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Gママさん
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隠居人はせじぃさん
noahnoahnoahさんCalendar
今年も我が市北部に位置する遠藤地区に流れる小出川沿いに長さ3キロにわたり
群生している彼岸花を見に休みの早朝に行ってきました。
最近は秋の人気のSPOT。
天気の良い日には遠くに富士山も望める絶好のSPOTなのです。
どこまでも続く彼岸花を横目に見ながら小出川沿いの散策を楽しめるのです。


川沿いに彼岸花の赤い帯が。


鮮やかな朱の輝き。


白く縁取りされた株も。


別名はマンジュシャゲ/マンジュシャカ(曼珠沙華)。
曼珠沙華は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から
来ているのです。


花の様子から、「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」
「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」など、全国にはたくさんの呼び名が
あるようです。


ウツギ(空木)の白き花を背景に。


こちらはピンクの秋桜が後ろに。


漸く朝陽が姿を現した。


ピンクの秋桜も負けじと。


陽光を浴び一層鮮やかな輝きに。


車のバックミラーに朝陽が。


赤の帯全体が一斉に光を浴びて。


小出川の水の流れは少ない。そしてまだまだ人も少なかったのであった。


彼岸花には、すーっと伸びた茎に鮮やかな花だけがついていて、葉っぱが全くないのです。
これも妖しく見える原因のひとつですが、実は、花が終わってから葉が出てくるのです。
しかも、普通の植物とは逆のサイクルで!


彼岸花は、秋雨が降ってやがてお彼岸という頃になると芽を出し、1日に10cm近くも
茎が伸びて、瞬く間に50センチ位になり、この真っ赤な花を咲かせるのです。
そして1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、今度は球根から緑の葉っぱがすくすくと
伸びてくるのです。
そして冬になって、周りの植物が枯れても、たわわにしげった葉っぱのままで冬を
越すのです。春になると、せっせと光合成をして球根に栄養をため込みます。
そして夏を迎える頃には、葉を枯らして休眠期に。
やがて秋雨をたっぷり含んでから、急ピッチで姿をあらわして、再びこの様に
鮮やかな花を咲かせるのです。
普通の草花とまるでサイクルが逆の花なのです。


見事な赤の帯状の直線。


遠く丹沢山塊・大山の姿が。


彼岸花は毒性があり、特に鱗茎にアルカロイド)を多く含む有毒植物。
水田の畦や墓地に昔から多く見られますが、以下のような目的の為に人為的に
植えられたためと考えられているとのこと。
前者の場合ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避けるようにと。
エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まないためにこの草の近くにはモグラが来ないとも。
後者の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐためとも。


すーっと伸びた茎に鮮やかな花だけがついていることが解るのでした。


水の段差を背景に。


朝陽の私の陰も畦道に。


そして我が家には薄黄色の花が庭隅に。


第18回 小出川彼岸花まつり-2 2025.10.06
第18回小出川彼岸花まつり-1 2025.10.05