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だいたい1200円で厚岸産のカキを腹一杯食べようなんて考えが甘かったのです。ホテルの人から収集した情報によると、確かに「厚岸祭り!カキ食べ放題バイキング!」を催した当初はテレビで放映された通り一人で30個も40個も食ったお客様はいたそうです。しかし、そいつが片っ端から食いまくったため、他のお客様がカキを食べる事が出来ず、大変不評だったそうで。それでより多くのお客様に満足して頂けるよう、お一人様一度に2皿(4個)となったそうです。それは解る。ドアホなおいらでもわかる。でもより多くのお客様に満足して頂くのに、「炭火焼き実演」のブースがあまりにも貧弱すぎませんか?ホテルのレストランのくせに俺らが海やキャンプに持っていく焼肉セットより小さいガサい炭火焼き設備です。ホテルのコックが軍手してカキのカラむき担当&焼き・配付担当の二人で頑張ってるんですが、殻むき担当のお方が手際悪いのなんの。 カキ一個のカラはずすのになんぼ手間どってるんだよう・・寿司屋や魚屋でバイトした経験あるおいら。思わず「替われ!」と叫びたくなりました。おいらならもっと手早くカキの殻をむけるぞ?これじゃあ客も並んで待つハメになるって。そこにストレートにモノを言う両親「下手くそだな~~あれじゃカラのカケラが身っこに入るべや」「若い子なんだから慣れてないのよ。そんなこと言うんじゃないの!」キラー・カーンorストロング金剛のような巨漢ゴリラに突っ込まれ、カラむき担当石化。動揺してカキをポロっと落としちゃいます。床に落としたカキを裏の厨房に片付けようとするカラむき君に「焼きゃー大丈夫だって!すったらヒマあったらさっさとカキさばけや!」 父 さらに追い討ち。凍りつく行列。「だからパパはギャーギャー騒がないの!黙って待ってなさい!」 母 ゴリラに一喝。「パパ~ 見かけ恐いんだから大人しくしててくれよ~」 ぎが 捨て身のフォロー。「パパデスッテ…クスクス」「パパダッテ…ニヤニヤ」人前でのパパ発言かなりの羞恥プレイですが、凍りついた行列の皆さんを一瞬で和ませることに成功。父と母がかたくなまでに「パパ」「ママ」と呼ばせるのはこういう時のためなんでしょうか。謎です。徐々に行列がおいら達の番になって来ました。先頭は父だったのですが、このゴリラまたもや大声で「こんなに焼いたら美味いモンも美味く無くなるべや~兄ちゃんカキ焼きすぎだわ!ダメだこりゃ~」 頼む!勘弁して父~~! …と思ったのですが確かに焼き・配付担当君。カキ焼きすぎ。カラカラです。焼きガキといえばつるん♪とジューシーだろジューシー。「ホントね~~これじゃ全然おいしくないわね。焼かない方が良いわね。」 母の突っ込みが正論なだけに、一番キツかったりする。どおりで客が並んで待つハメになる訳だ。この炭火焼き実演担当のお二人ってホントにコックか?バイト君じゃないの?「こっちで勝手にむいて食うからそのまんまよこせや!」 無茶言うな父!「焼き方は超レアで良いわ」 通だよ母!「お騒がせしてすみません…」 世間体ぎが。遠い席まで戻るのがかったるいので全員その場でカキ4個完食。行儀の悪い一家ですが、暖かいものは暖かいうちに食いたいじゃないですか。残り時間が少ない以上カキ2皿食うためだけに、はるか遠い席まで戻っちゃいられません。ホント戻るまでに焼きカキが冷めそうなくらい離れたテーブルだったんです。「なんだぁ~~?近くに開いてるテーブル山ほどあるんでねぇか」「ここをさっさと片付けてくれればあんな遠くの席に座らなくてすむのにねぇ」ここのホテルって人手不足なんでしょうか。客が帰った席が散らかったまま放置されてます。片付けようとする従業員も見当たりません。バイキング時間も残り少ないのであえて放ったらかしなんでしょうか。そう言えば待っている時、一度に何組も中に入れてさばいてる瞬間を見かけた。もしかして中心部から使用して、外周極限までに達した時に一気に片付けてテーブルを再セッティングするのかも。だとしたら不自然な客のご案内も納得が行く。客の回転率が悪いのは時間無制限なためだけでは無いと思われます。 これじゃあ店の前で客が並んで待つハメになる訳だ・・こんなに突っ込み所の多いレストラン全く持って初めてです。とりあえず目標の厚岸産カキを食うことはクリア。カキは父・母・おいらとかわりばんこに並んで調達し、他の料理も食うことに。なんせ腹ペコですし。しかしこの他の料理ってのが・・・ショボい。ショボすぎる。もう泣きたいくらい食いたいもんが無い。なんというかですね・・・メジャーな料理じゃないんです。どれもこれもオリジナルさがB級感をかもしだしていまして。バイキング終盤のせいか、料理がことごとく人肌。 (ハヤイハナシガマズインデス)厚岸産のカキ祭りって謳ってるんだからカキフライくらいあっても良いんじゃないの?つかエビフライとか白身魚フライとかザンギとか揚げ物系はよそのバイキングでも定番しょ?なんか乾物を水で戻してテキトーな野菜とドレッシングで和えましたな雰囲気のいい加減系。「まったくロクなモンねぇな~~!」 父の雄叫びが聞こえます。 もっと言え父!料理ブースからはるか遠く離れたテーブルに座ってパッとしない料理を食いながら反省会です。「1200円ドブに捨てたようなもんだなぁこれじゃ」「1200円でカキを食べようとした私達が甘かったのよ」「1時間半待ってこのザマかよ」「パパもママもどさんこワイドに騙されたねぇ~」「テレビって良いことしか言わないしね」「良~~い勉強になったよ。授業料だ!授業料」「失敗したなぁ~~ラーメンにすれば良かったな」「まさかこんなのとは思わなかったわ」「不味いラーメンの方が安くて早い分諦めついたのに」「腹減ってるから食うけどよ~~」「1200円分食べましょ」「なーんかさりとて食いたいもんもないんだよなぁ」それでも時間の許す限り、行列に並んで厚岸産のカキを食べました。カキは確かに美味しかったのですが、それだけでは腹は膨らみません。「スパゲティは辞めとき。すげー伸びてるわ」「白いご飯と柴漬けが一番おいしいわよ」「食い放題でわざわざご飯と柴漬けか」レストラン内のお客様の様子を見渡しても笑顔がありません。