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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 63 】Atlantic Starr / Yours Forever '83 「Yours Forever」 ニューヨークのヴォーカル&インストゥルメント・グループの1983年の5枚目のアルバムのタイトルソング。彼らの代表的名曲ですが、恐らくこれも近年世界的大ヒットとなった「竹内まりや / プラスティック・ラヴ('84)」の元ネタとなった曲と思われます。前回ご紹介したCANDI STATON / LOOKING FOR LOVEは、リズムパターンとカウベルが主な元ネタとしての要素でしたが、今回はリズムギターのフレーズ(カッティング)となります。聴き比べて頂けると分かるかと思いますが、かなり似ていると思います。ベースラインは異なっているので、ギターのカッティングを流用し更にベースもそれに合わせた感じでしょうか。もしも「LOOKING FOR LOVE」を参考にすることなく、そのような手法でこの素晴らしいリズムトラックを作り上げたとするのなら、それはそれで山下達郎氏の着眼点とそのセンス、技量には感心させられますね。なお、暗く憂いを帯びた雰囲気も両者に共通しますが、1983年12月にNHKサウンドストリートで実際に達郎氏がこの曲をオンエアし、プラスティック・ラヴはその翌年の作品だという時系列も元ネタとしての信ぴょう性を高める要素の一つかなと思います。なお前回同様、誤解のないよう書き添えておきますがメロディを丸々真似するパターンは兎も角、こうしたトラック等の流用は、「恋はあせらず」トラックや「TRIPPING OUT」トラック(甘く危険な香り)などの例を持ち出すまでもなく、音楽においてはごく当たり前のことです。レゲエにおけるリディム同様、優れたトラックは世代を超えて受け継がれていくもので、その過程で様々な派生や進化があるのですから音楽の発展において必要不可欠なものといえるでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。「竹内まりや / プラスティック・ラヴ」「CANDI STATON / LOOKING FOR LOVE」
2024.07.19
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】CANDI STATON / LOOKING FOR LOVE '80「CANDI STATON」 アラバマ州生まれのサザンソウル女性歌手キャンディ・ステイトンの1980年のアルバム「CANDI STATON」収録曲。名曲の多い彼女にしてはほとんど話題にならない地味な曲だけど、恐らくこれは近年世界的大ヒットとなった「竹内まりや / プラスティック・ラヴ('84)」の元ネタとなった曲。ニューヨーク録音の洗練された雰囲気はあるものの暗めで地味な曲調は個人的に好みではないけれど、如何にも山下達郎的なゆったりとしたグルーヴィなトラックはなかなかのもの。基本的にはベースラインを含めたリズムパターンが部分的に「プラスティック・ラヴ」とよく似ている訳ですが、決定的なのは「プラスティック・ラヴ」で要所に入る特徴的なカウベル(公式動画では29秒~)と同様のカウベルが入る(1分12秒~)ところですね。年代的にも近いですし、達郎氏がサンデーソングブックで延べ12回も曲をオンエアしている、贔屓の歌手の作品ということで元ネタ認定は妥当かなと思いました。特にメロディが優れた訳でもない地味なこの曲の可能性に気づき、改良し、より素晴らしい楽曲を作り上げた達郎氏の着眼点とそのセンス、技量には感心させられました。なお、誤解のないよう書き添えておきますがメロディを丸々真似するパターンは兎も角、こうしたトラックの流用は、「恋はあせらず」トラックや「TRIPPING OUT」トラック(甘く危険な香り)などの例を持ち出すまでもなく、音楽においてはごく当たり前のことです。レゲエにおけるリディム同様、優れたトラックは世代を超えて受け継がれていくもので、その過程で様々な派生や進化があるのですから音楽の発展において必要不可欠なものといえるでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。「竹内まりや / プラスティック・ラヴ」
2024.07.07
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 66 】Hilton Felton / A Man For All Reasons '80 「A Man For All Reasons」 レアグルーヴ界隈で人気のジャズのピアノ/オルガン奏者ヒルトン・フェルトンの1980年のアルバム「A Man For All Reasons」収録曲。ジャズファンク的要素から持て囃されているようだけど、アルバムタイトルでもある本曲は軽やかなソウル風味のインスト曲でフィリーソウルやフリーソウル的側面が強い。タイトなドラムに小刻みに鳴り響くパーカッションをベースにエレピが気持ちよさそうに奏でられていきます。乾いた心地よい風が吹く平和でのどかな草原がイメージできるような多幸感に満ちた雰囲気が延々続く様は、例えるのならBARRY WHITE / LOVE'S THEMEやTRAMMPS / TRAMMPS DISCO THEME等のソウルインスト名曲を彷彿させます。明るく爽快でポップで高揚感に優れている点は共通で、キャッチーさは幾分足りないけどスマートで実に和める内容。特にグロッケンの綺麗で可愛らしい響きがいいアクセントになっています。個人的に主旋律はどこか懐かしい古き良き純朴な時代を思い起こさせてくれていいんです。因みに17年ほど前に当ブログで取り上げたブルースインターアクションズ/P-VINE音源のGROOVE-DIGGERS 特典 VOL.1 (DISC UNION特典CD)の内容が良かったので、ずっとGROOVE-DIGGERSシリーズが気になっていたのですが、今般シリーズ全作を一気聴きした上での数少ない収穫の一つです。レアグルーヴものはその性質上良曲に巡り合える可能性はかなり小さい訳ですが、稀にこうした至極の名曲にバッタリ出会えるので侮れませんね。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(ソウル風味)ポップ偏差値合計86878888566ツイッター始めました(@zoukyeee)。
2024.03.31
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 63 】SNOWBOY / Casa Forte (Joe Claussell's Spiritual Life Samba Remix) '99 「The New Latinaires 2」 1985年以降ラテンジャズのパーカッショニストやDJなどとして活躍してきたスノーボーイのハウス系ラテンジャズ。本バージョンはヴォーカルはLiliana Chachian嬢でJoe ClaussellがREMIXを行っていて他にも幾つものバージョンが存在します。基本は憂いを帯びたメロディが印象的なハウスなんだけど、サンバ的パーカッションをふんだんに使用しているので、本来ハウスが好きではない私のような者にも十分楽しめる内容かと。情感深いメロディにヴォーカルということで歌ものとしての要素を備えているうえ、リズムもスピーディかつグルーヴィ。そしてクイーカやサンバホイッスルなどを時折交えた現代的なサンバ仕様であることが特徴的で、特に全編に渡って響き渡る力強いパーカッションが心地よい。スノーボーイはジャズダンスについての本も執筆しているほど研究熱心で、将に音楽オタクが様々なジャンルの美味しい要素をその豊富な知識と技量をもって結集させて出来上がったサウンドという感じで好印象。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(サンバ)ポップ偏差値合計78788687463
2024.01.22
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】GEORGE MCCRAE / BEAUTIFUL '16 「LOVE」約50年前の1974年に「Rock Your Baby」のヒットで一世を風靡したジョージ・マックレーの晩年2016年発表の14枚目のアルバム「LOVE」収録曲。ソウル的に人気が高い訳でもなく一発屋的印象が強いのですが、晩年になってなかなかいい曲を作ったなという印象。曲は70/80年代製作といっても通じてしまいそうな素朴で軽めのアレンジはフリーソウル的かも。どこか既聴感のある甘く品のあるメロディは出来が良く、ジョージの情感深い歌声も熟練の味わいという感じ。控えめながらもギターのカッティングが往年の南部マイアミのT.K.サウンドを彷彿させて懐かしい。もはやほとんど注目されないジョージ・マックレーではありますが、この隠れた名曲に注目して欲しいですね。「YOU TUBE」で聴けます。ツイッター始めました(@zoukyeee)。
2023.11.20
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 65 】LABI SIFFRE / CANNOCK CHASE '72 「Crying, Laughing, Loving, Lying」イギリスの黒人シンガーソングライター、ラビ・シフレの1972年のアルバム「Crying, Laughing, Loving, Lying」収録曲。曲名のカノックチェイスというのはイギリスにある自然が豊富な森林・田園地帯のことで、このアルバムの収録曲が書かれた場所でもある。曲は哀愁を感じさせるギター中心のフォークソング。カノックチェイスの豊かで美しい自然美を歌ったものと推測できるけど、その物悲しくも仄かな甘さを感じさせる熟成されたメロディは内省的で人生の酸いも甘いも知り尽くしたかのような思慮深さを感じさせて良い。サウンドはベースやドラムの入らない簡素なものながらも万華鏡のように煌めくアコースティック・ギターの音色が魅力的。それはあたかも決して抜けられない深い樹海を彷徨うかのような異世界感がありますね。後半に入る上品な弦の音色や情緒的で胸を打つスキャットなどシンプルな中にも聴きどころは多い。フリーソウルコンピには彼の「THE VULTURE」が収録されているけど、個人的にはこっちの方がお勧めです。「YOU TUBE」で聴けます。
2023.09.11
