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今までにも何度もある、大学の社交クラブ内でのレイプ事件ですが、それを繰り返し扱うことは「こういう危険があるので注意しなさい」というcautinary taleとしてあっても良いと思います。しかし、今回はそれだけではなくて、加害者側に「こんなことをしていて人間として恥ずかしくないのか」というような、怒りが湧いてきました。ドラマだから、だけでなくて、現実にもそういう話題があるからなおさらです。ハドソン大学の最古のクラブ、ビショップクラブの食事会に参加したアナベルがレイプされたと訴える。女子寮の管理人ミアはカリシの姪で、カリシとSVUはすぐに対応する。1年生のアナベルは、ビショップクラブの招きでステーキハウスで酒を飲み、泥酔した状態で彼らの寮に連れて行かれた。女性たちは移動中のリムジンバスの中に携帯やバッグを置いておくようにいわれており、そのバッグは寮に届けられていると言われた。それが2階にあると言われ、オースティンという学生がアナベルを背負って上がった。その部屋には古い絵がいろいろあり、そこでアナベルは意識を失ってしまったが、気がついた時には3人の学生にレイプされたという。レイプしたのはオースティンと、彼が「トゥイードルダムとトゥリードルディー」と呼んでいた2人で、帰宅してシャワーを浴びたが、ドレスは保存しているという。アナベルのルームメートで、一緒に食事会に行ったサラによると、ダムとディーはジェイコブとブラッドのことで、彼らはワインをグラスに何度も注いでいた。アナベルは酒に弱かったようだ。ロリンズとフィンがビショップクラブの寮を訪ね、部長のイェーツにレイプの捜査を告げる。2階の部屋を見たいというと、イェーツは令状を取ってくれと言い、身内をかばう態度を示した。任意で出頭したオースティン、ジェイコブ、ブラッドは性・行為自体は否定しないものの、ふざけた態度で合意があったなどと弁明する。予想通りの対応と言えるが、カリシは逮捕できても裁判では勝てないだろうという。オリビアは余罪があるのではというが、とりあえず3人は帰宅する。SVUは、酒に弱い女子を狙った組織的な犯行だと見る。食事会が開かれたステーキハウスの支配人は、オースティンらからとにかく女性のグラスを空にしないように命じられたと渋々認める。リムジンバスの運転手は、ルールと称して、女性たちのバッグや携帯を取り上げて、それを先に寮に届けていたという。寮の世話人オスカーは、パーティの夜、少女が2階に行き、帰り際に泣いていたのを目撃したというが、翌日オースティンに尋ねると、アナベルも楽しんでいたと答えたという。ロリンズはクラブの壁に、憎悪犯罪対策班のパーラト=ゴールドスタイン刑事の肖像画がかかっているのを見つける。パーラト=ゴールドスタインに確認すると、ビショップクラブに属していたことを認め、昔はもっと紳士的でレイプなんてなかったという。古い絵が飾ってあるのはブーム・ブーム・ルームという部屋で、DNAだらけだという。パーラトはビショップクラブの伝説と言われており、SVUに代わって潜入することになった。パーラトは今もクラブに伝わる酒飲みゲームの考案者で、さっそくクラブメンバーに受け入れられる。今はグランプリ・ルームと呼ばれる部屋に入り、「玉座」に座らされる。イェーツ以下、クラブのメンバーは「誓約の歌」の替え歌を歌って聞かせる。彼らは新入生女子を自分たちの意のままに酔わせて、売春婦のように扱うという聞くに堪えない内容だった。その録画を見たSVUは、ビショップクラブ全員に対して、第1級レイプの共謀罪に問うことを決める。オリビアは大学のフリーマン学長に逮捕状の請求、家宅捜索の実施について説明し、学長を慌てさせる。マクグラスはオリビアに、自分に断りなくビショップクラブの16名全員をいきなり逮捕したことで遺憾の意を示す。罪状認否ではレイプに直接関わった3名を含め、全員が無罪を主張する。被告側弁護士のアルバートは検察の勇み足を非難する。そんな中、今回の事件でミアたちが学内でデモ行進をしていてビショップクラブのメンバーがデモ隊を攻撃するという事件が起きた。彼らはデモ隊を罵る言葉を叫び、ホースを手にしたため、ミアたちはクラブの敷地に入った。それを不法侵入だとして、男性たちはペッパースプレーをかけるなどした。寮の建物にかけられた垂れ幕にもひどい言葉が書かれているが、彼らとすると表現の自由で、寮を守ったということらしい。しかし、ビニール人形にアナベルの顔写真を貼り付けるなど、全女性への宣戦布告ともとれる。パーラトは、憎悪犯罪法を適用してはどうかと申し出る。性別によるヘイトというのは、検察も想定していないことだが、オリビアは今がその時だという。フリーマン学長とは前例を作るという認識を共有しあったものの、カリシの上司マクスウェルは前例がないことで、憎悪犯罪で裁くことに消極的だという。オリビアは社会全体へのメッセージとなると断言し、押収した携帯から女性たちの体にひどいことばを落書きしている画像が決め手をなった。アナベルの体にも落書きされており、オリビアは憎悪犯罪による犯行だと決定づける。アルバートは、憎悪犯罪法を検察が政治的に利用しているとマスコミに訴えた。裁判として扱うことが認められると、ジェイコブが父親とともに証言するので憎悪犯罪で起訴しないでほしいと申し出る。ジェイコブらは新入生だったため、女性被害者の体に落書きすることを強要されたという。ジェイコブ本人はアナベルに性的・暴行はしていないが、オースティンがジェイコブとブラッドにレイプの手助けをさせたと証言する。ブラッドはジェイコブが仲間を裏切って証言すると聞いても、動じない。オースティンは相変わらず「合意の上」を繰り返すが、取り調べのパーラトに対してユダヤ人であることをやゆした。これが罪状を増やすことになり、オースティンは取引を受け入れる。フリーマン学長はビショップクラブを閉鎖させ、ミアは自分たちの声が天に届いたと喜ぶ、犯罪なので子供じみた行動とはいえないけれど、とにかく大学まで行く人材が、女性を食い物にしようと卑怯な手を使い、しかもその被害者たちを売春婦だと罵る。根底にあったのが女性へのヘイトだというのはかなり無理筋のようだとしても、どんな法律を用いても有罪にしてもらいたかったです。こうなるのは、親の育て方なのか歪んだ特権意識なのか、決して絵空事ではない。フィンが貧困層が容疑者ならとっくに逮捕しているだろう、というところもポイントかな。日本でも大学で、あるいは地位のあるいい大人が、同様のことをしているのが本当に信じられないし、腹立たしい。昔の学生はそんなことはなかった、とも言えないように思いますが、そこに憎悪犯罪対策班の刑事が出てきて、伝説のOBだというのは意外な展開でした。憎悪犯罪対策班はまだシリーズ化はしていないので、クロスオーバーじゃないけれど、憎悪犯罪の視点で裁かれるのは被告にとってはダメージが大きいように感じました。先日、マクスウェルは自分も学生時代に上級生にレイプされたと告白して、とにかく立件すると言っていたのが、今回は前例がないと尻込みをするのは矛盾しているようですが、それほど微妙な問題なのでしょか。マクグラスはオリビアのアドバイスで、カウンセリングを受け始めたのかな、感情に走らず「さっきの言い方はどうだった?」と努力をしているようです。レイプ被害にあった時、アフターピルの処方を受けるのは、日本でも常識にしてほしいですね。さて、カリシはついにアマンダを実家に連れて行った。こちらのママは相当タフですね。カリシは口ごたえもできないくらい、絶大な存在感のママで、ちょっとこわい。でもアマンダも怯むことなく、よくぞ耐えました、さすが。相手の懐に入り込むのが上手いとも言えて、この先の嫁姑問題が勃発したら、2人の間に挟まれるカリシが楽しみになりました。
September 26, 2022
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おっと、久しぶりにワクワクしましたね。だんだん、点と点が繋がってくるような…知らんけど。レッドはモンテネグロにある屋敷を訪れ、管理人のコスタに映写室の金庫について尋ねる。レッドがリズのために残した処世訓を含めたDVDは、この家の金庫に保管してあり、金庫を開けられるのはレッドとリズしかいないはずだっった。コスタから真実を聞き出すため、レッドはテディを呼ぶ。国家情報局長官に面会するはずだったアラムが、何者かに自宅で誘拐された。FBIではアラムが出勤しないので、クーパーが自宅を訪問し、誘拐されたことがわかる。アラムが母親に残したメッセージには、その様子が録音されており、相手はエル・コネホと名乗った。エル・コネホとは、メキシコのコカイン・カルテルのマルケスのことで、マルケスは今アボガドの事業で大儲けをしている。その頃、アラムはマルケスの前にいた。国境でマルケスのアボガドがトラック1台丸ごと消えたという。カルテルではサプライチェーンを守るため、鉄壁のサーバーシステムを使っているが、そこにマルウェアを仕込まれ、調べたところそれを書いたのがアラムだとわかったという。アラムには覚えがないが、とりあえずプログラムをチェックすることにする。FBIでは、マルケスのシステムを作ったスクリップス兄弟を取り調べる。アラムは自分のコードが使われていて、盗まれたものだという。一方、スクリップス兄弟はネットワークでアラムが動き回っていることに気づく。マルケスの次男アントニオが姿を見せ、父親への不満を訴える。マルケスはひ弱なアントニオをあえて家業に関わらせず、大学に行ってまともに稼ぐように育ててきた。その時、アボガドを盗んだ犯人から身代金50万ドルでアボガドを返すという。騒ぎの中、アラムは新たなセキュリティソフトをニックに提案し、製品として売り出す直前に最終チェックをしていたことを思い出す。単に侵入者を防ぐだけでなく、その侵入者を攻撃して相手の重要な情報を抜き出す機能があった。スクリップス兄弟の協力でアラムの居場所が判明し、FBIはアラムを救い出す。マルケスは部下を連れて身代金を払うために姿を消していた。ニック本人はアラムのコードを盗む知識はないが、ソフトの評価を外部の調査会社に依頼し、初期のソースコードのコピーを渡してあることから、そこから手がかりを得ることにする。調査会社の代表は、プログラムの評価の報告書を示し、脆弱性があることを指摘していた。しかし、それはアラムは見ておらず、資金を集めビジネスを急ぐニックがアラムの目に触れないようにしていたのだった。アラムはニックのオフィスを訪ね、今のままソフトを売り出すのは危険だと警告する。ニックは投資家のコンロイは始まりに過ぎず、明日バイヤーが訪れる段階で、もう手遅れだと抗う。レッドはコスタから聞き出すのを諦め、ウィーチャのアドバイスで、リズに語りかける自分のDVDをチェックすることにする。これからの商売の進め方、様々な分野の蘊蓄、生き方について語っているのを聞いていて、ヒントを得る。金庫は全く同じものにすり替えられていたのだった。マルケスはアボガドを盗んだ相手と交渉に向かうが、現れたのは何とアントニオだった。アントニオは自分の存在を父親に認めさせたくて、一芝居うったというが、そこにFBIが現れ一同逮捕される。アラムはアントニオに、どうやって自分のコードを盗んだのかと問う。大学で情報科学を専攻する友人が、講義でアラムのベータ版を見て参考にしたという。アラムはニックが売り出そうとしているセキュリティソフトに侵入し、プログラムを書き換えてしまう。世界最高峰のIT技術者を雇えば、書き直すことはできるだろうが、次はどんな危険が起こるかわからない。そのことを理解できないニックにはシステムを託すことはできないという。クーパーはレジー・コール殺害でその弁護士ラクロイに手がかりを求めることにする。レッドは金庫を作ったスイスのジマーストールを呼び、説明を求める。ジマーストールはレッド本人の名前で全く同じものを作ったというが、実際に注文をしたのは女性だったという。その女性はレッドのことを詳しく知っていて、金庫を開けるための親指の指紋の登録は、レッドが行うとして、誰でも開けられる状態だったという。その女性はミスター・キャプランとわかる。さり気なく、というか、露骨にクーパーがアラムのサポートに回っていましたが、チームが実力を発揮すれば、クーパーの窮地を救うことができるかも知れません。アラムの活躍するエピソードは文句なくおもしろい。シーズン始めに金のなる木をニックに譲ってFBIに戻る選択をしたアラムが爽やかだなと思いましたが、こういうオチがあったのですね。ブラックリスターは人情味があって、親子のドタバタ程度でしたが、そういう場でもとばっちりのアラムが上手く絡んでいましたね。でも本エピ見どころはレッドのひとり語りと、それを鑑賞するレッドのリアクションかな。DVDはレッドの遺書というか、リズへのラブレターみたいなものですね。まあ、予想通りの内容で手紙の内容は含まれていなかったと思われます。もし、リズがレッドの指示通りしていたら、湖畔の館であのDVDを見ているわけで、感慨深いことには代わりありません。そして、DVDが盗み出された真相は、金庫が誰でも開けられるものにすり替わっていたことと、それを注文したのがミスター・キャプランだったこと。キャプランは死んでからずいぶん時間が経っているし、金庫をすり替えたのは今回の事を念頭に置いてのことではなかったのでしょう。となると、最初の金庫にリズの指紋を登録したのは相当前になりますが、そこはまあレッドが勝手にやったとも考えられる。その事を知っている内部の者の犯行ということになりますね。ボッチボールて、ボッチャのことなのかな。どうやってテディが攻めるのか想像をたくましくしますが、ウィーチャにボールでお尻をグリグリしているのが、秀逸でした。
September 22, 2022
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ちょっとピンとこないというか、もやもやしたまま終わりました。本家NCISの最終話がやはり未確認航空現象で、X-Filesだとか浮かれていたので、こちらもそんな感じかと思ったら、結構マジだった。タイトルは「ムクドリの群れ」なのですね。途中で「swarm」という言葉が使われていましたけど、「スタートレック・ヴォイジャー」で「The Swarm」というエピソードがあって、虫の大群みたいなエイリアンが出てきて、ホログラムドクターの調子が悪くなるという話でした。スタトレは基本海軍ですから、NCISで空母が出てきて、国籍不明機が呼びかけに応えないとなると、私の頭の中ではほぼ、同じだということになります。(意味不明)南カリフォルニア沖で訓練中のUSSアリージャンスのレーダーが、突然国籍不明機を発見、呼びかけに答えないので戦闘機が発進して目視で確認しようとした。しかし、一機だと思われた不明機は不可思議な動きをして、ホバーリングしたかと思うと、複数に分解した。そのうちの一つと衝突して、戦闘機のパイロットは脱出し保護された。昨夜LAでは未確認航空現象の報告が多数あり、ニュースでも大騒ぎになっていた。人々は、敵国の仕業ではないかと疑っている。いずれにせよ、国際法に違反しアメリカの領空に侵入し、軍艦を脅かしたのは事実で、国家の安全に関わる。保護されたパイロットは入院している病院を抜け出して、NCISに接触してきた。まだショックを受けて動揺が収まらない状態だが、空中で得体の知れないものに遭遇し、それが近づいてきて囲まれ、逃げようとしたら追跡され、翼がやられてコントロールができなくなったという。ところがこの件について、上層部は鳥が衝突したと決めつけた。F-35は鳥がぶつかったくらいで墜落することはない、だからNCISに連絡したという。NCISが正式に捜査を始めるが、ファティマはアリージャンスのレーダーのデータを分析するも、未確認航空物体の手がかりが得られないという。巷にあふれかるUAPの動画を撮影された場所などで分析することで、飛行経路が絞り込めるかもしれない。サムとカレンはアリージャンスに向かい、副長から事情を聞く。未確認飛行物体はアリージャンスに近づくまでレーダーに検知されず、システムの不具合かと見られる。そして、パイロットの経験不足により引き起こされたと考えているというので、サムらはなぜそんな経験不足のパイロットを送ったのかと問う。機器に問題があったので、目視で確認のために接近させただけで、危険はなかったという副長の説明に、2人は矛盾を感じる。パイロットのUAPの目撃報告はキャリアにとって命取りとなるという。サムはアリージャンスに陸軍将来コマンドの将校が乗り込でいるのに気づく。病院でパイロットを尋問したのは彼らかも知れない。ファティマはSNSでUAPの破片が落ちる様子を撮影した動画を見つけ、おおよその墜落位置を突き止める。ケンジーとディークスがサンタモニカ山脈に探しに向かう。そもそも、敵はなぜ戦闘機に接近して攻撃を仕掛けなかったのか、あるいは挑発して反応を観察しデータを集めようとしていたのか。そんなことができて、特殊な動きをするのはドローンの群れだ。ファティマはキルブライドに、高性能のドローン群が空母に接近して電子情報を引き出すことにより、海軍を包括的に把握して戦闘で倒すことを目的にしていたのではないかと告げる。ケンジーとディークスは山中でUAPの墜落現場らしい場所を見つける。何者かがすでに部品を回収したらしい。そこに、大学生で調査系のポッドキャストをしているという男が現れる。ゲイブ・ドーソンはドローン群を追ってここにきたが、誰かに先を越されたようだという。実は数週間前から謎の飛行物体を目撃しており、ケンジーはゲイブの持っている画像をUAP対策本部に送って調べてもらうことにする。サムとカレンはアリージャンスのCICで聞き取りを続けたが、副長と話とほぼ一緒だった。しかし、空中要撃管制官のグリーンがサムたちに声をかけてくる。事件について、グリーンは人的ミスもシステムのご動作もなかったという。そもそも、船のシステムは完全ではなく、一方テクノロジーは適応し続ける。長距離で探知されないような大きさ、高度、材料で船の近くまで「それ」は接近し、一機の航空機に見えるように編隊を組み、至近距離で分散した。トロイの馬の作戦だ。そんなドローンの編隊飛行のプログラムを作れるには時間がかかり、作れるのはアメリカだろう。調べると、民間企業でドローンの開発を請け負う企業が一社あった。UAPの目撃情報は2ヶ月で7回どころか、ゲイブによると毎晩あるという。今夜も日が暮れると離陸するというので、NCISに緊張が走る。ターゲットは恐らくアリージャンス、またはサンクレメンテ島の試験場であろう。ファティマはキルブライドに報告し、飛び立ったドローン群をどこに落下させるか検討する。LA市内のどこに墜落しても被害が出るし、アリージャンスの周辺にも民間船がたくさんある。ファティマはドローン群のシグナルをハイジャックして着陸させることを考えるが、ドローン群の設計者はその学習能力から、一機捕らえてもすぐに学習し適応するので、一度に同時に倒す必要があるという。今夜、ドローン群はミッションを完遂していないので、同じルートで攻撃するだろう。周波数をハッキングするため、ラウンドトゥリーがケンジーたちに機材を届けにいく。改めて、アメリカ以外ではこの技術を作り出せないことを確かめると、設計者は開発して政府に売り、国防総省がコントロールしていたと明かす。山頂でディークスが懸命にドローン群の周波数を探すが見つからない。つまり、ドローン群を制御しているものはおらず、AIが暴走したのだった。キルブライドはチームに捜査の打ち切りを命じる。山上には国家偵察局(NRO)の職員が現れ、NCISに撤収を命じる。あとはNROが引き継ぎ、アリージャンスには脅威はないと判断されたという。カレンはドローン群が自動制御だったことを、NCISに言わなかったと設計者を追及する。設計者はAIの開発を手伝った段階で、会社が合法的に技術を陸軍将来コマンドに売却したという。その後のことは自分たちには関心はない。AIが暴走することは問題ではなく、AIが人間の命令通りに動くことこそ、問題なのだ。キルブライドは後味の悪い捜査打ち切りについて、ファティマに説明する。陸軍将来コマンドは購入したドローン群を完全に自律飛行させることで、学習技術を加速させた。成果は予想以上だったかもしれない。AIに攻撃対象を選ばせたところ、ドローンは制御不能となり、ターゲットとしてUSSアリージャンスを選んだ。NCISやアリージャンスにその事を知らせなかったのは、リアルな反応を見たかったせいで、彼らは望みのものを手に入れた。これからどうなるのかというファティマに、キルブライドは我々は競争の中にいる、負けることのできない戦いだという。海軍からは発表があり、昨夜のUAP騒ぎだったものは、気象観測気球を使った訓練の一貫だったという。ファティマとラウンドトゥリーはAIの功罪について意見を交わす。パイロットの子、見覚えがあると思ったら、「Major Crimes」のラスティじゃないですか。不安そうな演技が真に迫っていたなあと思いました。カレンがディープフェイクで悩まされているのはカティアのせいだとわかったのですね。ま、それはAI繋がりの話題だったとして、よくわからなかったのは、制御できない暴走したAIのせいで、ドローン群はアリージャンスを狙ったわけですね。で、自動制御となったドローン群をどうやってシャットダウンするのでしょう。事実上陸軍が海軍を狙ったということになりますが、どう折り合いを着けたのやら。じっと見守って、戦闘機が墜落したので密かに接触してきたのか。X-Filesじゃないけれど「政府は知識を否定する」の王道で処理しましたね。ランドリー大尉はこの先、出世はできずに海軍には居づらくなるのでしょうね。キルブライドが言っていた「競争」とは、アメリカの軍隊内での競争ということかな。内輪で競い合って、全体の技術を高めるということか。この技術はアメリカでしか開発できない、と決めつけるのもどうかなあと思いました。ドローンのディープラーニングの話で、一つを捕らえてもすぐに適応するというのは、当にボーグじゃないですか。フェイザーガンを使えるのは一度のみ、とか次からは適応して同化するので、全てのボーグに使えなくなるとか、その道の人にはニヤッとする話で、後はもやもやで終わりました。
September 21, 2022
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一体何を言いたかったのか、などと考えるのをやめて、アマンダの自滅的な、地雷を避けながらそれを楽しんでいるような、彼女しかできないキャラクターを楽しむエピソードと割り切るべきでしょうね。タイトルだって、「Radio killed... 」をもじってふざけているのでしょう。ただ、ロリンズとカリシの交際が公式になっても、オリビア以外には言わないのか、もうちょっといじっても良かったのにというのが残念でした。養子を迎えた家庭のためのチャリティ会場で、オリビアはエレン・カプランの様子がおかしいと気づく。当日は人気ラジオパーソナリティのボブ・フリンが挨拶をし、自分の本を参加者の土産としていた。翌日、エレンの夫ミッチが妻を連れてSVUを訪れ、ボブが妻に触ったと訴える。ボブは友人の妻に手を出すことが知られており、歩く生殖器というあだ名があるほどだ。しかしエレンは騒ぎを起こしたくないという。ボブの番組で夫の会社の製品を取り上げてもらい、それで助けられたことからボブは夫の恩人だ。やはり警察に来るべきではなかったというので、オリビアは昨夜の異変について質問する。エレンは帰る時に取り乱していた。エレンはボブにレイプされたことを認めるが、もしボブを訴えると彼は番組の中で夫を攻撃するだろう。20年かけて軌道に載せた仕事を潰したくない。さらに、ボブはエレンが誘ったと嘘を言うだろう、そんなことは耐えられない。ボブのラジオは1600万人のリスナーがいると言われ、特に政治的主張があるわけでもなく、リスナーのためなら何でも言う。元海兵隊で弁護士だったボブはラジオ業界に入ったが、イラクに駐在中には性的ハラスメントで訴えられたり、ラジオ局でもセクハラがあったようだ。10年前に妻と離婚し、友人の妻に手を出すと言われているが、エレンが届けを出さない限り立件できない。ロリンズはおとり捜査で自分が人妻役をすると、言い出す。今夜ソーホーでボブの本のサイン会があることがわかり、オリビアは夫役をカリシに配し、捜査を許可する。ロリンズのアプローチにすぐにボブが反応し、本屋の2階の部屋に誘う。君もその気で来たのだろうと、迫るボブを適当にあしらっていると、ボブは自分を止めようとした男を45口径で殺したと口にする。胸を2発、遺体はアムステル通りに放置したと具体的に話すので、ロリンズは作戦を変更し、自分はミッチ・カプランに雇われた私立探偵だという。翌日改めて会うと約束をして引き下がるが、オリビアは勝手な言動に出たロリンズを非難する。彼は殺人の容疑者ならば殺人課に任せるべきだ。カプラン夫妻に危険が及ぶことになり、とりあえずミッチには捜査を始めたことを伝えたという。オリビアはロリンズが自分の幸せをわざと壊すような行動に走ることを心配していた。ロリンズは自信を示しつつ、オリビアの忠告を受け入れる。カリシも心配するが、オリビアは10年前よりはロリンズは変わったという。未解決事件でボブが告白したような事件は3件該当した。ボブのスタジオを訪れたロリンズは、カプラン夫妻を裏切るそぶりを見せ、ボブは倍の報酬を払うのでこちらがわに着けと言い出す。それよりも楽しもうというボブに、ロリンズは銃を見せ、仕事とプライベートは違うと言い逃れる。ボブは人を殺したことは本当だという。ボブが殺したというのは2010年に強盗に殺されたとして、未解決になっているケネス・クロスの事件だった。オリビアは殺人課に情報を提供することでマクグラスから捜査の許可を得る。ボブとケネスは同じロースクールを卒業し、同じ事務所に入った。その事務所の同僚のローラはケネスと結婚していたが、ボブと不倫関係にあった。ケネスが殺された時財布がなくなっていることから、警察は強盗事件と判断したが、ローラは事情聴取でボブについては何も言及していない。ローラが命じてボブに夫を殺させたのか。ローラから話を聞くため、ヴェラスコとフィンが会いに行く。ボブについては同僚で、当時の妻も含め夫婦ぐるみの付き合いだったという。その後ボブは離婚してラジオ局に入ったが、ローラは2人の交際については何も言わない。オリビアはカリシにローラの電話を盗・聴するよう、カリシに令状を要求する。ロリンズは緊急にボブに呼び出され、ボブは1万ドルの金を渡すと、人を殺したと言った件を警察に話したかという。ボブは今度は、俺は殺していないと言うと、今朝ローラのところにNYPDの刑事がやってきて、ケネスの死について再捜査が始まったらしいという。ボブはローラからの電話を録音しており、ローラは警察に話しても良い、というような脅しとも取れるようなことを口にしていた。ロリンズに問われて、ボブは12年前にケネスとローラが不倫をしたボブを脅したという。夫婦は美人局のようなことをしていて、ケネスはボブに偽の慈善事業に寄付しろと迫った。そうして稼いだ金はオフショアの口座に送金しており、99,000ドルに及ぶという。ロリンズは風紀課の知人に聞いてみるとボブに告げ、SVUに戻った。オリビアは次の接触を許可し、ロリンズは警察の狙いはボブではなくローラだと告げる。ボブはローラが金目当てで自分を脅していると言い、ケネスを殺してはいないものの、ローラにケネスを殺したと告白したことを彼女が信じて、弱みを握っていると思っているのだろうという。ロリンズはローラをどうしたいのか、と巧みにロブに誘い水を向ける。あの女を永久に消したいというボブに、ロリンズは何でもアレンジすると答える。これは殺害の依頼ということになるが、カリシは具体的な目標や方法などが含まれていないという。ヴェラスコは自分が殺し屋役をすると申し出て、ボブが殺しの依頼で金を渡せば逮捕できるという。オリビアはレイプについても殺人についても証拠がないので、やるしかないと決断する。ロリンズは運転手役のヴェラスコをボブに紹介すると、ボブは殺しの前金として報酬の半額を渡す。SVUはローラを呼び、車内のやり取りを見せる。あなたはケネス殺しの共犯なのかと追及すると、ローラは渋々ボブがケネスを殺したという。ボブはケネスを殺した直後にやってきて、問題を片付けたと言った。そんなことは望んでいなかったというと、ボブは銃を出して誰かに話せば殺すとローラを脅した。オリビアはローラに裁判で証言してほしいと求め、結局ローラは殺し屋ヴェラスコに殺されたとして、死体役を演じた。その写真を見たボブは、満足して残金をヴェラスコに渡すが、ボブはロリンズとヴェラスコにお前たちはやけに親しいと疑う。ボブが銃を出してヴェラスコの胸に付きつけるが、結局からかっただけと言って銃を下ろす。その時、警察が到着してボブら3人を逮捕する。ボブの弁護士は誰も死んでおらず、ローラ、ヴェラスコ、ロリンズらにはめられたと主張する。その時ロリンズはボブに潜入捜査だったことを明かし、ボブは罪状認否で無罪を訴えた。100万ドルを支払いボブは釈放されたが、エレンは夫にレイプされたことを告白する決心をしたという。ボブはラジオの生放送で、これまでの経緯について弁明し始めた。全ての件で自分は被害者で、警察までおとり捜査で女性刑事を送り込んだという。自分は報復の的にされたのだというと、そこにミッチが銃を持って現れた。ミッチは妻をレイプしたとしてボブを撃つ。最後のオチは予測できました。結局、何も明らかにならないまま容疑者が死亡し、ミッチは殺人罪で逮捕されるのでしょうね。会社もリーダーを失い、ヘレンも愛する夫が犯罪者になって悲惨。世間はこうなった責任をみんなSVUに押し付けてくるのかな、またマクグラスが大騒ぎしそうです。オリビアはロリンズを心配するも、カリシには大丈夫だと言い、ロリンズのおとり捜査続行を認めることになり、何をやっているのかという存在感でした。マクグラスには何と弁明するのでしょうね。最愛の夫が演じるトレバーに立派なスピーチだったわ、と言うだけだったような。確かに、今回はロリンズがやりたがりそうな事件でしたね。昔に比べたらもう無茶はしないというロリンズですが、飛んでくる銃弾の方が避けてくれるような印象で、ボブがロリンズの策略にまんまとはまってしまうのがツッコミどころ。ロリンズは遺憾なくファム・ファタールぶりを発揮して、カリシももうもっと「だめだ」「反対だ」と言えば良いのに。ボブ役はおなじみのジェイク・ウェバーで、あれやこれや、言い訳するのが非常に不愉快でした。根っからの嘘つき?既婚女性に手を出すのも、病気みたいなものか。ローラの美人局疑惑についても、どこまで本当だったのかわかりませんね。ま、海外口座のことは事実なのでしょうが、そんなことに精を出す弁護士夫婦がいるのでしょうかね。ちなみに、今回のボブの役柄は「Homeland」でジェイクが演じたオキーフの役とよく似ていましたね。彼は「ミディアム」のアリソンの優しい夫役以外は、悪役ばかり見ているように思います。ローラ役のダイアン・ファーは「ナンバーズ」以来久しぶりに見ました。
September 18, 2022
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今回は痛快といかなくても愉快でした。FBIがレッドの悪巧みの片棒をかついで(それを彼らは作戦と呼ぶのだけれど)、大抵はレッドに獲物の大半を取られてチームは残り物で我慢する、みたいな感じですが、今回は違った。(と思った。)もちろん、最後はやっぱりレッドが決めるのだけれど、変化が見えてきたというか。元刑事のレジナルド・コールが殺され、レッドは手がかりを求めて、FBIが家宅捜索をした後のコールの事務所を漁る。レッドはコールが持っているはずがないものを見つける。それは大物犯罪者が利用する、重警備、侵入不可能のマウント・バスチョンの保管庫の鍵で、レッドはその保管庫を設計したヘレン・マグヒーにコールの金庫の中身を見たいと持ちかける。マグヒーは構造工学、地盤工学のエンジニアとして、花崗岩をくり抜いて巨大な保管庫を作った。しかし、マグヒーは今問題を抱えているという。港から荷物を奪うため強盗団に手を貸したが、犯人らがFBIに逮捕され、刑期を短くするためにマグヒーの名前を出すだろう。そうなれば捕まることになり、レッドはお互いに助け合おうと手を結ぶ。クーパーが逮捕され、罪状認否を迎える。妻に偽証させたことはパナベイカーの力でお咎めなしとなり、過去の国への貢献で保釈金も必要ないという。しかし、検察側はクーパーがこの10年間の仕事が不明だと訴え、30万ドルの保釈金が言い渡される。拘留されるクーパーは自分の代行にアラムを任命し、陰謀の黒幕を暴くように頼む。アラムは動揺するが、すかさずレッドがヘレン・マグヒーの名を挙げ、彼女をFBIの捜査から逃がすようにいう。リズを殺し、クーパーに殺人の容疑者に仕立てようとした人物が、コールの雇い主だ。コールはレッドも利用しているマウント・バスチョンの保管庫の鍵を持っており、マグヒーを逃すことで保管庫に入ることができる。アラムはとりあえず強盗団の捜査をしているアロンソン捜査官に話を聞くよう、レスラーとデンベに命じる。強盗団は港のコンテナヤードでコンテナを自走させて死角を作り、その技術をマグヒーが提供したと見られていた。しかし、アロンソンはマグヒーこそが強盗団の雇い主で、6箱のRPGを盗み、カズバンの分離主義者に送ろうとしていたという。つまりマグヒーはテロリストに武器を密輸出しようとしていたのか。クーパーの保釈金はレッドが肩代わりした。検察との取引でクーパーは共謀罪を認め2年の刑期を受け入れようとしていた。条件としては友人のルーに不利な証言はしないという。クーパーは職場の私物を片付け、アラムたちに取引をしたことを告げる。アラムからマグヒーの容疑を聞いたレッドは、自ら確かめることにする。レッドは嘘をつかれたことが許せないが、保管庫侵入に協力することでマグヒーを逃し、別人として新しい人生を用意すると申し出る。クーパーには自分が何とかするので、刑務所に入ることをまだアグネスには言うな、と話す。アラムはテロリストに武器を送る人物とは手を組めないと言って、レッドと対立する。マグヒーからマウント・バスチョンの攻略法を聞き出したFBIは、発電施設の冷却水を止めて全体のシステムを緊急停止させるためレスラーとパクを潜入させ、レッドとデンベは正規の利用者として正面から入る。給水バルブが閉じられるとシステムがシャットダウンし、レッドとデンベは自分の保管庫に閉じ込められてしまう。しかし、管理側から対応を求めら予定のマグヒーがシステムに細工して、レッドらが6分間でコールの保管庫を捜索できるよう手はずを整える。コールの保管庫で見つけたのは、レッドがリズのために用意した、帝国を仕切るためのノウハウを収めたDVDだった。それはレッドとリズしか見ることができない場所にあったはずだったのに、なぜここにあるのか。任務は成功し、レッドはマグヒーの希望通りイタリアのコモ湖畔のヴィラを用意したという。しかし、マグヒーはFBIに逮捕されてしまう。アラムがマウント・バスチョンで発信される電話を傍受して、マグヒーの居場所を特定したのだった。レッドはアラムがマグヒーに手を出したと知り、約束が違うと激しく非難する。クーパーのように、倫理的相対主義で妥協できないのなら、もうチームとは手を組まないというと、アラムは逆に自分たちで陰謀の黒幕を探し、マグヒーは刑務所に入るべきだと言い返す。強い態度で、レッドに「もうあなたとは手を組まない」というアラムをレスラーは驚きを持って称賛する。マグヒーはFBIのテロ対策チームに引き渡されることになったが、後でそれが偽物だったことがわかる。一方、レッドはマグヒーが関わったコンテナ強盗団の荷物を買ったメフメットを捕らえ、荷物の送り先を聞き出す。レッドの手下がFBI捜査香になりすまし、マグヒーの身柄を確保した。レッドはマグヒーに二度も嘘をついた、と責める。マグヒーはカズバンで人道活動をしていた息子が、反乱軍の関係者だとデマを流され、政府に殺されたという。だから、敵を取るのだという。レッドはマグヒーに嘘をつかれたことで、コモ湖畔のヴィラの話などはもうないと告げる。マグヒーはレッドが自分の立場だったらどうするのかと、いう。レッドはマグヒーに償わせるつもりだったが、イタリア行を認める。ルーがクーパーに不利な証言をすることがわかった。どうしても刑務所に入りたくないというルーが証言すれば、クーパーの2年の刑期が5年に伸びる。クーパーはアグネスに自分が違法な事を犯したと告げ、償うつもりだという。レッドはアグネスの生活の安定のために、パナベイカーにクーパーを救い出すよう手を尽くせと迫る。クーパーが潜入捜査の申請書を偽造することで、多少の違法行為も許容されるだろう。司法委員会のメンバーとして、そんなことはできないというパナベイカーに、レッドは先日、パナベイカーの息子の妻の失踪事件でレッドに頼り「ずっと守ってきた一線を超えた」と言った録音を突きつける。レッドの脅しが効いたのか、クーパーは1ヶ月間、捜査官として郵便局に戻ることになった。黒幕を突き止めるまではアラムがボスだ。レッドは復帰したクーパーに、もう、チームに協力できなくなったという。アラムに騙されたとレッドは言うが、クーパーはレッドを信じるしかないとアラムに言っておいたという。チームが機能するには片方がルールを守らなければならず、それはFBIの仕事だ。つい最近、自分はその事を忘れ刑務所に入りそうおのいなった。これから、アラムも様々なことを学んでいくだろう。クーパーとしたら、今はアラムはボスなのだから支えなければならないのだ。家に帰ったら、レッドが座っているというのは恐怖でしかないのですが、クーパーは全く動じませんね。電気を消して、戸締まりをしておいてくれ、お休み、それは家族のレベルです。まあ、アグネスの家族だということでもあるのですが、奥さんも良く許していることだ。レッドは商売を継続するために、約束を守るとか、嘘をつかないとか、自分のルールを通さないといけなくて、目的を達成するのに善悪の判断はない。得て、与える、これの繰り返し。これまでレッドを正しいと評価してきたアラムは、チームのボスの座に座ったからこそ、正義に照らして追及しなければならない。とりあえず多数決で決めようとしているところなどは微笑ましかったですが、でもやはりアラムがかっこ良かった。もう、はっきり世代交代ですね。そして先日、パナベイカーまでレッドに頼ったのは、このためだったのですね。レッドのおかげでクーパーは命拾いしたけれど、別に頼んだわけでもない。クーパーは保釈金で借りがあるが、そのことでレッドがクーパーを脅すこともないでしょう。アグネスを託されているから、最強です。レッドはマグヒーを殺すつもりだったと思われますが、この間の骨董屋の奥さんなどと同じく、次第にソフトに甘くなっているように見えます。それもリズのおかげ、ミアースのおかげ。悪のシステムであるレッドが全てを手放して、ただの人間になる時、ドラマとしてはそういう方向を個人的には見てみたいですが、ファンは違うでしょうね。
September 15, 2022
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ものすごく内容が盛りだくさんでした。Bストーリーも方も現実に似た事件が日々報道されるので、何とも複雑な気持ちです。そしていよいよ、300話に向けてギアを上げてきたかな。相当作り込んできましたよね。シリアでアメリカ軍がドローン攻撃を行い、多くの犠牲者が出た。詳しいことはわからないが、カレンはヘティが関わっているのではないかと、現地にいるザシャにヘティの捜索を依頼する。恐らくアルカイダのカルミラを狙った攻撃と見られる。ヘティは何らかの目的でカルミラとの会合を計画していたが、カルミラとヘティは難を逃れた可能性がある。USSアリージャンスで新生児が船倉に置き去りにされているのが見つかる。女性の乗員が400名もいることから、船上勤務のモーガン捜査官をケンジーとディークスが手伝うことになった。生まれた女児は早産だったが、サンディエゴのNICUに搬送されており無事だった。しかし、母親は適切なケアがされていないとすると、出血や感染症などで敗血症になる可能性がある。数時間のうちに該当者を探し出し、適切な医療を受けさせなければならない。ただ、船医の判断で艦長にはこの件を伏せてるよう頼んだという。母親が怯えて誰にも相談できない状況なら、命を絶つこともあり得るという。母親の血液型はAプラスとわかっており、それでも対象者は165名いる。赤ん坊を発見したヒル下士官によると、人目につかない船倉に明かりがついており、衣類にくるまれた赤ん坊を発見したという。その衣類の持ち主のフォレスト船員は、全く知らないと言い、洗濯物が間違って配られることもあるという。ヒルもフォレストも口止めされているので、他の情報は何もしらないと答える。ケンジーとディークスは献血の協力を求める口実で女性乗員を集めることにする。しかし、なかなか埒が明かない。アナはヘティを心配するカレンを気遣う。カレンは自分の過去について知りたがっていた。キルブライド大将は、密かにネイト・ゲッツを呼び、シリアで起こっていることとヘティの関係について質問する。ネイトによると、ヘティは人質の交換でアルカイダの幹部と交渉しているが、ここ数日連絡が取れなくなっているという。カルミラはその交渉相手で、ドローン攻撃を行ったのはヘティ本人だろうと同意する。キルブライドは、かつてチームの心理分析官として一緒に仕事をしていたネイトに、チームメンバーについて意見を聞きたいという。はみ出し者の多いチームと上手く付き合い、彼らの命を守るためだ。ザシャは現場で捜索中に怪しまれ、男たちに囲まれた。その時に、謎のアメリカ人に救い出された。ザシャからの連絡で、カレンはそれがヘティの元部下ハリス・キーンと知り驚く。キーンはシリアでヘティの監視役をしていたが、ドローンによる爆撃でヘティを見失ったという。死亡したのではなく、攻撃の前には潜伏したと思われ、人質となっているのは欧米の記者と言っているが、実はNCISの職員らしい。カレンはキーンに、ヘティが行っていたというスパイ養成プログラムについて情報を求める。ドローナ計画と言い、CIAが教育省主導の学習支援プログラムに見せかけて子どもたちを集め、それにヘティが関わっていたのは事実のようだ。ケンジーとディークスは赤ん坊が見つかった現場を再び調べる。そこに意識を失った三等兵曹ソフィア・アディソンが倒れており、すぐに手当を受ける。出血は多く、敗血症の疑いがあるがなんとか助かりそうだ。ケンジーとディークスは父親を探すことにするが、子供を欲しがっているカップルには辛い任務だ。医務室にエルジャー船員が様子を見に来たので話を聞くと、ソフィアが出産したことは知らなかったが医務室に運び込まれたという噂をきいて駆けつけたという。エルジャーはゲイでソフィアと関係を持つことはないが友達で、ソフィアは男性を恐れていたという。船員たちは、民間人の契約社員に船内の案内をすることがあるが、ソフィアはその任務を嫌がっていたらしい。ディークスはソフィアがその民間人と交際していたと考え、付き添い任務をした民間人を絞り込む。ソフィアの意識が戻り、何があったか尋ねると、出産前後の記憶はないが、子供の父親は民間人の契約社員で、レイプされたと訴える。海軍の下請けのソフトウェア会社社員、ゲイリー・ドラモンドをカレンとラウンドトゥリーが逮捕に向かう。ゲイリーは連邦捜査官に対して全く動じず、ソフィアについても妊娠を他人のせいにして、軍人の恋人を守ろうというのだろうと言い逃れる。キルブライドはネイトに、ドローナ計画の存在について話す。冷戦時代に、CIAは恵まれない子どもたちに学習障害を診断するという名目で、特定の才能を持つ子どもを探した。ソ連が行った若いスパイの養成訓練のアメリカ版で、「フクロウと白鳥」と呼ばれたという。カレンは自分がその対象であったことと、ヘティが関わっていたことに気づき始めた。ヘティが無事戻れば、カレンとヘティの関係が崩れるだけでなく、チーム全体に深刻な影響を与えるだろう。ネイトにはその事後処理を頼みたいという。カレンはアナが自分そのものの人物とテレビ電話しているのを知り驚く。なんとなんと、ネイトとは!何年ぶりだろうか、確かにヘティの命令で潜入捜査もしていたし、今も接点があるのですね。そしてキーン、メキシコでお世話になりました。さらに、ネルの姉の言及までもあり、いよいよ300話に向けて総振返りに入ったのかな、と思いました。ヘティは自分の身代わりとなったNCIS関係者を救出するために奮闘中、以前にもベトナムに置き去りにした仲間を助けに行ったっけ。そういう義理堅いヘティではあるが、ソ連でやっているようなスパイ養成のために子供を集めていたというような闇の部分があり、カレンは自分がヘティによって望まない人生を歩まされたと気づいたのかな。少なくとも記憶がない。でも、アナは自分で選んでこの道を歩いている。そこがキルブライドとしても心配するところで、カレンのヘティに対する絶大な信頼関係が崩れた時、何が起こるかわからない。だからネイトを呼び出した、なるほど。ヘティが生きていても死んでも、見通しは良くなさそうだ。今回はサムがお休みで、父親が転んだと存在に触れましたね。ということは続きがあるのか。ラウンドトゥリーは久々、本当にどこで何をしていたのかというくらいの出番だったのに、仕事をしたのは後半もごくわずかで、非常にバランスが悪く感じられます。ケンジーとディークスは、NCIS:SVUでしたね。軍艦内でのセクハラや性・暴力問題は現実にあるのかもしれません。せめて、最初からそういう視点で見てくれたら良かった。相手の男は○ソできちんと裁いてほしい。ソフィアは急に産気づいて無意識に子供を放置したのかもしれませんが、子供を育てるのですね。重い罪に問われないことを望みます。最後のディープフェイクのカレンがついに存在を露にして、アナとも接触しはじめた。犯人はわかりませんが、その目的は何なのか、誰が犯人なのか。これを解決するには専門家が必要ですね。
