こんにちは。

一つのハエを同定するのにこんなにたくさんのことをチェックしるんですね。ものすごく細かい作業を続けてやっと同定できる。 とても感動しました。

ちょっとみるとグロテスクですが、よくよくみると剛毛のはえ方も規則があって美しいものなんですね。

(2009.01.20 08:49:25)

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2009.01.19
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 毎日寒い日が続いている。日中は陽が射すが、少し暖かくなれば庭を彷徨する筈のヒラタアブ類も全く姿を見せない。この冬は特別に寒いのだろうか。

 前回書いた様に、今年はめぼしいネタが出現しない限り、このWeblogは特に更新しないつもりで居た。しかし、寒さで木々の開花も遅れ、気が付くともう2週間近くも投稿を空けてしまっている。これは何か書かないとマズイ。

 新しい写真は無いが、昨年に撮ってまだ掲載していない虫の写真が何種分か残っている。もう新年の写真に拘ることはあるまい。そこで、今日はその中から小さなハエの一種を紹介することにした。チビクチナガハリバエの1種 Siphona paludosa 、和名はまだ付いていない。ヤドリバエ科セスジハリバエ亜科に属す寄生バエである。

 日本産ヤドリバエ類は500種以上(実際はその2倍近くは居るらしい)もあり、それを統一的に記述した文献が無い為、その同定は困難を極める。この図鑑にも載っていない小さなヤドリバエの名前が分かったのにはそれなりの理由がある。実は、双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」に御伺いを立てたところ、九州大学名誉教授の三枝豊平先生が同定して下さったのである。


Siphona paludosa 1
チビクチナガハリバエの1種( Siphona paludosa

体長約4mm、普通の等倍接写(2008/09/27)



 まだ「 北米産シオンの1種(白花) 」が咲いていた頃の話である。毎年、この花には体長4mm程度の小さなハエがやって来る。その数は、 ツマグロキンバエ に次ぐ位で、この花を見れば必ず1~2頭は居る、と言う程多い。

 しかし、種類はまるで分からない。翅脈から判断して、イエバエ科、クロバエ科、ニクバエ科、或いは、ヤドリバエの仲間の何れかであることは確かだが、虫が小さ過ぎて等倍接写程度の写真ではそれ以上の検索が出来ないのである。これだけ沢山来るにも拘わらず、科すら分からないと言うのは何とも腹立たしい。そこで、例の 超接写システム を使って、徹底的に写真を撮り、少なくとも科までは落としてやろうと思った。

Siphona paludosa 2
胸部側面、超接写システムで撮影、以下同じ

ps:後小楯板、hy:下側剛毛(下側板剛毛)

st:腹胸側剛毛(下前側板剛毛)

(2008/09/28)



 検索表に拠ると、下側剛毛と翅側剛毛があり、腹胸側剛毛が3本ある場合にその内の1本が後方に位置すれば、イエバエ科ではない。上の写真で、hyの印が示しているのが下側剛毛、その右の翅の付け根直下に微かに見えるのが翅側剛毛である。また、stは腹胸側剛毛を示し、これは3本あってその内の1本が後方に位置しているのが分かる。これらにより、イエバエ科は候補から除かれる。

 また、上の写真では、小楯板の下に後小盾板(ps)が見え、一番最初の写真で明らかな様に、腹部背面には強い剛毛が発達している。これはヤドリバエ類(ヒラタヤドリバエ科、アシナガヤドリバエ科、ヤドリバエ科)の特徴である。

Siphona paludosa 3
触角は複眼中央より上方にあり、特殊な口器を持っている

口器の先端部分を唇弁、その基部寄りの部分をprementumと呼ぶ

(2008/09/28)



 更に、腹部は幅広くはなく、触角は明らかに複眼の中央より上方に生じている。また、些か分かり難いが、肩後剛毛は2本、横線後方の翅内剛毛は3本ある様に見える。これで一応、ヤドリバエ科と言うことになる。余り自信は無いが・・・。

