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我が農園の奇妙な形の野菜、野菜の名は「ロマネスク」。
別名「カリッコリー」、「ブロッコリーロマネスク」とか「珊瑚礁ブロッコリー」と呼ばれて
いるのだ。
カリフラワーとブロッコリーの相の子で、オランダ原産らしい。
味は特に旨いとは思わないが(純白のカリフラワーの方が好きであるが)形が
面白いので毎年栽培して形を楽しんでいるのである。

最初にこの植物の本物を、出張先のオランダの市場で見た途端、あの『フラクタル図形』
を思い出したのだ。
ロマネスコの花蕾は幾何学的な配置となっており、個々の蕾が規則正しい螺旋を
描いて円錐を成している。

円錐はさらにそれ自体が螺旋を描いて配列し、これが数段階繰り返されて【自己相似】
の様相を呈しているのだ。
それは見事なまでの相似形で、やさしく言うと、全体が一つの傘のような塊であり、
それが大きな傘の集合体から出来ており、その大きな傘は更に小さな傘の集合体から
出来ており、その小さな傘が更に小さい傘の集合体から・・・・・と無限に続くのである。
息を呑むような正確さと美しさを形作っているのである。

フラクタル理論は、米の マンデルブロ博士が1970年代に提唱した新理論。
これは、自然科学全般のみならず、社会科学や人文科学、さらには芸術までも大きく
揺さぶるような基本的概念であるようだ。
フラクタル理論を一言で言えば、自己相似性と言う意味になる。
これは、どんなに分割しても常に元の形を縮小した形を備えている性質のこと。
全体を見ても、一部分を見ても、どこをとっても同じ形をしている。
これを利用すれば、海岸線や雲、樹木の枝振り、血管の分布など自然の複雑な姿
を、わずかな情報から本物そっくりに再現できるのであるという。
フラクタル図形は、ようするに、くりかえしの図形なのである。
通常のくりかえしと違う点は、フラクタルの場合には、部分が全体をくりかえすと
いうことなのである。
たとえば、何本かの等しい長さの直線がつながってできたジグザグの折れ線がある
としよう。
その一本一本の直線を、このジグザグの折れ線全体を縮尺したもので置き換えるこ
とを考えてみよう。
はじめの折れ線よりはるかに複雑な折れ線ができるはずである。
このようなくりかえしの操作を続けていくと、折れ線はどんどん複雑になっていく
が、全体の形はあまり変わってはいないのである。
と言う私も余りよく解っていないのであるが・・・・・。
ある意味では極めて難しい概念なのである。
この基本パターンとなる形が、大きな枝、小さな枝、そして一枚の葉っぱの中にも
現れているのだ。
シダの葉も代表的なフラクタルなのである。全体を見ても、一部分を見ても、
どこをとっても同じ形。


我々の身の回りの自然の中には、雲や山、たくさんの木や植物などフラクタルな
性質を持つものが数多く存在しているのである。
下のような木の幹、枝も代表的なフラクタル。
再び 全体を見ても、一部分を見ても、どこをとっても同じ形

下の絵は、昔 大学時代に学んだ、フラクタルの代名詞的な「マンデルブロ集合」。
![800px-Mandelpart3[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/26/0000715226/73/imge815a25bzikazj.jpeg)
![M_ex_03[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/26/0000715226/74/img6c4894e8zik5zj.jpeg)
![M_ex_33[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/26/0000715226/76/img66ad69d9zik9zj.jpeg)
最近フラクタルは様々な分野の人々から注目されているのであるがが、これは観測技術
の進歩などで自然の中にあるフラクタル図形をとりだすのに成功したこと、また、
なによりもコンピュータの発達により多くの人が美しいフラクタル図形を楽しむことが
できるようになったことが要因として考えられるのである。
こんな事にも、自然の神秘さを感じながら、一方ではミツバチのハニカム状の巣の構造に
幾何学の不思議さ・美しさを実感しながら、日々自然と戯れている『アラカンオジサン』
なのです。
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