音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2013年04月14日
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 以前に取り上げたように、 『シカゴ18』 というアルバムは、1980年代に入ってシカゴが推し進めてきた、アダルト・コンテンポラリー色の強い“バラード路線”の、個人的には最高作に位置づけてもよいとすら思う作品だった。この作品の成功を経て、1988年に出た次作が本盤『シカゴ19(Chicago 19)』である。

 “バラード路線”と言っても、単なる路線の踏襲というよりは、さらに一歩前へ突き進めたという印象のアルバムだという感想を抱いている。つまりは、同じことを繰り返しているのではなく、同じことをさらに先へ進めているわけだ。シカゴというバンドが80年代に入った頃( 参考過去記事 )からAOR的な音楽作りへと姿勢を変えていったこと自体には、賛否両論があろう。結果、ブラス・バンドというシカゴのイメージからは最も遠いところにあるアルバムになったのは事実である。けれども、バラード路線としての出来具合を考えた時、外部ライターの曲を取り入れながら、彼らは着実に進化を遂げていったということなのだと思う。

 1.「ハート・イン・ピーシズ」からしてノリのいい(悪く言えばいかにも受け狙いの?)ナンバー。続く2.「アイ・ドント・ウォナ・リヴ・ウィズアウト・ユー」は、いかにもこの時期のシカゴといった感じのバラード。さらに極めつけは特大のヒット・シングルとなった6.「ルック・アウェイ」。シングルとしてのこの曲は1988年9月にリリースされたものの、チャートアクションは翌年におよび、結果、全米で1989年の年間ベスト・シングルとなった。さらには、この曲の陰に隠れているものの、7.「ホワット・カインド・オブ・マン」もその路線としてはなかなかの曲。

 個人的によく聴いたのが『シカゴ18』というのは確かにそうなのだけれど、実際にアルバムを聴きながらその路線の突き詰め具合という面では、本盤が抜きんでている。AOR系のシカゴに抵抗感がない人、それがお気に入りだという人には外せない必聴の1枚。




[収録曲]

1. Heart In Pieces

3. I Stand Up
4. We Can Last Forever
5. Come In From The Night
6. Look Away
7. What Kind Of Man Would I Be?
8. Runaround
9. You're Not Alone
10. Victorious

1988年リリース。






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Last updated  2013年04月14日 15時12分35秒
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