしょう。ノアのことできちんと約束を守ってくれるのでしょうか。オリビアも信じて良いのかなあ。今回はドゥアルテを張り合って、結局SVUの看板をおろしてしまった敗北のエピソードだったわけですが、現実はこういうものだということなのかも。とにかくロリンズがいないので、そこをステイブラーに付け込まれることだけは嫌です。(笑)
August 1, 2023
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『パートナー』ベテランの俳優さんの実力をまざまざと見せつけたエピソードですね。さすがです。また、脚本にジミー役のブライアン・ディーツェンが加わっているというのも、感慨深いです。機密扱いの物資を積んだトラックがギャングに襲われ、移送していたシムズ大尉が死亡していた。積荷は海軍巡視船が押収した違法なドラッグで3箱分で、末端価格にすると300万ドルになるという。現場にはこぼれた錠剤が落ちており、刻まれた「W」という文字にパーカーは反応し、マクギーたちをよそ目に姿を消してしまう。この錠剤は10年前に流行した偽造薬で、クレイトン・ウィルズの薬だった。翌朝出勤したパーカーはこれまでにない高圧的な態度でチームを叱責する。明らかに怒りを隠せない態度でケイシーに凶器となった銃弾について調べろと当たりちらし、これからウィルズの弁護士と話をするという。クレイトン・ウィルズはITベンチャーの創業者で、刑務所から出所後に起業して今の地位を築き、仮釈放の受刑者を雇用して社会復帰を助けているという。そのウィルズを逮捕したのはパーカーだった。パーカーはウィルズが会社を隠れ蓑にして悪事を働いていると主張し、弁護士に直接ウィルズと話をさせろと要求する。ヴァンスは様子のおかしいパーカーを心配し、一息つくようにいう。少尉から取り出された弾丸は30口径で第2次世界対戦のころの古い銃から発射されたものだった。やがて、証拠保管室にパーカーのFBI時代の元パートナー、ジェレミー・ブライトンが現れる。ジェレミーはパーカーの最後の相棒であり、車椅子生活になったのは、最後のウィルズの任務で負傷したからだった。ジェレミーはパーカーがウィルズに固執しているといい、パーカーはジェレミーを守れなかったと今も苦しんでいた。当時ウィルズは末端のドラッグの売人で、パーカーたちは何度も取り逃がしながら、銃撃戦となりついに逮捕したという。しかしウィルズは仲間を売るなどして4年間の刑期で、模範囚として服役し、仮釈放が認められた。ウィルズの弁護士からNCISと面会するというので、パーカーとマクギーがウィルズの会社を訪ねる。ジェレミーは、NCISに来る前のパーカーは衝動的で口が悪く、短気な男だったという。ジェレミーが銃撃戦で負傷したためにパーカーは変わってしまった。NCISに転職して、バードウォッチングやクッキングなど、趣味に没頭して人生を仕切り直したのだった。もちろん、チームにも恵まれた。ウィルズは更正して、まともに生きていることを強調し、今あるのは逮捕したパーカーのおがげだという。穏やかに話すウィルズに、パーカーは一人興奮して喧嘩腰だ。ウィルズは捜査に協力するといい、ベニーという供給元が薬を複製できるという。ジェレミーを負傷させたのはベニーだったのか、というウィルズにパーカーはあいつの名を出すなと飛びかかる。この状況でヴァンス局長はパーカーを捜査から外す。ベニーの「ピクルス店」に踏み込むと、ベニーはウィルズとはライバル関係で、組んで仕事をすることはないという。ジェレミーを撃ったかどうかという点についても、自分ではないといい、その場にいなかったと釈明する。ベニーはウィルズに対抗して「3」と刻印したドラッグを売っていた。「W」が復活して、ウィルズはベニーの用心棒、アニーとオマーを引き抜いたという。その2人を呼び出すのなら協力するというので、NCISはベニーにおとり捜査をさせることにする。ケイシーはウィルズの会社の経営状況を調べ、まともな主力製品の売上が落ちて大赤字になったのを、別の収入源で穴埋めしているという。その金の出処は不明だが、ジミーは海軍が押収した「W」とベニーの「3」では成分に違いがあり、ベニーは「W」と無関係ではないかという。パーカーはジェレミーに起きた、不幸な出来事の受け止めで今も悩んでいた。銃撃戦でパーカーの撃った弾がジェレミーの背中に当たった。しかしジェレミーはパーカーを恨んではいないという。あの後、ジェレミーはパーカーに対して手紙を書いた。パーカーはその手紙の封をずっと切ることはなく、ジェレミーは今こそ読んでほしいという。2人はパーカーの家でくつろぐことにするが、パーカーはジェレミーを置いて一人ウィルズの元に向かう。ベニーに呼び出されたマニーとオマーはNCISに制圧され、車の中から盗まれた大量の「W」が見つかった。一方、パーカーはウィルズが一人「W」を扱っている場所に行く。もと受刑者ということで、資金繰りに苦しい時、誰も助けてくれない。会社、従業員をまもるためにクスリを作り始めたというウィルズだが、パーカーに一体自分に何を望むのかという。俺が銃を手にしたら、お前は正当防衛で撃つ気なのだろうと言うが、パーカーはただ逮捕したいと答える。ところがウィルズは逃亡してパーカーが追う。追い詰められ「殺さないでくれ」と命乞いするウィルズに、パーカーは銃をおろして逮捕する。NCISも到着し、海軍からクスリを奪ったのは、ウィルズの命令だったと部下の証言が得られた。会社は仮釈放者の支援を続ける弁護士が引き継ぐという。パーカーはウィルズを逮捕しても気が晴れない。ジェレミーは手紙を読めと、強く説得する。どうしても読まないパーカーのために、ジェレミーは自ら手紙を開けてパーカーのために読み始める。パーカーを恨んだこともあった、でももう前に進む、自分たちはパートナーで、今度はジェレミーがパーカーを守り責任を果たす。君を許している。どこから始めれば良いのかというパーカーに、ジェレミーは自分を許すと言えば良いという。これまでとは全く別の顔を見せるというのは役者さんとしてはやりがいがあるでしょうね。セリフだけで、ジェレミーとのパートナーシップの強さを感じさせ、一人抱える罪悪感、苦しさを表現し、実はいつもの飄々とした素敵なオジサマ風の姿こそ、無理していた姿だったということがわかると、前の奥さんと上手く行かなかった理由もなんとなくわかりますね。パートナーということで、人材不足を局長に訴えるジミーとケイシーが、私達もパートナーだよねというのも良かった。もっとも、それぞれ助手がほしいという問題はきちんと考えてほしいですけどね。本当のパーカーの姿を知ることは、人は変わることができるという事を示してくれると思います。良き仲間、支えてくれる友人がいることは何よりも大切ですね。ウィルズは本当に更生したように見えましたが、金のために違法なクスリに手を出すだけでなく、取り戻すために人の命も奪う、では元の木阿弥ですね。これで、相当長い間刑務所に入ることになるでしょうが、次に出所するときこそ、生まれ変わって新しい人生を歩いてほしいです。
July 30, 2023
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今シーズン残り少なくなりましたが、あれこれも目まぐるしく動いて着いていくのが精一杯です。次でちゃんと収まるのかな。ステイブラーはかつての自宅で採取した、子供の頃に打ち込んだ弾丸をジェットに調べてもらう。ノヴァが緊急事態を知らせてきた。ウェッブがステイブラーの暗殺指令を出したという。ステイブラーは母とイーライを娘の自宅に避難させ、自身も同僚刑事の警護を付けることになった。ステイブラーのクレジットカードを使ったレイモンド・ロスが口をわらないため、ウルリッヒの警護役を呼び、金庫の金を奪った共犯ではないかと追及すると、金を奪い返せと言ったのはドネリーだと証言する。ステイブラーはそのことをドネリーに直接ぶつけるが、ドネリーは事前に警備役に賄賂をわたしていたとあっさり認める。それなのに危険を犯してステイブラーたちは盗みに入った。ドネリーは金庫に金があれば儲けもの程度の気持ちで、金庫をステイブラーが開けられるかどうか試したという。だからこそ、組合のナンバー2に指名した。クレジットカードが無断で使われたことについても、モスがステイブラーのレシートを拾ったのだろうという。ドネリーは全く悪びれることなくステイブラーの疑問を振り払う。イーライからバーナデットの様子がおかしいという連絡が入るが、電話中のステイブラーが何者かに狙撃された。幸い無事だったが、恐れが現実のものとなった。ステイブラーはあえてウェッブの元の乗り込み、自宅前で襲われたと訴える。ウェッブの金を盗んだ犯人の手がかりを掴んだが時間がほしいというステイブラーに、ウェッブは時間はないと突き放す。ベルはウェッブが警官を殺すという一線を越えたので逮捕する考えだが、証拠がない。ジェットはステイブラーが銃撃された弾丸を見つけ出し、線状痕を検索したところ、数日前に殺害された有名人を撃った凶器と一致したという。実は9ヶ月に渡り複数の犯罪者が同じ銃で殺されており、連続殺人事件の犯人がステイブラーを襲ったことになる。ウェッブがこの殺し屋を雇ったのか。ドネリーが組合を招集し、リーダーを引退しステイブラーに引き継ぐと宣言する。突然のことで組合のメンバーも驚き、ステイブラーも飲み込めないでいると、ドネリーは組合のリーダーになれば何でも思いのままだと、全く他人事のようだ。ドネリーの心が読めないというステイブラーだったが、昨夜ステイブラーを狙った犯人の映像が手に入り女性だとわかる。「ベラドンナ」と呼ばれるイタリアのプーリアに住んでいたことのある、ナタリー・デュモンだった。ナタリーは現在傭兵として各地を転々としており、ノヴァが提出したウェッブの使い捨て携帯との接点を探る。ジェットが位置情報を絞り込んだ結果、ついにナタリーの居室が判明し、ステイブラーが侵入するとそこにはステイブラーの子どもたちの写真があった。殺し屋はステイブラーの過去の出来事も家族のことも知っていた。ステイブラーは直ちに家族を守るよう要請してナタリーを追う。壮絶な追跡劇を繰り広げたものの、ナタリーを取り逃してしまう。ノヴァの兄デリクはウェッブに父親を殺された恨みに、コントロールを失いウェッブのオフィスに現れ銃を突きつける。ウェッブは父親のことなど知らないと言いつつ銃に手を伸ばし、そこにノヴァが割って入る。興奮した兄を止めるため、ノヴァは兄の足を撃ちなんとかその場から引きはがす。自宅に戻ったステイブラーは、隠れ潜んでいたナタリーと一騎打ちをして逮捕にこぎつける。ナタリーの供述とウェッブの携帯でついにウェッブを逮捕できそうだ。ドネリーは隠してあった200万ドルの金で、妻子と高跳びするという。家族への脅威は排除されたが、ジェットはステイブラーが依頼した弾道検査で、ステイブラーの父の足を撃った銃と一致したという。その銃は父の相棒だったガス・ハンソンもので、不当な発泡を隠蔽するためにステイブラーの父親が撃たれたのだった。ノヴァは兄にシカゴに戻るよう促す。ジェットが髪の毛を2つのお団子にまとめて、かわいい~ステイブラーを心配してハグしたり、もう何をしてもかわいい~表情は全く変えないのに、いい味を出しています。デリクが「父の仇だ!」とウェッブに銃を向けたのは、ノヴァにとっても危険なことですね。余計なことを口走る前に足を撃つとは、潜入捜査の非人間的な面を見せてくれました。来週はついにウェッブが逮捕され、マーシーが解散するのか。ちなみに、ノヴァはウェッブから出た暗殺指令を誰にどうやって伝えることになっていたのでしょうか。ベラドンナとノヴァが直接やり取りをしていたら、それこそ証拠になりますけど。連続殺人の犯人が女性の傭兵というのは目新しい。今の時代だからか。大暴れしてステイブラーの自宅は壊れてしまったが、これってバフィの家が毎週のように激しいバトルで壊れて掃除したり、修繕したりしているのを思い出しました。バーナデットの我慢も限界を迎えていましたので、何とか戻れることになりそうで良かった。父が不正を行って勲章をもらったことも証拠が出て、一定の結果をステイブラーは何とか受け入れるのでしょうね。ドネリーは逃げ足が早いですね。あれだけの大金を持って知られずに国外の逃亡するのは難しいと思うのですが、こちらも何とか国外に脱出するまえに抑えないといけないキルブライドの図書館が資金洗浄の装置になっているのは驚きですが、こちらもかたが付くのでしょうか。ベルの妻との関係も不安定なままですし、気になります。いよいよ、大団円を迎えます。
July 29, 2023
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ファイナルシーズン、プレミア。先シーズンの終わり方で、レッドが自分の都合のために犯罪者をFBIに売ったツケが一気に来ることはわかっていましたが、案外ずっと見てきたファンへのサービスのシーズンなのかなという気がして、見る気になりました。何よりも新たに加わるのがシーズン1で殉職したマリクの娘というのが、良いところを突いてきたなと思います。しかもbig badがウージンでしょ。過去のfootageも使い、初々しいリズの姿と一緒にシリーズが始まったばかりの頃気分を思い出しました。タイトルにブラックリスターのナンバーが付かないのはキャラクターのエピソードである事が多いですが、さすがに次々とブラックリスターが複数出てくるとなると、番号をつけるのが大変だ。あれから、レッドは姉妹と共にグアテマラで半年間休暇を取っていると思われていたが、NYにいるアラムがレッドを見たとクーパーに報告する。レッドは護衛を付けず、一人でタクシーに乗り込んだ。その電話の途中に、近くのタウンハウスで爆発が起こる。クーパーは爆発とレッドが関わっているのではないかと、レッドに連絡するが、今のところ返信はない。クーパーから連絡を受けたデンベとレスラーが爆発のあったタウンハウスに向かうと、タウンハウスは中国領事館の別館扱いとなっており、警察も立ち入ることができないでいた。レスラーらが領事館の責任者というチンに現場を捜索したいというも、断られる。しかし、消防士が被害者を発見したため強引に中に入る。爆発物は郵便カートの中にあり、たまたまキャビネットなどの陰にいた女性が死亡したものの体は酷く損傷していなかった。女性はノートPCを抱えていたため、FBIが回収する。被害者は強盗集団のメンバーでかつてリズがレッドのUSBメモリーを盗むために雇ったモールスだった。逮捕された後、仮釈放中だが、PCを盗むために雇われたのか。手に入れたPCは損傷しており、アラムがいないためデンベはタダシをタスクフォースに呼ぶことにする。しかし中国領事館のチンも、PCの復元を阻止するよう司法省に訴えたため、クーパーが判事の元に向かう。多少の時間稼ぎをしたものの、判事はFBIがPCのデータを復元することをやめるように命令する。タダシは一部のファイルの復元に成功し、モールスが貴重な美術品の保管と輸送を扱う企業について調べていることがわかった。その所蔵品の中でピカソ作の「ナイトオウル」という彫刻を狙っていたようだ。その会社はカリブ海のイギリス領モントセラトにあり、デンベとレスラーが現地へ飛ぶ。「ナイトオウル」は所有者の死亡により最近この会社の倉庫に移送されていたが、なぜ中国政府がそれを盗もうとするのか。レスラーらが、脅威が差し迫っていることを告げると、現地警備担当のディーヴァーは極秘の輸送情報がなぜ知られたのか、扱う美術品の中では無名に近いものをなぜ狙うのかという。レスラーが上司のクーパーの名前を出すと、同席したシーヤ・マリクが自分はかつてクーパーのチームにいたミーラの娘だいう。クーパーのチームを信頼するシーヤだったが、ディーヴァーはFBIにお引取りを願う。シーヤは今すぐクーパーにCIAの知り合いに口を利いてもらえという。その甲斐あって、ディーヴァーとシーヤはFBIを施設の秘密に案内する。実はディーヴァーはCIA、シーヤはMI6で、この施設はブラックサイトで極秘の収容所だという。同盟国の共有の施設であり、「ナイトオウル」というのは囚人アルバン・ヴェセリのことだった。つまり「フリーランサー」だ。ヴェセリはイギリス国内で天然ガスのパイプラインを爆発させ、議員ほか多くの死亡者を出した。MI6の要請でCIAがヴェセリをモントセラトに移送たが、まだ供述を得られていない。レスラーとデンベは自分たちはヴェセリとか関わったことがあるので、尋問すると言い認められる。ヴェセリはリズにハメられ、航空機を墜落させようとしてFBIに逮捕された。ただ、モールスのことや中国領事館とは関係がなさそうだった。やがて、中国領事館のチンと繋がるウージンがモントセラトに到着し、軍団を率いて施設を襲いヴェセリの身柄を奪いにきた。デンベとレスラーは、ディーヴァーとシーヤにヴェセリを逃がすように言い、ウージンらと銃撃戦を行う。地下の刑務所には駐車場から外に出るルートがあり、ヴェセリを連れて行くが、急遽ディーヴァーが敵の手下であることを明かす。極秘の情報が漏れているのは内部の協力者がいたためだった。シーヤが抗おうとするが撃たれ、ヴェセリとディーヴァーが逃走する。デンベとレスラーはウージンらの追手から逃れ、シーヤと共に帰国する。事情を聞いたクーパーは驚きとともに、ミーラの死を伝えた時に娘に会ったことを思い出す。しかし、懐かしい顔が揃った。ウージンはレッドを殺したがる者のリストを持っているようだが、ヴェセリを奪って何をしたいのか。その時、音信不通だったレッドが「郵便局」にやってくる。中国の領事館を襲ったのは自分だと認めたレッドは、一連の脅威を一人で対処しようとしたが失敗したという。ウージンとマーヴィンは同じ刑務所だったが、ウージンが脱獄したのはマーヴィンが死んでからで、その後ウージンはレッドとFBiの関係を聞いて回ったようだ。ただレッドが免責を得てFBIと動いている確たる証拠を持たず、単にレッドを殺すだけでなく、裏社会にそのことを知らしめたいのかもしれない。FBIが刑務所に送ったブラックリスターにウージンが接触した。我々のかつてのターゲットが、彼のターゲットとなった。刑務所の警備を固めなくてはならない。これは始まりに過ぎない。デンベは警備も付けず一人で行動するレッドを心配するが、レッドはお構いなしに姿を消す。シーヤが郵便局を訪れ、クーパーに面会する。母の死を告げられた時、仕事柄詳細については話さなかったがクーパーはシーヤに強い印象を与え、ずっと感謝しているという。MI6でスパイになったことについて、シーヤは母親に秘密が多すぎてその秘密が明らかになる場所に自ら足を踏み入れようと思ったと説明する。こうしてクーパーに出会えたのも必然かもしれない。母の仕事を知り自分が引き継ぐタイミングなのだろう。シーヤはディーヴァーが捕まるまで、MI6から出向させてもらうという。クーパーは考えておくと答える。アラムはもう今回のみのゲスト出演だったのですね。でもNYで新しい生活をしているのがわかったてかった。Metの様子もコロナ明けの明るさを感じられた演出でした。冒頭のワイルドなレッドの姿は、切羽詰まったレッドを表現したかったのかもしれませんが、「あれは別人だ」と思わせても良かったのになあと思いました。その後はいつものレッドに戻り、単独行動でお付きの護衛もいない。目立たないためにあえてそうしているのでしょう。今後はどうなるのかわかりませんが、2ヶ月前の状態に戻ったわけですね。レスラーは相変わらず、リズを失った悲しみを自助グループで切々と語って、これはこれで良し。アラムの代わりを大学受験を控えたタダシに任せるのもどうかと思いますが、何とかFBIで人材を探してもらいましょう。シーヤは若くしてMI6の職員なのだし、問題のあったパクよりは役に立ちそう。横道にそれる必要はないでしょう。後は懐かしいブラックリスターたちのその後と、シリーズの最後を見届けたいと思います。期待はしていません、終わればそれで良いです。(笑)
July 28, 2023
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いつものようにグダグダと始まりましたが、ダニエラの監督だとわかると、展開になるほどなと思いました。本来ならお休みでもいいはずですが、ケンジーは意外に出番が多くて良かったなと思いました。海軍軍需コマンドに勤務し、兵器の管理などを担当するジェフ・モーガン大尉が自宅で刺殺された。モーガンの部署では、極秘で開発しているソフトウェアがアメリカの全軍を対象にしているなど、万が一敵の手に渡れば大きな問題となる。海軍長官も侵害があるかどうか憂慮しており、NCISが捜査することになった。ディークスの母ロベルタが国内旅行を終えて久しぶりにLAに戻ってきたため、ケンジーが自宅で対応する。カレンはアナに求婚したものの、結婚式の準備については一向に進めようとしない。アナはカレンの気まぐれを気にする。モーガンの妻アリスは、夫が死亡した後に逃亡する姿が目撃されていた。彼女も狙われていると考えられなくもないが、まずは第一容疑者だ。自宅を家宅捜索したところ、給料に見合わない高級な物品があり、カードの請求額もかなりあった。まさか、モーガンは軍事ソフトウェアを売っていたのか。高速料金の請求が多いことがわかり、アリスの行き先を絞り込む。モーガンの上官バーンズ中佐によると、モーガンは全軍で共有するデータ分析を担当していたが、1ヶ月前に異動となり、外回りで請負業者や製造メーカーを訪れ、システムのアップデートなどをしていたという。人物としては特に問題はなかったようだ。モーガンのPCを調べたダーは、アリス名義のメールの中に貸家を提供するサイトのアカウントがあり、アリスが偽名を使ってラーチモントに家を借りていることがわかった。契約をしたのは夫が死亡した1時間後だ。ディークスとラウンドトゥリーが現地に向かい、アリスの身柄を確保する。アリスはNCISに何も喋らないというが、ディークスがアリスを助けたいというと、急に様子が変わり、半年前に必死に訴えたのに誰も耳を傾けてくれなかったという。その変化にディークスは何かを感じ取る。モーガンの出張記録と高速料金の記録をチェックすると、一ヶ月前の異動する前は軍用の爆薬を作る会社を訪問し、その後必ず自宅から30キロ離れた高速の出口から出ていることがわかる。その近くには貸倉庫があり、モーガンは殺される2日前に訪れていた。ディークスはアリスに自分の父親について話す。母親はDV被害を受け、自分も殴られた。アリスはモーガンからDVを受けていたことを明かし、日常的に支配されていたという。半年前に軍の専用ホットラインに通報したのだが何の返事もなく、仕方なく家庭支援センターに被害届を提出した。現在調査中ということだが、帰宅して夫が殺されているのを発見し、このままでは自分に動機があると判断されてしまう。それで逃げたのだという。アリスは出張から戻った夫の手からエンジンオイルの匂いがしていたと証言する。モーガンが借りていた貸倉庫を調べると、中は空っぽですでに中身を持ち出した後だとわかる。そこでもエンジンオイルの匂いがしており、モーガンは立場上、導爆線や混合爆薬、C4を扱うことができた。モーガンは気づかれないよう少量ずつ盗んでここに保管していたようだ。貸倉庫の管理人は今朝、見知らぬ3人組がダンボール箱を運び出していたという。アリスが軍に夫のDVを相談したのは確かだった。しかし担当部署は情報不足だと判断したらしい。ペンタゴンはこの問題について、10億ドルを投じて対応しようとしているそうだが、ディークスは我々がこの件を解決すると皮肉をいう。貸し倉庫から荷物を持ち出した3人組の映像をアリスに見せると、そのうちの一人に見覚えがあるという。数週間前に夫に連れられワインのイベントに出かけ、そこで夫と長髪の男が話しをしていたという。バーンズ中佐はモーガンが訪れた業者を調べさせ、C4や混合爆薬などが7~11キロ不足していることがわかった。それだけあるとかなりの威力となる。モーガンは妻に隠れて複数の銀行口座を持ち、そのうち3つに9000ドルずつ入金があった。送金したダミー会社にはアイヴァン・パーソンズという男が関わっていて、貸倉庫で姿を見せた人物とわかる。LAで高級品を輸出入しているが、金銭面でアイルランドやドイツ、インドネシアの過激派とのつながりが指摘されており、最近ハリウッドの土地の使用許可を申請している。そこがパーソンズの拠点と見られ、サムとカレンが急行する。パーソンズらは荷造り中で、NCISの急襲に爆薬を持って逃げ出し逮捕された。モーガンはパーソンズからカネを受け取ったものの、手を引こうとした。パーソンズは思いとどまらせようとしてモーガンの自宅に行き、殺したのだった。ロベルタは旅行中の交際関係などをローザに話し、ローザはケンジーが知らない友人との話題を出して、ケンジーをおろおろさせる。帰宅したディークスは、父親とのことでロベルタがどうやって辛い時を乗り越えたのかと聞く。刑務所に入った父親は全てを奪ってしまった。だが、ディークスが全て取り戻してくれた。私の人生は完璧ではないが、紛れもなく私の人生だ。カレンはアナに、結婚式を先延ばしにしているのは、やはりヘティに会って、まだ語られていない事を彼女の口から聞かなければならないからだと説明する。アナはカレンに結婚の気持ちは変わらないが、唯一、正直でいると約束してほしいという。よく考えたら、ファティマはお休みでしたね。先週、せっかく良い人が見つかったと思ったばかりのヘルパーさんが、今週すぐに首になってしまったのでしょうか。カレンはヘルパーの問題じゃない、サムが避けている本当の問題があると言いたいようですが、それは何なのかなあ。被害者の妻にDVの恐怖があると気づいたディークスは、たまたま戻ってきた母親との会話で涙目でしたね。毎度お騒がせのママですが、子育てではケンジーが悩みを打ち明けたくなる存在であり、ローザから見たらイケてるおばあちゃんであり、ディークス本人にとっては最愛の母で、これが家族というものかなと思いました。ケンジーもディークスも振り回されていますが、ローザは普通に良い子だと思います。ティーンエージャーなので、さすがに新米パパママにとっては初めてのことばかりで戸惑うでしょうが、それも幸せの一面でしょう。ラウンドトゥリーがストレス発散とばかりに殴りつけていたのは「補助運動」という訓練だそうで、あの壺の中身は米のようですね。彼は今エリック・ビールがくれたお金をなにかに投資しようと考えている。あの警察とのトラブルがあったので、単なる浪費ではなく意味あることに使いたい。ということなので、どういうアイディアが採用されるのか見守りたいと思います。最終シーズンだけに、単に良い奴というイメージだけでなく、何か印象に残る事をしてほしい。愛する人との新しい人生よりも、片付けなければならない事があるというカレンをアナは最後まで待ち続けるのでしょうか。これも最終シーズンだけに、全部きれいに片付いて最後は結婚式にヘティが出席、ということになればよいですね。軍でも、家庭の問題、DVについて真剣に取り組んでいこうということのようですが、まだまだ先は遠い印象です。バーンズ中佐は部下の仕事をちゃんと把握していなかったし、アリスの訴えも知っていたのに親身にならず放置した。大量の仕事を抱えているのはわかりますが、それが現実なのでしょう。弱っちいモーガンは自業自得だった、とはあまり言いたくないですが、軍は普通に死亡による除隊と見るのでしょうか。不名誉除隊だとアリスが受け取る遺族年金などもなくなるでしょうし、このあたりは現実的な解決が示されると良かったなと思いました。そういえば「ノマドランド」を録画したまま見ていないや。見ることにしよう。犯人側の倉庫に日本酒の菰樽のようなものがありましたが、書かれている字が不明で気になりました。(笑)
July 27, 2023
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前話の続き。アザのせいなのか怒れるオリビアがこれまでになく勇ましく、というか、ガラが悪くて「組織犯罪特捜班」のシーズン2で暴れまくるステイブラーを意識しているんじゃないか、とふと思いました。イメージでいうと、オオカミの群れを率いるボスですね。サービスで遠吠えをしてくれました。オリビアは自分を襲おうとして、膝を撃ち抜かれた少年フガシに、身柄を保護しているので心配しなくて良いと話しかける。オリビアを襲うように命じたのがオスカー・パパだという証言が欲しいというと、フガシは自分は捨て駒でそれはできない拒む。BX9に入ったきっかけを尋ねると、フガシはエルサルバトルから歩いてメキシコに渡り、列車でアメリカを目指した経緯について離し始める。列車の屋根に登って「マエストロ」という人物が夜空の星について教えてくれたという。NYに来たのは先にアメリカに行った母親に会うためだったが、母親は息子に関わりたくないと拒否した。BX9が母親をレイプし、フガシにギャングに入らなければ殺すと脅した。だからオリビアがフガシを撃ち殺せばよかったのだ、という。オリビアとドゥアルテはどちらが捜査の主導権を持つかで張り合う。ドゥアルテから見ると、オリビアはフガシら少年に襲われた被害者だ。オリビアはフガシとその母親を面会させることが必要で、自分がオスカー・パパを逮捕すると言い切る。ドゥアルテはオリビアに見せたいものがあるという。そこは公園の木々の一角に、おびただしい数の下着が吊るされている場所だった。海外のギャングから逃げてきた子どもたちが、NYでBX9に声をかけられ、断ると母親がレイプされ、ギャングに入らざるを得ない現状がある。この下着がその証拠で、事件は未解決のままだ。オリビアは怒りに震える。ブロンクスSVUでは、フィンがブルーノと人手不足を訴えていた。オリビアは回収した下着からDNAを採取し、身元を確定するよう命じる。ドゥアルテは1年前からこの場所を知っていたと言って、マンシーを怒らせる。ドゥアルテはフガシを脅して勧誘担当の名を言わせるというが、オリビアは自分のやり方でやると宣言し、マクグラス局長に、ブロンクスSVUの未解決レイプ事件とBX9のリーダー、オスカー・パパを逮捕することを同時に解決すると告げる。マンシーの情報で、弟がBX9に入る前にトレモント派閥にレイプされたマリアという女性がいることがわかる。通報し起訴しようとしたが、取り下げられていまい、BX9に入った弟も死亡してしまった。オリビアはマリアと面会するが、マリアは裁判で証言することはできないと怯える。弟がBX9に勧誘された時、マリアはメンバー2人にレイプされたという。辛うじて犯人の名前を聞き出し、オリビアたちが逮捕に向かう。バグベアことリンジー・デル・トロと、サクリレッジことヘクター・スアレスで、逮捕の際にブルーノが撃たれそうになり、ドゥアルテがヘクターを撃つ。ヘクターは防弾ベストで命拾いをしたが、SVUはヘクターが死んだと嘘を言って、リンジーが仲間を見捨てたとバラしてやろうかと脅す。カリシに、BX9のメンバーの名前を聞き出し、血液サンプルを取る手続きを求めるオリビアだったが、病院内でフガシがヘクターを発見し、母親をレイプした犯人だと騒ぐ。ヘクターが弁護士を要求したため、やはりフガシを脅してでも、証言を得るしかないという意見に、オリビアは消極的でフガシをかばうような態度を見せる。しかしリンジーが身内のレイプを利用して少年をBX9に勧誘するシステムについて自供したため、レイプ・ツリー関係の未解決事件のうち20件はBX9によるものと、断定された。相変わらずマリアは証言するつもりはない。それでも今のところオスカー・パパを逮捕する決定的な証拠はなく、チャーリッシュはオリビアを襲撃するよう命令を出したことが分かれば、逮捕できるはずだという。やはりフガシを追及するしかないという声が大きくなるが、マンシーがフガシの母親を見つけたと報告する。オリビアは母親を連れてくるよう命じると、フガシことアルベルトに、あなたの人生は始まったばかり、お母さんと一緒に証人保護すると説得する。母親が突き放したように見えたのも、子供を守るためだったろう。何なら本人に聞けば良いと、母親を病室に入れるとアルベルトは「マエストロに命令された」と口走る。ドゥアルテは母親に会わせて、上手く息子が喋ったと皮肉を言うが、オリビアはあくまでも考えるチャンスをあげただけ、彼には母親が必要なのだという。マンシーがマリアが何か言いたいことがあるらしいと連絡してきたので、オリビアとドゥアルテが待ち合わせ場所のレストランに向かう。しかし、そこにいたのはオスカー・パパとその部下だった。オスカーはレイプをメンバー勧誘の道具に使ったという誤解を解きたいという。あのツリーの事を知ったのは最近で、そもそもブロンクスSVUがまともに仕事をしていたら、あんな場所に下着をぶら下げたりしなかっただろうという。NYPDも知っていたはずだ。自分たちでこの問題に対処する、部下は使い捨てではなく、自分たちはギャングではなく仲間だ。オリビアは席を立つ。DNA検査の結果、リンジーが100件のレイプ事件に関わっている事がわかった、オリビアとドゥアルテはライカーズ刑務所にリンジーを訪ね、証言と引き換えに取引で刑期について相談するという。しかしリンジーはオリビアたちの鼻の先で、囚人たちに襲われ殺されてしまう。さっそくオスカー・パパが問題解決をしたのか、こうなるともう一人のヘクターは喋らないだろう。マリアも証言せず、カリシはオスカー・パパの起訴は難しいという。オリビアは母親と落ち着いたところで、ついにアルベルトから「マエストロ」について聞くことにする。ギャングの世界に詳しいヴェラスコが説得して、「マエストロ」とはオスカー・パパのドライバーだとわかる。アルベルトは、一晩で正式なメンバーになりたければ、オリビアを殺せと言われた。ドライバーのベニー・パロスを逮捕すると、ベニーはアルベルトの証言を裏付け、オスカー・パパの言葉を広める役割があり、捜査側に犯罪の詳しい記録やボスの車内での会話の録音を提出するという。自分を保護してくれるのなら、証言するつもりだ。いとこが刺されたときから、この日が来るのを覚悟していたという。カリシは大陪審の準備を始め、ベニーの付けていた記録で、100件の未解決事件が起訴にいたることになった。マクグラスは未解決事件を解決し、司法省を追い返したオリビアを絶賛する。新しいブロンクスSVUが始動し、オリビアはオスカー・パパ逮捕をドゥアルテに譲る。オリビアが大ナタを振るって、空中分解していたブロンクスSVUを再建し、BX9絡みで未解決レイプ事件を一気に解決という成果を出しましたね。俺の事件だというドゥアルテ差し置いて、自分を狙った犯人には母親としての愛情を見せて、自供へ導くなど自分のやり方を通しましたし、さすが主役!という展開でした。組織的なレイプで脅して少年たちをギャングに入れることを、レイプは戦争の道具でもあり、というドゥアルテの説明はある意味事実なのでしょう。命がけで悲惨な祖国の現状から逃れてきた人々が、アメリカでもギャングに蹂躙されているのも、ある意味事実で、非常に重苦しい気持ちになります。でも警察までが無力感に苛まれていては、社会は終わりだ。自分を殺そうとした相手にも、まだ子供に過ぎない、やり直すチャンスはあるとするオリビアの姿勢は一筋の光明のようなイメージでした。ドゥアルテも実は地味に地域に貢献する良いやつでした。恐怖で組織を締め上げるオスカー・パパは一見インテリで、オリビアにいわせると軍隊を従えたサイコパスは初めてというわけで、なるほど珍しい悪人でした。でも、恐怖で忠誠を誓わせるだけに、崩れると一気なのでしょうね。ドライバーがまさか、そんな形で自分を裏切るとは思わなかったでしょう。BX9はこれで消滅した形、でもその後にまた別のギャングが出てくるのは間違いない。奴らになめられないよう、新生ブロンクスSVUには頑張ってもらいたいです。ちらっと、アマンダ情報が聞けたのもの良かった。本当に大学の先生になったのですね。
July 25, 2023