September 13, 2022
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こんなよく出来たエピソードてありますか。SVUでは珍しく、心がスーッとして、誰彼なしに良かったね!と言いたくなるような。ロリンズの次女のビリーがカリシのことを父親なのか知りたがり、ロリンズとカリシはどう向き合うべきか考える。アシュリーという若い女性が、自分の実の母親が若い頃にレイプされたと言っているとSVUに申し出る。アシュリーは生まれてすぐに養子に出され、昨夜初めて産みの母のミシェル・ヤングと会った。話の中で、ミシェルは15歳のころ、パーティに行って意識を失い、その後妊娠に気づいたという。ミシェルは通報することなく引っ越しをしてその後金銭的に苦労してきたが、アシュリーはそれが自分のせいだと理解したようだ。18年も前のことで、証拠も目撃者もいない中で訴追することは難しそうで、オリビアはミシェルの気持ちを気遣う。とりあえずミシェルと接触することができたが、ミシェルはついうっかりしゃべってしまったが、アシュリーの夢を壊すべきではなかったと、捜査には後ろ向きだ。カリシは「経験者」としてミシェルと話してほしいと促す。オリビアは自分も母親がレイプされて生まれたと明かし、真実を知りたがっているアシュリーと向き合ってほしいと告げる。彼女はミシェルのために正しいことをしたいのだ。アシュリーの養父母は今更そんなことを捜査して何になるのかと、あまり乗り気ではない。SVUはまずはミシェルの母親に当時のことを聞くことにする。母親は夫と別れた後、仕事で不在がちで娘に目が届かなかったと反省するも、妊娠のせいで誰にも告げず引っ越しして、苦労したという。そもそもミシェルがアシュリーに会うことは反対だったと、協力は期待できそうにない。ミシェルの当時のクラスメートの中で唯一メイヴィスが質問に応じたが、パーティに行ったことは覚えていない答える。しかし、ミシェルは徐々に思い出し始め、メイヴィスが偽IDを手に入れて2人でバーに行ったという。その後、2人は地下鉄でパーティのあった家に向かった。カリシは娘たちに自分たちの関係を話したがらないロリンズに、いつになったらオープンにするのかという。このまま「カリシおじさん」のままで行くのは嫌だ、子どもたちに打ち明けるだけでなく、それぞれの上司にも打ち明けなければならない。今のままだと、ポケットに手榴弾を握っているようなもので、裁判で爆発してしまうことが心配だ。ロリンズはカリシの訴えに答えに窮する。オリビアはミシェルに当日の記憶を辿らせ、パーティがあった家を特定する。今は別の住人のものになっているが、室内を見ながら2階のベッドルームが現場だったと断言する。初めてなので嫌だと言ったが、相手はそれなら一生覚えているだろうと言ったという。当時の住人のウィルコックス夫人によると、夏場は娘を連れてサウスハンプトンに行っていたが、2人の息子はこの家にとどまっていたという。長男のザックは弁護士で、ミシェルがパーティの時にいたかどうかは覚えていないという。その時は口コミで客が集まったので、誰がいたかもわからない。ただ、次男のジョシュがいたということで呼び出して話を聞く。ジョシュは協力的で、ミシェルとパーティで親しくした事を認める。ミシェルが引越しその後出産したことを告げると困惑するが、ジョシュは1階の自分の部屋でキスはしたものの、最後まではいかなかったという。DNAサンプルの提出には素直に応じたが、ミシェルは自分はレイプされたのではなく、ジョシュとの事を勘違いしていたのかとショックを受ける。早合点しないように、と釘を刺したものの、アシュリーはミシェルとジョシュのSNSの関係に気づいて、自分からジョシュに連絡を取ってしまう。すっかり父親が見つかったと喜び、食事の約束までするが、DNA鑑定の結果はジョシュは父親ではないと出た。それでもアシュリーは独身のジョシュはミシェルのことを好きなようだし、友達にはかわらないと前向きだ。DNA鑑定ではザックも父親ではないことになり、ジョシュの部屋を出た後のミシェルの行動を追及すると、もう一人2階のザックの部屋を使ったコール・イートンという友人の名が挙がる。コールはその後ザックたちの姉と結婚し、起業して著名な実業家となっている。ザックはコールの会社の顧問だという。検察のマクスウェル課長は、コールを起訴するのは難しいという。メイヴィスが証言してくれればよいが、メイヴィスの子供とコールの子供は同じ学校で付き合いがあり、コールは社会的にも大物だ。SVUはコールに面会しミシェルをレイプしたかどうか尋ねるが、コールの記憶は曖昧だ。当時は多くの女性と関係した、それも熱烈に合意があったという。DNA鑑定で、アシュリーとの親子関係が確認されたが、逮捕には決め手を欠く。ミシェルにマイクをつけさせ、コールと2人で会わせるが、コールは金がほしいのかという態度で、酔ったミシェルを介抱しようとしたという。ミシェルが反論すると、記憶がないと言いながら覚えているのかと言い返す。金がほしいなら言えと席を立ったところでSVUがコールを逮捕するが、やはり裁判は厳しそうだ。しかし意外にもマクスウェル課長は負けてもよいから起訴するという。課長本人も大学1年の時に社交クラブで4年の男性にレイプされた経験があったことを明かす。相手の家柄は由緒あり、父親も理事という立場などで、通報することもしなかった。マクスウェルはコールを起訴すると決め、カリシはコールに取引を持ちかけることにする。裁判になれば、メディアでもスキャンダルとして扱われるだろう。ミシェルはコールにレイプの事実を認めさせたかっただけで、金を受け取ってアシュリーが幸せになることを望んでいるという。アシュリーとコールの面会の機会が設けられ、コールは腹違いの妹たちに紹介するという。アシュリーは、妹たちには私のことは何と説明するのかと問う。事実を認めようとしないコールに、あなたは私の実母をレイプした人だと告げ、それを認めないのならコールの人生とは関わらないという。最終的に、取引でコールは未成年の福祉を脅かした軽罪で2年の保護観察と400時間の奉仕活動、そしてミシェルの外生ローン支払い、アシュリーの学費支払いで手が打たれた。ミシェルは18年間で初めてほっとした気分だという。アシュリーはミシェルと両親と食事にいくという。ロリンズはオリビアにカリシと交際していることを打ち明ける。カリシもマクスウェルに告白するが、オリビアはどうやらずっと知っていたようだ。人生、これからも山あり谷ありでしょうが、最後のシーンには思わずほろりとしてしまいました。愛し合う2人に幸あれ。まあ、カリシのママも付き合っていることはわかっていると思いますけどね。アマンダのパパだって、さんざんカリシと付き合えとか言っていたし、誰も驚かないでしょう。ただ、ビリーの父親はデクランなので、そのこともカリシには言わなくてはいけないだろうなあ。デクランには一切子育てに関わらせないと言っているけれど、ビリーが大きくなったら実の父親に会いたがるでしょう。日本のドラマではもっとじめっとした感じになるでしょうが、こちらは明るく和気あいあいとやってほしい。アマンダが心を開いたのはあなただけ、と言って涙を流したのは一瞬、演技?と思ってしまいましたが、本音だったのね。今回のカリシは泣き落としに近かったのかも、さすが策略家だ、でも、終わりよければすべてよし。アシュリーの存在は、オリビアにとってはあまりに身につまされて、自分からミシェルに踏み込んでいく感じではなかったですが、そこもカリシに背中を押されました。ミシェルの母親の険のある言葉も、今のオリビアなら受け流すことができるというのは感慨深かった。ミシェルには金さえ払えば良いんだろというコールに対して、あなたは父親ではないと、ぴしっと言ったアシュリーがかっこよかった。本当に社会正義を勉強しているというだけあって、立派な女性ですね。未来のオリビアですよ、頼もしい。マクスウェル課長もアシュリーに心を動かされたかもしれません。フィンとヴェラスコはコロナに感染したのかな、お休みする理由としては便利ですね。
September 11, 2022
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『飛来』シーズンフィナーレ。なるほど、謎の多いパーカーをついに取り上げたと思ったら、最後の最後に見せ場を作ってくれますね。元FBIの捜査官ということで、X-Filesネタが多くてニヤッとしました。NCISに匿名のタレコミがあり、女性がスキーマスクの男に誘拐される写真が届いた。被害者の車のナンバーから、ヴィヴィアン・コルチャックとわかるが、それはパーカーの元妻だった。ヴィヴィアンもまた元FBI捜査官で、パーカーと離婚後、FBIを辞めて国防総省で未確認航空現象の対策本部を率いている。それにしても、パーカーを意識してNCISに情報を送りつけたのか。ヴィヴィアンが最後に電話をかけたのは、老人ホームにいるパーカーの実の父親だった。今朝、ヴィヴィアンがピーカンバーを届けに来たという。パーカーの父親は元海軍で、パーカーには少年時代の犯罪歴があるので海軍に入れないことを不満に思っており、何かと親子はぶつかってきた。ヴィヴィアンはランニング中に誘拐されたが、そのコースはワイアット湖の周辺だという。写真が撮影された場所を探していたマクギーたちは、ひまわりの種が落ちているのを見つける。パーカーは回収するように命じ、DNAから元FBI捜査官のフランク・レスラーの名前が挙がる。そのレスラーはパーカーの長年のパートナーで、去年、収賄容疑で解雇されていた。レスラーが撮影者なのか。しかし、レスラーの自宅に向かうと、ヴィヴィアンの車があり、レスラーがガレージの中で射殺されていた。パーカーは昨夜レスラーの家を訪れたことを認める。レスラーは不在で、ヴィヴィアンの車もなかったというが、なぜそのことをチームに言わなかったのか。FBIのスウィーニー副長官は、今もアラスカでギブスを取り逃がしたパーカーに批判的だ。レスラーは上院議員が内部情報を使って株を買った事件で議員から買収されたが、口止め料が見つからなかったため、解雇処分となった。その件でレスラーはパーカーと揉め、恨んでいた。パーカーに脅迫状を送り、名誉毀損で訴訟を起こすなどしたため、パーカーはレスラーと話し合うつもりだったという。ということは、パーカーが重要参考人となるが、ヴァンスはNCISで引き続き捜査を続けるが、パーカーには外れるように命じる。ジミーはレスラーの爪の間から犯人のものと思われるDNAを採取した。ケイシーはヴィヴィアンの車から、運転席の下にかんなくずのような木片を見つける。DNAの検索結果は、なんとパーカー本人と一致した。捜査は一気にパーカーに不利になり、マクギーらがパーカーの自宅に向かうと、そこにはヴィヴィアンがいた。薬を打たれて拘束された場所から必死で脱走し、パーカーに助けを求めてきたという。チームはパーカーをNCISに連行し、聴取を始めるが、パーカーは自分ははめられたと訴える。レスラーからのDNAの検出は何とでもできるはずだ。自分、レスラー、元妻の3人はFBIの捜査官だったことから、パーカーは過去の捜査資料を取り寄せろと要求する。ヴァンスはDNAの件を司法省に報告するのを48時間待つと言い、正当法ではFBIから資料を得られないので、マクギーはダッキーに頼むことにする。ヴィヴィアンは拘束された場所は薬で朦朧としてよく覚えていないというが、ペットの寝床に使うかんなくずのような匂いがしたということから、閉鎖されたショッピングモールのペットショップが浮かぶ、トーレスらが現場を調べると「NEVERMORE」という文字が壁に書かれていた。レイブンが誘拐犯だったのか。ダッキーは事態を分析して、レイブンがパーカーを憎みつつ時間をかけて楽しんでいるようだという。手に入れたFBIの関連事案を調べると、パーカーに詐欺容疑がかけられていることがわかる。レスラーが受け取ったはずの口止め料がケイマン諸島の口座にあり、それとパーカーが結び付けられている。それも「楽しんでいる」ということか。レイブンの関連を知り、パーカーは自分一人で捜査するという。以前のように、ジミーやケイシーが命を落としそうになったことが繰り返されていはいけない。ギブスとチームの関係とは違う。しかし、チームはパーカーのために捜査を続けることにする。ケイシーがパーカーに預けていたトマトの鉢が戻されて、偶然割れてそこに盗・聴器が仕掛けられていることがわかった。パーカーの家にはFBIが合法的に盗・聴器をしかけたことが判明する。レイブンはFBIの関係者なのか?ヴァンスが約束した時間が過ぎ、ヴァンスは司法省にDNAの件を報告した。本件はFBIの管轄となり、まもなくスーウィニーが自らパーカーの引き渡しにやってくる。チームはパーカーに関連付けられたというケイマン諸島の口座について資料を渡し、送り出す。パーカーは逃亡者ではなく、家族だ。ギブスのルール5,8,15が当てはまるだろう。スウィーニーは、パーカーが逃亡すればNCISも立場をなくすと捨て台詞を吐く。パーカーにはヴィヴィアンが同行した。とりあえず、新婚旅行先に行くつもりだが、ヴィヴィアンは「彼を確保した」と何者かにメッセージを送る。タイトルは「類は友を呼ぶ」を匂わせているようです。元妻はちっとも魅力的ではなくて、ギブスの元妻たちのようなきついタイプであっても、華がない。パーカーと別れても、その父親にお菓子を焼いて持っていくなど、善い人に見せておいて、実は下心があっていつか復讐してやろうと思っていたのか。レスラーも自分が首になったのはパーカーのせいだと思っていたので、レイブンの手先になることは不自然ではない。ということで、「The Helpers」でまだ捕まっていなかったレイブンは、あのスキーマスクの男なのか、あるいは3人目の協力者がいるのか、そこは次シーズンに持ち越しですね。なぜそこまでしてパーカーを恨むのかは謎の多いパーカーをもっと掘り下げて貰わなければなりません。今回は、自宅のベランダに温室を作っているとか、父親を週一で訪れているとか少しわかったことがありました。パーカーの父親ローマンは、ギブスの父親のような暖かさや魅力は感じませんでしたが、まあ似ていたかな。X-Filesネタは、ヴィヴィアンをモルダーみたいな人と言及しているだけでなく、モルダーの好きなひまわりの種だとか、そもそもヴィヴィアンの名字がコルチャックだとか(X-Filesのモデルが『事件記者コルチャック』といわれている)、個人的には受けました。そういう意味ではレイブンは陰謀論者で、「ローン・ガンメン」の役割なのだろうか。FBIのスウィーニーがパーカーに向ける憎悪というか、執着が激しすぎる感じがします。彼は「シガレットスモーキングマン」の役割?などと、楽しい妄想は置いておいて、パーカーがどういう運命をたどるのか、チーム(ダッキー含む)がどうやってパーカーの汚名をすすぐのか、次シーズンが楽しみです。さて、ジミーとジェシカ、JJコンビ、恋人への一歩を進めたようです。単にキスしただけでなく、それが植木鉢の破壊につながったのは意味がありましたね。パーカーのテープのチョイスで、フランク・ザッパはプログレとの関係で名前を聴いたなあと思い出しました。聴いてみようかな。
September 9, 2022
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やっと、エンジンがかかってギアを上げようかという段階になりましたね。ここまで長かったなあ。先週、パナベイカーのエピソードを挟んだのが流れを変えるきっかけになったかな。証人保護プログラムに入ったアンドリュー・ケニソンは、詳しい事情を聞かされず、早く開放してほしいと訴える。ケニソンを納得させる何かがほしいというクーパーに、レッドからリズから取り出した追跡装置の設計者であるケニソンを次のブラックリスターとして調べてほしいと依頼があった。ケニソンの行方がわからなくなっているという。驚くクーパーだったが、事実を伏せてレスラーたちに捜査を命じる。レッドはクーパーにリズの死に終止符を打つことがお互いに必要だという。クーパーは焦ってルーに自分たちがしたことは、犯罪だとまくし立てる。ケニソンの所属するMITの大学警察では、ケニソンが行方不明だという届け出で、防犯カメラを調べたところケニソンは連邦の車両に乗り込んでおり、連邦保安局に問い合わせているという。レスラーとデンベが保安局で情報を求めると、ケニソンの保護はクーパーの要請だと明かされ、レスラーたちは状況の把握に困惑する。リズの殺害について真実を知る人物をクーパーが隠したということは、何を意味するのか。アラムはクーパーにはきっと理由があったはずで、クーパーがリズの死を望むはずがないと主張する。アラムの強い意見で直接クーパーに確かめることになったが、クーパーもレッドに真実を話していた。自分が狙われ、殺人犯に仕立て上げられそうになったため、妻には偽証させ、友人には凶器の銃の証拠を改ざんさせた。それでもレッドにはケニソンの居場所を知らせるつもりはないというクーパーに、レッドはなぜ自分を頼らなかったのかという。ケニソンの隠れ場所などレッドの手にかかれば簡単に見つかるだろう。クーパーも覚悟を決め、チームにこれまでの経緯を説明する。クーパーを脅してきた人物は、クーパーだけでなくチームの壊滅も狙ったのかもしれない。レッドからこのチームを奪う目的なのか、だとすると郵便局とこのチームを知る人物ということになる。クーパーが逮捕をすり抜けたため、犯人はケニソンを隠せと言ってきた。クーパーはすべてパナベイカーに話して、どんな罰も受けるつもりだという。レッドの手下はケニソンが保護されているセーフハウスを急襲してケニソンの身柄を奪う。レッドはケニソンにリズの死と追跡装置について問い詰めるが、ケニソンは何も知らないという。ただ、何年か前に出資者を探す場で、NYPDの刑事が尾行するのに使いたいと言ったので渡したと認める。その刑事はバッジを見せて、レジナルド・コールと名乗った。アラムはクーパーにかかってきた脅迫の電話の音声を元の声に戻す試みをする。一つには決められないが、6つのパターンでサンプルを作るとNYPDの刑事局長に聞いてもらうという。パナベイカーはレスラーにクーパーを逮捕するように命じる。拒否するレスラーだったが、クーパーはリズのために正義を果たしてほしいという。レッドはクーパーのためにマーヴィンに弁護を依頼する。裁判にせず、罪を認めてなんとか罪を軽くしてもらうしかないというが、単にクーパーを守るというだけではない、アグネスのためにもこの問題を解決しなければならない。アラムの問い合わせで、脅迫した声の主は元刑事のレジナルド・コールと判明した。汚職警官で大陪審で複数の起訴状が出るはずだったが、証人が殺され立件に至らなかった。現在はDCで私立探偵をしているというので、レスラーたちが急ぐ。そのころ、コールは連絡を受け証拠を消して逃亡しようとしていた。レッドの部下たちがコールを追い詰めるが、レスラーらが到着してコールの身柄を確保する。パナベイカーはクーパーのチームを復活させるのに、しっかりチームとレッドを監督すると方々で約束したという。そのまとめ役のクーパーが犯罪を重ねたというと、立場がない。大統領も上院監視委員会もレッドとの協定に否定的だ。それでも最後まで諦めずに、陰謀に加担した者の有罪を証明することで決定は覆るかもしれない。しかし、レッドはそれでは問題は解決できず、リズの死の黒幕を見つけなければならないという。コールはレッドが追っていることを知っていた。コールの仲間はFBIの捜査を邪魔してくるだろう。案の定、コールの弁護士というラクロイが郵便局に到着した。FBIにコールを尋問させないだけでなく、FBI側の質問にコールと結びつける証拠がないと切り捨てる。しかし、なぜかヴァンダイクの名前まで知っていた。やむなくコールは釈放となり、パナベイカーはコールを監視しラクロイの背後を調べるよう命じる。コールとラクロイが郵便局を出るのをレッドらが待ち構えていたが、バイクに乗った人物が2人を射殺して去っていった。なんだか、黒幕がわかったような気がします。(笑)リズの体内にいつ追跡カプセルが埋め込まれたのかは説明してほしいですが、後は、久しぶりに殺気立った、悪の権化だけれどもスーパーヒーローのようなレッドを堪能すれば良いですね。レッドとクーパーの友情というのか、ブロマンスというのか、「なぜ俺を頼らない」などと、良いことを言って、レスラーもクーパーの次の立場として毅然としていたし、アラムもがんばって、見どころが多かった。加工した声をもとに戻して、後は聞き覚えがあるかどうか人に判定してもらうという、アナログな解決法がご愛嬌でした。謎の男、NYPDの元刑事は顔を出したかと思ったらあっという間に殺されてしまって、まあ、そんなことだろうと思っていました。こうして、最終話までひっぱるのでしょうね。クーパーの処分がどうなるのかが気になりますが、先週レッドに助けを求めたパナベイカー自身、法執行機関も政治と言い切り、クーパーは誰が見てもやってはいけないことをやって、そろそろ引退したほうが良いのじゃないかな。後はレスラーにまかせて、夫婦でアグネスの育て親に徹しても良いでしょう。レッドがお上を黙らせる手土産を持ってくることを期待します。
September 7, 2022
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いつものようにのんびりした回でしたが、ラウンドトゥリーは一体どうしてしまったのか。ファティマだけが酷使されているようで、気の毒です。今回は日本のセルヴィッジデニムと大阪で染められたデニムというのが、大いに受けました。海軍情報局が管轄する倉庫で、新技術の開発中だったローラ・ナッシュ博士が殺害された。博士は海軍向けにレーダー技術を開発して高性能の暗視ゴーグルを試作したが、その唯一の試作品が盗まれていた。博士と2年間開発に携わっていた、マクスウェル特務曹長によると、博士には敵はおらず、完璧を求めて不具合をチェックしていたという。後任には右腕というべきケヴィン・タイラーという男がいて、現在本部で勤務しており、この新技術の開発についてはトップシークレットで、知っている人物は限られる。犯行現場の倉庫の通用口にはカメラがなく、テストが終了してから犯行があった時刻まではわずか30分ほどだ。ケンジーは、テスト中に忍び込んで終了するのを倉庫内で待っていたのではないかと考える。ケンジーは倉庫内の部屋で犯人のものと思われる繊維を発見する。開発チームの全員から事情を聴取したところ、予備役のタイラーが姿を見せていないことがわかる。昨日は午後4時に行き先を言わずに帰宅したと見られ、地元警察に自宅のドアが開いているという通報があった。サムとカレンがタイラーの自宅に向かうと、家の中が荒らされていた。タイラーはタトゥを入れていたようで、ヴェニスビーチのギャングとの関連を思わせた。しかし、タイラーはわざと家の中を荒らして、自分は荷物をまとめて家を出たことがわかる。「WK4L」というイニシャルは白人至上主義者の「ホワイトキングス」のもので、ドラッグを武器を売買している団体だ。タイラーは素性を隠して軍に入っていたのか。ケンジーが見つけた繊維は、日本製のセルヴィッジデニムの糸くずで、大阪の工場で染めた生地をLAのハリウッドの会社が輸入していることがわかる。高級デニムを扱う店で聞き込みをすると、該当するジーンズを売ったことがわかるが、リッチな客が今回の犯罪を犯すのも不釣り合いだ。ところが、店の前に古着を寄付するポストがあり、B級品の製品をコニュニティセンターに寄付していたことがわかった。タイラーが海軍で配属された先々で、在庫目録との不一致があったといい、備品や武器などがなくなっていた。タイラーがどこかに流すか売っていたと思われるが、今回のレーザー技術は盗めばすぐにわかる品物で、よほど大金を支払う客がいたと思われる。例えば外国の諜報機関などでこれから国外に出ようとしている人物、ファティマはすぐに敵国の監視対象を調べる。コミュニティセンターのマニーは、支援の必要な人に寝床や食事を提供しており、活動を手伝ってくれるボランティアに寄付されたジーンズを謝礼として渡したという。今日は移民の高校生に奨学金を渡すセレモニーがあるという。監視対象を絞り込んだところ、中国人大学教授のジュン・チェンという女性が3年間で5回アメリカに滞在しており、教えている大学の近くに海軍基地や民間軍事会社があることがわかった。海軍とロンドン警視庁が北米とヨーロッパで活動するスパイのネットワークを特定し、その中にチェンの滞在地が含まれるという。中国の国家安全部の特徴とも一致し、顔認証でチェンが現在ネイルサロンにいることがわかった、身柄を確保してボートハウスで話をきくが、素性がわからない女で、チェンは容疑を否定する。ただ両親が上海のアパートに住んでいることがわかり、そのアパートは湖南省の農村出身者が多いことがわかっている。彼らは肥料の原料となるリンの鉱山がある村出身で、その村ではガンの発生が20年で2倍になったという。カレンとサムはチェンが両親や仲間のためにスパイになったのではないかと踏み込むが、チェンはアメリカに協力すれば、愛する人々がもっと恐ろしい目にあうのでレーザー技術が今どこにあるのかは言わないという。ただ、タイラーと年配の男から200万ドルでそれを買ったことは認める。年配の男は中国が開発した強力で痕跡が残らない爆弾を欲しがったという。不安定な爆弾で近くで起爆しなければならない。ATFの情報で、年配の男はホワイトキングスと関係のあるセス・ウィルコックスとわかる。写真を見てケンジーとディークスは、先程コミュニティセンターで塗装のボランティアをしていた男だと気づく。ボランティアを装って、センターに爆弾をしかけたのか。今日はターゲットとなる移民の高校生たちが集まる。NCISはすぐにコミュニティセンターに避難を促し、カレンとサムはセンター近くに待機していたタイラーとウィルコックスを探す。2人はNCISの姿を見ると銃撃してくるが、サムとカレンは起爆装置に手を伸ばすウィルコックスを射殺する。彼らが入手した中国の爆弾と200万ドルはホテルで回収するが、肝心のレーダー技術はまだ見つかっていない。ディークスのバーに買い手がついたため、ディークスは2階に住むカレンに部屋を明け渡すように告げなくてはならない。ためらった末ついにそのことを告げると、カレンはバーが売れたことを喜ぶ。同じ場所にこれほど長く住んだことはなく、大変な時期にディークスの助けになると家賃を払い続けていたという。カレンは心覚えがないのに、自分がオンラインで医師の診察を受けていたと聞いて驚く。最後のはカレンをディープフェイクで偽物を作って、何か悪巧みしようとしている人物がいるということ?それはずっと追っているカティアとは関係ないのかな。ヘティの弟子とも関係なく、全く新たな敵?カレンに恨みをもっている人物でしょうか。それが後半のテーマになるのかな。タイラーの様に素性を隠した人物が法執行機関や軍や諜報機関に送り込まれている、ということと関係しているのかなとも思いました。だとすると、相当深刻な問題となりそうですが。ケンジーはジーンズマニア?ガタイの良い男性にジーンズを履かせたい、自分の夫にはないものを妄想している?というか、脚本家にジーンズマニアがいるのでしょうね。こういうところで日本が注目されるのはうれしいですね。それにしても、ケンジーとディークスは優しさに溢れたカップルですね。誰に対しても共感を持ち、善い事をする人を応援する。もうその存在自身が癒やしだと思いました。盗まれた最新技術は後で取り戻すのでしょうか、昨今は露骨に中国を敵として描くようになりましたが、チェンはあの後どういう扱いになるのか。スパイと認定されたらアメリカで終身刑かな、でも任務を全うしたのなら身内が殺されるようなことはないだろう。NCISの手の及ばないところの扱いになりそうですね。
September 7, 2022
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訴えたいことははっきりしていて、怪しい人も二転三転してまとまったエピソードだと思いましたが、最近ネットニュースで話題になった芸能人夫婦のことが頭の中にチラチラして、個人的に印象が薄くなってしまった感じです。申し訳ない。最後は良かったと思いました。人気の格闘技ファイター、トミー・ベイカーが試合に現れず、自分の車の中で意識不明で発見される。頭を殴られたようで、レイプされていた。トミーの携帯にはゲイの出会い系アプリが入っていて、SVUは妻のクリッシーとトミーの父親デュークに事実を告げるのに慎重となる。マクグラス刑事局長はマスコミでアプリのことが大騒ぎになっていることから、早く犯人を捕らえ事件を解決しろという。クリッシーは、夫に最後に会ったのは計量の前で、突然デュークが故郷のジョージアからやってきて、その対応をしていたという。アプリに関しては、トミーがゲイなのは地元にいる時から知っていて、使うはずがないという。なぜなら、かつて試合で大怪我をしたトミーが理学療法士のフィル・ディアスと知り合い、本気で付き合っているからだ。クリッシーと夫はベストフレンドだという認識だ。フィルはトミーとの交際を認め、試合に勝ったらリング上でトミーは自分がゲイであることを公表するはずだったと明かす。トミーがゲイであることを知っているのは、クリッシー、フィル、そして格闘技組織の会長で、共同運営者でもあるジャックス・ベルの3人だという。トミーの携帯にアプリが入れられたのは昨日で、犯人はトミーがゲイであることを匂わせ殺しを偽装しようとしたか。あるいは、トミーに公表させたくない人物が犯人か。トミーはここ数年はかなりの出費があり、借金があった。犯行現場は車の中ではなく、別の場所だという。殺害当日のトミーの行動を調べると、ジャックスのジムにいたことがわかる。ジャックスはトミーに寄せられる偏見や批判と闘うと公言し、人々にトミーに祈りと支えを求めている。ジャックスのジムには、トミーを慕うリッキー・ノワクという選手がいて、トミーを恨むような人物はいなかったと話す。トミーは金曜日の朝、ジャックスと話すと言ってジムに現れたが、2人は口論となり、ジャックスは機嫌が悪く、トミーは動揺して帰っていったという。クリッシーによると、トミーとジャックスの間の揉め事は知らないという。ただ、ジャックスの本心はなかなか見えにくい。昨日は試合前なので、トミーは一人で自宅にいて誰とも会わずにトレーニングすることになっているという。住まいの建物には、住民用のトレーニングジムが地下にあり、表から入ったゲストはいなかったが、地下室には裏口がある。オリビアが支配人から話を聞いていると、床に血痕があるのを見つける。SVUでジャックスの話を聞く。自分が疑われていると察したジャックスは、試合が行われなかったことで何百万ドルの損失となり、トミーに試合に出てほしかったという。カミングアウトすることについても、むしろこれを初のゲイ公表のファイターとして大いに宣伝するつもりだったと言い、すでにビジネスの話が進んでいるらしい。口論したということについては、突然現れた父親の前でカミングアウトはできないということだった。そんなことを言えば、デュークに殺されるとまで言って怯えていたという。デュークは同郷のロリンズによると、喧嘩早くて良くない評判の人物らしい。しかし父親が本当に息子を殺すだろうか。マクグラス刑事部長は家庭内のトラブルで苛立っていた。10代の娘が酔って深夜に帰宅し、口論となり部屋に閉じこもった。それを無理やり開けると、妻と大ケンカになったというのをオリビアに打ち明ける。しかし、署内ではマクグラスの自宅から通報があり、巡査が駆けつけるとあれは誤報だたっと、返されるという噂が立っている。フィンは職権乱用だというが、オリビアはマクグラスの肩を持つ。ロリンズがデュークから話を聞く。自ら息子を鍛えたことはロリンズも知っており、その後トミーは一人NYへ旅立った。デュークの方からNYに来ることはなく、親子関係は不仲だったのかと問うと、意外にもデュークは息子がゲイだと知っていたという。だから一家の伝統で息子を厳しく鍛えて戦い方を教えたという。母親が死んでからトミーは故郷を離れたが、今回は自分がガンで先は長くないと知ってトミーに会いに来た。しかし、肝心の話の途中でトミーにマネジャー電話がかかってきて、後回しになった。トミーの金銭関係を調べると、ポルシェを月1000ドルでリッキー・ノワクに貸していることがわかる。クリッシーに尋ねると、リッキーと自分は関係していると明かす。しかも、クリッシーはリッキーにせびられて高級品の買い物や、金を渡しているという。それが次第に大きくなり、トミーは試合の前日に事実を知ることになった。SVUがリッキーの自宅に向かうと、すでにポルシェで逃亡した後だった。再度クリッシーを取り調べると、トミーもリッキーもクリッシーには大切な存在で、トミーはフィルとの交際で夢中となり、自分はNYで寂しい。だからリッキーに口説かれて交際を始め、トミーにも話したという。トミーはリッキーは負け犬だと非難し、交際を禁じたが、クリッシーはトミーに隠れて交際を続けていた。リッキーの気持ちをつなぎとめるために、物を買い与えたりポルシェを使わせた。SVUはクリッシーとリッキーが共犯関係にあると考えるが、ロリンズはクリッシーを信じたいという。クリッシーのカードが使われ、タンパ行きの鉄道チケットが購入された。SVUはハブ駅オキュラスでリッキーを追い逮捕する。リッキーは自分ははめられたと主張する。先日はトミーのことを尊敬すると行っていたが、本音では公の場では自分の本性を隠していると批判する。リッキーは痴情のもつれをほのめかし、SVUはトミーの手術の成功を祈るフィルに話を聞く。トミーは完治すると言われており、いずれ記憶を取り戻すだろう。真実を話せば検察に口添えするともちかけると、フィルは今もトミーを愛しているとことわった上で、ゲイを公表するならクリッシーと離婚し、自分とオープンな関係になるのかと思ったら、トミーはクリッシーとは家族なので別れないと言ったという。自分は利用されたと思い、リッキーにはせいぜいクリッシーから高級品をせびればよいと言っていた。しかし、リッキーは金を要求するようになり、マネジャーがそれに気がついた。トミーは対処するため自分とリッキーに話し合いを求め、フィルは一人で地下のジムで会い、許しを乞おうとしたが、そこにリッキーが現れ、トミーの頭にダンベルを投げつけた。死んだと思われたため、リッキーが任せろと言ったので、自分はジムの後始末をして試合会場に向かった。まさかリッキーがトミーに対してレイプするとは思わなかったという。フィルはリッキーに対して証言することで取引が成立し、トミーは回復し夫妻はジョージアに戻ることになった。父親と残された時間を過ごすためだろう。オリビアはマクグラスにアンガーマネジメントなどのカウンセリングを受けるべきだとアドバイスする。マクグラスは本部に知られたくないと言い、アドバイスについては考えておくとだけ答える。回復したトミーが声明を発表する。自分が襲われたのは、自分がどういう人間なのか、ではない。臆病者は暴力の影に隠れている。今回の経験で、恐れがこれまでの戦いで最大の敵であったと学んだ。自分が何者であるかを公表しなくてよい日がくることを望む。ただ、自分のままでいられる日が来るまで、こう自己紹介させてほしい。私はト-マス・ベイカー、ベストフレンドのクリッシーと結婚し、私はゲイ、そして性的暴力を生き延びた、私は戦士だ。人のあり方、夫婦のあり方は自由だと思いますが、クリッシーの幸せは?と思うわけです。夫が本気で愛する人を見つけたので自分は寂しくなって、良くない男と付き合った。本当に良くない男だからトミーは付き合うなと言った、それは家族としての思いなのでしょうけど、クリッシーが別れられなかったのを責めるのもちょっと酷なような気がする。いずれカミングアウトして、自分たちの行き方を公表するというが、そのことについて妻はどこまで理解して賛同していたのかなあ、と思いました。トミーは私のすべて、だったら他のパートナーを探す気持ちもなかったのかな。トミーが偏見や批判を恐れずに自分らしくあることがこのエピソードの肝だと思いますけど、それを商売のネタに使おうとする人物もいれば、自分の生き方を貫くトミーに利用されたと思う人物もいる。結局は自分はどうあるべきかをしっかり持つということでしょうか。少なくともフィルはトミーを愛しているのだから、警察に真実を話すべきでした。トミーと父親の関係は修復不能なくらい壊れていたけれど、なんとか最後はわかり合えそうで良かった。冒頭、ヴェラスコとロリンズがバーで試合を観戦しようと、バイクの2人乗りしていましたけど、いつもの奔放なロリンズが出てきたような。カリシは今週お休みだったし、大丈夫か?オキュラスは911で攻撃されたワールドトレードセンターの跡地に建てられたそうですが、きれいでびっくりしました。
September 4, 2022
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『大勝負』スロットマシーンだからか、ふざけたタイトルで、移植臓器の搬送はジョークなのかと思っていたら、いやいや、なかなか良かった。王道のアレですね、ダッキーもいたし。次はシーズンフィナーレですね。洗車場の洗車中の車の中で、海軍予備役のジョン・マーフィが急死する。洗車を始める前は生きており、短時間に死亡したと見られるが、状況から毒か何かを服用したようだ。バンの後部にはスロットマシンが数台積み込まれていた。マーフィは海軍新聞の記者で、イラクに派遣後はPTSDの記事を書いていたが、3週間前に記者を解雇されている。スロットマシンを調べたケイシーは、GPS追跡器が取り外されていることから、マーフィが盗んだのかという。マーフィは現在金に困っているようだ。ジミーは医療ボランティアとして、初めて移植臓器を運搬する任務を引き受けた。途中何かと心細いのでナイトが付添うことにする。ジミーとナイトは、先日の結婚式で親しくなったあと、気まずい雰囲気になっていた。ジミーの代わりにダッキーが検死し、死因は大量のヒ素を数時間前に摂取したことだという。何者かに盛られたのか。マーフィが盗んだスロットマシンは、海軍基地の福利厚生部の請負業者が扱っているもので、修理して基地に戻る予定だった。なぜか、マシンのCPUコードに細工されており、1ドルの収入に対して1セントが海外口座に送金されるようになっている。国防総省としては年間1億ドル以上の利益があるというので、これはかなりの金額になる。ジミーとナイトは、2人きりで車の中でゆっくり会話できると思っていたところ、搬送元の病院からスコット・ロング医師が同行するという。ロングは妙に明るく、2人に話を振ってくる。順調に移動していると思われたが、途中で道路にスパイクベルトが敷かれ、何者かが銃撃してくる。ロングは射殺され、ナイトとジミーは移植臓器を持って森の中に逃げ込む。マーフィが盗んだスロットマシンは製造するヴェガ・ゲーミング社のもので、もともとは日本の基地にあったものだった。マーフィは社員のアナ・ブルックスと連絡を取っており、共犯関係にあったようだ。だが、ブルックスはマーフィと手を切りたかったようだ。マーフィを殺害したのはブルックスか。ブルックスの自宅を訪ねると、2ヶ月前から姿を消していることがわかる。9時間経つと搬送コンテナの冷却機能が失われることになっており、ナイトとジミーは16キロ先のハイウェイを目指す。しかし、敵は2人を追ってきており、待ち伏せて倒そうとしたナイトだったが、銃を奪い合う時に暴発しジミーの太ももに当たってしまう。敵の無線機と銃を奪うと、ナイトは怪我をしたジミーを労りながら先を急ぐ。ブルックスが姿を消した日の駐車場の映像では、正体不明の人物の車に乗り込むところが映っていた。ダッキーはブルックスの部屋から肝臓病の薬が見つかっていたことから、医療記録を調べ、ブルックスが肝硬変で肝臓移植を待つ患者であるという。今日、ジミーとナイトが運んでいる臓器がブルックスに移植される肝臓なのだ。確認したところ、ジミーとナイトがまだ搬送先の病院に到着しておらず、入院しているブルックスに関することは司法省の管轄だという。ジミーとナイトの車が発見され、身元不明の男性の遺体が発見されたため、ダッキーは心配する。ジミーの怪我のため、2人は先に進めない。森の中の山小屋を見つけ、ジミーはナイトに弾を取り出してくれと頼む。ジミーの指示でナイトが手術するが、ジミーはお互いの気持ちについて口にする。ナイトはジミーに対して気持ちはあるが、友情を壊したくないと答える。司法省長官によると、ブルックスはヴェガ・ゲーミング社の案件で2ヶ月間保護下にあるという。会社のCEOニューホープがスロットマシンに細工をして、政府から横領している容疑で、ブルックスは内部告発をしようとしていた。ブルックスはマーフィにも接触し、マーフィは独自に調査しているところだったようだ。しかし、ブルックスへ移植される臓器の情報がなぜ漏れたのか。ニューホープを呼んでNCISで聴取するが、何も手がかりが得られない。死亡していたロングの持っていた使い捨て携帯を調べたところ、ニューホープとつながった。臓器移送中は何者かに現在地をメールしており、ジミーとナイトを追っている連中のようだ。パーカーは現地に向かう。ナイトは自分が敵を引き付けるので、ジミーは臓器を持って先に行くよう促す。わざと敵を引き寄せ、銃撃戦を繰り広げるが、ついに敵に捕まった。そこにジミーが戻ってきてコンテナを手渡す。敵は中の肝臓を破壊して2人を殺そうとするが、ジニーとナイトは連携して反撃して敵を倒す。ジミーは君をおいて行けなかったという。破壊された肝臓は、ジミーが途中で見つけたシカの肝臓で、本物のは山小屋で冷やしてある。パーカーとトーレスが到着し、肝臓は無事ブルックスに移植された。捕らえられた暗殺部隊の一員がマーフィ殺害を自白し、これでニューホープの罪も暴かれるだろう。ジミーとナイトは一緒に時間を過ごし、お互いのことを知り合えたのは良かったという。ナイトは新しくできたカフェにジミーを誘う。ナイトの机の上にあったフラ人形はハワイ出張のお土産なのでしょう。オアフでサーフィンをしたということなので、クロスオーバーでもそういうシーンがあるのでしょう。フラ人形の前でハワイでの事を思い出しながら、それとジミーを重ねているのかな。ナイトとジミーとは友人というにはまだそれほど時間が経っていませんが、嫌な感じがなくてケミストリーは良かったかな。年上のジミーの方が乗り気というのも、余裕があって良さそうですし、今回はダッキーが出てくるのが悪かったですね。我が息子よ、というほどの思い入れですから、当然ジミーが幸せになることをダッキーは望んでいるでしょう、これほどの応援団はいない。ラストのエレベーターの中でジミーの笑顔がちらっと見えたところ、これもなかなか憎い演出ですよね。今回のように、尻の(正確には太ももですが)弾を好きな女性にナイフで取り出させるという、最高のシチュエーションでブライアンさんの一世一代の見せ場でしたね。(笑)これは実らせてあげたいですよ。ウィスキーは飲むんじゃなくて、とか、えー指でー、とか、私お裁縫は苦手なのー、とかナイトの方も定番でしたね。ナイトが屈強の傭兵たちとガチで戦うのは違和感ないですが、大怪我をしたジミーは痛みも何のその、敵に飛びかかるなんて、ファンタスティック、楽しませてもらいました。さて、ギブスが抜けたシーズンのまとめはどうなるでしょうか。現代版ポワロを自称するパーカーの評価はどうかな。
