音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年08月03日
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最初に聴いてよかった! ~B・スプリングスティーン編~


 ザ・ローリング・ストーンズ 『レット・イット・ブリード』 の項、それから、ザ・フー 『フーズ・ネクスト』 の項で、編集盤を先に聴いたのは間違いだったという話題に触れた。今度は、逆に「先にオリジナルアルバムを聴いてよかった!」という例を紹介したい。

 それは、ブルース・スプリングスティーンの2枚組大作『ザ・リバー(ザ・リヴァー)』である。発表されたのは1980年。けれども、筆者が初めて聴いたのはリリースから少し遅れて1984年。そう、1984年と言えば、スプリングスティーンが 『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』 でアメリカンヒーローに祭り上げられる、その時期のことであった。

 きっかけは単純で、ラジオで聴いた同アルバムからのシングル曲( 「ハングリー・ハート」 )がよかったからだ。実際に2枚組を通して聴いてみて、この曲もよかったのだけれど、I-5.「独立の日」、I-10.「アイ・ウォナ・マリー・ユー」とI-11.「ザ・リバー」、II-4.「消え行く男」とII-5.「盗んだ車」、そしてII-9.「雨のハイウェイ」などといったおとなしめの曲もよかった(他にII-1.やII-7.も同様)。

 最初に『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』を聴いていたら気付かなかったかもしれない。というのも、『ボーン・~』は80年代真っ盛りの華やかな音作りのアルバムだ。表題曲はベトナム戦争を歌っていて深刻なメッセージなのだけれど、当時はサビの歌詞(「俺はUSAで生まれた」)とご機嫌なロックンロールのノリとで聴かれてしまっていた(それゆえの大ヒットだったわけだが)。その点。スプリングスティーンが人間を描くストーリーの叙情性のようなものを感じ取るには、『ザ・リバー』の方が格段にわかりやすく、そして優れている。



 一人のアーティストやバンドを聴く上で、最初に出会うアルバムは大事である。偶然とはいえ、スプリングスティーンの場合には、たまたま最初に手にしたものが「当たり」だった。これからスプリングスティーンを知る人は、迷ったらぜひ『ザ・リバー』を最初に手にとって聴いてもらいたい。



[収録曲]

(1枚目)
1. The Ties That Bind
2. Sherry Darling
3. Jackson Cage
4. Two Hearts
5. Independence Day
6. Hungry Heart
7. Out In The Street
8. Crush On You

10. I Wanna Marry You
11. The River

(2枚目)
1. Point Blank
2. Cadillac Ranch

4. Fade Away
5. Stolen Car
6. Ramrod
7. The Price You Pay
8. Drive All Night
9. Wreck On The Highway


(メンバー)
Roy Bittan (piano)
Clarence Clemons (sax)
Danny Frederich (organ)
Bruce Springsteen (vocals & guitar)
Garry Tallent (bass)
Steve Van Zandt (guitar)
Max Weinberg (drums)




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