あいていた日記ページに転記しておきますぅ。

『ことばの魔術師からの贈り物』

　　オグ・マンディーノ

～新しい人生を送るための指針集～

　ここに書かれている指針が短いからといって侮ってはいけません。指針はどれも少ない言葉で書かれていますが、すべて何世紀にもわたる経験から引き出されたものです。種は古いかもしれませんが、すべてが新しい生命に満ちています。毎朝、一日をはじめる前に見直してください。あなたの心に植えつけられた種は、あなたが生きている間ずっと耕され、愛でられ、収穫されつづけ、達成感と満足感にあふれた素晴らしい庭園へと成長するでしょう。

■ステップ１■

　まず、自分のことを、干し草を数回かじるだけで満足している羊ではないと認識すること。あるいは、来る日も来る日も哀れっぽく鳴きながら、当てもなくさまよう群れにしたがうことに満足している羊ではないと認識すること。あなた自身の運命を自分で支配できるように、大勢の人びとから自分を切り離してください。くれぐれも、ほかの人の考えや言動にあなたの考えや言動を左右されてはいけません。群集からあなたを切り離すのです。

■ステップ２■

　目が覚めたらすぐ、その日だけを生き、その日に割り当てられた仕事だけをするために、自分を一日という仕切りの中に封じ込めること。昨日という日は永久に消え、明日という日は夢にすぎません。過去の苦しみを思い出し、明日のことを心配して気をもめば、考えが乱され、今日の努力がふいになります。あなたにふさわしい、よき人生に向かって今日をすばやく前進できるように、昨日の重荷も明日の重荷も振り払ってください。それぞれの日を一日という仕切りの中で生きるのです。

■ステップ３■

　今日出会うあらゆるチャンスをとらえて、もうひとがんばりすること。そうすれば成功につながる最大の秘訣に従うことにないります。この１日を輝かしい成功につなげるための確実な方法は、人に期待されている以上に、より長く、より真剣に仕事をすることです。いま支払われている報酬以上の仕事をすれば、じきにいまより報酬が増えます。もうひとがんばりしてみましょう。

■ステップ４■

　今日あなたに降りかかるかもしれない災難の大半は、勇気をもってあたれば、たいてい、それに見合うか、それ以上の恩恵をもたらしてくれると認識すること。挫折に見舞われたら、頭の中を整理して、この不幸からどんな幸いが引き出せるかと自分に問いかけてください。人生の秤はつねに中心に戻り、神が一つのドアを閉めたら、もう一つのドアが開きます。けっして希望を捨てないでください。どんな災難にあっても、幸いの種を探してください。

■ステップ５■

　けっして、小さな事柄を無視しないこと。失敗と成功の分かれ目は、雑事に取り組むか否かであり、雑事を避ける人は失敗し、雑事に取り組む人は成功します。細かい点に注意を払わず、てっとりばやく仕事をこなしていると、いずれあなたのキャリアが台なしになります。古代史をひもとけば、馬蹄の釘が一本抜けていたために戦争に負けた例はいくつもあるのです。けっして、小さな事柄を無視しないでください。

■ステップ６■

　けっして、多忙を隠れ蓑にしないこと。失敗するにも成功するにも使うエネルギーは同じです。どうでもいい雑用を日常的に抱えて多忙をきわめるという罠に落ちないように、たえず警戒してください。さもないと雑用にかまけて、有意義な挑戦を避けたり、よりよい人生を送るためのチャンスを見逃したりするようなことになるからです。あなたの時間は、何よりも貴重です。あなたにあるのは今日一日だけです。一分たりともむだにしてはいけません。けっして、多忙を隠れ蓑にしないでください。

■ステップ７■

　人のせいで、あなたの一日を台なしにしないこと。人に愚弄されたり批判されたりすれば、心に受ける傷は深く、いつまでも消えません。輝かしい成功への階段を上りはじめたいま、あなたは絶えず、あなたを自分と同レベルまで引きずり下ろそうとする人びとに出会います。これは、古今東西、かならずあることですが、それを許してはいけません。それを許せば、あなたは心に打撃を受け、将来苦しむのはいやだからと、梯子を上るのをやめてしまうでしょう。あなたを引きずり下ろそうとする人に出会ったら、ただ微笑み、立ち去ってください。人は劣等感があるから嫉妬するのです。けっして、人のせいで、あなたの一日を台なしにしないでください。

　成功の秘訣はほかにもたくさんあり、おそらく、あなたがよりよい人生に向かってするための一助となるでしょう。けれども、過去の実績をみれば、上記の七ヵ条がもっとも有効です。毎朝、この七ヵ条を見直し、一日のそれぞれの時間に応用すれば、あなたの夢はすべてかないます。
　かつて賢人が記したように、あなたが生まれてから死ぬまでに流れる時間、日々、歳月はたくさんあります。それでも、生と死については手の施しようがないので、自分に割り当てられた期間に満足し、誇り高く、心穏やかに、名誉を尊び、愛情をもって、実りある人生を送るべきでしょう。日々、上記の七ヵ条に従えば、かならずや、そうした人生が送れます。

　これを読んだあなたは、いままさに人生の岐路に着きました。
　もう、もがく必要はありません。神がうなずいています、・・・・微笑んでいます。

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