やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2009年10月01日
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律儀な性格なもので、やはりアップしないと気持ち悪い。ので、御用と興味が無い方はスルーしてください、ませ。

政権交代劇の真っ最中に読んだ オーウェル『動物農場』 が印象的だったから、
そういう時は続けて同じ作者の 『1984年』 など読みたくなるのだが、
なぜだかその後は軟弱系になってしまった。

『風の盆恋歌』高橋治
八尾町「風の盆」のにぎわい話題に引かれて
(CMでロボットまでおわら節を踊ってすごいね)
「あっ、そうだ」と買ってあった105の本を思い出したのだ。
『マジソン群の橋』 のように、もどかしいような小説。
先月の 中里恒子『時雨の記』 の方がピンと来る。
こちらは作者が男性だからかそうなるのかもしれない。
しかし、風の盆見物はこれで味わったも同然だ。

『図書館の神様』瀬尾まいこ
やはりこのへんになると(作者が若いと)わたしには感情移入が難しい。
べたつかない関係というのはわかるけれども、好きだけれども。

女妖記』西条八十 を読んでネットを関連検索したら
さんざん聴いたので耳に残っている

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」

が飛び込んできて
『人間の証明』森村誠一をまだ読んでいない事に気づき、やもたてもたまらず。
やはりおもしろかった。ほんと爆発している時には読まない天邪鬼。
有名な霧積温泉がキーワードだが、ここにも富山の八尾町が登場して
おわら節がでてくるのが偶然の妙。

『白い夏の墓標』帚木蓬生
医学ミステリーでこれも当時話題だっただろう旧い作品。
ウイルス研究が細菌兵器になるという恐ろしいことを下敷きに
一人の医学関係男性が翻弄される、時と場所のスケールが大きい物語。
フランスとスペインの境ピレネー山脈にアンドラ公国なんていう
小さな小さな国があったなんて、この本を読まなければ知らなかったわ。

なんだか関連グッズの展示会のようになった。でもだから本を読むのは楽しい。






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最終更新日  2009年10月01日 10時11分35秒
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Re:それからそれへと 本を読んで…9月(10/01)  
Rinn さん
不思議に関連してるって、おもしろいですね。
ある本読んで、その作者をずっと続けて読むのは普通ですが、興味をひかれて他の本へというのは、なかなか行きそうで行くのは大変。ネットの普及で簡単に調べられるので、検索してつまみ食いしておしまいというのが当り前になってしまいました。(汗

森村誠一、流行った当時読みましたわ。清張さんから続く社会派と言われてましたね。時系列の緻密なアリバイ崩しが醍醐味だけど、人間の証明はこの詩からほどけてくる母恋い物語が、よくできてて泣けました。
戦後、米兵と結婚した女性という設定が以後の映画・TVでは時代に合わせて、米軍基地ができてその後にとなっていたので、戦後の切羽詰った状況より米兵と結婚する動機が弱い気がしたのを覚えています。
自分の子なのに、片方は捨て片方は必死で守ろうとする。その母のエゴを知っても、最後まで慕いながら守ろうとする黒人青年は、何度見ても泣けるし、母のどうしようもない思いもわかるようになりました…。
(2009年10月02日 00時11分39秒)

Re[1]:それからそれへと 本を読んで…9月(10/01)  
ばあチャル  さん
Rinnさん

>森村誠一、流行った当時読みましたわ。清張さんから続く社会派と言われてましたね。時系列の緻密なアリバイ崩しが醍醐味だけど、人間の証明はこの詩からほどけてくる母恋い物語が、よくできてて泣けました。
>戦後、米兵と結婚した女性という設定が以後の映画・TVでは時代に合わせて、米軍基地ができてその後にとなっていたので、戦後の切羽詰った状況より米兵と結婚する動機が弱い気がしたのを覚えています。
>自分の子なのに、片方は捨て片方は必死で守ろうとする。その母のエゴを知っても、最後まで慕いながら守ろうとする黒人青年は、何度見ても泣けるし、母のどうしようもない思いもわかるようになりました…。

いままた松本清張の「ゼロの焦点」がリメイク(?)映画化されているらしいですね。わたしも思い合わせておりました。おっしゃるように動機の設定時期がぼやけていましたね。しかし母のエゴの心理などよく描けていて子供の側の情感もつたわってくるいい作品です。やはり詩がいいんですね、うーむ、八十は天才です。
(2009年10月02日 06時57分22秒)

Re:それからそれへと 本を読んで…9月(10/01)  
ひよこ7444  さん
『人間の証明』は本も読んで、映画も見ました。
故松田優作さんが主人公でした。

森村誠一氏もホテルのフロントマン役でワンシーン、でてました。

ちなみに模試でその詩が問題に出されていました(笑)
いっとき、私も森村誠一氏にはまりました。
『悪魔の飽食』は、夢にまででてきました(^^;;)

『ゼロの焦点』若かりし時に読んで、犯人と動機、殺害方法だけ覚えてますが(いちばんいいとこぢゃないか)、連続殺人だったけ?と、記憶があやふや。。見に行こうかしらと思ってます。
(2009年10月02日 08時29分35秒)

Re[1]:それからそれへと 本を読んで…9月(10/01)  
ばあチャル  さん
ひよこ7444さん

松田優作『人間の証明』は観たいなーと思います。コマーシャルが焼きついていて...角川がすごかったんですね(笑)
それに森村誠一の『悪魔の飽食』も傑作らしいから読みたいです。

松本清張は生誕100年ということで...例の姑とおない年、松本さんほうに生きていてもらいたかった、なんちゃって。
(2009年10月02日 10時08分48秒)

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