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 61 】JACK COSTANZO (EDDIE CANO参加) / Malaguena '58 「LATIN FEVER」シカゴ出身で小型太鼓ボンゴの有名なプレイヤー、ジャック・コスタンゾの1958年のアルバム「LATIN FEVER」収録曲。メキシコ出身のJosé Conrado de Tovarによる1928年のインスト曲のカバー。「マラゲーニャ」というのはスペインの民族舞踏を指す言葉のようですが、本カバーはラテンジャズ仕様での作品。本アルバムにはピアノにエディ・カノがゲスト参加しており、当ブログ激推しの熱いラテングルーヴ EDDIE CANO / I CAN'T CRY ANYMORE級のスーパープレイを探し回っている中で出会いました。基本は暗めのサルサ風味のラテン・ジャズ。ボンゴやパーカッションが激しく鳴り響く熱く黒いリズムが特徴的。インスト曲なので主役はエディ・カノによるピアノになりますが、主旋律を奏でると同時に打楽器群と一体となりパーカッシブな役割も担っている感じ。「I CAN'T CRY ANYMORE」ほど美メロかつキャッチーな内容ではないけれど、ぐいぐいと先導していく高速ピアノはここでも健在。全体としてこれが1958年製?と疑いたくなるような先進的で熱いグルーヴを感じさせる素晴らしい出来になっています。エディ・カノ好きには溜まらない内容かと思いますがレアグルーヴ好きな方もいけるかも。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(ラテンピアノ)ポップ偏差値合計77688686561
2023.07.10
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 64 】CAROL DOUGLAS / SO YOU WIN AGAIN '78 「Burnin'」1977年のイギリスの白黒混合バンドHOT CHOCOLATEによるヒット曲の女性ディスコ歌手によるカバー。1978年のアルバム「Burnin'」収録。オリジナルはアメリカでは大ヒットしておらず知名度は低そうですがイギリスでは1位のヒットとなっており、派手さはないものの憂いを帯びた物悲しいメロディがキャッチーでなかなか心に染み入る曲。サビの一部など男性の合唱スタイルで歌われる箇所が勇ましさの中にも優しさを感じさせます。キャロル・ダグラスはフリーソウルコンピに「I WANT TO STAY WHITH YOU」と「DANCING QUEEN」が収録されるなどディスコ系歌手として持て囃される感がありますが、本曲ではしっとりと歌われることによりソウル歌手としても本領発揮という感じ。Michael Zagerによるアレンジはオリジナル以上に垢ぬけた雰囲気でフィリーソウルっぽい品の良さに好感が持てます。軽やかなリズムに爽やかな女性ソロということで将にフリーソウルコンピ収録にうってつけと感じますが残念ながら未収録。このイントロを聴いて痺れないフリーソウルファンはいないであろう名曲です。「YOU TUBE」で聴けます。HOT CHOCOLATE / So You Win Again
2023.04.17
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Baja Marimba Band / Red Roses for a Blue Lady '65 「Rides Again」1960年代中心に活躍したアメリカのバハ・マリンバ・バンドの1965年のアルバム「Rides Again」収録曲。バハ・マリンバ・バンドのユリウス ウェヒターは元々はハーブ・アルパートと一緒にやっていたティファナ・ブラスのリーダーだった人で並行してBaja Marimba Bandのリーダーもやっていたようです。因みにマリンバというのは木琴みたいな打楽器のこと。オリジナルは戦後間もない1948年のJohn Laurenz withのポピュラーヒット。secondhandsongsによると158ものカバーが存在します。有名どころではAndy WilliamsやPaul Anka、Walter Wanderleyなどがカバーしてますが、個人的には大滝詠一がSSBでオンエアしたBert Kaempfert and His Orchestra版でこの曲のことを知りました。どこか懐かしい郷愁を誘うような甘く上品なメロディが特徴的ですね。バハ版はBert Kaempfert版同様のインストで、軽やかなリズムに甘くエレガントなピアノの響きが良い感じ。ゆったりとした雰囲気はどこかボサノバのようなリラックス効果を感じます。そして最大の聴きどころはマリンバの音色。上品さが際立つこの曲本来の持ち味に隠し味的に添えられたマリンバの可愛らしい音色によりポップで親しみやすい希少なバージョンに仕上がったように思えます。フリーソウルというよりCAFE APRES-MIDIのコンピに収録されていてもおかしくない内容と出来かと。「YOU TUBE」で聴けます。Andy Williams版(歌入り)Walter Wanderley版Bert Kaempfert and His Orchestra版
2023.02.20
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 【 ポップ偏差値 67 】Gimmicks / COCO-LOCO SAMBA '70 「In Acapulco」1960年代後半から1970年代中期に渡って活躍したスウェーデンの7人組バンドの1971年のアルバム「In Acapulco」収録曲。(Cafe Apres-midiコンピでは「Lilas」に収録)同アルバムにはWaveやMas Que Nadaといったブラジルの名曲カバーが収録されていますが、このココロコ・サンバも曲名通りブラジルのサンバを狙った曲。作詞作曲にあるBernt Egerbladというのはスウェーデンのピアニストで、A.Strandellというのはギミックスの女性メンバーのANITA STRANDELLのことのようなので彼らのオリジナル曲の模様。要は北欧の白人がブラジルのサンバを実現させたことになりますが、白人とは思えないほどグルーヴィでいいですね。メロディも明るく爽やかで出来が良く、すこし憂いを帯びたメロディはSamba De Orfeu辺りに通じる品の良さも感じさせます。テンポの速いスキャット中心の曲ということで仕上がりも実に瑞々しくポップ&キャッチー。ココロコというタイトルが気になって調べてみたんですが、いろいろんな言語で使われていて意味も複数あり特定出来ませんでした。「頭がおかしい」という意味っぽい気もしますが、曲調と合わないですよね。歌詞をしっかり聞き取れば分かるのかも知れません。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディサウンド瑞々しさボーナス(スキャット)ポップ偏差値合計77888987567
2022.12.19
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 洋楽スーパーポップの世界(3) 山下達郎SSB 未オンエア オールディーズ 【 ポップ偏差値 64 】Ray Conniff / ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG '75レイコニフの1975年の同名タイトルアルバム収録曲。レイコニフは女性12人、男性13人もの大編成な男女混声コーラスグループであるRay Conniff And The Singersのバンドマスター(指揮者)。主に1960年代から1980年代にかけてソロ名義、シンガーズ名義合わせて100枚以上ものアルバムをリリースしています。ジャンル的にはイージーリスニングといった感じでポップス界隈では軽視されてますね。アルバム収録曲もヒット曲のカバー中心だし、山下達郎SSBではこれまでただの1曲もオンエアされていないことがその証左とも言えるでしょう。尖った、派手な音楽ばかり聴いてきたので個人的にも完全に盲点になっていましたが、secondhandsongs.comで自分の好きな曲の面白いカバーはないかと探し回っているとやたら目につき、幾つか聴いているうちに、彼らの男女混声コーラスの魅力に嵌ってしまった次第。曲は75年のB.J.Thomasのヒット・カバー。オリジナルは情感深いメロディの素晴らしい曲だけど、男性ヴォーカルのみが目立ち、いたって素朴な味わい。それに対しレイコニフ版は透明感と奥行のある男性コーラス、爽やかで軽やかな女性コーラスが複合的に絡み合い、実に心地よい立体的で奥深い音世界が構築されている。当然だけど、声質・唱法とも魅力的な歌手ばかり集められているのでそれが大人数編成となり、曲の魅力を引き立てるコーラスアレンジを施せば、オリジナルを凌駕する曲が出来ないはずがないですよね。「ソロでこそ魅力が発揮される曲があれば、一方で大編成な男女混声コーラスであればこそ一層輝きを増す曲もある」ということを彼らの多くの良曲を聴いて実感しました。「YOU TUBE」で聴けます。「YOU TUBE」(録音風景)他のお勧め曲もあわせてどうぞ。Ray Conniff / You Are the Sunshine of My LifeRAY CONNIFF / Alone Again (Naturally) Ray Conniff / TIE A YELLOW RIBBON ROUND OLE OAK TREE RAY CONNIFF / TOP OF THE WORLD Ray Conniff / Young LoveRay Conniff / MAKING OUR DREAMS COME TRUE
2022.10.31
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 60 】EL CHICANO / QUIET VILLAGE '70 「Viva Tirado」1970年代前半を中心に活躍したアメリカ・ロサンゼルスのチカーノ・ラテンロック・グループ、エル・チカーノの1970年の1stアルバム「Viva Tirado」収録曲。1959年のMartin Dennyによるエキゾチック・サウンド名曲QUIET VILLAGEのカバーで、オリジナルは1951年のLes Baxter版。マーチン版は未知の動物の鳴き声が響き渡る異国のジャングル内を不安いっぱいで彷徨い歩くかのような、いわばムードミュージックあるいは環境音楽的な側面が大きく、名曲ではあるけど個人的には日常的に楽しめる生活の音ではなかった。マーチン版から11年後にカバーされたチカーノ版はウオーキングテンポで、しっかりしたリズムが付き大部ポップで聴きやすい内容。ラテン系のコンガを始めとしたパーカッシブなリズムにオルガンの味のある響きが魅力的です。派手さはなく地味といえば地味な内容なのだけれど6分近くエキゾチックかつラテンなこのサウンドを聴き続けているとジワジワと効いてくる感じ。特に時折入るサビ相当部分の明るい展開はジャングルが途切れて明るい陽射しを浴びた草原でひと時の休憩をとっている感じがして命拾い的安心感が良い。エル・チカーノといえばFREE SOUL MINDに収録されていたWHAT'S GOING ONも秀逸で有名ですが、本曲も地味ながら素晴らしい内容ですので良くなるまで是非何度も聴き返してみてください。「YOU TUBE」で聴けます。Martin Denny / QUIET VILLAGE
