やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2008年02月24日
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カテゴリ: 読書メモ

 この『道ありき』の続編、すぐに読んでしまったのだけれど感想を書くのはためらっていた。

 まず『この土の器をも』は『道ありき』その後の結婚生活篇、ベストセラー『氷点』が生まれるまでの顛末、興味がないわけではないからそれなりにおもしろかった。

 だが『光あるうちに』の副題が信仰入門編とあるのには躊躇した。確かに今までのキリスト教についてのどの書よりも、わたしにはよく理解できてよかったのだけど...。

 わたしの知識不足ということもあろうけど、難しくないキリスト教についての本も、わかったようなわからないようなのにしか出会っていなかったので。

 だが、じゃあ入門するほどの気持ちになったかと言えば、そんな簡単なことではない。あたりまえだけれど、なんとなく理解したことと、賛同することは一緒ではない。

 信仰入門編と副題をつけなければいいのに。もう最後の方はお奨め一方で、これでは営業じゃないかと引いてしまった。それとも入信にしろ入党にしろ入会にしろ、こんなものなんだろうか。まさか?!

 話がそれたが、三浦綾子は読ませる力がある作家であるのはまちがいない。ぐいぐい読ませられたのは本当だ。






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最終更新日  2008年02月24日 12時50分31秒
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Re:『この土の器をも』と『光あるうちに』(02/24)  
七詩  さん
「道ありき」の続編があったのは知っていましたが、実は今まで読んでいません。というのは、「道ありき」があまりにも壮絶で重い話でしたので、ちょっとひいていたのかもしれません。
読んでみます。
(2008年02月24日 09時21分17秒)

Re:『この土の器をも』と『光あるうちに』(02/24)  
読子  さん
大かた読みました。エッセイより小説のほうが面白い作家だと思います。忘れがたいのは「塩狩峠」ですね。
一番最初に読んではまっていったのが「ひつじが丘」でした。 (2008年02月24日 12時51分09秒)

七詩さん  
ばあチャル  さん
今、『氷点』を再読しています。かなりしつこいわたし(笑)

ところがこれは完全に大衆向けのよう。(悪いっていう意味じゃありませんけど)『続 氷点』は未読ですから、これも読まないと全体がつかめないらしいですので、それも読もうと思っています(ほんとしつこい!)

余談ですが、短編の『毒麦の季』にはぶきみな強い印象をうけ、忘れられないでいます。
(2008年02月24日 13時03分40秒)

読子さん  
ばあチャル  さん
>大かた読みました。

おお、読子さんもはまったのでしたか。わたしはむかしより今のほうがはまっているようです。なぜか『塩狩峠』が印象薄かったのですから。
(2008年02月24日 13時10分47秒)

Re:七詩さん(02/24)  
七詩  さん
ばあチャルさん
韓国の方に聞いたのですが「氷点」は韓国でも人気があって、韓国人俳優で韓国翻案バージョン、日本バージョンともにドラマ化されているそうです。
そういえば出生の秘密、交通事故、難病と韓国ドラマにも一脈通じるような話ですね。
そういう意味で氷点はちょっと通俗ドラマ的、塩狩峠は最初から感動を狙った感があって、「道ありき」ほどには好きではありません。 (2008年02月24日 22時13分00秒)

Re[1]:七詩さん(02/24)  
ばあチャル  さん
七詩さん

思い出しました。『氷点』、リアルタイムでは20代のころ話題になり新聞に連載されのですが、わたしが読むものではないと気に留めてなかったようです。おはずかしいのですが「ものの見方・考え方」「世界の重み」など左よりの書のほうが魅力ででしたね。

1980年ころ40代にて初めて読みましたが、記憶に残ってません。それも四半世紀前!!

今回『道ありき』を読んでから『氷点』を読んでいるのですが、見方は違ってきますね。「通俗、筋ありき」としても、人を惹きつける何かがありますよ。さすが1000万円懸賞入賞作品です。

この役割はいまやライトノベルやコミックが取って代わったのかどうかよくわかりませんが…。というか、そんな勢いがもうないのかも。

それにしても七詩さんありがとうございます。おかげさまで思いもかけない経験をさせてもらいました。こういうことがいっぱいあるのでしょうね、人生には。

(2008年02月25日 19時48分27秒)

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