やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2017/12/31
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カテゴリ: 登山
5:00 起床。尿意で目を覚ますのは変わらず、
もやもやとした気分でまどろむ。雪洞の天井が
テントに触れるまで下がっている。

朝食はニンニクチップ入り棒ラーメンとコーヒー。
身体ほかほか。B山岳会は5時には山頂アタックを
開始した模様。

天候は曇り、薄紫色の空。吹き上げられた雪が雪庇
の際で渦巻く。

7:10 2245m 上部に向けて出発。風あり、気温
-8℃。大日岳には激しい雪煙が上がる。早月尾根
には狼煙のように断続的に雪が立ち上がる。


天候悪化の兆しは大日連峰側からやってくるので、
撤退の判断材料になる。


急斜面を詰めて尾根筋へのトラバース。先行した
B山岳会のトレースが強風で消えかかっている。

7:45 2440m 先頭をラッセルする自分の後方
から撤退宣言。S竹会長とN島さんの判断による
もの。

大日岳の稜線が消されるほどの雪煙となり、その
向こうから暗い雲が垂れ込めてきた。

登り始めて一時間も経たないうちに引き返すのは
どうかという思いもあった。しかし早月尾根上は
雪が飛ばされて一部氷化してきており、ワカンでは
歩行が難しくなってきた。

二時間前のB山岳会の踏み跡が既に消えている
ところもあり、これ以上進んだら予想外に下山に
時間がかかるだろう。最高到達地点は標高2450m
の手前であった。

撤退と決まれば早い。逃げるように下る。


8:22 2253m 帰幕。ワカンを外して撤収作業に
取り掛かる。

9:20 下山開始。丸山手前ではよろめく強風。


風が強いので風下に顔を向けながらの行動となる。

10:09 1978m 休憩。周囲の山々が鉛色の雲の
中に溶けていく。大日岳はもう一面の灰色。立山川
側からは、絶えず雪混じりの風が吹き付ける。

気温-4.1℃というのは昨日の登高時と同じような
値なのであるが、体感温度が全然違って寒い。山で
吹く風の恐ろしさを感じた。

10:36 1907m 三角点。眼下に五名パーティが
見えた(日帰りのT岡カラコルム六名であった)。

11:20 1573m 1600m地点、直下で休憩。
スキートレースがある。

メンバーから離れ、汗をかかないゆっくりとした
ペースで歩く。山行の余韻に浸りたいのだ。今回の
山行の意味は何だったのかを考えたかった。

12:54 1061m 1043mピーク。小窓尾根ドーム
の上まで灰色の雲に覆われた。

13:41 801m 登山口。ゆっくり歩いても汗だく
になった。

13:47 774m 馬場島。警備隊に挨拶し、
ヤマタンを返却した。今日の行動はここまで。

馬場島荘のピロティに幕営しようとしたが、空き
スペースがない。たまたま部屋が空いていたもの
だから、素泊まりさせてもらった。

一番風呂が最高である。スペアのウールシャツと
ウール靴下に交換して気分もスッキリ。

部屋でチョイ飲みしてから食堂にてビンビールで
無事下山したことを乾杯する。馬場島荘の手伝いに
来た山ちゃんとa木さんと共に。

各人の行動食がつまみ。そこに馬場島荘管理人の
皆でビンビールを20本飲み、缶ビールを5缶追加。





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Last updated  2018/01/08 03:20:08 PM


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