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Gママさん
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隠居人はせじぃさん
noahnoahnoahさんCalendar
『しきしま』の停泊している場所の隣の 「海上保安資料館横浜館」へ。

この資料館で九州南西海域における工作船事件の北朝鮮工作船の船体が
展示されていた。この工作船は、平成13年の暮れに九州南西海域にて海上保安庁の
巡視船と銃撃戦を交え、損傷した後に自爆と思われる爆発を経て沈没。
その後の潜水調査の後、翌年秋に沈没から9ヶ月ぶりに引き上げられたのだ。
その後、各種調査が終了した後に東京・お台場にある「船の科学館」にて一般公開
された。当時、長蛇の列の中、船の科学館へ行きこの船を見学した記憶がある。
久しぶりの再会であった。
館の中へ入ると、工作船が巡視船に向かって攻撃を行っている映像などをテレビで見学
することができ、リアルな海上警備の現場を感じることができたのだ。
入場料は無料。広報活動の一環としての展示なのであろう。
工作船の船首。全長約33.3メートル、全幅約4.6メートル、重量は約44トン。
ロシア製の1000馬力ディーゼルエンジンを4基搭載し、最高速は推定33ノット
(約60Km/H)の能力を有していたとのこと。

船体には巡視船からの攻撃による弾痕が残されていた。
巡視船がどの武器で射撃したのかは不明のようだが、傷跡から緊張感が伝わって
きたのだ。

後方から観た工作船の船体。装備していた対空機関砲や潜入用の水中スクーターを
はじめ、工作員用の銃火器や偽造免許証など、様々な資料が展示されており、
大変興味深かった。

こちらは母船に搭載されていた小型船の詳細図。
全長は約11メートルで、重さは約2.9トン。 3基の300馬力エンジンにより、
約50ノット(90Km/H)で移動できるとのこと。
その速度で逃走されたら、ミサイル艇か航空機などを使用しないと追跡は困難との
ことだ。

そして金正日バッジも展示されていた。各種の展示物から当時の現場の物々しい
雰囲気を知ることができたのであった。

パンフレットによると、徹底的な事件捜査の結果、この船が北朝鮮の船であり、
覚醒剤の密輸取引に利用されていた可能性が大であること、そして工作員の不法出入国
等他の重大犯罪にも利用されていた可能性が濃厚であることが判明したのだ。
90年代から日本などへの覚せい剤密輸が発覚した北朝鮮が02年から国家ぐるみの
麻薬取引を事実上、中止し、外貨獲得源を偽札製造や偽たばこの密輸などの違法活動
に方向転換させたと報道されていたことを記憶しているが、現状は如何に?
牛久大仏へ(その3) 2025.11.19
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