 そこで、例によって「一寸のハエにも五分の大和魂」に詳細な写真(此処に掲載した写真の約2倍幅)を添付して御伺いを立ててみた。早速、数名の方から御回答を頂き、セスジハリバエ亜科に属すSiphonini(チビクチナガハリバエ族)の Siphona 属(チビクチナガハリバエ属)かその近縁属が有力で、口器の構造が決め手になる様であった。其処で新たに口器が写っている写真を2枚追加した。

Siphona paludosa 4
中胸盾板(中胸背板)の拡大.番号は背中剛毛の基部(ソケット)を示す

trsは横線の基部(2008/09/28)



 すると、九州大学名誉教授の三枝豊平先生から御回答を賜った。其れに拠ると、「Siphoniniチビクチナガハリバエ族の属,亜属の検索では,このヤドリバエは Siphona ( Siphona )の1種で」あることは間違いないが、「中胸背のdc剛毛の横線前と後の数が写真では明確でないこと(3+3か3+4か),口吻の長い部分の折れ曲がっているよりも手前の部分(prementum)の長さと頭部の長さの比較ができないこと,小腮鬚の色彩が判然としないこと(黄色か淡褐色か)なので,種までの所属は明確にはできません」とのお話であった。

 一寸このままでは理解が難しいと思うので若干説明を加えると、「 Siphona ( Siphona )」は Siphona 属の Siphona 亜属の意、「横線」は双翅目の中胸盾板(中胸背板)を横切る溝で、写真のハエでは余り明確ではないが、上の写真のtrsを反対側まで延長した線である。また、dc剛毛は背中剛毛(dorsocentral seta)、小腮鬚は口器の基部近くから左右に出ている細長い突起状の構造のことである。

 早速、画像倉庫の中を調べて見ると、背中剛毛の数や小腮鬚の色が分かる写真があった。背中剛毛は3+3、小腮鬚の色は黄色に見える。そこで、それらの写真を更に追加して、また、御伺いを立ててみた。

Siphona paludosa 5
翅の基部.CuA+CuP脈が翅縁に達しているのが分かる

右下の丸く黒い構造は肩板(2008/09/28)



 正月三箇日が過ぎてから、三枝先生より詳細な御回答を賜った。先生は、私が添付した写真に相当する標本を探す労をとられ、その標本と文献とを比較して Siphona (Siphona) paludosa Mesnil, 1960であると同定され、更に同定確認の参考として、その標本から交尾器と第5腹節腹板を取り出して(KOHで処理する)液浸標本とし、その写真を掲載して下さった。

 先生のお話を転記すると、「この種は前胸後側板下方の剛毛が弱く,上向きで,翅のCuA+CuP脈[中略]が翅縁に達し,中胸の下前側板の3本の剛毛のうち下のものが前上方のものとほぼ同じ大きさ,であることから Siphona 属に入り,且つ口吻の唇弁(labella)がprementumと同様に細長くなっていることから Siphona 亜属に入ります。さらに,この亜属のなかで,本種は触角の柄節と梗節が黄褐色,口吻のprementumが頭部の長さより長く,dc剛毛が3+3(横線前の最前端の剛毛は弱い),腹部の第1+2背板の中央部後縁に近く1対の剛毛を欠く[中略],肩板(tegula)は黒色等の形質を持っています」となる。


Siphona paludosa 6
腹部の拡大.腹部の第1+2背板後縁には、第3背板以降に

見られる様な1対の強力な剛毛が無い(2008/09/28)



 2つ上の写真にCuA+CuP脈を示した。翅縁に達しているのが分かる。また、下前側板剛毛とは前述の腹胸側剛毛と同義で、2番目の写真のstで示した3本の剛毛のことである。下の1本が前上方の1本とほぼ同じ長さに見える。唇弁は普通のハエならばブラッシの様な構造をしている部分だが、このハエの場合は口器先端の細長い部分で、prementumはその基部側に接するやや黒っぽい細長い部分のことである。触角の柄節と梗節とは、3節ある触角のそれぞれ第1節と第2節の名称で、3番目の写真では柄節の方がかなり色濃く見えるが、ここに示していない別の写真を見ると、ほぼ同じ様な黄褐色をしている。dc剛毛は前述の通り背中剛毛のことであり、4番目の写真にその基部(ソケットと呼ぶ)を数字を振って示してある。横線前に3本、横線後に3本あるのが確認できる。