2022.09.05
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 61 】CELIA CRUZ / Yo viviré (I will Survive) 「Siempre Viviré」'001950年代から活躍するサルサの女王と呼ばれるキューバ出身の女性歌手セリア・クルスによるグロリアゲイナーの世界的ヒット曲「I Will Survive」のカバー。Gloria Gaynor版は1978年のヒットで、彼女自身が翌79年にスペイン語版を発表していて、セリア版はそのカバーということになるようです。2000年のアルバム「Siempre Viviré」収録。基本はオリジナルを踏襲した緊迫感と悲しみに満ちたディスコなんだけど、サルサの要素を大幅に取り入れたことにより新鮮な味わいがあります。特にオリジナルにはない後半のサルサな展開は男性コーラスの切迫感などなかなかのもの。セリアはこの時点で75歳とかなりの高齢だけど、よくビブラートする歌声など流石女王と呼ばれるだけの貫禄がありますね。Gloria EstefanやJose Felicianoといったラテン系オールスターによるライブで歌われる等かなり認知度の高いの人気曲のようです。「YOU TUBE」で聴けます。スタジオライブGloria Gaynor / I Will Survive (オリジナル)Gloria Gaynor / Yo Vivire (12”Promo Spanish Version)Gloria Gaynor / Yo Vivirer (feat. Gipsye Kali) (Version Flamenco)も良い出来。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(サルサ)ポップ偏差値合計67767887561
2022.08.01
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 62 】Ferrante & Teicher / Smile '62アメリカのピアノ・デュオによる喜劇王チャップリン作曲の名曲スマイルのインスト・カバーで1962年のアルバム「TONIGHT」収録曲。オリジナルは映画『モダン・タイムス』使用のインストで1936年にAlfred Newmanによって演奏、後に歌詞がつけられ歌唱版共々実に677曲ものカバーが存在する。最近この曲がチャップリン自身による作曲ということを知って個人的には彼の才能に驚かされましたが、実に情緒的で心に沁みる良いメロディを持つ曲です。フェランテ&タイシャーのカバーはインスト版を基にピアノを主体としたポップな仕上がり。イントロの高速ピアノなどが瑞々しく、デュオらしく縦横無尽に暴れ周る様子が楽しい。後半に進むにつれ徐々にストリングスの比重も増し流麗で優雅なストリングスをバックにピアノが高らかに綺麗に鳴り響く様は感動的です。他ではSANDIE SHAWによる歌唱版が女性ヴォーカルならではの儚い感じがよく現れた好カバー。Pino Prestiによるディスコアレンジもなかなか面白みがあり、Pino Calviによるピアノ主体のインストもフリーソウル的でお勧め。「YOU TUBE」で聴けます。SANDIE SHAW / SMILE女性ヴォーカルPino Presti / SmileディスコPino Calvi / Smileフリーソウル明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(高速ピアノ)ポップ偏差値合計667761087562
2022.06.27
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 60 】Volker Rosin und die Lollypops / Heut ist Partytime '981979年のディスコヒット「VILLAGE PEOPLE / GO WEST」を1998年に「歌のお兄さんVolker Rosinと子供たち」がドイツ語でカバーしたもの。というか、1993年のPet Shop Boys版のカバーといった方が正確かも。オリジナルは当ブログではお馴染み、池毅による名曲「FOUR SEASONS / 北へ。」を生み出したほどキャッチーで秀逸なメロディを持つ能天気なお馬鹿系ディスコ。それに対し、Pet Shop Boys版はPVを見れば一目瞭然だけど、背筋がヒヤリとするかのような旧ソ連の全体主義的感覚を取り入れた内容。この流れを考えると、ドイツ語版の本曲「Heut ist Partytime」も人畜無害な歌のお兄さんが子供達と楽しく歌っただけの曲とは聴こえなくなる。子供達が歌い大ヒットした曲というと思考統制などをテーマとしたPink Floyd - Another Brick In The Wall, Part Twoが思い浮かぶが、この曲の本来の姿も実は「歌のお兄さんによる思考統制を目指した洗脳ソングなのではないか?」と勘ぐってしまうのだが、いかがだろうか?「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(洗脳感)ポップ偏差値合計77866867560
2022.04.11
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Curt Haagers / Det är dej som jag behöver (I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU) '84「AGADOO」スウェーデンの6人組バンド、カート・ハーガースの84年のアルバム「AGADOO」収録で、STEVIE WONDERのI JUST CALLED TO SAY I LOVE YOUのカバー曲。日本では全く馴染みのないバンドのようで日本盤が出た形跡が無いどころか、ヤフオクなどでもほとんど売買履歴が無い模様。その出で立ちやサウンドからはディナーショーなどで活躍している、例えばダークダックスみたいなコーラスグループを思わせます。1970年代から90年代にかけてアルバムを20枚ぐらい残しているので、スウェーデンではそれなりにメジャーなグループな模様。全体的に意識低い系なヌルいサウンドに甘めのヴォーカルが特徴的なんだけど、これがスティーヴィーのヒット曲と実に相性が良かった。原曲とは程遠いスウェーデン語のエキゾチックなヴォーカルが耳に新しく、リードの柔らかい声質・唱法と透明感のあるコーラスが甘く切ない良質なメロディにパズルのようにピタリと嵌っている。「何これ?」と驚いて彼らのアルバムを一通り聴いてみると、BORIS GARDINERで有名なラヴァーズのI Want to Wake up with Youのカバー「Jag vill vakna upp med dej」も将にこのグループの特性が生かされた好カバー。また、ビーチボーイズの「HELP ME RHONDA」のカバーも、6人編成の厚いコーラスワークが楽しい良質なカバーでした。うーん、まだまだ知らない良曲は世界中にあるんですねー。「YOU TUBE」で聴けます。
2022.01.24
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Harold Mabern Trio / Fantasy '04ジャズ・ピアニストのハロルド・メイバーン率いるトリオによる2004年の同名アルバム収録曲。Venus Recordsという日本のジャズレコード会社から出ています。曲はEARTH, WIND & FIREによる世界的ディスコ・ヒット「宇宙のファンタジー」のカバー。ディスコのジャズ・カバーということでなかなか意表を突かれますが、ピアノの奏でる憂いを帯びたメロディがマッチした感じで違和感はない。少しテンポアップし熱く激しくグルーヴィなアレンジもいいね。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.11.08
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Héctor 'Manito' Bonilla / CANGUIL CON SALSA (Pop Corn) '72 「LA FIESTA ES DONDE EL VECINO」収録 ペルーのヘクター・ボニーラという人のサルサバンド「Héctor'Manito'Bonilla Y Su Orq. De Salsa」の72年のアルバム「LA FIESTA ES DONDE EL VECINO」に収録されているサルサ・カバー。オリジナルはドイツ生まれのアメリカの作曲家で電子音楽の先駆者の一人とも言われるガーション・キングスレイの69年のアルバム「Music To Moog By」収録曲。1972年に彼が中心のグループ、Hot Butterで再演したバージョンが世界的にヒットし、そのカバーとなったのがこのサルサ版と思われます。ホットバター版はチープなモーグ(シンセ)音でキャッチーなメロディを奏でるという、当時は恐らくかなり物珍しいスタイルの曲で、その音色は強烈に印象に残るけど、個人的には「ああ、こんなの昔あったな、ちょっとYMO風?」という程度のものでしかなかったです。悪く言えば人工甘味料で甘く濃い味付けのされたドギツイ色をした子供向け駄菓子という感じ。(まあ、そこが面白みである訳ですが)ところが先日、「Eddie Cano / I CAN'T CRY ANYMORE」級のグルーヴィなラテン・ピアノ・ジャズを探していたらたまたま耳にしたのが本曲。ホットバター版は単調なリズムにあまりにもキャッチーなメロディということで非常に飽きやすいのが欠点だったけど、このサルサ版はリズムにグルーヴ感が増し、陽気な掛け声などラテンな味付けにより上手く長所に変換された感じ。主旋律もホーンやピアノなどで代わる代わる演奏され全体として生楽器がいい感じに響いてます。オリジナルに似通ったシンセ・カバーが沢山出ているようだけど、こういう趣向を凝らしたバージョンこそ重宝されて欲しいものです。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.08.29
