吟遊映人 【創作室 Y】

吟遊映人 【創作室 Y】

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

吟遊映人

吟遊映人

カレンダー

2008.05.10
XML
カテゴリ: 映画/戦争・史実


ベトナム戦争で壮絶な修羅場を潜り抜けて来た兵士たちが、帰還後、ごくごく普通の社会生活に馴染めないとか、不眠と悪夢から薬を常用するとか、喪失感、孤独感を抱くなど様々な問題を抱えている事例は知っているつもりだ。
だがなにぶんベトナム戦争ともなると、30年以上も昔の話になるので若い世代には実感が湧かないというのも事実だ。
しかし、イラク問題となると話は別だ。
現在進行形で起こっている深刻な問題なのだ。
作中では、米軍兵士たちの本音とも言うのか、帰還の連絡を受けて大はしゃぎするシーンが出て来る。
この場面だけでも「好きで海外まで来ているわけではない」様子がわかる。
本当は戦いたくなんかない、でも戦わなければならない。
世界のアメリカ合衆国としての威厳と誇りを持って人道的介入をしてみたところ、現地のテロリストから攻撃されて多大な犠牲を払うことになってしまった無念さ。


イラクで人道的任務に携わっていたアメリカ兵たちは、帰還が近いことを知らされる。

そんな中、医師の派遣と医薬品の輸送という最後の任務に着く。
現地に向かって輸送途中、米軍部隊の前を走る民間人の車が急に停車し、狭い道幅で立ち往生。
不穏な空気が流れる。
すると突然武装勢力が発砲。
アメリカ兵たちも一斉に応戦する。
激しい戦闘がくり広げられる中、トミー、ジョーダン、ジャマールたちは敵を追跡。
民家に隠れている敵の武装集団を仕留めるため、やみ雲に射撃する中、ジャマールは誤って民間人の女性を射殺してしまう。
また、逃走する敵を追跡中、深追いし過ぎたジョーダンは狙撃され絶命。
側にいた親友のトミーは、半狂乱になりながら救出のヘリを要請。
一方、バネッサは一刻も早く退却しなければと、狭い路地から大通りに出ようとハンドルを操作。

バネッサ自身も片手を失うという重傷を負ってしまう。

この作品を観て考えさせられたのは、何と言ってもトミーが再びイラクという戦場に戻ることを決意する場面だ。
あれだけ悲惨な光景を目の当たりにしながらも、あえて安穏としたアメリカでの生活を好しとせず、家族のあたたかな支援すら振り切り、過酷な戦場に再び身を置くのだ。
一体何がそうさせるのか、考察してみる価値はありそうだ。

2006年公開

【出演】サミュエル・L・ジャクソン、ブライアン・プレスリー

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.05.10 06:14:09
コメントを書く
[映画/戦争・史実] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: