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2007.05.31
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カテゴリ: 昆虫(蛾)




 先日も夕方近くなってからカメラを持って表に出たら、瞬く間に3種も「新種」を撮ってしまった。また未掲載種が増えてしまったとブツブツ言いながら、ベランダに戻って椅子に腰掛けると、目の前のクリスマスローズの葉裏に横幅2cm位のノメイガの様な蛾が張り付いている。

 ノメイガの類は沢山居るし、写真を撮っても大して面白くもないので、もう捨て置こうと思った。しかし、ノメイガ類を一纏めにして掲載する手もあると考え直し、一応、撮ってみることにした。

 マクロレンズで覗いてビックリ。ノメイガなどではない。翅全体が羽毛状だ。


アヤニジュウシトリバ
アヤニジュウシトリバ.横幅20mm、翅が羽毛状(2007/05/26)



 あいつだ!!名前は忘れたが、メイガやトリバガに近い種類、実物を見るのは初めてである。幸い極めて新鮮な個体で、羽化直後なのか、眠りに入っているのか、葉っぱをひっくり返しても逃げない。まず、上から翅全体が被写界深度に入るように気を付けながら撮る。

アヤニジュウシトリバの頭部(上から)
アヤニジュウシトリバの頭部.妙な突起がある(2007/05/26)



 翅ばかりでなく、頭の辺りも妙な格好をしている。真ん前から撮ってみる。目の下辺りから2本の長い棒状の突起が出ており、更にその先端近くに上に向いた細い突起が付いている。一体何だこれは??

アヤニジュウシトリバの頭部
前から見たアヤニジュウシトリバ.頭の突起の先に

更に上向きの突起がある(2007/05/26)



 撮影を終わり、早速図鑑を調べてみると、ニジュウシトリバガ(二十四鳥羽蛾)科に属すことは直ぐに分かった。しかし、この写真の種は図鑑には載っていない。Internetで調べると、ニジュウシトリバガ科の蛾は種類が少ないので、直ぐにアヤニジュウシトリバというのに酷似することが判明した。


アヤニジュウシトリバ(翅の部分拡大)
アヤニジュウシトリバの翅の部分拡大.鳥の羽毛の様に全体として

繋がってはいない。翅脈の固さで翅の形を保っているものと思われる

(2007/05/26)



 このアヤニジュウシトリバ、クチナシの「害虫」で、蕾や枝先に入り込み食害するという。クチナシなら我が家には沢山生えているから、居てもおかしくない。本種はアヤニジュウシトリバとして良いであろう。

 南方系の種類だそうで、これが我が家に現れたのも、例によって温暖化のせいかも知れない。クチナシは毎年新梢が増えすぎて困っているし、花は沢山着き過ぎて蕾のまま萎れてしまうことが多い。だから、枝や花が少なくなるのはかえって都合がよいし、こう言う綺麗な蛾なら居て貰っても一向に差し支えない。





追記:アヤニジュウシトリバは珍種か否かは兎も角、Internet上には写真が少ない様なので、 別のサイト に横幅1024ドットの写真を掲載した。御笑覧被下度候(2007/07/13)。







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最終更新日  2007.05.31 09:15:55
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