皆さん失敗した・・・と思っているのでしょう。さて2時になりレストランタイム終了。ギリギリに持ってきたコーヒーを飲みます。父と母は閉めにアイスクリーム食ってます。「ホテルだけあってアイスクリームだけは美味しいわ」「アイスクリームだけだな」「コーヒーは煮しまってるよ…(涙)」ぎが 滅多に飲まないコーヒーすら惨敗。 まあ支払い両親だから良いんだけどね…何かが良くないよ絶対…(涙)「しっかし 待たせるだけ待たせといて仕舞う時は早ぇえなぁオイ!」食い放題終了の2時ジャスト。裏から従業員7~8人どやどやっと出てきて機敏にバイキング料理を撤収して行きます。見事なまでの早業です。そんな機動力があるなら、どうして本番中に生かして下さらないんですっ!!(怒)もうこんな突っ込み所が多いバイキングは奇跡としか言い様が無いです。日記のネタにしてくれと言わんばかり。「ぎが。パパなぁ帰ったらファックス書いて送ろうと思うんだ」「ママもクレームって一度つけてみたかったの♪」 パパ。ママ。そんな事しないで。おいらが「4リットル焼酎」に書くよ…もちろんおいらのHPの事は内緒なんで心に思うだけに留めました。その後、帰りの車内でも反省会は続行。下手に安上がりな料理作らないでカキだけ出せば良かったんじゃないかなカキむき係りと焼き係り3人づつは用意すべきよねテーブルセッティングがなってなかったよ待たされたことが怒り爆発だよな 今さら文句言ってもどうしょうも無いんですが・・今度から待ち時間長い時はやめましょう食べ放題っ言っても全部が美味いモンとは限らないんだな安いから我慢は当然なのかもなぁ 「パパもぎがも もう忘れなさいって!」腹膨らんで満足いかないって初めてだなぁ~~むなしいってこういう事を言うのかなぁ 「パパもぎがも もう忘れなさいってば!」あんな料理なら私が作ったほうが断然おいしいわよ 「ママ うん。その通りだと思う」てな調子で愚痴の無限ループが続いた厚岸祭り!バイキングGOGO!でした。「後の祭り」って諺の意味をリアルに体感しました。 ところでこの日、両親が札幌に押し掛けて来たのはおいらの失業が発覚したためなハズでした。しかし、父も母もおいらもすったらことスポ~ンと忘れ去ってました。食欲優先の一族で良かったと思います。その後、両親がクレームのファックスを送信したかどうかは確認していません。謎です。ちなみに厚岸祭りを開催したKOPホテルですが、次週は「サロマ湖産カキ祭り」を催したそうです。評判の程は謎です。良い子は「食べ放題」に過剰な期待をしない方が良いぞっ!
2004年02月18日
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おいらの失業がバレてヒヤヒヤしている時にとうの両親は地元TVのお得グルメ情報で頭沸いてたようです。なんでも某ホテルのランチバイキング(1200円時間無制限)で厚岸産のカキが食い放題とのこと。「小一時間説教」を覚悟で部屋掃除したり言い訳考えたり神妙にしてたおいら。それをよそに両親ったらやって来るなり「腹減ってるからまずはメシ食いに行くぞ!!」ですと。おいらの食い意地は父と母のDNAのプログラムにもとづいてるようです。車内の道すがら失業した事情を説明します。「で、なんで会社つぶれたんだ?どこの店が業績悪かったんだ?」 それがさぁおやじ・・・ 「パパと呼べ!」「ぎがちゃん一生懸命だったのに残念だったわね」 そうなんだお袋・・・ 「ママとおっしゃい!」勘弁して下さいパ~~パマ~~マ。うちの両親なぜかおいら達には絶対「パパ」「ママ」と呼ばせます。孫にはじいちゃん・ばあちゃんと呼ばせはするのですが、おいら達がついでに「じいちゃん」と言おうもんなら「じいちゃんじゃない!パパだ!」「ばあちゃんじゃなくてママでしょ!」と言い張ります。(ちなみに父さん・母さんでも同じ反応が帰ってきます。) この年で両親をパパママ言うのすげー恥ずかしいんですが。一体どういうこだわりなんでしょう。謎です。そんなこんなで目的地KOPホテル(仮名)に到着。11時半です。おいらはすでに腹ペコです。「バイキングなんだからガンガン食えよ!ぎが」「ママたちは牡蠣が食べれれば良いわ♪」 父も母も何気にやる気満々ですさてバイキングを催しているレストラン。平日だと言うのに物凄い人だかりです。さすがテレビ放映直後。とりあえず順番待ちの予約入れます。ぎが3名様。ホテルの方は「20分から30分お待ち頂く事になりますが…」とおっしゃるのでロビーで座って待つことに。「やっぱりテレビでやるとみんな来るのね~」「一人で50個食った客いたってやってたもな」なんでも今週の目玉は「カキの炭火焼き実演」だそうです。しかし落ち着きの無い父。「もう20分経ったんでないか?ママ見て来いや」って、まだ10分も経ってないよ父。どれおいらが様子見て来るって。予約の順番表を見ると、おいら達は15組待ちです。おいら達の後も20組くらいずら~~っと名前が並んでます。 こりゃあと20分じゃ入れそうに無いよ「兄ちゃん!あとどのくらいかかるのさ~~!」 げっ この声は・・父 ホテルの係り員に問い合わせしてます。あ~あ待ってろって言ったのに。まったく落ち着きの無いゴリラです。たえずウホウホ動き回らないと気が済まんのな。ところでおいらの父ってルックスが凶悪なんですよ。体がすげぇでかいんです。おまけにスキンヘッド。その上サングラス。耳が悪いから無駄に大声。ホテルの人が丁寧に説明しても、耳とおいもんだから「え?? なんだって?もう一回言ってくれや!」 ヤクザが言いがかりつけてるようにしか見えません(涙)しいて言えばキラー・カーンかストロング金剛みたいなヤツがホテルで場外乱闘って感じですか。レストラン前で並んで待っている皆さんもびびっているのがわかります。こりゃいかん。「パパ! あと15組だよ!今2組会計してるから13組待ち!」ぎが 父に絡まれるホテルの人を救出。同時に「パパデスッテ…クスクス」「パパダッテ…ニヤニヤ」緊迫した空気もほぐすことに成功。「20分か30分で入れるんだろうな!!厚岸のカキおれらの分残しといてくれよ!」 