September 2, 2022
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やっと繋がりましたね。無理やりだけど。シーズン残り3分の1のまとめにかかった感じです。リズから取り出された発信機は、時間通りに服薬しているかをチェックする機能もあり、医療用機器の可能性がある。レッドはハービーに分析を頼む。パナベイカー上院議員が密かにレッドを訪ね、行方不明になっていた息子の妻シーラが、キャンプ場に現れ、痩せ細り瀕死の状態だという。何ものかに拷問を受けたようで、犯人の手かがりがないため、パナベイカーは闇の世界のレッドに助けを求めたという。シーラは広大な森の中を何日も歩き回ったようだ。レスラーとデンベが病院を訪問主治医から状況を聞く。心臓に異常が見つかり、なぜか体に他人の名前を自ら彫り込んだようだ。クリスタル・フラワーズとマリア・ホームズは、シーラと共に「タイニー・ファイター基金」の取材を受けている。「タイニー・ファイター基金」は、難病の子供と家族を支援する団体で、パナベイカー自身も多額の寄付をしたという。責任者に話を聞くと、対象となる難病の子供の情報は、数百人のボランティアからアクセスでき、クリスタルの息子、マリアの息子、シーラの娘がそれぞれ登録された1週間後に、母親たちが失踪していることがわかる。今週はサラ・サットンという少女が登録されているという。FBIが入院したばかりのサラの病室に向かうと、母親のメアリーが看護師に襲われ誘拐されそうになったところだった。サラは発作を起こして緊急入院していたが、女はメアリーとサラの抵抗で誘拐に失敗し逃げていた。現場には特殊な注射銃が落ちており、クーパーはレッドに出どころを尋ねる。連絡が取れないハービーの自宅を訪れたレッドは、赤ん坊の世話でパニックになっているハービーを手助けし、発信機について意見を聞く。一般には使われていない最新技術で、試験運用されたという情報があったという。問い合わせのあった注射銃については、ウェストバージニア州の僻地に中古の医療物資などと共に配送されていることがわかる。レスラーとデンベが廃病院に侵入すると、ベッドに拘束された女性たちがいた。誘拐されたシーラの仲間たちで、ナイフをもった看護師が襲いかかってきたため逮捕する。看護師のビンストックは弁護士を要求して何もしゃべろうとしない。被害者はいずれも重病の子供を熱心に世話をしている母親たちで、その母親たちは子供と同じような症状を示していた。わざとその症状にさせられていると見られるが、理由はわからない。パナベイカーはレッドにピンストックの口を割らせるよう頼む。吐かせ屋のブリムリーの力を借りて、シーラが長年自分の娘に悪い薬を飲ませて病気の状態にしていることがわかる。つまりシーラは代理ミュンヒハウゼン症候群なのか。パナベイカーはそういえば、気になる行動があったという。昏睡状態だったシーラが目覚めるという知らせが入り、パナベイカーは対応を求められる。メアリー・サットンもサラに危害を加える恐れがあるとして、デンベとレスラーが向かうが、親子は病院から消えたという。メアリーの夫は子供思いの妻が娘をわざと病気にしていたなど、信じられないという。デンベはサットン親子が「タイニー・ファイター基金」のインタビューを受けた録画を持ち帰る。アラムは廃病院で押収した大量の医療記録を調べ、代理ミュンヒハウゼン症候群を証明できるだろうという。ビンストックはチェルシー・メイソンという少女の訪問介護をしていたが、少女が死亡して仕事を辞めた。その少女の姉イーヴァ・メイソンは医療過誤で病院から多額の和解金を手に入れている。イーヴァは母親が妹を殺したことを恨んで、同じような母親を狙ったのか。イーヴァは「基金」のボランティアで、対象となる親子を探し、保険の調査員をしているビンストックが医療記録を手に入れる。イーヴァは再びメアリー・サットンを襲うだろう。メアリーは今はデラウェア州にいると見られ、インタビュー映像の中にデラウェア州のホテルに行きたいという言葉があった。FBIが現地に急行するが、すでにイーヴァはサットン親子を追い詰めていた。銃を取り出し、サラを救い出すというイーヴァに、サラは母親のバッグの中にあった銃を取り出した。母親が自分を傷つけるはずがないというサラだったが、現場に到着したFBIが説得を続け、サラがイーヴァを撃ったことで事態収集となる。パナベイカーは息子に真実を伝え、シーラの逮捕に踏み切る。レッドはボストンの精神科医ジャンセンに面会する。リズから取り出された発信機を見て、ジャンセンは、去年服薬の時間を守るのが難しい患者のために開発されたプロトタイプだという。しかし、プライバシーの問題があり計画は実現しなかった。ところがある男性が現れ、妻に精神疾患があり、薬をちゃんとのまなかったために人を殺める事件を起こしたという。その男性は自身で服薬を監視する装置を作ったのでジャンセン医師に試してほしいと言ったという。名前はアンドリュー・ケスラーだった。レスラーに内緒でチームは薬を断って2ヶ月を祝う節目のお祝いを開く。クリミナル・マインド風のブラックリスターでしたが、そこにパナベイカーを絡めたのは興味深かったです。まあ、彼女もそもそもレッドに免責を与えているのだから、闇の世界と無関係だったとは思いませんが、自らレッドに頼みに行ったというのは大きな借りを作りましたね。レッドのトレーラーカーはよろず相談所という感じか。それにしても、何でFBIの正規の捜査班に任さないのでしょうか。シーラが逮捕されることは、自分のスキャンダルになるから、予防線を張っていたということかな。母親が逮捕されたことを、どう理解させるのか、孫とどう信頼関係を築くのか。子どもたちは被害者ですから、きちんと見守ってほしいです。今回の見所は何と言っても赤ちゃんをあやすレッドでしょうね。どなたのお子さんなのか知りませんが、手慣れた様子でここは萌シーンかな。さすがにおむつは替えなかったですが。レスラーを励ますチームの和やかさは、普段の撮影現場なのでしょうね。「俺は俺の道を行くから放っておいてください」というレスラーが、リズ以外に心を開いて涙目になるのは、character developmentとして良しとしましょう。(かなり贔屓目です)さて、ついにクーパーを脅す謎の人物とレッドが追うリズを死に至らしめた人物の接点が見つかった。クーパーを陥れようとする存在は、リズを殺すのに助けとなったデバイスの発明者を逃がせという。どちらが本当の狙いなのでしょうね、レッドにダメージを与えること、クーパーをはめること。まあ、普通に考えたらレッドが本来のターゲットかな。クーパーとの協力関係にくさびを入れたいということもあるでしょう。どういう展開になるのか、楽しみにしています。
August 31, 2022
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今週も世の中の親の立場で最近の若者を考えるという、どこが海軍?という回でしたが、結構現実世界を切り取っていて、身近なテーマに感じ、本当にどうしたら良いのだろうと思いました。でも、ラストのキルブライドの言葉にずっこけた感じ。それにしても、人手不足がひどいな。ラウンドトゥリーは別のドラマに出ているのでしょうか。超人気のインフルエンサー、ジア・ミシェルが突然投稿を辞め、連絡が取れなくなった。母親がレバノン大使のため、仕事の背景と関係ないかどうか調べるよう、NCISに依頼が来た。最後の投稿では、キックスケーターに乗りながらしゃべっていたが、突然画面が切れて、事故にあったのかもしれない。近隣の病院に行った形跡もないという。ラウンドトゥリーが不在のため、キルブライドは再度アーリヤ・デレオン捜査官の応援を要請する。ジアは多数のブランドと契約していて、リアリティショーとも契約した。収入は莫大だという。ビバリーヒルズのジアの自宅には戻っておらず、撮影のためにスポーツカーを準備したという男によると、先週運転手のアラン・ブリストルと出ていったのを見たという。ジアの膨大な投稿をチェックしていると、ライブでジアが誘拐され、1000万ドル集めないと「彼ら」に殺されると訴えた。ジアは本当の事を言っているように見え、さっそく寄付が始まるが、ジアの居場所を特定することはできない。運転手のアランによると、かつてはボディガードをしており、熱烈なファンが些細なことでジアを殺すと騒くなど、脅されることは多々あるという。昨夜はジア本人から運転手の仕事をキャンセルされたというが、今のボディガードもジア本人から来なくて良いと言われたらしい。ジアには対立するインフルエンサー、エンジェル・ソアーズがいて、スポンサー契約を奪われたと訴えている。とにかくフォロワーのために自分の犬に火をつけようかという女だ、誰が怪しいとはいえないと答える。ジア救出の寄付はどんどん集まっているが、実際に取引が始まらないと相手を追跡することはできないという。ところが、信じられないことに、ジアを殺すところを配信しろというキャンペーンが始まり、急激に寄付額を増やし、救出側と同程度の金額が集まっているという。特にインセルと言われる、もてない男性たちがジアを嫌悪しており、彼らの間でキャンペーンが広がっている。首謀者はジアの過激なアンチである「スプリーン・キング・ダディ・J」こと、ジャクソン・キングだ。キルブライドはジアのタイムラインに登場する人物やパパラッチにも話を聞くようにいう。ファティマはセレブを狙うパパラッチに接触する。彼らからは迷惑がられるようだが、逆にジアの方から呼ばれることもあるという。ファティマはパパラッチから昨日撮影した写真を手に入れる。カレンとサムはジャクソンの自宅を捜索する。そこにジャクソンが戻ってきて身柄を確保するが、ジャクソンはヘイトの書き込みをしているものの、ジアの誘拐とは無関係のようだ。ただ、インセル集団で「最後の紳士」という名前の人物が他のセレブ女性も誘拐すると吹聴しており、ジャクソンとかなりやり取りがあった。なかなか口を割らないジャクソンだったが、闇サイトでドラッグを買ったことをDEAに報告するというと、その人物の本名がカーティス・ジェンキンスだと明かす。オンラインでしゃべったことがそんな問題になるとは思わなかったというジャクソンに、サムはSNSの釣りの餌にされた女性たちはそう思わないだろうという。ジェンキンスはパパラッチの撮影した写真にも写り込んでおり、ジアをつけ回していたようだ。ジェンキンスの実家に向かうと、母親は息子を腫れ物に触るように扱っていた。ゲストハウスで暮らしており、母親宛の手紙があった。そこにはジアを誘拐して殺害するという犯行声明と、別れの言葉があり、母親はジェンキンスの父親が死んでからはネットの世界にのめり込み、友達もいなかったという。父親との思い出のビーチハウスの別荘があるというので、サムとカレンが向かう。ジェンキンスを止めるため、電源を落とし、電波を妨害して侵入すると、ジェンキンスは銃を自分に向けた。サムは亡くなった父親は君に正しい選択を願ったはずだと説得し、ジェンキンスは投降する。ジアは保護されたが、相当ショックを受けていた。この後、またSNSに投降するのかどうか。ケンジーとディークスは被害者と加害者の母親たちの心情を思いやる。どんなに手をかけても娘を守ることはできないだろうし、息子の育て方についてもよく考えなければならないだろう。キルブライドは大使から直々に礼を言われたとサムとカレンに告げる。サムはいつもの駐車スペースをキルブライドに譲ることにする。"Tomorrow is another day"というと、私は「風と共に去りぬ」しか思い浮かばないのですが、「明日は明日の風が吹く」だと、なんだか寅さんみたいな気楽な感じがします。まあ、スカーレットは超前向きな人だから、切り替えも早いのは確かですが、「明日は明日の日が昇るのだ」という訳が好きですね。「タラ!故郷に帰ろう。そして彼を取り戻す方法を考えるのよ。明日は明日の…」作者のマーガレット・ミッチェルは続編の執筆をしなかったのですが、遺族が続編を作ってしまったんですよね。スカーレットがレットを取り戻すのをみんな夢見たでしょうが、実際にそうなるとやらないほうが良かったのかもと思ったりします。脱線しましたが、キルブライドは今日は一日で事件を解決したが、明日はそういうわけではないだろうという意味で言ったのでしょう。これまでサムがヘルキャットを停めていた場所がキルブライドに奪われてしまい、しかたなくキツツキの巣の下に車を停めたらひどい目にあった、シャンプーが必要だ、カレンが「?」という顔をすると、車のシャンプーだ、という流れはとても面白かったです。サムはさすがに上下関係には素直に従う。ファティマは本当に心配になるほど生真面目に仕事をしますね。現場にも出るのも、無理していなければ良いですが。アーリヤにはぜひまた出てきてもらいましょう。ところでみんな、気軽に飲もうとかアルコールを勧めますけど、彼女宗教上飲まないのでは。ジアのようなインフルエンサーは人気が出れば出るほど、アンチも多くなるのでしょうね。それが今回の犯人とその仲間は、自分たちがもてないのは彼女のせいだ、という理屈が自ら負け犬を認めているようなもので、ヘイトスピーチだけでなく、暴力に打って出るのは非常に問題です。そう思い込むのもネットがあるからこその危険ですね。娘をどうやって守れるだろうというディークスに、ケンジーは息子の育て方に思いを寄せるべきというのは、そのとおりだと思いました。わがまま三昧なジェンキンスの母親を責めることはできませんが、誰かに相談できれば良かったですね。ケンジーたちがエンジェル・ソアーズに「私が失踪したら、連邦捜査官が来るのか?」と返されたのは痛いところを突かれた感じ。大使の娘だからこそ、捜査が迅速だったのは事実でしょう。
August 31, 2022
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teaserの出来事が結構衝撃的だったのですが、何だか無理やり本編に合わせてそれで良いの?という終わり方だったですね。子供への虐待が問題になっているからか、子どもたちずいぶんしっかり学校で学んでいるなと思いました。8歳のティノが子守の叔父の目が届かない間にいなくなった。ティノの母親は死亡しており、父親のセビーが仕事に行っている間、カルロスがみていたが、カルロスは恋人のマヤの家に行っていたという。ゲーム好きなティノがノートPCを持って出ていることから、通信先をたどると集合住宅にいることがわかった。一軒一軒聞き込みをしていく中、住人の入れ替わりが激しいという部屋にティノが縛られているのが見つかった。ティノはレイプされており、怯えて口も重い。犯行現場となった部屋を違法に貸している不動産業者から、犯人の居場所がわかった。セオドア・マートゥは偽名で登録しており、ゲームでティノと知り合ったようだ。マートゥの自宅に踏み込むと、マートゥは何者かに刺されて瀕死の状態だった。ティノは写真でマートゥを確認し、DNAを検査中だが、SVUよりも先に犯人に達することができたのはなぜか。恨みのこもった犯行にみえ、ティノの家族がやった可能性もある。ティノの父親、カルロスともアリバイがあると主張する。しかし、防犯カメラの映像にマートゥの自宅を訪れるカルロスの姿があり、拘束して尋問する。カルロスはアリバイを偽装したことを認め、ティノが被害にあったことで責任を感じていたという。マートゥの住所はティノがこっそりマートゥの家でレシートを盗んでいたからで、マートゥは「あれはティノが望んだこと、彼も楽しんでいた」などと言ったという。カルロスは怒りにまかせてマートゥを襲ったが、カリシは裁判となってマスコミの餌食になることを懸念する。罪状認否でカルロスの弁護士は無罪を主張、自警団のエルビスらもカルロスは英雄だと言い、保釈金を集めるという。一方、命をとりとめたマートゥは取引を破棄して無罪を主張する。裁判となるとティノが証言しなければならないが、マスコミもカルロスの逮捕は不当だ、などの動きが目立った。カリシはマートゥ側に20年の取引を申し出るが、マートゥの弁護士も強気で、案の定、ティノの父親がこれ以上息子を苦しめたくないと、証言させないという。オリビアはマートゥと向き合ったカルロスが、自白を聞いていることを重視し、カルロスに証言させることにする。マートゥがティノを撮影したという携帯は、カルロスが盗み出していた。カリシは暴行罪で5年の刑をオファーするが、カルロスの恋人マヤが息子を連れてSVUに現れる。アンドレはカルロスにこれまでにない反応を見せ、保釈された後に体を触られたという。SVUでは慎重にアンドレに何があったのかを尋ねる。今回初めてカルロスは風呂上がりのアンドレを良くない触り方をした。アンドレはもうカルロスを許してあげてほしいと言う。取り急ぎカルロスの身柄を拘束して話をきこうとしていた矢先、カルロスが不安定になって屋上から飛び降りそうだという連絡が入る。オリビアらが現場でカルロスを説得し、事情を聞く。カルロスは9歳の時に父親の死をきっかけに教師から性的被害を受けていた。それは中学生まで続き、すっかり性格が変わってしまったという。その教師がつい最近焼死したのを知り、そこにティノの事件が起こってカルロスは20年間封印していた思いが爆発したという。カルロスは自分を責め、投降したため、カリシは性犯罪としては軽い罪で取引する。しかし、性犯罪者登録はするという。オリビアは虐待の連鎖の深刻さに思いを寄せる。ノアは遊びに行った家でハドソンからいじめのようなことを受けた。オリビアにはあまり喋りたがらなかったが、ハドソンはいじめっ子で嫌われており、友達のコーリーをゲイだといじめたと明かす。ノアは僕はバイだといって、コーリーのために立ち上がった。別に誰かと付き合っているとそういうことではなくて、仲間はずれにするのはフェアじゃないと思ったのだという。オリビアはノアを誇りに思うという。ティノくん、ノアくんに似てかわいいですね。そんな子供に対して、許せない犯罪で、犯人が捕まってもヘラヘラしているのが非常に腹立たしかった。彼こそ性犯罪者登録されていなかったのでしょうか。被害者の身内がSVUよりも先に犯人を突き止めていたのは情けないですね。自警団のエルビスが動いたのかと思いました。虐待の連鎖とはいえ、アンドレに心の傷を残したことは大きく、それに対して情状酌量の面がかなり大きかったなと思いました。マートゥを終身刑に追いやることができたことも影響しているのでしょうが。カルロスは性犯罪者登録されたら、刑務所でひどい目にあうんじゃないかとちょっと心配ですが、そこは頑張ってほしい。最後のノアがバイ宣言ですが、いくらオリビアの子供だからと言っても、物わかりが良すぎるんじゃないかという印象です。檻に入れて首輪をつけて犬の真似をさせるということは、大人が「そんなことをしてはだめ」と、止めなきゃいけないと思いますが、まあ子供の世界の隅々まで目が届くわけでもないし、子供なりに対処する力を持っているということなのかな。でも、自分の子があんなことをさせられていたら、「あの子とは遊んじゃいけません」と言いそうですけど。
August 28, 2022
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『ヤングアダルト』何だか変な邦題だなと思っていたら、原題の「Brat Pack」は80年代のハリウッドの青春映画に出演した役者たちにつけられたあだ名だそうで、日本ではヤングアダルトスターと呼ばれたこともあった、ということらしい。全体的にまったりとして、これから親になる人達への参考になれば、という雰囲気なのはティーガン役の子がショーン・マーレイの実子だという事を知ると、なるほどと思います。ノーフォーク基地の住宅地区で不法侵入事件が発生、この3ヶ月で頻発しているという。パーカーとナイトが通報のあった家に突入すると、地下室で若者たちがパーティを開いていた。基地の住宅では、玄関の鍵を20分ごとに変更するQRコードで管理していて、犯人はシステムにハッキングして偽のQRコードを手に入れていた可能性がある。パーティの参加者ノアは、パーティの前に別の家に侵入し騒ぎを起こしており、好きな女の子ティーガンからQRコードを手に入れたという。ティーガンの母親は乗船勤務しており、身柄の引取は叔父となっている。ティーガンによると、ノアはボーイフレンドではなく、本命はジェイデンだという。母親の仕事で何度も転校を繰り返すティーガンは、プログラミングが得意でマクギーは親近感を示す。ティーガンはハッキングを認めたが、QRコードは誰にも渡していないという。しかし、昨夜のパーティ騒ぎの後に、別の基地でも不法侵入事件が発生した。パーカーとナイトがタン大尉の自宅を訪問しようと向かうが、2人の眼の前で家の中で爆発が起こった。タン大尉は家の中で死亡していて、捜索の結果爆弾が仕掛けられていることがわかる。タン大尉は水上艦戦闘士官(SWO)で、彼を狙った犯行だったのか。趣味が発明らしいタンが基地内で同好会に参加していることがわかり、そこで聞き込みを行う。タンは既成の防犯システムを改良したロボットを自宅に置いていたというが、見つからない。マクギーはティーガンにタンとの関係を尋ねるが、ティーガンは知らないと答える。防御的なティーガンの心を開くため、マクギーは自分の娘の話をしてさらに踏み込む。ティーガンは孤独でマクギーとは共通点が多々あった。ノーフォークでは基地の子が使うSNS「ブラット・パック」を利用して、友達ができたという。タンの仕事柄、金庫に機密書類を保管していた可能性があるが、現場から金庫が持ち去られていることがわかる。タンのロボットが出品されていることがわかり、GPSを追跡して取引の場を抑える。一人は18歳の若者で、武器商人ではないというが、先に事情を聞いたノアの異父兄弟だという。タン大尉については直接知らず、ティーガンのパーティの招待状でその家で開かれるパーティに参加する予定だったという。タンは第2艦隊司令部に勤務し、ティーガンの母親メリッサ・フィールズの同僚だった。フィールズ兵曹長は爆弾処理技術者でUSSウィルミントンに乗船勤務している。タン大尉は派遣についても担当しており、次の任務地はラトビアだ。ティーガンは転校したくないのでタンを殺したのか。マクギーはティーガンを連行する前に直接話しを聞くという。パーマーの検死で、タンを殺害した爆弾が100年以上前の古い金属片を使っていたことがわかる。冶金に詳しいハワイ・パールハーバー支局のマリクに意見を求める。タンの死因となったのは、第一次世界大戦で使われた古い爆弾の破片で、ティーガンの母親はその専門家でもある。パーカーはティーガンがすぐにティーガンの身柄を連行するように命じる。しかし、マクギーらが自宅に向かうとティーガンは部屋から抜け出した後だった。ティーガンの母親フィールズ兵曹長に事情を報告すると、ティーガンの交際相手については、ジェイデンとは別れているという。パーティに参加しようとして、ドタキャンされたらしい。疑問を持ったNCISはジェイデンが偽物で実際には存在しない人物だとつかむ。ジェイデンのプロフ写真は合成で、ジェイデンとティーガンのやりとりをチェックすると、彼がティーガンにハッキングと不法侵入を薦めていたことがわかる。フィールズ兵曹長に関する質問もあった。行方がわからくなっているティーガンの携帯に何者かと待ち合わせの情報があがった。NCISはティーガンの居場所を突き止め現地に向かう。マクギーは何とかティーガンの心を開こうと、ジェイデンは偽物だと説明する。初めは信じようとしないティーガンだったが、マクギーの言葉を信じNCISに投降する。問題は姿を表す予定の「ジェイデン」の外見がわからないことで、ティーガンはジェイデンの携帯に裏口を仕込んでいたことを認める。ティーガンはジェイデンの携帯を鳴らすことができるという。ジェイデンことサミュエルズはひき逃げ事件を起こし、タンの証言で有罪となっている。サミュエルズは刑務所でタンに復讐すると息巻いていたという。知り合ったティーガンからQRコードを手に入れ、彼女に爆破事件の罪を着せようとしたのだった。マクギーはティーガンの協力で犯人を逮捕できあと感謝する。ティーガンは帰国した母親と再会し、マクギーに対して聞き上手だという。ふっくらしたお顔のティーガン孃は、終始固定したキャラクターを演じることで無事乗り切りましたね。これが初めての俳優としてのお仕事だったようで、マクギーとのやり取りが多いのも納得です。基地の住宅がゆとりのある立派なものだという印象でしたね。日本にもアメリカ軍の基地がありますが、きっと身内から不満を持たれないように十分な福利厚生を準備しているのでしょう。ちなみに、私事ですが親戚の家が空き巣に入られたという事があって、その後いろいろセキュリティの装置を設置したということを思い出しました。玄関から堂々と入るにはQRコードが必要でしたが、普通の家なら窓ガラスをパンと割って簡単に侵入できます。海軍の関係者は留守が多くて無人のことが多いというのは、問題だ。さらに基地のどこでも侵入できるセキュリティの穴があるというのは困りますね。C言語とは懐かしいですが、秀でた才能のあるティーガンが、寂しさのあまりSNSで簡単に下心ある男に騙されてしまうことは、彼らの幼さ、未熟さを示しています。マクギーはひたすらティーガンを責めることなく、理解者を装っていましがが、タン大尉が死亡した原因はやはりティーガンにあると思います。未成年とはいえ、自分を責めることなく、甘い処分を受けるだけなのかなと思うと、ちょっと微妙ですね。マクギーの4歳の娘が毎日プリンセスドレスを来て保育園に行く状況を重ねていましたが、社会に対して年齢相応の責任を追及し、だめなものはだめとちゃんと知らしめてほしいです。
August 27, 2022
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なかなかひねりが効いて良かったのではないかな。レッドも元に戻りつつありますね。髪の毛も伸びてきたし。ウォーレン大使が不審な死を迎え、レッドはFBIに有力者を顧客に持つエスコートサービスのマダムに情報を得るように言う。大使は新しいエスコートサービスの「ジェヌイン・モデルズ」に乗り換えたらしい。マダムは「ジェニュイン」について、全く情報が入ってこないと言い、普通は新しい競争相手ができれば女の子が引き抜かれるのだが、そういうこともないという。他にもジェニュインに乗り換えた顧客として、マット・スペート下院議員の名前を出す。レッドはかつての仕事仲間、バーニーの葬儀に出かける。バーニーは表向きは骨董品屋を営み、実は盗品を売買する故買屋で、レッドは預けたルビーのネックレスをなくされ、取り戻すつもりだった。そこに、そもそも盗みを持ちかけた旧友のカサンドラが現れ、なくなったはずのネックレスがバーニーの妻マチルダが身につけているのを見つける。マチルダは夫が結婚記念日のプレゼントとしてネックレスをくれたというが、レッドはバーニーは相棒のピーターが盗んだと言っていたという。店の金庫から盗まれたものがピーターの秘密倉庫で見つかったため、レッドはピーターを脅してカナダに追いやった。正直者だったバーニーに一杯食わされたことになる。悲しみにくれる未亡人から記念のものを盗むのも気が引けたレッドは、今回は諦めるという。スペート議員もまた殺害されていた。超人的な力で首を絞められており、抵抗もできなかったようだ。遺体から犯人のものと見られる髪の毛が見つかったため鑑識に回す。アラムは大使と下院議員が共に殺される前日に骨董店に25万ドルを振り込んでいることをつかむ。これが、ジェニュインの隠れ蓑なのか。現場で採集された髪の毛はダーリーン・ウォズニアックという看護師のものとわかる。聴取でダーリーンは殺人事件については何も知らないと言い、1年ほど前にかつらの会社に髪の毛を買い取ってもらったことがあるという。クーパーの友人ルーがバーテンダー、エイベルの女友達の居場所を突き止めた。クーパーの無実を証明できるかもしれないと、2人はアトランタのバーに向かう。エヴリー・グラントはエイベルが殺された翌日にDCを出ていた。グラントによると、小銭稼ぎに麻薬の取引をしていたエイベルに、刑事が訪れ、客のドリンクに薬を入れろと脅したという。しなければ逮捕するといわれ、エイベルは引き受けたが、その話を聞いたグラントは警察に相談するべきだと説得した。エイベルはその翌日に殺されたという。刑事はNYPDのバッジを見せていた。グラントと別れたばかりのクーパーの前にヒーバー刑事が現れ、殺人2件と証人を脅したのかという。ヒーバーはクーパーを第一容疑者と信じていた。レッドがDCに戻る前に再びバーニーの店を訪れると、先客にカサンドラがいた。2人ともマチルダからネックレスを奪い返すつもりで、取り分の相談をする。先にネックレスを盗んだのはカサンドラだったが、レッドはなくなったネックレスを一緒に探すと申し出て、マチルダに魂胆を知られてしまう。レッドとカサンドラはバーニーの真の姿を説明し、自分たちの素性を明かす。マチルダはバーニーには相棒はいなかったと言い、ショックを受けた未亡人のために今度こそネックレスは諦めるという。骨董品店にまた金が振り込まれ、今度は有名シェフのビリー・バートンだという。アラムとパクがバートンの家に向かうと、女がバートンの首を絞めているところだった。体当りして女をベッドから落とすが、驚くことに人間そっくりのロボットだった。人毛を使って高度なロボットコンパニオンを作っている会社のソーヤーは、人気ロボットのクリッシーを購入した2人が殺されたと知り通報したという。人を殺すようなプログラムではないというが、FBIはクリッシーの購入者リストを提出させる。アラムはクリッシーがハッキングされていることをつかみ、発信元を追跡する。初期の購入者ゴードン・グラハムという人物の住居は、慌てて家を出ていった様子だった。グラハムは立ち上げたベンチャー企業を売却してここでクリッシーと暮らしていたようだ。クリッシーには追跡用のユニットが内蔵されていて、FBIは逃走するグラハムを追う。グラハムにとって、クリッシーは信じられるコンパニオンで自分たちを引き裂くことはできないという。殺された有力者たちは自分の都合でクリッシーたちを傷つけ汚した。逮捕しようとするFBIの前で、グラハムは車ごと崖下に飛び降りる。グラハムは殺しをした2体をハッキングし、殺害後に自分のところに戻るようプログラムを変更していたようだ。彼は本当にクリッシーを愛していたのだろう。クーパーはグラントを家族と共に保護する。ルーはNYPDの刑事が関わっているようなら、手に余るので応援を呼ぶべきだというが、クーパーは自分たちでヒーバーよりも先に刑事を見つけるという。レッドはカナダからピーターを呼び戻し、バーニーに騙されていたことを謝罪する。しかし、確認したいこともあった。ピーターはマチルダこそ犯人だという。マチルダはだめ亭主が離婚を考えていたことを知り、殺害を計画し、毒殺したと認める。レッドはマチルダに商売から手を引くように迫り、二度と足を踏み入れるなと脅す。取り戻したネックレスはカサンドラに渡し、よりを戻したがっているカサンドラに、かつての自分ではない、今は大切な女性がいると告げる。これはもう、クリッシー役の女優さんの演技力が全てでしたね。ラボのロボットは本物?(笑)まあ、首から上が人間そっくりは可能でも(全身そっくりのお人形はあるでしょうが)、歩いたり全身を動かすのは現実にはまだ無理でしょうね。AIが学ぶのだから、言葉を発しても良かったのにと思いましたが、グラハムの思い込みが真に迫っていたので、それもありかな。一応、ロボットの三原則に則ってコンパニオンロボットを設計しているはずで、アラムがその辺に触れても良かったと思います。グラハムとクリッシーの道行はちょっと「ブレードランナー」を思い起こしましたね。ソーヤー役の人、「NCIS:ニューオーリンズ」で赤い服の男だったとは。カサンドラは過去のレッドの女性関係の中でも結構本命に近い人だったと思いますが、今はもうミエースしかいない、私は彼女のものだ、とまで言うのですから本当に彼は変わったのかな。厳密にいうと、リズの死でそれまでのレッドは死に、ミエースのおかげで生き延びたけれど、レッドがリズの死の原因を探ることでさらに変わってしまったということですね。一周回って元のレッドに戻ったんじゃないかなどと突っ込んだりして。クーパー自身よりも、なぜかルーの方が張り切って犯人探しをしているのが妙に気になるなあ。そこまでして何か得があるのでしょうか。クーパーにしても、真犯人らしい刑事を見つけて、アンダーグラウンドで結末をつけるつもりなのだろうか。ヒーバー刑事に、勝手に好きなことを言っていたまえ、というような態度を取るクーパーがふてぶてしいというか、なんというのか。
August 24, 2022
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後味が少し不安が残るような、スキッ、スカッという感じではなかったですね。今回はカレン不在、というのは初めてだそうで、これも働き方改革でしょうか。それにしても、人手不足はどの機関も同じなのですね。カリフォルニアとメキシコとの国境地帯で5人の射殺体が見つかり、その中にケンジーが潜入捜査中の海兵隊下士官ベニー・ゴメスのいとこが含まれていた。ケンジーからの定期連絡も遅れており、キルブライドはサムとディークスを現地に向かわせる。ゴメスはカルテルと組んでメキシコからの密入国を斡旋している容疑があり、ケンジーは渡し屋として潜入していた。カレンもラウンドトゥリーも不在のため、キルブライドはアーリヤ・デレオン捜査官を加える。アーリアの父親はサムとシールズの同僚だった。アーリヤとゴメスの家に向かったファティマは不安げだ。ゴメスはNCISの来訪に逃げようとして逮捕される。広大なジャカンバ自然保護地域をパトロールする国境警備局は、この地帯は密入国のルートであり、カルテルが活動する無法地帯だという。ディークスは死体が発見された場所で四輪バギーのタイヤ痕を見つけ、血痕がケンジーのものではないかという。ケンジーは密航者と共に攻撃され負傷したが、ローザという少女を助け身を隠す。ローザは母親が望んでいたLAに行くつもりだという。キルブライドは地元警察が来る前にゴメスからケンジーの居所を聞き出せというが、ゴメスは口を割らない。しかし、物置で音がしたため中を調べると、密航者らが潜んでいた。今後のことを恐れて何も言おうとしない人々にケンジーの情報を聞いたところ、数日前に国境を超える手伝いをしていたという証言を得た。彼らはアメリカ人を恐れるだけでなく、人を狩る兵士を恐れていたという。彼らに捕まると、送還されずに殺されるらしい。兵士というのが軍人なのかどうか不明だが、ゴメスの仲間に不正を図る当局の人間がいるのかもしれない。ケンジーが危険で、早くゴメスから情報を聞き出さなければならない。ケンジーが周辺を探っている間に、隠れていたローザが兵士らに捕まった。助けようとしたケンジーも捕らえられてしまう。ファティマとアーリヤがゴメスを厳しく追及し、軍人の身分を利用してメキシコから密輸入する仕事をいとこから誘われたことを聞き出す。ゴメスは海兵隊の基地で仲間を募り、順番に荷物を受け取って家に隠す。海兵隊なら国境警備局は荷物を調べないのだという。ケンジーのことはNCIS捜査官だとは知らなかったが、今どこにいるかはわからない。今朝荷物が届くはずだったが、届いておらず、何かトラブルが起こったようだ。ただ、謎の兵士は海兵隊ではなさそうだ。ヘリからケンジーの痕跡をさぐるディークスらは、焚き火の跡を見つけそこにケンジーのメッセージを発見する。「民兵組織11」と書かれてあり、サムは近辺の衛星画像を手に入れるようにいう。その頃民兵たちの本拠地に捕らえられたケンジーとローザは、ケンジーが連邦捜査官であることから対応を決めるまで拘束されていた。連邦捜査官がなぜ密入国に手を貸すのか、違法なことをするのは反逆罪ではないか。広大な土地で手がかりが得られないNCISだったが、ファティマが暗号化通信を調べて、アリゾナの民兵組織が解散後に再結集し、カリフォルニアに移ったことをつかむ。彼らは南部11州を意味する「イレブン」と名乗っており、リーダーのレベッカ・ゴードンが山小屋を購入していることがわかる。ケンジーはイレブンのメンバーが相談している間に逃げ出すが、怪我をしているため遠くへは進めず、レベッカらに追いつかれる。そこにサムとディークスが到着し、銃撃戦の上ケンジーとローザを救い出す。ローザは今後国内で親戚を探してもし見つからなければ、里親を探すことになるという。ファティマは人手不足で急遽現場に出たが、不安な気持ちが収まらない。自分には軍人の家族や立派な経歴もない。キルブライドは自分たちはスーパーヒーローではなく、みな同じ人間だという。今日のように異常な状況で選ばない任務をこなすことになっても、ファティマは本気を出した。それが我々を捜査官にする。ファティマは少し落ち着きを取り戻す。ファティマが辞めてアーリヤが加わるのかと思いましたが、そうではなさそうですね。でも、アーリヤはいい感じだと思いました。サムとは知り合いのようでしたが、前には出ていないですよね。デヴォン・ウォーカーの民兵組織というのも、LAであったのだかどうだか、覚えていません。南部11州という南部連合をイメージする民兵組織が、不法を移民を撃ち殺している。ケンジーは別に不法移民に手を貸しているわけではなく、ペンドルトン基地にカルテルと手を組んで密輸入をしている連中がいるらしいという事を捜査していたのですね。それには密入国も含まれるわけで、ゴメスは相当悪いことに手を出していることになります。あのゴメスの家にいた人たちは、アメリカ側のブローカーが引き取るのでしょうか。ところで、私が大好きなダニー・トレホさんが出ている「マチェーテ」という映画(大好きなドン・ジョンソンも出ている)で、テキサスが舞台なのですが、国境を越えようとするメキシコ人をまるで狩りをするようにバンバン撃つという場面があって、あながち嘘ではないのだろうなと思いました。カリフォルニアも広いですからね、国境を越えることもあるのかもしれません。まあ、それにしてもケンジーのタフなこと。頭でガラスを割って、歯で破片を取り去って、怪我をしているのに、さすがにマチェーテ並のスーパーヒーロー並ではないだろうか。たった2人のNCISに、訓練を重ねているだろうイレブンの面々が簡単に倒されるのもご愛嬌ということで。レベッカ役の女優さん、キレキレで良い感じでしたね。この人とアーリヤがこのエピソードの肝かな。ローザが里親制度にということだったので、ディークスとケンジーのもとに来るということを思い浮かべました。あと、2度もケスラーの言及がありましたので、こちらもそろそろ登場するのかな。
August 23, 2022
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これも500話記念の一連だったのかしら、懐かしい人が出てきたと思ったら、何だか新スピン・オフか?というようなにぎやかさ。でもハラハラして面白かったです。個人的にはドン・ジョンソンで大ウケでした。クリスマスイブの夜、ヘイトクライムと見られる投石や放火、差別的落書きなど事件が起こる。被害にあったのはシナゴーグやハラル料理店などで、人手不足からSVUも捜査に応援で協力することになった。憎悪犯罪特捜班の警部は何と新任のデクラン・マーフィーで、マクグラスは休日返上で捜査しろと命じる。3つの地区で9件の事件がおきており、シナゴーグ周辺では、黒人の少年が目撃されていた。路上では、シク教徒の男性が後ろから刺されていた。犯人の顔は見えなかったが、オハイオ州のバイクに乗って逃げたという。犯人はどうやら、イスラム教徒と間違ったのではないかという。マーフィーとロリンズが突然の再会にぎこちなくしていると、声をかけてきた男性がいた。犬の散歩で周辺をよく歩いているが、黒人の少年が目撃されたというのは本当か、などと関心を寄せる。ロリンズは犬好きなところを見せ、何かあれば連絡するようにいう。火炎瓶が投げ込まれた現場付近では白いバンが目撃されていた。近くのマーシーアヴェニュー駅では、ユダヤ系の2人が歩いていて暴行を受けた。犯人は未成年の黒人で、黄色のパーカーを着ていたという。シナゴーグ近くの防犯カメラには、石を投げつける黒人の3人組が映っており、その中のひとりは黄色のパーカーを着ているのが確認できた。マクグラスはこれを公開して情報提供を求めようというが、オリビアとデクランは、未成年のため公開せず聞き込みで特定すると突っぱねる。すると、教会の神父がそのうちの一人をミサの侍者をしているダーレンと特定する。しかしダーレンはたまたま一緒にいただけで、他の2人がやったことで、自分は何もしていないという。黄色のパーカーを着ていたジャリークは非行の記録があり、悪びれることなく投石とユダヤ系被害者への暴行を認める。もう一人のジュリアスは、特に憎悪ということもなく、単に石を投げただけだという。マクグラスは、まるで事件が解決したかのような態度だが、オリビアたちはシク教徒への暴行は犯人が特定されておらず、白いバンもオハイオナンバーのバイクも黒人少年たちとは無関係だという。放火や差別的な落書きについては、政治的な背景が感じられ計画的だ。その時、新たにモスクに爆弾が仕掛けられ爆発したというニュースが入る。手製の圧力鍋と使った爆弾で、介護施設にも仕掛けられているのが見つかった。こちらは不発だったというが、犯行が広がり激化しているように見られる。FBIとも情報を共有しての捜査となるが、今のところテロの情報はないという。マーフィーとロリンズが聞き込みを続けていると、また犬を連れた男が声をかけ、捜査の進展について質問する。名前を聞くとドン・ジョンソンと名乗ったため、ロリンズは人物に疑いを持つ。犬のタグに電話番号が書かれており、調べるとダルコ・パヴィクの携帯とわかる。携帯はイブの前日の夜8時に電源が切られたままになっており、モスクの防犯カメラには怪しい男が写っていたものの、ダルコだとは特定できなかった。突如、マスコミにシナゴーグに石を投げる少年たちの映像が流れ、オリビアらはダーレンを心配する。ダルコ・パヴィクはセルビアから母親とアメリカに渡ってきたが、母親はユダヤ系の男性と再婚し、ダルコが19歳の時に同居していた父親が火事で死亡した。ダルコはユダヤ系の建物の所有者に裁判を起こしたが負けてしまった。SNSで政治信条などでは特に目立つことはない。そのダルコが撃たれたことがわかり、現場からバイクに乗った男が走り去ったという。ロリンズが病院でダルコから話を聞くが、黒人少年の事を口に出すのでロリンズは本当のことを言ってほしいという。犬の心配をするダルコから、散歩させてあげると言って部屋の鍵を手にすると、SVUはダルコの部屋に入る。リードを探すという名目でクローゼットを調べると、そこに大量の圧力鍋爆弾があった。すぐに爆弾処理班を呼んで対応する。FBIがダルコの尋問を始めるが、めぼしい証言は得られない。室内にあったタブレットには、男性がヘイトスピーチをしている動画があるが、誰なのかは知らないという。また爆弾については、元同居人のものだというが要領を得ない。気にないるのは、回収した爆弾の材料の空き箱で、6個のうち、モスクと介護施設に仕掛けられたものの他に、後4つの爆弾が不明なこと。時限爆弾だとすると、24時間以内に回収しなければならない。今のところFBIが捜査の主導をとっているが、オリビアとマーフィーは自分たちならダルコの口を割らせることができると迫る。その熱意が勝り、ダルコの尋問を任されるが、ダルコも用心深く、オリビアは飼っている犬を引き合いに出してきっかけをさぐる。ダルコを撃った男は、ダルコがロリンズらと話しているところを見て脅してきたという。オリビアとマーフィーはダルコが便利に利用されている、助けたいと迫り、元同居人の名前がAJだと聞き出す。タブレットの動画の男は「北極星」という名前で、夜中にAJと部屋に現れ爆弾を置いていったという。使い捨て携帯を渡されたというので、購入した店で話をきくと、現金で5台購入していることがわかる。買ったのはヘルメットを被った男で、防犯カメラには携帯を他の2人に手渡す様子が映っていた。しかし、白いバンとバイクの情報は得られないままだ。ルス刑事は5台の使い捨て携帯を追跡し、ダルコが自分の携帯をオフにしたのと同時刻にオハイオ登録の携帯がオフになっているという。その携帯の持ち主はアントニオ・フアレス、つまりAJその人で、オハイオにいる妻に事情をきくと、NYCには元妻がいるという。元妻の自宅でアントニオを逮捕するが、しかけた爆弾の場所についてはオハイオの妻のツリーの下としかわからない。「北極星」についてわからないというが、唯一わかる連絡先が5台の携帯の一人で、呼び出させる。アントニオに呼び出されたのはアリゾナから来たトム・ノーランというビジネスマンで、妻とNYに来たという。自分は関係ないというが、タブレットの動画の中にバスローブ姿の女性が映っており、それはノーランの妻スーザンだった。やっと宿泊先のホテルがわかり、行き先がワシントン・スクウェアだと聞いたのでオリビアたちは現地に急ぐ。近くにはシナゴーグやイスラム教の施設もあり、人々を混乱に陥れて市民を対立させるのが計画なのだろう。オリビアらはスーザンとタブレットでヘイトを煽っていたロバート・ポール・バイヤーズに銃を向ける。男がひるまずに爆弾があると手を伸ばしたため、オリビアはためらわずに撃ち殺す。スーザンはこれで彼は殉教者になったという。マーフィはオリビアを気遣うが、これから10時間は事後対応に追われることになるだろう。2日間も不眠不休でみなさん、ご苦労さまでしたね。オリビアとロリンズの子供はロリンズの実家で預かっているということかな。まあ、クリスマスですしタイミングとしては良かったかな。オリビアは警察官としてやるべきことをしたのでしょうが、撃ってから手が震えだした。当分この影響がでそうですね。それにしてもこんな凶悪な緊急を要する事件で、何でこのメンバーとは思いましたが、ロリンズのお気に入りだったカルドゥーンも入っていて、有能なルス刑事や味のあるパーラト=ゴールドスタイン刑事などなかなか良いメンバーですね。もしかして「Hate Crimes」はグリーンライトを待っている状態なのかな。もしシリーズ化が認められたら、アマンダはややこしいことになりますけど。シングルマザーで育てていくので、とデクランを寄せ付けない態度に、今誰かと付き合っているのかな、と突っ込まれる。カリシとの交際は秘密なのがこういうところに影響してくる。(笑)もしスピン・オフが立ち上がったら、そちらでもこの話題をやるのでしょうね。カリシはデクランに負けないでほしいです。ところでドン・ジョンソンですが、たまたま2.3日前にスカパーで「ホットスポット」という映画を見つけて、ラッキー!と最後まで見てしまいました。「マイアミ・バイス」を終えた直後のこの頃のドン・ジョンソンが一番好き~とか、こーいうところが好き~とか一人で盛り上がっていたところでしたので、そりゃ、ロリンズ以上に反応しますって。(笑)