 腹部の第1+2背板の中央部後縁に、第3背板以降にある様な1対の大きな剛毛が無いことは、上の写真から明らかである。また、肩板とは翅の付け根にある黒く丸い構造のことで(始めはこの黒いのが何か分からなかったが、肩板であると先生に教えて頂いた)確かに黒い色をしている(2つ上の写真)。

Siphona paludosa 7
頭部背面の拡大.これらの剛毛にもそれぞれ名前が付いている

(2008/09/28)



 ・・・と言うことで、このハエは「 Siphona (Siphona) paludosa Mesnil, 1960」であることが確認出来た。こんな小さなヤドリバエの同定が出来たと言うのは正に奇跡的で、これもみな三枝先生の御尽力に拠るものである。先生には、この場を借りて、厚く御礼申し上げる。

 しかし、先生はヤドリバエの専門家ではない。ヤドリバエの専門家は、やはり九州大学名誉教授の嶌洪先生と北大の館卓司博士の御2人だけの様である。三枝先生は、最後に「今回はたまたま相当する標本を見つけて、しかも参考資料があったので同定できましたが、これは全くの偶然です。決して私にヤドリバエの同定ができると言うことでは全くありませんので、今後ヤドリバエの質問がありましても、先ず応じることはできません。念のために。」と付け加えておられる。ヤドリバエと言うのは、プロの研究者でも容易に同定出来ない、全く恐るべき連中なのである。







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最終更新日  2009.01.19 10:45:22
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チビクチナガハリバエ  
るる555  さん
今日のヤドリバエのお話、難しい講義のようでした。特に漢字と横文字が難解でした。
でも お元気なアーチャーンさんの文を読ませていただき感激です。ありがとうございます♪
毛の向き・翅脈の流れに矢印があって わかりやすかったです。剛毛に名前があることにも驚きました~
触角のしたに楕円のような膜がありますが これは、クチの一部分でしょうか? (2009.01.19 16:19:30)

Re:チビクチナガハリバエの1種 (Siphona paludosa)(01/19)  
kotiaiti  さん
体毛と目に惹かれてしまいました。
綺麗とは申しませんが・・・

(2009.01.19 17:48:30)

かわいいです~☆^^☆  
夢のはし  さん
なんてかわいい、美しいお写真なのでしょう。
これが、ハエのお写真であることを、
完全に忘れ去ってしまうほどに、綺麗なお写真ですね~☆

アーチャーンさんの情熱には、感動させられます☆
途中、正直ちんぷんかんぷんのところもかなり多いのですが、
それでも間違いなく読破させていただいております^^v

・・・って、
意味がわからないところが多い、などと、
自分の無知を棚に上げたようなことを書いて、ごめんなさい。
嘘偽りなく、意味がわからずとも、大変面白がりながら拝読させていただいております☆

アーチャーンさんのお写真をめぐり、
先生方からお返事が来るごとに、
その後どうなったのか、アーチャーンさんは、
そこで諦めてしまうのか・・・と、わくわくしながら、次の展開に期待し、

アーチャーンさんが、新たなお写真をさらに追加なさって調べようとなさるところでは、
「さすがっ、アーチャーンさんっ、その調子☆」などと、
自分でも不思議なくらい、盛り上がって応援させていただく有様でした^^;

一冊の壮大な物語を拝読したような、清々しい気持ちです☆
本当によかったですね~☆^^☆ぱちぱちぱち☆

(2009.01.19 21:05:17)

Re:チビクチナガハリバエの1種 (Siphona paludosa)(01/19)  
クーン43  さん

Re:チビクチナガハリバエ(01/19)  
るる555さん
>今日のヤドリバエのお話、難しい講義のようでした。特に漢字と横文字が難解でした。
>でも お元気なアーチャーンさんの文を読ませていただき感激です。ありがとうございます♪
>毛の向き・翅脈の流れに矢印があって わかりやすかったです。剛毛に名前があることにも驚きました~
-----
 虫の同定作業と言うものが分かっていただければそれで充分です。

>触角のしたに楕円のような膜がありますが これは、クチの一部分でしょうか?
-----
 どの部分でしょうか? 3番目の写真で黒灰色に見える部分なら、それは触角の第3節(鞭節)で、鬚状のものは触角刺毛です。
(2009.01.20 11:00:19)