ああもう勘弁してくれパーパ。「パパったら騒いでないで黙って待っていればいいでしょっ!」 母登場。二人でゴリラを撤収します。「順番が来たらお呼びしますので…」ホテルの人やれやれな苦笑い。すみませんよろしくお願いします。←頭ペコペコ「パパったらどうしてこう落ち着きが無いのっ!あんた大声なんだしホテルの人だって困るしょや!」 そーだよ ただでさえ見た目が香港マフィアなんだから「しかたねーべやママ こっちゃー腹減ってんだから!」「だからって店の前でギャーギャー言わないの!」「ギャーギャーなんて言って無ぇべや!あと何分待つんだって聞いたべや!」「あんた声が大きいんだから周りがビックリするでしょっ!」「そんなこと知るわけ無いべや!」 パーパマーマ ホテルのロビーなんだから静かに会話してぇぇ・・父のお守りにうんざりな母。ホテルの中を探検に出かけます。おいらもトイレ行く事にします。父はまたもや「もう一回見てくる!」とレストランの方へ。もうゴリラは放っとくしかあるまい・・----------------------------------------このKOPホテル(仮名)は久しぶりです。おいらが通った専門学校のすぐ裏で、一度だけ放課後にクラスの女の子達とケーキの食い放題に来た事があったっけ。ケーキ食い放題と言っても飲み物のサービスは紅茶かコーヒー一杯だけ。カフェイン無しに甘いケーキを食い放れったって無理ってもんです。しかもケーキは狙ったようにこってり激甘くてカロリー充実したモノばかり。おいらは3個が限界だったような思い出が。思えば「食い放題」の巧妙なトラップにまんまとハメられたもんです。あの頃の女の子達って卒業以来逢って無いけど、みんな嫁に行って子供の一人や二人できてるんだろうな。そんなこんなで1時間たってます。すんげー腹減った。父も母も何やってるんでしょう。母はともかく父を長時間放置しておくのは危険だ。母はホテルのテナントでアクセサリーを買ってホクホク上機嫌。父は喫煙コーナーで威圧感をかもし出しています。凶悪なルックスの父の周囲は誰も座りません。「腹減ったなー」「腹減ったねー」「いつまで待たせるのかしら」だんだんイライラして来ました。おいらは空腹に弱いんです。この際みずからレストランに状況把握にGO! おっ!やっとあと7組待ちか!しっかし回転率の悪いレストランです。食い放題って1時間とか40分制限なはずなのに。そこんとこ係り員さんに聞いてみます。「こちらのレストランは低価格・時間無制限でのサービスが好評を博しております」 ななななんですと~~??そう言えば時間無制限バイキングって聞いてたっけ。そこにすかさず「すったらことしてるから待ってる人間迷惑するんだべや!!」←背後から父の雄叫び。 ぎゃ~!思いのたけをストレートに口にするゴリラ見参。レストラン前でお待ちのお客様達この時ばかりは「そうだそうだ!その通り!」の視線。「私どもが一貫して行ってるサービスですのでご理解の上ご利用頂いておりましてっ」 ホテルマン 涙目ぎみで職務遂行。「時間の制限が無いならみんなずっと食べ続けちゃうわね~~」←さらに背後から母のつぶやき。 なんで母まで話ややこしくするの~しかも正論で。 そしていつの間に。 「土日祝日は3時までサービスしておりますが、平日は2時までです。お待ち頂くか他の施設をご利用頂くかはお客様の判断にお任せ致します」 ホテルマンったら俺ら家族のやり取りに乗っかって遠まわしに 「もう食うの無理だから帰れ帰れ!頼む帰ってくれ」をメッセージ。この言葉を聞いた行列さん達リタイア続出。「また今度来ます…」よっしゃ!良いんじゃない?微妙なのは「ぎが3名様」です。すでに午後1時。待ち時間1時間30分経過。リタイア組を逆算してもあと2組待ちになりました。バイキング時間がラスト1時間です。 どうする?父・母「ママは近所でラーメンでもいいのよ?くるくる寿司でも良いし。」「ここまで待たされて帰るのか?パパは許せないな ぎがっ!」おいらも許せません。つか腹減って死にそうです。この待った時間を無駄に諦めたくありません。つか厚岸産のカキ食い放題… 決断。「1時15分になっても入れなかったら帰ろう」母はホテルのテナントでパンを買って来てくれました。「ぎがちゃん お腹にすこし入れときなさい」思えばこのロビーでむしゃむしゃ食ったクロワッサンが一番美味かった気がする。1時10分になりました。食い放題の時間が1時間を切りました。その時やっと 3名でお待ちのぎが様~ぎが様~3名でお待ちのぎが様~~ぎが様~キタ=======! バイキング来た~~~~~!食い放うるぞ~~!残り時間は1時間弱。「お待たせいたしましたぎが3名様こちらへどうぞ。ごゆっくりお楽しみ下さい。」ごゆっくりも何ももう時間が無ぇよ!お料理ブースからとんでもなく離れた席に案内されます。おいおい遠いよ!料理遠すぎだよ! まあ良い。さあ食うぞ。食いまくるぞ!目的の「厚岸産カキの食い放題」にGOです。しかししかし…「お一人様 2皿(4個)まで」って注意書きなんですか? しかもカキ炭火焼き実演コーナーすごい行列なんですが。父・母・おいらと3人で並びます。「あと一時間も無いのに並ばされるのか~~」「こんなバイキング初めてね~~」例によって正直者な両親。人が言いたいけど言えない事をズバズバ言っちゃいます。耳が悪いもんだからいちいち大声で。それにしても・・・このレストラン突っ込み所が多すぎなんです・・・
2004年02月17日
