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2008年04月12日
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ずっと、書き綴ろうと思いながら、
書き掛けては消し、
書き掛けては、書き進める事が出来ずにいた


14回目の流産、産声無き出産後の火葬の事です。


書きながら何度も涙で、断念してきました。

また、涙は溢れてきましたが、
今日は、ちゃんと書き進めようと思います。


ここまでの書き出しで、大体の内容はお察し頂けると思いますが、
この先を読むと、不安になると思われる方は、
ご自身の判断で、スルーして下さい。




そして、私もずっと悩みながら、
画像を出そうか、考えてきたのですが、

こんな事は、本当は、
誰一人の身にも起こって欲しく無いと強く思うのですが、
悲しいかな、無くなる事は無いんですよね。

そして、自分の身に起った時に、
心の準備も、まして、何をどうしたら良いのかも全く分からず、
迫る手続きや、火葬への短い時間に追われ、
手探りで進めて行きました。


切羽詰った時間の中で、一通りの目安になるものすらなかったのが、
迷いと不安をより一層に強くしました。


それで、私達の一通りを書く事で、
参考になる方もいるかも知れないと思いました。
画像も、どうしようかかなり悩みましたが載せようと思います。

ですので、冷やかしや興味本位の気持ちで読まれる方は、
遠慮して頂きたいと思います。






14回目の流産、処置後の火葬。


2007年2月5日

不育症で管理入院中に、 14回目の挑戦は胎児心拍停止 となり、


2月15日に誘発分娩で、声無き出産 (処置 午前) (処置 午後) (処置 晩)



2月17日に、火葬。

火葬にあたり、 色々な選択が あった。

業者に頼むのか、自分達でやるのか・・・

処置が決まると、直ぐにその事を決めないといけない、
考えている時間は殆ど無い。


火葬の準備、(棺、骨壷)


産着の事。


夫に作って貰った棺代わりの箱、棺にいれるお人形。


ちびを寝かせる下布団

上掛け。



処置翌日、夫は、見知らぬ土地で役場に行き、
火葬許可の手続きをして来た。


私は、処置の前日に、
棺代わりの箱に入れてあげるお花を買っておいた。


火葬のその日、朝早くに目覚めた私達は、
看護師さんに頼み、ちびを連れて来て貰った。


ちびを手渡してくれた看護師さんは、

「皆がね、お洋服素敵だって言ってましたよ。
 おしゃれさんだね。って・・・
 この子は、お空でママの事を沢山自慢すると思いますよ。」


そう言って、手渡してくれたちびの眠る棺代わりの箱の中には、
スタッフの方達が、折り紙の鶴や、飴玉等を沢山入れてくれていて・・・
その気持ちが、とてもありがたくて・・・