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『呪われた瞳』非常に気分が悪かったエピソード。ハロウィーンでもないのにホラーみたいで、冒頭から「ゼブン」みたいだなあと、その印象が最後までつきまといました。ドラマか映画の演技指導みたいなのは、過去にもあったかなあ。でも本来活躍するべき人が違うんじゃないか、と思いました。ドラマでNCIS捜査官役を演じるクロエ・マーリーンが役作りのため現場を知りたいという依頼があり、ナイトの勤務を観察することになった。海軍を宣伝したい海軍長官の指示なので、断れない。ノーフォークで停泊中の船の指揮を執るハーラン大尉の元に、ロボット配達が届け物をする。覚えはないが受け取り、箱を開けると中には男性の頭部が入っていた。ジミーは死後12時間以内で、鋭利な刃物で切り落とされたという。ハーランは被害者には見覚えがなく、クロエは現実の犯罪現場にショックを受けながらも、役者根性を見せる。ナイトがロボット配達機の底板を取り除くと、パイプ爆弾が機動し始めた。すぐに港の海に投げ込み、事なきを得る。ロボット配達機は先週配達業者から盗まれたもので、接触不良のため、そもそも首をを取り除いたタイミングで爆発するはずだったようだ。検視をしたジミーは被害者が左右の瞳の色が違う、虹彩異色症と指摘する。生まれつきの場合もあるが、頭部の外傷で起こることもある。髪の毛のDNA検査で、被害者はケンタッキー州のロスコ・サンチェスと判明する。先週失踪届が出ているが、問題は胴体がどこにあるのかだ。サンチェスはペースメーカーを入れていたことから、ケイシーが遺体の場所を突き止める。所有者のない農場の納屋に、サンチェスの遺体が見つかるが、それ以外にも首を切断された遺体が2体あった。頭部も冷凍庫の中にあり、切断に使ったギロチンもあった。被害者はデラウェア州のグレア、ノースカロライナ州のベルで、彼らもまた虹彩異色症だった。ハーラン大尉の夫もまた虹彩異色症であることがわかり、犯人はハーラン大尉ではなく夫を狙ったのではないかという。これは連続殺人事件で、クロエの同行取材は打ち切られる。ジミーはダッキーの心理分析を使ってプロファイリングする。18世紀にフランスでは虹彩異色症は呪いであり、その瞳を持つ人は悪霊の仕業とみなされ首を切り落とされるなど、理不尽な処罰を受けた。犯人は虹彩異色症の人物に対して、何か否定したい思いがあるようだ。歴史上、処刑の対象は虹彩異色症の男性の妻が妊娠した場合にも及んだ。もしかしてハーラン大尉は妊娠していたのか。NCISはハーラン夫妻の身柄を保護すべく自宅に向かうが、すででに何者かによって夫妻は誘拐されたらしいということがわかる。ハーラン大尉はやはり妊娠していた。ケイシーは納屋にあったギロチンを再現できるが、刃については専門業者から購入するしかないという。地元でギロチンの刃を製造する会社があり、先月現金で購入したものがいたことがわかる。製造する会社に今日、新たに刃を購入する人物が受け取りに現れることがわかった。トーレスとパーカーが張り込んでいると、青いバンが到着し男が現れた。男はサンチェスの頭部が配達された埠頭にいた一般人だった。すぐさま逮捕するが、ハーラン夫妻は車の中にはいなかった。男は元大学教授のサム・ノヴァクで、フランス史を専攻していた。ノヴァクは、交通事故で頭を負傷し自ら辞職していたが、脳損傷の可能性がある。ノヴァクは3人の被害者の首を切ったことは素直に認めるが、ハーランについて何も語ろうとしない。自分は悪霊を退治しているという。トーレスがノヴァク名義の山小屋に向かい内部を捜索する。ハーラン夫妻の姿はなかったが、2人が鎖に繋がれた写真のそばに時限爆弾が設置されていた。残り時間は2時間42分だ。ノヴァクはクロエとだけ話したいと言い、打つ手のないパーカーはヴァンスにクロエの力を借りる許可を得る。クロエはNCISに説得され、難しい役を引き受けることになった。ノヴァクは自分が捕まった時に備え、バックアッププランとして捕らえた夫妻に時限爆弾を仕掛けたという。ハーラン夫妻の居場所を引き出すのが最大の目的だが、ノヴァクはのらりくらりと質問をかわし、取引をちらつかせたクロエに、母親のナンシーを引き合いに出してクロエを脅す。強気のクロエもさすがにこれには怯え、もう耐えられないと引き下がる。結局クロエを呼んだのは時間稼ぎでゲームを楽しんでいたと思われたが、トーレスはダッキーの心理分析に基づき、支配欲が強く自分が賢いことを見せつけたいノヴァクに勝たせようという。そのためには再度クロエに出てもらう必要がある。一旦はノヴァクに向きあう事を拒否したクロエだが、ナイトが本物の捜査官は決して諦めず立ちふさがる壁を打破すると説得する。クロエはノヴァクに「あなたの勝ちだ」と言い、タイマーが残り少ないと告げる。ノヴァクは大義のために自分は犠牲になったと言い、社会が勝ったのだという。クロエはノヴァクが言っていることは悪魔の仕業でもなくただ、罪もない人を殺していると言い返す。なぜ虹彩異色症の人が悪なのか、ノヴァクは自分も悪だと言って、虹彩異色症であることを明かす。その時、タイマーが残り時間ゼロとなってナイトが怒りを見せ、クロエは涙を流す。せめて夫妻の遺体はどこにあるのか、と追及するとノヴァクは住所を口にする。実はタイマーを50分早めてノヴァクに見せていたのだった。NCISが救出に向かい、残り10秒の間一髪で夫妻を救い出すことができた。クロエはナイトのおかげで役柄を掴むことができたといい、中学生の時に芝居をして褒められたというトーマスを撮影に出てほしいという。死体の役だった。異常な犯人であることはわかりました。犯行動機は理解不能で、それも「セブン」ぽかったです。とにかく、小道具さんのリアルな頭部がテレビ番組で出して良いのか、というくらいレベルが高い。演じた人の表情もいかにもという感じで、気味が悪かったですが、さすがに素人に相手をさせるなど他に手がないのかと言いたくなりましたね。科学捜査をする時間がないにしても、クロエにイヤピースを付けて背後で助け舟をだすとか、作戦は何かなかったのだろうか。クロエがドラマで捜査官を演じるところは、面白い要素があっても良かったですが、彼女が捜査官として成長するのを見守るのではなく、ナイトが本物らしさを見せつけないとなあ。タイマーの残り時間で罠を仕掛けたのはすぐわかりましたが、さすがに50分となるとノヴァクも気づくのじゃないかな。見せ場はマクギーの「木こり」?自動運転によるロボット配達は先週ピザの配達をしていたっけ。今回のような使われ方をされたら、普及を目指している人、団体は気分悪いでしょうね。最後にお悔やみに名前の出ていた人は俳優さんなのかな、誰かと特に親しかったという感じだったのでしょうね。
July 22, 2023
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いろいろと内容盛りだくさんのシーズンでしたが、これはもうサービスエピソードですね。母の日ということなので、そういえばSVUとクロスオーバーしていたのだと思い出しました。内容的にはほとんど関係ありませんが、ステイブラーとオリビアがタッグを組んで、というのを見たい人には歓喜のエピソードでしょう。でも、この時はまだSVUにロリンズがいて、先日の「ステブラートとは…」の話題はなかったわけで、頭の中を整理しておかないといけないなと思いました。組織犯罪特捜班にオリビア・ベンソン警部が現れ、ステイブラーらが宝石商からダイヤを盗んだ容疑で逮捕したジェシー・サントスの娘サラが母親と買い物中に行方不明になったという。サラは白血病の治療で持病の喘息が悪化し、発作が起きればすぐに吸入器で治療しなければならない。サントスは「組合」のメンバーであり、組合はウェッブと対立している。サントスが組合の情報を吐けば、ドネリーは逮捕されるなど、サントスの娘を誘拐する動機のあるものもいるだろう。オリビアはベルのチームと合同で捜査することにする。サラの動きを防犯カメラで確認すると、小型犬に気を取られたサラが飼い主らしき女に誘い出される様子が写っていた。女はサラを通りに連れていき、そこに車が止まり男が出てきた。男はサラを車の中に連れ込み走り去った。男も女も帽子を被り顔を確認することが出来ず、ナンバープレートも付いていない。組合との関係を探るため、ステイブラーはドネリーに探りを入れることにする。ベルはウェッブの反応を見るため、ウェッブの妻カサンドラのギャラリーをガサ入れし、サラの情報を求める。サラの痕跡はなかったが、カサンドラに恥をかかせることになった。サラの母親ロザリアは誘拐に関わった人物に心当たりはないという。サラの学校関係を調べると、性犯罪者の登録があるにも関わらず、用務員として働いているテッド・テイラーという人物が浮かぶ。テッドの自宅を捜索すると、子供の下着などが入った箱が見つかり、テッドが逃げようとしたので逮捕する。テッドはサラが行方不明になったことは知らないと言い、下着などについては掃除をしていて見つけたと説明する。厳しい取り調べに、テッドは3週間前に父親のジェシーが学校の前で男と話しているのを見たという。話がヒートアップして男はテッドに殴りかかり、倒れたジェシーを蹴るなど暴行を働いた。テッドはジェシーを助けようとしたが拒まれ、緊急通報もするなと言われたという。男には首に炎のようなタトゥがあったと証言する。新たな防犯カメラの映像には、サラが誘拐される1時間前に、犬を連れた女が様子をうかがっているのが写っていた。特徴のあるスニーカーを履いており、ジェットはどこで手に入るのかわかる人物があるという。女が履いていたスニーカーは、マラカイが買おうとして手に入らないものだった。2人はこの前の出来事からギクシャクした関係にある。マラカイから聞いたスニーカー店で、ベルとジェットが購入客の情報を求める。ステイブラーはサントスに面会し、テッドが供述した事件について聞く。ギャンブルの借金の取り立てで、もう返したし、男の名前は知らないという。ドネリーから呼び出しがあり、ステイブラーが自宅に行くと、ドネリーはサラの事件でオリビアと動いていることを気にする。サントスがドネリーも知らないような副業をしているのかどうか、ドネリーはわからないという。サントスは無茶なことをする奴だ、これも自業自得だろう。ドネリーの妻が生まれた子供にはステイブラーの名前をミドルネームにしたと明かす。すっかりドネリー夫婦から信頼され、ステイブラーは複雑な心境だ。オリビアはステイブラーがドネリーの事を気に入っているのではないかという。ドネリーを監視していると、サントスの自宅を訪れたことがわかった。妻はサラを誘拐した犯人から身代金を要求するメールが来て、ドネリーに相談し10万ドルを持ってきてもらったという。犯人の送った映像には銃を突きつけられ、息苦しそうに助けを求めるサラの姿があった。ジェットはその映像を分析し、位置情報を割り出すという。スニーカー店の客を絞り込み、ポメラニアンを購入したステイシーという女が浮かび上がる。ステイシーの母親によると、ステイシーにはラモンというボーイフレンドがいて、ギャング名は「スモーキー」というらしい。写真には首に炎のタトゥがあり、この男がサントスに暴行したようだ。ラモン・ソーサはドミニカ系のレベンガ・カルテルに属し、ヘロインを売買して不動産で資金洗浄している。ラモンはステイシーと組んでサラを誘拐したと見られ、ジェットはカルテルが所有する不動産のどこかでサラが監禁されているのではないかと、絞り込みを行う。ステイブラーは背景に写った建物の窓にダビデの星があることから、ユダヤ博物館の近辺だと考える。オリビアとステイブラーは応援を待たずに、該当する建物に突入する。空き家のような荒れた家だったが、物音がして男が出てきた。エディと名のり、ここにはドラッグをやる奴など、いろいろな人間が出入りしているという。壁の向こうに不審な部屋があることに気づいた2人が、閉じ込められたサラを発見し吸入器を渡す。その時、突然銃撃を受けたため撃ち返す。地下にはステイシーもいた。サラを救い出したことをステイブラーがサントスに報告すると、サントスはもしソーサが娘を誘拐したのなら殺されると思ってステイブラーには言えなかったという。なんと、ドネリーが一人でレベンガ・カルテルからヘロインを奪い、ソーサがサラの学校に現れた時に初めてその事を知ったのだった。ドネリーは自分のことが大事で、組合のメンバーのことなどどうなっても構わない。サントスは自分がマイクを付けてドネリーの喋らせると提案する。オリビアはステイブラーを37分署に送り届ける。そこにドネリーが姿を見せ、サラを救出したオリビアに礼を言う。ステイブラーは父が勲章をもらった時に正当防衛を偽装したと考える。その証拠はあの子供の頃の自宅の庭の木に撃ち込まれている。ステイブラーはかつての自宅の庭を訪れる。そこはもう取り壊しが決まっているらしい。カサンドラはベルがギャラリーに現れたことが雑誌でも取り上げられ、長年築き上げたビジネスがぶち壊されたと怒り心頭だ。夫は200万ドルをステイブラーらに奪われても何も手を打とうとしないと、激しく非難する。ウェッブはノヴァに「時がきた」と告げる。ベルは、ドネリーがロザリアに渡した現金は、ウェッブから預かった金の一部だという。つまりステイブラーをはめたのは、ドネリーということになるが。オリビアとのコンビ復活で柔らかな表情を見せるステイブラーが印象的ですね。昔はこういう場面が多々あったわねと懐かしみ、自分も歳を重ねて人の複雑さが理解できるようになったとお互いに今の立ち位置に安心感や心地よさを感じているように思いました。ドネリーの目から見ても自分と組むよりも、長年のパートナーであるオリビアとの絆が深いことはわかるでしょう。そうでなければ、わざわざサントスの娘のために警部自ら捜査に来ないって。ちなみに形だけの合同捜査でヴェラスコがいましたが、何ら役に立ってはいなかったですね。ジェットの事は印象に残ったみたいですけど。ところで、ジェットとマラカイの電話した、返事くれないetc.のやり取りがとっても新鮮。ツンデレのジェットがマラカイが好きなスニーカーを買って、玄関先で告白する。マラカイもすぐに出ていくことができない。お互いの気持がすれ違ったり、好きなのに素直になれなかったりと、青春ドラマのような初初しさで実に楽しいです。さて、シーズンフィナーレに向かって大きく動き出しましたね。ステイブラーをはめようとしたのはドネリーで、ウェッブから預かった金をウルリッヒの金庫から盗んだのもドネリーですか?そんな事がどうして可能なのか。内部に協力者がいるとか。また、元々ウェッブの金を盗んだのはどこの誰?それもドネリーでしょうか、相当な根性の持ち主でなければできないですよね。あるいはヒューゴあたりがナンバー2を外されて、裏切ったとか。ノヴァに対する指令も気になります。警察に対する全面戦争?でも、ノヴァが警官だとは気づいていないのですよね。確かに、妻からガミガミ言われないと腰を上げないウェッブも変なんだよなあ。実はドネリーとウェッブが裏で繋がっていて、ウルリッヒから奪うためステイブラーをはめたのかとか。滅茶苦茶ややこしいシナリオとなりますね。父親は嘘を仕立てて勲章をもらったという風に結論付けるのなら、ドネリーは真実を語っているということになって、ステイブラーはおめでたい奴ということになるのかな。いずれにしても、フィナーレが待ち遠しいです。
July 21, 2023
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先週とはうってかわって、海軍関係を全面に出して格調高いとまでは言いませんが、さすがパイロットはかっこいいなというエピソードでした。つまり、コールサインだとかstick jockeyという話になると、脳内変換で「ギャラクティカ」の世界で理解するので、そういう感想になるのでしょう。「トップガン」もそうですけどね。ケンジー&ディークスはお休みでした。F-35戦闘機が海上からビーチに向かって飛行し、エンジントラブルのような状況で墜落した。パイロットは脱出して地上に降下したが、負傷し意識を失っている。パイロットはサムの息子エイデン・ハンナ大尉だった。サムは父のレイモンドを連れ病院に向かう。法務担当のハーシュ少佐がJAGのマニュアルに基づき、墜落事故の調査を始まるという。F-35の墜落事故は昨年ドローン群による外的な要因での事故もあり、今回はNCISにも真相解明のため捜査を要請する。エイデンは試験飛行のために基地を飛び立ち、海上の訓練区域で試験を行っていたが、間一髪アパートに突っ込むのを免れていた。ハーシュ少佐はサムが捜査に加わることは利益相反になるため、だめだという。サムたちが病院に到着すると、エイデンは意識を取り戻し変わりがないように見えた。ただ、脱出装置で地上に降りた時に頭を打っており脳震盪の症状があるという。ハーシュ少佐が病室に現れ、何があったか録取を始めるという。基地の整備主任フレイジャーは、きちんと整備点検を行い、エイデン本人もチェックしていたと答える。「ソニック」ことエイデンは優秀なパイロットで、今回の試験はスターリング航空が開発したシステムのテストだったというが、機密の内容なので自分の立場では話すことはできない。スターリング航空の開発はスケジュールが送れており、予算もオーバーしているという。ハーシュ少佐は退役軍人であるサムとレイモンドに敬意を表して録取の同席を認める。ただ、エイデンはテストを終えて帰還する途中の記憶があいまいで、墜落前に自動操縦を解除した理由を聞かれても覚えていないという。ハーシュ少佐は、エイデンの日頃の言動について行き過ぎがあり指導を受けた事について追及する。音速を超えたり、低空飛行をしたり、そのような行動と今回の事故との関連を指摘すると、サムも息子の人間性を疑われて不満を述べる。ハーシュ少佐はサムとレイモンドに部屋を出るようにいう。キルブライドが基地管制塔のエスピノーサ中佐にスターリング航空のテスト内容について説明を求める。F-35戦闘機と言えども、空飛ぶコンピュータのような存在で、ソフトで戦闘能力を高めるということのようだ。墜落したのは水平飛行のテストの後で詳しくはスターリング航空の担当者に話を聞くことにする。レイモンドは息子を守ろうとしたサムの態度を良くなかったと諭す。エイデンは大丈夫だ、彼を信じろ。ハーシュ少佐は自動操縦を解除するまでは異常がなかったことから、自動操縦の解除が墜落のきっかけとなったのでは、とエイデンに迫る。つまりエイデンの操縦ミスという疑いだが、エイデンも記憶がないため反論できない。レイモンドもサムも、かつては頭部の打撲については軽視されてきたという。カレンは予断を許さず、全ての可能性を捜査すべきだという。スターリング航空のジェイク・プリミアニはF-35に対する開発について、ソフトウェアでセンサーの範囲を広げて電子攻撃や防衛手段を強化すると説明する。しかし、スケジュールが遅れてすぐにも基地に戻りたいと主張する。システムの問題はシミュレータで再現できず、パイロットにすがることになる。一体どんな問題があるのかと問うが、バグや不具合などシミューレーション段階では全て潰しているが、これ以上の遅れは許されないと、次のテストのために基地に戻ってしまった。エイデンはレイモンドとの会話の中で、エンジンが停止し、自動操縦が解除され、電気系統がおかしくなったことを思い出す。ビーチで墜落を目撃した人の情報で、直後に走り去ったバンがいたことがわかる。墜落後に走り去ったバンの持ち主が判明し、ファティマらが車を探す。マルコ・マドセンはF-35のエンジンが停止し、パイロットが脱出する直前に再び点火したのを目撃していた。エイデンの主張を裏付ける証言で、キルブライドはエスピノーサに報告するが、すでに新たなテストが実行されていた。ケック大尉が操縦するF-35は順調にテストを終えた後、通信不能となり高度を下げ始めた。こちらからの呼びかけは聞こえていると思われ、キルブライドは病室のエイデンとエスピノーサを繋ぎ、エイデンが停止したエンジンの再点火の方法を伝えると、いったんレーダーから消えたケック大尉の機がコントロールを取り戻し、無事基地に帰還することができた。エイデンが指示した方法は緊急捜査手順にはないが、ハーシュ少佐は録取をやり直すことにする。スターリング航空のジェイクは、2度も同様の状況が発生したことで、原因をコンピュータのオーバーロードだと認める。何ヶ月も前にパッチを当てて処理をしたが、エンジン停止が2度も起こったことについては、誰かが妨害行為を行ったのではないかという。サーバーにアクセスできるのは開発チーム全員だが、スターリング航空の従業員に動機や妨害の標的があるかどうかを調べる。事故はスターリング航空に問題があると判断され、ハーシュ少佐はサムの捜査への参加を認める。ジェイクはサーバー室のハードドライブがなくなっているのに気づく。関係者の金銭関係を調べたところ、スターリング航空の社員ではなく。フレイジャーに不審な入金があった。その時カレンの眼の前でフレイジャーが逃亡し、NCISが追跡する。追い詰められたフレイジャーは銃を自分の頭に当て、スターリング航空がシステムの欠陥を隠しているのを皆に知らしめたかったと説明する。ところが、エイデンの事故がシステムではなくパイロットのミスではないかと捜査の焦点がズレてしまった。それで2度目の事故を起こさなければならなかったという。サムはエイデンの父親であると名乗って、銃を置くように説得する。フレイジャーは逮捕されたが、実はスターリング航空のライバル社から入金があったことがわかり、計画を妨害して軍との契約を奪うつもりだったのではないかという。ラウンドトゥリーは妹と一緒の時にLAPDの警官から不当な扱いを受け、その後当該の警官は自宅待機の処罰で済みそうだと知り、納得できない。戦っても警察組織が改革されるかどうかはわからないし、今後捜査でLAPDと連携を取ることもあり訴訟ごとは良くない結果をもたらすかもしれない。ファティマやキルブライドとこの問題について意見を求めるラウンドトゥリーだっが、自分のためにやるべきだ、チームは皆ラウンドトゥリーの味方だと励まされる。ハーシュ少佐は、エイデンには責任はなく、ドクターの許可が出れば復帰できるという。エスピノーサはエイデンがとっさに仲間の機に向かって、解決法を指示し命を救ったことを上層部に報告するという。ハンナ家3世代の男が集い、エイデンの回復を祝う。コールサイン「ソニック」は、音速を超えたことでついたという。戦闘機一機が9400万ドルですから、それを失うだけでもものすごい損害で、それ以上にパイロットには軍のリソースを使っていますから、単に危ないシステム開発を告発するのにこれだけの危険と損害、犠牲を与えるのはどう考えても理にかなっていない。システム開発を請け負った会社も、こんなバタバタの中できちんと成果を確かめられずにパイロットの危険を承知でテストするとはお粗末ですね。まあそのためのテストパイロットなのかもしれませんけど、今回改めてエイデンが優秀であることが証明されたわけで、ハンナ家としても誇れることでしたね。ちなみに、女好きで認知症のじいちゃんが案外いい味を出していて、堅物のサムに彩りを与えていることがよくわかりました。サムの振る舞いもより元SEALsとして、立派さが際立つし、できる限りいてほしいです。身内の介護の話題なども興味がありますしね。とにかくお気に入りのヘルパーさんが見つかって良かった。冒頭の墜落シーンはちょっとチープな印象でしたが、最後のカーチェイスはさすがに迫力があった。ただ、それまでの間が何事もなくて退屈でしたけど。軍人が頭に衝撃を受けてその後遺症のことなどは問題提起的でした。一方、ラウンドトゥリーが地元警察の不当を訴え改革をもたらすことは、あまり彼には話題がなかったので大きな変化かもしれません。厄介な大将のお世話役程度の存在感だったシャイラ・ダー捜査官が実は離婚の手続き中だった、という話題で、やっとチームの一員になったような印象でした。ヘティもいませんし、司令室の顔が変わったなあという感じです。
July 20, 2023
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ロリンズロスは我々も同じです。オープニングのレギュラーの数が減って寂しい限りです。今回はクロスオーバーといえばそうですし、新たなスピンオフなのかという気もしますね。SVUにとってロリンズが退職した影響は大きい。マクグラス局長がブロンクス署のSVUの改革をオリビアに持ちかけてくる。ブロンクスSVUでは市に対して不当解雇を訴えたテリー・ブルーノ刑事が勝ち、多額の賠償金を得ていた。そこに司法省による公民権捜査が入ることになり、マクグラスはオリビアをブロンクスに投入して連邦捜査機関の介入を避けたいところだという。オリビアは人手不足を理由に断る。ノアと帰宅途中のオリビアは建物の壁にBX9の落書きを見つけ、道路の反対側に不審な若者2名を察知した。とっさにノアを建物の中に避難させ、警察に応援を求める電話をかけるように依頼する。少年の一人がナタを手にしたのを見たオリビアは銃を構え、武器を置くよう命令する。しかしバイクが接近してきてオリビアにぶつかり、倒れたオリビアに少年たちが暴行を加えた。彼らはSVUが夏に逮捕したレイプ犯の報復のためにオリビアを蹴り続ける。落とした銃を手にしたオリビアはナタを振り下ろそうとする少年を撃った。もう一人の少年は後からやってきたバイクに乗って逃亡する。フィンはトレモント派閥の仕業かというが、それにしても管轄の警部を襲うとは大胆だ。そもそもBX9のメンバーを逮捕したのは夏で、なぜ今頃報復に現れたのか。あの時、レイプ犯を逮捕を優先し、BX9のオスカー・パパを逮捕しなかったが彼が部下に狙わせたのか。マクグラスはBX9に詳しいトゥアルテと連絡を取り、オリビアも不本意ながらドゥアルテの聴取を受けることになった。ノアは危険を避け、しばらくマッキャン家に預けることにする。相変わらずオスカー・パパを捕らえなかったことでオリビアに反感をあらわにするドゥアルテだったが、レイプ犯として刑務所に送られたリッキーとサボが刑務所で殺されたという。オリビアはドゥアルテと協力してオスカー・パパを捕らえるのにマクグラスのオファーを利用することにする。急に風向きが変わったオリビアに、マクグラスはロリンズを失ったことの置き換えかというが、オリビアは自分と幼い息子が襲われたことで状況が変わったと主張する。マクグラスは建前はブロンクスSVUの未解決事件を捜査するのに協力するという形で、オリビアのブロンクス行きを認める。ブロンクスでは地区検事のアヴィタルと連邦検事のワイズがオリビアを待ち構えていた。オリビアはあくまでブロンクスSVUのサポートだという。そのSVUには、不当解雇を訴えたブルーノ刑事一人だけだった。未解決事件を山のように抱えてどれから手を付けたら良いかわからないオリビアに、ブルーノは解決済みとされる事件に誤認逮捕があるという。聖ジュヌビエーブ学園の女子生徒が6名襲われた事件、そこは聾唖学校で被害者の証言が無視されたという。被害者たちに手話通訳を付ける要求も無視され、最後の被害者と接触したパプ・ピータースが犯人とされた。ブルーノは連続レイプ事件と考えており、警部に再捜査を求めたがそれが解雇されることになったという。オリビアは手話ができるディクソン警部補の手を借りて、被害者から聞き込みを行う。明らかにブロンクスSVUでは被害者からきちんと話を聞いておらず、レイプ検査の結果も聞かされていないという。当時の警部補はブルーノの訴訟で解雇されており、フィンが話を聞くと、ピータースとの接点があり、自白したから起訴したという。ブロンクスでの有罪の判断は自供が大きいらしい。しかしピータースの説明では、長時間の取り調べでドラッグの禁断症状が出て、弁護士から上手く処理するからと渡された紙のサインしたところ有罪となってしまったという。オリビアは自白の強要ということでこの件に関心を寄せるが、マクグラスは未解決事件に限ると言っていたとし、連邦検事らも反発する。マクグラスも撤退を口にするが、その時ブルーノから聖ジュヌビエーブ学園の女子生徒がレイプされ殺されたという連絡が入る。明らかに連続レイプ犯が野放しになっていることを意味し、ブルーノの強い訴えで検事らは10年越しの捜査の再開を認める。今回の被害者は鈍器損傷による死亡で、被害者の母親は自分を責める。被害者レネーから犯人のものと見られるDNAが検出されたが、法医学生物学局の担当者は検査を急ごうとしない。ブルーノは高額な時計で担当者を買収し結果を得る。オリビアが撃った少年がトレモント派閥の隠れ家で見つかり、敗血症の状態になっていため病院へ運ぶ。BX9が少年の身柄を奪いに来る恐れもある。レネーから採取されたDNAは近親者を探すサイトで、異父兄弟がいるという。その本人は兄弟がいることは知らないと言い、検査を勧めた妻が結果を事前に見てしまったのではないか。妻に話を聞くと、夫に真実を告げなかったという。偶然検査結果を見てしまい、気になる点を調べたという。夫は生みの母親が不倫をして生まれた子供で、母親はその子を養子に出していた。夫は自分が養子であることを知らなかった。オリビアは秘密を守ると約束してその母親の住所に向かう。クリオ・サミュエルスは息子ロニーを養子に出したというが、地下室でロニーをかくまっていた。ロニーを逮捕し聴取を続けると、レイプについては母親を傷つけたいだけだったと答える。殺人事件については、相手が転んで頭を打った事故だという。オリビアはブロンクスの新しいSVUを立ち上げる事をフィンに指示する。ピータースは釈放されることになり、オリビアが撃った少年が意識を取り戻す…ドゥアルテとの合同捜査が次のエピソードになるわけですね。ここまで度々指摘されていたブロンクスSVUの荒れ模様に、ついにオリビア本人が関わることに?驚きの展開ですが、冒頭のオリビアがボコボコにされるのもショックでした。目の下に痛々しいアザを作って、それでも任務に邁進する姿は圧倒的ですね。ブルーノ刑事、1100万ドルで優雅な生活もできるでしょうが、正義を追求し骨のある刑事です。見どころがありますね、新たなメンバーとしてマンハッタンの方にも来てもらいたいくらいでした。検査担当のお兄さんがセイコーの時計をしていたのも注目。マンシーはドゥアルテのもとには帰らないでしょうが、オリビアからブロンクスでギャング相手にするのでブレザーを脱いで、と言われてニヤリとしていましたね。やはり元の職場の方が慣れているのか。本家のディクソンが出てくるのはちょっとうれしい。シーズン始めのクロスオーバーで顔を合わせているからこうなるのでしょう。聾者が警官の取り調べなどで配慮されない、人権を無視されたような扱いがあるのは残念でした。執拗にその立場の少女を襲い続けた犯人は、母親への反発が動機なんてひどすぎる。ブロンクスのオフィスに山のような捜査ファイルがあって、手つかずになっているのは地元の被害者からすると、絶望的ですね。
July 18, 2023
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『トラック強盗』あまり盛り上がらないトーレスのお当番エピソード。でもトーレスのキャラクターが成長を見せていたので、それは良かったなと思いました。マクギーのBプロットの方は少しでも明るい話題をということだったのでしょうが、どうしてもこちらの方が印象に残りそうです。それにしても、オチはわかる展開でしたね。トーレスの前に潜入捜査中のソーヤー捜査官が現れ、思い詰めた様子で潜入捜査の辛さを語り衣服には血痕があった。トーレスが今すぐヴァンス局長に連絡するべきというが、目を離したすきにソーヤーは姿を消す。ソーヤーは現在FBIとの合同捜査に関わっており、その伝手で連絡をするよう電話をしたがまだ返事がない。線路脇の宿泊施設に泊まっているという言葉から、周辺のモーテルを探すと、車が燃えているという。現場で真っ黒焦げになった車のトランクを開けると、焼死体があった。損傷して身元は分からないが、車はソーヤーのもので、目撃情報からソーヤーらしき人物が宿泊していることがわかった。書き込まれた名前はソーヤーが潜入中につかう偽名で、部屋には争った跡があった。トーレスは自分が禁酒のリハビリ中にFBIからオファーがあった仕事を断り、ソーヤーがそれを引き受けたことで死んだと、ショックを受け責任を感じる。自分がその仕事を引き受けるべきだったというトーレスにパーカーは自分を責めるなという。しかし、検死の結果被害者はソーヤーではなく、FBIのパラミス捜査官であることがわかる。パラミスは胸に銃弾を受けていて殺された後、車に火を付けられたと見られる。FBIの責任者によると、この半年間ソーヤーとパラミスは海軍基地に物資を運ぶトラックばかりが狙われる強盗事件を捜査するため、ドライバーとして潜入捜査していたのだという。しかし3週間以上2人からの連絡がなく、捜索の予定もないことにトーレスは怒りをぶつける。ソーヤーは無事だが逃亡していると見られ、潜入捜査の一線を越えてパラミスを殺したかもしれない。トーレスはソーヤーがそんなことをするはずがないと訴える。しかしケイシーの弾道検査で凶器はソーヤーの銃と判明する。やはりソーヤーは闇に落ちたのか。しかしトーレスに助けを求めに来たではないか。パーカーはFBIより先にソーヤーを見つけることを決める。強盗団はハンカマー運輸のトラックばかりを狙っていた。ハンカマーのオーナーは、2週間前にも1台襲われ、ドライバーたちがおびえて出勤してこなくなったため、困っているという。犯行の方法は遠隔操作でトラックを停車させ、犯人がドライバーを拘束したあとトレーラーでトラックを牽引していく。10分もかからない手際の良さだった。ソーヤーの母親から話を聞くと、ソーヤーは1ヶ月ほど前に急に姿を見せ、落ち込んだ様子だったという。たまたま妹のカーラの命日だったかもしれないが、先週電話があり、「愛している」という言葉だけですぐに切れてしまった。背後に大音量の音楽と動物の唸り声のような音がしたという。犯人はなぜか日用品を積んだトラックばかりを強盗していた。金になるのかどうかわからないが、その中にビタミンB1の錠剤もあったという。内部の犯行という観点で、ウェイド・カトラーという男が強盗の前科があり、強盗事件の日に病欠していることがわかった。トーレスはソーヤーが最後に連絡をしてきた場所がロデオマシンがあるトリプル・デュースというトラック・ドライバーが集まるバーではないかという。ドライバーになって自ら潜入するというトーレスにパーカーは心配するが、捜査を強行することになった。トーレスはダニーと名のり、オーナーのママ・ジョーにバーで手っ取り早く金が欲しい、ウェイドという男に会えと言われたと話す。ウェイドの名を聞いた隣りにいた男がいちゃもんをつけ険悪な雰囲気になるが、そこに銃を突きつけて止めた男がいた。なんとソーヤーで、ソーヤーはトーレスをウェイドのところに連れて行く。フロリダから来たが前科があるので仕事が得られない、ウェイドの名前は刑務所にいた時フォーリーという男から聞いたというと、ソーヤーがフォーリーなら知っていると助け舟を出す。ソーヤーの口添えでトーレスは命拾いをするが、ソーヤーはトーレスに何しに来たと責め立てる。みんなソーヤーの消息を探している、パラミスを殺した疑いが持たれているというと、ソーヤーは殺したことを認める。パラミスは一線を越え、ウェイドの金を盗んだことをモーテルで詰め寄ったら銃を出したのでしかたなく撃った、正当防衛だったという。ソーヤーはその場に立ち寄ったウェイドに、パラミスがFBI捜査官だとわかったので殺した弁明し、遺体を焼くように命じられたという。ウェイドが強盗に関わっている証拠が得られていることから、トーレスは今すぐ潜入捜査を中止しろと迫るが、ソーヤーはウェイドの上にまだボスがいて、それを突き止めるまで潜入を続けるという。FBIにも連絡しないと言い張るため、トーレスはパーカーに報告し2人で潜入を続けることを決心する。ケイシーは盗まれたビタミン剤の中に微量だが含まれるGBLという物質が、デート・レイプ剤のGHBの主成分であることを指摘する。さらに3週間前にNCISの誰かが同じ化学成分表を閲覧しているという。トーレスはビタミン剤の化学分析表を見たのではないかとソーヤーを追及するが、後で言うつもりだったと言い訳する。相変わらず自分の任務だというソーヤーに不信感を持ったトーレスはさらに銃を突きつけ、何を隠しているのかと迫る。やっとソーヤーは妹のカーラがGHBの過剰摂取で半年間昏睡状態になった後死亡したことを明かす。潜入捜査でウェイドがドラッグを販売していることがわかったため、それを阻止しようと考えた。個人的な思いから潜入捜査にのめり込むことの危険を、トーレスは家族を狙われた自分の経験から話し、チームに助けられたので頼るように説得する。ついにウェイドが薬を動かし、その場にボスが来るという知らせが入り、NCISはトーレスらのトラックにGPS発信機を付け監視することになった。ところが、集合場所にウェイドは姿を見せずに部下はトーレスとソーヤーの携帯を奪う。移動先に到着すると、ママ・ジョーが現れトーレスが捜査官であることを掴んだという。ママ・ジョーこそボスで、バーに出入りする女性がモーテルで聞き込みをするトーレスを目撃しており、名前まで割れてしまった。ソーヤーが奴はサツじゃないと口を出すと、そもそもソーヤーとパラミスが現れたときから怪しいと思っていたと言われ、ソーヤーに銃を渡す。FBI捜査官を殺したのだからトーレスも殺せと言われ、ソーヤーは銃をママ・ジョーらに向けてNCIS捜査官であることを名乗る。しかし、その銃には弾は込められていなかった。万事休すかと思われたが、トーレスはこの場所に移動中、部下のエメットの携帯を盗んでNCISに連絡をしてあると明かす。そのタイミングでパーカーらが突入し、ソーヤーとトーレスは共に闘いウェイドの一味を取り押さえる。合成された薬は全て回収され、トーレスとソーヤーはお互いのわだかまりを解消する。マクギーは人気クイズ番組の予選に買って、番組に出場することになったが、番組のチャンピオンが不正をしていることがわかったため、収録は延期となってしまった。パーカーの自宅でチームがクイズ大会をしていると、ソーヤーが訪れ仲間に加わる。どうしても気になるのは、潜入捜査の枠を外れ汚職警官となった同僚を殺して焼いたことで、ソーヤーが何も咎められないのことですね。お気楽にピザ持ってケーム大会に出る状況じゃないでしょう。まあ、FBIの捜査はこれからかもしれませんが、NCISがソーヤーをどうやって守るのかそこを描いてほしいですね。前回はファイトクラブへの潜入で、トーレスが本気で殴りたい男から、今度は人柄を信じて守りたい男になったソーヤーはせっかくですから、時々顔を出してほしいです。ところで元ネタが「ロードハウス」というパトリック・スウェイジの映画じゃないかというコメントも見ましたが、このオーナーのおばさんが元締めなのはすぐにわかりますね。(笑)妹の死が関係しているのもすぐにわかりました。一方、マクギーが人気のクイズショーに出ることがわかって、チームがいじって遊ぶのがほんとに面白い。早押し練習をさせるケイシーはやり過ぎとしても、モルグに残されたネクタイを持ってきて、マクギーにどれが合うだろうかと、ジェスとジミーがあれこれやっているのは新たな笑いの装置になりそうです。マクギーも誠実な人柄を全面に出して、とぼけた味を出しているし、笑いの面では安定しています。もちろん、部下思いのパーカーもぶれませんね。