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キン太を飼っていた6年間、珍しくおいらは定職についたりしてました。少ないながらもボーナスもあったり。なおかつ美味しいアルバイトや怪しい儲け話もちょこちょこ首つっこんで収入的には一番儲かってたと思います。いやかなり儲かってた。あんまり褒められない仕事もちょこっとしましたが、人生で一番羽振りが良かったかも。アルマーニのスーツなど着てヤンエグっすか?←死語昔は連れて行ってもらってた高級なお店も自分でいけるようになりました。さすがに、回らない寿司屋は無理ですがトレンディな(古っ!)店の常連になっちゃいます。「金魚が待ってるからすぐ帰るぎがちゃん」として有名でしたが。そんなある日、キン太のエサが無くなってきたのでいつものエサを買いに行きました。ふと見ると熱帯魚用の超高級なエサを発見。たまにはこういう高いエサも食わせてやるか。なになに栄養価の高い微生物を冷凍…自慢げにキン太にエッヘン!!と食わせるおいら。「ど~だぁ?美味いか?良かっただろ~~?おいらが飼い主で♪」金魚相手にかなり得意げ。アホだ。このセリフ。似たような事をキン太を貰った寿司屋で社長に言われたっけ。あの社長今何やってんだろう。あそこが潰れるとはまさか思わなかったよな。おいらのことバカにしてたからだ。へっ。このおごり高ぶった考えがいけませんでした。次の日キン太の様子が…どうしたキン太?ブクブクポンプの勢いに負けてます。泳ぎ方が明らかに弱々しい。キン太?と突っつくと狂ったように泳ぎ回ります。そしてまた静止。あの時と同じだ!薬薬!何年か経ってるけど利くか?薬を入れて青い水の中でのキン太…以前のように泳いだり浮かんだりを繰り返します。 キン太?お前は強い子だろ?今度も大丈夫だろ?キン太??出社時間でしたが心配です。会社に「午前中休みます」と電話を入れ、傍についていることにしました。 大丈夫だよな?キン太。 そういえば最初はこのコップで飼ってたんだっけ。 あっと言う間にこの飼育器が必要になったんだよな。 お前せっかく買ってやったマリモ食ったよな。 クリスマスもケーキ一緒に食ったよな。ん??なんでこんな事を思い出すんだ?おい水の流れに水中をくるくるまわるキン太の魚体。おいしっかりしろ!突っつくとちゃんと泳ぎますがまた力無く浮かんで来ます。?キン太…?キン太! そのうちキン太は二度と泳がなくなりました。キン太… ……12時だ……仕事に行かなきゃ……現実が受け入れられないおいら。会社に逃げます。ウソだ。ウソだ。キン太が死んだなんて。あんなに元気な強い金魚だったのに。部屋に帰ったらまた元気にエサをねだるかも知れない。生き返ってるかも知れない。何事も無くピンピンしているかも知れない。 しかしすったらこと有るわけが無くキン太はやはり冷たくなっていました。 ……長生きした方だよな・・・ブクブクポンプのコンセントを抜きます。冬だから埋めてあげられない・・・キン太を手に持って撫でてみます。高いエサなんて買わなきゃ良かった。いい気になったおいらが行けなかった。いつものエサじゃなかったからエラに詰まったのです。 ごめんなキン太くるしかったろうな…… なんか涙出てきたキレイな水と一緒にネスカフェの一番大きなビンに入れます。明日道庁の池に放してやろう。その夜は誰にも電話もせず一人で酒を飲みながら泣きました。------------------------------くしくも次の日は仕事収めの忘年会の日でした。こんな気分で参加したくありません。「ぎがくんどうしたんだねその顔は」泣きすぎて両目がハニワです。「いえあの…可愛がっていたペットが死にまして…」「死んだって言っても金魚だろ~~~?」 ただの金魚じゃない。キン太だ。おいらがキン太を可愛がっていることは会社内でも有名になっていました。仲良くしてた女の子達が次々慰めに来てくれました。「ぎがさん元気出して!次はグッピーが良いよ。どんどん増えるし」「金魚なら親戚が飼ってるから一匹あげようか?」「ネオンテトラで良かったらいる?」・・・ありがとう。でももう良いんだ。それよりキン太を一目見てやってくれないか?道庁の池に埋葬しようとネスカフェのビンに入れて持ってきたキン太を出します。「きゃ~~~~大きい!」「うっそぉ~~~~これってホントに金魚??」「やだやだちょっとみんな~~~見て見て!」昼休みの社内騒然。しかしおいらの心は沈むばかり。「ぎがくん!そんなもの捨てたまえ!」と常務に怒鳴られいっそうブルーに。就業後、一番仲良くしていた女の子がキン太の葬式に付き合ってくれました。ビンごと池に沈めようと思ったのですが、やはり自然な形で帰した方が良いという事で。ビンから池にキン太を放します。生前大好きだったいつものエサを池にまきました。 キン太…今日までありがとう。さようなら…。キン太のエサを片っ端から食う道庁の池のカモたち。カモもキン太の冥福を祈ってくれてるようです。 キン太… おいらお前が大好きだったよ。愛してたよ。その後、忘年会でもさっぱり盛り上がれず、暗いオーラを出すおいら。二次会行くぞ~~と言われてもついいつものように「8時だ。金魚にエサやる時間だから」と言う始末。 「死んだんだろ?」 死んだって死んだなんて! はっ!!・・・そうだった・・・ちくしょ~~~とメチャクチャにヤケ酒の鬼となったおいらですた。------------------------------金魚は風水的になんらかの効果があったのかなかったのか、この会社の出向期間が切れました。給料も良かったし、美人が多くて良い職場だったのですが、契約だから仕方ない。同時に美味しいアルバイトの話もすっかり無くなりました。いわゆるバブルの崩壊です。キン太を飼っていた時期と重なっていたのは多分偶然だと思うのですが良い時代でした。キン太のために揃えた設備はあれからすぐに全部処分しました。皆さん新しい金魚をすすめて下さったのですが、全てはキン太のためにひとつづつ買い揃えた物ばかりです。他の金魚を飼うつもりはありません。そもそもあいつ自体が飼おうと思って飼った金魚じゃなかった。生き物はもうこりごりです。しかし…思えばあれから仕事的にはどうも芳しくないっす。次に勤めたデザイン会社が3年で潰れました。次の医療系も1年持たず倒産。笑えるくらい不況っす。そしてわがままS子がまた部屋に来るようになっちゃった。あ痛!現在失業街道まっしぐらなおいら。金魚をまた飼えば運気が向上するでしょうか。お宝ザクザクの生活をできたかな?ウソみたいに儲かってたあの時期はキン太のおかげだったのかどうなのか謎です。でもキン太がいなかったら、おいらは今よりもっとしょーも無い人間になっていたことは確かです。訴えられてたか刺されてたたかもな。←アホだ。
2004年02月05日