それと一緒に、買っておいたお花を、
1輪ずつ、枝から離し、ちびの側に置いていった。


ちびは、お花と、スタッフの贈り物に囲まれた。



洋服を着たちび

DSC00126.jpg



布団に寝るちび

DSC00127.jpg



編みぐるみと一緒のちび

DSC00129.jpg



お花と、贈り物に囲まれるちび

DSC00130.jpg



この数々の画像も、今までちゃんと見る事が出来ずにいました。

今、改めて画像をみて、
こんなお顔をしていたんだなぁ~・・・


少し、笑ったような顔をしています。




画像を、ジッと見ながら、


可愛かったなぁ~・・・


またしみじみと、溢れる涙が止まらなくなります。




火葬の日は、とても寒い日だった。


火葬場の予約が10時だったので、
出勤ラッシュが収まる頃に、夫と2人で病院を出た。
ちびの眠る棺代わりの箱は、夫が紙袋に入れて持っていてくれた。

誰も、その紙袋に、
小さな子の亡骸が、入っているとは思わなかっただろう・・・


火葬場の地下鉄最寄り駅から、外に出ると、
ヒヤッとした空気が、私達を包んだ。

霧も掛かっていて、何だかそのまま3人で、
あの世まで行ってしまいそうな感じだった。


火葬場までの10分ほどの距離を、2人無言で歩いた。


火葬場に着き、受付に行って、
火葬許可書を提出し、書類を書き、火葬代金を払い、
火葬炉に行く様に言われた。


火葬炉に着くと、係りの人がいて、
名前を告げると、準備されていた台に案内してくれた。


大きな台の上に、小さなちびの眠る棺代わりの箱が置かれた。

最後のお別れに、箱を開けて、
小さな小さなちびの頭を撫でた。

そして、箱を閉めた。


係りの人が、その台を炉の中に収めようとした時に、
私は、思わず、

「すみません・・・」と、言ってしまい、

私の気持ちを察してか、係りの人は台を元の位置に戻してくれた。

「もう一度、会っても良いですか?」

そう聞く私に、係りの人は、
無言で、手を差し出し頷いてくれた。


私は、もう一度箱の蓋を開けちびを見た。

でも、本当はちびを見たいのでは無かった。


あの子を逝かせたなくて、時間を稼いでいただけ・・・
出来る事なら、そのまま連れて帰りたかった。



しかし、もう、これで本当に終わり・・・


2度目の蓋を閉めた。


「お願いします。」

と言い、私は、頭を下げた。



台が、炉の中に収められ、
その瞬間、私の目から涙がダーと流れ嗚咽が漏れた。
強く唇を咬み、これ以上声が漏れない様にハンカチで口を強く押さえた。


夫は、よろける私を支え待合室まで連れて行ってくれた。


待合室には、2、3家族がいた。
家族葬の様で、5~6人程の少ない人数の方達だった。


朝早くで良かったと思った。

沢山人が集まる中だと、
騒々しさの中で、ちびの事も思ってあげられなかったと思う。


朝早くにした1番の理由は、
小さなちびの遺骨を残す為だった。

まだ火が入らない炉だと、火力が弱いので、
その方が骨が残ると、教えて貰ったからだった。


どれ位時間が経ったのだろう・・・
待合室に呼び出しのアナウンスが流れた。



炉の方に行くと、
台の上に形の無くなったちびがいた。


あ~っ・・・もう、いないんだ・・・

最初にそう思った。


そして、ちびの姿を探すように、
遺骨が残っているかを確認した。


係りの人は、小さな箒のような物で、
遺骨とは関係の無い物を払ってくれた。

「この辺りが、ご遺骨です。」

そこには、小さな小さな肋骨だったと思われる箇所と、
足のだと思われる部分の幾つかが残っていた。

それを確認し、
遺骨を入れる為に持って来た入れ物に入れて貰った。

入れ物の蓋をして、
ハンカチで、その入れ物を包み、
私のカバンの小さな隙間に入れた。


小さくなっちゃった・・・

こんな所に入るなんて・・・


そう思うと、また涙がダーと溢れてきた。


受付に行き、火葬証明書を貰って火葬場を後にした。



遺骨入れは、私がまた陶芸を始めた時に作るつもりでいる。

その遺骨入れを入れる骨袋を作りたいと思い立ち、
火葬場の帰りに、 大塚屋 に寄り生地を買った。

私は、あの子の為にまだやれる事を探していた。
そうする事で、崩れそうな気持ちを保とうとしていた。



そして、また夫と2人で病院へと帰った。


病院に帰った後、何をしていたのか、
未だに思い出せない・・・





お腹の中の小さな子を無くした方達に、
洋服を無償で届ける活動をしている人達 もいます。
私は、その事をお友達のブログのバーナーで知りました。

しかし、その時には、
まさか私がこんな事になるとは思ってもいなかったので、
どこで見たのかが思い出せずに、結局自分で作りましたが、
覚えておけば良かったと思いました。


骨壷も、葬儀屋さんや火葬場で準備されている物は大きすぎると聞き、
変わりになる物を探しましたが、
慌てていたせいもあり、これという物が探せなかったのですが、
今、ネットで調べていると、
今は、 小さな個性的な骨壷 も販売されているのですね。

従来のシンプルな物。








やっと、書き綴る事が出来ました・・・
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最終更新日  2008年04月16日 17時10分44秒
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