音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年06月13日
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テーマ: Jazz(1977)
カテゴリ: ジャズ




「ハート・オブ・マイン」 などのヒットで知られるボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)は、AORシンガー・作曲家としてとりわけ日本での人気が高い。そんな彼がジャズ・スタンダードを取り上げて歌っているのが本盤『ブルー・コンディション(Blue Condition)』である。

 ふつう、ポップ系の歌手がジャズ・スタンダード集を歌うとなると、緊張して伸び伸びとは歌い切れず、結果的に悪い意味できれいにまとめてしまいそうなものである。けれども、ボビー・コールドウェルの場合は一味も二味も違う。このアルバムは、驚くほど生き生きと、そして伸び伸びと歌い上げているという印象が非常に強い。要するに、“チャレンジしている”というよりは“素のままにやっている”感が強いと言いかえてもいいだろう。

 同じAOR系の代表的シンガーにボズ・スキャッグスという人がいる。彼はR&B系のバック・グラウンドが強く、デビュー作( 『ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン』 )も、ずっと後の原点回帰作( 『カム・オン・ホーム』 )も、やはり“素のまま”でどこか泥臭さを含んだ熱唱となっている。ボズ・スキャッグスとボビー・コールドウェルは、共にAORで名を馳せた二人だが、それぞれのルーツは違っていたというわけだ(ちなみにボズ・スキャッグスもジャズ歌集を出していて、いい作品ではあるのだが、伸び伸びとした自然さという点ではボビー・コールドウェルの本盤に到底敵わない)。

 そのようなわけで、本盤の聴きどころは、特定の曲云々というによりも、この全体のトーンというか、“自然さ”加減そのものにあるとも解釈できそうな気がする。自分のバックグラウンドの一部となっているもの(それも、おそらくは大きな比重を占めるバックグラウンド)を、無理するのではなく、素のまま、ありのままに出す。否、出すのがすごいのではなくて、“出る”(あるいは自然に“出せる”)のがこの人のすごいところなのだろうと感じる。



[収録曲]


2. You Go To My Head
3. Angel Eyes
4. Don't Worry 'Bout Me
5. Beyond The Sea
6. I Concentrate On You
7. All The Way
8. Stuck On You
9. I Get A Kick Out Of You
10. Tomorrow
11. The Girl I Dream About
12. Smile







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Last updated  2015年06月13日 05時28分44秒
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