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2013.06.10
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テーマ: コラム紹介(119)
カテゴリ: コラム紹介
20130610


かなりのカルチャー(?)ショックである。

まずはご一読を。
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【秋田魁新聞 北斗星】

数日前の夜、JR秋田駅前からタクシーに乗った。すぐに鼻を突いてきたのが、たばこのやにの臭い。運転席の脇にふた付きの灰皿が置かれていた。待機時にでも吸っているのだろうか。

車が動きだすと同時に座席の窓を全開にした。臭いを嫌がっているのを運転手も察知したらしい。風通しを良くするため、運転席の窓を少し開けた。無言の車内には気まずい空気が流れ始めた。

自宅に着く直前、「運転手さん、たばこを吸うんですか?」と聞いてみた。「ええ。臭いますか」と運転手。「灰皿置くのはやめたほうがいいですよ」とやんわり注意し車を降りた。

驚いたのは翌日。同じ場所から同じタクシーに乗り込んでしまったのだ。灰皿が消えていた。「覚えてますか、昨夜の客です」。運転手はこちら以上にびっくりした様子。おわびの言葉に続き、「たばこをやめようと考えています」。その後は接客マナーのことや業界の話題など車内で会話が弾んだ。

これまでたばこの臭いを指摘されたことがなく運転手に甘えがあったのかもしれないが、思い切って口にしてよかった。ただ、車という閉鎖空間で直接注意するのは正直大変だった。

県内のタクシー運転手の接客態度は以前よりずっと向上している。しかしマナーの悪い運転手がまだ一部いるのも確か。そんな運転手は9月から秋田駅前などで待機できなくなるといい、講習会も開かれる。「いらっしゃいませ」の一言からまず始めてみてはどうだろう。
(5月31日付)

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【岩手日報 風土計】

その優しさに心が和んだ。盛岡市内のレストランでの出来事だ。昼食時間帯で店内は混雑。テーブルを挟んで若い女性と向き合った

オーダーしたパスタがくるまで一服しようと、たばこを手にして止まった。女性のバッグの中から、ちらりと「母子」の二文字が見えた。母子手帳だ。たばこを吸うわけにはいかない。それがマナーだ

たとえ、テーブルに灰皿があったとしても女性と同席した際は、同意を求めてから吸うように心がけている。このときは聞くまでもなかった。間もなく、女性にも注文の品がきた

この店では食事にコーヒーがつく。女性が食べ終えるタイミングを見計らってウエートレスが聞いた。「普段はコーヒーですが、オレンジジュースか何か、別なものにしますか」。コーヒー成分が胎児に影響してはと体調を気遣っての配慮だ



「すてきな気配りでした」とウエートレスに声をかけた。すると「お客さんはたばこを我慢していましたよね」と返された。なかなかの観察眼。この日の食事はいつも以上においしく感じた。
(6月6日付)

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コラムを読んで軽い時代錯覚を感じた。

そういえばこんな小説を読んだことがある。


幸か不幸か(笑)コチラはタイムスリップはなく、今の話なので違和感を覚えるのだ。

それにしても、今にも煙が臭ってきそうな勢いに、思わず顔をしかめずにはいられなかった(>_<)
時代錯覚を覚えた所以でもあるのだが、はっきり申し上げて、今どき煙の臭うタクシーが走っているところがあるとは思わなかったし、ましてや、「昼食」のレストランでしかも「混雑」している場所において、喫煙を認めているところがあるのには驚きを通り越して唖然とした。
両県ではそれが日常なのか、それとも稀にそういったタクシーや店があるのだろうか。
自治体の事情はあるとしても、スタンダードは禁煙と分煙のはずだ(と思っていた)。

盛岡の女性はさりげなく母子手帳を見せることで自己防衛したと推察する。誠にもってご苦労な限りだ。

ふと思った。
秋田と岩手の喫煙率はどうなのだろうか。
そして肺ガンの発症率はどうなのだろうか。

もし喫煙率が平均もしくは低く、肺ガンの発症率が平均より高いとしたら、受動喫煙による受難に他ならないということだ。
そしてそれは即、分煙を主導できない行政の怠慢によることになる。

いずれにしても、迷惑を蒙っている方々の胸中は察するにあまりあり、謹んで同情申し上げる次第なのである。

20130124aisatsu





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最終更新日  2013.06.10 06:24:45
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