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寿司屋の大将に押し付けられた金魚の「キン太」とのことはもう随分前のことですが、おいらにとって大きな転機だったのです。風水でも金魚を部屋に置くのはなんらかの効果があるとか。風水を重んじる台湾とか韓国とか中国とかは部屋のどこそこの方角に金魚を置くって決まりもあるそうです。風水かどうかはわかりませんが、キン太と暮らし始めて良かった事が色々とありました。ひとつはわがままS子がおいらの部屋に寄り付かなくなりました。今までS子と言えば「近くまで来たから折角だから寄ってあげたわよ」 呼んでねぇよ…「コーヒーぐらいなら飲んでいってあげても良いわよ」 飲むまで帰らない気だ…「晩御飯何するの?一緒に食べてあげても良いわよ」 飯まで食う気か!?「ぎがんちのお風呂ってホント広くて良いわよね~」 勝手に炊くな!脱ぐな!入るな!犯すぞゴルァ!と、やりたい放題だったのですが、ある日コップに入ったキン太を見たとたんクシャミを連発。「気持ち悪い!汚い!やだ最低!最悪!金魚死ぬまで私二度とぎがんち来ない!」 帰れ帰れ。しっかしなんちゅうひどい言い様だ。でも願ったりかなったり♪キン太。よくやった。後日みぽりん様からの掲示板カキコよりそう、みぽりんは金魚が苦手なのだ。怖いのだ。前は育ててたんだけど、あまりにもデカくなり植えた水草を片っ端から食いちぎり、餌をあげればこっちの指まで喰らいそうな勢い。水を替える為に水槽から出そうとするとハトヤ状態。手におえなくなって、夜中にこっそり放流しました。ちっちゃいうちは可愛い♪とは思ってたけどさある日ペットショップで、共食いしまくりで死体が浮かび、その死体をさらに喰らいっていう現場と骨だけの金魚が浮かんでるのを見て以来大小関わらず金魚はホントもうだめ。なのでこの日記、読んでるけど感想いつも書かず申し訳ない・・・金魚見るとまず骨格が思い浮かぶ。どひゃ~~~こっりゃ強烈ですね。女子は大人になると金魚はあまり好きではなくなるようです(?)もう1つ最大に良かったことは、人間関係の簡略化です。当時「メシ食わせてやる」「食事に行かない?」と言われるとホイホイと無節操にお付き合いした結果、体がひとつじゃ足りんつーくらい人間関係が複雑になりまして。純粋においらを援助して下さるお方もいらっしゃいましたが、中にはあんまり有り難くないお方もいらっしゃいました。最初の寿司食わせてくれた社長とか。散々お世話になっておいてヒドイ言い草ですが、ホント疲れるお方もいるんです。ちょっと割りに合わない要求を色々リクエストなさるお方とか。詳しくは書けませんが、世の中には色んな趣味のお方がいらっしゃるもんです。おいら朝晩8時にキン太にエサをやるという習慣が出来上がっていました。夜、食事やお酒に連れて行かれても8時になるともう落ち着きません。キン太が待っているからもう帰りたい。「俺と金魚のどっちが大切なんだ!」「私と金魚のどっちが大切なのよ!」「キン太っす」←即答ご理解を得られなかったお方たちはそれっきり連絡が来なくなりました。今でもお付き合いがあるのはキン太とおいらの事を暖かく見守って下さったお方たちです。豪華な食事や高級なお酒の回数はめっきり減りましたが、悔い無し。こんな生活は間違ってる…いつかなんとかしなくちゃと思ってたし。キン太はおいらの乱れた人間関係をノートラブルで清算してくれたのでした。キン太と暮らしたのは6年間ぐらいだったでしょうか。最終的には一番でかい飼育層でも窮屈そうにでかくなりました。金魚じゃなくて緋ブナじゃなかろうか?こいつ。よくもこんなにでかくなったもんだ。コップで飼っていたとは信じられない。よく犬や猫のペットをアホみたいに溺愛する親バカ飼い主の話を聞きますが、今となっては良くわかります。ウチの子が一番かわいい♪に「アホかぁ?」なんてもう思わない。「おいらが帰ってくるとこっち向いて泳ぐんだよ♪エサの缶を持つとホラわかるんだよこいつ~♪」来客にキン太を自慢する始末。もはや立派な親バカの仲間入りです。丈夫なキン太でしたが、一度だけヤバイ事がありました。発狂したように泳ぎ回ってぷか~~っと浮くを繰り返す状態に。キン太!どうした?何事だー!キン太の尋常じゃない様子に慌てふためいたおいら。タウンページを手に動物病院に電話をかけて相談します。「ききききき金魚が死にそうなんです!!助けてください!」当然どちらの病院も「金魚は取り扱っておりません」とのこと。今思えばホント当然ですね。次に薬屋に電話を掛けまくるおいら。「ききききき金魚の薬ってありませんか??」当然どちらの薬局も「金魚用は取り扱っておりません」とのこと。今思えばホント当然ですね。しかし一軒だけ「ありますよ。○○○薬液」とのお応えが!神様!ありがとう!「今すぐ買いに行きます!」待ってろキン太!応急処置に塩を少々。薬を飲めばすぐ元気になるだろう。幸い薬屋さんはすぐ近所です。すでに夜の9時でした。チャリンコぶっ飛ばして薬屋にワープ。閉まってるシャッターをガンガン叩いて「先ほど電話した者です!!開けて下さい!金魚の薬ください!!」薬屋のおじさんがシャッターを開けるまで泣きべそで大騒ぎした近所迷惑なバカ独り。山鼻薬局のご主人ご迷惑おかけしました。親切に薬の使い方教えていただいてありがとうございました。薬を買って帰るとキン太ぐったり斜めに浮いてます。すぐさま薬を水槽に溶かすおいら。キン太~キン太~~とびぇ~びぇ~情けなく泣いてる所にフーが駆けつけてくれました。電話に出たおいらがあまりにも取り乱していたので来てくれたらしい。「ぎが大丈夫?キン太の様子は?」 うぇ~~んうぇ~~ん今薬買って来て入れたぁ~~「ぎがしっかりしなさいよ。キン太も頑張ってるんだから。」 うぇ~~んうぇ~~ん…そうだよなそうだよな…「だから泣かないの!ほらビール買って来たの!看病しながら飲もうよ」 うん………フーが持って来てくれたビール飲んだら気分が落ち着いてきました。キン太は今だ青い薬の水の中でじーっとしています。「ぎが さっきよりキン太の体まっすぐになってるんじゃない?」 ホントだ…「薬が効いてるんだよぎが!きっと良くなるよ!」 そうだよな元気になるよな!フーはこんなアホくさ~い事にも朝まで付き合ってくれる子でした。非常に心強かったです。結局キン太は次に日には何事も無かったように元気になりました。人騒がせな金魚です。つーかおいらが勝手に大騒ぎしただけなんですが。薬で鼻の穴とクチビルが青く染まっています。2~3日マヌケ面なキン太でした。
