ヴッパタール遠征記（その３）

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2012/07/06

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テーマ：社交ダンス(9412)

カテゴリ：競技会関連

＜絢爛豪華な試合会場＞

カーテンを開けると外はどんより曇り空でした。

７月６日から３日間に渡って行われる国際試合。

私達の出場するシニア２ラテンとシニア１ラテンのオープン戦は初日の今日開催されることになっています。

『今何時？　６時？　朝の？』

寝ぼけた大将、まだ夕方だと思ってるみたい。

昨日ちょっと昼寝のつもりで横になって気がついたら12時間も経っていました。

寝ている間に足が吊ったらしく、ふくらはぎに痛みが残っています。ベッドから起き上がると膝まで痛いじゃないですか。

自分の体調管理の甘さに大きく反省しましたね。

いつも練習するときは入念に準備体操をして練習後にもストレッチを欠かさないのに、昨日は何の準備もなく山なんか登っちゃって使った筋肉をほぐすこともなく風呂にも入らないで爆睡。しかもビールいっぱい飲んじゃって、肝臓もアルコール分解で大忙しだったことでしょう。

『ボクは飲むよ。』

彼は平気みたいです。

幸い試合は夕方からでしたので、ゆっくりお風呂に入り、入念にマッサージとストレッチを繰り返して、膝の方は若干不安でしたがふくらはぎの方はつま先立ちをしなければ何とか踊れそうでした。

でもルンバって、つま先立ちの連続なんですよ。試合中に足つらないかな。

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だいたい体重が２キロくらい増えると膝が痛くなるので、ここのところの暴飲暴食と運動不足で太ったのかもしれません。大将には『重いスーツケース持って階段登ったからだ。』とか言いましたけど、本当は太ったせいかも...。

夜はとても遅くなりそうでしたので帰って来て食べられるようにスーパーでサンドイッチを買い、昼は近所のイタリアンでスパゲティを食べました。

一昨日ここで夕食を食べた時はスパゲティにサラダにでっかいピザ、それにビールもがんがん飲んでバカ食い東洋人ぶり全開だった私達ですが、この日は控えめにスパゲティと水だけ頼んでウェイターさんが怪訝そうな顔をしていました。

午後３時頃、床の調子を見に会場に出向きました。ホテルの目の前なのでとても便利。

入場料30ユーロを払い、背番号をもらいます。

パスポートを要求されましたけど『ホテルに置いて来た』と言うと、見たことにしてくれました。

『JAPANジャージ』着てるんですからパスポート見なくても一目瞭然です。

会場は超豪華な雰囲気です。

天井も素敵。

先にシニア３スタンダードの予選が始まり、私達は一旦ホテルに引き上げてドレスに着替え４時半頃再び会場入りしました。

大将がスペインで会ったホセ

『いつ来たの？』

『一昨日。』

『じゃあ、いっぱい練習してたんだね。』

『ううん。飲んでただけ。』

このドイツ人、世界ランキング１位の人なんです。

去年の世界選手権チャンピオンで、オランダ大会でも優勝でした。

他にもランキング上位の選手がぞろぞろいて、これはまた大変な戦いになりそうな予感でした。

シニア２ラテン、エントリー30組。

ドイツ人が圧倒的に多くて、それ以外に参加していたのはスペイン、フランス、オランダ、ベルギー、イタリア、オーストリア、ロシア、そして日本。

１次予選からヒートシャッフルで、サンバ、チャチャ、ルンバ、パソ、ジャイブの５種目戦です。

ドイツ語の他に英語でもアナウンスしてくれるんですが、隣にいたドイツ人選手のパートナーさんがとても英語が上手な方で

『もしドイツ語のアナウンスが分からなかったら私に聞いてね。』

と親切に言って下さっていました。

膝もふくらはぎも踊り始めると不思議と気にならなくなって、あまりいい出来とは言えませんでしたが予選はなんとかクリア。

その親切な方は予選落ちしてしまわれたんですが、ずっと隣の席に陣地を張っていて私達の写真を撮ってくれました。

ヴッパタールの町外れにお住まいで、ここから車で20分くらいとおっしゃってました。

準決勝に勝ち進んだのは12組で、そのうち11組は全部ドイツ人。

そしてドイツの一角を切り崩した一組は私達、日本人でした。