July 17, 2023
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今回は中休みという感じかな。残りが少なくなってきましたので、最後の盛り上がりを期待したいです。ウェッブの部下の家に強盗が入り、100万ドルの現金が盗まれ、1名が殺された。ウェッブはステイブラーを呼びつけ、あれこれステイブラーの本意を確かめた上、大手の資金洗浄を行うルトガー・ウルリッヒの自宅前に連れて行く。ウルリッヒは犯罪者などが利用する銀行のような存在で世界中に顧客がいるという。ウェッブは昨夜の強盗がウルリッヒに金を渡したと考えており、まずはその100万ドルを取り返してくれという。かなり危険な要求だが、ベルはウルリッヒとウェッブを同時に捕らえると判断し、ステイブラーにGOサインを出す。ステイブラーはドネリーに、ウェッブから自分に話があったと明かし、これは自分たち組合が受けて、100万ドル以外のお宝の儲けを手にするべきだと説得する。ウルリッヒのところには手土産が必要で、さらに100万ドルを名刺代わりにウェッブから借りて直接ウルリッヒに会うことにする。ベルと妻のデニスは、デニスがキルブライドが関係していた弁護士事務所の仕事を引き受けることで、対立している。キルブライドが捜査対象になっていることを明かしても、デニスの決心は変わらず、ついにオファーを受けるという。いきなりの訪問にウルリッヒの用心棒はステイブラーとドネリーを追い返そうとするが、ウェッブの名前を聞いて中に入れる。バッグの中の大金を見ても、うちはクリーニング店じゃないというウルリッヒだったが、さすがにウェッブが直に話して取引をすることになった。ウルリッヒのオフィスに通され、隠したカメラで室内を観察していると、背後で監視していたジェットは設計図と比較して隠し部屋があるのではないかという。おそらくそこに金庫があるのだろう、ステイブラーは組合にその情報を持ち込み、金庫をマラカイに開けさせるという。組合はウルリッヒの外出を狙って今夜盗みに入ることを決める。特捜班は組合の動きを現場近くで監視する。マラカイがWifiを切って防犯システムをオフにすると、組合のメンバーがウルリッヒの自宅に侵入した。マラカイはハッキングではなく、強引に金庫を焼き切る方法を取るが、途中でウルリッヒの警護の男が戻ってきて一同は肝を冷やす。しかし、強引に開けた金庫の中には高級腕時計が一つと700ドルしか入っていなかった。すでに金は持ち出されていると考えるが、強奪計画が事前に漏れていたのか。ウルリッヒが全額持ち出したとしても、200万ドルとなると簡単には洗浄できないだろう。しかし金庫の暗証番号を知っている人物が開けたと考えられる。ジェットが近所の防犯カメラの映像をチェックしたところ、組合が侵入する3時間前に屋敷からバッグを持った男たちが出てきたことがわかった。やはり内部の犯行か。車のナンバーからレンターカーの盗難車とわかり、仮保釈中のレイモンド・モスの指紋が検出された。モスを捕らえて尋問するが、何も話そうとしない。どうやら雇い主は刑務所よりも恐ろしい存在らしい。ところが、レンタカーを借りた人物はステイブラーのクレジットカードを使っていたことがわかる。ステイブラーがはめられたようだが、この事情をウェッブには信じてもらえないだろう。組合が100万ドルを返すことも不可能だ。ウェッブに話しに行けば殺されるぞというドネリーに、ステイブラーはいつまでも隠れてはいられないという。ウェッブを避けるステイブラーに、ウェッブが直に声をかけ、報告を求める。ステイブラーは何者かに先に金を盗まれたと言い、自分のクレジットカードが使われていたと話す。説明に納得したのか、ウェッブは忍耐にも限度があると警告して解放する。ステイブラーは父親と一緒に8ミリに写っていた同僚ハンソンに会いに行く。来訪の目的を聞かれ、父の武闘十字勲章の真相を聞き出そうとすると、ハンソンはあれは正当な射撃で、令状があり犯人が先に撃ってきたから撃ったのだと気色ばむ。ジョー・ステイブラーは良い警官で勲章に値するから授与されたのだ。ステイブラーは昔の証拠品を見ていて、見覚えのある拳銃を見つける。それは幼い頃父がステイブラーに射撃の練習をさせた小型の銃だった。ノヴァは兄が闇のルートで銃を購入したという情報を得て、ウェッブを殺すつもりならやめてほしいと訴える。その銃でウェッブを殺すつもりなら大変危険で、父親についで兄まで亡くすことは忍びない。しかしデリック牧師はあれはキャンセルしたと妹に嘘を言う。牧師が嘘をついたらだめですね。でもそういう展開になるということは、最終話にかけて何か起こるのかな、ノワールな感じで。ベルと妻が就職先を巡っていざこざがあるのは、キルブライドに何かあって逮捕とかなると、「だから言ったでしょう」で元サヤに収まるという流れなのか、あるいは、これで家庭内不和となるのか。でもそもそも、利害相反でだめなケースじゃないかと思うのですが。ジェットとマラカイの関係はかわいくて良いわ~容疑者を撃ち、おちこんでいるジェットに、刑事として任務を果たしたんだからとなぐさめるマラカイ、そして、おちこんでないわよとニヤリとしてマラカイに食らいつく。良いなあ~ツンデレの極地、2人とも演技は固かったですが、あのオタク度の感じられる部屋も見せてくれて満足です。メインの方はよくわからない展開でした。No.2のステイブラーがすっかりボスのように振る舞って、ドネリーがやや言いなりになっている。ウェッブも理解不能でしょう、ステイブラーのなぜドネリーでないのかの説明も不明でした。そもそも、ドネリーを不法行為で逮捕する話はどういう運びになっているのか。また、新たに出てきたマネーロンダリングの親分のオフィスをたかが警官ギャングのメンバーが白昼堂々と強盗に入るのも、そんな簡単にできるのかと思います。あの穴を開けた金庫は、すぐにウルリッヒ側にバレるわけですから、そこからウェッブとの関係も悪化するだろうに。ステイブラーもフラフラ歩いていて、ウェッブに見逃されるのも変だ。違和感ありまくりですね。過去の映像の中で、幼い子供に射撃練習をさせるのも「え~|?」という感じ。オクラホマの農場ならわからなくもないですが、大丈夫か?ステイブラーがはめられた、というのは、もしかしてウィートリーの仕業?とか思ってしまいますけど、それはなしですね。
July 14, 2023
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いきなり過去エピの場面が出てきて、「そんなのあったっけ?」と全く覚えていませんでした。LAシリーズとしても違和感ある展開(5年前の前回もそのようでした)で、未解決事件の結末をいつかやりたいと思っていたのかなあ。ハラハラ度は増しましたね。FBIのランド特別捜査官から、かつて合同捜査した複数の遺体を切断してバラバラに縫い合わせるという犯行グループについての情報があるという。彼らは闇サイトで生きたまま人を切断し縫い合わせるショーを公開して金を取り、それを活動資金にしている。一箇所にはとどまらず、ショーを開催すると別の国に移動するなど狡猾で、闇サイトで個人情報を買っているが、LAに姿を見せたようだという。前回、ケンジーとディークスは容疑者のアル・バーリントン、シンディ・ファーガソン、ジャスティン・タッカー、ボビー・グリフィンに会っており、海軍少佐が被害者になっていることなどから捜査協力することになった。キルブライドは必要な場合は捜査を終えて、本来の任務に戻るという条件で認める。捜査には行動分析課のコリンズ捜査官が加わる。ステイシー・キャンベルという女性が殺され、マイク・ジェフリーズという男と一緒のところが目撃されたので、LAPDが取り調べるとジェフリーズはメールでショーの開催場所と遺体の部分の写真を得ていたことがわかった。FBIが現場を訪れるとすでに誰もいなかったが、奥の扉を開けるとバラバラにされた遺体が見つかった。冷凍保存されていることから殺害時刻がわからない。ジェフリーズはステイシー殺害の証拠が不十分で釈放されており、NCISで取り調べる。ジェフリーズはステイシーと同じアパートに住んでいるだけで、持っていた写真については単なる作品のファンだという。サムやディークスの追及にも臆することない態度だ。ケンジーとランドがジェフリーズのアパートの管理人に聞き込みをして、ジェフリーズの母親が最近引っ越してきたことがわかった。部屋を訪ねると、バスルームで溶けた遺体が見つかる。ジェフリーズの母親と見られ、硫酸をかけられているが、死後12時間経っていない段階で処理されたと見られる。そのことをジェフリーズに告げると、動揺してコリンズのせいだと言い出す。限られた人物しか知らないショーの場所に捜査官が来るとなると、ジェフリーズがばらしたと疑われ命が狙われるだろう。母親は犯人グループの顔を見たのかもしれない。ジェフリーズは保護を求めるかわりに、闇サイトのアドレスを教えるという。ファティマらが闇サイトを追跡して、ショーのライブ配信がこれから行われるところであることがわかる。ジェフリーズの母親は右手が切り落とされていた。ショーが開催される閉鎖されたシネコンにチームが向かい、SWATの到着を待たずに捜索を始める。ランドが16あるシアターのうちショーが開かれている現場を見つけるが、銃声がして観客と犯人グループが逃亡する。倒れていたのはボビー・グリフィンだった。誰が撃ったのかわからず、捜査官たちは逃げた犯人を追う。ケンジーはシンディを逮捕し、ナイフを持ったジャスティンはエレベーターに立てこもった。ジャスティンは「マスター」ことヴィンセントと話をさせろという。ディークスとコリンズはバーリントンを追い、コリンズが負傷する。ショーの被害者アレキサンダーは命をとりとめ、犯人の顔写真をチェックして、4人以外に「マスター」と呼ばれるボスがいたという。顔は見ていないが、おそらくヴィンセントのことだろう。ジャスティンが取引に応じエレベーターから出てきたが、自ら首を切って死亡する。ケンジーがシンディを取り調べている様子を見たサムは、何か引っかかると言い、シンディにヴィンセントを捕らえたとハッタリをかける。シンディはヴィンセントはゴッホのような巨匠で、神のように崇めているという。バーリントンは姿を消した。検視の結果、ジェフリーズの母親は死後48時間経過してから硫酸をかけられたことがわかる。つまり、ジェフリーズの身柄が確保される前で、殺害したのはジェフリーズの可能性がでてきた。ジェフリーズは現在FBIの隠れ家にコリンズが連れて行ったというが、到着していないという連絡があったという。サムはコリンズの取り調べの映像を見て、左耳に切り傷があることに気づく。つまりゴッホと同じだ、彼こそがヴィンセントだったのだ。この世のものとは思えないおぞましい事件で、今更ですがBONESのゴルモゴンを思い出しました。弟子とマスターなんて、まさにそう。コリンズが始めから怪しさ満載だったのは置いておいて、暗闇の中追い詰める捜査官に「もしかして危ない?」というスリルがありました。特にランド捜査官は悪い予感がしましたが、無事で良かった。後、本筋とは関係なく進んだサムとパパのやりとりで、これからポーカーに出かけるというパパが「大丈夫?」とハラハラさせてくれました。サムも一応、外を見ていたのでアルカディが迎えに来たのはチェックしたのでしょう。そう思わせたはジェフリーズが自分は殺されるかもしれないと、犯人グループの脅威を煽ったからでしょうね。元々車の修理工場の工員で、捜査陣を手玉に取った犯人たちは、その後も犯行を続けていた。それを可能にしたのは、巨匠と呼ばれるヴィンセントの情報リークや捜査の妨害で、FBIも大失態を演じたわけです。弟子はさらに増えていくのかな、とにかく、他人のIDを手に入れて世界各国、どこかに潜伏するというのでは、また未解決のままになるのでしょうか。最終シーズンで片付かなかったら、不満が残りますね。
July 13, 2023
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ああ、もう泣いちゃう。クリスマスエピソードに旅立ちが重なって、よく出来ていましたね。これ保存版にしようと思います。タイトルは欧米の人ならすぐわかるのでしょうね「クリスマスの12日(The Twelve Days of Christmas)」というキャロルの歌いだしをもじっているのでしょう。それがバックに流れていると思って見るとまた、感動が深くなるんじゃないかと思いました。メロディは私達も良く知っていますよね。いろいろなバージョンありますが、こちらなど。クリスマスまで20日。誘拐されたプリヤの裁判が始まることになり、カリシは容疑者に無線機を投げつけたマンシー刑事の証言が気がかりだ。オリビアは最近ノアがスマホにばかり夢中になっているのが気になる。カリシからSVUチームに緊急呼び出しがあり、カリシとロリンズが結婚する際の証人になることになった。警察関係者は大いに2人の結婚を祝う。その場でノアは自分の実の兄が見つかったと大喜びする。ノアは肉親を探すサイトで13歳のコナーという少年が同じ父親であることを見つけ出すが、オリビアは父親のジョニーDがサイコパスであることを伝えたくないと考えている。すでにノアとコナーは連絡を取り合っており、養子となったマッキャン家の身辺調査を済ませたオリビアは、たった一人の実の家族だからというノアの気持ちに応え、2人を会わせることに同意する。被告のオルセンにはやり手の弁護士が付き、取引を断り裁判の延期を求め続けている。しかし判事は延期要請を拒否し、ただちに裁判が始まることになった。ロリンズはカリシからフォーダム大での教授職を引き受けるかどうか、まだ決めかねていた。まずはオリビアに伝えなければならない。マッキャン家はオリビアとノアを温かく迎えもてなす。ノアとコナーはすぐに打ち解けて、ゲームを楽しむ。コナーの両親は実の母親のことは知っており、最近連絡が取れなくなったという。ノアは今夜はコナーの家に泊まりたいと言うので、オリビアは一人でモーテルに泊まることにする。しかしオリビアは部屋の鏡の裏に隠し・カメラがあるのに気づく。ロリンズは要件を告げずにオリビアに電話をかけ、オリビアはモーテルで悪事をはたらく者がいるので一緒に捕まえようと声をかける。ノアはすっかりマッキャン家になつき、捜査の間預けることにする。マッキャン夫妻はコナーの父親について知りたがるが、オリビアは明言を避ける。モーテルの受付トロイがカメラの映像を見ていたことを確かめ逮捕する。地元警察によるといとこのレイがカメラを設置し、トロイとレイはこれまでにも逮捕されたが、有罪にならなかったという。地元の検察に身内がいて見逃されているらしく、オリビアとロリンズは事件を解決するためレイに接近することにする。プリヤの裁判が始まり、プリヤの母親とプリヤはしっかりと証言することができたが、マンシーは相手弁護士から言動が過激なことを追及され、カッとなって予定外のことを言い返すなど、失態を演じる。オリビアとロリンズはレイを酒を飲まして誘惑し、モーテルの部屋に連れ込む。その気になったレイが、カメラのことを思い出し渋りだし、追及されて犯行を自供する。レイとトロイは自作の動画をネットに投稿しており、地元警察はオリビアたちに感謝する。オリビアとロリンズはモーテルで酒を飲みながら、お互いの幸せについて話の花を咲かせる。やっとフォーダム大の仕事の事を打ち明けたロリンズに、オリビアは突然のことで受け入れられないといってしまう。マンシーは自分の失敗を挽回するようカリシに頼むが、弁護側はすでに尋問を終え、あとは陪審員の評決にかかっている。カリシは次に証言する時は今回の未熟さを思い出せという。ロリンズは先にチェックアウトしていた。オリビアがノアを迎えにマッキャン家に行くと、夫妻はコナーの父親については本人が知りたがった時で良いと決めたという。プリヤの裁判は評決不能で審理無効となってしまった。カリシは再審を狙うという。ロリンズが黙ってモーテルを発ったことをオリビアに詫びると、オリビアも心を閉じてしまい悪かったという。これから毎日は顔を合わさないが、消えてしまうわけではなく、友達であることは変わらない。2人は別れのハグを交わすと、ロリンズは職場の仲間に旅立ちの挨拶をする。最終エピソードにふさわしく、オリビアとアマンダのロードムービーが面白かったです。警部の一糸まとわぬ姿も笑いましたが、2人で容疑者を誘惑するのはめったにない光景でしたね。そして、カリシの妻で近くに住むのだから、今生の別れではありませんが、最後の涙は長くシリーズを支えてくれたケリー・ギディッシュへの別れと感謝の涙だったなと思いました。考えようでは、彼女はシリーズの最大の功労者ではないでしょうか。ステイブラーが抜けて入れ替わりですから、相棒を失ったオリビアを支え、同時期にいたアマーロさえ先にいなくなる中、10シーズン以上をSVUでレギュラーだったわけで、マリスカとしてもそれこそ頼りになる相棒のような存在ではなかったか。降板の理由はわかりませんが、オリビアの後任としてもいつになるか分からないので、このタイミングで寿退社(今そんな言葉はない?)するのは良かったかもしれません。恋多き、破滅的なキャラだったロリンズが幸せな家庭と知的な仕事を手にしたのは視聴者としても満足いくものだと思います。バンカラなキャラはマンシーに引き継がれ、威勢のよいマンシーをフィンとヴェラスコが慰めている姿もこれからのSVUの日常風景になるのかなと思いました。これは目新しくておもしろいですね。ところでバーで隣で飲んでいたおじさんは誰?良いことを言いますね。ノアが血の繋がりのあるコナーを知ったことは、オリビアにとっては逆立ちしても立ち入れない領域で、寂しさを感じて、ついにステイブラーとの一線を超えるということになるのかなと思いました。私は期待していませんが、今回初めてオリビアの口からステイブラーへの複雑な思いを聞いたのは記憶に残りました。安心を与えてくれたステイブラー、確かオリビアが人質に取られた時、無意識に「エリオット」と言ったのを思い出します。だが、妻がいるおかげで一線は越えなかった。こういうのはタイミングというものがあります。その時に超えなければ、無理に超える必要はないものだと思います。でも、最終的にこの2人をカップルにするかどうかは、シリーズが終わる時にわかるのでしょうね。マッキャン夫妻の妻役にアナ・ベルクナップ、CSI:NYのリンジーですね。ということは善い人で、マッキャン家にはケチのつけようがありません。もちろん、ノアとコナーの父親への不安はありますが、目の前の幸せをあるがままに享受して何が悪い。クリスマスプレゼントをもらったオリビアには、当たり前の幸せを甘受する余裕も環境もなかった。幸せになったって良いではないか。それがステイブラーとの未来なのかどうかはわかりませんが。花嫁姿のロリンズ、きれいだったなあ。カリシは幸せ者だぞ。あの結婚式の持って行き方もおしゃれでしたし、カリシ・ママが企画するパーティの報告を期待したいと思います。
July 9, 2023
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『禁断の恋』今回は意外な展開なだけでなく、キャラクターの掘り下げもいろいろあって見どころ満載だったなあ。タイトルは一番良いところで出てきましたね。ところで言及された映画のタイトル「コードネーム・フューリー」というのは架空のものなのですね。その他のは見たことがありました。安モーテルで海軍海上システム司令部勤務のアシュリー・ワッツ少尉が絞殺されているのが見つかる。アシュリーは経理担当の将校で近くに自宅がある。死後12時間経っており、場所が場所だけに痴情のもつれかと見られるが、部屋を予約をしたのが何とパーカーの名前だったことから、NCISはパーカーのなりすまし詐欺被害を疑う。部屋からは犯人の指紋などは検出されず、拭き取られたようだ。アシュリーは13歳の時にワッツ夫妻に養子として迎えられ、愛情いっぱいに育てられたという。何か思い当たることはと聞かれて、アシュリーにトラヴィスというボーイフレンドがいると明かす。夫妻は一度だけトラヴィスと食事を共にしたという。ナイトはジミーと映画デートに行くことになっていたが、娘のヴィクトリアとは一緒に行かないというジミーにモヤモヤした感情を持つ。検視でアシュリーは容疑者に激しく抵抗したと見られ、そもそも武術などの訓練をしていたようなアザが残っていた。ケイシーによると、パーカーが個人情報を盗まれたのはハッキングではなく、セキュリティの低いサイトでパスワードを忘れた場合の「秘密の質問」でログイン情報を探られたらしい。しかしそれならば、パーカー本人の事を知る人物の可能性がある。さらに盗まれたIDで犯人は国防総省のメインフレームにアクセスし、海軍の人事情報で数百人を詳しく調べたようだ。最終的にはワッツ少尉に焦点が当てられた。トラヴィスという人物の情報は見当たらないが、犯人が不正アクセスをした翌日にトラヴィスが少尉の前に現れた。ワッツ夫妻と食事をしたというレストランのカメラにトラヴィスの姿が写っていた。男を見たパーカーは見たことがあるという。トラヴィスことライアン・アーロンソンには前科があり、何とその母親ジョイはパーカーの初恋の相手だった。パーカーとジョイはフィラデルフィアで育ち交際していたが、ジョイが引っ越してしまった。パーカーはひたすら手紙を書いて送ったが、返事は来なかった。そこでSNSでジョイの消息をチェックしていたが、直接連絡を取ることはしなかったという。ライアンは少年院を出た後、偽造や電信詐欺などで逮捕され、今はなりすまし詐欺に手を出したようだ。アシュリーはそのターゲットということになるが、パーカーは不思議な運命のめぐり合わせでジョイに再会することになって、感慨深いという。マクギーと共にジョイの自宅を訪ねると、ジョイはいきなりパーカーの腹を殴り、40年来の恨みだという。悪ガキだったパーカーを心配したジョイの両親は、2人を引き離すことを決め引っ越した。しかしその後のジョイは付き合う男に苦労し、元夫は服役中だという。こうなったのはパーカーのせいだ。ライアンにはパーカーの事を話していないが、数週間前に実家に現れたライアンは保管してあったパーカーの手紙の束を見つけたという。そこからパーカーになりすましたと考えられるが、ジョイは根は優しい息子が殺しをするのはありえないという。あるとすれば、元夫と組んで詐欺をしていたトッドだ、夫の代わりにライアンに目をつけたのだろう。息子を助けるため、トッドのところに一緒にいくという。殺されたアシュリーのことなど知らないというトッドだったが、パーカーの言葉に反応しなりすまし詐欺を認めた。トッドはCIAの採用担当を装う詐欺を計画し、ライアンがアシュリーに接触した。アシュリーはライアンを信じ、ライアンは海上システム司令部の経理システムに侵入することに成功した。トッドは自分の店を支払先に加えただけで、殺しはしていないと主張する。実はライアンはアシュリーが海軍とトラブルになるのを避けるために足を洗おうとしていたという。ライアンは詐欺でやっていはいけない、ターゲットを愛してしまったのだった。アシュリーはライアンに騙されたことを知ったようだが、トッドの目から見て、アシュリーはライアンに隠し事をしているように見えたという。アシュリーは殺される8時間前に出かけていたことがわかる。自宅に携帯を置いたままで、殺される直前にカニサンドイッチを食べたことがわかっている。パーカーは再度ジョイに話を聞くため自宅を訪れると、そこにライアンがいた。ジョイはパーカーに連絡するつもりだったと言い、パーカーを呼んだのかと疑うライアンに、本当に頼ることができるのはパーカーしかいないという。パーカーはライアンを逮捕する。ライアンはアシュリーを愛してしまい、全てを打ち明けトッドを止めようとした。アシュリーもライアンのことを愛していると言って、許してくれた。彼女は事を正してケリをつける方法を見つけ、一緒になるのだと言ってくれた。それはトッドがやったことかと思ったが、とにかくアシュリーは急にスパイのように振る舞って、偽名でモーテルを予約するように指示したという。それでモーテルに行ってみると、アシュリーが死んでおり逃げてしまった。アシュリーは使い捨て携帯からライアンに留守電を残しており、怯えたようにライアンからは連絡するなと言っていた。パーカーはケイシーに音声を分析させる。マクギーはジョイが息子をかばっているのではないかというが、パーカーはジョイが自分を信じてライアンを託してくれたこと、彼女だけが自分を見捨てないでいてくれたことが自分の更生に繋がったという。ケイシーはアシュリーの留守電を分析し、背景に地下鉄の音が入っているのを見つけ出す。降りた駅の近くにはカニサンドイッチの店があり、その店の向かいにはアシュリーが使う貸倉庫があるという。NCISがアシュリーの倉庫を調べると、隠し部屋があり、そこには高性能武器、外貨、複数のパスポートなどがあった。つまりアシュリー本人が外国のスパイだったのだ。アシュリーは志願して海軍海上システム司令部に入り、ライアンがCIAにならないかと接触してそれに飛びついた。スパイが詐欺に合い、結局アシュリーは愛を選んだ。裏切ったアシュリーはハンドラーに処分されることになったのだろう。ライアンも狙われるかもしれない。パーカーはライアンがおとりになってハンドラーをおびき出すことを、ジョイに理解してもらう。捜査に協力すれば服役を免除するなど、配慮があるだろう。本人もやる気になっており、彼は更生できるはずだ。その筋にライアンの情報を流し、ハンドラーが現れるのを待つと何とアシュリーの両親が現れ、逮捕される。実は彼らもロシアのスパイで、3人は10年前に普通のアメリカ人として現れたのだった。ナイトはジミーがなぜ映画を見るのにヴィクトリアを連れて行かないのか、理由に気づく。ジミーたちはその映画のシリーズを家族で見てきた。ブリーナを亡くして、ジミーは彼女のいないクリスマスや感謝祭などの節目を超えてきた。ナイトがヴィクトリアとジミーとその映画を見るということは、ブリーナの死を実感することになり辛いだろう。ジミーは辛いが避けられないことだと言い、ナイトを抱き寄せる。パーカーは自分の若い頃を振り返り、ライアンには詐欺や犯罪の経験を活かして正しいことをしろという。FBIが保護観察中にライアンの面倒をみてくれる。当に「キャッチー・ミー・イフ・ユー・キャン」だ。ジョイはパーカーの元妻ヴィヴィアンが離婚後訪ねてきたことがあるという。彼女は結婚生活の間に競っていた相手に会ってみたかったのだそうだ。パーカーにはずっと忘れられない女性がいると考えていたみたいで、それがジョイだと思ったらしい。パーカーは忘れたことはないと答える。最後のお悔やみのテレンス・オハラさん、何度も名前を見ましたね。JAGから始まりNCISもたくさん監督をしたようですが、個人的には「ANGEL」でもお名前を見ました。おなじみの監督さんだったと思います。パーカーの一途な思いはちょっと意外でした。気が強い女性が好きなのね、とは思いましたが、いや~ヴィヴィアンと上手くいかなかったのは忘れられない人がいたからなのか。しかも初恋の人。なるほどと納得させられました。何十年経っても愛し合っているなんてロマンチックだ、この2人どうなるんでしょう。このジョイ役のレイチェル・ティコティンさんは「トータル・リコール」に出ていましたね。一方、ジミーとジェスの関係も切ないけれど、とても良い感じだなと思いました。超えなければならない「橋」、後戻りはできないのでしょうね。パーカーの心にジョイが存在し続けたように、ジミーの心にはブリーナが消えることはない。ジミーの涙目にこちらもついうるうるしてしまいました。それに気づいたジェスも良かったな、お互いこれから積み上げていくのでしょうが、この2人なら安心して見ていられますね。筋金入りのスパイを短期間で手にしたライアンはなかなかのやり手ですね。ちなみに「私を愛したスパイ」というのは無理やりだなと思いましたが、オープニングもタイトル曲も好きです。
July 8, 2023
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いいねえ!いい感じで突っ走っています。1話完結ではないので、この先10年も続くドラマになるとは思いませんが、面白くしようとして作っているのが感じられて、こっちも乗ってきました。そういう時はあらすじを書くのも楽しいです。「ギャラクティカ」のエピガイを書いている時はそういう感じで、こちらもゾーンに入っていましたっけ。ドネリーの自宅で組合メンバーが集まるパーティがあり、妻のブリジットは夫に出産に立ち会ってほしいという。組合メンバーはサントスが逮捕されたことで重苦しい雰囲気で、サントスが裏切って組合の事を話すのか心配するが、ドネリーはあいつが裏切ることはないと楽観的だ。ドネリーは次の事を考えステイブラーを組合のナンバー2に任命するという。ウェッブは妻のカサンドラが東アフリカから美術品を輸入するのに、そこにゲームチェンジャーと呼ばれるマシンガンFN P90を隠して輸入していた。しかし、一箱が足りず盗まれたという。ウェッブはドネリーを呼びつけ、新しい供給網に輸入を任せたところ盗まれたとして警察官のドネリーに調べろという。こっちは知ったことじゃないというドネリーだったが、ステイブラーは銃を回収したら5万ドルを払えと申し出る。サントスはベルの取り調べにダイヤモンドの一件について、何も知らないという態度を崩さない。組合についても口を割ろうとしない。ステイブラーはウェッブのマシンガン密輸の件をベルに報告し、カサンドラのギャラリーをからめてウェッブの策略を解明することになった。直接ギャラリーに出向いたステイブラーは、美術品の盗難ということで捜査をしていると言い、カサンドラの懐に食い込む。輸入業者の名前を聞き出したステイブラーは、ドネリーと共にエッシャー・オハラの自宅に侵入する。2人はギャングがやるようにオハラを脅して、警備会社の名前を聞き出す。港湾局の警官が副業としてコーダという会社をやっており、盗んだのは警官と見られる。ステイブラーとドネリーは港湾局のハーキンスをモーテルで女といるところを襲う。暴力的にドネリーがハーキンスに銃を突きつけ、盗んだ銃はどこにあると迫ると、ステイブラーは銃を奪ってさらに脅す。ハーキンスはフォワーダーだという。フォワーダーとはJFK空港で高級品を扱う通関業者のことで、請け負ったのはブレーデンとわかる。ステイブラーはイーライから背中に入れた「組合」のタトゥについて質問され、きちんと答えない。イーライは反発する。バーナデットはステイブラー自身が父親の写真をイーライに見せず、アルバムも倉庫に片付けてしまったことを非難する。あれはイーライのために作ったアルバムなのに。過去にこだわるのもいい加減にしなければ一生抜け出せなくなるだろう。ステイブラーは倉庫に行き、昔の8ミリフィルムを持ち出す。それをジェットにデジタル化してもらうことにする。サントスの取り調べが膠着状態のため、ステイブラーはこっそり拘置房を訪ね、サントスに声をかける。非常に困った状態にいるサントスは、すべての罪を着せられるおそれもあり、ステイブラーはベルに何か手渡せという。病気の娘のためにもドネリーを売るしかない。ドネリーはブレーデンに銃と引き換えに金を払うという取引を持ちかけた。ステイブラーと組織犯罪特捜班が取引の倉庫に向かうが、ドネリーは突然来ることができなくなったという。ステイブラーは取引を強行し、ブレーデンに会う。ブレーデンはドネリーとしか仕事をしないと、緊張した様子でマシンガンを出す。ステイブラーに銃をよこせと迫り、もみ合いになりのでベルたちが突入する。ブレーデンは逮捕され、マシンガンはベルたちが押収した。ドネリーの自宅を訪ねると、妻のブリジットは産気づいていた。病院に送り届け、無事出産が終わった頃ドネリーがやってきて、浮気相手の揉め事で手を離せなかったという。今日はステイブラーがブレーデンの仕事を片付けてくれたと礼を言い、自分がウェッブに銃を持っていくという。その時、サントスの供述で、ドネリーが宝石商を殺して墓地に埋めたことが確認できたという連絡が入る。ステイブラーは今は妻に付き添ってやれと言って、ウェッブの元に報告に向かう。ブレーデンは警察のガサ入れで銃を押収されていたが、カサンドラが注文した美術品は取り戻したというと、ステイブラーはナンバー2ながらウエッブに、これからは自分と話をしろという。ジェットがデジタル化したフィルムの映像はステイブラーが幼い頃の父の姿が写っていた。親子の愛おしい様子をバーナデットも見る。ステイブラーはまたまたレディキラーぶりを発揮していましたけど、クリス・メローニやりたい放題ですね。ウィートリーとのいざこざは一般の人は知らないことになっているのかなあ、ブレーデンが「お前は誰だ」なんて、知らないのは不思議です。ウェッブとカサンドラも裏稼業のルートで情報を得ないの?サントスも組合のメンバーもステイブラーが組織犯罪特捜班の出身だと知っている。何やら疑わしいが、ドネリーはすっかり信じている。それほどステイブラーは人たらしということか、でも良しとしよう。病院なのにユーティリティトイレで葉巻を吸って、ハグしているのはこれをやりたかったのかなあという感じでした。ステイブラーとドネリーのケミストリーがとても良いのです。しかし、ついに組合に大なたが振るわれそうですね。ステイブラー本人として潜入しているのに、裏切ったことがわかったら37分署からどういう報復を受けることやら。あの署長のコメントが聞きたいです。ステイブラーが母と少しよりを戻す方向なのが良かったですね。ストーリーが上手い具合に展開するので、感情移入しやすいです。
July 6, 2023