2004年02月04日
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「その昔浮浪者のおじさんが、金魚を炒めていたのを見ました。カラフル炒め?野菜も入れろよ!と突っ込みたかったっす」衝撃的なユッキーの掲示板カキコで早く次の日記を仕上げねばとあせる酔っ払いです。昔話なんで日付のいい加減さは許してちょ。-------------------こうして始った金魚との生活なにが変わったって「生活態度]」が格段にあらたまりました貰ったばかりの金魚が心配で心配で残業なんて出来ません。何が何でも就業時間に仕事終わらせましたよ。おかげでおいらの社会的な評価上がった上がった。仕事帰りに飲みになんて行きません。部屋に直帰です。もう玄関の鍵開けるのもガチャガチャもどかしかったってばよ。 「キン太!キン太!」今日も生きてた・・元気だ・・ 「あ~~良かったぁ~~」飼い始めはいい加減なエサばっかやってたんですよ。だっていつ死んじゃうかわからないし。それでもやはり一週間ず~っとご飯粒ばかりでは可哀想だ。雑食性の金魚とは言えきちんとしたエサのほうが良かろう。ペットショップへ行って小さなキン太の口でも食いやすそうな粒のエサを選びます。ほれほれキン太~美味しいのを買ってきたぞぅ~ バシャバシャバシャ!うわ==すごい食いっぷり。やっぱご飯粒じゃ不満だったのね~~。どの位食わせれば良いんだろう。とりあえず食いたいだけ食わせてみます。パラパラっと入れたら入れた分残らず食うキン太。よっぽど腹が減っていたのか、よっぽど美味しいエサなのかキン太の胃袋底無しです。 その結果…飼育器はコップからドンブリそして鍋へとキン太はすくすく大きくなっていきました。とうとうカブトムシやザリガニ用の飼育容器を買うハメに。この時一緒にマリモを買いました。土産物屋で見かける北海道名物です。キン太も一匹じゃ寂しかろう。「キン太お友達だぞ~仲良くするんだぞ~~」マリモを新しい水槽にぽちゃん。わ~~い喜んでる喜んでる。何気に泳ぎ方がスピードアップです。気に入ったようでおいらも買ったかいがありました。水槽に金魚とマリモのファンタジーなアクアリウム。ステキ世界の完成~~♪で浮れた次の日、朝飯をやろうとしたら、マリモが見当たりません。「あれれれ??なんでなんで?どうして?」良く見るとキン太の尻からマリモ色の運子がぶらさがってます。 こいつお友達食いやがった!!お前なんてことしやがるんだ!エサは朝晩きっちりやってるだろう!この馬鹿者!馬鹿金魚!マリモ400円が一晩でパーです。ヨヨヨヨヨオロロ~ンオロロ~ン(涙)親の心、子知らず。ぎがの心キン知らず。---------------------お祭りの金魚は当たり外れは多いのですが、このキン太は「当たり」金魚だったようです。神宮祭などがあると、中途半端な友人が金魚プレゼントしてきやがります。キン太一匹で手一杯だつーのにこれ以上数が増えちゃたまりません。「ぎが!最近金魚が趣味なんだって?」 別に趣味じゃない!「祭ですくって来たからこれやるよ!」 いらんわ!新しい金魚を水槽にすぐ入れる訳には行きません。新入りがビックリしないよう袋ごと数時間水槽につけて温度差を無くし、さらに水槽の水を取ってごく微量の塩を溶かした環境で泳がせ滅菌します。当時の「金魚の飼い方」本じゃこうしろと書いてあった。面倒くさいことこの上無い。手間暇かけて新しいお友達を入れるも残念ながら次々とお亡くなりに… キン太…お前は一体何人の屍を超えて行くんだ… いや、何匹の屍を超えて行くんだ。こいつそうとう強い個体です。キン太と暮らし始めて最初の正月。さて帰省中キン太をどうするよってことになります。足の手術で2週間入院した時は、とあるパトロン様に頼み込んで合鍵渡してエサをやりに行ってもらいました。しかし、正月となるとそうも行きません。 イチかバチか・・・・・冷蔵庫にしまおう。金魚は恒温生物です。温度が下がれば活動が鈍くなる。つーか飼い主に似て食い意地の汚いキン太。飢餓状態での留守番は不憫だ。実家の池の金魚も冬を何度も乗り越えて春には元気に泳いでた。液体窒素で急速冷凍した金魚は水に入れれば泳ぎ出すって話も聞いたことがある。でもどうしよう…いくらなんでも無茶か?でもなぁ…散々迷った末にエサをたっぷり与え大き目のタッパにすくって冷蔵庫にしまうおいら。 キン太!4~5日の辛抱だ。なるべく早く帰るからな。さて実家に帰省したものの冷蔵庫のキン太が心配で紅白どころじゃありません。 寒くないかなぁ… 腹すかしてないかなぁ…札幌在住のどなたかに合鍵渡しておけば良かった。いやすったらこと誰も引き受けてくれない。一番おいらに甘いお方にも頼めない。こんなに心配するならキン太をタッパに入れて連れて来れば良かった。いやそれは無理だ…そんなこんなでおちおち酒も飲んでいられません。結局、1月2日の朝一で札幌にトンボ帰り。歩くコースも地下鉄使用。 キン太!無事かっ!?キン太。冷蔵庫のタッパの中で「気をつけポーズ」。心なしか目がうつろです。速攻で水槽に移動。エサ投入。←この間約10秒。勢い良く移したのでちょっとクルクルしちゃいました。ごめ~~ん。いつもはエサにガツガツ食らいつくキン太なのですが、反応が鈍いです。でも動いたよ?とりあえず生存は確認。まだ体が冷え切ってるんだな?あそういや慌ててて部屋も寒い。ストーブ点火!ブォッ!25℃に設定!同時に水槽に両手を当てて気を送るぎが。キン太。甦れ!甦ってくれ! ……… 数時間後、エサ入れたら入れた分食いまくるキン太復活。 あ~~良かった~~~~以後、出張・盆・正月はキン太は冷蔵庫でお留守番という生活。これはかなり丈夫なキン太に限って出来たことなので素人にはお勧めできなません。良い子はマネしちゃダメだYO!そして金魚のキン太と酔っ払いぎがの話は続く。続けても……いいすか?