August 21, 2022
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『償い』無理やりな感じもありましたが、それでも長く鬱々としていたトーレスのストーリーの締めくくりとしては良かったなと思いました。本当はもっと早くやりたかったのでしょうね。ギブス卒業の方を優先した結果かな。でも、パーカーではなく、ギブスの監視のもとだったら、違う印象になっただろうななどと思いました。トーレスはグレイス先生のセラピーを受け続けている。今も父親の存在やビショップとの別れなどが心に残り、酒がやめられない。グレイス先生は、答えを求めるトーレスに一緒に探していこうという。ヴァージニア州で、武器取引をめぐる殺人事件が起こり、3人が殺された。被害者はいずれも武器売買などの前科のある者で、海軍基地に運ばれるはずの重機関銃と2万ドルがそのまま残されていた。取引でのトラブルかと見えたが、その場に隠れていた4人目のトラヴィスが逮捕され、レイムンド・ディアスが戻ったという。トーレスは6年前に、メキシコのカルテルの大物武器売人ディアスがアメリカ軍の武器を盗んで売買しているのをATFと合同捜査で組織に5ヶ月間潜入していた。トーレスはカルロス・サラザールと名乗り、ディアスの従姉妹マリアに接近した。マリアと親しい関係となったトーレスは、毎週日曜にディアスの家に招かれ食事をしていたという。そこで証拠を集めてディアスの逮捕にいたり、ディアスはメキシコで終身刑になったはずだった。しかし、36時間前に脱獄したという。ディアスは姿を消したカルロスを探しているという。ケイシーはメキシコからアメリカ国内に入るにはテキサスのカマルゴ・ブリッジ検問所を車で通ったと考え、通行者の写真をトーレスに見せる。トーレスは運転手の男がディアスの部下、レニーだと指摘する。マリアはディアスに不利な証言をして、証人保護プログラムに入ったが、トーレスはその前提として、自分と合流して一緒に暮らすという約束をしていたと明かす。マクギーはマリアを利用して裏切ったのかという。マクギーとトーレスが乗った車が銃撃され、トーレスは犯人の車を追い詰める。襲ったのはレニーで、ディアスの命令でカルロスこと、トーレスを狙ったという。なぜトーレスの身分がバレたのか、ディアスは執念で調べ上げ、裏切り者たちを始末すると言っているという。当然、マリアの身に危険が及ぶが、ディアスの居場所はいまだ不明だ。トーレスはマリアの無事を確かめたいとヴァンスに訴え、保護監視している保安官補に情報を求める。保安官補のライトは教えられないというが、1週間前にマリアに留守電を残したのみと聞いて、トーレスはメリーランド州にいることを聞き出す。マリアの今の家に向かうと、マリアの姿はなく、壁には銃弾の痕、床には血痕が見つかった。マリアはすでにディアスに見つかったのか。パーカーは興奮するトーレスにすぐにセーフハウスで身を隠すように命じる。トーレスはホテルの部屋からグレイス先生に電話し、父親を反面教師にしてきたが、自分も大切な人を見捨ててしまったと話す。グレイス先生は償うべきだという。その時、トーレスの部屋にマリアが現れた。マスクをした男に侵入され、マリアはナイフで応戦し逃げたという。別のセーフハウスに移る前に保安官補からここを紹介されたと言い、2人は6年ぶりに言葉を交わす。マリアはアニタ・レイエスという名前と新しい人生を与えられる代わりに、画家だった人生を捨てた。もう、証人保護プログラムには戻らないという。ディアスは武器の売買の代わりに薬を買い出していた。新しいビジネスを始めるのかと思われたが、ディアスは白血病らしい。つまり、復讐のために脱獄したことになり、失うものはないのが怖い。トーレスはNCISにマリアを保護してもらい、自分はディアス逮捕に向かうと告げる。マリアは任務のために自分を利用したトーレスを批判する。アニタという名前では生きている価値もないというマリアに、トーレスは悪かったと謝罪する。他にも潜入捜査で利用した人物はいたが、マリアのことは大切に思っていた。マリアは6年たって、トーレスが変わったのではないかと問う。あなたも大切な人に捨てられたのか。トーレスは答えず、マリアを襲った男の特徴から、パブロ・シルヴァを突き止める。シルヴァの住むトレーラーハウスに向かったマクギーとパーカーは、保安官補のライトが拷問され殺されているのを発見する。シルヴァはライトからトーレスの隠れ場所を聞き出したのだろう。パーカーはすぐにトーレスに逃げろと連絡するが、すでに敵の手がホテルに伸びていた。トーレスはマリアに予備の銃を渡すと、部屋に入ってくる者を撃てといって、廊下に出る。ディアスはマシンガンを撃ちまくり、トーレスに迫ったが、トーレスは上手く背後に回りディアスに止めを差す。マリアは部屋に入ってきたシルヴァを倒していた。命を狙われる恐れがなくなり、マリアはもとの生活に戻るという。トーレスを許すかどうかはまた別の話だが、トーレスは困ったことがあればいつでも駆けつけると約束する。トーレスはグレイス先生に、心の重荷を少し軽くして、自分を立て直すつもりだという。酒は辞めなければならない、それは楽ではないことだ。まあ、マリアがあまりにも理解がありすぎるのが物足りないですが、きれいに終わって良かったということでしょうか。私だったら、マリアがもっと激しくなじって、双方感情的になって殴り合いになって、そしてベッドインという展開を予想しますが、その方がありきたりなのかな。ただまあ、マリアもディアスに対して正義を果たしたいと思っていたのでしょうから、トーレスの愛情を引き止めるためにいやいや証言したのではないのでしょう。殺し屋と真っ当にやりあって生き延びるなど、かなりタフな女性なのは確かでしたね。今後、トーレスが彼女とやり直すかどうかはわかりませんが、私はマリアに好感を持ちました。こういう展開だからか、トーレスは「ダイ・ハード」のようでしたね。彼、そんなキャラだったのか?保護下の対象者を守れない保安官補がだらしなかったり、パーカーもヴァンスもトーレスの無鉄砲さに屈したり、今後はないことを望みます。(笑)州警察の「フィル・コリンズ」さん、わざわざパーカーのリアクションを見るためのネーミングだったのか、意味不明です。
August 19, 2022
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犯罪者の世界にも株式投資の取引所があるという、ブラックジョークみたいなのがいかにも「ブラックリスト」らしい、と思いました。ゲストのクレイグ・ビアーコて、そうそう「ボストンリーガル」に出ていましたね。クーパーについては、完全に勘違いしていました。パーティの夜にクーパーの酒に薬を入れたと思われるバーテンダーが死んで、警察の動きも静かだ。クーパーは友人のルー・スローンに、4度目の事件の見直しを依頼する。レッドはナイトマーケットという、犯罪者のための株式市場の「理事長」を捕らえろという。犯罪組織も資金を集めて事業を拡大するために、株式を発行し上場してきた。その理事長はワンマンの証券取引委員会とでもいう存在、独断的で不正を働いた「企業」のトップに見せしめのために、指を切り落とすなどの罰を与え、写真を公開している。上場している会社の名前を暗号化して、ナイトマーケットの実態をつかむのは難しいが、アルバニアの犯罪組織「バンダ・コルデャ」が上場する会社が「BKRC」だということはわかる。カジノで資金洗浄をしており、すでに賭博局が捜査を開始している。それによって、表の合法カジノの株価は下がったが、ナイトマーケットでの株価は上がっている。何が評価されたのか。リズの墓を掘り起こしてほしいというレッドの要望に、クーパーは反対して墓地に警備を着けている。レスラーはリズの思い出を汚すようなことはしないでくれという。賭博局ではバンダ・コルチャのトップ、ドライトン・アバーシに注目し、内通者の情報を手に入れていた。しかし、アバーシにバレている可能性が高く、実際ツィオナは、アトランティックシティのカジノから姿を消している。恐らくもう、殺されているのだろう。FBIはツィオナの情報を共有し、実の姉から話を聞く。ツィオナはアバーシがフェリシアという女に乗り換えたことでやけになり、情報提供をしたという。フェリシアは5歳の娘と、カジノのスイートに囲われており、アラムがルームサービスを装って、盗・聴器を仕掛けることになった。ルーが死んだバーテンダーに親しい女性がいて、彼が死んだ翌日に姿を消しているという情報をつかむ。ルーはアグネスが母親について真実を知るべきだと言い、クーパーは墓の掘り起こしを決断する。賭博局の捜査でフェリシアに接近することになり、公園で待ち合わせるという。デンベとレスラーが監視していると、フェリシアの運転手は賭博局の捜査官に銃を向けた。デンベがアバーシの部下を撃ち殺し、フェリシアの身柄を確保するが、フェリシアはアバーシのもとにいる娘を取り戻したいという。フェリシアに娘を連れて迎えに来てほしいと電話させ、姿を表したアバーシをFBIが逮捕する。リズの遺体の検死で追跡装置が発見された。レスラーはクーパーの心変わりがレッドの差し金のせいかと激怒する。リズを殺した人物を知るべきだというクーパーに、レスラーはリズを殺したのはレッドだといい、出ていってしまう。アラムはリズから取り出された追跡装置は非常に高度な技術のもので、誰が作ったのか特定できないという。理事長はアバーシ逮捕を受け、バンダ・コルチャを市場から削除するよう命じる。しかし、アバーシは理事長を恐れ何もしゃべらないだろう。レッドはあえてアバーシが全てを明かしたと、クーパーに偽の会見を開くようにいう。マーケットは噂に動かされる、理事長もあぶり出されるだろう。クーパーにまた謎の人物から連絡があり、アンドリュー・ケニソンという人物に新しい人生を与えて、去らせろと告げた。なぜその人物なのか理由はわからないが、ルーはとりあえず誘拐して拘束し、その間にバーテンダーの友人の情報を調べれば良いという。クーパーの記者会見でナイトマーケットでは不安になった投資家が売り始め、株価が大幅に下がった。理事長は取引を停止したが、その間になぜかCOCという会社だけが値上がりしている。これは「犯罪のコンシェルジュ」ことレッドの会社だった。クーパーは自社の株価を釣り上げるために嘘の発表をさせたのか、とレッドに詰め寄るが、レッドは否定する。レッドは理事長が開催する会議に参加し、大規模な買い入れをする代わりに、レッドの会社の筆頭株主を教えてくれと迫る。理事長はいくら金を積まれても、それはできず、実際自分もわからないのだという。レッドはその場を去り、クーパーに会議の場所を知らせる。FBIが突入し、その場にいた理事長と顧客たちを逮捕する。アンドリュー・ケニソンはMITの大学院生でクーパーは直接会い、身の危険があるので保護すると申し出る。理事長の聴取で、上場していた会社について話すよう求めるが、全く動じない。レッドは隠遁から復帰して金がないため、組織を法人化してナイトマーケットで資金を得たが、最近敵対的買収を受け、何者かに支配権を奪われてしまったという。それで株価を下げ売らせようとしたが、今回それも失敗した。一体、筆頭株主は何者なのか。リズに埋め込まれた追跡装置の出どころもわからず、両者に関連があるともいえない。クーパーはレッドに、自分は望まない暗い道に進みつつあると、悩みを打ち明ける。レッドは自分のように暗い道をあるき続ける人生を送るな、という。レスラーは薬に手を出すのを何とかこらえた。パクは辛い時には仲間が支えるという。それはリズも望むことだろう。クーパーはアグネスに、リズについて聞きたいことを何でも話すという。リズはスパイ同士だったカタリーナとレディントンの娘で、リズはアグネスを愛し、大勢がリズを愛した…んー、レイモンド・レディントンがリズの父親だというのは事実だが、レッドがレイモンドか、というのは異論があるところで、アグネスに「ピンキーはおじいちゃん」と言ってしまって良いのか。クーパーだって、真相は知らないんだし。冷戦を終わらせたといううさぎのぬいぐるみの話を聞いたルーの一言で教育方針をころっと変えるなんて、シャーリーンに相談しなくても大丈夫か。墓場でパク、アラム、デンベとレスラーが肩組してリズの棺を待っている姿は良かったですね。これでやっとリズの話題は終わりかなあ。レスラーも頑張って薬に手を出さなかったわけだし、もう区切りをつけてくださいよ。リズから取り出された追跡デバイスですが、何となくMITの大学院生が作ったとか思ってしまうのですけど。レッドの会社を乗っ取ろうとしている人物が、クーパーをはめようとしている人物と繋がっていても面白い。リズを殺した上、クーパーも葬る。それができるのは、相当な力のある、権力がある存在ということになると思うのですが。それが怪しげな占いをするミエースだったらおもしろいですね。賭博局というのは実際にあるのかな、と思いながら見ていましたが、合法的な賭博があるのだから、政府も放っては置かないでしょうね。
August 17, 2022
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このエピソードを見る直前に「ウォーキング・デッド」を見ていたので、冒頭シーンであれれ?と思いました。(笑)また退役軍人の話かなと思ったら、無理やり海軍での薬物問題とつなげた印象でした。海軍一等兵曹エイドリアン・ヴァルガスが自宅マンションのベランダから転落死した。ヴァルガスは先月心の病でUSSアリージャンスを下船しており、体内からLSDの成分が検出された。実はアリージャンスではヴァルガスの同僚がLSDの使用と売買で逮捕されており、ヴァルガスが機密情報にアクセスする部署で勤務していたことから、海軍情報局長官と海軍長官とキルブライドが直接捜査に関わることになった。キルブライドは慎重を期すように命じる。ジェイソン・レンフローはLSDの使用は認めているが、艦への持ち込みは否定し、また供給先については口をつぐんでいる。サムは水兵のLSD使用に懸念を示す。ディークスとラウンドトゥリーがヴァルガスの自宅を捜索し、高性能のゲーム用PCなどを押収する。ヴァルガスは室内で暴れ大声を出すなどしていたらしく、胃の中からはゼラチン状のものが検出された。サムとカレンは今は刑務所に入っているレンフローを尋問するが、薬物の売人ではないと過去の供述を繰り返す。しかし、微量のLSDの服用は集中力を高めると信じており、以前からアリージャンスではLSDが使われていたという。ヴァルガスについては、ドラッグをやる人物ではないと断言し、供給元はわからないのだという。ラウンドトゥリーはヴァルガスのPCを分析し、PTSDの治療法について調べていたことを見つける。机の上のパンフレットの中には、治療するクラブのような場所の会員証があった。そこに3階の住人が現れ、ヴァルガスを殺したのはアメリカ海軍だと主張する。グラントはヴァルガスと交際しており、1年前ヴァルガスが別の船で火事に遭い、その時の経験で不安障害やうつ病や不眠などに苦しめられていたという。アリージャンスでの職場環境もヴァルガスの悩みで、海軍はヴァルガスの苦しみに向き合ってこなかった。ヴァルガスは追い込まれて殺されたのだ。ヴァルガスはセラピーを受け、やっとPTSDの診断を受けたというが、グラントもヴァルガスはLSDをやらないという。ヴァルガスの父親が酒やドラッグの依存症だったからだ。アリージャンスでは5年前に水兵が8人LSDの使用で起訴されたが、その時も供給元がわからなかった。同僚3人にLSDを流した容疑を追及すると、レンフローは新入の時に謎のメモがあり、荷物を引き取るように指示があったという。その荷物の中にLSDの摂取量と今後の供給方法が書かれていて、レンフローは2週間に一度謎のメモに基づき、届いたLSDを乗組員に配っていたと認める。代金は皆がまくらの下に置いていくので、それを謎の供給者に渡す。アリージャンスは半年前からサンディエゴに停泊中で、日々大勢の民間人が出入りしていると共に、物資が運び込まれている。ファティマは疑わしい人物を絞り込むことにする。キルブライドは松葉杖を使っているファティマが、もう足が完治しているのに気づく。ディークスとラウンドトゥリーは、会員証を手がかりに怪しげな教会を訪問する。主宰者のマヒマヒは預言者を名乗り、癒やしを求めてヴァルガスが1ヶ月前に現れたと認めるが、治療にLSDは使わないという。ヴァルガスは500ドルを支払っており、それは魂の浄化のイベント参加費だという。マヒマヒことエメット・ウェスターハウスは詐欺師で、宗教がかったイベントで稼いでいたのだった。ヴァルガスのセラピスト、バーナード医師から話を聞く。ヴァルガスは2回セラピーを受けただけで、予約を入れようとはしなかった。50年にわたり、退役軍人を診ているバーナードからみても、ヴァルガスの苦しみは深く彼は癒やしを求めていたという。バーナードは抗うつ剤やCBDなどを薦めたが、ヴァルガスはそれを拒否した。しかし、ヴァルガスの体内から検出されたLSDは娯楽で使用する量の10倍だったことを指摘すると、バーナードは退役軍人にLSDを処方する診療所を紹介したと明かす。実際、効果があるらしい。ファティマはアリージャンスに出入りした500人以上の民間人の中から、5年前までアリージャンスの乗員だったランドール・デイヴィスを絞り込む。デイヴィスは情報部の部員で、今はプリンターの修理業者として頻繁に乗船している。彼がLSDの供給元なのか。デイヴィスの会社は中国からLSDの原料を輸入していることがわかり、倉庫でLSDを製造している可能性がある。NCISがデイヴィスを逮捕に向かい、派手な銃撃戦の後逮捕する。やはり倉庫は製造工場になっていて、デイヴィスの車からはLSDの錠剤などが見つかった。ヴァルガスはLSD入りのグミを食べたらしい。CBD入りのグミは高齢者らに人気だという。ヴァティマはバーナードのクリニックを死亡した当日に訪れたヴァルガスの映像を見つける。バーナードはNCISに嘘をついていた。予約を取らないヴァルガスを呼び出したバーナードは、本を渡し、CBDを拒否するヴァルガスにLSD入りのグミをそれとは知らせずに与えた。苦しみ怯える兵士たちを救いたかったというが、ヴァルガスは過剰摂取し、その結果錯乱して死亡したのだった。キルブライドは長年、PTSDに苦しむ水兵らを見てきた。足の傷が治ってもまだ現場には出られないというファティマに、好きなだけ時間をかけろという。カレンは密かにヘティの弟子を片っ端から調べていた。サムに気づかれ、国土安全保障省に務める女性が気になっているというが、サムはそんなことをして心の穴が埋まるのかという。カレンは弟子探しは辞めたというものの、リアという女性に接近する。ケンジーはメキシコ行きでお留守でした。てか、監督していたんですね。カレンはカティアの件とはまた別に、アフガニスタンにロシアのスパイを送り込んで、ヘティの状況を探らせていると思っていたら、今度は自分と同年齢の女性の弟子ですか。そんな弟子がすぐに見つかるくらいなら、今まで出てこなかったのが不思議です。カレンの執着癖というのは、すごいですね。ちょっとこわい。とりあえず、相棒のサムに嘘をつくのは後で困るのじゃないかな。LSDの問題は実際にそういう事が海軍で起こっているのかどうかわかりませんが、合法的に薬物が使用されている社会ならではの認識なのでしょうね。ヴァルガスは断固そういう薬物を使用することは拒否しているのですから、危険性を指摘する意見もあるのでしょう。少量のLSDは仕事の効率を上げるとかいうのは、いわゆる覚・醒剤ということですよね。ディークスがLSDと聞いて、「ヘアー」だとか言い出すのはオジサン世代の発想ですね。私も「アクエリアス」と聞いて、チャールズ・マンソンを思い浮かべました。(笑)しかし、それと退役軍人の自殺はちょっと違いますね。ファティマが任務で負傷し、現場に出るのに葛藤がある。以前なら、早く戻ることが良いことだとされて、皆無理をしてさらに自分を追い込むことになったのでしょうが、その経験も踏まえてキルブライドはファティマにじっくり時間を取るように命じた。時代の変化なのか、キルブライドの柔軟な面なのか。ラウンドトゥリーが父親代わりで妹の面倒を見てきた、というのは「FBI」の誰かさんと似ていますね。一体彼は何歳なんだ?それでも毎月ユニバーサル・スタジオに一緒に行くのだから、本当に仲が良いのですね。ファティマも仲良しになれたら、彼女の立ち直りにもプラスかもしれません。いずれ、妹が顔を出してストーリーに関わってくるのでしょうね。ディークスが裏庭にゼン・ガーデンを作りたいというのは、石庭のことかな。ヘティがいないので、日本趣味の担当はディークスになったのか。(笑)
August 16, 2022
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何でしょう、もういつものSVUじゃなくて、オリビアとステイプラーの物語になっていますね。ロリンズも新人刑事ヴェラスコも出て来ないし、ウィートリーメインにやるのだったら、organized crimeでやったら良いじゃないと突っ込みたくなりますが、まあバーバが出てくるならしかたないか。ちなみに、ウィートリーはSVUには初登場なのですね。両方見ていると、どちらを見ているのかわからなくなります。organized crimeを見ていない人にはもっとわからないだろうなあ。ステイプラーの妻キャシーを部下のベッカーに殺害させた契約殺人の罪で、SVUはウィートリーを起訴するが、ウィートリーは弁護人を交替するなど何度も裁判の延期を図る。今回もまた弁護士の交替が認められ、カリシは判事を買収したのではないかという。毒殺されそうになったアンジェラも、証言ができるようになるまで回復した。息子のリッチーも検察側の証人になるという。しかし、新たにウィートリーの弁護人になったのはバーバだった。オリビアはなぜ引き受けたのかとバーバを追及する。もし、検察がウィートリーのような金持ちをいつでも起訴できるなら冤罪が増える、ウィートリーに組織犯罪の容疑がかけられたが、ウィートリーが連邦検事局に様々な情報を提供することで起訴はならなかった、これは警察の圧力だ。バーバはオリビアがステイプラーを捜査に加えたことでオリビアのキャリアが終わると懸念を示す。オリビアとステイプラーの関係が疑われるだろう。ステイプラーが気に入らないのかというオリビアにバーバは彼のことは知らないという。裁判が始まり、バーバはオリビアを証人として尋問する。バーバはステイプラーが激しやすく、内部調査で何度も警告を受けていることを指摘し、捜査に加えるべきではなかったという。組織犯罪捜査班はウィートリーを監視してきたが、その中でキャシー・ステイプラー殺害との関連をつかんだ。やがてウィートリーの警備についていたベッカーを逮捕した後、金の流れや凶器に関する証拠も得られた。バーバは警察が証拠を仕込んだ疑いがあるとほのめかす。ウィートリーは休憩の合間にオリビアを呼び出し、オリビアが交通事故に遭ったことは自分とは関係なく、明日のアンジェラの証言をステイプラーの子どもたちに聞かせるべきではないという。オリビア本人にも大丈夫かと揺さぶりをかける。オリビアはステイプラーに、明日は裁判を欠席すべきなのかと問う。アンジェラとの間にあったことを弁護側が利用するというオリビアに、ステイプラーは君には関係ないと言い、逆に何でそんなことを聞くのかという。オリビアはステイプラーへの不信感を語る。いつも一方通行で、ステイプラーが去ってからオリビアに何があったのか一言も尋ねることもなく、ただいきなり深夜に訪ねてきてオリビアを怯えさせた。気持ちを伝える手紙も何のために?ステイプラーはどう始めたらよいのかわからなかったのだろうという。それはオリビアも同じだ。アンジェラは以前の自分に完全に戻れたわけでなく、バーバの尋問にたどたどしく答える。ウィートリーは息子のラフィクをステイプラーが殺したと言い、彼に死んでほしいかと尋ねた。アンジェラは彼に苦しんでほしいと言ったが、爆破事件を聞いて気分が悪くなったという。だが、ステイプラーと直接会い話をするうちにお互い大切な人を失った苦しみを共有でき、ステイプラーは息子を殺していないと思うようになった。バーバは恋愛関係になったかと追及し、キスをしたかどうか答えさせる。ベッカーはキャシーを殺せと命じたのはアンジェラだったと証言し、ステイプラーはアンジェラを逮捕した。ステイプラーに尋問させたのはアンジェラで、彼に真実を知ってもらいたかったという。バーバは、ステイプラーを好きになり、キャシー殺害の罪をウィートリーに着せようとしたのかとたたみかける。アンジェラは追い詰められ、ウィートリーはバーバの作戦にメロドラマだと激怒する。弁護側の証人としてリッチーが証言することになったが、カリシがリモートで尋問を始めると急にリッチーの様子がおかしくなり、調書でウィートリーがベッカーに命じた内容について、あれは嘘だったと言い出す。ウィートリーが密かに口を封じさせたのか。ステイプラーの証言では、バーバはステイプラーがPTSDの状態にあるのではと追及する。ステイプラーは質問されたこと以上のことをしゃべり、判事に警告されたにもかかわらず、ウィートリーへの疑念を並べ立てたため、法廷侮辱罪で拘束されてしまう。バーバは結審を求めるが、直前にトイレでステイプラーからアンジェラの気持ちは俺にあると煽られ、ウィートリーは自分も証言したいと主張する。オリビアはアンジェラを傍聴席に座らせる。ウィートリーはあくまで自分は無罪で、全てベッカーがたくらんだことだと証言する。カリシは、ウィートリーが自分の商売を邪魔して模倣品のドラッグを流したためにラフィクを殺したのではと追及する。ウィートリーの周辺では次々と人が死んでいく、ベッカーもウィートリーが殺したのだろう、キャシーを殺したのはアンジェラにラフィクを殺したことを知られないようにするためだったのではないか。カリシの挑発にウィートリーは、誰かを殺したいと思えば、そいつは死ぬのだと、カリシを脅してしまう。カリシはウィートリーを追い込んだように見えたが、陪審員は行き詰まっており、オリビアはバーバにお互いに仕事をしたという。バーバはオリビアがステイプラーに同情することは自分を見失うことになると、忠告する。オリビアはバーバに裏切られたと感じており、どう乗り越えたらよいのかわからないという。陪審員は評決に至らず、バーバは審理無効を要求し認められる。ウィートリーは再拘留となった。ステイプラーは末子のイーライの行方がわからなくなり探しに向かう。バーバは先日再登場したアマーロと同じく、ステイプラーなきあとのオリビアを支えた運命共同体だったけれど、前回登場時からそのスタンスが変わり、警察組織や制度を疑う弁護士になってしまい、ウィートリーのような胡散臭い被告の弁護を引き受けることになった。一旦SVUを離れたら、敵対するキャラにならざるを得ないのかもしれませんが、かすかに匂う「オリビア愛」ですね。(笑)オリビアは先日初体験の元彼とのゴタゴタがあって、ステイプラーの復帰以降は常に「2人の関係は?」と関心を持たれる、ウィートリーも鼻の下を伸ばして、みんなオリビアが大好き!オリビアは稀有な存在ですから、それで良いと思います。ウィートリーが裁判席に座ると、「ボビー!」と言いたくなりますね。お得意の「プランB」が出てくるかと思ったら、ステイプラー~オリビア~カリシの連携プレイに、まんまとはまりました。ウィートリーの弱点はアンジェラだと思うのですが、それなら何でアンジェラを殺そうとするかなあと思いました。自分以外を愛する元妻が許せない?ステイプラーがアンジェラに感じる気持ちは刹那的だったのかどうかわかりませんが、オリビアに対しても自分勝手だというのは良かったと思います。これが2人は「真実の愛」なんてことになると、それこそメロドラマですから。心配して携帯に追跡アプリまで入れた末っ子イーライの失踪がどういう展開になるのか、気になります。スパドラさんでしばらく待たなければなりませんね。オリビアとステイプラーが密会(!)するシーン、映画みたいな雰囲気で印象に残りました。
August 15, 2022
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『再出発』ゲストが賑やかでしたが、ここでクロスオーバーかい!と叫びたくなる、取って着けた感ありありでした。それは別として、退役軍人の自殺が多いという話題、NCISとしてはシリアスだなと思っていたら、予想外の展開でしたね。退役した海軍少佐トーマス(トミー)・ミラーが建物の屋上から飛び降り死亡し、NCISが捜査を始める。目撃者のレオは、ミラーと同じ仕事先で毎朝顔を合わせると、それぞれの持場に別れて行く。トミーは疲れた様子だったというが、パーマーは額に生前の鈍的外傷があり自殺ではないかもしれないという。トミーの携帯にはなぜか元FBIのフォーネルから何通も不在着信の記録が残っていた。ナイトは、グリーフケアの会でミラーを見かけていたという。屋上には凶器と見られる鉄パイプが落ちており、付近に争った跡は見つからなかった。トミーはヘリのパイロットとして海外に派遣され、南スーダンで砂嵐の中墜落事故を起こした。その際に、一番若い下士官のサリー・ジョーダンを死なせている。その後除隊したが、トミーはサリーを死なせたことで自分を責め、罪悪感に苦しんでいたという。NCISにフォーネルが現れ、一同は驚く。フォーネルはグリーフケアの会ではトミーのスポンサー役だったという。トミーからは「追い詰められた状況にありアドバイスがほしい」とメッセージが送られてきたので、電話をかけ続けたがトミーから返信はなかった。元捜査官として、トミーの家族の聞き取りに加わりたいというフォーネルに、チームはギブスでも許さないだろうと告げる。フォーネルはモルグを訪れ、パーマーと愛する存在を失った者同士で話し込む。そこにグリーフケアの会を主宰しているグレイス先生が現れ、自分たちが力不足でトミーの死を止められなかったと反省する。トミーの妻オリーブは、夫が一番若い部下のサリー・ジョーダン三等兵曹を死なせたことで今も苦しんでいたという。ヘリは砂嵐に巻き込まれ墜落したが、トミーは毎日その時のことを思い出し、夜にはうなされていた。現在の仕事は泊りがけのものが多く、仕事に没頭してグループセラピーもあって忙しい毎日、オリーブはやや不満気味のようだ。ニーナの兄マーティンは、トミーが墜落事故以来人柄が変わってしまったという。実はサリーの父親が1年以上前にトミーを脅し、接近禁止命令が出ていた。しかし、トミーはサリーの父親を恨むことはなかったおちう。グレイス先生はトーレスとパーカーが心理鑑定を受けていないと指摘する。パーカーはナイトに促されて予約を取ることにする。トミーがグレイス先生のセラピーで忙しかったと聞き、グレイス先生は個人セラピーは週3回も行っていないという。トミーにはフォーネルらも知らない秘密があったのか。トミーの携帯にサリーの父親リック・ジョーダンから何度も電話がかかってきたことがわかった。ただしトミーはその電話に出ることはなく、マクギーとトーレスがジョーダンを訪ねていく。接近禁止命令は先週期限が切れており、トミーが殺された可能性があるというと、ジョーダンは心当たりがあるという。ジョーダンは娘の携帯から送信された「お前の娘は生きている。5万ドル払えば開放してやる」というメールに動揺していた。もちろん詐欺だと分かっているけれど、手の込んだメールで、死亡した任務に出かける直前にサリーが送ったメールに繋がるようになっている。トミーは娘を無事に帰すという男の約束を破った。サリーの携帯は回収されておらず、マクギーはクローン携帯だろうという。再びトミーへの怒りが復活したジョーダンだったが、正気に戻りトミーに詐欺メールについて頼りたかったので電話をかけたという。詐欺師はどこでサリーの携帯を手に入れたのか。ボルティモアでトーマス・A・ミラーという人物の失踪届が出された。同姓同名の人物が狙われているのか。パーカーとナイトがミラーの家を尋ねると、何とトミーが二重生活をしていることが判明した。「妻」のニーナは、1年前にトミーと出会い親しくなって妊娠を機に結婚へと進んだという。子供も生まれて幸せな家庭生活を営んでいるが、軍にいたときの話については、トミーは触れてほしくないらしく、自分たちの未来だけを見ていたいという姿勢だった。昨日の朝はカフェから夫婦で出てきたところ、トミーは急に何かを見て驚いた様子であわてて車で立ち去った。それ以降、何度も電話をしたが応答しなかった。ボルティモアでもトミーは留守がちだったというのでパーカーが事実を伝えると、ニーナは激怒する。トミーは携帯も2台もち使い分けていたようで、フォーネルも何も気が付かなかったと驚く。マクギーは国務省の友人に頼み、ジョーダンの携帯から詐欺師の居場所が南スーダンのある場所と特定する。すでに特殊部隊が編成され、詐欺師を捉える作戦が実行されるらしい。カフェの近くのカメラに、トミーが何かを見て慌てて走り去る姿が映っていた。そこには、ジョーダンの姿があり、再度尋問する。ジョーダンはトミーが電話に出ないので尾行していたことを認め、トミーは自分を見て驚いたのではなく、シルバーのSUVに乗った男を見て逃げたと証言する。フォーネルはジョーダンを悲しむ父親だと言い、彼を信じるという。転落現場の屋上に落ちていたパイプを調べていたケイシーも、ジョーダンのDNAは検出されたなかったという。カフェから逃走したトミーを追ったシルバーのSUVの持ち主はマーティンだった。マーティンはガソリンスタンドでトミーが女性と子供と一緒にいるのを目撃してしまい、トミーを追いかけた。トミーは観念して、何もかも白状したという。マーティンにトミーは自分で妻に話すと誓った。自分はトミーを殺していないし、オリーブにももう一つの家族のことは喋っていないというマーティンだったが、パイプからはマーティンのDNAが検出された。マーティンは弁護士を要求して口をつぐむ。オリーブにボルティモアの家族の事を尋ねると、何も聞いていない、兄からも何も質問はなかったおいう。しかし、DNA検査の結果でオリーブの可能性もあるというと、オリーブは兄は殺人犯ではないと認める。オリーブは仕事中に兄が現れて、その表情から何かあったのを察知した。兄はトミーと話すように勧め、オリーブは仕事中のトミーを訪ねた。トミーはまるで解き放たれたかのように胸に秘めた後悔や罪悪感を語り、ニーナとのいきさつを明かした。謝罪もあり許す気持ちになったが、トミーは正直にニーナが自分を自由にしてくれた、過去を忘れさせてくれたとしゃべり続けた。オリーブも夫と子供を持つ将来を夢見ていたが、トミーはハグをしてきたので手元にあったパイプを振り回した。トミーは縁に躓いて転落してしまった。特殊部隊は南スーダンで詐欺師を確保した。ジョーダンに問題が解決したことをマクギーとフォーネルが伝えに行くと、ジョーダンは複雑で、一瞬でも娘が生きているかもしれないという気持ちになったのが、裏切られてまた娘を失ったような気持ちがするという。フォーネルは自分も娘を失ったと言い、ジョーダンの言葉に耳を傾ける。トーレスは5年前にアフガニスタンの弾薬庫爆発事件を調べ未解決のままだったところ、カイル・ジェニングスという目撃者がハワイにいることがわかり、ホノルル市局のテナントに協力を求めて身柄を確保するよう依頼する。目撃者の顔を知っているのはトーレスだけで、テナントからの要請もあり、トーレスはハワイに向かう。トーレスとテナントがカイルを移送中、何者かに銃撃され、カイルは死亡、車も事故を起こして大変なことになってしまう…本来はこの後にNCISハワイが始まるはずなのですが、諸般の事情でスピンオフが始まってしまった。本家とスピンオフではテナントのイメージが全然違いますね。シングルマザーで仕事では熱心で、チームの規律は正しい、そんな立派な支局長とトーレスが同レベルでつるんでいたなんて、なんだかなー。今シーズンはトーレスの存在が大きくなっていますね。ギブスの抜けた穴を埋めるには、各レギュラーがより活躍しなくてはならないのでしょうけど。ともかく、トーレスがハワイの方に顔をだすエピソード、確実に放送されるので、安心して待つことができます。フォーネルが出てきたのは嬉しかったですが、ギブスがいないのに出てくるのは何で、と思ったら、そうか、悲しみを共有して人々を支えていくという役柄に変わったわけですね。こちらはジミーとも関わるなど、上手いなと思いました。俄然、存在感が増したのはグレイス先生ですが、そういえば、NCISにはジャックというセラピストがいたのに、ちっとも役に立っていなかったなと思ったり。サリーの父親役のジャック・マクギーさん、いい表情していましたね。この人もNYのイメージが強くて、いろんなドラマに出ておられますが、「レスキュー・ミー」の時は実際にNYの消防士だったという話題があったのを思い出しました。軍人の娘を亡くしたというと、先日のNICS:LAとかぶって、また退役軍人の話かなと思ったら、何とまあ、被害者が二重生活で立ち直ったという、この発想はNCISならではなのでしょう。事実を知ったニーナにパーカーがフォトフレームを投げつけられて、オリーブにはフォーネルが伝えてくれよ、とか、そういう軽さがいかにもという感じ。被害者は自分が救われるために、2人の女性を傷つけていたというのですから、あまり同情はできませんでした。パーカーもセラピーは好きだが、心理鑑定は苦手だというのはどういう背景があるのかなと思いました1
August 14, 2022
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まだ引っ張る、まだか、とため息。これはもう、シーズン一杯リズの死について突っつき回すのでしょうね。まあ、パクのキャラクターを掘り下げたのは良かったけれど、レギュラーを平等に扱うようになって、本筋のストーリーがなかなか進まない感じがします。ヴァンダイクの携帯データから、リズが殺された日の足取りを追い、チームはついにヴァンダイクがヘレン・フィールドという女性と一緒にいたことをつかむ。レッドは自らヘレンから話を聞き出すという。パクはリズが死んだ後、生きる目的を失い、あるきっかけで秘密の仕事に関わることになった。今は手を切っているが、そのパートナーだったジョン・リクターが再びパクの前に現れる。コングロマリットという組織を始めることになったので、パクにまた仕事をしないかという。パクは即断るが、リクターは連絡先を置いていく。レッドは新たなブラックリスターとして、各国の諜報機関が契約する暗殺者たちがコングロマリットという組織を始めたという。デンベから話を向けられ、パクは無関係を装う。暗殺者たちは金と引き換えに、犯罪者や権力者などを殺すという。クーパーはCIAに裏を取って捜査を始めるように命じる。パクは、リクターが接触したことを知って、チームにこの捜査を持ちかけたのか、とレッドに食って掛かる。レッドに頭を冷やせと言われたパクは、チームに事実を明かす。2年前、バーで男に絡まれて困っている女性を助けようとしたパクは過剰に暴力を振るった。それを見ていたリクターは、怒りは愛情の純粋な表現と言い、パクを暗殺者の仕事に誘った。リクターは元CIAで、ミャンマー軍のトップで民族の虐殺をしている男の暗殺を持ちかけ、アカデミーの教官をしていたパクはリクターの申し出を受け入れた。クーパーはパクに潜入を命じ、組織のメンバーを探れと命じる。パクとリクターは単なるパートナーではなく、関係を持っていた。駐車場で話をしていたリクターが、急にターゲットを見つけて動く。パクも後を追い、監視していたレスラーとアラムもその後を尾行する。リクターはしくじって、逆にターゲットの男に銃を向けられた。その時パクがリクターの窮地を救ってその場から逃走する。パクが殺したのはロシアのマフィアだったが、クーパーはパクが元彼との関係で感情的に行動したのではないかと非難する。レッドがヘレンからヴァンダイクのPCを回収し、FBIに現れる。アラムが分析したところ、ヴァンダイクの携帯の位置情報と2か所異なる地点があった。そこは、デンベがリズに手紙を渡したカフェとリズが殺された場所で、考えうるのはリズに追跡装置が着けられていたということ。レッドはリズの検死が行われ、衣服など遺留品を警察で保管しているのではないかという。アラムは取り寄せた衣服に発信機がついていないかチェックする。パクはリクターとコングロマリットの面接に出かける。リクターはパクが8ヶ月で暗殺稼業を辞めた理由について説明を求める。パクは友人の紹介で知り合ったピーターと会い、笑わせてくれるピーターの人柄に惹かれ暗殺者を辞めた。面接で質問され、パクは暗殺では笑えなかったと答る。パクが身につけていたカメラで、デンベがコングロマリットのメンバーを特定し、FBIは武装チームを突入させ彼らを逮捕する。リズの衣服からは発信機は見つからず、パクが記録したリズの遺留品の中に保管庫で見つからないものがあった。レッドはパクが持ち出したと考えるが、それが発信機なら最後に信号を発した場所に今もあるのだろうという。自宅に戻ったパクをリクターが待ち受けていた。突入の時に上手く逃れて、リクターと思われたのは別人だった。リクターはピーターを拘束すると、パクに夫には殺し屋だったことを告げたのかと問う。パクはリクターのことを今も大切に思っていて、このまま逃げろというが、リクターは諦めず、パクはリクターに飛びかかる。ピーターの眼の前でパクはリクターを惨殺し、そこにレスラーらが駆けつける。ピーターは血を流す妻にショックを受けた様子で、パクも結婚生活はこれで終わったと落ち込む。レスラーはピーターと話し合うよう勧める。パクは隠し事はもうしないと言い、レディントンについて話し出す。リズの最後の発信場所は埋葬された墓地だった。レッドはクーパーにリズの遺体を掘り起こすよう求める。なんとなく、ピーターとはよりが戻りそうですが、続くかどうかはわからないですね。あるいはレッドの仲間に入れば、案外うまくいくかもしれませんけど。アラムがリクターを見て「サマルの元彼と同じ、暗殺者はみなイケメン」というのは面白かったです。パクがリクターと交際しながら、ピーターを選んだのを「カサブランカ」に例えていましたけど、以下、ネタバレイルザはレジスタンスの活動家の夫との関係を周辺には隠していて、死んだと聞かされて失意の底にいた時にリックに出会って、2人は恋に落ちて、パリ陥落の前にマルセイユ(だったかな)へ行こうと約束したのに、イルザは現れなかった。リックは振られたと思ってカサブランカでバーを経営しているところに、夫と共にイルザが亡命を求めてやってくる…というわけですが、二度と会うとは思わなかった再会の後、イルザはあの時駅に行かなかったのは夫が生きていると知らされたからで、今も自分はリックを愛している、だから夫だけを亡命させてあげてと頼むわけですね。その夫が人差し指でリックが中指という例えが、なんだかなー。ものすごく飛躍しているので突っ込みたくなります。ま、リクターは自分をリックに重ねたかったのでしょうが、パクをイングリッド・バーグマンに例えるのは無理があります。殺し屋じゃないんだし。ちなみに、この夫のヴィクター・ラズロというキャラクターは、その後のEUの礎となるEECを作ったオーストリアの貴族がモデルと言われており、彼の母親は日本人です。彼女を吉永小百合が演じたドキュメンタリーがあって、と話は関係ない方向にどんどん広がるのでここで辞めます。それにしても、ついに墓のリズまで出すなんて、いい加減にしてくれという感じ。アクセサリーか何かをパクが持ち帰って、棺の中に入れたということかな。