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何だろう、仕事以外の話題はこのシリーズならではなのに、仕事より個人の生活の方が大事だよねという雰囲気をより感じます。LAシリーズが打ち切りを発表したのは今年の1月ですが、最初から今シーズンで終わりという事だったのかな。それにしても、ヘティのことはどこかへ行ってしまっていますね。新居に引っ越したカレンとアナ、アナは新しい仕事の面接を受けるという。カレンはすれ違った男性をペンブルックに見間違えてしまう。建設工兵隊などの仕事を請け負い、保安施設の設計を専門とする設計事務所を経営するサンドヘイゲン夫妻が自宅から拉致された。海軍は保安施設に危険が及ぶのではないかと危惧し、NCISが捜査を行うことになった。夫妻が拉致された時、2人の子供の世話をしていた子守のミラが犯人を目撃しており、覆面をした3人組で金目のものには手を付けず、ただ夫妻を誘拐したという。2人の子供はミラと共に金庫室に逃げ込んで無事だった。子どもたちは両親が誘拐されたことをまだ知らない。夫妻には特に疑わしい事実は見つからず、工兵隊のチェン中佐もサンドヘイゲン夫妻の設計事務所は優秀な民間業者だったという。しかし、彼らが手掛けたミサイル防御と防衛を担う管制センターについては、もし敵国に攻撃され支配されれば、300発のミサイルが国内に向けられるおそれがある。すでに海軍長官は夫妻が関係した施設のセキュリティを強化している。夫妻の設計会社には3人目の共同経営者がいて、所有する資産に大きな差があった。パートナーのポールに話を聞くと、夫妻は民間部門の事業を立ち上げ大いに儲かっているという。顧客は裕福な人や銀行、企業などでそのために夫妻は24時間働き詰めだった。ポールの担当は軍事部門で、人間らしい生活を営むために民間部門の仕事を断ったという。犯人はテロを起こすより、民間人、民間企業の金を狙うほうが楽だろう。民間部門の顧客情報は夫妻の自宅オフィスにあるというので、カレンらが捜索に向かう。顧客リストには多くの名前があり、NCISはその中でも狙われそうなターゲットを探す。ケンジーはダイヤモンドのブローカーに目をつける。ラウンドトゥリーは、顧客リストが夫妻が自宅にいない間にダウンロードされていたことを掴む。再度ミラを呼び大学の教育ローンなどの返済をどうやっているのかと追及すると、レストランである男から助けてやる代わりに夫妻が手掛けた施設のリストを手渡すように言われたと明かす。男は数々の犯罪歴のあるマッコールで、強盗団を持つチト・アルダナと組んで強盗をしている。ダイヤモンドのブローカーのオフィスを訪れたケンジーとファティマは、何者かが侵入しているのを発見し、中に入り様子を伺う。従業員は金庫室に逃げ込み、マッコールはサンドヘイゲン夫妻に金庫の解錠を命じていた。マッコールらは電波の妨害をしており、ケンジーは携帯を使うことができない。ケンジーはファティマと手分けし、強盗団の男2人を倒して拘束し、上の階で夫妻を見張るチトとその部下を下の階におびき出すことにする。カレンとディークスはマッコールの自宅を調べ、大量の宝くじを見つける。ケンジーらの行き先が分からない中、宝くじを購入したガソリンスタンドが夫妻が設計した施設の近くだと気づき、ダイヤモンドのブローカーのオフィスへ急ぐ。金庫の解錠には時間がかかり夫妻はマッコールに脅されていたが、金庫を開けるまでは殺されないと判断し、ケンジーはマッコールとチトをおびき出して倒し、ファティマも果敢に部下を倒す。夫妻のお陰で金庫が開いて従業員たちが解放され、夫妻も子どもたちを安心させる。キルブライドはラウンドトゥリーにジャクソン・ラッド大佐を探してほしいと頼む。大佐は陸軍で長く、立派な軍歴を築き上げたが、最後の派遣任務でドアを爆破しようとして両足を失った。その後不遇な大佐に仕事の紹介をしたキルブライドだったが、大佐は姿を表さず、行方もわからない。自宅には大量のウィスキーとビールの空き瓶空き缶があったようだ。その後、大佐の行き先を見つけたキルブライドに、大佐は老婦人から憐れみの目で見られて落ち込んだという。キルブライドは軍人への理解のない職場を紹介したことは間違いだったと言い、大佐が酒を辞めて再び国家のために立ち上がり、働く覚悟ができれば連絡をよこすように、と言って去る。アナは環境関係のNPOの仕事の面接を受けたが、断ったという。子供の頃から特別な人生のための訓練を受けてきた、子ども連れ去り事件の調査会社に誘われたので、私立探偵の資格が必要になるが…それは望む仕事なのかと問われ、アナは分からないと答える。アナはカレンが答えを求めるためにペンブルックを追い求めるのは理解できるという。様々な出来事、不可能な出来事が2人をこの場所に導いた。近くにはすてきなコーヒーショップもある。今は上手くいっている、私達はこの良いことを受けるのにふさわしいのかもしれない。サムはパパ・マターでお休みですが、他にも家族の話題が満載ですね。ケンジーとディークスがローザの養育でてんやわんやで、カレンに父親として先輩面をするディークスだとか、お母さんのことをカレンと話すファティマだとか、でも印象的だったのは今を謳歌するアナでした。今が一番幸せなんですね。今までいろいろな事があった、辛いことも間違いも、でもそのそれらが今に繋がっている。過去に囚われるカレンよりは一歩前に進んだように思いました。キルブライドが友人の大佐と語り合うシーンは、「ギャラクティカ」の最終回の1シーンを思い出しました。あのサイロンアタックの直前、アダマはオンボロ戦艦の艦長を辞めて、民間の仕事を受けようとしたのですが、やはり「こんなことはできない」と断ります。叩き上げの兵士でパイロットのアダマは生涯軍人であることを選んだわけです。大佐を演じた役者さんは実際に元軍人で、負傷して両足を失ったファイターなのですね。義足で復帰し、指揮を執ったというすごい人のようです。もう聞くだけで身が引き締まる思いですね。役柄はかつてdoor kickerだった、というあたりは「Seal Team」の光景が浮かびました。大佐がきりっとエピソードを締めてくれましたが、そのせいで、ケンジーとファティマが一対一の力技で男性容疑者を見事に倒すことは、あまり気にならなかったかな。ケンジーはバフィみたいに強くても、さすがにファティマまでとは。最近はそういうシーンが多いように思いますが、時代の流れでしょうか。ミラは結構重い罪になるはずですが、やり直しできると良いですね。
July 6, 2023
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いよいよ近づいて来ましたね。何が。ゲストのグレッグ・グランバーグはJJエイブラムズ組の役者さんで、「Heroes」では警官役の印象が強く残っていますが、意外にもLaw & Orderシリーズには初めてだったのですね。彼は絶対「善い人」がお似合いですよ。NYPD重窃盗課のマーク・マクダニエルズ刑事の息子エイダンが自宅で殺され、その状況からSVUが呼ばれる。大学生で高級服店で働くエイダンは一人暮らしで、父親が親戚の結婚式に着るスーツを届けに来た時、倒れているのを見て家に入った。全身に噛み跡があり、股間にもあったが、マクダニエルズは現場保全のルールを破って息子をベッドに移動させタオルで覆った。オリビアたちはエイダンのクローゼットや引き出しが空になっているのに気づく。エイダンはその夜誕生日を父とその同僚に祝ってもらうためにボウリング場に行ったが、喧嘩別れをしていた。検視で死因は頭部が殴られたためとわかり、さらに凶器のワインボトルでレイプされていた。拷問されたのか爪が剥がされており、上半身などは家庭用の洗剤を使って拭き取られているためDNAも指紋も検出できない。ロリンズは激しい怒りによる犯罪を示している事と、爪を剥がしたり証拠隠滅をはかっていることが矛盾するという。エイダンのメールによると、ブライアン・ドネリーという友人とハワードビーチのバーで会うことになっており、バーで聞き込みを行う。エイダンは来ていなかったというが、店内のカメラにはブライアンと一緒に女性の姿をしたエイダンが写っていた。ブライアンに話を聞くと、エイダンから話があると呼び出され、今日からは「エイダ」として生きていくと告げられた。ハワードビーチは性差別主義者が多く、エイダンが女装していることがバレれば襲われる、自分も危ないと考え、二度と近づくなと怒鳴ってしまった。しかし本当の「彼女」を受け入れると言うべきだったと後から考え直したという。ブライアンの歯型は遺体にあったものとは一致せず、アリバイも確認された。エイダのその後別のバーに向かったことがわかる。SVUはエイダの両親から話を聞くことにするが、マクダニエルズは息子が女性になろうとしていたことを認めようとしない。マクダニエルズは妻と離婚してからは連絡を取り合っていなかったが、元妻のローラは生まれ変わったエイダを受け入れ、「娘」とよく電話で話をしていたという。エイダの交友関係で憎悪を持つ人物はおらず、現在の捜査状況について相反する2つのタイプが関わっているように見えると両親に告げると、マクダニエルズは自分たちを責めるのかと反発する。オリビアとロリンズはクローゼットの服がなくなっていると告げた時のマクダニエルズの反応に注目する。やがて同じ手口で2人目の被害者が出た。コーラ・ジョーンズがバーで出会った男を自宅に入れたところ、豹変して暴行され、催涙スプレーで反撃すると、男は窓から飛び降りて逃げたという。男はルーカスと名のり、建築の仕事で1ヶ月前にNYに来たと言った。フランスかオランダのようなアクセントがあり、コーラは自分がトランス女性だと伝えると男は興味を示した。ところが家の中に入ると人が変わって野獣のようになり、噛むだけでなくワインボトルでレイプした。コーラは従うふりをして催涙スプレーを手にしたという。窓から飛び降りたルーカスは怪我をしている可能性があり、現場近くで聞き込みをしていたマンシーが雑貨店の地下に隠れている犯人を発見する。男は肋骨を骨折しており、マンシーに取り押さえられた。男はベルギー国籍のルーカス・ピータースで2週間前にNYにやってきた。凶器のワインボトルについていた指紋、コーラのDNAなどから、ルーガスが犯人だと断定できる。SVUにマクダニエルズが現れたため捜査状況を報告するが、エイダについては決定的な証拠が見つかっていないため、追い詰められない。何か言いたいことはないのかというオリビアに対して、焦りを見せるマクダニエルズは、SVUにちゃんと仕事をしろと捨てセリフを吐く。コーラへのレイプ、殺人未遂で裁判が始まる。ロリンズはトランスジェンダーの人は攻撃されやすいという専門家としての意見を述べる。多くはパートナーから、または見ず知らずの人間も性的がコンタクトしようとして、途中で気持ちが変わって暴力的に行動するという。性自認は生まれついた性と矛盾することがあり、ルーカスのような加害者の場合、自分の欲求に対する怒りの投影として爆発的な反応に結びつくことがある。しかし弁護側はロリンズがフォーダム大学で行った講義の中で、「人の性的傾向は不思議」と言及したことをやり玉に上げる。コーラも証言に立つが、「止めて」「嫌だ」と言ったのかと質問され、ショックで言えなかったことを追及される。トランスの前はレスリング部で体を鍛えていたのに、反撃できなかったのかと責められ、コーラは以前に襲われて身を守るためにレスリングを始めたと答える。裁判を傍聴していたマクダニエルズは、オリビアに見識を改めたと告げる。オリビアは仲間から善い人だと言われるマクダニエルズに、あなたは間違いを正すことができると話す。息子の姿を見てタオルをかけただけでなく、他にも何をしたのか、なぜしたのか、わかっている。マクダニエルズは仲間の警官に息子の性的傾向を知られるのをおそれ、女性の服装やメイク道具を持ち去り、またエイダのメイクを拭って付け爪も剥がしたことを認める。自分が捜査に協力していれば、コーラの被害はなかったかもしれない。オリビアに促されて、マクダニエルズは発見時に現場から持ち去った証拠品をSVUに提出する。ルーカスを殺人罪で起訴するには、マクダニエルズが大陪審で証言し自分のミスを認めなければならない。場合によってはバッジもなくすだろう。それでもマクダニエルズは証言し、証拠隠滅を認める。カリシは第1級故殺でルーカスを起訴することなった。取引でコーラのレイプ被害、殺人未遂で10年、エイダの故殺では15年の刑期となる。インターポールに照会し、ルーカスがドイツで昨年8人の被害者にDNAを残していることがわかった。ルーカスがアメリカ国内での刑期を終えたら、ドイツの警察に協力することになるだろう。エイダの両親によりエイダの葬儀が行われる。オリビアとロリンズは元夫婦がよりを戻すだろうかという。ロリンズにフォーダム大から、法心理学の専門家として教える仕事のオファーが来た。SVUを辞める気はないわよ、ということですが、これは良い兆しですね。フィンもオリビアも何気なく「教授」と呼んだのは、ロリンズが専門家然として、満更でもない顔をしていたからでしょう。何だか自信に満ちてさらにきれいになったようなところなど、ケリー・ギディッシュはさすが役者だなと思いました。事件の方は子供の性自認を受け入れられない、警官でもある父親が絶対にやってはいけない事をしてしまった、というのがある意味人間的だなと思いました。母親の方は受け入れて支えていたので、この事件がなければいつかは娘を受け入れることができたかもしれないのに、残念です。性自認が一致しない人がが被害者とともに加害者になりうるというのは、そういう統計があるのかどうかわからないのでなんとも言えませんが、人の心は本当に複雑だなとしか言えません。ルーカスを単に刑務所に入れたところで、更正するのだろうか。ルーカス側の弁護士の発言は依頼人を守るためとはいえ、傷ついた人をさらに傷つけ追い詰めることになり、酷いですね。今更ですが、これがレイプ被害がなかなか表に出ない理由の一つでしょう。コーラのその後のサポートも必要ですね。マクダニエルズ夫妻がこれを機にコーラと支え合うのかと思いました。大陪審での証言は公開されないとしても、マクダニエルズは結局証拠隠滅で警官を辞めさせられるのか気になります。マンシーは本当に威勢がいいというか、ワイルドでカッとなると体が先に動いてしまう、熱血刑事で怖いもの知らずですね。フィンもお目付け役の責任が果たせず、ハーレムではピザにフルーツを乗せるなと、嫌味を言うのが精一杯。でも2人のやりとりは良い感じで、そのうち、フィンと家族ぐるみで付き合う姿が見られると良いなと思いました。
July 3, 2023
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シーズンフィナーレ。コロナのせいか短いシーズンでしたが、その中でもきちんと終わらせましたね。ただ、まあ同じことを2回することについては、いまいちかなと思いました。連邦治安判事など有力者が5名集まり、秘密のポーカーをしていたところ、何者に射殺された。場所は殺されたうちの一人、フェリックス・セラーノが所有するレストランで、ポーカーは閉店後に行われていた。今朝、店長が店を訪れて惨状を発見したが、金品が奪われており、強盗目的だったと見られる。ポーカーについては知っている者が限られるため内部の犯行を疑うが、現場に置いてあったリュックが従業員のウェイターのものであることがわかり、すぐに身柄確保に向かう。ヴィンスはFBIを見て逃げ出すが、スコラとティファニーに取り押さえられる。昨夜店の裏にいた時に銃声を聞き、急いで逃げたが、犯人を目撃していたという。犯人は頭からストッキングをかぶっていて人相は分からなかったが、色は浅黒く、黒っぽい上着にカバンを持っていた。殺されたフェリックスについて、身元に不自然な点が見つかった。2009年以前の記録が見つからず、複数のダミー会社を使って金を洗浄しているという。カスティーヨはフェリックスのDNAを調べるように命じる。レストラン周辺のカメラに、犯人らしい男がゴミ箱に物を捨てている様子が写っていた。捨てたのは被害者らから奪った高級腕時計や財布などで、身につけていた手袋には発射残渣がついていた。顔ははっきりとはわからないが、犯行目的は強盗ではないと考えられる。DNA検査でフェリックスがドゥランゴ・カルテルのトップ、アントニオ・ヴァルガスの息子とわかる。犯人はフェリックスを狙い、後の4人は巻き添えにしたのだった。回収された腕時計からはミゲル・ロハスという犯罪者の指紋が検出された。ロハスはコカインの売買などで前歴があり、ドゥランゴの中堅の立場だという。ロハスもNYCでギャラリーを隠れ蓑にしてドラッグの金を洗浄している。フェリックスの自宅の家宅捜索で、ヴァルガスからの手紙が見つかった。息子に対する愛情のこもった内容で、妻ソフィアの写真があった。カスティーヨは消印がメキシコのシウダードアクニャであることから、ヴァルガスの自宅がわかったという。ヴァルガスはエリースの首に付けられた爆弾を解除するのと引き換えに、自由の身となった。カスティーヨは支局長代理に就任したリナ・トレンホルムに、自分がメキシコに飛びヴァルガスを追うという。しかしリナは今ここにいるよう命じる。監視を続けるFBIの前にロハスが現れ、逃亡しようとするのをマギーたちが捕らえる。ロハスの所持する銃が5人を殺害した凶器と一致し、取り調べを始めるが、カスティーヨはヴァルガスの逮捕に協力するなら、安全な刑務所で名前を変えて過ごせると取引を申し入れる。ロハスはヴァルガスの住所は教えないものの、ヴァルガスが明日の朝NYに来て自分と会うと明かす。ヴァルガスは息子が殺害されたことの説明を求めていた。カスティーヨはロハスを監視してヴァルガスを捕らえる作戦に出るが、リナはジュバルにカスティーヨの動きを逐一報告するようにいう。前回、カスティーヨがヴァルガスを不本意ながら釈放したことで、彼女は面目を潰され汚名返上を狙っている。熱くなって失敗をすれば、次を狙うリナの足を引っ張ることになる。ジュバルは上司のカスティーヨと支局長代理で交際相手のリナの間で板挟みとなる。カスティーヨは自分の代わりにマギーとOAをメキシコに送り込み、今は事務職に仕事を変わったエリースに、必ずヴァルガスを捕らえると約束する。スコラたちFBIは、ロハス本人にカメラを付け、ヴァルガスとの面会の場を監視する。ロハスの前にヴァルガス一行と見られる車が到着し、そのうちの一台にロハスが乗り込む。カスティーヨはヴァルガス本人の顔を確認するまでは、突撃を待つように命じる。ヴァルガスは息子を死なせたのはロハスだと疑い、銃を向けた。ヴァルガス本人だと確認が取れたたためSWATチームが一気にヴァルガス一行を捕らえる。ロハスは撃たれたものの、命をとりとめた。リナは詳しい作戦を聞かされず、ジュバルを叱責する。ヴァルガスの取り調べはカスティーヨとリナとで行うことになったが、ヴァルガスはこういう場合に備えて、2ヶ月前にグランドセントラル駅に3箇所、爆弾を仕掛けたという。そしてヴァルガスがNYに到着した時にタイマーを作動させた。解除できるのは自分だけで、釈放しろと要求する。ヴァルガスは解除されないという自信があるのか、設置した場所をFBIに告げて、はったりではないことを見せつける。高度な爆弾で爆弾処理班もすぐには解除できず、FBIはとにかく駅から人々を避難させるのを優先する。リナは避難の責任者をカスティーヨに任せ、ヴァルガスから解除コードを聞き出そうとするが、ヴァルガスも、全員が避難するには時間が足りないこと、さらに駅周辺のビル群にも甚大な被害が及ぶと言って引かない。メキシコではマギーたちがヴァルガスとソフィアの写真に写っていたレストランを探す。あと60分しか猶予はない。カスティーヨはヴァルガスの妻を逮捕すると脅せばヴァルガスは解除コードを教えると、リナに訴える。現地では国家警備隊のモリーナ大佐がヴァルガスへの復讐に燃えているので、きっと上手くいく。リナはカスティーヨに任せる。マギーはレストランの店長を見つけ、ヴァルガスの住所を教えるよう迫る。カルテルに怯える店長だったが、マギーに情報をもたらす。モリーナ大佐の妻は検事で麻薬の問題を担当していたが、ヴァルガスが残忍に殺した。ソフィアをモリーナに引き渡すと脅しても、ヴァルガスは自宅をアクニャから引っ越したので探しても時間の無駄だという。マギーはヴァルガスの邸宅に一人侵入し、ソフィアと幼い息子のプライベートな姿を動画に撮影する。タイマーの時間切れに近づきリナはヴァルガスを釈放する判断をするが、カスティーヨは動画をヴァルガスに見せ、解除コードを言えば妻を警備隊に引き渡さないと迫る。ついにヴァルガスは折れて解除コードを明かし、間一髪のところで時限爆弾は解除された。リナは5人殺害のロハス逮捕とカルテルのトップ、ヴァルガス逮捕を記者会見で発表し、正式に支局長の席をオファーされたという。マギーはエリースにやっと終わったと声をかける。NYとメキシコで同時進行というスケールの大きさ、NYCでのカーチェイスなど娯楽の要素はありましたが、かなり無理やりでしたね。マギーたちがヴァルガスの家を突き止める時間をどう読んでいたのか。しかもカルテルのボスの家の警備がユルすぎて、簡単に侵入したマギーがどうやって脱出したのかとか、気になるなあ。マギーが命を落としかねない危険な任務でした。爆弾処理班も前回の首輪爆弾で使われたものを研究して今回に活かせなかったのでしょうか。コードを入力してすぐに止まらないハラハラは今回も同じでしたね。ヴァルガスは前回に続いて、取調室で座っていただけ。超大物犯罪者なのだから、国内に入ってくるという情報が各機関で共有できないものなのか。カスティーヨは自分の失敗も挽回したいでしょうが、やはりエリースのためにも同じことは絶対にしたくない、だから熱くなる。リナは自分の出世を優先して、恋人のジュバルにカスティーヨを監視させようとするなど、相変わらず嫌な女。そんな女にデレデレするジュバル、でもカスティーヨへの義理は立てたジュバル。なんだかなーロハスがフェリックスを殺す理由がほとんど説明がなくて、しかも強盗に偽装するのにすぐに見つかるような場所に腕時計を捨てるなども今ひとつ。普通ハドソン川に捨てるでしょう。しかも、ロハスはヴァルガスの追及を逃れて白を切る自信があったのでしょうか、良く会いますよね。FBIはヴァルガスにロハスがフェリックスを殺したと言うぞ、と脅せば良いのに。フェリックスは各界の有力者と1万ドルをかけるような闇ポーカーをして、弱みを握ったりしていたのでしょうか。まあ、そういうのも今後の捜査で明らかになるのでしょうけど。ともあれ、無事終了で良かったです。
July 1, 2023
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『チームプレー』クロスオーバー、来たー!しかし、続編はハワイの方なので、LAで先に結末を見てしまうのも悩みどころですね。ロバート・ピカードさん、出たと思ったら…意外にも「実はサイロンだったとか」とギャラクティカネタで、まあ、SFドラマにはよく出演されていた人なので、それもありかなとは思いましたが、脚本を書いた人がファンだったのかしら。「Doom」はやった口ですが、さすがにCD-ROMでした。フロッピーて、いつの時代だ。それならギャラクティカもオリジナルの「宇宙空母」の方で勝負してほしかった。とにかくゲストが一杯で豪華でしたね。タイトルは「船頭多くして…」と同じ意味ですね。連邦法執行機関訓練センター(FLETC)の名物教官だったデール・ハーディング(教授)が自宅で死亡しているのが見つかった。状況から銃による自殺と見られるが、DCではケイシーが教授の引退にともなう送別会を開く矢先だった。そのため、かつての教え子、ハワイ支局のテナントとブーンが訪れており、早速合同チームが現場に向かう。ところが、すでにLA支局のカレンとハンナが現場に到着していた。急遽大所帯で捜査が始まる。マクギーは数日前に教授とランチをしており、週末にはカボに引退旅行に出かけると言っていたという。捜査官たちは自殺は考えにくく、強要されたのではないかと考える。現場には携帯電話が見つからなかったが、隣人のリビーによると、銃声が聞こえる直前に教授の部屋にいて、携帯電話が鳴ったのを目撃していた。さらに、銃声の5分後に教授のPCにアクセスがあり、現場に誰か居たことが想定される。携帯電話にかかってきたのは非通知の電話だった。教授を検視をしたジミーは、全身に古い傷跡が多数残っていることを指摘する。元海兵とはいえ、そのような負傷の記録はない。さらに、教授は銃声の1分前に「追加の宿題」という文字をPCに打ち込んでいたことがわかる。教授のPCを調べたケイシーは、教授が大量の政府の文書を保管しているのを見つける。国防総省の最高機密隔離情報というファイルで、それらは死亡の直前に削除されていた。教授のアクセス権ではこのような情報を手に入れることはできないなずだが、引退を前にまさか文書を盗んで売り渡そうとしていたのだろうか。まずは最後の職場を訪れ、オフィスを調べることにする。教授は教え子のその後の情報を残しており、トーレスは「君は一匹狼タイプでチームプレーヤーじゃない」と言われたことを思い出す。今の時代に大量のフロッピーディスクが残されており、なぜか最後の授業を別の教官が代行していた。フォード教官は急遽、引退旅行を前倒しするために授業を代わってほしいと言われたという。行き先はカボではなく、ハワイでそこで旧友に会うと言っていた。しかも、航空券をハワイ行きに変更したのは今朝だった。ということは、送別会にも来ないつもりだったのか。教授が文書を盗むのに使ったのはマクギーのログイン情報だったことがわかる。マクギーは教授とランチをした時に、自分の子供の写真を見せようとログインし、そのまま置いて席を立ったことを思い出す。ケイシーは教授のフロッピーの中で先週作られたものを見つける。中には「追加の宿題」という文書のみだったが、分解してみると「答えは文書の中」と書かれたメモが入っていた。そのメモはギブスの山小屋の暖炉の写真をプリントしたものだった。すぐにトーレスとナイトがギブスの使っていた山小屋に向かうが、先客がいた。突然銃撃されたので撃ち返すと、相手は負傷しながらもバイクで逃げた。トーレスたちが撃った弾は胸の携帯に当たって命拾いしたようだ。すでに暖炉に隠された文書は持ち出された後で、地元の保安官事務所に検問を設けるよう要請する。カレンは1号線沿いの事業者から教授に送金があったことがわかり、LAに戻るという。山小屋近くに残されていた携帯電話は教授のものとわかり、教授を死に至らしめた犯人がそこにいたことがわかる。教授は最後の通話をアプリで録音していることがわかった。通話相手は「サイモン・ウィリアムズ」と名乗った。サイモンは各機関が重要指名手配をしている、もと工作員でスパイ活動や嘱託殺人を行う世界的な犯罪者だった。サイモンは30年前に訓練センターで教授の指導を受けており、教授は「一匹狼でチームプレーができない」としてサイモンを落第させたという。地元保安官の無線を傍受したケイシーは、パトカーが奪われたらしいという情報を掴み、GPSから付近の農場に隠れていることがわかる、NCISが急行し納屋の中を捜索すると、負傷した若い男が手持ちの物を燃やしていた。男は「サイモン・ウィリアムズ」と名のり、「我々は皆サイモンだ」という言葉を残して死ぬ。男の身元は分からず、燃やした携帯やUSBメモリーなどからデータを回収することはできなかった。テナントとブーンはハワイに戻ることになり、テナントとジミーは遅い食事をするため、ダイナーでナイトとトーレスと落ち合う約束をする。パーカーはFBIからサイモンに関する情報を手に入れる。FBIはサイモンの共犯者がハワイにいるという情報を掴んでいた。トーレスは自分も教授から捜査官を辞めるようにいわれたとパーカーに打ち明ける。ダイナーに向かったナイトとトーレスは、ジミーとテナントが誘拐されたことに気づく。無理やりな設定ですが、何とか3チームが集まりましたね。お初の人、久しぶりの人、それぞれに絡みを設けるのは大変だったでしょう。でもオールスターで訓練センターに行き、現役の上級捜査官の技を見せているところなど、楽しかったです。それにしてもLAチームからすると、パイロットエピソードで本家に出たのだから、何と14年前で、その頃からすると本家も随分かわりましたね。ハワイと本家は最近繋がりがあるので、次はハワイで、というのも自然かもしれません。LAにもハワイにも行ったことがないというジミーが念願かなって?ついに、ハワイにいくのかな。「サイモン・ウィリアムズ」というのが、どういう存在、組織なのかは興味深いです。オリジナルは教授が落第させた元訓練生だったのでしょうが、我々は皆サイモンなんて、それこそボーグかサイロンですよね。謎解きを楽しみに待ちましょう。
June 30, 2023
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これかー、例のゲストの回は。上手いなあ、今までのLaw & Orderシリーズとは全く違うドラマになって連続したストーリーなので、キャラクターの登場の仕方や描き方が非常に納得できるんだと思います。(偉そうに言ってすみません)そして、父と息子のドラマなんですね。新しい検事補シャピロが着任し、ドネリーらの組合に関する捜査を目立たないよう、迅速にやれという。確かな証拠が欲しいベルたちは、ドネリーの仲間の一人を寝返らせることを考える。ドネリーから自分の父親が正当防衛を偽装して武闘十字勲章を受けたことが気になるステイブラーは、ジェットに経緯を調べてほしいと頼む。ドネリーはステイブラーに、仲間のサントスが不安定なので見張ってほしいという。相変わらずドラッグの売人から金を巻き上げようというドネリーだが、DVで通報してきた妻には親身になって接する。バーナデットが自宅に戻り、ステイブラーは父のことを尋ねてみる。父は家庭では厳しい人だったが、良い警官だった。しかし、勲章をもらった時のことを尋ねると、バーナデットは当時のことを思い出し興奮して、疑うなんて許さないという。サントスは特に疑う状況にはなかったが、何度もボストンに通っていることがわかる。リハビリ施設で金を使っていることから、依存症があるのかもしれない。サントスが見知らぬ男と何かやり取りをしているのを見たステイブラーが声をかけると、ガードマンの風業をしているという。しつこく質問されて、「組合」での分前では金が足りないので、NYCで開かれる宝石博覧会で、宝石商のダイヤをジルコニアにすり替えると明かす。ステイブラーは一人では大変なので手伝うと申し出る。ドネリーは「組合」以外の仕事を禁じており、サントスはドネリーを恐れていた。ベルはサントスの車にマイクを付けるため、令状を請求する。ノヴァと兄のデリックは、ウェッブ夫妻の家に食事に招かれる。ウェッブは教会の慈善基金への寄付や、無料クリニックの設置などを申し出ていた。ノヴァは兄に彼らの金は受け取ってほしくないという。ベルとデニスは息子ジャックの洗礼をデリックに頼む。その席で、デニスはキルブライドの事務所に弁護士として復職すると話す。ベルは事情が事情だけに妻に良い顔をしないが、デニスは反発する。サントスの車にマイクを付け、ステイブラーとサントスは100万ドルのダイヤをすり替える仕事に向かう。警護しているハーリーというブローカーが定時の薬を飲む時にナイアシンを入れた水を渡して、気分を悪くさせ意識を失うすきに、ダイヤをすり替える作戦だ。ステイブラーらが会場に到着すると、車にドネリーが乗り込んできてサントスは驚く。実はステイブラーが知らせていたのだが、ドネリーはサントスを脅しただけでなく、ダイヤを奪うのに自分も参加するという。サントスが金が必要なのは、白血病の娘がいるためで、ボストンの良い病院で治療を受けさせるためだった。ハーリーが渡された水を飲んで気分が悪くなり、トイレで倒れる。その間にアタッシュケースの中のダイヤをキュービックジルコニアに何とかすり替えるが、ダイヤを受け取ったステイブラーにドネリーはもっと良い買い手があるから俺に預けろという。意識を取り戻したハーリーをサントスが空港に送ることになっていたが、ハーリーは異変に気づき、サントスを泥棒だという。もみあっている2人にドネリーが警官として割り込み、自分が空港に送るという。ハーリーはダイヤをすり替えられたので空港ではなく警察署に行くと言い出し、抑えきれなくなったため車をとめるが、ハーリーは銃を取り出し、ドネリーともみ合いになり、ドネリーはハーリーを撃ち殺す。翌朝、組織犯罪捜査班ではサントスの車内で録音された内容で令状を取り、逮捕に向かう。ウェッブから無料クリニックの金を受け取ったデリックに、ノヴァは自分がマーシー・キラーズに潜入している捜査官だと明かす。デリックとのノヴァの父親は警官で殉職していた。ステイブラーはかつての上司クレイゲンを訪ねる。クレイゲンとステイブラーの父親ジョーは年齢差があり、よく知っている間ではなかったが、勲章を受けた時に同僚だった。勲章を受けたときの話については、ステイブラーが何を耳にしたにせよ、ジョーは相棒思いだったという。彼らは今と違って、街が荒廃し犯罪が蔓延し、警察組織も崩壊していた時代だった。人員も銃も足りない中、安い給料で彼らは最善を尽くした。そんな状況でジョーは働き、当時としては優秀な警官だった。息子にこのメダルを渡したのは、ジョーなりに悔恨の気持ちがあり、息子にはこのメダルにふさわしい警官になってくれというメッセージだったのかもしれない。クレイゲンは我々は誰もが後ろめたいことがあるという。お久しぶりのクレイゲン警部、お元気そうでしたね。SVUの500話記念エピソードに出演した時はリモートでしたが、今回はステイブラーと直接顔を合わせる場面が見られて良かった。実は警官だった父親の真実については、家族には知らされず、ステイブラーが頼るのはクレイゲンしかなかった。まあ、クレイゲンもステイブラーにとって見れば父親のような存在でしょうが、それにしても「お前頭はどうした?」と言われそうな、あはは。マンチなら何か言うでしょうね。ドネリーがいう「警官を守るのは警官」という文化、あるいは鉄の掟かもしれませんが、それは今は多少事情が違ってきているのかもしれない。クレイゲンが時代が違うというのならそうですよね。今もし、ステイブラーが父と同じ状況になったら、仲間を守るのではなく内部監査に正直に証言するのでしょう。いや、どうかな、そこは気になるところですね。でもドネリーのような汚職警官はいつの世にもいる。ドネリーは、DV被害者には人情に篤かったり、病気の娘を抱えるサントスのことも理解していたり、人の心はあるのですが、全てを自分が管理しなければ気がすまない。サントスがコソコソと金儲けの話をしていると知ると、それに一丁噛んで、もっと金になるところでさばくという。それは「組合」の儲けを増やすためだったかもしれませんが、今回は明らかにミスしましたね。なぜハーリーがすり替えに気づいたのかわかりませんが、助け舟を出したつもりが最悪な結果になった。ドネリーもシカゴのヴォイトみたいに、一人で後始末するのでしょうか。サントスの逮捕から「組合」の存在を明らかにしてドネリーを逮捕する方針がどうなるのかですね。まだフィナーレまではありますから、簡単には終わらないですね。ベルとデニスの夫婦仲も何やら怪しい雰囲気。ノヴァがついに兄に真実を告げたことで、教会も判断を求められそうですね。
June 29, 2023