Re[1]:チビクチナガハリバエの1種 (Siphona paludosa)(01/19)  
kotiaitiさん
>体毛と目に惹かれてしまいました。
>綺麗とは申しませんが・・・
-----
 ハリバエとは針蠅の意で、この仲間は剛毛が発達しており、特にヨコジマオオハリバエなどはもっとスゴイ剛毛を持っています( http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_42c3.html :写真をクリックすると横幅750ピクセルに拡大されます)。
(2009.01.20 11:03:34)

Re:かわいいです~☆^^☆(01/19)  
夢のはしさん
>なんてかわいい、美しいお写真なのでしょう。
>これが、ハエのお写真であることを、
>完全に忘れ去ってしまうほどに、綺麗なお写真ですね~☆
-----
 超接写で撮ると実に細かい部分まで写ります。但し、90%は無駄写真になりますが・・・。

>アーチャーンさんの情熱には、感動させられます☆
>途中、正直ちんぷんかんぷんのところもかなり多いのですが、
>それでも間違いなく読破させていただいております^^v
>・・・って、
>意味がわからないところが多い、などと、
>自分の無知を棚に上げたようなことを書いて、ごめんなさい。
>嘘偽りなく、意味がわからずとも、大変面白がりながら拝読させていただいております☆
>アーチャーンさんのお写真をめぐり、
>先生方からお返事が来るごとに、
>その後どうなったのか、アーチャーンさんは、
>そこで諦めてしまうのか・・・と、わくわくしながら、次の展開に期待し、
>アーチャーンさんが、新たなお写真をさらに追加なさって調べようとなさるところでは、
>「さすがっ、アーチャーンさんっ、その調子☆」などと、
>自分でも不思議なくらい、盛り上がって応援させていただく有様でした^^;
>一冊の壮大な物語を拝読したような、清々しい気持ちです☆
>本当によかったですね~☆^^☆ぱちぱちぱち☆
-----
 この文章では一寸不明確でしたが、三枝先生は普通の乾燥標本から雄交尾器と第5腹節腹板を取り出し水酸化カリウム処理をして液浸標本とし、これを文献と比較して最終的に判断されています。外部形態をこれだけ詳しく比較し、更に交尾器その他の外骨格を比較して漸く正しい意味での「同定」が出来るのです。私がこのブログで「同定」と言う言葉を使わないのは、本当の同定とはそう言う大変な作業でだからです。
(2009.01.20 11:13:13)

Re[1]:チビクチナガハリバエの1種 (Siphona paludosa)(01/19)  
クーン43さん

>一つのハエを同定するのにこんなにたくさんのことをチェックしるんですね。ものすごく細かい作業を続けてやっと同定できる。 とても感動しました。
-----
 本当の同定作業と言うのは、多くの場合、この様な非常に面倒な作業なのです。
 三枝先生は普通の乾燥標本から雄交尾器と第5腹節腹板を取り出し水酸化カリウム処理をして液浸標本とし、これを文献と比較して最終的に判断されています。外部形態をこれだけ詳しく比較し、更に交尾器その他の外骨格を比較して漸く正しい意味での「同定」が出来るのです。私がこのブログで「同定」と言う言葉を殆ど使わないのは、本当の同定とはそう言う大変な作業でだからです。

>ちょっとみるとグロテスクですが、よくよくみると剛毛のはえ方も規則があって美しいものなんですね。
-----
 別のブログに掲載してあるヨコジマオオハリバエなどはもっとスゴイ剛毛を持っており( http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_42c3.html :写真をクリックすると横幅750ピクセルに拡大されます)、まるでヤマアラシの様です。このハリバエは日本最大級で体長2cm近くあり、非常にカッコイイハリバエです。


(2009.01.20 11:21:52)

同定  
snowrun29  さん
本当にどちらかの講義を受けてるようで
ただ今、風邪で頭がもうろうとしてる状態なのですが
元気だったとしても「?」の難解な、でしたが
これは一体何ものか?に近寄る作業については
ミステリを読むようなもの凄さでした。