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 【 ポップ偏差値 63 】Gal Costa & Caetano Veloso / Que Pena (Ela Já Não Gosta De Mim) '69ブラジルの女性歌手ガル・コスタの1969年のアルバム「Gal Costa」収録曲。同じブラジルの歌手カエターノ・ヴェローゾとのデュエット曲でボサノバ仕様。「CAFE APRES-MIDI OLIVE」に収録されている。因みにタイトルは自動翻訳では「残念なことに、彼女はもう私の好きではありません」とでます。当ブログでボサノバを取り上げるのは珍しいけど、ボサノバといえばお洒落なカフェでBGMに流れていると心地いいという、良く言えばあっさりとした、悪く言えば引っ掛かりの無い曲が多い印象。そんな中でもマシュ・ケ・ナダで有名なジョルジ・ベンが作った本曲は聴きごたえのある、しっかりとしたメロディが秀逸。ガルの透明感のある歌声のバックで心地よく響くアコギやドラムの軽やかさ、ストリングスの優雅さなどにより、清涼感となだらかで味わい深いメロディが共存した良質のボサノバが実現している。「YOU TUBE」で聴けます。ライヴの様子も見れますよ。
2021.07.04
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) カバー200曲聴いてみた Samba de Orfeu / Paul Smith With Ray Brown And Louis Bellson サンバ・デ・オルフェ(オルフェのサンバ) 黒人系のオルフェという男性が主人公の1959年の恋愛映画「黒いオルフェ」の挿入歌(主題歌ではない)。映画では後半子供達が歌って踊る曲として使われています。作曲はブラジルのギタリストのルイス・ボンファ。後にジャズやボサノバ、イージーリスニングなど実に数多くのカバーが作られ今やスタンダードとして馴染まれてる有名なインスト曲ですね。情緒的でどこか物悲しく品のあるメロディが特徴的。SPOTIFYで検索すると200以上該当曲があって驚きますが、一通り聴いてみたのでポップでお勧めな曲を挙げてみます。映画でのシーン黒いオルフェオリジナル・サントラ版António Jobim【偏差値64】ジャズピアノトリオによる高速でグルーヴィな演奏。79年のアルバム「Paul Smith With Ray Brown And Louis Bellson」収録。Paul Smith Trio【偏差値63】サックス奏者による明るく元気で溌剌とした内容。品のあるストリングスやヴァイブの軽やかな音色も好み。BILL PERKINS【偏差値62】テンポアップしたラテン風ジャズピアノ版。OSCAR PETERSON【偏差値62】御存じヴィブラフォン奏者カル・ジェイダーによる上品なサウンド。Cal Tjader【偏差値62】御存じオルガン奏者ウォルター・ワンダーレイによるボサノバ風味。WALTER WANDERLEY【偏差値61】サックス奏者による高速で軽快なライブ版。Richie Cole【偏差値61】トロンボーン奏者によるボサノバ風味。BOB BROOKMEYER【偏差値60】日本人ジャズグループによるかなり高速なカバー。速過ぎるかも。TOHRU AIZAWA QUARTET【偏差値60】2008年のスマートな高速ジャズライブ。正体不明だけど日本人グループかな?THREE DOGS【偏差値60】マリンバ(木琴)による和やかなカバー。BAJA MARIMBA BAND
2021.05.10
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Harvey Averne Dozen / The Word 「VIVA SOUL」'68先日、溌剌としたノーザンダンサーとして取り上げたHarvey Averne Dozenの68年のアルバム「VIVA SOUL」には、もう一曲凄く出来の良い曲が収録されていて、それがこのビートルズのカバー曲。The Wordはビートルズの曲の中でもマイナーな暗い曲で私も普段ほとんど聴かないけれど、たまたまハーヴィー・アヴァーン・ダズン版を聴いてビックリ、素晴らしい可能性を秘めた曲ではありませんか。何故彼らが敢えて「The Word」をカバーしようとしたのか謎過ぎますけど結果的に素晴らしい着眼だったようですね。曲はテンポアップしたブーガルー系インスト仕様。歯切れ良いホーンに軽やかなヴィブラフォンが特徴的。暗く沈んだ雰囲気はブーガルーにうまくマッチしてるのかも。リズムはかなりグルーヴィになっており、聴いて即座にビートルズのカバーだと気づく人は少ないかも。それだけ工夫を凝らした妙味あるカバーと言えるでしょう。最大の聴き所はサビのドラムと一体となって畳みかけるヴィブラフォンのフレーズ、痺れます。ハーヴィー・アヴァーン・ダズンによるアレンジが素晴らしいのは当然として、オリジナルのビートルズの作曲センスもやはり転んでもただでは起きないなと感じた次第。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.03.15
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 62 】WATERS / THE OTHER SIDE OF MIDNIGHT (WARNER BS 3062)'77ロサンゼルスの家族グループWATERSの1977年の2NDアルバム収録曲。「真夜中の別の側」なんてミステリアスなタイトルもいい感じ。と思ったら、原題はシドニィ・シェルダンが1973年に発表した小説「真夜中は別の顔」と同じで、ちょうど1977年に「真夜中の向こう側」として映画化されてます。タイミング的にもその辺りを意識した作品なのかも知れませんね。曲は爽やかで乾燥感のあるサウンドに高揚感のあるメロディが素晴らしい作品。適度に洗練されていて軽やかな雰囲気でフリーソウルのコンピに収録されていてもおかしくない、というか入れるべき。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(高揚感)ポップ偏差値合計77966877562
2021.01.18
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 68 】Cal Tjader / Mambo Mindoro 「La Onda Va Bien」'80ジャズのアメリカ人ヴィブラフォン奏者カル・ジェイダーが晩年に残したアルバム「La Onda Va Bien」に収録のマンボ曲。マンボはキューバの音楽形態であるので、そういう意味では異種音楽への挑戦であった訳だけど、見事に消化したうえで完全にカル・ジェイダー独自のクールなマンボ・ワールドを実現したという感じですね。フィリピンの島名であるミンドロ島のマンボと名付けられたこの曲で、彼がミンドロ島にどんなイメージを感じて作ったのかいまいちよく分からないけど、曲の印象として第一に感じられるのは情熱と冷静さが混在する大人の知的で洗練されたラテン音楽という感じ。まるで良質なSF小説でも読んで異世界に放り込まれたよう。激しくPONCHO SANCHEZのコンガが鳴り響き独創的でグルーヴィなパーカッション、ドラムとの織り成すリズムが特徴的で、その想像力と創造力の素晴らしさには感服。因みにイントロのこのリズムパターンは、日本のジャズバンドUnited Future Organizationの名曲Loud Minorityに引用されてる感じですね。スピード感のあるリズムと激しい音の洪水の中、クールに鳴り響くジェイダーのヴァイブの奏でるメロディもキャッチーで魅力的。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(創造力)ポップ偏差値合計78898797568
2020.11.09
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 67 】沢田駿吾クインテット+2 / ドライビング・ラブ '67 「Driving Bossa Nova - 爆走 - 」収録67年のレース映画「爆走」のサントラシングル収録曲で日本産スキャット入りボサノバ。スキャットは浜口庫之助と伊集加代子が、演奏を沢田駿吾クインテットが行っている。曲中で一番際立っているのが伊集加代子による高音高速スキャットで、その瑞々しさと歯切れの良さが素晴らしい。空間的拡がりのあるバックの演奏も洗練された内容で心地よい。全体として感じられる乾燥感と瑞々しさ、スピード感はとても67年の日本産とは思えない出来映え。こういうスキャット曲をもっと知りたいですね。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(洗練グルーヴ)ポップ偏差値合計78887798567
2020.08.03
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(1) 【 ポップ偏差値 69 】ISLEY BROTHERS / PARTY NIGHT '81 「GRAND SLUM」81年当時NHKサウンドストリートで渋谷陽一に「その実力からアメリカではEARTH,WIND&FIRE並の人気を誇るけど日本での知名度はいまいち」と紹介されていたアイズレー・ブラザーズ。当時このPARTY NIGHT収録のアルバム「GRAND SLUM」は山下達郎と共に木曜金曜と連続で(別曲が)紹介されていた記憶があります。その後フリーソウルシリーズが出されるなど大部評価も高まった気がしますが、もっともっと評価されていいグループだと思いますね。アップテンポでディスコノリのこの曲は軽やかな手拍子に派手に動き回るベースの対比でスマートかつグルーヴィな魅力を持つ素晴らしい曲。ちょっとしたブレイクを入れたりと凝ったサウンドに抜群のセンスを感じます。更にファルセット気味に歌うヴォーカルもおたけびを入れたりと激しく動き回り、全体として感じさせる黒人特有の黒いグルーヴはディスコものとして極上のものと言えるでしょう。ヴォーカルスタイルやサウンドが同時期のマイケル・ジャクソンに近い雰囲気もあるから、仮にマイケル・ジャクソンがこの曲をやっていたら彼の代表曲として世界的大ヒットを記録したんじゃないかな?この曲のアイズレーによるライブ演奏も見てみたいものだけど、マイケルによるカバーと彼のパフォーマンスも見てみたかったかも。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(グルーヴ)ポップ偏差値合計887810797569
2020.03.16