August 10, 2022
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全編、緊張感があって、最後まで惹きつけられました。はっきりとしたテーマもあり、LAらしからぬというと怒られるかもしれませんが、まとまっていて良かったです。カレンはカティアに繋がる証拠として手に入れた貸金庫の中身をチェックし、高位のロシアの情報将校に関する不祥事のファイルを見つける。しかし、貸金庫自体は5年間も放置されたままだ。気になるのは美術品を扱うクルーシエル社に何かを預けているらしいということで、目録をファティマに調べさせようという。不名誉除隊したゲイリー・デマヨ伍長の父親ゲイリーが、バスジャックを行い5人を人質に取って立てこもった。たまたま乗っていた非番のLAPDの巡査がゲイリーともみ合って、銃で撃たれてしまう。ゲイリーは爆弾を持ち込んで起爆装置のスイッチを握っており、NCISはLAPDの応援に向かう。デマヨ伍長は、アフガニスタンに派遣され、見張り勤務の途中で居眠りをし、現地民から襲撃を受けた際に銃撃戦となって脳を損傷した。その後伍長から薬物が検出されたため不名誉除隊となったが、2週間前に公園で拳銃自殺をしている。ゲイリーは娘ははめられた、潔白を日没までに証明しろと要求している。キルブライドはサムとラウンドトゥリーを派遣し、失敗は許されないという。現場を仕切るLAPDのロペス警部によると、バスは内側から新聞紙を貼って中が見えなくなっており、ゲイリーが持ち込んだ爆弾が実在するのかどうかわかっていないという。すでにSWATを配備しているが、ゲイリーは交渉に応じようとしない。サムは自分が交渉役になると申し出て、SWATを下がらせてゲイリーの信頼を得る。ゲイリーの主張は、娘の自殺はありえず、どこで銃を手に絵入れたのか調べろということだった。ゲイリーの妻レイチェルによると、夫婦関係は娘が除隊して家に戻ってから距離ができたという。夫が主張していることを信じたいが、実際にはよくわからないのが実情。キーラは後遺症で苦しみ、記憶を一部なくしていて、セラピストの勧めでノートを付け始めた。しかし、高額な治療費を支払えず、退役軍人省の制度に裏切られた気持ちだという。交渉の入り口に立てたものの、サムに対してゲイリーはお前にも軍人という偏見があるという。サムは中立的な記者なら話ができるのではと提案し、その代わりに傷ついた刑事を開放するよう取引を取り付ける。記者役はラウンドトゥリーで、ひたすらゲイリーに寄り添い、スキを見てカバンの中にあるという爆弾を確認するよう命じられる。一方、妻のレイチェルも現場に向かい、ゲイリーと話をすることになった。レイチェルは人質を開放するように呼びかけるが、ゲイリーは娘の潔白が証明されるまでは動かないと叫ぶ。そうしなければ自分たちのような黒人の家族は忘れ去られるのだ。夫婦がバスのドアを開けて話をしている間にラウンドトゥリーがカバンの中身を調べるが、ゲイリーがLAPDのスナイパーに気づいたためバスの中に戻る。カバンに手をかけていたラウンドトゥリーは、記事のために確認したかったと切り抜け、サムにメッセージを送る。使われている爆薬はTATPで非常に危険だ。キーラが遺したノートには疑問符がついた「ローレンス・カー」という名前があった。ファティマが調べたところ、キーラが派遣されていたのと同じ時に空調設備会社の社員として基地で働いていたことがわかる。しかも自殺する前の晩にキーラはカーに電話をしていた。ディークスとカレンはカーを逮捕し、事情を聞く。カーは上司に基地に備蓄されている武器を盗んで地元で売りさばこうと誘われた。カーは見張りを妨害する担当で、直前になってキーラに交代になったのを知ったという。キーラは薬物で眠らされたが、予定より早く目覚めてしまい、薬物の影響下で銃撃戦となってしまった。上司はゲイリーのバスジャックのニュースを知り、姿を消したようだ。ファティマは自殺に使われた銃を調べ、キーラ本人が質屋で不正に購入した事実を突き止めた。公園のカメラにも不審な人物は映っておらず、自殺は事実のようだ。サムはそのことをゲイリーに伝えることにする。ショックを受けたゲイリーは、全員の解放を決断し自らも死ぬ覚悟だったが、ラウンドトゥリーが何者かがバスに向かって狙撃しようとしているのに気づく。身を伏せて何とか銃撃を免れようとするが、銃弾は爆薬のカバンに当たり、液体成分が流れ出てきた。サムはカーの上司が現場近くにいることを聞き、自らは盾を手にしてゲイリーとラウンドトゥリーの救出に向かう。間一髪で脱出できたが、そのころビルの屋上でカレンとケンジーがカーの上司を追っていた。カレンは狙撃犯を抑える。ゲイリーはSWATに投降し、ラウンドトゥリーはキーラがカーの上司らにはめられた事実を伝える。ゲイリーは娘の潔白を証明するためには、同じことをするだろうという。サムは軍人の子供を持つ身として、複雑な気持ちだった。退役軍人の自殺は女性が多いというデータもある。キルブライドは海軍長官にかけあい、デマヨ伍長の不名誉除隊を撤回し、三等軍曹に昇格させ、退役軍人墓地にきちんと埋葬するべく計らったという。また、非戦闘状態での最高の名誉である、海軍海兵隊勲章も伍長に授けられるという。ゲイリーは娘の埋葬には立ち会えず、遺族がこれで慰められれば良いのだが。ケンジーとディークスは養子縁組を希望する親の説明会に行く予定だったが、事件のためケンジーだけが参加した。途中で刻々と入る報告に心穏ではないが、担当者は気軽に待ったほうが良いという。養子を迎える道のりは人それぞれ、気持ちを大切にしてほしい。ディークスは子供を持つのに完璧な親ではいられず、どうにもならないことがあるだろうという。それも含めて親になるということなのではないか。恐怖心に親になるという自分たちの未来を支配されたくないのだ、FBI出身のラウンドトゥリーの使い方としては良かったと思いましたが、一番緊張が高まる場面は簡単に乗り切りましたね。それくらい、ゲイリーに信頼されたからといえますけど、あまり記者らしくは見えなかったな。このドラマを盛り上げたのは何と言ってもゲイリー役の役者さんの演技によるものだと思います。奥さんとのやり取りも良かったですね。伍長の退役後に家族みんなが苦しんだという状況が良く伝わってきました。「Seal Team」でも見た、退役軍人の健康問題に対する制度の不備という問題を訴えたかったのでしょうが、そもそもアフガニスタンでの事件をきちんと調査しなかったことが問題ですよね。仮に伍長が薬物をやっていたとしたら、それはそれで基地の士気が低下していることになるし、責任者の責任を問うべき。現場のゴタゴタの責任を伍長に押し付けたような、そんな印象を持ちました。ゲイリーは相当重い罪で裁かれると思いますが、極端な手段を使わなくては娘の無念を晴らせなかったということは重いですね。サムの胸に共感する部分があったと想像します。さらに養子縁組の前で逡巡するケンジーと正論を貫くディークスの会話も親になることの意味を補足していたと思います。ところで、キーラの名誉を回復して勲章を与えることが遺族への慰めというのは、わかるような気がします。そんなものをもらっても故人が戻ってくるわけではないという意見もあるでしょうが、国としてはやるべきでしょうね。ボートハウスにデッキは初めてのお目見えかな、キルブライド、カレン、サムの3人の後ろ姿が印象的でした。
August 9, 2022
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劇中でラッパーの動画を見ていたフィンことIce-T、彼こそ若い頃にストリートギャングに所属し、ラッパーとして活躍していたので、シカゴで流行ったシカゴドリルについて言及するのは、知っている人には感慨深いものなのでしょうね。とりあえず、ギャングの抗争をテーマにしたラップという程度に理解しておきます。でも、内容はいかにも「Law & Order」らしくて、カリシがかっこよかったな。ラッパーのマイク・ミラーの家に強盗が入り、マイクと手下が殺害され、動画の編集をしていたマイクの弟クリスも大怪我をした。クリスはハニートラップだったと主張し、押し込み強盗メンバーで同じ学校のトーリに会いたいと言われて、ドアを開けたという。そのトーリは17歳で自らも銃撃を受け、犯人たちに取り残されて捕まった。強盗殺人案件だが、トーリには全身に暴力を受けたあざがあり、性感染症にも罹っていてたことからSVUが呼ばれた。トーリは命令されてクリスに誘いのメールを送ったことを認めるが、誰に命令されたかは怯えて言わない。それでも検察はトーリを殺人容疑で起訴するという。トーリは仕事で家を開けがちな母親と暮らしていて、成績は優秀、犯罪とは無縁に見えたが、取引を匂わせ協力を求めると、ラッパーの「ガタ18」ことGと、友人のジャスミンの名前を挙げる。Gはマイクへの対抗心を持ち、マイクを殺して「俺達の女は口を割らない」と早速動画をアップした。そこにはジャスミンの姿も映っており、トーリは撮影された場所を教える。警察はGとその仲間がいる建物に突入して、一同を逮捕するが、Gはトーリが全てを計画した、お前たちは騙されているという。本名デイヴィッド・グレアムの持っていた銃は、マイク殺害の凶器と一致し、マイクにラップでコケにされたのでやり返したと悪れない。トーリは自分に好意を持っているクリスにメールして、誘うことを提案したのでそれに乗ったまでで、責任はトーリにあるという。ジャスミンも、トーリは良い友達だったと言っていたが、勝手に仲間に入ってきて、ドラッグやセックスなどやりたい放題をしていたという。やはりミラー兄弟襲撃に関しては、トーリが悪いと主張、ヴェラスコに白人女に騙されているのかという。SVUはトーリにきちんと説明してほしいと求め、やっと弁護士を要求し聴取に応じた。14歳の時にトーリはジャスミンと知り合い遊ぶようになり、やがてGを紹介された。Gはラッパーとして有名で憧れの気持ちで喜ばせたいと、交際するようになったが、それでは終わらず、暴力を振るわれ、性的な搾取をされたり、逃げようとすると殴られるので怖くて逃げられなかったという。クリスに誘いのメールをしなければGに殺されると思ったので、それに従った。トーリは被害者でもあり、Gを性的人身売買の容疑で起訴できそうだが、カリシはトーリは殺人の容疑がかけられていると言って、SVUと対立する。カリシにとっては初の殺人事件だったが、オリビアは捜査に協力したトーリに見返りが必要だと迫る。カリシは検察のマクスウェル課長にトーリの実情を訴え、取引を認めるようにいうが、検察としては「法に従う」と建前一辺倒だ。それだけでなく、黒人男性を殺人罪で起訴しているのに、白人女性と取引をすることは、世間の目も集めることになるだろう。バプティスト局長はカリシが検事補としてキャリアを積む大事な時期を迎えていると、圧を書けてくる。カリシは上司の意向に逆らうことはできず、SVUにも微妙な立場となる。オリビアは、Gをレイプ容疑、人身売買容疑の罪状を暴く決意を固める。カリシが検察にトーリがGに殴られて頭蓋骨を骨折したときの病院の看護師から証言は取れると言い、トーリに取引を持ちかけてほしいと訴えると、マクスウェルはあなたはどちらの側の人間かと言う。それでもオリビアらの勢いに、検察はトーリに第2級共謀罪で25年の取引を申し出る。10年で仮釈放のチャンスがあると言っても、トーリは納得しない。裁判で有罪となれば、終身刑もあり得るのに。ヴェラスコはトーリがGにおびえて言いなりになって、逃げることもしなかった気持ちがわかるという。ヴェラスコもかつてはギャングの一員でボスに気に入られてたくて、敵を連れ出してその男が組織に激しい拷問を受けるという経験をした。自分は何もできず、その時、もし彼が生き延びれば善人になると誓い、今に至っているという。トーリの裁判が始まりすでに取引をしたジャスミンとGが証言をする。マスコミの関心も強く、オリビアは検察が最初から無理な取引を持ちかけ断ると思っていたのではないかと批判する。ますますカリシの手腕が注目されることになり、トーリの母親も傍聴する。トーリはGに暴力で支配され、性的に搾取されたことなどを証言する。カリシは脅されたと言いながらも、トーリがGから高級な服や服飾品などを買ってもらい学校に身に着けていったことや、最初の尋問で「Gから愛されたかった」と言ったことを質す。悪い男でカリスマ性のあるGに積極的に近づいて、特に監禁されることもなく彼から離れなかったことなど、トーリには不利な事実があった。厳しい質問にバプティスト局長はカリシの出来ばえを評価する。ロリンズは複雑な気持ちだ。オリビアはジャスミンもトーリと同じ立場だったと考え、Gから受けた暴力などを証言するよう求める。最初は自分は関係ないという態度だったジャスミンも、証言すると態度を変えた。検察は勝手にSVUが動いたことにお冠だが、カリシは「法は社会の『遅行指標』だ」という。法は法だと繰り返す上司に、カリシは世の中は変化していく、富めるものや権力と繋がるものには裁量を使うのに、なぜ、被害者の女性たちには使わないかと返す。時として正義とは慈悲ではないかと言ったのが功を奏したのか、検察はトーリとジャスミンへの強盗殺人の容疑を取り下げ、2人はカウンセリングと保護観察の処分となった。トーリは学校に戻るが、カウンセリングをさぼり、オリビアが受けるようにと念を押しにくる。トーリはGとその仲間とつるんでいたころの興奮を忘れることができず、罪悪感のようなものを感じないという。オリビアは14歳ながら自分を守るために身につけた鎧をいつか脱ぎ、辛抱強く自分を再教育しなければならないと諭す。自信なさげのトーリに、オリビアはあなたならできると背中を押す。カリシが一体どれほど偉くなったのかと思うほどの舌鋒鋭く、かっこよさに驚きました。これにはアマンダも惚れ直すでしょう。ちなみに正義は慈悲というのは、慈悲だったらmercyだよな、と思いました。compassionなら、同情とか思いやりかな。実行犯のGが取引を受け入れて、命令されてメールを送ったトーリが裁判でより?重い罪に問われるというのが、制度の矛盾なのでしょうか。でも、裁くにには法律で決まっていることに厳密に従うしかないし、せいぜい、情状酌量を求めるくらいしかない。陪審員はどう判断するのか、案外無罪評決を出すかもしれない。だとすると、久しぶりに登場のステインズ弁護士が活躍するところですが、カリシと丁々発止と戦うような強い印象は与えられませんでした。まあ、カリシが目立ったエピソードということですね。ちなみに、過去を告白したヴェラスコ、良い奴ですよね。ちょっと若い頃のアンディ・ガルシアに似ているなあ、なんて。(笑)トーリ役の女優さんは何歳なのか知りませんが、小悪魔的でどこまで本当のことを言っているのか、という面を見せるなど、なかなかの存在感でした。そこそこ恵まれた環境で育ったと思う少女が、何かのきっかけで悪い男と関わるようになって地獄を見た。立ち直るにも、14歳に戻って親子関係からやり直さないといけないのじゃないかなあと思いました。お母さん、もっとがんばらないと。
August 7, 2022
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『ウェイク』プロの捜査官らしからぬ、お気楽な会話が多いなと思ったら、最後のメッセージで納得しました。そのためのエピソードだったのですね。海軍下士官の夫婦が生まれてくる子供の性別発表パーティを開いていると、空から人間の部分と見られる破片が落ちてきた。パーマーによると、死後数ヶ月たっており、有機分泌物で覆われているという。手の指が採取されたので指紋検索をすると、5ヶ月前に行方不明となったエマ・ラドナーと判明する。エマは夫のサムと言い合いをした後、行方がわからなくなっていた。この事件はポッドキャストで盛んに報道されており、ケイシーを始めNCISのメンバーもよく知っている。サムは出張にでかけて3日後に妻がいなくなっていることに気づいたというが、戻った日に車を洗車するなど、気になる点があり地元警察はサムに疑いをもち捜査を始めた。しかし、サムは黙秘権を行使し、状況証拠のみだったので証拠不十分で不起訴となった。サムとエマの自宅の近くに、エマの妹モリーが住んでいることからNCISで話を聞くことにする。モリーはエマが行方不明になった時、旅行に行って不在だったことを後悔していた。サムとエマの夫婦仲については、最後の数年は喧嘩が絶えなかったと言い、サムを逮捕してほしいと訴える。そこに、近くに住むエマの友人夫婦ウォルトとナンスが訪れる。姉妹とは家族も同然の間柄で、エマの死亡を知りショックを受けていた。モリーは向かいに住む姉夫妻の家の鍵を持っており、サムは家の中に隠れているという。パーマーは、遺体の破片を覆っていたのは、ハゲタカの胃液だという。空を飛んでいたハゲタカが、飛行機に遭遇してパニックになって吐き出したため、空から遺体が降ってきたと思われる。ハゲタカの巣の近くに遺体があると見られ、ハゲタカの監視団体らが位置情報を記録していることから、サイバー部門が巣の場所を絞り込む。その情報を得て、鳥には詳しいパーカーとトーレスがヨークビル南のツインリバース公園で遺体を探す。5ヶ月前に失踪したエマが今頃、ハゲタカの餌食になったのは、恐らく冬の間凍っていたのだろう。2人はエマの遺体を発見し回収する。ナイトは受け取った鍵で一人エマの自宅に侵入する。サムは2階の寝室に座り込み、手に銃を持っていた。ナイトがエマの遺体が見つかったことを告げると、サムは銃を自らの頭に向ける。ポッドキャストではサムが犯人だと決めつけ、大いに話題になっている。もう生きているのに疲れたというサムに、ナイトは銃をおろし、公平な裁判を受けてほしい、話を聞くと語りかける。一方、外では地元警察が今にもサムの家に突入する決定を待っていた。ヴァンスは交渉術の上手いナイトに任せ、捜査はNCISに移ったととりなす。サムはポッドキャストでは夫婦の真実の姿に触れていないという。サムはエマの好きな牡丹の花を贈り、エマのために社交ダンスも習ったという。ケイシーは遺体発見現場の近くに、4輪バギーの通る道があり、サムの趣味は4輪バギーでその道をよく通っていたという。ヴァンスはサムが不利な情報に、ナイトと2人だけにしていて大丈夫かと懸念する。ナイトはポッドキャストを聞いて、サムが犯人だと決めつけていたことを認める。公平な裁判を受けさせる、私を信じてほしいと言うと、サムは自分は無実だと言い再び銃を頭に向けた。銃の発射音で緊張が走るが、幸い弾は外れ、サムはかすり傷で済んだ。モリーはなぜ逮捕しないのかと叫ぶ。エマの検死をしたパーマーは、階段から落下したような鈍的外傷がありそれが死因だという。エマがかかっていたセラピストは、エマが離婚を考えていたと明かす。サムはエマを手放したくないと考えているが、だからといって殺すことはないという。ナイトはサムの目は真実を語っていたと信じる。ケイシーはエマの左の耳から花の花粉を採取する。エマは花を耳に飾るのが好きだった。サムは出張先のフロリダから妻に牡丹の花を贈っていた。つまり、花が到着したときはエマはまだ生きていたことを示している。家宅捜索ではサムが送った花が、1輪足りずに玄関先に置いてあるのが見つかっている。その花瓶は何者かによって家の中から移動され、死後に届いたように見せかけていたが、指紋は検出されていない。サムは釈放されることになり、モリー以外に自宅に入れる人物としてウォルトとナンスを挙げる。ウォルトは短大で心理学を教えていたことがあり、エマは助手を勤めていた。エマはウォルトを父親のように慕っていたというが、ウォルトは若い女性を助手として雇うことが多く、そのうち2人から苦情が出て5年前に実質やめさせられている。ケイシーは花瓶の内側から指紋を採取した。ウォルトの妻ナンスは、夫がエマを不倫をしていると疑っていた。追及されて、ナンスはあれは事故だったという。エマは不倫を否定したが、自分はただ話そうとしただけだった。トーレスはポッドキャストでNCISの事件が取り上げられ、マクギーばかりが語られることに納得いかない。トーレスはケイシーを誘って、2人でポッドキャストを始めるという。サムは妻の墓に参り悲しみに浸る。ナイトは自分も友人を亡くしていて、一緒に乗り越えようと声をかける。モリーはサムを疑ったことを謝罪し、共に亡きエマを思う。法執行機関の捜査官が実際の事件をポッドキャストに話すのはありえないと思うのですが、SNSなどで事実とは違う事を書かれて、否定しても事実として信じてもらえず、苦しんでいる人がいるということだったのかな。ネットで話題の事件を実際に捜査することもなく、見てきたように得意げにしゃべっているというも、いつもの彼らじゃないですね。でも、そういうネットの暴力に苦しむ被害者がいて、追い込まれていることを救いの手につなげたいというエピソードだったかと思います。冒頭は久しぶりにNCISらしいグロさで、ダッキーがいたら得意げに蘊蓄を傾けるか、というような展開でしたが、最後はしんみり。ナイトがサムに寄り添って最悪の事態を防いだのは良かったです。ちなみに、冬の間に被害者が凍っていて、今になって出てきたというのはJAGでNCIS初登場のエピソードを思い出します。サイバー部門のカーティス・ハブリーくん、名前が出るということは、後で不幸な目にあるのがなんとなく予測できる。スタトレでも聞いたことのない乗組員が名前を出したら、大抵事故か何かで殉職とかありますので。パーカーは鳥に関して造詣が深いということでした。
August 6, 2022
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うん、レッドが元に戻りましたね。全てを支配する悪の帝王の復活だ。レッドの物資出荷所の一つに手入れが入り、特許を侵害した大豆を販売しようとした罪で、組織の会計係ヘディ・ホーキンスが逮捕された。レッドと弁護士のジェラルドは打開策としてFBIを利用することを考える。ヘディが当局の求めに応じてレッドの情報を話すことは、クーパーのチームにも影響する。しかし、レッドの部下には免責は及ばず、クーパーにはどうすることもできない。レッドはアーケイン・ワイヤレスという、法執行機関が追跡することも盗・聴することもできない携帯を追えという。闇社会にはすでに数千台が出回っているらしいが、大々的に売り出されることになったらしい。犯罪者の通信を傍受できなければ、各機関の捜査にも影響が出て証拠を得ることができなくなるだろう。世界中でアーケイン・ワイヤレスの携帯は使わているが、ウェストバージニアでドラッグを取り扱うバイカーの「マウント・ポート」クラブのリーダー、クライド・マクファーレンも闇の通信網を使って逮捕を逃れている。アーケインのリーダーは「シーアー(The seer)」と呼ばれているが、FBIでもすでに捜査対象になっている可能性がある。アラムは自分の師匠であるFJパウエルに情報を求めるという。ジェラルドは弁護士としてヘディに面会し、補聴器型通信機を持ち込んでレッドの言葉を伝える。ヘディに課せられるのは単に違法な大豆の販売容疑だけではなく、レッドに関するあらゆる罪状が課されるだろう。必ず助けるので黙秘権を行使して耐えてくれという。パウエルはアラムが立ち上げたIT企業の権利を売ってFBIに戻ってきたことに興味を示す。お互いの立場の違いなどでギクシャクしながらも、パウエルは昨日逮捕されたバイカーが持っていたアーケインワイヤレスの携帯を持っていることを明かす。敵はリモートで携帯を初期状態に戻しているのでデータは消えており、アラムが携帯を持ち出したいというと、パウエルは上を通せという。一緒に携帯の解析を始めたアラムだったが、なぜかパウエルは積極的ではない。パウエルのPCにアラムが起業したグレイロック・セキュリティのHPがあり、パウエルはアラムの会社だと知り驚く。実はパウエルはアラムの後任としてCTOに応募したという。デンベらは逮捕されたマウント・ポートのバイカーを尋問し、アーケイン・ワイヤレスの携帯の入手先を聞き出す。クラブのメンバー全員がリグスという男によって携帯を入れ替えたという。情報を得てレスラーとデンベがリグスに会いにいくと、リグスはつい先程店を出たところだった。連邦検事はヘディにレディントンの情報を提供する見返りに、即時釈放し、新しいIDと人生を用意するという。断れば刑務所で20年の刑に服することになる。検察はジェラルドがレッドに雇われていることを知っており、ヘディに弁護士を変えろと迫ってきた。このままではヘディが折れるかもしれない。レッドは担当する判事に手を回すことにする。ヘディにギルフォードという弁護士が面会し、ジェラルドではなく自分を選ぶように迫る。もし裁判になればヘディは不利でそうなると、刑務所の中で命を落とすことになるかもしれない。それでもヘディは検察との取引を拒否する。リグスの行方を追うFBIは、防犯カメラの映像にシーアーがリグスを連れ出すところを確認する。シーアーこと、ウィリアム・マイヤーズはソフトウェアのエンジニアだったが悪に手を染め「リヨン・シンジケート」と手を組み、FBIは3年前にマイヤーズを指名手配していた。実はレッドもリヨン・シンジケートとは繋がりがあり、FBIはレッドに協力を求めることにする。レッドは、シンジケートのリーダー、アロンゾ・リヨンとマウンテン・ポートのマクファーソンを呼び出す。リグスはシーアーによって連れ出されていた。マクファーレンはリグスが殺されたのではないかと憤り、アロンゾはかつてシーアーを雇ったことがあるが、今は独立しており何も知らないと言う。アロンゾとマクファーレンは対立する。アラムは自分がオファーされたグレイロック・セキュリティの株をパウエルが手にするのではないかと知り、腹いせにパウエルからアーケイン・ワイヤレスの携帯を盗んでしまう。パクはアラムに、グレイロック・セキュリティにパウエルを推薦するべきだという。ギルフォードはレッドが手配した弁護士だった。再三の取引の勧めにもヘディはレッドへの忠誠を忘れることなく、レッドはヘディは合格したという。レッドの腹の中にはヘディを「脱獄」させるプランがあるという。アロンゾはシーアーにリグスを殺したのかと迫る。シーアはアロンゾが自分の雇い主だとは思っていないというが、アロンゾは別の考えがある。レッドはアロンゾにシーアーを呼び出させ、殺す約束をする。アラムが尊敬するパウエルは、アーケインを潰すことに反対だった。何と、アーケインを作ったのはパウエル本人であると言ってアラムは驚く。その頃、シーアーは商談相手で人身売買組織のリーダー、オーディンと待ち合わせをしており、FBIは公園にSWATを投入する。アラムは作戦を中止するよう求めるが、時すでに遅し、オーディンは銃撃を受け死亡する。シーアーはFBIの潜入捜査官で、アーケイン・ワイヤレスを使ってオーディンの組織の会話を録音し、FBIのサーバーに送って証拠とするつもりだったという。そのために、莫大な研究費用と長年の潜入捜査の犠牲を払ってきた。人身売買組織を壊滅する作戦はクーパーのチームによって失敗した。リグスは殺されたのではなく、FBIが保護しているという。クーパーに知らせなかったのは、アラムの動きが誰のためなのかパウエルが見極められなかったからだという。アラムは師匠を疑ったことを謝罪する。パウエルはグレイロックのシステムがアーケイン・ワイヤレスを超えていると評価し、会社から誘われて心が踊ったという。シーアーはオーディンよりももっと大きなターゲットがあるという。それはレイモンド・レディントンで、実はアーケイン・ワイヤレスの携帯が何台かレッドの部下たちの手にわたっているという。クーパーはアーケイン・ワイヤレスをFBIに捜査させようとしたレッドの真意に気づく。ジェラルドは連邦検事にアーケイン・ネットワークの事を上層部に伝えろと迫る。その結果ヘディは釈放され、ヘディは自分が試されていて、ギルフォードや担当判事をレッドが買収したことを知る。アラムはパウエルをCTOとしてグレイロックに推薦する。よくわからないところもありましたが、感想としては「レッド、すごい」。シーアーはFBIの潜入捜査官で、アーケイン・ワイヤレスはアラムの師匠による巨大な盗・聴システムだということは、レッドは知っていたのかな。クーパーたちは知らなかったのに。だからこそ、ヘディには沈黙を貫かせてトップ中のトップと交渉して、正義のシステムを超越した。とすると、わざわざFBIに移ったデンベはくやしいですよね。また、先週レッドの組織から情報が漏れていると言っていたのは、このアーケイン・ワイヤレスの携帯からだったのかな?クーパーにそのシステムを止めろと言って、結果シーアーの潜入捜査は終了となった。アーケイン・ワイヤレスは今後もFBIに情報を提供し続けるだろうが、売り込むやつがいなくなったのでこれ以上は広がらない。ウィンウィンの関係だったわけか。クーパーとしたら、我々はレッドの掃除屋じゃないということですが、そこは本来のレッドのFBIへのスタンスだと思います。
August 4, 2022
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いつもと調子が違って、(珍しく)ずいぶん凝ったエピソードでしたね。何かヒントになるような映画があったのかな。最後まで目が離せませんでした。日曜に急遽チームが集められ、キルブライドは長年諜報員として中国海軍の情報を海軍に提供していたローラ・ソンの正体がばれた恐れがあるので、身柄を保護するように命じる。娘のリリーは母親の正体を知らずにUSCの1年生として寮に入っており、、ケンジーとディークスが迎えに行く。ソンの身柄を確保し、用意したセーフハウスに連れて行ったところで、カレンたちは配置についた。1時間後にはキルブライドが到着し、説明があるだろう。しかし、1時間後キルブライドが現れた時、作戦は失敗し警護対象のソンは死亡していた。一体何があったのか…その後、海軍情報局のアキル・アリ監察官がチームに対して聞き取りを行うことになった。ソンはセーフハウスの上層階で酒を飲みながら、カレンにキルブライドとの関係について話した。南京生まれのソンは母親がアメリカ人で、父親死亡後にサンディエゴに移った。17歳で海軍に入隊し、キルブライドと出会った。キルブライドはソンを諜報員として育てたのだという。ソンは諜報員には有効期限があるという。ケンジーたちが保護したリリーとソンが通話した後、サムにはディークスから電話がかかってくるが、突然携帯が圏外となり建物が停電となった。ソンはパニックルームに入るのを嫌がり、銃を渡しせと要求した。渡すことはできないと揉めている間に、建物の天井のガラスを破って敵が侵入してきた。サムとカレンが何とか侵入者を排除してパニックルームに急ぐが、敵は部屋のドアを爆破して侵入してきた。敵はソンを連れ去ると、閃光弾が投げ込み、その後はカレンとサムになすすべはなかった。モニタールームにいたファティマとラウンドトゥリーは、異変を感知せずにいたが、ファティマが礼拝の時間で席を外すと、何もかが外を横切るのを目撃する。すぐにラウンドトゥリーに電話しようとしたがつながらず、モニタールームに戻って2人で1階ロビーに向かう。しかし、敵は玄関ドアに爆弾をしかけ爆破して侵入してきた。銃撃戦の際にファティマは足を撃たれ、2には上層階に向かう。そこで男に連れられたソンを目撃し、敵を倒してソンを確保し、3人は停止しているエレベーターに逃げ込む。追手は近づいており、ラウンドトゥリーはエレベーターの天井を開けて脱出を図り、怪我をしたファティマを引き上げたところで、ソンは中から天井の開け口を閉じてしまった。その後、銃声が響き全てが終わった。ソンは自分の命よりも、NCISの2人を救おうとして死んだ。助けられなかったことをファティマとラウンドトゥリーは重く受け止める。ボートハウスでは、キルブライドがリリーに心配しないようにと電話を寄越した。今は飛行場から移動中でまもなく、ソンのいる場所に到着するだろう。リリーから、夫が事故死してからも仕事をして強く生きてきたソンの話を聞き、ディークスは思いついたことがありサムに電話をかけた。自分がソンの立場なら、そんなことはできないと思ったのだ。その時、セーフハウスで異変があることを察知し、ケンジーはディークスにリリーを任せ、現場に向かう。すでに通信は復活し、敵は去った後のようだ。しかし、そこでソンは射殺されていた。アリ監察官はキルブライドに防犯カメラの動画を見せる。なんと、ケンジーが到着する前に、キルブライドがセーフハウスに到着し出ていった姿が映っていた。キルブライドは自分がソンを殺したことを自供する。実はソンが中国に寝返ったのではないかという情報があり、チームには事実を伏せてソンの身柄を確保させ、確証を得ようとしたのだった。キルブライドが到着すると、ソンは敵の3人と一緒に降りてきた。敵はソンを暗殺するためではなく、救出に現れた。キルブライドは敵を倒した後、ソンを撃った。キルブライドの言葉に従わず、銃を向けようとしたソンにキルブライドはとどめを刺した。この調査は、部下たちを不審に思わせないための形式的なもので、真実は我々を弱く見せる。ソンは英雄的に死んだことにして、部下たちを納得させる。海軍長官にも報告済みで、アリには忘れろという。サイバー司令部の報告によると、セーフハウスのセキュリティシステムに欠陥があることがわかっており、ソンがセーフハウスに入った瞬間に、情報が敵方に知られていたことになる。それでも納得できないアリは、ソンが裏切った理由を知りたがる。キルブライドは彼女に聞けと答える。ソンを救えなかったと落ち込むチームにキルブライドは次の任務を与える。しかし、真相は最初からソンは敵のスパイだったのだ。キルブライドは家庭が壊れ、再起を図ろうとしていた絶好のターゲットで、ソンは自分がキルブライドを選んだのだと言って、死んでいった。ローラ・ソン役のサンドリン・ホルトという女優さんはあちこちで見かけますが、例えば「Homeland」ではロシアのスパイだったし、「マクガイバー」でも良くない役柄で(名誉あるソーントン局長ということだったのに最後は…)、最初から怪しいなと思いました。ただまあ、「諜報員にはそれぞれ有効期限があって、穏やかに去ることはできない」などというのは、カレンの胸に響くし、娘との関係でサムは通じるところはあるし、信用させる手練手管はなかなかのものでした。アリ監察官がさかんに、ソンに銃を渡したかどうか質問していましたが、もし渡していたらチーム4人は容赦なく殺されていたでしょうね。尋問のスタイルで「藪の中」みたいな展開かと思ったらそういうことではなくて、チームの証言をきちんと積み上げていって、最後にキルブライドがやってくれました。もう、本当にたぬきおやじめ。ヘティのように諜報員をリクルートして育て上げたつもりでいたのに、最初から見事に騙されていたとは、恐ろしくて誰にも言えない。中国に情報がダダ漏れだったわけで、アメリカにとって大ダメージですね。カレンたちチームはそんなこととはつゆ知らず、キルブライドは毎週日曜日は「特攻大作戦」を見ながらリー・マーヴィンからメモを取っているのだろうなんて、呑気なことを言っている。タイトル「分裂すれば倒れる」はそこから来ているかな?息子の話題が出ていましたので、後々出てくるかなと思いました。ファティマが予約が取れないレストランでディナーデートをするとか、ラウンドトゥリーとLAの外食カルチャーを語るのは面白かったです。印象に残ったのはラウンドトゥリーがLadies firstでファティマのためにドアを開けていたところですね、彼ちゃんとしているわ。
August 2, 2022
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500話を一つの区切りとして、新レギュラーを加えて心機一転、でもSVU王道の回でした。ベラスコ刑事がレギュラーに昇格しましたね。鋭い眼光、引き締まった表情、なかなか良いじゃないですか。妹がレイプされ殺されたかもしれないと訴える女性がSVUを訪れる。ダリアの妹タニアは、路上生活で体を売りドラッグに依存する生活をしている。度々ドラッグの金をせびられるので、ダリアは助けを求める電話に出なかった。慌てて行方を探したがタニアの居所はわからない。ダリアはこれまでタニアを心配して支えてきたという。女性支援センターでタニアの情報を求めると、親友のビューティを紹介される。ビューティも売春をしていて、昨夜タニアに会ったという。家のない売春婦たちは、仕事の時にカントリーという男の店に荷物を預けており、カントリーは昨夜タニアから荷物を預かりそれきりだと証言する。誰に会っていたかはわからない。その後、SVUに女性たちが現れビューティも行方不明になったと訴える。ドラッグを買いに出かけるため、彼女たちに荷物を預けており、オリビアは嫌な予感がするという。ダリアをSVUにつれてきた所轄署で話を聞くと、管内で行方不明になった10人ほどの女性がいることがわかった。失踪届など、家族からの捜索の依頼はなく、警察も本気では探していない。彼女たちの写真を見て、SVUはいずれもタニアに似ていると判断する。検視医のトルーマンは、10年間でタニアやビューティに似た同様の被害者があったと認める。若く黒髪、薬物中毒などの痕跡がある身元不明者が2名あり、2人目は死後に内蔵を肉切り包丁のようなもので取り出した痕跡があった。それを聞いてSVUはカントリーに目を向ける。カントリーは路上生活の女性たちの荷物を預かっており、本人には10年前に暴行の逮捕歴があった。故郷で刑務所に入った後、3年前にNYに戻り今の店を始めたが、昨夜の行動について隠していることがあった。夜の11時に若い女性を載せて車で北の方に向かうところが記録されており、戻ってきた時は一人だった。厳しく追及されて、カントリーは常連客とアップタウンでデートがあるというので送っていったと自供する。カントリーがタニアを下ろした場所は古い倉庫がある、寂れた場所でベラスコとロリンズは、スケートボードをしている少年たちから話を聞く。少年によると、倉庫にはバンパイアが出ると言い、夜には誰かいるようだという。タニアの写真を見せると見たことがあると答え、ベラスコとロリンズは倉庫の中に入っていく。しかしそこで見つけたのは、ミイラ化した10体の女性とタニアとビューティの遺体だった。人為的にミイラの施術を行っており、マクグラス刑事局長もベラスコもショックを受ける。今のところ、第一容疑者はカントリーだが、尋問ではミイラについては知らないと動揺し、一人の女性についてはタリアと同じ場所に車で送ったことを認める。発見された被害者はいずれも絞殺されており、身元確認で2名が確定したが、犯人はDNAなどの証拠を一切のこしていない。しかし、失踪したのはカントリーが収監されてからで、犯人は野放し状態であることになる。SVUは3500ドルの報奨金で、市民に情報提供を求めることにする。ベラスコが話をした少年は、バンパイアは白人で、ピックアップトラックに乗っていたと証言する。身元が判明した一人、メレディス・ハートの母親に話を聞くと、メレディスは若い頃から男性と交際して家をあけるなどが続き、最後の男はサーカスの男だったという。メレディスは街を去る男を追って街を出た。メレディスの息子ジャックは、その日と男のトラックのナンバーを詳しく覚えていた。すぐに戻る、祖母が心配するから出ていくことは言わないでと言い残していたらしい。ジャックの記憶から、サーカスで働くトレース・ランバートの所在が判明した。トレースの母親は息子が捕まるはずがないと、警察まで同行する。トレースは自信があるのか、まったく動揺していない様子で、オリビアは母親から話を聞き出すことにする。息子は臆病で女性関係も奥手だという母親の言葉をトレースに伝え、メレディスについて話を向ける。メレディスはトレースにとって手の届かない存在だったと、母親の言葉を交え、犯人のように几帳面で頭が良いタイプではないと言っているというと、次第にトレースは自分は頭が良いと言い出す。トレースは倉庫の持ち主だった中国人を毒入りのお茶で殺したと言い、12人の被害者を殺したのは自分だと喋り始める。トレースは連邦での起訴を避けるため、12人の殺人を認めたが、FBIは東海岸で行方不明になった女性たちを捜査しており、トレースが死刑になる可能性はある。トルーマン検死医はこれまで8名の被害者が特定されたという。最後まで諦めずに身元を突き止める覚悟だという。少年たちがバンパイア・スレイヤーと言ったので、まさかとは思いましたが、ベラスコがロリンズのことを「バフィ」と呼んで受けました。(笑)ハロウィーンの時期だったのかな、想像を超えるリアルな被害者の様子にはこちらもショックです。一気に「クリミナル・マインド」になりましたね。ランバート親子の関係は「サイコ」みたいな印象を受けました。オリビアからすると、この手の親子の攻め方はお手の物なのでしょう、上手く母親の言葉を使って息子の反抗心を刺激し、自供に持ち込んだ。新人ベラスコも学ぶことがあったでしょう。ちなみに、珍しくカリシがお休みの回でしたね。失踪しても誰も気にしない、捜査の対象とならない女性たち、主に売春婦だったり路上生活者で、所轄では「No Humans Involved」と呼んでいた。法執行機関のスラングで望まざる人々、犯罪歴があったり、売春婦であったり、薬物依存者であったり、というような人々への犯罪を指すようです。今回はトルーマン医師の姿勢に感銘を受けました。ダリアに妹の写真を持参させ、変わり果てた姿の妹ではなく、写真の妹が本当の姿だよと気遣いを見せた。さすがにこれにはオリビアも言葉にならない感じで感謝の念を示していましたね。メリンダ・ワーナーに続き、今後のSVUを力強く支えてもらいたいです。