植物でも「あ、これは△△」と1つ種類の名を知ったとして、
その仲間に幾つかの亜種の名前
その背後に更に交雑種、、と
解った~っ!て単純に嬉しい気持ちが吹っ飛ぶような
見えたと思ったゴールラインが一気に下がるような
そんな「!!!」があります。

なのでガクの毛が、とか茎につく鱗辺の○○が、とか
ルーペで見た位では判断つかない事が多く
教えて頂いてる先生方も大変やなぁと思います。

虫でもやはりここまで…
本当に「同定」など簡単に言えない作業ですね。
アーチャーンさんやプロの方々ならでは、と頭が下がります。
それにしても良いお正月となったようでv

針蝿の剛毛
見るからに凄いですが、寄生する虫なら
ハナアブのように花粉を運ぶとかの仕事もないようですが
この剛毛は一体何の為に?と不思議です。 (2009.01.20 15:58:08)

Re:同定(01/19)  
snowrun29さん
>本当にどちらかの講義を受けてるようで
(字数制限の為中略)
>植物でも「あ、これは△△」と1つ種類の名を知ったとして、
>その仲間に幾つかの亜種の名前
>その背後に更に交雑種、、と
>解った~っ!て単純に嬉しい気持ちが吹っ飛ぶような
>見えたと思ったゴールラインが一気に下がるような
>そんな「!!!」があります。
-----
 皆さん「同定」という言葉を気軽に使われますが、本来の同定とは、タイプ標本(種の記載論文に使われた標本)と比較して同一物であることを確認することです。現実には、タイプ標本(多くは日本に無い)と比較するのは大変なので、種の記載論文かそれに準ずる論文の記載と比較して、一致すれば「同定」されたことになります。私がこのブログで「同定」と言う言葉を殆ど使わないのはそれ故です。

>なのでガクの毛が、とか茎につく鱗辺の○○が、とか
>ルーペで見た位では判断つかない事が多く
>教えて頂いてる先生方も大変やなぁと思います。
-----
 昔、大井次三郎著の「日本植物誌」(図が無く記載文だけ)を使って雑草を調べるのに凝ったことがあります。キク科等は実体顕微鏡とそれ用のピンセットが無いと殆ど「同定」出来ませんでした。

>虫でもやはりここまで…
>本当に「同定」など簡単に言えない作業ですね。
>アーチャーンさんやプロの方々ならでは、と頭が下がります。
>それにしても良いお正月となったようでv
-----
 実は大晦日から椎間板ヘルニア+脊椎管狭窄症に陥り、正月は散々でした。今でもの左足が少しおかしい。

>針蝿の剛毛
>見るからに凄いですが、寄生する虫なら
>ハナアブのように花粉を運ぶとかの仕事もないようですが
>この剛毛は一体何の為に?と不思議です。
-----
 「神のみぞ知る」でしょう。しかし、剛毛の発達したヨコシマオオハリバエなどは実に格好の良いハエだと思います。
(2009.01.21 11:08:26)

触角  
るる555  さん
鞭節という触角の一部分なのですね。
触覚刺毛だけが 触角であると思っていました。
ありがとうございます♪ (2009.01.21 15:54:40)

(@@)  
snowrun29  さん
>実は大晦日から椎間板ヘルニア+脊椎管狭窄症に陥り、
>正月は散々でした。今でもの左足が少しおかしい。

そうでしたか!
先生からのご回答も来て、これはさぞやと思いましたが、、
知らなかったとは言え失礼いたしました。

まだまだ寒い日々が、ですので
どうぞ無理されずにお大事にされて下さい。 (2009.01.21 16:01:19)

Re:(@@)(01/19)  
snowrun29さん
>>実は大晦日から椎間板ヘルニア+脊椎管狭窄症に陥り、
>>正月は散々でした。今でもの左足が少しおかしい。

>そうでしたか!
>先生からのご回答も来て、これはさぞやと思いましたが、、
>知らなかったとは言え失礼いたしました。

>まだまだ寒い日々が、ですので
>どうぞ無理されずにお大事にされて下さい。
-----
 ここ数日でかなり良くなりました。お気遣い恐れ入ります。
(2009.01.22 19:09:26)

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