音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年02月12日
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テーマ: 洋楽(3310)




 未発表音源のリリースというのは、かつて(1980~90年代)も、21世紀に入ってからも、いろんな形で活発に行われている。その手のものには、概ね二種類が存在する。一つはアウトテイクや既発表曲の別ヴァージョン(未発表テイク)といった曲単位のものを再発時に追加するというタイプのもので、これはCDになって収録時間が増えたことにより、今日に至るまで実に多くなされている。もう一つは、未発表音源がまるごと(そのまんまであったり、編集を経る場合もある)新作アルバムとしてリリースされる場合で、このタイプの大多数はリリースされずに眠っていたライヴ音源である。タイトルからもわかるように、オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)の本盤『ラッドロー・ガレージ・ライヴ(Live at Ludlow Garage 1970)』は後者のタイプということになる。

 オールマン・ブラザーズ・バンドは、サザンロックの形を作り上げたバンドで、1969年に セルフタイトルのアルバム でデビュー。しかしながら、中心メンバーのデュアン(デュエイン)・オールマンの突然の交通事故死により、オリジナルメンバーでの活動はわずか数年で幕を閉じた(なお、バンド自体は解散時期もあったものの、その後も継続している)。

 彼らの名声を高めたのは1971年3月に実況録音された『フィルモア・イースト・ライヴ』であった。デュアン・オールマンの死がその半年ほど後だったため、死の半年後に出た2枚組(CDでは1枚)『イート・ア・ピーチ』にも生前のライヴ音源が収録されたが、ファンとしてはもはや新しい演奏は当然ながら聴けなくなってしまった。

 そうなれば、聴き手の発想は、過去へとレトロスペクティヴに向かうのは必然なのかもしれない。1990年代以降、オールマン・ブラザーズの70年頃のライヴ音源は次々と発掘されることになる。その皮切りとなったのが、1970年、上記『フィルモア~』のちょうど1年ほど前の録音となる本アルバムだった。

 オールマン・ブラザーズ史上もっとも長い「マウンテン・ジャム」(44分)は聴き逃せない名演。普段は“LP時代からCD時代に(さらに今ではデジタルファイル時代に)移り変わったからと言っていいことばかりじゃない”などと言っていても、こればっかりは明らかに“LPではできなかった”収録時間であり、CD2枚組の2枚目全部がこの曲にあてられている。


[収録曲]

(Disc 1)

2. Statesboro Blues
3. Trouble No More
4. Dimples
5. Every Hungry Woman
6. I'm Gonna Move to the Outskirts of Town
7. Hoochie Coochie Man
(Disc 2)
1. Mountain Jam

1991年リリース。






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Last updated  2015年02月12日 08時39分51秒
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