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ついに、このシリーズもファイナルを迎えたということを知り、まあそうだろうなと思いつつ、寂しいなあという気持ちが湧いたのは自分でも意外でした。それでも先シーズンのフィナーレは、打ち切りを覚悟していたような雰囲気でしたし、キャストも制作陣もこのシーズンが最終になるつもりで臨んだのだろうなあ。14年もよく続いたなと思うのは、クリス・オドネルの顔をみてしみじみと思います。エリック・クリスチャン・オルセンもうーん、年取ったなあ。良い感じで最終シーズンをまとめてくれると良いですね。ちなみにこのシーズンはNCISとクロスオーバーするだけでなく、「ハワイ」ともクロスオーバーして、サムが出張するみたいですし、また順番とかでモヤモヤしそうです。海軍の無人機を開発しているハヴロック・ヘインズ・エアロスペース社でラボが爆発し、清掃員が死亡、警備員が重症を負った。使われたのはニトラミン系の爆薬オクトーゲンで、NCISが捜査を開始する。キルブライド大将のもとに、シリアから偵察任務を行っていたチームが隠れ家が襲撃され、アメリカ人の女性の遺体を発見したという。持っていたIDがトゥルーディ・チェンバーズ名義で体格が小柄なことから、ヘティではないかという疑いがある。詳しくは身元確認作業を行ってからだが、カレンは動揺する。ヘティに危険が迫っていると訴えも、キルブライドは初めから危険な任務だったと、取り合わない。サムは嫌がる父親を娯楽施設に行かせるのに苦労する。ケンジーとディークスはローザを迎えて、慣れない親業を始めている。清掃員エステヴェスも警備員レイノルズも、身辺に不審な点は見当たらないが、情報を求めるためエステヴェスの娘から話を聞く。ハヴロック社の責任者によると、軍の兵器の開発を請け負うことを従業員が拒否して辞職したものがいるという。また、日頃から脅されることも多く、サイバー攻撃を受けていたという。エステヴェスの検視結果では、実際の死亡時間は爆発の数時間前だったことがわかる。犯人はエステヴェスを殺してIDを盗み、カートに遺体を隠して侵入したと見られる。エステヴェスの自宅を捜索するが特に気になることはなく、近隣の防犯カメラを調べることにする。キルブライドは、国家主導のデロではなく、同業他社による妨害工作であればよいがという。エステヴェスの車には漂白剤を使って証拠隠滅した痕跡があり、手がかりは得られない。ハヴロック社にサイバー攻撃を行っていたのは、レバノン国内からで、ヒズボラの関与が疑われた。特にアメリカとイランの関係が悪化してからは、イランはヒズボラの後ろ盾となっているという。NCISは西海岸のヒズボラのメンバーを調べることにする。ハヴロック社に不満を持って辞職したジャニスを呼んで話を聞くが、大量破壊兵器につながると持論を述べ、NCISが政府の手先ではないかという態度を取るので、何も聞き出せない。エステヴェスの自宅周辺の映像の中に、不審なクリーニング店のバンが写っていた。明らかにエステヴェスを監視していたようで、経営者のダリウス・ヴェイルから話を聞く。ダリウスはペルシャ系の二世だがヒズボラとの関係は不明だ。カレンがバンが犯罪に使われたのではないかと厳しく追及すると、ダリウスは故郷テヘランにいる家族に危険が及ぶと脅され、2人組の男にバンを貸したことを認める。彼らはダリウスの友人で不動産業に関わるエヴァも脅したという。作業スペースに使うため、無人のテナントを差し出したということで、NCISが突入のタイミングを伺う。ディークスが消防署の点検を装って入ると、男が脅してきた。構わず動くディークスに後ろから銃を突きつけたため、ケンジーが男を狙撃する。男はカナダのパスポートを持っていたが、疑わしい。その他にも数人分のパスポートがあり、空きのテナントで書類の処分をしていたようだ。書類を見ていたサムは、彼らがいらんの革命防衛隊の特殊部隊であることに気づく。イランの司令官で国民的ヒーローが無人機により殺害されていることから、これは報復なのだろう。ヒズボラではなく、国家主導のテロが行われようとしていることに、キルブライドは危機感を強める。他のメンバーは携帯の位置からポイントマグーに向かっていることがわかる。ベンチュラ郡海軍基地があり、そこはトライトン無人航空機計画の拠点でもある。キルブライドは2分以内にヘリコプターを入手し、先回りするよう命じる。やがてベンチュラ郡海軍基地の前にクリーニング店のバンに乗った工作員たちが現れ、銃を乱射しながらゲートを突破した。彼らはバンに大量の爆薬を積んで、それをコンテナ施設にぶつけ爆発させた。しかし、NCISが先回りしていたおかげでテロは失敗に終わり、工作員たちは制圧される。シリアでの身元確認の結果、遺体はヘティではないことがわかる。しかしヘティが使う偽名のIDをわざわざ使ったのは、ヘティが自分の死を偽装しなければならない状況にあるということになる。カレンは改めてヘティを捜索するため、シリアに行きたいと訴えるが、キルブライドは却下する。サムの父親は娯楽施設からヴィクトリアという女性と一緒にいなくなった。帰宅を待って話を聞くと、ヴィクトリアの夫が退役軍人で、寝たきりになっているので見舞いに行ったという。ただ、単なる話し相手になっただけではないという父に、サムは呆れる。オープニングのタイトルなどのフォントが変わりましたね。かっこよくなった?タイトルはおふざけですね。さすが爆破シーンは迫力がありましたね。あれ、冒頭のシーンはどうやって撮影したのだろう、もちろん危険を排除したプロの仕事なのでしょうが、それもこのシリーズの見せ場ですよね。さて、ヘティの消息が匂わせですが出てきましたね。どういう事情なのか、高齢のリンダ・ハントを出演させずにここまで来ましたが、今度こそ決着をつけるのかな。カレンとアナの結婚式やら、キャストの個人的な話題はもういつ終わっても良いという状況なので、生きていても死んでいても(!)、ヘティに何らかの決着をつけなければ終わるに終われませんね。やはりカレンたちはシリアに飛ぶのでしょうか。ディークスとケンジーがガチガチに過保護な両親になっているのが微笑ましく、こちらは毎日がハプニングと泣き笑いの連続なのでしょう、変化のあるエピソードを期待します。ファティマが司令塔役を担っているのが印象的で、必要となって大将の秘書ダーが雑用を引き受けているおかげで、チームがいい塩梅に動いているなと思いました。サムのパパは、本当に楽しい人ですね。シニアの娯楽センターになんか行きたくないとか、あーだこーだ言うパパの気持ちも、行かせたいサムの気持ちもわかるなあ。本当に親子の闘いなんですよ。それでも、パパの方が相当上手ですね。人生の楽しみ方を知っているなあ。まだ当分くたばらないでしょう。(笑)キルブライドが「チーム・アメリカ」と言って、ラウンドトゥリーが「hilarious」とコメントしたのは、「チーム・アメリカ・ワールドポリス」を想像してのことでしょうか。私は見たことはないですが、サウスパークの制作陣が作ったということは何となく想像がつきます。大将は言葉のあやだったのでしょうけど、相当アブない笑いですね。後、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の言及がありましたが、これって、日本のUSJの方がハリウッドより早かったのですね。ナカトミプラザは「ダイ・ハード」のあれですが、LAの名所の紹介が楽しかったです。LAの夜景がきれいでした。
June 28, 2023
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何だか中身が薄いエピソードだなあという感想で、冒頭の「これはフィクションであり…」という部分に余計にモデルがあるんじゃないのと思いました。最近オリビアは見得を切ったり、凄んで見せたり、今更キャラ立ちさせたいのかなと思ったり。マンシー刑事ことモリー・バーネットがオープニングクレジットに入りましたね。プロサッカーチーム「キングズ」のエースストライカー、パウロ・ローシャが新たな大型契約を結び、スポーツ紙のインタビューを受ける。ホテルのスィートで、これからデートだというパウロの前に、イギリスからネリーという記者が現れる。ネリーはサッカーそのものではなく、私生活に関する質問し、ファンへの態度について批判的な意見をぶつける。パウロはマネージャーのアントニオにその場を外すようにいい、ネリーに酒を勧める。ネリーとパウロは8年前にロンドンで会ったことがあった。その時ネリーはパウロのファンだったという…翌朝、ネリーはSVUを訪れ、パウロにインタビューしようとして、2人きりになりレイプされたと訴える。ネリーは録音があると言い、そこでは迫るパウロにネリーが必死に「止めて」と繰り返していた。パウロはサッカー界で超大物であり、チームの顔、これは厄介な案件となりそうだ。まずパウロ本人に話を聞くが、レイプなどの苦情はないという。会話の録音があるというと、パウロは8年前にネリーと真剣に交際していたと明かす。それは情熱的で激しい関係だった。おそらくパウロが大型契約をして、金目当てでゆするつもりだったのではないか。ホテルの通路でもみ合うパウロとネリーの姿は防犯カメラに写っていたが、室内の様子はわからない。ネリーがSVUにパウロと交際していたことを隠していたのはよろしくない。しかも、パウロは先手を打って、ポッドキャストでネリーとの関係についてしゃべってしまう。記事で書いていることは嘘で、彼女は傷つけられたことを根に持ってやり返そうとしていると説明する。SVUがネリーの話を聞こうとすると、もうこの件には関われないといい、帰国を急ごうとする。実はパウロには知らせなかったが、彼との間に息子が生まれており、パウロ側はそのことを探り出し、レイプの訴えを取り下げなければ、息子の親権を争う訴訟を起こすと脅されたという。ネリーとしては、パウロの本性を世界に知らしめたかったというが、今は息子を守るために身を引くつもりだ。SVUとしては如何ともしがたいが、ネリーは「調べれば事実がわかる」と言い残した。パウロのアメリカでの苦情や犯罪については、クラブがもみ消しているのだろう。ただ、メキシコ人の女優と結婚し2年で離婚していることがわかった。シモーヌはパウロから1000万ドルの慰謝料をもらっている。ネリーの件について問うと、金目当ての嘘つきと切り捨て、パウロは誠実な夫だったという。同居している母親の様子を見てマンシーが声をかけると、パウロは女好きで浮気者で嘘つきという。実際、シモーヌのヨガ講師だったエボニーがプールハウスでパウロと一緒だったのを目撃しており、エボニーの服は破れていたという。エボニーはシモーヌの母親に首にされていたが、その後シモーヌを訴えたため、所属するジムも解雇されていた。エボニーの情報を得ようと、裁判所でファイルを探すと、パウロは性的暴行で12回も訴えられていたことがわかった。いずれも民事裁判で通報はされておらず、ほぼ示談になっている。2日前にも訴えた被害者がいたため、話を聞くことにする。ところが、すでに秘密保持契約をして話せないという。オフレコで、セラピストの女性はパウロのセラピー中に襲われたと明かす。一方、エボニーは強引に迫られたので催涙ガスをスプレーして逃げたという。被害を訴える女性たちから話を聞いた結果、いずれも強制的にさわられたり第1級性的虐待の被害を受けていたが、金をもらって示談になっていた。そこに刑事局長のマクグラスがSVUは一体何をしているのか、と飛び込んでくる。パウロ側はSVUが女性たちにしつこくつきまとい、嫌がらせをしていると主張しているという。このままでは市警を訴えると脅しており、警察委員会も事態を早急に収拾せよとおかんむりだ。オリビアとマクグラスがパウロのマネージャー、アントニオと面会する。すでに済んだ話を、SVUが関わった女性たちを苦しめていると言い、オリビアは憤慨するがマクグラスはオリビアを引き下がらせようという態度だ。パウロはオリビアを虫けら呼ばわりするが、オリビアも負けてはいない。オリビアはパウロの金の流れを追うように命じ、法人口座の方から被害を訴える女性に10万ドル支払われていることがわかる。それだけでなく、パウロの個人口座から3ヶ月ごとに10万ドルが引き出されていることがわかる。今朝も金が引き出されており、SVUがパウロを監視していると、一人の女性がパウロから金を受け取っているのを目撃する。それはマネージャーのアントニオの妻マルシアだった。マルシアに直接金のことを尋ねるが、マルシアは口を割るつもりはなさそうだ。しかし、アントニオとマルシアの一人娘アナはパウロとの写真を頻繁にSNSにあげており、16才になった昨年6月からパウロの写真がアップされなくなっていた。パウロの個人口座から定期的に金が引き下ろされ始めたのも、昨年の6月で、マンシーは偶然を装ってアナに話を聞く。アナは16才の誕生日の次の日からパウロと付き合い始めたという。セックスもしていて、自分から求めた。SVUはアントニオに事実を伝え、アントニオは弟のようにかわいがってきたパウロが娘に手を出したことに怒る。アントニオはSVUに協力し、マイクを付けてパウロに会う。幼馴染で、可愛がり守ってきたパウロが実の娘に手を出したことを追及すろと、パウロはアナの方から求めてきたと居直る。アントニオが銃を出してパウロを脅した時に、SVUが突入してパウロを未成年者へのレイプで逮捕する。パウロ側は取引で第3級レイプ罪を認めざるを得なかった。オリビアはアナに何がいけなかったのか、説明する。今はわからないかもしれない、でも将来大人のパウロが未成年のアナを搾取したことの意味がわかるだろう。オリビアは私もそうだったという。またまた警察組織は金と権力の前では無力だという古典的な構図で、正義の戦士オリビアが孤軍奮闘しているということですね。でも言いたかったのは最後のアナへの語りかけだったのかもしれません。パウロは近寄ってくる女性を捕食するプレデターで、良心の欠片もない。こうなると、一種の病気ですよね。ネリーとのやり取りは無理があったなと思いました。襲った数が多いので、パウロもすぐには思い出せなかったかもしれませんが、後からレイプ被害を訴えるのは女性側が不利なのに、記事にする時も個人的な恨みでしょう、と言われそうだ。しかも息子の問題があるので、裁判になると弁護側から徹底的にやられそうですね。パウロの元妻がパウロを「excellent provider」と呼んでいましたが、この「プロバイダー」という言葉は、以前に「ANGEL」で「Provider」というエピソードがあって、初めて本当の意味を知りました。浮気性なのは目をつぶっても、夫としては家に金を入れてくれて、家族に何の不自由もさせない、この状態が周辺に群がるビジネス関係や利権関係の人には美味しいのでしょう。それにしても、アナに3ヶ月ごとに10万ドルて、ものすごい金額ですね。すぐに国税局が調査に入るんじゃないか。今回のエピソードではマンシーの魅力が全開で、ヴェラスコの表情が大きく和らぎました。彼女の加入はヴェラスコの登場場面もセリフも増やして、とても良かったと思います。ちょっとロリンズに通じるところがありそうですね。
June 27, 2023
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非常に後味が悪くて、見ている途中も気分が重かったです。ちなみに、このシーズンはあと1話で終わりなのですね。コロナ禍の関係かもしれませんが、短くても波乱含みの激動のシーズンだったと言えそうですね。コロンビア大近くのエスニックなレストランで銃乱射事件が起こり、4人が死亡、重傷者がでた。目撃者によると、犯人は2人組で被害者がアフリカ系が多かったことなどから、憎悪犯罪が疑われた。従業員のヨセフは犯人の一人ともみ合ったというので話を聞くと、客の対応をしている時に店の奥から銃声が聞こえ、上着から銃を取り出す男を目撃したため、腕を掴んだという。男はヨセフを振り切り逃亡した。日頃、友人が嫌がらせを受けることはあり、ヨセフはショックを受けていた。ヨセフが犯行を阻止しようとした男は迷彩柄のジャケットを着た白人で、男は銃撃直後に姿を消し、防犯カメラの映像からは顔がはっきりしない。迷彩柄の男を追うと、周辺で撮影をしていた観光客の動画が見つかる。ホテルダンカンに滞在していると見られ、OAたちむかうと迷彩柄の男が現れた。身柄を拘束して話を聞くと、たまたま銃撃の場面に出くわし、店内の人を助けようと銃を抜いたのだという。しかし、NYCで銃の許可を受けておらず現場を離れた。FBIは男の供述に疑問を抱くが、ヨセフが腕を掴んだのはこの男で、犯人が男の発泡に驚き反撃したため、逃げたと主張する。真犯人は顔を覆っていたので人相は分からないが、背の高い白人だった。現場には2週類の薬莢が落ちており、そのうちの2発は迷彩柄の男の中から発射されたことがわかる。店の奥から撃ったのは40口径で、そもそも単独犯による犯行とわかる。犯行時に店内で撮影していた動画に、「お前は終わりだフランク」と叫ぶ男の声があった。被害者の一人がフランク・オルソンというアフリカ系の男性で、2発銃弾を受けていることから、犯人はフランクを狙ったが、そこに迷彩柄の男が乱入して銃を撃ったため、犯人は反撃し、そのためにさらに3名が犠牲になったということのようだ。つまり元々の動機はヘイトではなく処刑だったことになる。フランクは弁護士事務所の幹部で、8ヶ月前に元職員のニール・ジェイコブスが解雇され不当解雇だと訴えていたことがあった。訴えは裁判所に却下されたが、その後もニールはフランクの家に押しかけるなど迷惑行為を働いたたという。ニールは接近禁止命令が出ているにもかかわらず、2日前にも事務所に姿をみせたということで、すぐにニールの自宅に向かい身柄を拘束する。ニールはそもそも接近禁止命令が不当なもので、間違った情報を元に命令が出されていると主張し、逆に自分はフランクに評判を落とされるなど、被害者だという。銃撃については、アリバイが成立して不可能と見られる。エリースが防犯カメラに映る真犯人の追跡を行い、たった今ウィリアムズバーグのオフィスビルの前にいるという。ところがマギーとOAが現場に到着すると、エリースの言う情報とは違い、犯人の姿は見えない。その時、近くで銃声があがったので、マギーらはそちらに向かう。男性が足を撃たれて倒れており、犯人はそこにいた客の女性を人質にとって、車に乗って逃げたという。拉致されたのはラテン系の女性で、暴露系のサイトを運営するマリア・ムニョスと判明する。ここで悪徳企業や配偶者の不倫などがさらされると、取り返しがつかないことになる。今のところ殺されたフランクとマリアの関係はわかっていないが、会社で聞くと、マリアは日頃から脅されることが多いにもかかわらず、自分自身を守ることをしなかったという。オフィスの捜索をしていると、「ボブから電話あり」というメモが多数見つかった。ボブはサイトに投稿された書き込みと写真を削除するよう、何度も要請していた。書き込みはボブは小児性愛者だといい、どぎつい写真が投稿されていたが、ボブはデマであると否定、しかしマリアは削除要請を拒否していた。サイト側は書き込まれた内容については責任はないという姿勢を崩さない。ボブとは、やはりフランクの弁護士事務所の弁護士ボブ・エイヴリーで、先月40口径の銃を購入したことがわかる。すぐに逃走に使われたグレーのベンツを手配するが、記事が投稿されたのは以前で、今朝フランクに解雇されたのが直接の引き金になったようだ。悪い評判が広まるとクライアントから苦情が入り、事務所もボブを守りきれない状況となった。フランクの事は恨みから殺害したが、マリアを殺さなかったのは投稿した人物を明かすよう迫ったからかもしれない。やがてマリア本人から911通報があり、FBIに携帯のビデオチャットで繋がった。今は車のトランクに押し込まれ、娘の携帯からかけているという。追い込まれたマリアは娘に愛していると伝えてくださいというと、なぜかエリースが席を立ちマギーは心配する。OAはエリースのミスをかばうマギーに、捜査に影響を与えたとして、上司に報告すべきだという。マリアを乗せた車はマリアの自宅前で止まっており、FBIが自宅に突入すると、マリアは撃たれて死亡していた。ボブはマリアから投稿者の名前を聞き出し、そちらを殺すつもりなのか。ボブを小児性愛者だと訴える写真はディープフェイクによる合成とわかった。マギーはエリースの様子がおかしいことに気づき、専門家の助けを得るようにという。しかしエリースはこの事がバレたら今の仕事を失うといい、事実を認めようとしない。ボブの妻によると、サイトで嘘を書き込まれる1週間前に警官が訪れ、ボブが妻に対するDVで通報されたという。それも嘘だったが、通報した公衆電話はニールの自宅近くだった。ニールはボブに関する苦情を人事部に訴えており、ボブの昇進を嫉妬する気持ちが犯行の動機となったとFBIは考える。ニールの自宅に向かうと、銃声がありニールが負傷していた。ボブは窓から逃げたためスコラが負うが見失う。地元警察が数ブロックを封鎖して捜索を進める中、容疑者らしい倉庫に隠れている男がいるという情報が入る。しかし別の通報があり、防犯カメラの映像を追跡したエリースは地下鉄に乗ったという。ボブは窓から飛び降りた時に足を負傷しており、降りた駅125丁目の付近にはボブの息子が通っている。OAはミスを犯したエリースの情報より地元警察を信じるというが、エリースは自分自身が首輪爆弾で死を覚悟した時、娘に別れを言う事ばかりを考えた、ボブも同じだと主張する。OAはエリースを信じ、ボブの息子ジョシュが通う学校に向かう。やはりボブはジョシュに会うため学校の前にいたが、FBIを見て学生を人質にとって立てこもる。ボブはジョシュと話すまでは女子生徒を解放しない、近寄れば殺すと脅す。しかしジョシュは理由はどうであれ、父親が人を殺したことは受け入れられず、関わりたくないという。10分の猶予しかないため、マギーは自ら説得の役を買って出て最悪の事態を避けようとする。ジョシュが動揺していて父親と会いたがらないと告げると、ついにボブは女子生徒を解放し自分に銃を向けた。マギーの素早い行動でボブを無傷で拘束することに成功する。マギーはトラウマに苦しむエリースに、助けを求めるべきだと諭し、エリースは意を決してジュバルに話す。結局、追い込まれたボブは5人を殺して、他にも重傷者がいる。人質を取って立てこもり事件を犯した。一体、どれほどの罪になるでしょうね。スコラはニールが引き起こした「騒ぎ」がすべての原因だと言いましたが、こちらは名誉毀損などの訴えをボブ(あるいは家族)が起こさなければ罪にならないのでしょうね。そもそも言論の自由かもしれませんが、「ゲスをさらせ」というサイトをなぜマリアが開いたのか、そこも納得はできません。ディープフェイクの功罪はここでも。一つのきっかけが重大な犯罪をもたらす怖さを感じました。そして、何もなかったかのように仕事に復帰したエリースがやはりここまで無理をしてきたことが判明。被害者が若い母親だったということで、フラッシュバックしたのか、そこはわかりませんが、次のシーズンまで十分な休養を取り、元気になってまた戻ってきてほしいです。新人が入ったり変化のあるこのシーズンで、今回も思いましたがスコラの存在が大きくなった印象がします。男性のリードはOAということになりますが、スコラが4人のチームのなかでしっかり核となっているのではないか。銃の構え方や間のとり方など、BONESでDBの背中を見ていたのかななどと個人的な感慨が湧きました。(笑)
June 25, 2023
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『高等教育』わくわく楽しい準レギュラー、あの人の登場回ですね。なんでこう、満足度高いかなあ。海軍予備役将校訓練部隊(NROTC)の演習に参加する予定だったウィリアム・ワトソンが路上で服を脱いでいき、道路に飛び出した上、車に轢かれて死んだ。体温が40度以上あり熱中症の症状を示している。持ち物に携帯電話がなく、近くのカフェのレシートがあるため向かいの店の防犯カメラの映像を取り寄せることにする。ワトソンはカードを持たず、銀行口座もなく現金で支払いをしているようだが、高額なスニーカーを履いていた。麻薬の取引でもしているのかと考えるが、ワトソンに会っていたのは何とデライラだった。ワトソンとデライラは親しげに話ながら、裏口からカフェに入っていく。デライラはウェイバリー大学で基礎暗号学を非常勤講師として教えており、ワトソンもウェイバリーの学生だった。おそらく、デライラの教え子なのだろう。パーカーとマクギーが授業中のデライラを訪ねる。デライラはワトソンが死亡したことを知りショックを受ける。成績が優秀なワトソンとは、彼の研究プロジェクトについて話し合うため毎週会っていたという。ケイシーの毒物検査で合成麻薬が検出された。ただし致死量ではなく、体温が上昇したのはセロトニン症候群だったという。MADAとMAOI阻害薬が反応して合併症を起こした結果と考えられ、事故だった可能性もある。ワトソンが加入している社交クラブの寮を訪ねると、同室のローガンはワトソンは薬をやらない真面目な男だったという。成績優秀で他の連中とは違うということだったが、ベッドのマットレスの中からPCが見つかる。分析したケイシーによると、アメリカ陸軍のアルゴリズムが入っており、士官候補生の身分ではアクセスできないような内容だった。ワトソンは複数の政府機関のコードライブラリを保管しており、それらを組み合わせて、最強な暗号を作り上げていた。このアクセスキーを用いれば、どんなセキュリティもかいくぐることができ、悪人の手に渡れば大変なことになる。しかしどうやってシステムに侵入したのか。マクギーはデライラのアクセス権を使ったと考え、本人に話を聞く。ワトソンはコンピュータ科学専攻の優秀な1年生ではあるが、そういうことをするとは思えない。ただ、プログラムを見ていたデライラは自分が大学院生の時に作ったコードが使われていると指摘する。指導の中で、過去の失敗を見せて励まそうと見せたものをワトソンがコピーしていたらしい。意図しなかったこととは言え、デライラは責任を感じる。マクギーがワトソンのことを秘密にしてなければ、もっと早く対応できたかもというと、デライラは秘密にした覚えはないと言い、夫婦は微妙な雰囲気になる。ケイシーによると、ワトソンはUSBに暗号キーをダウンロードしたようで、遺留品の中にUSBはなく、身につけていたキーチェーンからむしり取ったような跡があった。デライラと面会した時はUSBがそこにあったことは確認されており、キーチェーンから漂白剤の成分が検出されたことから、社交クラブの先輩を尋問する。新入生は上級生の洗濯を任されており、ワトソンが漂白剤を使って洗濯を失敗したとこぼしていたマイクは、キーチェーンを触ったことを否定する。ワトソンは秘密主義で何も言わないタイプだったので、USBのことは知らないと言い、ワトソンの部屋を漁っていたジャレッドをワトソンが殴ったという。ジャレッドは海外口座に50万ドルを持っており、社交クラブに入った時に金が振り込まれていた。ワトソンのキーのことを知っていて社交クラブに入ったのか。NCISが寮でジャレッドを待ち構えていると、NCISの姿を見たジャレッドが逃亡する。「モリーのトリミング」というバンに乗り込んで逃げたのを見て、パーカーはFBIの潜入捜査用の車だという。ジャレッドこと、クラークソン捜査官は大学に潜み知的財産を盗む外国人スパイを追うため、学生に扮して潜入捜査をしていた。ワトソンはベラルーシの人物に雇われたことがわかっており、クラークソンはワトソンの携帯のクローンを作ることまでは成功したが、高度な暗号でやり取りされており、解読できていないという。NCISは解読作業を引き受けるが、さすがにケイシーでも解読できず、デライラに頼ることにする。マクギーは久しぶりに小説を書き始めていたが、ギブスがいない今、行き詰まっていた。デライラはそのことに気づいており、新しい創作のミューズが必要だと励ます。夫婦は仲直りし、デライラはワトソンの携帯を解読する。事件当日、ワトソンはベラルーシのハンドラーと会う予定だった。そのハンドラーとは、デライラの助手エヴリンだった、エヴリンはマクギーのことをデライラから聞いており、小説のファンだという。キーを作ったものの、ワトソンは大学生活を楽しみ初めて、エヴリンにとってお荷物になっていたのだろうと、メッセージの内容を突きつけて追及するが、エヴリンは自分にはアリバイがあると言い張る。確かに図書館にいたというアリバイは成立し、USBは未回収のままだ。デライラはワトソンのクラスメイトなら、アクセスキーの価値を知っているはずといい、落第点を取って教科途中で辞めたローガンに目をつける。ローガンは2日前に大学のサーバーに侵入していた。大学のキャンパスでローガンを捕らえて話を聞くと、ワトソンからUSBを借りて返すつもりだったという。そのため薬を使ったが、ワトソンがああなるとは思わなかった。目的は、社交クラブの雑用で振るわない成績を書き換えるためだった。マクギーは新しいミューズが現れたという。新作は天才暗号学者のデレナ・フレミングになるという。エヴリンは最初から怪しかったですね。先生の旦那さん、NCISの捜査官でミステリー小説の作家、よく知っています、会いたかったです~て、ワーワー言うので、嫌でも印象に残ります。ローガンの目的もすぐに想像がつきますけど、同室のワトソンを死なせて罪悪感はないのだろうか。そういえば、大学寮でルームメイトが自殺したら、オールAを与えるというような本当かどうかわからない話がありましたっけ。マクギーが一言添えても良かったかも。デライラ、事件解決に大活躍でかっこ良かったですね。着ていたお洋服もおしゃれだった。なぜ今頃になって小説を?と思いますが、「デライラも使える!」と制作陣が気がついたということでしょうか。双子が学校に入るまで待っていたとか。(笑)ミステリー作家と車椅子探偵で、事件を解決!のスタイルが、先先シーズンくらいから定着しましたね。ギブスがいなくなるまでは小説は順調だったのかどうかはわかりませんが、新キャラクター誕生は良い傾向だと思います。ナイトやトーレスが自分のキャラクターはこうしてほしいとか、BONESにもそのような会話がありましたね。当分このネタで盛り上がりそうです。
June 23, 2023
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おっと、今週はハードボイルドでなかなか良かったぞ。闇の世界は奥深いな。それを盛り上げるのがやはりドネリーであり、ヒューゴなのでしょう。デニス・リアリー、やっぱりかっこいい~ステイブラーはドネリーの口利きで、37分署に事務職として働くことになった。潜入捜査に入る前、セラピストに仲間を裏切ることに複雑な気持ちであると語る。ステイブラーの父親は仲間をかばって負傷して勲章を受けるなど、昔ながらの警官の絆を守る人だった。人権派の弁護士、ボニー・エリスが売春で逮捕されたアンジェリカ・グスマンと共に自宅前で撃たれる。近辺のゴミ箱に凶器の銃が捨ててあり、37分署の管轄だ。ボニーの携帯にヒューゴの携帯から事件の数時間前に電話がかかっており、ステイブラーはマーシー・キラーズが関わっていると考える。しかしヒューゴはノヴァに、警察に追われているが自分ははめられたと訴える。ヒューゴにはアリバイがあるのだという。ボニーはイーストニューヨークでギャングの休戦に関わった後、性的な人身売買の被害者支援団体を立ち上げていた。ボニーのオフィスではアンジェリカがその被害者かどうかも、マーシーとの関わりもわからないという。37分署ではよそ者のステイブラーには冷たい視線が向けられる。分署長のダーネルは押し付けられたステイブラーを露骨に嫌い、大人しくしていろという。騒ぎを起こせば次こそ退職だ。しかしドネリーは分署長のことなどどこ吹く風で、「組合」に入ったステイブラーに仕事を教えるという。「組合」はドラッグの取引でマーシーと関わっていたが、今はマーシーは独自の販売網を築き上げている。しかしドネリーは有力な情報提供者を抑えているという。ステイブラーは「組合」と人身売買との関係を尋ねるが、ドネリーは娘がいるので自分はやらないと答える。ノヴァはベルにヒューゴは無実であると訴える。ベルは証拠に基づいて捜査を行っており、無実なら出頭すればよいと返す。売春の斡旋については、ウェッブが信条としてやらない。ボニーとヒューゴの関係については分からないという。ノヴァとベルは立場の違いからお互いを批判しあう。マルドナド刑事の妹ティナはストリートで売春をしており、アンジェリカについて情報を求める。アンジェリカの背後に元締めがいたかどうかはわからないが、一人でやっているように見えた。ただ特別な客がよく来ていて、白いSUVでやってきて、白人で顔に火傷の痕があったという。ドネリーはステイブラーと「特別捜査」に出かけ、売人スティックスを逮捕する。脅して仕入先を吐かせると、ドネリー、ステイブラー、サントスがマーシーのドラッグ工場に突入する。すでに連絡があり、大半の証拠品と労働者たちは姿を消していたが、保管庫には大量の銃があった。ステイブラーが横領しようと袋に詰めていると、隠れていたマーシーのメンバーがステイブラーに銃を向けた。ステイブラーは自分の銃を取り上げられており、気づいたドネリーが身を挺してステイブラーを守り銃弾を受けてしまう。ステイブラーは反撃して、すぐに救助を求めたため、ドネリーは命をとりとめた。ドネリーは適切な対応をしたステイブラーに感謝し、横領した銃を処分するためヴァンアラーを監視してほしいという。最近ヴァンアラーは何かおかしい、ビクビクしているように見えるという。アンジェリカが白いSUVに乗り込むところが路上カメラに写っており、車の持ち主が判明する。しかし実際は隣人に脅されて車を貸していたことがわかり、それがヴァンアラーだったため、ベルはステイブラーに連絡を取ろうとする。ノヴァはヒューゴの居場所をベルに伝える。おばさんの家で隠れていたヒューゴは、ボニーとの関係について、ギャングの休戦で知り合いお互い街を平和にする活動をしていたという。ヒューゴは売春の元締めと組む汚職警官にはめられ、去年その警官から銃を取り上げられていたのを凶器にされたという。ボニーはその警官を訴えようと準備して、アンジェリカも証言をすることになっていた。ヴァンアラーは銃の処分の場所でステイブラーに待つようにいう。引き渡す銃の製造番号はノートに記録されており、ステイブラーは控えを取る。戻ってきたヴァンアラーに電話があり、表情が曇っているのを見てステイブラーは何があったのか聞き出そうとする。ダーネル分署長から、ボニーら殺害事件で内部監査がヴァンアラーに話を聞きに来ているという連絡があった。ボニーは組合のことを知り動いていたが、内部監査が調べれば全て明らかになる。このことはドネリーには決して知られてはならない。ステイブラーは内部監査にどう話すべきか相談に乗ってやると持ちかけ、バーで飲もうと誘う。ヴァンアラーは子供に電話をかけるので先に行ってくれといった。気になり戻ったステイブラーの眼の前でヴァンアラーは自らを撃った。ヴァンアラーが人身売買に関わっていたことをドネリーは本当に知らなかったようだ。情報はSVUに渡し、銃を処分した金はドネリーにわたすことにする。ヒューゴはウェッブの前で逮捕された状況を説明する。「組合」の横暴さを訴えるヒューゴに、ウェッブは信頼する幹部が秘密を持ち、嘘を付かれることのほうが重大だと、ヒューゴの忠誠心を疑う。お前は裏切り者かというウェッブにノヴァも緊張する。間に入ってヒューゴの弁明をしようというノヴァに、ヒューゴは置かれた状況を理解したという。ノヴァは先日ベルのことを「白黒をはっきりさせる警察の人」と非難したことを詫びる。ベルは潜入捜査で捜査と自分の境界線がわからなくなることを懸念し、あくまでも警官であることを忘れないでほしいという。ドネリーは早々と退院し、仲間の元に戻ってきた。ヴァンアラーに何があったのか尋ねるが、ステイブラーはよくわからないと答える。ドネリーはこの仕事は度胸が必要で、ヴァンアラーは向いていなかったと結論づける。ドネリーは実はステイブラーの父親が仲間をかばって負傷したというのは作り話で、当時のパートナーがガサ入れの時に丸腰の少年を射殺してしまったため、ステイブラーの父親が家の中から銃を持ち出し、それでパートナーに自分の足を撃つように言ったと明かす。正当防衛を偽装して勲章を受けたことになる。停職中のステイブラーがドラッグ工場でドネリーと大立ち回りしたことで、ダーネルはステイブラーの免職を申請していた。ところが上層部の判断で、ステイブラーにお咎めはなく銃も戻された。ダーネルはステイブラーの後ろ盾となっている人物は良くない人で、いずれ後ろから刺されるぞと忠告する。ステイブラーにとって父親は尊敬する、りっぱな警官で、武闘十字章にふさわしい人だった、と思いたいですよね。でも実は違った、となると息子としては複雑です。時代の違いかもしれないが、正義よりも警察の身分を守る事を優先した。そんなことドネリーに言われたくないですが、善悪の境界線をずらすことで悩むステイブラーにとっては、さらに混乱を招くことにならなければ良いですが。そもそも、警察内ギャングに何ら正当な存在理由はないので、仲間を売ることに悩む必要はないと思いますけど。それよりも最初は口うるさいダーネル分署長のことなど無視してよいと言われていたのが、こちらこそ裏切ることに罪悪感を感じるのじゃないかあ。37分署はデフォルトが「悪」で、ダーネルにお前なんか辞めさせてやる!と言われて、初めて署員から受け入れられたみたいなリアクションには驚きました。でも、そうなると逆にダーネルこそ、警察官の信念を守る数少ない正しい人に見えてきます。ステイブラーの背後に上層部の思惑があると理解したダーネルが、そいつに裏切られるぞと忠告してくれた。誰も知らない人身売買の黒幕が実は警察の上層部と繋がっていると言いたかったのか。あるいは、今までもステイブラーが潜入捜査官だと気づいたのか。ここは気になるところでした。ノヴァとベルのやり取りでは、さすがベテランのベルを見せつけましたね。ヒューゴはノヴァにとって、闇の世界のメンターなので情が湧く。ウェッブから叱責を受けたら、かばいたくなる。こちらもその道のベテラン、ヒューゴは可愛い弟子のノヴァには迷惑をかけられないということでしょうか。マクドナルドの妹がストリートに立っているというのは驚きでした。次に何か取り上げられるのかな。