July 31, 2022
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『腐れ縁』新入りパーカーに「もう?」という感じの過去エピソードですが、見終わって意外というよりも「やっぱり」という印象でした。ゲストのケヴィン・チャップマンさん、顔が出た瞬間に「あんたかい!」とちょっとニヤッとしてしまいました。フィラデルフィアの公園でデイナ・キャリー二等兵曹の射殺され、現地の人手不足からクーパーのチームが出動する。胸を数発撃たれており、近くには犯人のものとおもわれる腕時計が落ちていた。さらに、キャリーが所持していたと見られるボックスには臓器が入っており、キャリーの行動も謎だったが、パーマーは動物の臓器だと断定する。死亡したのは深夜0時ころで、犯人は逃げるキャリーの背後から撃ったと見られる。腕時計からは皮膚片が採取され、DNA検査の結果、窃盗などの前科のあるジョーン・ドイルの名前が上がる。パーカーはその名を聞いて、かつて一緒に少年院に入った元犯罪者、ビリー・ドイルの甥だという。パーカーは14歳のころ、フィラデルフィアでビリーと親しくなり共に悪さをしていたと明かす。少年院では臆病でケンカの仕方も知らないパーカーをビリーは守ってくれた。数ヶ月の少年院での生活を終えたパーカーは更生して、悪の道とは縁を切ったが、ビリーはその後も悪の道に進んだ。しかし、パーカーは今もビリーとは友達だという。ビリーは何年も前に悪行から足を洗い、店を開いて地域に貢献しているが、ショーンはそうではなさそうだ。ショーンは公園で薬物の取引をしていて、キャリーは巻き込まれたのか。パーカーは単独でビリーに面会する。店はコリンという青年に仕事と住む部屋を与えて面倒を見ているが、いろいろ厄介があるという。パーカーは率直にショーンがキャリー殺害の参考人(POI)だと明かす。ショーンは不幸な家庭で育ち、ビリーもそれなりに目をかけてきたが数週間前にはレジから金を盗むなど、更生の道はなかなか難しそうだ。ビリーはキレて脅してみせたというが、殺人をしたかどうかについては無罪とは言い切れないという。自ら近所に聞き込みをして捜査に協力するというビリーに、パーカーは自分に任せてお前は何もするなと答える。キャリー二等兵曹の上官によると、本人は動物好きでフクロネズミを研究していたという。夜行性なので公園で餌となる動物の臓器を使って、撮影していたようだ。キャリーのカメラの映像に、犯行時にショーンと別の男が揉めている姿が映っており、そこに居合わせたキャリーが巻き添えで撃たれた様子が確認された。ショーンの行方を探っていたところ、フィラデルフィアの警官がショーンを発見したという報告が入る。暴行の末射殺されており、ビリーが現場に駆けつけて警察と騒ぎを起こし、何としても自分が犯人を捕まえるといきりたつ。パーカーがなだめようとしても耳を貸さない。鑑識で、キャリーとショーンを殺した凶器は同じと判明し、ショーンの手には死亡直前に着けたと見られるクラブかバーの入店スタンプがあった。ヴァンスはパーカーとビリーの関係を知り、ビリーへの懸念を示す。パーカーは今の彼はかつての彼ではないと、擁護する。ショーンが訪れたクラブの女は、すでにビリーが話を聞きに来たという。女はショーンと交際していたことを認め、最近のショーンは変わったという。危ない連中と関わるようになり、何か秘密を持つようになったらしい。そのうちの一人が首にドラゴンのタトゥがある女で、ショーンはリュックを置いていき、中からポケベルが見つかる。パーマーはダイナーでビリーの接触を受ける。ビリーは金をちらつかせ、捜査資料を見せろと迫るがパーマーは振り切る。それを知ったパーカーは激怒し、ビリーに次に一線を超えたら容赦しないと告げる。ケイシーは分析したポケベルの表示が位置情報と時間だと断定する。待ち合わせの場所なのか、それを送った相手はショーンの死を知らないのか。NCISがフィラデルフィア港で待ち構えていると、一人の男が現れマクギーの姿を見て逃走するが、身柄を確保したところ、DEAの捜査官シスコだとわかる。ショーンはDEAの情報提供者だと明かし、半年前に逮捕してからターゲットの情報を探らせているという。そのターゲットはドラゴンタトゥの女、キャット・ハンナで、1ヶ月前に銀行強盗を犯し、警備員を殺している。大変危険な女だが証拠がないことから、ショーンは潜入捜査で証拠を探っていた。ショーンを使い捨ての情報提供者と見るシスコにパーカーは反発し、ヴァンスは捜査資料の提供を求める。ハンナの居所は次々と変わり、捕らえられないことから、トーレスは自ら潜入捜査に入ると申し出るが、パーカーはビリーを利用するという。ビリーの良心に訴えるというパーカーに、NCISは任せることにする。パーカーはビリーにショーンが情報提供者だったことを明かし、ハンナの居場所を探していほしいという。ハンナを見つければ殺すかもしれないというビリーに、彼女はショーン殺害には無関係かもしれず、殺せば後悔すると諭す。ビリーからハンナの居場所の通報があり、身柄を確保して家宅捜索をしたところ、先月の銀行強盗で盗まれた貴重な野球カードが見つかった。ショーンはこれを見つけてDEAに報告しようとして、ハンナに殺され、また二等兵曹も巻き添えで殺されたのか。ハンナの家からはさらに凶器の銃が発見された。しかし、ハンナは犯行時のアリバイがあると言い、銃も自分のものではないという。ケイシーによると、凶器は18年前の強盗で威嚇射撃に使われており、その時の容疑者はビリーで彼の銃だった。野球カードからはコーヒーの粉が検出され、フィラデルフィアではビリーの店でしか売っていないという、更に不利な証拠も見つかった。ビリーは銀行強盗を働き、NCISの捜査が迫ってきたのでその罪をハンナに着せたのか。パーカーは裏切られた思いで激怒する。ビリーの姿はすでに店からは消えたが、パーカーには心当たりがあった。2人だけが知っている隠れ場所の教会に向かうと、ビリーは真犯人のコリンを捕らえていた。暴行してショーン殺害を自白させたという。ショーンはレジの金を盗んでビリーにどやしつけられたとき、コリンの部屋に行って野球カードを見つけた。ショーンはそれをDEAには言わずにコリンを脅した。コリンはビリーの銃の在り処を知っており、反撃した。恩を仇て返したと怒り心頭のビリーがコリンに銃を向けると、パーカーはこちらに引き渡せと説得する。ビリーがせっかく長年築いてきた更生の道が無となり、ビリーの代わりにパーカーがコリンを撃ってもビリーは自分を許せないだろう。もちろん、パーカーは撃つ気はなく、2人は仲直りをする。ナイトはいとこの結婚式に同伴者を探していたが、トーレスの勧めでパーマーを誘うことにする。ケイシーが凶器を特定した段階で、すぐにビリーの銃だとわかりそうな気がしました。ギブスとフォーネルがブッチとサンダンスなら、パーカーとビリーは何なのでしょうね。ガキの頃の悪さも犯罪レベルで、捕まって然るべく更生できたパーカーは幸運でした。過去のラップシートは封印されるので、パーカーはFBI捜査官になれたのでしょうが、今もビリーと付き合いがある(何年かぶりと言っていましたが)、ヴァンスとしたら気にするところでしょうね。ビリーもまた、今は地域の若者の更生に手を貸しているわけだし、子供の頃から知っているパーカーは信じることができるのでしょう。タイトルが当に秘密を共有していたという感じ。まあ、そんなやり取りが田舎の保安官事務所のようなのどかな感じで、おじさんずラブは次世代も引き継ぎますね。(笑)おなじみの「CSIか」「NCISだ」もおじさんらしい。ビリー役のケヴィンさんは、NYのイメージがあるのですが、そこにいるだけでストーリーが思い浮かぶような、役者として得な顔をされていますね。パーカーは幅広い交際範囲があるというか、人望があるのでしょうね。それがキャラの奥深さにつながっている。私の親戚におじさんにも、友達が多くて弁護士からや○○まで、という人がいましたけど。最近はそういうのは許されないのでしょうけど。ところで、パーマーくんがナイトの「デート」役として、結婚式にでかけるという意外な展開に。トーレスとマクギーはプロムに送り出す親の感覚?でも、確かにお似合いでしたけど。2人はどうなるのでしょうね。
July 30, 2022
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過去シーンとか何だか説明的で、こういうのは「ブラックリスト」らしくないなあ、と私は思うのですけど。ちらりちらりと、ほのめかしたりわざとらしく見せることで、視聴者を悩ませるのがこのシリーズなのに。マーヴィン・ジェラルドがレッドを訪れ、組織の3人が次々と殺されたと訴える。レッド本人はリズの死の真相を追うことに気を取られており、関係者が大変なことになっていることに気づいていない。ジェラルドはレッドの帝国は崩壊の危機にあるという。レッドはクーパーに助けを求め、組織の情報が漏れており、誰に攻撃されているのか知りたいという。ただし、デンベは異動させろとといって、クーパーを驚かせる。デンベはリッキー・ヘス、ジャック・レイ、バッジ・コルビーの名前を聞いて、次のターゲットがわかったという。東海岸側にレッドが運輸の拠点として使う3つ港の運営をしている3人で、残りはボルティモア港を任されたレジナルド・ロウラーだ。2年前、リズの死後レッドは忽然と消えた。デンベとジェラルドは必死に探したが、レッドは見つからず、デンベはやむを得ずレッドの代理として帝国の運営を担ったという。デンベは、ヴァンダイクがリズとデンベが最後に会っていた場所の近くにいたことで、アラムにヴァンダイクの携帯から位置情報を引き出すように頼む。デンベとレスラーがボルティモアの港に向かうと、すでにロウラーは捕えられ拷問を受けていた。デンベは犯人の姿を見て、ブークマン・バティストだという。バティストはレッドの姿が消えたことで帝国を乗っ取ろうと狙っており、デンベはバティストを暗殺しなければならなかった。その時に車の中にいた10歳の息子が殺され、デンベはバティストは死んだと理解した。バティストの狙いはデンベで、デンベはバティストの部下に捕らわれる。しかし、レスラーが助けに入り、デンベは傷を負ったロウラーの手当てを優先しバティストを取り逃がしてしまった。バティストは捨て台詞に、子供のことは子供でと言い、デンベの娘イザベラの命を狙うとほのめかした。すぐにイザベラに連絡を取るが、デンベはFBI捜査官になることで娘から黒人を裏切る行為と批判されたため携帯が通じない。バティストは一足先にイザベラを誘拐したあと、デンベからの連絡に娘よりお前の命の方が欲しいと答える。デンベは必死に食い下がり、レッドのビジネスを渡すと取引する。FBIに戻ったデンベは、クーパーを訪れていたレッドにバティストの仕業だと知っていたのかと詰め寄る。リズの死の責任を一部は認めるとしても、レッドはすべてを放り出して、後を引き継いだデンベは帝国を守るためバティストの息子を殺して命を狙われるようになった。今はイザベラの命が危ない。それでもレッドの心は動かない。2年前、娘にFBI捜査官になることで反対されたデンベに、クーパーはバス・リーブスのような先駆者によって黒人が警官になることができ、我々こそ警察組織に必要だと励ました。クーパーはデンベのために力を貸し、自らはFBIを去ることを選んだ。レッドはバティストとの取引に手を貸そうというが、デンベは断固として拒絶する。デンベは独自でジェラルドにレッドのビジネス関係者の名前を教えてほしいと迫る。アラムはバティストのあの日の位置情報を調べ、デンベにリズの死の責任はないと説明する。レッドはジェラルドにデンベの求める情報を与えるように命じる。デンベはバティストとの取引の場所に一人で向かうが、レッドはFBIには内密に手下を送り込む。レッドの組織のトップの人物の名前を手渡しても、バティストはイザベラを解放せず、銃を向けた。バティストにとって、個人的な報復ではなく、ハイチの国民から奪われた力を取り戻すのだという。その時、レッドの部下とウィーチャが突入して2人を救う。デンベは撃たれたバティストを逮捕するつもりだったが、バティストが情報の裏どりで他所に連絡したことを聞き、ウィーチャがとどめを刺す。ヴァンダイクはリズもデンベも尾行していたわけではなかった。ただ、何者かがヴァンダイクに2人の情報を与えたのだろう。レッドはリズが殺され内なる闇に吞まれそうになり、抜け出そうとしたと言い、デンベたちを捨てたことをは間違っていたとデンベに謝罪する。リズの手紙の件は水に流す、彼女も知って良かったのだろう。今は仲間内で争っている場合ではなく、力を合わせ情報を漏らした人物を捕まえなければならない。デンベとイザベラは仲直りするが、レッドとのことで今後も危険が及ぶ恐れがあり、孫エルを連れてしばらく姿を消すという。デンベはその前にエルに読み聞かせをする。デンベがFBI捜査官になりたいと思ったのは、レッドの仕事を引き継いでバティストの子供を殺してしまったということがきっかけだった、という事かな。レッドに捨てられても、リズのことなので仕方ない、と理解していたでしょうね。主が戻ってくるまで、忠実に帝国を守ってきたがもうこれ以上は無理と思ったのか。そこに、黒人差別の今の話題を絡めたりして、いつもとは違う印象がしました。まあ、娘からすると国際的犯罪者の右腕から正義の側に移るのは複雑だったでしょうね。そういうデンベをクーパーが後押しして今の地位に就いた。多分クーパーが裏技を使ったか、独自の影響力を使ったのでしょうが、そこにも同胞意識があったということですね。ところで、先週のクーパーの友人の死の後はどうなったんだろう。何事もないような様子でしたが、何だか言っていることと行動が一致しないような。感情的になってデンベを拒絶したレッド、いなくなったレッドへの恨みつらみのあるデンベ、2人のケンカは大人げないですが、まあ仲直りできてよかった。崩壊しつつある帝国なので、情報が洩れていても不思議ではないですが、誰が犯人なのかを捜すのがシーズン後半になるわけですね。最後は2人のじいじによる、本の読み聞かせ「長くつ下のピッピ」、「オズの魔法使い」でした。それにしては孫は2人とも結構年齢が高いような感じがしますけど、名優による朗読は味がありますね。そういえば、レスラーは「ピーターパン」だったし、ブラックリストは子供向け?なんて思ってしまいました。
July 28, 2022
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新しくリーダーを迎え、LAのスタイルを模索しているというのか、LAらしさを演出しているように感じますね。そこはスローモーションにしなくても良いだろうにとか、仕事以外の個人的な会話が多すぎ、とかいろいろ気になるところがあります。やっぱりタランティーノかな、タイトルはふざけていて、そこはLAらしいと思いました。カレンは、カティアが服役する前に交際していたアンジェラ・パクにカティアに関する情報を求める。アンジェラはカティアが脱獄したと聞いて、怯えて住む場所も変え身を潜めている。サムはミシェルの名前を冠した奨学金を創設するのに際し、ミシェルの出身大学でスピーチをすることになった。人手不足のATFから、大量の銃が強奪された事件をNCISが引き継ぐことになった。キルブライドは捜査の進展がないと、チームの尻を叩く。4日前、500丁以上の銃器をフェニックスから銃器店に配送し、その後ペンドルトン海兵隊基地に行く予定だったトラックが襲われ、容疑者として名前が上がった男が3日前に刺殺されているのが見つかった。男はLAで有名な犯罪組織のボスの息子アンダース・シヴァクで、父親は3年前に湖の底で死亡しているのが見つかった。一家はしばらく大人しくしていたが、最近商売を再開したようだ。検視官コーリーによると、シヴァクは全身を22箇所も刺されており、グリフィス公園で発見されたという。個人的な恨みも推察されるが、死亡時刻はトラック襲撃の1時間前で、取引でもめたのか、あるいはシヴァクを殺して後を引き継ごうと考えたのか。ディークスはシヴァクの自宅を訪問し、義理の母親ミリアムから話を聞く。シヴァクは前妻の子で、ミリアムとは仲が悪く何週間も話をしていないという。サムとラウンドトゥリーは、トラックの運転手ミルトンを訪問する。ミルトンは2人の姿を見ると逃亡しようとし、捕らえられる。トラックは予定のルートから外れたタハンガで襲われており、ミルトンの口座には翌日2万ドルが入金されていた。ミルトンは積荷を盗まれたことにして闇サイトに売る広告を出し、強奪事件を演出した。買い手はシヴァクだと認めるが、最後の連絡はシヴァクの仲間からだったという。サムはミルトンの携帯を押収する。シヴァクの腕にバーかクラブのスタンプのようなものがあり、ファティマが店を特定する。死体発見場所の最寄りの店に殺される直前に立ち寄ったと考えられ、情報を求める。ミルトンの通話相手は、保険の仲立人とわかるが、この男が銃の買い手なのか。ファティマがバーの向かいの工事現場のカメラからシヴァクの姿を探し出す。一人で入ったシヴァクは、なんとミリアムと一緒に出てきていた。ミリアムが嘘をついていたとして、ディークスは厳しく追及する。シヴァクの武器取引は身内にとって周知の事実で、ミリアムは義理の息子を生意気で不注意なことから辞めさせようと説得したという。それは叶わなかったが、シヴァク死亡とその後の武器強奪については何も知らないという。これから自宅でシヴァクの葬儀が行われることから、NCISは潜入捜査を行う。ミリアムは身内からも狙われる立場になり、殺されたくないという。保険の仲立人という男は、金を用意して売り手に連絡するはずだったが、用意できなかったという。サムはNCISで金を用意するので、取引を継続するように命じる。売り手はミリアムと前夫の子、シヴァクとは義理の兄弟にあたるドミニク・カーソンだった。葬儀会場に現れたカーソンにミリアムが耳打ちし、カーソンが慌てて会場から出ていく。カレンとケンジーは霊柩車に乗ってカーソンを追う。しかし、途中からカーソンの部下も追跡に加わって、カレンたちの車が挟まれ、武器を持った男たちに囲まれる。霊柩車に忍び込んでいたディークスも加わり、激しい銃撃戦が繰り広げられた。仲立人から取引の待ち合わせ場所を聞き出したサムとラウンドトゥリーは倉庫に忍び込む。キルブライドは盗まれた銃を確認次第、カーソンの部下を逮捕しろと命じる。カレンたちはカーソンを捕らえ、サムも盗まれた銃を回収する。キルブライドは賃貸物件を探していたファティマをねぎらい、知り合いに物件を紹介させるという。カーソンの口座を調べていたファティマは、関連するダミー会社のオーナーはミリアムだとつかむ。ミリアムは義理の息子を殺して実の息子に銃を手に入れさせた。シヴァクの家に嫁いで20年、シヴァクは自分たちを外そうとし、ファミリービジネスに尽くしたその対価を求めたという。怖がっていたアンジェラから連絡があり、カレンはカティアが忘れていったという貸金庫の鍵を手にする。アンジェラはカティアに法律事務所から資料を盗むよう迫られ、その結果資格も仕事も失った。カティアが捕まらなければ自由も得られないというカレンを信じたという。ミリアム役の女優さん、見たことがあるなあと思ったら、JAGのチェグウィデン少将の交際相手でした。貫禄あるマダムがディークスに迫るところは、目の保養というか、ディークスの表情の変化を楽しめましたね。ついでにプール掃除のシーンも見たかった。(笑)ディークスいわく、「ザ・ソプラノズ」が「Long Island Medium」とクロスオーバーをした、という潜入捜査だそうですが、個人的には霊柩車を見て「Six Feet Under」を思い出しました。グリフィス・パークが言及されたのはうれしい。LA観光の名所ですが、ST:VOYの「Futrure's End」のロケ地でもあり、私も訪れたことがあります。「LA LA LAND」にも出てきましたね。ラウンドトゥリーはそれこそ、サムのパダワンですよ。今回はあえて、カレンではなくラウンドトゥリーとコンビを組んだわけですが、新しい視点ですね。2人のケミストリーも悪くないと思いました。全く上司の圧を気にしないチームとキルブライドとのやり取りもLAのパターンになるかな。住む部屋を探すファティマのために、知り合いの不動産を紹介するキルブライド、おじいちゃんと娘みたいでしたね。カーソンの部下など、悪人にしてはイケメンが多かった印象。(笑)さて、カティアを追い詰めるカレンは一つ手がかりを得たようです。確実に今シーズン中に追い詰めてくれるかな。アンジェラ役の女優さんは存在感がありましたね。今後が楽しみです。ディークスはただの「捜査員」に格下げ。そろそろ活躍する場はないのでしょうか。
July 26, 2022
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記念すべき500話(!)エピソード。昔懐かしい人が顔を出して、お祭り状態になるのかと思ったら、どーして、どーして。恐れ入りましたと言いたいですね。よくぞ、これほど深く、しかも本質に迫ったストーリーを考えたものだと感銘を受けました。これも、永久保存版だな。かつてSVUでオリビアのパートナーを組んだニック・アマーロが久しぶりに元の職場に顔を出す。ニックはあれから大学院で遺伝学や法医学を学び、博士号を取るつもりだという。今回、DNA鑑定などの最新技術を開発するフォーリム社に勤め、過去のレイプ殺人事件を見直すためにNYに来たという。25年前15歳のヘイリーがレイプされた上、公園で絞殺死体で発見された。担当したのはクレイゲン警部で、ボーイフレンドのイアン・リドリーが自白したため、有罪となり刑務所に入った。しかし、その後自白を撤回しており、無罪を求めてDNAの再調査を行うためSVUに資料を求めに来たという。アマーロはポッドキャストでイアンの冤罪を訴える作家のバートン・ローに協力しているが、そのバートンこそ、オリビアの初恋の人だった。2人はオリビアが16歳、バートンが21歳の時に交際しプロポーズまでもされたが、オリビアの母親が激しく反対し別れたのだった。あれから会うこともなかった2人が再会し、オリビアは母親に婚約を破棄する手紙を書くように強要されたという。バートンもオリビアに近づけば大学を退学させると脅されたという。25年前のプロムの夜、ヘイリーとイアンは一緒にでかけ、イアンが何者かに殴られて意識を失い、ヘイリーは連れ去られ2時間後に殺されて見つかった。イアンの唾液は検出されたが、自白を重要視してそれ以上の捜査はなかった。今の技術なら、僅かな犯人の痕跡も見つかるかもしれない。検視官事務所のワーナーによると、下着に僅かな精・液が付着していて冷凍保存されているという。オリビアとバートンは、イアンを犯行現場の高校のグラウンドに呼び寄せ、当時の記憶を引き出そうとする。イアンは今もヘイリーを守れなかった罪悪感とおそわれた恐怖に苦しんでいた。フォーリム社のラボで、ヘイリーの下着からDNAサプルが検出され、家系に関するデータベースで近似する容疑者が浮かび上がった。事件当時、高校で女子テニス部の監督をしていたロジャー・マレーで、イアンによると彼は犯人ではないという。改めてクレイゲンに当時の捜査状況について問い合わせると、マレーはイアンとヘイリーを最後に見た目撃者で、2人が口論しているのを見たと言っていたという。マレーによるとヘイリーはイアンを怖がっていたといい、ヘイリーの母親はマレーと親しくヘイリーにとって父親同然だったという。ヘイリーの母親は、ヘイリーの父親が死亡してから、マレーが父親代わりのようにヘイリーの面倒をみてくれていたと信頼感を示す。イアンが無実を訴えていることについては、バートンが事件を娯楽としてポッドキャストで扱っていると批判する。カリシとアマーロが当時の事情を知るマレーをSVUに同行し、話を聞く。マレーは今もヘイリーの母親にカードを送るなど、ヘイリーを気にかけていて、イアンから守れなかったと悔やんでいた。しかし、2人がキスしているところを止めようとして、酒のビンでイアンを殴ったかもしれないとあいまいなことを言い出して、弁護士を要求する。バートンはイアンの釈放も近いとうかれているが、オリビアはまだ検査結果が出ていないので本人には言わないでほしいという。オリビアとバートンは昔話をしながら散歩し、バートンのホテルの部屋に向かう。新たに採取したマレーのDNA検査が証拠と一致し、オリビアはイアンの仮釈放の手続きを依頼するとバートンに約束する。しかし、カリシは裁判前にしてマレーを有罪と決めつける事はできないといい、審問でアマーロに専門家として証言してもらうという。イアンの弁護についたトレバーは、ポッドキャストや出版関係者に囲まれるバートンを見て、オリビアにバートンの評判はよくないと忠告する。アマーロが新たな技術でDNA鑑定を行ったことを証言したところ、法廷のマレーはヘイリーの母親を見て、主張を変えると言い出す。マレーはヘイリーを殺害したことを認め、それをずっと悔やんできたという。これでいよいよイアンの釈放も近いと喜んでいるバートンとオリビアに、若い女性が近づいてきて、バートンにレイプされたと訴える。アンドレア・マローンという女性は、10年前に編集者のインターンとしてバートンと知り合い、ディナーの後にホテルへ行き、酔って意識を失っている間にレイプされたという。しかし、抵抗したわけではなく、これまで被害を訴えたこともなく、バートンは合意の上だったという。SVUではアンドレアから供述を取るが、事実だとしてもレイプ検査などの証拠はなく、そもそも時効だ。とりあえず、他にも被害者が名乗り出ないか、バートンの周囲の出版関係者やポッドキャスト関係者に知らせる。アンドレアはバートンにつきまとわれ「イパネマの娘」の音楽ファイルを受け取ったと証言した。オリビアには思い当たることがあった。アンドレアがSNSに投稿したことで、同じような被害を受けたという女性が出てきたため、供述を取る。彼女たちも、バートンにつきまとわれ関係を持ったが、抵抗することはなかった。暴行を受けたわけでもないが、性的に搾取されたという認識があり、アマーロはバートンがオリビアに近づくために自分が利用された気がすると、不満を示す。オリビアはイアンの冤罪を晴らしたいというバートンを擁護し、16歳の頃の自分については今とは時代が違うし、2人は愛し合っていたと説明する。アマーロは賢い性的搾取者は被害者にそう思わせるのが上手いというと、オリビアはSVUに長年関わるプロとしてあなたの御託は不要とアマーロを突き放してしまう。しかし、オリビアはバートンと別れさせるために、母親が割れたウォッカのビンのかけらを突きつけ、「お前を誰にも渡さない」と言ったを思い出す。バートンの部屋を訪ねたオリビアに、バートンはアンドレアの一件で仕事が延期となり、大損害を被っていると立腹する。幸い訴追されることはないが、バートンは自分は聖人ではなく、若く魅力的な女性が近づいてきたら、寝ることもあるが、一度も強要したことはないという。女性を追うことを昔は誘惑と言ったものだ。オリビアは年上の成功者で力を持つ男性に、若い女性が尊敬や信頼の情を持つのは自然で、あなたはそれにつけこんだと非難する。あくまで自分の非を認めないバートンに、オリビアは16歳のときの交際も、厳密に言えば法定レイプであり、幼く、家庭が複雑で母親から逃れたいと思っていた自分を操るのは簡単だったのではないかという。2人を別れさせたのも、母はただ娘を守ろうとしただけ、先日の夜の出来事はレイプではないが、16歳のころは愛し合っていたと思っていたが、単に誰かに認めてもらいたかっただけかもしれない。SVUの警部として助けてくれというバートンに、オリビアは別れを告げ、アマーロに謝罪のメッセージを送る。オリビアはバートンから受け取ったカセットテープを池に投げ入れる。まず、ニック・アマーロはどこの誰かと思いました。(笑)すっかり別人で、しかもアカデミックな活動をしているのに驚きましたが、「Cold Case」と言って、ケースファイルを探しているところなど、彼へのリスペクトですね。今後はこういう形で捜査が見直されるのでしょう。メリンダ・ワーナーも出てきたし、すっかりお年を召されたクレイゲンがリモートで出てきた、これも良かった。過去シーンのステイプラーも、ケイシー・ノヴァクもなつかしかった。マリスカのご主人の登場はまあ、想定内ですね。記念エピソードでは自ら言及したオリビアの知られざる過去を、こういう形で今につなげるのかとうなりましたね。つい最近SVUのシーズン1を見直して、オリビアが年上の男性への愛は本物と言っていたことは意外に感じたばかりでした。(Wanderlust)さらに詳しく踏み込んだ(Intoxicated)など、長らくオリビアの初めての男についてはどういう人物か話題にはなっていたらしい。それを今になって取り上げて、この歳になってオリビアが自分の間違いを実感するという、こんな切ないことってありますか。愛し合っていたのだからレイプじゃない、というけれど、それは搾取する側の言い訳で、未成年者には良いことかどうかの判断はできない。確かに暴力を用いたレイプではないし、抵抗もしなかった。場合によってはNoとも言わなかったかもしれないけれど、アメリカでさえ、それはレイプなのだと今頃になっていうわけですね。これはショックだし、日本でも法律の不備があるならすぐに改正してほしいです。アルコール依存だった母親は本能的に娘を守ったわけで、自分もノアの母親になったオリビアは共感できることがあるかもしれない。こんなドラマが作れるなんて、本当にすごいとしか言いようがないです。素晴らしい。
July 23, 2022
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『始めの一歩』少し前のエピソードでヴァンスの娘ケイラが訓練中とか言っていたのは、FLTC(連邦法執行研修所)のことだったのか。ケイラがその前に出たのは、シーズン16で、横道にそれそうになる父を支えていたしっかり者の娘だったのが、もうそういう年になったのか、と感慨深いです。とにかくまあ、久々にヴァンスのエピソードでしたね。ヴァンスの娘ケイラが捜査官になるための訓練を終え、NCISで初の現場に出ることになった。ヴァンスはトーレスにケイラのお目付け役を命じる。ケイラは優秀だが衝動的でもある、父親としては危険な目にあわせたくない。予備役の外科医が手術中に急に倒れ死亡した事件がケイラの初仕事となり、ケイラは積極的に捜査に関わろうとする。ケイラはトーレスに特別扱いしないでほしいという。トム・マスダ医師は優秀な外科医でイラクにも派遣され、現在はショアサイド記念病院では尊敬を集めている。手術中に急に震えだし心臓発作で死亡したと見られたが、パーマーは毒によって死んだ断定する。さっそくケイラは捜査方針について意見するが、チームはまずは証拠を集めるという。マスダの携帯に、脅迫するヴォイスメールが残っており、詐欺や恐喝で逮捕されたことがあるヘイスティングスという男とわかる。トーレスはバーでヘイスティングスに会う間、ケイラに車の中で待てと命じる。マスダは競馬好きでヘイスティングスに借金をしていたが、ヘイスティングスはアリバイを主張し、マスダにはエクストリームスポーツ愛好家の恋人がいて、マスダは別れたがっていたという。ヴァンスは命令に背き、我慢できずにバーの中に入ってきたケイラを叱り、現場からケイシーのラボに配属を変える。ケイラは捜査官になるのを反対していた父が、訓練センターに入ることは認め、必死で努力したのに、現場から遠ざけようとすることに反発する。毒物検査でマスダの体内からコロンビアの毒ガエルの皮膚から取ったバトラコトキシンが検出された。摂取したのは、手術用手袋の上からでも通り抜ける経皮吸収パッチを貼られたからだという。人工呼吸中に剥がれ落ちてしまったと見られ、ケイシーとケイラが証拠品を調べて見つけた。ということは、犯人は内部の人物、それも時間的には手術室の中にいた人に絞られる。手術室にはマスダ以外に、看護師2名と、麻酔科医、レジデントの4人がいた。その中でレジデントのシエラ・クルーガーがエクストリームスポーツの愛好者だとわかり、本人もマスダと交際していたことを認める。しかし、すでに別れており、一緒にいれば手術をすることもなかったという。マスダの手術を受けたイーサン・ゲラーという患者は、余命半年ほどのがん患者で、麻痺のリスクもあり、手術を拒否していたのに、急に心変わりして月曜日の手術を望んだ。マスダが手術室に入る前、ゲラーには麻酔が施されていなかったことから、彼も被疑者となる。トーレスはケイラに対するヴァンスの本音を聞く。甘やかしていては、ケイラはいつまでも現場に出ることはできない。ヴァンスは現場に出ることを認める。マスダが死亡した翌日に、ゲラーは10万ドルを手にしていた。ゲラーが意識を取り戻したため、トーレス、ナイト、ケイラが病院に向かう。ところが、ゲラーの容態が急変し、トーレスは怪しい看護師を見つけて追う。ケイラもトーレスらとは別に男を追ったところ、逆にその男に捕らえられてしまう。トーレスとナイトは何もできないまま、男はケイラを連れ去る。必死にこらえるヴァンスを前に、クーパーは事件を一から見直すという。ケイラは男ともみ合った時に、名札を引きちぎって落としていた。顔認証で、男は南米の麻薬カルテルのナンバー2、ペドロ・ロドリゲスとわかる。彼らはカエルの毒で警官を殺しており、ゲラーを使ってマスダを殺したと見られる。彼らのボス「エル・サント」は、FBIに逮捕され警備が厳重な連邦刑務所に入っている。マスダは来週にエル・サントと会うことになっていた。それは、エル・サントが神経損傷の手術を受けることになって、そのセカンドオピニオンを提供するためだった。主治医は同じ病院のロス医師で手術を勧めるロスに対して、マスダは手術は不要だと判断していた。患者への守秘義務があるというロスに、ヴァンスは娘の命がかかっていると迫り、ロスはペドロが偽の手術を組めと脅してきたと明かす。エル・サントが手術のために移送される時に脱獄させる目的だったが、マスダが手術に反対しているということをロスは部下に伝えてしまった。それで患者を使ってマスダを殺したのだろう。ケイラはペドロともう一人の見張り役アイザックに、言葉をかけ続ける。しかし、ケイラがNCISの局長の娘だとバレてしまい、ペドロはヴァンスと直接交渉を持ち込む。エル・サントとケイラの人質交換というわけだが、NCISは交渉に応じることはできない。パーカーは内々に連邦刑務局の知人に便宜を払ってもらうというが、ヴァンスはやすやすと敵を信じることはできず、他の方法を探るという。ケイシーは、ペドロの名札から微量のPGMを検出し、ペドロがケイラを拉致して監禁している場所を絞り込む。厳しい状況だがヴァンスも加わり、チームが敵のアジトに突入する。踏み込まれて武器を向けるペドロを倒すと、アイザックはケイラに銃を向けた。ケイラは二度とあなたの娘に会えなくなると語りかけ、アイザックは投降する。ヴァンスは娘を別の支局に配属することに決め、NCIS捜査官になりたいという娘の希望には反対していたと明かす。しかし、夢を諦めない娘の目覚ましいはたらきを間近に見て、ヴァンスは自分がそばにいると邪魔をすることになると決心したという。ロス医師に感情むき出しで迫るヴァンスが、このエピソードの最大の見せ場でした。今回、もしギブスがこの事件を知ったらアラスカから飛んでくるだろうなと思いました。父親は子供を守ろうとDNAに刷り込まれている、というナイトの言葉にもとづくと、ギブスは娘を守れかなったことを忘れようにも忘れられないということになり、地獄の苦しみですね。そういう父性神話みたいなものは、このシリーズらしいとはいえ、ヴァンスは公私混同が甚だしい。また、プロビーがいきなり誘拐されて人質になるというも極端で、トーレスの責任なのか、パーカーの責任なのかヴァンスの責任なのか、あってはならない展開ですね。でも人質になったときの対応については、一応、訓練センターで学習しているのでしょうが、ケイラはお見事。ケイラは始めからよくできて、交渉能力もあり捜査官として立派にやっていけそうです。マクギーやジミーにしたら、子供の頃から知っている親戚の子、みたいなケイラをみんなで温かく見守り、ほのぼのした回でした。ケイラがパダワンと呼ばれるのも、あのヘアスタイルのせいもあったかな。その中で「初体験」の話題で、パーカーが「シマウマだった」というところでくすっと笑いました。とぼけているのだか、シマウマがワイナリーを襲って、そこが薬物の拠点で…など、マクギーを煙に巻くところが、面白かったです。
July 23, 2022
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NCISフランチャイズの3つ目のスピンオフで、ハワイを舞台とするこのシリーズ、初めてリーダーが女性(シングルマザーでもある)など、色々話題が多そうです。とりあえず1話を見てからと思いましたが、今後は本家などとのクロスオーバーの回のみ、ブログに取り上げることにします。(気が変わるかも知れませんが)基本、個人的な備忘録としてのブログなので、キャラクターのチェックとその他の感想など。・NCISパールハーバー支局司令官 ジェーン・テナント 非常に優秀、表彰もされ、家庭では男の子と女の子の母親。ベジタリアン。 仕事に対する姿勢は24時間、妥協なし。 1年前に今の役職に就いたらしい。前任者は自分の生活を優先した?・新人 カイ・ホルマン 地元で生まれ、海兵隊に入隊して本土へ。その後3年間海兵隊犯罪捜査部門(CID)に所属。 父親の病気を理由にハワイに戻る。母親は死んでおり、父親とは何かあったらしい。 イノキという愛犬を父に預ける。母親の犬は「ハチ公」だったらしい。なぜ、日本の名前? 学生野球ではエースだった。・副司令官、テナントの右腕 ジェシー・ブーン 元警官らしい。パールハーバー支局でテナントと長く、信頼されている。・若手捜査官 ルーシー・タラ シリーズ初のLGBTQキャラ。ガッツのある有望株?・サイバー担当 アーニー・マリク どのドラマでもよく見るタイプのように思いました。・FBI特別捜査官、元DIA職員 ケイト・ウィスラー 機密の管理をするインテリジェント・オフィサー。 タラと何やら過去にあったらしい。今はピンヒールを履いた嫌味な女のように見えました。と、いうのがレギュラーですね。若くて見目美しい人が多いので、これまでのシリーズとは違う雰囲気です。オープニングシーケンスなし、また、他のシリーズとのクロスオーバーで紹介してスタートすることもなし。同じハワイを舞台にした「Hawaii Five-O」や「Magnum P.I.」のようなゆるい雰囲気もなく、ピリピリとしてシリアスな感じ。画面の色がやや暗いかなあ。見たことがあるのはケイト役のトーリ・アンダーソンくらいかな。「ブラインドスポット」に出ていた。後、サブレギュラーとして海軍大佐ミリアス役、エンヴェア・ジョカイが出ているのが個人的にはチェックポイント。彼はジョス・ウィードンに見出されて「ドールハウス」や「アヴェンジャーズ」に出ていますが、ジョスに認められるということは優れた俳優さんだという証明です。事件は海軍の極秘の実験機が墜落し、操縦していたパイロットの少佐からNCISに事前に報告があったということで、テナントは事故だけではなく、事件として捜査を開始。少佐の恋人も殺されたらしいとわかったことで、状況は複雑となり、やがて恋人がスパイだったとわかる。捜査ではロコボーイのカイが地の利を生かしてスパイの身元を突き止め、さらに現在も実験機の機密を探っているスパイの動きを察知する…少佐は機密を盗まれることはなかったが、サプリに薬物を盛られ操縦中に死亡?、自動的に脱出、機体は山に衝突。このオープニングは、やはりCSIマイアミの第1話を思い出してしまいますね。エバーグレイズに飛行機が墜落し、その後、ホレイショらはエアボートで現場に向かうわけですが、テナントはサッカーグラウンドに着陸した海軍のヘリで現場へ、意識してるんじゃないかと思うほどです。(笑)シーズン2も決まり、本家ともクロスオーバーするということなのでそれを楽しみにします。また、平田焼酎とか比較的日本の話題があるのは、クリエーターに日系の人が入っているからなのでしょうか。(スパドラさんのHPより)この方「Seal Team」のプロデューサーもしていたんだ。そう思うと楽しみですね。
July 21, 2022
