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2008.05.12
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カテゴリ: 映画/アクション

「フルーリー、フランの死を知って泣きそうなジャネットに何を囁いて慰めた?」
<場面が変わってサウジのテロリスト側遺族>
「おじいさんは死ぬ前、何を囁いたの?」
<再び場面がFBI本部>
「覚えてる?」
「・・・“奴らを皆殺しにする。”」
<再びテロリスト側の遺族>
「“心配ない、仲間が奴らを皆殺しにする。”」


だが裏を返せば、そのぐらい単純なことでも公に表現しなければ社会は完全に誤読してしまう恐れがあるのだ。
我々はいつだって自分が正しいのだと信じている。
そうでなければ「正義」なんて机上の空論でしかなくなってしまうからだ。
だからせめて、正しい知識と理解を持った上で自分を信じていこうではないか。

舞台はサウジアラビアの首都リヤド。
外国人居住区でソフトボールの試合中、事件は起こった。
突然のテロ勃発。
首謀者はアルカイダのメンバー、アブ・ハムザ。
死傷者300人を越える犠牲者の中に、FBI捜査官も含まれていた。
本国アメリカで連絡を受けたFBIのフルーリーは、捜査に向けて4人の精鋭チームを結成。
たった5日間という期限付きで現地へ出発した。


国会などというものは存在しない。
国王の命令そのものが法律と見なされているのだ。
拡大する貧富の差と厳格なイスラム教義。
とにかく、アラブ諸国を理解するにはまずイスラム教を知らねばならない。(西欧諸国を理解するのにキリスト教を知るのと同様。)
だが聖書に代わるコーランを読むと言っても、近所の書店ですぐに見つかるような代物ではないのも事実だ。

この作品を通して感じるのは、世界最大の石油産出国の巨万の富に隠されたテロリズム。

そしてエンドレスに繰り返される、復讐劇。
ジハード(聖戦)と呼ばれる自爆テロは、戦時中の日本の神風特攻隊にも似て、もはや捨て身の人間兵器と化しているから手の施しようがないのだ。
我々はそこから何を学ぶのか。
未来を担う子どもたちのためにも、中東問題を深刻に受け止めていかねばならない。

2007年公開
【監督】ピーター・バーグ
【出演】ジェイミー・フォックス

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.05.12 08:07:21
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