June 23, 2023
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何だか、ちょっと妙な雰囲気の回でしたね。あえて男性対女性という構図を作って、社会の変化と性犯罪を見直したかったのか。ゲストの人は「クリマイ」の初期に出ていた人ですね、あまり覚えはないけど。証券会社に勤務するマギー・ディアンジェロが意識もうろうと歩いている時に倒れ、そばにいたホームレスの男に病院に運ばれる。性的暴行の形跡と首には締められた痕があり、薬物が検出されたことから、SVUが対応する。しかも発見された時マギーは口の中に下着を押し込まれていた。しかしマギーは自分は子宮がんのせいで組織の損傷がありセックスはできないのでレイプはありえないと主張する。仕事熱心なマギーはそれよりも会社の買収の話が進んでいて、自分のことなど後回しでよいという態度だ。ロリンズは自分に起こった事件を認めたくないのだと理解し、レイプ検査も強く勧めず、話だけ聞く。昨夜は上司のスペンサーと同伴してパーティに参加したが、記憶がすっかり消えている。病室に現れたスペンサーによると、ビジネスマンの集まるパーティで、性的な雰囲気のパーティだが、マギーは一人でいなくなっていたという。パーティが行われた西10丁目の会場は空き家で、昨夜は誰にも貸していないという。パーティの主催者も不明で、すっかり片付けられていた。空き家の所有者は大手の資産運用会社だという。マギーを運んだホームレスは「でかいカラスに追われていた」と証言したが、防犯カメラにはマギーらの後を、カラスのマスクをした男が付いて歩いているのが写っていた。その映像を見たマギーは、パーティでこの男がいて酒をくれたという。顔は覚えておらず、ただ「君の首はモディリアーニの絵のようだ」といった声は覚えているという。・口の中に詰め込まれていた下着から精・液が検出されたことを告げると、マギーはやっと被害にあったことを理解し、レイプ検査に応じる。上司のスペンサー・ルイスは夫婦とも性的に自由で、マギーは優秀な人材のため自分が傷つけるはずはないという。昨夜のパーティについて情報提供を求めると、今夜また別のパーティに正体されていると明かす。SVUはパーティを張り込むことにし、スペンサーのDNAを採取する。スペンサーの会社を買収する相手の代表リナ・ヘスがSVUの捜査に関心を示す。オリビアは捜査に関する詳細は答えなれないという。DNA検査の結果、スペンサーは証拠品と一致しなかった。マギーは何があったのか知りたいと積極的な姿勢を示すが、オリビアは手がかりが見つかれば見極めるのに協力してほしいと押し止める。パーティ会場に入ったSVUは、参加者の様子を確認して家宅捜索を実施する。各部屋をチェックすると、地下室に隠し部屋がありそこで全部屋にカメラが仕掛けられ、モニターされていることがわかった。パーティ参加者の知られたくない性癖はそこでしっかりと録画されており、今日はカラス男は来ていないかった。参加者にカラス男について追及すると、名前は分からないが首を絞めるのが趣味らしいということがわかる。参加する男性は女性同伴が必要で、主催者は相変わらず判明しない。撮影する目的は社会的にパワーのある人物の秘密を握って脅すためか。カリシは西10丁目のパーティも撮影されているとして家宅捜索の令状を請求する。2つの物件を所有しているのは、テクトニク社のリナ・ヘスだった。スペンサーの会社を有利に買収するために脅すつもりなのか。オリビアとフィンがリナのオフィスを訪ねると、リナは西10丁目の物件の捜索令状の報告を受けたという。無許可でパーティが開かれ、自分たちでも事情を調べているというが、全室モニターしているのは高額物件のセキュリティのためだと説明する。オリビアは開き直るリナに、もしマギーが襲われた件との関係が明らかになれば逮捕すると告げる。映像の中の人々はマンハッタンで最も豊かでパワーのある階級の人だが、顔は知られていない。カリシはリナのような人々は全く異なる司法制度の元で活動しているのだという。押収した映像の中にマギーの首を7回も絞める「カラス男」の姿があった。窒息させており、犯罪的性・行為と殺人未遂が成り立つ。マスクを取った顔が写っており、スペンサーに確認する。スペンサーは先月会ったNYオーケストラのティンパニ奏者だと明かす。イーサン・シュミットは自宅にカラスのマスクを所持し、マギーに使われた薬物も発見された。マギーはイーサンの顔を見ていないが、声を覚えていることから、声の面通しをしてイーサンを犯人だと特定する。イーサンは子供の頃から小鳥の首を絞めるなどの行為を行い、首を絞めたいという衝動に駆られるようになったという。取引でパーティの主催者を教えるよう求めると、オーケストラの支援者でもあるリナ・ヘスと明かす。演奏会の後に話をすると彼女は理解し、イーサンの欲求を満たす場と薬を提供してくれた。欲求は増すばかりでイーサンは衝動に支配されるようになった。SVUはテクトニク社に向かう。なぜ録画していたのかと問われ、リナは世界で最も残酷な犯罪をするのは男たちだと言い、男がいなければ世界は平和だと極論をくりだす。だから男たちをはめて脅迫するのかというオリビアに、リナはただ燃えやすいものを与えるだけで、彼らは勝手にそれにマッチで火をつけると答える。しかしマギーはその結果傷つけられた。オリビアはリナを逮捕する。家宅捜索で、他にもパーティの参加者を撮影した動画が大量に見つかった。NYCの有力者の半分を破滅させるつもりなのか、オリビアはリナの動機に彼女自身が被害者なのではないかと考える。罪状認否でリナは保釈を認められた。判事はリナに弱みを握られているのかもしれない。マギーはオリビアに手術を受け傷を直してセックスできるようにしたいという。トラウマの克服のために手を貸すというオリビアに、マギーは自分が被害にあっている映像を見たい、セラピーではなく、自分のやり方で納得する権利があるという。リナが逃亡したという連絡が入る。タクシーの中でGPS発信機を外し、飛行機に乗ったようだ。タクシー内に落ちていたマッチに電話番号があり、オリビアが電話をかけると、機上のリナはオリビアのような女性ならあの映像で多くのことができるだろうという。火遊びはやめなさいというオリビアに、リナはそれでは面白くないと答える。最後のリナは「ブラックリスト」みたいでしたね。まあ、彼女はソシオパスなのかな、オリビアもさらに強面な印象で、オリビアの新しい敵出現という扱いなのでしょう。男性を陥れようとする女性が回り回って女性の敵、というのが新しい切り口ですね。彼女が被害者だったかも、ということなので、そちらが明らかにされるエピソードがあるのではないかと思いました。今回の被害者マギーの言うことがもっともなのか、それともやはり長年の経験から発言するオリビアが正しいのか、ということについてはどっち何だろう。被害者に個人差があって、トラウマとの向き合い方も様々だというのはわかるような気がします。ただ、マギーが仕事一辺倒から自分の幸せを考えるようになれたのは良かったなと思いました。マギーを苦しめたイーサンについては、リナは脅すつもりだったのかなあ。そんなに金持ちでもパワーを持っているわけでもないと思いますけど、リナはスコポラミンまで供与していたのだから、それこそ燃えやすいものを与えて大火を起こすのを待っていたと考えられますね。私はブラームスのシンフォニーでは第2番が一番好きですが(ブラームスのは全部好きですけど)、ティンパニというと、あそこの部分かなと思います。ただちに遅いように、クレッシェンドて、どこの部分のことだろう。首を絞める楽しみは振動がただちに遅いようになること、そんなことでブラームスを引き合いに出されるのは嫌ですね。冒頭、アマンダがロースクールの学生に性犯罪が起きる過程を説明して、自分も欲望が抑えられなくなってしまったところ、本来の彼女が戻ってきたという感じでしたね。カリシは幸せものだ。
June 19, 2023
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スコラの経歴である、元ウォール街のデイトレーダーを活かすためのエピソードでしょうね。まずタイトルの「ショートスクイズ」を理解してから見たほうが良かったかも。さらに、劇中言及されていますが「GameStopのショートスクイズ」をモデルにしてこのエピソードを作ったと見られ、こちらも知っていたら、もう少し理解できたかも。何せ「空売り」て何ですか?というレベルの庶民なので、このエピソードは見ていても盛り上がりませんでした。証券会社のCEOティモシー・デイヴィスが自社の購入アプリを停止して、個人投資家が乱高下するキックス社株の購入をできなくした。証券委員会(SEC)と全米証券業協会からの要請だったというが、SECの前には怒れる投資家が集まり、デイヴィスを詐欺師だ、騙されるなと激しく糾弾する。その時、デイヴィスが額を撃ち抜かれて死亡する。スコラはこの背景には個人投資家と巨額の空売りで株価の暴落を狙うヘッジファンドとのせめぎあいがあるという。ガンの治療薬を開発するキックス社の株価は急騰していたが、ディヴィスがアプリを停止したために、株価は75%も急落した。これはアプリのユーザーとしては大金を失うことになり、大口投資家の空売りを助ける結果になったといえる。FBIが殺人事件の捜査を始めるが、現場で足止めされている個人投資家の中に特に声高にデイヴィスを批判しているものがいた。キックス社CEOのネイサン・ゴールド本人で、自社の株主を応援するためにいるとここに言い、デイヴィスが死んで良かったかのような態度だ。デイヴィスの妻は夫が日頃から脅されていたことを認め、SNSで一斉攻撃をされたという。夫は元々ウォール街を嫌って、一般人のためにアプリを作ったのにこんなことになるとは。昨日も見知らぬ男が家の前で夫妻に執拗に抗議し、妻の腕を掴んだという。防犯カメラの映像で、その男がSEC前の現場にもいたことがわかり、射殺直前に姿を消したことから身元を探す。チャットルームで激しくディヴィスを批判する「オオカミ789」という人物が浮かび、「SECでデイヴィスの死を見届ける」と書き込んでいた。身柄を確保して書き込みの意図を尋ねると、アプリを停止したデイヴィスの目的を知りたかっただけで、フォロワーを煽ったと答える。男はデイトレーダーでブロガーだという。殺人については、その瞬間を動画で撮影しており、自分ではない。動画には北西の方向から狙撃された様子が写っており、その方向を映す防犯カメラには、マスクをした男が銃を持って車に乗り込む様子が写っていた。車のナンバーからエリオット・プランクという元軍人が浮かぶ。プランクも社会革命をうたう組織に所属しており、家宅捜索を行う。妻によると、昨夜プランクはキックス社で株を大損し、怒って銃を持ち出ていったという。チャットルームに「デイヴィスのような、社会主義者の皮を被ったオオカミらは死ぬべき」という発言があり、プランクは次のターゲットを殺すつもりのようだ。その相手とはオオカミ789で、スコラとティファニーが自宅に警告に向かう。男はフォロワーを操り、彼らにキックス株を買わせた後、自分だけ暴落前に売って大儲けしていた。その時、家の外から銃弾が撃ち込まれ、スコラとティファニーはプランクの姿を確認して後を追う。ティファニーの活躍で、見事プランクを逮捕した。プランクは無知なフォロワーを操ったと主張する。一方、キックス社のゴールドはマスコミで発言を続けており、スコラは自社株を実際より価値があるように見せていると解説する。ジュバルは息子が白血病の治療を開始したばかりで、ゴールドがいうがん治療の薬に関心を持つ。その様子を見て、スコラは「個人」としてゴールドに会い、株価操作をして金儲けをするゴールドのやり方は最低だと告げる。チャットルームでえせ社会主義者がデイヴィスをやり玉に挙げて、デイヴィスが殺された。ゴールドが大衆を扇動し続ければ更に人が死ぬだろう。チャットルームで嘘を垂れ流し、人々を煽ることをやめないのなら、どんな罪でもゴールドを捜査する。スコラの本気の脅しにもゴールドは、ひるむことなく、信念を持ってガンの特効薬を作ると言い続けると答える。その時スコラは何者かに殴られて意識を失う。目撃者によるとゴールドは黒い覆面をした男に銃で脅され、黒いSUVに乗せられていた。ゴールドは自らを天才科学者と称し、10年以内にすべてのガンを治療できると主張している。やがて誘拐犯が生配信を始め、ゴールドががん治療薬を開発すると言っていいるのは嘘で、治験では効果が認められず少年1人が死亡したと訴えた。ということは、誘拐犯は治験の関係者か。キックス社のCOOのレインは、事実を開示するには弁護士と相談しなければならないと、CEOが誘拐されたにも関わらず頑なな態度を崩さない。スコラは様子をうかがう社員に声をかけ、オフレコで治療薬が完成間近というのは言い過ぎで、白血病で少年が死亡したのは事実ということを聞き出す。少年の父親はゴールドと研究チームを罵ったというが、本人は誘拐事件に関しては今更息子は戻ってこないという。キックス社が倒産すれば金が入る立場で、研究に関する真実を公にすれば株価が下がることになるという。スコラはゴールドに薬は効果がないと認めさせれば株価が下がり、空売り投資家が儲かるという仕組みで、最大の空売りをしているヘッジファンドに目をつける。GXCキャピタルのクレンショーはゴールドに対し、中傷的な投稿を繰り返している。現段階でキックス社では3億5800万ドルの損失を出しているが、クレンショーはFBIにキックス社がどうなろうと、大量の資金を有する立場では問題はないと答える。リスクをかぶるのは投資家で、自分は手数料と成功報酬が入るからだ。ティファニーがゴールドが詐欺をしているとなぜ思うのかと質問すると、クレンショーはニックというトレーダーの確かな情報があるという。ニック・ウィルクスというトレーダーはこの数日在宅勤務をしており、ストレスを抱えているらしい。キックス株を空売りし、ゴールドは嘘をついているなどキックス社に固執しているという。実際、大損失をしており黒のレンジローバーを借りていることがわかった。車の行き先を追うと、別人が乗り込んでいて男2人が車を降りて貯蔵庫の方に向かったと証言する。2人分の熱源が探知され、ニックとゴールドと見られる。マギーは投降するよう呼びかけるが、ニックはキックス社が研究の真実隠蔽を世界に知らしめなければ、殺すと主張する。FBIはCOOのレインに公に研究結果を発表してほしいと頼むが、株主への責任があり会社の利益を守るのが自分の仕事だと引かない。命を狙われているゴールドを助けるためであっても、もしそういうことをすればゴールドは自分を首にするだろう。やむなく、カスティーヨがキックス社の最高科学主任と名のり、ニックの眼の前でマスコミ発表すると申し出る。ニックの気をそちらに向けている間にOAらは背後からニックを制圧し、逮捕する。救出されたゴールドはそれでも治療薬を完成させるとアナウンスし、株価は35%アップした。ジュバルは一父親の立場で本当にキックス社の薬で白血病は治るのかと尋ねる。ゴールドは自信持ってイエスと答える。ティファニーは結局、今回の勝者は誰なのかと呆れる。スコラはカジノと同じで常に胴元が勝つのだと答える。スコラがウォール街を辞めてFBI捜査官になった理由を知りたがるティファニーに、スコラは金儲けではなく社会を変えるような仕事がしたかったと答えるが、実はウォール街で成功しなかったわけではない。つまり、本当に裕福らしいのだ。カスティーヨはスコラの単独行動を批判し、二度としてはならないと告げる。500グラム30ドルのコーヒーて、特別高いとは思いませんが、とはいえ、我が家のコーヒーは安売りの10ドル程度ですね。(笑)人によりささやかな贅沢は許されるでしょう。本当の金持ちというのは、ブランド品をこれ見よがしにつけてはいないけれど、どことなく品の良さや佇まいを感じさせるものだそうです。スコラはおそらく一生働かなくても良いくらいの金は手に入れて、趣味で公務員をやっているということなのかな。庶民派のティファニーからすると、メチャクチャ嫌味ですね。先週急に息子が深刻な病気になったジュバルのような、わらにもすがる思いで情報を求める人に対して、金儲けなのか自分が特別な存在だと思い込みたいのか、ゴールドのような存在は罪作りです。研究開発には透明性が求められますが、治験の現場では何が起こっているのか明らかにされず、金儲けと自分の立場を守りたい人がうごめいている。嫌だなあ。だからスコラの怒りにつながるわけですね。だからデイトレーダーを辞めたのか。今回は普段クールなスコラらしからぬ行動で、カスティーヨが叱っていましたが、ゴールドにやり返さなければ良いですね。それにしても元軍人をガチで倒したティファニーはすごかった。素人ならではの感覚がクレンショーから情報を引き出したことになり、これも良かったです。
June 17, 2023
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『ターキートロット』ターキートロットは感謝祭の時にアメリカ全土で開催されるマラソン、長距離競走で、チャリティ目的のものがあったり、参加者が楽しむ目的のものもあるようです。感謝祭に付き物の家族ネタかなと気楽に見ていたら、ぐっと引き込まれて見てしまいました。「キャンペーンもの」かもしれませんが、キャストらの演技がとても良かったと思います。それがなければ成り立ちませんね。NCISは地元で開かれるターキートロットで挨拶をするストック大将を警護するため、チーム全員が現場で配置につく。ジミーとケイシーはランニングに参加する予定。大将がスタートの号砲を撃った瞬間、乗っていたフロートが爆発し騒ぎとなる。その直前、NCIS職員を装った不審な男がいたためパーカーたちは話を聞いていた。男は大将の熱心なファンで、一緒の写真を撮りたいと主張したため、重要参考人として爆発事件との関連を聞く。大将は無事で怪我をしたお付きのジャイルズ大尉も命に別状はなかった。ボブという男は海軍を不名誉除隊しており、前科あったが爆弾は仕掛けていないという。海軍にいた時に大将を見かけて一目惚れしてしまったという勝手な言い分だったが、ケイシーによると爆弾ではなく銃弾がフロートのガソリンタンクに撃ち込まれ爆発したことがわかる。凶器は45口径でサイレンサーが使われており、至近距離から撃ったと見られる。今日は祝日なので会場の監視カメラなどの映像が手に入らない。ナイトは日頃仲の悪い妹から、感謝祭のサプライズランチに誘われており、パーカーはそちらを優先するようにいう。ナイトの両親が離婚した時、姉と妹はそれぞれ父側と母側に分かれて引き取られら。性格的にも真逆な姉妹で、ナイトは妹の気ままな行動に愚痴をいいケンカになることが多いため、ケイシーを仲裁役として一緒に行くことにする。捜査は祝日のためはかどらなかったが、ボブの撮影した写真の中に銃を持った緑色の服を着た男が映っていた。妹のロビンの部屋を訪ねたナイトはさっそく些細なことで言い合いをする。ロビンは頻繁に仕事を変えており、今はエネルギーヒーラーという新しいビジネスを始めたところだという。そこに彼氏のチャーリーがやってきた。それは何と、今朝大将を吹き飛ばそうとした緑色の服の男だったが、ナイトらは知らない。チャーリーは携帯で会話しているナイトとケイシーに家族のルールで携帯をオフにしようと取り上げる。その直前、ケイシーはロビンの名刺の写真をジミーに送っていた。明るく積極的に話をするチャーリーを前に、ついにロビンは彼と婚約したと明かす。それがサプライズだったというのはナイトの予想通りだが、チャーリーと出会ったのは2週間前、過去に4度も婚約したことのあるロビンに、ナイトは文句をぶつける。チャーリーはいきなり「ケンカをやめろ!」と怒鳴り、場は微妙な雰囲気になる。チャーリーはなぜかナイトに関心を示し、過去に所属していたREACTのことを知りたいという。ロビンから聞いたというが、ナイトは不審に思う。NCISではチャーリーの身元が空港警備員のチャールズ・サミュエルズとわかり自宅に突入する。銃はなかったがサイレンサーはあり、彼が今朝の犯人なのは確かだ。サミュエルズにはジョセフという軍人の兄弟がいて、死亡していることがわかる。パーカーがゴリ推ししてやっと公園の監視カメラの映像を手に入れるが、違う角度からの写真ではサミュエルズの狙いはナイトであることがわかる。チャーリーがしつこくREACTについて問いただそうとするのでナイトとケイシーは帰ろうとするが、チャーリーは銃を出した。ケイシーはその銃を見て、今朝の犯人であることに気づく。チャーリーは狙いは大将ではなくナイトだと訂正し、ジョー・サミュエルズのために正義を求めるという。ロビンに近づいたのもナイトの行動を知るためだった。ジョーは海兵隊に入り3度アフガニスタンに派遣されたが、帰国後別人のようになり自殺していた。ボルティモアの橋で引き留めようと説得したのがREACTで、直接担当したのがナイトだった。パーカーは連絡が取れなくなっているナイトとケイシーの居場所を調べるため、ロビンの名刺から住所を探る。チャーリーは、兄を救えずに死なせたのはナイトが説得に失敗したからだと決めつけた。ナイトは何時間もジョーと話をし、その中でアフガニスタンから戻ってからチャーリーの前では不幸であることを見せないようにしていたという。ジョーはチャーリーのことをどれほど愛しているか語った。チャーリーはナイトの話が信じられず、ナイトは妹からもらった腕時計を外すと、そこに彫り込まれているイニシャルについて語る。これらは任務中に救えなかった人々のもので、ナイトにとって決して忘れることのできない人々だ。あなたの気持ちがわかるというナイトに、チャーリーは妹を殺さなければわからないという。NCISではロビンのアパートを突き止め、現地に向かう。興奮したチャーリーが銃を発射して緊張が高まる中、ナイトはチャーリーに銃を置くよう説得を続け、ロビンの命乞いをする。この場に及んで姉妹ケンカをするナイトたちにチャーリーは苛立ちをつのらせる。ケイシーはチャーリーがその場にいてもジョーを助けられなかった、腹を立てているのはナイトにではなく自分に対してではないかと指摘する。するとチャーリーが自分に銃を向けたため、ナイトらは必死で銃を下ろすようにいう。トーレスとパーカー、マクギーが突入し、ナイトがチャーリーに飛びかかかって制圧する。チャーリーは精神保健サービスが来るまでNCISで拘束されることになった。ナイトとロビンは和解して、感謝祭の食事をする。さすが、ナイトの妹は美人さんですね。奔放で恋多き女性、内向的、内省的な姉とは正反対のタイプで会えばケンカばかりというのが、よく描かれていたと思います。女姉妹というのはベタベタと仲が良いというよりは、ライバルみたいなものでしょうか。男兄弟もライバルかもしれませんけど、でも血を分けた肉親だからこそ心配もするし、本音でぶつかるからケンカもする。とにかく、チャーリー役の役者さんの演技が良かったと思います。ギリギリのところで持ちこたえている容疑者を見事に演じたのではないでしょうか。もう一人、大将ラブのボブ役の人、コメディなどで有名なのかもしれませんね。状況的に救いようがないキャラクターですが、こういうややこしい人がいるので惑わされる。そして、真摯にチャーリーに向き合ったナイトも良かった、冷静に意見を述べるケイシーも良かった。チャーリーが兄を説得した担当官の名前を割り出したり、今日の任務の場所まで知っているのは不自然ですが、そこはドラマだということで。ついでに、海軍の大将が爆発事故に巻き込まれた割には、祝日で捜査が進まないというのは不自然というよりも、お笑いですね。ジミーが義理の父親にまだジェスを会わせられないとか、ケイシーの交際相手のその後など、さらりと話題もありました。ドラマもシーズンに1話はこのような「もし悩みを抱えていたら」というようなエピソードを作るのかも知りません。パーカーが「君が思っているよりもこういうことは良くあるんだよ」とさらりと言いましたが、その言葉に心に残りました。ジェスは良い仲間に囲まれて幸せですね。
June 17, 2023
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いよいよ、最後のパート「スカーフェイス風」が始まるわけですが、ど派手なわかりやすい展開なので気にせず見ていられます。ステイブラーがガンガン飛ばしていて楽しいなあ。後はゲストがゴージャス、ジェニファー・ビールスて、そうか「ナイトシフト」に出ていましたね。最近では「Lの世界」の新シーズンに出ていたり、とにかくなかなかの存在感です。ちなみに同じ「ジェニファー」・ロペスが出ていた「シェイズ・オブ・ブルー」というドラマに今回は設定が似ているようにも思いました。ノヴァがOPクレジットに入りましたね。停職中のステイブラーに良くない噂のあるドネリー刑事が接触してきた。ステイブラーの父親とドネリーの父親は同じ警官として親しかったため、困った立場のステイブラーの面倒を見ようということのようだが、実はドネリーの37分署の警官とマーシー・キラーズが癒着しているという情報があり、ベルはステイブラーを「潜入」捜査させることにする。そのため、あえてベルがステイブラーを切り捨てるような発言をしたり、警察本部でステイブラーがそれを抗議するなどの仕掛けを行う。さっそくドネリーの部下たちとの飲み会に参加したステイブラーは、仲間に受け入れられる。彼らは「組合」なのだという。マーシー・キラーズでは、若手幹部が独立の動きを見せウェッブは組織の引き締めにかかる。ウェッブは表向き建設会社を経営しているが、キルブライド議員と結託して公共事業を受注し、キルブライドの肝いりの図書館を建設することになっている。2人には賄賂や恐喝、資金洗浄などの共生関係があるのをノヴァが確認している。キルブライドは選挙資金集めのパーティをウェッブの妻カサンドラの画廊で開くことにする。ステイブラーは自宅にドネリーを招き、距離を縮めていく。ドネリーは俺の家に来いと誘い、見せたいものがあるという。ドネリーは前の妻との間に5人の子供がいて、今の妻は妊娠中で生活が苦しいはずなのに、趣味でヴィンテージカーを乗り回している。ドライブしようと出かけたところドネリーは呼び出しを受け、とある家に入っていく。部下のパーネルが薬物取引のこじれと見られる死体を発見し、ドネリーに連絡をしたのだった。現場には金と薬物がバッグに入ったまま残っており、ドネリーは金を慣れた手付きで横領する。その場に顔を出したステイブラーにはその分前を与えた。ステイブラーは即ベルに報告し、日常的にドネリーらが現場で盗みを行っているのではないかという。ドネリーや37分署の警官たちには悪い経歴はなく、良い警官と見られているが、SNSの写真などを見るとドネリーの仲間には特徴的なタトゥを入れていることがわかる。「10」と「3」つまり、警察無線のコードで、沈黙の掟を意味する。彼らはマーシーの手下ではなく、彼ら自身が警察の中でギャングなのだ。一方、現場を監視していたマーシー・キラーズの部下は警官が盗みを働いていることをウェッブに報告する。ウェッブは敬意を欠く行為には、償わせるという。マーシー・キラーズの幹部会が開かれ、ウェッブは若い幹部たちの裁量に任せてきた方針を変え、組織を再統合してノヴァをナンバー2にすると発表する。女のいうことなど聞けるかと、幹部たちが色めき立つがウェッブは強権を発動する。ノヴァの兄は牧師だった。日曜日の礼拝で兄から手伝ってほしいといわれ、ノヴァが参加していると、そこにウェッブ夫妻が現れ、ノヴァが牧師の妹と知り驚く。ベルは予想外のノヴァの出世に、危険が増すと考える。ノヴァはベルに兄のデリクが牧師であることを明かし、この潜入捜査が終われば自分が警官であることを明かすつもりだったという。しかし、ノヴァの身を心配するベルが自分を外したいというのなら、兄にその事を話してほしいという。ベルはノヴァの潜入捜査を続行させ、キルブライドの資金集めパーティに妻と共に参加することにする。ステイブラーはドネリーの副業に付き合い、スモークという男の送迎を行う。そこにウェッブが現れ、ブツの隠し住宅で殺し合いがあり5万ドルが消えたとドネリーに迫る。ドネリーは白を切るが、ウェッブはマーシー・キラーズと警察との協力関係が終わり、血の報復があると脅す。ステイブラーが説明を求めると、ドネリーは「組合」は助け合いで臨時収入があれば受け取るのだと答える。その「組合」の緊急集会で、ドネリーはウェッブの金に手を付けるべきではなかったとパーネルを責める。謝罪してどうなる相手ではない、ステイブラーは腹が座ったところを見せる。スモークの迎えに行ったドネリーとステイブラーに、ヒューゴとフリップが銃を突きつけスモークのカバンを手渡せと脅す。ステイブラーは機転を利かせて、ギャングに同士撃ちさせその場を切り抜ける。ステイブラーはドネリーの信頼を得て、仲間の印であるタトゥを入れることになった。キルブライドのパーティでベルとデニスはウェッブ夫妻に紹介される。キルブライドはベルは将来の警察本部長だと持ち上げる。ステイブラーの父親はドネリーの父親のやっていることに、手を染めなかったが仲間を売ることはしなかったということでしょうか。デニス・リアリーは悪徳警官のような役柄が良く似合っている。それでいて、やはりかっこいい。車には詳しくないですが、あの車はシボレー・シェベルというのですか、刑事が趣味で乗り回していたら署内では有名になりますよね。街中だって目立つ。組合はギャングとは棲み分けしつつ、持ちつ持たれつの関係なのでしょう。だが、敵対ギャングを倒し成長してきたマーシー・キラーズのウェッブを怒らせたら大変だ。「俺がこの街を支配する」というところが、スカーフェイスなのかな。ウェッブがノヴァをナンバー2にしたのは、兄が牧師だということも関係しているのかもしれませんね。教会は地域にしっかり根を下ろしていますからね。とにかく、犯罪者もトップに立つものは洗練されていますね。妻は白人で(といっても、ジェニファー・ビールスはアフリカ系の血を引いているらしいですが)、コミュニティに良い顔をする篤志家で、良い身なりをしている。寒いNYであのコートは良い趣味だ。それに引き換え、ブルックリンの所轄はSVUでも言っていましたが、よほど忙しいのか士気が上がらないのか、問題がありそうです。日系の警察官がいるのは驚きました。ベルはパーティに行く時は相変わらず美しく装い、今回は捜査対象であるウェッブと初顔合わせですね。こちらもなかなかの面の皮です。オリビアだって風評づくりに一役買ったわけですが、ステイブラーはノアと3人でランチしたいと、おねだりしているのは何なのでしょう。多分ノアならステイブラーの本心を見抜くかもしれませんね。普通に家族ぐるみで付き合いなさい。というわけで、やる気満々なステイブラーはとうとう背中にタトゥまで入れてしまって、イーライの冷たい視線を浴びるのでした。
June 15, 2023
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今回のエピソードを見ていて、一部で話題になっている某芸能事務所のレイプ疑惑が頭によぎって仕方がなかったです。これは関係ないと思いますが、制作陣はよく実際に起こった事件からネタを拾いますし、BBCのニュースなら読んでいるはずなので、取り上げるかもしれないなあと思っています。何せ性犯罪に関する認識が欧米に比べて日本社会では軽く扱われているように思うので、何がいけないのかを知らしめてもらいたいです。ライブセイバーのディエゴ・ロドリゲスがバーで酔って暴れ、妹とのことを口走ったためSVUが呼ばれる。ディエゴは妹ではなく、自分が上司のポール・グレコにレイプされたと訴える。翌朝改めてディエゴから話を聞くが、自分の被害は認めず、妹のマルティナがライプセイバー資格の試験を受けた後、グレコの部屋に入って出てきた時に様子が変だったので何かあったと思い、グレコに殴りかかったという。その時SVUに心配したマルティナが現れ、ディエゴが興奮状態になる。フィンは何があったとしても君の価値は変わらないと落ち着かせ、話を聞き出す。ディエゴは去年ライフセイバーの資格試験を受けたが、グレコに不合格と告げられ、彼の部屋で泳ぎの悪い癖を直してやると言われレイプされたという。しかし結果的にライフセイバーの資格を得たディエゴはレイプのことは誰にも言っていないという。ライフセイバーの給料は他の仕事よりも割高で、大学の学費のためには必要だった。グレコとはそれっきりで、男が好きだと思っていたため妹にも言わなかった。グレコは公務員として、10年前からブロンクスの公立プールや海岸でライフセイバーの監督をしている。特に悪い評判はないが、ディエゴの様子を見ていると言っていることは本当だとフィンは判断する。オリビアは直接グレコにディエゴの訴えを確かめる。グレコはレイプ容疑を否定し、ディエゴから受けた暴力を訴えないという。グレコは体を鍛え去年からすっかり人が変わったようだ。マルティナについては、資格試験が不合格だったので個人レッスンを申し込んだ。ディエゴは遅刻したが今日も仕事に来ている、それが何よりも無実の証だ。ヴェラスコとマンシーがビーチで聞き込みを続ける。グレコの部下ロニーは今朝ディエゴが酒を飲んでいたようだと言い、ピンスキーは遅刻した罰としてディエゴを沖合で泳がせていた。そのディエゴが溺れ始めたが、ピンスキーはすぐに助けようとせず、ヴェラスコが海に飛び込む。引き上げられたディエゴは必死の蘇生法にも関わらず命を落とす。SVUはグレコに話を聞いた直後に二日酔いのディエゴを無理に泳がせた事を疑う。余罪もあると見て、マルティナと母親から話を聞く。マルティナは去年ダニエラという女性がレイプされたらしいという。ダニエラはディエゴと交際しており、ディエゴはグレコのことを父親のように慕っていたという。しかしグレコが自分をレイプしたことで、ディエゴとの仲も終わった。ディエゴはその事を知りグレコへの忠義からか、自分には手を触れなくなったのだという。ダニエラもマルティナと同じように個人レッスンを申し込まれたが、そもそもダニエラは泳げないのだという。ダニエラがレイプをブロンクス署に訴えていたことから、SVUはグレコを逮捕する。しかしグレコに関しては、なぜか検察上層部も弱腰で市長も裁判を避けたがっているらしい。オリビアに司法関係者の人事権を握っているというガルシア下院議員が、優秀な公務員の評価を下げるなと釘を刺してくる。グレコはガルシアの有力な支援者だった。ダニエラが受けたレイプ検査の結果、グレコとDNAが一致した。これで起訴できると思ったのもつかの間、ダニエラが証言を拒否してしまう。父親が仮保釈中で、グレコが保護観察官に接触して脅したらしい。ダニエラは父親を守るという。オリビアは証人買収で捜査するだけでなく、ディエゴの死についてもグレコの責任を問うつもりだ。ディエゴは救えなかったが、過去のビーチでの溺死について、資格を満たさないライフセイバーのせいではないか、過失致死に問えるかもしれない。グレコが監督するビーチでの溺死者を見直し、泳ぎのタイムが条件を満たしていたライフセイバーなら助けられたとして、資格試験のデータが偽装された疑いが出てきた。タイムを測ったのはロニーで、過失致死罪の共犯者として取り調べることにする。ロニーは正しくタイムを測ったが、グレコが書き換えたことに気づき、偽装データを撮影していたことを明かす。保身のため通報しなかったが、グレコには未熟なライフセイバーを自分の欲望のために雇ったという、第2級謀殺の容疑が浮かぶ。カリシは裁判で試験記録の偽装により、能力が満たないライフセイバーが雇われ、溺死者が出たことを証明しようとする。ロニーは何とグレコ本人から、グレコと寝るか給料の10%をグレコに差し出すかで、ライフセイバーとして雇われるという事を聞いたと証言する。その証拠の録音も提出するが、弁護側も取引を受け入れたロニーを責める。グレコは合意の上で部下たちと関係を持ったが、不適格なライフセイバーを雇ってはないと証言する。10件の溺死事件については、人手不足や予算カットなど厳しい状況の中で水難事故が増え、それでも命がけで人々を守っている。人々は海を甘く見ている、数秒の差が人命を救う、知能と判断力が必要だ。カリシは二日酔いのディエゴを罰として泳がせたことを指摘するが、グレコはディエゴを泳がせたのは自分の命令で、ビーチで起こったことはすべて自分の責任だ、自分はボスだと居直る。それを聞いていたピンスキーが席を立ったため、ヴェラスコが話を聞く。ピンスキーは何も話せないとしながら、グレコの命令でディエゴを助けなかったと明かす。ピンスキーもまたグレコの被害者で写真を撮られていたことから、従わざるを得なかったという。カリシはその写真を手に入れ、グレコに取引するよう迫る。グレコは10件の過失致死罪を受け入れ、刑務所に入ることになった。オリビアはヴェラスコがディエゴを助けられなかったため、それにとらわれているのではないかと気にする。あなたのしたことはすべて正しかった。ヴェラスコはビーチで開かれるディエゴの葬儀に参列する。絶対的な権力があって、みんなが望む仕事を差配できる立場にある。自分の欲望のはけ口を部下に求めても、彼らは仕事を失いたくないので従う。中には反抗する者もいるが、政治的な後ろ盾もあるので都合の悪いことはもみ消すことができる。これって、どこの世界にもある悪のパターンですね。でも、世の中はそういうものだと泣き寝入りするのではなく「それは犯罪です。やってはだめなことはだめなんです。」と当たり前のように言える世の中になって欲しいです。このエピソードでは被害者は法的に守られる未成年ではなかったようですが、それこそ被害者が子供だったらと考えると、その悪行は明らかですよね。ところで、ロリンズは落ち着きを取り戻したもようです。フィンは滅多に見せないやる気で仕事をしました。珍しい。それだけでなく、君達同居はしないのかと良いことを言ってくれた。昨夜はベイビーみたいにぐっすり寝ていたね、とか、カリシとロリンズのプライベートが語られてうれしい。ヴェラスコは男気を見せましたね。ライフセイバーを差し置いて海に飛び込むのは危険ですが、かっこよい。マンシーとの新コンビも良い感じです。