2004年02月03日
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現在2月15日なんですが2月2日の日記になってても気になさらんで下さい。酔っ払いのたわ言に日付など不要。地味に日記記入率を埋めようとしているのは内緒だ。で寿司屋のかけ引きフードバトルですよ。自慢話満開社長。売上目標達成大将。空腹解消ぎが。しゃべるしゃべる・握る握る・食う食う食いまくりぎが。握りながら・食いながら、変わりばんこに社長に相槌を打つ大将とおいら。(この社長さんは現在行方不明です)色々と確執あったのですが今は割愛。チョキーン!編集。-------------ぷは~~食った食ったと茶を飲んで一息ついた所でやっとカウンターの横の水槽の話を振ります。でかい金魚が飾ってあったんですよ。握り拳ぐらいあるオランダシシガシラが優雅に泳いでます。 「大将 この金魚達も寿司ネタなんすか~~?」ウニやアワビやボタンエビやヒラメや毛ガニがいる水槽がある寿司店に金魚。だってさホントに一匹握り拳ぐらいの大きさだよ?尾びれなんてカーテンみたいだよ?型の揃ったの4匹もいるじゃんか。何気に冗談で聞いたつもりだったんですがこれも寿司ネタ?った勘違いする人いるんじゃないの~? すると大将「ホントはね~~5匹だったんだけど若いヤツが一匹客に食わせちゃって」 はい??「俺が留守にしてる時に客に出しちまったんだよ。クビにしたけどね」 なんですと??「これはねー5匹で00百万なのにたった12万で客に食わせやがって」 あの~~なんのお話を?要は大将は金魚愛好家で5匹でン百万の立派な金魚を買って店にディスプレイしてたんだそうです。で、大将の留守を守っていた時に限ってへんくつな客が来たと。若い職人は「なんでもどうぞ~~」と店の売りの活魚をアピールしたところお客様は「これを食わせろ!」と金魚の水槽を指差したそうで。「ご冗談を…」「なんでもどうぞって言っただろう!」「こちら店長の趣味で売り物では無いので…」「金は払う!」てやりとりの末、ぶち切れた若い職人は金魚をさばいて客に食わせたそうです。「いくらだ!」と言う客に「この金魚は高い」と聞いていた若い職人は「12万円です」と言ったらしい。 それって客が悪いんだから若い職人クビにしなくても …つか12万払った客すごくない?「でもさー これの価値って一目でわかるでしょぎがくん。どうなのこの泳ぎ方。」以下略あわわわわ大将も社長と同じく別の世界に旅だたれたー「会社の経営ってのはなぁ・・・」「金魚の価値ってのはなぁ・・・」横と正面からの自慢話に「はいはいおっしゃる通りっす」と相槌を打つおいら。店の従業員だった頃は客の話聞くことは仕事なんでしゃーないことですが、普通の生活になった今はうっとうしいってばこの上ない。腹一杯食ったんでもうとっとと帰りたいです。すると社長の携帯電話がピリリリリリとなりました。(やったぁ帰れる)「ねー大将 この一匹だけちっこいのいるのめんこいねー」「気に入ったか?じゃやるからもって帰んな」 はい??「孫がお祭りで買ってきたんだけど、すぐ飽きちゃってねぇ。じいちゃんにあげる~~って置いていきやがったんだ。俺からするとこんなのはザコだよ。」大将小さいのを網ですくって水と一緒にお土産用の折に入れます。おいらにいらない金魚を押し付ける気満々です。 お孫さんのプレゼントなんだから悪いっすよ・・・「でかいのに食われたとか死んだとか言っとくよ。どうせ忘れてるんだから。」 ひで~~大将あんたひどい爺さんだ~~金魚入れた折り詰めを持ちやすいように○○寿司と店名入りの袋にいれて「ほらよっぎがくん!水道水のカルキ抜きも入れといたから!な~~にサービスサービス!」 そんなサービスされましても・・・・そこに電話が終わった社長「大将!帰るわ!」「なんだぎが?家で食う分まで握ってもらったのか?ちゃっかりしてんなぁ」 中身金魚だから!「あんだけ食ってまだ足りなかったのか。大将これの分も経理にまわしといて!」 だからこれは金魚なんだって!「毎度あり~~社長またどうぞ!」大将すっげぇズルい笑顔でお見送りです・・・「こういう店で寿司を食うなんてなかなか出来ないんだぞ。俺に気に入られてて良かっただろう」はいはい良かったです。どうもこのお方がメシご馳走してくれた後って損した気分になるんだよな。さてどうしたもんでしょう。この金魚。とりあえずコップに移してみました。小さいけどとても元気が良いです。「明日もうちょっと大きい入れ物を買わなきゃ」と思ったのですが、どうせすぐ死んでしまうでしょう。とりあえずしばらくコップでいいや。金魚を飼うなんて小学校以来です。庭の土をほじくってはミミズを池に投げ込んだっけ。冬、雪に埋まっても春にはまた元気に泳いでたっけ・・。あれ??そういやこいつに何を食わそう。札幌じゃミミズなんてそこらにいないよ?ご飯粒食う??おお食ったよ!う~~ん明日ペットショップかどこか行ってこなきゃ・・金魚の飼い方の本も立ち読みしに行かなきゃ・・・いっそ道庁の池にでも捨てちまおうか??まったく面倒なモノを押し付けやがってあのオヤジ・・・
2004年02月02日
