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2008.10.06
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 ホソヒメヒラタアブには、非常に良く似た キタヒメヒラタアブ と言う近似種が居る。この両者の識別は外部形態だけでは困難で、普通はゲニタリアを見る必要があるとされる。しかし一方で、ホソヒメは8mm以上になることはなく、また、キタヒメは7mm以下にはならない、と言われている。写真の個体は体長6.0mm、ホソヒメヒラタアブとした所以である。


ホソヒメヒラタアブ1
ホソヒメヒラタアブ.体長6.0mm

この個体は腹部に黒い部分が非常に多い

(2008/10/05)



 しかし、随分腹部に黒い部分が多い。最初肉眼で見たときは何か別の種かと思った。しかし、顔面が真っ白で細長く体長6mm以下のヒラタアブは、ホソヒメしか居ない筈である。図鑑類や市毛氏の「ハナアブの世界」も参照してみたが、やはりホソヒメ以外に該当する種類は見つからなかった。

 ホソヒメヒラタアブはこの辺り(東京都世田谷区西部)で決して珍しいヒラタアブではない。これまで紹介しなかったのは、肉眼的に8mm以上か7mm以下かの区別が容易でない(一般に虫の体長は実際よりも大きく見える)ので、ついつい撮らずじまいになっていたからである。今回は、確実に「小さい」と思ったので撮影し、漸くの登場となった次第である。

ホソヒメヒラタアブ2
真横から見たホソヒメヒラタアブ.黄、黒、白の綺麗なアブである

(2008/10/05)



 アブさんがやって来たのは、写真でお分かりの通り「 北米原産シオンの1種 」。もう筒状花(中心部の黄色い部分)が茶色になってきた花が多く、人間にはそろそろ終わりの様に感じられるが、虫の方はそれと関係なくやって来る。花粉などは少し古くなった方が分解が進んで、食べ易いのかも知れない。

ホソヒメヒラタアブ3
顔面は真っ白で頭頂部は黒く、その間に黄色の部分がある

(2008/10/05)



ホソヒメヒラタアブ は最近、 もう一つのWeblog でも紹介した。その時の個体は非常に敏感で容易に近づけなかったが、今回はまるでその逆であった。と言っても撮影が楽だった訳ではない。

 このアブさん、小さいので花の中に頭を突っ込んでしまう。すると体が花に隠れて背側以外からは写真が撮れなくなる。留まっている花の茎を一寸手で突っついたりしても全然動ぜず、翅に触っても数cm動くだけで、まるで逃げる気配無し。この「北米原産シオンの1種」は虫達にとって余程魅力のある花らしいが、御蔭で写真を撮るのに随分時間がかかってしまった。

ホソヒメヒラタアブ4
花粉を舐めているところ(2008/10/05)



 此処まで書いて一服しに外に出た。その途端にツーンと強い花の香り、どうやら御隣のキンモクセイが咲き始めたらしい。兪々今年も終わりである。

 年を取ると一年の過ぎるのの何と速いことか!!







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最終更新日  2008.10.06 17:27:00
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