ちょっと外国の小説かなと思わせる
舞台がサンフランシスコだということや白人の女性が登場する
エキゾチックさばかりから来るものではないが、持ち味というのだろう
一場一場の情景絵を広げていくようなひとこまの静止したエロスのつながり
実を言うとそのような描写はもう、うざったいという感情もある
しかしいちどは読んでおかないと、と思った
芥川賞受賞作品だからではないけれどもね(笑
ミステリー仕立てもあるが、そのことは重要ではない
サンフランシスコに滞在している日本人の彫刻家に
日本の妻が国際電話でうらみつらみを、長々と述べぐちるストーリーその彫刻家のアトリエには白人女性が二人
ひとかたは素裸、もうひとりは着衣
それが芸術を凝らした絵の連続のようだそこには才能がきらめいていると思うのがみそ
この御仁はお金がないらしいから
妻がする国際電話料金がかさむのが気になる
またまた
クリーニング代を惜しみ、汚れ物を船便で妻に送ってしまう
それがミステリのきも
ケチな野郎の芸術家ぶりっこがうける
と言っては失礼かな
ここのエロスは今となっては上品である
「ミルク色のオレンジ」「テーブルの下の婚礼」の2作品もついている中公文庫
よみがえり 2023年12月21日
こういうエンタメが好き 2023年12月19日
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