June 12, 2023
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実績のあるジュバルのお当番回ということになりますね。ちょっと無理やりな肉付けがありましたが、それがないとやはり話が薄くなるんだろうな。ホープゼネラル病院の前で、麻酔医のニコール・ライト医師が覆面をした犯人に脅され、誘拐された。金目当てではないようで、今のところ身代金の要求はない。ジュバルは元妻から息子のテイラーの体調が悪く、専門医の検査を受けることになったと連絡を受ける。ジュバルは仕事の都合が付けば、一緒に病院に行くと答える。病院近くの防犯カメラには、犯人の車が映っており、ナンバーは取り去られていたが、ダッシュボードの上にあるカードから、持ち主の名前が判明した。内科クリニックを開業している、ルーカス・コールドウェル医師で、今のところ車の盗難届は出ていない。コールドウェルの自宅に向かうと、ドアが開いたままで、財布や携帯を残したまま本人がいなくなっていた。家の防犯カメラには、ライトより1時間半前にコールドウェルが連れ去られてる様子が映っていた。2人とも車のトランクに押し込まれていたことから、コールドウェルを拉致して一旦別の場所に運んだと見られる。コールドウェルは会員制の24時間対応のクリニックを開いており、共同経営者のネルソンは麻酔医だった。そのネルソンが今週交通事故にあって入院し昏睡状態だと知り、ライトが同じ麻酔医であることに関心が集まる。コールドウェルは研修医時代に外科を専攻していたこともあり、ネルソンと組み手術をすることもあったのだろう。クリニックの通話記録の中で、一日に何回も電話をかけてくる人物がいた。元囚人のロレンゾ・サントスで、麻薬関係で犯罪歴がありメキシコのカルテルとも繋がりがあるという。サントスの携帯の位置情報から、マギーらが捜索に向かうと、街角で薬物を売買しているような姿を発見する。マギーとOA、スコラとティファニーに分かれてサントスと客をそれぞれ追うが、サントスは道路に飛び出してトラックに轢かれてしまう。客のペドロは腹から血を流しており、実は腎臓をロレンゾに売ったばかりで、その金を受け取ったところだったという。手術は昨日行い、担当したのはコールドウェルだと特定する。つまり、コールドウェルとネルソンは違法な臓器移植に関わっていたらしく、ネルソンが入院したためにライトを誘拐したのだろう。クリニックの記録では、12才のトニー・ディアスという患者が腎臓移植を受けることになっていることがわかる。父親オクタビオは元メキシコ軍の下士官で、亡命ビザを申請している。麻薬カルテルとの戦いで帰国すれば殺されると主張しているようだ。オクタビオが2人の医師の誘拐犯と見られるため、妻に事情を聞くと、一家は保険に入っておらずトニーの移植手術については、ことごとく断られたという。夫はどこにいるのかという質問にも、当局を信じない頑なな態度を示したため、やむを得ず逮捕する。コールドウェルが闇の手術を行う場所については、9ヶ月前に10万ドル以上の医療器具を購入し運び込んだ倉庫があるという。すぐに突撃の体制を整え、カスティーヨはジュバルに現場に行き指揮を執るようにいう。熱探知機などから中に手術中のトニーとコールドウェル、ライトと、オクタビオがいることがわかる。オクタビオは武装しており、不意打ちで突入することは、人質の医師や少年に危険が及ぶとジュバルは主張する。しかし、オクタビオがSWATに包囲されていることに気づき、銃を乱射してきた。SWATがそれに応戦して銃撃した結果、流れ弾がコールドウェルに当たってしまう。このままでは人質の命も危険で、トニーの状態も放置できない。ジュバルはオクタビオと話し合うため、電話を投げ込む。トニーを助けたいのなら、負傷者とトニーを病院に搬送しろ、手を貸すというジュバルに、オクタビオは代わりの移植外科医をよこせと主張して、ライトを殺すと脅す。説得に応じないオクタビオに対し、FBIは妻に協力を求める。妻も理解して、トニーを病院に連れていくべきと説得するが、オクタビオの心を動かすことはできない。カスティーヨは少年の命よりも、人質となったライト医師の安全を重視し、代わりの移植医師を送り込むことも認めない。ジュバルはそれならば自分が移植医に扮して中に入り、直接オクタビオを説得するという。それでもどうしてもオクタビオが説得に応じなければ、仕方ない、スナイパーが狙える場所にオクタビオを誘い出し合図を送れ。ジュバルはOAに、ホープ・ゼネラル病院に移植医を待機させるようにいう。中に入ったジュバルにオクタビオは、保険もなく市民権のない自分たちを病院や医者たちは相手にせず、トニーの命を救うために必死で金を集めて違法な臓器移植にこぎつけたという。しかし、ネルソンが交通事故に遭ったため、コールドウェルは今日の手術を中止した。奴は息子の命よりも、自分を守る事を選んだ。ジュバルは同じ父親として、オクタビオの言うことはわかると言い、それでも病院のERに連れていって自分が手術をすれば成功率も上がると、投降を勧める。しかしオクタビオはジュバルに今ここで手術せよ、トニーが死ねばライトとジュバルを殺すと脅した。ジュバルはやむなくGOサインを送り、オクタビオはスナイパーに撃ち殺された。すぐにトニーとコールドウェルは搬送され、ライトも救急車に乗り込むという。ジュバルの妻から連絡があり、テイラーは白血病と診断されたが、幸い発見が早かったので治療できるという。ジュバルは感謝しつつ現場を去る。コールドウェル医師は違法な移植手術をしていて、いざ相棒がいなくなるというと、あっさり患者を放り出すのですね。オクタビオが麻酔医は自分が確保するというのだから、何も脅されなくても手術すれば良いのに。流れ弾が当たったのは自業自得だとしても、トニーに付き添って病院に行くというライト医師は医師として立派だと思いました。まあ、違法に取り出された臓器を誰がどの権限で手術するのか、というのは気になるところです。後から法律違反とかで逮捕されたり医師免許を取り上げられたりする可能性もあるでしょうから。ライト医師を救出するためには、臓器移植は考慮しなくて良い、目下の危険人物であるオクタビオを排除せよというのが、法執行機関としては正論なんだろうな。ジュバルは自分も息子が病気となり、オクタビオの気持ちがわかるので何とか円満解決を望んだものの、交渉失敗に至り、スナイパーにGOサインを送った。ここは複雑ですね。自分は外科医ではないので手術はできない、オクタビオは眼の前に移植医がいるのなら、今ここでやってほしいと思う。そもそもオプションはなかったと言うわけで、ジュバルとしてはせめてトニーの命を救いたいと願うしかなかった。その後手術が成功したとして、一生拒絶反応と戦いながら医療を受けなければならないし、トニーも心配ですが、逮捕された母親はどうなるのでしょうね。本国に強制送還か?とりあえずジュバルの息子は適切で高度な医療を受けることができるという事を喜ぶことがなんとも複雑な気持ちになりました。コールドウェルの闇の手術室は「ブラックリスト」みたいでしたね。(笑)
June 10, 2023
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『愛憎』はあ~激しく脱力、初登場の海軍長官の家庭事情なんてどうでも良いじゃないかと思っていたら、何よりもショックだったのが、別のゲストの人が目玉だったということに気が付かなかったこと。まあ、どちらのお家もいろいろありますが、NCISの手を煩わせることのないようにやってください。フェリックス・ラシターという男性がNCISを訪れ、妻に命を狙われていると訴える。その妻とは海軍長官のタラ・フリンで、今週に入り命の危険を感じたのは3回だというので、チームが対応することになった。フェリックスは発明家で鉄道模型が趣味、結婚して30年以上経つが、離婚を求められており、別居している。先週長官が住んでいるアパートを訪れ、貴重な鉄道模型を壊したという。殺されそうになったというのは、車のブレーキが壊され事故を起こしたこと、アパートの暖房機が一酸化炭素の異常を示したこと、今朝、散歩中に緑のキャデラックが突っ込んできて轢かれそうになったことで、おそらく妻は殺し屋を雇ったのだろう。どれも偶然か故障か判明しない。海外出張中の長官の秘書に話を聞くと、フィリックスは善い人だがかなりの変わり者で、妻を愛するがあまり外国の国王と妻との浮気を疑ったり、陰謀や妄想にとらわれて長官は随分苦しめられてきたという。今のところフィリックスは離婚に同意していない。ヴァンスはこの事がマスコミに知られれば長官のキャリアは終わりだと、外部への情報漏れを気にする。とりあえずフィリックスに自宅に帰ってもらおうとすると、突然口から泡を吹いて倒れてしまう。病院で検査したところ、心臓の持病による発作でいろいろストレスがあったので発作が起こったと見られる。毒物も検出されず、NCISは見舞いに来ている娘夫婦に話を聞くことにする。アーリーンは父親に心臓の持病があることを認め、命を狙われているとしても、母親が命を狙うことはありえないという。フィリックスは複雑な人で善い人だが人を怒らせることが多く、母親ともケンカは多かった。それでも恨みを買うような、敵はいないという。ブレーキが壊れていたという車はすでにスクラップになっているので調べることができず、アパートの熱交換器に見つかった傷も、古くなって劣化によるものなのか判断できない。ケイシーはフィリックスの血液検査の結果を見直し、毒物は検出できなかったものの、有機リン酸化合物の過剰吸収の証拠があるという。殺虫剤にも含まれる毒物で、さらにケイシーは独自に微量の新経済を検出していた。それはロシア軍が開発した神経ガスの成分で、アメリカ軍も研究用として所有している。厳格に管理されているが、それにアクセスできる人物は限られており、長官はその立場にある。自分たちの上司のそのまた上司でもあるが、マクギーは普段の容疑者と同じように、直接長官に質問すべきだという。長官は開口一番、夫が迷惑をかけてすまないと謝罪する。結婚してから、フィリックスの言動にずっと誤ってきたという。しかしさすがに殺そうと思ったことはない、離婚したいと思い、何でサインしてくれないのかとアパートを訪ねた時は、夫の態度に腹を立て、模型を壊したことは確かだ。NCISが毒が検出されたと告げると、長官は夫の身を心配する。神経ガスに関しては否定するが、夫を狙うものとして、心当たりがあるという。フィリックスにはギャンブル癖があり、一家の金に手をつけるなど苦しい時期があった。ロシア人のオレフ・ゴズロフという胴元が違法カジノを主催しており、フィリクスには借金があったという。質屋の店の奥で行われている違法カジノを突撃すると、オレフはフィリックスのことを良いやつだと言い、今は自助グループに通いギャンブルから足を洗っているという。オレフは緑色のキャデラックを所有しているが、車を運転できず、店番をしていたゼロという男が今朝、フィリックスを襲ったことを認める。ゼロは何とフィリックス本人から心臓病や離婚など、行先を憂いて2000ドルで殺してくれと依頼されたという。ただ、今朝は轢き殺そうとしてフィリックスが避けたので、未遂に終わった。自作自演でありながら、死を妻のせいにしようとしたのか、事情を聞こうと病院を訪ねると、フィリックスは姿を消していた。NCISは長官に護衛を付けることにするが、長官はそれを断った。夫を恐れることはないという。フィリックスの行方を探るため、アーリーンを訪ねると、ゼロに送ったという殺人依頼のメールを見て、これは父親のものではないという。父はこんな文章を書かない。父はこの1年、ギャンブル依存から立ち直ろうと努力し、アーリーンの夫であるヴィクターがスポンサーになっていた。では誰がその依頼メールを送ったのか。ケイシーは病院から脱走したフィリックスの行方を追い、タクシーに乗りこんだフィリックスが人里離れた場所でタクシーを降車したことを突き止める。その場所は貨物列車が通る場所で、フィリックスには鉄道の知識があった。おそらく通過する貨物列車に飛び乗り、沿線にあるモーテルに向かったと見られる。トーレスとナイトが時間が止まったような、古臭いモーテルを訪れると、フィリックスらしき男が宿泊していることがわかった。部屋に入ると、室内は争った跡があり、フィリックスの姿はなかった。フィリックスがそこにいたことは確かで、床には血痕があった。襲われて連れ去られたのか。NCISに長官が現れ、夫の身を案じて離婚を求めながらも大切な家族だと訴える。ケイシーはモーテルで見つかった血液を調べ、ABマイナス型だという。フィリックスとは一致しないが、長官は思い当たるという。アーリーンの夫ヴィクターはギャンブル依存が治らず、フィリックスのスポンサーを努めながら、オラフに5万ドルの借金があった。裏付けを取ると、NCISはヴィクターの逮捕に向かう。借金を返せなくなったヴィクターはフィリックスに生命保険をかけ、自分を受取人にした。ヴィクターの腕にはナイフによる傷があり、逮捕される。その時、フィリックスからヴィクター宛にメールがあり、居場所を伝えてきた。マクギーはフィリックスに電話をかけ、アーリーンと直接話しをさせる。ヴィクターはダークマーケットで毒を手に入れ、義父を殺そうとしたことを認める。フィリックスと長官は再開を果たし、仲の良いところを見せる。何と、オレフがバドだったとは気が付かなかった~何でそんな役柄で出るんですか、NCISにはバド・ロバーツとして何度も出演しているのに。確かに違法ギャンブルの胴元としては、人の良さそうな人物でした。まあ、バドもそろそろ退職しても良さそうな年齢なので、全く別のキャラクターとして登場することもあるのかな。海軍長官は長年女性ということでしたが、今回は家庭の事情まで明かしてくれました。大学時代に出会い恋をして、結婚。出産してロースクールに通ったのだから、弁護士の資格をもっているのでしょう。今は何と海軍長官ですから、ちょっとやそっとのキャリアじゃありません。夫は妻を支える存在のはずですが、ほとんどお荷物だったわけですね。それでもお互い愛し合っているようだ、ちんちんかもかも、結構なことじゃありませんか。まあ、貫禄のあるものわかりの良さそうなおばちゃんでしたので、今後も顔を出してもらえれば良いなと思います。犯人はすぐわかりましたけど、こちらは即離婚でしょうね。例え義理の関係とはいえ、長官もこの事件は結構仕事に影響しそうですが。
June 9, 2023
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ウィートリーvs.ステイプラーの決着編。ニューヨークの電力を人質にとって、悪の帝王のように振る舞うウィートリーとステイプラー(ベル)率いるチームの戦いを見ていると「ゴッサム」を重ねてしまいます。ペンギンのせいですが、「ダークナイトライジング」でも良いです。とにかくこういったLaw & Orderシリーズはなかったので、記念すべきストーリーだったなと思いました。ニューヨーク市の電力グリッドを監視する変電所を支配したウィートリーに対して、SWATやFBI、テロ対策班などが集まり突入のタイミングを待つ。緊急対策本部にも各部門の責任者が集まり、ウィートリーとの交渉を始める。ウィートリーは部分的に停電を起こす計画停電をしており、病院や介護施設などは今のところ自家発電などでまかなっているが、長くは保たない。ウィートリーの要求はプライベートジェットの用意、息子のリチャードJrの釈放、そしてステイプラーに魂を持って償わせること、だった。ベルのチームはマクレーンに事態解決の協力を求める。計画停電を止めるには、スタテン島にある古い発電所を再起動させ、ウィートリーの支配するシステムに接続することができればよいという。ジェットとマラカイ(ミントク)が今は使われていない発電所へ向かう。母親の様子を見るためにステイプラーは自宅に戻り、「友人」のマイルズにバーナデットから目を離さないようにいう。緊急対策本部にベルとステイプラーが加わり、ウィートリーとの交渉に意見を言う。リッチーが釈放され、ウィートリーの元に送り届けられるが、ウィートリーはいきなり「お前の居場所はない」と撃ち殺してしまう。マーシー・キラーズではこの際に地元コミュニティに生活物資を配って、貢献しているところを見せる。ステルス部隊がモニターがない監視室の地下から侵入することにするが、ウィートリーは抜け目ない。ステイプラーはウィートリーの気を紛らわせるために、「魂で償う」ことについて話しかける。まずは過去の罪を告解しろという。地下のメンテナンス通路にはトラップが仕掛けられ、ステルス部隊の行く手を遮る。ステイプラーはウィートリーの命令で、市庁舎に向かう道中、ウィートリーの言うがままに、過去に犯した罪を復唱し、それを市民活動家らが取り囲む。その頃、ジェットとマラカイはマクレーンの指示の下、発電所の再起動とオンライン接続に取り組んでいた。進捗状況を聞きながら、ウィートリーとやり取りしていたステイプラーは「妻殺しの罪を無実の男に着せた」と言われて、復唱を拒否する。ジェットたちが発電所の再起動とシステムの接続に成功し、ウィートリーから街を取り戻した。一人で変電所から出てきたウィートリーは、迎えのアンジェラの車に乗り込む。しかし、バーナデットはウィートリーの部下により誘拐されていた。逃亡のための時間稼ぎで、ウィートリーはバーナデットの居場所を教えない。組織犯罪対策班に戻ったジェットは、バーナデットの映像を見て、監禁場所に心当たりがあるという。すぐにステイプラーらが突入し、バーナデットを救い出すが、マイルズはウィートリーに雇われていたことがわかり拘束された。後はもう、ウィートリーを止めるだけだ。ステイプラーは運転するアンジェラに電話をかけ、ウィートリーの言うことはすべて嘘だと訴える。ウィートリーはリッチーを殺したぞ、と聞いてアンジェラは動揺する。アンジェラはステイプラーに初めてあった時、お互いに悲しみを共有し、その悲しみはいつか楽になると言ったが、それは嘘だったというと、車を暴走させ川へと突っ込んだ。その後の捜索で、アンジェラの遺体は見つかったがウィートリーのはまだ見つかっていないことがわかる。この件で、ステイプラーは起訴される可能性があるという。バーで一人飲むステイプラーの前に、古い知り合いのフランク・ドネリー刑事が現れる。ステイプラーには味方が必要だと思ったという。ずっとデニス・リアリーがいつ出るのかと思いながら見ていました。最後、そこかー!と思いました。(笑)意外にも彼は「Law & Order」シリーズには出ていなかったのですね。「レスキューミー」にはキャシディもニッキも出ていたのに。(笑)この後どうステイプラーと絡んでくるのか、良いやつなのかどうなのか楽しみです。マイルズじいさんは、結局バーナデットにほだされてしまったのでしょうね。彼が刺客というわけでもなかったので、あまり必要はない役柄だったかなと思いましたが、ダンスを踊る姿はさすがに様になっていました。亡霊のように姿を見せたアンジェラはめちゃくちゃ怖かったですけど。リッチーはただ殺されるだけに出てきたのですね。この先高跳びするのだから、もう放っておけばよかったのに、結局その事実をアンジェラに知られてしまい計画は頓挫した。ウィートリーの遺体は見つからないということなので、いつか蘇る可能性を残したとも言えますが、まあ戻らないでしょうね。戻ったら、それこそ「バットマン」の世界ですよ。直前までウィートリーに協力していた動機がよくわかりませんでしたが、アンジェラは彼女らしい最期を遂げたといえるかな。ともあれ、デュラン・マクダーモットはFBIのスピンオフで180度違う役柄に復帰するわけで、ご苦労さまでした。ジェットとミントクの間に何かが生まれた、というのは成り行きとして納得の展開ですが、長く続くかどうかはわかりません。それでもボンデージとお仕置きとSMに詳しい?というのは、ミントクでなくとも妄想を駆り立てられるでしょう。マクレーンは生涯刑務所でしょうね。それでも街を救う影のヒーローとなったので、やるべきことはやったという気持ちでしょうか。
June 8, 2023
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新入りマンシーが入ったことで、SVUの扱う仕事の難しさと憎むべき犯罪についてじっくり描いた回でした。いやあ、世の中にこういう事があるんだなあ、犯人がもたらした結果の大きさを噛み締め、オリビアたちの仕事とは一体何なのか、改めて認識した気がします。レストラン開店準備中のシン家に侵入者があり、父親と母親が銃で撃たれ、15才の娘のプリヤがいなくなった。地元警察は母親がシャワー中で裸だったため、SVUに連絡を入れたが、プリヤは携帯を残し多少の衣服などを持って出たようだ。撃たれた母親が意識を取り戻し、犯人が最初からプリヤ目当てだったことを証言する。犯人はヘルメットをしていたため、顔はわからなかったが、特徴的な靴を履いていたといい、開店のための工事で夫が業者とモメていたという。業者は溶接工のイライアスという男が、プリヤを見つめていたとして父親が首にしたという。イライアス・オルセンはフィッシュキルの父親名義の家に住んでおり、オリビアたちは捜索に向かう。辺鄙な場所の一軒家で、留守のようだったが、家の中にドールハウスがあり、子供がいると判断したオリビアは突入を命じる。外から鍵のかかったドアがあり、中に入ると、真っ暗な地下室にプリヤと3人の女性たちが監禁されていた。ジリアンのナディーンは長い間監禁されていたと見られ、怯えており、ジリアンはベラという女の子と一緒だった。それぞれの身元を照会し、DNA検査を行うことにするが、ナディーンもジリアンも、イライアスは大人しくて引きこもりの生活だったという。イライアスの父親ソーレンは、カードも携帯も持たない、記録のない人物で、ただ白いシボレーに乗っており、プリヤもその車で誘拐されたと見られる。ジリアンは12年前にヴァージニアビーチで遊びに来た帰りに誘拐され、ナディーンは10年前にペンシルベニアで誘拐された。さらにナディーンは妊娠3ヶ月で、女性たちはいずれも性的に虐待され、食事も十分に与えられていない状況だった。プリヤによると、母親の叫び声で目覚め、銃声がした後男に誘拐され車のトランクに押し込まれた。男は「いい子ににはご褒美、悪い子にはお仕置き」という言葉を繰り返したという。ナディーンがイライアスの写真を特定し、やはり新入りのプリヤに「いい子には…」を教え込むように言われたという。彼女たちが地下室に閉じ込められるのはイライアスが外出するときだけだといいい、まだ恐怖に支配されているのか、あまり多くを語ろうとはしない。マンシーが女性たちがいい子にすると食事を与えられるということでコントロールされていたことを聞き出し、イライアスは食料の買い出しに出かけたと見られる。白のシボレーを捜索し、スーパーで買い物をしているイライアスを逮捕する。マンシーはイライアスを取り押さえる時に無線機を投げつけて怪我をさせた。オリビアはマンシーに直接謝罪するよう、求める。イライアスに弁護士が付き、マンシーとフィンが尋問を始めるが、イライアスは自分は女性たちに触れていないと主張する。シン夫妻を撃った銃はイライアスのもので、地下室の鍵もイライアスが持っていた。しかしナディーンとジリアンを誘拐したのは父親で、今は狩りをするため家を空けているという。プリヤを誘拐したのは自分だと認めるが、それは父親に認められたかったからだ。イライアスの弁護士は彼もまた父親に抑圧され、囚われていた被害者だと主張し、監禁されていた女性たちは逃げ出そうとすれば逃げ出せたという。見えない鎖で繋がれていたのは女性たちもイライアスも同じだ。行方がわからない父親ソーレンが今も狩りの最中なため、オリビアは裁判は避けたいと考える。落ち着いたところで再び女性たちから話を聞くが、ジリアンはソーレンのルールを守ることでベラを育てることを認めてくれたと言い、イライアスがいつ家を出たのか記憶は曖昧だった。DNA検査でベラとイライアスは兄妹と判明し、SVUはソーレンの行方を探る。フィッシュキルの自宅を捜索していると、死体捜索犬が庭にソーレンの遺体が埋められているのを発見する。ソーレンは後頭部を低い位置から撃たれており、少なくとも6週間は経っている。さらにもう一人の遺体が見つかり、検視によると、男の新生児だという。絞殺による死亡と見られるが、ジリアンもナディーンも曖昧な答えしかしない。イライアスは父親の死を知らなかったようで、殺したのは女性たちだという。オリビアはマクスウェル課長に状況を報告する。イライアスに関して、シン夫妻殺人未遂やプリヤの誘拐については有罪と認められるが、父親殺害については認めておらず、容疑者として女性たちを取り調べることはオリビアは反対だ。彼女たちは十分苦しんだ。しかしマクスウェルは殺人事件として捜査するように命じる。ナディーンはイライアスが父親を殺したことは否定し、男の子の赤ん坊については生まれた時に「食い扶持が増える」と言い、ソーレンが殺したという。しかしジリアンの証言には矛盾があり、結局ナディーンもジリアンもソーレンを撃ったのは自分だと言い出す。オリビアは2人がベラをかばっていると考え、ベラにナディーンが今妊娠していること、銃がどこにあるのか知っているのかと聞く。ベラはどちらも知っていると答えるが、オリビアはマクスウェルにソーレン殺害の容疑者の名前を告げず、ソーレンがナディーンの子を殺し、また殺されそうになるのを守るため誰かが殺したのだろうという。マクスウェルはオリビアの覚悟を確認し、オリビアは未解決事件のまま、容疑者が浮かび上がったら知らせると答える。マクスウェルは「正義の女神は法のもとで平等に裁くが、だからと言って心がないわけではない」という。ただ、この会話に悩まされることになれば自分は冷酷になれるだろう。結局、マクスウェルはSVUが捜査しない限りソーレン殺害事件を追求しないと明言した。ジリアンはベラと実家に戻ることになった。外の世界に出ることは不安も大きいだろうが、オリビアは良いこともある、幸せになって欲しいという。このエピソードはシーズン15の「Imprisoned Lives」と同じ実際の事件を参考にしたそうです。このようなおぞましい事が現実にあるのだというのが、暗い気持ちになりますね。最初はソーレンが今も狩りに出ているということで、白いシボレーはイライアスが乗っているのだから、そこは変だとは思わなかったのかなと思いますが、遺体発見の展開が早くて、悩むポイントがわかりやすかったです。そこは新入りのマンシーの行動を描くのに都合が良かった。ギャング課ではないのだから、服装をきちんとしなさい、犯人を逮捕したいからと言って無線機を投げつけちゃだめだ。オリビアもフィンもそれぞれに理由のある指導で、マンシーは素直に耳を貸し、そして彼女もできるところを見せた。ヴェラスコを連れてジャケットを買いに行くところなどは、チーム内の新たな変化ですね。マンシーが色覚異常というのは、え?と思いましたけど。警官に採用されるのかな、裁判での証言で突っ込まれないでしょうか。後々、そういうストーリーがあったりして。犯人が殺害されたことを追及することで被害者たちがさらに苦しむから、というオリビアの判断は意外でした。というか、マクスウェルがそれを認めたのが驚きですね。ソーレン殺害の犯人を追及することは、ナディーンやジリアンら被害者をさらに苦しめることになるというというオリビアの意見だけで、マクスウェルはオリビアが言わない限り、ベラだとはわからないわけですね。想像できても、言う立場にはないというか。事件としてはもうこれ以上追求しても得られるものは少ないだろう、果たして正義を追及する意味はあるのか。人情としてはそうですね。ベラを容疑者として裁判をするにしても、年齢的に罪に問えるのかどうか、またジリアンたちが証言するかどうか、裁判も難しいことになるだろう。心配なのは心に傷を負ったベラの将来ですが、オリビアとしてはジリアンと共に何とか乗り越えてほしいということでしょうか。今週はロリンズが落ち着きを取り戻して良かったと思います。
June 5, 2023
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今回は意外にも見入ってしまいました。犯人はモデルがあるような印象でしたが、Bプロットのマギーの話ともよく呼応していたように思いました。ATF捜査官ヘンリー・ラシャーの自宅で小包爆弾が爆発し、その夫が死亡した。ラシャーは最近反政府組織の取締では「愛国者」を標榜する容疑者を逮捕したことで、「売国奴」だとしてネットで叩かれていたという。使われた爆弾を分析する一方、その小包を郵便局に届けた男の画像が見つかった。顔はほとんど隠れていて個人を特定することはできない。ラシャーに逮捕された容疑者の父親が陰謀論を持ち出して、ネットでラシャーを批判し裁判費用を集めていることがわかる。ダニエル・ハドソンは10日ほど前にラシャーの近隣をうろついているところが目撃されており、マギーとOAが話を聞くが、荷物を届けた2日前のアリバイがあった。ただ、そのサイトで「FB33」という人物がラシャーの名前を出して、意味深な書き込みをしていたことがわかる。マギーはNYの大学に進学した妹エリンの行動が気になり、何度も行き先をチェックするなど、OAは干渉しすぎではないかという。ラシャーに爆弾を送り付けた男が別の宅配業者に荷物を渡し、発送しようとしたことが確認された。宛先はアダム・ウェストファルという人物で、人工知能を開発する会社の社員だった。まだ荷物は配達されておらず、スコラとティファニーは会社の近くにいた配送業者のトラックの中に該当の荷物を見つける。小包からは液漏れが起こっており、FBIが周辺の人の避難を呼びかけている間に爆発した。かろうじて死者はでなかった。現場に集まる野次馬の様子がカメラに映っており、そこに容疑者と同じ外見の人物の姿があった。男はタバコの吸い殻を現場に残しており、鑑識が拾ってDNAを調べる。データベースに登録はなかったが、家系図サイトで近親者と見られる人物が見つかった。マーク・フレイジャーという男性をFBIに呼び、「FB33」がネットに書き込んだ内容を見せると兄ではないかという。リチャード・フレイジャーは妄想型統合失調症を患っており、NY大学で数学の講師をしていたが、コロナによるロックダウンの間に症状が悪化したらしい。ネットの陰謀論にも影響を受けて、マークが病気のことを心配して話をしようとしても、嫌がって離れていったという。リチャードはコンピュータが人間に取って代わると思い込んでおり、支配されるのを恐れていた。すぐにも治療が必要だというマークに、ロングアイランドとの接点を聞くと、長く使っていない家族の別荘があることがわかる。FBIが別荘に突入すると、爆弾を作った痕跡があり、大量の煙草の吸殻があった。部屋を捜索しているときにマギーの携帯にエリンから返信があった。何度も電話をかけたりメッセージを送るのは何事があったのかというのでやり取りをしていると、OAはマギーが手にした箱はブービートラップだという。そっと元に戻して事なきを得るが、マギーは妹のことで注意が散漫になっていた。マギーはエリンを必要以上に心配する理由について、OAには話さない。現場の捜索でリチャードは爆弾を一つ持ち出している可能性が浮かぶ。自宅のアパートにも数日戻っておらず、携帯もPCも残したまま。現金を引き下ろしていることから、逃亡の意図を汲み取れる。主治医の診察は1ヶ月ほど受けていないという。エリンが話をするためFBIを訪れ、マギーは今日の行動について問いただす。心配しているのは薬物をまた始めたかどうかで、エリンは自分を信じないのかと反発する。FBIにマークを呼び出そうとしたところ、職場から早退して行方がわからないという。使い捨て携帯からの通話があり、マークの携帯電話の位置情報を追跡するとタイムスズクウェアにいることがわかる。すぐにFBIが現地で兄と会うのではないかと張り込むが、FBIの存在に気づいたリチャードは逃げ出してしまう。マークもまたその場を去ろうとしたため、身柄を確保するが、FBIには知らせず兄に会おうとしたことについては、法執行機関に任せれば厳しい結果になることを恐れていたため自分が説得して出頭させるつもりだったと弁明する。リチャードはマークに会おうと連絡してきて、これから死ぬので別れを言いたいと言ったという。リチャードはその後地下鉄に乗ってダウンタウン方面に向かった。そこで次なる攻撃対象に自爆テロを仕掛けるつもりなのか。頑なな態度のマークに、マギーが自分にも心配な妹がいると話しかける。薬物依存になった妹のことが心配で、一刻も治療に結び付けなければならないというマークの状況も理解できるという。マークは兄が「オーロラを殺さなければならない」と口にしたのを覚えていた。「オーロラ」とは、人工知能を用いた大量のデータ処理のプログラムで、ATFのラシャーも犯人逮捕にそれを使い、またウェストフェルはプログラム開発者の一人だった。次のターゲットはプログラムが開発されたニューヨーク大学のラボではないか。FBIがラボ周辺を捜索しリチャードを発見、逃げるリチャードを追跡する。リチャードは日本料理店に逃げ込み、人質をとって立てこもった。マギーはリチャードの説得を始め、話に耳を傾けてリチャードの心を和らげようとする。好きなタバコを出して爆弾から手を話したすきにOAがリチャードを逮捕する。マークは兄の病気について、診断される何年も前から気づいていたという。ただ、そのことを話すのは兄も嫌がるし問題から目を反らそうしてきたのは良くなかった。早く治療していれば、ここまで酷いことにはならなかっただろう。マギーはエリンの寮の部屋を訪ね、薬の在り処をさぐる。エリンはそこまでするのかと立腹するが、結局薬は見つかり、エリンはがんばってみたけれども辛いのでまた薬に手を出したと認める。マギーはすでにスタンフォードのリハビリ施設に入院の手続きをしており、何があってもずっと妹を支えるという。キャラクター掘り下げシリーズ、今回はマギーで、妹の登場ですね。交通事故で痛み止めを飲んだら依存症になって、リハビリも終えてやり直そうとしたところだが、心配でいちいち様子をチェックしてしまう、という説明を聞いてやっと、big sisterの監視、干渉が理解できました。ニューヨークで世話をするのは身近で良いけれど、大都会なので誘惑も多いだろう。ドラマでこのパターンは多いですが、仕事も神経を使うのに、頻繁に妹の行動をチェックしなければならないのはきついですね。ちなみに、ついこの間まで彼氏と同居するとかしないとかでウキウキしていたのは忘れましょう。(笑)リチャードの設定は何となくユナボマーの人を思い起こさせました。このまま精神鑑定が行われたら、殺人事件などは問われないことになるのでしょうか。日本では、兄弟は他人の始まり、とか言いますので、マークが兄のことで責任を感じて立派なことだと思います。このストーリーで以前見た「Huff~ドクターは中年症候群」というドラマを思い出しました。精神科医の弟が精神疾患で、結構心の深いところを扱っていて心に染みるシリーズでしたが、兄弟が病気という点では「NCISニューオーリンズ」のラ・サールもそうでしたね。やはり兄弟の面倒を見なければならないという姿に、胸が締め付けられる思いがします。ところで、タイムスズクエアでのロケが印象深かったです。この時期はコロナから回復時期にあたるのでしょうか、人の数は多くなかったですね。それでも、人混みの中で堂々とロケをやっているのがうれしいです。それと、広告の中に「TINA」というのがあって、これはティナ・ターナーのドキュメンタリー映画のようですが、彼女つい最近亡くなったんですよね。これ、見てみたいなと思います。
