《櫻井ジャーナル》

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2011.06.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 溶融した炉心が圧力容器の底を溶かして格納容器に落下した可能性を日本政府も否定できなくなったようだ。ただ、格納容器の内部に溶融物は止まっているとしているのだが、融点の関係から格納容器も突き抜けてコンクリートの内部を沈み続け、近いうちに地中へ入り込むと考えねばならない。そうなると、地中や海中の汚染がこれまで以上にひどくなるだろう。

 地震の翌朝には燃料棒が完全に溶融して圧力容器の底に落ちたことを東京電力が認めたのは5月中旬のことで、格納容器へ溶融物が流れ落ちていた可能性も指摘されていた。格納容器は鋼鉄製で、その周囲をコンクリートが取り囲んでいる構造だが、格納容器に溶融物が落下すれば融点の関係ですぐに融け、コンクリートの内部に入ると 多くの人は推測 していた。いわゆる「チャイナ・シンドローム」である。

 事態がチャイナ・シンドロームの段階に達している可能性があることを官邸/経産省/東電は認識していたはず。官邸、経産省、東電は情報を小出しにしながら、少しずつ発表して原子力推進派への風当たりが強まるのを避けようとしてきたように思える。もっとも、官邸/経産省/東電の思惑には関係なく、少なからぬ人がチャイナ・シンドロームをこの段階で疑っていたが。 5月下旬になると専門家の中にはチャイナ・シンドロームが起こっている可能性が高いことをラジオで指摘 する人も現れている。

 東電福島第一原発の事故に関し、運がよければチェルノブイリ原発程度で収まる、3号機の使用済み核燃料プールで核暴走があり、燃料棒の破片が周囲数キロの範囲まで飛び、微粒子となった放射性物質は太平洋を越えた、あるいは1号機から3号機までチャイナ・シンドローム状態、4号機に倒壊の恐れなどと推測する海外の専門家もいる。

 放射性物質をできるだけ狭い範囲に押さえる手立てを講ずるだけでなく、さまざまな理由から逃げたくても逃げられない人々のため、一刻も早く手を打つ責任がある。官邸/経産省/東電はこれ以上,罪を重ねないでほしい。





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最終更新日  2011.06.08 16:37:25


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