マル・ウォルドロン がビリー・ホリデイの書いた詩に曲を付けた、渋い名曲「レフト・アローン」。
彼女亡きあとに、マルがジャッキー・マクリーンと共に彼女を忍んで1976年に吹きこんだもの。
悲しみを湛えたメロディーをジャッキーのアルト・サックスが切々と奏でる。これを聴いていると、酒を飲まずにはいられなくなってくる。
この曲の歌詞は1959年春、サンフランシスコへ向かう飛行機の中で書かれたという。
7時間もかかるフライトの間、ビリーはマルと語り合いながら歌詞を書いていった。ビリーはマルの付けた曲を大いに気に入り、しばしばステージでも歌っていたそうです。
しかし、残念ながらビリー自身の録音は残されていないんだとか。
私としては、ビリー自身の歌を聞いた事がないのは片手落ちだと思っていたら、録音されたものがないんですね。どうりで聴いた覚えがないわけだ。
マル・ウォルドロンはビリー・ホリデイの伴奏者としても知られていて、1957年4月からビリーの他界(1959年7月)直前まで行動を共にしていました。
15年ほど前だったか、彼が家族と共に常滑市に来た事があった。反戦のための演奏活動中で広島に来た折に、知人の住職等の招へいで訪れたのだと記憶している。
公会堂で、娘のマラ・ウォルドロンとの共演コンサートを行い、、その記録映像の撮影に参加。ピアノの横でのアップ撮影のカメラマンを担当した。
打ち上げには大勢のスタッフと共に大いに盛り上がり、スタ・シャツに親子のサインを貰ったりしたが、そのTシャツも今はもうない。
☆Left Alone lyrics by Billy Holiday
心満たす愛は何処
決して離れずに傍らに居てくれる人は何処に
誰もが心傷つけ、過ぎ去ってゆく
なすすべなく残され、私は独り
安らげる家はなく
どこにいても彷徨うばかり
小さな街もどんな都会でもただ惨めなだけ
私は残され、いつも独り
探し求めれば見つかると
誰もが言うけれど
叶わぬ願いと今も思い知らされるだけ
残酷な運命の手で 私の前を
きっとただ貴方は通り過ぎた
それとも死の訪れる前に
私たちは出会えるのだろうか
その時まで 心を閉ざして
私は残され、いつまでも独り
☆ Left Alone lyrics by Billy Holiday
Where's the love that's made to fill my heart
where's the one from whom I'll never part
first they hurt me, then desert me
I'm left alone, all alone
There's no house that I can call my home
there's no place from where I'll never roam
town or city, it's a pity
I'm left alone, all alone
Seek and find they always say
but up to now, it's not that way
Maybe fate has let him pass me by
or perhaps we'll meet before I die
hearts will open but until then
I'm left alone, all alone
★鬼畜眼鏡×下克上★の訳詞をお借りしました
一人の夜でないと、なかなかゆっくりJAZZを聴けないので、たまにカミサンが居ないのも有難い。
オスの縄張り争いで、連日のように怪我をして帰ってくる”アンリ”と過ごす、ちょっとセンチな月の無い夜でした。
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