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 68 】Holger Czukay / Persian Love '78「MOVIES」 ドイツの前衛的ロックバンド「CAN」の主要メンバーだったホルガー・シューカイがバンド解散後に発表した1978年のソロアルバム「MOVIES」収録曲。「CAN」というといかにも難解そうで敬遠しがちだけど、このペルシアン・ラブはかなりポピュラーな雰囲気。後に「サントリーウイスキー 角瓶のCM」に起用された程で、他にもスネークマンショーのアルバムにも抜粋されたり。フリーソウル的には純正コンピ収録ではありませんが、P-VINEからのコンピ「GROOVY SUMMER OF LOVE」に収録されています。曲はタイトルにペルシアンとあるように中東ペルシア語圏の雰囲気を醸すエキゾチック・ポップ。ペルシャ風の男性ヴォーカル(コーラン?)や女性の声を随所に挿入、更にペルシャ風の器楽も取り入れられている感じで異国情緒満点。然しながらミディアムテンポのリズムは軽やかで清涼感のあるギターが鳴り響きかなり和める内容。メロディも分かりやすく全体的にポップでお洒落な雰囲気が素晴らしいですね。なお、最近でた12インチ盤には別バージョンが収録されているようです。「YOU TUBE」で聴けます。
2019.11.11
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 64 】JUPITER PROJECT / YOU DON'T HAVE TO BE A STAR 「THE VINTAGE WORKS」'93 (東芝EMI TOCP-7750)収録当ブログで既に「MY MISTAKE (WAS TO LOVE YOU)」と「SILENT EVE」と「COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE」の3曲も取り上げている日本のクラブ/ハウス系ユニットのジュピター・プロジェクト。アルバム「THE VINTAGE WORKS」収録のこの曲は元フィフスディメンションの二人、MARILYN MCCOO & BILLY DAVIS JR.による77年のヒット曲のカバー。オリジナル同様に男女デュオ仕立てになっています。元曲はちょっと牧歌的でのんびりムードの和み系って感じだけど、ジュピター・プロジェクトは少しテンポアップしたクラブ/ハウス系アレンジ。男性ヴォーカルも迫力が増し、サウンドもオリジナルの風合いを損なうことなく適度に洗練された内容。個人的にハウス系はメロディ的に魅力薄に感じることが多いんだけど、こうしたソウルヒットとなら相性はいい気がしますね。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(高揚感)ポップ偏差値合計77877878564
2019.09.09
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(1) 【 ポップ偏差値 69 】WINDROSE (SUE WILLIAMS) / JUST FOR ME '80 私はレコードショップなどのサービス品として提供されていたセレクトテープやミックステープの類が好きで昔はよく集めてました。効率よく良曲を聴けるのと同時に、所謂レア高値皿の音源やそのセレクターのセンスが光る選曲などを楽しめる一石三鳥ぐらいの絶好の媒体だと思います。良いセレクトテープは沢山あったけど、その中でも私の記憶に深く残るのが渋谷に現存するフェイスレコードさんのもの。1990年代初頭にここで「FLOW MIX VOL.1 (FR001)」と「MELLOW VOL.1 (FR004)」を購入。画像をご覧頂ければ分かりますがかなりマニアックかつ素晴らしい選曲の数々。実は当ブログ既出の「PHYLLISS BAILEY / IT'S EASY」,「JESSE GREEN / COME WITH ME」等はこのセレクトテープが情報源。この手のセレクトテープやミックステープでお勧めのものをどなたか教えてくれませんかねえ。同時にFACE RECORDSさん製作の他のセレクトテープ(少なくともFR002、FR003が存在するはず)の情報も募集します。こうしたテープで知った良曲は次の段階として、より高音質で聴きたくなるものなんだけど、この「MELLOW VOL.1」収録の「SUE WILLIAMS / JUST FOR YOU」という曲は世の中の大半の良曲の情報がDISCOGなどで調べることが出来る現代においても未だ何の情報も得られない個人的に正体不明な謎の曲でした。(先日自己解決しましたが。)女性ヴォーカルSUE WILLIAMSが属するWindroseはテキサスのAOR系のローカルバンドで、この「Just For Me」は彼らの80年の1STアルバム収録曲。恐らくは自主製作盤とのことで、知る人ぞ知るかなりマニアックな存在みたいですね。しかも白人グループの曲ということでソウルファンにもほとんど語られずにきた幻の逸品と言ってよいでしょう。曲は女性ヴォーカルの爽やかなものなんだけど、憂いを帯びた甘酸っぱいメロディは実に良く出来ています。サビも素晴らしいけど全体を通じて胸がキュンとときめくメロディ展開は絶品と言うしかないですね。軽やかなグルーヴに甘いメロディということでフリーソウルファン、甘茶ソウルファンどちらにもお勧めです。「YOU TUBE」で聴けます。
2019.07.22
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 山下達郎 サンデー・ソングブック 【 ポップ偏差値 69 】DEE EDWARDS / MR.MIRACLE MAN '80 「Two Hearts Are Better Than One」 60年代からシングルを残していたアラバマ生まれの女性ソウル歌手ディー・エドワーズの80年のアルバム「Two Hearts Are Better Than One」収録曲。作曲はWillie Hutch、プロデュースはソウル名曲の「Elusions / I'd Like To Say I Love You」を77年に手がけているMichael Zagerという豪華な組み合わせ。曲は溌剌とした雰囲気のミディアムテンポの軽快なソウル。全体を通して明るい雰囲気が好印象で、メロディも最初から最後までどこをとっても良質。アレンジもポップで実に聴きやすい。ソウルでタイトルにミラクルとつく曲には良曲が多いけど、これもその代表曲の一つと言えるでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(高揚感)ポップ偏差値合計88877989569山下達郎氏が1985年のNHKサウンドストリート「My Favorite Black Music (70's 80's)」の回にてオンエア。この回のオンエア曲は下記の通りだけど、情報の少なかった時代にこれだけ有名無名アーチストの濃厚な良曲を紹介していたのだから氏の良曲に対する嗅覚とセンスには改めて恐れ入る。幾つかの甘茶ソウルの特集回と並んで、この回も山下達郎氏の伝説のミラクル・プログラム回と呼べると思います。Tina Turner / Sometimes When We Touch Mighty Pope / Heaven On The Seventh Floor Eugene Record / Trying To Get To You Phyllis Hyman / You Know How to Love Me Dee Edwards / Mr. Miracle Man Lowrell / Mellow Mellow Right On Margie Alexander / Gotta Get A Hold On Me Rose Royce / Please Return Your Love To Me Alexander O'Neal / A Broken Heart Can Mend Bobby Womack / Someday We'll All Be Free
2019.06.24
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 【 ポップ偏差値 68 】EDDIE CANO & HIS QUINTET / I CAN'T CRY ANYMORE '67 「BROUGHT BACK LIVE FROM P.J.'S」メキシコ系アメリカ人でジャズ系のセッション・ピアノ・ミュージシャンだったエディ・カノが67年に発表したクラブでのライヴアルバム収録曲。レス・バクスターやマーティン・デニーのセッションに参加するなどジャズといってもちょっと亜流の系統で活躍した人みたいです。このアルバムもパーカッション、コンガを含んだ構成で臨んだラテン・ジャズといった趣き。曲はエディ・カノの自作のインスト曲。日本盤CDの帯では「哀愁メロディに魅了されるグルーヴィなボサ・ジャズ」と紹介されています。ピアノソロで始まるイントロこそ静かだけれど、全体としては激しいジャズで個人的にはどこにボサの要素があるのかこの辺の音に疎い私にはよく分かりませんが。ピアノに続いてベース、パーカッションと加わっていき徐々に盛り上がる導入部が痺れます。ラテンというと個人的には少々泥臭く変な癖のある味を感じることがあるんだけどこの曲は随分洗練されたモダンな雰囲気。良い意味でのラテンものの熱いグルーヴだけが抽出された感じが美味。哀愁メロディの良さもあるけれど、全体として感じるスピード感満載の息のあった素晴らしい演奏はライヴならではのものかも知れない。こうしたメロディ、スピード感、グルーヴを兼ね揃えたジャズ良曲をもっと知りたいんだけどどなたか教えてくれませんかねえ。「YOU TUBE」で聴けます。EDDIE CANOの作品では他にも「Love Don't Turn Away」「Ican」「Bernie's Tune」「I'LL NEVER FORGET YOU」「DAVID TRONCOSO FT. EDDIE CANO / BELIEVE THE LOVE」辺りが同傾向で良い感じです。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ラテングルーヴ)ポップ偏差値合計787987107568
2019.05.13
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 69 】GROVER MITCHELL / CRY '691951年の女性歌手Little Donna Hightowerによるヒット曲のソウルカバー。Roy Orbison、LYNN ANDERSON、Willie Nelson、Tammy Wynetteなど主にカントリー系の歌手中心にカバーされているようです。オリジナルやそれらのカバーはゆったりとした流れの甘いバラードという感じですが、このGROVER MITCHELL版はスピードアップさせたグルーヴィーな内容。歯切れのよい軽快なリズムに溌剌としたヴォーカルが甘酸っぱいキャッチーなメロディを爽快に歌い上げます。乾いた空気感に適度に黒いグルーヴ。1969年の作品だけど、その後の70年代フィリーソウルの興隆を予感させるような華やかなサウンドも素晴らしい。オリジナルの持つ良さを活かしながらもソウルの醍醐味を十分堪能できる画期的変換を遂げたナイスカバーと言えるでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(洗練グルーヴ)ポップ偏差値合計77998987569