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後ろ向きだなあ。過去の遺産で食べている印象、今シーズンはこの調子で終わるのか。最後のスパドラさんの役者紹介コーナーで、ちょっとしか出ていなかったゲストが「Homeland」に出ていたと知って、どの人だっけと調べて昔に浸ってしまいました。プロテニスプレーヤーのサム・ロードがドーピング薬の過剰摂取で死亡した。スポーツの世界では、ラズミック・マイヤーというドーピングで有名な薬学者がいて、サムはその薬を打っていたと見られる。レッドはマイヤーの最大の顧客があえてマイヤーにサムを殺させたという。ボズウェル家による違法な世界的なスポーツ賭博があり、彼らはマイヤーに大金を払って誰がドーピングをしているのかなど、内部情報を得ているらしい。しかし、世の中は時代が変わりオンラインや合法化のギャンブルが増え、ボズウェル家は存続の危機に瀕した。ボズウェル家はよりマイヤーの内部情報を重視しているが、自分たちを脅かす成績のサムをマイヤーのミスで死なせたことにしたのではないか。レッドはボズウェル家を訪問するのに、デンベの同行を指名する。クーパーが依頼していた、ダグ殺害当夜の血液検査の結果が届いた。GHBが検出されており、何者かに薬を盛られた可能性がたかい。しかし、これを自分の無罪の証明に使うことはできず、殺害した凶器の検査結果を捏造したことも犯人には知られている。友人のスローンは警察に行くべきだというが、クーパーは真犯人を自ら挙げるまでは警察には行けないという。レッドはリズが殺された夜、犯人のヴァンダイクの携帯をモルグから盗んでいた。デンベが自分を裏切ってリズにカタリーナの手紙を読ませたことがわかったことで、その携帯をタダシに分析させて、その夜のヴァンダイクの動きを調べたいという。愛人のミエースはそんなことはすべきではないと反対する。デンベはレッドに問われ、素直にリズに手紙を読ませたことを認める。レッドとデンベはボズウェルの責任者ジュニアにマイヤーとの接点について尋ねるが、今はマイヤーとは組んでいないという答えだった。サムの両親からレスラーとパクが事情を聞いていると、サムのスポンサー企業を経営するバーゴスが加わり、マイヤーとは無関係だと証言する。サムがドーピングしていたことを信じられないというバーゴスだが、サムにつきまとうステラ・ホワンという記者がいたという。ステラは医師の資格を持ち、サムがマイヤーからドーピングを受けているのではないかと追及していた。レスラーとパクがステラの自宅を訪れると、ステラは意識がなくその後死亡が確認された。マイヤーがドーピングの真実を知られて殺したのか。しかも、ステラが調べたドーピングに関する資料などがなくなっていた。アラムは検死結果で、ステラの胃の中からUSBが見つかったという。恐らく自ら飲み込んだのだろう。レスラーはステラの自宅にあった処方箋を盗もうとしてパクに咎められる。パクは自分が離婚の危機にあり、捜査中の事故で流産までしている状況で、何とかレスラーだけは立ち直ってほしかったという。しかし、レスラーはパクの期待を裏切り続け、こうなればクーパーに薬物検査の不正を報告するという。自分が不正に加担したことがばれても構わないという。クーパーはパーティでバーテンダーが自分のグラスに何かを入れている映像を手に入れる。バーテンダーはエイベル・ジャッジと判明し、スローンが調べることにする。FBIはバーゴスにステラが殺されたことを告げ、他の契約選手が危ないと告げる。バーゴスは契約選手のリストを提出することに同意する。レッドはミエースの機嫌を取ろうと、お気に入りのレストランのシェフを呼び寄せるが、ミエースはヴァンダイクの携帯の中身を見るべきではないという。それを見ることでレッドが変わってしまうのを見たくない。レッドは抱える怒りを手放すべきだ。レッドが復讐の道に進めば死者が増えるだろう、レッドが死ぬのを見たくはない。ミエースは故郷に戻るという。ステラの胃の中にあったUSBからは、マイヤーと陸上選手アニー・ボーリンとの関係を示す写真が見つかる。マイヤーはアニーの命を狙う恐れがあり、FBIはアニーの身柄を確保に動く。バーゴスはアニーの一足先に自宅を訪れ、マイヤーからアニーを守るという。アニーにマイヤーを紹介したのはバーゴスだった。バーゴスはアニーをクロロホルムで襲い意識を奪う。そこにアラムとパクが到着してマイヤーがアニーを襲って、逃げたと判断する。パクがマイヤーを追って外に出ると、何事もなかったようにバーゴスが現れ、アラムに自分がアニーを介抱するのでアラムはマイヤーを追うように促す。その頃、FBIではUSBメモリーからバーゴスとマイヤーとの関係が明らかになる証拠が見つかった。連絡を受けたアラムとパクが戻り、アニーを殺そうとしていたバーゴスを逮捕する。バーゴスは会社の裏金でマイヤーに薬物を作らせ、契約選手にドーピングさせていたのだった。選手はバーゴスの会社のグッズを使用し、売上を増やした。バーゴスはステラの家でマイヤーを殺し、ドーピングの証拠も奪っていた。ミエースはレッドの前から去っていった。レスラーは自分の過ちをパクに詫び、専門家の助けを求めるべきだというパクに見捨てないでほしいと頼む。デンベはクーパーからレッドからの言伝を受け取る。それは、デンベがリズに手紙を見せている写真で、ヴァンダイクが撮影したものだった。レッドはわずか6メートルの距離にヴァンダイクがいたことを、デンベが気づかず、用心棒の役割を果たさなかったと責める。それにしても、秘密だったレッドとリズの居場所をなぜヴァンダイクが突き止めたのだろう。レッドに責められ、デンベはリズの死については、いくつもの理由があるが、そのうちの一つが自分であるようだと認める。レッドは今すぐ車から降りろという。ウィーチャは、リズの死について探っているうちは、ミエースは戻ってこないだろうという。レスラーは薬を目の前にして手錠をかけ、パクにメッセージを遺す。クーパーがスローンバーテンダーの自宅を訪ねると、スローンバーテンダーは死んでいた。そこに電話が鳴り、「おめでとうハロルド。これでお前は2人を手にかけた。」という。・Music"Rotten Tree" by ALOE BLACC, AGいつまでもリズの死を引っ張る展開には、またかと思ってしまいます。デンベを責めるレッドはリズを愛するがゆえ、なのでしょうが、出口のない迷路に迷い込んだような、もう誰の言葉にも耳を貸さない様子ですね。2年間の隠遁生活で、それなりに平穏を手に入れたレッドがこういう状態になったということは、ある意味クーパーの責任でもありますが、レッドが再び未来永劫に続く(であろう)恨みつらみの泥沼に戻るのは、見ていて辛いものです。そもそも自分がリズを死に至らしめたんじゃないの、と思うのですが、それを他人のせいにしているレッドには憐れを感じます。前に進むべきというミエースの言葉でさえ、レッドは耳を貸さず、今となれば、レッドはリズの義理の父や、Mr.キャプランの言葉にも度重なるデンベの注進も無視してきたことを思い出してしまいます。これにはさすがのデンベも、レッドから離れざるを得ないでしょうね。パクの渾身の叱責に、レスラーがやっと薬物依存からの離脱を決意したのは良かった。そう簡単ではないでしょうが、こちらはメインキャラクターとしてやり遂げてくれると信じています。クーパーに関しては、何者が彼を陥れようとしているのか、敵も相当な相手だと思わされます。孤立してはいられない、クーパーなりに救いの手を求めなければなりませんね。それはアラムなのかレッドなのか、とにかく敵の動機を知りたいですね。
July 20, 2022
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今回はいつもと違う印象で、ハードボイルドだったかな。意外な展開で興味深く見ました。タランティーノの映画みたい、というのもヒントだったのかも知れません。(笑)ドイツの武器商人を追っていたATFのレイエス捜査官が、潜入させていた捜査官の正体がばれ、事前通告なしに突入することになった。密輸入された大量のAK-47と小火器の取引があるという情報をつかんでおり、ATFのみで行動したが、激しい銃撃を受け、レイエスはカレンに救援を求めた。カレンとサムが現場に到着すると、敵の姿はなく、レイエスのチーム7名は全滅していた。武器商人のルーカス・マイヤーはドイツの元海軍出身で、ドイツ極右団体と繋がりがあるという。カレンとサムはキルブライドにマイヤー一味を捕らえたいと申し出て認められる。フロリダ沖で、デイヴィッド・ケスラーの恋人の遺体が発見された。ケンジーを脅しているケスラーの行方を気にするディークスは、ケスラーが恋人を殺したと考え、マイアミの警察に情報を共有するという。キルブライドがATFからマイヤーの取引相手が元陸軍大将のリチャード・コリンズだという情報を受ける。コリンズは国内の右派の重鎮で、アリゾナ南部の大きな民兵組織と手を組んでいるという。その組織は移民制度や不正選挙に反対しており、彼らに武器が渡ると危険なことになるだろう。キルブライドは自分のやり方でやりたいと言い、自身とサムとでコリンズのオフィスを訪ねると決める。コリンズは非常に影響力があり政治的に人脈があることから、キルブライドは慎重に対処しなければならないと、念を押す。すでにこの件はアリゾナの知事にも伝わっているようだ。実はコリンズが上院議員選挙に出る意図があり、マイヤーと無関係なことが分かれば選挙戦に影響が出ることだけは避けなければならない。あくまで自分の判断で進めるというキルブライドにサムは反発する。コリンズに面会すると、コリンズはあっさりとマイヤーから武器を購入する予定だったと認める。AK-47を200丁も購入する目的については、支援してきた愛国者団体に感謝の印として銃を渡すというが、サムはその意図に懐疑的な発言をする。サムは上院議員選挙のために、銃をばらまくのではないかと疑うが、キルブライドは捜査には無関係だとあくまでマイヤーを逮捕するのが目的だと注意する。2人の間には険悪な雰囲気が漂う。レイエスを殺したマイヤーの一行の姿が現場の防犯カメラに映っており、居場所を恋人のミア・ハーンから聞き出すことにする。ミアは薬物の前歴があり、現在はリハビリ施設に入っている。ケンジーとファティマが施設に潜入し、ミアと接触することにする。ミアは施設内で、複数の患者と個別に会っていた。手に入れた薬物を売っているのか。ラウンドトゥリーは、システムを再起動させる間に、キルブライドとコリンズの関係を調べサムとカレンに告げる。2人は長年同じ諮問委員会に参加していただけでなく、個人的にも親しい関係のようだ。キルブライドはコリンズをかばっているのか。サムはディークスにコリンズを尾行するよう命じる。マイヤーが立ち入りする地区には、ドイツ企業が所有する倉庫があり、そこに武器を隠している可能性が高い。サムは令状を請求し、突入することにする。さらに、コリンズが民兵組織のデヴォン・ウォーカーと会っていることがわかり、サムはさらにコリンズの盗・聴を決める。ファティマは隠れて飲酒をしているミアに絡み、そこにケンジーが助けに入ってミアの信頼を得る。ドイツで数学を専攻し、モデルの仕事もしていたミアはマイヤーと知り合い支配されるようになったという。暴行を受け逃げることもできないミアは、マイヤーが人を殺していることを知っており、仕事の手伝いもしている。通報すると故郷の両親の命が危ない。ケンジーはあなたの問題を解決してあげると言い、マイヤーの暗殺を引き受けるという。マイヤーの倉庫に突入したカレンらは、商品の銃を見つけることができなかった。逮捕する容疑がないままマイヤーは国外に出てしまうだろう。キルブライドはコリンズの盗・聴を求める令状請求を却下したという。彼は人脈が幅広く、裁判所からそのことが漏れて伝わるかもしれない。そうなると、マイヤーとの取引が流れて取り逃がすこととなる。キルブライドはマイヤーの企業の関係する倉庫に武器が運び込まれるのを監視しろと命じる。サムはラウンドトゥリーに盗・聴相手をウォーカーに変え、キルブライドに知られずに令状を請求しろという。ケンジーとの会話でミアは、マイヤーがいなければ薬を断つこともできるような気がすると言い、暗殺計画を実行するために金がいるという。ケンジーはマイヤーの住所を教えてくれたら自分が実行すると言って、ディークスに引き合わせる。ミアはマイヤーの金の一部をケンジーに渡すと、住所とセキュリティのコードを教え、これでもうお別れだと言って去っていった。ケンジーはミアは意外に強い人だったのかという。ところが、ミアの教えた場所にマイヤーはいなかった。嘘の情報を伝えたのか。コリンズとウォーカーの会話に特に疑わしい情報はなく、サムらはすでにマイヤーの銃はコリンズの手に渡っているのではないかと考えう。NCISがウォーカーの居場所に突入すると、すでにATFが突入しており、違法に手に入れた銃を確保しウォーカーらの身柄を捕らえていた。サムを出し抜いてキルブライドがコリンズを逮捕しており、サムらは驚く。ハリウッドでマイヤーの遺体が発見され、薬物の過剰摂取で死亡したことがわかる。ミアらしい女性の姿が防犯カメラに映っており、マイヤーの金20万ドル以上がミアによって海外口座に送金され、捜索中だという。ミアはケンジーに頼らなくても、自分でマイヤーを殺すことができたのか。ディークスはケンジーがミアの背中を押したのだろうという。キルブライドはパートナーと争うのが嫌でサムにはコリンズの銃のことを黙っていたという。サムとキルブライドの間には信頼がなかった。今回はキルブライドが少し信頼を稼いだと言えるだろうが、今後はお互いにもっと信頼を築き上げなければならない。キルブライドは正式にLA支局の責任者となり、このチームをベストにするためサムたちに手助けがほしいという。ケンジーにミアから連絡が入った。マイヤーの正確な住所を告げなかったのは、ケンジーの人生を壊したくなかったからで、きっかけを与えたケンジーに礼を言う。追跡されたくないというミアは、返信しないでくれとメッセージをのこした。ケンジーもあえてミアを追うつもりはないという。潜入捜査の設定を考える時に、映画からキャラクターやストーリーを借りてきて、お遊び風の会話になるわけですが、実際に役になりきったケンジー(というか、ダニエラ)はさすがだと思いました。ミアの心の中にすっと入っていって信頼を得るわけですが、それをアシストするのがファティマ。スカーフを取ったファティマは新鮮ですね。でも、まだまだケンジーの演技力には及びません。キルブライドはまず自分とコリンズとの関係を明らかにすべきですが、そんなことは調べればすぐにわかってしまう。あえてサムに自分のやり方に従え、というのはサムの忠誠心を試していたのかな。これまでのヘティの代わりの責任者たちはチームと距離があって、今回も当然のようにカレンとサムが許可なく勝手に動いてしまう。でも、今度こそヘティはどこかにいて手助けしてくれる存在ではなくなり、キルブライドがチームをリードする立場になった。敵を騙すには身内から、じゃないけれど、なかなか見事な仕返しだったと思います。ケンジーとディークスが受け取った金は返したのかな。ミアはマイヤーの金庫番だったので自由に金を使えただけでなく、重要参考人として追われる身になりますね。ミアがケンジーの正体を知ったら、どう考えるのか、まさか恨んで殺しに来るのか、あるいは次に会った時ケンジーがミアを逮捕するのか、その辺は含みを残しましたね。そして、先シーズンから持ち越しのケスラーについてはやはり決着をつけるようですね。こちらは怖いような、でも楽しみです。
July 19, 2022
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SNSで何でも発信し、そこが現実の世界となっている人々が増え、昔ながらの法律、裁判制度が機能しなくなっているのではないかと思わされた回。容疑者の言動にイライラさせられる上に、クロスオーバーまであって、お腹いっぱいでした。Tik Tokで人気のあるウィラ・バルトラがさらなる飛躍を狙い、多くのフォロワーを持つインフルエンサー、テートとリアムの兄弟に招かれ、ウィールハウスを訪れる。ウィラはテートにDMを送っていたが、ウィールハウスの運営者ディギー・ウィーラーからも招待を受けていた。ウィラの友人ケヴァンは、テートとリアムには用心した方が良いと、付き添いを申し出る。さっそくウィールハウスでテートらとコラボし、ダンス動画を撮影してアップしたところ、100万回の再生があった。成功を祝って、パーティでウィラは酒を勧められ、ジャグジーに入るが、気分が悪くなる。ディギーがウィラの異変に気づき、ゲストルームへ行くようにいうが、その後ケヴァンがレイプされたというウィラを発見する。一週間後、ウィラがウィールハウスでテートとリアムにレイプされたと訴える動画をアップする。ノアが見つけてオリビアも見るが、すぐに削除された。組織犯罪対策班からジェット・スルートマーカズ刑事が、リタ・ラスクという女性が行方不明になっている件で協力を求めに来る。ジェットはウィラの映像を見て、先週ブレークしたばかりのスターだという。コンテンツハウスと言われるウィールハウスに招かれれば、フォロワーが付きスーパースター扱いで、契約し大金が舞い込む。しかし、ウィラはそうならなかったようだ。SVUはウィラに話を聞く。ウィラはレイプ被害を訴えたものの、テートとリアムのファンから誹謗中傷や嫌がらせを受けたため、動画を削除したという。2人には嫌だと訴えたが、意識を失い気がつくと裸だった。友人のケヴァンからは通報を勧められたが、契約できなくなることを恐れたという。その結果、病院に行って検査を受けることもなく証拠もない。ケヴァンも2ヶ月前までウィールハウスに住んでいたが、退去したという。今のところ捜査、立件するには立場が弱いが、その後ウィラにはディギーから謝罪したいというメールがきた。SVUはウィラにカメラをつけさせ、ディギーから自白を引き出させようと、ジェットに協力を求める、ディギーは悪かったと言ったものの、兄弟とのことは合意の上だと聞いていたと釈明する。埋め合わせに別のコラボも考えると言うと、そこにいる予定ではなかったテートとリアムが割り込んできた。兄弟はあれは合意の上だったはずで、ウィラが被害を訴えたのはジョークだったと、謝罪しろと言い、いきなり生配信を始める。ウィラはその勢いに抗えず、あいまいな答えをしているところに、SVUが止めに入る。カリシはこれではウィラの訴えが信じてもらえなくなると言い、オリビアはネットのキャラを演じただけだと弁護する。兄弟の弁護士は証拠がないと強気で、ディギーが謝罪したいと言ったのは自分のイメージを守るためだったのだろうという。結局逮捕はできず、SVUはディギー本人に事情を聞く。謝罪をしたのは、ウィラが動揺しており責任を感じたからだと答える。ああいう場所を運営するのは大変で、誠実でいたかった。カリシは兄弟とディギーはお互いかばい合っているのかどうか、判断がつかないという。打つ手がない中、テートとリアムが新たな動画をアップ、ふざけながら警察は自分たちを逮捕できなかった、悪いのは警察だという。オリビアとカリシはこれで逮捕できるという。しかし、兄弟は相変わらず不真面目な態度で法廷にもフォロワーがスマホを向ける状態。判事がSNSでの反論を注意したにもかかわらず、兄弟は裁判所の外でフォロワーを煽り、フォロワーはカリシとロリンズにものを投げつけた。カリシは判事に口止め命令を求めるものの、表現の自由に阻まれる。すでに陪審員はSNSを見ているだろうが、判事はこの件に関するSNSへの投稿はしないようにと念を押す。ディギーは法廷を出るウィラに声をかける。ファンを許してほしいというが、カリシはなぜ弁護側の証人を引き受けているのかと問う。ディギーは彼らは潔白だからと答える。裁判が始まり、オリビアが告発の遅れなどについて証言する。ケヴァンも証言するが、弁護側はケヴァンがもともと兄弟に恨みをもっていたのではないかと追及する。ケヴァンは2人にゲイであることを差別されたという。ウィラは、売名行為で告発したのではないかと追及される。さらに、LAのTik Tokスター、ブレアが自分のコンテンツハウスのメンバーをレイプで訴える動画を発表したとき、ウィラが犯人のフォロワーを奪えば良いとコメントしていることが明かされた。ウィラはテートにDMを送っていちゃついてセクシーな動画を撮影した、それも計画上のことだったのか。動画で稼ぐ限りどれが真実でどれが作り物か区別がつかない。怒りに身を震わせ法廷を出たウィラはディギーに、兄弟にレイプさせるためにハウスに招いたのかと突っかかる。ディギーは否定する。その夜、突如ディギーが生配信を始めて、テートとリアムの犯行を認め、ウィラとケヴァンを信じるべきだった、ウィラを守れなくて申し訳ないと発表した。こうなると、弁護側は審理無効を求めるだろう。ディギーは弁護側の証人だが、カリシは検察側がディギーを証人に採用することにする。裁判で、ディギーはウィラの訴えは事実だと思ったと証言し、才能があると思ったからハウスに招いたという。契約をしなかったのは翌日、兄弟からウィラが自分のことを悪く言っていた、彼女はドラッグをやっていたと聞かされたからだが、その後彼女の口を封じようと言っているのを聞いた。弁護側はデッキーがウィラに好意を寄せていたことを指摘し、ウィラが兄弟に色目を使っていたことに嫉妬を感じたのではと追求すると、興奮したディッキーは、2人はそれを知っていてウィラをレイプすることでマウントを取ろうとしたと喋りだす。ウィラ以外にも、兄弟の毒牙にかかった少女は何人もいた。判事の制止も聞かずに思ったまま喋ったデッキーは侮辱罪で拘束されてしまう。そのまま評決が下され、兄弟は無罪となった。正義を貫いたディッキーは、陪審員は兄弟に好意的で、最初から負け戦だったという。カリシは評決後に陪審員の一人が兄弟と写真を撮っているのを発見、ウィールハウスのパーティに招待されたとSNSに書き込んでいるという。調べたところ、評決前に他の陪審員にもウィールハウスに招待するというDMを送っていることがわかった。これは買収という罪になり、兄弟は取引で7年の刑を受け入れた。ウィラはケヴァンと一緒にウィールハウスと契約したという。今後は、性犯罪の被害者や差別されている人などを救済するような活動をしていきたいという。オリビアはダイナーから姿を消した女性について、アルバニアコミュニティの自警団のエルビス・バクタシに情報を求める。女性は人身売買の被害者となり、さらに未成年の少女がアルバニアからNYに到着するということがわかった。情報の提供を受け、ベルはさっそくステイプラーに対応してもらうという。ネット配信、インフルエンサーなど別に新しい話題ではないですが、「コンテンツハウス(content house)」という、TikTokクリエーターを集めて共同生活させ、コンテンツを発信させるというのがあり、有名企業がスポンサーに付くということもあるらしいと知りました。Z世代がターゲット、でも今回のような特に才能があるようにも見えない悪ガキのような兄弟だと、金をだす企業があるのでしょうかねえ。今どきコンプライアンスとか煩くないですか?ちなみにノアもTikTokをチェックしている。芸能界のセクハラとかぶせたのかな、でもふわふわしたストーリーが頭に入ってこなくて。(笑)ただ、セレブに忠実なファンはいると思うので、今回のロリンズとカリシのようにあいつらは敵だ!と言ったら、2人の身元や関係を暴こうとする者も出てくるんじゃないかとちょっと心配しました。ウィラにはバレバレだったようですが。それにしても、ごく普通にカリシがアマンダのためにパスタを作っているのが良かったですね。さて、いきなりジェットが出てきたのは驚きました。人手不足なので、こちらもちょっと手伝ってと、潜入捜査で現場に入るなど、もう刑事部長のお許しはいらないのでしょうか。クロスオーバーエピソードとして、この後の「組織犯罪対策班」でアルバニアの人身売買組織が摘発されるのかな。エルビスというのは先シーズンの「Welcome to the Pedo Motel」に出てきたのですね。白人至上主義者の自警団はダイクマンナイツで、敵を捕らえたメディア会見のときは顔をだすという。もうちょっと説明してもらわないと、わからないです、次は500話だ!
July 17, 2022
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『救いの手』冒頭は「CSIマイアミ」と同じだなと思い、展開はまたまたスタトレ的なエピソードだなと思っていたら、最後は涙腺崩壊の一歩手前で踏みとどまりました。(笑)多分劇中言及された「幸せへの回り道」という映画を見ていたら、崩壊していたでしょう。ゲストのヴィクトリアちゃん、雰囲気がVOYのナオミ・ワイルドマンを思い出して、これからもぜひ顔を出してもらいたいです。クワンティコの海兵隊基地で、輸送トラックの前に飛び出してきた男がタイヤに巻き込まれ死亡する。パーマーは、娘のヴィクトリアが学校でケンカしたため停学になったといい、職場に連れてくる。死亡した男は元陸軍一等兵のフィリップ・ハンチで、基地に不法侵入したようだ。ハンチは2014年に不名誉除隊し、その後は荒れた生活をして妻と離婚した。暗号通貨に金を注ぎ込み大金の借金もしたという。私物の中に酒を入れるスキットルがあり、ケイシーは中身を質量分析装置にかける。ハンチの元妻によると、こうなることは予想できたという。ハンチは計画性がなく、陰謀論を吹き込む連中と付き合い、世界中に対して怒りを抱いていたという。住まいのトレーラーハウスを捜索すると、犯行計画を書いたと見られるメモや資料があり、海兵隊基地を攻撃の対象としていたようだ。「レイブン」という署名があり、仲間がいて、「またとない(Never More)栄光」とあった。ナイトはトレーラーの中に毒薬のビンを見つける。そのころ、ケイシーのラボでは有害物質を検知してラボを封鎖し、パーマーとケイシーが閉じ込められてしまう。毒物は生物毒素と見られ、マクギーは旧知のキャロル・ウィルソン博士に連絡を取る。キャロルはVXガスに似ていると言い、昨年ロシアからアメリカに亡命したユーリ・パストフ博士に解毒剤をもらうという。しかし、マクギーたちには実際はVXガスではなく、致死性の高い毒だと明かす。パストフ博士はノーフォークの民間の研究所でCDCと解毒剤の開発をしていた。すぐに研究所と連絡を取るが、パストフは2日前から連絡が取れない状態になっていることがわかる。キャロルは博士の研究資料などを提出しろと要求する。トーレスはヴィクトリアと親しく、ラボのガラス戸越しにパーマーとケイシーを見守る。最近ではパーマーに言わないことも、トーレスには言うことがあるらしい。ケイシーはこっそり2人の会話を聞いてパーマーを安心させる。いっこうに解毒剤が手に入らず、次第に不安になってきたケイシーはVXガスに対抗できる解毒薬はこのラボにある材料で作ることができるという。パーマーも協力するが、2人とも興奮してきて激しい言い合いになる。キャロルは血圧を上げると早く毒が回るので、あえて本当のことを言わなかったと明かす。この毒はすぐには症状が現れないが、致死性が高くタイムリミットは2時間半しかない。その間にチームがパストフを探す時間を稼いているという。やがて、パーマーが鼻血を流し始める。死ぬのなら最後は娘のそばにいたい、というパーマーをケイシーがいさめる。マクギーは犯行声明のノートから部分指紋を検出し、犯人の手がかりを追う。次第に弱ってくるパーマーは自分が死んだ後の娘の将来を心配する。悲観的になるパーマーに、ケイシーはヴィクトリアとトーレスの会話を聞かせる。今日のみんなは、私に何か隠し事をしているみたい。ママは辛い時でも隠し事をしなかった、パパは自分のことを話さなくなった、パパは振り返るばかりで前に進もうとしない。デニス・ニュートンという男の家を絞り込み突入すると、ハズメットスーツがあり、逃亡しようとする男を逮捕する。デニスによると、レイブンに頼まれ下剤を盗んで基地の水に混ぜる嫌がらせを計画していたという。ささやかな政府への犯行だというが、レイブンにはプランBがあった。3箇所で同時に毒を撒くという計画で、治療法も同行させるというので、パストフも一緒にいるのだろう。NCISは、SWATを3箇所に差し向ける。パーマーは夢の中でブリーナと話していた。ブリーナは目を開けて、という。キャロルは必死で2人に意識を保つように呼びかけていた。もう猶予はない、家族に連絡を取るように言う。ケイシーは母親にボイスメッセージを残す。パーマーはヴィクトリアに何でも質問していいよ、と声をかける。パパは死ぬの?と聞かれて、パーマーは人間誰しも死ぬ、でも大事なのはどう生きるかだと答える。2人で一緒に見た「幸せへの回り道」という映画のことを話し、救いの手を探すのだという。ガラス越しに話す親子とケイシーの元に、パストフから回収した解毒剤が届けられる。ケイシーは、レミアにナイフを突きつけられるなど、躊躇していたが、仕事の契約を更新することにする。パーマーは前に進むことに決めた。ヴァンスはチームに、レイブンを取り逃がしたようだと告げる。トラックに轢かれた男はレイブンではなかった。その証拠に、パーカーのチームに「Never More」という手紙が来たという。キャロルこと、メレディス・イートンは「マクガイバー」が終わったので出てこれるようになったのですね。強力な助っ人ですよ。今後もぜひ出てきてほしい。瀕死のパーマーがガラス越しに娘と手を合わせる。これってもう「スタートレックⅡ・カーンの逆襲」ですよね♪やるかなと思ったら、やっぱりやってくれました!ヴィクトリアは好奇心満載で、ブリーナの実家が葬儀業者で父が検死医なので死体は平気、母親を亡くして父親を心配するような、大人びた子。ナオミ・ワイルドマン似でエピソードも「Onece Upon a Time」をどことなく思い出させ、「レイブン(Raven)」となると、VOYのエピソードでセブンの両親が乗っていたUSS Ravenを思い出してしまうのですが、さすがにそこまでは関係ないかな。でもデータも夢でカラスを見ていて、結構気になるワードなのですが。蛇足ですが、ナイトが棒術を使ってデニスを倒したシーンはもちろん、ライカーですよね。と、スタトレネタはさておき、先週、トーレスを落ち着かせブリーナを失ったことについて、率直な気持ちを語ったジミーも、子供の目から見ると、後ろを振り返ってばっかり、自分の気持ちを隠しているということになるのですね。トーレスはほとんど聞き役でしたが、彼の心を開いたパーマーでさえ自分の事となると立ち止まっているのですから、困難に向き合い前に進むのは大変なことなんだなと思います。救いの手を差し伸べてくれる人たちを探し、いつか自分もそういう存在になる。父が娘に遺す言葉としては、素晴らしいなあ。こんな時、ヴィクトリアはみんなの希望の星ですね。ギブスもフォーネルも娘でしたが、父を支えるのはやはり娘なのかな。さて、肝心のレイブンですが、姿かたちはわからないまま、野放しであることがわかった。今シーズンの後半はレイブンとの戦いになりそうですね。
July 15, 2022
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ブラックリスターのNo.がない、おなじみのキャラクターお当番エピ。レスラーには兄との過去を描いたエピソードがありましたが、今回はリズ死後のレスラーがどうだったかを見せてくれました。一般受けはしないでしょうが、個人的には永久保存版です。(笑)リズの2回めの命日を迎え、アグネスは母の人生を祝う記念日としてクーパーの家にレスラーを招いた。レスラーは寄るところがあるという。あの日、リズが死んだことをレスラーはレッドのせいだと考え、現場から去るレッドを追いかけた。病院から抜け出して一般人の車を奪い、追跡をしたもののレスラーは事故を起こし、再度病院に担ぎ込まれる。肺を損傷して緊急手術を受ける間、クーパーは地元警察からレスラーを守り、薬の影響を受けながらレッドを追跡していたということで、懲罰委員会の判断を待つという。レディントンは姿を消し、免責は取り消され、チームは解散となった。退院したレスラーは、医師から痛み止めの処方を勧められるが、過去の薬物依存を心配したレスラーはそれを断る。レスラーは懲戒委員会のヒアリングには出ず、クーパーに辞職を告げバスに乗った。戻ればレッドを追うことになり、レッドとリズに執着することになるだろう。レスラーはペンシルバニア州リバティ・フォールズという街のモーテルに宿を取る。すでに薬物に依存するレスラーはバーでオキシコドンを買おうとして、逆に襲われて財布とスマホを奪われる。モーテルの鍵までなくして、レスラーはモーテルの従業員ローレンと息子のセオドアに助けられる。ローレンは金がないのなら、知り合いの自動車修理工場の仕事を紹介するという。レスラーは殴られたため、医師の診察を受け、鎮静剤を処方される。自動車修理工場のウィリーは、レスラーの車好きなところを気に入る。レスラーはポンコツ車を修理して走れるようにするという。モーテルに戻ると、ローレンはパトカーを見て血相を変える。ローレンはセオドアと身を隠し、レスラーが警官に対応するが、警官は南部から来た親子を探しているという。何とかやり過ごしてローレンから話を聞く。男はローレンの夫ショーンで、ひどいDVを受けて息子と逃げたという。警察には相談できず、逃げるしかなかった。レスラーは自分も逃げ出してきた人間で、夫はまたやってくると忠告する。セオドアはレスラーに親しみをもったようだ。修理工場に遊びに来たセオドアに、レスラーは子守をさせられるのかと鬱陶しく思うが、セオドアはレスラーを友達だという。セオドアにとって、母を追いかけてくるショーンは継父で、実の父親はすでに死んでいた。父親はピーターパンの本を読んでくれた。セオドアは夜、眠りと目覚めの間の場所で父親に会って、冒険に出かけるのだという。レスラーはリズを思い出す。セオドアはレスラーを誕生日パーティに招く。レスラーは自分たちは友達ではないと、断る。自分の親しい人には良くないことが起こる、君にはそうなってほしくない。現在。レスラーは散髪屋で身なりを整え、花束を持ってリズの墓参りをする。涙ながらに、2年間の出来事などを語り、FBIに戻ってレッドと仕事をすることになったのはそれがリズの望むことだと思ったからだという。リズが死んでレスラーはどん底を見た。自分自身と世界に対して怒りを持っていた。しかし、リバティ・フォールズでポンコツ車を修理することで、心に変化が訪れた。久しく感じていなかったものが感じられた。セオドアの誕生日パーティの最中に、ショーンが現れローレンに暴力を振るった。セオドアとの約束を果たそうとモーテルに戻ったレスラーは、助けを求められショーンともみ合い、銃が暴発してショーンは死亡した。レスラーの前職が物を言い、正当防衛が認められ、レスラーはローレンがショーンからDVを受けていたことを報告した。ローレンはレスラーがFBI捜査官だったことに驚き、一緒に再スタートを切らないかという。レスラーはローレン親子の前から姿を消した。セオドアはレスラーはまたもどってくるだろうか、という。現在。レスラーはリズがトムの隣に眠っていることを良かったという。これからアグネスのお祝いの会に向かうが、自分はまだ眠りと寝覚めの間の場所にいるようだという。夢を覚えていられる場所。君にそこで会えるかもしれない。共に冒険に出かけようではないか。レスラーはクーパーの家に向かう。往年の名作ドラマ「逃亡者」のようなエピソードでしたね。やさぐれたレスラーが元の「男前」を取り戻すきっかけを描き、リズへのラブレターになったと思います。トムのことは嫌いだったという、本音も出てシッパー的には聖典エピ。(笑)2年間の生活も男前でしたが、最終的にはローレン親子の元にレスラーが戻るという結末が保証されたようで、良かったと思います。もちろん、戻らなくても可。一生、リズを愛してください。眠りと目覚めの間、と聞いて、もしかして全ては夢オチだったのかという気もしましたが、年齢以上に大人びたアグネスにみんな翻弄されている感じもしますね。シリーズフィナーレで、死んだはずのリズが現れて、レスラーとhappy endingというのも期待しちゃうな、とどうでも良い感想でした。
July 13, 2022
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うーん。途中までは良かったが、そうなのか。タイトルからして、嫌な予感はしていたんですけどね。ベトナム帰還兵のタナカさん役のケイリー・ヒロユキ・タガワさんは、「高い城の男」で仮想日本国の官僚として、とても重みのある役柄を演じていたので、キャスティングとしてはピッタリでしたが、もうちょっと出番があっても良かったんじゃないかなあと思いました。ビーチで釣りをしていた元ベトナム帰還兵で、国立潜水艦記念館のボランティアガイドをしている、クレイグ・タナカ中尉が暴漢に襲われ瀕死の重傷を負った。中尉は病院で手術中で、息子のジャックはLAPDの刑事だという。キルブライドの指示で捜査を開始するが、ファティマはアジア系アメリカ人への憎悪犯罪だという。サムは先入観を持って捜査してはいけないと注意する。ディークスはベトナム帰還兵が襲われたことに、怒りを通り越して悲しみを覚えるという。どうしてうちで捜査するのか、というラウンドトゥリーの問いに、キルブライドは、父親が隣人の日系アメリカ人が強制収容所に入れられた間、その家を守ったという話をする。そんな父親の息子としてぜがひでも犯人を捕らえなければならないと、海軍長官に自ら申し出たのだという。ジャック・タナカは自ら父親を襲った犯人を追うことはできないと、理解しているという。タナカ中尉は規律の人で、規律を欠いて自分が犯人を捕らえることができなければ、父は自分を許してくれないだろう。決まった日課をこなし、恨みを買う人ではなかったという。目撃者の情報で、中尉がおそわれた駐車場から男2人組が道路に駆け上がっていたことがわかる。中尉の上官からも中尉の人柄に対して、立派な人物であり職務にも真面目にこなしているという口添えがあった。手術が終わった今もなお、中尉はまだ意識が戻っていない。ただ、中尉はボランティア以外に、修繕の仕事を引き受けていることがわかった。レストランの改装で、レンガが投げ込まれたという。カレンとサムは、店内に落書きを消した跡を見つける。明らかに日系アメリカ人への差別で、新しいレストランオーナーは日系人だった。中尉はそれについては何も言わなかったようだ。レストランの近くで絵を書いていた男性に話を聞くと、中尉とは知り合いでレストランの落書きを見て、使われている赤のスプレーを拾ったという。スプレー缶から検出された指紋で、ジェイソン・クィンという男が浮かぶ。クィンのルームメイトのビリー・ストラウスは、落書きされたレストランを一家で経営していた。店が潰れ、日系のオーナーに渡ったことで怒りの矛先を中尉に向けたのか。クィンがカードを使ったことがわかり、ケンジーとディークスが身柄を確保向かう。サムとカレンはストラウスの住居に向かい、直前までストラウスがそこにいたことを確認する。クィンは逃走しようとして逮捕され、ストラウスから連絡があり、警察が家に来て殴られたという。クィン自身は中尉を殴っておらず、ストラウスが殴った、落書きも中傷的なことは書いていないという。2人組はストラウスと別の男、ということで、NCISはジャック・タナカに話を聞くことにする。サムとカレンがストラウスの家に向かう前に、何者かが先に住居を訪れていることから、情報が漏れている可能性がある。ペイントスプレーの指紋の結果を閲覧した人物がいることがわかり、保安官事務所のゲレロ刑事をボートハウスに呼ぶ。ゲレロの妹はジャック・タナカと交際していて、ゲレロはジャックがストラウスと父親を誘拐したことを認める。隠れ場所を聞き出したサムとカレンが現場に向かい、親子を縛り上げ銃を向けているジャックを逮捕する。ジャックは自分のキャリアを捨てて、親子を捕らえ殴っていた。ケンジーとディークスは、異なる人種の子供を養子として迎えることの覚悟について話し合う。今回、ストラウスの父親が間違った子育てをしたことがこういう犯罪を引き起こしたことに、ケンジーは愛と受容で子供を育てることができるという。キルブライドは特別にジャックを中尉の病室に伴う。ジャックはキャリアを棒に振り、馬鹿なことをしたと思っているかもしれないが、こうしなければならなかったという。この2年間、アジア系アメリカ人に対して暴行や暴言があった。警察官として合法的に犯人を追うことができたはずだが、ジャックは父親への暴行には代償があり、見せしめにしなければならなかったという。そのチャンスを逃すわけにはいかなかった。ジャックはストラウス親子を締め上げる様子を撮影し、SNSに上げたという。アジア系アメリカ人は決して声を上げない、従順な模範的マイノリティではない。我々に手を出せば、結果が伴う。動画を見た臆病な差別主義者が年寄りに手を出すのを考え直すのなら、自分はキャリアを失っても満足だ。ジャックは宮本武蔵の「武士道とは死を覚悟することだ」という言葉を引用する。意識を取り戻した中尉は犯人が逮捕されたことを喜ぶ。脚本を担当したカイル・ハリモトさんは恐らく日系の方なのでしょうね。彼はエクゼクティブ・プロデューサーでもあり、昨今のアジア系へのヘイトに対して考えていることをエピソードにしたということなのでしょう。チームがそれぞれの立場で、ヘイトに対する考えを述べていることも良かったし、ケンジーとディークスが異なる人種の子供を迎え入れれば、その子の人種や文化もそのまま受け入れるのだとシリアスな会話をしているのも良かったと思います。ラウンドトゥリーもファティマも、それぞれの立場で日頃からいわれなき差別を受けており、それに対して怒りをどう表すかという会話もそれぞれで興味深かったです。ただ、ジャックの行動を認めてしまったら、ヘイトの連鎖じゃないかと思うのですが、でも、それはハリモトさんとして、意見があるところなのでしょう。肌感覚というのかな。おそらく、ジャックが法を守って自制したら、それは弱虫というのか、負けを意味するのではないか。中尉がそれを望んだかどうかはわかりませんが、息子から見たら中尉はサムライそのものなのでしょうね。サムライ精神は美化される印象。うーん、そこがちょっと違うかなと思いました。LAPDも"one of our own"で、ジャックを擁護するでしょうが、それもまた、問題がある。中尉の同僚というか、退役軍人のお仲間が同じことをしたら、また印象が変わったかも知れません。ところで、自分のスペースがほしいというラウンドトゥリーが衣装部屋のミシンをデスクにしているのが、微笑ましかったのですが、キルブライドの「これはビレッジ・ピープルのショーの衣装か」というのはアウトな感じがします。ファティマはむっとしていましたが、年代的な偏見もあるでしょう。ラウンドトゥリーは上手く言えないですが、ヘイト偏見、そもそもありきというという印象を受けました。キルブライドさんはオレゴン出身だそうですが、そのオレゴンでさえ最近アジア系への暴力事件があったようで、個人的にはショックです。はるか以前に訪れたことがあり、隣のワシントン州も日系人には親しみのある州だと思っていましたが、今は違うようですね。レストランのそばで絵を書いていた男を演じていた人は、最初は傷痍軍人かと思いましたが、交通事故で両足を失ったとのこと。スターゲイトSG-1で、ラクノール役、ティルクの盟友だったことなど思い出し、感慨深いです。
July 12, 2022
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おー、オリビアよくぞ言った。今シーズンは初心に戻って、SVUとはなんぞやというところからやるようです。辞職したタミンの穴埋めに、ベラスコがSVUに加わる。フィンらは、マクグラス刑事局長のスパイではないかという。オリビアはマクグラスに担当案件の報告を行うが、口を出されることに納得がいかない。シングルマザーのクリスタルが、息子の目の前でガス作業員を装った男にレイプされた。犯人は白人で、クリスタルの名前を知っていただけでなく、子供が泣いたら殺すと脅した。コンドームを使用したため、DNAは検出できるかどうかわからない。昨夜はシッターに子供を預けてパーティに行き、後をつけてきた人物はいなかったという。ただ、昼間にアイスクリームトラックで子供にアイスを買った時に2人組に絡まれたという。SVUとして初仕事のベラスコは、現場の捜索でクリスタルが前の夫と子供の親権争いをしているのではないかと指摘する。ドア枠にも指紋があるかもしれないと言って、鑑識に採取させる。クリスタルの事件はメディアでも取り上げられ、マクグラスも進展はないのかとせっついてくる。親権争いをしている元夫は犯行時間のアリバイはある。ドア枠の指紋から、アイスクリーム販売のトラビス・ヒルズデールの名前が上がる。クリスタルに絡んでいた2人組の捜査だと言って協力を求め、クリスタルの家に行ったことがあるかどうか問うと、息子のマニーのためにシッターにアイスを届けに行ったことはあるという。クリスタルに面通しさせると、トラビスのことは知っているというが、犯人ではないという。決定的な証拠がないため、とりあえず飲み物でトラビスのDNAを採取し帰宅させる。ところが、クリスタルのベッドから3人分のDNAが検出された。そのうちの1人は元夫のエデュアルド、関係はまだ続いているらしい。2人目はパーティで出会ったライフ・タワリ、パーティ会場で盛り上がってセックスしたが、家まで送っていって子供がいると知り、帰ったという。3人目は同じアパートのアーロで、気軽にセックスする関係だという。彼らにはいずれもアリバイを主張し、エデュアルドは過去のDV問題を否定し、クリスタルからマニーを取り戻したがっている。クリスタルが3人の男性と関係を持っていることを隠していたのは、親権争いで不利になりたくなかったからだが、マクグラスはそもそも家庭内のトラブルで、レイプもでっち上げで同情を引くために子供を利用したのではないかという。オリビアはマクグラスに反発するも、マクグラスは捜査の手を緩めろと命じる。オリビアは足首の骨折から回復し、職務に完全復帰するためケリー医師に許可を得ようと診察を受ける。ケリーは引退を考えてみてはどうか、という。引退など考えたことはないというオリビアだったが、年金をもらって子供と充実した時間を過ごすこともできるという。同一犯と思われる新たなレイプ事件が発生、今度はグローガン警視の娘ペギーが赤ん坊の前でレイプされた。男はペギーがシングルマザーだと知っており、娘はどこだと言ったという。ペギーは父親から用心のために持っていた銃を取りに行ったが、逆に奪われ殴られたという。犯人は平均的な白人、子供が泣けば殺すなど、クリスタルと同様の手口で、マクグラスは最優先で取り組めという。ペギーは反抗して犯人を引っ掻いたようで、テレビでも情報提供を求めるなど、大掛かりな捜査となった。SVUはクリスタルとペギーが同一犯による犯行と考え共通点を探し、ペギーもやはりトラビスのアイスクリームトラックでアイスクリームを買っていたことがわかる。SVUはすぐにトラビス逮捕に向かい、ベラスコが銃を構えるトラビスに飛びつき身柄を確保する。フィンとロリンズはトラビスの強引な逮捕が行き過ぎだと指摘する。ペギーは面通しでトラビスが犯人だと特定し、グローガンはSVU、特にベラスコの手柄を評価する。マクグラスはペギーの事件で大陪審を開き、クリスタルの事件は合理的疑いが生じるので起訴しないという。決めるのは検察だ、というカリシだったが、オリビアはクリスタルの部屋でタッチDNAの採取を行って証拠を確保しろと指示する。クリスタルはトラビスを犯人だと断定できなかったのは残念だという。捜索の結果、マニーの毛布からトラビスのDNAと精・液が検出され、カリシは罪状認否で2件のレイプ容疑でトラビスを起訴できるという。しかし、その直前に上層部から指示があり、トラビスはペギーの件だけで起訴されることになった。15年の刑期となり、重罪だが、クリスタルはショックを受ける。クリスタルの件単独でも起訴できるというが、クリスタルは怒りのままに去っていく。トラビスは勾留中に激しい暴力を受けていた。オリビアはマクグラスに、親権争いのことはベラスコから聞いたのかと追及する。自分には自分のやり方があり、クリスタルもグローガンの娘も、SVUは同じように扱い、決して見捨てない。SVUの義務は被害者を手助けすることであり、裁判に進むかどうかは被害者が決めることであり、どんな被害者も決して見捨てない。もし、マクグラスがオリビアと被害者の間に立ちはだかるのなら、バッジと銃を返却する。それが分からないのなら、今この場で自分から取り上げてくれと訴える。マクグラスはオリビアの勢いにわかったと答える。警察関係者身内には甘く、非白人の被害者には冷たい、マクグラスは旧態然とした警察組織の象徴でしょうね。オリビアは怒る。引退を勧める医師にも、私の人生はそれじゃないと憤慨する。被害者が人種や日頃の行動によって差別されることは許されない。どんな被害者であっても、SVUは被害者に寄り添う。それですよね、このシリーズが続く意義は。何年経ってもオリビアは訴え続ける。我々は被害者を決して見捨てない、寄り添う。私も可能な限り、このシリーズが続く限りブログを続けたいと思っています。(笑)ベラスコは有能だが、マクグラスのために仕事をしている感はありますね。でも、それがSVUの仕事に触れ、何のために警官をしているのかと思うのでしょうね。その変化を見るのは楽しみです。あと2話で記念すべき500話ですね。もう、感無量ですよ。500話、つきあってきたのですからね。頑張れ、オリビア。