June 3, 2023
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『善玉』ケイシーのお当番エピソードですね。できればダッキーが一緒だったら良かったですが、それでも十分に楽しめました。キャラクターが成長したということかな、お団子2つの髪型が可愛いなと思いました。メアリー・ラレド大尉の自宅でNCIS捜査官のオーティス・カトリが死亡しているのが見つかる。アナフィラキシーショックによる血管浮腫で顔が腫れ上がっており、指紋で本人であることが確認された。オーティスはラレドの乗船任務中、飼い猫の餌やりをしていたことから、猫アレルギーかと思われた。しかしジミーは事故ではなく、床の血痕を拭き取った跡とその上を猫が歩いたこと、また犯人がいるとすればその指紋が一切検出できないことから、殺人を疑う。オーティスは有事対応チームで国際的な人道支援の仕事を担当し、誰からも好かれる良い奴だった。犯人が出血し、その血の上を猫が歩いたのなら、足の裏に犯人につながる証拠があると見られるが、今のところ猫は見つかっていない。ジミーはケイシーが出勤していないことくを不審に思うが、パーカーの元には今朝休むという連絡があったという。検視の結果、オーティスの死因はごま油によるアレルギーで、それもかなりの量を摂取したらしい。犯人に盛られたとすると、顔見知りだったのか。オーティスの妹に交友関係などを尋ねると、仕事が全ての人で誇りを持って仕事に向き合っていた、親しいのは同僚だけだという。ただ、先週は何か様子が変だったという。ケイシーがいないため、ジミーがラボのシステムでオーティスのPCに付いていた指紋を検索していると、ケイシーが出勤してきた。一致した指紋はケイシー本人のもので、驚く一同にケイシーは取調室で手続きに従い、自分がパーカーらに質問するという。わけがわからないまま、マクギーは入手した電子部品の使用目的について尋ねられ、お気に入りのクマのぬいぐるみの修理に使ったと答える。ケイシーはBX57の捜査終了を宣言し、チーム全員の容疑は晴れたという。やっとケイシーは、NCISに内通者がいることを国防犯罪捜査局(DCIS)の要請で調べていたことを明かす。すでに3ヶ月もたった一人で調べていたと言い、ヴァンスさえ知らなかった。ケイシーはNCISの中で全チームと仕事をしており、怪しまれずに捜査することができたというが、その調査結果でオーティスが局内のセキュリティをかいくぐろうとしていたことがわかったという。ただ目的まではわかっておらず、ヴァンスはこの先の調査はパーカーのチームが引き継ぐと言って、DCISの捜査官を追い出す。オーティスはNCISのサーバー内からデータを転送しようとしていたらしく、彼のPCには石油や技術系の大企業のリストがあり、海軍の情報を流す相手だったのではないかという。しかし日頃の様子からオーティスが産業スパイだったとは考えにくい。チームはケイシーに疑われて、何を調べられていたのか気にする。ケイシーはオーティスがNCIS内部のデータを盗んだのではなく、NCISのシステムを使って外部のデータを盗み、さらにデータにランサムウェアを仕込んでいたのだと指摘する。つまり、大企業のリストは被害者リストということになる。NCISのサーバーが重くなっていたのはこのためだった。オーティスは身代金被害を受けた相手に殺されたのか。リストの中の会社で、ステイホームマーケット社だけが身代金を支払っていないことがわかる。CEOのトラヴィス・バルトーニに話を聞くと、自力でプログラムを解除しようとしていたら、犯人は今朝身代金を3倍にしてきたという。その時すでにオーティスは死亡しており、バルトーニはつい先程その金を支払ったというが、送金先については答えたくないという。NCISはケイシーにステイホームマーケット社に潜入させ、サーバールームで送金先のデータを盗ませることにする。通風孔から排気ダクトを通ってサーバールームに侵入したケイシーだったが、そこで従業員に出くわしパニックになる。「考えすぎるな」とアドバイスを受け、応用力を発揮したケイシーが従業員をやりこめると、サーバーからケイマン諸島の口座名を突き止めた。さらに、その口座からは自動振替で、様々なチャリティ団体に身代金が支払われていることがわかる。多くの企業で慈善団体やガン研究団体などに寄付をすると公表しながら、支払っていない実態があり、オースティンはランサムウェアを使って企業の金を寄付していたのだった。善玉のハッカーといえるだろう。逃げた猫の捜索を担当したナイトが猫を見つけ、足の裏の血液を採取した。その人物は何と、DCISのグレイソンだった。その頃、ケイシーは捜査の状況をグレイソンに報告していた。NCIS内に内通者はおらず、オースティンはランサムウェアで大企業から金を奪っていた。オースティンを殺した犯人はまだわかっていない。盗んだ身代金はすでになくなているというと、グレイソンはチャリティに返してくれとは言えないと答えた。ケイシーはなぜチャリティの事を知っているのかと問い、オースティンを殺した犯人だと気づく。チームもケイシーが危険だと気づき、グレイソンの車に向かう。ケイシーは自らグレイソンを逮捕した。グレイソンは公約を守らない大企業から金を奪い、チャリティ団体などに金を回していたが、オーティスに気づかれ報告を受け、しかたなく捜査を始めた。後に引けなくなったグレイソンはオースティスを殺して罪を着せようとした。オーティスは善玉ハッカーではなかったが、ヴァンスはオーティスはヒーローだったと、妹に告げる。ケイシーはトレーニングしているボクシングで、自分を信じて一段の成長を見せる。ケイシーは銃を持つことをためらったり、危険がつきものの職場でどう自分を守るか考えてトレーニングしていたのでしょうね。考えるな、直感を信じろというのを初の?潜入任務で実践して、知恵と度胸でやりとげました。ブラボー!これは大きな自信になりますよ。「エイリアン」のリプリーだとか、勇ましい女性のイメージが出てきましたが、ゲームのアバターになりきるというのが、今風です。ところで、エアダクトを通り抜けるシーンはどうしても、スタトレのジェフリーズチューブを思い出してしまいます。オーティスはいくらロビンフッド的な善意の人だったとしても、やったとしたら犯罪ですし、濡れ衣だったことできちんと栄誉を授けられて良かったです。その他、まずは「サルにもわかるアビーのラボ」というのが出てきて大感激。マクギーのベアリー・スマイルズも過去に出てきたのですね、いろいろ憎い演出をしてくれます。ところで、私事で恐縮ですが子供の頃お友達の家で猫に引っ掻かれたことがあり、おうちの人が慌てて傷口に消毒薬を塗ってくれたという記憶があります。爪の間には様々なばい菌がいるから、ということだったと思います。だから、ナイトもすぐに手当をしないとね。ジミーが手当をしてくれて良かったです。
June 3, 2023
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今度はギリシャ神話を持ち出して、神をも恐れぬ傲慢さとか自信過剰な行動を匂わせるタイトル。オイディプス(エディプス)はマクレーンとその信奉者たちということになるのかなあ、それともやっぱりウィートリーかなあ。ザクッとした展開も、あと僅かでしょう、パッパと行きましょう。ガルシア知事はデータセンターのハッキングとマクレーン脱獄の背景にウィートリーが関わっていることを理解し、組織犯罪特捜班に全面的に協力することを約束する。潜伏中のマクレーンをウィートリーが誘拐し、拘束した上で頼みたいことがあるという。マクレーンの信奉者たちを実際に集めろということだが、断ろうとするとウィートリーは同じく拘束しているアンジェラに銃を向ける。マクレーンはやむなく引き受ける。組織犯罪特捜班は、マクレーンからウィートリーの違法な株式取引の手がかりは得たが、検察はまだ逮捕の段階に至っていない。マクレーンの信奉者が集まるサイトで、偉大な愛国者であるマクレーンを執拗に追い回す警察組織に怒りを覚え、信奉者は集まれという書き込みがあった。某所でウィートリーに操られたマクレーンが、信奉者たちに「約束の地」を合言葉に、政府や社会システムに罪を償わせるため騒乱作戦を行うと、指示を与える。政府の文書などが保管されている倉庫に侵入者があり、政府の建物の設計図が盗まれた。逃げ遅れた男を逮捕し尋問すると、オンラインで強盗を指示されたという。彼らは一握りの大金持ちが政府を動かし自分たちに都合の良い法律を作ると考えており、次の作戦は木曜日の集会で明らかにされるという。ステイプラーは自分が潜入するとベルに訴え、ベルの反対を押し切る。ハンチング帽を被った人々が会場に集まり、ステイプラーは周囲の様子を伺い、サブリーダーのような立場の男たちがいることを確認する。スクリーンに素顔を見せたマクレーンは、騒乱作戦の第2段階として社会の格差を支える5つの柱を攻撃するという。具体的な場所は明示しなかったが、政府機関や裁判所などが攻撃の対象となり、ステイプラーはマクレーンの動画を分析して撮影した場所を特定するようにいう。参加者にはそれぞれカードが渡され、作戦での持ち場が指示される。ステイプラーは若い女性と共に攻撃チームに割当られたが、リーダー格の男たちから身元を疑われた。ステイプラーはすぐさまマラカイの名を挙げ、男たちの信用を得る。攻撃チームは5台の車に巨大な爆弾を備え付け、それぞれの目的地へ向かった。攻撃対象が不明なため、市警はパトカーを総動員して連邦ビルを警護し、特殊部隊、爆弾処理班、テロ対策班も待機して、ベルはステイプラーのGPSを追う。当然市民からの緊急対応はできなくなる。ステイプラーの乗った車は刑事裁判書が入る連邦プラザに到着したため、ベルは建物内にいる人の避難を進める。ステイプラーは自分が起爆させると言って他の参加者を人払いし、「同志」ビルを逮捕する。その後到着した爆弾処理班により爆弾は回収されたが、残り4箇所の攻撃対象はいまだ不明だ。ステイプラーは同志ビルにマクレーンの背後にウィートリーがいて、彼こそ一人握りの大金持ちで、自分たちのような信じるものを騙し従わせるのだと説得する。実は自分たちは、同じ敵を倒そうとしているのだと説明すると、ビルは残りの4箇所の攻撃対象を明かす。そのおかげで、3箇所については事前に爆破を阻止し、また唯一爆発してしまった株式取引所については避難が終了して被害者は出なかった。ウィートリーとマクレーンの居場所はまだわかっていない。その頃、ウィートリーはアンジェラを解放してまんまとマクレーンを利用していたことを明かし、アジトに爆弾をしかけてその場を去る。ウィートリーはマクレーンの信奉者を使って、ビッグアレックス変電所へ向かう。マクレーンの動画を分析したミントクは、マクレーンの居場所がサウススロープのリサイクル工場だと絞り込む。ステイプラーとベルがマクレーンを救出し、アジトに残された資料から6番目の攻撃対象があることがわかる。ウィートリーの目的はニューヨーク市の停電なのか。ステイプラーとベルがビッグアレックスに到着すると、ウィートリーは変電所のシステムをハッキングしてウィルスを仕込んでいた。やがて、ニューヨーク市はカスケード的に停電が始まる。もう、ウィートリーが何をしたいのかよくわかりません。すでに大金を手にしているのだから、このままどこかの楽園に愛する元妻としけこんで余生を楽しめば良いと思うのですが、あえてマクレーンの名を借りて世間を騒がせるのですね。そういえば息子も娘もいたのに、そちらの方はどうなっているのか。もう家族の絆とか愛情はないのか。ウィートリーは壊れましたか。しかし、ステイプラーをいたぶるのも、今となるとあまり効果がなさそうな感じです。アンジェラも結局、一体どっち側の人間?という感じで、わけわからん。はっきりしているのはマクレーンは本当に善い人で、多少はアンジェラに惹かれていてウィートリーの言いなりになったということでしょうか。でもせっかくステイプラーに重要な情報を提供したのに、社会を騒乱に導いてしまった罪は相当な重さになりそうですね。ミントクがこの際に、とばかりにステイプラーを罵倒するのが良かったですね。ジェットに「後でボコられるだろうか」とか、良いスタンスで笑いを取っています。実際にフォローをお願いします。IT系に2人の捜査官を置くのは難しいのかもしれませんが、ミントクのキャラクターが気に入りました。本当にできることなら、ジェットとカップルになれば良いなあ。信奉者たちがなぜハンチング帽をかぶっているのかが、わかりませんでした。特にハンチング帽にメッセージがあるとも思えないし、これじゃ逆に目立ちますよね。ステイプラーが逃した女の子、雰囲気に飲まれて深く考えずに参加する人も多そうで、そういう人材を利用するのは怖いことだと思いました。
June 2, 2023
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このエピソードのメインは、セレブ事件ではなくてロリンズの個人的な話題ですね。さらっと行きましょう。ロリンズの落ち込みが酷く、セラピーを受けている。今は娘たちの眼の前で普通通りに振る舞うことが難しいというが、まずはきちんとセラピーを受けなければ仕事から外される恐れもある。ポップ・ミュージック界のスター・カップル、ケルシーとオースティンが路上のリムジンの中でモメている時、ロリンズとカリシが通りがかる。ケンカをしたらしく、車から降りて歩こうとしているケルシーに声をかけ、カリシの車で自宅前まで送る。ケルシーがオースティンから虐待されているのではないかと疑うロリンズは、ケルシーに名刺を渡す。翌日、ケルシーが目の周りにアザを作ってSVUを訪れる。昨夜は帰宅すると酒に酔ったオースティンに乱暴に扱われ、セックスを拒むとベッドに投げ飛ばされた。面倒は起こしたくないという気持ちはあるが、二度を同じことをしてほしくないというのが本心だ。SVUは望まないのに触られるのは犯罪だとして、まずは捜査を始めることにする。昨夜のリムジンの運転手に何があったのか尋ねると、2人は派手に見えても中身は子供で、少し距離を取った方が良いとしか言わない。オースティンの方は自分もケルシーから暴力を受けたと言い、乱暴なのも前戯のうちだなど、ことの重大さを理解していないようだ。しかしオリビアが説明すると弁護士を介して話すという。カリシはセレブ案件は立件が難しいと考えるが、ロリンズはケルシーに思い入れが強いような態度を見せる。それでも立件にむけて動き出そうとしたとき、ケルシーとオースティンは婚約したことをメディアに発表した。大きな指輪でオースティンに丸め込まれたのか、起訴は難しくなった。その夜、ロリンズの家では娘がクローゼットにモンスターがいると悲鳴を上げた。ロリンズは銃を構えて子供部屋に入ってしまい、自分自身ショックを隠せない。オリビアとロリンズはケルシーに事情を聞く。仕事上のパートナーでもあるオースティンとは別れ難く、ケルシーの母親はオースティンに対して良い印象を持っていなかったが、自分が見張るので大丈夫だという。オリビアは新人マンシーに、完璧な被害者も完璧な捜査官もいないと話す。ところが、SVUにオースティンが現れ、酒も辞め自分なりに努力をしているのに告訴が取り下げられないと訴える。オリビアは取り下げるかどうかは検察次第で、あなた自身が精神的に成長することが大事なのだと諭す。オースティンは親が暴力を振るうなど、子供の頃に手本となる大人が周囲にいなかったようだ。このまま見守るのかという流れになったが、ケルシーの母親ライラから連絡があり、ケルシーがオースティンに傷つけられたと喚き立てている。オースティンはライラを嫌っており、ライラは娘を思うあまり、人前でオースティンを罵り、それがきっかけで酒に酔ったオースティンはケルシーをレイプしたという。オースティンの認識は違うようで、カリシは起訴を決断する。オースティン逮捕にメディアもファンも大騒ぎとなり、法廷も騒がしくなる。裁判でライラが証言するが、被告側はかつてケルシーがかつて母親に嘘をついていたことなどを暴露して、法廷内でファンが騒ぎ出す。その場にいたロリンズはパニック発作を起こしてしまう。オリビアはロリンズの様子が心配になりカリシに尋ねる。オースティンが証言に立ち、レイプの意図はなかったことを話すが、カリシの質問に、乱暴な扱いもフィアンセなのだから拒めないと答えてしまう。カリシは裁判を傍聴しているオースティンの実の父親を引き合いに出すと、興奮したオースティンがカッとなって殴ったことを認めケルシーに「悪かった」と口走る。最終弁論でカリシは子供時代のトラウマに苦しむオースティンは、刑務所で必要な助けが得られるべきだと閉める。評決では第3級レイプ罪のみ有罪となった。オースティンは性犯罪者登録がされることになるが、ケルシーは2人で作り上げてきた歌も歌えなくなり、どうすればよいのかという。オリビアはあなたたちには愛はなかった、一人になって誰かを愛する前に自分を愛することを覚えなさいとアドバイスする。カリシはオースティンに君達の愛は終わった、これまでの恋愛観を捨てるべきだという。ロリンズはカリシとの関係を失うのではないかと怯えていた。カリシは皆、クローゼットにモンスターがいるとロリンズを抱きしめる。ケルシー役の子の表情がなかなか良くて、そう言えば見覚えがあると思ったら、「アフェア」のホィットニーでした。道理で雰囲気があるわ。今回は仕事への復帰を焦るロリンズが呼び込んだ案件とも言えて、セレブカップルの愛情関係をSVUがどうのこうの言うのは、余計なお世話っぽい印象でした。もちろん、有名人だからこそ世論に訴える面は大きかったと思いますけど。オースティンの父親の出番は別になくても良さそうな感じ。それよりも、ロリンズの追い込まれ具合が本当にものすごく深刻だということがよくわかりました。やっとオリビアにも深刻な状況を報告し、カリシにも素直に頼って甘えて、少しでも良くなる方向に歩みだすのではないかなと思いました。そうあってほしいな。後は、ミレニアル世代のマンシーの躾でフィンがブツブツ言って、それにオリビアがそれはあなたの仕事でしょとか、あんたが引っ張ってきたんだろとか、残って欲しいから嫌なこと言えないのとか、掛け合いがまるで夫婦みたいで面白かったです。オリビアのマンシーへのアドバイスは、ちゃんとしとた上着を来なさいね、くらいのことですね。完璧な被害者も…は、日々の経験の中で学ぶことになるでしょう。まだまだ先は長い。
May 29, 2023
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今回は、新入りティファニーにがっつり焦点を当てたエピソード。どの組織にも良いところとそうでないところがあって、個人の付き合いでは別け隔てなくということですが、忠誠はたった一つにしか誓えない。その中でティファニーの成長を描く、ということですね。ブルックリンの小切手交換所に動物のマスクを被った2人組の強盗が入り、そこに居合わせた警備担当者が射殺された。死亡したのは連邦ビルの警備員として、副業で小切手交換所にも勤務しているハワード・カークランドで、スコラはよく知っている人物だという。たまたまスコラは昨夜ハワードと話をしており、病気の妻のために後1年退職を延ばすと言っていたという。クィーンズでも同様手口の強盗事件がこの3週間2回あり、同一犯だとすると犯行がエスカレートしていると見られる。犯行現場の映像には「犬」の犯人の手首に、月の形をしたタトゥが確認された。すでに事件を捜査している地元警察は、ティファニーの元指導警官ディクソンとパーマーで、再会を喜ぶ。今のところ犯人につながる手がかりはないとのことだが、警察側はFBIの介入に不快感を示す。お互い協力しようという申し出に、スコラは全容が判明するまではと、頑なな態度を見せる。ティファニーはスコラに自分のほうが立場が上だと思っているのか姿勢を問う。ブルックリンの小切手交換所では、最近セキュリティ設備を増設しており、店内を撮影したカメラをチェックすると、下見をしていると見られる女の姿が確認された。特徴的なネックレスをしており、もう一件の現場にも映っていた。顔はサングラスをしているため身元を突き止められないが、ジュバルは女が使っているペンがストリップクラブのものだと気づく。そのクラブで確認された女は、クラブの客から大金が稼げると持ちかけられ下見をしたという。身につけていたネックレスにはカメラが仕込まれており、小切手交換所の内部を撮影しろと指示された。依頼した男は白髪で手首には月形のタトゥがあったという。女への指示には、クィーンズの小切手交換所3箇所のリストがあったが、今朝のブルックリンの現場の名前はなかった。クィーンズの残り1件の小切手交換所の方はまだ強盗事件が起こっていないため、FBIが現場に向かう。すでに店内には犬とネズミのマスクを被った犯人がいて、銃を突きつけていたがFBIの到着を見て逃げ出す。OAは逃亡した男が途中で緑の帽子と黒いリュック姿に姿を変えたのを目撃するが取り逃がす。男は近くでタクシーに乗ったため、車内カメラで身元がわかる。「犬」はジャスティン・メイナードという犯罪歴のある男で手首に月型のタトゥがあった。タクシーを降りた場所に急行すると、すでに地元警察が到着しており、ティファニーは自分が彼らに知らせたという。「犬」は逮捕されるが、スコラは逃げ出した共犯者を追う。その時、銃声が響き男が倒れた。スコラは自分の頭越しにパーマーが容疑者を撃ったことに激怒する。ティファニーは「身内」をかばう。尋問でメナードはブルックリンでの強盗は自分ではないと主張する。アリバイも確認され、メイナードが使った銃弾はクィーンズで使われた銃とは一致したが、ハワード殺害の凶器とは一致しなかった。現場のカメラから容疑者の身長を分析すると、強盗には2組あったことがわかり、しかもブルックリンの犯人はイヤホンを付けているのが確認された。警察の無線を聞いていたと見られ、一気に容疑者は警察関係者に絞られた。FBIは強盗事件の資料にアクセスした警察関係者を調べ、捜査の状況を警察側に漏れないよう命じる。スコラは警察と捜査情報を共有するのは時間の無駄だと、依然厳しい。犯人たちが使った動物のマスクを販売したと思われるコスプレ点で聞き込みを行うと、該当するマスクを3~4日前に刑事に販売したと認める。購入したのはパーマー刑事だと特定したため、スコラの怒りはさらに募る。ティファニーは古巣をかばう姿勢を崩さず、スコラはディクソンとの個人的なつながりがティファニーの目を曇らせていると言い返す。確かにディクソンらの捜査資料にはコスプレ店のことは記載されておらず、パーマーの携帯が反抗時間前後にオフになっていることなど、疑わしい点はいろいろとある。いずれも状況証拠で、パーマーにはディクソンと一緒だったというアリバイがあった。スコラはディクソンを呼んで尋問するつもりだが、ティファニーは自分がオフレコで探るという。ティファニーとスコラはディクソンの自宅を訪れ、犯行時間帯の行動について報告書に記載していない部分を尋ねる。ディクソンは身構えながらも、目撃者に聞き込みをしている間にパーマーは車の中にいたと答える。スコラとティファニーはディクソンがパーマーをかばったことを巡って、激しく対立する。その後、強盗事件の資料にアクセスしたのはブロンクスの強盗課のウェブという刑事だと判明する。身長は犯人と一致し、パーマーとは4年間同僚で、現在カネに困っているという。スコラとティファニーがウェブに事情を聞くが、説明に矛盾がある。ウェブを監視することになり、ウェブとパーマーが密会しているのを捕らえた。指向性のマイクで会話も録音し、2人はFBIの捜査の手が及ぶようになり、銃は「溶かす」という。押収され保管された銃は2日後には溶かされ処分される。マギーとOAが大量の銃の中からタグのない2丁を発見、ハワード殺害の凶器と店内カメラを撃った銃と一致した。強盗で使われたと断定するが、パーマーの指紋はない。FBIはウェブ逮捕に向かうが、ウェブは自宅近くで車の中で撃たれて死亡していた。ティファニーはディクソンからパーマーの関与を引き出すと主張し、ディクソンを呼んでパーマーの2件の殺人容疑を突きつける。ディクソンはそれまでFBIの意図を汲みかねていたが、ついにブルックリンでの犯行時間にパーマーが来なかったことを認める。報告書にも嘘を記載していたことになり、ディクソンはティファニーに「なぜ俺に黙っていたのか」という。令状を取りパーマーの逮捕に向かうが、連邦検事補はディクソンについては連邦犯罪に問わないことになった。スコラは警察にこの件を報告すべきだと言い、ティファニーはディクソンをかばう態度を変えない。それでもスコラが報告するなら止めないというティファニーに、スコラは自分はハワードの敵を取ったので満足だという。まあ、スコラの姿勢が正解なのでしょうね。ティファニーは警察の中での縛りが嫌でFBIに移ったのだから、いわば警察から見ると裏切り者なわけですが、メンターとしてディクソンとの家族ぐるみの付き合いは今も心地よく、人物としても尊敬している。それでも、人にはいろいろな面があり同僚のパーカーを守ろうとするディクソンに、自分なら真実を引き出せると思うティファニーはまだ若いということなのかもしれません。FBIは地元警察とは常に対立して嫌われものなのも、義理人情を廃してルールと事実を重視する結果でしょう。その辺はOAも悩むケースが多いですね。でも、ドラマはやはり警察舞台の方が絶対おもしろいと思います。(笑)今回はいきなり警察無線に結びつけたところで犯人はすぐにわかりましたが、警察無線と断定しても、装備が闇に流れているとか、そちら可能性もあるなと思いました。ところで、冒頭にスコラがカフェでコーヒー4つとマフィンとデニッシュを注文した時、数が一つ多いと思ったのは、エリースの分だったのですね。あの件から彼女を気遣っている証拠ですが、ここはスコラのエリースへの秘めたる思いがあるのではと思ったり。
May 28, 2023
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『後見人』変化があって、多少いつもとは毛色の違う回ですね。和やかなのはいつも通りです。ヴァンスの家に3人組の侵入者があり、遭遇したヴァンスはそのうちの一人と激しく争い死亡させる。後の2人は逃亡するが、なぜか警報システムは鳴らなかった。犯人の男は身元不明で、犯人が発射した弾丸を調べることにする。ヴァンスの近隣の住宅では4ヶ月で2件の強盗事件があったというが、最先端のセキュリティを持つヴァンス邸を狙うのは別の目的がありそうだ。玄関先の防犯カメラには、ヴァンスの家を伺う怪しい車が映っていたため、その線でも捜査する。ヴァンスはこの直後にベルリンで行われる毎年恒例の会議に出張する予定で、後はマクギーに代理を任せるという。しかし、パーカーはヴァンスの身に危険が迫っていると主張し、ヴァンス専用の護衛を差し置いて、自分が同行するという。ヴァンスは仕方なくパーカーとベルリンに向かい、宿泊するホテルで旧知のレナ・ポールセンと出会う。レナはドイツ連邦情報局(BND)の副長官で、ヴァンスとは一緒に仕事をした間柄だった。親しげな2人の様子に、パーカーは警戒を怠らない。一方、NCISでは犯人の一人の検視が行われ、身元がわからないものの東欧関係の人物ではないかという。犯人の車は偽名で借りられたレンタカーで、DCのモーテルで発見された。モーテルのオーナーによると、犯人にはロシア人のような訛りがあり、数日前に現金で部屋を借りたという。車を借りるのに使ったクレジットカードで、犯人はベルリン行きのチケットを購入していたことがわかる。すでに到着していると見られる。ヴァンスとレナは単なる仕事関係の間柄ではなく、毎年同じホテルの同じ階の部屋を取り会っていた。パーカーとヴァンスがレナの部屋に向かうと、レナの部屋は荒らされレナは撃たれて倒れていた。すぐに病院に搬送されるが、重篤な状態だ。そこにBNDの捜査責任者ビーダーマンが現れ、ヴァンスとレナの関係について尋ねる。レナがうわ言で「Festung(要塞)」という言葉を繰り返していたが心当たりはあるか、と言われてヴァンスはわからないと答える。レナを襲った犯人はPCと携帯を奪っており、パーカーはヴァンスの自宅に強盗が入ったことは今のところBNDには言わずに、帰国しようという。しかし、ヴァンスは大切な人が病院にいる、ベルリンに残ると言い張る。「Festung」とはヴァンスとレナが出会った過去の作戦名で、チェチェン人のゴラン・ウマロフを追っていた。BNDとNCISが連携してゴランを追い詰め、銃撃戦の末ゴランは死亡した。ゴランの遺族による復讐なのかとも思わるが、あれから6年経っている。パーカーはベルリンから指示を出すと、犯行現場のレナの部屋に忍び込む。すでにBNDの捜査は終わっているが、ヴァンスは自分の家と同じように犯人が何かを探していたのではないかという。ヴァンスは血痕の位置からレナが守ろうとしたものに気づく。キャビネットの中には聖書があり、そこにはレナの字でタイトルと章、節が書き込まれていた。レナは仏教徒なので、これは何かの暗号か。NCISでは「Festung作戦」を見直し、当時のNCIS捜査官に話を聞くことにする。現在映画の技術顧問をしているニューキャッスルは、ウマロフの自宅を襲撃した時にコーヒー缶の中にダイヤモンドが隠されていたのを見つけたという。200万から300万ドルの価値のありそうだったが、なぜか捜査資料には記述がない。誰か関係者が盗んだのかと思われるが、その資料にサインをしたのはレナだった。調べると、作戦の後レナはベルギーのアントワープを訪れていた。ダイヤモンドを扱う有名な都市で、そこで換金したのか。ベルリンへ飛んだヴァンスの家を襲った犯人は、顔認証でゴランの兄セルゲイと判明する。セルゲイはチェチェンマフィアのリーダーで、7年前インターポールに逮捕されトルコで服役していたが、2ヶ月前に脱獄したという。レナの残したメモは失われたダイヤモンドと関係あるかも知れない。マクギーはヴァンスにレナへの疑惑を伝える。ヴァンスはレナと次の段階に進もうと、この会議で話し合うつもりだったという。捜査官として仕事に邁進し、悲劇もあり、残ったのは仕事のみとなり、レナとの未来を期待していただけに、ショックを受ける。BNDのビーダーマンはアカデミー時代にレナの指導を受け、自分にとっても大切な存在だといい、パーカーに隠していることがあるのではないかという。ケイシーはレナのメモを分析し、内容ではなく、数字を並べるとベルリンの銀行口座の番号になるという。そこには300万ドルがあり、名義人はレナではなくエリザベス・ヴェンダーズとなっている。ヴァンスとパーカーがヴェンダーズの自宅を訪れると、そこには幼い女の子とレナの妹エリザベスがいた。女の子はレナの娘ハイディだが、実は6年前のゴランの捕獲作戦でレナは赤ん坊だったハイディを見つけて、自ら引取り育てることにしたのだった。ヴァンスはダイヤモンドを盗んで、ハイディのことを自分にもBNDにも隠していたと憤るが、エリザベスによると、ダイヤはハイディの信託基金にしており自分では手を付けていない。それでもこれは犯罪行為で、ヴァンスは嘘を付かれたと納得できない。レナはそのことで自分を責めていたという。しかし、今はセルゲイはハイディを追ってきているため保護が必要だ。ヴァンスはエリザベスとハイディをセーフハウスに連れていくことにする。一方、セルゲイの行方を追うNCISはセルゲイの車がセーフハウスがある場所にいるいことをつかむ。ヴァンスたちが到着すると、知らないはずのビーダーマンが現れ「娘は一緒か?」という。ビーダーマンがセルゲイと通じていることを察し、マクギーからも連絡があったためパーカーはヴァンスに逃げるように言う。しかし、セルゲイとの銃撃戦となりパーカーはビーダーマンを撃つ。車にも銃弾が打ち込まれ、ヴァンスはエリザべエスとハイディを伴い建物の中に逃げ込む。セルゲイはハイディらを追うが、ヴァンスの機転で倒される。パーカーも部下を制圧する。レナが意識を取り戻し、ハイディとの再会を喜ぶ。ヴァンスにはこのことを話すべきだったと謝罪する。ヴァンスはまた後で話そうといって、席を立つ。今後は法を破ったレナがどうなるのかが心配だが、パーカーはBNDも当面はビーダーマンの問題に関心があるだろうという。でももしBNDが捜査を始めたら…パーカーは君はどうするべきかわかっているだろうという。マクギーは苦手だと思った局長代理の仕事で、案外自分には向いているのではないかという。この先、ヴァンスがレナと結ばれる可能性は低いなあと思いました。パーカーは慰めで言ったのでしょうね。ヴァンスにも自分の娘がいるわけだし、別にハイディを引き取りたいわけでもないでしょう。ハイディには叔母もいるので天涯孤独ではない。セルゲイはゴランの娘を取り戻してどうしたかったのかなあ。身内なので取り戻したかった?ダイヤモンドを取り戻すのがメインだったら、娘を誘拐してレナに金を払えと言えたかも知れませんが。冒頭から侵入者を得意のボクシングで殴り殺すヴァンスもちょっと…ですが、銃を他国に持ち込んで、バンバン撃って特にお咎めなしというのはさすがにどうなのかなあと思います。ドイツ入国は例の軍用機で行ってパスポートなしに基地から自由に出入りしたのかも知れませんが、あれだけ派手な銃撃戦をやって、誰が後処理をするのでしょう。現地駐在のNCIS捜査官?強面の護衛官2名よりもパーカーの方が安心安全なわけはないけれど、おじさん2人の珍道中は面白かったです。最後におじさん2人で「第三の男」を見るといったのは、一人で映画を見るのは虚しいと言っていた事と関連してかな。アメリカの捜査機関の局長の宿泊するホテルが意外とカジュアルなインテリアだったのが興味深かったです。お部屋にワインセラーがあるのは高い部屋ということでしょうか。ヴァンスのドイツ語は上手いなと思いました。まあ今回の重要な話題は、ナイトがジミーのTシャツをパジャマ代わりにしていることと、マクギーがヴァンスの代理として、そつなく仕事をこなしていることだったですね。
May 26, 2023
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