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「金魚のキン太」と「酔っ払いぎが」の出会いとその生活を語って良いですか?良いっすね。良いっすか?ありがとう~。別に聞きたかねーやってお方は聞き流してちょうだい。金魚のキン太との出会いは寿司屋だったんす。くるくる回る寿司じゃなくてカウンター越しで大将がじきじきに握っちゃうお寿司屋さんすよ。高いとこ。梅さんこそいませんでしたがメニューなんて品書きの下にいちいち「時価」って書いてある高飛車系寿司店でした。そんな寿司屋に連れて行ってもらった若輩酔っ払いぎが20ん才。おごって下さるスポンサーさんは元バイト先のお客様でした。このお方ら、おいらが店を辞めた後も色々と世話焼いて下さいまして。おいらもタカったタカったこの上無い。フグ食わせろキンキ食わせろウナギ食わせろ八角食わせろゴッコ食わせろって。←魚ばっかだなオイ。バブリーだった当時は男女客問わず、マンションだ車だ時計だスーツだ靴だって申し出もございましたが、「食えないモノもらってもしゃー無いから美味いモン食わせて!」とおいらは徹底的に「食欲」をセールスポイントにしておりました。引っ越したばかりのボロアパートが気に入っていたし、時計も祖父からもらったシチズンの自動巻きが最高にカッコイイと思ってた。服も靴も広くも無い棚に収まる分あれば充分と思っていました。お客様のご好意を高額な金品で受け取るのは後々ヤバイ。トラブルが複雑になりがちです。実際「あなたにどれだけ注ぎ込んだと思ってるの!!」と怒鳴り込まれた従業員も居りましたし。(ちなみに服や靴・バッグ等革製品は「カワキ物」。時計・宝石・貴金属アクセサリーは「ヒカリ物」と呼ばれてた)そんなおいらはメインの女性客よりお付きの男性客からの支持を必要以上に熱く集めておりました。売り上げにならんからすぐクビになったけど。人って一度レッテルを貼るとなかなかその印象が変わらぬらしく、どうも「ぎがは貧乏だ。メシ食わせてやらないと」って事になりっぱなしです。店辞めても「メシ食ったか?」と晩飯に一々誘って頂きました。当時の言葉で「メッシー」さん。外科医の方とか歯科医の方とか会社役員の方とか。あるいはそういう旦那さんに囲われる内縁のお方とか。特に餓死しそうだったおいらを2回も救って下さった横浜の金融業者さん。たくさんの救援物資をわざわざ送って下さってありがとうございました。そして、どなたか存じませんが滞納していた学費を知らない間に学校に払って下さったお方。どうか連絡下さい。ぎがなんでもします。おいらがガキの身分で「回らない寿司」食えたのはそんな人様のお心遣いの賜物ですね。で、連れて行かれたお寿司屋さん。「ぎが遠慮しないでどんどん好きな物頼んで食え!」・・・・って太っ腹だ…カウンターで寿司をお好みで注文。今思えば夢のようです。ウニ♪カニ♪アワビ♪ボタンエビ~~(頭と卵も握って~)♪ 無謀にも本気で遠慮してない当時のおいら。とんでもない図々しさっす。大将、水槽からガンガンすくってバンバンさばいてどんどん握ってヘイお待ちっ!ヘイお待ちっ!醤油も漬けずに片っ端から口に放り込むおいら。大将美味いっす!「若けぇと食いっぷりが良いねぇ~~食わせがいがあるねぇ 次!なに行くの?」「大将、こいつぎがって言うんだけど苦学生でさ~~普段ロクなもん食って無いから取って置きのヤツどんどん食わせてやって」(すんません。この時もう卒業してました。)親の仕送りも無しにけなげに頑張ってるこいつを見てるとさ。俺昔の自分を思い出すんだよ大将。俺も時代が悪いんだ頑張っていつか偉くなってこういう大将の店みたいな高級な寿司を腹一杯食うんだって思って頑張ったね。俺、なりふり構わず頑張ったよ?時には卑怯なこともしたけどさ、男として一国一城の主になることばっか考えてたよ。事業を起こすって決めた時周りのみ~~んな反対したよ?上手く行く訳が無いって。でも俺自信があったんだ。これから時代は○○○だってね。今の俺見てどうよ大将。自分で言うのもなんだけどいっぱしの成功者だよ?面白いよ~俺を馬鹿にした奴らがヘイコラゴマ擦って来やがる。俺が何も言わないのに勝手に金積んで来るんだよ。嫌だ嫌だ。あ~~嫌だねキンタマちっちゃいヤツのすることは。俺は尻尾振ってくるヤツは目もくれないよ。ま付き合いってもんがあるからね~~。こういうぎがみたいな貧乏な苦学生に進んで援助する立場ってのにならなきゃね~~。それが成功した上に立つ者の責任だよ責任。変われば変わるもんだろ?え?大将以下略うわぁまた始っちゃったよ社長。店でも来るたび聞いてたけど、連れて行かれる先々でいつもこの話だ。チカルや雛のママたちも「聞き飽きた」ってこぼしてたぞ。つーかおいらをおかずに立身出世談を披露したいのね社長。大将も聞き飽きてるらしく「ぎがくん!ほれ社長に恥かかせないようにドンドン食って!次なに食うの!」 え~~ソイとホッキとアナゴを甘ダレ無しで・・・「ぎが!アナゴだと??お前俺を舐めてんのか?ウナギにしろウナギ!大将こいつに本物の味教えてやってくれよ」 社長好きなもん頼めって言ったべや!おいらはアナゴが食いたいんだってばよ! ウナギはウナギ屋で本物の味教えてくれよ!「ぐゎっはっはっはっは(笑)!大将こいつ生意気だべ~~?寿司の他にウナギも俺からたかる気でいるよ こういうかけ引きってのがビジネスじゃ重要なんだ その点俺は」以下略自慢話まっしぐらの社長はしゃべり続けていましたが、微妙にさげすまれようと高級寿司をむさぼるおいら。ここぞとばかりに食いまくり。大将も「書き入れ時」とばかりに握りまくり。社長がトイレに立った時、「大将、社長いつもどのくらい会計すんの?」と打ち合わせしました。いくら腹ペコのおいらだって限界がある。なかなか教えてくれませんでしたが、「いつも3~4人で00万くらいだねぇ」と。「そこまで一人で食うの無理かも知れないから次からシャリ無しの刺身で食わせて下さい」「よっしゃまかせろ!」と密談。 おいらは食う。大将は儲ける。社長は自慢する。三つ巴の戦いが今、始ったのでした。あれ??金魚とぜんぜん話が違うな・・・・
2004年02月01日
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