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2008.05.24
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カテゴリ: 映画/パニック


港・漁師・カジキ漁船という素朴でローカルなものにスポットを当てたこの作品は、ジャンルとしてパニック映画にあてはまるかもしれないが、史実に基づいた小説の映画化なのだ。
そのせいで全体的に暗く、地味な印象を受ける方もおられるだろう。
だが、想像してみてほしい。
“魔のトライアングル”と呼ばれて久しいバミューダ海域が、どれほど危険な地帯であるかを。
ハリケーンや霧の多発地帯でもあるこの海域は、魚の宝庫なのだ。
漁業で生計を立てている者たちにとって、喉から手が出るほど魅力的な漁場なのだ。

1991年マサチューセッツ州グロースター港に、カジキ漁船アンドレア・ゲイル号が帰港した。
だが、不漁のせいでクルーの賃金は芳しくなく、船長のビリーは自分のプライドが許さず苦悩した。

ゲイル号は大漁を求めてフレミッシュ・キャップスへ向かった。
そこでは、期待通りの大収穫をおさめたものの、帰り際になって巨大ハリケーンと遭遇してしまうのだった。

注目すべきは、やはりハリケーンの直撃を受けたゲイル号をいく度となく襲い掛かる大波と、叩きつけるような雨と風。
クルーたちが手を取り合って助け合う友情の絆。
そしてクルーそれぞれの抱く船乗りとしてのプライド、潔さ。
一方、無事の帰還を祈り続ける家族の悲痛な願い。
それらの描写が飾らない庶民レベルの視点で、淡々と演出されていた。
派手な役回りの多いジョージ・クルーニーが、無精髭を生やし、ビニール長靴をはいて海の男を演じているのも見逃せない。
見どころいっぱいの映画なのだ。

2000年公開
【監督】ウォルフガング・ペーターゼン


また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.05.24 06:21:22
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