July 9, 2022
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『闘争と逃走』トーレスのお当番エピソードでした。predictableな展開で、トーレスのキャラを無理やり描いた感はありましたが、こういう形でもギブス退任の決着をつけたかったのかなと思いました。最後のジミーに救われましたね。海軍情報部に勤務する、ケイン・ライツ中尉がごみ集積所で死体で発見される。パーマーは窒息死の疑いを指摘、片方の眼球がなくなっている。眼球を捜索しようと取り掛かったところに、国防情報局(DIA)にコリンズ捜査官が現れ、機密を理由にここは自分たちの管轄だと主張する。長官のクラーク中将によると、IT部門担当のライツが業務用のノートPCを持ち帰り、それがなくなったことがわかったという。本来持ち出し厳禁のPCだが、中にはサーバーの脆弱性などに関する情報があり、何としても取り戻さなければならない。しかも、そのPCは中尉の「目」によって認証されるという。PCと共に、ランツの眼球を探し出さなければならない。NCISはDIAと共に共同で捜査することになり、ライツの経歴を調べる。里親制度で家を転々とした後、大学で予備役将校訓練過程を終えたライツは仕事面では問題はなかったが、金の出入りが問題となった。アレックス・ルッソという男に何度も金を送っていて、この男との接点は同じ里親の元で1年間暮らしたことにあった。ルッソはトラブルの多い人生で、何かと兄貴分のライツに頼り、金を借りていたという。しかし、別の人物に借りた金が返せず、借金を返す代わりにライツのPCを奪うよう脅されたという。ルッソの行動にライツは激怒し、PCを取り返そうとした。脅しに来た男は東欧のアクセントのある大柄な男だったという。パーマーの検死で、被害者は全身に激しい打撲や骨折などの怪我があり、爪をはがされていることなどから、拷問を受けたのではないかという。ケイシーは、被害者の全身から他人のDNAを検出し、それに基づいて顔を再現し、似顔絵を作るという。また、擦り傷から採取された白い付着物は未加工の羽の粒子で、遺体発見場所の近辺で閉鎖された、ダウンコートの縫製工場があることがわかる。NCISが工場に入ると、そこには格闘技のリングがあり、何者かがファイトクラブを開いていたらしいとわかる。ライツはそこでファイターとして戦い死亡したのか。ケイシーが作成した似顔絵をみたルッソは、その男に脅されたと認める。トーレスはナイトシフトのソーヤー捜査官に、怒りをぶつけるように対抗意識を見せる。トーレスがプライベートでチームメンバーと壁を作って孤立状態になっていることが、パーカーも含め気がかりな状況だ。ルッソを脅した男は周辺の監視カメラに映っていた姿から、タイヤ店に勤めるマキシム・ドゥヴァルとわかる。ただ、ドゥヴァルは他の記録がなく、不法滞在ではないかという。トーレスとナイトが張り込みをしてドゥヴァルの身柄を確保するが、ドゥヴァルは何かに怯えて自分を殴れと要求する。ドゥヴァルは意に反してランツと対戦させられ、試合の中で不幸にしてランツは死亡したという。ドゥヴァルは妻と2人、ベラルーシからアメリカに夢を求めてやってきたが、騙されて非合法の組織の元で働かされた。妻とは別れ別れとなり、今どういう仕事を扨せられているのかわからないが、恐らくよろしくない場所にいるだろう。ドゥヴァルはランツを殺した罪を償うが、妻のエレナを探してほしいという。どうやら、今回の事件の背後にはファイトクラブだけでなく、売・春ネットワークもあるようだ。彼らはランツを戦わせた上に眼球を奪った。パーカーは黒幕を突き止めるため、ファイトクラブに部下を潜入させるという。初めは2人組の参加者としてマクギーとトーレスを指名するが、トーレスは殴ることができる相手としてソーヤーと戦うという。ヴァンスも立会の上で、トーレスとソーヤーの模擬試合を行うが、本気になりすぎるトーレスに一同は懸念を示す。元締めのサミーにトーレスとソーヤーが選手として参加を頼み込むが、サミーは八百長を疑ってか、トーレスの対戦相手に大柄なヴァーンを指名する。分が悪く、危険と判断したパーカーは作戦を中止するというが、トーレスは任務続行を希望。トーレスがリングで戦っている間に、ソーヤーがオフィスに侵入して手がかりを探す。圧倒的な対戦相手に、トーレスは激しいダメージを受けるが、その間にソーヤーは冷蔵庫に保管してある「眼球」を発見する。ダウンしたトーレスに、このままでは殺されるので負けを認めろというマクギーに、トーレスは自分が死んでも悲しむ人間などいないと言い、立ち上がって反撃する。鬼気迫る戦いでトーレスは勝利するが、勝てばボスに会わせてやるという約束は反故にされた。ボスには会えないというサミーに、NCISが突入し逮捕する。サミーこと、ピーター・サムカラズという男が黒幕で、PCを開けるのに眼球を使ったことを認める。サミーは司法取引に応じ、ノートPCと人身売買について自白した。今、被害者たちを救出しているという。ドゥヴァルの妻エレナも救出され、夫と再会した。傷だらけとなったトーレスはパーマーの手当を受けて、感じている怒りについて心の内を話し始める。パーマーは捨て去られ、取り残された「君の気持ちはわかる」と言う。ブリーナの突然の死に、パーマーは怒りを持つこともあり、それをグレイス先生のセラピーの力をかりているという。セラピーで自分で結論がもたらされるほうが良い、そして時として人は去るものだという答えを得たという。父親たちが去ったのはトーレスとは無関係だ。悩んだときは、トーレスのまわりにいる人に頼ればよい。癒やされたいのなら、傷つくのを覚悟で心を開かなければならない。ぼーっと見ていたので冒頭の対戦シーンがトーレスとは気づきませんでしたが、オープニングにも今回のエピソードから血まみれのトーレスが入っていましたね。格闘技で一発でもまともに食らったら死んじゃう、と思いながらもいつもとは違う、キレのある野性的なトーレスを堪能しました。それくらい、怒りのエネルギーが大きかったということですね。捨て鉢になるトーレスにみんなの期待通り、ジミーが穏やかに適切なアドバイスをしてくれて、良かったなと思いました。あの表情で言われたら、やはりぽろっと本音を言ってしまいますよね。ジミーでさえ、先に逝ったブリーナに怒りを感じるとは、心に刺さる言葉でした。感情は理屈じゃないし、誰にも良くない日もあります。ということで、ギブス・ロスの影響はこれで終了かな。トーレスは表情が豊かではないので、ツンケンするのは得意かもしれませんが、今後どういうふうに変わっていくのでしょうか、ソーヤー捜査官は良い仕事をしましたね、また手伝いにきてほしい。顔の広いパーカーはクラーク中将とも懇意で、要人の都合の悪いことも知っているのかと、ちょっと気になるところ。ヴァンスの娘が軍に入っていることを、パーカーがクラーク中将に伝えたのかなと思いましたが、だとすると気働きがすごすぎる。ドゥヴァル夫妻は、夫が刑務所に入って妻は強制送還かなあ。妻のために必死で戦ったのでしょうけど、それにしても、殺された中尉は気の毒で理不尽だと思いました。
July 8, 2022
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振り返りはある程度あるかなと思いましたが、過去に戻ってやり直すようなくどい感じですね。今シーズンから見始める人は少ないと思うので、説明する必要はないし「あれは終わった話じゃないの?」という思いがどうしてもしてしまいます。まあ、それが「Blacklist」なのですけど。下院議員の暗殺未遂事件が起こり、近くいた環境保全の活動家メアリー・パロットが狙撃され死亡した。しかしレッドは本来の狙いは議員ではなくパロットの方だったという。パロットは街の景観を壊すような建設計画に反対して、計画を反故にしてきた。彼女を恨みに思う者も多い。最も疑わしいのは犯罪組織の元締め、ヴィトー・デカニオで、彼の組織は最近強力になってきている。その背後には、組織のメンバーにロバータ・サンドというセラピストにセラピーを受けさせていることがあるとレッドはいう。犯罪者も罪悪感などの心の問題があり、セラピーは必要だ。レッドはアグネスと楽しい時間を過ごし、アグネスから「あなたはロシア人でしょ」と言われて驚く。ヴィトーは自身にまつわる3件の殺人事件で裁判があり、明日証言が行われることになっている。Dr.サンドに関する情報はなく、FBIは先日のパロット殺害の犯人を追うことにする。パクは殺人電波を受けて以来、まだ後遺症が残っている。夫に仕事の内容を告げていなかったパクも、さすがに現場に出ていることを話し、夫は「郵便局」に見学に現れる。結婚相手のことを何も知らなかったという夫に、パクは謝罪を繰り返す。デンベ、アラムらはパロットを狙撃した場所をNYPDが想定している場所よりも、さらに遠い場所だと推定し、防犯カメラに映る楽器ケースを持った男の姿を見つける。その男をデンベの知る射撃場で聞き込みをすると、ビーズリーだという。デンベとパクがビーズリーの自宅を訪れ、銃撃戦の上ビーズリーを逮捕する。レッドはリズがアグネスに「ピンキーはロシア人」と話していたことを知り、カタリーナから預かっている手紙を取りに行く。この手紙はレッドが死んだ後にリズに渡すように、と言ってデンベに託した。リズがアグネスに話したことはこの手紙を読んだからだろうというレッドは、知人の法医学者にリズの指紋があるかどうか調べてもらうことにする。ビーズリーの家宅捜索で頻繁に犬のトリミングを予約していることがわかる。しかし、住所は交差点やペットショップとは無関係の場所ばかりで、そのうちの一つはパロット殺害の現場近くで、犯行時間の1時間前だった。取り調べでビーズリーは、サンドのセラピーを受けていたことを認め、FBIは新たな予約を入れさせる。予約した場所に現れたのは、ペットの絵が書かれたトラックで中からサンドが現れる。クーパーは友人のルー・スローンに預けた銃の弾道検査が凶器ではない、と出たことに驚く。頼んでもいないのに、ルーは証拠を改ざんして、立場が逆ならお前も同じことをするだろうという。お前はダグを殺していないというルーは、誰かがクーパーをはめようとしていると言い、すっきりしないクーパーに感謝を求める。サンドは守秘義務を理由に話そうとしなかったが、誰にもダークな衝動があると言い、パクは自分にもその衝動があって自分を嫌っていると答える。サンドの指紋から、フィラデルフィアで開業医をしていたエレノア・ルッツという人物であることがわかる。エレノアは5年前に姿を消した。その理由は一人息子のダンテが悪の道に走り、犯罪を犯して逮捕され時にヴィトーに救われたからだった。ヴィトーはサンドに部下のセラピーを任せる代わりに、ダンテを身近に置き守ってきた。しかし、今日意見の相違がありヴィトーはサンドを首にしてしまった。もう守ってもらえないのでFBIに保護を求めるという。リズが死ぬ前に手紙を読んで真実を知ったのは良かったのではないか、というウィーチャに、レッドはそれを知ったからこそ、リズはレッドを殺すことをためらい、そのせいでヴァンダイクに殺されたと答える。サンドは今日、3人組のセラピーを担当したが、彼らはヴィトーが所有する建物でパロット殺害に関する仕事をするらしい。その建物を特定すると、明日ヴィトーに対して証言するハーマン・リーヴィが身柄を保護されている建物の近くだとわかる。ハーマンの口封じをすると考えられ、クーパーはすぐに身柄保護の手配を行う。一方、サンドと息子のダンテに関しては取引をして身柄を保護するつもりだ。ヴィトーの部下はハーマンのセーフハウスを襲い、ハーマンを連れ出そうとするが、到着したFBIに阻止された。ヴィトーも逮捕され、サンド親子の免責も認められるが、レッドはサンドの能力を買って移送中の親子を誘拐する。FBIはヴィトーが手を回したと考えるが、レッドはクーパーに自分がサンドを専属のセラピストとして預かったと報告する。アラムは抑えられない衝動を持つパクに、自分を嫌わずに愛するべきだとアドバイスする。パクは夫に自分を愛することができるようになれば、あなたにも愛されるかもしれないという。クーパーに匿名の電話があり、クーパーがダグ殺害の証拠を捏造したという情報を持っていると告げる。レッドはカタリーナの手紙をリズが読んだという結果を聞いてショックを受ける。さっそくサンドに自分の心に巣食う闇について話す。光を見つけても、人生の良いものを危険にさらしてさらなる闇に向かってしまう。最近、最も親しい古い友人が自分を裏切ったことを知り、怒りがあまりにも深く大きいことを理解している...うーん、別に母の手紙を読まなくても、今までの流れで十分にレッドがロシア人であることはわかると思うんだけど。そして読んでも読まなくても、リズがレッドを殺すことなんかできるはずないじゃない。まあ、殺したいという気持ちになったことはあったでしょうが、帝国を引き継ぐためだからと言ってもまともな神経なら相手の顔を見て正面から撃てませんよ。血の繋がった肉親であるかどうかも別として。デンベが手紙をリズに渡したかどうかは謎ですが、封印はしていなかったのかな。仮に渡したとしても、どうやってリズから回収したかですよね。あの時はすぐにでも逃げなければならなかったし。その辺はレッドがデンベと決別したことによる、被害妄想みたいなものなのかも知れません。レッドの苦悩を描くシーズンなのでしょうね。アグネスに翻弄されるレッドも楽しいです。悪人専門のセラピストというのは、なかなかおもしろいアイディアで、レッドの心の中を覗くだけでなく、パクが自分の衝動に向き合うなど、上手くつながったと思いました。クーパーについてですが、一番怪しいのは友人のルーじゃないでしょうか。目的はわからないけれど、金とか長年の隠された恨みとか、妻の浮気のことなど、クーパー家の事情を知った人物の犯行でしょうね。レスラーはお休みの回、来週はがっつり描かれるようです。
July 6, 2022
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新シーズンプレミア。思ったよりも早く放送していただけるのはありがたいですが、ちょっと忙しくなるなあというところです。新エピソードが順調に見られるのは、ハリウッドも元に戻ってきたということなのでしょうね。本家もメンバーチェンジしましたが、キルブライド大将がレギュラーに入り、ヘティがスペシャルゲストスター扱いとなって、新体制でのスタートとなりました。カレンは深夜に支局のオフィスに忍び込み、子供を被験者とした過去のファイルをあさる。その中の被験者17というファイルは、カレン本人のものではないか。キルブライド大将が「ヘティは君を作り上げた」という言葉が気になったカレンは、サムを呼び出し、真実を知りたいという。カレンは孤児だった10代のころにヘティに助けられたが、ファイルによると8歳の時にヘティに会っていたことになる。その記憶はないが、子どもたちは様々なテストを受け、まるでCIAの選別プロセスの子供版のようだ。サムはここ数年、カレンの身に様々な出来事が起こり、一旦すべてを忘れて静かな場所にでも行くべきだという。カレンは自分が何者なのか、常々探し求めてきた。真実を知りたいのだという。ヘティはまた新たな任務に出かけることになった。ケンジーは養子を迎えたいので、ヘティに推薦状を書いてほしいと頼む。しかし、ヘティは自分はその立場にはふさわしくないと断り、代わりに局長か海軍長官に推薦状を頼んであげると答える。キルブライドはヘティに、出張は認めるがその結果他国で監獄に入ることになったら、NCISは手を切るという。マリナデルレイのスーパーの駐車場で、女性同士が争う動画がアップされた。その一人はロシアのスパイ、ザシャ・ガガーリンでどうやら誘拐目的らしい。カレンはそこにジョエルがいるのを見つけて、ジョエルがカティアへの復讐をしようとしていると指摘する。ザシャはカティアの居場所を知らないだろうが、SVRのコネを使って居場所を突き止めることができるかもしれない。カレンはカティアやアナが子供の頃にスパイ養成学校に通っていたという話を思い出し、アルカディが「お前なら知っているはずだ」と言ったのは、ヘティが孤児たちに同じようなことをしていたということだったと気づく。カレンは次第に同時の記憶を取り戻していく。ヘティは支局に戻り、キルブライドに「あなたが言っていたのはこのことか」とファイルを突き出す。キルブライドは上官に向かって命令するなと怒り、ヘティはこれから極秘任務に向かうという。ジョエルの事件はすでにロシア政府の怒りを買い、ジョエルは追われる身となった。カレンは白昼人目につく場所でザシャを捕らえたのは、ジョエルのカティアへの宣戦布告だという。ロシアよりも先にジョエルとザシャを確保するため、カレンはSNSをハッキングしてジョエルを呼び出すことにする。出かける前に資料を焼却していたヘティを見つけたカレンは、ファイルを見せ「被験者17」は自分のことかと迫る。答えることを拒否するヘティだったが、ついに勢いに押されて「そうだ」と答える。ジョエルがボートハウスに来ることになったので、会話はそこで打ち切りとなった。ジョエルはザシャを伴っておらず、NCISとは無関係だというジョエルに、カレンはザシャがNCISの情報提供者だと明かす。恐らくロシア側はザシャを追ってここにくるだろう。ジョエルを逮捕してロシアに引き渡しても良い、ザシャの居場所を教えなのなら、ジョエルの家族に真実を告げると銃を向けたところで、ロシアの処理チームがボートハウスに現れた。3人は海から逃げ出し、カレンはザシャの居場所をジョエルから聞き出す。ところが、すでにザシャは別のロシア処理チームに捕らえられており、車に乗り込むところだった。サムとカレンは攻撃をしかけ、一行を建物の中に逆戻りさせる。奴らはザシャを盾にして立てこもっており、ジョエルは一人で中に飛び込んでいくが、逆に捕らえられる。NCISが全員揃い、突入作戦を練るが、キルブライドはすでに国際問題となっており、CIAの管轄となっているのでNCISを巻き込むな、死者を出すなと命令する。カレンたちは3手に別れて、ショックと恐れを与える作戦で突入し、無事死者を出さずに全員の身柄を確保する。ジョエルは逃げようとしたが、スタンガンで制圧された。カレンはカティアはお互い共通の敵なのであり、次にジョエルが一線を超えた時は葬り去ると告げる。ジョエルは本当に家族に生きていたことを伝えるつもりだったのかと問う。もし、そのつもりで家族に近づくのなら、ジョエルはカレンを殺すという。ケンジーはヘティの言葉を受け、子供を持つのは運命に任せようかという。カレンが支局に戻ると、ヘティの姿はなかった。キルブライドは、どうせヘティは殺されるだろうから、行き先を明かすという。ヘティはシリアで行っていた白鯨狩りが失敗し、代わりの者が報いを受けることになってしまった。彼女はその尻拭いをしに行くが、NCISは「盗人に追い銭」のようなことはしないという。カレンはロシアからも追われることになったザシャに、シリアへ行きヘティを監視してほしいと頼む。上手く行けば数週間もかからないだろう。そうなれば、ザシャには正式なパスポートを与えられるという。リンダ・ハントの年齢的なものを考え、降板とはいかなくてもしばらく消息不明というようなことにするのなら、やはりカレンの生い立ち(今までもそこそこわかっているのですが)を描いておかないといけないのでしょうね。これまでにもヘティの息子、カレンの義兄弟みたいな存在もありましたし、ヘティが孤児を育てながら才能がある子どもをスパイに仕立てる、というのはわかっていたことでした。でもカレンはそこの部分の記憶をすっぽり失っていたということにしたのですね。自分が何者かを知りたいと思っていたというのは当然だし、それがわかってこそカレンも人生を取り戻すことができるかもしれない。個人的にはカレンの数奇な運命についてはもう十分だなという感じですが、こと、ジョエルが出てくるとがぜん面白くなります。特にLove & Hateの関係て、ドラマの王道ですね。(ジョエル側からはHate専門ですが、そこが良い)ジョエルには守る存在がいて、それが彼女がCIAの非道な任務を遂行する代償、でも自分は死んだことになっている。そこをカレンに握られているとなると、今後は立場は逆転かな。カレンはザシャにも恨まれるでしょうね。何だか危ない任務のように見えますが、彼女も素人ではないでしょう。それにしても、相変わらずど派手なドンパチシーンでした。ヘティがものすごい武器をトランクにつめていたり、サムも何でしょう、あのグレネードランチャーみたいに破壊力のある銃で車をぶっ壊すとか。ヘルキャットの中で俺の車を汚すなとか、義足の修理代払えとか言いながら、銃撃戦ではヘルキャットも穴だらけ、極め付きはファティマが車で建物に突っ込むと、破壊しまくりでしたね。どうやって修理するんですか。ケンジーとディークスの子供を持つ夢は話題としては良いですが、毎週引っ張る話でもないような気がするので、一旦お休みしても良いでしょうね。ディークスがブラピに見えてしまいましたけど。(笑)
July 5, 2022
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ある程度、新スピンオフとのクロスオーバーが増えるとは思いましたが、こうなると並行して2つのドラマが進むという感じですね。オープニングのレギュラーがまた4人に戻って、もしかすると、クリス・メローニをゲスト出演させるために、2人のレギュラーを下ろしたのかな、と思いました。そちらも気になりましたが、とにかく「デンベ?どうして?」と気になって、気になって。印象的なフォート・トッテン・パークでロケしたのかな。ここは、いろいろなドラマで見かけますね。歌手のタラ・ライリーがクラブの裏口に倒れており、レイプと暴行の被害を訴えた。クラブのオーナー、ゲイブ・ナヴァロに襲われ、逃げようとして反撃すると階段から突き落とされたという。タラは打ちどころが悪く、歩けなくなる可能性がある。容疑者のナヴァロはこれまでにも暴行などの容疑で9回も逮捕されているが、いずれも不起訴になっていた。警察に協力しているということらしい。有力者にも知り合いがいるらしく、いわくつきの悪者だ。SVUはまずクラブの支配人ジュールスや、従業員などから被害の当日クラブ内で行われた誕生日パーティについて聞き込みを行うが、誰もが何も見なかったか、タラが酒に酔って勝手に階段から落ちたなどと答える。皆、ナヴァロを恐れているのか買収されたのかという印象だ。オリビアは被害を訴えるタラにナヴァロに電話させ、自白を引き出させようとする。客はタラが勝手に落ちたと証言するだろうという言葉で、SVUはレイプと殺人未遂容疑でナヴァロ逮捕に踏み切る。しかし、ナヴァロは警察をなめたような態度で、あれは合意の上だったなどと言い逃れをする。目撃者の証言は出て来ないと確信しているようで、食い下がるオリビアにナヴァロは何がほしいのかと、買収までほのめかす。DNA検査で、タラへのレイプ容疑は証明されたが、ナヴァロの容疑はそれだけではなかった。過去にマイアミでレイプ被害にあった女性、またブライトンビーチで見つかった身元不明の死亡女性からもナヴァロのDNAが検出されており、カリシは大陪審でタラに証言させるという。ところが、思いがけず組織犯罪対策班のベル巡査部長から連絡が入った。実はFBIが10年以上ナヴァロを追っており、潜入捜査に入っていたステイプラーが数年前にナポリでナヴァロと接触したことがあるという。ナヴァロはプーリアで生まれ、ブライトンビーチで育った。ステイプラーがナヴァロを捉えようとしたが、ナヴァロはイタリアを逃げ出した。ナヴァロはイタリアや東欧、ロシアの犯罪組織とコネがあり、武器密輸や性的人身売買などの容疑で監視対象になっている。さらに、国際手配されているアントン・ポプロフにアドバイスしているようだ。ポプロフは保釈中に姿をくらまして、現在行方不明。ナヴァロを大陪審にかけたいというオリビアに、ベルもFBIのクレイ捜査官も大局を見てほしいと反論する。なぜか、ナヴァロはステイプラーと話をしたがっており、結局ナヴァロの事件はSVUの手を離れてしまった。ステイプラーはオリビアからのメールにも応えず、3ヶ月ほど音信不通となっていた。それはベル巡査部長の命令でもあったが、ステイプラーは潜入捜査で別人になることも良いことだという。オリビアはステイプラーとナヴァロの聴取に立ち会うことにする。オリビアはタラを含め、ナヴァロのレイプと殺人未遂容疑について追及するが、ナヴァロはしきりにステイプラーと話したがる。ステイプラーがナヴァロが情報提供者だとばらすぞというと、ナヴァロは態度を変え、ポプコフを売ると言い出す。ポプコフの姿は10年以上アメリカ国内では確認されていなかったが、現在クィーンズの自宅にいて、食事会を開くという。タラはポプコフをナヴァロの誕生日パーティで目撃しており、ナヴァロは食事会でポプコフを逮捕させるよう、段取りをすると申し出る。オリビアは組織犯罪対策班とFBIの合同捜査に加わると宣言する。オリビアはステイプラーに、一体ナヴァロとどういう取引をしたのかと尋ねる。しかしステイプラーは言葉を濁し、自分はいつでもオリビアの味方で、信じてほしいと答える。食事会の日、ナヴァロはステイプラーに、ボスであるポプコフを裏切ったとわからせないようにしろと念を押す。オリビアはそこまでしてナヴァロがステイプラーに協力する見返りは何なのかと訝る。ナヴァロがレイプと殺人未遂で刑務所に入ったら、刑務所もやっかいな事になるだろう。SVUとFBI合同捜査チームがポプコフの自宅に突入すると、ポプコフは一瞬のスキで姿を消したという。地下室に向かうと、そこには脱出用のトンネルがあり、ロリンズらが後を追う。ナヴァロとポプコフはバイクでトンネルから脱出したが、出口でオリビアとステイプラーが待ち構えており、銃を取り出そうとしたナヴァロをステイプラーが撃つ。ナヴァロはポプコフを裏切ったことを隠すために、わざとそうしたのかと思われたが、カリシが病院で手当を受けたナヴァロに面会に行くと、ナヴァロは連邦保安官によって連行されたという。ステイプラーに説明を求めてもすでに潜入捜査に戻ったということで、クレイ捜査官もベル巡査部長も、ポプロフ逮捕を評価し、ナヴァロの行き先については答えられないという。オリビアは潜入捜査に戻る前にステイプラーから連絡を受け、ステイプラーはナヴァロが証人保護プログラムに入ることは知らなかったと告げた。ナヴァロを撃ったのも、打ち合わせしたわけではなくとっさの判断だった。ロリンズはかつてはSVUだったステイプラーがナヴァロを逃したことを、非難する。オリビアは誰よりもステイプラーの事を理解していて、彼を信じるというが、ロリンズは不満だ。オリビアはタラに辛い報告を行う。タラはもうダンスや歌を目指すことはできないだろう。オリビアはただ、ナヴァロを決してあきらめないというのみだ。デンベ、じゃなくてジュールズはここでも主人に忠実な執事という感じでした。ヒシャムさんはSVUにこれまでにもゲスト出演していたおなじみの役者さんだったのですね。ナヴァロが国際手配されている悪人のアドバイザーをしているというのを聞いて、どうしてもレディントンと重ね合わせてしまいました。(笑)それにしても、オリビアが絶大な信頼を寄せていたステイプラーが一体どうしてしまったのか。SVUの被害者のことを忘れたとは言わせないが、現在の任務の方を優先するというような態度。ベルがオリビアとは連絡を取るな、と命令したというが、ステイプラーがオリビアから距離を取りたがっているように見えます。それは、逮捕されたウィートリーの脅威からオリビアを守るためなのかも知れないし、アンジェラと微妙な関係になっているからかもしれない。オリビアとしては、昔から知っているステイプラーに裏切られたことを信じたくないという感じ。ロリンズの指摘のように、彼はもうかつてのステイプラーではなく、2人の間に亀裂が生じた、と言いたいのかな。タラの無念はもう晴らされることはないのか、「組織犯罪対策班」の方を見ないと何とも言えませんが、シーズン2の展開が気になります。一方、ロリンズとカリシはいい感じです。カリシが警察に戻ったら別れることになるの?というと、ロリンズは別れるつもりはないときっぱり。この2人は現実をしっかり見て、それに流されることはなさそうで頼もしいです。ぜひ、このまま2人の幸せを追求していただきた。フィンがステイプラーをディナー呼びたい、フィービーが妹を紹介したいって、どこまでもフィンらしいマイペースだなと思いました。確かにオリビアとステイプラーの両方を知るのは今やフィンだけなんですよね。そんな、和やかな日々を取り戻すことはできるのでしょうか。
July 3, 2022
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『偽旗作戦』冒頭の「スターゲイザー」から大ウケしていたら、その後スタトレネタ満載で、終始ニヤニヤしながら見ていました。完全なお遊びエピソードで、タイトルもまあ「All Hnads to Battlestations」というところでしょうね。ちなみに、邦題通りの「False Flag」はNCIS:LAの方にありましたね。北大西洋で海底鉱床の調査にあたっている、調査船スターゲイザーに海軍の隠密作戦の兵士が医療支援を求めて船で近づいた。水兵が一名死亡しているといい、スターゲイザーから海軍に救助要求があった。NCISはウォーマック中佐の命令で、ジミーを伴い、パーカー、トーレス、ナイトがヘリで北大西洋に向かう。しかし、隠密作戦に関する情報は明らかにされず、NCISの捜査は死体のみと限定され、パーカーたちはウォーマック中佐も作戦については知らされていないのではないかと考える。マクギーは正規のルートでは作戦について探ることはできず、ヴァンスに国防総省に便宜を図ってもらいたいと頼む。ヴァンスは地下室にいるサイバー部門の利用を促す。彼らはNSAとの合同捜査で上層部とコネがあり、実はマクギーもそのメンバーだったのだが、今は足が遠のいている。久しぶりにシドとパイパーを訪ねたマクギーは、2人から塩対応を受けて戸惑う。ヘリがスターゲイザーに着艦してパーカーたちが乗船すると、救助を求めたマドックス上級兵曹らは死体は船内にあると言い、研究者たちの姿は見えない。甲板で様子の異変を察知したパーカーは、マドックスらから銃を向けられ攻撃を受ける。死んだはずの水兵も加わって、彼らに仕組まれたことに気づくが、ヘリのパイロットが銃撃を受け、一名死亡、もう一名も重傷を負う。ヘリに戻って脱出したいが、パーカーは一旦船内に入りパイロットの手当をすることにする。サイバーチームによると、隠密作戦の報告はなく、NSAは北大西洋でロシアの武器ディーラーが船を狙っているらしいという通信を傍受したという。海軍がひた隠しにしていたのはこのことなのか。しかし、ウォーマック中佐は隠密作戦は存在せず、救助を求めた工作員はそもそも水兵じゃないという。これは偽旗作戦なのか。パイロットはジミーの応急手当でとりあえず小康状態となるが、犯人らは通信妨害をしているらしく電波が届かない。パーカーは通信を取り戻すために動き、トーレスとナイトは他の乗組員を捜索に向かう。トーレスとナイトは、隠れていた警備員のカールを見つけるが、すぐに敵に捕らえられていまう。犯人はテロリストらしく、トーレスとナイトを拷問し、チームの所在とパイロットの持っているヘリ点火回路のキーを求める。逃亡のためにヘリを奪うつもりなのだろうが、トーレスもナイトも口を割らない。パーカーは携帯のアンテナを船から遠ざけて、何とか救助を求めることにする。NCISでは、スターゲイザーに異変が生じていることを知りケイシーが船の場所を特定しようとしていたが、レーダーに船の姿が映らない。その時、パーカーが送った絵文字が届き、マクギーたちは船の位置を絞り込む。パーカーは通気孔からトーレスとナイトと接触し、敵の目的がヘリだと知って、捨て身の作戦に出る。わざとキーを落とすとマドックスらはパーカーを追うことをやめ、ヘリで飛び立った。通信が復活してナイトから救助を求める連絡が入るが、パーカーの姿はない。パーカーはその頃、ヘリの荷物置き場に隠れて一緒に飛び立っていた。マドックスらは民間軍事会社の製品を船に残していた。彼ら3人はクレイシス社に努めていたが、会社の備品を盗んで首になり、今は武器や装備など何でも盗む強盗となった。テロリストではなく、最初から救助のヘリを盗むつもりだったのだった。NCISはヘリの行き先を探るが、サイバー部門はマドックスらが使う周波数で買い手と連絡を取ると考え通信を探し続ける。パーカーは3人組の倉庫に潜入し、ヘリのパイロットが持っていた音楽プレーヤーを使って、通信機からある音楽を流し続ける。国際遭難周波数のチャンネル16を探っていたサイバーチームは、スタートレックのテーマ曲が流れているのを傍受し、パーカーのメッセージを受け取る。NCISはすぐにパーカーの居場所を特定してREACTチームを送り、パーカーも手榴弾を手にマドックスに降伏を要求する。マクギーはシドとパイパーと一緒にロボットコンテストに出るはずだったが、忙しさやトラブルなどですっかり忘れていた。新たにエントリーしようと持ちかけて、仲直りする。まだ自分のチームではないと言っていたパーカーだったが、危険を冒して「自分」のチームを下船させたと答える。姪からポーリーンの旅人形を託されていたナイトは、職場で同僚たちと一緒に写真を撮る。CBSだから、こういうことができるのでしょうね。「スター・トレック・ピカード」でスターゲイザー出てきましたが、マクギーがTNGと言っていたので、古い方の変な形(!)の方ですね。ピカードがエンタープライズDの前に艦長をしていて、フェレンギが出てきたエピソード。これを話題にするんだから、かなりトレッキーです。そこから始まって、ヴァンスはDS9推しとか、パーカーはTOS推しだとか、Tech Trollsの2人組がVOYの話までしてくれて、サービス満点でした。ちなみに、VOYがけなされることが多かったのも懐かしい話題で、ジェリ・ライアンの名前まで出て、彼女はギブスの何番目かの奥さんだったでしょー!とツッコミ。いくら撃たれてもチームには当たらないのもご愛嬌。このパターンのエピソードは、そのままスタトレのエピソードでもできますね。unknown craftが救助を求めて乗り込んできて、艦隊士官を名乗る犯人が乗船したとたん船を乗っ取って、シャトルを奪って逃げていった。そのシャトルにパーカー(艦長?)が乗り込んで、敵の基地に潜入…パーカーは技術系、科学士官出身のオフィサーでしょうね。(笑)通気孔をうろうろするのは、ジェフリーズチューブのイメージです。パイロットが一人死んでしまったのは残念で、まあ赤シャツ役といえばそうなのですが、とにかく楽しいエピソードでした。ポーリーン人形の活用法はもう少しひねりがあっても良いかもと思いましたけど。これでパーカーはやっと自分のチームだと言えるようになってチームも落ち着いてきましたね。おじさん2人が甘いもの(今回はドイツのマンデルヘルンヒェン)を間に、仕事の話をしているのは今の時代なのでしょうね。メッセージが携帯の絵文字というのもほのぼのしていました。
July 1, 2022
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シーズン8までのリズの役割をデンベが担うわけですが、レッドとのやり取りもリズとの間に交わされたものを、繰り返している感じがします。まあ、デンベとレッドの関係はそんな複雑じゃないのでデンベがレッドを殺そうとすることはなさそうですが。レッドはデンベの存在がヨヴァン・ロヴィッチとの飛行場のビジネスの支障になっているという。今やFBI捜査官のデンベは、裏の世界のことを知りすぎているから、いくら心配ないと言ってもヨヴァンは信じてくれない。壁をすり抜ける指向性の高出力エネルギー波を使った武器をDARPAで密かに開発しており、そのプロジェクトリーダー、ベンジャミン・オカーラ博士が技術を持ち去った。もともとハバナで開発されていたものだが、アメリカでも開発しており、オカーラは盗んだ技術を闇マーケットに売るつもりなのか、あるいは敵国に寝返ったのか。パクとレスラーがDARPA本部で事情を聞こうとするが、局長はプロジェクトの存在の有無すら話せないと門前払いの状態。しかし、秘書はオカーラの同僚5名のうち、スタン・ロジャースが自動車事故で死亡したと明かす。その他の4名についても、現在姿を消しているという。クーパーはダグ殺害の容疑で警察に自首することを辞めた。シャーリーンは自首を勧めるが、クーパーは薬物の影響があったかどうか、検査結果を待つという。スタンは例の武器によって脳を損傷していることがわかる。チームの一人オリビア・マルティネスが夫にかけた電話から、アラムは居場所のモーテルを突き止める。レスラーらが到着すると、オリビアは耳から血を流して死んでおり、支配人や部屋の両隣の宿泊者も重傷を負っていた。現場はDARPAが仕切ることになったが、レスラーはオリビアが書いたメモをオカーラが持ち去ったようだという。メモには「砂漠、灰、用心」と書かれていた。アラムは3つの単語でGPS座標を示していると言い、ウェントワース通りのジャンクヤードがその場所にあたる。他の技術者はそこに隠れているのか。デンベを殺せというヨヴァンに、レッドは取引をもちかけるが交渉は物別れとなった。その後、ヨヴァンはレッドに殺し屋を差し向けるが逆にレッド側にとらわれてしまう。レッドは拷問の専門ジェフリーに、ヨヴァンの意図を探らせる。クーパーをDC警察のヒーバー刑事が尋ねてくる。クーパーがダグの殺害を知って現場を訪れた時、車の写真を撮っていた。すでにダグとシャーリーンが不倫をしていたことを知っており、クーパーを疑っている。クーパーはその夜は自宅にいたと、アリバイを主張する。デンベとパクがジャンクヤードに向かうと、技術者のハンス・フィールダーが隠れていた。ハンスによると、オカーラ自身がハバナで武器の被害にあい、後遺症に苦しんでいるという。オカーラは危険な武器を使うべきではないと考え、抹殺するために武器を盗みデータを消去した。そのオカーラが同僚まで殺そうとしている。パクはハンスを保護すると申し出るが、すでにオカーラは近くに潜み武器を作動させようとしていた。ハンスはパクを殴って逃走しようとしたが、その時にエネルギー波が発射されてハンスは死亡する。パクも瀕死の状態となり、デンベは緊急救助をレッドの手下に求める。レッドは別の世界に生きると決めたデンベがルールを守らなかったことを怒る。ヘリをよこしたハーバートはすでに首にしたという。クーパーはオカーラの金の流れを追い、コンスタンティン精肉チーズ店という店に行き着いたためレッドに答えを求める。コンスタンティンは人を隠す場所を貸すビジネスをしており、レッドがオカーラの居場所聞き出すことにする。レッドはコンスタンティンに、スキナーになったことを示し信頼を得る。ヒーバー刑事から連絡があり、シャーリーンは夫のアリバイで真実を言わなければならないとクーパーに告げる。クーパーは口裏を合わせてくれと頼む。ヨヴァンの部下はレッドとデンベを殺害する命令を受けていた。レッドはデンベを守ろうとするが、ウィーチャは危険だと止める。FBIがオカーラの居場所に駆けつけるが、オカーラは自爆スイッチを握っていた。装置を破壊することはわかるが、なぜ同僚を殺すのかと問われて、オカーラはこの装置の威力と効果を知れば、誰もがそれを作りたくなるという。だから作り方を知っている人物は自分も含めて死ななければならない。それでも今後のことはわからない、お前たち次第だと言ってオカーラは死を遂げる。レスラーはDARPAに非人道的な武器の開発を追及するが、局長は相変わらず肯定も否定もせず、偉大な発明発見は同時に発生すると言って他にも開発チームがあることを匂わせる。デンベを狙った殺し屋をレッドが始末した。これでレッドはヨヴァンに狙われることになるだろう。レッドはデンベにヨヴァンを殺せというが、デンベは拒否する。都合よく立場を使い分けるなと非難されたデンベは、逆になぜそれがだめなんだという。パクは命を救われ、夫にまだアカデミーの教官をしていると嘘を言っていたことがばれる。ガンかと疑われた血液検査は、妊娠をして「いた」という事をしめしていた。パクを心配していた夫はショックを受け、パクはレスラーに自分がコントロールできなくなるのが怖い、だから自分の中に全てを閉じ込めているという。シャーリーンは夫から言われた通り、ヒーバーには嘘の証言を行った。レッドはウィーチャにヨヴァンを殺させる。デンベはレッドから渡されている箱をついに開けることにする。それはデンベがレッドから去ると決めた時、いつでもそれを開けてほしいと言っていた。レッドは引退からカムバックするべきではなかったとつぶやく。・Music"Dark Matter" by SERATONES何が入っているのでしょうね、あの箱。レッドとデンベの過去、思い出のアルバムとか。ブラジリアの一件が何を意味しているのかわからないですが、デンベはもうそれを開けたのだから、心の中でレッドと決別したということですね。レッドの方こそ、デンベが袂を分かったのだからもう頼ってくるな、などと言いつつ、実は未練タラタラですね。スキナーという伝統的な犯罪組織のトップになっても、アグネスと会うことを許されても心は満たされず、やっぱり再引退しようかな、という考えも頭をよぎるでしょう。ここはレッドの心境の変化をじっくり見守りたいところです。そして、レッドを幸せな引退生活から引き戻したクーパーは、不利な展開を予測して自首しなかった。しかもアリバイも嘘を言ってしまい、正義の側とは言い難い、グレーゾーンの人になった。もちろん、彼がダグを殺したとは思えないが、無実を証明する証拠が見つからないとなると、最後の最後で「実は殺していました」という衝撃のエンディングもありかな。いや、一番真実を言うべきだと言っているシャーリーンが犯人というのも、ありかな。クーパーの失脚を望むのは誰か、というのがわかると良いですね。パクはやはり妊娠していたか。でも、今は違う。顔を見せないかと思っていたprotectiveな夫も登場し、幸せな結婚が壊れそうな予感。この人は爆発すると手に負えないという過去があったんだっけ。レッドに暴行の後始末をしてもらったり、彼女なりに苦しんできたということがわかりました。仮面をつけているキャラクターとして、掘り下げがありそう。検査をズルするレスラーの嘘は小物感漂い、やはりまっとうなのはデンベだけですね。
June 29, 2022
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