2019.03.04
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 【 ポップ偏差値 68 】Les Baxter Orchestra And Chorus / Girl From Uganda '69 「African Blue」 エキゾチック・サウンドの代表的音楽家レス・バクスターの69年のインスト曲。アルバム「African Blue(The Exotic Rhythms Of Les Baxter Orchestra And Chorus)」収録。(CAFE APRES-MIDIコンピではSAFRAN収録)エキゾチック(異国情緒)とは言っても実際は西洋人視点の東洋や中南米音楽といった感じですね。この曲のウガンダというのは東アフリカに位置する国ということだけど、特にアフリカを感じさせる内容ではないかな。ちょうどジャケ写の女性あたりをイメージした曲なのかもしれません。サウンドとしては、洗練されたラテン・ジャズ/ボサノバといった感じで甘いメロディに細かくリズミカルに刻まれるハイハットの音色が心地よい。柔らかな女性スキャットに冷やかなフルート、可愛らしいヴァイブや控えめなピアノなど構成される様々な音が効果的に配置されている感じで完成度は高い。そして何よりも思慮深さを感じさせるメロディが素晴らしい。ブライアン・イーノを彷彿させる、どこか達観したような大人のメロディ。実際この曲は彼が47歳の時の作品で、成熟した人物だからこそ作れたメロディであろうと感じます。という訳で個人的にはエキゾチックというよりも、そのサウンドの完成度の高さとメロディの達観性に価値を感じています。「YOU TUBE」で聴けます。
2019.01.21
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Baccara / Yes Sir, I Can Boogie '7777年の西ドイツの女性デュオによるディスコ・ヒット。日本盤が出るなど世界中でヒットしたみたいですね。曲は艶めかしい雰囲気が漂うディスコだけど、ソウル的雰囲気も併せもつ。冒頭のため息とも喘ぎ声とも言えそうなセクシー唱法がなかなか魅力的で歌詞も「イエス、サー」である。これが個人的には男女のSM的関係を連想させ美味。更に女性デュオということでレズビアン的サドマゾ関係まで想像を膨らますことも可能。メロディもキャッチーだしサウンドもストリングス入りでなかなかの品の良さ。これならフリーソウル好きな人にも受けるんじゃないかと思って取り上げてみました。「YOU TUBE」でPVが見れます。ディスコのセクシー女性デュオといえばソウルトンネルズで「ファン・タイム」を妖艶に踊ってた「守屋ゆか 井上京子」ペアを思い出しますが、この曲も彼女達のセクシーダンスで見てみたいものです。「YOU TUBE」で見れます。(7分30秒のところから)
2018.12.24
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 【 ポップ偏差値 72 】WALTER WANDERLEY / TRISTEZA '80 「Brazil's Greatest Hits!」,「CAFE APRES-MIDI SAFRAN」ブラジルの有名なオルガン奏者、ワルター・ワンダレイの80年のアルバム「Brazil's Greatest Hits!」収録曲。Astrud Gilbertoとの66年の共演作「Goodbye Sadness (Tristeza)」は超有名なボサノバ人気曲ですが、その再カバーとなります。「なんだ、あの曲か」と思った方、ちょっとお待ち下さい。66年版自体、甘く爽やかなメロディに冷ややかなオルガンが鳴り響くボサノバの超名曲ですが、この80年のソロ版はまた全く別の表情を見せています。基本はインスト・サウンドで軽快なラテン・ジャズという趣き。ぐっとスピードアップさせリズムはかなりグルーヴィー。特筆すべきはハイハットが跳ねまわる躍動感いっぱいのドラムの演奏。高音部からバスドラムの低音域までステレオ感満載の奥行きのある演奏は臨場感抜群。ジャズ系生ドラムの魅力を十二分に堪能できる録音ですね。(個人的に自宅の大型スピーカー(JBL4344)の鳴りを楽しみたい時に真っ先に聴くのがこの曲。)ここでドラムを演奏しているのはLuis Peraltaという人なんだけど、どうやら無名のスタジオミュージシャンみたいです。もちろんワルターのオルガンも素晴らしいけど、彼のドラムスに主役を奪われてしまった感がありますね。こういう躍動感溢れるグルーヴィーなドラムを堪能できる曲って他に無いですかねえ?因みにこれまで当ブログで言及したことは無かったけど、ワルター・ワンダレイは私の大好きな演奏家の一人です。Spotifyで聴くことが出来ます。「Brazil's Greatest Hits!」収録の2分2秒と短いインスト曲ですのでお間違えのない様に。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(優雅で上品)ポップ偏差値合計888889108572
2018.10.22
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 【 ポップ偏差値 69 】LES MCCANN LTD. / ALL '67 「Bucket O' Grease」60~70年代中心にジャズ/ソウル界隈で活躍したピアニスト、レスマッキャンの1967年のアルバム収録曲。曲は1966年のイタリア映画「Run For Your Wife」のテーマ曲のインスト・カバー。アルバム自体はラテン・ジャズといった趣ですが、この曲はイージーリスニング系のラウンジ風仕上がり。オリジナルはゆったりとした甘く切ないバラードといった感じだけど、レスマッキャン版はスピードアップ。ラテン系のグルーヴィーなリズムに品の良いピアノを主体とし、優雅なストリングスやホーンが絡む内容は原曲の情緒さを損なわず、より上品で洗練された内容に。物静かなイントロから徐々に盛り上がっていく構成にも妙味のある素晴らしい曲です。「YOU TUBE」で聴けます。(14分39秒から)明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(優雅で上品)ポップ偏差値合計6788810107569この曲にはもっと多くの優れたカバーが有るに違いないと思いsecondhandsongsで検索してみたんだけどヒット無し。一応自分なりに調べた結果を挙げておきます。FRANKIE RANDALL / ALL(オリジナル) 1曲目Nino Oliviero Orchestra / All (Theme From "Run For Your Wife") (Instrumental)(オリジナルのインスト版) 2曲目(2分12秒から)Gordon MacRae / ALL '66JAMES DARREN / ALL '66(音壁仕様)Charlie Fox / All '66Nino Oliviero And His Orchestra / All(オリジナル作曲家によるポップなセルフカバー)Skitch Henderson His Piano and Orchestra / All '68(スピード感あり)Tony Mottola / All '67(ラテン・ギター)Franck Pourcel / All(イージーリスニング)Milton Delugg and The Tonight Show Big Band / All '67他にもご存じの方、教えて下さい。
2018.08.13
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 フリーソウル・シリーズで有名な橋本徹氏監修のコンピ「カフェ・アプレミディ」シリーズ。ボサノヴァ、ジャズ、ソフトロック、シンガー・ソングライター、AOR、フレンチ、ラテン、サントラなどなど多彩なジャンルから「午後のコーヒー的なシアワセ」をコンセプトに作られ、2000年に始まって既に18年経過しましたが、カフェ・ミュージックという音楽的に曖昧なジャンルのせいか、あまりマニアックな音楽ファンには評価されなかった気がします。然しながら、単なるブームで終わらすには勿体ないような素晴らしい音楽が多数紹介されており、基本的に「コンピに収録されているような有名な曲は取り上げない」方針で運営している当ブログですが、ここでは同コンピ収録曲から個人的に素晴らしいと感じた、世間的には隠れた名曲の数々を紹介していきたいと思います。【 ポップ偏差値 75 】JIMMY CASTOR / HOW BEAUTIFUL YOU ARE '67 「HEY LEROY」収録U.S.Black Disc Guide #165でも取り上げられているサックス奏者のジミー・キャスターの1967年の1stアルバム収録曲。U.S.BDGのファンクの項で取り上げられていることからも分かるが基本的にR&B/ファンクの分野で活躍した人。然しながらこの1stは意外にもブーガルーやラテン・ジャズが中心の内容になっている。「HEY LEROY」等ちょっとラテンがかった泥臭い曲の中に混じって将に「掃き溜めに鶴」状態で収録されているのがこの曲。基本はピアノを主体としたスピード感のあるスマートなジャズ系のインスト曲。軽めのラテン系のリズムはグルーヴィでしっかりと黒いが、実に洗練された華麗な雰囲気をも併せ持つ。そして、ちょっと哀愁がかった甘みの有るメロディに冷やかなヴァイブとピアノの掛け合いが絶妙。私が初めてこの曲を聴いた時、全体として感じられる品の良さと完成度の高さから、「きっと著名なジャズグループが往年の古典的名曲を焼き直したのだろう」と思ったんだけど、まさか音楽シーン的にはファンクシーンでちょっと活躍した程度の人物による作品だったとは!しかも、曲はれっきとした彼のオリジナル曲なんですよね。これ、歌詞つけた曲にしたらヒットするんじゃないですかねえ。将に埋もれていた奇跡の1曲という感じです。コンピ収録に感謝!「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ヴァイブ)ポップ偏差値合計7899910108575
