音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年02月11日
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勢いづくセカンド作


 1971年に結成されたフォガット(Foghat)は、ロンサム・デイヴ(デイヴ・ペヴァレット)をはじめサヴォイ・ブラウン( 参考過去記事 )を出た3人に、ロッド・プライス(元ブラック・キャット・ボーンズ)が加わってできたバンドだった。1972年にファースト作 『フォガット』 を発表し、そのままの勢いで翌73年に本セカンド作を世に問うた。

 ところが…、である。なぜかセカンド作もファースト作と同じセルフ・タイトルのアルバムになってしまっている。なぜこんなややこしいことになったのか、意図するところもよくわからないのだけれど、要するに2枚とも同じセルフタイトル(『フォガット(Foghat)』)なのである。無論、そのままでは紛らわしくて仕方がない。いつしか、2枚目の本作の方は、別の“通称”で呼ばれるようになる。その通称の由来は、本盤のジャケットの写真に由来する。ファースト作の渋いモノクロのメンバー写真のジャケットとは大きく違って、セカンド作のジャケットは白地に“石(ロック)”と“ロールパン”の写真のみ。これに因んで、『ロックンロール(Rock & Roll)』や『ロックンロール・アルバム(Rock and Roll Album)』と呼ばれるようになる(ところが、さらにその翌年の作品には“ロックンロール”という単語を含む『ロックンロール・アウトローズ』なるアルバムがあって、さらに紛らわしすぎだけれど…)。

 ともあれ、紛らわしかろうが何であろうが、内容は別物。そして、勢いで勝るのはこちらの盤というわけである。お気に入りの曲をいくつか挙げてみたい。1.「ライド・ライド・ライド」は、リフがカッコよく決まり、ギターもよし、ヴォーカルもよし、全体の盛り上がっていく様子も、実によく出来ている。3.「ロング・ウェイ・トゥ・ゴー」や7.「ロード・フィーヴァー」あたりも同様のことが言え、ブギーを前面に出していくスタイルへの志向が見てとられる。その一方で、前作からのブルース・ロック色も随所に残されている。その意味では、2.「フィール・ソー・バッド」が最も気に入っている。それから、8.「シーズ・ゴーン」も捨てがたい。この曲のギターのカッコよさは無条件に好きなのだけれど、音楽スタイルという観点からすると、ブルース・ロックからブギーへと発展していく奇跡の方向性がよく分かる演奏のようにも思える。



[収録曲]

1. Ride, Ride, Ride
2. Feel So Bad

4. It's Too Late
5. What a Shame
6. Helpin' Hand
7. Road Fever
8. She's Gone
9. Couldn't Make Her Stay

1973年リリース。




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Last updated  2017年02月11日 06時45分24秒
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