2018.07.09
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FREE SOUL コンピ未収録曲 【 ポップ偏差値 75 】BERRY LIPMAN ORCHESTRA & SINGERS / DIE GIRLS VON PARAMARIBO 「パラマリボの娘」ドイツ語バージョン '72 70年代中心にイージーリスニング界で活躍したドイツの著名な作曲、編曲家兼オーケストラ・リーダーのベリー・リップマンの72年の作品。この曲をどうカテゴライズすれば良いのかよく分からないけどドイツ産「スキャット入りサンバ」って処ですかねえ。因みにパラマリボというのは南米スリナム共和国の首都の名前。内容は「イージーリスニング界の」というイメージとは程遠いかなりグルーヴィーで熱いサウンド。疾走感のあるサンバ・トラックはストリングスなどを交えて実に厚みがある。そして厚みはあるが途中小休止的箇所を交えたりとサウンドの押し引きも絶妙。リズムもグルーヴィーでかなり黒っぽいというか激しくノリが良い。全編通して聴ける爽やかな声質による女性のスキャットも小気味良く、心地よい。随所に入るパーカッションも実に効果的で一々その演出には「ハッ」とさせられます。ハーブアルパート辺りを意識したかのようなホーンほか全ての音の響きが心地よく、途中間奏部分の高揚感あるスキャットと優雅なストリングスの絡みなども極上中の極上。ドイツ語で歌われる男性ボーカルも異国情緒溢れて味わい深く、これは是非各自英語バージョン「The Girls From Paramaribo」と聴き比べて欲しいですね。ベリー・リップマンは楽器の演奏もやるようだけど、オーケストラ・リーダーらしく構成されるあらゆる音を複合的かつ立体的に絡みあわせ全体として超極上のスキャット・サウンドを築きあげている。個人的に生涯聴いてきたあらゆるジャンルの音楽の中でも間違いなくベスト30に入る超一流の名曲。日本編集のCD「パラマリボの娘」などに収録されていますが「DIE GIRLS VON PARAMARIBO」とうドイツ語のタイトルのものが私のお勧め曲になります。「The Girls From Paramaribo」というタイトルのスキャット入りインスト版、「MY HEART SKIPS A BEAT」というタイトルの英語版などもありますのでCDを買う時はご注意を。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(スキャット)ポップ偏差値合計7899109108575
2018.05.07
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 63 】MIXED FEELINGS / SHA LA LA '76曲名みたいな名前のサウスカロライナ州のグループ「ミックスド・フィーリングス」の76年の作品。スピーディで軽やかなリズムにキュルキュルしたギターが鳴り響くトラックが印象的。歌い過ぎない男性リードに明るく爽やかな女性コーラスが全体を通して絡んでいく。この女性コーラスが抑揚を抑えながらもポップ感覚に溢れる味わいで曲を楽しい雰囲気にしている。単純明快な「シャララ」というサビもいいね。如何にもクラブ映えしそうな曲です。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ポップ感覚)ポップ偏差値合計87777778563
2017.12.18
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 68 】EUGENE SMILEY AND THE ESSENCE OF LOVE / YES IT'S YOU (K-CITY IRDA 481)'78ユージン・スマイリーはCarl Davisのもと、シカゴのVisitorsのメンバーだったアーチスト。その後カンサスに移り彼名義ではおそらく78年のこのシングル1枚のみしか残さなかった模様。附随するコーラス・グループの「ESSENCE OF LOVE」って名前もイカしてるね。明るく軽快に始まるイントロに爽やかなコーラスが乗り、ボーカルが吠えて盛り上げていき、バックも激しく畳みかける・・・歌が始まるまでのこの流れが情報量も多く実に私好み。その後の展開も基本スマートなリズムに爽やかなコーラスということで、所謂モダンソウルにカテゴライズされる作品。ひたすら明るくポップな曲調に軽快なグルーヴや途中転調する妙味などなかなかのセンス。もっとこんな作品を残して欲しかったですねえ。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(情報量)ポップ偏差値合計88878888568
2017.07.17
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 64 】Tyrone Davis / I Just Can't Keep On Going '80 「I Just Can't Keep On Going」80年の同名タイトルのアルバム収録曲。U.S.BDGではこのアルバムは「やや甘さが過ぎる」と僅かにコメントされるに止まっていて当該曲そのものへのコメントは無い。基本的に洗練されたシカゴ・サウンドにサザン・ソウル系な歌いまわしが載った曲。暗めで荘厳な雰囲気のイントロはその後の展開に全くそぐわないのはご愛嬌。すぐ気を取り直して展開される軽快で爽やかなサウンドは70年代ソウルの澄んだ青空感が満喫できるソレ。明るく楽しそうにうねるベースや爽やかな女性コーラス、そして全編通してコココーンと響き続ける木琴のような音が心地よい。ほのかに甘いサビメロディの単調とも言える繰り返しも、その出来の良さから全く飽きさせない。フリーソウルファンに受けそうな内容で、この時代だからこそ生まれた名曲と言えるでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(爽やかさ)ポップ偏差値合計76966889564
2017.04.24
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 64 】BERNARD PRETTY PURDIE / CARAVAN '68「SOUL DRUMS」Mills DavisやJames Brownなどのバックでセッション・ドラマーとして活躍していたバーナード・"プリティ"・パーディの1STソロアルバム収録曲。近年ヒップホップやレアグルーヴといった界隈で人気を博し再評価されてきているようですね。この曲もドラマーのソロアルバムの収録曲ということで、当時はほとんど陽の目を見なかったんじゃないかな。年代的にも68年ですので現代のように成熟した聴き手も少なく、そのあまりにも濃いグルーヴから『早過ぎた』音楽だったのではないかなという印象。曲はドラムス中心のインスト曲。スピード感のある黒くファンキーなトラック上でバーナードのドラムが縦横無尽に暴れまくります。途中からはベースやホーン陣が抜けて完全にドラムソロ仕様になるんだけど、いわゆるロックコンサートなどで行われる「ドラムソロのお披露目」とは異なり、曲としてのグルーヴ感を失うことなく演奏されているところが素晴らしい。力強くタイトに引き締まっていてスピーディかつグルーヴィー。緊迫感が終始継続していて全く飽きさせない点もイイね!「YOU TUBE」で聴けます。こういうのは是非ライヴ・パフォーマンスも聴いてみたいけど、無いのかな?明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(グルーヴィ・ドラム)ポップ偏差値合計78689687564
2016.06.19
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 64 】BARRY WHITE & LOVE UNLIMITED ORCHESTRA / LOVE'S THEME '73 バリー・ホワイトによるラブ・アンリミテッド・オーケストラの73年の世界的大ヒット曲。ソウルというよりも、ポール・モーリアとかのイージー・リスニングの範疇で語られることが多そうだけれども、じっくり聞けばこれが単なるイージー・リスニングの範疇にとどまらない70年代ソウルの一つの傑作曲だということが分かるはず。もっとも私自身最初にラジオで聞いた時は「ああ、スーパーのBGMなんかでよくかかってるやつね、、、。」ぐらいの感想しかなかったんだけれども。フィラデルフィア・ソウルに代表されるように70年代ソウルはストリングスを大幅に導入したりして、オーケストラとの相性の良さを具現化した。乾いた空気に、どこまでも澄んだ青空、明るい未来感などを表現するのに非常に効果的だったんですね。この曲はインスト・サウンドだけれども、オーケストラ入りの70年代ソウルを代表する曲と言える傑作です。そして他のイージー・リスニングのヒット曲との大きな違いは、そこに軽やかな黒いグルーヴを感じさせるところでしょう。フリーソウルで言うと、ジョニー・ブリストル辺りのサウンドが好きな人オススメ。「スーパーのBGM(笑)。」とか馬鹿にして真面目に聞いてない人も多いと思うけど、じっくり向かい合って堪能して欲しいところ。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(オーケストラ)ポップ偏差値合計76967897564
2016.01.14
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私の好きな甘茶ソウル(9) フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 65 】ISLEY BROTHERS / LOVE MERRY-GO-ROUND '81「INSIDE YOU」アイズレー・ブラザーズの81年のアルバム「INSIDE YOU」収録曲。「メリー・ゴー・ラウンド」は甘茶ソウルの大事なキーワード。この曲も速度的には行進曲タイプですがタイトルからも十二分なほどの甘さが伝わってきますね。華やかなイントロ後に迎えるAメロは胸をキュンとさせる甘さと品の良さ、メロディ・ラインの美しさを感じさせます。加えてアイズレーは超一流グループが醸し出すキャッチーさも兼ね揃えているところが、他のマイナー甘茶グループとは一線を画すところですね。ストリングスを交えたサウンドも洗練さと甘さ、そして軽やかなグルーヴが共存した素晴らしいもの。フリーソウル橋本徹氏監修の2枚のベストアルバム「GROOVY ISLEY」,「MELLOW ISLEY」のどちらにも収録されていないことも、彼らの奥深さや長い経歴とその偉大さの証左と言えるかもしれません。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(品の良さ)ポップ偏差値合計77877987565参照:洗練されたスウィートソウル ISLEY BROTHERS / I ONCE HAD YOUR LOVE 「GRAND SLAM」
2015.12.03
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FREE SOUL コンピ収録曲名一覧(3) 最近になって相次いで発売されたフリーソウルのベスト盤コンピですが、これまでの再編集盤かと思いきや、意外にも初収録となった曲が数曲づつあったとの情報を頂きましたので、下記にまとめました。【ベスト盤 その他】Forever Free Soul Collection(ベスト盤につき初収録の曲名のみ表記しています)Judee Sill / Soldier Of The HeartSvante Thuresson / Bird Of BeautyEric Kaz / Come With MeGeoff& Maria Muldaur / BrazilVan Morrison / MoondanceJohnny Harris / Footprints On The MoonUltimate Free Soul Collection(ベスト盤につき初収録の曲名のみ表記しています)Michel Legrand / My BabyJoey Heatherton / The Road I Took To You (Pieces)Johnny Bristol / Hang On In There Baby
2015.11.10
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 64 】5TH DIMENSION / AQUARIUS '69男性3名、女性2名の黒人混成グループ・フィフス・ディメンションの69年のビルボード年間チャート第二位のヒット曲。フリーソウル的雰囲気を持った曲だけどコンピ未収録。みずがめ座や太陽系の惑星などが歌詞にちりばめられている宇宙ネタものだけど、これは同年、人類史上初の月面着陸がアポロ11号によって成し遂げられた宇宙ブームに便乗した曲とも言えそう。こうしたテーマの曲が21世紀の現代に再度登場するか?といったらちょっと有り得そうもない。まだまだ宇宙が謎に包まれていた「幸せな時代」だからこそ生まれた名曲ということも出来そうですね。曲はそんな深淵なる宇宙への憧憬と畏怖を感じさせ、未知だからこそ創造されたであろうミステリアスな雰囲気をもったメロディ、曲調が素晴らしい。宇宙的空間の拡がり、壮大さを感じさせるアレンジも非常に独創性が高くこの時代が生んだ大傑作ですね。男女5人が絶妙に絡み合うコーラスワークも見事。少し不満を挙げるとこの曲自体は2分30秒ほどしかなく、後半に「LET THE SUNSHINE IN」という別曲とのメドレー形式になってしまっていること。せめて3分半ぐらいでしっかりじっくりと完結して欲しかったんだけどねえ。だれかカバー曲作ってくれないかな?「YOU TUBE」でPVが見れます。スタジオ・ライブも見ごたえあり。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(宇宙感)ポップ偏差値合計68867978564
2015.10.18
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 63 】Curtis Mayfield / She Don't Let Nobody (But Me) '81 「Love Is The Place」 甘茶ソウル百科事典 MOONY'S SELLECT 064でも紹介されているカーティス・メイフィールドの81年のアルバム収録曲。この曲って橋本徹監修の「FREE SOUL THE CLASSIC OF Curtis Mayfield」には収録されていないんですよね。2枚組CDなのに何故だろうって疑問に思っちゃうぐらい出来の良い曲、かつ如何にもフリーソウルのイメージに近い曲なんじゃないでしょうか。明るいメロディに、爽やかで流麗なストリングス、乾いた軽快なリズムが素晴らしい曲。メロディもキャッチーなので、ある意味ソウルの名曲の一つとも言えると思うんだけど、カーティスのしゃがれた声質のせいか世界的大ヒットとまではいかなかったようですね。93年にはレゲエの人気コンビChaka Demus And Pliresがカバーしてヒットさせましたが、若いリスナーにはこっちの方が有名かも。明るいメロディがレゲエに良くマッチしてるし、チャカデマスのノリの良いDJも決まってるぅー。「YOU TUBE」で聴けます。Chaka Demus And Plires版はPVでどうぞ。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(爽快感)ポップ偏差値合計76867978563
2015.06.10
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 62 】STYLE COUNCIL / YOU'RE THE BEST THING '84 「GROOVIN'」収録PAUL WELLER率いるスタイル・カウンシルの84年の12インチシングル「GROOVIN'」収録曲。アルバム「Café Bleu」にも収録されています。(微妙に違う幾つかのバージョンもあり。)デビュー以来出す曲出す曲どれも傑作で新鮮かつ驚きの連続だった初期の彼等。84年のこの曲は将に彼らの、というよりポール・ウェラーの全盛期の一発ということになるんじゃないでしょうか。個人的にはアルバム「Café Bleu」を頂点として、その後は枯れていく一方だったなと感じていましたねえ。この曲はROXY MUSICの82年の傑作アルバム「AVALON」と近く、所謂ブルーアイド・ソウルのエッセンスを濃く感じます。甘く情感豊かなメロディに洗練されたアレンジ。ストリングスをはじめ品の有る器楽に拡がりを感じさせる音空間。それでいてヒットするほどのキャッチーさとポピュラリティがあるという点も素晴らしいですね。フリーソウルのコンピではSTYLE COUNCILは「MY EVER CHNAGING MOODS」しか収録されていないけど、この曲なんて将にフリーソウル好きには外せない一曲なんじゃないかなと思います。「YOU TUBE」で聴けます。PVはこちらで。
2015.05.05
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) JUPITER PROJECT / COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE 「THE VINTAGE WORKS」'93 (東芝EMI TOCP-7750)収録 当ブログで既に「MY MISTAKE (WAS TO LOVE YOU)」と「SILENT EVE」の2曲も取り上げている日本のクラブ/ハウス系ユニットのジュピター・プロジェクト。洋楽中心に歴史的・世界的名曲ばかりを取り上げている当ブログにおいて日本人のユニットで(これで)3曲も取り上げるというのは極めて異例なわけで、その意味でもリーダーのモンチ田中という方のセンスは素晴らしいなと思います。既に取り上げたアルバム「THE VINTAGE WORKS」収録のこの曲は70年代ソウルグループ、SPINNERSのヒット曲カバー。原曲よりも少しスピードアップ、ノリノリでグルーヴィーなリズムにのせ、現代風なハウス/クラブ系サウンドで仕上げています。ヴォーカルはKALEB JAMESという黒人歌手で乾いた、陽性な声質で伸びやかな歌を聴かせてくれます。その歌声は躍動感のあるトラックによく馴染んでおり、原曲よりもより高揚感の増した仕上がりが素晴らしいですね。原曲のメロディの良さもあいまって、ハウス/クラブ系サウンドが苦手なフリーソウル・ファンなんかにも受けるんじゃないかなと思います。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(高揚感)ポップ偏差値合計88988878569
2015.02.03
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 63 】Cal Tjader / Shoshana '80「Gozame! Pero Ya...」収録ラテン・ジャズのビブラフォン奏者カル・ジェイダーの80年のアルバム「Gozame! Pero Ya...」収録曲。Tjaderと綴ってジェイダーと読むようで個人的にツボな名前です。フリーソウル、CAFE APRES-MIDI関連では「TAMBU」、「CURTAIN CALL」、「FRESH AIR」辺りが有名で人気曲でしょうが、他にも幾つもいい曲がありますね。彼の良いところは、ジャズと言ってもラテン系ということで熱いグルーヴを感じさせるリズムにポップかつ冷ややかなメロディが載っているところ。ソウルなど黒人の持つ躍動感のあるリズムが好きな人の嗜好にも十二分に応えられる内容です。インストであるこの曲も例外ではなく、熱いグルーヴにクールなヴァイブが実に格好いい。コンガ含めたパーカッションを多数散りばめ、奥行きのある音空間が展開されているのも素晴らしいですね。「YOU TUBE」で聴けます。ライヴ・バージョンもどうぞ。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(クールなグルーヴ)ポップ偏差値合計66689797563
2015.01.23
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 63 】Wilson Williams / Faith Will Bring It Home '78 「Up The Downstairs」 U.S.BDG #417掲載のアルバム「Up The Downstairs」収録曲。然しながらU.S.BDGではこの曲に関するコメントは無し。その意味でも如何にもフリーソウルと呼ぶに相応しい曲と言えるでしょう(笑)。曲はジョニー・ブリストル系の爽快なソウル。70年代アメリカの青空と乾いた空気を感じさせてくれます。最初から最後まで鳴り響く「チュクン」という歯切れのよいギターの音色が乾燥感と爽快感を醸し出すのに大いに役立ってますね。爽やかで明るい女性コーラスに品のよいストリングス、そして穏やかで綺麗なサビのメロディラインがいいのです。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(チュクン)ポップ偏差値合計76966888563
2014.10.23
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